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ー研修先団体 (部署名・所在都市)

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ー研修先団体 (部署名・所在都市)
PO
の活動調査
∫ 研修概要
1 . U n ited W ay In tern ation al
助成財団の選択 / 選択 した助成財団とのつなが りのつけ方 / 助成金申請書の書き方
2 . C om bin ed F ederal C am paign for N ation al C apital A rea
資金調達キャンペーンのや りかた
3 . U n ited W ay of th e N ation al C apital A rea
現在の資金調達の問題点
4 . Support C en ter of W ash in gton
資金調達基礎 / 資金調達活動計画 / N P O 設立 / 理事の役割 / ダイ レク トメール利用法 /
資金調達イベン トのや りかた など
; 04
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副 : サポー トセ ンター と地域 N
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主 : 資金調達
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盛 静野
」 研修テーマ
欝
2 0 0 1 年 3 月 2 日∼2 0 0 1 年 6 月 8 日
立
■ 研修実施期間
包 瀞静 が
虚字
M ae C h ao , V ice P resid en t
嘩 榔
野
薦腰
■ 研修先でのスーパーバイザー (氏名 ・肩書き)
卿
U n ited W ay in tern ation al (U WI )
A lexandria, V irginia
㌦
暮 研修先団体 (部署名 ・所在都市)
丑 野 夢
フィリピンの孤児を支える会 / N G O N P O ネットワークとやま
禦炉
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井波 純子
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短短琶i 亀 凝 監恕L
U n ited W ay Ⅰ
n tern ation al
住所 . 連絡先 . U R L
701 N orth F airfaX Street,A leXandria V A 22314
Phone 703-519-0092 / FaX 703-519-0097
http://w w w .uw in t.org
年 間予算額 (U S S )
U S$ 1,90 8 ,34 5
収入源
各種財団、
組織の構成
スタッフ . 会員数
(役員
等)
.
役員
組織の使命
世界 の人 々の生活 の質 の向上 をはか るため、 自発的な寄付 と活動 を
F
団体名
U nited W ay 、 個人寄付
4 名 理事 22 名 スタ ッフ 15名
促進 し、 コミュニテ ィーの活動 を支援す る○
活動 内容
各国の
U nited W ay (U W ) が、 公私 のパー トナー シップを通 して各
W の透 明
コミュニテ ィーで活動 を行 うための支援 をす るo 世界 の U
性 と説明責任性確保、 技術支援、 人材開発、 スタ ッフ研修、 計画、 間
題解決な ど多方面 にわたる支援および U
主な出版物
季刊ニ ューズ レ夕⊥
『
W の拡大 を図るための活動o
G lobalPerspectiVes 』
年次報告
その他 特記事項
・ 傘下 にある世界 の U
W に資金配分配 をしない
o
・ U W のロゴ使用 に関す るスタンダー ドがある
o
・ 各国の文化的背景 を尊重す るo
・ 各国のU
W が調達 した資金 は、 当該 国のコ ミュニテ ィー の活動 に
1 . U n ite d W a y In te rn atio n a l (U W り の概 要
( 1 ) u n ited W ay 方式 とU W lの活動 :
U W 方式は、 企業の給与天引き寄付制度で知 られている。 U W は毎年同じ時期 に企業 を対象
