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2016年8月期 上期業績 および通期見通し

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2016年8月期 上期業績 および通期見通し
2016年4月7日
2016年8月期 上期業績
および通期見通し
岡﨑 健
株式会社ファーストリテイリング
グループ上席執行役員 CFO
1
目次
I. 上期決算概要
P3 ~
II. 2016年8月期 通期業績予想 P19 ~
III.参考資料
P23 ~
P18
P22
P25
【業績開示について】
・2014年8月期末より国際会計基準(IFRS)を適用、本資料上の数字については、すべてIFRSベースで
記載しております。
・事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
・各セグメントの構成は、以下のとおりです。
国内ユニクロ事業: 国内ユニクロ事業の数値が表示されています。
海外ユニクロ事業: 海外で展開するユニクロ事業が含まれています。
グローバルブランド事業: ジーユー事業、セオリー事業、コントワー・デ・コトニエ事業、
プリンセス タム・タム事業、J Brand事業が含まれています。
・連結業績には上記の他、ファーストリテイリングの業績、連結調整が含まれております。
【将来予測に関するご注意】
本資料に掲載されている業績予想、計画、目標数値などのうち、歴史的事実でないものは、作成時点で
入手可能な情報に基づき作成した将来情報です。実際の業績は、経済環境、市場の需要・価格競争に
対する対応、為替などの変動により、この業績予想、計画、目標数値と大きく異なる場合があります。
2
【連結】 2016年8月期 上期実績
増収減益
2015年8月期
上期実績
売上収益
(売上比)
売上総利益
(売上比)
販管費
(売上比)
事業利益
(売上比)
その他収益・費用
(売上比)
営業利益
(売上比)
金融収益・費用
(売上比)
税引前四半期利益
(売上比)
親会社の所有者に帰属する
四半期利益
(売上比)
2016年8月期 上期
実績
単位:億円
前年同期比
9,496
10,116
100.0%
100.0%
4,795
4,769
50.5%
47.1%
3,363
3,707
35.4%
36.6%
1,431
1,062
15.1%
10.5%
68
▲68
0.7%
-
1,500
993
15.8%
9.8%
135
▲173
1.4%
-
1,636
820
17.2%
8.1%
1,047
470
11.0%
4.7%
+6.5%
▲0.5%
▲3.4p
+10.2%
+1.2p
▲25.8%
▲4.6p
-
▲33.8%
▲6.0p
-
▲49.9%
▲9.1p
▲55.1%
▲6.3p
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
3
【連結】 上期 売上収益
売上収益1兆116億円、619億円の増収
海外ユニクロが437億円の増収
海外ユニクロの売上構成比が38.5%へ拡大
海外ユニクロ
9,496億円
+437億円
海外
ユニクロ
+190億円 ▲8億円
グローバル
ブランド
1兆116
億円
16.5%
国内ユニクロ
15.6%
グローバルブランド
国内
ユニクロ
47.9%
44.8%
53.1%
+619億円
63.0%
36.4%
69.4%
38.5%
30.4%
21.3%
16.1%
2015年度
上期
売上収益
2016年度
上期
売上収益
上期
上期
上期
上期
上期
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
2016年度
JGAAP
IFRS
4
【連結】 上期 営業利益
販管費比率
4,769億円
▲0.5%
3,707億円
+10.2%
35.4%→36.6%
(1.2p 上昇)
①国内ユニクロ事業の
販管費比率+2.0ポイント
②海外ユニクロ事業、
グローバルブランドの
売上構成比の拡大
1,062億円
▲25.8%
販管費
2016年度
上期
売上総利益
▲68億円
993億円
▲33.8%
その他収益・費用
売上総利益率
50.5%→47.1%
(3.4p 低下)
①期首為替レート:1ドル約121円
2月末為替レート:1ドル約113円
海外子会社の仕入れに
