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平成25年第2回東大和市議会定例会(6月6日) [728KB pdfファイル]

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平成25年第2回東大和市議会定例会(6月6日) [728KB pdfファイル]
平成25年第2回東大和市議会定例会会議録第14号
平成25年6月6日(木曜日)
━━━━━━━━━━━━━━
出 席 議 員 (22名)
1番
森
田
真
一
君
2番
西
川
洋
一
君
3番
尾
崎
利
一
君
4番
実
川
圭
子
君
5番
和
地
仁
美
君
6番
大
后
治
雄
君
7番
二
宮
由
子
君
8番
関
野
杜
成
君
9番
中
村
庄 一 郎
君
10番
根
岸
聡
彦
君
11番
押
本
修
君
12番
蜂 須 賀
千
雅
君
13番
関
田
正
民
君
14番
関
田
貢
君
15番
森
田
憲
二
君
16番
尾
崎
信
夫
君
17番
東
口
正
美
君
18番
中
間
建
二
君
19番
御 殿 谷
一
彦
君
20番
佐
竹
康
彦
君
21番
床
義
博
君
22番
中
野
志 乃 夫
君
鍋
欠 席 議 員 (なし)
議会事務局職員 (4名)
事
務 局 長
関 田 新 一 君
事 務 局 次 長
長 島 孝 夫 君
議
事 係 長
下 村 和 郎 君
主
事
櫻 五 直 子 君
出席説明員 (31名)
市
長
尾 崎 保 夫 君
副
長
小 島 昇 公 君
長
真 如 昌 美 君
企画財政部長
並 木 俊 則 君
務 部 長
北 田 和 雄 君
市
民 部 長
関 田 守 男 君
子ども生活部長
榎 本
福
祉 部 長
吉 沢 寿 子 君
環
境 部 長
田 口 茂 夫 君
都市建設部長
内 藤 峰 雄 君
学校教育部長
阿 部 晴 彦 君
学校教育部参事
石 五 卓 之 君
社会教育部長
小 俣
学 君
企 画 財 政 部
副
参
事
亓十嵐 孝 雄 君
秘書広報課長
鈴 木
尚 君
財
川 口 荘 一 君
総務管財課長
東
栄 一 君
情報管理課長
菊 地
福祉部副参事
石 川 博 隆 君
障害福祉課長
小 川 則 之 君
教
総
育
豊 君
-85-
市
政 課 長
浩 君
みのり福祉園長
石 川 伸 治 君
健
環
町 田 誠 二 君
産業振興課長
中 村
都市計画課長
當 摩
土
木 課 長
木 村 哲 夫 君
建
築 課 長
小 泉 光 信 君
学校教育課長
岩 本 尚 史 君
社会教育課長
村 上 敏 彰 君
中央公民館長
乙 幡 正 喜 君
選挙管理委員会
事 務 局 長
塚 原 健 彦 君
境 課 長
弘 君
議事日程
第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程第1
-86-
康 課 長
志 村 明 子 君
修 君
午前 9時30分 開議
○議長(尾崎信夫君) ただいまから本日の会議を開きます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○議長(尾崎信夫君) 日程第1 一般質問を行います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ 中 野 志乃夫 君
○議長(尾崎信夫君) 昨日に引き続き、22番、中野志乃夫議員の一般質問を行います。
○22番(中野志乃夫君) おはようございます。
昨日に続いて、総合福祉センターの関連で質問させていただきます。
昨日の答弁の中で委託された法人のほうに関して、土地代だけは無償だという発言もありましたけれども、
協定書の中を見ると、例えば7条でセンターの設備の整備に関しては補助を行い云々ですね、あと9条でもい
ろいろ備品相当額の額を補助すると書いてありますけども、これ具体的にどのようなものを想定しているのか、
それで額的にもどのぐらいのことを想定しているんですか。
○福祉部副参事(石川博隆君) 補助の内容といたしましては、募集要項等でも回答ということでホームページ
等に載せさせていただきましたけれども、施設の開設に必要となります備品関係、机ですとか、椅子ですとか、
あとは福祉のリフトとかの車両ですとか、そういった形で建築の設備等でなくて、初度調弁といいます備品の
相当額について、補助をしますという形になってございます。金額については、まだ内部でこれから検討させ
ていただくということで、まだ明確な金額は定まってございません。
以上です。
○22番(中野志乃夫君) そうすると、これらの事業をする上で、かなりの金額がいきますよね。いろいろ中
でクリーニング関係とか、そういったことも事業を行いたいという話でもありますし、調理、厨房施設、設備
等、机、椅子は当然ですけども、さまざまな、そうすると結構な金額をやはりそれは補助すると。そうすると、
卖に土地だけ無償です、あとは全部自前ですよという話ではないですよね、これ。それ以外にも、またここに
書いてある以外でも何かあるんでしょうか。ちょっと、そこを確認させてください。つまり、今設備に関して
の関係のほうの備品は市が補助するんだと。土地は当然無償ですけども、それ以外にもまだありますか、例の
送迎バスの件はわかっていますから、それはいいんですけれども、その辺をちょっと確認させてください。
○福祉部長(吉沢寿子君) 法人に対して、補助等を行うということにつきましては、先ほど議員のほうからも
御紹介ございましたとおり、資料提供ということで協定の中でお示しさせていただいておりますが、第8条で
土地の無償の貸し付けと9条で初度調弁費用、それから10条で事業の委託と、その中で委託等の中で委託料を
払うようなことと、あとは第2項のほうで昨日からのお話をさせていただいております送迎バスの運行や多目
的集会室の管理、情報交換コーナーの管理等での補助をするというようなことで、協定書上はうたっておりま
す。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) まだ今検討中、いろいろ中身に関しても検討している最中ですから、はっきり示さ
れた数字は出せないのかもしれませんけども、基本的にはこの内容からいうと、今委託事業者のほうで考えて
いるクリーニングとか、パン工房、それらも備品も当然入る、そう認識してよろしいんですね。つまり、市が
補助するんだと。
-87-
○福祉部長(吉沢寿子君) 図面のほうの中に記載されていて、法人のほうから新たな提案ということで御提案
いただいている就労継続支援B型事業の中でのパン工房とか、それから厨房、それからクリーニングといった
業務につきまして、それらの備品相当額については、今までみのり福祉園のほうで就労継続支援Bということ
で、さまざまな作業を行っていたのが、そちらのほうに移行するということでございますので、新たな備品等
についても補助を行うということで考えているところでございます。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) 基本はみのり福祉園でやっていたからということが前提のようなんですけれども、
当然ながらみのりではパン工房とかやっていなかったし、厨房で尐なくとも一般のお客さんを呼んでやるよう
な事業は展開していなかったはずですよね。これらの設備費といったら、相当な金額になりますよね。これは、
私自身もちょっといろいろかかわりでやっていますから、大変な金額がかかって、本当にお金のために四苦八
苦しているところですけども、言ってみればほかの、とりわけB型の事業者にとっても同じようなことが、そ
ういった市からの補助が一切なく、頑張っている実情があるわけですよ。ちょっと、その辺も踏まえてという
ことで、私はどうしても例の送迎のバスの運行云々というところも含めて、納得しがたいところがあるんです
けれども、あわせてまず基本的なことを聞かなくちゃならないので、議会のほうに提出していただいた建物の
プランの中で、法人の独自提案事業として云々と。それで、特養ホームも両方設立するのかわかりませんが、
障害者宿泊型の訓練施設云々とありますけれども、ここでの特養ホームの位置づけですけれども、これは基本
は障害者の施設をつくるという前提で話が来て、その拠点とするんだという中で、高齢者、介護保険の関係の
施設を入れるという意味合いは、どういうことがあるんでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 昨日御答弁させていただいた中では、この総合福祉センターについては、今考えて
いるところでは障害者中心に行っていただく施設というので、みのり福祉園の機能が全て行ったり、のぞみ集
会所の機能がそのまま移ったり、それから新たにさらに就労支援とか、障害者の方の相談というようなところ
の新しい機能がそこに付加されるということで考えておりますが、昨日も御答弁させていただきましたとおり、
多目的集会室の中ではそのほか高齢者の介護予防事業を行ったり、それからかるがもの相談、子供の相談をし
たりとか、それから健康相談をしたりということで、障害者の方の中心の施設にはなりますけれども、それ以
外の方も全て対象としていくということでの地域福祉の拠点という位置づけでございます。この施設を建てる
に当たっての建築費も全て法人の資金で賄っていただくということでの民設民営でございます。その資金を、
どう生み出すかと、市はそういう意味では施設整備費補助というのは出せませんので、そういったところでど
う生み出すかとなれば、やはりそれは民間の創意工夫できちんと資金が生み出せる事業を行っていただかなけ
ればいけないということになります。その上で、社会福祉法人が行える事業ということでとなりますと、相当
やはり事業は狭まるということになりますことから、法人の独自提案事業ということで、このたび特別養護老
人ホームと障害者宿泊型の訓練施設ということで、法人のほうが提案をしてきてくださったということでござ
います。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) ちょっと今の答弁ですと、どうしてもまた話が戻っちゃうんですけども、最初は確
かにいろいろ高齢者から何でもありの総合福祉センターというイメージで話が進んでいたけれども、いろんな
意味でそれが障害者団体いろいろ各団体からもちょっとクレームがついて頓挫して、新たにまたつくり直すと、
もう一度考え直すというところで、ある面障害者を中心にという話で来ていた経過があると思うんですよ。そ
-88-
れで、確かに介護予防ぐらいだったらわかりますよ。特養ホームですから、そこでそれがある面財源になるの
かどうかわかりませんけどね、独自の事業で捻出しなくちゃいけないとはいっても、ちょっと趣旨からしてど
うなのかなと。今回の今進めている総合福祉センターとして、卖純に法人が苦労して云々と言っていますけど
も、これでもちょっとどうも話が、ほかの民間でも独自でやっていたいろいろ苦労してやっている。社会福祉
法人で運営しますから、国とか東京都の建設補助はあるはずですよ、市は当然出せなくてもね。いろいろな補
助もある、それらの中でこういったものを事業運営していくんだろうと思うし、そういったことを前提として
入札といいますか、いろいろそういう判断を下したんじゃないかと思うんですよ。そのときに、市はここで
やってくれると、ありがたいと、卖純にもう何でも便宜図りますよという姿勢なのか、もともとここに書いて
ある基本計画に沿って、これに沿った事業をやってくださいと、そういう立場じゃなかったのかなと思うんで
すけども、ちょっとその辺がよく私もよくわからない。
それで、実際この図面の今この案を見ると、恐らく法人のほうがやる独自事業のほうが、相当なスペースを
とりますよね。5階建てぐらいの大きな建物がどんと来て、その脇にと言ったら失礼だけども、併設する形で
障害者のB型施設とか、生活介護が来るようなイメージになるんじゃないですか。その辺、ちょっとどういう
論議をして、これは法人のほうがどうしてもそうしないといけないということで訴えているのか、ちょっと話
がよく私は見えないんですけども、その辺はどうなんでしょう。
○福祉部長(吉沢寿子君) イメージということで、そういうお話がございましたが、まずここは東大和市の総
合福祉センターということで、基本計画に沿った内容で法人から図面を引いていただいて、障害者の方の生活
介護や就労継続支援事業、それから相談支援、就労の支援、そういったことをまず行うということでございま
す。基本計画で平成21年当初、市のほうで市が建てるということで、その規模の試算をしたときには、建築の
建築費が12億以上かかるということで、平成21年当時に既に12億以上かかるということで、建築費のほうを積
算をさせていただいているものでございます。それについて、今回法人のほうは、その部分や、それから災害
時の2次避難所となる、そういった耐震なども備えた防災の拠点、障害者や高齢者の方の防災のときにも、そ
ちらで避難ができるような施設ということでの、そういったさまざまな機能も取りそろえて、その上でその費
用をどこから賄うかということで御提案をいただいたものでございます。
当初、特別養護老人ホームにつきましては、小規模特別養護老人ホームということで29床以下というお話も
ございましたが、それについては私どものほうから、今後この地域や、それからますます伸びる高齢化なども
見据え、特別養護老人ホームについての受け入れ人数をもう尐しふやしていただけないものかというような協
議の中で、現在このような形状で考えているというようなことでございます。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) よくわかりました。よくわかりましたというのは、まず確かに今回の内容の中で将
来予想されている、いわゆる震災の対応のために、そうした避難所の役割を持つと。それだったら、もう本当
に納得できます。そういう意味合いで、市も援助しなくちゃいけないだろうと、そういう特別な内容のもの、
機能を持たせるというんだったらわかるんですよ。今の話としての、あと確かに特養ホーム、小規模特養って
たしかどこかで書いてあったけど、いつの間にか普通の特養になるみたいな形ですけども、それも市の現状か
らどうしても足りないんだと、今後もっと待機者も多いし、何とかしなくちゃいけないという中で、そこで協
力してもらうという意味合いだったら私は納得できるんです、私としては、そういうことであればね。ただ、
言ってみれば、そうはいっても障害者のための本来の施設としてつくるんだから、その辺で計画どおりという
-89-
意味だったら変ですけども、基本計画の中で論議されたような内容が、きちんとほかでもなっていれば私もそ
れでいいかなとは思っているんですけども、そこでさらにちょっと質問しますけども、この間基本計画の中で
喫茶室云々ということがありました。売店ですね、それに関しては市内の共作連のような障害者、既にやって
いる、担っているところに、ぜひ運営させてほしいという話があったはずです。結局その話が今回これはなく
なっちゃっているわけですよね。その辺はどうなんですか、生きているんでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 喫茶・売店の関係につきましては、せんだって法人と共同作業所連絡会の代表の方
たちと顔合わせをさせていただいて、お互いをまずよく知っていただくということで、それぞれ紹介をしてい
ただいた中で懇談をさせていただいて、今後も引き続き話し合っていくというようなことで、お話し合いを今
させていただいているところでございます。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) 話し合いは進めていると。だけども、それが当初この基本計画の中にもはっきり障
害者の就労の場としての活用については、この喫茶・売店に関して運営を市内作業所等が担当することで、障
害者の就労訓練の場として活用するとの方策を検討して、有効な施設運営ができるように努めますと、そこま
ではっきり書いてある基本計画は生きているという前提で判断してよろしいんですね。それが法人側としても、
確かに私もいろいろ見させていただいたら、レストランとか、そういったパン関係とか、いろいろそういう喫
茶室みたいなことも独自にほかの施設で運営しているし、ノウハウを持っているから、できれば自分たちだけ
でやりたいのは十分わかるんですけども、この間の経過からすれば、基本計画の中でそこまで打ち出していて、
それはもうないんですと、もう知りませんというわけにはいかないと思うんですけども、ちょっとその1点、
まずそれは生きているという認識でよろしいんですね、この計画理念は。
○福祉部長(吉沢寿子君) 基本計画の中で、今議員のほうから御紹介いただいたように、その喫茶・売店のと
ころにつきましては、障害者の就労の場としての活用ということで、運営を市内の作業所などが担当すること
で、障害者の就労訓練の場として活用するなどの方策を検討して有効な施設運営ができるよう努めるというふ
うにしております。現在も先ほど御答弁させていただきましたとおり、作業所連絡会の方々と懇談を重ねてい
ただいて、今後も定期的に話し合いを重ねながら、双方にとって有効で効果的な運営ができるようにというこ
とで、調整を図ってまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○22番(中野志乃夫君) 私からすれば、ちょっと歯切れがよくないように聞こえるんですけれども、調整を
していくと。ただ、もともと基本計画とか、長年の検討の中では、ある面大事な一つ大事な事業として、それ
を入れていたはずなんですよね。それは、そもそも障害者の拠点としてつくるし、ということはこの一法人、
いろんな意味で努力されて応募してくださったことも私は感謝しているし、いろいろ事業展開もちょっと興味
深い点もあるんで、別に否定するつもりは全くありません。ぜひ、頑張ってもらいたいと思っていますけども、
ただこの一法人のために全て市が全部便宜を図ってやってもらう施設ではないはずです。市の障害者の拠点と
して、ほかの既に活動している、事業運営やっている、そういった障害者施設とも連携して、そこの拠点とな
るような運営を目指してもらいたいということが、実際はこの基本計画の中に出ているわけですから、その辺
からすると喫茶室とか、その辺の部分が委託法人の都合で、それはちょっとうちでやりますから、それは関係
ありませんとなったら、ほかの事業者との信頼関係も失われちゃうし、まさに本当に拠点としての役割を担え
なくなってしまうんじゃないかと、そういうことも大変危惧しております。ですから、その点での内容が、ど
-90-
うしても私としては気がかりなので、その辺はぜひとも市として、やはり助言、指導すべきじゃないかと思い
ます。
それとあわせて、基本的に助言、指導に関してなんですけど、基本的に市のほうで管理、監督していくとい
うことになっているわけですよね。その場合、そこに市と法人だけの関係だけ、監督するという立場だけの関
係にするのか、間に市内のそういった障害者団体関係も含めて、そういった協議会を設けて、尐なくとも東大
和市がそこを福祉の拠点とするとうたっている以上は、そういったための運営のための協議会とか、そういっ
たものを設けるつもりはあるんでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 現在考えているところでは、今後の運営のことになりますので、まだあと3年後で
ございますけれども、まずは現在のみのりの利用者の方々が、そのまま移行するということでございますので、
当然引き続き保護者会と家族会などもつくっていただくということで考えております。
それから、それ以外の事業につきましては、障害者の方の総合相談というようなところも担ってもらうよう
になりますので、そういったところは市内の障害者団体の方など含めて、そういったネットワークの会議、運
営会議みたいなものは考えていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) ネットワークの関係のそういう場というのは当然だと思うんですけど、直接この施
設に関しての監督する、指導する、そういう立場というのは、特別そういう何か場を設けない形で、市と法人
の側で直接やると、そういうことなんでしょうか。これをちょっとあえて言うのは、例えば私もこの間いろい
ろ福祉関係の質問とか、いろいろ関係やったときに、例えば当市には社会福祉協議会があります。ある面、福
祉部門でも相当な分野を担って、いろいろな事業をやってもらっているし、市も実際人件費等多額の援助をし
ている。だけど、社会福祉協議会でさえ、そこで何か問題があって、何かといったときに、議会で質問しよう
としても、それは別法人ですと、それ以上は何も言えませんみたいな対応が、この間も現状だったんじゃない
かと思うんですよ。つまり、社協の関係でさえ、そういう関係だと市が管理、監督とは言ってみても、例えば
何か問題があっても、議会とかで議員がそこの問題にちょっと問題がおかしいんじゃないかと言ったときも、
直接は市はどういう対応をとるのかと、それは民間の法人ですから、それ以上言えませんと、そういう立場に
なっちゃうのか、その辺はどうなんですか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 法人との関係につきましては、この協定書の中で法人が行う事業を監督し、必要な
指導を行うということと委託事業がありますので、そこの委託事業については報告書を提出させたり、事業に
関する連携を図ったり、緊急時の対応なども含めて、市のほうで関与をしていくということで協定書の中では、
そのような形で規定をさせていただいております。
また、このほかに行う事業に関しましては、各それぞれの介護保険法や障害者総合支援法に基づく指定の事
業者として、運営基準等にのっとって適切な運営を図っていただかなければいけませんので、それはそれぞれ
の法に基づいて、きちんと運営がなされて、もしも問題が発覚した場合には、それぞれその法律に基づいて指
導、指示等がなされていくというものと考えております。
以上です。
○22番(中野志乃夫君) 確かに委託事業に関して、それは当然委託しているわけですから、いろいろそう
いった場を設ける、市が直接関与する。ただ全体の建物そのものも含めて、やはりいろいろ何かあったときの
対応も含めて考えたときに、これは卖なる私もそれこそ例えば特養ホームが市内に幾つかありますけども、そ
-91-
ういう扱い、つまりさくら苑だ、やまと苑だ、向台、いろいろありますけども、そういった法人が運営してい
ることについては、この間市も援助してきたけど、それはもう法人の独自のことだから、それは法人でお任せ
しますというのはわかるんですけども、この間の経緯からすると、どうしても中途半端に思っちゃうのは、東
大和市の福祉の拠点だと、そういう位置づけをするものですから、そういう一法人の対応の仕方と、ちょっと
別のとり方を市は関与しなくちゃいけないのかなと思っちゃうんですけどね、私としては。別に、民間のそう
いう社会福祉法人のところに委託して、もう全部お任せなんですということとなれば、ある面それはそれ、そ
ういう対応の仕方がないかなとは思うんですけども、ですから実はこの名称もこのまま東大和市総合福祉セン
ターという名称になっていっちゃうと、市が基本的に対外的には全部関与して、市が運営しているようにも思
えてしまうし、その辺も含めて考え直さないと、ちょっと今の対応だとどうなのかなという点を危惧している
んですけども、どうなんですか、その辺は特別に(仮称)総合福祉センターを運営するに当たって、特別な協
議会を設けてとか、そういったことは想定しないという考えなんでしょうか。さらに、今後検討する話なのか、
その位置づけですね、その辺はどう考えているんでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) このセンターを運営するに当たりましては、先ほど申し上げましたとおり、家族会
や保護者会などを運営したり、あと利用者自身の御利用者会みたいなものを法人のほうは考えていただいてい
るようでございます。運営に当たりましては、市やそれぞれの関係団体等も含めた、そういったネットワーク
等の会議もこの中で中心に行っていただくというようなことも想定をしておりますけれども、そういった公設
の施設等で置くような形の協議会みたいなものということは、それは公設の施設ではございませんので、考え
ておりません。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) 今私が言ったことは、結構大事な点だと思っているんですけれども、公設のもの
じゃないから、そういうものはつくらないというのであれば、そうしたら一民間事業者に委託してやってもら
う、そういう扱いと同じなわけでしょう。それは別に悪いことじゃないですよ、介護保険でも、そういった形
で特養ホーム、いろんな法人がやっているし、それはそれでいいですし、障害者の関係でも民間のNPO法人
から、社会福祉法人から、いろいろ事業やっておりますから、それはそうでいいんですよ。そうであれば、名
称のこともまず考えて、もう一度見直していただきたい。
それと、そうしたらそういう一民間事業者に対しての援助だというんだったら、何でそこにだけ特別に援助
が行っちゃうんだと、ほかのお金がなくてひいひい言いながらやっている事業者に対して、きのうの話の続き
になりますけれども、送迎バスとか、生活介護、同じ生活介護事業やっていながら、ここにはそこまで援助し
ますと。だけど、ほかのやっているところには一切関係ありませんと、それはおかしいじゃないですか、どう
でしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 議員がおっしゃるように、最初に平成21年当初の基本計画をつくったときには、市
が建てる公設で運営を法人に任せる、公設民営ということで計画をつくって原案ということにしていたわけで
ございます。ただ、それが途中でやはりいろいろな資金等含めて、とても財政的な部分で市が建設するのは非
常に難しいということになりまして、さまざまな経過を経て民設民営ということに至ったわけでございますの
で、それにつきましては民設民営という中でございますが、市の福祉事業をこの中で率先して担っていただく
ということで、当然市のほうでは法人とさまざまに話し合いを行って、法人のほうもその理念に基づいて、東
大和市のそういった障害福祉施策のみならず、地域福祉などに積極的に参画していただくということで、今回
-92-
このような形になったわけでございます。
やはり、そういった民間活力を導入するというようなことは、当市では保育園で先例がございますが、これ
だけ大きい規模になりますと、初めてのことでございますので、なかなか考え方などについても非常に難しい
ところではございますけれども、ほかの他の自治体で行っている事例等も鑑みますと、やはり民設民営という
のを生かすには、そこで手を挙げてくれた法人を市がきちんとバックアップをして、支えてあげる必要がある
というふうなことでは考えております。
それから、名称についてでございますけれども、これにつきましては、募集要項等の中にも記載をさせてい
ただいておりますが、今後公募をして新たな名称ということで市民の方から新しいお名前というようなことで、
皆さんに親しんでいただける施設ということで考えてまいりたいというふうに考えております。それについて
は、最初のところの冠に東大和市がつくか、つかないかとか、いろいろなことはあるかと思いますけれども、
現在委託で行っております施設などについても、東大和市というのがついて委託で行っているのがございます。
例えば民設民営というふうになりますと、委託事業で行っていると昨日も答弁させていただきましたが、東大
和市高齢者ほっと支援センターというのは、あれは委託で行っておりまして、建物などは全て法人の建物で運
営をしていただいているものでございます。それについても冠は東大和市というのがついておりますので、そ
の辺については特段問題がないかなというふうに思っております。
以上です。
○22番(中野志乃夫君) 確かに、委託事業としてしてもらっている事業の中で東大和市と冠つくのは別に私
は問題ないと思っています、それ自体は。ですから、委託事業で幾つか市が法人に委託する事業のものに対し