に給与天引き寄付 を求めるキ ャンペー ンを実施、 協力企業では社員がボランティアでキ ャンペ
ーンを推進する。 寄付者が寄付先を指定できるように、 キャンペーン時に活動団体の名簿を配付。
名簿には、 U W が評価 を行い信頼度が高い団体 を記載。 全米 に約 1,500 のローカル U W があ り、
それを統括するのが U n ited W ay of A m erica で、 ヴァージニア州アレキサ ン ドリア市にある。
私の研修先のU W I は U W A のビルの一角にある。
U W I は、 世界のU W 傘下組織関連作業量の増大 にともない、 19 74 年、 U n ited W ay of
A m erica か ら独立 した。 主な活動は現在世界4 1 の国 と地域 にある傘下組織のサポー トおよび
新 しく組織 を立ち上げるためのサポー トである。 日本では 『
赤い羽根共同募金』が U W I 傘下
にある。
(2 ) スタッフ :
C E O の B ob B eg g an は じめ現在 15 人いる常勤職員は、 C E O と秘書、 会計部長 と補佐、
広報部長 と情報管理係 2 人、 欧 ・ 豪州、 C I S 担 当部長 と補佐、 アジア担 当部長、 中南米担 当
部長、 アフリカ担当部長、 庶務係、 海外駐在 2 人。 このほか、 税 ・ 法律 と資金調達の専門家各
1 人 と契約 している。 また、 私の研修中、 日本人無償イ ンター ン、 週 3 日来 るマラウイ人有償
イ ンターン、 週 1 日来 るボランティアが、 それぞれ 1 人ずついた。
世界各地域の活動のサポー トは現実的にはそれぞれの担 当者が一人で行 ってお り、広範囲に
わたる相談のメールや電話がある。 また、 会議や資金調達のための国内出張だけでな く、 相談
や会議や講演で担当地域 に飛ぶ ことも多い。 世界のU W の動きは隔週の電子ニ ューズ レターで
U W I に紹介 される。
( 3 ) u w lの資金 調 達 と私 の研 修 内容 :
U W I は他のU W と異な り、 キャンペーンは行わない。 また、 調達 した資金の分配 もしない。
U W I が調達 した資金は通常 U W I 自体の活動 に充て られる。
U W I では年間を通 して ドナーを獲得 している。 ターゲ ッ トは、 企業、 企業財団、 プライベ
ー ト財団、 ローカル U W な どである。 ローカル U W か らある程度 コンスタン トに資金協力はあ
るものの、 常 に ドナーを開拓 しなければな らないのは他の中間組織 と同じである。 C E O と 4
人の部長が、 理事会メンバー周辺と多国籍大企業を中心に人脈拡大 とドナー獲得に奔走している。
職員出張の多 くは この人脈づ くりのためといって もいい。 多 くの国際会議 に出席 し、 U W I を
売 り込む。 米国に本社がある多国籍企業に働きかけ、 傘下組織の資金調達 にも協力する。
U W I 傘下団体のサポー ト活動のほかに、 資金調達の際にU W I 活動 として提示する重要な
; 06
a
i押監 亀
(寄付者が
指定 した被災地 に寄付金全額 を届ける制度) 、 S ky W ish (航空会社 にマイ レー ジを寄付 して
もらい、 緊急輸送に使 う) がある。 また、 G ifts ln K in d ln tern ation al との連携な ど、 ・国連 ・
鑑■i 母 機 監 詔 F
要素 となっているものに、 ドナー ・ ア ドバイズ ト ・ ギフ ト (don or-adv ised gift)
国際協力/ 援助機閑 との連携 をさらに拡大 し、 国際的なプレゼ ンスを高める努力をしている。
また、 電話でクレジッ トカー ド番号 を告 げて寄付 をす る方法、 チ ャリテ ィー ・ ウェー ブ (
C h arity W av e) との提携でオ ンライ ン寄付 システム も2000 年 に完了 した。 実効はまだそれ ほ
どで もないが、 ウェブサイ ト寄付で成功 している例 (C h an gin gou rw orld.com
な ど) もある
ことか ら、 将来の個人寄付の開拓 を期待 し、 また I T に乗 り遅れないための試みである。 現在
In tran et/E x tran et 構築 を構想中。