かかわる一時立替金などに
為替差損が54億円発生
②米国の店舗閉店に伴う
除却損・閉店損が13億円発生
2016年度
①国内ユニクロの
上期
売上総利益率低下 ▲3.5p
事業利益
②海外ユニクロの
売上総利益率低下▲4.0p
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
2016年度
上期
営業利益
5
【連結】 上期
親会社の所有者に
帰属する四半期利益
円高による
為替差損の計上
993億円
▲33.8%
▲173億円
820億円
▲49.9%
306億円
514億円
▲53.7%
金融損益
法人所得税
費用
2016年度
上期
営業利益
2016年度
上期
税引前
四半期利益
43億円
470億円
▲55.1%
非支配持分
2016年度
上期
四半期利益
2016年度
上期
親会社の
所有者に
帰属する
四半期利益
6
【連結】 上期 減益要因
<前年同期比>
事業利益の減少 ▲369億円
369億円
816億円
減益
主な要因:
国内ユニクロ事業 ▲250億円
海外ユニクロ事業 ▲106億円
為替差益の減少 ▲424億円
424億円
1,636億円
その他収益・費用:▲124億円
(+69億円→ ▲54億円)
金融損益:▲300億円
(+127億円→ ▲173億円)
その他 ▲21億円
除却損・閉店損など:▲21億円
(+8億円→▲13億円)
820億円
2015年上期
税引前
四半期利益
2016年上期
税引前
四半期利益
7
【セグメント別】 上期 実績
2015年8月期
上期実績
上期実績
前年同期比
4,536
636
▲0.2%
事業利益
4,545
886
(売上比)
19.5%
14.0%
その他収益・費用
営業利益
8
894
5
641
(売上比)
19.7%
14.1%
売上収益
事業利益
3,455
431
3,892
325
(売上比)
12.5%
8.4%
その他収益・費用
営業利益
▲3
428
▲ 31
294
(売上比)
12.4%
7.6%
売上収益
事業利益
1,482
123
1,673
142
(売上比)
8.3%
8.5%
営業利益
▲6
117
0
143
(売上比)
7.9%
8.6%
売上収益
国内ユニクロ事業
海外ユニクロ事業
グローバルブランド事業
2016年8月期
その他収益・費用
単位:億円
▲28.2%
▲5.5p
▲39.3%
▲28.3%
▲5.6p
+12.7%
▲24.7%
▲4.1p
▲31.4%
▲4.8p
+12.9%
+15.3%
+0.2p
+21.9%
+0.7p
注: 連結業績には上記の他、ファーストリテイリングの業績、連結調整が含まれております。
国内ユニクロの業績にはグループ間取引が含まれております(売上収益を除く)。
事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
8
【国内ユニクロ事業】 上期実績
営業利益は前年同期比28.3%減
2015年8月期
上期実績
売上収益
(売上比)
売上総利益
(売上比)
販管費
(売上比)
事業利益
(売上比)
その他収益・費用
(売上比)
営業利益
(売上比)
2016年8月期 上期
実績
単位:億円
前年同期比
4,545
4,536
100.0%
100.0%
2,251
2,088
49.5%
46.0%
1,364
1,452
30.0%
32.0%
886
636
19.5%
14.0%
8
5
0.2%
0.1%
894
641
19.7%
14.1%
▲0.2%
▲7.2%
▲3.5p
+6.4%
+2.0p
▲28.2%
▲5.5p
▲39.3%
▲0.1p
▲28.3%
▲5.6p
注: 国内ユニクロの業績にはグループ間取引が含まれております(売上収益を除く)。
事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
9
【国内ユニクロ事業】 売上収益の状況
上期 売上収益 4,536億円 (前年同期比▲0.2%)
・既存店売上高:前年同期比▲1.9%(客数 ▲6.3%、客単価+4.7%)
・Eコマースの売上は253億円、同28.4%増、売上構成比5.6%
・第2四半期3ヶ月間の既存店売上高は1.6%の減収。1月、2月はプラスに転じたものの、
売上規模の大きい12月の売上が大幅な減収となったため
・12月は暖冬の影響で、防寒衣料を中心に販売が苦戦。1月は年始のセールの好調に加え、
