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第 5 学 年 道 徳 学 習 指 導 案

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第 5 学 年 道 徳 学 習 指 導 案
第 5 学 年
道 徳 学 習 指 導 案
日
場
時 5月 26日(月)第6校時
所 5年教室
1 主題構成表
主題名 誠実な心で
1―(4)誠実・明朗
■ 内容項目1-(4)
自分自身に対して、
正直に生きることの快
さに気づき、明るく生きようとする。
■ 内容項目から見た児童の実態(意識)
・「約束は守らなければいけない。自分
の行動に対してうそをついたりごま
かしたりしないで、正直に話さなけれ
ばならない。」という気持ちはあるが、
自分に都合が悪いと感じると、「叱ら
れるからこわい・ごまかしたい」とい
う意識が強く働く。
■ 意識の要因
・正直に行動することや約束を守る
ことが自分自身の気持ちの明るさ
につながっていくことに気づいて
いない。
資料名
■ 価値の分析
・明るく、誠実に行動する心は、不
安がなく、落ち着いた状態と言え
る。それゆえ、自分の良心に従い、
行動することが可能であり、周囲
の人間関係を明るく、和やかにす
ることができる。利害関係や損得
勘定を超えたものとして、重要な
価値として押さえたい。
・この時期の児童は、何か失敗をし
たときに、叱られるのがこわくて
嘘をつくとか、責任逃れのために
言い訳をしてしまいがちである。
また、人との約束を誠実に守ろう
とするよりも、自分の都合を優先
させ、約束も守れないこともあ
る。そこで、どんな場合にも、素
直な心をもって、正直・誠実に行
動していくことの必要性を自覚
させたい。
手品師
資料の分析
・友人から誘いの電話がかか
ってきた時の手品師の気
持ちを考えさせ、
「やっと
自分の夢が叶うかもしれ
ない」という気持ちに共感
させることで、
「自分のた
めなら、少しくらい約束を
守らなくてもよい」という
心の弱さを見つめさせる
ことができるようにする。
・
「きっとさ。きっと来るよ」
と言った手品師の気持ち
や約束を信じて待ってい
る小さな男の子の気持ち
を考えさせることで、約束
を守ることの大切さを感
じ取らせることができる
ようにする。
・たった一人のお客様を前に
して、手品をする手品師の
気持ちを考えさせること
で、誠実に行動したときの
快さに共感させることが
できるようにする。
■ ねらい
友人からの誘いに悩みながらも、男の子との約束を守ろうとする手品師の気持ちを考えることを通して、正直・
誠実に行動することが、周りの人のためになること、自分の気持ちの明るさにもつながっていくことに気づき、常
に、誠実で明るい心をもって行動しようとする心情を育てる。
■ 展開の構想
・
「きっとさ。きっと来るよ」と言った主人公の気持ちや約束を信
■ 基本発問(◎中心発問)
○友人から誘いの電話がかかってきた時、手品師は
どんな気持ちだったでしょうか。
◎友人からの誘いをきっぱりと断った手品師は、
どんな気持ちだったでしょうか。
(補助発問:もし手
じて待っている小さな男の子の気持ちを考えることで、約束を
品師が約束を守らなかったら、男の子や手品師はどんな気持
守ることが相手を大切にして、自分の気持ちの快さにつながる
ちになるでしょうか。もし大劇場に行って夢がかなったとし
ということに気づかせる。
ても、後でどんな気持ちが心に残るでしょう。
)
・友人からの誘いの電話がかかってきた時の主人公の気持ちを考
えさせることで、
「夢のために、約束を守らなくてもよい」とい
う心の弱さが誰にでもあることに気づかせる。
・主人公の精一杯子どものために演技をする姿から、正
直・誠実に行動したときの快さに共感させる。
○たった一人のお客様を前にして、手品をする手品師は
どんな気持ちだったでしょうか。
2 学習指導過程
※人権同和教育の観点との関わり
基本発問と予想される児童の反応
導 ○約束を守れたことや守れなかったこと、正直に
入
行動したことやできなかったことについて発表
する。
遊ぶ約束をしていたが、用事があったので何も
言わず遊ばなかった。
悪いことをしたが、叱られるのが嫌でうそをつ
いた。
悪いことをしたが、正直に謝って、気分がすっ
きりとした。
資料「手品師」を読んで話し合う。
○友人から誘いの電話がかかってきたとき、手品
師はどんな気持ちだったでしょうか。
・まよいにまよった。
・大劇場で手品をしたい。夢が実現する。
・約束を守ることよりも、自分の夢を実現させる
ことの方が大切だ。
・大した約束ではないから、守らなくてもよい。
・男の子との約束を守らないといけない。
・約束を破ったら、男の子が悲しむ。
展
◎手品師は、どんな気持ちで友人からの誘いをき
開
っぱりとことわったのでしょうか。
前 ・男の子を手品で元気づけたい。
・約束を破ったら、男の子が悲しむ。
段
・
「きっとくるよ」と約束をしたから、うそつきに
なりたくない。
・もし自分の夢がかなっても、すっきりとしない。
