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CLUSTERPRO 8.0 LAN監視オプション編
CLUSTERPRO® for Windows Ver 8.0 LAN監視オプション編 第1版 2005.05.30 改版履歴 版 数 第1版 改版年月日 2005.05.30 改版ページ 内 新規作成 2 容 はじめに 『CLUSTERPROシステム構築ガイド』は、これからクラスタシステムを設計・導入しよう としているシステムエンジニアや、すでに導入されているクラスタシステムの保守・運用管理を 行う管理者や保守員の方を対象にしています。 本構築ガイドは、「CLUSTERPRO LAN監視オプション for Windows R3.0」に対応してい ます。 CLUSTERPRO®は日本電気株式会社の登録商標です。 Microsoft®, Windows®は米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商 標です。 その他のシステム名、社名、製品名はそれぞれの会社の登録商標または商標です。 3 CLUSTERPROドキュメント体系 CLUSTERPROのドキュメントは、CLUSTERPROをご利用になる局面や読者に応じて以下の通り分冊し ています。初めてクラスタシステムを設計する場合は、システム構築ガイド【入門編】を最初にお読みくだ さい。 ■ セットアップカード (必須) 設計・構築・運用・保守 製品添付の資料で、製品構成や動作環境などについて記載しています。 ■ システム構築ガイド 【入門編】 (必須) 設計・構築・運用・保守 クラスタシステムをはじめて設計・構築する方を対象にした入門書です。 【システム設計編(基本/共有ディスク,ミラーディスク)】 (必須) 設計・構築・運用・保守 クラスタシステムを設計・構築を行う上でほとんどのシステムで必要となる事項をまとめたノウ ハウ集です。構築前に知っておくべき情報、構築にあたっての注意事項などを説明しています。 システム構成が共有ディスクシステムかミラーディスクシステムかで分冊しています。 【システム設計編(応用)】 (選択) 設計・構築・運用・保守 設計編(基本)で触れなかった CLUSTERPRO のより高度な機能を使用する場合に必要となる事項を まとめたノウハウ集です。 【クラスタ生成ガイド(共有ディスク,ミラーディスク)】 (必須) 設計・構築・運用・保守 CLUSTERPRO のインストール後に行う環境設定を実際の作業手順に沿って分かりやすく説明して います。システム構成が共有ディスクシステムかミラーディスクシステムかで分冊しています。 【運用/保守編】 (必須) 設計・構築・運用・保守 クラスタシステムの運用を行う上で必要な知識と、障害発生時の対処方法やエラー一覧をまとめたド キュメントです。 【GUI リファレンス】 (必須) 設計・構築・運用・保守 クラスタシステムの運用を行う上で必要な CLUSTERPRO マネージャなどの操作方法をまとめたリ ファレンスです。 【コマンドリファレンス】 (選択) 設計・構築・運用・保守 CLUSTERPRO のスクリプトに記述できるコマンドやサーバまたはクライアントのコマンドプロン プトから実行できる運用管理コマンドについてのリファレンスです。 【API リファレンス】 (選択) 設計・構築・運用・保守 CLUSTERPRO が提供する API を利用してクラスタシステムと連携したアプリケーションを作成す る場合にお使いいただくリファレンスです。 【注意制限事項集】 (選択) 設計・構築・運用・保守 クラスタシステム構築時、運用時、異常動作等障害対応時に注意しなければならない事項を記載した リファレンスです。必要に応じてお読みください。 【ハードウェア編】 (必須) 設計・構築・運用・保守 Express サーバ本体や共有ディスクなど、クラスタシステムのハードウェア構築に必要な仕様・諸元 についてまとめたドキュメントです。 【PP 編】 (選択必須) 設計・構築・運用・保守 この編に記載されている各 PP は、CLUSTERPRO と連携して動作することができます。 各 PP が、CLUSTERPRO と連携する場合に必要な設定や、スクリプトの記述方法、注意事項など について説明しています。使用する PP については必ずお読みください。 4 (選択) 設計・構築・運用・保守 【データベース監視オプション編】 デ ータベ ース監 視オプ ション を使用 する際 の説明 を記載 した リファ レンス です。必要に 応じて お読み く ださい 。 (選択) 設計・構築・運用・保守 【インターネットサーバ監視オプション編】 イ ンター ネット サーバ 監視オ プショ ンを使 用する 際の説 明を 記載し たリフ ァレン スです 。必要 に応じ て お読み くださ い。 (選択) 設計・構築・運用・保守 【LAN 監視オプション編】 LAN 監 視オプ ション を使用 する際 の説明 を記載 したリ ファ レンス です。 必要に 応じて お読み くださ い。 (選択) 設計・構築・運用・保守 【通報オプション編】 通 報オプ ション を使用 する際 の説明 を記載 したリ ファレ ンス です。 必要に 応じて お読み くださ い。 5 目次 第Ⅰ編 基本編 .............................................................................................................................................. 7 1 LAN監視オプションのセットアップ..................................................................................................... 7 1.1 1.2 1.3 1.4 インストールの前に...........................................................................................................................7 インストール手順 ..............................................................................................................................8 ライセンス登録 ............................................................................................................................... 10 セットアップ後に ........................................................................................................................... 10 2 LAN監視オプションのアンインストール............................................................................................ 11 3 監視オプションをバージョンアップさせる場合.................................................................................. 11 4 LAN監視オプションの使い方 ............................................................................................................. 12 5 補足 ..................................................................................................................................................... 13 第Ⅱ編 詳細編 ............................................................................................................................................ 