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会員団体教育協力事業の現状調査 - JNNE 教育協力NGOネットワーク

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会員団体教育協力事業の現状調査 - JNNE 教育協力NGOネットワーク
JNNE 2006
2006年度教育協力NGOネットワーク(JNNE)
会員団体教育協力事業の現状調査
・目的
①現在のJNNE加盟団体の全体像(傾向、特徴)を明らかにす
ること
②JNNEの能力強化事業のインパクトを測定すること
• 調査方法
– 事業プロファイル調査票に各団体が記入
– 団体ホームページ、年次報告を元にJNNE事務局が記入
– JNNE事務局が集計分析
• 調査期間
2006年7月-11月
JNNE 2006
2006年度教育協力NGOネットワーク(JNNE)
会員団体教育協力事業の現状調査結果
• 構成
–
–
–
–
–
–
–
活動地域
支出規模
資金源
事業予算
対象者・波及効果
教育領域(学校外・内)
協力内容
• 教育者、運営、教育課程、学習者、コミュニティ、 設備・施設、
教育行政
JNNE 2006
調査対象
• 対象団体
– 25団体
(特活)ICA文化事業協会、 (特活)アジア教育支援の会、 (特活)アフリ
カ地域開発市民の会、 (特活) ACE、(財)ケア・インターナショナル・ジャ
パン、(社)シャンティ国際ボランティア会、 (社)セーブ・ザ・チルドレン・
ジャパン、 (特活)幼い難民を考える会、 (特活)オックスファム・ジャパン、
(財)国際開発救援財団、 (特活) CPI教育交流推進委員会、 (特活)シェ
ア国際保健協力市民の会、 (特活)ジェン、 (特活) JHP学校をつくる会、
(財)ジョイセフ家族計画国際協力財団、 (特活)チャイルド・ファンド・ジャ
パン、南東アジア交流協会、 (特活)日本国際ボランティアセンター、(財)
日本フォスタープラン協会、日本民際交流センター、(財)日本YMCA同
盟、 (特活)フリー・ザ・チルドレン・ジャパン、宮崎国際ボランティアセン
ター、 (特活)ラオスのこども、(特活)ワールドビジョンジャパン
JNNE 2006
支出規模
• 24団体の2005年度団体の支出規模
–
–
–
–
合計
121億3,800万円
中間値(中間に位置する団体の規模)
1億8,920万円
平均値
5億576万円
標準偏差(団体間のばらつき) 9億5,482万円
・支出金額の最も小さい団体 157万円
・支出金額の最も大きい団体 39億6,500万円
*1団体は不明。7団体については2004年度分。
決算ベース。
JNNE 2006
活動地域
海外での活動実施団体23団体。内、活動国は34カ国。活動地域別ではアジ
アが20団体で最も多く、続いてアフリカ8団体となっている。
国別では、カンボジアが最も多く11団体、続いて、タイ7団体、ベトナム、ミャ
ンマー、インド、バングラデシュ、アフガニスタンが各5団体となっている。アフ
リカでは、ケニア、ザンビアが各3団体、タンザニア、ウガンダ各2団体である。
活動地域別団体数 (23団体 内7団体が複数地域で実施)
1
4
アジア
アフリカ
中東
8
21
中南米
JNNE 2006
資金源
資金源別の事業数では、自己資金による事業数が最も多く7割をしめている。
また、外務省資金による事業は5件、JICA資金では7件(+委託1件)となっている。
UNDP、UNFPA、UNICEF、UNHCR、世銀など国際機関との実施団体契約を結んでい
る団体は4団体10事業であった。
◆前回(2002年)調査比、調査対象事業数は増加しているが、国際機関との契約団体
数には増加が無い。
資金源ごとの事業数 (25団体194事業)
助成財団
9%
その他
6%
委託
2%
国連機関
5%
JICA草の根
4%
外務省
NGO支援無償
3%
自己資金
(寄付、会費
等) 71%
JNNE 2006
事業予算
