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文法チェック 英文法・英作文1:5文型

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文法チェック 英文法・英作文1:5文型
メインシリーズ
英語
中高一貫コース
高1
スタンダード
予習編見本
EA1031HR1Y1BZ-001
英文法・英作文1:5文型
文法チェック
❶-1 文の構成要素:主部と述部,❶-2 文の構成要素:目的語と補語,
❶-3 文の構成要素:修飾語句,❶-4 動詞の種類と文型:自動詞と他動詞
問題 1
以下の各文の,主部と述部の区切りにスラッシュ(/)を入れよう。
1.Birds fly.
2.She changed the plan.
3.I wrote a letter.
「主部」とは「何は;何が」に当たる部分。「述部」とは「どうする;どうである」に当たる部分。
問題2
以下の各文の目的語を答えよう。ただし,文中に目的語がなければ「ナシ」と答えよう。
1.Birds fly.
2.She changed the plan.
3.I wrote a letter.
目的語とは,日本語訳の「~に」「~を」などに当たる部分。動詞の後に目的語が続く場合,その動詞は「他
動詞」である。後に目的語がない動詞は「自動詞」である。
問題3
以下の下線部のうち,修飾語
(句)であるものを選ぼう。
1.Birds fly in the sky.
2.She changed the plan quickly.
3.I wrote a letter to Mary.
主語,動詞などの ‘文の要素’ 以外が修飾語(句)になる。
in the sky,to Mary のような ‘前置詞+名詞’,quickly のような副詞は ‘文の要素’ ではなく修飾語(句)。
※副詞とは,動詞などを修飾する語。again(再び(→…する)),well(上手に(→…する)),happily(幸
せそうに(→…する))なども副詞である。
チェック問題1
1.Birds / fly.(鳥は飛ぶ。)
2.She / changed the plan.
(彼女は計画を変更した。)
3.I / wrote a letter.
(私は1通の手紙を書いた。)
チェック問題2
1.ナシ
2.the plan
3.a letter
チェック問題3
1.in the sky
2.quickly
3.to Mary
EA1031HR1Y1BZ-002
問題4
以下の各名詞句の修飾語
(句)に下線を引こう。ただし,1つの文に1語だけとは限らない。
1.a big bird
2.a long interesting letter
チェック問題3で示した ‘前置詞+名詞’ や副詞のほか,名詞を修飾する形容詞も修飾語(句)である。a
big bird(大きな(→鳥)),a long interesting letter(長くて興味深い(→手紙))と,それぞれ名詞 bird,
letter を修飾している。なお,冠詞(a,an,the)は修飾語(句)に含めないで考えよう。
問題5
以下の下線部は修飾語
(句)
である。それぞれの修飾語句が文中のどの語を主に修飾しているの
か,(例)のように示そう。
(例)interesting books / The girl smiled happily.
1.Birds fly in the sky.
2.A blue bird is flying in the sky.
3.I wrote a letter to Mary.
4.I wrote a long letter to Mary.
修飾語(句)のうち,形容詞は名詞を,副詞は主に動詞や形容詞,文を修飾する。‘前置詞+名詞’ は形容詞
のように用いる場合と副詞のように用いる場合と両方ある。
※名詞を修飾する形容詞や ‘前置詞+名詞’ は,その名詞とひとまとめにして文の要素〔主語・動詞・目
的語・補語〕の一部として扱われることもある。
I like small animals. / I like small animals.
S V 修飾語 O S V O
Mary saw a boy with blue eyes. / Mary saw a boy with blue eyes.
S V O 修飾語句 S V O
問題6
以下の各文の目的語を□で囲もう。ただし,文中に目的語がなければ□で囲む必要はない。
1.I changed the job.
2.This rule doesn’t change.
3.He left the room.
4.He left for Tokyo.
change(「~を変える(=他動詞)」「変わる(=自動詞)」),leave(「~を去る;~を離れる(=他動詞)」,
「出
発する(=自動詞)」)のように,1つの動詞が自動詞としても他動詞としても用いられることがある。
チェック問題4
1.a big bird
2.a long interesting letter
チェック問題5
1.Birds fly in the sky.
2.A blue bird is flying in the sky.
3.I wrote a letter to Mary.
4.I wrote a long letter to Mary.
チェック問題6
1.I changed the job .
2.This rule doesn’t change. (目的語はナシ)
3.He left the room .