私は、 2 00 2 年 に南アフリカで開催予定の世界会議開催資金調達の準備の手伝 いをした。 プ
ロセスを簡単にいうと、 多国籍大企業や財団の情報収集 に始 ま り、 交渉対象 しぼ りこみ、 有力
コンタク トパーソンとの関係づ くり開始、 有力者 との面会、 応募、 さ らなる面会、 寄付合意、
送金の順序である。 対象 1 件 に対 し、 半年か ら 1 年 くらいの時間をかけて関係づ くりをする場
合 もある。 私は上記の最初の部分でデータベースを使 っての企業、 財団の情報収集、 各財団な
どの担 当者 との電話、 ファックス、 メール連絡 をした。 また、 助成金 申請書 を書き、 添削 して
もらった。 この時点で相手 との関係はすでにできているが、 多数の申請書 を受け取 る相手 にU
W I を印象づけるため、 申請書 につける送付書は積極的な売 り込みに満ちた内容 にする必要が
ある。 そのあとタイ ミングを考えて電話で面会 を約束する。
また、 U W I ではブラン ドカ強化 プロジェク トを進めているので、 私は将来のU W I ニ ュー
ス リリースに備えて 日本の主要メディアの リス ト作成 を手伝 った。
この他 に200 1年年報のうち、 N ation al G eograph ic 誌のU W I 広告紙面提供、 シンガポー
ル大企業の地元 U W への協力、 アフリカ 2 ヶ国のU W 設立進捗状況の記事 を作成 した。
(4 ) 感想 :
残念なが ら、 研修 目的の資金調達、 資金分配 ノウハウを日常業務で学ぶ ことはできなかった。
私が事前にU W I の活動を十分 に調査 しなかった ことが原因。 私が行 う具体的な 日常業務 を、
渡米前に担当者 と具体的に交渉すべきだった。
U W I での仕事の進め方は想像 していた ものとかな り違 った。 C E O 以外は上司部下の関係
は薄 く、 自分の仕事 を自分で決め、 他職員か らの干渉がな く自分のペースで進めている。 自主
性 を重ん じるこのや り方は私たちが N P O 活動 をするときに大切 にしたいことだ とは思 うが、
スタッフマネージメン ト、 全体 の意思疎通はやは り必要である。
全体 の年間計画 と各プロジェク ト責任者は明文化 されているが、 進捗状況 を逐次全体 に報告
す るような職員会議は頻繁には行われない。 事務連絡はすべてメールだが、 回答の期限を指定
して呼びかけても反応がない ことが多 く、 繰 り返 し同じものを送 らなければな らなかった。
勤務時間は各人各様で、 出社 も 7 時半か ら11時 ごろとさまざま。 退社はほとんど 5 時だが、
人によっては夜遅 くまで残ることもある。 私のスーパーバイザーは出社時刻が 10 時か ら11時。
昼食に出るのが 1 時過ぎで 2 時間くらいして帰社するという日が多 く、
「今 日は家で仕事をする」
と電話連絡 して くることもあって驚いた。
07 ≡
イ ンター ンやボランティアの有償無償 については、 職員の給与 と同様に、 面接時に個別 に決
め られる。 イ ンターンの仕事はコピー取 りや ファイ リングだが、 仕事量はそれほど多 くない。
インターンの価値は 「国際的プレゼンス」 にあるとはいえ、 インターンには能力を発揮できず、
トレーニングにな らないとの不満があ り、 この点でも充実感 をもって活躍できるような人材マ
ネージメン トがいかに大切かを実感 した。
U W I での成果のひとつは、 他のスタッフそれぞれ と個人的な信頼関係ができたことにある。
力になってもらった り、 逆に相談を受けた り、 気さくで温かいスタッフに囲まれて幸いだった。
米国が身近になった。 もうひ とつの成果は、 資金分配先が固定化 しがちな 日本の赤い羽根共同
募金会 と新生 N P O との関係を進めていく可能性が見えた ことである0 2002年 10 月に開催 さ
れる富山県ボランティア大会 において、 赤い羽根共同募金会の参加を得て、 効果的な資金調達
方法 とその配分について討論する分科会 を開 く予定である。 また、 企業に働きかけ、 地域 N P
O に対する活動資金協力体制をつ くり、 社員にボランティア活動の参加を呼びかける勇気 も出
てきた。 米国で もコネ (relationship building) が重要な ことが確認でき、 何よ りも信頼に基
づ く人脈づ くりを念頭におきたいと思った。
2.