気温が低下し、カシミヤセーター、ヒートテック、ボアスウェットといった冬物商品の販売が好調。
2月はジョガーパンツ、ケーブルニットなどの春物商品も順調に立ち上がる
直営既存店
前年比
2016年8月期
1Q
12月
1月
2月
2Q
上期
3月
売上高
▲2.3%
▲11.9% +14.6%
+1.2%
▲1.6%
▲1.9%
▲0.3%
客数
▲8.1%
▲14.6%
+8.0%
▲1.8%
▲4.6%
▲6.3%
▲8.6%
客単価
+6.3%
+3.1%
+6.0%
+3.0%
+3.2%
+4.7%
+9.1%
2016年2月末 直営店舗数805店舗、前年同期末比▲9店舗
FC店
39店舗、
同
+11店舗
10
【国内ユニクロ事業】 売上総利益率
上期 売上総利益率 46.0%
(前年同期比 ▲3.5p)
直近の計画を大きく下回る
・計画を下回った要因:
・1月、2月の値引き販売を計画以上に強めた
・1月に気温が低下したことにより、これら値引した
カシミヤセーター、ヒートテック、ウォームパデットパーカー、
ヒートテックフリースなどの冬物商品の販売が
想定以上に進んだ
・冬物在庫は問題のない水準まで減少
11
【国内ユニクロ事業】 販管費
上期 売上販管費比率 32.0%
(前年同期比 +2.0p)
金額、売上比率で計画を上回る
・物流費:物流関連のコストアップ、物流改革に伴う一時的な費用増
・人件費:地域正社員の増加も、まだ店舗オペレーションの効率化は途上
・広告宣伝費:Eコマース事業の拡大に向け、デジタル関連のコンテンツ、広告の増加
単位: 億円
2015年8月期 上期
(売上比)
実績
販管費合計
1,364
30.0%
人 件 費
410
9.0%
広告宣伝費
175
3.9%
賃 借 料
285
6.3%
減価償却費
36
0.8%
その他経費
456
10.0%
2016年8月期 上期
実績
(売上比)
増減
(売上比)
1,452
441
195
282
37
496
32.0%
+87
+2.0p
9.7%
+30
+0.7p
4.3%
+19
+0.4p
6.2%
▲2
▲0.1p
0.8%
+0
+0.0p
10.9%
+39
+0.9p
12
【海外ユニクロ事業】上期 実績(1)
増収減益
・グレーターチャイナ、韓国は減益、米国は赤字幅が拡大
・欧州、東南アジア・オセアニア地区は増益
・その他費用に、米国の店舗閉店に伴う除却損・閉店損
13億円に加え、為替差損などを計上
・グレーターチャイナおよび東南アジア地区を中心に
92店舗の純増、2月末890店舗
2015年8月期
海外ユニクロ事業
上期実績
上期実績
売上収益
事業利益
3,455
431
3,892
325
(売上比)
12.5%
8.4%
▲3
428
▲ 31
294
12.4%
7.6%
その他収益・費用
営業利益
(売上比)
単位:億円
2016年8月期
前年同期比
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
+12.7%
▲24.7%
▲4.1p
▲31.4%
▲4.8p
13
【海外ユニクロ事業】上期 実績(2)
各エリアの業績トレンド
・グレーターチャイナ:増収減益、営業利益は計画を下回る
・暖冬で秋冬商品の販売に苦戦
・香港と台湾では景気のスローダウンの影響もあり、営業利益は減益
・中国大陸は、景気のスローダウンの影響が比較的少なく、2Qの既存店売上高は増収
・中国大陸の上期の事業利益は増益、ただし、為替差損により営業利益は若干の減益
・韓国:売上は前年並み、営業利益は大幅な減益
・計画を若干下回る
・暖冬、景気のスローダウンの影響を受け、売上が苦戦し、値引き販売が拡大
・東南アジア・オセアニア地区:ほぼ計画通りの増収増益
・オーストラリアは赤字幅が縮小
・米国:計画を下回り赤字幅が拡大
・2Qでは値引き販売を強め、在庫処分を進める
・在庫は適正水準まで減少も、上期の粗利益率は悪化、赤字幅は拡大
・4店舗の閉店に伴う除却損・閉店損を合計約13億円を計上
・欧州:既存店売上高は2桁増収、計画通りの増収増益
・3月18日にロンドンのグローバル旗艦店がリニューアルオープン、順調なスタート
14
【グローバルブランド事業】 上期 実績
計画通りの増収増益
・ジーユー事業:計画を上回り、大幅な増収増益
キャンペーン商品のニット、トレンドボトムスの販売が好調で、既存店売上高は2桁増収
1月、2月の端境期の春物商品の立ち上がりも好調、粗利益率も改善し、大幅な増益
