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直腸静脈瘤破裂に対して内視鏡的静脈瘤結紮術および

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直腸静脈瘤破裂に対して内視鏡的静脈瘤結紮術および
Vol.46(8),Aug.2004
症
1503
例
直腸 静脈 瘤破裂 に対 して内視鏡 的静脈瘤 結紮 術 お よび硬 化療法
が奏効 した1例
住 吉 信 一,小
林 良 正,早
田 謙 一,川
熊 岡 浩 子,本
城 裕 美 子,松
下雅広
要 旨:直
腸 静 脈 瘤 は,胃
村 欣 也,
・食 道 静 脈 瘤 に 比 べ,頻
度 は 少 な い が,出
た す こ とが 多 く,そ の 治 療 に 難 渋 す る こ とが あ る .症 例 は5年
血 した 際 に は 大 量 の 血 便 を き
前 に 食 道 静 脈 瘤 破 裂 を お こ した 際,
硬 化 療 法 に よ る 治 療 歴 の あ る特 発 性 門 脈 圧 充 進 症 の 患 者 で あ る.今
内 視 鏡 的 結 紮 術 に て 止 血 し,硬
後 の 現 在,再
化 療 法 を 追 加 す る こ と に よ り,直
回,直
腸 静 脈 瘤 を消 失 させ た 上,1年
発 な く良 好 な 経 過 を た ど っ て い る症 例 を経 験 した.内
時 止 血 に は 優 れ て い る もの の,静
腸 静 脈 瘤 破 裂 に 対 して
視 鏡 的 結 紮 術 は,破
裂 時 の一
脈 瘤 の 再 発 を 考 慮 す る と硬 化 療 法 に よ る 追 加 治 療 が 必 要 で あ る
と考 え られ た.
Key
I緒
words直
視 鏡 的 静 脈 瘤 結 紮 術/内
な く,MEDLINEお
よ び 医 学 中 央 雑 誌 に お け る最 近
間 の 報 告 例 で も60例
程 度 で あ る.状
況 に 応 じ て,
内 視 鏡 的 治 療 や 外 科 治 療1)が 行 わ れ る が,最
intrahepatic
(TIPS)2)や
塞 栓 術3)な
partosystemic
近 で は
shunt
ど のinterventional
に よ る 治 療 も 普 及 し て 来 て い る.今
radiology
回 われ わ れ は直腸
が 直 腸 癌.
に 特 発 性 門 脈 圧亢 進 症 に よ る 食 道
静 脈 瘤 の 破 裂 に 対 して 内 視 鏡 的 硬 化 療 法 を行 っ て 以
来,食
道 ・胃 静 脈 瘤 の 発 達 は な か っ た.そ
入 院 時 現 症:身
長151cm,体
血 圧100/47mmHg.眼
CREST症
重43kg,脈
た.胸
瞼 結 膜 に 貧 血 が あ り,さ
肢 に認
部 聴 打 診 上 特 記 す べ き こ と な く,腹
部 では肝脾
を 触 知 し な か っ た.
例
性.
認 め ら れ た も の の,肝
便.
既 往 歴:CREST症
候 群(1986年
∼),非
定型抗酸菌
症(2001年).
8.0g/dlと
腎 機 能 に 異 常 は な く,ウ
貧 血 が
イル ス
マ ー カ ー 陰 性,自
己抗 体 陰性 で あ っ た.
入 院 後 経 過:入
院 時 の 下 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 で は,
直 腸 静 脈 瘤 や 内 痔 核 が 認 め ら れ た もの の 明 ら か な 出 血
源 は 同 定 で き な か っ た.ま
た上 部 消 化 管 内視 鏡 検 査 で
も 胃 ・食 道 静 脈 瘤 は 認 め ら れ な か っ た.入
Shinichi
らに
掌 紅 斑 や ク モ状 血 管 腫 は 認 め られ な か っ
入 院 時 検 査 成 績(Table1):Hb
Gastroenterol
拍70/分,
候 群 に よ る 皮 膚 硬 化 が 両 側 手 指,下
し た 症 例 を 報 告 す る,
主 訴:血
来
血 便 を主 訴 に 入 院 し た.