4.He left for Tokyo.(目的語はナシ)(彼は東
京に向けて出発した。)この leave は「出発する」
の意の自動詞。leave for ~ で「~に向けて出発
する」となる。
EA1031HR1Y1BZ-003
❶-5 SV(第1文型)
,❶-6 SVC(第2文型),❶-7 SVO(第3文型),
❶-8 SVC(第2文型)とSVO(第3文型)の見分け方
問題1
以下のそれぞれの下線部が主語(=S)
,動詞(=V),目的語(=O)のどれであるかを,S,
V,Oのアルファベットで答えよう。
1.I go to church on Sunday.
2.Tom saw Mary at the park.
3.He likes books.
4.The girl smiled happily.
5.There is a church on the hill.
動詞は,「…する」「…した」のように動作を表す語である。
‘主語+動詞+目的語’ という形の文はSVOの文型,‘主語+動詞’ という形の文はSVの文型と呼ばれ
る。このように「○○の文型」という場合,‘前置詞+名詞’ などの修飾語句をはずして考える。また,
There is〔are〕~ の文は,例外的な形のSVの文型と考える。
問題2
以下のそれぞれの下線部のうち,補語(=C)であるものの下に「C」と記入しよう。
1.She is a doctor.
2.I feel happy.
3.These apples taste good.
「~は…である」の…の部分がCである。
主語(S),動詞(V),補語(C)から成り立っている文をSVCの文型と呼ぶ。この文型の動詞は目的
語を必要としないので,自動詞である。名詞や形容詞がCになることができる。SVCの文型では,V
は be 動詞であることが多いが,「SはC(の状態)である」「SはC(の状態)になる」の意味を表す動詞
(become,feel,taste,smell など)もSVCの文型を作る。
チェック問題1
1.I go to church on Sunday.
S V
2.Tom saw Mary at the park.
S V O
3.He likes books.
S V O
4.The girl smiled happily.
S V
5.There is a church on the hill.
V S
チェック問題2
1.She is a doctor.
C
2.I feel happy.
C
3.These apples taste good.
C
EA1031HR1Y1BZ-004
問題3
以下の各文がSV,SVC,SVOのどの文型であるかを答えよう。
1.Who came ?
2.Is this book interesting ?
3.What do you eat for breakfast ?
疑問文の場合,普通の文〔平叙文〕の語順に戻し,疑問詞があるなら疑問詞を普通の語句などに置き換え
て考えるとわかりやすい。
Who came ?→ ~ came.(~が来た。)
Is this book interesting ?→ This book is interesting.(この本は面白い。)
What do you eat for breakfast ?→ You eat ~ for breakfast.(あなたは~を朝食に食べる。)
問題4
以下のそれぞれの下線部が補語(=C)であるか目的語(=O)であるかを,C,Oのアルファ
ベットで答えよう。
1.He is a teacher.
2.We like the teacher.
3.I feel happy.
4.I heard happy news.
SVCとSVOを見分けるには「S=C」「S≠O」という関係があることに着目する。つまり,S+V+
~が「S=~」なら~はC,「S≠~」なら~はOである。
※ He worked hard.(彼は一生懸命に働いた。)は He = hard(一生懸命な)でSVCの文型,と間違
えやすいが,この hard は「一生懸命な」という意味の形容詞ではなく「一生懸命に(→働く)」という意
味の副詞。副詞は文の補語にはなれないから,この文は He が主語,worked が動詞,hard が修飾語の
SVの文型である。
チェック問題3
1.SV
2.SVC
3.SVO
チェック問題4
1.C
2.O
3.C
4.O
EA1031HR1Y1BZ-005
英作文
ここから本格的に英作文の練習に入る。以下の手順で取り組もう。
① 例題を自力で解く。
初めは辞書など何も見ずに,できるところまで英文を作ってみよう。
② ヒントを利用しながら英文を完成させる。
「英文の組み立て方」を参考にして英文を完成させよう。語句の訳し方については「語句・表現」
を参考にしよう。必要に応じて,
辞書や『英文法ハンドブック』,その他の参考書を見ても構わない。
③ 解答を確認する。
解答を確認したら,自分が書いた文とどこが違うのか,比べてみよう。典型的な誤答例も載せて
あるので,自分がそこにひっかかっていないか注意すること。
④ もう1度例題を解いてみる。
もう1度何も見ずに例題を解いてみよう。もう英文を暗記してしまっていたとしても,1回何も
見ずに正しい英文を書いてみることが,英作文の練習になる。
⑤ 練習問題に挑戦!