・セオリー事業:計画を若干下回り、減益
・コントワー・デ・コトニエ事業:計画を若干下回り、減益
・プリンセス タム・タム事業: 計画通り、前年並み
・J Brand事業:計画を下回り、赤字幅は拡大
2015年8月期
グローバルブランド事業
2016年8月期
上期実績
上期実績
売上収益
事業利益
1,482
123
1,673
142
(売上比)
8.3%
8.5%
▲6
117
0
143
7.9%
8.6%
その他収益・費用
営業利益
(売上比)
単位:億円
前年同期比
+12.9%
+15.3%
+0.2p
+21.9%
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
+0.7p
15
【連結】 2016年2月末 B/S
単位: 億円
2015年2月末 2015年8月末 2016年2月末 前年同期末比
資産合計
12,762
11,637
13,110
+347
流動資産
9,770
8,743
10,277
+507
非流動資産
2,992
2,893
2,832
▲159
負 債
4,713
3,889
6,014
+1,301
資本合計
8,049
7,748
7,096
▲953
16
【連結】 B/Sのポイント(前年同期末比)
流動資産の増加 +507億円(9,770億円⇒1兆277億円)
・現金及び現金同等物の増加: +411億円(4,628億円⇒ 5,040億円)
その他の短期金融資産の増加:+1,471億円(515億円⇒1,987億円)
2015年12月の社債発行にともなう現金の増加、および営業キャッシュフローの増加
期末日の曜日回りの影響により、仕入債務などが決済され、439億円の現金の減少
・たな卸資産の増加: +108億円 (2,109億円⇒ 2,218億円)
【国内UQ】 ▲6億円 直営店舗数が減少 【海外UQ】 +73億円 店舗数+174店舗
【グローバルブランド】 +41億円 ジーユー事業の事業拡大による在庫増
・デリバティブ金融資産の減少: ▲1,488億円(資産1,870億円 ⇒382億円)
2月末の為替レートが円高となった一方で、保有する為替予約の平均レートが
円安となり、その乖離が大幅に縮小したため
非流動資産の減少 ▲159億円 (2,992億円⇒2,832億円 )
・無形資産の減少:
▲119億円 (780億円⇒ 661億円)J Brandなどの減損損失
負債の増加 +1,301億円 (4,713億円⇒6,014億円 )
・2015年12月 2,500億円の社債を発行
・繰延税金負債の減少:641億円、曜日回りによる仕入債務の減少:439億円
17
【連結】 上期 キャッシュ・フロー
単位:億円
2015年8月期
上期累計
2016年8月期
上期累計
+2,240
+1,438
+1,636
+820
減価償却費及びその他の償却費
+177
+186
運転資金の増減額
+720
+456
法人税等の支払い・還付
▲264
▲204
▲740
▲2,021
定期預金の増減額 (▲は増加)
▲458
▲1,803
有形固定資産の取得による支出
▲216
▲170
▲34
▲45
▲223
+2,217
▲152
▲178
-
+2,493
211
▲147
1,487
3,552
5,040
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益
投資活動によるキャッシュ・フロー
無形資産の取得による支出
財務活動によるキャッシュ・フロー
配当金の支払額
社債の発行による収入
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増加額
1,488
現金及び現金同等物期首残高
3,140
現金及び現金同等物期末残高
4,628
コメント
ユニクロ事業をはじめとする
各事業の利益貢献
たな卸し資産の減少
仕入債務の増加
3ヵ月超の定期預金が増加
出店拡大に伴う投資
システム投資など
期末配当金1株あたり175円の支払
2015年12月に社債を発行
18
【連結】 2016年8月期 通期業績予想
通期業績予想を下方修正
事業利益
:1,500億円 ▲300億円の修正
・上期の下ブレ約160億円と、下期の国内ユニクロ事業および海外ユニクロ事業などを減額
営業利益
:1,200億円 ▲600億円の修正
・J Brand事業の減損損失、国内ユニクロ、米国ユニクロの店舗減損損失、合計約210億円
