...

山小屋便り - なのはなファミリー

by user

on
Category: Documents
1

views

Report

Comments

Transcript

山小屋便り - なのはなファミリー
(1)
山小屋便り
9
Sep
2015
目次
2015 年 9 月 5 日 発行
※タイトルをクリックすると
そのページにジャンプします
002
大成功 !! なのはな納涼祭 さやね
004
はじめての納涼祭 あけみ
005
笑顔の詰まった会場づくり なる
005
竹で作る妖精の森 なつみ
007
踊りと浴衣 ともか 008
楽しい屋台に あみ
009
夏の締めくくりのステージ―英田町ふるさと夏祭り― まえ
011
笑顔と大きな声で―きたわけ納涼大会― ちさと
012
日本原駐屯地納涼大会 あい
013
色鮮やかなステージを―夏まつり作東― ゆうか
014
西の屋大花火大会 よしえ
015
花火が降ってくる ゆみ
016
柔らかく、ぎっしり詰まった
黒モチトウモロコシ、大収穫! ゆりか
018
はじめて育てたソウメンカボチャ収穫始まる! なるみ 019
NEW三角ホー 大活躍 !! えつこ
020
苗作り試行錯誤 まりの
020
小豆の定植 ゆり
021
稲刈りに向けてラストスパート まりこ
022
刈って、集めて、美しく 草刈りオリンピック なるみ
024
早朝草取り ともか
024
真剣勝負の二時間半―早朝牛肥撒き― ゆう
026
水戸のおばあちゃんに教えていただきながら ―梅の木の剪定― ちか
026
おばあちゃんがいて下さる古吉野 すてら
027
暑さ対策! すだれで涼しく りさ
028
なのはなの手作り七夕 きほ
蛇淵の滝へ 川遊び
発行 なのはなファミリー
岡山県勝田郡勝央町石生 495
☎︎ 0868-38-3571
URL http://
nanohanafamily.main.jp
029
大笑いの最高の日 ゆき
031
自然の中で過ごす時間 あん
033
税理士試験へボーイングゴーイング香川 さやか
036
ハートピーのアセスメント あゆ
さやね
さん。なのはなに帰ってきてくれ
た卒業生のみんな。
あいちゃんが話してくれたこの
曲のイメージを胸に、ステージに
た。
地域の方、ファンクラブの方、な
客 席 に は、 い つ も 私 た ち に ギ
ターを教えてくださる、藤井さん
立ちました。
み な さ ん と 作 り 上 げ た、 楽 し
く、暖かいなのはな納涼祭が、嬉
のはなの卒業生や家族が見えまし
古吉野なのはなに、たくさんの
笑顔、笑い声や拍手が広がりまし
しかったです。
ができました。
た。安心して、演奏に向かうこと
が い ら っ し ゃ い ま し た。 そ し て、
五時五十五分、古吉野なのはな
の体育館にて。ウェルカム演奏の
九人でテンポをそろえるため
に、あいちゃんのギターをアンプ
渡り、演奏し、歌い、踊りました。
「 今 自 分 は 異 国 に い る け れ ど、 日
中に強い芯がある」
う、演奏しました。
クギターの生の音が聞こえるよ
に向け、客席にはアコースティッ
『 東 方 美 人 』 が は じ ま り ま し た。
九本のアコースティックギターに
プは演奏をしている私たちのほう
フラダンスショーでは、石畳の階
本 人 と し て 誇 り 高 く 生 き て い く、
んの方が納涼祭に来てくださいま
した。
段、中庭の客席がお客さんでいっ
した。
続 い て は、 ビ ッ グ バ ン ド で の
『007のテーマ』の演奏です。
というプライドを持っている」
いつも私たちを暖かく受け入れ
てくださり、支えてくださる地域
ぱいになるくらい、本当にたくさ
のみなさん、ファンクラブのみな
さん。下森原地区など、イベント
に 呼 ん で い た だ い た こ と が あ る、
遠方の地域から来てくださった
くださった、まさはるさん、トト
そばやたこ焼き、かき氷を作って
お祭りが始まる前から一緒に準
備をしてくださり、美味しい焼き
(次ページへ続く)
す。青い竹と、ピンクやオレンジ
り係の人たちが制作した作品で
れています。この日に向けて、飾
方々――。
ロさん、和田さんや大空会のみな
古 吉 野 な の は な の 体 育 館 に は、
竹で作ったオブジェや、花が飾ら
いよいよ、二〇一五年なのはな
納涼祭がはじまりました。
この二曲は、この日が初めての
披露でした。
九本のギターが一つになり、体
育館を包み込むのをイメージしま
につなぎ、音を出しました。アン
古吉野なのはなの体育館、中庭、 よるギターアンサンブルです。
グラウンドの、三つのステージを 「 ど こ か も の 悲 し さ が あ り、 そ の
大成功のなのはな納涼祭でし
た。
大成功
なのはな納涼祭
(2)
!!
