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避難者受け入れの内容と 規模、経過

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避難者受け入れの内容と 規模、経過
地域社会への貢献
避難者受け入れの内容と
規模、経過
地震発生後しばらくして、近隣住民数十人が
が少なく仮設トイレなどの設備も不足していたた
大学に避難してきた。本学は石巻市の避難所と
め、本館に避難していた学生や職員も4号館の
して指定されていなかったが、本館2階にある会
避難者に対しできる限りのお手伝いをした。手
議室1、2を避難場所として、学内に残る学生・教
伝いの学生が避難所スタッフと勘違いされ、設
員とともに近隣の避難者を収容した。平成元年4
備や待遇に関する抗議や苦情を言われることも
月に本学が開学するに当たって、石巻市の誘致
あったが、避難者の誘導やトイレ掃除など労を惜
と多大な支援を受け、また地権者の方々にも大
しまず行っていた。 切な土地を手放していただいたという経緯があ
震災の直前に、本学と石巻市との間では「大
り、石巻専修大学に籍を置くものとして、
「避難
規模災害時における連携に関する協定」の策定
されてきた地元の方々を見て見ぬふりはできな
が進められており、平成23年3月30日の調印が
かった」というのが偽らざる心境だった。
予定されていた。
しかし、調印を待たずに大震災
その後、亀山紘石巻市長・元石巻専修大学教
に見舞われてしまった。この協定書(案)では、本
授(平成21年まで)の要請に応じて本学で一般
学は大規模災害時の「指定された避難所」では
の避難者を受け入れることが決定され、市内や
なく、
「避難できる場所」という扱いを受けること
女川町の津波被害現場でヘリコプターやボート
になっていた。また協定自体も発効していなかっ
などによって救助された被災者が自衛隊のトラッ
たが、協定の精神に則り本学に避難者を受け入
クやジープで次々に本学に運ばれてきた。その
れることを決断した。
中には津波に巻き込まれ危機的状況から救出
避難者数はピークに達したのち徐々に減り、3
された人たちも含まれていた。震災から4、5日後
月下旬には学生数人と一般市民約230人となっ
には、避難者数は学生・一般市民併せて1,200
た。彼らは本学避難所が閉所となった4月28日ま
人を超えた。避難者の数が増えはじめてからは、
で学内において避難生活を続けた。退去に際し
学生を教職員の目の届く本館2階の会議室1、2
ても大きなトラブルはなかった。
へ、そして一般市民を4号館へと分けて避難させ
ることとし、
「一般避難者に対する石巻市職員や
ボランティア団体による救援活動」と「学生の保
護と大学機能の回復」を両立できるようにした。
当初は石巻市などから派遣されたスタッフの数
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避難者受け入れの内容と規模、経過
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2 大学の被災状況
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避難者受け入れの内容と規模、経過
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資料編
4号館前に設置された仮設トイレ
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