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日本語 - 熊澤商事株式会社

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日本語 - 熊澤商事株式会社
■トリアセテート繊維につい て
三菱レイヨン技術資料より抜粋
トリアセテート繊維は、主原料が天然パルプであり、かつ「半合成繊維」と言われてい
るように、天然繊維の味も表現でき、合成繊維の機能性も併せ持っています。特徴とし
ては、発色性の良さ、ソフトな風合い、上品な絹のような光沢、ドレープの美しさなど
のファッション特性に加え、合成繊維的なイージーケア性を持っていることが特徴です。
トリアセテート長繊維は、昭和42年にアメリカ、セラニーズ社からの技術導入により、
三菱レイヨン株式会社において「ソアロン」として生産を開始し、婦人衣料を中心に確
実に拡大しております。
□ トリアセテート繊維製品の特徴
トリアセテート繊維は、発色性の良さ、絹のような光沢、柔らかな肌触りやドレープ性
等の美的外観を持ちながら、しかも合繊的なイージーケア性を持っているので、実用性
のあるおしゃれ着としての大きな特性を備えています。更にその優れた耐熱性と、耐ア
ルカリ性、ヒートセット性は他の繊維との親和性に優れる大きな特性になっており、生
糸、綿、麻等の天然繊維を始め、ポリエステル、ナイロンやアクリル等の合成繊維との
交撚交織も可能にし、幅広い商品展開の原動力になっています。
a. 乾きが早い :吸湿性は少ないが、熱処理によりいっそう水分率が下がり乾きやすくな
っています。
b. 収縮が少ない:水の影響を受けにくく、低膨潤収縮率を示しています。
c. アイロンがけが可能:トリアセテート繊維製品にアイロンは不要ですが、アイロンが
けの際は、中温(140
160℃)で十分です。
d. 型崩れせずシワにならない:熱処理による繊維の歪みの除去が、疎水性低膨潤性と相
俟って良好な形態安定性、耐シワ性を示しています。
e. プリーツ保持性が大きい:トリアセテートの熱可塑性はきわめて優秀であり、プリー
ツ製品は繰り返し洗濯してもヒダは消えることはありません。また、プリーツ製品の持つ
ドレープ性も他合繊に見られないトリアセテート繊維の特徴です。
□ 縫製・取扱い
【延 反】
延反、縫製に際しては布地を常に安定させた状態で行うことが必要です。特に伸縮性のあ
る織物、風合いが柔らかい布地、あるいはサテン等表面が滑りやすいものは十分に放置し
生地を安定させてください。
熊澤商事株式会社
http://kmz.co.jp/
【裁 断】
同一反内裁ちを原則とし、両端末の裁ち合わせは避けてください。また、シボ物について
は近似裁断を必ず行ってください。
【ミ シン 条 件】
・ミシン針:9-11 番(スリムポイント針又は KN 針)
・縫い糸:太番手の針使用は地糸切れの危険性があり不適です。
・運針数:ポリエステルミシン糸 50-60 番
・回転数:5-5.5 針/cm
・アイロン温度:2500 - 3500 rpm /スチームアイロン
・圧
力:アイロン時間
2
130℃−150℃(バキューム併用)
3 秒 /自重
テリ、アタリの出やすい物は、あて布をしてください。レーヨン混の物はスチ
ームの影響を受けやすく高温での多量のスチーム噴射による生地の表面変化・
収縮を起こす危険がありますので中間アイロン、仕上アイロン、人体プレス、
ホフマンプレス等使用の際には事前のテストを行ってください。また、ドレイ
ンの滴下についても十分ご注意ください。
【芯 地接 着 】
低温接着タイプで樹脂のシミ出しのない物を使用ください。
特にカラミ織物の場合は接着力が得にくいので芯地タイプ・接着条件に十分注意し、生地
表面に変化がない物を選定して下さい。
フラットプレス:130℃ー10
15 秒、圧力:0.15 - 0.25 kg/平方 m
【プ リー ツ 】
スチームセット温度条件
110℃ー15 分を目安にしてください。
プリーツ加工を行う場合は事前にテスト加工を行い、風合い・色・収縮等の変化の有無を
確認して下さい。部分プリーツの場合は、プリーツを掛けない部分も高圧スチーム処理を
してください。また、レーヨン混の場合はプリーツ加工を出来るだけ避けてください。デ
ザイン上避けられない場合は縫いプリーツをお勧めします。
【そ の他 の 注意 点】
・サテン 織物:サテン面の使用は糸ヒケや作業中の引っかけを起こしやすいので十 分注
意してください。また、一般的にサテン組織はほつれやすいので縫い代は 1cm 以上取り、
必ずオーバーロックでほつれ止め(捨てロック)してください。
・ナ シジ 織物 :織糸の浮きが多くアイロンによってツブレ・テリを生じやすいので 軽く
浮かすようにアイロン掛けして下さい。また、色によって特に黒、紺、茶系 統の色はテリ
が目立ちますので注意が必要です。
・二重 織物:織糸の浮きが多くヒケを生じやすいので、スクイ・身返しのまつり、 ある
いは作業中の引っかけには十分注意して下さい。また、アイロン収縮による トラブルを防
止するため事前に、端布で試験してください。
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トリアセテート繊維製品の取 扱方法
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