ローカル
UW 訪 問
(1 ) Com bined FederalCam paign ofthe NationalCapitaIA rea :
資金調達キャンペーンの年間の活動の流れ と、 ボランティアの募集 と研修のや り方、 研修用
資料、 資金調達キャンペーン開始 日のプログラム、 キャンペーン用小道具 (天引き申し込み票、
ポスター、 ち らし、 卓上キャンペーンカー ド、 ステ ッカー、 ビデオ、 寄付先 リス ト冊子など)
の具体的な使い方を説明してもらった。 職場単位で寄付の習慣が作れないかと考えている私には、
たいへん参考 になった。
(2 ) united W ay ofthe NationalCapitalA rea :
U W N C A の現在の大きい問題は、 助成団体が提供する助成金の奪い合いが中間組織の間で
激 しく、 さらに企業が、 U W な どの中間組織 を通さないで直接、 地域のN P O に寄付をすると
ころが出始めた ことだそ うである。 そ うした企業の例 として A m erica O nline を挙げていた。
また、 U W N C A は、 (1) の Com bined Federal Cam paign of the N ational Capital A rea
か らかな り資金提供を受けているので、 それが減ると打撃を受ける可能性がある。 U W N C A
では危機感 を高め、 資金調達キャンペーンの強化 を図っている。 基本的なキャンペーンのや り
方は変わ らな くても、 資金調達ボランティア教育を徹底 し、 理事会のコミッ トメン トも強化 し
ている。 資金調達には理事会の力が不可欠で、 誰を理事にするかでその団体の集金力が決まる
といっても過言ではない。 老舗が固定客 を維持 しなが ら新規 に顧客 を獲得す る努力とまった く
同じである。
≡0 8
サポー トセ ンターは、 自らをキャパシティー ・ ビルダー と呼んでいるとお り、 N P O セクタ
ai
払
短短琶i 母 機 監篭F
3 . S u p p o rt C e n te r o f W as h in g to n
ーの実力向上のためのサポー トが 目的である。 セ ンターでの低料金 ワークショップ、 N P O へ
の有料コンサルティング、 企業へのコンサルティング (N P O との連携のメリッ ト、 N P O 理
事になることのメリッ トな ど) を行っている。 首都圏のN P O 団体や企業を対象に年間約2,500
件のサービスを提供 している。 セ ンターの収入は、 セ ミナー ・ コンサルティング利用料金 と寄
付か ら成 り立っている。 利用料金が60 % 、 寄付および運用益が4 0 % で、 N P O としては寄付
依存率が低い。 1 回のワークショップ参加者は少数で、 内容は実務的で具体的。 個別の疑問に
もその場で答えて もらえるので参加者の満足度は高い。 テーマは、 計画、 運営、 理事会、 資金
調達、 会計、 人材開発 (スタッフ研修) 、 寄付者 との関係、 広報、 I T 。 講師のほとんどがプ
ロの会計士、 ファン ドレーザー、 コンサルタン トな どで、 報酬はゼ ロのボランティア。 そのメ
リッ トは、 名が知 られ、 参加者が将来の顧客 になる可能性があることである。
4.
N P O 訪問
(1 )
Northern Virginia Fam ily Service :
生活の問題 を解決 ・ 軽減す るための 17 のプログラムがある。 グループセ ミナー開催や ファ
ミリーサポー トワーカーの家庭訪問な どである。 複雑な米国社会 には多種多様なサービスが必
要で、 十把- 絡げの対応は役に立たず、 解決不可能な問題が山積 しているとのこと0
(2 ) G ifts ln Kind lnternational:
事務機器、 I T 関連、 文房具、 衣料、 教育用材料、 建築材料、 日用品を全米 500 社以上の企
業などの協力を得て、 N P O に無料か廉価で提供。 全国のどこにどんな物品の提供があるかの
リス トを毎月作 り、 イ ンターネ ッ トで情報 を提供。 海外の緊急援助晶も調達する。 年間 4 億 ド
ル以上の価値のものを 5 万以上のN P O に提供。
(3 )
Carpenter's shelt即 :
.