12団体の2005年度の教育協力事業総支出は、20億1,130万円。各プロジェ
クト予算では、1,000万円以上3,000万円未満が4割を占め最も多く、続いて、
500万円未満が2割を占めている。中間値は1,325万円であった。
プロジェクト予算(単年度あたり)別事業割合 (万円)
12団体103事業
5000万円以上
6%
~5000万円未満
15%
~100万円未満
9%
~500万円未満
17%
~1,000万円未満
13%
~3000万円未満
40%
JNNE 2006
対象者、波及効果
•事業受益者(25団体131事業)
合計
18,147,220人 中間値 6,000人
内 子ども 4,137,034人
中間値 900人
大人 184,735人
中間値 400人
•他機関への影響(25団体159事業)
影響は特に無い
影響があった
146件
13件
-影響の内容
・政府が公式教育システムに活動(障害児教育、学校図書館活動、教材開
発への住民参加など)を取り込んだり、モデルとして扱うようになった。
・地域の教育財政、地元NGOと連携して新しい手引きを使って教師向け の研修を実施。など。
◆ 前回調査(2002年)では、回答34事業のうち19事業(59%)で何らかの
インパクトがあったとされている。全体として影響が少ないことがわかった。
JNNE 2006
事業における教育の位置づけ
回答のあった161件のうち、教育が事業の主目的であるものが98件、教育は
事業の一部であるものが63件であった。
事業目的別事業数 (161事業)
教育は
目的の一部
39%
教育が主な目的
教育は目的の一部
教育が
主な目的
61%
JNNE 2006
教育のサブ・セクター
教育領域は学校教育(114事業)の方が学校外教育(99事業)より多い。
教育セクター別事業数 (214事業)
学校教育
100
114
学校外教育
JNNE 2006
教育領域(学校教育)
初等教育が最も多く、全事業の20%、学校教育の39%を占めている。
◆前回調査(2002年)では初等教育が5割弱、就学前教育が1割弱であった。
初等教育が減り、就学前教育が増えている。
学校教育の教育領域別事業割合
(複数回答 計211事業)
その他
高等教育 3%
6%
就学前
16%
後期中等教育
16%
前期中等教育
20%
初等教育
39%
JNNE 2006
教育領域(学校外教育)
学校外教育では、子ども対象が最も多く、30%(63件)を占めている。その他(48件)の内
容として、具体的には、女子・女性対象の識字教育として成人識字と分けている。保健衛
生、HIV/AIDS予防教育、環境教育が多く、地雷回避、特殊教育、ライフスキル教育となっ
ている。
◆前回調査(2002)では、図書館活動が4分の1を占めていたが大幅に減り、その他が増
えた。
学校外教育の教育領域別事業割合
(複数回答 計209事業)
その他
23%
子ども対象
31%
成人識字
4%
職業訓練
12%
図書館活動
6%
成人対象
24%
JNNE 2006
協力内容
協力内容は設備・施設に対する活動が最も多いが、続いて、学習者、教育
者、教育課程、コミュニティがほぼ並んでいる。活動詳細では、現職教育者
研修、保護者への啓発、学習者への奨学金・文具品供与が多かった。
協力内容別の事業割合 (524件)
教育行政
3%
教育者
17%
設備・施設
21%
コミュニティ
15%
学習者
18%
運営
7%
教育課程
19%
JNNE 2006
協力内容 (教育者)
教育者に対する活動では、現職研修が最も多い。
◆前回調査(2002)では給与・補填支援が2割強を占めたが、減っている。
協力内容:教育者対象の活動別事業割合 (69事業91件)
その他
9%
養成
15%
教員養成者・
研修者に対する
研修
18%
給与支援・
補填・待遇支援
3%
現職研修
53%
JNNE 2006
協力内容 (運営)
運営に対する活動では、運営システムの確立、人材研修が多い。
協力内容:運営に関する活動別事業割合 (27事業39件)
その他
3%
運営資金支援
18%
運営・