14 6 LAN監視 ............................................................................................................................................. 14 6.1 6.2 6.3 監視方法の概要 ............................................................................................................................... 14 スクリプトの記述 ........................................................................................................................... 16 動作確認.......................................................................................................................................... 18 6.3.1 監視コマンドの動作確認 ......................................................................................................... 18 監視コマンドからの情報出力 .............................................................................................................. 20 7 7.1 7.2 7.3 8 アラートメッセージ........................................................................................................................ 20 イベント.......................................................................................................................................... 21 障害時のログ採取 ........................................................................................................................... 21 LAN監視コマンド ............................................................................................................................... 22 8.1 8.2 8.3 LAN監視コマンド一覧 ................................................................................................................... 22 監視チャート................................................................................................................................... 22 コマンド表現形式 ........................................................................................................................... 23 8.4 SNMPサービスの設定確認............................................................................................................. 27 ARM_NETIF ......................................................................................................................................... 24 アラートメッセージ一覧 ..................................................................................................................... 28 9 9.1 ARM_NETIFが出力するメッセージ.............................................................................................. 28 9.1.1 9.1.2 9.1.3 9.1.4 正常な動作を示すメッセージ .................................................................................................. 28 設定誤りなどで発生するメッセージ ....................................................................................... 28 LAN監視で異常を検出したときのメッセージ ........................................................................ 29 システム異常などで発生するメッセージ................................................................................ 29 付録.................................................................................................................................................. 31 10 10.1 スクリプト作成 ............................................................................................................................... 31 10.1.1 10.1.2 10.2 開始スクリプト........................................................................................................................ 31 終了スクリプト........................................................................................................................ 34 複数ネットワークアダプタの監視 .................................................................................................. 37 6 第Ⅰ編 基本編 1 LAN監視オプションのセットアップ 1.1 インストールの前に LAN監視オプションは、下記の環境で動作します。セットアップするすべてのサーバで、各項目を確 認してください。 LAN監視オプション動作環境 IA32サーバ、EM64Tサーバ、IPFサーバ ハードウェア OS CLUSTERPROサーバの動作環境と同じです。 