この日の司会進行は、あゆちゃ
んとボーイングチームのなおちゃ
鮮やかにしてくれました。
の柔らかな花が、
会場を華やかに、
には竹の灯籠が並び、ほのかな光
古吉野の玄関に、桃ライトの明
かりが灯っています。石畳の階段
した。
続いては、フラダンスショーで
す。ステージは、中庭へと移りま
(前ページからの続き)
ん、たかこちゃん、さやかちゃん。
ます。
す。 そ の フ ラ ガ ー ル の 頭 上 に は、
いくつものライトがステージに
注ぎ、フラガールたちを照らしま
が、客席とステージをつないでい
セクシーな三匹の猫がしなやか
に 踊 る『 ク ー ル・ キ ャ ッ ト 』
。な
れは、この夏古吉野なのはなの食
光に照らされて、椰子の木の陰が
らぬ、
〝クーラー・キャット 〟
。そ
堂にやってきたクーラー、霧ヶ峰
きりの笑顔で、なのはなフラガー
た。そして、正解された方はとび
三人目のあんなちゃんの問題
で、見事二名の方が正解されまし
ました。
真剣にゲームに参加してください
している方など、たくさんの方が
青色の桃の花を添えました。
作ってくれた、夏限定の涼しげな
ります。桃ジャムには、桃花部が
景品の中には、なのはなの手作
りの桃ジャム、トマトジャムがあ
が当たりました。
選券が配られて、全員の方に景品
納涼祭の締めくくりは、抽選会
でした。お客さん一人ひとりに抽
ました。
ルたちのもとに駆けてきてくださ
お父さんの問いに、確信を持っ
て手を挙げる方、一生懸命思い出
いました。
声が上がりました。
お父さんがくじを引き、景品が
当たるたび、太鼓や鈴が鳴り、歓
お客さんと一緒に記念撮影がで
きる、というのははじめてのこと
のはな納涼祭の見所です。
ホットニュース満載のMCは、な
子さんのゆうた君も来てくれてい
のまちこちゃん、みよちゃんと息
んがいらっしゃいました。卒業生
さん、元勝央町議会議長の岡本さ
の暖かな表情が見えました。区長
ステージから見える客席もま
た、照明を浴びて、たくさんの方
だし、出題される「この子」とい
真をお持ち帰りいただけます。た
心に入って記念撮影をし、その写
が、なのはなフラガールたちの中
正解し続けた方のうち、上位二名
を当てるゲームです。この問題に
子は何曲踊っていたでしょうか」
くれた浴衣を着ました。
なのはなのみんなは、お父さん
お母さんが一人ひとりに見立てて
りを踊りました。
ステージは、中庭からグラウン
ドへと移りました。櫓を囲み、踊
◇
とても嬉しかったです。
なのはな納涼祭ならではの企画が
ました。
お祭りがお開きになり、片付け
を終えて、みんなとかき氷を食べ
さり、とても嬉しかったです。
映し出されました。
です。
クイーンの演目は、生バンドの
演奏、大人数のコーラスで見せる
ました。
るまでわかりません。
櫓の上では、かにちゃんとさや
かちゃんが和太鼓を叩いていま
でした。みなさんの笑顔が嬉しく、 「とても楽しかったです」
『 ボ ヘ ミ ア ン・ ラ プ ソ デ ィ』 か ら
大きな拍手、
曲が終わるたびに、
口笛、名前を呼ぶ声を送っていた
フィナーレの『へ・メレ・ノ・
リロ』のあと、お父さんとあゆちゃ
す。輪の中に、勝央音頭保存会の
なおちゃん、たかこちゃん、さ
や か ち ゃ ん に よ る、 な の は な の
はじまり、大人数ダンスの華やか
楽しんでくださっていることを感
んの司会で、ゲームがはじまりま
方 や 地 域 の 方 が 入 っ て く だ さ り、
楽しくて、嬉しい気持ちで満た
されていました。
お父さんお母さんがそう話して
くれました。
喜んでくれました」
しかったよ。地域の方も、とても
「 お 母 さ ん も、 見 て い る だ け で 嬉
した納涼祭でした」
「 本 当 に、 お 疲 れ 様 で し た。 充 実
景品をお渡しするとき、地域の
方がとびきりの笑顔で話してくだ
な『アンダー・プレッシャー』ま
じました。まるで南の島にやって
した。
てくださいました。地域の方が合
うのは、フラダンスショーが終わ
で、お客さんの暖かな笑顔、拍手
きたみたいに、熱く、大人っぽい
みなさんに当てていただいたの
は、なのはなのフラダンサーゆり
い の 手 を 入 れ て く だ さ い ま し た。
地域のみなさんとなのはなの大
家族と作り上げたなのはな納涼祭
に包まれて、幕を下ろしました。
雰囲気の中で、みなさんとフラダ
か ち ゃ ん、 な の は な の ス ー パ ー
夏 の 夜 の 古 吉 野 に、 踊 り の 音 楽、
は、大成功でした。
だきました。みなさんがショーを
ンスショーを作りました。
ウーマンまこちゃん、なのはなの
和太鼓と合いの手のかけ声が響き
輪の周りには、たくさんの方がい
ショーのあとには、スペシャル
ゲームがありました。それは、「こ
桃娘あんなちゃん、の三人でした。
ゲームの問題に正解された方と記念撮影☆
れから披露する七曲のうち、この
ボーイングチームの三人が、なの
はなニュースを織り交ぜたMCを ☆