ては、そういう名称も構わないと思うんですけども、この建物総体が東大和市云々と値するかというと、やは
り先ほど来の部長の答弁からすると、そうじゃないだろうと、ちょっと私もイメージがよくわからなかったけ
ども、今回の答弁でよくわかりました。これは、やはりあくまでも民設民営、民間の施設、それに対して市が
なぜか私の立場からすれば、民設のものだけども、ほかの民間の事業者に比べて相当な援助を本当にしている、
逆に言うと市全体のそういった民間でやっている事業者、福祉関係の事業者とのバランスはどうなのかと、そ
の辺はぜひ考えてもらわないと、私としては納得できないし、これはほかの事業者さんもみんなそう思います
よ。何で、そこだけそんなに優遇されて、ほかは本当にもうボランティアみたいな形でかすかすでやっている
のに、どうなんだろうと。やはり、それはちょっと市全体、福祉部全体で考えていただきたいと思います。い
ずれにしても、ちょっとこれはまた陳情も出ているようなので、私のこの件に関しての質問は、ここで一旦終
了いたします。
それでは、次の質問に移らせていただきます。
ゆるキャラに関してなんですけども、時間も余りないんで簡卖にちょっと質問させていただきます。
「うまべぇ」自身、これ自身、市としては変な話ですけども、「うまべぇ」以外にも何かキャラクターをつ
くろうとしているんでしょうか。いわゆる変な話ですけども、市公認のゆるキャラという形も明確にまだ位置
づけてないというのは、何か理由がありますか、その辺はどうでしょう。
○環境部長(田口茂夫君) 「うまべぇ」につきましては、市長から答弁をさせていただきましたとおり、食に
関するグルメコンテストから発生したキャラクターというふうな位置づけをしてございます。当市におきまし
て、これ以外にもゆるキャラと、これは登録商標的な言葉にもなっておりますけども、着ぐるみをつくってい
るものというものではございませんが、介護保険ですとか、教育委員会のほうで、そういったキャラクター的
-93-
なものは存在してございます。それ以外にというところの動きは、今のところ私自身は承知してございません
けども、「うまべぇ」につきましては、昨年度着ぐるみのほうを作成させていただきまして、いろんなところ
で活用していただいているという状況でございます。担当部といたしましては、この「うまべぇ」につきまし
ては、より積極的な運用をしていきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) それとあとちょっと根本的なところで、1点だけ担当のほうにもそういう説明はし
ていませんでしたけども、私がずっと勘違いしていて、今回ゆるキャラでやっている基本的には産業振興課で
すか、産業振興課がてっきり市民部とばかり勘違いしていまして、現状は今観光のほうで産業振興が入って、
そこでゆるキャラをやっているということなんですけども、これは本来、これはここの趣旨とは違うかもしれ
ませんけども、市民部とか、企財が本当はもっとやったほうが有効に動かせるんじゃないかという、ちょっと
思いがあるんですけども、なぜ産業振興でゆるキャラでという、この辺の動きが環境になっちゃったのか、ど
うですか、またその辺は見直す検討とか、ゆるキャラを生かしてまちづくりを生かすためにも、ちょっと検討
を加えたほうがいいんじゃないかという気がしているんですけども、その辺の論議はこの間あったんでしょう
か。
○企画財政部長(並木俊則君) 今「うまべぇ」の関係の御質問のほうから、全体的なというところでございま
す。先ほどから市長の答弁、また関係部長の答弁にございましたように、「うまべぇ」については大分ここの
活用もありまして、市民の皆様、あるいはほかの地域の方にも認知の度合いが高い部分になってきたかなとい
うような判断はしております。あくまでも、グルメコンテスト「うまかんべぇ~祭」のイメージキャラクター
という位置づけで、今市のほうでは活用しているというところでございます。全体的な東大和市の公認、ある
いは公式というんでしょうか、そういうキャラクターについては検討はしてございません。それぞれの部署で、
先ほども答弁ございましたが、各担当部署のほうでいろんなイメージを考えた中で事業振興をしていく中で、
キャラクターを設けているというのが現状でございまして、市全体として今後今人気があるキャラクターの関
係の事業について、どのようにあり方を持っていっていいかというのは、今後検討していく題材だというふう
には認識してございます。
以上でございます。
○市長(尾崎保夫君) 「うまべぇ」が環境ということで、産業振興ということで、私はふだんから庁議等いろ
んなところで職員とも、いろんな形で気楽に話はするんですが、基本的に伝えていることは、それぞれの所管
だけで考えるのはやめろと。これは、庁議においても再三言っています。自分のところだけで考えてやってい
たんでは、絶対だめなんだと。今回の「うまべぇ」についても、環境というところでやっていますけど、何だ
かんだくっつければ、いろんなところが関係してくるわけですら、それについては全て全市、全庁舎を挙げて
やるんだと、そういうつもりで、そういう意識でやってほしいというふうにはふだんから伝えています。これ
は、この「うまべぇ」だけではなくて、全ての事業について考えてほしいと、要するに自分の部署だけで情報
を持つんではなくて、ほかの部署のことにも気を使って参考になるようなものがあれば活用できるように、情
報の共有も含めて、横のつながりというものは絶えず頭に意識を持ってほしいと。これは、管理職については、
当然そういうふうに私自身は伝えていますし、そのように全管理職は理解しているものというふうに思ってご
ざいます。
また、それ以外の職員につきましても、いろんなところでいろんな形で私からお話を聞かせていただいてい
-94-
ますし、またこれは私自身は市民の皆さん全員についても、基本的には同じ考え方でございます。ですから、
いろんなイベント等を含めて、あるいは道端で会ったときも含めて、そういうところで話をする時間があれば、
あるいはテーマがあれば、そこでお話をさせていただく。自分の考えを伝えたり、あるいはお話を聞いたりし
ています。これは、いろんなところにちょこちょこと顔を出してやっているわけですけど、それが基本的な市
を挙げてという、そういう意味で職員、私自身の考え方ということになりますので、その辺のところは理解を
していただければというふうに思います。
以上です。
○22番(中野志乃夫君) 全市を挙げてというのはごもっともでございますけれども、ただそうはいっても担
当の職員がいないと動きがとれないと思いますので、これ私からすると結局は産業振興課が中心で、その上に
環境部があるという形になっていますけども、本来は企財なり、そういったところからいろいろある面どうい
う形とるかわからないけども、市の大和では唯一着ぐるみもつくったキャラだということで、ほかのそういっ
たイベントなんかにも積極的に参加してもらったり、ここに書いてあるようにゆるキャラマラソンでも何でも
あれなんですけども、そういったイベントを活用することによって、市のPRに生かしてほしいなと思ってい
るんです。言ってみれば、結局環境部から全部ほかのほうにというよりは、やっぱり窓口としては、そういう
ほうで検討したほうが、やはりいろいろな発信とか、マスコミ対応含めてよろしいんじゃないかと思うので、
その辺はぜひ検討していただきたいと思います。これは先ほど検討もするということで、ちょっと要望させて
いただきます。
時間がないので、最後のちょっと慶性門について伺います。
慶性門に関して、この間の経緯、平成2年で当時の市議会でも論議がありました。やはり、保存していこう
と、市の大事な財産の一つであるということで、お金もかけて修復もして、東京都にもお願いして、あそこで
管理、運営しているということですけども、実際今この慶性門についての文化的な価値というものが、やはり
高いというような話も聞くんですけども、その辺は担当部として、どう認識されているんでしょうか。
○社会教育課長(村上敏彰君) 慶性門に関しまして、文化財的な価値の云々というお話でございますが、実は
平成24年度に慶性門につきましては、昨日市長の答弁からございましたように、20年がたちまして、かなり傷
みも出てきたことから、修復にどの程度の費用がかかるかというふうな形で積算をしていただきました。当時
の修復をしていただいた業者の方に調査をお願いいたしました。その調査した業者のお話ですと、長屋門につ
きまして、文化財的な価値がない長屋門についてはないのではないかと、何らかの価値があるのではないかと
いうお話はいただいております。
以上でございます。
○22番(中野志乃夫君) 今の話ですと、ちょっと文化財的価値がないように聞こえちゃったんですけども、
そうじゃなくてあるということでですよね。つまり、たしか私もちょっとそういうふうに聞いていたものです
から、文化財的な価値はあるので、どうしようかという話で、それは市としても長屋門に関して文化財的な価
値があると私も聞いていますから、そのために何らかの方策を、例えば文化財審議委員でどうするか諮るとか、
そういうようなことをすべきじゃないかと思っているんですけども、その辺はどうお考えでしょうか。
○社会教育部長(小俣 学君) 今課長から答弁ありましたけども、長屋門としては価値のないものはないと、
非常に価値があるんだというような御意見をいただいたということで、私どもも長屋門については、非常に大
事なものだというふうに再認識したところであります。昨年度になりますけども、文化財の専門委員会ござい
-95-
ます。そちらのほうの中で御審議をいただく予定だったんですけども、事情がございまして、今年度の文化財
の専門委員会のほうで慶性門のあり方、文化財にどうなのだというような御審議はしていただく予定でござい
ます。
以上です。
○22番(中野志乃夫君) 長屋門で文化財的価値のないものはないということ、ちょっと表現で私も聞き間違
えたところがありますけども、市のほうとしても今後どうするかと、文化財審議の中で価値について、もう一
度諮ってみて、そういう検討をすると同時に、あとあそこの場所であのままでいいのかとか含めて、ちょっと
この間どう検討されているか、ちょっとその辺の検討されている経過があれば教えてください。
○社会教育部長(小俣 学君) 慶性門につきましては、場所が所沢に近いというのもありまして、所管の博物
館のほうでは活用がしきれてないというような状況があることは否めません。私どもとしましても、活用がで
きるようなことは考えてきておりますけども、なかなかそれが事業としてできていないという状況がございま
す。先月の5月ですけども、慶性院の住職の方ともお話をして、今後のあり方について、本来のあるべき慶性
院のほうに移築といいますか、移すこともどうでしょうかというようなお話をした経過がございますけども、
住職のほうからは前向きなお話をいただいた経過がございます。ただ総代会とか、役員会、今後あるというこ
とで、そちらのほうとも話をして、話が進むようであれば移築のほうも考えたいということはお話としていた
だいていると、そんな状況でございます。
以上です。
○22番(中野志乃夫君) 今御答弁あったとおり、本来はもともと慶性院が持っていた山門であるし、それが
当時の慶性院が貯水池の建設に当たって移転を余儀なくされて、今芋窪のほうに移っているということからし
て、その歴史的な経過からすれば、確かに本来のあるべき慶性院さんがあそこに保存してくれるほうが一番よ
ろしいかなと思いますし、そういう話がぜひとも進むように、尐なくとも私はあそこにあるとちょっといろん
な意味が管理もしづらいし、下手すると何かいたずらされて大変なことになってとかいうこともあり得ますの
で、なるべくそういったことで検討を進めていただきたいと思います。
以上で私の一般質問は終わります。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、中野志乃夫議員の一般質問は終了いたしました。
ここで10分間休憩いたします。
午前10時20分 休憩
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午前10時30分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇ 関 田 正 民 君
○議長(尾崎信夫君) 次に、13番、関田正民議員を指名いたします。
〔13番 関 田 正 民 君
登壇〕
○13番(関田正民君) おはようございます。13番、関田正民です。平成25年第2回定例会、通告に従って一
般質問をさせていただきます。
1番として、防犯対策について。
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①防犯カメラの設置台数。
ア、自治会・商店街等でのカメラ設置に対する補助金について。
2番、命名権について。
①市道・公共施設等の命名権の売却先について。
3番、ちょこバスについて。
①運行事業の見直しについて。
②住民バス。
ア、不便地域住民・自治会等による乗り合い自動車の運行についてであります。
再質問につきましては、自席でさせていただきます。
〔13番 関 田 正 民 君
降壇〕
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 登壇〕
○市長(尾崎保夫君) 初めに、防犯カメラ設置台数及び設置に対する補助事業についてでありますが、現在市
内で路上等に設置している防犯カメラの台数は26台です。そのうち25台は、警視庁が平成21年度の国のモデル
事業を活用し、子供の見守り等を目的に設置しております。残りの1台は、自治会が犯罪防止等を目的に設置
したものであります。防犯カメラ設置に対する補助事業といたしましては、東京都が実施する地域における見
守り活動支援事業のほか、各種商工団体における商店街活性化を目的とした補助事業がございます。現在市独
自では、防犯カメラ設置等に関する補助事業を実施しておりません。
次に、市道・公共施設等の命名権の売却についてでありますが、市では財政健全化の推進を第4次行政改革
大綱の基本目標の一つに位置づけ、日ごろより限られた財源の有効活用や市民サービスの提供に必要な財源の
確保に取り組んでおります。こうした状況の中、市道・公共施設等の命名権の売却につきましても、民間活力
の導入に伴う新たな財源確保策の一つとして、今後取り組んでまいりたいと考えております。
次に、ちょこバスの運行事業の見直しについてでありますが、平成21年9月の運行ルート見直し後、利便性
の向上等を求める要望が多く寄せられ、昨年度東大和市地域公共交通会議を設置して、当市にふさわしいコ
ミュニティバス事業の運営について協議を開始いたしました。今後、市民意識調査や実施や地域別懇談会を開
催し、市民意見を踏まえた協議を進めてまいります。
次に、地域住民・自治会等による乗り合い自動車の運行についてでありますが、近年地域住民等が移動手段
を確保するため、乗り合い自動車を自主的に運行している事例もございますが、運営に当たりましては、ボラ
ンティアによる献身的な取り組みが前提になると認識しております。今後特定の地域で自主運行の機運が高
まった際は、市と協働して運営が可能か検討する必要があると考えております。
以上でございます。
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 降壇〕
○13番(関田正民君) それでは、質問させていただきます。
防犯カメラのあえて私は場所は聞きません。25台、湖畔の自治会で1台と、これは宣伝していますので構わ
ないと思うんですが、防犯カメラの必要性はわかっていますよね。
○総務部長(北田和雄君) 防犯カメラの必要性でございますけども、近年の犯罪などで防犯カメラによって犯
人の検挙とかいうことに利用されておりますので、そういう事例を考えますと、犯罪の検挙、あるいは犯罪の
抑止について、それなりの効果があるという認識は持っております。
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以上です。
○13番(関田正民君) 市では、独自では防犯カメラの補助金事業はしてないということなんですが、いわゆ
る東京都ですか、たしか1台80万が限度額に補助金が出ていると思うんですね。そういうことを今言われまし
た地域における見守り活動支援事業、それから商店街の活性化、やっぱりその2事業に対して防犯カメラを設
置すれば補助金が出るということなんですが、ぜひそういうことを利用して、地域で25台じゃまだまだ尐ない
と思うんですね。いわゆる志木街道にも1台もないし、やっぱりそういうことから見ると、こういう補助金を
利用してやることが必要じゃないのかなと思うんです。1台防犯カメラというのは幾らぐらいなんでしょう。
○総務部長(北田和雄君) 防犯カメラの卖価でございますけども、いろいろ種類があるんで一概には言えない
んですけども、東京都の今関田議員おっしゃった補助金のときに出てきている平均的な金額で申しますと、大
体40万ぐらいですかね、1台に当たって。これはカメラだけじゃなくて、画像を保存する記憶媒体、これも含
めての金額になっております。
以上です。
○13番(関田正民君) やっぱり、それだけ80万出るということは、ここで1台40万、全て込みで40万という
ふうに私は今解釈しましたけど、ということは2つの補助金事業を利用すれば、大分通学路だとか、いろいろ
なところで設置ができて、防犯により一層安全になるんじゃないのかなと思うんですが、そういうことを商店
街から、これは希望がなければやらないということなんでしょうかね。
○総務部長(北田和雄君) 防犯カメラ設置に関する都の補助金制度でございますが、ちょっと御説明させてい
ただきますけども、先ほど市長の答弁の中にありました地域における見守り活動支援事業補助金という補助金
があるんですが、これは幾つかの前提条件などありまして、まず設置地区を安全・安心まちづくり推進地区と
して選定する必要があります。この選定に当たっては、市が治安対策を効果的に進める必要がある地域である
と選定し、東京都にあらかじめ報告をしなければならないということが一つありまして、その後地域が一体と
なって防犯に関する見守り活動を継続することが見込まれるということが求められています。
実際の補助金の内容ですけども、防犯カメラの設置に対して、東京都が2分の1、市が3分の1、地域団体
が6分の1という負担割合になっています。この補助金は市と、それから地域団体が一部負担するということ
が前提にはなっております。設置費用のみで、管理運営費は補助の対象にはなりません。限度額ですけども、
カメラ1台当たり60万以下、全体で300万以下という限度額があります。設置後なんですけども、防犯カメラ
を運用していくに当たって、カメラの設置しているというようなことを表示するとか、あと個人情報だとか、
プライバシーの問題もありますので、記録媒体をしっかり管理するとか、記録の閲覧とか、外部への提供につ
いては、限られた場合に限定するとか、そういったことを、あとそれから管理責任者、防犯カメラの、そう
いったものを定めた管理運営要綱をつくるというようなことも求められてきます。ですから、ある程度組織基
盤がしっかりした団体がやっていかないと、なかなか難しいところはあるかなという印象は持っております。
以上です。
○13番(関田正民君) たしか個人情報とか、いろいろそういうのはあるでしょうけども、現に25カ所に設置
されているわけですから、その方法でやれば私はいいのかなと思っています。やっぱり、こういう補助事業を
せっかくあるわけですから、自治会で6分の1というのは、そんな大きな金額じゃありませんので、一応自治
会長会議とか、そういうことに諮っていただいて、とにかく補助金を生かして防犯カメラの台数をふやしてい
ただきたいと思うんですが、市長、どうでしょうか。
-98-
○副市長(小島昇公君) 先ほど、総務部長からもお答えをさせていただいておりますが、防犯カメラが犯罪者
の逮捕ですとか、犯罪の抑制に効果があるということは十分に認識しております。市の補助を導入するという
ことにつきましては、今説明させていただきました設置基準とか、また財政的な課題等もございますので、他
市の事例等を参考にさせていただきながら、取り組みについて検討させていただきたいと考えております。
以上でございます。
○13番(関田正民君) それでは、ふやすとの方向で検討するということで解釈よろしいでしょうか。
○副市長(小島昇公君) 答えが重複いたしますけども、他市の事例等を参考にしながらということは、効果が
あるということがわかった上での検討でございますので、前向きに検討をしていきたいというふうに考えてお
ります。
以上でございます。
○13番(関田正民君) 次に行かせていただきます。
市道・公共施設、これは1年半ぐらい前ですか、行政に私のほうから提案させていただいたんですが、それ
からいろいろ公道だとか、きのうも考えて、いろいろ事例だとか、条例等いろいろありますということで、た
しか並木企画財政部長が当時担当だったと思うんですが、いろいろ苦労してもらって、途中報告は聞いていま
したけど、いよいよ活字が見えてきたのかなと。あえて場所とか、そういうことは言いませんが、いい方向に
向かいつつあるのかなという感覚を受けています。この件につきましては、連日議員が質問していますので、
細かいことは聞きませんが、なるべくその方向で進めていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
○企画財政部長(並木俊則君) ネーミングライツの導入、命名権の関係でございますけれど、現在事務作業は
進めてございます。その中で、具体的には施設等の名称等は控えさせていただきたいんですが、いろいろな研
究を今までしてきて、調査をしてきた中で、このネーミングライツについて、導入できる施設等を今検討して
いる最中でございまして、いろいろな今関田議員がおっしゃるように、条例も含めまして、法令的な規制、あ
るいはいろいろな調べてみますと歴史的な背景とか、今の環境の状況とか、いろんなことを考えていかないと、
なかなか簡卖に命名権をという、ネーミングライツの導入ということができないようなこともあります。ただ
何かしらの対応を図った中で、結果を出したいというふうな段階まで今来ておりますので、今後事業の推進を
していく中で、尐しずつ報告ができる部分があればというふうに思っておりますが、現段階で事務作業のほう
には入っているというような状況でございます。
以上でございます。
○13番(関田正民君) ぜひ成功するように、私も一生懸命協力させていただきますので、進めていただきた
いと思います。
次に、ちょこバスなんですが、いわゆる毎年、毎年約4,000万円からの補助金を出している。車も10年以上
たって、もうそろそろ買いかえの時期に来ていると。いろいろな面で、また利用者も大分減っていると、平成
14年から20年度まで、1日昔は502人からいたと、540人のときもあったと。ところが、近年は本当にもう尐な
くて190人だとか、本当に極端に落ちているんですね。まして、ルートを変えてから余計に落ちているという、
これが現実であります。ただ、ここでちょうど何委員会、それが立ち上がって会議を始めると、地域懇談会を
始めるということの前に、やっぱりこれから本当にちょこバスをどんなふうにするのかということが、このま
ま毎年、毎年4,000万の赤字で、なおかつ車もここで買いかえなければいけない、この二、三年のうちに変え
なきゃいけないと思うんですね。そういう状況の中で、どんなふうな方向性を考えているのか。ただ、地域懇
-99-
談会だけに任せて、その意見を踏まえて協議をしてまいりたいという、さっき答弁していましたけど、という
ことは赤字でも、これから幾ら赤字でも運行していくんだという行政の結論のもとに懇談会を開くわけですか。
ちょっと教えてください。
○市長(尾崎保夫君) ちょこバスにつきましては、地域公共交通会議ということで今やっていますけど、基本
的に今赤字4,000万円というふうなお話がありましたけど、何点か私自身はそういう方向でということで、基
本的なところだけちょっとお話をさせていただきたいと思いますけど、まず赤字はゼロがいいと、ゼロになる
かどうかは別にしましても、目指す方向はそういう方向だと。それから、あとやはり駅にはきちっと行かない
とだめなんではないかということと、もっと時間的なもの、ルートの考え方もありますけども、ルートには時
間的にもう尐し短い時間でバスが来ると、そういうような基本的なものを幾つか示しまして、それにのっとっ
てということでやっていますけども、ただそのとおりいくかどうかというのは別でございまして、今一生懸命
協議しているところでございまして、今回も地域の市民の方々、いろんなところの住民の方々にアンケートを
とって聞かせてもらうということで、そういうふうなものの集計をとりながらやっていきたいというふうには、
そんなふうな形で一応私の基本的な考え方は伝えてあります。そういう方向に行ければベストなわけですけど
も、なかなかいろんな条件がありますので、難しいところはあるかなというふうに思っていますけども、職員
は一生懸命そういう方向に向くように頑張って、私自身はやっていただいているかなというふうに理解してい
るところです。
以上です。
○13番(関田正民君) 赤字が出るのは当然ですけども、行政ですから、ある程度の赤字は仕方ないと思うん
ですよね。ただ、余りにも金額が張ってくると、やっぱり今こういう財政ですから、買いかえなきゃいけない
と。でも、確かに駅に行かなきゃだめ、それから時間もちょっと長過ぎる、回数をふやすとなると、また余計
にお金がかかる。やっぱり、金額の見直しだとか、いろいろなことを考えないと、これから本当に維持は苦し
いのかなと、これ本当に続けるかどうかの本当に決断をするときじゃないかな、そのように思っていますので、
その辺のところをよく慎重に、また思い切った判断をしなきゃならないときには思い切った判断をしていただ
きたいと思います。
その下のほう続きなんですが、地域で自治会で地域の乗り合わせ、いろいろなことがあって、また行政、い
わゆる運行手続だとか、法律的なもので難しい問題が出てきますので、私の提案は自治会にお願いをして、自
治会で車、8人乗りぐらいの車をレンタルしてもらって、そして行政のほうではガソリン代、それからレンタ
ル代、それだけそっちのほうを負担するということを、今本当にボランティアの方で大勢こういうことをやっ
てくれている人がいます。名前は挙げられませんが、老人ホームだとか、そういうところの人たちをほとんど
運転している人たちはボランティアでやっている人たちなんです。だから、こういうことをよく市民に問いか
けて、そして大勢の方に1回こういうことをやってみるのもいいのかなと、これは神奈川県の大和市でやって
いることなんですが、これはたまたま場所的に本当に不便なところで、高齢者ばかりということで、地域の人
たちが乗り合いバスというものを、法にも何も触れなくてできるということで、ただ運営費、これは乗ってい
る人たちから寄附金という形でいただいて、あとは足らないところを行政で出してもらうと。それでも、年間
幾らもかからないんですね。900万円の一時金、リース、ガソリン代で450万円を市で負担してくれるというこ
とで、ほとんどもう地域の人たちは月100円ぐらいのカンパで運営していると、これは特別な例でしょうけど、
やっぱりこういうことも考えていかないと、本当に不便解消、地域の弱者を救うということはできないんじゃ
-100-
ないのかな。ただ、お金払って公共のバスを走らせればいいのかなと、ただそういう今はもう時代じゃないと
思うんですね。この前の話はちょっと違いますけど、「うまかんべぇ~祭」の職員の方が60人ぐらいボラン
ティアで参加してくれているわけですよ。やっぱり、これは本当にうれしいことであって、今までそういうこ
とはなかったんですよね、東大和市役所の職員がこれだけボランティアで何か行事で出るということが。第1
回目も50人ぐらいかな、2回目も60人ぐらい、これだけの職員の方が本当に暑い中にボランティアで出てきて
くれている。だんだん職員だけじゃなくて、住民も意識が改革、変わってきていますので、ぜひこういうこと
発想転換をして、だめでもともとですから、とにかく当たってみていただきたいし、それに実現に向かって進