CLUSTERPRO CLUSTERPRO LE for Windows Ver7.0 CLUSTERPRO SE for Windows Ver7.0 CLUSTERPRO EE for Windows Ver7.0 CLUSTERPRO SX for Windows Ver7.0 CLUSTERPRO SE for Windows Ver8.0 CLUSTERPRO SX for Windows Ver8.0 14 Mバイト(1コマンドあたり) 必要メモリ容量 3 Mバイト 必要ディスク容量 LAN監視オプションのセットアップは、CLUSTERPROのセットアップ後に行ってください。 CLUSTERPROには最新のアップデートを適用してください。 7 1.2 インストール手順 インストールは、Administrator権限を持つユーザで行ってください。 1) CLUSTERPRO CDのCD媒体をCDドライブ装置に装填してください。自動的にセットアップメ ニューの画面が表示されます。セットアップメニューの画面が表示されない場合は、CDドライ ブ内のmenu.exeを直接実行してください。 2) 「CLUSTERPRO(R) for Windows」を選択します。 3) 「CLUSTERPRO(R) Options for Windows」を選択します。 4) 「CLUSTERPRO(R) LAN監視オプション R3.0」を選択します。 8 CLUSTERPRO LAN監視オプションのセットアップが起動されます。セットアップ用の画面が表 示されますので、画面の指示に従い操作を行ってください。 値を指定する箇所は、以下のインストールフォルダ名の指定だけです。適切なフォルダ名を指定し てください。CLUSTERPROサーバのインストールフォルダ、およびフォルダ名に半角括弧「()」のつ いたフォルダ下にはインストールしないようにしてください。指定したフォルダが存在しない場合は、 セットアップ時に作成されます。 9 1.3 ライセンス登録 インストールが正常に終了すると、引き続きライセンス登録を行います。 ライセンスシートに記載されているシリアル番号とライセンスキーを正しく入力してください。 キャンセルボタンをクリックすると、ライセンス登録を行わずに次の処理に移ります。ここでライ センス登録を行わなかった場合は、スタートメニューから「CLUSTERPRO AP監視」の「ライセンスマ ネージャ」からライセンス登録を行う必要があります。特に理由がない場合、ここでライセンス登録 を行ってください。 なお、シリアル番号、ライセンスキーとも英大文字のI(アイ)とO(オー)は使用していません。 ライセンス登録を行うと、全ての監視コマンドが使用可能になります。ライセンス登録を行わなかっ た場合、監視コマンドは起動しますが、監視処理を行いません。 補足)CLUSTERPRO CDのセットアップメニュー内にある「CLUSTERPRO(R) License Manager」 を実行する必要はありません。 1.4 セットアップ後に セットアップが完了したのち、監視オプションのコマンドへのパスを通すため、マシンを再起動する必 要があります。インストール後に「マシンを再起動する必要がある」旨のメッセージボックスが表示された 場合、実際にコマンドを実行するまでの間にマシンの再起動を行ってください。セットアップ直後に再起 動する必要はありません。 10 2 LAN監視オプションのアンインストール アンインストールは、Administrator権限を持つユーザで行ってください。 下記のいずれかの方法で、アンインストールを実行してください。 1)「アプリケーションの追加と削除」で「プログラムの変更と削除」を指定し、「CLUSTERPRO LAN 監視オプション」を指定する。 2)スタートメニューから「CLUSTERPRO AP監視」内の「CLUSTERPRO LAN監視オプション アン インストール」を指定する。 アンインストールツールを実行しますと画面が表示されますので、画面の指示に従い操作を行ってくだ さい。値を指定する箇所はありません。 3 監視オプションをバージョンアップさせる場合 旧バージョンの監視オプションがインストールされている環境に、新しいバージョンの監視オプション をインストールする場合の手順は、監視オプションを新規インストールする場合の手順と同じです。 旧バージョンの監視オプションがインストールされたままの状態で、新しいバージョンの監視オプショ ンをインストールすると、新しい監視オプションが上書きインストールされ、監視オプションがバージョ ンアップされます。 またバージョンアップ後は、新しいバージョン用のライセンスをあらためて登録してください。旧バー ジョン用のライセンスでは新しいバージョンの監視オプションは動作しません。 【重要】 旧バージョンの監視オプションを使用してCLUSTERPROでアプリケーション監視を行っている最中や イベントビューアで監視オプションのイベントを表示しているときにLAN監視オプションのバージョン アップを行うと、バージョンアップが正常に終了しないことがあります。LAN監視オプションのバージョ ンアップを行う際は、アプリケーション監視を行っているフェイルオーバグループを停止するか、バー ジョンアップ処理を行なっていないサーバ側へ移動させておいてください。バージョンアップ処理のログ がインストールフォルダ下にarm_setup.logとして作成されますので、正常終了しなかった場合は、参考 にしてください。 11 4 LAN監視オプションの使い方 LAN監視オプションの使い方に関して、簡単に説明します。詳細については、「第Ⅱ編 詳細編」に記述し てありますので、適宜そちらを参照ください。 LAN監視を行うには、フェイルオーバグループのスクリプトに、監視オプションの起動・終了を記述し ます。スクリプトの編集は、CLUSTERPROマネージャから実行します。 以下に、スクリプト記述例を示します。 START.BAT : rem 監視オプションの起動 ARMLOAD WatchID /M /FOV ARM_NETIF /A ネットワークアドレス STOP.BAT : rem 監視オプションの終了 ARMKILL WatchID 以上で、LAN監視を行うことができるようになります。 12 5 補足 監視オプションのセットアップ・ライセンス登録・アンインストールに関する補足事項を以下に記述し ます 1) セットアップが完了したのち、もしくは、他の監視オプションが既にインストールされているとき に、LAN監視オプションをインストールする場合、既にインストールされているフォルダ名を変更 することはできません。インストール先を変更したい場合は、全ての監視オプションをアンインス トールしてセットアップをやり直す必要があります。 2) 監視オプションを使用してCLUSTERPROでアプリケーション監視を行っている最中やイベント ビューアで監視オプションのイベントを表示しているときにLAN監視オプションのセットアップ やバージョンアップ、アンインストールを行うと、各処理が正常に終了しないことがあります。LAN 監視オプションのセットアップやアンインストールを行う際は、アプリケーション監視を行ってい るフェイルオーバグループを停止するか、セットアップ処理を行っていないサーバ側へ移動させて おいてください。セットアップやアンインストール処理のログがインストールフォルダ下に arm_setup.logとして作成されますので、正常終了しなかった場合は、参考にしてください。 3) 監視オプションは、1サーバライセンスですので、セットアップを行う各サーバでそれぞれのライ センスキーを使用してライセンス登録を行う必要があります。 4) 監視オプションを上書きセットアップした場合、インストール処理のみで、ライセンス登録は行わ れません。 5) 監視オプションのアンインストールを行うと、自動的にライセンスの削除が行われますので、通常 は、「ライセンス マネージャ」からライセンス削除を行わないでください。 6) 監視オプションのバージョンアップ時に上書きインストールを行うと、旧製品のライセンスが自動 的に削除されます。 7) 5,6のようにライセンスの削除が実行される場合、クラスタを構成しているサーバは全て正常状態、 もしくはダウン後再起動状態である必要があります。1サーバでもダウン状態であった場合、ライ センス削除を行うことができません。ライセンス削除を行うことができない場合、その旨のメッセー ジボックスが表示され、処理を続行するかキャンセルするかを選択することができます。処理を続 行した場合、ライセンスは残ります。この残ったライセンスを削除するには、あらためて、監視オ プションをセットアップした後、全サーバを正常状態にした後、アンインストールを行う必要があ ります。なお、ライセンスが残っていても、その製品を使用する予定がないのであれば、特に問題 はありません。 