親会社の所有者に
: 600億円 ▲500億円の修正
帰属する当期利益
・金融収益・費用は2月末の為替レートを前提、通期で175億円の為替差損
2015年8月期
直近予想
(1/7時点)
16,817
18,000
100.0%
100.0%
1,766
1,800
10.5%
10.0%
1,644
1,800
9.8%
10.0%
162
1,806
0
1,800
10.7%
10.0%
1,100
1,100
6.5%
6.1%
通期実績
売上収益
( 売上比)
事業利益
( 売上比)
営業利益
( 売上比)
金融収益・費用
税引前利益
( 売上比)
親会社の所有者に
帰属する当期利益
( 売上比)
2016年8月期
2016年8月期
前期比
修正予想
(4/7時点)
前期比
+7.0%
18,000
+7.0%
単位:
億円
100.0%
+1.9%
▲0.5p
+9.4%
+0.2p
▲0.4%
▲0.7p
▲0.0%
▲0.4p
1,500
8.3%
1,200
6.7%
▲175
1,025
5.7%
600
3.3%
▲15.1%
▲2 . 2 p
▲27.0%
▲3 . 1 p
▲43.3%
▲5 . 0 p
▲45.5%
▲3 . 2 p
19
2016年8月期 下期の業績予想
国内ユニクロ事業:事業利益は増益も、営業利益は若干の減益
・事業利益は前年同期比で増益を予想
・店舗減損約20億円により、営業利益は若干の減益
・下期既存店売上高は約4%増を予想、通期の売上収益は増収を見込む
・粗利益率は、前年同期比で若干の改善、また、経費削減の徹底により、
下期の事業利益は増益
・経費削減としては、店舗業務の効率化、積載率の向上や倉庫配置など物流の
最適化、メディアミックスなどマーケティングのあり方の見直し、本部業務の効率化、
集中購買機能の強化など経費の構造改革に取り組む
海外ユニクロ事業:増収増益
・香港、台湾では厳しい状況を予想するものの、中国大陸での増益により
グレーターチャイナ全体では増益
・韓国は若干の減益、東南アジア・オセアニア地区は増益、欧州も増益
・米国は店舗減損約40億円を見込むものの、赤字幅は縮小
グローバルブランド事業:事業利益は増益、営業利益は減益
・J Brand事業は赤字が継続、減損損失を約150億円を下期に計上する見込み
・ジーユー事業は、引き続き好調な業績が続く見込み、下期は増収増益
・セオリー事業は増益、CDC、PTT、J Brandは事業利益で前年並みの業績
20
2016年8月期 下期・通期業績予想
事業利益
国内ユニクロ事業
増益
海外ユニクロ事業
増益
グローバルブランド事業
増益
下期予想
減損損失
店舗
約20億円
米国・店舗
約40億円
J Brand
約150億円
海外ユニクロ事業 出店予想
グレーターチャイナ
通期予想
営業利益 事業利益 営業利益
若干の
減益
減益
減益
増益
減益
減益
減益
増益
減益
グローバルブランド 出店予想
約100店舗
韓国
約20店舗
東南アジア・オセアニア地区
約40店舗
米国
約7店舗
欧州
約10店舗
合計
約177店舗
GU事業
約50店舗
セオリー事業
約25店舗
CDC
約5店舗
合計
約80店舗
21
2016年8月期 配当金予想
中間配当金 185円を予定
年間配当金 350円を予想
1株当たり配当金
中間
期末
通期
2014年8月期
150円
150円
300円
2015年8月期
175円
175円
350円
2016年8月期(1/7予想)
185円
185円
370円
2016年8月期(修正予想)※
185円
165円
350円
-
▲20円
▲20円
修正額
※ 2016年8月期の中間配当については4月7日開催の取締役会にて決議しております。
なお、業績や資金需要に大きな変動が生じた場合、期末配当金額を変更することがあります。
22
<参考資料>
連結対象事業別出退店 実績
【単位:店舗】
期末
ユニクロ事業合計
国内ユニクロ事業:※
直営店
大型店
標準店等
FC
海外ユニクロ事業: 中国
香港
台湾
韓国
シンガポール
マレーシア
タイ
フィリピン
インドネシア
オーストラリア
米国
英国
フランス
ロシア
ドイツ
ベルギー
グローバルブランド事業
ジーユー事業
セオリー事業※
コントワー・デ・コトニエ事業※
注:ミーナ事業、グラミンユニクロ
事業は含まず
※フランチャイズ店は含む
2016年8月期
上期実績 (2016/2末)
'1 5 年8 月期
