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有体物管理センター活動報告
海外遺伝資源活用事例紹介 ネパール、インドネシア MMC/有体物管理センター 深見克哉 有体物管理センター A.なぜ、 海外生物資源の活用について、 MMCが 力を入れて 取り組んでいるのか? 2 有体物管理センターの 役割と必要性 有体物管理センター 1.大学で創出された成果有体物の積極的活用 2.有体物の移動に伴う契約の一元管理 ⇒成果有体物の履歴管理 3.契約に伴う研究者工数の軽減と人材育成 4.国内外の法規遵守 ⇒生物多様性条約、ITPGR、外為法、企業 その他政府ガイドライン 有体物管理センターの役割 九州大学 研究者 研究者 研究者 研究者個人の管理は限度を超えた(組織対応必須) ! 研究者 より研究者の立場に立った管理手法が必要 ! 有体物管理 センター 海外 他機関・企業 研究者 研究者 研究者 研究者 研究者 研究者 研究者 研究者 企業 製 品 契約件数(実績) Web System Started in Oct 2008 (件) 600 600 有体物管理センター 学内共同利用施設化 From 2010 有体物管理センター活動 スタート 有体物管理センター 500 500 提供件数 海外 提供件数数 国内 34 受領領件 海外 400 受領領件 国内 89 総契約件数 提 400 供 26 300 52 64 12 35 200 31 48 152 受 63 21 300 52 領 171 200 52 100 0 0 4 1 8 2004 1 9 1 18 2005 5 13 6 1 7 2 13 2006 0 12 2 10 2007 140 152 100 168 108 94 50 0 2008 2009 2010 2011 2012 注)件数は申請日ベースの件数 2013 10月現在 A Gatekeeper Many foreign countries’ materials come to University without approval from their countries 有体物管理センター MMC is a Gatekeeper of materials like those pictured here Joint research Sampling in foreign countries なぜMMCが海外の遺伝資源 活用に取り組むのか? 有体物管理センター 1.MMCは大学の研究材料を取り扱う一連の業務(プロ)だから ⇒生物資源を取扱う際の書類(契約)業務を遂行している ⇒生物資源を活用した研究プロジェクトを支援している 2.生物資源を活用する研究プロジェクトが止まってしまった ⇒なんで使えないんだ??? ⇒使えたら、もっと良いデータが出るのに!? 3.生物資源を取り扱う上でのコンプライアンスが重要! ⇒生物資源を活用するための多くの国内・国際法がある! 7 B.海外プロジェクト 海外の研究機関との共同研究 海外でのサンプリング PIC/MATってなに? どうやってとればいいの? 海外の生物資源を用いて、海外の研究機関と研究をする場合、 ○相手国研究機関との合意・要求などに応じることができず ○相手国(若しくは研究機関上部組織)の許諾が得られず 研究を停止した例があった。 では、実際にはどの様にすべきか・・・ 有体物管理センター B-1.ネパールでの取り組み 9 ネパールとの遺伝資源を活用した 研究プロジェクト推進事例 包括的な遺伝資源を活用した研究 協力に関するMOUの締結 PIC/MATってなに? どうやってとればいいの? ネパールには生物多様性条約に関する国内法がない 環境省の窓口に行っても埒が明かない PIC?→ Ministry of Science and TechnologyとのMOU カトマンズ大学 MAT?→ Nepal Agricultural Research Council 両共同研究契約に 1)知的財産の共有 2)マテリアルの原権利 は原産地、改変物は共有 とした。 (共同研究期間) 2010/11-2011/10 (共同研究期間) 2011/7-2013/6 更新契約締結中 (研究目的) ネパール発酵食品から有用微生物 (健康機能)を探索する (研究目的) ネパール野生キノコから有用物質 (健康機能)を探索する 研究費 研究費 凍結乾燥機を含む共同研究費 九大への招聘(1名視察) 学生の受入(PhDコース) 共同研究費および適宜消耗品提供 九大への招聘3名 (トレーニング・シンポジウム) Pending 継続中 サンプル約100種あまり入手し、 解析を実施 →論文1報(査読中) B-2.他の東南アジア諸国との連携構築 今回使う研究材料 Material Management Nepal Vietnam Indonesia Center NARC NIMM IAARD Ministry of Agriculture Ministry of Health Ministry of Agriculture MMC 14 現在MOU進行中の研究プラン Material Management Indonesia Center IAARD Ministry of Agriculture MMC 15 Formation of Collaboration Kyushu University 最初の提案として、 インドネシア原産の野生果実 と主要産業であるナツメグと クローブを用いた健康機能素 材の特定を進める IAARD ⇒出口として、健康食品・創 薬リード化合物、化粧品等 MMC Material Management Center Faculty of Medical Science Faculty of Pharmaceutical Science Faculty of Agriculture Material Management Center Food Crop Horticulture…(ICHoRD) ICSFRI Estate Crops…(ICECRD) ISMCRI Livestock Land resources Agriculture Machinery Biotechnology & Genetic Post Harvest 未着手の野生果実 ナツメグとクローブの 多様な品種 有体物管理センター C.海外遺伝資源活用の 将来構想 17 海外の遺伝資源を活用する方法は、 有体物管理センター 1)海外研究機関を活用する(正しい手順で) →海外の研究機関を窓口にして、その国に必要な手続きを調べ る・実施する。CBDの考え方を共同研究契約・MTAに盛り込む。 2)利益配分を明確にする →(金銭的)共同研究費、財産権(特許・所有権等) →(非金銭的)トレーニング、学位、論文、将来プラン 3)信頼関係の構築 →提供国の不安(提供したら、利益を搾取される)に対して、人 的な交流を積み重ねて行き、信頼関係を作るしかない。 注)九大の将来構想はここに重点を置く。 ○ネットワーキング ○信頼関係の構築 18 PIC,MATを新に締結しなくても、いい ように… 有体物管理センター MMC 大学 大学 大学 大学 企業 大学 企業 企業 企業 大学 Networking with Asian Countries 有体物管理センター NARC NIMM HU BIOTEC TU MU IAARD Industries Future Collaboration Between both countries’ Industries Japan Industries Industries Lab. Industries Databases and Libraries Of Asian Bio-resources Asian Academic Institutions Collaborative works using Libraries Lab. Other Japanese Academic Institutions Kyushu University Lab. Based on the spirits of the CBD, we should establish a good relationship between Vietnamese Academic institutions and Kyushu University, using all resources (Human, Facility, Knowledge, Genetic Resource, etc.). Other Japanese Academic Institutions 有体物管理センター WEB SITE http://mmc-u.jp/ 有体物管理センター WEB SITE http://mmc-u.jp/ 海外の連携 情報発信 ご清聴有り難うございました 連絡先: 深見克哉 [email protected] ☎ 092-642-7130 MMC [email protected] Web http://www.mmc-u.jp