(3)
から考え始めました。
クワクしました。
えることとかとても楽しそうでワ
ちゃんだったし、屋台の遊びを考
須原さんの助けもあって素敵なレ
ま で あ っ て ド キ ド キ し た け れ ど、
当日、午前中に屋台の装飾。ま
だ完成していない部分がギリギリ
充実していたし、楽しかったです。
バタと忙しかったけれど、毎日が
でやることがたくさんあってバタ
あいちゃんに声をかけてもらっ
て、係になってからすごく短期間
かったです。
感謝して挑みました。本当に楽し
台 に 立 っ て い る こ と を 楽 し ん で、
踊ることを意識して全員で同じ舞
隣の一人ひとりだったりみんなと
一度きりだよ」
と言っていたので、
ん な で の 演 奏 は 最 初 で 最 後 だ よ。
お 母 さ ん の、「 今 の な の は な の み
思 い っ き り 楽 し も う と 思 っ た し、
ダーさんたちの大変さ、責任感な
しています。係をやっていてリー
ことを学ばせてもらえたなと感謝
今回初めての納涼祭、初めての
係のリーダーなどを通して多くの
という間に時間が過ぎました。
だくさんの演奏だったけれどあっ
んじゃないかなと思います。盛り
くださっていて、一緒に楽しめた
その後にフラダンス、踊りと続
きました。お客さんも真剣に見て
た。
れたんじゃないかなと感じまし
の笑顔、強さ、美しさがぶつけら
上にのびのび出来ました。みんな
古吉野の体育館での演奏はホー
ムっていう感じがして、いつも以
もお父さんが言ってくれたように
お父さんとも相談して射的や
ダ ー ツ の 設 定 な ど も 細 か く 決 め、
イアウトが出来ました。
どが少しだけど感じることが出来
はじめての納涼祭
次 は 装 飾 作 り。 初 め て の 納 涼 祭
て、これからは今までよりもっと
あけみ
で、何から考えれば良いか全く分
◇
それからは毎日係の活動でし
た。 ま ず は 何 の 屋 台 に す る の か、
メンバーもななみちゃんとあみ
からなかったけれど、経験者のあ
みんな一人ひとりが責任感や緊張
参加しました。ミーティングでは
係になってから、一度色んな係
の人が集まってのミーティングに
く作業出来ました。
ど、 お 父 さ ん が 当 日 に、 今
「 日は
たくさん間違えたとしても気にし
演奏できないところもあったけれ
めてのテナーサックス。まだまだ
始まりはギター教室の人たちで
『東方美人』。その後にみんなでの
さん作ってくれるお父さんお母さ
て嬉しいし、そういう機会をたく
いたと思います。なのはなでの一
ダンスやコーラスでも、今回と
てものびのびできて少し自信がつ
畑とかでリーダーさんに心を沿わ
そしていよいよ納涼祭が始まり
ました。
初めての納涼祭の五日前にあい
ちゃんに急に声をかけてもらった
感を持って真剣で、一生懸命納涼
なくても大丈夫。思いっきり楽し
みちゃんがとても引っ張ってくれ
ときはビックリしました。
祭を楽しくしよう、良い物にしよ
納涼祭で感じたことなどをしっか
いかしていきたいです。
り自分の物にして今後の生活にも
ん に 本 当 に 感 謝 で す。 こ れ か ら、
日一日や作業で色んなことが学べ
うと思えました。
せていって協力的に行動していこ
まだ納涼祭の活動をしていな
かったこともあって、私はまった
うとする気持ちがあったんじゃな
みましょう! と
」 言ってくれたの
でみんなで演奏することを楽しみ
てすごくスムーズにみんなで楽し
く納涼祭モードに入ってなかった
いかなと感じました。みんなの責
ました。
楽器演奏、『007のテーマ』、初
し、 と て も 納 涼 祭 ま で 時 間 が な
任感、真剣さが綺麗だったし、見
クイーンのコーラスとダンスで
よ
「 か っ た ら、 遊 び の 屋 台 の 係 に
なってみない? 」
かったのでさらに驚いたし、正直
習いたいなと思いました。
第三部の踊り。地域の方々の中で、
『四つ拍子』など五曲を踊りました
戸惑いました。でも、一緒にやる
(4)
の演奏、フラダンス、踊りの会場
今回の納涼祭は、体育館、中庭、
グラウンドが、それぞれクイーン
ま し た。
「中庭とグラウンドの準
と、できることが限られてしまい
雨に濡れても困らない準備となる
く予報が出ていました。
そのため、
ちょうど準備をする期間、雨の続
る会場ができあがりました。
余裕を持ってお客さんを迎えられ
ど、 と ん と ん 拍 子 で 準 備 が 進 み、
当日は雨の心配がなく、これま
での心配は何だったのかと思うほ
◇
した。
までの何日かはそわそわしていま
という不安要素も加わって、当日
たら会場が中になるかもしれない
ができるのかという不安、雨だっ
らに当日だけで間に合わせること
めないというのはもどかしく、さ
そ う な 顔 が あ り ま し た。( つ く か
まこちゃん、まりこちゃんの嬉し
ントを差したとき、顔を上げると、
灯や桃ライトをセットし、コンセ