最後に,例題で学習した内容を踏まえた,並べ換えと英訳の練習問題を用意してある。ここでも,
解いた後に解説をよく読んで理解し,間違えた問題はもう1度やり直してみよう。
今回のテーマは,英文の根幹を成す5文型である。この5文型に必ずしも当てはまらない英
文があることは事実だが,5種類の文型の用法を正確に覚えれば,たいていの英作文問題には
対応することができる。よって,英作文の第一歩はここから始まる。
まずは,SV,SVC,SVOの3種類の文型を扱う。英作文の出発点は,日本文を見て使
うべき動詞が思いつくかどうかだが,その時その動詞が自動詞(=目的語を必要としない動
詞)か他動詞(=目的語を必要とする動詞)かを常に意識してほしい。
※文法に不安がある人は,
『英文法ハンドブック』❶-1~❶-8を読んでから取り組もう。
EA1031HR1Y1BZ-006
SV(第1文型)
❶-5
次の日本文を英訳せよ。
私は彼女に間違いを謝った。
○主語を「私」
,述語動詞を「謝った」として英文を組み立てよう。
○「謝る」は動詞 apologize で表せる。この動詞は他動詞と間違えやすいが,SVの文型をとる
自動詞であるので,
「~
(人)に謝る」という場合は前置詞を必要とする。よって,I apologized
her ~ としてはいけない。apologize to ~ for …(~(人)に…のことで謝る)という形で覚える
こと。したがって,この~に「彼女」
,…に「間違い」に当たる語句を当てはめればよい。
「他動詞と間違えやすい自動詞」には以下のものがある。
arrive at ~「~に到着する」
attend to ~「~を注意して聞く;~
(仕事)に精を出す」※「~に出席する」の意味では他動詞。
get to ~「~に到着する」
graduate from ~「~を卒業する」
object to ~「~に反対する」
return to ~「~に戻る」
○「間違い」は a mistake や an error。ただし,本問では「私の間違い」ということなので,my
mistake とした方が自然。または,
「間違いをしたこと」と考えて動名詞を使って,making a
mistake〔an error〕としてもよい。この場合は my ではなく不定冠詞を用いる。なぜなら,動
名詞 making の意味上の主語は,文の主語 I と同じであり,「私の間違い」であることは明らか
だからである。なお,
「間違いをする」は,make a mistake〔an error〕であって,「する」と
いう日本語につられて do を使ってはいけないので注意。
Ⓐ㆒. I apologized to her for my mistake〔error〕.
Ⓐ㆓. I apologized to her for making a mistake〔an error〕.
× I ⓐⓟⓞˡⓞɡⓘⓩⓔⓓ ʰⓔⓡ for my mistake.(ⓐⓟⓞˡⓞɡⓘⓩⓔⓓ ʰⓔⓡ → apologized for her)
× I apologized to her for ⓓⓞⓘⓝɡ a mistake.(ⓓⓞⓘⓝɡ → making)
EA1031HR1Y1BZ-007
SVC(第2文型)
❶-6
次の日本文を英訳せよ。
その女優はその映画でとても美しく見えた。
○主語を「その女優」
,述語動詞を「
(~に)
見えた」として英文を組み立てよう。
○「~に見える」はSVCの文型をとる自動詞 look を用いる。補語には原則として形容詞がくる。
副詞は不可なので注意。
SVCの文型で用いられる主な動詞は以下のように3種類に分かれる。
①状態を表す
be「~である」
,keep「ずっと~のままである」,remain「ずっと~のままである」,
stay「ずっと~
(状態)
のままである」
②変化を表す
become「~になる」
,get「
(一時的に)
~になる」,grow「(徐々に)~になる」,
turn「
(色や性質が)
~になる」
,come「~になる」,go「~(望ましくない状態)になる」
③感覚を表す
seem「~に思われる」
,look「~に見える」,appear「~に見える」,
sound「~に聞こえる」
,smell「~のにおいがする」,taste「~の味がする」,
feel「
(物が)
~の感触がする;
(人が)
~の感じを覚える」
○ look(~に見える)は,視覚的印象を言う場合に使われる。appear も「~に見える」という意
味を持つが,視覚だけには限らず,客観的に判断して「~のようである」といったニュアンスで
ある。seem は「~のように思われる」という五感全体による判断を表す。ここでは look を用
いるのが日本語のニュアンスに最もよく合う。
○「美しく見えた」は過去形の looked の後に補語として「美しい」の意味の形容詞 beautiful を
置けばよい。ここでは「とても」と言っているので,looked very beautiful とする。ここで補
語を副詞 beautifully にしてはいけないことを再確認しよう。
○「その映画で」は in the〔that〕movie でよい。
Ⓐ. The actress looked very beautiful in the movie.
