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カナグル錠を服用される女性の患者さんへ

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カナグル錠を服用される女性の患者さんへ
カナグル 錠 を 服 用される
女 性 の患者さんへ
監修 山岸由佳 先生
愛知医科大学病院 感染症科 准教授
カナグル錠を服用いただく際の注意点について
詳しく解説した冊子(カナグル錠を服用される方へ)もご用意しております。
このリーフレットと合わせて、ご利用ください。
カナグル 錠 を 服 用される
女 性 の 患 者さんへ
カナグル錠は、
「SGLT2阻害薬」とよばれる糖尿病のお薬で、
尿の中に糖を排せつすることによって血糖値を下げます。
そのため、カナグル錠を飲み始めると、いつもより尿の中に糖が増えます。
糖が増えると、尿道や性器に細菌が増殖しやすくなり、膀胱炎などの尿路感染症や
カンジダ腟炎などの性器感染症を起こすことがあります。
カナグル錠の服用中は、次のことに注意しましょう。
トイレ(尿意)
を
がまんしない
清潔をこころがける
毎日入浴する
など
通気性のよい下着を着る ビデを
使いすぎない
次のような症状がみられたら、すみやかに医師または看護師にご相談ください。
また、このような症状が既にある方、以前に経験したことがある方も、そのことをお伝えください。
排尿時に痛みがある
● 尿がまだ出そうな感じがする
(残尿感)
● 尿の色がいつもと違う
● 発熱や寒気がする
● 背中やわき腹に痛みがある など
●
膀胱炎など、尿路感染症の可能性があります。
性器やその周辺にかゆみがある
● おりものが増えた
● おりもののにおいが気になる
● おりものの色が変わった など
●
カンジダ腟炎など、
性器感染症の可能性があります。
尿路・性器感染症は、お薬で治療することができます。
ためらわないで、まずは糖尿病の治療を受けている医療機関で相談しましょう。
監修 愛知医科大学病院 感染症科 准教授
山岸由佳 先生
低血糖と脱水にも、気をつけましょう。
Ċ
低 血糖(血液中の糖が少なくなりすぎた状態)
カナグル錠を服用中に低血糖症状 が起きることがあります。
特に、インスリン注射や他の血糖降下薬と併用するときは注意してください。
低血糖の
症状
動悸、発汗、手足のふるえ、眠気などの症状があらわれます。
● 低血糖を放っておくと、意識を失うこともあります。
●
低血糖の症状があらわれたときは絶対にがまんせず、すぐに糖分をとってください。
●
ブドウ糖
(グルコース)
●
あめ※
●
ジュース※や清涼飲料
※:シュガーレスの製品は用いないこと
●
角砂糖
α‐グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ、ベイスン、セイブルなど)を一緒に服用しているときに
低血糖症状があらわれた場合は、砂糖(ショ糖)ではなく、必ずブドウ糖(グルコース)をとってください。
Ċ
脱水症状
以下のような症状が出たときは脱水かもしれません。水分補給をして、早めに主治医に相談してください。
血圧を下げるお薬を飲んでいる場合は、血圧が下がりすぎることがあるので注意してください。
脱水の
症状
のどが渇く
● めまい、
ふらつき
● たちくらみ
●
眠気、疲れを感じる、ぼんやりする
● 脈拍がいつもより速く感じる
●
トイレに行く回数が増えたり
(頻尿)、1回に出る尿の量が増えたり
(多尿)
しているときは脱水を起こしやすいので注意が必要です。
脱水が起こらないように、ふだんよりも水分を多めに摂取しましょう。
● 夏場は特に気をつけてください。
● 尿の回数や量が多いと水分を控えがちですが、そのようなときも水分摂取を続けましょう。
● 発熱・下痢・嘔吐などがあるときや食欲不振で食事が十分にとれないとき
(シックデイ)
は脱水になりやすいので、その日のカナグル錠の服用をやめましょう。
●
CAN-331ACAN1P00400-0SW
2014年11月作成
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