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“Post-3/11” から ”Base of the Planet” へ

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“Post-3/11” から ”Base of the Planet” へ
2012年度PD講座;キーノート
“Post-3/11” から ”Base of the Planet” へ
2012年4月19日
竹 村 真 一
日本社会の根幹の「安全神話」が問われた3.11
・「想定外」?「未曾有」?
~変動帯に生きる感性・知性
LECZ(沿岸低地)リスク
・原発の安全神話だけでなく
ライフライン(=命綱)の設計思想
「遠い」エネルギー・水・食糧
・中央集権型システム(国家・社会)
・(オール)「電化」文明、画一化リスク
・グローバリズムへの過剰適応?
・「死」を内包しない文明(核廃棄物ほか)
・高齢化、人口変動、「人間の安全保障」
“3.11後、なお野蛮でないデザインはあり得るか?”
「いのちの安全保障」のリデザイン
(LCP : Life Continuity Plan)
“3.11後”のデザイン
新BOP
= “Base of the Planet”
地球基準のデザイン思想
(PD講座@外苑キャンパス)
“3.11後、なお野蛮でない”LCPデザイン
・自立電源、ソーラーランタン(被災地で)
・家電も「脱オール電化」「非電化」を模索
・電気、水道ない環境での排泄デザイン
モノづくりやデザイン、あらゆる企業活動が、
水や電気があたりまえに提供され、クルマや電車でい
つでも自由に安全に移動できることを前提に、商品や
サービスを考えているだけでは済まなくなった。
20世紀インフラを前提に、プラグの先、蛇口の先から暮
らしやデザインを考えているだけでは済まなくなった。
無水・無電源トイレ(LIXIL)
・無水小便器
1.生分解性の封印液が
2.尿はその封印液を
浮いている
突き抜ける
年間
約93%節水 !!
916
60
・無水トイレシステム
旧来小便器
(洗浄水量4L)
床下に生物処理槽を持ち、排出物を分解する
3.トイレの外気と遮断
トラップを抜け排出
カートリッジ式小便器
2050年未来予測:
4つの柱・12の視点:MISAWAビジョン
「まちに咲く花」~住宅はいのちの安全保障装置(LCP)
(ミサワホーム提案)
太陽光発電(全面)
ピークシフト技術
エネルギーステーション
水車による発電
ピークシフト技術
貯水池
水の自給技術
生物多様性維持
グリーンドットザイン
2050年未来予測:
4つの柱・12の視点:MISAWAビジョン
街に咲く花
地域コミュニティシステム
感性価値技術
安全・防犯技術
シェルター技術
食の自給技術
SI構法
“ポスト311”防災+自立エネルギー都市構想
(九大・太田教授チームの技術・構想をもとに「復興構想会議」検討部会で竹村が提案)
~高床式で津波・洪水を「受け流し」つつ (冠水地上空間)、
高床自体もエネルギー貯蔵・蓄電空間に(CAES)
1)都市や住宅の構造自体にエネルギー貯蔵、夜間の発電不能時間のE自給も。
2)断熱効果(空気は優れた断熱効果をもつ)
3)非常時の浮体効果 ~非常時に浮体化住宅のエアバッグを膨らませる?
「浮体」式なら可能(+地震・津波・台風などへの耐性)
大型洋上風力・太陽光発電(九州大学・太田研究室)
Cluster Structure: SCF RC Mega Floats with Wind Power Generators (Concept)
600m diameter Floating Platform (Concept)
災害時「浮体化」住宅(エアバッグ方式):ミサワホーム
~「いのちの安全保障装置」としての住宅開発project(ミサワホームとの共同研究)
ミサワホームの木質パネル構法であるモノコック構造の特性を生かし
水に浮き、衝撃に耐える住まいを提案。
台風の影響で基礎の土砂を
半分削り取られても、建物本
体は原形を保ったミサワホー
ムの建物
+
衝撃を吸収し、建物を保護するホバリング
外力を瞬時に分散して受け止める「モノコック構造」
↑モノコック構造のジャンボジェット機
↓
Floating House 構想案
“Mizuka” tradition ; evacuation mound in flood-prone areas
Accepting repetitive flood & water
食料の備蓄
揚船(あげぶね)
6
実際、今回の津波でもこうして浮遊して助かった住宅例あり
(“いのちの恩人”としてその家にまた住みたいと希望されている)
小屋裏脱出ユニット
・・・災害時の脱出ポッドとして、建物から分離し、ボートとして利用
車や樹木などの局部的ダメージから倒壊しても、非難できるユニット
蔵シェルター
・・・様々な災害から家財や人を守る蔵のシェルター化
津波だけではなく、火事や侵入者から家財や人命を守るシェルターとして機能する蔵
※図面は構想案です。現実に無いものもご提案していますのでご了承ください。
“変動帯リテラシー”育成メディア
(国際航業:防災ARシステム+ELPユビキタス・ミュージアム→国連防災白書)
歴史を学ぶのは、未来をデザインするため(想像力のBB化)
関東大震災;燃える「帝国劇場」
神奈川大学21cCOE アーカイブより
400年前、このあたりは海だった
皇居
東京駅
江戸前島
日比谷入江
想定外・・、仮に4m浸水すると
50% of its population, 75% of its assets are concentrated in the coastal low land (10%).
