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US Topics PwCが発行している「Flashline」から米国関連記事を翻訳・掲載しています。 Flashlineの原文はPwC CFOdirect からアクセスできます(会員登録が必要です/無料)。 No. 2013-17 April 25, 2013 PwC PwC Dataline: 金融資産の減損に関する IASB 案の概要 2013 年 3 月、IASB は、IAS 第 39 号「金融商品:認識及び測定」による現行の発生損失モデル にとって代わる予想損失モデルを提案する、公開草案(ED)「金融商品:予想信用減損」を公表 しました。2012 年 12 月には FASB も金融資産の減損に関する公開草案を公表しています。 FASB と IASB のモデルはどちらも発生損失ではなく予想損失に基づくものです。しかし、主要な 違いは、FASB は全期間予想信用損失の計上に先立ち基準値を満たすことを要求していない 点です。IASB はそのような損失の計上の前に資産に関連する信用リスクが大幅に増大している ことを求めています。 IASB の ED に対するコメント募集期間は 2013 年 7 月 5 日までです。FASB の提案に対するコメ ントの期限は 2013 年 5 月 31 日です。FASB と IASB のコメント期限は異なりますが、寄せられた コメントを合同で検討することになると思われます。変更案により大きな影響をうけることが予想さ れる関係者は、このことを念頭に置いた IASB 案の評価を今から開始することを希望すると思わ れます。変更案についての皆様のご理解を支援するため、Dataline 2013-07 では IASB 案を検 討し、IAS 第 39 号のモデルおよび FASB 案によるモデルとの比較を行っています。 10Minutes:サイバーセキュリティの厳しい現実 今号の 10Minutes は、なぜサイバーセキュリティは単なる IT 関連課題にはとどまらない、事業上 の必須緊急課題なのかを取り上げています。新しいテクノロジー、十分な資金と実行力をもつ攻 撃者達、そして相互に関連するビジネスエコシステムが結合し、貴社のサイバーアタックに対す るエクスポージャーを増大させています。重要なデジタル資産が標的とされ、貴社のビジネスへ の潜在的影響はこれまでになく大きくなっています。ビジネス、将来キャッシュ・フロー、株主価 値を十分に保護するため、サイバーセキュリティへのアプローチにおいて遅れを取るわけには いきません。 M&A に関するスナップショット: 重要な仕掛中の研究開発活動を有する企業を取 得しようとしています。次のステップは? 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 1 買手はしばしば、新製品の研究開発を実施していそうな買収候補を探しています。そのような 「仕掛中」の研究開発(IPR&D)活動は重大な価値を有することがあるため、買収価格の重要な 構成要素を左右します。この種のディールは、ソフトウェア、テクノロジー、製薬、ライフサイエン スといった業界でよく見られるものです。 M&A 会計基準 1 は取得した IPR&D の会計処理を大幅に変更しました。従前は取得の一部とし て評価され、現在継続中の研究開発費と同じように即時に費用化されていましたが、今日では、 一般に取得した IPR&D は利用期間が不明な資産と見なされます。このことは、IPR&D の評価方 法を規定する公正価値基準の変更とともに、IPR&D の当初評価および事後的な会計処理に関 する実務の進展をもたらしています。 今号の『合併と買収に関するスナップショット』では、会計規則の概要および取得した IPR&D の 会計処理および評価において企業が直面する問題のいくつかについての概略を提供していま す。 BoardroomDirect: 2013 年 4 月版 2013 年 4 月版の BoardroomDirect は、サイバーセキュリティリスクおよび取締役会がそれを議題 とすることの重要性に焦点を当てています。また、(1)ソーシャルメディアの利用に関する SEC ガ イダンス、(2)米商工会議所による委任状アドバイザーに関する方針、(3) ニューヨーク市の弁護 士グループによるニューヨーク証券取引所の監査委員会リスク規則の再検討要請、 (4)NASDAQ による内部監査機能要求案といった、その他の取締役会に関係のある話題も取り 上げています。 米国財務会計基準審議会 (FASB) FAF が次の FASB 議長にラッセル・ゴールデン氏を任命 4 月 23 日、ラッセル・ゴールデン氏が 2013 年 7 月 1 日からの次の FASB 議長として任命されま した。ゴールデン氏は、6 月 30 日に任期終了予定である現任のレスリー・F・シードマン氏の後 任となります。任命は FASB の監督団体である財務会計協会の理事会によって行われました。 ゴールデン氏は 2010 年 9 月の任命以来、FASB メンバーを務めてきました。過去には FASB ス タッフとして 6 年間勤務し、またそれ以前には、Deloitte & Touche LLP のパートナーを務めてい ました。 FASB が清算基準会計の適用に関するガイダンスを完成 4 月 22 日、FASB は会計基準アップデート(ASU)No. 2013-07「財務諸表の表示(Topic 205): 清算ベース会計」を公表しました。この新基準は清算ベース会計を適用すべき場合及びその方 1 Accounting Standards Codification Topic 805 「企業結合」は、M&A に関する米国基準であり、同 Topic 810「連結」は、非支配持分に関する米国基準です(併せて「M&A 基準」と総称)。 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 2 法を取り上げたものです。