め ら れ た.手
症例:60歳,女
の 後,外
に お い て 経 過 観 察 さ れ て い た が,2002年11月30日,
静 脈 瘤 に 対 して 内視 鏡 的 結 紮 術 お よ び硬 化 療 法 を施 行
II症
が 肺 結 核,弟
現 病 歴:1998年
腸 静 脈 瘤 破 裂 に 対 す る治療 報 告例 は 少
Transjugular
視 鏡 的硬 化 療 法
家 族 歴:姉
言
こ れ ま で,直
10年
腸 静 脈 瘤/内
Endosc
2004:
46:
1503-9.
再 度,血
SUMIYOSHI
Successful
Treatment
Endoscopic
Variceal
浜 松 医 科 大 学 第2内
便 を 認 め た た め,緊
を 施 行 し た(Figure
of Rectal
Ligation
Variceal
and
Bleeding
浜松 医科 大学
日,
急 下 部 消 化 管 内視 鏡 検 査
浄 後,直
腸静 脈 瘤上 に 白
with
Sclerotherapy.
色 栓 を 伴 っ た 出 拍1点 を 確 認 し(Figure1-b),1カ
所1
結 紮 に よ り止 血 の た め 内 視 鏡 的 静 脈 瘤 結 紮 術 を施 行 し
科
別 刷 請 求 先:〒431-3192静
1-a).洗
院 第3病
岡 県 浜 松 市 半 田 山1-20-1
第2内
科
住吉信一
Gastroenterological
た(Figure1-c).結
イ トEVLデ
Endoscopy
紮 術 に は,ニ
バ イ ス(住
友 べー
ュ ー モ ・ア ク テ ィ ベ
ク ラ イ ト社 製)を
用 い,
Vol
日本消 化 器内視 鏡 学 会 雑 誌
1504
Table1入
.46(8).Aug
.2004
院 時 検 査 成 績.
Figurel
a直
腸 静 脈 瘤 の 怒 張 と その 周 囲 に 出 血 が 認 め られ る,
b直
腸 洗 浄 後,白 色 フ ィブ リ ン栓 を伴 う 出 血 点 が 認 め ら れ る.
c止 血 の た め,内
Gastroenterologica Endoscopv
視 鏡 的 静 脈 瘤 結 紮 術(EVL)施
行.
Vol.46(8),Aug.2009
症例■直腸静 脈瘤破裂 に対 して内視鏡的静脈 瘤結紮 術 お よび硬 化療 法が奏効 した1例
1505
Figure2
aEVL10日
b直
後,周 囲 の 静 脈 瘤 の 発 達 が 認 め ら れ る.
腸 静 脈 瘤 へ 流 入 す る 硬 化 剤 の 停 滞 を 認 め る(矢
印).
C内
オ リ ン パ ス 社 製CF200-1の
先 端 に 固定 して 食 道 静 脈
瘤 結 紮 術 と 同 様 の 処 置 を行 っ た.
入 院 第13病
視 鏡 的 硬 化 療 法(EIS)後,EVL施
ethanolamine
oleate
with
iopamidol
た 血 管 内 注 入 法 を 施 行 し た.血
日,同 部 位 の 静 脈 瘤 は 消 失 し た が,そ
の
入 部 位 に つ い て は 追 視 困 難 で あ っ た が,透
側 へ 流 れ る 静 脈 瘤 が 確 認 さ れ,同
め(Figure2-a),新
が 確 認 さ れ た.内
対 側 の 発 達 し た 静 脈 瘤 に 対 し て,内
行 っ た.追
視 鏡 的硬 化療 法 を
加 結 紮 術 も考 慮 し た が,結
紮 す るには 直腸
あ り,す
瘍 の 治 り も 悪 い こ とか ら硬 化 療 法 を 選 択 し た.硬
施 行 後,結
法 に は オ リ ン パ ス 社 製CF200-1を
食 道 静 脈 瘤 穿 刺 針(Sタ
用 い,バ
イ プ ・25G)(ト
リ クサ ー
ッ プ 社 製)に
静 脈 瘤 を 穿 刺 し 血 液 の 逆 流 を 確 認 後,透
て
視 下 で5%
Gastroenterological
視 下 で肛 門
入 量 は8mlで
刺部位 の止 血 を 目
部 位 に 静 脈 瘤 結 紮 術 を 追 加 し た(Figure2-c).
紮 部 位 に 生 じ た 潰 瘍 は 難 治 性 で あ り,潰
瘍 か ら の 出血 を 繰 り 返 し た.入
院 第33病
日,潰
小 し て い た が 露 出 血 管 が 残 存 し て い た た め,同
ク
化 剤 の流
腸 骨 静 脈 か ら下 大 静 脈 へ の 硬 化 剤 流
べ て 血 管 内 に 注 入 し た.穿
的 に,同
用 い
部位 に硬 化 剤の停 滞
出 は 認 め ら れ な か っ た(Figure2-b).注
静 脈 瘤 は 粘 膜 下 で 直 腸 壁 が 厚 く吸 引 が 困 難 な こ と,潰
化療
(EOI)を
流 が 速 く,硬
口 側 静 脈 瘤 と対 側 に 存 在 す る 静 脈 瘤 が 発 達 し て き た た
た な 出 血 を 防 ぐ こ と を 目 的 と し て,
行.
ッ プ を か け た(Figure
Endoscopy
3-a).入
院 第40病
瘍 は縮
部位 に
日 に は,
Vol
日 本消化器内視鏡学会雑誌
1506
Figure
.46(8)Aug.2004
3
a入
院 後 第33病
日,潰
瘍 か らの 出 血 に 対 して ク リ ッ ピ ン グ 施 行,
b入 院 後 第as病
日,潰
瘍 の 治 癒 と静 脈 瘤 の 消 失 が 認 め られ る.
Figure4
a上 腸 間 膜 静 脈 が 造 影 され た 後,下 腸 間 膜 静 脈(矢
b静
印)を 介 して上 直腸 静 脈 が 逆 行 性 に造 影 され た.
脈 後 期 相 に お い て,上 直 腸 静 脈 か ら中 ・下 直 腸 静 脈 と骨 盤 底 の 静 脈 叢 を介 して両 側 内 腸 骨 静 脈(矢
静 脈 瘤 は 縮 小消失し,出血は
認 め ら れ な か っ た(Fig-
直 腸 静 脈 お よ び 骨 盤 底 の 静 脈 叢 を 介 し て 両 側 の 内 腸骨静脈
も造影 さ れ た.
ure3-h).
腹 部血 管造影(Figure4):入院
第60病
日に 施 行 し
た上 腸間 膜 動 脈造 影 の 静 脈 相 に お い て,上
腸 間膜 静脈
が 造 影 さ れ た 後,下
印)が 造 影 され た.
腸間 膜静脈
逆 行 性 に 造 影 さ れ た.さ
ら に,上
を 介 し て上 直 腸 静 脈 も
腸静 脈 か ら 中 ・下
入 院 全 経 過 に お い て(Figure
繰 り 返 し た が,大量出血
の 後 は,結
ら9g/d1で
は 計7回
初 の 破 裂 時 の み で,そ
紮 部 の 潰 瘍 か ら の出血
グ ロ ビ ン 値 も8g/d1か
G astroenterological Endoscopy
は,最
5)は,出血
の み で あ り た.ヘ
推 移 し,輸血
モ
な し
Vol.46(8),Aug.2004
症例 ■直腸 静脈瘤 破裂 に対 して内視鏡 的静脈瘤結 紮術 お よび硬 化療法が奏効 した1例
Figure
Table
2直
5治
1507
療 経 過.
腸 静 脈 瘤 破 裂 に 対 す る 内 視 鏡 的 硬 化 療 法 の 報 告 例(会
議 録 は 除 く).
LC: liver cirrhosis, IPH:
idiopathic
portal
hypertension.
HCC:hepatocel lular carcinoma,
SLE:systemic
lupus erythematosus.
PSC:primary biIiary
cirrhosis,
EIS:endoscopic
intravariceal
sclerotherapy.
EVL:endoscopic variceal
Iigation. *:3%tetradecyl
sulfate+absolute
alcohol+normal
saline,
*2:5%sadium morrhuate,
EOI:ethanolamine
oleate with iopamidol, AS:aethoxysklerol.
CA:cyanoacrylate
で,入
院 前 値 に 戻 っ た.退
の,治
療 後,脳
院 ま で2カ
月 を要 した もの
症 や 腹 水 を 認 め ず,1年
後の下部消化
管 内 視 鏡 所 見 で 静 脈 瘤 の 発 達 や 再 出 血 な く,外
来 で経
過 観 察 し て い る.
III考
た な 門 脈 圧n症
状 に対 す る治療 を必
壁,十
二 指 腸,
腸 な ど の 静 脈 瘤 が 異 所 性 に 発 達 す る こ と も少
な く な い.