ホーム レスシェルター。 無料で住居、 食事 を提供 し、 各個人の問題解決にも努力している。
3 ヶ所の施設で年間 1,200 人の利用がある。
UW な どのフアンダーか らの資金配分以外 に、
自
前で資金調達 をする力も大きい。 食事や教育の世話や物品/ 資金調達 をするボランティアの定
着率が良い。
(4 ) Northern Virginia A 旧S M inistry の資金 調達 イベ ン ト :
エイズ患者の生活 と人生の目標の達成を助け、 偏見 をな くしエイズを正 しく理解する教育を
推進 している団体。 活動の紹介 と資金調達 を目的 とした催 し "イマージン" を見学 した。 夜 8
時半にサイ レン トオークシ ョン (寄付された物品や食事 ・ 宿泊券、 コンサー トチケッ トな どの
09 ≡
購入希望者が希望金額を紙 に書 く入札方法) の開始が宣言されたあと、 ダンス、 コンサー ト、
オークションの結果発表の順で進行。 団体の活動にふさわ しい内容のショーが楽 しいイベン ト
だった。
(5 )
この他、 thrift shop (慈善のための中古品販売店) 、 保育園、 障害者経営の手芸店、
ユージカル学校、 レズビアングループ、 吸殻ポイ捨て反対グループ、 アフガニスタンの頭脳流
出防止活動を始動 したグループといったグラスルーツのリーダーに会った。
; 10
i押
監鞄琶i 亀 魂 監篭.F
米国のN P O 事 一
塞
1 . N P O の位 置
貧困、 人種、 移民、 麻薬、 犯罪、 教育な どな ど問題が多い米国社会では、 そのすべてのサー
ビスを行政だけでは担いきれず、 民間で対処せ ざるを得ない。 放ってお くと自分たちの生活が
脅かされることになる。 サービス提供のためのシステムも固定せず、 状況 に合わせて変革 して
Ll
いくのが米国流だ と思った。 ただ、 ホーム レスは消えず、 貧困層は減 らず、 薬物乱用は増え、
教育 には問題が山積み。 問題解決 をめざしたソーシャルサービスを実施 してもさらに新たな問
題が出てきて、 まるで積み木崩 しのようにも見えるが、 それで も積み木を積み上げるボランテ
ィアが活動 しているのが米国の地域社会であるように思えた。 移民に伴な う深刻な問題が これ
ほどあるにもかかわ らず、 毎年グリーンカー ドを抽選で与えて移民 ・ 難民を受け入れる米国の
懐の深さを感 じた。
N P O を支える財団 と中間フアンダーの種類 と数、 サポー トセ ンター
や リソースセ ンターの実用的マニュアルの充実、 ウェブサイ トの膨大な N P O 情報量、 ふんだ
そんな複雑な社会で、
んな活動費 (U W A とU W I の場合) に圧倒 された。 I T 業界、 プロのファン ドレーザーやコ
N P O を顧客 とする営利企業 も存在する。 ファン ドレー
ザーやコンサルタントはデータベース提供、 D M 用名簿提供も行っている。 N P O 専門紙があり、
テ レビ広告で寄付を訴えるN P O はサービス産業の一部であ り、 お金の- 通過点である。
比較的安定 した N P O (大学、 研究所、 社会福祉事務所、 病院な どな ど) と、 数の上ではは
ンサルタン ト、 会計士、 弁護士など、
るかに多いグラスルーツの運営力の格差はもちろん大きい (それで もサポー トセ ンターのワー
クシ ョップで会 ったグラスルーツの リーダーたちの話では年間活動費が 10 万 ドル くらいある
ところが多かった) 。 本当に必要 とされる活動か、 マネージメン トが しっか りしているか、 広
報万があるか、 ボランティア活用能力があるか、 資金の確保ができるか、 特 にグラスルーツは
いつもこれ らのことを確認 していなければな らない。
2 . 寄付 文 化
タクシー運転手、 ウエイ トレス、 同じアパー トの住人たちなど私が研修中に出会い、 話す機
