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平成27年度教育施策実施上の努力点(別ウィンドウで開きます
平成27年度教育施策実施上の努力点 柏崎市教育委員会 これは、柏崎市教育委員会が、平成 27 年度に重点的に取り組む「教育施策」の基 本的な考え方並びに推進の方向を市民の皆様に理解していただくためにお示しする ものであります。 本年度は教育委員会制度が見直され、施行となるため1つの節目を意識して取り組 んでいきます。特に、教育行政上の責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長 との連携強化等の見直しへの対応をしっかり行い、柏崎の教育をこれまで以上に力強 く推進していきたいと考えます。 また、本年度は、新たな子ども・子育て支援制度への取組として、昨年度策定した 子ども・子育て支援事業計画に掲げた各種事業に取り組む他、子どもの読書活動の推 進、学校でのいじめ防止対策、博物館のリニューアル検討等に取り組みます。 教育委員会の各担当課で、理念・意図を明確にした上で、これらの努力点に取り組 んでいきますが、そのことが「柏崎の子どもでよかった」「柏崎の市民でよかった」 という成果(声)につながることを期待するものです。 1 安心して産み育てる環境づくりの推進 (1)「子ども・子育て支援新制度」の取組 昨年度策定した「柏崎市子ども・子育て支援事業計画」に基づき、幼児期の保 育・学校教育、地域の子ども・子育て支援を総合的に進めるとともに、新制度の 取組として、新たに私立認定こども園の施設型給付を行います。 なお、新制度への移行に伴う保育園及び認定こども園の保育料算定にあたって は、国の水準を基に利用者負担の軽減に努めます。 (2)保育環境の充実 子ども・子育て支援事業計画に基づき、保育園の老朽化対策や統廃合、民営化 に本年度も取り組みます。また、老朽化し、耐震性の低い松波保育園については、 保育環境や利便性に配慮し移転改築を行います。 保育園の3歳児の保育士配置基準を、園児 20 人に保育士1人から 15 人に1人 とし、保育環境の質的な改善を図ります。あわせて、0・1歳児の入園希望が増 加していることから、保育スペースの見直しや職員の適正配置により、利用者の ニーズに合った保育園運営を進めます。 (3)放課後児童対策の推進 昨年度から全ての児童クラブで4年生の受入れを始めました。今後は6年生ま での児童を受け入れるため、小学校での開設を基本に余裕教室等のスペースを確 保するとともに、放課後児童支援員の育成に取り組みます。 1 また、放課後子ども教室については、地域の協力を得ながら継続して取り組み ます。その中で、放課後児童クラブと放課後子ども教室を一体化した「放課後子 ども総合プラン」についての検討を進めます。 (4)子どもを守る地域ネットワーク機能の強化 増加する児童虐待の早期発見、迅速な対応、適切な支援を行うため、要保護児 童対策地域協議会を中心とした関係機関との連携強化を図り、虐待防止の啓発活 動に取り組みます。 さらに、家庭における人間関係の健全化や養育環境の適正化を進めるため、児 童家庭相談等を通して親の養育力向上を支援し、児童の虐待防止に努めます。 (5)地域における子育て支援の充実 元気館子育て支援センター、保育園・幼稚園の子育て支援室では、本年度も就 園前の親子が安心して交流できる場の充実に努め、元気館子育て支援センターに は、利用者支援専門員を新たに配置します。あわせて、個々の子育て家庭の相談 に応じ、必要な情報の提供・助言、関係機関との連絡調整等、総合的に利用者支 援ができる体制づくりの充実に努めます。 2 地域との連携による学校教育(ともに歩む“地域の学校”づくり)の推進 (1)柏崎の教育3・3・3運動の推進 学校では、地域の特色や教育力をいかした教育活動を展開し、子どもたちの「生 きる力」が知・徳・体のバランスのとれたものとなるように一層努めます。あわ せて、家庭、地域へは、生きる力の基盤である「よい習慣づくり」を学校ととも に推進するように働きかけます。 (2)幼保小連携・小中一貫教育の推進 交流事業や合同研修会などを通して、保育園・幼稚園と小学校との円滑な連携 を一層進めます。 また、各中学校区において、義務教育9年間を見通した中で目指す子ども像や 育てたい力を明確にして、創意工夫した実効ある取組を展開します。 (3)いじめ防止対策への取組 昨年度末に制定した「柏崎市いじめ防止基本方針」に基づき、市及び教育委員 会と小中学校が連携して、いじめの未然防止、早期発見、適切な対処に取り組み ます。 (4)ゲーム機やネット機器使用の共同宣言 子どもたちにその危険性や無防備性等への理解を進め、中学生の代表から自分 たち自身の約束としての(仮称)「こども共同宣言」を取りまとめ、ゲーム機やネ ット機器等の使い方についての自主規制ができるよう指導・支援します。 (5)奨学金貸付事業の拡充 就学支援に加え、定住促進につながる学資の貸付人員及び卒業後の本市での人 2 材確保に寄与するための貸付金償還補助制度の見直しを行います。 (6)学校施設整備の推進 小中学校施設整備では耐震補強を優先的に進め、現在の耐震化率 96.9%(31/32 校)を本年度末には 100%にすることとしています。本年度実施する新道小学校 の屋内体育館棟・食堂棟・渡り廊下棟の耐震補強工事の完了をもって 100%にな ります。 学校施設の長寿命化を図るため、計画的な学校施設の環境整備を進め、新道小 学校は耐震補強工事に併せて大規模改修工事を、松浜中学校は大規模改修工事の 設計委託を実施します。 また、老朽化し、耐震性の低い第五中学校は、地域とともに建設に向けた検討 を更に進め、本年度は実施設計に着手し、平成 30 年秋の改築完成を目指します。 (7)少子化と地域性を踏まえた学校配置の在り方 学校配置の在り方については、昨年度から検討を進めてきたところですが、本 年1月、国(文部科学省)が「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関す る手引」を公表しました。この手引を参考に、地域性を尊重しつつ、子どもたち のよりよい教育環境に配慮した学校配置の在り方を引き続き検討します。 3 生涯学習の推進による地域の教育力の向上 (1)生涯学習の充実 生涯学習推進後期基本計画(平成 24 年度~28 年度)の計画期間が後半に入る ことから全体の進捗状況の検証を行い、次期基本構想と基本計画策定のための市 民ニーズ調査を実施します。 また、地元二大学が持っている特性をいかした、かしわざき市民大学講座や科 学の祭典等を通し、地域の教育力向上に努めます。 (2)学校支援地域本部事業の充実 昨年度から地域の教育力の向上を目指した学校支援地域本部事業を全中学校 区に拡大して実施しました。1年間実施してきた活動内容を踏まえ、改善点を本 年度にいかして、更なる学校と地域の協働(ともに歩む“地域の学校”づくり) が強化されるよう様々な学校支援活動を推進します。 (3)子ども読書活動の推進 子どもの読書活動を更に推進・充実するため、昨年度策定した「子ども読書活 動推進計画(子ども読書プラン)」に基づき、市の関係課・関係機関を始め、市 民団体や個人とも連携し、乳幼児期から小中学校、高校まで、読書が子どもの成 長の糧となるよう、子どもの読書活動支援を推進します。 (4)市立図書館の読書環境の向上 3 ゆったりとした読書環境の確保による親子の利用促進や学習室の静かな環境 の確保、また、ハイビジョンホールの活性化を図るための施設改修を行います。 具体的には、親子がそろって絵本等を楽しめ、絵本の読み聞かせを行うことので きる部屋への改修やハイビジョンホールの映像・音声機器の入替えを行います。 (5)博物館及び柏崎ふるさと人物館の機能向上 昨年度から市直営とした博物館は、昭和 61 年の開館以来 28 年が経過していま す。この間、2町の合併などを踏まえた人文系展示等のリニューアルは、中越沖 地震等のため中断したままとなっています。 また、平成 14 年に開館した柏崎ふるさと人物館は、昭和 45 年竣工の旧図書館 を利用しているため、施設の老朽化が顕著になってきました。そのため、本年度 は博物館と柏崎ふるさと人物館について、それぞれが持っている機能を統合する ことを視野に入れた見直しに着手します。具体的には、時代の変化に対応した、 柏崎ふるさと人物館の機能も併せ持つ、博物館のリニューアルについて検討を開 始します。 4 スポーツを通じた地域活力の向上 (1)生涯スポーツの普及・振興 市民ニーズに対応したスポーツの普及・振興を一層図り、幅広い層の市民が気 軽にスポーツに携わる機会(みる、する、ささえる)の提供、充実に努めます。 また、スポーツ推進委員、地区体育協会と連携・協働するとともに、福祉・介 護・元気支援事業とも協力して、スポーツを通じた地域づくりを進め、地域活性 化、健康づくりに努めます。 5年ごとに開催している「市民大運動会」 (10 月 4 日)は、市制施行 75 周年を 記念して、多くの市民が参加しやすく工夫した健康づくりにつながる市民スポー ツイベントとなるよう努めます。 (2)競技スポーツの強化 しょうへい 柏崎市体育協会の活動を支援し、優秀選手や指導者の招聘を行い、トップアス リートの育成や選手の競技力向上に一層努めます。さらに、2020 年開催の東京オ リンピックを目指す選手、加えて、全国大会や世界大会で活躍できる選手の育成 に努めます。 3月には全日本ジュニア(U17)水球競技選手権大会を継続して開催し、地元 出場チームの活躍を支援するとともに、スポーツによる地域活性化を図りつつ柏 崎の魅力を全国に発信し、地域に根ざした競技スポーツとしての更なる普及に努 めます。 4