電球がつくかどうか、一つひと
つチェックをしていったとき、提
なる嬉しいものだと思いました。
会 場 は、 大 事 だ と 感 じ ま し た。
会場はづくりは、みんなが笑顔に
あがっていきました。
た。一緒に喜びながら会場ができ
と笑顔になれる瞬間がありまし
一 つ ひ と つ の 準 備 の 中 に、「 つ
い た 〜」
「 や っ た ね 」「 よ か っ た 」
いう期待の入り交じったドキドキ
う か、 つ き ま す よ う に ……) と
ど う か ……) と い う 心 配 と、
(ど
になりました。
備 は、 当 日 に や る こ と に し よ う 」
て、時間もあるのに、そこから進
会 場 設 営 係 と し て、 ま こ ち ゃ
ん、まりこちゃんと一緒に動く中
と三人で話し、当日までは体育館
何人もの人が手を貸してくれ
て、 中 庭 に は テ ー ブ ル と イ ス が
るのが見えるようでした。
り ま し た。「 う わ ー」 と 声 が 上 が
その顔が一瞬でぱーっと明るくな
ド の や ぐ ら や 万 国 旗 に 顔 を 向 け、
通ったみんな、みんながグラウン
戻ってきたみんな、校舎の廊下を
収穫からの帰りで軽トラに乗っ
た み ん な、 外 ま わ り の 掃 除 か ら
がはためき、提灯が下がりました。
買ってきて下さいました。
うテーマでツタの飾りや、お花を
た。お母さんが『妖精の森』とい
使ってオブジェと灯籠を作りまし
納涼祭のテーマが「古吉野の妖
精に」ということで、飾りも竹を
します。
の場が瑞々しくなるような感じが
しっくりとします。あるだけでそ
は、青くて若い竹の飾りはすごく
なのはなの納涼祭の飾りに、竹
は欠かせません。体育館や中庭に
試作作りが始まりました。インパ
見せてくれた、作りたい画像をイ
が 始 ま り ま し た。 あ い ち ゃ ん が
れから竹と、あいちゃんとの日々
の一言で始まりました。そしてそ
「なつみちゃん、
あいちゃんの、
今 か ら 一 緒 に 飾 り し な い ……?」
のオブジェも作りました。
二つ繋げて、ランプのような縦長
あともう一つ、基本形のパーツを
の よ う な オ ブ ジ ェ を 作 り ま し た。
のような、何かトゲのある生き物
なつみ
会場ができあがると、それだけ
で納涼祭の雰囲気が広がりまし
今回の飾りは灯籠の形が一つの
パーツとなります。灯籠はそのま
(次ページへ続く)
メージに、どうしたら作れるのか、
基本形のパーツを六つ繋げて、星
然と納涼祭に向かっていきまし
まで灯籠として飾りました。その
た。気持ちも、会場に押されて自
た。
が立ち、紅白幕が張られ、万国旗
セットされ、グラウンドにやぐら
竹で作る妖精の森
が、
一瞬で嬉しさに変わりました。
に、嬉しい瞬間がたくさんありま
の準備を進めました。
笑顔の詰まった
会場づくり
した。
取り付ける準備まではできてい
ピンク色に光る桃ライト。ついた瞬間、笑顔が広がりました!
なる
納 涼 祭 当 日 ま で の 何 日 間 か、
(5)
れなかったりしました。
れていってしまって、なかなか割
に入っていかなくて、どんどんず
を付けたところに竹割り機が綺麗
全部割れてしまったり、最初に跡
と か な ……? ま だ か な ……?)
と少し力を入れたら、パカンッと
に と 思 い な が ら も、
(もうちょっ
いきました。
るところはペアや、三人組でして
立てるのは分業制にして、合体す
ところ。それぞれのパーツを組み
た竹のパーツと、枠を組み立てる
形を組み立てるところ。蛇腹にし
に穴を空けて、バインド線で正方
腹に割っていくところ。割った竹
ろ。竹を竹割り機で枠用のや、蛇
大きさ別にカットしていくとこ
気がすると思いました。ひし形の、
れたら何でも出来てしまうような
ました。驚きと、みんながいてく
言って、本当に形になってしまい
あの画像の中の物が実際に、こ
う じ ゃ な い か、 こ ん な 感 じ で と
い」とお話がありました。
みんなで達成感を味わったらい
占 め だ よ、 何 人 か で 一 緒 に し て、
んだから、二人でしていたら独り
で、綺麗さで、繋げていくものを
ました。繋がるもの、高い完成度
にも使われるかもしれないと聞き
この飾りはウインターコンサート
で、妖精の感じでまとまりました。
色の布を両脇に垂らしてくれまし
に、あいちゃんたちが水色と黄緑
取り付ける位置で、高さで見え
方がどんどん変わりました。最後
竹と一緒にいると気持ちがス
カッとしました。竹割り機で竹を
になりました。
ないような機械や、作業で、夢中
八つ割りにしたり……、普段触れ
したり、
竹割り機で竹を四つ割り、
たり、卓上ノコギリで竹をカット
バインド線を捻って、絞って繋げ
クトでビスを打ったり、ペンチで
正直に、潔くなりたいと思いまし
し た。 竹 の よ う に、 真 っ 直 ぐ に、
分の邪魔が入るときだなと思いま
した。上手く出来ないときは、自
