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STRUKTOL News 03-2007

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STRUKTOL News 03-2007
STRUKTOL News
03- 2007
Inform a tion on proc e ssing add itive s a nd re le a se ag e nts for the rubb e r ind ustry
べーマック(AEM)の射出成形性の改良:
内部滑剤および外部離型剤の1つの選択
高精密部品であるシール材、ガスケット、ベロウや金属接着部品に射出成形は広く利用されている。
この場合、配合生地に対する重要なキーポイントをつぎに挙げる。
→ 射出成形には、多様な意匠の金型が使用されており、
高せん断下での、充てん能力を高める必要がある。
従って、配合生地には高度な流動性が要請される。
→ 加えて、射出成形のサイクル数は多いのが普通で
あるから、金型汚れにより早々に製造が中断され
るのは望ましくない。
当然、金型汚染を極力抑える手段は必須である。
ここでは、ベーマック配合生地に対する、ストラクトールWB222
(内部滑剤) の効果を中心に紹介する。まず、試験配合表を掲
げる。表中の Compound(Cpd) 1はブランク(ステアリン酸)で
あり、Cpd 2はストラクトールWB222を添加したものである。つ
ぎに、 これらのスパイダー金型による流動性の比較結果を写
真1と写真2に挙げた。明らかにWB222配合物の方が完全な充
てんを達成している。 この場合、金型離れは定性的に見て同
程度であった。
c o mp ound : 3828.4
C om pound 1
C om pound 2
Vamac HVG
Vamac G
50
50
50
50
black N-772
70
70
5
2
5
2
Armeen 18D
stearic acid
Struk to l WB 222
0,5
2
0,5
Vulcofac HDC
Ekaland DPG
Sum :
1,25
4
184,75
1,25
4
184,25
STRUKTO L K W 759
Naugard 445
1,5
そこで、これらの配合物の金型汚染の程度を比較する試験を実施した( S+S社法による )。 汚染の程度は、ともに
40サイクルの射出を実施した後汚れた金型に対して、金型洗浄剤である ストラクトール MC−I により汚染物を除去
しその除去程度から判定した。写真3と4が、それぞれ Cpd 1 と 2 に対応するMC−Iの状態を観察した結果である。
両者とも、あまり変わらないが若干WB222配合の方が対汚染はよい。そこで、さらに外部離型剤であるストラクトール
パーマリース90(焼付け反応 タイプ 外部離型剤)を予め型面に処理して実験したが、両生地とも劇的に汚染が減少する
ことが分かった(試験結果の詳細は要請があれば別途開示可)。
Pic ture 1: Sp id e r Mo uld flow
re sult of C om po und 1
Pic ture 2: Sp id e r Mo uld flow re sult
of C o m p ound 2
Pic ture 3: Mo uld fo uling c a use d
b y C om p ound 1 (on surfa c e of
Struk tol MC - I sp id e r)
Pic ture 4: Mo uld fo uling c a use d
b y C om p ound 2 (on surfa c e of
Struk tol MC - I sp id e r)
2007年 催物・展示会予定
10月24−31日: K 2007 /デュッセルドルフ, ドイツ www.k-online.de
ホール 2、レヴェル 2, ブースA10
11月14−16日: RubberTech China 2007 / 上海 www.sschina.com.cn
ブースB409 www.chrubber.com/rubbertech/en/Profile.asp
11月14−16日: Conference Elastomers 2007"Rubber Industry-Science&Practice"/ワルシャワ、ポーランド
発表者U. Rossow:シリカ充てん配合用加工助剤に関する1件 www.ipgum.pl/elastomery07_en.html
