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コンサルティング グループ企業が安全なプライベート クラウドに

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コンサルティング グループ企業が安全なプライベート クラウドに
ユーザ事例
コンサルティング グループ企業が安全なプライベート クラ
ウドにサービスを移行
概要
HAY GROUP
● コンサルティング企業
● 米国ペンシルバニア州フィラデルフィア
● 従業員数 2600 人
ビジネス上の課題
● 顧客用 Web ポータルの可用性を実現する
● ビジネスの俊敏性を高める
● 知的財産を保護する
ネットワーク ソリューション
● Cisco Unified Computing System をベースにし
たセキュアな ZoneIT マルチテナント クラウド
● 同一構成の障害回復サイトへの自動フェール
オーバー
導入の効果
● 99.999% のアベイラビリティを達成
● 新しいサービスの導入が数週間から数分に短縮
● サーバ対ブレード比が 15:1 から 35:1 に増加、
スイッチ ポートは 540 から 12 に統合
Hay Group は、Unified Computing System
でホストされた IPR International 社が提供
する ZoneIT クラウドに、稼働中のアプリ
ケーションを移行しました。
ビジネス上の課題
Hay Group は、人材能力の開発、より成果をあ
げられる組織づくり、および最高のパフォーマン
スを実現するための動機づけを専門とする世界
的なマネージメント コンサルティング企業です。
世界 48 か国の 86 のオフィスに 2600 人以上の
従業員を擁し、主要な業界の民間企業、公共団
体、非営利団体等を顧客に持ちます。
Hay Group の収益の半分以上を占めるのが、報
償戦略および福利厚生の最新リサーチを提供す
る Web ポータルを提供する加入者サービスで
す。これは、顧客企業が従業員の業績を最大限
に高めるために使用するものです。これまで Hay
Group では、このような Web ポータルおよび社内の業務アプリケーションに、マネージド サービス
プロバイダーのデータセンター内にあるスタンドアロン型サーバを利用していました。また、加入者
サービスを提供する Hay Group の 6 つの事業部門がそれぞれ独自のサーバ、ストレージ、ネット
ワークを持っていました。
Hay Group は、アプリケーションのホスト方法を変えることで顧客サービス レベルを向上させるこ
とができると判断しました。その理由の 1 つとして、顧客企業は人事情報を即時に利用できること
を求めており、Hay Group の障害回復(DR; Disaster Recovery)能力に対してより興味を持つよ
うになってきたことが挙げられます。「顧客企業に対する当社の価値を高めるために、信頼性と可
用性を向上させることができる完全仮想化環境への移行を決断しました」と、Hay Group のグロー
バル最高情報責任者(CIO)、Robert Butler 氏は述べています。また Hay Group は、わずかな
チャンスを逃すことがないように、事業部門を強化して新しい顧客サービスをすばやく導入できるよ
うにしたいと考えていました。「従来のホスティング モデルでは、この柔軟性がありませんでした」と
Butler 氏は言います。
そこで Hay Group は、異なる事業部門が同一のインフラストラクチャを共有しながら、それぞれの
情報を個別のサーバ、ストレージ、ネットワークに保持できるプライベート クラウドを計画しました。
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「Cisco UCS をベースとした IPR 社のプライベート クラウドに
より、これまで利用していたスタンドアロン型サーバでは数週
間かかっていた新しい Web ポータルの導入を、ほぼ即時に
顧客企業に提供できるようになりました」
— Hay Group 最高情報責任者、Robert Butler 氏
ソリューション
プライベート クラウド ホスティングに関する 5 社のマネージド サービス プロバイダーからの各提案
を評価した結果、Hay Group は IPR International 社を選択しました。「2 か所の強固なデータセン
ターに、自動フェールオーバー機能を備えたセキュアなマルチテナント ホスティング環境を構築す
ることを提案しました。Hay Group は当社初の IaaS(Infrastructure as a Service)の顧客となりま
す」と、IPR International 社の最高経営責任者(CEO)、Michael Emmi 氏は述べています。
Hay Group と IPR 社は、Cisco Unified Computing System(UCS)上にプライベート クラウド
サービスを構築することを決定しました。これにより、サーバ、ネットワーク、ストレージ アクセス、仮
想化が、単一エンティティとして管理される緊密なシステムに統合されます。「Cisco Nexus 1000V
スイッチは、この決定において重要な役割を果たしました。Cisco UCS サーバ ブレード間でさまざ
まな顧客サービスのセキュリティ プロファイルを移動させるときに、それらプロファイルを維持するこ
とができるからです」と Butler 氏は述べています。
Hay Group と IPR 社はシスコ アドバンスド サービスおよびシスコ ゴールド認定パートナーの
Presidio Networked Solutions 社と協力して、予定より 1 週間早いわずか 3 か月で、プライベート