んでいただきたいんですが、市長どうでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) 技術的な云々は別にしまして、考え方としてはおっしゃったとおり、理解はできるわけ
です。ふだんから申し上げているように、この乗り合いバスということに限定することなく、地域の方々と地
域の中で活動していっていただく、そういうふうなことがこれからは必要なんだろうというふうには十分理解
というか、そういうふうな形でこれから進めていければというふうに思ってございます。ですから、今のお話
もその一つとして、そういうふうなものを検討できればというふうに思ってございます。
また、具体的に細かいところが出てくれば、職員等が話を聞いたりとか、話をするということになるかなと
いうふうには思いますけど、現時点では協働という意味で、先ほど言った神奈川の大和市では住民の方が市と
協働ということで、住民のほうからそういうふうな形で進めてやるということで、それを行政側がバックアッ
プすると、簡卖に言えば大和市の場合は金銭的なバックアップをしているわけですけど、当然足らない部分に
ついては、使用料やボランティアや、あるいはバザー等だったり、そういうふうなところでお金を集めて、そ
れを埋めてやっているということでございます。東大和市が大和市の地理的な状況とか、いろんなものはあり
ますので、全てが東大和市におさまるかどうかというのは、またこれは別の問題ですけども、ただ市民との協
働事業というのは、いろんなところで考えていきたいというふうには思っています。
○13番(関田正民君) いずれにしましても、ちょこバスの問題は将来本当に大きな問題になる事業ですので、
ちょうどいい機会ですので、真剣にと言ってはおかしいんですが、いろいろな今言ったことも含めて、検討策
を練っていただいて、何とか不便地域を解消していただきたい。そのためには、本当にいろいろな方法で今市
長が言いましたとおり、検討するだけでもお金かかりませんので、調べてそれでいいものを使えばいいわけで
すから、その方向でぜひ進んでいただきたいと思います。それは期待をして質問を終わります。ありがとうご
ざいました。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、関田正民議員の一般質問は終了いたしました。
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◇ 御殿谷 一 彦 君
○議長(尾崎信夫君) 次に、19番、御殿谷一彦議員を指名いたします。
〔19番 御殿谷一彦君 登壇〕
○19番(御殿谷一彦君) 議席番号19番、公明党の御殿谷一彦です。通告に従い、一般質問を行います。
1番目として、発生主義、複式簿記による新公会計制度の導入についてお伺いいたします。
今地方分権が進む中、自治体の財政運営や行政サービスの提供について、住民に対し、より一層の説明責任
を果たしていくことが我々に求められていることです。住民に対して、その中で当然財政面での裏づけの説明
も必要です。市の政策判断を実施する中でも、財政的検証が必要です。そのために、新公会計制度が果たすべ
-101-
き役割が重要になっております。今日本の各自治体で新公会計制度での財務状況表示として、財務諸表4表、
貸借対照表、資金収支計算書、行政コスト計算書、資産・準資産変動計算書が作成されております。自治体の
財政状況の他市との比較、またその市の財政状況把握などで使わせていただいております。
そこで①として、現在の当市の財務諸表4表のつくり方をお伺いいたします。
②として、新公会計制度導入の目的をお伺いいたします。
③として、総務省改訂モデル方式での当市の評価をお伺いいたします。
④として、他市の状況をお伺いいたします。
⑤として、複式簿記、発生主義の新公会計制度導入に向け、勉強会等の推進を求めます。
次に、投票率の向上策及び投票しやすい対策について御質問いたします。
今月の都議会議員選挙の広報が東京都の広報6月号第814号の第1面に記載されました。6月の初日に新聞
折り込みされた広報でございます。「君と投票する選挙」とキャッチフレーズを設けて、6月23日の都議会議
員選挙の投票を促しております。東京都もいろいろと都民の投票率向上に努力しているようでございます。議
員選出のための選挙は、国民、都民、市民のより多くの皆様の意識が反映されるようになされるべきです。そ
の意識の反映の大きな手段である投票行為は、できる限りやりやすい形で提供されるべきでしょう。
そこで①として、市として投票率の向上策、投票しやすくする策をお伺いいたします。
②として、期日前投票所を市役所以外への設置を要望いたします。
アとして、期日前投票所運営に必要とされる要件は何かをお伺いいたします。
イとして、清原市民センターに期日前投票所の設置を求めます。また、同様に桜が丘市民センターに期日前
投票所の設置を求めます。
以上、再質問については自席から行わさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〔19番 御殿谷一彦君 降壇〕
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 登壇〕
○市長(尾崎保夫君) 初めに、新公会計制度における現在の当市の財務諸表4表のつくり方についてでありま
すが、当市におきましては、現在、新地方公会計制度実務研究会の報告書で示された総務省方式改訂モデルを
採用し、平成20年度以降の決算におきまして、地方財政状況調査の数値等を活用した財務諸表の作成に努めて
いるところであります。
次に、新公会計制度の導入目的についてでありますが、財政を取り巻く環境が厳しい状況におきましては、
これまでの現金収支に係る財務指標等の分析に加え、資産と債務の実態把握と、その適切な管理を進めること
により、自治体の財政状況を総合的かつ長期的に把握することが可能となるため、新公会計制度の導入が必要
と考えられているところであります。
次に、総務省方式改訂モデルでの当市の評価についてでありますが、当市におきましては、平成20年度以降
の決算におきまして、総務省方式改訂モデルによる財務諸表を作成し、その公表に努めているところでありま
す。この財務諸表の作成と公表によりまして、貸借対照表や行政コスト計算書など、現金収支による決算処理
ではあらわれてこなかった内容が確認できるようになったと考えております。
次に、他市の状況についてでありますが、東京都26市の平成24年度決算におきましては、武蔵野市と町田市
を除いた24市が当市と同様に総務省方式改訂モデルを採用し、財務諸表の作成を行っているところであります。
なお、町田市におきましては、平成24年度に東京都方式による新公会計制度を導入し、発生主義等による会
-102-
計処理と、それに基づく財務諸表の作成等に取り組んでいる状況であります。
失礼しました。東京都26市の平成22年度でございます。申しわけございません。
次に、複式簿記、発生主義の新公会計制度の導入に向けた勉強会等の推進についてでありますが、現在東京
都におきましては、東京都会計制度改革研究会を発足させ、公会計制度改革を進める上での課題の研究等を
行っているところであります。当市の職員につきましても、財政課及び総務管財課の職員が当該研究会に参加
し、東京都の事務等を研究する中で、新公会計制度の導入に向けて課題等を学んでいるところでございます。
次に、投票率向上策、投票しやすくする策についてでありますが、昨年12月16日に執行された衆議院議員選
挙では、戦後最低の投票率になるなど、全国的に投票率の低下は大きな問題となっております。投票率の向上
が求められておりますが、その対策については、なかなか即効性のある具体策が見出せない状況にあります。
引き続き啓発活動の強化などに努めてまいるとともに、高齢者や障害者への対応などを含め、投票しやすくす
る対策を検討してまいりたいと考えております。
次に、期日前投票所運営に必要とされる要件についてでありますが、投票所を運営するためには、場所、人、
機材が必要となります。具体的には、投票所施設、事務従事者、事務処理のための電算機器等であります。特
に、成り済まし等による不正投票等を防止するため、正確性を確保できる機材や設備が重要であります。
清原市民センター及び桜が丘市民センターへの期日前投票所の設置についてでありますが、現行の公職選挙
法における投票の原則が期日前投票制度導入後も「当日投票所投票の原則」であると理解しております。この
原則を考慮しながら、期日前投票所のあり方を検討する必要があると認識しております。新たな期日前投票所
の設置については、現在選挙管理委員会で検討を行っているところであります。
以上です。
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 降壇〕
○議長(尾崎信夫君) ここで10分間休憩いたします。
午前11時 4分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午前11時14分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○19番(御殿谷一彦君) どうもありがとうございます。
では、再質問させていただきます。
現在の当市の財務諸表4表のつくり方ということで、総務省改訂モデルを御使用なされて、平成20年から
やっておられるということで、財務諸表4表、ホームページ、また市報等でそれぞれ順次私たちのほうに、市
民の方に公表しているわけでございますが、これのちょっとスケジュールを教えていただきたいんですけども、
例えばの話、2008年、2009年、2010年、2011年、平成20年からですけども、これらの、それからあとことしが
2013年ですから、2012年はことしの3月、12年で終わっていますので、ここまでの財務諸表4表、これはいつ
公表されるようになっておりますでしょうか、教えてください。
○財政課長(川口荘一君) 当市における財務諸表のスケジュールということで、平成20年度以降作成し公表し
ておりますけれども、現在のところ、2008年、2009年、2010年、平成に置きかえますと平成20年度、平成21年
度、平成22年度、ここまでは皆さんにお知らせをしているところで、現在最終的な詰めの段階に入っておりま
すが、2011年度、平成23年度の財務諸表を今作成しているというところでございます。
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以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 2011年度、平成23年度決算ですけども、この決算そのものは決算審査は何年何月に
やられておりますでしょうか。
○財政課長(川口荘一君) 平成23年度の決算に関しましては、平成24年9月、24年の第3回定例会において審
査がされているところでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) それの財務諸表4表の公表は何年何月にやられる予定ということになるんですかね、
なっておりますでしょうか。
○財政課長(川口荘一君) 平成23年の決算に基づく財務諸表は、今最終段階に来ておりまして、連結等の作業
を終えて、今後これまでの例で申し上げますと、実施計画書に市の財政状況をお知らせしておりますので、そ
の中で平成23年度の財務書類4表についても公表する予定となっております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 済みません、大体何月ごろになるという予定でございますか。
○財政課長(川口荘一君) 実施計画の発表ということになりますが、例年ですと10月初めということになろう
かと思います。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) そうなんですね、確認させていただきます。平成23年度の決算が平成24年9月に一
応決算審査を終える。そうしますと、それの財務諸表4表が出てくるのが、平成25年、ことしの秋過ぎて、9
月を過ぎて、次の11月、10月ごろになる。要は、決算そのものが平成24年の秋、9月に行われている。その1
年もうちょっと、プラスアルファの月日をかけて財務諸表4表が、ことしの10月か11月ごろに公表されるとい
うことになっているのが、今の現状だというふうに私は認識しております。これが、もう例年の流れではない
かというふうに思いますが、それでよろしいでしょうか。
○財政課長(川口荘一君) 当市の現状におきましては、決算終了後ですけれども、財政課の職員1名がこれま
での通常業務を行いながら、この新たな財務書類の作成ということを進めております。決算統計の数値を今の
改訂モデルでは使用するということになりますので、決算統計の数値についても、平成23年度の決算統計の数
値であれば、翌年、平成24年の10月に確定しますので、そこからが作成の作業ということになりますので、ど
うしても現状におきましては、1年程度の期間が必要になっているということでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 人も尐ない中で大変だというふうに思いますけども、これ自身は例えばの話、決算
統計の数字を卖純に例えばの話ですけども、あるプログラムの中に仕組みの中に入力すれば、おのずとこの財
務諸表4表が出てくるような仕組みになっておるんでしょうか、どのようなことをされて、この財務諸表4表
をつくられているのか、ちょっと概略だけお知らせいただければと思います。
○財政課長(川口荘一君) 今御殿谷議員がおっしゃるとおり、決算統計の数値をそのまま財務諸表の各項目に
落とし込むことが可能であれば、そういったシステム化というのも考えられるわけでございますけれども、現
在やっている作業といたしましては、決算統計の数値を内容を確認しながら、財務4表のどこの項目に落とし
込むかということを検討を加えながら、その作業をしている職員が行っているという状況ですので、卖純に決
算統計の数値をシステム化等によって一括変換するような状況にはないということでございます。
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以上です。
○19番(御殿谷一彦君) ちなみに、課長、これ何とか簡略化したいなというふうに思われますですか。こん
な1年もかけないで、できればもう9月の決算が終われば、もう自動的に財務諸表4表がつくられるような仕
組みがあればなというふうには思われませんでしょうか、いかがでしょう。
○財政課長(川口荘一君) 担当といたしましても、正直そういう一括変換できるようなものがあれば、非常に
望ましいかなとは思っているところでございますけれども、現状ではシステム化が図られていないということ
ですので、卖純に数値を移しかえる項目等については、その履歴と申しましょうか、作業手順を内部で作成し
ておりますので、そこの部分は時間はかなり短縮していますけれども、それ以外の部分が毎年度の決算もさま
ざまですので、多尐なりの時間をかけて分析を行って作表しているというようなところでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) ちなみに、この議員さんの中にもいろいろ会社にお勤めになられた方々、またそれ
に従事している方々がいらっしゃいますけども、会社の場合、決算を出すときに当然ながらバランスシート、
それからPL、その他、現金収支計算書等、全部出てくるわけですけども、要は決算そのものが今つくろうと
している4表そのものが出てくるという形でやっております。要は、この辺のなぜうちはそれがすぐ出てこな
いのか。もし、言うことができれば、ぜひ言っていただければと思うんですけど。
○財政課長(川口荘一君) 今の御質問は企業会計の処理と、いわゆる公会計、官庁会計の処理の違いかなと思
います。官庁会計は、いわゆる現金主義ですので、現金の動きに関しては日々整理をしておりますが、企業会
計のような発生主義、複式簿記ではございませんので、その処理のときに企業会計の場合は既に借方、貸方と
いうことで仕分けをして、日々の処理がなされていますので、決算終了後すぐに財務処理のほうが作成できる
のかなというところですが、官庁会計の場合、現金主義ですので決算終了後、そういった企業会計の発想に基
づいた財務諸表をつくっておりますので、ある一定の時間が必要かなというところでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) そのとおりなんですね。話を尐しずつ詰めさせていただきます。
先ほど、市長さんのほうからも新公会計制度導入の目的として、市の資産、債務、これらを総合的に長期レ
ンジで把握できるように、卖年度じゃなくて長期レンジで把握できるようにするために、新公会計制度が導入
されているんだというお話がございました。この辺がもう尐し確認させていただきたいんですけども、具体的
にちょっと話をさせていただきます。
例えば現在の現金主義の公会計の場合には、例えば自動車を購入したり、建物を建設したりすると、これは
支出、歳出という形で計算されるというふうに思います。まず、これが一つ。
それから、もう一つ、逆に行きましょうかね。ごめんなさい、いいです。例えば税収とか、今ハミングホー
ルだとか、いろいろちょっとこれは指定管理者制度になっておりますので、難しいところがありますけども、
例えばいろいろな公民館とか、使用料、これに関しては歳入ということで当市は計算していると思います。そ
れから、例えば皆様がお使いになられるいろんな紙、コピーのときの紙だとか、いろんな資料をつくるための
紙だとか、これら。それから、また建物の修繕、この市役所の中もきれいにさせていただきましたけども、い
ろんな修繕をしたときに、これも歳出ということで計算されるんじゃないかというふうに思います。
今度例えばお金を借りた場合に、公債が発行されますけども、この公債に関しても、これは収入ということ
で計算され、歳入ということで計算されると思います。ちなみに、これらは例えばバランスシート上、貸借対
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照表上で見ると、どのような仕分けがされるか、もしおわかりになればと思うんですけども、いかがでしょう
か。
○財政課長(川口荘一君) 幾つかの例示をいただきましたが、その中でお答えできる内容で済みません、よろ
しくお願いいたします。
例えば自動車を購入した場合ですと、今市のやっている現金主義ですと歳出のほうで、その自動車が100万
円であれば、100万円の支出をしたというような一つの記録だけです。ただ、企業会計の場合は自動車を購入
した場合は、自動車という財産、これがまず一つあります。あとは、その自動車にかかる費用、100万円であ
れば100万円ということで、そのお金が現金、資産が目減りする、もしくは未払いであれば負債という形で、
資産と負債の関係が成り立つというところでございます。
あと資産に関しての収入ですけれども、1億円の借金をした場合は市のほうは、その年度に1億円の収入と
いうことで記録がなされますけれども、恐らく企業会計であれば、1億が現金の収入にあるんですけれども、
一方は将来に向けての負債という形で1億が残っていくのかなというところでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 本当に的確な御回答をいただきまして、うれしく思っております。本当に皆さん、
いろんな勉強をなされているんじゃないかなというふうに思います。今おっしゃったように、要は当市の場合
というか、普通の公会計の場合は私たちが年1回決算審査等をさせていただきますけども、あくまでも歳出と
歳入という区分けで物事が判断される。要は、歳入がこれだけあって、歳出がこれだけあるから足りるとか、
足りないとかという形で、どうしても判断になってしまう。ところが、今おっしゃったように、例えばの話、
自動車を購入したときに資産はふえる、例えば普通預金が買えば普通預金が減る、または現金が減るという形
になってきます。そうしたときに、要は私たちが感覚的に自動車を買えば、何らかの費用が発生するという、
これがそのまま反映するのが複式簿記というふうに私自身は認識しております。これらを本当はやっておけば、
先ほどおっしゃったように9月決算の財務諸表4表が、もう9月そのものに出てくるというふうになって、当
たり前と言えば当たり前、課長から言わせれば当たり前の話ですよというふうになっちゃうかもしれませんけ
ども、そうなってくるんだと思います。その認識でよろしいんでしょうか。
○財政課長(川口荘一君) 仮にの話になってしまいますけれども、自治体においても、そういった企業会計の
手法を取り入れれば、決算終了後すぐに貸借対照表等の財務書類の作成は可能かと考えております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) そういう中で、いろんなそこの情報が入ってくるわけです。資産がふえる、預金が
減る、それから例えばの話、税収、使用料が入ってくれば収益ということで市の、これは収益ととるか、また
ちょっと公会計の場合はいろいろな議論があるみたいですけども、収益という形でものが入ってくる、それが
計上される。それから、負債の場合も債務がふえると同時に、要は現預金がふえるとかという形になってくる
と思います。そういうところが、しっかり示されるのが、この新公会計、複式簿記の考え方ではないかという
ふうに思っております。
東京都の公会計白書が実は多分東京都のほうにスタディーに行ったときも、それらを読んでおられると思い
ますが、2つ先ほど市長が言ったお話と全く重なる話ですけども、新公会計制度の目的ということで説明責任
と、それから要はマネジメント活用、そこからいろんな分析、それから検証ができますよという、その2つを
言っています。東京都はアカウンタビリティーというふうに、ちょっと横文字で石原さんが好きだから、そう
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言ったのかなと思いますけども、説明責任、このアカウンタビリティーがあるということ。それから、マネジ
メントに活用できるというふうに言っております。
この辺の公会計白書のところから、ちょっとだけ引用させていただきますと、この説明責任というのは、ど
ういうことかというと、政府、企業、団体、政治家、官僚などの社会に影響力を及ぼす組織で権限を行使する
者が株主や従業員、国民、要は東大和市では市民といった直接関係を持つものだけではなく、消費者、取引業
者、銀行、地域住民など、間接的かかわりを持つ全ての人、組織に、その活動や権限行使の予定、内容、結果
等の報告をする必要がある、これが説明責任だというふうに言っております。これができるのが、新しい制度
なんだというふうに、東京都は推奨しております。
それから、マネジメントということでは、財務諸表から得られる、財務諸表4表から得られる情報を活用し
て、自治体の財政運営や個別事業等の改善に生かすことが、それから求められ、それが可能な仕組みになって
いるということです。そのためにも、財政の持続可能性について、分析、検証が可能であり、これは先ほど市
長が言った長期的なここで数字が出てくるという、分析ができるという話です。それから、ストック情報、コ
スト情報から事業の効率性、有効性を検証し得る財務諸表がつくられるというふうな説明がなされております。
要は自治体経営に有益な情報を得る仕組みが、この新公会計制度であるというふうに述べております。
例えば私たちの市の今やっている方式でございますが、先ほど総務省方式改訂モデルを当市は使用している、
中身も先ほどの説明の中で今やっている決算の数字を活用して、それをいろいろ読みかえたり、移しかえたり、
分けたり、足したりしながらつくられておられるというふうにお話をお伺いいたしました。
もう一つ、総務省のほうで上げている、総務省というか、もう一つ新公会計制度をやる上で総務省方式改訂
モデルというのと、もう一つ上がっているのが基準モデルというのがございます。これについて、もしよろし
ければ、ちょっとどういうものなのか比較のためにも御説明いただければと思います。
○財政課長(川口荘一君) 総務省が示しました2つのモデルですね。当市の場合は改訂モデルを採用しており
ますが、もう一つ基準モデルというものがございます。基準モデルと改訂モデルの大きな違いは何かというこ
とですけれども、やはり固定資産の評価、このやり方が大きく違ってくるのかなというところです。現在行っ
ている改訂モデルは、決算統計の数値を使うということですので、そこの決算統計の調査表に普通建設事業の
調査表がございますけれども、当市に係る普通建設事業の数値を持ってきますけれども、基準モデルの場合、
その自治体が抱える全部の資産を初めに洗い出して整理をして、貸借対照表等をつくっていきますので、その
固定資産の評価という点で大きな違いがあるかなというところで捉えております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 基準モデルの場合に、資産評価のところの捉え方が違っているということで、当市
の場合、総務省改訂モデルを使ってはいるが、前回の結構2年ぐらい前のときに、当市の場合、改訂モデルを
使ってはいるが、資産評価そのものは見直して減価償却等も数字に入れたような資産評価をしているというふ
うにお聞きしたんですけど、それは正しいでしょうか。
○財政課長(川口荘一君) 総務省方式改訂モデルの固定資産の評価に関しては、数字は決算統計の数字ですけ
れども、毎年度減価償却の処理は行っております。それぞれの施設の耐用年数等が、国のほうから示されてお
りまして、定額法によって毎年度減価償却というような処理は行っております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) ちょっとマニアックになっちゃうんですけども、減価償却は費用として計算はして
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いるんでしょうか。そういう考え方をしているんでしょうかどうでしょうか。
○財政課長(川口荘一君) 毎年度行う減価償却費については、行政コスト計算書のほうに反映されることに
なっておりますので、1年度の費用ということで捉えることは可能かと思います。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 要は今の財務諸表4表をつくる過程の中で、それは進められているというふうに認
識させていただきます。あくまでも、私たちが9月に見せていただいている、そこにはそれ自体は決算書その
ものには出てはいないのではないかと思いますが、いかがですか。
○財政課長(川口荘一君) 毎年決算の審査をお願いいたします決算書であるとか、それに関係する書類につい
ては、決算書で言えば自治法施行規則等に定めた内容となっておりますので、そういった資産の動き、減価償
却が幾らあったかというような内容は、その法令等に基づく規則については、そういった記載事項はございま
せんので、その点では不足しているというところでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 当市としても、いろいろ工夫をしてそれなりにやっておられるんでしょうが、本来
的に費用がどれだけかかって、あと何年費用がかかるのかとか、そういうところの先ほど市長もおっしゃった
ように、本当に長期的、長期レンジで物を見るための財務諸表はつくってはいるんですけども、すぐつくるこ
とがなかなかできていない。それをつくること自体も、大変1年数カ月の手間がかかっているという、そうい
う状況ではないかというふうに認識させていただきます。
今私が、それから課長が述べたような、その辺を何とか改善したいということで、先ほどの話の中でも26市
の中では町田市ということでお話がありました。それから、私が認識しているのは東京都内でも江戸川区も始
めたということをお聞きしておりますが、その辺は御確認されておりますのでしょうか。
○財政課長(川口荘一君) 江戸川区の状況でございますけれども、私のほうで確認をいたしましたところ、