ポータブル(地球大に移送可能)なLCPコンテナハウス(仮設住宅)プラン
Preventive scheme for providing and globally exchanging
Temporary Life-supporting Shelters (as “Global Immune Cells”!?)
~ Rescue & Recovery scheme should be prepared in advance.
パナソニック「ライフイノベーショ
ン・コンテナ」の応用例として:
「地球免疫細胞システム」提案
太陽光パネル18枚と48個のEVバッテリーを搭載
1日6kWhの発電を簡易施完全独立型電源システム
通常時の活用
非常時の活用
自家菜園つき「コミュニティ・キッチン」「コミュニティ・ハウス」(LIXIL)
水と植物を使って日よけや湿度調整も実現し、水に親しむセンスウェアとして展開
Page21/13
(PD講座;小田氏提案)
これは「災害時」「非常時」のデザインか?
震災後の日本に固有の思考か?
“3/11後、なお野蛮でないデザイン”は
もっと普遍性をもった
地球基準(Base of the Planet)のデザイン
では?
“3.11後のデザイン”は、災害時のみならず
平常時のLCPとして、今後世界中で必要とされる
「地球基準」 Base of the Planetのデザイン思考
1)災害の常態化、気候変動・地殻変動 ←環境制約
2)資源価格高騰、格差増大
←資源制約
3)Global Aging(少子高齢化)
←人口制約
“インフラフリー”
“マネーフリー ”
“カラミティ・フリー ”
日本(被災地)が途上国のレベルになったのではなく、
20世紀グローバリズムを引きずったまま「弱者救済」をするのでもなく、
もっと高い目線で新たな地球文明を構想するチャンス。
大規模自然災害の「常態化」(2.7憶人/年)と都市文明の脆弱性
Coastal lowland cities are vulnerable to
hurricanes and flooding, as well as sea level
rise. The warming sea water causes stronger
typhoons, and the polarizing precipitation
pattern brings more frequent flooding and
drought. Human society is becoming more
and more vulnerable to climate change and
extreme weather, due to the excessive
urbanization and urban sprawl in LECZ (Low
Elevation Coastal Zone).
石油価格の高騰~大きなレジームシフト(前提が変わった!)
1960年代は1~2$、70年代オイルショックでも(2000年まで)20$、が今や・・
データ提供:資源食糧問題研究所
安い食糧価格時代の終焉
データ提供:資源食糧問題研究所
・逼迫する世界の食糧需給 (穀物備蓄率35%→20%以下まで低下)
・中国など新興国(=自給・生産国)が、今世紀に入り「輸入国」に転換
・食糧増産が続いているのに逼迫!今後の増産は頭打ち(耕地面積&単収)
・3つの「脆弱性」~特定作物に依存する世界の食料、特定生産国、備蓄率低減
・バイオエタノールの急増(アメリカで生産される穀物の3分の1がクルマの燃料に)
大量の水と石油の消費に依存する
現代農業の「脆弱性」!
アメリカ,カンザス州の円形農場(セン
ターピボットかんがい)
(NASA/GSFC/METI/ERSDAC/JAROS, and
U.S./Japan ASTER Science Team)
サハラ砂漠の円形農場
リビア南東部
(Jacques Descloitres,
MODIS Rapid Response
Team, NASA/GSFC)
黄河断流(90年代、特に’97年)
「安全」神話と「持続可能性」神話
・気候変動・地殻変動(災害の常態化)
~“変動する地球との共生”
Flat? Connected? Synchronized?