プリンセス タム・タム事業※
J Brand 事業
総 合 計
1,639
841
811
208
603
30
798
387
25
55
155
23
25
23
23
8
6
42
9
8
8
1
0
1,339
319
504
368
145
3
2,978
出店
130
26
17
5
12
9
104
54
0
4
10
1
8
7
4
1
3
6
0
2
2
1
1
53
28
16
6
3
0
183
退店
純増減
35 +95
23
+3
23
▲6
9
▲4
14
▲2
0
+9
12 +92
5
+49
0
+0
0
+4
2
+8
0
+1
0
+8
0
+7
0
+4
0
+1
0
+3
4
+2
0
0
0
+2
1
+1
0
+1
0
+1
40 +13
8
+20
6
+10
16
▲10
8
▲5
2
▲2
75 +108
期末
1,734
844
805
204
601
39
890
436
25
59
163
24
33
30
27
9
9
44
9
10
9
2
1
1,352
339
514
358
140
1
3,086
23
<参考資料>
連結対象事業別出退店 予想
【単位:店舗】
15年8月期
期末
ユニクロ事業合計
2016年8月期 予想
出店
退店
純増減
期末
1,639
217
50
+167
1,806
国内ユニクロ事業 ※
841
40
35
+5
846
海外ユニクロ事業
798
177
15
+162
960
グローバルブランド事業 ※
1,339
80
50
+30
1,369
総 合 計
2,978
297
100
+197
3,175
注:ミーナ事業、グラミンユニクロ事業は含まず
※フランチャイズ店は含む
24
<参考資料>
為替レート、設備投資、減価償却費
連結取込為替レート
単位: 円
1USD
1EUR
1GBP
1RMB
100KRW
2016年8月期 第2四半期(6ヶ月平均)
120.7
132.5
181.3
18.6
10.2
2015年8月期 第2四半期(6ヶ月平均)
113.3
140.2
179.3
18.3
10.6
2016年8月期 通期予想レート(4/7時点)
120.5
132.5
185.0
19.0
10.6
2015年8月期 通期実績(12ヶ月平均)
117.3
137.1
183.1
18.9
10.7
設備投資・減価償却費
単位: 億円
設備投資
減価償却費
2016年8月期 第2四半期実績(6ヶ月累計)
245
186
2015年8月期 第2四半期実績(6ヶ月累計)
306
177
2016年8月期 通期予想(12ヶ月累計)
640
403
2015年8月期 通期実績(12ヶ月累計)
624
377
設備投資内訳
2015年8月期 上期実績: 国内ユニクロ 52億円、海外ユニクロ 174億円、グローバルブランド事業 43億円、システム他 34億円
2016年8月期 上期実績: 国内ユニクロ 24億円、海外ユニクロ 133億円、グローバルブランド事業 38億円、システム他 48億円
2016年8月期 通期予想: 国内ユニクロ 42億円、海外ユニクロ 367億円、グローバルブランド事業 118億円、システム他 113億円
25
2016年4月7日
2016年8月期上期の業績と
今後の展望
柳井 正
株式会社ファーストリテイリング
代表取締役会長兼社長
26
2016年8月期:上期の実績
2016年8月期 上期(実績)
売上収益
1兆116億円 (前年同期比+6.5%)
営業利益
993億円 (
同
▲33.8%)
親会社の所有者に
470億円 (
同
▲55.1%)
帰属する四半期利益(累計)
■業績のポイント
・連結業績は計画を下回り、大幅な減益
・国内ユニクロ事業は減益。粗利益率の低下と、経費の
コントロールが課題
・海外ユニクロ事業も減益。グレーターチャイナ、韓国、
米国が減益。中国経済の減速は、むしろ中国大陸より
台湾、香港、韓国の業績に響いた
・ジーユーは大幅な増収増益を達成
27
2016年8月期:通期の業績予想
2016年8月期(通期予想)
売上収益
1兆8,000億円 (前期比 +7.0%)
営業利益
1,200億円 ( 同 ▲27.0%)
親会社の所有者に
600億円 ( 同 ▲45.5%)
帰属する当期利益
・通期の業績予想を下方修正
・下期は粗利益率の改善、経費削減を図るが、
通期の営業利益は減益予想
・下期は、J Brandと店舗の減損損失、為替差損を見込む