8) アンインストール時にクラスタを構成している全サーバが正常状態でない場合、アンインストール 開始時にライセンス削除が行えない旨のメッセージが表示されます。 9) アンインストールが異常終了した場合、再度セットアップを行ってからアンインストールを実行す ると正常に終了することがあります。 10) データベース監視オプションを本監視オプションと同時に使用する場合は、監視オプションのイン ストールフォルダのパス中に半角括弧「()」が含まれないようにインストールしてください。 13 第Ⅱ編 詳細編 6 LAN監視 6.1 監視方法の概要 CLUSTERPRO LAN 監 視 オ プ シ ョ ン で は 、 自 サ ー バ の ネ ッ ト ワ ー ク ア ダ プ タ の LinkUp/LinkDown状態を監視するために、スクリプトに記述できるコマンドを提供しています。 本監視コマンドを実行すると、パラメータで指定された間隔でネットワークアダプタの監視処 理を行い、LinkDown状態が一定時間継続するまで、監視処理を続けます。ネットワークアダプ タの異常を検出すると本監視コマンドは、終了します。 本監視コマンドは、CLUSTERPROのフェイルオーバグループのスクリプトに記述すること で使用します。具体的には、ARMLOADコマンドで本監視コマンドを実行し、ARMKILLコマ ンドで終了させます。 ネットワークアダプタの異常を検出すると監視コマンドが終了しますので、ARMLOADコマ ンドのパラメータで、フェイルオーバやサーバシャットダウンなどの動作を行わせるようにしま す。 監視動作概要図 CLUSTERPRO ARMLOADコマンド 監視コマンド ネットワークアダプタ フェイルオーバグループ起動 監視コマンド起動 監視開始 異常検出 監視コマンドの終了を検出 障害 発生 監視コマンド終了 フェイルオーバグループ停止 ARMLOADパラメータによりフェイルオーバやサーバシャットダウンなどが 実行されることによりフェイルオーバグループが停止する。 ※ CLUSTERPROのリソース監視のパブリックLAN監視との相違 CLUSTERPRO標準機能のパブリックLAN監視では、ネットワークの通信の異常を検出す るのに対し、本監視コマンドでは、自サーバのネットワークアダプタのLinkDownを検出し ます。監視コマンドは、指定したアドレスとの通信を監視するのではなく、指定したアドレ スを持つネットワークアダプタを監視します。具体的には、自サーバのLANケーブルが抜け た場合などに障害を検出することができるようになります。 パブリックLAN監視 指定したアドレスと通信を行うことができるかどうかを監視 LAN監視コマンド 指定したアドレスを持つ自サーバのネットワークアダプタが通信を行 うことができるかどうかを監視 14 【重要】 (1) 本監視コマンドは、ネットワークアダプタのLinkDownを監視することが目的であ り、ネットワークアダプタが異常になった場合の調査や原因究明を行うものではあ りません。障害が発生した場合、その詳細な原因は、Windowsのログなど他の手段 で原因を判断する必要があります。 (2) 本監視コマンドは、SNMPサービスを使用する場合には、Windows 2000 SP3以降 で動作します。 15 6.2 スクリプトの記述 以下の点に注意して、スクリプトを作成してください。 ・ ARMLOADコマンドによる動作ポリシー /M 障害検出時、サーバシャットダウン /M /FOV 障害検出時、フェイルオーバグループのフェイルオーバを発生 ARMLOADに/FOVパラメータを指定してフェイルオーバグループを起動した場合、障害 を検出した後フェイルオーバが発生しますが、さらにフェイルオーバ先のサーバで障害が 発生した場合、フェイルオーバ元のサーバにフェイルオーバグループが戻ってくる可能性 があります。このためフェイルオーバ発生後は、すみやかに障害発生原因を取り除いてく ださい。フェイルオーバグループのフェイルオーバ動作については、本監視コマンドでは なくARMLOADの上記パラメータにより制御します。 以下に、スクリプト記述例を示します。 START.BAT(異常検出時サーバシャットダウンさせたい場合) : ARMLOAD WATCHID /M LAN監視コマンド パラメータ : START.BAT(異常検出時フェイルオーバさせたい場合) : ARMLOAD WATCHID /M /FOV LAN監視コマンド パラメータ : STOP.BAT : ARMKILL WATCHID : スクリプト記述の具体例については、「10.1 スクリプト作成」を参照してください。 16 【重要】 (1)本監視コマンドはGUI画面を持たないためCLUSTERPRO Serverサービスの“デスクトッ プとの対話”を許可する必要はありません。 (2) CLUSTERPRO Serverサービスに”デスクトップとの対話”を許可するとスクリプトの進 行状況を画面にて確認することができ、スクリプトをデバッグする際に設定すると効果が あります。ただし”デスクトップとの対話”を許可しているとサーバのログオフ時、本監視 コマンドが終了しフェイルオーバが発生することがあります。このため”デスクトップとの 対話”を許可する場合、ARMLOADコマンドにアドミニストレータアカウントを指定して ください。アカウントは、CLUSTERPROマネージャの「クラスタのプロパティ」で設定 しておいてください。CLUSTERPROマネージャでアカウントを登録していない場合、 CLUSTERPROマネージャのアラートビュー、サーバのイベントビューアに以下のエラー メッセージが表示されます。 「グループxxxのアプリケーション(監視ID=xxx)の起動に失敗しました。」 この場合、指定ユーザで監視コマンドを起動させようとしても監視コマンドは起動しませ ん。 以下に、ARMLOADコマンドにアカウントを指定するスクリプト記述例を示します。 START.BAT(指定ユーザで監視コマンドを起動させる場合) : ARMLOAD WATCHID /U アカウント名 /M /FOV LAN監視コマンド パラメータ : ARMLOADコマンド、アカウントの設定に関しては、それぞれ「システム構築ガイドコマン ドリファレンス」、「システム構築ガイドGUIリファレンス」を参照してください。 17 6.3 動作確認 以下の操作を行い、フェイルオーバグループが正常に動作していることをCLUSTERPROマ ネージャの画面で確認してください。 6.3.1 監視コマンドの動作確認 スクリプト内に監視コマンドを記述します。フェイルオーバグループを作成したのち、以下の 操作を行い、監視コマンドが正常に動作していることを確認してください。 6.3.1.1 グループの起動 選択したフェイルオーバグループを起動します。 起動したいフェイルオーバグループをメイン画面のツリービューで選択した後、[操作]-[グルー プの起動]を選択してください。 グループの起動で監視コマンドがCLUSTERPROマネージャに監視開始のメッセージを表示 しなかったり、逆にエラーメッセージを表示する場合、監視を開始しない要因として以下の点が 考えられます。これらの点についてはエラーメッセージをもとに対処を行ってください。 ・ ネットワークの設定やサーバの環境が適切でない場合 ・ 監視コマンドのパラメータ値が適切でない場合 ・ SNMPサービスの設定が適切でない場合 SNMPサービスの設定については「8.4 SNMPサービスの設定確認」を参照してください。 6.3.1.2 グループの停止 選択したフェイルオーバグループを停止します。 停止したいフェイルオーバグループをメイン画面のツリービューで選択した後、[操作]-[グルー プの停止]を選択します。 フェイルオーバグループを起動する全てのサーバに対して、グループの起動とグループの停止 を確認してください。 6.3.1.3 グループの移動 サーバ間のフェイルオーバグループの移動を行います。 グループの起動を行い、次々と他のサーバにグループを移動させます。 移動したいフェイルオーバグループをメイン画面のツリービューで選択した後、[操作]-[グルー プの移動]を選択します。 グループの移動で監視コマンドがCLUSTERPROマネージャに監視開始のメッセージを表示 されていることを確認してください。 6.3.1.4 グループのフェイルオーバ フェイルオーバを行います。 グループの起動を行い、そのサーバをスタートメニューからシャットダウンさせます。フェイ ルオーバグループがフェイルオーバ先のサーバにフェイルオーバすることを確認します。 シャットダウンしたサーバは再起動後、サーバ復帰を行います。 6.3.1.5 障害検出確認 フェイルオーバグループを起動させ、監視を開始させます。 