この基準は 2013 年 12 月 15 日より後に開始する期中および年次報 告期間に適用されますが、早期適用も認められています。 また、PwC はこの ASU の概要に関する In brief シリーズ記事を公表しました。 FASB が関係会社から非営利企業が受領したサービスに関する EITF 合意事項を 最終基準化 FASB は、FASB の発生問題専門委員会による 2013 年 3 月の会議における合意事項を成文化 する、会計基準アップデート(ASU)No. 2013-06「非営利企業(Topic 958):関係会社の従業員 から受領したサービス」を公表しました。 また、この合意事項の概要については、PwC の EITF observer 2013 年 3 月版をご覧ください。 FASB の会議およびプロジェクトアップデート 会議の概要: FASB は今週は会議を開催しませんでした。 次回の公開会議: FASB の次回の会議は 5 月 1 日に開催予定です。FASB は(1)EITF アジェン ダ委員会の提言に基づきいくつかの EITF Issue をアジェンダに追加するか否か、(2)非公開企 業評議会による提案の検討と承認のためのアジェンダプロジェクトの追加プロセス案、(3)非営 利企業財務報告:その他の財務コミュニケーションに関するプロジェクト、について議論を行う予 定です。この会議に関する詳しい情報については FASB ウェブサイトをご覧ください。 プロジェクトアップデート: FASB は以下のプロジェクトの概要を更新しました。 非公開企業意思決定フレームワーク 非継続事業の財務報告 米国証券取引委員会 (SEC) SEC が 2013 年版 US GAAP タクソノミーをサポート予定の EDGAR のリリースを延期 SEC スタッフは、SEC の承認が下りれば公表が予定されていた、EDGAR リリース 13.1 について 2013 年 5 月 20 日にスケジュールが変更となったことを告知しました。SEC は、リリース後は 2013 年版の US GAAP タクソノミーおよび関連する SEC 管理のタクソノミーをサポートする予定です。 また、EDGAR では 2011 年 US GAAP タクソノミーがサポートされなくなります。2011 年 US GAAP タクソノミーからの移行を行っていない企業は、この日付(2013 年 5 月 20 日)以後に行われる次 回の提出までにサポート対象版に移行しなければなりません。 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 3 公開企業会計監視委員会 (PCAOB) PCAOB の調査に対する特別協力に関する方針声明 PCAOB は、PCAOB の調査に特別協力を行う登録済会計事務所および個人に与えられる可能 性のある便益について検討する方針声明を公表しました。この方針は PCAOB の既存の実務に 概ね一致するものです。この方針は、(1)会計事務所や関係者に対し、違反行為についての自 主的かつ適時の自己報告、訂正、改善を行い、そして PCAOB の調査プロセスに対して十分な 支援を提供することを推奨し、(2)PCAOB による協力の認定方法の透明性を向上させることを意 図しています。後者においては、協力の認定に対し、懲戒手続における課徴金または制裁措 置の軽減が与えられる可能性があります。場合によっては、特別協力によって和解文書に協力 およびその効果に関する文言が記載される可能性もあります。例外的には、懲戒処分なしとな る可能性もあるかもしれません。 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 4 Appendix: 5 月の予定 以下の表は、2013 年 5 月に開催される基準設定団体の会議、PwC のウェブキャスト、およびその他のイベントの中で興 味深いものを抜粋したものです。 より詳細な情報は会議、ウェブキャスト、もしくはイベントの名称をクリックしてください。 その他のイベントについては、PwC の CFOdirect Network 内のイベントカレンダーをご覧ください。 日付 会議 / ウェブキャスト / イベント名 2013/05/01 FASB会議 2013/05/02 PwCウェブキャスト:法定会計アップデート 2013/05/02 バルーク・カレッジ第12回年次財務報告カンファレンス 2013/05/02 – 2013/05/03 AICPAサステナビリティ・ワークショップ 2013/05/07 FASB会議 2013/05/14 SEC信用格付に関する円卓会議 2013/05/14 – 2013/05/15 IFRS解釈指針委員会会議 2013/05/14 – 2013/05/16 AICPA従業員給付制度カンファレンス 2013/05/15 – 2013/05/17 AICPA CFOカンファレンス 2013/05/15 – 2013/05/16 PCAOB常任諮問グループ会議 2013/05/15 – 2013/05/17 AICPAサービス組織コントロール(SOC)スクール:業務成功のためのガイダンス上級編 2013/05/15 FASB会議 2013/05/16 – 2013/05/17 IASB教育セッション 2013/05/20 – 2013/05/24 IASB会議 2013/05/23 XBRL US詳細タグ化ワークショップ 2013/05/23 FASB会議 2013/05/24 FASB/IASB合同会議 2013/05/29 FASB会議 2013/05/30 – 2013/05/31 中国での事業展開に関する2013 AICPAカンファレンス 2013/05/30 – 2013/05/31 AICPA従業員給付制度監査ワークショップ あらた監査法人 東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル (〒104-0061) お問い合わせ: [email protected] © 2013 PwC. 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