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Section 3 日本政策投資銀行の概要と取り組みについて 弊行プロフィール 商 号 株式会社日本政策投資銀行 ( Development Bank of Japan Inc. ) 設 立 2008年(平成20年)10月1日 (旧:日本開発銀行 1951年(昭和26年)設立) (旧:北海道東北開発公庫 1956年(昭和31年)設立) (旧:日本政策投資銀行 1999年(平成11年)設立) 代表取締役社長 橋本 徹 職 員 数 1,189名 (2014年3月末) 資 本 金 1兆2,069億5,300万円 (全額政府出資) 本 店 所 在 地 〒100-8178 東京都千代田区大手町1丁目9番6号 U http://www.dbj.jp/ R L 支 店 ・ 事 務 所 支店10ヵ所、事務所8ヵ所、海外駐在員事務所1ヵ所、海外現地法人3ヵ所 総 資 産 16兆2,479億円 (2014年3月末) 貸 出 金 13兆9,630億円 (2014年3月末) 自己資本比率 15.23% (国際統一基準、バーゼルⅢベース) (2014年3月末) 発 行 体 格 付 A1 (Moody’s)、 A+ (S&P)、 AA (R&I)、AAA (JCR) (数値は単体ベース) 弊行サ-ビスのご案内 1 融資部門 中長期融資やプロジェクトファイナンスなどの仕組み金融・ 劣後融資の提供・アレンジメント 融資部門 投資部門 2 1 中長期融資 シンジケート・ローン ABL(Asset Based Lending:資産担保融資) DIPファイナンス プロジェクトファイナンス/ストラクチャードファイナンス 私募債等 投融資一体型の 金融サービス アセットファイナンス(不動産) メザニンファイナンス 2 投資部門 メザニンファイナンスやエクイティなどのリスクマネーの供給・ アレンジメント エクイティ LBO / MBO メザニンファイナンス 3 コンサルティング/アドバイザリー部門 3 コンサルティング/アドバイザリー部門 M&Aのアドバイザー、産業調査機能や環境・技術評価等の ノウハウの提供 M&Aアドバイザリーサービス 地域づくり健康診断 技術事業化支援センター 各種調査・レポート発信 組織図(2014年7月現在) 株主総会 監査役/監査役会 業務監査委員会 取締役会 監査役室 経営会議 RM部門 (産業別・分野別・地域別) 都 市 開 発 部 国 際 統 括 部 企 業 金 融 第 1 部 企 業 金 融 第 2 部 企 業 金 融 第 3 部 企 業 金 融 第 4 部 企 業 金 融 第 5 部 企 業 金 融 第 6 部 ヘ ル ス ケ ア 室 北 海 道 支 店 東 北 支 店 新 潟 支 店 北 陸 支 店 東 海 支 店 金融ソリューション部門 (機能別・サービス別) 関 西 支 店 中 国 支 店 四 国 支 店 九 州 支 店 南 九 州 支 店 ア セ ッ ト フ ァ イ ナ ン ス 部 シ ン ジ ケ ー シ ョ ン ・ ク レ ジ ッ ト 業 務 部 企 業 フ ァ イ ナ ン ス 部 企 業 投 資 部 東 北 復 興 支 援 室 事務所 : 函館、釧路、青森、富山、松江、岡山、松山、大分 ス ト ラ ク チ ャ ー ド フ ァ イ ナ ン ス 部 調査・ アドバイザリー部門 環 境 ・ C S R 部 企 業 戦 略 部 ソ リ ュ ー シ ョ ン 企 画 室 海外駐在員事務所 : ニューヨーク 産 業 調 査 部 地 域 企 画 部 経 済 調 査 室 設 備 投 資 研 究 所 経 営 会 計 研 究 室 審 査 部 法 務 ・ コ ン プ ラ イ ア ン ス 部 秘 人 書 事 室 部 経 営 企 画 部 業 務 企 画 部 リ ス ク 統 括 部 情 報 企 画 部 管 経 財 理 理 務 部 部 部 広 報 ・ C S R 室 海外現地法人: DBJ Singapore Limited, DBJ Europe Limited、 政投銀投資諮詢(北京)有限公司 資 金 業 務 管 理 室 金 融 法 人 部 監 査 部 第3次中期経営計画(2014年度~2016年度) 当行の役割 「日本経済の抱える課題 【日本経済の課題(マクロ)】 ・少子・高齢化、人口減少 ・国際競争力低下 ・経済成長率低下 ・経済のグローバル化 ・インフラ老朽化 ・大震災後のエネルギー問題 ・地域活力の低下 ・震災復興・自然災害対応 ・グローバルな危機の伝播 ●特徴ある金融機能(長期性・大口・投融資一体) ●触媒機能(中立性を活用した新たな価値創造) 当 行 と し て の 対 応 ・リスクマネーの供給不足 ・資金運用機会の不足 【企業の課題(セミマクロ)】 ・同質的過剰競争の解消 ・戦略市場の創出 ・イノベーション/技術開発 ・危機に強い国・産業・ヒトづくり 長期的視点に立った良質なリスクマネーと ナレッジ(知的サービス)の提供 金融機関との適切な リスクシェア 【金融資本市場の課題】 設 備 課投 題資 の調 発査 見等 に よ る ●顧客基盤 ●蓄積された経験 ●資本 ●経営資源(中立性、審査・調査能力、R&D力)の統合運用 金融の枠を超えた 投資家の運用ニーズへの対応 ナレッジの提供 「リスクシェアファイナンス」 →滞留する資金の 活性化・循環 「市場活性化ファイナンス」 →新たな資金循環の創造 「ナレッジバンク」 →新たな価値の創造 成長への貢献 インフラ・エネルギー 地域に応じた活性化 ・競争力強化 ・インフラの更新強化 ・環境・ヘルスケア等の成長分野 ・交通ネットワーク等の強靱化 (イノベーションの促進/バリュー ・エネルギー供給体制再構築 チェーンにおける企業価値発見) 支援 ・グローバル化への対応 ・成長のサポート ・PPP/PFIによるインフラ整備 ・まちづくりのサポート セーフティネットの強化 ・危機対応(自然災害対策・金融市場の安定化等) ・平時に培った審査力の発揮 ・政府との連携 観光活性化に向けた弊行の取組み (観光活性化マザーファンドの組成) 観光活性化マザーファンドの概要 観光産業の活性化を目的として、㈱日本政策投資銀行(DBJ)、㈱地域経済活性化支援機構(REVIC)および ㈱リサ・パートナーズ(RISA)の3社によって組成されたファンド 概要 スキーム図 名 設 立 称 観光活性化マザーファンド投資事業有限責任組合 日 2014年4月1日 GP出資 LP出資 フ ァ ン ド 総 額 13億円 提 供 サ ー ビ ス 融資/出資/観光専門人材による経営指導 等 投融資対象企業 ホテル・旅館や交通機関、地場産業が考えられるが、 観光産業に資するものを広く対象として想定 特 • 徴 • • • 既存のファンド(安値での債権買い取りが中心)と異 なり、本ファンドは、新規資金提供を行うことで企業 価値向上に寄与 必要に応じ、REVICの観光専門人材による経営指導 も実施 特定の1社のみならず、地域内または地域間での企 業間連携・再編等に係る面的な支援を実施 (事業者の面的な活性化 ) 例えば、「箱根」における小田急電鉄或いは「日光・ 鬼怒川」における東武鉄道の様に、地域の有力事業 者(交通機関に限らない)を中核事業者として活用し、 観光ファンドが必要資金を提供することで、観光バ リューチェーン全体の活性化を企図する 観光活性化 マザーファンド LP出資 GP出資 運営会社 共同出資 投融資等 旅館/ホテル 交通機関 地場産業 観光活性化マザーファンドの取組事例 1/2 (株)知床グランドホテルに対する融資 (有)舩坂酒造店に対する十六銀行との協調融資 当社は、知床半島のウトロ温泉地区を代表するホテル「知床グランドホテル 北こぶし」を運営する宿泊事業者 知床半島の世界自然遺産登録を受け観光需要が盛り上がる中、更なる入 込客数の増加を狙う当社は、ホテルフロント等の全面改装を中心とした積極 的な投資を企図 当社は、元禄年間創業の飛騨高山を代表する酒蔵の一つであり、飛騨地 域の恵まれた湧水を用いて「四ツ星」に代表される良質な地酒の醸造を手 