フェイルオーバグループを起動しているサーバにおいて、監視を行っているネットワークアダ プタのLANケーブルを全て抜いて障害状態にします。サーバのシャットダウン、もしくはフェ イルオーバグループのフェイルオーバが発生すれば、正しく障害を検出しています。 各サーバにおいて確認を行います。 障害検出の確認が終わったら、LANケーブルを元にもどしてください。 18 注意: 監視間隔や応答時間のパラメータに、極端に小さい値(例:1)を指定して監視コマンドを起動した場 合は、システムの環境によっては正常に監視が行えないことがありますので、事前に充分な動作 確認を行ってから、運用してください。 19 7 監視コマンドからの情報出力 監視コマンドは、監視状況をCLUSTERPROマネージャのアラートビュー上に表示します。 システムやI/Oの高負荷などで情報出力が行えなくなった場合、監視コマンドは、一時的に情報 出力処理を中断することがあります。その間のLAN監視自体は、続行されます。 また、アラートビューに表示されるメッセージと同一の内容が監視コマンドを実行している サーバのイベントにも出力されます。 7.1 アラートメッセージ マネージャのアラートビューに表示 1行111バイト以内のメッセージを表示します。表示内容が長い場合は、複数行で表示されま す。複数行表示の場合は、タイミングによって他のメッセージの表示が割り込まれることがあり ます。アラートメッセージのIDは、0で固定です。イベントログのIDは表示されませんので注意 してください。 また、アラートビューに表示されるメッセージは、同時にCLUSTERPROインストールフォ ルダ配下のARM.LOGに同一内容を出力します。 アラートメッセージの詳細については、「9 アラートメッセージ一覧」を参照してください。 【注意】 CLUSTERPROマネージャと通信を行っているネットワークに接続されているネット ワークアダプタで異常が発生した場合、CLUSTERPROマネージャのアラートビュー に障害メッセージが出力されないことがあります。 20 7.2 イベント 監視コマンドを実行しているサーバ上で、イベントビューアによりイベントを表示することが できます。 監視オプションのイベントは、アプリケーションイベントで、ソース名が、「CLUSTERPRO AP WATCH」になります。 7.3 障害時のログ採取 監視コマンドの障害ログは、CLUSTERPROサーバの障害ログと同じフォルダ下に出力され ます。ログの採取は、CLUSTERPROのログ採取と同じ方法で採取します。「CLUSTERPRO システム構築ガイド 運用/保守編」を参照してください。 21 8 LAN監視コマンド 8.1 LAN監視コマンド一覧 LAN監視オプションでは、スクリプトに記述するLAN監視コマンドを提供しています。 スクリプト内でのみ使用可能なコマンド コマンド 使用用途 参照ページ ARM_NETIF.EXE ネットワークアダプタの監視を行います。 24 【重要】 監視コマンドは、フェイルオーバグループで使用するスクリプト内でのみ使用可能です。他の 方法では、使用しないでください。他の方法で監視コマンドを実行した場合、コマンドプロンプ トのウィンドウが表示されたり、タスクバー上にアイコンが表示されたりなどのアプリケーショ ンが実行されたことを示す画面上の表示が一切ありません。そのため、不用意に実行させても実 行されているかどうかがわからず、トラブルの原因になります。なお、タスクマネージャなどで プロセス一覧を表示させると、起動されているかどうかを確認することができます。 8.2 監視チャート LAN監視オプションは、以下のタイミングで障害を認識します。 ←監視間隔→ 障害 監視処理 応答(エラー) リトライ1回目 リトライ 2回目 ※リトライ回数2回の場合 監視処理を行った時点でのLinkUp/LinkDown状態により、LinkDown状態が継続しているか どうかを判断します。そのため、監視間隔の間のLinkUp/LinkDownの状態変化に関しては考慮 しません。 また、指定した応答待ち時間内にLinkUp/LinkDownの状態を取得できなかった場合はエラー とはみなしません(LAN監視コマンドのパラメータによりエラーとみなすこともできます)。 ←応答待ち時間→ ←監視間隔→ ? 22 8.3 コマンド表現形式 コマンドの機能についての見方について説明します。機能説明は、以下の形式で行ないます。 ・ コマンドライン ユーザが入力する実際のイメージを示します。 [] は、囲まれたパラメータが省略可能であることを示します。 | は、区切られたパラメータのいずれかを選択することを示します。 ・ 説明 機能に関する説明です。 ・ パラメータ 上記コマンドラインで示されたパラメータに関する説明です。 ・ 補足 補足事項です。パラメータの設定の詳細などが説明されています。 ・ 監視方法 監視方法に関する説明です。 ・ 注意 コマンドを使用する際の注意事項です。 ・ コマンド使用例 実際にコマンドを使用する際のスクリプトへの記述例です。 23 ARM_NETIF LANの監視を行います。 コマンドライン ARM_NETIF 説明 パラメータ [/A ネットワークアドレス] [/N コニュニティ名] [/E 障害検出種別] [/I 監視間隔] [/C リトライ回数] [/R 応答待ち時間] ネットワークアドレスを指定することで、監視を行うネットワークアダプタ を特定し、LAN監視を行います。LANの異常を検出すると、本監視コマンド は終了します。 /A ネットワークア 監視を行いたいネットワークアダプタのネットワークアド レスを指定します。 ドレス 既定値 サーバ上の全てのネットワークアドレス。 /N コミュニティ名 SNMPのコミュニティ名を指定します。指定しない場合は、 SNMPを利用せずに監視を行います。 既定値 なし /E 障害検出種別 /I 監視間隔 補足 LinkUp/Downの検出時に通信障害などが発生したときの動 作を指定します。本パラメータを省略した場合、LinkDown の障害とはみなしません。 障害検出種別には、A、F、Sを指定することができます。 A LinkUp/Downの検出時の障害をLinkDown障害と みなす。 F 上記に加え、ユーザミスも異常とみなす。 S サービスが停止した場合、異常とみなす。 LAN監視の監視間隔(1~10000)を秒数で指定します。 既定値 30。 /C リトライ回数 LAN監視で障害を検出したときのリトライ回数(1~10000) を指定します。 既定値 5。 /R 応答待ち時間 LAN監視処理の応答待ち時間(1~10000)を秒数で指定しま す。 既定値 60。 /Aパラメータについて ネットワークアドレスは、以下の形式で記述します。 /A IPアドレス/ネットマスク ネットマスクは、アドレス形式でもビット列長形式でも記述可能です。 複数指定する場合は、カンマで区切ります。最大16アドレス指定することが できます。 指定する際は不要なスペースは記述しないでください。 記述例 /A 192.168.10.2/255.255.255.0,192.168.15.4/24 複数指定した場合、記述したネットワークアドレスに該当する全てのネット ワークカードが同時に障害になった場合に異常とみなします(「10.2 複数 ネットワークアダプタの監視」参照)。また、本パラメータを省略した場合、 サーバ上の全てのネットワークアダプタが同時に障害になった場合に異常 とみなします。 本監視コマンドは、AFTのチーミングにより作成される仮想ネットワークア 24 ダプタを監視することもできます。 /Nパラメータについて SNMPサービスのコミュニティ名は、大文字、小文字を区別します。監視オプショ ンが起動するすべてのクラスタノードで設定したコミュニティ名と同一の値を指定し てください。 ネットワークアダプタのドライバから直接状態を取得する場合は、/Nパラメータを記 述しません。 どちらの方法で監視が可能であるかは、ネットワークアダプタにより異なる可能性 がありますので、6.3 動作確認 を参照して確認を行ってください。通常どちらの 方法でも監視することができます。 /Eパラメータについて 監視処理において、通信障害やSNMP障害など監視に直接係わらない処理に おいて障害が発生する場合があります。システムの高負荷やリソース不足、 またはSNMPの設定ミスなどが原因と考えらる障害を異常とみなしたい場 合は、"/E A"を指定してください。 ライセンスエラーを異常とみなしたい場合は、"/E F"を指定してください。 SNMPサービスが停止した場合は監視を中断しますが、"/E S"を指定した場 合には異常とみなします。ただし、”/E S”は、/Nパラメータにコミュニティ 名を指定した場合のみ、設定が有効になります。 