× The actress looked very ⓑⓔⓐⓤⓣⓘⓕⓤˡˡⓨ in the movie.(ⓑⓔⓐⓤⓣⓘⓕⓤˡˡⓨ → beautiful)
EA1031HR1Y1BZ-008
SVO(第3文型)
❶-7
次の日本文を英訳せよ。
彼は顔つきが父親に似ている。
○主語を「彼」
,述語動詞を「~に似ている」として英文を組み立ててみよう。
○「~に似ている」を意味する動詞に,他動詞 resemble がある。resemble は自動詞と間違えや
すいがSVOの文型をとる動詞。resemble with ~ や resemble to ~ として間違えることが多い
ので注意。
「自動詞と間違えやすい他動詞」には以下のものがある。
answer ~「~に答える」
,approach ~「~に近づく」,
attend ~「~に出席する」※「~を注意して聞く;~(仕事)に精を出す」の意では自動詞。
discuss ~「~について話し合う」
,
enter ~「~に入る」
,leave ~「~を去る;~を出発する」,
marry ~「~と結婚する」
,reach ~「~に着く」,
resemble ~「~に似ている」
,visit ~「~を訪問する」
○「…の点で~に似ている」は,resemble ~ in … という形で覚えておくこと。
○「顔つき」は appearance,looks で表現する。
○日本文を「彼の顔は父親に似ている。
」と読み換えれば,His face resembles his father’s. とい
う言い方も可。この場合,his father’s は his father’s face の意味だが,face は同じ名詞の繰り
返しのため省略するのが普通。主語を His face とした場合は,比べるのはあくまでも「彼の顔」
と「父親の顔」なので,目的語を his father とはしない。
○「~に似ている」は take after ~ や be similar to ~ も使える。ただし,take after ~ は目的
語に親など年長の血縁者しかとれないので注意。また,look like ~((外見が)~に似ている)
という表現もあるが,He ˡⓞⓞⓚⓢ ˡⓘⓚⓔ his father ⓘⓝ ⓐⓟⓟⓔⓐⓡⓐⓝⓒⓔ〔ˡⓞⓞⓚⓢ〕. とすると「外見が」と
いう点を繰り返し述べていることになるので,His face looks like his father’s. などの表現を用
いる。
Ⓐ㆒. He resembles〔takes after;is similar to〕his father in appearance〔looks〕.
Ⓐ㆓. His face resembles his father’s.
Ⓐ叅. His face looks like his father’s.
× He resembles ʷⓘⓣʰ〔ⓣⓞ〕his father in appearance.(ʷⓘⓣʰ〔ⓣⓞ〕→トル)
× His face resembles ʰⓘⓢ ⓕⓐⓣʰⓔⓡ.(ʰⓘⓢ ⓕⓐⓣʰⓔⓡ → his father’s)
英文法・英作文1:5文型
EA1031HR1R1BZ-001
(1)日本文の意味を表すように,カッコ内の語(句)を並べ換えて,全文を記せ。
□ 1)その小さな女の子の赤い頬はりんごのように輝いていた。
(apples / like / red cheeks / shone / the little girl’s)
□ 2)放課後一緒にカラオケに行かない?
(after school / don’t / for Karaoke / join / us / why / you)?
□ 3)その理論をわかりやすい言葉で僕に説明してくれませんか。
(explain / in / me / plain language / the theory / to / you / will)?
□ 4)彼は突然左耳が聞こえなくなった。
Suddenly(deaf / ear / he / his / in / left / went).
(2)次の日本文を英訳せよ。
□ 1)その晩は,彼の家には泊まりませんでした。(動詞 stay を使って)
□ 2)あなたのご家族は何人ですか。
□ 3)私たちは中国旅行中によい友達になった。
□ 4)私は大雪のために 30 分遅れて着いた。
EA1031HR1R1BZ-002
(1)1)The little girl’s red cheeks shone like apples.
2)Why don’t you join us for Karaoke after school ?
3)Will you explain the theory to me in plain language ?