“Sustainability”
持続可能性とは
100年先の話
ではない!
「終わりなき日常」
の終わり
・そもそも原発は「持続可能」
だったのか?(事故・テロ、天災、
コスト的持続可能性、“トイレの欠如”、
原子炉の安全性+社会・組織の安全性
↓
↑
・そも、石油依存社会は?
“オール電化”社会は持続可能だった?
Globalism: 「遠い」E・食糧・水は?
“Sustainable”から
“Creative”へ !
・“CO2さえ削減すれば、
世界は持続可能だったのか?
“Innovation”とは、
「旧結合の破壊」と
「新結合の創造」
“Creative Sustainability”への
「目覚まし時計」としての 3.11
ソーラーランタン@東北被災地も、日本が途上国状態になったというより、
旧い「安全神話」崩壊で、新たな未来への窓が開いた。
新たな「地球基準」のLCPデザインへ
LCP=Life Continuity Plan
いのちの安全保障デザイン
“3.11後の Creative Sustainabilityデザイン”は
平常時のLCPとして、今後世界中で必要とされる
「地球基準」 Base of the Planetのデザイン思考
1)災害の常態化、気候変動・地殻変動 ←環境制約
2)資源価格高騰、格差増大
←資源制約
3)Global Aging(少子高齢化)
←人口制約
“インフラフリー”
“マネーフリー ”
“カラミティ・フリー ”
日本(被災地)が途上国のレベルになったのではなく、
20世紀グローバリズムを引きずったまま「弱者救済」をするのでもなく、
もっと高い目線で新たな地球文明を構想するチャンス。
水を使わないトイレ
・無水小便器
~「水の世紀」~水が足りないなら、
水を使わない都市をデザインすればいい
1.生分解性の封印液が
2.尿はその封印液を
浮いている
突き抜ける
年間
約93%節水 !!
916
60
・無水トイレシステム
旧来小便器
(洗浄水量4L)
床下に生物処理槽を持ち、排出物を分解する
3.トイレの外気と遮断
トラップを抜け排出
カートリッジ式小便器
中国・インドなど新興国がどんなLifestyleを採用するか?
16L or 4Lトイレ普及かによって、地球の未来は大きく変わる
1970年代まで16 ℓの水で洗浄 → 現在は1/4の4 ℓで洗浄、さらに「無水・無電源」
「生物にまなぶデザイン」で“汚れない”トイレ→水・洗剤最小化
カタツムリの殻、アワフキムシの泡・・・
殻表面の電子顕微鏡写真と汚れ防止メ
カニズム
成長線
成長線
油滴
水膜
20mm
20
殻の表面
Tap in the Sky!
20cに人類の水需要は7倍に。
それでも雨水はその80倍!
東京の水需要;20億t
東京に降る雨;25億t
Sky Water Tree !?
スカイツリー:2600トンの雨水貯留
江戸博物館周辺で4000トン貯留
(「墨田ルール」:村瀬誠氏)
災害時1日1人200L生活用水
として1000人の3週間分。
これを東京中でジグソーパズル
→東京全体が大きな「さかさかさ」
Sky Water Harvesting :
“infra-free/money-free” self-sustaining system
(Trans-LECZ partnership : Design WITH the other 90%)
Tap in the Sky!
Distributed water storage
and flood risk reductition
Tap water demand;2 billion t
Rain water supply: 2.5 billion t
in Tokyo Metropolitan area
“Sky Water Tree”2600t
Sumidaku/Tokyo-Bangladesh partnership: by Dr. Murase
都市・住宅も「地球の一器官」 : Base of the Planet デザイン
(太陽光+天水の捕獲・貯留・多段利用)
“3.11後のデザインは
“Base of the Planet”
「地球基準」の希望の技術
1)災害の常態化、気候変動・地殻変動 ←環境制約
2)資源価格高騰、格差増大、貧困大国 ←資源制約
3)Global Aging(少子高齢化)
←人口制約
途上国のレベルになったのではなく、
20世紀グローバリズムを引きずったまま「弱者救済」をするのでもなく、
もっと高い目線で新たな地球文明を構想するチャンス。
この宇宙船地球号の本性に見合った、
真に“地球基準”の文明を、Globalism超えてデザインする
人類がもっと高く跳ぶためのチャンス!
Why don’t we make these ideas “Base of the Planet”?