パラメータ形式エラーの場合、本パラメータに関わらず、フェイルオーバは発生し ません。 /A,/Nパラメータについて 上記パラメータで指定可能な文字列の長さは、255バイトまでです。実際に 有効な長さは、各パラメータによって異なりますが、本監視コマンドでは、 有効長の確認は行いません。 監視方法 本監視コマンドでは、以下の監視を行います。 SNMPサービスまたは、ネットワークドライバに対して、ネットワークアダ プタのLinkUp/LinkDown情報の確認を行い、リトライ分、LinkDown状態 を連続して検出した場合、障害とみなします。 注意1 本監視コマンドを動作させるフェイルオーバグループを起動した際に、 CLUSTERPROマネージャのアラートビューに、「ARM_NETIFは起動し ました。」のメッセージが表示されたのち、「ARM_NETIFは、ネットワー クアダプタxxxの監視を開始します。」が表示されない場合は、/Aパラメー タの設定値とネットワークアダプタに設定されているネットワークアドレ スが一致していないか、SNMPとの通信で障害が発生している可能性があり ます。SNMPとの通信障害が発生している場合は、/E Aパラメータを指定す れば、障害を検出することができます。 インタコネクト専用のネットワークアダプタを監視することは可能ですが、 運用上、フェイルオーバする必要がない場合は、インタコネクト専用のネッ トワークアダプタは監視の対象外になるようにしてください。 Windows Server 2003においては、SNMPサービスのコミュニティ名が初期 状態で設定されていません。SNMPを使用してLAN監視を行う場合は、 SNMPサービスのプロパティでコミュニティ名を設定したのち、本監視コマ ンドをご利用ください。 SNMPを使用して監視を行う場合と、ネットワークドライバから情報を取得 して監視を行う場合とでは、監視開始時にマネージャ画面に表示される監視 対象のネットワークアダプタの表示名が異なる場合がありますが、監視動作 注意2 注意3 注意4 25 注意5 コマンド使用例 には問題ありません。 SNMPを使用して監視を行う場合、RRAS (Router and Remote Access Service)が 起動していると、LAN監視コマンドが正常に動作しない場合があります。 RRASを動作させるサーバ上でLAN監視オプションを動作させる場合は、SNMPを 使用しないように、/Nパラメータを指定しないで監視コマンドを起動してく ださい。 ARMLOAD LANWATCH /M ARM_NETIF /A 192.168.10.0/255.255.255.0 通常、本監視コマンドは/AパラメータでパブリックLANのネットワークアダ プタを指定します。 26 8.4 SNMPサービスの設定確認 監視オプションがSNMPを利用してネットワークアダプタの監視を行うためには、SNMP サービスのプロパティが適切に設定されている必要があります。このため以下に記載する確認内 容を参照してSNMPサービスのプロパティの設定を確認してください。 サービスマネージャから「SNMP Service」のプロパティを選択し「セキュリティ」タブを表 示させます。 以下の点を確認してください。 ・ 「受け付けるコミュニティ名」のコミュニティの欄に「public」、または監視オプション の /N パラメータで指定する値が設定されており「読み取り」以上の権利が設定されてい ること ・ 「すべてのホストからSNMPパケットを受け付ける」にチェックがされているか、あるい は「これらのホストからSNMPパケットを受け付ける」にチェックがされている場合は、 SNMPパケットを受け付けるホストの欄にループバックアドレス(127.0.0.1)が設定され ていること 【重要】 (1)監視オプションを起動するすべてのクラスタノードで適切な設定になっていることを確認 してください。 (2)設定が適切でない場合は、上記に記載した確認内容を参照して設定を変更してください。 27 9 アラートメッセージ一覧 監視コマンドが、CLUSTERPROマネージャのアラートビューに表示するメッセージの一覧です。 同一のメッセージが監視コマンドを実行しているサーバのイベントビューアにも表示されます。表中 のIDは、イベントログのイベントIDを示します。 9.1 9.1.1 ARM_NETIFが出力するメッセージ 正常な動作を示すメッセージ メッセージ 説 明 補 足 ID ARM_NETIFが起動しました。 ARM_NETIFが起動されたこと 本メッセージは、CLUSTERPROが表 1 を示します。 示する「グループxxxをサーバxxxで起 情報 動しました」などのメッセージより先に 表示されることがありますが、問題あり ません。 ARM_NETIFは、ネットワークア ARM_NETIFがネットワークア 上記メッセージの後に本メッセージが 2 ダプタxxxの監視を開始します。 ダプタxxxの監視を開始したこと 表示されていない場合は、ネットワーク 情報 を示します。 アドレスが正しく設定されていないか、 SNMPとの通信障害が発生している可 能性があります。 ARM_NETIFは、ネットワークア ARM_NETIFが終了することを - 3 情報 ダプタの監視を終了します。 示します。 9.1.2 設定誤りなどで発生するメッセージ メッセージ 説 明 対 処 ID ARM_NETIFは、ネットワークア 直前に表示されているメッセージ 直前のメッセージを元に対処を行って 6 ダプタの監視を行いません。 内容が原因で監視を行わない状態 ください。 エラー になったことを示します。 ARM_NETIFのライセンスが登 ライセンス登録が行われていな ライセンスマネージャからライセンス 9 録されていません。 いことを示します。 登録を行ってください。 エラー ARM_NETIFのINFファイルが インストールフォルダ下に該当 LAN監視オプションの再インストー 6 するINFファイルが存在しませ ルが必要です。 見つかりません。 エラー ん。 INFファイルの削除は行わないでくだ さい。 ARM_NETIFのINFファイルの INFファイル内の情報が不正に LAN監視オプションの再インストー 6 内容が壊れています。 なっています。 ルが必要です。 エラー INFファイルの内容の更新などは行わ ないでください。 ARM_NETIF の コ マ ン ド パ ラ コマンドパラメータ内のダブル パラメータに不要なダブルクォーテー 7 メータの形式が不正なため、パラ クォーテーションの対応が不正 ションが入っていないか確認してくだ エラー メータ解析を行うことができま になっています。 さい。 せん(コマンドパラメータ)。 ARM_NETIFのパラメータが不 ARM_NETIFのパラメータ値が 監視コマンドのパラメータ値を確認し 7 正なため、ネットワークアダプタ 形式的に不正であったことを示 てください。 エラー の監視は行いません。 します。 SNMPサービスが存在しません。SNMPサービスが存在しないこと 実際にSNMPサービスが存在するかど 6 を示します。 うか確認してください。 エラー SNMPサービスが開始されてい SNMPサービスが停止しているこ フェイルオーバグループの起動中にSN 5 ません。ARM_NETIFは、ネット とを示します。 MPサービスの停止・開始を行うと各 情報 ワークアダプタの監視を中断し メッセージが表示されます。SNMPサー ます。 28 メッセージ 説 明 ID 対 処 SNMPサービスが開始されまし SNMPサービスが再開されたこと ビス停止中は、監視処理を行いません。5 情報 た。ARM_NETIFは、ネットワー を示します。 クアダプタの監視を開始します。 ARM_NETIFは、Windows2000 WindowsNTサーバで本コマンド 本監視コマンドは、Windows2000 SP3 6 より古いOSでは動作しません。 を起動したことを示します。 以上から動作可能です。 エラー ARM_NETIFは、Windows2000 Windows2000 SP3未適用のサー 6 SP3以前では動作しません。 バで本コマンドを起動したことを エラー 示します。 9.1.3 LAN監視で異常を検出したときのメッセージ メッセージ 説 明 ARM_NETIFは、ネットワークア ARM_NETIFが異常検出のため 本コマンドが終了します。 ダプタの監視を終了します。 終了することを示します。 ARM_NETIFは、ネットワークア 表示されているネットワークア 障害の原因を取り除いてください。 ダプタxxxのリンクダウンを検出 ダプタにおいて、LinkDownを検 しました。 