4)Suddenly he went deaf in his left ear.
1)
「輝いていた」は選択肢の shone(自動詞 shine の過去形)を使う。「りんごのように」は,
前置詞 like(~のように)を使い,like apples とする。(→❶-5)
2)
「一緒にカラオケに行く」は「カラオケのために私たちに加わる」と考え,他動詞 join(~(人)
に加わる)を使う。join は本問のように後に for ~(~のために)が付くことが多い。また
Why don’t you …?(…しませんか。
)は勧誘の重要表現。(→❶-7)
3)explain は他動詞で,explain ~ to 人(人に~を説明する)の形で用いる。「わかりやすい言
葉で」は,手段を表す前置詞 in を使って,in plain language とする。(→❶-7)
4)
「聞こえなくなる」は,go C(C
(望ましくない状態)になる)を使う。補語の形容詞 deaf(耳
が聞こえない)は,‘人’ を主語にして使うので,主語は he。残る語句は「左耳において」と考え,
in his left ear とする。
(→❶-6)
(2)1)I didn’t stay at his house(on)that night.
2)How many people are there in your family ?
3)We became good friends while we were traveling in China.
別解
We became close friends during the trip to 〔in〕 China.
4)I arrived half an hour late because of the heavy snow.
別解
I got there thirty minutes late because it was raining heavily.
1)stay(泊まる)は自動詞で,stay at 家,stay with 人 と覚えておく。よって stayed at his
house または stayed with him とする。
「その晩は」は on that night とするか,that night だ
けで副詞句として用いることもできる。
(→❶-5)
2)
「ご家族は何人ですか」は,
「あなたの家族には何人の人がいるのですか」と考え,SV型の
there の構文を用いる。How many people are there in your family ? となる。なお,直訳し
た How many people are your family ? は意味を成さないので不可。(→❶-5)
3)
「よい友達になる」はSVCの文型をとる become(~になる)を使えばよい。「よい友達」は
good friends,close friends など。
「中国旅行中」は,
「中国を旅行している間〔時〕に」と考え,
while〔when〕we were traveling in China とするか,during the trip to〔in〕China とする。
(→❶-6)
4)
「着く」は,本問には目的語に当たるものが書かれていないので 自動詞 arrived を単独で用い
るか,
「そこに着いた」と考えて arrived there としてもよい。get to ~ を使う時は,got だけ
では意味が通じないので,
got there とする。
「30 分遅れて」は,副詞 late の前に「30 分」を置き,
half an hour〔a half hour;thirty minutes〕late とする。「大雪のために」は,because of ~
などの原因・理由を表す熟語を用いて because of the heavy snow〔snowfall〕とするか,接続
詞 because を使って,because it was snowing heavily(激しく雪が降っていたので)などと
表現できる。
(→❶-5)
リーディング:文の要素1
EC2041HR1Y4BZ-001
英文の基本構造
○ 英文は,「~は;~が」に当たる主部と,
「~である;…する」を表す述部から成る。主部の中
心となる語が主語,述部の中心となる語が述語動詞である。
○ 文によっては,目的語や補語を持つものもある。この主語(S)
,述語動詞(V)
,目的語(O),
補語(C)がいわゆる「文の要素」と呼ばれるもので,実際の英文はこれらの組み合わせを骨格
として,これに修飾語句が付加されて成り立っている。
○ どのような英文も最低,主語と述語動詞を文の要素として持っているのが原則で,英文を読む
という作業は,まず主語と述語動詞を探すことから始まるとも言える。
主語
(S)…「~は;~が」に当たる語。名詞,代名詞,名詞相当語句で,文頭にくるこ
とが多い。
述語動詞 (V)…「~である;…する」を表す語。
目的語
(O)…述語動詞の動作を受ける対象(人あるいは物など)を表す語。名詞,目的格
補語
(C)…主語や目的語の状態を表す語。主語を説明するものは主格補語,目的語を説
の代名詞,名詞相当語句。
明するものを目的格補語という。
さて,主語になるのは名詞,代名詞,動名詞・分詞などの名詞相当語句であり,これは通例文頭
に置かれる。また,述語動詞は,主語のすぐ後ろに置かれるのが原則である。
ある英文を取り上げてその主語と述語動詞を指摘するのはいとも簡単な作業であるかのように思
われるが,実際はそうでもない。
というのは,実際の英文は「文の要素」だけでできているのではなく,それらにさまざまな修飾
語句が付加されて複雑な構成をとっているからである。
そこで今回は,主として主語と述語動詞という文の骨格を成す部分とそれらを修飾する部分を見
分ける練習をしていこう。
※リーディングページで用いられる記号
S:主部または主語 V:述部または述語動詞 O:目的語 C:補語
{ }は句,
〔 〕は節を表す。矢印は修飾関係を表す。
EC2041HR1Y4BZ-002
文頭に前置詞句がきて主語がわかりにくい文 次の英文を和訳せよ。
For the student of English as a foreign language, an English language TV news
program may be the most helpful news source that will also give you practice in
listening to English.