会があった人々にボランティア活動や寄付について尋ねたのだが、 社会 に必要なサービスはボ
ランティアで、 また必要なお金は寄付で住民が負担することは当然 と受け止めている、 との答
えが多かった。
Points of Light の1999年の調査では、 調査対象の半数が教会や学校、 N PO
団体な どで何 らかのボランティア活動 をしているとのこと。 サポー トセ ンターでのワークショ
ップの受講生たちに 「なぜ寄付をす るのか」 と問うと、
「寄付はするものだか ら」
「知ってい
る人に頼まれたか ら」 との答えが多かった。 寄付をしたあとは 「気分がいい」 とのこと。 たい
ていの場合 「もっとあげ られた らいいのに」 と思 うそ うだ。 U W が寄付を促すために使 うフレ
- ズはた くさんあるが、 その中のひとつに 「寄付をしたあと、 しあわせな気分になれなかった ら、
それは十分お金 を出さなかったか らだ」 というのがある。
「もっとあげ られた らいいのに」 と
い う気持ちに訴えるフレーズである。
どのN P O で も寄付金額 に応 じて寄付者 を顕彰 している。 記念パーテ ィーで も多額寄付者 に
は特別席 を設け、 表彰す る。 年次報告 の寄付者の欄は、 金額 に応 じて レベル分 け し、 名誉心 を
くす ぐる。 人 には社会的に認め られたい気持 ちがあるか ら、 高額寄付者 を特別扱 いす る ことは
大事な ことだ。
「M ake them feel good about giving (寄付す る ことで良い気持ちになって
も らう) 」 だそ うだ。 あげる側 の善意は もちろん、 もらう側 の対応如何が寄付文化 を左右す る
●
もののようである。 建国以前か らキ リス ト教に基づ く弱者救済の土壌がある上、 感謝のしかた (香
め方マニ ュアル をサポー トセ ンターのワー クシ ョップで入手) が うまい ことが米国に寄付文化
が根付 いたひ とつの理 由か もしれない。
この 「寄付は当然のもの」 ということを背景 にした、 N P O 活動 を支える財 団の種類 と寄付
金額 の多 さには感動 した (最近多少下降 ぎみ との N P O 新 聞の報道 もある) 。 とはいえ、
UW
な どのフアンダー間の激 しい寄付の取 り合 い、 企業財団や 中間 フアンダーの懐 を狙 うN P O 法
人 と草の根団体 の資金調達活動の活発 さは相 当な ものだ と思 った。
はそ こにある。 よそ に取 られ る前 に取 って こい」
「理 由は何で もいい。 お金
(サポー トセ ンターでの資金調達者向けワー
クシ ョップでの講師の言葉) という調子である。 専門紙でよ く求人広告がな されているのは、
資金調達担 当者、 助成金 申請書 ライターである。 ときには C E O 募集 もある。 N P O では寄付
を引っ張 って くる役割 を持つ人たちが一番重要だ。 企業で営業部門が重要なの と同 じである。
また、 寄付 をした人を顧客 ととらえている という印象 を持 った。 寄付 をしない人 をす るよ う
に啓発 してい くのもN P O の資金調達担 当者 の重要な任務だが、 一度寄付 を した人 に団体 の情
報を継続的に与え、 もっとコミッ トさせていくノウハウを持っていることも重要である。 これは、
商品 を購入 した顧客 のアフターサー ビスに似ている。 アフターサー ビス を通 じて顧客 を引き止
めてお く。 どんな人がどんな活動にどれだけの額を寄付 したかなど、 寄付者の分析 も進んでいる。
コンサルタン ト会社な どもこれ を行 っていて、 クライアン トN P O に情報 を提供 している。 N
P O も独 自の寄付者 リス トを分析 し、 戦略に役立てている。 リス トの売買や交換 も行 っている。
どれだけ寄付文化があるといって も、 楽 に寄付が 自分たちのところにやって くるわけではな く、