2015年度、平成27年度を目途に東京都方式を基本とした複式簿記、発生主義による新公会計制度を導入すると
いうふうに聞いております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 町田も江戸川区も当市と比べると規模が違うので、一概にどうこう言えないという
ふうにも思っております。総務省が今も毎年のように、この新公会計制度の検討会というものをやっておられ
るようです。総務省のホームページにも、この検討会の様子が表示されております。その辺もごらんになって
いるとは思いますが、総務省のほうとしては、それぞれの規模が、いろんな市の規模があるから、その規模に
応じて、それなりの会計制度を導入したらいかがかというような、ちょっと私はそういうふうに読んではいる
んですけど、まだ検討状況なので結論ではないんですけども、そんなような意見もあるように見させていただ
きました。ただ当市において、またほとんど本当に弱小のという言い方はよくないけども、市においても、こ
の複式簿記、発生主義の考え方は取り入れていくべきではないかなと私は思っております。
ちなみに、一般企業、中小企業の方々に今、白色申告じゃなくて青色申告をやってくださいよというふうに
言っております。この青色申告というのは、あくまでも複式簿記が原点になっている。白色申告の場合は現金、
卖式でもいいですよというか、卖式でやられるというのが前提というふうに私は認識しておりますが、いかが
ですか。
○総務部長(北田和雄君) 青色申告は基本的には複式簿記を求められておりますが、ただ現金主義でも大丈夫
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です。ただ控除額に差があります。たしか現金主義だと控除10万円で、複式簿記をやっている場合は65万円控
除がなっていたんですかね。その差がありますので、必ずしも複式簿記じゃなきゃいけないというわけではあ
りません。青色申告は現金主義ということで、税制上はなっております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 今ちょっと青色が現金とおっしゃったんですか、ちょっとそこを。
○総務部長(北田和雄君) 青色申告は基本的には複式簿記でやりますが、ただ現金主義も認められております。
ただ控除額に差があるということでございます。白は現金主義でございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 要は流れとして、極力商店の方々、企業の方々も複式簿記の青色申告をしていただ
きたいというのが、本来の流れではないかというふうに私自身は思っております。そういう流れの中で、尐な
くとも8万有余の市民、説明をしなければいけない市民を抱え、また職員も400人以上500人ぐらいの職員、あ
る意味社員を抱え、その中で動かすお金も200億、300億のお金を動かす、このような組織の中で複式簿記、発
生主義をやっていくということが、今後の大きな流れではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○企画財政部長(並木俊則君) 今、御殿谷議員おっしゃりますように、今後公会計制度の導入、複式簿記等の
関係になりますけど、このような導入についても、特に東京都の場合はそういうような流れの部分がかなりウ
エートを占めているというふうな認識ではおります。当市の場合も平成23年度に東京都の会計管理局のほうが
中心になりまして、東京都内の区市町村で会計制度改革研究会が発足し、その中でここ2年度でいろいろと私
ども関係部署の職員も研修、あるいは研究会に参加した中で勉強をしてきているところでございます。そう
いった全体の流れもございますし、先ほどから江戸川区、あるいは武蔵野市という自治体の名前も出ておりま
すけど、尐しずつそういったところも制度の確立に向けて動きが出ているという状況もございます。現段階、
東大和市にあっては全体の流れに乗りおくれないように、またどうしても課題の中では人的な面、あるいは費
用の面というのが大きくクローズアップされてきますので、そういったものをなるべく効果と効率よく考えて
いかなきゃいけないということで研究会にも参加し、いろいろ今後勉強もしていかなきゃいけないというふう
な認識には立っておりまして、今準備というような期間かなというふうような判断でございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 大変御苦労さまでございます。よろしくお願いいたします。
そのような中で、以前もちょっとお話をさせていただいて要望した覚えがあるんですけども、今研究会に職
員の方が参加していただいて、学んでおられるということもありますが、できれば職員の皆様方にも複式簿記
とは何ぞやというような勉強を尐しずつでも進めていただき、それでいざ日本国中で複式簿記、発生主義会計
に多分なると思いますが、なったときのためにも、また極端な話、職員それぞれの知識の積み重ね、もしこれ
が最悪この制度が入らないにしても、知っておかなきゃいけないということでの知識として、複式簿記を皆様
の教育の一環の中に一つのアイテムとして入れていただくことも、一つの案ではないかと思いますが、いかが
でしょうか。
○総務部長(北田和雄君) 職員の研修ということだと思います。確かに会計制度が今変わりつつあります。う
ちの市がいつ導入できるかはわかりませんが、その準備として職員の養成というのは必要だと思います。です
から、全職員にやるかどうかという問題はあると思いますが、そういった講座も今後考え、必要によって希望
者を募って研修等は実施していきたいというふうには考えています。
-109-
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 部長も御存じのとおり、イーラーニングというようなやり方もあるように聞いてお
りますので、ぜひとも進めていただけたらと思います。
最後にまとめさせていただきます。
この公会計そのものの目的は、先ほどもお話があったとおり、税金や借入金が有効に使われていることを私
たちは市民に説明しなければなりません。その説明責任を担わなければいけない。もう一つが、行財政運営の
効率化への必要な情報を提供し、また資産、負債を長期も含めて把握しなければいけない。このような目的が
あると思います。資産や将来の負担、各事業別行政コスト等、また財政の全体像から細部までの見える化が今
必要になってくるのではないかと思います。個々の事業を評価する際、その時点におけるコストだけではなく、
その事業を実施することが将来の資産や負債に、どう影響が及ぶかといった、より複眼的に事業の効果、問題
点を検証していくことが、この公会計の目的ではないかと思います。それに合致するのが新公会計制度の複式
簿記、発生主義による新公会計制度ではないかというふうに私は思っております。済みません、先ほどさっき
から何か「新公会制度」と言っているようなので、「新公会計制度」ということで読み直してください。申し
わけございません。
複式簿記、発生主義会計を日々の予算進行の管理に導入することにより、現在私たちが採用している総務省
方式改訂モデルによる財務諸表の、手書きという言い方はよくないんですけども、要はほとんど手作業での書
き直しの無駄な作業と時間、これらを大幅に削減でき、またその方式転換により、例えば事業別の評価の作成
が容易に行えます。先ほどもいろんな皆様方が事業について御質問されておりますが、それ自体が10年、20年
のレンジで、どういう結果、財政的にどういう結果をもたらすかということが容易に把握できます。まずは複
式簿記、発生主義会計を可能性として視野に入れながら、東大和市としても勉強、また準備を進めていただき
たいことを要望させていただきまして、この段の質問を終了いたします。
では、次に投票率向上に向けての投票しやすい対策ということで再質問させていただきます。
投票率を向上策、投票しやすくする方策ということで、先ほどの市長の御答弁の中で高齢者、障害者に対し
ても投票をしやすくする、そのような対策、また啓発を進めていきたいということでお話がありました。ちな
みに、平成23年から投票のときの入場整理券の裏に宣誓書のほうも記載するということで改定がなされました。
それまでの期日前投票のときに、入場整理券を持っていって、また期日前投票所で宣誓書を記入するという方
式から、入場整理券の裏に書かれた宣誓書に記入して入場整理券1枚持っていくだけで、期日前投票ができる
ということになりました。その効果を、どういう効果があったのか、お聞かせいただきたいと思います。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) ただいま議員さんから御指摘がございましたとおり、従来投票所内
で宣誓書を書いていただきまして、さらにまた投票の受付に回るということでございましたけれども、ただい
まの御質問の中で裏面に刷り込んだことでどうかという点につきましては、その辺の混雑が緩和されたことと、
それに伴って投票の受付から投票を終えていただくまでの流れがスムーズになったものと、事務局では考えて
おります。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 私自身も市民からお話を聞いた中で、非常に期日前投票がやりやすくなった、今ま
では期日前投票所の職員の前で何かボールペンが震えるような感じで宣誓書を書いていたんだけども、そうい
う負荷がなくなったということで、非常にやりやすくなったというお話がありました。やはり、皆さん方はも
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ういろんなところでなれておられるからそうでしょうけども、やっぱり一般市民はああいう場で見ている前で
書くというのが、非常に苦痛なようでございます。私も銀行に勤めさせていただいたときに、やっぱり銀行に
来ると非常に緊張するというのが、皆さんお客様の御意見でした。そういう意味で、私自身は極力訪問するよ
うにはしていたわけですけども、ただそういうふうに一般の市民の方々は、そういう場所に行く、例えばこう
いう期日前投票所に行くということ自体が、非常に緊張を持ち、私は当日投票に行けないから、何とか期日前
投票に行きたいんだけども、あの期日前投票所で宣誓書を書くのが非常に苦痛だという方が結構いらっしゃっ
たというのが私の実感でございます。
もう一方として、先ほど局長のお話があったとおり、事務方のほうとしても非常にやりやすくなった、事務
職員の負担も以前に比べて軽減化されたのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 議員さんのお話のとおり、従前は宣誓書をお書きいただくための列
と、それからそれを終えて今度投票に回る受付のための列と2つございまして、それぞれの行列の整理といっ
たものを臨時職員の力もおかりして行ってきたところでございますが、そういった面では確かに負担は軽減さ
れたものと私は考えております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) その上で次の期日前投票所を何とか市役所以外に設置したいというところの再質問
をさせていただきます。
近隣の市ということで、武蔵村山市さん、それから東村山市さんがございます。武蔵村山市さんが結構数年
前から期日前投票所を設けていると思いますが、いつごろからどこにどのような形で期日前投票所を設けてお
られるか、お知らせください。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 武蔵村山市さんの状況でございますが、平成17年の都議会議員選挙
から設置したというお話でございます。場所は村山団地内の緑が丘出張所に設置しているということでござい
ます。
以上でございます。
○議長(尾崎信夫君) ここで午後1時半まで休憩いたします。
午前11時54分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後 1時30分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○19番(御殿谷一彦君) 直前の質問のところで、武蔵村山市の期日前投票所の話をしたんですけども、市役
所以外での期日前の投票所ということで読みかえていただければと思います。
先ほど御回答の中で、平成17年から武蔵村山の村山団地のところで始めたというお話がありました。本来期
日前投票所は告示日以降、翌日から選挙前日まで投票日前日まで期日前投票所を設けることが必要だというふ
うに、たしか規約ではなっていると思います、局長も今首を振っております。武蔵村山のこの村山団地の期日
前投票所は、日にちと時間がどのようになっているか、わかったら教えてください。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 武蔵村山市の村山団地に設置されている期日前投票の開設時間等の
御質問でございますが、どの選挙についても期日前期間中の3日間で午前9時から午後8時までと聞いており
ます。
-111-
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) これ規則で、それは全然問題ないという話にもたしかなっていると思うんですけど
も、本来は市役所のほうで期日前投票所を規定どおり、フルタイムで設けているけども、村山団地のほうでは
日にちを3日間に絞って、時間も9時からということで、8時からじゃなくてということでやられておられる
という、便宜と言っていいかどうかわかりませんけども、対処されておられるということだと思います。
ではもう一つ、東村山市でもこの市役所以外での期日前投票所を今回の都議会議員選挙から始めるようでし
たが、その辺の情報がありましたら、お知らせください。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 東村山市さんの期日前投票所に関しましては、議員さんおっしゃら
れましたとおり、今回の都議選からの開設ということでございますので、私のほうでも電話確認等で聞いた範
囲内ということですので、概略として御説明させていただければと思いますが、こちらは西武新宿線の東村山
駅の西口に建っております25階建てのビルのワンフロアを用いまして、やはり3日間開設いたしまして、午前
10時から午後8時までの開設時間というふうに聞いております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) それぞれの市が尐ない資源の中、先ほど市長もおっしゃいました市の要件の中で人
というお話がありましたけども、人がなかなかフルタイムで1週間対応するのは大変、都議選の場合は10日間
ですか、告示から投票日まで、ちょっと正確な日にちはごめんなさい――ありますけども、その中での対応が
難しいということで3日間を対応している。また、時間も短く対応しているんだと思います。
もう一つ、先ほどの期日前投票のときに、一番気をつけなきゃいけないことが成り済ましの投票が、これを
防止しなければいけないというふうなお話がありました。ちなみに、当市において今の会議棟、市役所でやっ
ておる期日前投票のところでは、成り済ましの防止というのは、どのようにされているのか教えてください。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 成り済ましと申しますか、電磁上のお話をさせていただきますと、
期日前投票所におきましては、投票所入場整理券をお持ちいただいた方につきましては、そのバーコードを読
み取りまして、その後サーバーに反映させて御本人様の画面においては投票済みということで対応していると
ころでございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 入場整理券を持ってきた人は御本人とみなすということでよろしいんですか。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) おっしゃるとおりでございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) それでは、入場整理券を持たなくても期日前投票もできるというふうに伺っており
ますが、この場合はどのように対応されているのか、お伺いいたします。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 入場整理券をお持ちでない方の対応につきましては、従来どおり、
期日前投票所内に宣誓書を置いてございまして、こちらの宣誓書に住所、氏名、生年月日の3項目が間違いな
く書けること。それから、これは当然のことなんですが、当日投票所での投票ができない理由を明記していた
だきます。その上で投票の受付のパソコンのところにおきまして、御本人様の画面を表示いたしますと、バー
コードにそのままその情報が反映されます。そのバーコードを新たに打ち出しまして、白紙の投票入場整理券
に張りつけます。そのバーコードのラベルには、御本人様のお名前、それから御本人様の投票所の番号と名簿
の抄本に載っている投票所番号、それから行番号が記されまして、御本人様がお見えになられたということが
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確認できるようになっております。その上で通常の投票所入場整理券のバーコードの受付と同様の処置をいた
しまして、投票済みという形を処理しております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 要は宣誓書を目の前で書いていただいて、それに基づいて新たに入場整理券をその
場でつくり直していただいて、それをもって投票していただくと、そういうふうに解釈いたしますがよろしい
ですか。そうということで御返事いただいたというふうに解釈させていただきます。
そうしますと、今の現状の東大和市においては、1カ所、今の会議棟でやっておるだけですので、同時に例
えばAさんという方が、ある場所で入場整理券を持ってくる、あるもう一つの場所では入場整理券を持ってこ
ないでやってくる、Aさんが両方入ってくるということが東大和市においてはあり得ませんが、そういう意味
では東大和市は1カ所でやっているから、今のところ成り済ましというものが、成り済ましの事件が起きない
ようになっているというふうに考えてよろしいんでしょうか。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 事務局サイドとしては、そのように考えております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) そうしますと、今度私のほうで要望させていただいておりますもう一つ期日前投票
所を設けていただきたいということを要望しているわけですけども、武蔵村山とか東村山と同様にもう1カ所、
市役所とは別に設けていただきたいということを要望させていただいているわけですけども、現状の仕組みの
中で、もう1カ所設けること、これができるかできないかということを、ちょっと質問させていただきたいと
いうふうに思っております。
ネットワークで今の会議棟のところは─失礼。選挙人の管理システムそのものは、本体は今どこにある
か、言えなかったら言わないでいいです。会議棟にあるのか、ないのかということだけ教えていただければと
思います。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 会議棟内ではセキュリティーの問題上もございますので、しかるべ
きところで管理しております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) そうしますと、会議棟とその選挙人管理システム本体との接続はネットワークで
行っているというふうに解釈してよろしいんですね。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) オンラインでつながっているというふうに聞いております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) そうしますと、今度それをもう一つ清原市民センターに今の会議棟に置いてある端
末と同じような端末を清原市民センターに置くとしたら、それは可能なのか、不可能なのか、もし不可能であ
れば、どういうことなのか御説明できますでしょうか、お願いいたします。
○情報管理課長(菊地 浩君) 現在市が本庁舎と市の各施設を電話局を中継して結んでおります公共ネット
ワーク回線を利用することになりますけれども、アクセス回線の容量から申し上げますと、清原市民センター
は可能でございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) そうしますと、もう1台パソコンが必要になるのかどうかということがありますけ
ども、清原市民センターでも物理的には可能だというふうに、私自身今のお答えから解釈させていただきます。
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また、清原市民センターそのものが今選挙でやりますと、小学校、中学校の体育館のところでやりますと、
一生懸命坂をつくってあげて、坂をつくって車椅子の方でも来られるように、バリアフリーという形で投票所
をつくっていただいております。清原市民センターは、どういう環境になっておりますでしょうか、お伺いし
ます。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 私どもで清原市民センターを何度か拝見させていただきましたとこ
ろ、バリアフリーの点では施設が一番新しいということもございまして、そういう意味では市民センターのバ
リアフリー化は整っている施設だと考えております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) そうしますと、清原市民センターそのものは今の投票所、当日の投票所と同じよう
なバリアフリー化になっている。また、今の会議棟と同じようにネットワークで接続することが清原市民セン
ターの場合はできるとなった場合に、ネットワークで接続されていれば、バリアフリーはこれで入場オーケー
となります。それから、ネットワークで接続されていれば、成り済ましそのものも十分防げるというふうに思
いますが、いかがでしょうか。例えばの話、会議棟でAさんが来た、清原市民センターでAさんの成り済まし
が来たという場合に、これを十分防ぐことができるというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 現代のネットワークと申しますか、さまざまな回線は非常に進歩し
ておりまして、非常に速くサーバーに反映、正確に的確に反映されているものと思います。ですので、2カ所
で片や本人、片や成り済ましでということは時間差が数秒、または何分の1秒ということですので、議員さん
のおっしゃられるとおり、そういったことはまず起こり得ないかなとは考えております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) となりますと、今の環境で清原市民センターでも十分期日前投票所をつくることが
できるというふうに解釈させていただきます。そうしたときに、清原市民センターでなかなかできない、その
辺のネックが何なのか、お教えください。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 清原市民センターでどうしてできないかということなんですけれど
も、一つは清原市民センター、市役所の現在使っている会議棟に比べて非常に東に偏っていると。それから、
新青梅街道の单、これは市役所もそうなんですけれども、单にあるということで、利便性を受けるのが一部の
方になってしまうのではないかなという気持ちがいたします。特に、現行の市役所といいますか、会議棟の期
日前投票所にいたしましても、新青梅を渡らなければならないということで、特に北部の方々にとっては負担
かなというところもございまして、東に偏っているということと、单にまた新たにつくるのかということで、
有権者の方の思惑ということが、まず一つと、それから市民センターということで、地域の方々のコミュニ
ティー施設として、恒常的にお使いになられている方も多々いらっしゃると思いますので、そういった方々の
利用制限がかかってくるという懸念もしております。
それから、もう一つは大きな東京街道団地内ということがありまして、自動車でお見えになられる方も多々
いらっしゃると思うんですが、駐車場としてのキャパシティーが清原市民センター、ちょっと小さいかなと。
特に、図書館との複合施設ですので、図書館利用者の方の駐車場ということも考え合わせますと、駐車場の
キャパシティーでどうかなということも考えているところでございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) もう一つ、桜が丘市民センターということも、ちょっと御提案させていただいてい
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るんですけども、ちなみに桜が丘市民センターって当日投票所になっていませんでしたっけ。
○選挙管理委員会事務局長(塚原健彦君) 一番新しいと申しますか、第15投票区の投票所として当日投票所を
使っております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) ということであれば、市民センターだから投票所として使えないということにはな
らないというふうに解釈させていただきます。要は別にあしたすぐ投票所にしなきゃいけないという話ではな
くて、投票所を開かなければいけないというのは、一月ぐらい前にわかるわけですから、その予約のときに、
ここはちょっと避けてくださいというような形もできるんじゃないかなというふうに思っております。そうい
う意味で、あとは幾つかの弊害というか、解決しなきゃいけないところはあると思いますが、ただ投票所を誰
でも来られる場所というふうに持っていきますと、例えば今の東村山さんは東村山の駅前につくろうとしてい
るわけですけども、ほかの駅を利用する人はどうするんだとか、それから武蔵村山の人は武蔵村山の緑が丘団
地のところにつくるわけですけども、ほかのところ、村山団地の人はいいかもしれないけども、ほかに住んで
いる人たちはどうすればいいのか、あの村山団地も片方に寄っていますので、そういう意味でいろんなことが
あると思います。
そういう中で、私たちの投票権というのは、本来皆様のほうが大先輩でございますので、御存じかと思いま
すが、もう戦前の限定された高額納税者でなければ投票ができないとか、25歳以上の男子でなければ選挙がで
きないとかという、そういういろんな経緯を経て、戦後日本国憲法が制定されたときに、20歳以上の男女が誰
でも、基本的に誰でも投票ができるというふうに、年齢とか、性別とかがどんどん拡大されて、平等な選挙、
投票権が持たれるようになりました。これを考えたときに、今度私たちが考えなきゃいけないのは、この年齢
とか、性別の平等から、今度は場所とか、時間、この場所でなきゃあなたは投票できないんだよとか、要は期
日前投票所は会議棟しかだめなんだよとか、それから当日でしか投票はだめなんだよとかという、この辺も緩
和していく必要があるのではないかというふうに思います。
ちなみに、先ほど壇上でもお話しさせていただきました東京都議会議員選挙のB4判ぐらいの大きなアナウ
ンスの広報がありましたけども、その画面の右下約6分の1ぐらいを期日前投票所のアナウンスに使っており
ます。もうごらんになっていると思います。ちなみに、そこに何て書いてあるかということ、投票日前でも投
票ができますと書いてあるんですよ。非常に言葉尻を捉えちゃうと条件なしでできちゃうみたいな感じで書か
れております。その下のところに、フォントを小さくして当日予定がある人は投票してくださいねというよう
な形で書いてありますけども、要は予定といったって極端な話、今度の日曜日投票日今のところ予定ないけど