外力を瞬時に分散して受け止める「モノコック構造」
“BOP”の再定義(ブロードバンド化)
“Base of the Pyramid” から ”Base of the Planet” へ
先進国主導型
グローバリズムBOP
1)先進国の大量消費文化を途上国に
途上国自立型
バナキュラーBOP
2)中間技術 ~ガンジー、シュマッハー
“Design for/with the other 90%”
(でも先進国では使われない)
途上国 vs 先進国
の二元論を超えた
新たな地球基準
“Base of the Planet”
(→プラスチックごみ、健康+環境破壊)
(タイヤ型水運搬器、ライフストロー、点滴灌漑)
3)“3.11後のデザイン”
~“まちに咲く花”(自然の一器官となる人工)
「水の世紀」の“水を使わない都市”
LECZ防災都市・住宅、
Raising awareness and “Earth Literacy”
( Tangible Earth)
•
•
•
Through the Global Stethoscope function,
based on “Aquascape” live-internet
microphone system, you can always feel
the excitement of people and children
who are spinning Tangible Earth at the
opposite side of the globe.
By putting Magnifying Pointer as a
“stethoscope” on the various location of
TE such as Copenhagen, Amsterdam,
Doha, Tokyo, Kyoto, Osaka, etc., you will
feel connected as members of “Interglobe” community of TE.
GAR (Global Assessment Report)国連防災白書Web版 2013: UNISDR
さらなる“Base of the Planet”課題の抽出・・・
“3.11後、なお野蛮でないデザインはあり得るか?”
「死」を内包した文明のデザイン
~放射性物質とがれきの山からの再出発
Base of the Planet;
「死」を内部化した文明デザイン
都市も「自然の一器官」となる
(天水、太陽光・太陽熱・・を捕獲・貯留するインターフェイスに)
廃熱も回生・多段利用、古着→再生ポリエステル(80%削減)、
都市も「鉱山」に、日本も資源的に自立、人間の排泄物も・・
(金銀・レアメタル、それぞれ世界の埋蔵量の1~2割の量が国内の廃家
電などの「都市鉱山」に存在する)
~日本の資源安全保障+世界の鉱山・油田開発への圧力低減
しかし今回、311で問われた「死と循環を内包しないデザイン」
(“トイレなきマンション”“放射性物質と瓦礫の山からの出発”)
2011年10月講座(共
催;竹中工務店)~テー
マは資源循環デザイン
(宮大工の技術思想)
自然は超省エネ・省資源(常温・常圧)
+「死」を内包する文明
(ゴミはデザインの失敗である!C2C)
2012:PD講座
三菱ケミカルH
“新炭素文明”
(生分解性+
植物プラスチック他)
“3.11後、なお野蛮でないデザインはあり得るか?”
「人間力」(Human Factor)のソーシャルデザイン
~設計原理としての“コンクリートから人へ”
(さらなる“Base of the Planet”課題の抽出)
t”てんでんこ“
与えられた安全神話
に頼らない人間力
The survival story
of Tohoku children on
3/11 highlighted the
importance of
“Human” factor
in crisis.
テレビ放送のネット上でのサイマル放送
・個人の海賊行為からはじまったUstream 配信
15分後
- 広島県の中学生がNHK放送をiPhoneで撮影しながらUstreamで配信開始
- Ustream からNHK側に海賊行為を通報しつつ配信許可を要請・NHK許可
夕方
ー TBSが公式に配信開始(TBSはUstream上にチャンネルを持っていたので)
夕方~夜 ー NHK・各民放も臨時放送を公式配信開始.最終的には13局に
・ニコニコ動画 / Youtube / Gyaoでも相次いで配信
⇒原発の会見等が生中継されるようになる
・総アクセス数 (3/11~2週間)
Ustream :6800万(26%が海外)最大同時20万
ニコニコ動画:11/12日で210万アクセス
・NHK world ⇒海外のみならず、国内の外国人に
①被災直後には放送を広く届けるための経路の一つとして(臨時番組サイマル)、
②中長期的には公式情報を直接・正確に伝えるものとして(原発情報等)活用された
Amazon ウイッシュリストによる被災者支援
避難所
被災者
物資のニーズ
購入・寄付
物資
書込み
NPO
聞取り・集約
ウイッシュ
リスト
マッチング
閲覧
Amazon
•
既存のシステムを活用!