クラウド インフラストラクチャを Cisco UCS 上に構築しました。「Cisco UCS でホストされた非常に
可用性の高い、セキュアなマルチテナント環境を IPR が提供することで、Hay Group とそのお客
様は、それぞれのアプリケーション、データベース、Web サイト、アクティブ ディレクトリ、その他ソフ
トウェア アプリケーションをこれまでどおりに管理できます」と Emmi 氏は言います。
24 のサーバ ブレードを擁する 3 台の Cisco UCS シャーシがデラウェア州ウィルミントンにある
IPR 社の実稼働データセンターに配置され、別の 3 台がペンシルバニア州レディングの DR 施設
に設置されています。Hay Group および IPR 社のそれぞれ権限を持つ担当者は、Cisco UCS
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Manager を使用してサービス プロファイルを作成し、それらをネットワーク上のサーバ ブレードに
数回のクリックで割り当てることができます。「Cisco UCS Manager はとても使いやすく、アクセス
可能になった翌日には当社のネットワーク運用チームが Cisco UCS サーバの設定を開始してい
ました」と Butler 氏は言います。2 台の Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクトに
より、1 回の配線ですべてのサーバ ブレードをデータ ネットワークおよびストレージに接続すること
ができ、Hay Group やその他のテナントは遅延や配線コストをかけることなく新しいサーバを追加
できます。
Presidio 社およびシスコ アドバンスド サービスが設計と実装サービスを提供し、Hay Group は
ネットワーク上の既存の仮想マシンと約 70 台の新しい仮想マシンを、IPR 社のプライベート クラウ
ド「ZoneIT」に移行しました。実稼働環境および DR 環境でアプリケーション パフォーマンスをテス
トし、DR フェールオーバーを実施した後、Hay Group は DNS エントリを変更するだけで新しいク
ラウド環境への移行を完了しました。顧客企業は移行中も Hay Group のサービスにアクセスする
ことができ、移行後は欧州の顧客企業から Web ポータルのパフォーマンスが 80% も向上したと
報告されています。
現在、クライアント Web ポータル、Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、人事システム、
金融システム、ファイルおよびプリント サービスなどを含む Hay Group の 415 台のアプリケーショ
ン サーバは、すべて IPR 社の ZoneIT プライベート クラウドに置かれています。IPR 社は複数の
シスコ テクノロジーを利用して、各テナントのアプリケーションとデータを分離しています。
導入の効果
アベイラビリティの向上
IPR 社のクラウド プラットフォームはシスコ ソリューションによって完全に冗長化されているため、
Hay Group は可用性に対して業界最高レベルの SLA を提供できます。データセンターに障害が
発生しても、IPR 社あるいは Hay Group が顧客企業の Web アクセスを中断することなく、他方の
センターにすばやくフェールオーバーできます。「テストでは、アプリケーション環境全体を実稼働
データセンターから DR データセンターにフェールオーバーするのに、 30 分もかかりませんでし
た」と IPR International 社のストラテジック アカウント ディレクタ、Marcia Wasserman 氏は述べ
ています。
顧客企業は定期保守中も情報へのアクセスを継続できます。たとえば、Hay Group がファーム
ウェアをアップグレードするとき、管理者は数回のクリックでサービス プロファイルを適用して利用
可能なブレードをプロビジョニングし、そこにある仮想マシンを一時的に移動させてから、アップグ
レードしたブレードに戻すことができます。顧客にダウンタイムはありません。
俊敏性の向上
クラウドにより Hay Group は、新しいサービスを顧客企業に提供するためのデータの収集、集約、
ステージング、クリーニングが容易になり、高い俊敏性を手に入れました。「Cisco UCS をベースと
した IPR 社のプライベート クラウドで、これまでスタンドアロン型サーバをプロビジョニングしていた
ときには数週間かかっていた新しい Web ポータルの導入を、数分で顧客企業に提供できるように
なりました」と Butler 氏は述べています。
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「Cisco UCS でホストされた非常に可用性の高い、セキュア
なマルチテナント環境を IPR が提供することで、Hay Group
とそのお客様は、それぞれのアプリケーション、データベー
ス、Web サイト、アクティブ ディレクトリ、その他ソフトウェア
アプリケーションをこれまでどおりに管理できます」
— IPR International 社の最高経営責任者、Michael Emmi 氏
コスト削減
以前のプラットフォームでは 10 ~ 15 台の仮想マシンをサポートしていましたが、Cisco UCS サー
バ ブレードの 72 GB RAM では 35 台サポートできるため、サーバの数が少なくて済むようになり
ました。さらに、すべての事業部門のアプリケーションとデータをクラウドでホスティングすることで、
1 つの事業部門専用の DR インフラストラクチャを構築するコストとほぼ同額で、6 つの事業部門
すべてに DR サイトを提供することが可能になりました。