① {For the student of English as a foreign language}
,
前置詞句(副詞句)
② an English language TV news program may be the most helpful news source
S
③
V
C 〔that will also give you practice in listening to English〕
.
関係詞節(形容詞節)
① 文頭にある For は前置詞。前置詞は,目的語を従えて形容詞句や副詞句を形成し,
文の要素(S,
V,O,C)を修飾するが,それ自体は原則として文の要素にはならない。For は the student を
目的語とし,さらにその the student を of English as a foreign language という前置詞句(形
容詞句)が修飾している。
㆘
② ①の前置詞句をカッコでくくると,an English language TV news program という名詞句
が 姿 を 表 す。 後 に may be ~ と ʻbe 動 詞 + 名 詞 句 ʼ が 続 い て い る の で, こ の 英 文 は an
English language TV news program が S,may be が V,the most helpful news source が
C という骨格になっているのではないかと考えられる。
㆘
③ 次に news source の後ろにある that は,will give という動詞が直後にあることから主格の
関係代名詞と考えられ,以下 English までが「形容詞節」を形成し,the … news source を修
飾している。「形容詞節」や「副詞節」は,従属節であり文の要素にならない。よってこの文は,
骨格のみを示せば an English language TV news program may be the most helpful news
source という S V C の文型の文であるとわかる。
英語を外国語として学ぶ学生にとっては,英語のテレビニュース番組は英語の聞き取りの練習に
もなる最も有益な情報源であろう。
○ helpful「役立つ;有益な」cf. helpless「無力な」
○ practice「練習;実行」cf. practical「実用的な」
EC2041HR1Y4BZ-003
文頭に副詞節がきて主語がわかりにくい文 次の英文を和訳せよ。
While the basic function of the computer is not so difficult to understand, computer
design is complicated and difficult to master completely.
① 〔While the basic function of the computer is not so difficult to understand〕,
副詞節
② computer design
S
is complicated and difficult ←{to master completely}
.
V
C
前置詞句(副詞句)
① 文頭の While は接続詞で,While ~ to understand は「副詞節」である。While 節の中にも
the basic function(S)
, is(V), difficult(C)が見られるが,While 節は主節を副詞的に修飾
する従属節にすぎないので,英文の骨格となる「文の要素」ではない。
㆘
② ① の 副 詞 節 を カ ッ コ で く く っ て し ま う と, 後 に computer design と い う 名 詞 句 と is
complicated and difficult という ʻbe 動詞+形容詞句ʼ が続いている。よって,While 節に続
く computer design が S で,is が V,complicated and difficult が C という骨格になってい
ることがわかる。
この文は,骨格部分のみを示せば,computer design is complicated and difficult という
S V C の文型の文である。
○ While「…だが;…だけれども」この While は ʻ譲歩ʼ を表す副詞節を導く接続詞。
○ to understand と to master はその前にある形容詞
(句)を限定する副詞用法の to 不定詞であ
る。
コンピュータの基本的な機能は理解するのにそれほど難しくないが,コンピュータの設計は完全
に習得するのには複雑で難しい。
○ complicated「複雑な;難しい」
○ completely「完全に」cf. complete「完全な」
EC2041HR1Y4BZ-004
主語に関係詞節が付いて,述語動詞がわかりにくい文 次の英文を和訳せよ。
Many people who work in the cities now enjoy country living because they can
commute by car thanks to well-paved roads.
① Many people
S
② 〔who work in the cities〕now enjoy country living
関係詞節(形容詞節)
V
O
〔because they can commute by car thanks to the well-paved roads〕
.