掛けるほか、高山の中心的な観光地である上三之町地区(歴史的町並み 保存地区)において、国内外の観光客向けに、それら地酒や地域の名産品 を提供する飲食・物産施設を運営 斯かる状況下、当社より相談を受けた観光活性化マザーファンドにて、融資 を実行 昨今は、酒造りおよび観光の両面で優れた特色を有する地域性を活かし、 杜氏管理による本格寒冷仕込(季節醸造)と観光客向けの通年醸造の両 立を推進する「プロジェクト四ツ星」を推進 高山の観光活性化を企図する当社に対し、観光活性化マザーファンドと十 六銀行が協調して融資を実行 (出所)(株)知床グランドホテル北こぶしHPより(2015年4月23日現在) (出所)(有)舩坂酒造店HPより(2015年4月23日現在) 観光活性化マザーファンドの取組事例 2/2 (株)静岡銀行との「しずおか観光活性化ファンド」の組成 (株)NOTEリノベーション&デザインに対する但馬銀行との投融資 静岡銀行が営業基盤とする静岡県は、世界遺産である富士山をはじめ、 海・山・温泉等、豊富な観光資源を有する 本ファンドの組成は、同県における観光消費額等の増大および地域の経 済・雇用を支える観光産業の発展に向けた取り組み支援を目的とする (一社)ノオトは、歴史的建築物が数多く残る兵庫県篠山市を中心に、古民 家等を宿泊施設等として再生・活用してきた実績を有し、最近では、「天空 の城」として人気を博している竹田城下の酒蔵のリノベーション等も手掛ける 事業者 観光活性化マザーファンドと各地域金融機関が、特定の地域に特化した子 ファンドを組成することで、各地に根ざした観光活性化支援が可能になるに 今般、同社では、関西圏国家戦略特別区域のプロジェクトに古民家等歴史 的建築物活用事業が追加となったことを受け、同プロジェクトの認定事業とし て、新たに設立した(株)NOTEリノベーション&デザインを活用し、篠山地域 の古民家等をリノベーションした上で地域一体型のホテルとして活用予定 国家戦略特区における歴史的建築物等のリノベーションによる観光活性化 を企図する当社に対し、観光活性化マザーファンドと但馬銀行が協調して投 融資を決定 (参考)ファンド概要 名 設 立 称 しずおか観光活性化投資事業有限責任組合 日 2015年3月31日 フ ァ ン ド 総 額 10億円 提 供 サ ー ビ ス 融資/出資/観光専門人材による経営指導 等 ファンド出資者 ㈱静岡銀行、観光活性化マザーファンド投資事業有限 責任組合、静岡キャピタル㈱、REVICキャピタル ファンド運営者 静岡キャピタル㈱、REVICキャピタル㈱ (出所)(一社)ノオトHPより(2015年4月23日現在) イノベーション創出に向けた弊行の取組み (関西iHubの企画) 関西iHub企画によるイノベーション創出支援 DBJによる関西iHubの企画 企業・官庁・社会と広く連携した、プラット フォームの提供価値 情報収集・提供機能 多様性のあるネットワーク機能 課題整理・アイデア創出機能 情報・パートナー仲介/人脈紹介機能 新規ビジネスモデルの創出 イノベーションの創出 DBJによるリスクマネーの供給 iHubを卒業したビジネスモデルに対し、その実践に 必要なリスクマネーを供給 例1:埋蔵技術等の有効活用 企業 技術・事業 新事業 有効活用 iHub対象企業 成長戦略実現に向け、十分なリスクマネーが 確保できていない企業 例2:バリューチェーン間や異業種間連携等による 成長戦略 企業 技術・事業 iHub対象企業群の例 ③ビジネスモデルへと昇華させる「構想力」 保有技術等を活用するアイデアはあるが、社内外 での「壁」に悩まされている ②「ワイガヤ」議論を通じたアイデア出し 個社のリソースでは不十分なので、適切なパート ナーと情報を共有したい ①ビジネスで解決すべき社会的課題発掘 何か新しいことをやらなくてはいけないが、アイデア が今ひとつ膨らんでいかない バ リ ュ ー チ ェ ー ン 企業 連携 新事業 技術・事業 企業 企業 技術・事業 技術・事業 連携 新事業 10