も、もしかしたら孫が来てどこかに行かなきゃいけないかもしれないとか、いろんなことがあります、考えて
しまえば。でも、そういうのも今は全て含めて、その何らかの予定がある人は期日前投票ができますよという
ことで、私たちは受け入れているんだと思います。昔は旅行に行くといったら、旅行に行くための何かしっか
りした申し立てがないとだめだとか、いろんなことがありましたけども、今はその辺はしっかり緩和している
んだと思います。そういうことはどういうことかというと、場所も時間も緩和して、誰でも、どこでもある一
定の期間の中であれば投票ができるということが、今進められているんだと思います。市民に与えられた権利
です、投票は。今までは特定の人から万人へと平等に拡大されています。これからは時間の拡大、場所の拡大
へと流れがつくられなきゃいけないというふうに思います。
今もう一方でネット選挙運動の解禁が話題になっておりますが、広く国民、市民の皆様が政治に関心を持つ
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ために、選挙活動が活発化しやすいように、投票をしやすくし、具体的には投票率の向上を図っていく必要が
あります。その一手段として、期日前投票所の増設を1カ所、まずは1カ所、本当に極端な話、1日でも、2
日でも、まずはやってみるべきではないかというふうに考えます。物理的な今障害はほとんどないというふう
に私は今お聞きしたと思っております。ぜひとも、できるところから始めなければ、始まらないと思います。
その上で期日前投票所に設けたけども、1人も来なかったよという話になれば、それはそこで見直していただ
ければいいんだというふうに思っております。広く国民、市民の皆様が政治に関心を持ってもらうために、政
治家がその活動、私たちが活動方法を考えていくことは当然必要なことです。市民にもっともっと私たち自身
もアピールすることが必要です。その一方で、投票の行為がしやすいように、環境を整えていくことも必要だ
と思います。その第一歩として、ぜひとも期日前投票所を市役所以外に設置し、市民が投票しやすい環境をつ
くっていただき、市民の声を政治に反映できるように変えていただきたいというふうに要望いたします。
以上で、御殿谷の再質問を終了いたします。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、御殿谷一彦議員の一般質問は終了いたしました。
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◇ 実 川 圭 子 君
○議長(尾崎信夫君) 次に、4番、実川圭子議員を指名いたします。
〔4 番 実 川 圭 子 君
登壇〕
○4番(実川圭子君) 議席番号4番、実川圭子です。通告に従い一般質問を行います。
まず初めに、1、子供の学ぶ権利の保障について伺います。
厚生労働省が調査した子供の総体的貧困率は1997年では6.6%でしたが、12年後の2009年には15.7%にもな
りました。ひとり親世帯では50.8%にも上ります。2012年、ユニセフまとめによると、先進国35カ国中9番目
に高いと報告され、日本の子供たちの貧困率の高さが社会的に問題になってきています。国でも子供の貧困対
策法案が論議されています。義務教育を担う市は、どのような状況に置かれている子供に対しても、学ぶ権利
を確保する必要があります。経済的理由で学びに格差があってはなりません。本来義務教育は無償であると教
育基本法にも明記されています。しかしながら、現実には副教材費やワーク代、給食費、修学旅行など、さま
ざまな費用がかかります。そこで、それらを公的に援助する就学援助について当市の状況を伺います。
また、高校受験、大学受験など、多額の費用がかかる場合は奨学金を有効に活用して子供たちに学び続ける
夢をあきらめないで済むように支援する必要があります。現在利用できる奨学金について、どのようなものが
あり、どのように活用しているか伺います。
そして、金銭的な援助以外に行っている相談や学習環境の提供などの状況をお伺いします。
次に2として、ヒトパピローマウイルス感染症予防ワクチン、いわゆる子宮頸がんワクチンについて伺いま
す。
今年度から定期接種になりましたが、以前から接種による副反応が数多く報告されています。重篤な事例も
多く、本年3月25日には地方議員と被害者家族を中心に子宮頸がん被害者連絡会が設立され、私も4月の終わ
りからかかわらせていただいています。被害者の会に寄せられた副反応の事例は、歩行困難になったり、金づ
ちで打たれているような絶え間ない頭痛、全身、関節の痛みなどで寝たきりや車椅子の生活になってしまった
子供たちの様子です。将来子宮頸がんにならないようにと打ったワクチンにより、副反応に苦しみ治療法もな
いまま、子供たちの将来は奪われてしまいました。導入から、わずか3年4カ月の間に厚生労働省に副反応被
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害は全国1,900件以上も報告されています。現在厚生労働省ではワクチンに関する検討会なども開催されてい
ますが、残念ながらまだ接種中止には至りません。しかし、市民を守る議員の中には非常に懸念する声が多く、
私も東大和市から1人もこのような被害が出ないようにするためにも、接種を見合わせてほしいと考え、今回
一般質問に取り上げました。
質問としましては、①実施状況について。
②副反応被害について。
③今後の対応についてです。
次に3、まちづくりについてです。
4月に桜が丘2丁目のパチンコ店建設構想の説明会とともに、市民に計画が公開されました。この場所の四
方は新給食センター建設予定地、3市資源化施設建設予定地である暫定リサイクル施設、桜が丘市民広場、マ
ンションなどがあります。ここに駐車場約800台分を備えるような4階建てのパチンコ店は必要ありません。
また、近隣のスーパーも近くオープンすることから、交通渋滞が心配されています。このような民間業者の開
発が進むとき、それが市のまちづくりとして、果たしてふさわしいものになっているとお考えなのでしょうか。
そこで、市が持っているまちづくりの計画、つまり都市マスタープランについて、今年度から2カ年で見直し
の計画になっていますので、市としてどのような方向性を持って見直しに臨むのか伺います。
また、3年前に制定された街づくり条例が、どのように活用されているか伺います。
以上で、この場での質問は終わりにさせていただきます。再質問については、御答弁を踏まえ自席にて行い
ます。よろしくお願いします。
〔4 番 実 川 圭 子 君
降壇〕
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 登壇〕
○市長(尾崎保夫君) 初めに、就学援助費制度についてでありますが、市では公立の小中学校に通学する児
童・生徒の保護者の方で経済的にお困りの方に、学用品や学校給食費等の教育費の一部を就学援助費として支
給しております。
次に、奨学金制度についてでありますが、高等学校等の就学に際し、成績が優秀でありながら経済的理由に
より就学が困難な方に、奨学資金として貸し付けを行っております。
次に、その援助についてでありますが、学習面や生活面で保護者の方からさまざまな相談を受けられるよう
に、引き続き配慮してまいりたいと考えております。詳細につきましては、教育委員会から説明をお願いしま
す。
次に、子宮頸がん予防ワクチンの実施状況についてでありますが、市では平成22年度から中学1年生の女子
を対象に任意接種助成事業を実施し、平成23年2月からは中学1年生から高校1年生までの女子を対象に、国
の緊急促進事業として実施してまいりました。今年度からは予防接種法に基づく定期接種として、引き続き中
学1年生から高校1年生までの女子を対象に実施をしております。
次に、副反応被害についてでありますが、平成25年3月末までに厚生労働省に1,968件の副反応が報告され
ており、そのうち全身の痛みなど重篤な症例は106件とのことであります。市では、平成24年度に接種後の立
ちくらみが1件ありましたが、一時的なものですぐに回復されたとの報告を受けております。
次に、今後の対応につきましては、平成25年5月16日に厚生労働省で専門部会が開催され、副反応について
詳しい調査を開始することが決定されたところであります。市といたしましては、今後国及び東京都の動向や
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情報収集を行い、市医師会とも調整を図りながら円滑な事業継続と対象者及び保護者への適切な情報提供に努
めてまいりたいと考えております。
次に、都市マスタープランの見直しについてでありますが、現在の都市マスタープランは平成12年3月に作
成したものであり、第四次基本計画や他の行政計画との整合を図る必要性などから、今年度と来年度の2カ年
をかけて見直しを行うものであります。今年度は現計画の検証と全体構想について検討し、来年度地域別の街
づくり方針の検討を行っていく予定であります。
次に、街づくり条例の活用についてでありますが、東大和市街づくり条例は平成22年6月に市民等との協働
によるまちづくりの推進を図ること、都市計画の提案制度等の都市計画法に規定されている制度の活用を図る
こと、さらに開発事業等における近隣紛争等の防止を図ることを目的として制定いたしました。この条例によ
り、市民への速やかな情報提供や行政計画等への適切な市民意見の反映が図られるよう努めていきたいと考え
ております。
以上です。
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 降壇〕
○教育長(真如昌美君) 初めに、就学援助費制度についてでありますが、毎年4月に就学援助費制度のお知ら
せと申請書を全児童・生徒を通じまして、各家庭に配布をしております。保護者の方から提出されました申請
書は、東大和市就学援助費支給要綱に定められた基準により、認定、非認定の決定を行った後、保護者の方へ
通知をしております。認定された方には、学用品費、校外活動費につきましては、国が定める予算卖価額を支
給しております。また、給食費、修学旅行費、通学費及び医療費につきましては、実費相当額を支給しており
ます。今後も制度の周知に努めてまいりたいと考えております。
次に、奨学金貸付制度についてでありますが、毎年2月に市報及び市ホームページで制度を御案内するとと
もに、中学3年生の全生徒を通じて、各家庭に募集のお知らせを配布しております。申し込みは保護者が学校
を通じて行いますが、教育委員会では東大和市奨学金資金貸付条例に基づき、選考委員会の選考を経て学業成
績、世帯の学習状況により貸し付けの可否を決定しております。貸し付け条件や貸付額等が充実している東京
都や他の制度を含めて、今後も保護者の方への周知に努めてまいりたいと考えております。
次に、その他の援助についてでありますが、学習面や生活面での支援につきましては、学校は担任を中心に
3者面談や進路指導の機会などを通じ、きめ細かな指導、助言を行っております。さらに、スクールカウンセ
ラーも学習、生活、進路などの不安に対して、親身に話を聞きながらアドバイスを行っております。また、教
育にかかわる各種相談につきましては、進学手続の場や電話相談、窓口相談などを御利用の際、相談にお答え
する中で他の部課とも連携しながら、家庭に対する支援を行っているところでございます。
学習支援につきましては、本年度家庭学習の進め方をどのようにすればよいのか、具体例をまとめ各家庭に
配布するとともに、仮称ですがやまとっくん、とっくん塾と称して、当面週一度1時間程度ではありますが、
学習のおくれが気になったり、家に帰った後も学びたいと考えたりする児童・生徒を対象とした学びの機会や、
学び方を学ぶ機会を教育委員会として提供したいと考えております。
なお、指導者につきましては、学校を退職した後も当市で継続して勤務している職員を考えておりますが、
通塾する子供の数によっては、指導者の裾野を市民ボランティアまで広げていくことも視野に入れております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) ありがとうございました。では、順次再質問をさせていただきます。
-118-
まず、就学援助の制度についてですけれども、申請用紙を全生徒に配布したり、あるいはその申請に関して、
担任の先生に出すと、あの家は受けているとか、受けてないとかということを気にされる方もいらっしゃるの
かもしれないですけれども、学校ではなく教育委員会が直接窓口になっているということで、私はその辺の配
慮はとてもありがたいと感じています。この義務教育の間というのは、経済的な理由で学ぶことに差があって
は本当にならないと思います。そのためにも、権利としてこの就学援助の制度をしっかり活用してほしいと感
じています。
そこで、この申請の用紙なんですけれども、この申請用紙、表が就学援助の制度の説明が書いてあり、裏が
申請用紙になっているんですけれども、とても細かい字で記載されていて、しかもこのプリントは大体4月の
新学期にいろんなお知らせの中に、まとめて学校で配られるために、なかなか目につかなかったりとか、
ちょっと読む気がなくなるような字がたくさんあって、とても目につきにくい用紙だと私は以前から感じてい
ます。そこで、一つの工夫としまして、この申請用紙を例えばこういう就学援助制度があるというような募集
のお知らせのような、そういう制度があるということを伝えるというものにしまして、申請をしたい人はまた
申請用紙を別に手に入れるというような形で、まず目につくように募集の用紙と申請用紙を分けるというよう
な工夫をしていただきたいと思いますけれども、その点いかがでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 申請書の裏面には、手続や認定基準、支給費目等、最低限必要な情報をまとめ
て記載させていただいています。引き続き市報、ホームページ、全児童・生徒への配布等、時期に応じた周知
を心がけていくことで対応したいと思います。
以上です。
○4番(実川圭子君) 必要な情報を載せるというのは大切なんですけれども、それ以前に就学援助制度という
のをわかってもらうためにも、私はそれをその制度を知らせるための何かお便りのようなもの、例えばイラス
トを用いたりとか、あとは外国人の方の保護者の方もいらっしゃいますので、ほかの言語だったりとか、あと
は振り仮名が振ってあるような親切な、その制度を周知させるというようなチラシといいましょうか、募集の
用紙などを別に作成するようなことはできないでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 今議員のおっしゃったような内容を、他市の申請書等の研究も含めて検討して
いきたいと思います。
○4番(実川圭子君) ほかの市でも、いろいろな工夫をされているようなので、ぜひ参考にしていただいて、
制度が広まるように工夫をしていただきたいと思います。
それから、申請用紙にその制度のことが書いてあるんですけれども、具体的にどのような品目に対して助成
があるとか、あとは幾らぐらいの、先ほど実費というお話もありましたけれども、ほかにも幾らぐらい助成金
が出るのかというような数値的なものは特に表示をされていません。品目に対しても、とても細かい字で2行
にわたって、こういう修学旅行費ですとか、学用品費などが出ますというふうには書いてあるんですけれども、
なかなか全部を読まないとわかりづらいようなところがあるんですけれども、それがはっきりわかるような、
これくらいの助成金が出るんだということがわかるような、数字を載せることはできますでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 今の申請書の用紙には、残念ながらスペースがありません。ただ、窓口に来て
いただいた方には、就学援助費の今言った金額等、今年度の予定ということでお渡ししたりすることはできる
ようになっています。
○4番(実川圭子君) 具体的な金額などが載っていれば、やはり申請してみようかなという方もふえると思い
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ますので、先ほど申し上げました制度を知らせるような案内などに、そういった金額も載せていって、具体的
な今年度の金額じゃなくても、今までこれくらい出てますというような参考事例も載せていただけたらと思い
ます。
それで、次にこの就学援助の制度なんですけれども、申請をしたときに、先ほど認定をするとか、認定しな
いとかって御答弁でしたけれども、その認定の基準となる収入限度額というのが、やはりこの申請用紙のとこ
ろに参考として載っているんですけれども、この収入限度額というのは、どのような算定方法で決めているの
でしょうか。これは、私が調べたところによると、算定基準というのが自治体によって違うように、自治体で
決めているということのようなのですけれども、当市の認定基準がどのようになっているかということと、そ
れから基準が近隣の他市と比べて、どのようなものになっているか、おわかりでしたら教えてください。
○学校教育課長(岩本尚史君) まず、認定の方法なんですが、前年度の収入額を月額ベースにその世帯の方に
直したものと、要綱に定めます基準額と比べて支給対象を決定しています。中身は算定項目として、生活保護
基準の例えば世帯の年齢事項ですとか、教育扶助、住宅扶助、そういったものをいろいろとまとめて算定をし
ております。
また、他市との基準、比較ということなんですが、当市の場合には今言いました基準の収入の1.3倍という
基準額で出しているんですが、各市とも所得で見るのか、収入で見るのか、あと倍率も1倍から1.7倍とさま
ざまな状態であります。
○4番(実川圭子君) 収入額については、他市と比べてどのような位置にあるというか、収入額の基準が、金
額が高いか、低いかというのは、お調べになったことがありますでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 収入ベース、所得ベースの違いと、あともう一点算定項目も各市、先ほど申し
上げました年齢事項、基礎光熱水費とか、いろんな項目があるんですが、それをどのように入れているかとい
うのが、本当は各自治体さまざまですので、一概に比較するのは難しいと思っております。
○4番(実川圭子君) ほかの自治体でちょっと調べた資料も私見たことあるんですけれども、本当に自治体に
よってさまざまな数字になっていまして、先ほど認定倍率も当市では1.3倍というのを採用しているというこ
となんですけれども、それに関してもいろいろ開きがあるようです。この数字が変わることによって、この就
学援助を受けられる人の幅が広がっていくか、狭まるかということにもなってくると思いますので、ぜひ広め
ていく方向で進めていっていただきたいと思います。特に今申し上げたのは、今後これ生活保護基準を使って
いるということなんですけれども、今後生活保護基準が引き下げになるような話も国のほうでされているよう
なんですけれども、そういった場合にもこの就学援助の認定、今の基準をぜひ維持していっていただきたいと
思いますけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
○学校教育部長(阿部晴彦君) 教育委員会といたしましては、文部科学省からの通知などに基づきまして、こ
の生活保護の基準の見直しにより、影響について配慮するようにという案内はしていることは承知しておりま
す。現時点におきまして、まだ決定をしているわけではもちろんございませんけれども、今後他の自治体、こ
の部分につきましては、他の自治体の動向、あるいは予算といたしましても、現在でも9,000万近くの事業費
でございますので、市長部局ともよく御相談をさせていただきながら、判断をしてまいりたいと考えておりま
す。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) よろしくお願いします。
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それから、就学援助で支給されるというか、補助の品目なんですけれども、先ほど修学旅行費ですとか、卒
業アルバム代ですとか、医療費なども支給されているということなんですけれども、もう一度具体的に何の品
目が支給の対象になっているのか教えてください。
○学校教育課長(岩本尚史君) 具体的に申し上げます。移動教室、修学旅行費、学用品費、入学用学用品費、
給食費、医療費が入っております。
以上です。
○議長(尾崎信夫君) ここで10分間休憩いたします。
午後 2時15分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後 2時26分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○学校教育課長(岩本尚史君) 先ほどの答弁の中で支給費目、全て項目について説明しておりませんでしたの
で、再度説明させていただきます。
支給費目としましては、学用品費、通学用品費、校外活動費、移動教室費、修学旅行費、新入学学用品費、
学校給食費、卒業アルバム費、通学費、医療費。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) そういった品目以外にも、いろいろな形でクラスでの集金というのがあったりですとか、
義務教育無償と言いながら、たくさんそれ以外にお金がかかるところがあるんですけれども、例えば文部科学
省では支給の目安として、2010年度に生徒会費、クラブ活動費、PTA会費なども項目に追加していますけれ
ども、東大和市ではそれらを対象にするという考えはないのでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 今お話ありました生徒会費、部活動費等は平成22年度から補助金の対象項目と
してなっておりますが、当市の場合には保護者の教育上の負担の大きい費目である、先ほど申し上げました費
目を支給するということで対応しております。
以上です。
○4番(実川圭子君) 私も娘が部活動をしているんですけれども、先日保護者会に出まして、そこでクラブ費
ですとか、あとユニフォーム代とか、遠征費とか、あとはいろいろな道具の費用ですとか、いろいろかかるん
だという説明が保護者会でもされていたんですけれども、そうなるとやはりその部活をしたいと思っている子
が、そういった経済的な理由で諦めざるを得ないという状況もあるのではないかなというふうに思います。実
際に今、部活動はさまざま、部活によってもかかる金額が違ってくると思いますけれども、それ以外にも個人
が使うものは多分保護者が負担していくということで、いろんな集金がされていると思いますけれども、保護
者負担が学校ごと、それから学年ごとにも集金というのがいろいろ金額も違ってきます、先生によってその
ワークをまとめて買うのかとか、ノートを買うかとか、いろいろありますけれども、そういった実際に保護者
がどれくらい負担しているかというのを調査したことがありますでしょうか。
それから、また私は希望としては、そういった調査をして、保護者がどれくらい負担をしているのかという
ことを知る必要があるのではないかと思っているんですけれども、そういったことをやっていただけないか、
お伺いします。
○学校教育課長(岩本尚史君) 保護者の負担する教育費調査なんですが、こちらは東京都教育委員会の調査が
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ございまして、今手元には23年度の数字なんですが、東大和市では小学校が4万6,746円、中学校では7万
5,065円という結果がございます。
以上です。
○4番(実川圭子君) そういったたくさんの費用がかかるわけなんですけれども、例えば植物をみんなで育て
ましょうというようなときに、鉢と苗がセットになっているような、セットで買うのと、別々に購入して、そ
れをみんなで分けて使うのでは、やはり費用も違ってくると思うんですけれども、そういった工夫をして、私
はもっと保護者負担の軽減というのも図っていっていただきたいなというふうに思っています。そのあたり、
これから工夫のほうもよろしくお願いいたします。
それから、また制度のほうに戻りますけれども、この申請のときに継続をして毎年申請するような方もい
らっしゃると思いますけれども、再申請というのは毎年度4月に必要なものなのでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 認定につきましては、毎年前年の所得額を世帯の方の金額を計算していますの
で、毎年度更新ということでお手続をしていただいております。
○4番(実川圭子君) 前年度申請していて、次の年に申請していなかったような場合に、申請するのを忘れて
ないかなというような連絡をするようなことはしていただいていますでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 基本的には申請主義をとっておりますが、前年度2学期の支給の通知を行う際
ですとか、3学期の支給通知の際に余白の部分に、そういった申請漏れがないようにという留意事項をつけて、
お配りをしています。
○4番(実川圭子君) それで、先ほどの支給費用の中に新入学費のようなものがあったと思います。新入学と
いうのは、例えば小学校から中学校に上がるときに、制服を買ったりとか、かばんを買ったりということで、
たくさん出費が出る時期だと思いますけれども、4月に申請して新入学費用というのは、いつ支給されるので
しょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 新入学学用品費につきましては、手続上7月の下旪の支給をさせていただいて
おります。
○4番(実川圭子君) そうすると、その期間、立てかえというか、自分で払わなくてはならないということに
なると思うんですけれども、毎年継続的に申請しているような方については、中学に上がる段階で前倒しで3
月とかに申請というか、支給をして、多く出費がかかるときに使えるようにすることはできないでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 4月申請月の月から支給対象となりますので、4月いっぱいを手続の期限とさ
せていただいています。その関係で集計をしたり、実際のお支払いの準備、通知等ということで、7月でさせ
ていただきたいと思います。
○学校教育部長(阿部晴彦君) 小学校への入学、あるいは中学校への入学、そういう際には事前に学校での入
学へ当たってのお知らせとか、情報提供もしております。そういう中でも、これまでのように情報の伝達を丁
寧に心がけていくことで、準備などもしていただけるように、これからも協力をお願いしてまいりたいなと考
えております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 手続的には、そういったことだと思いますけれども、やはり実際に利用する立場として
は、必要なときに必要なものが届くということが必要なのではないかと思います。そのように、仮認定のよう
な形でやられている自治体もあるようなので、もし機会があれば、そのあたり検討していっていただきたいと
-122-
考えます。
それでは、次の奨学金制度のほうに移りたいと思いますけれども、奨学金制度については、毎年2月に市報
に周知して、市の奨学金制度というのは中学から高校に上がるときに利用できるような制度だと思いますけれ
ども、こちらのほうも同様に2月に申請をして、支給されるのはいつになるのでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) 2月に募集をいたします。その後、学校を通じまして、教育委員会のほうに申
請をしていただきまして、5月上旪に選考委員会を開催し決定し、その後の振り込みとなります。
以上です。
○4番(実川圭子君) これも同様のことなんですけれども、やはり進学というか、新しく学校に入るときには、
高校ですと制服を用意したりとか、教科書代ですとか、都立高校ですと今無償化になっていますけれども、そ