ま竹が表してくれたんだと思いま
しまったりすると、それはそのま
しでも違うことを考えたり、見て
真っ直ぐに割れてくれないと、少
にしないと、集中しないと、竹は
くような気がしました。真っ直ぐ
間が長く少し余裕があると、一人
した。柔らかかったり、節と節の
りしても、それも笑っていられま
て、たまに竹が勢いで戻って来た
そのこじ開けるようなのも楽しく
うな感じでした。でも三人でだと、
くない竹だと、力でこじ開けるよ
竹の蛇腹を広げるのがかなり大
変で、厚みがあったり、あまり若
うな、整然とした美しい感じがし
だけのときは、研ぎ澄まされたよ
もお花や、ツタで飾りました。竹
タの飾りをしました。オブジェに
お母さんの買ってきて下さったツ
花 紙 で 作 っ た 薔 薇 の よ う な お 花、
ロラの紙を貼ったり、不織布やお
りました。それには、和紙やオー
大、中、小と大きさを変えて作
り、体育館のステージに吊して飾
喜んだり、悩んだり、人と繋がっ
来たときも、誰かと一緒になって
一人に閉じ籠もらないこと。人
と一緒に作り上げていく時間、出
思いました。
れるような仕事にしていきたいと
めて感じました。全部次に繋げら
つひとつ繋がっているんだなと改
なのはなで起こる一つが、なの
はなのこれからのことに、全部一
作りたいと思いました。納涼祭で
割るとき、最高に気持ちが良かっ
た。
ま し た。 そ こ に い ろ ん な 色 が 加
て作ることを強く持ちたいと思い
ランプのようなオブジェも、灯籠
たです。パカンッと、潔く、真っ
でもいけました。
わって、一気に可愛く、本当に妖
ました。
は、少し急ぎ足で完成させたので
直ぐに割れる瞬間が大好きでし
何 と か、 か ん と か し て、 あ い
ちゃんの見せてくれたイメージに
でも一人でするのと、誰かとす
るのとでは気持ちが全く違うとい
精の住んでいる森のような、家の
を 作 っ た と き に、 あ い ち ゃ ん が、
た。全体がパステルカラーの感じ
時間の出来たときには、作業棟
へ行って竹を割ったり切ったりし
ました。竹で何かをさせてもらう
た。
今回竹割り機は大活躍でした。
形が出来て、お父さんお母さんに
うのを感じました。一人にならな
ような感じがしました。周りには
と、気持ちが真っ直ぐになってい
四角の枠組みを作るのに最後まで
見 て も ら い ま し た。
「いいんじゃ
い、誰かとこの時間、作業を、気
お花紙で作ったポンポンの飾りが
(前ページからの続き)
割り切ったり、枠に取り付ける蛇
ない」
「いいねぇ」の言葉をもらっ
持ちを共有するのは、ものすごく
吊されていました。オレンジと水
て形になりました。
色のかき氷のような、爽やかな色
パワーアップして臨みたいです。
も っ と 緻 密 に、 完 成 度 を 上 げ て、
すが、
ウインターコンサートでは、
腹の竹を作るのには最後まで割り
て、あいちゃんとホッと笑顔でし
大きいんだと思いました。
「こんなのも素敵だよね」と言っ
切らないように、微妙な力加減が
た。そしてそこから人数を増やし
誰かと共有すること
必要でした。
て、
どんどん量産していきました。
です。
竹 を 卓 上 ノ コ ギ リ で ど ん ど ん、
試作を見せたときに、お母さん
か ら、「 す ご い も の が 出 来 て い る
最初はなかなか思うように使え
ませんでした。割り切らないよう
(6)
踊りと浴衣
持 ち が 和 ら ぎ、 み ん な の 顔 に は、
やかちゃんがたたく太鼓の音に気
す。
浴衣をお父さん、お母さんに見て
に決めていました。そして、その
ゆうちゃんが中心となり、丁寧
に指導をしてくれました。
指先や、
習慣練習をしました。
をしたり、本番が近づくと、朝も
た。踊りの係では、夜の習慣練習
だいたあとの、習慣練習も、お父
した。お父さんに練習を見ていた
真摯なものになったように感じま
りに対する向き合い方がいっそう
だいたことによって、みんなの踊
情を笑顔にすることを教えていた
また、一曲一曲、踊る上での注
意点を細かく教えていただき、表
だました。
ときの心持ちや意味を教えていた
納涼祭が迫るなか、お父さんに
練習を見ていただき、踊りを踊る
うに思います。
るところをゆうちゃんに質問をさ
りで分からないところや、気にな
習慣練習をするなかで、私が、振
も ら う こ と ば か り で し た。 で も、
ゆうちゃんやゆりちゃんに教えて
踊りの係をさせてもらうなか
で、私は分からないことが多くて、
と、とても喜んで下さって本当
に嬉しかったです。
習をしてくれたおかげだね」
お父さん、お母さんが、
「 踊 り 良 か っ た ね。 ゆ う が 習 慣 練
たように思いました。
だくと、本当にピンポイントで似
さん、お母さんに相談させていた
んでいいか分からない人も、お父
に選んで下さいました。どれを選
人に一番似合う浴衣や帯を、丁寧
一人ひとりの顔をみながら、その
た。お父さんもお母さんも本当に