出したことを示します。 9.1.4 ID 対 処 4 エラー 8 警告 システム異常などで発生するメッセージ メッセージ 説 明 対 処 ID AP監視のモジュールファイル名 Win32API の 表示されているエラーコードを元に対 7 の取得に失敗しました(エラー GetModuleFileNameのエラーを 処を行ってください。 エラー コード nn)。 示します。エラーコードは、 GetLastErrorの値です。 AP監視のモジュールファイル名 モジュールファイル名がフルパ - 7 が不正です(モジュールファイル ス記述でありません。もしくは、 エラー 名)。 拡張子がありません。 ARM_NETIF は 、 CLUSTERPROのレジストリの 表示されているエラーコードを元に対 7 CLUSTERPROのレジストリの オープンに失敗しました。 処を行ってください。 エラー オープンに失敗しました(エラー コード nn)。 ARM_NETIF は 、 Win32API の RegQueryValueEx 表示されているエラーコードを元に対 7 CLUSTERPROのインストール のエラーを示します。エラーコー 処を行ってください。 エラー フォルダ名の取得に失敗しまし ドは、GetLastErrorの値です。 た(エラーコード nn)。 ARM_NETIFは、コマンドパラ Win32APIのLocalAllocのエラー 表示されているエラーコードを元に対 7 メータの処理を行うための領域 を示します。エラーコードは、 処を行ってください。 エラー 確保に失敗しました(エラーコー GetLastErrorの値です。 ド nn)。 ARM_NETIFの初期処理時にOS Win32APIのGetVersionEx のエ 表示されているエラーコードを元に対 7 のバージョン情報の取得に失敗 ラーを示します。エラーコード 処を行ってください。 エラー しました(エラーコード nn)。 は、GetLastErrorの値です。 SNMPサービスの情報取得に失 Win32APIのサービス情報取得 表示されているエラーコードを元に対 7 敗しました(エラーコード nn)。 関数のエラーを示します。エラー 処を行ってください。 エラー コードは、GetLastErrorの値で す。 SOCKETの作成に失敗しました Win32API の socket 関 数 の エ 表示されているエラーコードを元に対 7 (エラーコード nn)。 ラーを示します。エラーコード 処を行ってください。 エラー は、WSAGetLastErrorの値です。 29 メッセージ 説 明 対 処 ID SOCKETのデータ送信に失敗し Win32API の send 関 数 の エ ラ ー 表示されているエラーコードを元に対 7 ました(エラーコード nn)。 を示します。エラーコードは、 処を行ってください。 エラー WSAGetLastErrorの値です。 SOCKETのデータ受信に失敗し Win32API の recv 関 数 の エ ラ ー 表示されているエラーコードを元に対 7 ました(エラーコード nn)。 を示します。エラーコードは、 処を行ってください。 エラー WSAGetLastErrorの値です。 SOCKET通信に失敗しました(エ Win32API の select 関 数 の エ 表示されているエラーコードを元に対 7 ラーコード nn)。 ラーを示します。エラーコード 処を行ってください。 エラー は、WSAGetLastErrorの値です。 SOCKET通信でタイムアウトが Win32API の select 関 数 で タ イ 応答待ち時間を長くするか、ネットワー 7 発生しました。 ムアウトを検出したことを示し ク障害が発生していないか確認してく エラー ます。 ださい。 ネットワークアダプタ情報が不 SNMP サ ー ビ ス か ら 取 得 し た ネットワークドライバなどに異常がな 7 正です。 ネットワークアダプタ情報の内 いが確認してください。 エラー 容が正しくないことを示します。 ネットワークアダプタ情報の取 SNMPサービスからネットワー ネットワークドライバなどに異常がな 7 得に失敗しました(エラーコード ク ア ダ プ タ 情 報 を 取 得 で き な いが確認してください。 エラー nn)。 かったことことを示します。エ ラーコードは、SNMPサービスが 通知するエラーコードです。 30 10 付録 10.1 スクリプト作成 10.1.1 開始スクリプト START.BATを修正します。 rem 業務通常処理 と rem フェイルオーバ後の業務起動ならびに復旧処理 のコメントが記述されている後方の各プライオリティの処理部分の計4箇所に監視コマンド を起動するARMLOADコマンドを記述します。 下記のstart.batスクリプトを参考にしてください。 rem rem rem rem rem rem *************************************** * start.bat * * * * title : start script file sample * * version : 001.01 * *************************************** rem *************************************** rem 起動要因チェック rem *************************************** IF "%ARMS_EVENT%" == "START" GOTO NORMAL IF "%ARMS_EVENT%" == "FAILOVER" GOTO FAILOVER IF "%ARMS_EVENT%" == "RECOVER" GOTO RECOVER rem ActiveRecoveryManager 未動作 GOTO no_arm rem *************************************** rem 通常起動対応処理 rem *************************************** :NORMAL rem ディスクチェック IF "%ARMS_DISK%" == "FAILURE" GOTO ERROR_DISK rem ************* rem 業務通常処理 rem ************* rem rem rem rem rem ARMRSPでリソースが異常状態のときに フェイルオーバを発生させる ARMRSPが異常状態になったとき、 ARMLOADでサーバシャットダウンを発生させる (例)ARMLOAD watchID /R 9 /H 1 ARMRSP /A /PL 10.10.9.8 /PL 10.10.9.9 rem プライオリティ チェック IF "%ARMS_SERVER%" == "OTHER" GOTO ON_OTHER1 31 rem rem rem rem ************* 最高プライオリティ での処理 (例) ARMBCAST /MSG "最高プライオリティサーバで起動中です" /A ************* ARMLOAD LANWATCH /M /FOV ARM_NETIF /A 192.168.10.0/255.255.255.0 ① GOTO EXIT :ON_OTHER1 rem ************* rem 最高プライオリティ 以外での処理 rem (例) ARMBCAST /MSG "プライオリティサーバ以外で起動中です" /A rem ************* ARMLOAD LANWATCH /M /FOV ARM_NETIF /A 192.168.10.0/255.255.255.0 ② GOTO EXIT rem *************************************** rem リカバリ対応処理 rem *************************************** :RECOVER rem rem rem rem ************* クラスタ復帰後のリカバリ処理 (例) ARMBCAST /MSG "Serverの復旧が終了しました" /A ************* GOTO EXIT rem *************************************** rem フェイルオーバ対応処理 rem *************************************** :FAILOVER rem ディスクチェック IF "%ARMS_DISK%" == "FAILURE" GOTO ERROR_DISK rem ************* rem