れ以外にもたくさん費用がかかってきます。それらが必要なのは、多分3月ごろだと思いますけれども、これ
年度が申請から支給まで、年度がまたがっているので、年度がまたがるということの不都合はないと思います
けれども、これを前に前倒しするということはできないのでしょうか。
○学校教育部長(阿部晴彦君) 東大和市の奨学資金の貸し付けの関係でございますが、流れといたしましては、
2月に御案内をし、一般的には3月の下旪、卒業式までの間、在籍していた学校を通じて成績証明書だとか、
必要な書類を整えていただくと。その後、年度がかわり条例で位置づけられております選考委員会の選考を経
まして、貸し付けを決定するという流れでございますので、現行の流れでいきますと、先ほど課長が御説明申
し上げたような流れになるかと思います。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) それは手続的なものだと思いますので、実際に利用する立場に立ってみれば、やはり前
倒しで何とか利用できるようにしていただけたらなというふうに思います。これは、ぜひ今後御検討いただき
たいと思います。これは、市の奨学金ですけれども、市のホームページのほうにも市の奨学金のほかにも、さ
まざまな奨学金制度を紹介をしています。ほかの奨学金の制度などをちょっと見ると、もっと前に支給される
ようになっているようなものもありますので、ぜひこのあたりは工夫をしていただけたらと思います。
それから、その中でちょっと奨学金とは異なるかもしれないんですけれども、同じ奨学金を紹介している
ホームページのところだったと思いますけれども、受験生チャレンジ支援貸付事業というのがあったのですけ
れども、これの利用状況などはおわかりになりますでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 受験生チャレンジ支援貸付制度でございますけれども、これは社会福祉協議会のほ
うで行っている事業でございます。学習塾の費用の貸し付けなどということで、件数でございますけれども、
平成24年度は学習塾の費用の貸し付けは40件、711万4,700円、受験料の貸し付けは22件、89万9,400円、総額
で62件、801万4,100円の貸し付けとなっております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) ほかの奨学金は大体後から返済というか、返していくことになると思うんですけれども、
この受験生チャレンジ支援貸付事業というのは、合格すれば多分返済が免除されるというような制度だったと
思います。とても利用しなければもったいないような制度だと思いますので、ぜひこういったこともたくさん
周知をしていただきたいと思いますけれども、そういった奨学金の制度ですとか、そういったものはどのよう
な形で周知をしているのか、もう一度教えていただきたいと思います。
○福祉部長(吉沢寿子君) 市のホームページ、または適宜ということで市報などでお知らせをさせていただい
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ているところでございます。また、私どもの福祉部の1階と2階のそれぞれの窓口に、受験生チャレンジ支援
貸付事業の貸付金の御案内というチラシなども常備させていただいて、お持ちいただけるような形になってい
るところでございます。
以上です。
○学校教育部長(阿部晴彦君) 5階の教育委員会のフロアにも、同じリーフレットを配布させていただいてお
ります。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 進路指導をするような学校の担任の先生ですとかは、こういった制度をやはりよく御存
じで、こういうのもあるというようなことも保護者の方ですとか、それから子供たちにお知らせするような機
会はあるのでしょうか。
○学校教育課長(岩本尚史君) そういった奨学金、その他、関係したパンフレットにつきましては、学校のほ
うにお配りをさせていただいております。
以上です。
○4番(実川圭子君) いい制度があっても、それを使うということがなかなか利用されなければ意味がありま
せんので、ぜひこういったことをどんどん利用ができるようにしていっていただきたいと思います。
それで次の項目で、その他の支援ということで、奨学金ですとか、就学援助というのは金銭的な援助なんで
すけれども、それ以外にもこういうことで困っているというような相談ですとか、そういう窓口というのが必
要になってくると思います。相談窓口というのは、主には学校の先生になるかと思いますけれども、それ以外
にどのような窓口というか、相談の体制になっているか教えてください。
○学校教育部長(阿部晴彦君) 子供の関係で、それはまた言ってみれば保護者、その生活にもかかわりが深い
ものでございますので、どこの窓口ということに限定せずに、関係機関との連携の中、あるいは学校のほうで
お子さんから悩みが聞かれる場合もあるでしょうし、また保護者からいろいろな面接の中で、実はこういうこ
とがあるということの御相談もあると思います。そういうことに真摯に対応し、関係機関と情報を共有し合っ
て、相談に真摯に向かい合いたいと、そういうふうに考えております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 本当に学校だけではなくて、子供たちが抱えているいろいろな家庭環境とか、事情もさ
まざまだと思います。そういった中で、子供たちの学ぶ権利というか、そういうものを守るためには、学校だ
けではなくて民生委員ですとか、家庭支援センターなど福祉の分野とも連携をして考えていっていただきたい
と思います。
それから、そのほかに学びの保障ということで、学習環境なども整えていく必要があるのではないかという
ことで、お伺いしたいのですけれども、なかなか自宅では勉強に集中できないですとか、塾に行くような費用
も出せないですとか、そういったことでどこか学習を、学校の学習だけではちょっと足りないようなときに補
習したりとか、あとは自習ができるようなスペースというのが私は必要だと考えていました。先ほど、教育長
の御答弁の中でもやまとっくん塾ですか─というのを考えているようなことを尐しお伺いしたのですけれ
ども、もう尐し詳しくこのことについて、お伺いしたいと思います。
○学校教育部参事(石井卓之君) 各学校ではいろいろな工夫をしている中で、やはり今の御指摘のように、な
かなか勉強ができない状況に置かれている子供がいるのは事実だと認識しております。今年度、この後なんで
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すが、これから場所の選定をしながら、人員配置としましては、先ほど教育長の答弁の中にあったように、退
職校長等を指導者にしながら場所を決めて、出だしは週1回ぐらいになると思いますが、1時間程度のところ
で立ち上げをしながら、ただ退職校長でも活動できる時間というのは限られておりますので、そこからやがて
は地域の力をおかりして、子供たちのそういった勉強の場を広げていければいいなというふうに考えて、今構
想しているところでございます。
以上です。
○4番(実川圭子君) 本当に、そういった場を設けていくことが必要だと感じていたので、本当にうれしく思
います。ぜひ、市内に広まるように進めていっていただきたいと思います。それでは、子供の学ぶ権利の保障
については、そこまでにしたいと思います。
続きまして、次の2のヒトパピローマウイルス感染予防ワクチンについて、お伺いします。
今回の通告で私が、このヒトパピローマウイルス感染症予防ワクチンとわざわざ書いたのですけれども、こ
れはいわゆる子宮頸がんの予防ワクチンのことなんですけれども、正式にはヒトパピローマウイルス感染症予
防ワクチンと呼んでいまして、当市のこの予防接種の問診票と一緒についてくる説明書にも、きちんとこのヒ
トパピローマウイルス感染症予防ワクチンというふうに、タイトルが大きく書いてありましたので、私は健康
課の方が本当に正式なワクチン名を採用して、よく研究されていて非常にありがたく感じています。
それから、ワクチンの副反応などの被害についても、注意を促すような説明文が添付されていることは、と
ても評価いたします。
また、昨日の他の議員の御答弁にもありましたように、接種に関して努力義務として強制ではないという立
場でいること。それから、情報提供を積極的に進めて納得してから受けるようにするということは、本当に今
回私がお願いしたい、まさに進めていただきたいことだったので、とても進めていただいているのだなという
ふうに感じています。
尐し私のほうから質問をしたいのですが、まず副反応の頻度について、報告についてなんですけれども、先
ほど市長の答弁で報告が1,968件ということで、そのうち重篤なのが106件というふうに御答弁いただいたので
すけれども、これはどういったところの資料から、その数を出したのでしょうか、教えてください。
○健康課長(志村明子君) 106件のもとの数字について御説明します。
これは、5月16日に厚生労働省で開かれました専門部会で委員の方に配られた資料がホームページのほうに
掲載されておりましたので、そこから拾い上げた数字になります。この106件といいますのは、それぞれサー
バリックスとガーダシルというワクチン2種類あるんですけれども、それぞれのワクチンによっての厚生労働
省に報告された重篤ケースについて、合わせたものが106件という形になっております。
この発生頻度ですけれども、接種100万回当たりの副反応の発生頻度は約12.3件という形でございまして、
ほかのワクチンと比べますと、インフルエンザは約0.9件、不活化ポリオワクチンは約2.1件、日本脳炎ワクチ
ンは約26.9件という形で、それに比べるとインフルエンザやポリオよりは高いけれども、日本脳炎ワクチンよ
りは発生頻度のほうは低いという形での見解のほうもあわせて述べられたところでございます。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 私も同じ表を手元に今持っているんですけれども、重篤というのが今おっしゃられた
106件というのは、医療機関からの報告のうち重篤なものということで、そのほかに企業からの報告というの
も載っていまして、その下に注意書きとしまして、企業からの報告については全て重篤として集計するという
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ふうに出ていますので、私どもが捉えているのは重篤という数字は企業からの報告も含めて、878件というふ
うに捉えていますけれども、医療機関からの報告だけでも、インフルエンザなどに比べて非常に副反応が多い、
重篤な副反応が多いというのが、この数字でもわかるかと思います。この副反応についてなんですけれども、
どのような症状が報告されているか、お伺いします。
○健康課長(志村明子君) 副反応の報告の内容ですけれども、資料によりますと失神を除く報告は292件、入
院をした報告が96件、重篤の91件のうちのいろいろな症状ですけれども、アナフィラキシー7件、ギラン・バ
レー症候群が2件、血小板減尐性紫斑病が1件、複合性局所疼痛症候群が1件、そして失神が27、発熱が10、
過敏症反応が4、特殊反応が10、その他29ということで、こちらのほうがサーバリックスのほうの累計になっ
ております。
続いて、ガーダシルのほうですけれども、こちらのほうは認可の時期がサーバリックスより何年か後におく
れて認可されたワクチンですので、全体の件数が尐なくなってございますけれども、68件のうち、入院した報
告が14件、うち重篤が15件という形で、アナフィラキシーはなし、ギラン・バレー症候群もなし、血小板減尐
性紫斑病もなし、複合性局所疼痛症候群が1、失神が6、発熱が1、その他が7という形になっております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 今いろいろな症状の説明がありましたけれども、私も登壇したときに申し上げましたよ
うに、被害者連絡会というのにかかわらせていただきまして、そういったところに上がってくる報告の一部な
んですけれども、子供たちがどんな症状になったかというと、元気だった子供がある日を境にというのは、接
種をしてということなんですけれども、陸に揚げられた魚のようにけいれんする、痛みが体のあちこちを移動
するといったような症状ですとか、全身を激痛が襲って眠れない、簡卖な計算すらできなくなった、今いる場
所がどこか答えられないというような、非常に重篤な深刻な症状に悩んでいる子供たちがたくさん、ここの厚
生労働省に上がった報告のほかにも、まだまだたくさんいるということが現状です。
そこで、ちょっとこの子宮頸がんワクチンについてお伺いします。
このワクチンは子宮頸がんを100%防げるものでしょうか。
○健康課長(志村明子君) 子宮頸がん予防ワクチンについて御説明をします。
このワクチンは子宮頸がんの原因とされますヒトパピローマウイルスの感染を防ぐことが狙いです。このヒ
トパピローマウイルスは全体で約100種類ありまして、そのうちの15種類が子宮頸がんを起こす原因となると
いうふうな形でデータが出ています。この15種類のウイルスのうち、子宮頸がん全体の50から70%を引き起こ
すとされております2種類、16型と18型のウイルスに効果があるとされているというワクチンでございます。
ただし、このワクチンは万能ではなく、子宮頸がんを完全に予防できるかといったことに関しては、完全には
予防できないという形で言われております。
以上です。
○4番(実川圭子君) 先ほどお話に出た5月16日の厚生労働省の分科会に配布された資料によっても、本ワク
チンについては導入後間もないことから、がんそのものを予防する効果は現段階では証明されていませんとい
う表示とか、あとはヒトパピローマウイルスの感染を予防する効果が確認されているため、それに引き続いて
起こる子宮頸がんの予防効果などが期待されているというふうにあります。まだ、それがはっきりと証明され
てないということで、このことについては東大和市のホームページにも載せていただいているところなんです
けれども、そういった子宮頸がんを100%防げるものではないということが確認されたかと思います。
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それから、このワクチンにかわる子宮頸がんの予防方法はほかにはないか、お伺いします。
○健康課長(志村明子君) ワクチン以外の子宮頸がんの予防方法について御説明をします。
現在厚生労働省は子宮がん検診、主には頸がん検診ですけれども、それを20歳以上の女性には2年置きにす
るようにという形で指針のほうをつくっております。東大和市のほうも、その指針に基づいて20歳以上の方の
募集と、あとは20歳以上の5歳刻みの方に対して、がん検診を行っているところでございますけれども、この
子宮頸がん検診は細胞を採取して調べる内容になっていまして、子宮頸がん自体ががん細胞の、がんの前の病
変という形から10年以上かかってがんに進行していくということのある病気ですので、子宮がん検診を定期的
に受けていただくことによって、子宮頸がんを予防するということは期待できる、そういった事業でございま
す。
以上です。
○4番(実川圭子君) 厚労省の健康局長も定期的な検診でも細胞診と、このヒトパピローマウイルスのDNA
検査というのがあるそうなんですけれども、それを併用した検診を行っていけば、定期的に行っていけば発見
率はほぼ100%で、また適切な治療でおおむね100%治癒するというふうに言っています。つまり、ワクチンに
かわる適切に定期的に検診を行えばほぼ100%発見をしたり、治癒したりすることができるということだと思
います。
それから、もう一点、このワクチンの接種についてなんですが、緊急性を要するものかどうか、お伺いしま
す。今風疹が流行していて、妊娠中の女性がかかると胎児に影響が出るようなことがありまして、風疹の予防
接種を急いでいるところがありますけれども、このような形でこのワクチンというのは、緊急に接種したほう
がいいものかどうか、お伺いします。
○健康課長(志村明子君) 子宮頸がん予防ワクチンの接種の緊急性についてでございますけれども、定期接種
の接種年齢としまして、中学1年から高校1年の女子という基準を設けましたのは、主に性交渉でこのヒトパ
ピローマウイルスが感染するものですから、性交渉を始める以前の年齢がより効果が高いということで、厚生
労働省のほうが設けた基準でございます。しかしながら、ヒトパピローマウイルスは先ほど申し上げましたよ
うに感染率が高く、また自然治癒するようなワクチンでもありますし、がんのように病変が変化するにも時間
のかかるという形で、性交渉が終わった後、20代の方でも希望すればそのワクチンの効果のほうはあるという
形のデータも一方ではありますので、風疹と比べて成人の流行によって集団の感染症を発生するという、そう
いった予防目的ではなく、死亡に至るような重篤な疾病を予防するというワクチンの趣旨でございますので、
集団感染症を予防する意味での緊急性といったものに関しては、尐ないものというふうに考えております。
以上です。
○4番(実川圭子君) 今の御答弁でもわかるように、このワクチンは子宮頸がんを100%防げるものではない。
それから、これにかわる予防法が検診という形できちんとあるということと、それからこのワクチンの接種は
緊急性を要するものではないということで、そういったことを考えれば、そしてそこにこの副反応という非常
に重篤な副反応被害というのもありますので、そういったことを考えますと、私は今これをどんどん進めてい
くということに、非常に危惧を感じております。
もう尐し質問したいと思いますけれども、現在は定期接種になっていますので、接種を希望する方であれば
接種をしていくということになると思いますけれども、危険性などもわかり、それでもうちの子供はどうして
も必要だというようなときには、接種ということになるのかと思いますけれども、そういった情報をいろいろ
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市のほうではホームページで出していただいていますけれども、それにつきましても、そのホームページを見
ていただけなければ伝わらないということもありますので、実際に接種をするのは医師ということになります
けれども、接種をする医師については、このワクチンについての副反応ですとか、ワクチンの説明ですとか、
そういったことをどのくらい行っているものなのでしょうか。一覧表を見ますと、接種する医師は婦人科の医
者だけではないように見えますけれども、その点いかがでしょうか。
○健康課長(志村明子君) 接種できる医療機関への情報提供というか、通知についてでございます。
まず、この子宮頸がん予防ワクチンが任意接種のときに、導入されるときに、議員がおっしゃったように婦
人科以外でも接種が可能なワクチンという形で、まず受けていただく医療機関のほうで2回に分けて子宮頸が
んワクチンについての副反応も含め、筋肉注射で失神などが出やすいといったようなことも含め、勉強会のほ
うをして導入したという経過がございます。
また、今回予防接種法の改正によって4月から定期接種化になりましたけれども、それに当たりましては、
4月1日にそのことを医療機関のほうに通知のほうを送らせていただきまして、定期予防接種になったという
こと、またあわせて導入のときに行ったのにあわせて、そのワクチンの接種の方法、また説明の仕方もあわせ
て通知のほうで協力のほうをお願いしてあります。
重ねて5月になりまして、厚生労働省のほうから副反応の説明やその周知の徹底についてという通知があり
ましたので、それもあわせて医師会のほうは通知を送らせていただいて、より保護者と御本人様が納得した上
で接種をされるように、説明と理解のほうをお願いをしたところでございます。
以上です。
○4番(実川圭子君) それで、予防接種を受けたときに、この副反応というのが打ってすぐにとか、次の日と
か、そういう症状がすぐに出る場合もあります。しかし、場合によっては何週間かたってからとか、何カ月か
たってからおかしいなというような方も多く見られます。また、その副反応の症状なんですけれども、先ほど
課長からもありましたように、さまざまな症状がありまして、それがこの予防接種が原因になって、その症状
が出ているのかというのが、なかなか発見しづらいというような特質があります。ですので、予防接種を今後
続けるのであれば、その後の経過観察といいますか、もしかしたらこの症状は副反応かもしれないというよう
なことが、すぐに発見できるような何か記録をできるカードですとか、こんなことに気づいたら相談をしてく
ださいというような、窓口を記載してあるようなカードを渡したりというような工夫をすることはできますで
しょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 現在は定期の予防接種になりましたことから、通常の保護者への配布する文書等で、
そこの中で詳しい説明ということで載せさせていただいております。その中には当然保健センターのほうの連
絡先もございますし、医療機関のほうなどにも当然御相談していただいたりということで、医療機関のほうも、
もしそういった御相談等ありましたら、速やかに私どもの保健センターのほうに御連絡いただけるというよう
なことで、医師会のほうともそういったお話し合いをさせていただいているところでございますので、現状で
はそういったところにつきましては、考えてないというところでございます。
以上です。
○議長(尾崎信夫君) ここで10分間休憩いたします。
午後 3時 8分 休憩
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午後 3時19分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○4番(実川圭子君) では、もう尐しワクチンのことを質問させていただきます。
先ほど申し上げましたように、副反応の症状がさまざまで、それからあらわれる時期もすぐに反応が出る人
もいれば、何カ月かたってから反応が出るという方もいらっしゃるので、なかなか発見するのも難しいところ
があるのですけれども、例えば学校のこれ中学1年生から対象になっているので、中学校などで急に体調が崩
れたとか、長期の休みが続いているという生徒の中に、そういった副反応の影響がないかを、ぜひ学校のほう
でも調査をしてほしいと思いますけれども、そういったときに養護の先生、保健室の先生などに対しては、こ
の副反応について何かお知らせをしたりとか、何か情報提供したりということがあるのでしょうか。
○学校教育部参事(石井卓之君) 学校におきまして、保健関係のかなめは養護教諭だと考えております。まだ、
副反応等細かいところの情報はマスメディア等を通して、今つかんでいる状態だと思いますので、今後養護教
諭に対しても、適切な情報を養護部会等を通じまして知らせていきたいと考えております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 本当に例えば体の節々が痛いとか、手や足に力が入らなくなって鉛筆が持てなくなった
りとか、頭痛がひどくなったり、あるいは生理がとまってしまったりというような軽症と言えば軽症なのかも
しれないんですが、副反応ということで言えば。でも、本人にとってはとてもつらくて、なかなかそれが理解
してもらえないというような方も非常に多くいます。一生その痛みを抱えていかなくてはならないのかという
ことで、精神的にも参ってしまっているような子供たちも全国にはたくさんいるので、そういった状況を調べ
てきちんと情報提供としてお伝えしていただきたいと思います。
それから、もしこの東大和市で副反応が出たときの対応について、お伺いします。
どのように対応されていくか、またその副反応が過去にさかのぼって任意接種のときの副反応が発見された
場合に、今の定期接種と同じような補償を受けられるのかどうか、お伺いします。
○福祉部長(吉沢寿子君) まず、副反応があった場合には、先ほども御答弁させていただきましたとおり、定
期接種につきましては、国のほうで定めております報告書に基づきまして、実施医療機関のほうが厚生労働省
のほうに直接ファクスをして報告するということになっております。あわせて市のほうにも、副反応について
報告をいただくというようなことで周知をさせていただいているところでございます。その後、重篤な状況で
あったりとか、そういったことで厚生労働省のほうで判断をして、厚生労働省や国立感染研究所、そのほかの
機関等で副反応に関する情報収集等の協力依頼等があった場合には、市のほうで設置をしております東大和市
予防接種健康被害調査委員会のほうで、そちらのほうで対応するというような形になっていきます。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) それが時期的に、定期の前の任意接種のときが影響してということがわかったとしても、
それが適用されますでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 任意接種の場合は、全国市長会の予防接種事故賠償補償保険というものに市のほう
で加入しておりまして、そちらのほうで補償されるということでございます。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 補償のことはわかりました。
それから、定期接種などになると年度の終わりのころになると、未接種の方については勧奨はがきなどを出
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しているケースが多いかと思いますけれども、この子宮頸がんワクチンについても、そういった対応をされる
のでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 平成24年度の末までについては、未接種の方については、まだ未接種ですよという
ことで、期間も中学1年生から高校1年生までの女子を対象としているというようなこともございますので、
また非常に自己負担をした場合、年齢外のときに接種した場合には、1万6,000円強かかる費用負担が高いと
いうようなこともございまして、勧奨というような形でのお知らせはさせていただいておりました。今年度に
つきましては、先ほども市長のほうからも御答弁させていただいておりますが、5月16日に行われた厚労省の
会議、今後もこの検討部会が引き続き行われるということでございますので、そういったところの情報収集な
どもしながら、国の動向や都の動向等も踏まえて、検討してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○4番(実川圭子君) できるだけ勧奨というところだけはやっていただきたくないところなんですけれども、
先ほども検診のことをお話ししましたけれども、検診率を向上させるということで、子宮頸がんは防いでいけ
るということなので、そういった検診、勧奨はがきのかわりに検診を受けましょうというようなはがきにして
いただけたらと思います。これは要望しておきます。
最後にですけれども、接種したことで本当に歩くこともできなかったり、真っすぐ座っていることすらでき
ない、簡卖な計算もできなくなってしまったりとか、あとはひどい頭痛に悩んで関節痛が続いたりということ
で、学校に行けなくなってしまった子供たちが全国に大勢います。私は本当に同年代の娘を持つ母として、も
ちろん市議としても絶対に、この東大和からこのような被害を出してほしくないと思っています。いまだに、
治療法が見つからずに検査をしても、特に血液の検査をしても異常がないというような、この副反応、最後は
精神的なものだと言われて一生痛みとつき合わなければならないような、こういった副反応を引き起こすワク
チンは接種を急ぐ必要がなければ、慎重に進めるためにも一時見合わせをしていただきたいと強く要望します
が、いかがでしょうか。
○福祉部長(吉沢寿子君) 現在は予防接種法に定められた定期の予防接種ということに位置づけられておりま