・1株当たり配当金の予想は年間350円へ修正
セグメント別 営業利益のトレンド(イメージ)
国内ユニクロ事業
(年度)
2014
2015
2016
海外ユニクロ事業
2014
2015
2016
グローバルブランド事業
2014
2015
2016
28
上期は、成長ではなく、
膨張だった
29
今後の対策
ローコスト経営の徹底
 経費削減の徹底
・経費を一から見直し、利益増に結びつかない経費を削減、
コスト構造を根幹から変える
・各部署が、自律的に、あらゆる業務のコスト効率を高める文化、
仕組みを確立する
 シンプルで、即断する組織に転換
・組織の階層や部門間の壁を壊し、シンプルで柔軟な組織にする
・「即断・即決・即実行」する組織に転換
 働き方の見直し
・デジタル化の流れのなかで、仕事のやり方を根本的に変える
・業務のデジタル化を徹底的に進め、少数精鋭で成果をだす
30
ユニクロ事業の課題と今後の対策
ファッションリーダーシップ、
プライスリーダーシップを取り戻す
 ユニクロのLifeWearとしての、品質の良さ、着心地の
良さに加え、「ファッション性、ニュース性」をさらに
高める。特にウィメンズ商品での改革を進める
 お客様の生活ニーズに合わせて、抜本的に価格を
見直す。プライスラインを1,990円、2,990円といった
シンプルな価格に戻す
 「いつでも、どこでも、誰もが、お買い得価格で手に
入るユニクロ」を実現する
 そのために、商品計画、リードタイムを一から見直す31
今後の成長戦略
グローバル化、
デジタル化が、
次の成長ステージへの鍵
32
今後の成長戦略
グローバル化
●グローバルで、商品開発力をより強化する
NY、東京、上海、パリ、ロンドン、ロサンゼルスのR&Dセンターで
優秀な商品開発のための人材を採用
●LifeWearとしてのユニクロを世界中で拡大
●グレーターチャイナ、韓国、東南アジア・オセアニア地区は
大量出店による拡大戦略を継続する
●米国ユニクロの事業の再構築をすすめる
●2016年秋、カナダへ1号店を出店予定
●ロンドングローバル旗艦店のリニューアルオープンにより、
欧州でのブランディングを強化
●ベルギーに続き、スペインへの出店も計画
33
グローバル化
海外ユニクロ事業の高い成長により、
ユニクロを世界No.1ブランドにする
●2015年11月に、海外ユニクロ事業の店舗数が、
初めて日本の店舗数を超えた
海外ユニクロ
●海外ユニクロ事業の売上規模は、
来期か再来期に日本を超える見込み
国内ユニクロ
国内ユニクロ事業と、
海外ユニクロ事業の売上推移
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16E
34
グレーターチャイナ・東南アジア・オセアニアは、
海外ユニクロ事業の成長ドライバーとして、
大量出店を継続
ユニクロ事業
エリア別の売上構成
35
米国・カナダのユニクロ事業
経営の建て直しと攻めの戦略
●米国では、スクラップ&ビルドを進め、大都市の好立地に
旗艦店・大型店を出店し、ユニクロのブランド認知度を
高めると同時に、Eコマース事業を拡大する
2015年10月にオープンしたシカゴの旗艦店では、地元のアソシエーションから
“Business Impact of the Year”を受賞
●商品構成の抜本的な見直し、
店舗オペレーションの改善、
デジタルを中心とした広告宣伝
により、事業の改革を進める
●2016年秋、カナダ初のユニクロを
トロントへ2店舗オープン予定
(米国旗艦店 シカゴ ミシガンアベニュー店)
36
欧州ユニクロ事業
欧州では、主要都市に出店、
同時にEコマース事業を拡大
●3月18日、ロンドングローバル旗艦店がリニューアル
オープン、欧州でのブランディングを強化
英国グローバル旗艦店
311オックスフォードストリート店
ロンドンの歴史を感じさせる建物の
最上階は、ガラス張りのルーフと、
吹き抜けで開放感に溢れる。トップ2
フロアには、“The Uniqlo WearHouse”
という特別なテーマのフロアを設置し、
ユニクロの商品だけでなく、英国の
カルチャーを凝縮した雑貨や書籍を
集めて、シーズンごとにさまざまなクリ
エイティブなイベントを企画。新しい
ロンドンカルチャーを発信していきます
●2015年10月ベルギー1号店、2016年3月に2号店を
アントワープに出店、盛況
●2017年度にはスペイン1号店を出店予定
37
グローバルに展開するコラボレーション