12月5 -12日: 4th Istanbul Rubber Industry Fair/イスタンブール、トルコ
発表者 J.Bruhn及びC.Clarkeによる2件 www.tuyap.com.tr
ジョイントブース ホール10、スタンドNo.10
NBRの射出成形−ストラクトール添加剤の効果
自動成形機により精密部品を大量生産する場合いかに生産効率を
上げるかは常に考慮する必要がある。生産効率に及ぼす材料特性
硫速度は速くなっていることが分かる。つまり加硫時間T90は
15%小さくなっている。スコーチ時間Ts2は10%短くなるが
加硫速度の増大のメリットのほうが大きい。 さらに型流れと型
には幾つかあるが、とくに配合生地には、つぎのことが重要なポ
離れも改善される。スパイダー金型を用いた射出実験(定射出時
イントである。
間かつ定圧)の結果をChrat 2に示す。縦軸はスパイダ−成形物
の重量、横軸は射出回数である。一番下のデータはブランク、中央
→ 充てんを促すためのフロー特性の向上
→ 短時間サイクルに対する(スコーチ危険性がない)迅速な
加硫
のデータがIB531(1.5部 )だけによる修正配合である。あきら
かにIB531により流動量が増加していることが分かる ( また、
スコーチも問題はない)。
→ 自動脱型に対する離型性の向上
→ 型汚染の低減
C ha rt 2:
Injection moulding @ 180℃-Spider mould weight
ここでは、典型的な例としてNBR配合を取り上げる。NBRはOリングのような小型部品によく使用されている。これらの製造に
は射出成形が多く利用されが、型汚染も少なくない。さらに、加
硫速度が遅く、流れに問題が生じることがある。典型的な配合を
表に挙げる。タルク、可塑剤の使用、加硫系次第で上記のトラブ
ルが発生する。
Lab study: 6631.1
Perbunan 3445 F
N-660
Calcined Clay
Zinc Oxide
TMQ
Stearic acid
Struk tol KW 759
Struk tol I B 531
Struk tol WS 180
TBzTD-C
CBS
Struk to l SU 10 9
100
50
30
5
2
1
15
1.5
1.5
0.8
100
50
30
5
2
1
15
1.5
100
50
30
5
2
1
15
1.5
1.5
1.5
1.5
0.8
1.5
1.5
0.8
つぎに、もっと効率を高めるために滑剤製品のストラクトール W
S180 (オルガノシリコーン成分)を加えた状況も調べた。こ
の配合は表中の最右に示した。ここでは、型汚染に対する効果を
見た。一般に、型汚染は遊離成分の分解が原因である。すなわち
、この分解物が加硫中移行して、高温の型面でさらに熱劣化して
残留する。しかし、上記滑剤の使用により、そのシリコーン成分
は耐熱性のよいバリヤーとして作用し、長時間内部からの分解物
をブロックして型面に累積することを抑制する。先のベーマック
配合で実施した型汚染試験と同じ方法で、ストラクールMC−I
加硫速度の問題はストラクトールIB531(加硫活性剤)による対
を用いて、ブランク配合の汚染状態の比較をした。写真1と写真
策がある。IB531はアミン化合物からなり、硫黄加硫に限定さ
2に、それぞれブランクと現在の配合物の汚染結果を挙げる。ブ
れる。この製品は加硫時間を短縮(調整)すると同時に、加工性が維
ランクは赤線で示した小さい領域に汚染物が認められるが、WS
持できるメリットがある。表に、左からブランク(またはコントロール)、
中央にIB531による修正配合を示す。これらの加硫特性(レオ
180配合物は汚染は認められず、クリーンな状態であった。
メータデータ)曲線をChart 1に掲げる。明らかにIB531により加
MDR 2000
160℃
Control
Struktol IB 531
C ha rt 1: Rheometer curves and scorch behaviour
Pic ture 1: Mo uld fo uling c a use d
b y co ntrol c o m p ound
Pic ture 2: Mo uld fo uling c a use d
b y NBR co m p ound inc l. WS 180
ニュース *** 新製品 *** ストラクトール パーマリースL *** シリコーンゴム用焼付け離型剤 上市中!
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