直 腸 静 脈 瘤 は,1954年
1982年
に 初 め て 報 告 さ れ4),本 邦 で は
にIlr沢 ら5Jに よ り報 告 さ れ た.こ
現 頻 度 は,門
脈 圧 充 進 症 例 の10%以
り,そ の 破 裂 の 危 険 性 は5%以
ま た 過 去10年
の静脈瘤の 出
下 と言 わ れ て お
下 と推 測 さ れ て い る6).
間 にお け る直腸 静 脈 瘤破 裂 に対 す る治
療 報 告 例 をMEDLINEお
静 脈 瘤 硬 化 療 法 と直 腸 静 脈 瘤 破 裂 に は,何
瘤 破 裂 を 来 た して い る.食
要 と さ れ る こ とが 多 く な っ て い る.腹
直 腸,小
行 し た 治 療 歴 を 有 して い る こ とか ら(Table2),食
よび医学 中 央雑 誌 で検 索 す
Gastroenterological
道
らか の 因 果
症 例 に お い て も,食
道 静 脈 瘤 に 対 す る 内 視 鏡 的 硬 化 療 法 後5年
・食 道 静 脈 瘤 に 対 す る 治 療 の 発 達 と 予 後 の
改 善 に 伴 い,新
の 多 くが 食 道 静 脈 瘤 に 内 視 鏡 的 硬 化 療 法 を施
関 係 が あ る こ とが 予 想 さ れ る.本
按
最 近,胃
る と,そ
で直腸静脈
道 静 脈 瘤 お よび その供 給路
の 途 絶 に よ り門 脈 圧 が 増 大 し,直
腸 静 脈瘤 の形 成 や 増
悪 が 原 因 と推 測 さ れ る.
直 腸 静 脈 瘤 に 対 す る 治 療 と し て,外
鏡 的 治 療,IVRに
科 的 治 療,内
視
よ る 治 療 の 報 告 例 が 散 見 さ れ る が,
今 の と こ ろ 予 防 的 治 療 を 勧 め る報 告 は な く,破
裂 に よ
る 緊 急 例 や 待 機 例 が 治 療 対 象 と な っ て い る.内
視鏡的
治 療 と して,硬
に,結
化 療 法 と結 紮 術 が あ る.本
紮 術 は,出
血 点 を 結 紮 す る こ と に よ り確 実 な 止
血 効 果 を 期 待 で き る が,結
瘤 の 発 達 を招 く.そ
考 慮 して,結
Endoscopy
症例 の よ う
こ で,本
紮 術 単 独 で は,近
症 例 で は,再
紮 術 に よ る 止 血 後,周
傍 の静脈
出 血予 防 を
囲 の 静脈 瘤 に硬 化
Vol,46(8),Aug,2004
日本消化器 内視 鏡学会雑誌
1508
療 法 を施 行 す る こ と に よ り,静 脈 瘤 の 縮 小 ・消 失 を得
た.直 腸静 脈瘤破 裂 に対 して は,内 視 鏡 的静脈 瘤 結紮
た.し
術 に よ り確 実 な止血 が可能 であ り,静 脈 瘤 の縮 小 ・消
か し な が ら,そ の 一 方 で,硬
危 険 性 が 危 惧 さ れ た,食
化 剤 に よ り生 じ る
道静脈 瘤 治療 時の よ うに内視
鏡 装 着 バ ル ー ン に よ る圧 迫 が で き な い た め,硬
失 には 内視 鏡 的硬化 療法 が有効 であ った.
化剤が
体 循 環 を介 し て肺 や 脳 に 流 出 す る 危 険性 が あ る.本 症
本 論 文 の 要 旨 は 第98回
例 で は透 視 下 に硬 化 剤 を 注 意 深 く注 入 し,下 大 静 脈 に
会(2003年6月,津
日本 消 化 器 病 学 会 東 海 地 方
市)に
お い て 発 表 し た.
流 出す る こ と な く直 腸 静 脈 叢 へ の停 滞 を得 る こ とが で
き た が,Kimuraら3)に
ル ー ン で 閉塞 させ 硬 化 剤 を 直 腸 静 脈 瘤 へ 注 入 す る
double
balloon-occluded
安 全 と考 え られ た.ま
embolotherapyが
有 用か つ
た 穿 刺 部 位 お よ び硬 化 剤 に よ る
潰 瘍 か らの 出 血 の 危 険 性 も考 慮 し な け れ ば な ら な い.
本 症例 では硬 化剤 に よ る潰瘍か らの出血 の治療 に難渋
し た.潰
文
よ り考 案 さ れ た 内 腸 骨 静 脈 を バ
瘍 底 か らの 出 血 は ク リ ッ ピ ン グ に よ り止 血 す
る こ とが で き,潰 瘍 底 の 消 失 に は1カ
月 以 上 を要 した.