ん、お母さんに見ていただきまし
し て、 そ の 選 ん だ 浴 衣 を お 父 さ
分の好きな浴衣を選びました。そ
いました。まず、初めに、一枚自
の一人ひとりに浴衣を選んで下さ
の?」
「どんな柄を選んでいただいた
それぞれ、浴衣を選んでいただ
いたあとは、
た。
姿勢が改めてすごいなと思いまし
勢、何事に対しても妥協されない
に対しても真剣に取り組まれる姿
いて、お父さん、お母さんの何事
んで下さる姿を、見させていただ
夜、遅くまで、みんなの浴衣を選
なのはなは大人数なので、浴衣
選びに、二時間ほどかかりました。
ともか
◇
目線、足の運び方、とにかく魅せ
せてもらうと、
合う浴衣や帯を、さっと選んでく
と浴衣の柄の話題で、それぞれ
が盛り上がっている光景がたくさ
「それでいいよ」
いただくと、
満面の笑みが広がっていって、本
浴衣の係はまきちゃんとさせて
もらいました。
る踊りを意識しての指導をしてく
さんから教えていただいた注意点
「じゃあそれをみんなにも伝えて
ださって、本当に自分たち以上に
んみられました。
当にみんなで楽しんで踊りが出来
れました。既に振りが入っていて
を心がけながらやれたことで、と
みんなで練習しよう。教えてくれ
分かって下さっていることが、嬉
ちゃんが、見やすく色を塗ってく
れました。そのまとめた紙をゆり
天 気 に 恵 ま れ ま し た。 踊 り が 始
安がありましたが、当日はよいお
外でできるかなど、たくさんの不
来 な か っ た り、 前 日 は 雨 が 降 り、
係 に な る か は 分 か ら な い け れ ど、
に 教 え て も ら っ た こ と は、 次 回、
え て も ら い ま し た。 今 回、 二 人
来ることをしようという意識に変
と言ってくれて私の気持ちを本
当に軽くしてくれて、私なりに出
嬉しい」
せていただきました。その浴衣は、
私は、以前のイベントで着させ
ていただいた、白地の浴衣を選ば
「大丈夫、
しく感じました。
お母さんの姿や、みんなの笑顔を
で も、 浴 衣 選 び で の、 お 父 さ ん、
た と き は、 少 し 後 ろ 向 き で し た。
みんながとてもにこやかに話す
表情を見ていて、この係のお手伝
踊りの係は、ゆうちゃん、ゆり
ちゃんと一緒にさせてもらいまし
れて体育館の壁に貼ってくれまし
まった頃は、みんなの顔には少し
なってもならなくても、次回の踊
よく似合っていたから、納涼祭で
みさせてもらい、なのはなの納涼
と言ってくださいました。
慣れている人や、新しくなのはな
ても、中身の濃いものになったよ
てありがとう。係も一緒にできて
た。
緊張が見られたように感じました
りを今回以上に盛り上げることが
も着るといいよと、お母さんが声
(次ページへ続く)
納涼祭前に、お父さん、お母さ
んがパソコン室で、なのはなの子
に来たばかりの人のどちらもしっ
うに思います。
なのはなに来て、初めての納涼
祭です。
かり踊れるようにと、振りの解説
私は、踊りの係と、浴衣の係を
させていただきました。 や踊り初めのポーズ、最後のポー
リハーサルは、ライトがなかっ
たため、グラウンドでの練習が出
習慣練習に参加してくれる人も
多く、各自が分からないところを
が、
卒業生のみんなや地域の方や、
で き る よ う、 な の は な の 一 員 と
をかけて下さっていたので、それ
ズなどを分かりやすくまとめてく
質問してくれて、お互いに振りを
お母さん、河上さんが一緒に踊っ
して心にとめておきたいと思いま
楽しくやろう」
最初、まきちゃんから、浴衣の
係のお手伝いに声をかけてもらっ
かったなと思いました。
いをさせていただいて本当に良
教え合ったりして、とても良い雰
て下さったり、かにちゃんや、さ
囲気のなかで習慣練習が出来たよ
(7)
と協力してやらせてもらおうとい
祭を華やかにするために、みんな
次回もまた、みんなが浴衣を着
て、踊りを楽しく踊ることができ
たなと思いました。
で浴衣を着ることができて良かっ
においても、活かしていきたいと
涼祭や、なのはなでの日々の生活
で、私ができることは、次回の納
通じて、経験させてもらったこと
やってみたいな……」
「 も し で き る な ら、 ダ ー ツ と か も
「おもしろそう!」
「野菜輪投げとかどうかなぁ?」
ナス、ピーマン、ゴーヤ、タマ
ネギ、ジャガイモ、緑ナス。
ます。
射的とダーツの景品のなかに
は、なのはなで採れた野菜があり
(前ページからの続き)
う気持ちにさせてもらうことがで
思います。
今回は野菜を籠に乗せて、お客
さんに好きな野菜を選んでいただ
籠に乗った色とりどりの野菜が
お店のレイアウトにもなって、見
きました。
も!」と、新しいアイディアがで
ているだけでも嬉しい気持ちで
三 人 で 話 し て い て、 次 々 に、
「あれはどう?」「これも面白いか
容にするのかを考えました。
るように、今回、係のお手伝いを
あみ
きました。
楽しい屋台に!
