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長引く咳に注意! マイコプラズマ感染症について
長引く咳に注意! マイコプラズマ感染症について 国立感染症研究所感染症情報センターでの報告によると、今年、マイコプラ ズマ肺炎の発生数が急増しているということです。 マイコプラズマ肺炎とは 「マイコプラズマ・ニューモリア」というウイルスと細菌の中間に位置する微 生物の感染により、人から人に移る肺炎へと移行する場合があります。若者 に多く 20 代~30 代の肺炎では最も頻度が高いと言われています。免疫は 続くものではないので、一度罹って再感染ということもあります。 感染力は比較的弱く、感染者との濃厚な接触により感染します。潜伏期間 は 2~3 週間です。 症状 発熱、頭痛、全身倦怠感(だるい)から始まり、その後 3~5 日でコンコンと 乾いた咳が出るようになり、熱が下がった後も長く続きます。鼻炎症状、気管 支炎、喉の痛み、胸の痛みなどの呼吸症状の他、下痢、嘔吐などの消化器 症状や発疹が認められる場合があります。合併症として無菌性髄膜炎、脳 炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎などがあります。 予防と治療 感染経路は飛沫感染なので、うがいと手洗い以外に有効な手立てはあり ません。咳が出る場合は拡大防止のためにマスクの着用が重要です。 治療は内服薬の抗菌剤であるマクロライド系、テトラサイクリン系、ニュー キノロン系の薬剤が有効といわれています。 大学内で流行を抑えるために、うがいと手洗いの励行、 咳の続く人はマスクを着用し、早急に医療機関を受診しま しょう。 奈良教育大学 保健センター 0742-27-9138