潰 瘍 底 の 消 失 が 困 難 で あ っ た 原 因 と し て,上
部消化 管
の 潰 瘍 性 病 変 と異 な り粘 膜 保 護 剤 が 十 分 使 用 で き な い
こ と,絶 食 に よ る低 栄 養 が 考 え ら れ た.さ
ら に,以
の 食 道 静 脈 瘤 治 療 時 に も潰 瘍 治 癒 ま で1カ
月 を要 し た
こ と もあ り,併 存 す るCREST症
前
候 群 が消化 管粘 膜 障
1.Orozco
H, Takahashi
ectal variceal
Gastroenterol
らか の 影 響 を与 え て い た 可
能 性 は 否 定 で き な い,
and idiopathic
varices : successful
3.Kimura
portal
J Clin
bleeding
with a traps
Am J Gastroenter
T, Haruta I, Isobe Y et al. A novel therapeutic
treated with double balloon-occuluded
of rectal
varices
embolotherapy.
Gastroenterol 1997; 92: 883-6.
4.Case
records of the massachusetts
general
Am J
hospital,
case 40102. N Engl J Med 1954; 250: 4348.
5.中
沢 三 郎,種
6.萩
原
優
孝,鬼
塚 俊 夫 ほ か.直
腸 ・S状 結 腸 静・
脈
直 腸 静 脈 瘤.日
門亢 会 誌2002;8:74-80
M, Desigan G, Dunn D. Endoscopic
血 流 の一部 と下腸 間膜静 脈 か ら還 流すべ き血流 の大 部
troenterol
8.
田
と腸1982;17:97-102.
apy for bleeding
rectal varices : a case report.
sclerother
Am J Gas
1935 ; 30 : 779-80.
Weiserb DB, Zfass AM, Messmer J. Control of massive
分 が逆 行 し,上 直 腸静脈 を介 して形成 されて い る.静
hemorrhage
脈 瘤 の排 出路 は,中
trointest
原 因に関 しては,便 秘 な どの物理 的 な刺 激に よる影 響
shunt.
for rectal varices : a case report
本症 例 の直 腸静脈 瘤 は,上 腸 間膜静 脈か ら還 流す る
叢 を介 して両側 の内腸 骨静脈 へ 流入 して い る.破 裂 の
treatment
jugular intrahepatic portosystemic
ol 1993; 88: 1104-7.
approach
Color
portal hypertension.
JA, Rubin RA, Cope C et al. Recurrent
7.Wang
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MA et al.
with extrahepatic
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from anorectal
瘤 の1例.胃
害 の 治 癒 過 程 に 対 して,何
bleeding in patients
vein thrombosis
2.Katz
献
T, Mercado
from rectal
9.Richon
with sclerotherapy.
J, Berciaz R, Schneider PA
of rectal varices.
10.渡
varices
Gas
Endosc 1936 ; 32 : 419-21.
Int J colorectal
辺清 治,木
田芳 樹,奥
et al. Sclerotherapy
Dis 1988 ; 3 : 132-4.
平 雅 彦 ほ か.食
道静脈瘤の硬化療
も考 え られ るが,食 後 に下 血す るこ とが 本症例 の 出血
法 後 に 直 腸静 脈 瘤破 裂 に よ る大 量 出血 で 死 亡 した1剖 検 例.北 里
の特徴 で もあ った こ とか ら,門 脈 血 流の 増加や 腸管 蠕
医 学1992;22:196-201.
11.藤
動 も影響 した こ とが予 想 され る.
最 近 で は ドッ プ ラー 法 を 用 い た 超 音 波 内 視 鏡 に よ り
直 腸 静 脈 瘤 の 血 流 が 評 価 さ れ て い る]8},19〕
が,食
静 脈 瘤 と異 な り,redcolorsignの
道 ・胃
有無 や静 脈瘤 の形
態 お よ び 血 行 動 態 か ら,直 腸 静 脈 瘤 破 裂 を予 測 す る こ
とが で き な い の が 現 状 で あ る.今 後,食
道 ・冑静 脈 瘤
の 治 療 成 績 が 向 上 し,治 療 後 の 長 期 生 存 例 が 増 え る に
伴 い,直
腸 静 脈 瘤 の 出 現 頻 度 も増 加 し,破 裂 す る 症 例
も増 え る と予 想 さ れ る.し
た が っ て,直
腸静 脈瘤 の破
裂 時 の 適 切 な治 療 法 と そ の 予 防 手 段,予
防 的治療 の適
応 と そ の 治 療 法,さ
ら に 治 療 後 の再 発 予 防 に 関 して,
亨,大 政 良二,増
田勝 紀 ほか.食
道静脈瘤硬化療法
En
dosc1994;36:51-7.