地域の子どもたちが楽しい! と思える遊びを第一に、どんな内
それから、これだけの大人数で
すが、水戸のおばあちゃんが、た
くさん浴衣を送ってくださったお
陰で、みんなが違う浴衣を着られ
ることも、改めてありがたいこと
てきて、すごく楽しかったです。
あけみちゃんとななみちゃんと
一緒にできるのも嬉しくて、この
納涼祭の当日。
だなと思いました。
日の夜は興奮して、なかなか寝付
いっぱいになります。
係やってみようよ!」
けませんでした。
土台をセットしました。
◇
なのはなの夏の一大イベントと
あいちゃんが笑顔でそう言っ
て く れ て、 私 は 心 の 中 で、( や っ
浴衣の準備をするなかで、河上
さんが修繕をして下さったり、多
いえば、納涼祭! 私は納涼祭当
日を迎えるまで、毎日が充実した
午前中にテントに看板や飾りを
とりつけ、射的とダーツボードの
くの人が手伝ってくれました。私
は、本当にみんなに助けてもらっ
たぁ!)と、ガッツポーズをしま
お 父 さ ん と も 話 し 合 っ た 結 果、
今回の屋台の遊びは、射的とダー
日々でした。
した。
ツに決まりました。
自分たちがイメージしていたも
のが、目の前でどんどん形になっ
今回のテーマは『妖精』です。
というアイディアが浮かんで、そ
と言ってくれて、まきちゃんの
暖かく包んでくれる優しさが本当
した。
私は今回、初めて納涼祭の実行
委員と、屋台の遊び係を担当しま
「大丈夫、楽しくやろう」
念願の屋台の遊び係、私は胸が
高鳴りました。
射的の的のイラストは妖精を連
想させるようなデザインにした
のつど、新たに飾りをほどこした
てゆくのが面白かったです。
のレイアウトはどんなイメージか
り、看板にとりつける飾りもピン
りして、みんなが無我夢中でした。
そうと決まれば、まずはお店の
飾り作りからとりかかりました。
な……)
クや黄色などの淡い色使いにし
( ど ん な 遊 び に し よ う か な、 お 店
私は考えれば考えるほど、ワク
ワクしてきました。
て、妖精の世界を表現できるよう
納涼祭当日を迎えるまでの五日
間は、あっという間に過ぎていき
そう感じるたびに、私は嬉しい
気持ちでいっぱいになりました。
んだ)
(みんなで納涼祭に向かっている
て、この係を何とか手伝わせても
らえたように感じます。
そして本当に、浴衣について何
も 分 か ら な か っ た け れ ど、 ま き
ちゃんが色々なことを教えてくれ
その日の夜、早速あけみちゃん
とななみちゃんと屋台について話
な飾り作りを心がけました。
「 も し 良 か っ た ら、 私 も 屋 台 の 遊
当 初 の 予 定 で は な か っ た け ど、
( こ う し た ら も っ と い い か も!)
し合いをしました。
なのはな納涼祭。
一年に一回の、
「 前 回、 子 ど も た ち に 人 気 だ っ た
小 物 を 制 作 し な が ら、 遊 び の
ルールを考えたり、景品の案を出
あけみちゃんとななみちゃんと
お互いに意見を出し合って、みん
て、勉強させてもらえたと思いま
射的を今回もやってみるのはど
し合ったり、みんなで納涼祭に向
なで納涼祭に向かっていけたのが
す。どんなときも、
び係をやってみてもいいかな」
う?」
かっているのを感じて、すごく嬉
嬉しかったです。
(思いっきり楽しみた
私 は、
い!)と思いました。
納涼祭が五日後に迫った日の
夜、私は思いきって、あいちゃん
「 い い ね、 い い ね。 で も、 新 し い
しかったです。
「 も ち ろ ん! あ み ち ゃ ん も 遊 び
ました。
に聞いてみました。
遊びも考えたいね」
に嬉しかったです。
本 番 当 日、 み ん な が そ れ ぞ れ、
選んでいただいた浴衣を着た姿を
見たとき、本当にきれいで艶やか
で、地域の方も、
「目の保養だね。浴衣はいいね」
と声をかけて下さって、みんな
(8)
した。
お父さんがメインのスピーカー
の音、中音の音を順番に見てくれ
ました。お父さんの音響での演奏
は安心します。
地域の夏祭りの出演の締めくく
りとなったステージでした。
も広がってフォーメーションを作
広いグラウンドでのダンスでし
た。場見りのとき、ダンスが一番
―英田町ふるさと夏祭り―
お母さんが空いているベンチを
使って、ステージの前に客席をつ
今の一番良いステージを作りた
いと思っていました。なのはなの
りました。
くってくれました。 子として堂々と恥ずかしくない演
まで降っていた雨も上がり、晴れ
午後三時、英田町多目的グラウ
ンドに向けて出発しました。前日
の見せ方を教えてくれました。
定位置につくなど、出捌けのとき
とや、一度並んで顔を見せてから
こ え て、( な の は な の 音 だ、 み ん
やみんなの楽器の音がクリアに聞
スピーカーからはなのはなの音
が出ていました。あゆちゃんの声
ました。
ていて安心しました。
とても演奏しやすいと思いまし
テージが作られていくように思い
ダンスを踊っているみんなの笑
顔、コーラスの声、バンドの演奏、
グランドに着くと、音響のセッ
トや場見りが始まりました。
ました。自分の気持ちも定まって
全部が一つになっていると思いま
した。
た。
音響セットでは、担当の役割に
分かれて進めて行きました。
いくように感じました。
となると感じます。
ギターを持ってステージに上が