副詞節
① 文頭にある名詞句 Many people が主語と考えられるが,それに対する述語動詞は何か。
Many people の少し後に work という動詞が出てくるが,これを主語に対する述語動詞と考え
ると,work の直前にある who の説明がつかなくなる。
㆘
② who を Many people を先行詞とする主格の関係代名詞と考える。関係代名詞節(=形容詞
節)は従属節であり「文の要素」にはならないので,関係代名詞節 who work in the cities を
カッコでくくり出すと,Many people(S)
, enjoy(V), country living(O)という骨格が見え
てくる。するとこの文は,骨格部分のみを示せば Many people enjoy country living という
S V O の文型の文であるとわかる。
今では都市部で働く多くの人々が,舗装状態のよい道路のおかげで車で通勤できるので,郊外で
の暮らしを楽しんでいる。
○ country「郊外;田舎」
○ commute「通勤する」
○ by car「車で」cf. by air「飛行機で」
○ thanks to ~ 「~のおかげで」
EC2041HR1Y4BZ-005
名詞を修飾している過去分詞を,述語動詞と間違えやすい文 次の英文を和訳せよ。
In Japan, restaurants, shops, movie theaters, and even products made *exclusively for
the *domestic market have English names.
*domestic:
「国内の」
*exclusively:「もっぱら」
① {In Japan}, restaurants, ~ and even products
前置詞句(副詞句)
S
② {made exclusively for the domestic market}
分詞句(形容詞句)
③ have English names.
V
O
① In Japan は 前 置 詞 句( = 副 詞 句 ) で 文 の 要 素 に は な ら な い。 続 い て restaurants か ら
products まで , 名詞がいくつか並んでいるのがわかるが,これらを主語とみなす。
㆘
② 続く made を述語動詞 make の過去形と考えてみて,文法的,意味的に考えてみて不自然な
ようなら形容詞用法の過去分詞と考える。まず,この made を自動詞と考えて,その後の英文
の構造を考えてみよう。for を「~の方向へ」の意の前置詞と考えると,the domestic market
の後にある have の説明がつかなくなる。そこで,for の前にコンマ(,)がないが,for を ʻ原
因・理由ʼ を表す接続詞と考えれば,for 以下は the domestic market(S), have(V), English
names(O)という節が続くことになる。しかし,主語が 3 人称単数であるのに,動詞が have
となっているのは文法的におかしい。次に,make を他動詞として考えようとしても,目的語に
あたる語が見当たらない。
㆘
③ し た が っ て, こ の made は 過 去 形 の 述 語 動 詞 で は な く「 過 去 分 詞 」 で あ り, 以 下 the
domestic market までがひとかたまりになって「分詞句(=形容詞句)
」を形成し,products
を修飾していると考える。そこで,この分詞句をやはりカッコでくくってみると,restaurants ~
(S), have(V)
, English names(O)という骨格になっていることがわかる。この文は,骨格
部分のみを示せば restaurants, shops, movie theaters, and even products have English
names という S V O の文型の文であるとわかる。
日本では,レストラン,店,映画館,さらにもっぱら(日本)国内市場向けに生産された製品にす
ら英語の名前が付いている。
EC2041HR1Y4BZ-006
to 不定詞句が形容詞句として働き,述語動詞をわかりにくくしている文
次の英文を和訳せよ。
The freedom to choose your own religion and to worship according to individual
*conscience is the right of everyone.
*conscience:「良心」
① The freedom ← {to choose your own religion}
S
and
{to worship}
↑
②
{according to … conscience}
前置詞句(副詞句)
不定詞句(形容詞句)
③ is the right ← {of everyone}.
V C 前置詞句(形容詞句)
① 文頭の The freedom が主語である。述語動詞を探しながら読み進めていくと,to choose, to
worship などが出てくるが,to 不定詞は文の述語動詞にはなり得ないから,to 不定詞の勢力範
囲はカッコでくくってしまう。ちなみに,この to choose と to worship は文頭にある主語 The
freedom を修飾する形容詞用法の不定詞句と考えられる。
㆘
② 続く according to は,ここでは「~に従って」という意味の群前置詞であるから,その目的
語である individual conscience までカッコでくくる。
㆘
③ ここで is というこの文の述語動詞が現れる。それに続く the right が補語であり,さらにこ
れを of 以下の,前置詞句
(=形容詞句)が修飾している。するとこの文は,骨格のみを示せば
The freedom is the right という S V C の文型の文であるとわかる。
○ religion「宗教」
自分の信仰する宗教を選び,個々人の良心に従って礼拝する自由は,すべての人が有する権利で
ある。
リーディング:文の要素1
EC2041HR1R4BZ-001
(1)次の英文を読んで,以下の設問に答えよ。
Newmethodsofinstructionthatencouragechildrentodeveloptheircreativeabilitiesare
being*devisedandtestedinschools.