手練手管 を使 い、 T T 発止や りあっていると見 るのが現実的だ。
; 12
\
W DujOHun
r
1t一来 へ の展 望
社会環境はす ごいスピー ドで人工的にな り、 人間が原因なのに人間が解決できていない環境、
人 口、 南北格差、 エネルギーな どな ど地球規模の問題が深刻である。 一方身近には、 私 と家族
が体験 中の思春期危機や老人介護、 友人たちが抱える非行、 離婚、 虐待、 アルコール依存、 失
職な ど、 現代の複雑でス トレスに満ちた社会では、 これ までの教育制度や社会福祉制度では対
応ができない状況がある。
民間非営利活動の大切 さ、 必要性が ここにきて改めて強調されるのは、 一部の意識の高い人
たちの声が大きいか らというだけではな く、 私のような市井の凡人にも上述のように何か しら
不安で、 何 とか しなければ と思わざるをえないか らである。 行政 と営利のプロフェッシ ョナル
なサー ビスに求めるだけでは事足 りない時代である。
「私 に何かができるわけはない」 と思っていた私 に降ってわいたのが、 今回の 日米セ ンター
N P O フェローシッププログラムだった。 これ を私は 「ほうっかむ りして隠れていてはいけな
いよ」 という警告 と受け止め、 次のことをN G O N P O ネ ッ トワークとや ま、 各種団体および
行政の協力を得て、 私な りにできることか ら取 りかかっているところである。
1 . 現存の地域 N P O の活動 を多 く、 広 く、 継続的に報せるためのシステムをつ くる。
(ケーブルテレビの利用、 N G O N P O ネットワークとやま広報紙の充実、 既存マスメディア
と連携など。 現在、 N G O N P O ネットワークとやまにテレビ局と新聞社社員の個人参加があり、
広報に協力。 )
2 . 地域に必要なサービス、 ニーズを継続的に把握するシステムをつ くる0
(富山県総合ボランティアセンター登録団体、 N G O N P O ネットワークとやま参加団体 ・ 個
人を中心に情報収集 し、 1 . をとおして情報提供する。 )
3 . 現存の情報 を実際のニーズに合わせ、 ボランテ ィアマ ッチングシステムを向上する。
(当面、 富山市ボランティアサイ トを充実させていく。 )
4 . 企業のフィランソロピー理解 を促す。
(N G O N P O ネットワークとやまが J C と協力しあうことか ら始める。 )
5 . 企業、 商工会議所 、 他の団体、 町内会、 学校 、 民間非営利活動団体 ネ ッ トワーク、 個人な
どあらゆる機会 を通 して 1 - 4 が可能になるよ うにする。
(N G O N P O ネットワークとやまでは、 要請に応 じて啓発のための講演、 フォーラム開催、
活動紹介ビデオ制作講習を実施。 )
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6 . N P O 活動の信頼性 を高め、 効果的に活動で き、 新 しい N P O 設立 を支援するために、 必
要であればサポー トセンターを設立する。 現段階では個別 にサポー トを しなが ら、 N G O ・
N P O ネ ッ トワークを拡大 し、 広 く意見 を聞 く。
7 . 市街地 から車で 2 0 分の中山間地の廃村 に廃屋 を購入 した。 家の改修が終わ り次第環境教
育プログラム実施、 社会的ひ きこも りに苦 しむ青年の居場所、
『
森林 (も り) と人ね っと
ひ
わーく』の活動のひ とつのサイ ト、 有機 ・ 自然農法を学ぶ場 として利用 し、 将来的には 『
つ じがいるデイ ・ サービスセンター』 を含む N P O 村 にする構想 をもっている。
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