支援者
支援者
支援のニーズ
Twitter等で拡散
経緯
– 4月:避難所への配送可能に
– Twitterで発案される
– 陸前高田でスタート
– NPOと高校生の協力(高齢者
へのヒアリング)を得て、携
帯で入力
– 避難所単位リスト・その後
は仙台市等の自治体も参加
– ユーザーが複数集まって、
ギフト券を寄付 ⇒高額商品
も買える!
陸前高田市消防団高田分団
– リストをマッピングした支
援サイトも登場
Voluntary, spontaneous reaction & collaboration,
self-organizing network --- “New Japan” ?
03.INTERNET STRATEGY
> 2.一人一人の気配を感じる
3.11後の節電wave
“Nega-wat” network
1.電源選択
(脱原発か?自然Eか?)
2.脱中央集権
(自律分散・多様性)
3.人間(個人)の
自立・参加性
与えられた安全神話に頼らな
い「エネルギー民主主義」
みんなの二時間を見てみたいと思って作りました
「人間力」(個人の自発・創造性)を
ソーシャルデザインにどう内部化するか?
# “One Laptop Per Child”: 魔法は子供達のなかに(コフィ・アナン)
# “人間をバカにした社会”を創っていないか?
・自動化(cf。ガンジー「人間の尊厳を破壊する機械」)
・「人間」ー「道具」ー「環境」:進歩をはかる尺度の多元化
・ユニバーサルデザイン vs ICF(新しい健康・障害像)
・デジタル文明ver2.0 ? (~情報・音の洪水と貧困)
最大の地球資源としての「人間」
人間をバカにしない文明デザイン
水系センスウエア(誰もが誰かの川上であり川下である)
“つながる水”プロジェクト(「流域」の小学校をICT光ファイバー網でつなぐ)
1)感性と想像力のブロードバンド化(←データ通信のBB化を超える価値)
2)「インターネット」概念のBB化(Inter-personal net から “Inter-species” netへ)
3)地域コミュニティ+流域連携 ~社会的「絆」(つながり)のブロードバンド化
=地域(流域)ソーシャルキャピタルを可視化・強化するメディアデザイン
人と自然をITでつなぎ、「人間力」(ソーシャルキャピタル)で
地球環境と人間社会の関わりをリデザインする
さらなる“Base of the Planet”課題の抽出・・・
“3.11後、なお野蛮でないデザインはあり得るか?”
GDP(経済成長)神話からの脱却
「原発止められるか?」「経済成長を阻害するのでやはり・・」
~「人間」(いのち)が経済成長に従属?
#「成長」を否定はしない。(成長は生命システムの本質)
問題はいかなる成長か?(いかなる富=価値を生産?)
・本源的価値生産なしのGlobalism/マネー経済
・100年もつインフラを100億円かけて作るより、
1年で壊れるインフラを毎年作るほうがGDPは上がる矛盾
(穴ほって埋めれば、戦争すれば、アルツハイマー放置すればGDP増)
・10人分の仕事を一人でやるのが「進歩」?
一人でやれる仕事も10人に人間的成長の機会として分与
(人間の知的創造性という価値生産に焦点をあてれば・・)
“Base of the Planet” Designの尺度
1)地球基準
# 地球の真の「富」に接続しているか?
# 生きて変動する地球のリズム(呼吸)に
同期しうるか?
「災い」と「恵み」
Our world is flat, connected, Synchronize?
(地球ピークシフト、気候変動、地殻変動、レジームシフト)
2)生命基準
3)人間基準
# 人工都市・住宅は生命のシェルターと
なりうるか?(新たな人「工」自然観)
# 自然の循環(メタボリズム)に参加しうるか
# 生命の経済効率に拮抗しうるか?
# 「人間」という知的資本(富)の最大化
# 人間をバカにしないデザイン(子ども、高齢者)
# 人間世界に完結しないInter-species
“Post-3.11”のデザイン
↓
地球基準、惑星基準のデザイン
“Base of the Planet”
世界はflat, connected, synchronized?
だが我々の文明は地球とシンクロしてるか?
他の生命、生態系とconnect出来ているか?
人間という宇宙的創造資源も活用できているか?
(2012年度末、日英同時出版+巡回展へ)
世界発信のコンテクスト(時代認識)
Why “Planetary Design”?
What is “Base of the Planet”?