フェイルオーバ後の業務起動ならびに復旧処理 rem ************* rem rem rem rem rem ARMRSPでリソースが異常状態のときに フェイルオーバを発生させる ARMRSPが異常状態になったとき、 ARMLOADでサーバシャットダウンを発生させる (例)ARMLOAD watchID /R 9 /H 1 ARMRSP /A /PL 10.10.9.8 /PL 10.10.9.9 rem プライオリティ のチェック IF "%ARMS_SERVER%" == "OTHER" GOTO ON_OTHER2 rem ************* 32 rem 最高プライオリティ での処理 rem (例) ARMBCAST /MSG "最高プライオリティサーバで起動中です(フェイルオーバ後)" /A rem ************* ARMLOAD LANWATCH /M /FOV ARM_NETIF /A 192.168.10.0/255.255.255.0 ③ GOTO EXIT :ON_OTHER2 rem ************* rem 最高プライオリティ 以外での処理 rem (例) ARMBCAST /MSG "プライオリティサーバ以外で起動中です(フェイルオーバ後)" /A rem ************* ARMLOAD LANWATCH /M /FOV ARM_NETIF /A 192.168.10.0/255.255.255.0 GOTO EXIT rem *************************************** rem 例外処理 rem *************************************** rem ディスク関連エラー処理 :ERROR_DISK ARMBCAST /MSG "切替パーティションの接続に失敗しました" /A GOTO EXIT rem ARM 未動作 :no_arm ARMBCAST /MSG "ActiveRecoveryManagerが動作状態にありません" /A :EXIT 33 ④ 10.1.2 終了スクリプト STOP.BATを修正します。 rem 業務通常処理 と rem フェイルオーバ後の業務起動ならびに復旧処理 のコメントが記述されている後方の各プライオリティの処理部分の計4箇所に監視コマンド を終了するARMKILLコマンドを記述します。 下記のstop.batスクリプトを参考にしてください。 rem rem rem rem rem rem rem *************************************** * stop.bat * * * * title : stop script file sample * * date : 1999/11/30 * * version : 001.01 * *************************************** rem *************************************** rem 起動要因チェック rem *************************************** IF "%ARMS_EVENT%" == "START" GOTO NORMAL IF "%ARMS_EVENT%" == "FAILOVER" GOTO FAILOVER rem ActiveRecoveryManager 未動作 GOTO no_arm rem *************************************** rem 通常終了対応処理 rem *************************************** :NORMAL rem ディスクチェック IF "%ARMS_DISK%" == "FAILURE" GOTO ERROR_DISK rem ************* rem 業務通常処理 rem ************* rem rem rem rem リソースの異常監視を終了 ARMLOADで起動したARMRSPの終了コマンド watchIDはARMLOAD指定時のものを使用する (例)ARMKILL watchID rem プライオリティ チェック IF "%ARMS_SERVER%" == "OTHER" GOTO ON_OTHER1 rem rem rem rem ************* 最高プライオリティ での処理 (例)ARMBCAST /MSG "最高プライオリティサーバで終了中です" /A ************* 34 ARMKILL LANWATCH ① GOTO EXIT :ON_OTHER1 rem ************* rem 最高プライオリティ 以外での処理 rem (例)ARMBCAST /MSG "プライオリティサーバ以外で終了です" /A rem ************* ARMKILL LANWATCH ② GOTO EXIT rem *************************************** rem フェイルオーバ対応処理 rem *************************************** :FAILOVER rem ディスクチェック IF "%ARMS_DISK%" == "FAILURE" GOTO ERROR_DISK rem ************* rem フェイルオーバ後の業務起動ならびに復旧処理 rem ************* rem rem rem rem リソースの異常監視を終了 ARMLOADで起動したARMRSPの終了コマンド watchIDはARMLOAD指定時のものを使用する (例)ARMKILL watchID rem プライオリティ のチェック IF "%ARMS_SERVER%" == "OTHER" GOTO ON_OTHER2 rem rem rem rem ************* 最高プライオリティ での処理 (例)ARMBCAST /MSG "最高プライオリティサーバで終了中です(フェイルオーバ後)" /A ************* ARMKILL LANWATCH ③ GOTO EXIT :ON_OTHER2 rem ************* rem 最高プライオリティ 以外での処理 rem (例)ARMBCAST /MSG "プライオリティサーバ以外で終了中です(フェイルオーバ後)" /A rem ************* ARMKILL LANWATCH ④ GOTO EXIT 35 rem *************************************** rem 例外処理 rem *************************************** rem ディスク関連エラー処理 :ERROR_DISK ARMBCAST /MSG "切替パーティションの接続に失敗しました" /A GOTO EXIT rem ARM 未動作 :no_arm ARMBCAST /MSG " ActiveRecoveryManagerが動作状態にありません" /A :EXIT 36 10.2 複数ネットワークアダプタの監視 CLUSTERPRO のサーバにパブリック LAN が複数設定されている場合、監視コマンドの記述の 方法により、各ネットワークアダプタの障害状態によるフェイルオーバ動作を指定することができま す。 IP1(192.168.0.xx/255.255.255.0) NEC NEC Express5800/130Dpro Express5800/130Dpro インタコネクト専用 LAN IP2(192.168.1.xx/255.255.255.0) ネットワーク アダプタ IP1 IP2 スクリプト記述 /A パラメータで複数指定(※1) ARMLOAD を複数記述(※2) ARMLOAD ~ ARM_NETIF /A IP1,IP2 ARMLOAD ~ ARM_NETIF /A IP1 ARMLOAD ~ ARM_NETIF /A IP2 ○ ○ フェイルオーバしない フェイルオーバしない ○ × フェイルオーバしない フェイルオーバする × ○ フェイルオーバしない フェイルオーバする × × フェイルオーバする フェイルオーバする ○:正常 ×:異常 ※1 ARM_NETIF コマンドの/A パラメータで複数のネットワークアドレスを記述した場合、全て のネットワークアダプタが異常になったときにフェイルオーバが発生します。 ※2 ARM_NETIF コマンドの/A パラメータに 1 つのネットワークアドレスを記述した ARMLOAD を複数記述した場合、いずれかのネットワークアダプタが異常になったときにフェイルオーバ が発生します。 37