12.銭
谷
明,小
田 嶋傑,高
橋 廣 巳 ほか.内
有 効 で あ っ た 直 腸 静 脈 瘤 の1例.日
13.周
田光 一 郎,司
視鏡的硬化療法 が
消 誌1997;94:35-43.
城博 志,金
哲浩 ほ か.直 腸 静 脈 瘤 に対 す
る 内 視 鏡 的硬 化 療 法 の 治 療 効 果 判 定 に カ ラ ー ドプ ラ 超 音 波 内視
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14.Ikeda
successfully
門充 会 誌1998;4:451-4.
K, Konishi Y, Nakamura
treated
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by endoscopic
injection
after careful hemodynamic evaluation
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15.Shudo
R, Yazaki
copic variceal ligation
Y, Sakurai
sclerotherapy
: a case report.
Gas
S et al. Combined endos
and sclerotherapy
for bleeding rectal
varices associated with primary biliary cirrhosis : a case
showing a long-lasting
favorable
response.
Gastrointest
今 後 検 討 し な け れ ば な らな い.
IV結
川
後 の経過 中 に生 じた 直 腸 静・
脈 瘤 出血 の2例.Gastroenterol
論
Endosc 2001:53:
16.Yamanaka
今 回,わ れ われ は食 道静脈 瘤 に対 して 内視 鏡 的硬化
療 法 後5年 で 直 腸静 脈 瘤 破裂 を来 した1例 を経 験 し
Gastroenterological
6615.
T, Shiraki
K Ito T et al.
Endoscopic
sclerotherapy (ethanolamine oleate injection) for acute rectal
varices bleeding in a patient with liver cirrhosis. Hepatogas-
Endoscopy
Vol.46(8),Aug.2004
troenterology
2002;
17.Sato
ultrasonic
varices
症例 ■直腸 静脈瘤破裂 に対 して内視鏡 的静脈瘤結紮術 お よび硬 化療 法 が奏効 した1例
49:
941-3,
T, Yamazaki
microprobe
K, Toyota
in the detection
: a case report.
18.Sato
Hepatol
T, Yamazaki
evaluation
of rectal
ultrasonography.
19.Iwase
and treatment
ultrasonography
of rectal
of rectal
Res 2003: 27:158-62.
K, Toyota
varices
J et al. The value of the
J et al.
by endoscopic
WITH
Shinichi
color
Doppler
OF RECTAL
VARICEAL
Yoshimasa
KAWAMURA,
Hiroko
The second department
variceal
here
a case
bleeding
treatment
of rectal
after
varices.
EIS
EVL
completely
obliterated
follow-up.
EVL
may
be beneficial
for esophageal
may
by EIS.
medicine,
in the eradication
同
平成16年3月17日
受理
BLEEDING
SCLEROTHERAPY
Kenichi
Yumiko
Hamamatsu
SOUDA,
HONJO
medical
but can be massive
of rectal
variceal
university.
and life-threatening.
bleeding
with
endoscopic
We
variceal
(EIS) in a patient with idiopathic portal hypertension.
bleeding,
to occlude
No recurrence
be effective
平成15年10月29日
AND
KUMAOKA,
variceal
was performed
論文受付
KOBAYASHI,
encountered,
ligation (EVL) and injection sclerotherapy
years
1994 ; 19:
MATSUSHITA
of internal
is rarely
of successful
in the diagnosis
J Clin Gastroenterol
VARICEAL
LIGATION
AND Masahiro
Rectal
bleeding.
function
Endoscopic
Hemodynamic
SUMIYOSHI,
Kinya
Five
variceal
S et al.
227-30.
TREATMENT
ENDOSCOPIC
K, Suga
with color Doppler
Dig Endosc 2001 ; 13 : 129-32.
SUCCESSFUL
report
H, Kyogane
1509
in controlling
the patient
the bleeding
of rectal
acute
of the varices.
Gastroenterological
site,
bleeding
bleeding
Endoscopy
developed
massive
and the rectal
was
from
observed
rectal
bleeding
varices
after
varices,
were
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