すことから、市といたしましては、先ほどから御答弁させていただいておりますが、正しい知識と情報提供、
このワクチンとがん検診を併用するというようなことで、ワクチンについては予防のやはり効果があるという
ことと、検診については早期発見ということで、その後の重篤ながんについては、それは早期発見することで
早くに治癒するというようなことでございますので、そういった有効性や、それからそれに伴うワクチンを接
種することによる起こり得る可能性があるリスクなどについては、十分に御本人や保護者の方が御理解いただ
けるように、引き続きなるべく細かくわかりやすいような情報提供に努めてまいりたいというふうに考えてお
ります。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) まだ、厚労省のほうでも検討が続いているということなので、市としてもそういった対
応が今のところ考えられるベストなのかなというふうには私も理解できますけれども、やはりそういった方針
だと言っていても被害が出て、その被害に遭うのは子供たちなんです。そこのところを、よく御検討いただい
て判断していただきたいと思います。そして、今後まだ続けていくようであれば、本当に十分に慎重に進めて、
それから接種後の調査もあわせて行っていくように要望して、この項は終わらせていただきます。
それでは、次のまちづくりについてに移ります。
-130-
まちづくりの1番目の都市マスタープランの見直しについてなんですけれども、まず今年度、来年度、2カ
年でこの見直しを行っていくということなんですけれども、具体的にどのようなスケジュールで行おうとして
いるのか。
それから、どの程度の見直しというか、理念はそのまま引き継ぐとか、何か具体的なものがあったら教えて
ください。
○都市計画課長(當摩 弘君) 都市マスタープランの見直しについて御質問いただきました。
都市マスタープランは、通常おおむね20年ほど将来を見据えた都市のまちづくりについての方針を示してい
くものなんですけれども、その意味では若干早目ではありますが、市の第四次基本計画がこの3月に作成され
たのなどを受けまして、そういったものとの整合を図るために、25年、26年で策定をしていくという予定を立
てております。
具体的なスケジュールなんですけれども、本年度は現行の制度の都市マスタープランの確認、検証といった
もの、あるいは市の状況も変わっていますので、こういった状況の把握、あと市民の意向についての調査等の
確認、それから社会情勢も大分変わってきておりますので、こういったものの課題の整理といったことを実施
しまして、全体構想の改定を今年度やっていきたいというふうに考えております。26年度につきましては、そ
の全体構想を見据えまして、地区別の街づくり方針を策定していくという形をとりたいと思っております。
今回は見直しということですので、大きな改定というのはいろいろ問題も生じると思いますので、その辺を
踏まえまして、見直しの作業をしていく形になるんですが、できるだけ市民の方の意向ですとか、そういった
ものを情報収集しながら、協働でつくっていきたいというふうに考えております。
以上です。
○4番(実川圭子君) スケジュールについてはわかりました。
それで、実際に検証をしたりとか、市民の意向を調査というか、情報収集するということなんですが、実際
に携わる組織というか、体制というのは、どのような体制で行っていくのでしょうか。
それから、住民の意向を取り入れるということなんですが、住民はどういった形でかかわっていけるのか、
お伺いします。
○都市計画課長(當摩 弘君) 計画見直しの体制ですけれども、市民の意向につきましては、市民意識調査を
今後委託事業者を選定しまして、実施したいというふうに考えております。全体の計画の見直しにつきまして
は、専門の事業者に委託契約をしまして、こちらの事業者の協力のもとに策定していきたいというふうに考え
ております。市民の意識を取り入れるための組織づくりなんですけれども、改定懇談会というものを設置した
いと思っております。こちらは有識者ですとか、あるいは公募の市民の方を含めて10名程度の組織をつくりま
して、庁外の組織という形で設定をしていきます。あと庁内の検討委員会につきましても、こちらも設定させ
ていただきまして、あわせて検証しながら見直しの作業を進めていきたいというふうに考えております。
以上です。
○4番(実川圭子君) 庁内の組織はどういう体制になっているでしょうか。
○都市計画課長(當摩 弘君) 庁内の体制ですけれども、当初策定したときはかなり大規模な検討委員会です
とか、幹事会とかを設定していったんですけれども、今回の見直しにつきましては、関係のあります各課長を
検討委員という形で依頼をしていきたいと思っているんですが、具体的には市民部を除く関係の課というよう
なところを対象と考えております。
-131-
以上です。
○4番(実川圭子君) 課長が集まってということになっていくかと思いますけれども、その場合にも課の中で
意見聴取などもしっかり行って進めていっていただきたいと思います。そして、住民は改定懇談会ですか、公
募などをしていくということなんですけれども、他市でも最近この住民参加の手法として、例えば無作為で抽
出して御都合がよければいらしてくださいという形で、人を集めて会議をして御意見を言い合うというような
形もとられているところもあります。公募もいいんですけれども、なかなか意見を言いたい人というのが偏る
というか、いつも同じような方がいらしたりとかということも最近見受けられますので、広くいろいろな方の
意見を取り入れるという意味では、そういった方法も検討していただけたらと思っています。
それから、都市マスタープランというのは、やはりまちづくりの大もとというか基本になるものだと思うん
ですけれども、そこに尾崎市長のいう夢のあるまちづくりを実現するため、今回見直す都市マスタープランに
夢のあるまちづくりというのを、どのように反映させていこうとしているのか、お伺いします。
○市長(尾崎保夫君) 都市マスタープランを、ことし、来年と2カ年にわたってつくりかえるというか、大々
的にというわけではありませんで、基本的なところはそんなに大きく変わらないのではないかなというふうに
は思ってございますけども、ただ従来とつくり方が違うというのは、私自身はやはりまちづくりというのは多
くの人がかかわってくる、そういうふうなものからスタートしていくべきだろうというふうには思ってござい
ます。時間的な問題もあるかとは思いますけども、できるだけ大勢の方の意見を聞くというふうな方向で進め
ていければなというふうに思ってございます。私自身が、こうしたいというふうなところというよりは、多く
の市民の皆さんから御意見をいただきながら進めていければなというふうに思っています。そんな形で進めて
いきたいというふうに思っています。
以上です。
○都市建設部長(内藤峰雄君) 今市長からも市民の多くの方から御意見をいただきながら策定していきたいと
いう答弁ございました。基本的には、都市マスタープランは個々の都市計画を定めていく上での指針となるも
のになります。ただ、その中には将来東大和市をどうしていきたいといったような夢を描くようなことも行っ
ております。それが、今の都市マスタープランの全体構想の中に、ある程度そういったものが含まれているわ
けでございまして、そういった一番基礎となるようなところにつきましては、ある程度夢を描いていくという
ことも可能になってくると思いますけれども、都市マスタープランにどれだけ今後の都市計画の具体性を持た
せるかといったことになってきますと、余り多くのことをそこに描いておくということは、かえって具体性を
欠いてしまうといったことも生じてきますので、今後検討していく中で、その辺は整理していきたいというふ
うに考えております。
また、多くの市民の方の御意見を取り入れるということでございますが、先ほど課長のほうから説明しまし
たのは、組織としては公募の市民を入れた懇談会形式のものをつくりますが、それ以外にも当初の策定を行っ
たときのような地域別の懇談会といったようなことも開きながら進めていく考えでおりますので、その辺も御
理解いただきたいと思います。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) これは要望なんですけれども、私がこの都市マスタープランを見たときに、すごくいい
ことがたくさん書いてあって、いろいろ出ているんですけれども、東大和市の特色として、これだという何か
一本筋の通ったような根幹をなすようなものが尐し足りないなというふうには感じているところです。例えば
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総合計画に人と自然が調和した生活文化都市というふうに定めていますけれども、それを実現していくために、
どんなまちづくりをしていくかというときに、指針となる本当に頼りになる都市マスタープランになってほし
いんですけれども、その指針となる一番中心になっているものが何なのか、これだというものが一つ欲しいか
なというふうに考えています。例えばまちの緑を生かしていくとか、良好な住環境を追求していくんだとか、
何か本当にこれに向かっていこうというようなものを、ぜひ示していただきたいと、これは私の要望として伝
えさせていただきたいと思います。
それで、次に街づくり条例の活用についてなんですけれども、今回このまちづくりということで、これらの
都市マスタープランのことについても、街づくり条例の活用についてもお伺いしたのは、登壇のときにも話し
ましたけれども、桜が丘2丁目のパチンコ店建設について、非常に疑問を持ったところから始まりました。4
月の23日にパチンコ店の構想の説明会というのに参加した際に、市民の方から、なぜ通りから奥まったこの場
所に建てるのかという質問が説明の方に投げかけられて、答えが建てられる場所だからという説明がありまし
た。そういった理由で、ぜひここに建てたいということではなくて、建てられる場所だからというようなこと
で、いろんな影響を周りに及ぼすような大きな建物が建ってしまって、本当に東大和のまちづくりというのが、
これでいいのかというふうに私は感じました。説明した方も、東大和の街づくり条例に従って説明していると
いうことをおっしゃっていました。
そこで、この街づくり条例というのは、例えばそこの説明会に集まった方が皆さん、この建設には反対だと
いうことが、そこの住民の総意だとしたら、その開発事業というのを建設を中止させるようなことはできない
というふうな理解でよろしいでしょうか。
○都市建設部長(内藤峰雄君) 開発事業計画は都市計画法、建築基準法に基づいて計画されてきて手続をとっ
ている場合、その権限のない市がそれを阻止するといったことは法的には困難だというふうに感じております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 説明会にも多くの住民の方がいらっしゃいましたけれども、今回小平市のほうでも住民
投票が行われて、残念ながら開票までは至らなかったんですけれども、今の住民の方というのは自分たちの意
見も上げつつ合意形成を図りながら、まちづくりをしていこうという、そういう気持ちがある住民が私はふえ
ているんではないかというふうに感じています。そういった住民の考えるまちづくりというのを実現するため
に、この街づくり条例というのは、どのように活用できるのでしょうか。
○都市建設部長(内藤峰雄君) ちょっと都市マスタープランとのかかわりも出てまいりますが、都市マスター
プランが都市計画法の改正により、こういった市町村の都市計画に関する基本的な方針を住民と意見を交えて
つくっていこうという動きが出てきた経緯でございますが、今実川議員がおっしゃられますように、さまざま
な都市計画について、事業計画が表に出てきてところで初めて知ったとか、かなり以前に決められていた都市
計画決定に基づき、事業が実施されていくといったことに対しまして、近くに住む住民から、そんなものは必
要ないんではないかだとか、知らなかったといったようことを防いでいく必要があるだろう。そこに定めるま
ちづくりの方針だとか、都市計画につきましては、計画決定段階から地域の方たちが十分に知っていた上で定
められていくのが、今後の事業の執行にもいいんではないかといったようなことから、都市計画法が改正され、
市町村の基本的な都市計画の方針といったものが位置づけられた経緯がございます。
街づくり条例は、この都市マスタープランを具体的に進めていくため、協働のまちづくりを進めるために策
定したものでございます。計画段階のことは、なかなかできてしまった街づくり条例でノーと言うことは、非
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常に難しいものでございますが、具体的に自分たちが住んでいる地区、他人が住んでいるところについて、ど
うこうは非常に厳しい内容がございますけれども、自分たちが住んでいるところを今後どうしていきたいと
いったようなことにつきましては、皆さんで話し合うことにより、環境保全だとか、考え方を統一した考え方
でまちづくりをしていこうという地区計画決定を行うようなことによりまして、環境を保全していくというこ
とが可能でございます。街づくり条例に伴って、環境保全していくといったものの一つの具体的なまちづくり
につながったとしては、地区計画の活用が上げられるというふうに感じているところでございます。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 例えば市営住宅の建っている土地がだんだん入居者が減っていて、あいているスペース
が目立ってきているところがあります。将来的に、その場所が必要がなくなってきた場合に、ここを活用した
いなというふうに思っている方が私も実際に相談を受けまして、その近くに住んでいる方がみんなでここをこ
んなふうにしたらいいね、なんていうことを話しているんだけど、そういうことは実現していくことができる
のかしらというような相談を受けたようなことがあるんですけれども、そういったことについて、この街づく
り条例を使って住民の方が市と協働して、そこの場所をどういったようにしようというような使い方というか、
この街づくり条例の活用というのは可能なのでしょうか。
○都市計画課長(當摩 弘君) ただいまの御質問は、地区街づくり計画の活用という形を想定されているのを
御質問というふうに考えます。こちらにつきましては、市営住宅ですとか、公共の用地につきましては、都市
計画法の21条の2の第3項の2号というのがあるんですが、この条文の中に国、または地方公共団体が公共の
用に供する土地につきましては、そういった区域に含めることができないという規定がございますので、現状
の中では非常に難しいのかなというふうに考えます。
以上です。
○4番(実川圭子君) 市営住宅だと市の土地だということで、これは難しいということなんですけれども、そ
れでは例えば桜が丘に今カシオさんのビルが利用されてないように見えるんですけれども、あそこについては
市民の方が非常に関心があって、あそこはどうなるんだろうというような話もしています。あそこは民有地な
ので、公共の土地ではないんですけれども、そういったことに関しては、近隣の市民が街づくり条例を使って、
あそこカシオさんの意向ももちろんあると思いますけれども、そういった計画を考えていくようなことは可能
なのでしょうか。
○都市建設部長(内藤峰雄君) 今市有地のことにもかかわりますけれども、地区計画等を考える場合、一定の
道路に囲まれたところ、一つの街区の中の計画として考える場合、そこに市も権利者として加わることも可能
でございますので、そういった意味で先ほど民間の企業の用地の扱いについてはどうかということもございま
したけれども、権利者として一緒にそこの地区計画を考えていくということであれば、そこでの話し合いに
よっては、いろいろ周辺の方たち、住んでいる方たちと一緒に土地利用を考えていくだとか、そういうのを考
えるといったようなことは可能になるというふうに考えております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 往々にして私たちは計画を知ってから、それに反対だとか言わざるを得ないような状況
だとは思っていたんですけれども、そういったことばかり言っていても、いいまちにはなっていかないと思い
ますので、やはりそういう具体的な計画が持ち上がる前から、どんなまちにしていきたいかとか、ここの場所
は地域を区切ってなり、何なり、こんなまちにしていきたいというようなことが、この街づくり条例の中で可
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能なのではないかというふうに私も考えます。そのときに、街づくり条例の中で街づくり協議会というのを住
民の中で立ち上げて、計画をつくっていくというようなことがありますけれども、その街づくり協議会、この
街づくり条例ができて3年ぐらいたちますけれども、この協議会というのが今まで立ち上がったという話は聞
いていないのですけれども、そういった協議会が今まであったのか、それともなかったとしたら、どうしてそ
ういったものが立ち上がってこないのか、何か課題というか、そういうのがあったら教えてください。
○都市計画課長(當摩 弘君) 東大和市には、まだ協議会の設立事例はございません。その地区街づくり協議
会の設立がされてこない理由としましては、なかなか土地利用にかなりの制限等がかかってくる内容になりま
すので、その地域の方々の合意形成がなかなかされないというのが実情かなというふうに考えております。あ
と、できるだけこういった制度があるということは、市民の方に理解していただくような形で、今後周知のほ
うを努めるようにしていきたいと思っております。
以上です。
○4番(実川圭子君) 街づくり協議会というのがつくられてくれば、市民参加のまちづくりというのが進むん
ではないかというふうに私は考えます。そのためには、やはりきっかけが必要だと思うのですけれども、市民
から声を上げていくというのは、とても労力もかかりますし、どこまでできるのかというのも市民のほうもよ
くわからないというところもありますので、協働のまちづくりとして市のほうからもきっかけづくりというか、
リードをしていっていただきたいというふうに私は思いますけれども、最後にそういったことについて、御意
見をお伺いしたいと思います。
○都市建設部長(内藤峰雄君) 今回の都市マスタープランの見直しがいい機会になるんではないかと思います。
地域別の懇談会等で地区のまちづくりについて、皆さんと一緒に考えていきましょうという姿勢が市にあると
いうことをPRしていくいいきっかけになるというふうに思いますので、活用していきたいというふうに考え
ております。
以上でございます。
○4番(実川圭子君) 私も今回のことをきっかけに、やはり自分たちがどういうまちにしていきたいのかとい
うのを、しっかりみんなで話し合える機会を、ぜひつくって盛り上がっていったらなというふうに思いまして、
今回質問をさせていただきました。
これで、私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、実川圭子議員の一般質問は終了いたしました。
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◇ 佐 竹 康 彦 君
○議長(尾崎信夫君) 次に、20番、佐竹康彦議員を指名いたします。
〔20番 佐 竹 康 彦 君
登壇〕
○20番(佐竹康彦君) 議席番号20番、公明党の佐竹康彦でございます。通告に従いまして、平成25年第2回
定例会における一般質問を行わせていただきます。
今回私は大きく4点にわたりまして質問をいたします。
1点目といたしまして、市内のスポーツ施設に関してお伺いいたします。
従来より市のスポーツ競技団体やスポーツ愛好者の方々から、市内スポーツ施設の充実が求められておりま
す。とりわけ桜が丘市民広場の一部には、新しい学校給食センターの建設が決定しており、ここでスポーツ競
-135-
技を行ってきた市民からは、今まで以上に不便になるとの声も聞かれます。また、他市においては学校のグラ
ウンドに夜間照明が設置されており、夜間のグラウンド使用が行われております。しかしながら、当市におい
ては市内の学校に夜間照明が設置をされている状況になく、この点においても不満の声が聞かれます。このよ
うな現状を考慮して、当市のスポーツ振興の一環として、特に社会人が平日の夜間においてもスポーツ競技に
親しみ、心身ともに健康維持、市民間の交流もより活発になることを望み、以下の質問をいたします。
①桜が丘市民広場の夜間照明設置について。
ア、設置要望に対する市の考え方とこれまでの対応並びに今後の展望について。
イ、スポーツ団体並びに地域住民との連携と協力について。
②市内中学校グラウンドへの夜間照明設置について。
ア、夜間照明設置の現状について。
イ、他市の設置状況並びに活用状況について。
ウ、設置に対する市の考え方はどのようなものか。
2点目といたしまして、児童公園について伺います。
中央地区及び奈良橋地区の市民、特に若いお母様方からの意見として、子供たちが日常的に遊べるような児
童公園が身近にないとのお声があります。この地域は近年新築の戸建て住宅もふえてきており、そうした住宅
に小さなお子さんのいる世帯が入居する事例がまま見受けられます。また、小規模の集合住宅も点在し、そこ
にも同様な世代が複数入居しているようです。特に、新たにこの地域で暮らすようになった市民の方から、先
ほどのような住居の近場に公園がないと、日常的な子供の遊び場は確保できないとの意見を私も複数伺いまし
た。市として、近年の人口動態等も勘案しつつ、この地域の児童公園のあり方について、どのような見解を
持っているのか、この点に関して次の質問をいたします。
①現状について。
中央地区及び奈良橋地区において、児童公園の数が尐ないとの声がある。市として、そのような認識がある
のか。
②課題について。
当該地域の児童公園に関する現状の課題はどのようなものがあると考えているか。
③今後について。
当該地域における児童公園について、今後新たに整備することを望むがどうか。
なお、奈良橋地区につきましては、3丁目、5丁目に居住されている市民の方より、こうした声をいただい
ておりますので、この地域に焦点を絞った上で御答弁をお願いできればと思います。
3点目といたしまして、生活環境に関することを伺います。
戸建て住宅、集合住宅に限らず、近隣居住者の騒音によって日常生活に支障を来したり、健康を害したり、
トラブルを起こす例が見られます。市民の方から相談を受ける中で、夜間にとあるお宅に大勢の人が飲食を伴
うような集まりをして、その騒音で近隣が迷惑しているといったことや、隣の家から夜中に聞こえてくる低周
波のような音で睡眠を阻害され健康を害したというような話がございました。生活環境の保全や健康の確保と
いう観点から、こうした事案について、行政として何らかの対応をしてほしいという要望をいただきました。
当市としては、このような近隣との騒音トラブルについて、どのような対応をし、また今後どのような対策を
していくかということ。また、関連して東大和市環境基本条例やその他対策の強化について、次の質問をいた
-136-
します。
①近隣との騒音トラブルについて。
ア、行政への相談について、件数及び内容はどのようになっているのか。
イ、行政としての対応はどのようになっているか。
ウ、今後の対策について。
a、東大和市環境基本条例について、市民の責務として騒音やその他安全で健康的な生活環境の維持を阻害
する行為を抑制する内容の条文を追加してはどうか。
b、測定機器の貸し出しやトラブル解決へのガイドラインの作成・周知などは可能か。また、そのほかにで
きる対策はあるか。
4点目といたしまして、市民大学について伺います。
今年度より新規事業として東大和市民大学が開設をされます。これは、尾崎市長が公約として掲げて事業化
を推進してきたものであり、市民協働型の事業として展開をし、多くの市民へ参加を呼びかけておられます。
市民協働という点で言えば、グルメコンテスト「うまかんべぇ~祭」と同様に、尾崎市長の市政の特徴を示す
政策の一つであると認識をしております。この事業については、5月15日付の市報や5月1日付の公民館だよ
りにも、その内容が掲載され市民に広く告知されたところですが、実際の事業開始を間近に控え、その概要及
び展望について、次の質問において確認をしたいと考えます。
①概要について。
今年度より新たに開設される東大和市民大学の概要について。
②当市の市民大学の特徴は何か。
他の自治体においても市民大学は開設されているが、当市におけるこの事業の特徴はどのようなものか。
③今後の展開について。
事業を継続して展開していった上で、将来どのような発展をさせていこうと考えているのか。
以上で、この場での質問を終了させていただきます。再質問につきましては、自席にて行わせていただきま
す。何とぞよろしくお願いを申し上げます。
〔20番 佐 竹 康 彦 君
降壇〕
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 登壇〕
○市長(尾崎保夫君) 初めに、スポーツ施設についてでありますが、スポーツの振興は市民の心身の健全な発
達、健康増進や精神面の充足などの観点から、重要な施策の一つであります。また、現在市内ではさまざまな
場所でスポーツ活動が繰り広げられていますが、施設を利用する団体からは活動場所の充実について、御要望
をいただいているところであります。市内のスポーツ施設の不足については、十分理解をしているところであ
りますが、夜間照明の設置についても、施設利用の機会を拡充できることから、選択肢の一つであると認識を
しております。しかしながら、整備にかかる費用等の問題もあることから、現在は利用の拡充について、さま
ざまな角度から研究を重ねているところであります。
なお、桜が丘市民広場の夜間照明等詳細につきましては、教育委員会から説明をお願いします。
次に、中央地区及び奈良橋地区の児童公園についてでありますが、市内には92カ所の公園、緑地と19カ所の
こども広場の合計111カ所の公園等があります。そのうち中央地区が3カ所、奈良橋地区が7カ所となってお
ります。これらの地区は区画整理事業が終了した地区などに比べると、尐ないことは認識しているところであ
-137-
ります。
次に、公園等の課題についてでありますが、現在ある公園は区画整理事業や民間の開発事業に伴って築造さ
れたものがほとんどであります。区画整理事業地域の公園を除き、開発事業に伴い築造される公園は地域バラ
ンスなどがとれず、市の单の地区に集中する傾向があります。また、築造当時は遊具なども新しく、利用する
市民の方々にも気持ちよく使っていただいてきましたが、期間の経過とともに老朽化が進み、遊具やトイレ、
水飲み場などの設備をいかに維持管理していくかが課題となっております。
次に、今後新たに整備することについてでありますが、現在は公有地の活用や新たな公園の整備計画がない
状況にあります。新たな公園の整備につきましては、さまざまな機会を捉え地域の方々の意見を伺いながら検
討していきたいと考えております。
次に、近隣との騒音トラブルについてでありますが、市民から騒音に関する相談は毎年20件程度寄せられて
おります。その内容の多くは、工場や工事現場から発生するものでありますが、犬の鳴き声、鶏の声、エアコ
ンの室外機の音等の相談も寄せられております。
次に、行政としての対応についてでありますが、工場や工事現場などにつきましては、直接現場に出向き状
況を確認した上で改善の指導等を行っております。また、犬の鳴き声やエアコンの室外機等、一般家庭の場合、
騒音の規制値に該当するようなレベルのものはほとんどなく、直接お伺いしてお話をする等により対応してお
ります。
次に、今後の対策についてでありますが、まず東大和市環境基本条例における市民の責務の条文追加につき
ましては、環境基本条例第6条第1項に市民はその日常生活において、環境への負荷の低減、公害の防止及び
自然環境の適正な保全に努めなければならないと規定しており、この公害の防止の中に騒音等も含まれている
ものと考えております。
次に、測定器の貸し出し等についてでありますが、一般家庭における騒音等については、規制値に該当する