管理者研修
35%
運営システム
確立
43%
JNNE 2006
協力内容 (教育課程)
教育課程に対する活動では、教科書、副教材の開発配布が4割に及び、保健・衛生
指導、教育・評価方法の開発・改善と続く。
◆前回調査(2002)ではほとんど無かった教科書の開発・配布が1割を超え、1割弱だっ
た教育方法・評価方法の開発・改善が延びている。
協力内容:教育課程に関する活動別事業割合 (51事業88件)
カリキュラム改善
3%
教科書の開発
その他
5%
10%
保健・衛生指導
23%
図書の出版、
普及 7%
視聴覚教材、
ITの普及 0%
教科書の配布
8%
副教材の開発
13%
副教材の配布
15%
教育方法・
評価方法の
開発・改善
16%
JNNE 2006
協力内容 (学習者・世帯)
学習者に対する活動では、奨学金の供与・貸与、制服、文房具の支援で66
%を占めている。「その他」の内容としては、教材供与、バックや衣類供与、
寄宿寮費・学費供与があがっている。
◆前回調査(2002)では、3割だった給食支援が減っている。
協力内容:学習者対象の活動別事業割合 (57事業99件)
その他
21%
奨学金の
供与・貸与
30%
給食の支援
8%
通学手段の確保・
支援
5%
文房具の供与
26%
制服の供与
10%
JNNE 2006
協力内容 (コミュニティ)
コミュニティに対する活動では、保護者への啓発活動が最も多く、保護者組
織などの設立、学校行事への保護者・住民の参加促進を加えると7割近い。
「その他」の内容では、子どもクラブ活動、男性・女性・青少年といった個別グ
ループ対象の保健衛生など課題別啓発活動があげられた。
協力内容:コミュニティ対象の活動別事業割合
(63事業81件)
保護者組織・
学校委員会等の
設立・支援
14%
その他
27%
学校行事への
保護者・住民の
参加促進
14%
学校支援の
収入向上活動
(学校農園等)
6%
保護者への
啓発活動
40%
JNNE 2006
協力内容 (設備・施設)
設備、施設に関する活動では、学校内、学校外半数ずつとなり、内訳では学
校施設建設、補修が5割に及ぶ。「その他」の内容としては、トイレ、給水施
設、手洗い場、などがあがっている。
協力内容:設備・施設に関する活動別事業割合
(68事業108件)
新設の学校の
施設建設
17%
学校外施設
その他
35%
学校以外の
既存の
教育施設建設
3% 学校以外の
教育施設の
新設 13%
既存の学校の
施設建設
11%
既存の学校
の補修
17%
その他
4%
JNNE 2006
協力内容 (教育行政)
教育行政に対する活動では、教育行政人材の研修が提言を上回っている。
協力内容:教育行政に対する活動別事業割合
(14事業18件)
教育行政機関
への提言活動
44%
教育行政・教
員養成機関の
財政支援 0%
教育行政者の
研修
56%
2006年度JNNE会員団体
教育協力事業の現状調査結果 まとめ
JNNE 2006
– 活動地域 アジア地域での事業が多い
– 資金源 自己資金を基にしている事業数が多い
– 事業予算 3000万円未満が8割、1000万円未満が4割に及ぶ。
– 対象者・波及効果 子ども対象の教育事業が多く、他機関への影
響は少ないものの、教育行政・システムへの波及効果が多い。
– 目的 教育を主目的にしている事業が6割に及ぶ。
– 教育領域 学校内・外では学校内教育事業数が多い。
– 協力内容 施設支援の割合が高いが、教員、行政、コミュニティな
ど対象者に対する、能力強化支援が同等に並んでいる。
•
•
•
•
•
•
•
教育者
運営
教育課程
学習者
コミュニティ
設備・施設
教育行政
現職教員研修が半数以上(55%)
システム、管理者研修が8割
教科書、副教材の開発・配布が4割
奨学金、制服、文具などハード支援が6割
啓発活動4割、学校行事PTAなど教育への参加が3割
学校内施設の建設・補修が5割
行政官人材研修が半数以上
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