選び抜かれた素材を使い、ディテールまで繊細に
デザインされたコレクション。流行に左右されない、
着る人が心地よく着られ、自分らしいと感じられる服
140年以上の歴史のロンドンの老舗百貨店、リバティ
ロンドンとのコラボレーションが3月中旬より開始。
リバティプリント柄のTシャツ、リラコ、ブラウスなど
カラフルで楽しいコラボ商品が人気を集める
パリジャンヌの、無理をせずに、
自分の印象を華やかで美しく
表現する服
38
成長戦略
デジタル化
リアルとバーチャルの
融合により、
「新しい産業」を創る
39
デジタル化
全てのプロセスが、
インターネットでつながることで、
今までユニクロが培ってきた、
企画から生産、販売までの
SPAのビジネスモデルが、
全く新しいビジネスモデルに変わる
我々の仕事のプロセスも変わる
40
今までのSPAビジネスモデル
R&D
MD
Production
Logistics
Marketing
Store
Customer
●企画、生産、マーケティング、販売のプロセスが垂直的、リレー式。
プロダクトアウトな物づくり、情報づくりをしてきたため、
お客様の、今のニーズに対して十分に応えることができなかった
●チラシやTVCMなどのマスメディアを通じた情報発信のため、
お客様一人ひとりのニーズに対応した情報提供ができなかった
41
デジタル化によるビジネスモデル
●お客様を中心として、お客様のニーズをくみ上げて、
物づくり、情報づくりのプロセスが、全世界で同時進行する
●お客様とユニクロがダイレクトにつながることで、お客様が
求める商品をすぐに商品化できるサプライチェーンになる
42
ARIAKE PROJECT
4月、次世代物流センターが有明に竣工
国内外で約10ヶ所(札幌・仙台・名古屋・大阪・神戸
および、中国、欧州、北米などの海外)で新物流センターを計画
次世代物流センターの本格稼動により、期待される効果
・店舗への配送頻度が増えることで店舗での欠品が減少する
・店舗のバックルーム在庫が減ることで、店舗オペレーションが効率化する
・Eコマースでの翌日配送および、当日配送のサービスエリアが拡大する
43
ARIAKE PROJECT
2016年秋、世界最大のバーチャルな
“デジタルフラッグシップストア”を
オープンし、様々なサービスを開始
有明にデジタル開発本部を移転
物づくり、情報づくりのチーム全員が
ワンフロア5,000坪のオフィスで、
世界同時に、一気に仕事を進める体制となる
44
Eコマース事業の売上目標
グローバルで
Eコマース事業を拡大し、
まずは、売上構成比30%をめざす
現在の比率
5%
【エリア別Eコマース事業の売上比率】
日本 約5%
グレーターチャイナ 約10%
韓国 約5%
米国 約20%
欧州 約10%
東南アジア・オセアニア 5%以下
将来の比率
30%
45
ジーユー事業
ジーユーの高い成長が継続
●2016年8月期上期は、大幅な増収増益を達成
●ロンドンにR&Dセンターを設立、
商品開発力をさらにパワーアップ
●中国、台湾などのアジアへの出店を加速
2016年2月末の海外店舗数は8店舗
●中期目標:売上収益3,000億円、営業利益400億円
46
ファーストリテイリングの中期目標
売上5兆円、営業利益1兆円
世界No.1のブランドになる
5兆円
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15 16E
47
CSR活動
国連難民高等弁務官事務所
(UNHCR)を通じて、
約6,000万人の難民・避難民
への衣料支援を強化
48
CSR活動
2015年秋に発足した全商品リサイクル
「1000万着のHELP」プロジェクトへの
ご協力ありがとうございます!
お客様と社員の協力のもと、
2016年4月3日現在
すでに、860万枚を回収
49
CSR活動
日本初のコミュニティ型「TSURUMI
こどもホスピス」が4月1日にオープン
ユニクロは、一般社団法人こどものホスピスプロジェクト(CHP)、
日本財団と共に、難病の子ども向けホスピス「TSURUMI こども
ホスピス」を大阪市に建設、4月1日にオープンした
民間企業・団体と地域のコミュニティーが連携し、難病の子どもたちと
その家族を支える基盤となることをめざす
50
ファーストリテイリングのCSR活動は、
“服のもつチカラ”で、
社会や人々の生活を
豊かにしていきます
51
ファーストリテイリングは、
服を変え、常識を変え、世界を変えていく
52
Fly UP