ようなものが尐なく、現在貸し出し等は行っておりません。工場等の騒音については、必要に応じて市職員が
測定しております。また、トラブル解決へのガイドラインの作成につきましては、トラブルの原因やその状況
もさまざまなことから、現在は作成しておりません。また、その他できる対策につきましては、良好な近隣関
係を保つための継続した啓発が必要であると考えております。
次に、市民大学についてでありますが、市民大学は生涯学習の一環として市民の皆様が心豊かに生きがいの
ある生活を営むために、また自己啓発を目的として積極的に学習し、相互に親睦を深め、よりよい人生を送っ
ていただきたいという目的で開設するものであります。現在は平成25年6月29日の開校式に向けて、準備を進
めております。
なお、詳細につきましては、教育委員会から説明をお願いします。
以上です。
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 降壇〕
○教育長(真如昌美君) 初めに、スポーツ施設についてでありますが、桜が丘市民広場の夜間照明につきまし
て、設置要望に対する市の考え方と、これまでの対応並びに今後の展望について御説明をいたします。
桜が丘市民広場の夜間照明につきましては、過去に市議会より設置に当たっては周辺住民の生活環境に及ぼ
す影響を十分に考慮するようとの御意見をいただいております。これまで利用団体からは夜間照明の設置に関
して、具体的なお話はいただいておりませんが、桜が丘市民広場周辺の環境も大型スーパーが建設されるなど、
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大きく変化してきておりますことから、環境の変化も考慮する中で夜間照明設置に関しては、慎重に研究をし
てまいりたいと考えております。
次に、スポーツ団体並びに地域住民との連携と協力についてでありますが、桜が丘市民広場を利用されるス
ポーツ団体からは、施設を管理する指定管理者の方に施設運営に関するさまざまな御意見、御要望をいただい
ております。市の担当部署では月に一度、指定管理者と連絡会議を行っておりますので、このような会合を通
じまして、その内容の把握を行っております。また、利用団体から市の担当部署に直接お話をいただくケース
もございます。いずれにしましても、市内スポーツ施設については、利用団体、あるいは地域住民の方々の御
理解、御協力があってこそ適切な管理運営が行われるものと認識していますので、引き続き利用団体などの皆
様と連携、協力してまいりたいと考えております。
次に、市内中学校のグラウンドへの夜間照明設置の現状につきまして御説明を申し上げます。
市内の中学校にはスポーツをするためではなく、施設管理用の照明設備が設置されております。スポーツ施
設が不足している現状から、夜間照明の設置は効果的な方法の一つであると認識していますが、本格的な夜間
照明設備の設置につきましては、費用的な問題、あるいは騒音に対する近隣住民の御理解などの問題から、現
在は具体的な検討を行うところには至っておりません。
次に、他市の設置状況並びに活用状況についてでありますが、近隣の6市を調査しましたところ、国立市を
除く5市で小中学校のグラウンドに夜間照明が設置されております。立川市のように、全ての学校に照明設備
を設置している自治体もございますが、その他の自治体では1校から3校の設置でありました。活用状況につ
きましては、サッカーを中心にソフトボール、テニス、野球、陸上などの競技団体が利用しているとのことで
ありました。
次に、夜間照明設置に対する市の考えでございますが、近隣市に伺いましたところ、本格的な照明の設置に
は1校当たり2,000万円から4,500万円程度の費用がかかっております。また、先ほど御説明いたしましたよう
に、騒音に対する近隣住民の方々の御理解や設置後の光熱水費の負担の問題、さらには農作物に対する影響も
考慮する必要があります。こうした状況を考えますと、現状では設置は難しい状況であると認識をしておりま
す。
次に、市民大学につきまして御説明を申し上げます。
まず1点目の概要についてでありますが、公民館では平成25年度の新規事業として、市民大学を開校いたし
ます。幅広い分野の講座を用意して、1年間楽しみながら学習していただくシステムでございます。対象者は
市内在住・在勤・在学で中学卒業以上の方とし、募集人員は40名であります。5月15日から募集を始め、現在
47名の申し込みをいただいております。学習内容につきましては、年間を通して歴史、趣味、社会、自然、福
祉の5つのテーマを設定し、各テーマの講座ごとに8割以上の出席をした方に修了証を交付いたします。修了
後は市民大学のスタッフや生涯学習人材バンク、教育ボランティアとしての活動や地域活動などへの参画の機
会を支援してまいりたいと考えております。
2点目の当市の市民大学の特徴についてでありますが、従来から開催しております公民館講座の枠を超え、
緑豊かな狭山丘陵でのフィールドワークや近隣大学での学習など、誰もが身近な場所で学習できる市民大学を
目指すため、市内全域をキャンパスとして考えております。学習内容につきましては、各公民館で講座の企画
の段階から、市民の皆様とともに話し合い、市民のニーズに合った講座内容にしております。その趣旨から、
市民大学の愛称につきましては、受講生の皆様と決めていきたいと考えております。また、幅広い知識や経験
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を持つ市民の皆様に講師になっていただくことも、当市の市民大学の特徴と捉えております。今後9月に実施
する狭山公民館の趣味・教養講座では狭山公民館の利用者の方が講師となっていただくことになっております。
3点目の今後の課題についてでありますが、公民館ではこれまで1年間他市で実施しています市民大学を研
究しながら検討を進めてまいりました。今月29日には念願の市民大学を開催いたしますが、その後も当市なら
ではの市民大学となるよう検討を重ね、修了者の皆様からの意見も反映しながら、よりよい市民大学となるよ
う改善してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(尾崎信夫君) ここで10分間休憩いたします。
午後 4時12分 休憩
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午後 4時23分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○20番(佐竹康彦君) 御答弁ありがとうございました。それでは、順次幾つか再質問をさせていただきたい
と思います。
まず1点目、桜が丘市民広場の夜間照明等、また学校の夜間照明等についてでございますけれども、ここ最
近も市民の方からお話を伺う中で、サッカーをやられている方から桜が丘市民広場狭くなるよねと、また他の
地域では夜間に中学校のグラウンド使えるけども、うちの市では使えないねと、おくれているよねというよう
なお話いただきました。また、この6月に入ってからも、これはゲートボールをやられている方のお声として、
桜が丘市民広場狭くなりますと非常に使い勝手よくなくなりますというような、お声もいただきまして、非常
にそういった点で従来よりも、特にこの桜が丘市民広場につきましては、従来よりも市内にスポーツをする施
設がなくて、なかなか難しい中で何とかやりくりしているところを、さらに狭くなってしまうということで、
空間が狭くなってしまう、それで利用価値が減ってしまうと、低くなってしまうということでございますので、
空間が狭くなる分、ぜひ時間の幅を広げて利用価値が減った分、補っていただければなというふうに思います。
それが夜間照明の設置ということでございますけれども、今の御答弁ですと、この市内スポーツの施設の不足
と利用機会の拡充のためには、この夜間照明の設置、選択肢の一つであるというような御認識も示していただ
きました。しかしながら、費用の面、周辺の環境など配慮すべき点が多いということ。また、利用団体から具
体的な話をいただいていないということでございました。
そこで1点目といたしまして、利用団体から直接、また具体的に夜間照明設置に関して要望が出ていないと
いうことでありましたら、市としては積極的な取り組みが行えないのでしょうか。それとも、それを外してス
ポーツ環境の施設の充実のためには、市の独自の考え方として、そういった要望がなくてもやっていこうとい
うふうに思っていらっしゃるのかどうか、この点御確認をさせていただきます。
○社会教育部長(小俣 学君) 利用団体からの要望の有無ということで、直接的に、あるいはそういう要望が
ないと進まないのかというような御指摘でございますけども、そういうことではないというふうに認識をして
おります。これまでも夜間照明につきましては、議会の中でさまざまお話もいただいたことございますし、私
どもも重要な検討、研究課題だというような認識をして捉えてきたところでございます。市長答弁にもござい
ましたとおり、担当部としましては、市内にスポーツ施設が不足している現状、そして桜が丘市民広場が狭く
なるというような、そういう状況もあり、市民の皆様に御不便をかけるというような現状もございまして、何
-140-
とかいい方法がないのかというようなことを常々考えておりまして、さまざまな角度から検討しているところ
でございます。しかしながら、夜間照明につきましては、非常に高額でございますし、また住民の理解、皆様
の理解を求める点での課題がございまして、これまでは警視庁グラウンドや立川市の自治大学校などの活動場
所の拡充、1カ所でも多くほかのところでできないかというようなことに主眼を置きまして、努めてきたとこ
ろでございます。今後につきましても、国有地や都有地のお話もございますし、不確定要素もある中で1カ所
でも多く活動できる場所、その拡充に向けて、そちらを優先して進めてまいりたいと、そういう考え方で取り
組んできているところでございます。
以上です。
○20番(佐竹康彦君) ありがとうございます。
全体的な流れとして、夜間照明よりも場所の拡充を優先して今後やっていきたいというようなお話であった
というふうに理解させていただきます。しかしながら、場所の拡充ということも一朝一夕にはできないという
こともございますので、そこでちょっと照明の話をもう尐しだけさせていただければと思うんですが、この費
用がかかるということでございますけれども、この桜が丘市民広場、夜間照明設置するといたしまして、どれ
ぐらいの費用がかかるのか、現状つかんでいる額がおわかりになりましたら、これ前にもお聞きしたかもしれ
ませんけれども、再度お聞かせ願えればと思います。
○社会教育課長(村上敏彰君) 桜が丘市民広場に夜間照明を設置した場合の費用ということでございますが、
過去に体育施設の設置業者、こちらから参考ではございますが、桜が丘市民広場に本格的な夜間照明を設置し
た場合の費用について、積算をお願いした経過がございます。それによりますと、桜が丘市民広場に本格的な
夜間照明設備を設置した場合は、投光器を約14台装着した支柱を8本建てるものでありまして、費用的には約
9,300万円ほどかかるものと当時は積算をしていただきました。
以上でございます。
○20番(佐竹康彦君) ありがとうございます。非常に9,300万円、大きな額でございますね。
そこでなんですけれども、もう尐し─14台の照明器具で8本の支柱ということで、その規模をもう尐し
縮小して、当然また給食センター建てば場所も狭くなりますので、規模縮小してもう尐し簡便な形で、例えば
照度を落として設置するライトの数を減らすなどして、費用を抑えれば設置が可能にならないのかなというふ
うに考えるわけでございます。
これJISの照度基準というものがございまして、これを見ますと水平面の照度におきまして、これ平均値
がルクスであらわされるものと、均斉度というものが出ます。この平均値、ルクスであらわされるものを
ちょっと見てみたいと思うんですけれども、公式の野球、プロ野球ですと内野が2,000ルクス、外野が1,200ル
クス、これで非常に明るいですね。硬式野球の公式競技ですと、内野にちょっと絞ってみますと1,500、一般
競技だと750、練習、レクリエーションで300以上ということになります。これ軟式野球になりますと、公式競
技で750、一般競技で500、練習、レクリエーションで300ということでございまして、公式競技とか、一般競
技とかということにこだわらない、練習、レクリエーションであれば300ルクスにまで抑えた形で設置をでき
るんじゃないかということでございます。また、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、ホッケー、
ハンドボール、こういったものですと、公式競技だと500ルクス以上、一般競技だと200ルクス以上、レクリ
エーションだと100以上という形で、かなり照度を抑えられるんじゃないかと。陸上になりますと、公式競技
で500、一般競技で200、練習に至っては50以上という形になります。テニスコートですと、公式競技、これは
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かなり明るい1,000以上、一般競技500以上、レクリエーションですと250以上という形になります。ソフト
ボールですとか、内野に限定しますと一般競技が200、レクリエーションが100ということで、概して見ますと、
その場所で公式の試合とか、そういったものをやらない、練習ですとか、レクリエーションに絞れば、かなり
明るさを抑えた形で設置をできるんではないのかなというふうに考えております。そういった点考えて、JI
S基準の数値からして、照度を落とせばかなり費用を抑えられるんじゃないのかなというふうに考えるんです
けれども、この点について、御見解をお聞かせいただければと思います。
○社会教育部長(小俣 学君) ただいま照明の照度の関係でお話いただきましたけども、先ほど課長から御説
明申し上げました見積もりの件での内容なんですけども、これは照度が具体的には軟式野球に当たる、そうい
う軽度なレクリエーションを主目的にした照度になっているんです。照度的には軟式野球を想定した照度で内
野が300ルクス、外野部分が160ルクスということで、この見積もりの時点でもう既にこれだけ照度を下げて積
算をして見積もりをとったわけでございます。ですので、硬式野球とか、そういう正式な照明であれば、もっ
と高くなるということになります。
佐竹議員からお話のありました照度につきましては、私どもも野球をするには内野が500ルクス、外野が300
ルクス、それからピッチャーからキャッチャーまでのところが1,000ルクス、これは一般的に言われている照
度でございます。ただ、見積もりをとる段階では、お話のありましたとおり、最初からすばらしいものといい
ますか、照度の高いものではなく、レクリエーションを主目的にした照度で見積もりを既にとっておりますの
で、この金額で既に高額になっているという状況から、これ以上照度をさらに落とすというのは難しいかなと。
しかしながら、桜が丘市民広場の給食センターができる関係で狭くなるという部分では建てる本数、これが話
では8本だったと思いますけども、それが減ればそれは比例して減るというようなことは考えられますけども、
現状では既に照度を下げた状況での見積もりをしてきたということでございます。
以上です。
○20番(佐竹康彦君) 照度を低くした上で9,300万円ということで、それでも高いんだなということで、改
めて認識をさせていただきました。今の軟式野球を基準にされているということでございますけども、これが
そのスポーツ団体との連携協議ということなんですけれども、例えば夜間については野球は御遠慮いただいて、
例えばサッカーですとか、陸上競技ですとか、ソフトボールですとか、ゲートボールはちょっと夜間やるとい
うような競技でもないのかなと思うんですけれども、競技を絞った形で照度を落とすと、そうするともう尐し
安くなるのかなと。それとも、やはり100ぐらい落としたぐらいでは安くならないのかどうか、この点につい
て、もしおわかりでしたら御見解を伺いたいと思います。
○社会教育部長(小俣 学君) これまで資料として私どもで持っている資料では、前にとった見積もりに基づ
いて検討してきてございますので、照度を落としたような形での、ほかの種目に限定したような、そういう見
積もりはとってございませんので、恐縮でございますが答弁は以上にさせてもらいます。
○20番(佐竹康彦君) その見積もりなんですけれども、新たに参考として見積もりをとるというようなお考
えはありますでしょうか。
○社会教育部長(小俣 学君) 今後もさまざま研究はしていくわけでございますので、ほかにどういう手法が
あるのか、例えば移動式の照明車もございますし、いろんな手法があるのかなというふうには考えますので、
いろいろ調べながら研究していきたいというふうに思います。
以上です。
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○20番(佐竹康彦君) なかなか難しい状況だなというのは認識を新たにいたしました。しかしながら、ぜひ
建設を推進していただければなというような思いで、今度はその周辺環境の点もちょっと質問させていただき
たいんですけれども、周辺環境ということで、こちらこれまでも他の議員の方からも、かなりこの地域、環境
がさま変わりすると、大型スーパーもできる、パチンコの出店もあるというふうに聞いている。また、給食セ
ンターの問題も当然あるというようなことでございまして、そういった中で新たにここに大きな照明を建てて
夜間スポーツ競技をやるというのも、なかなか難しい状況であるかとも、地域の方からの御理解も得にくいの
かなというふうには思いますけれども、しかしながらスポーツ施設が不足していて、同じ東大和市に住む住民
が大変不便を感じているという点、またもともとあった土地が狭くなるということ、こういった御理解を地域
の方にもしていただきながら、また夜間照明、仮に設置をした場合には、きちんとルールを決めて周辺の方々
の御理解を得られるような形で、当然毎日使うというわけではなくて、週に何回かですとか、時間を決めると
か、そういった形で使用のルールを決めて、御理解をいただいて利用できないかなというふうに考えるわけで
ございます。この地域の理解を得るという点、この点についてのお考えを市長答弁もございましたけれども、
再度お聞かせいただければと思います。
○社会教育部長(小俣 学君) 夜間照明につきましては、これまでの市議会においても設置に当たりましては、
周辺住民の生活環境に及ぼす影響に十分配慮するようにという御意見をいただいているところでございます。
佐竹議員の言われるように、桜が丘地域にはさまざまな建物がございまして、マンションや戸建ての住宅、大
型スーパーなど、非常に環境が現状変わってきておりますし、今後も変わるであろうというふうに思っており
ます。そういう中では、夜間その施設を桜が丘市民広場を夜間照明使ってやるような場合には、やはり何時ま
でとか、それからよくありますが、たばこ、それから騒音とか、違法駐車とか、いろんな課題、問題点ござい
ますし、そういう利用上のルールというのは、非常に大切でありますし、まずはそれがルールづくりが当然
あってしかるべきと、それができないと逆に住民の方には理解をしていただけないというふうに考えておりま
す。ですので、現状では桜が丘地域での夜間照明については、慎重にならざるを得ないという状況がございま
す。
以上です。
○20番(佐竹康彦君) ありがとうございます。費用の面、地域の方の理解の面という観点から、桜が丘市民
広場の夜間照明、慎重にならざるを得ないというような御答弁でございました。
それで、②なんですけれども、市内の中学校グラウンドへの夜間照明の設置ということでございますけれど
も、他の地域、近隣市では国立市以外は設置をされているということでございましたけれども、この近隣市と
申しますのは、具体的にどの市であるのでしょうか。
○社会教育課長(村上敏彰君) 調べました近隣市でございますが、小平市、東村山市、立川市、昭島市、武蔵
村山市、国立市でございます。
以上でございます。
○20番(佐竹康彦君) ありがとうございます。
今お聞きしますと、そうすると東大和市だけがぽっかり学校に夜間照明設備がないというようなことになる
わけでございます。立川市は全校でございますけれども、あとの国立以外の市については、1校から3校とい
うことでございました。その活用についても、サッカー、ソフトボール、テニス、野球、陸上、多くの団体が
利用されているようでございまして、全てではないにしても、1つから3つというようなことでも、そういっ
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た多くの利用団体が利用しているというような現状があるということで、非常にスポーツ施設の拡充、利便性
の向上という点では、いい対策なのかなというふうに考えております。学校の夜間照明ということについて、
尐しだけ角度を変えてお話をいたしますと、文部科学省におきましては、昭和51年、これ当時は文部省だった
と思うんですけれども、この段階で学校体育施設開放事業の推進に関する通知が出されておりまして、その中
に屋外運動場の夜間照明設備もなるべく設置するよう努めることというふうな文言があります。これ昭和51年
の段階でございます。
また、スポーツ基本法には学校施設の利用として、第13条が設けられておりまして、学校教育法第2条第2
項に規定する国立学校及び公立学校の設置者は、その設置する学校の教育に支障のない限り、当該学校のス
ポーツ施設を一般のスポーツのための利用に供するよう努めなければならない。2として、国及び地方公共団
体は全校の利用を容易にさせるため、またはその利用上の利便性の向上を図るため、当該学校のスポーツ施設
の改修、照明施設の設置、その他の必要な施策を講ずるよう努めなければならないというふうにございます。
義務ではなくて、努力しなければならないというようなことでございますけれども、法律にこういった文言が
ある。また、昭和51年の段階で国のほうからも通知が出ているという点におきまして、この近隣市、この夜間
照明を設置して夜間開放を進んでいる他市に比べれば、おくれをとっているというふうなことが考えられるわ
けでございます。当市におきましては、こういった現状をよく御考慮いただきまして、この市内のスポーツ団
体と意見も交換しながら、市内中学校、特に大人が使えるような、そういった大きなグラウンドを持つ市内の
中学校の夜間照明の設置、これをぜひ推進をしていただきたいというふうに考えますけれども、再度お考えを
お聞かせいただければと思います。
○社会教育部長(小俣 学君) 今スポーツ基本法等の御説明いただきまして、私どもも承知をしている部分で
ございますが、長年の中で財政状況等の課題もあり、課題となってきた経過がございます。中学校への夜間照
明の設置につきましては、桜が丘市民広場の設置と比べますと、比較的には安価でできるような状況がござい
ます。しかしながら、今学校開放で行っております小中学校の体育館での利用の中でも、非常に近隣住民の方
から御要望や苦情をいただいている状況でございます。一番やはり多いのがうるさいと、要するに終わった後
なかなか帰っていただけないとか、それからあとたばことか、小中学校ですからたばこのことは気をつけてい
ただきたいというのもありますし、あとは車のアイドリングとか、いろいろあるんですけれども、そういう利
用者の方のマナー、そういうところでは日ごろから利用団体の方にはお話ししているところですが、なかなか
苦慮しているという現状がございます。今後も、そういう解消に努めてはいくんですけれども、どうすれば周
辺の住民の方に御理解をいただけるのか、利用団体とも話ししたり、近隣の方ともお話しするような機会、そ
ういう中でどうすれば進めることができるのか、そういうことを総合的にさまざま研究をしてまいりたいと、
そのように考えているところでございます。
以上です。
○20番(佐竹康彦君) 非常に同じような形で体育館の利用であっても、やはり住民から苦情が来るというこ
とで、その点難しいのかなというふうには思います。費用という面でも、先ほど2,000万から4,500万円という
ことで、かなり桜が丘市民広場よりも安い形ですけれども、それでも照度を落とした形でやるとしても、私も
ある業者の方にお聞きしましたら、中学校の校庭でしたら支柱6本で照度を落として、それでも1,200万ぐら
いですかねというようなお話でございまして、先ほどおっしゃっていただいたような金額よりも、多尐は低い
わけですけれども、そういった費用の面もかなりかかるということでございまして、やはり近隣の御理解の問
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題、また費用の面で、桜が丘市民広場と同じように市内の中学校の夜間照明も難しいというようなことで理解
されているということでよろしいでしょうか。
○社会教育部長(小俣 学君) お話のとおり、夜間照明につきましては、現状のところ費用面もありますが、
やはり近隣の住民の方の理解をどうやって得るかというのが、やはり大きな部分ということで、その2つが大
きい理由としてなかなか進んでない状況だというふうに考えております。
以上です。
○20番(佐竹康彦君) なかなか難しい現状というのは理解をさせていただきました。しかしながら、照明設
置すれば利用団体の利用の便にも供する、利用の向上にも資するというようなことでございますので、ぜひ難
しい点ではありますけれども、引き続き御検討いただければなというふうに思います。
それで、夜間照明の設置が難しいということであれば、当面この市のスポーツ施設の充足はなかなか難しい
状況だということになってしまいますけれども、先ほどおっしゃっておられたような活動場所の拡充に力を入
れていきたいというようなお話でございましたけれども、そういったことについて、今実現可能性が高いとい
うようなことがありましたら、現実的な話、具体的な話として上がっているというようなことがありましたら、
この場でお話いただける内容で結構でございますので、御答弁いただければなというふうに思います。
○社会教育部長(小俣 学君) スポーツ施設の拡充ということで、新たにスポーツ施設として今この場で新し
く利用ができるような場所というのは、現状今ないんですけれども、ただ今までも私ども担当部で警視庁グラ
ウンド、それから自治大学校、そして東村山の経産省のそちらのグラウンドとの調整もしてきたわけでござい
まして、それをもっと進めることができないかということでは、今担当のほうも動いているところでございま
して、それをもっと進めていきたいなというふうには思っているところです。
先日5月の12日になりますけども、体育協会の加盟団体の皆様には、今申し上げましたこの3つの施設の利
用方法などにつきまして、利用方法や、それから申し込み方法とか、そういうものをPRさせていただいたと
ころでございます。そういうことは、これからもやっていきたいとは思うんですけども、あとはそのほかに先
ほどの繰り返しにはなりますけども、国有地や都有地の関係で動向を注視して、そちらのほうが展開できれば、
また利用者の方に利便が図られるということで、そちらのほうも私どもとしては注視してまいりたいというふ
うに考えております。
以上です。
○20番(佐竹康彦君) 承知をいたしました。そうしましたら、夜間照明の設置ということ、またその場所の
拡充ということを含めまして、ぜひ市内のスポーツ競技団体の方、愛好者の方々によく東大和市やってくれた
と言われるような施策を、ぜひ推し進めていただきたい、研究努力をしていただきたいということを要望させ
ていただいて、1番目の質問を終わらせていただきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○議長(尾崎信夫君) 発言の途中ですが、お諮りいたします。
本日の会議は、これをもって延会としたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎信夫君) 御異議ないものと認め、これをもって延会といたします。
午後 4時52分 延会
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