展
開
後
段
終
末
○たった一人のお客様を前にして、手品をする手
品師はどんな気持ちだったのでしょう。
・やっぱり約束を守ってよかった。すっきりとし
た気持ち。
・男の子が喜んでくれて、よかった。
・夢を実現するチャンスは、また、来るさ。
○正直に行動したり、約束を守ったりしてよかっ
たことはありますか。そのときのことを書きま
しょう。
・家の物をこわしてしまったことを正直に話して、
気持ちがすっきりとした。
・友達と遊ぶ約束をしていて、他の友達から誘わ
れて遊びたかったけど、前の約束を優先させた。
○教師の説話を聞く。
・大学生の頃に、自分は友達との約束を破ったこ
とがあるのに、友達が自分との約束を優先させ
守ってくれた。その時は、とてもうれしかった
し約束を守らなかった自分の行動を後悔した。
指 導 ・ 援 助
※事前にアンケートを行い、全員が自分の意見を発表で
きるようにしておく。
・主人公(手品師)を知らせ、話し合いたい主人公の気
持ちを考えられるように、主人公の行動や気持ちに線
を引きながら範読を聞けるようする。
補)何をまよっていたのでしょう。
※「自分の夢を実現することの方が大切だから、約束を
守らなくてもよい」という心の弱さが、誰にでもあ
ることに共感させる。
(アンケート調査の結果から指名発言を行い、自分の経
験をふり返りながら考えられるようにする。
)
補)もし手品師が約束を守らなかったら、小さな男の子
はどんな気持ちになったでしょうか。
(※主人公の気
持ちだけでなく、小さな男の子の立場からも考えさ
せる。
)
補)もし大劇場に行って夢がかなったとしても、後でど
んな気持ちが心に残るでしょうか。
※約束を守った(正直・誠実に行動した)ときの快さに、
共感させる。
・アンケート調査の結果から、ふり返りの具体的な場面
を示す。
(野球などの少年団、友達との遊びの約束、家
での約束など)
・ふり返りのできない子には、事前にとったアンケート
の内容から考えられるように個別指導する。
・約束を守ったり正直に行動したりできたとき、気持ち
もすっきりすることを感じさせ、これからの活動への
意欲につなげていきたい。
3 道徳の時間(本時)と他の教育活動との関連
〈 場の内容・ねらい 〉
<授業>
日常生活
・授業の始まりの時刻
を守ることができ
る。
・みんなに聞こえる声
の大きさで、最後ま
ではっきりと話す
ことができる。
・話す人の方を向いて
聞く。
・トイレのスリッパを
そろえるなど、使っ
た物の後片付けを
しっかりと行うこ
とができる。
・廊下の右側を歩くこ
との大切さを知り、
守ろうとする意識
をもつ。
〈 児童の意識 〉
・校外学習では、お互
いに声をかけ合っ
てきまりやマナー
を守って活動する
ことができた。
・授業の始まりの時刻
を守ろうと意識し
て行動することで、
守れるようになっ
てきた。
・話すとき、聞くとき
の約束は、意識しな
くても守れるよう
になってきた。
学校行事
たてわり掃除・分団
<たてわり掃除>
・始まりの時間を守っ
て掃除を行い、後片
付けもしっかりと
行うことができる。
<分団>
・交通ルールや班の約
束を守って、安全に
登校できる。
・関ヶ原青少年自然の
家の校外学習では、
きまりやマナーを
守って活動するこ
とができる。
・運動会では、時間や
服装の約束を守っ
て、取り組むことが
できる。
・社会見学では、自分
たちが決めた約束
やマナーをお互い
に声をかけ合いな
がら、守ることがで
きる。
「危険です ガラスが入っています」
内容項目 4-(2)
<家庭での生活>
・冬休みのきまりを守
って、安全で規則正
しく生活できる。
<学校行事>
・6 年生送る会や卒業
式に、約束やマナー
を守って参加する
ことができる。
・物の後片付けや廊下
の歩き方は、毎日の
ことなので、意識し
ていないと守れな
いときがある。めん
どくさくて、後片付
けや廊下の歩き方
の約束を守れない
ことがある。
・めんどうでも、約束
やマナーを守れな
ければいけないな。
・約束やマナーを守ら
ないとみんなに迷
惑をかける。
・みんなが気持ちよく
生活するために、約
束やマナーを守り
たい。
・きまりを守って冬休
みの生活をするこ
とができた。
・これからもきまりや
マナーを守ってい
こう。
〈 指導・援助 〉
・なぜきまりやマナー
があるのか、その理
由を考えさせるこ
とで、守っていこう
とする意識をもた
せる。
・きまりやマナーを守
って活動できた姿
を認め、励ます。
(学級の宝物として
位置づける。
)
・きまりを守れない子
には声をかけて、本
人が意識できるよ
うにする。
(きまりやマナーを
守らないと人に嫌
な思いをさせるこ
とを考えさせる。
)
・きまりやマナーはみ
んなが気持ちよく
生活するために必
要であることを考
えさせ、理解させ
る。
・きまりやマナーを守
っていこうとする
意欲をさらに高め
ていく。
・冬休みにきまりを守
って生活できた姿
を認め励ましてい
く。
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