1)地球の自己認識
“Global”を超えた”Planetary”な視野(その1)
20世紀は、技術革新と
戦争・対立の世紀としてよりも、
人類史上初めて、
全人類的な公益welfareを考え、
地球規模の協調と協働を開始した
世紀として記憶されるだろう。
(A.トインビー)
quoted in “Massive Change”
・人類は宇宙に出て、
「地球」を発見した
・現在の地球は生命が創った
(生命と地球の共進化
→ 人類と地球の共進化?)
・宇宙のなかの人間、
人間のなかの宇宙
(過去=履歴とともに「未然形」も)
2)惑星的構想力
“Global”を超えた”Planetary”な視野(その2)
20世紀は、技術革新と
戦争・対立の世紀としてよりも、
人類史上初めて、
全人類的な公益welfareを考え、
地球規模の協調と協働を開始した
世紀として記憶されるだろう。
(A.トインビー)
quoted in “Massive Change”
・A.クラークの懺悔
(太陽エネルギーだけで賄える時代
がこんなに早くやってくるとは・・)
・砂漠も海もリアルタイムの「油田」に
・フラー“ワールドゲーム”
地球ピークシフト、都市鉱山・・
・アマゾン森林消失
~我々は何を失っているのか?
(地球の調律装置+BD宝箱)
“sustainable”から”creative”へ
「欠乏・不足は幻想だ!」
(バックミンスター・フラー)
この惑星には本来、
エネルギー問題は存在しない。
ゴミも存在しない。
省エネ・省資源は
後ろ向きの縮小思考でなく、
より高次の美への跳躍である」
水が足りない世紀?
→ 水を使わない都市文明へ
我々がもっとCreativeになれば
災害ごときで人が死ぬはずはない
石油文明は
人類孵化への
“卵の黄身”
だった!?
3)「地球環境」概念のブロードバンド化
“Global”を超えた”Planetary”な視野(その3)
「災い」と「恵み」
flat/connected/synchronized?
変動する地球とシンクロ?
他の生命系とconnected?
宇宙(惑星)気象学
~地球のダイナミズムは宇宙的な
コンテクストで見ないとわからない
海(水)からの視点
(脱大陸中心思考、水棲文明論)
→海洋国家としての日本?
「地球環境」概念のブロードバンド化
“Global”を超えた”Planetary”な視野(その3)
「災い」と「恵み」
flat/connected/synchronized?
変動する地球とシンクロ?
他の生命系とconnected?
宇宙(惑星)気象学
~地球のダイナミズムは宇宙的な
コンテクストで見ないとわからない
海(水)からの視点
(脱大陸中心思考、水棲文明論)
→海洋国家としての日本?
4)物理世界の「知性化」~宇宙情報進化論
“Global”を超えた”Planetary”な視野(その4)
モノ(物・霊)=“In-form”ation
機械文明の成熟→生命文明へ
・生命に学ぶ(常温常圧、C2C・・)
・生命を活かす(共進化+新炭素文明)
他の生命系とconnected?
・「生命的」人工システム
(自己組織、自己修復・自己言及)
~日々“新品”?他と共進化?
“Inter-species” Network Design
地球の調律者としての微生物・植物
5)新たな「人間」の発見~宇宙的資源としての
“Global”を超えた”Planetary”な視野(その5)
“人間のなかの魔法”(アナン)
人間の尊厳を高める機械文明
コンピュータ、ロボットの発達
→「人間」独自の知性の発見
人口爆発の収束(H.ロスリング)
→全人類的Creativity解発の世紀へ
地球的「超高齢社会」:Global Aging
→「子ども」と「老い」のmainstreaming
「地球人」の発見(DNA)+形成(混交)
「幼年期」を脱する人類?
Planetary
太陽系Eシステム、変動共生、宇宙気象
地球ピークシフト、砂漠・海洋・森林の再発見
生命的機械、物理世界の知性化、「人間」の発見
(50年前)コンピュータ、遺伝子、原子力、航空網
Global
産業革命、 “卵の黄身”としての石油?
「国民国家」と普遍思想(資本・社会主義)
Inter-national
Regional
活版印刷、科学革命、近代民主主義
視覚中心文化、ポータブル化
(500年前)
大航海と世界経済、資本の自立
世界帝国の形成:ローマ、蒙古、トルコ・・
Local/Tribal
(5000年前)
(5万年前)
農耕革命、都市文明、文字+貨幣
言語・芸術・技術の創発
Fly UP