*devise:
「~を考案する」
□ 1)上の英文の主語は以下のa~dのうちどれか。
a Newmethodsofinstruction
c children
( )
b instruction
d creativeabilities
□ 2)前問で指摘した主語に対する述語動詞は以下のa~dのうちどれか。
a instruction
c develop
( )
b encourage
d arebeingdevisedandtested
□ 3)上の英文を和訳せよ。
(2)次の英文を読んで,以下の設問に答えよ。
The different attitudes toward the educational process for girls and boys begin at home.
According to one study, when *kindergarten students were asked to look at a picture of a
houseandtellhowfarfromthehousetheywerepermittedtogo,theboysindicatedamuch
wider range than the girls. Instead of being encouraged to develop intellectual curiosity
andphysicalskillsthatareusefulindealingwiththe “outside” world,asboysare,girlsare
taughtfearsoftheworldoutsidethehomeandthedesiretobeapprovedoffortheirobediencetorules.
*kindergarten:
「幼稚園」
□ 1)下線部の文の主語は以下のa~dのうちどれか。
a curiosityandskills b boys c girls d fearsanddesire
( )
□ 2)前問で指摘した主語に対する述語動詞は以下のa~dのうちどれか。
a beingencouraged b areuseful c aretaught d beapproved
( )
□ 3)下線部のgirls以下を和訳せよ。
EC2041HR1R4BZ-002
(1)1)a 2)d 3)「子供たちが創造的な能力を伸ばすことを促進するような新しい
教育方法が,学校で考案され試されている。
」
1)instructionは前置詞ofの目的語なので,instructionは主語ではない。次にchildrenはen-
courage という他動詞の直後に置かれているので,encourage の目的語と考えられる。最後に
creativeabilitiesは,encourage~to…(~に…するように奨励する)という表現のto…に
あたるto不定詞todevelopの目的語である。
2)まず encourage であるが,これを主語 New methods に対する述語動詞と考えると直前の
that が宙に浮く。そこで,この that を主格の関係代名詞と考える。develop も encourage ~
to … の to 不定詞(encourage の目的格補語)の一部となっているので,関係代名詞の導く節
内にある動詞である。関係代名詞節の導く節は their creative abilities までと考えられるので,
that から abilities までをカッコでくくってしまう。そうすれば,この文の述語動詞が are beingdevisedandtestedとわかる。
3)ʻare+being+過去分詞ʼ は進行形の受動態。「…されている」と訳す。
(→例題3)
○encourageOto…「Oを…するように励ます」
(2)
女の子と男の子に対する教育の過程で生じる異なった態度は家庭で始まる。あ
る研究によると,幼稚園児に家の絵を見て家からどれだけ遠くに行くのを許されているかを
尋ねると,
男の子の方が女の子よりもずっと広い範囲を指し示した。男の子のように,
「外部」
世界に対処する場合に有益な知的好奇心や肉体的な技術を発展させるように仕向けられる
代わりに,女の子は家庭の外の世界に対する恐怖と,規則に対する自分の従順さで認められ
たいという願望を教え込まれるのである。
1)c 2)c 3)
「全訳」の下線部参照。
1)Insteadofbeing~skills←〔thatareuseful… “outside” world〕,(形容詞節)
前置詞句
(asboysare),
挿入節
girls
S
aretaught
V
….
O
○文頭のInsteadof…(…の代りに)は前置詞句であるから主語にはなれない。ʻ…ʼ の部分
がどこまで続くかをたどっていくと,asboysareという挿入節までと考えられる。
○長い前置詞句を取り除くと,girlsaretaughtAandBという骨格部分が浮かび上がってく
る。この部分から主語はgirlsとわかる。
2)ここではteachが受動態になって~betaught…(~は…を教えられる)という形になって
いる。従ってこの部分が述語動詞である。目的語は A= fears,B= the desire であるが,こ
の2つにもそれぞれの後ろに長い修飾語句がついているので注意する。
3)○ approveof~:
「~をよく思う〔認める〕」
○ obedienceto~:「~に対する従順〔服従〕」
○ permitOto…「Oが…するのを許す」ⓒⓕ.permission「許可」
(→例題1)
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