Hay Group は、ケーブルおよびスイッチ ポートのコストも減らしました。これまで、36 台の
VMware ESX サーバに 216 本、65 台の従来式ラックマウント型 Web サーバに 324 本のケーブ
ルが使用されていました。現在では、24 基の Cisco UCS サーバ ブレードにすべてのサーバが統
合され、そこからデータ ネットワークおよび SAN に接続しているので、2 台の Cisco UCS 6100
ファブリック インターコネクトに使用しているケーブルは 12 本のみです。「Cisco UCS によって
ケーブルは 540 本から 12 本に、つまり 44 分の 1 になりました」と Butler 氏は述べています。「ま
た、Cisco UCS 6100 ファブリック インターコネクトによって、新しい仮想マシンをストレージ エリア
ネットワークに接続するためのホスト バス アダプタとファイバ チャンネル スイッチを追加購入する
必要もなくなり、コスト削減につながったと同時にトラブルシューティングもシンプルになりました。」
運用効率
Cisco UCS プラットフォームにより、IPR 社はプライベート クラウド サービスを Hay Group および
その顧客に効率的に提供できるようになりました。「Cisco UCS Manager サービス プロファイル
は、スペア用ハードウェアが少なくて済むため、継続的なコスト削減につながります」と
Wasserman 氏は言います。「ブレードに障害が発生しても、Cisco UCS Manager サービス プロ
ファイルを使用すれば、クリック数回で別の利用可能なブレードを同じように構成できるからです。」
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製品リスト
● Cisco Unified Computing System
o Cisco UCS B200 M1 および B250 M1 ブレー
ド サーバ
o Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック インター
コネクト
● Cisco Nexus 5000 スイッチ
● Cisco Nexus 1000V スイッチ
● 侵入防御システム(IPS)モジュール搭載 Cisco
ASA 5540 適応型セキュリティ アプライアンス
● メトロ イーサネット向け Cisco Catalyst 3750 スイッ
チ
● Cisco ACE アプリケーション コントロール エンジン
次のステップ
このプロジェクトの成功に基づき、Hay Group は
仮想化が可能なすべてのサーバをプライベート
クラウドに移行することを会社の方針としました。
世界各地域の処理センターでホストされている
250 台の物理サーバから開始する予定です。
また Hay Group は、IPR 社の ZoneIT プライ
ベート クラウドを使用して仮想化デスクトップをホ
ストすることも計画しています。Cisco UCS B440
M1 ブレードには 4 つのソケットがあり、「1 つの
Cisco Unified Computing System の詳細については、
http://www.cisco.com/jp/go/ucs/ を参照してください。
ブレードでより多くの仮想化デスクトップをサポー
Cisco Data Center 3.0 のソリューションの詳細につい
ては、www.cisco.com/jp/go/dc/ を参照してください。
トできる、経済的な設計になっています」と Butler
シスコおよびオラクル データセンターのソリューションの
詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/oracle/
を参照してください。
Hay Group の詳細については、
http://www.haygroup.com/jp/ を参照してください。
ZoneIT の詳細については、http://www.iprintl.com/
[英語] を参照してください。
氏は述べています。
技術の実装
Cisco UCS は、IPR 社の 2 か所のデータセン
ターにそれぞれある 3 台のシャーシから構成さ
れています。これらシャーシは 72 GB の RAM
を搭載した Cisco UCS B200 M1 および B250 M1 ブレード サーバの組み合わせを含んでおり、
すべて Intel Xeon 5540 プロセッサを使用しています。
IPR 社の 2 か所のデータセンターにある Cisco UCS および Cisco Nexus スイッチは、仮想マシ
ンの VLAN ナンバリングおよび IP アドレスを含め、まったく同じに構成されています。Cisco
Nexus スイッチと Cisco ASA 適応型セキュリティ アプライアンスを含むすべてのシスコ デバイス
は、双方のデータセンターにハイ アベイラビリティ ペアとして実装されています。「DNS とネット
ワーク ポインティングを変更するだけで、2 か所のデータセンター間でアプリケーションを簡単に移
動できます」と Butler 氏は言います。
IPR 社は異なる通信事業者をまたがった地理的に分散した高速プライベート ファイバ ネットワーク
を構築し、2 か所のデータセンター施設を 65 ミリ秒以内で同期した状態に維持しています。パブ
リック ネットワークからのトラフィックは、Cisco ACE アプリケーション コントロール エンジンによっ
て負荷分散されて、IPR 社が Hay Group の仕様に合わせて構成した Cisco スイッチおよびファイ
アウォールを介して転送されるようになっています。
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