ると、お母さんが即席でつくって
マスター ス
- トローク』では、私
はダンスを踊ります。
『ザ・フェアリー・フェラーズ・
がら、みんなに繋がっている、み
くださったベンチの観客席に応援
この曲が始まると、お客さんの
注目がグッと上がる感じがしま
私はミキサー周りの配線をこう
じさんと進めました。配線をしな
んなと進めていると感じました。
組のみんなやお客さんが座ってい
(次ページへ続く)
す。キーボードからの少し緊迫し
笑顔で堂々とすることを意識し
て嬉しかったです。
ていくと安心した気持ちになりま
一つひとつのマイクをチェック
していくとき、一つひとつ音が出
本番。十八時三十分からなのは
なのステージでした。
それぞれが進めていることが最
後は一つとなって、なのはなの音
一つひとつがその場所に合わせ
て決まっていくと、自分たちのス
な の 音 だ ) と 思 い 安 心 し ま し た。
お母さんが作ってくれた、ステージ正面の客席
から、たくさんの方が応援して下さいました
目線の位置も決めました。
大きく見えるように、いつもより
奏をしたいと思いました。
出 は け の 確 認 で は、 お 父 さ ん
が、進むときは直線に移動するこ
まえ
夏の締めくくりのステージ
(9)
た何かが起こりそうな曲の始ま
(前ページからの続き)
り、
大人数での迫力のあるダンス、
大人数の中をクルクルと回った
り、移動したり、踊っていてもス
リルがあって、スピード感があっ
て、自分が本当に妖精になったか
のように感じます。
クイーンの曲からフラダンスに
変わるとステージの雰囲気も変わ
りました。
(10)
なのはなのステージラストの
曲、
『 へ・ メ レ・ ノ・ リ ロ 』 で は
パーカッション隊のメンバーも増
え、パーカッションを叩きながら
コーラスも歌いました。
みんなの歌声が前へ飛んでいく
感じがしました。
七月から始まった夏祭りへの出
演、夏の締めくくりのステージを
みんなと成功させることができ嬉
しかったです。
懸賞盆踊り 三年連続優勝!
なのはなのステージのあと、懸賞盆踊
りに出場しました。
中央の櫓を囲んで『四
つ拍子』を踊り、審査が行われます。今
回は、私たちを含めて全六チームと、個
人での出場がありました。
私たちは、フィナーレの『ヘ・メレ・ノ・
リロ』の衣装と、紺色の浴衣が交互にな
るように並んで踊りました。
唄と太鼓に合わせて、地域の方々と御
一 緒 に、 た く さ ん の 人 数 で『 四 つ 拍 子 』
を踊りました。グラウンドにいる多くの
人たちがみな、中央の踊りに注目してい
らっしゃり、お祭りが一体となっている
のを感じました。
審 査 の 結 果、 私 た ち な の は な フ ァ ミ
リ ー チ ー ム は、 優 勝 を い た だ き ま し た。
三年連続の優勝です!
ゆりかちゃんがそう言って、フ
ラダンスのメニューとフォーメー
だ」
場合のフラダンスを考えてみたん
「 ち さ と ち ゃ ん。 も し、 雨 だ っ た
配していました。
のの、本当に大丈夫だろうかと心
ハーサルをし、積み込みをしたも
不 安 定 な 天 気 で し た。 前 日 に リ
く、雨が降ったり止んだりという
かし、当日は朝から雲行きが怪し
グラムを披露する予定でした。し
私たちは、当初はクイーンの曲
とフラダンスを組み合わせたプロ
迎えて下さいました。
だと思いました。気持ちを切り替
ていただくことが、一番大切なの
考え、一番良い形でお客さんに観
の最高のパフォーマンスは何かを
いつも教えてくれます。そのとき
は違う」。お父さんとお母さんは、
た。「 時 と 場 所 と 人 が 違 え ば 答 え
初めてできることだと思いまし
人 ひ と り の 協 力 と 意 識 が あ っ て、
突然の変更でも、臨機応変に対
応ができる。組み替えられる。一
く了解してくれました。
み直しができました。変更も、快
力してくれて、あっという間に積
え直しました。たくさんの人が協
私は、ゆりかちゃんが考えてく
れたメニューをもとに、衣裳を考
りました。
でのフラダンスで行くことが決ま
お昼過ぎに、雨で楽器や音響機
材が壊れるリスクを考えて、CD
思いました。
応変に対応しなければいけないと
した。私も、変更を恐れず、臨機
れるゆりかちゃんが凄いと思いま
に、すぐに考えて新しく作ってく
かあってもみんなが困らないよう
声 が 大 き く 一 つ に 聞 こ え ま し た。
い ま し た。 み ん な が 近 く に い て、
出 番 を 待 っ て い る メ ン バ ー も、
テントの中や裏で、コーラスを歌
安心しました。
姿がありました。みんなの笑顔に
ん、卒業生のみほこちゃんたちの
ちゃん、りひとくん、こうみちゃ
目線となった櫓の下には、応援
に来てくれたあきこさんやかりん
笑顔と大きな声を出すと決め
て、ステージに立ちました。
ルの迫力あるステージにする!)
な声で歌って、なのはなオリジナ
( 綺 麗 に 見 せ る に は、 笑 顔。 大 き
た。
です。安心した気持ちになりまし
トのようなもので作られていまし
りませんでした。入口は、
重いシー
られ、雨で濡れてしまう心配もあ
たです。ブルーシートが綺麗に張
れていて、
明るく、着替えやすかっ
がたかったです。ライトも設置さ
美しく、使い易くて、とてもあり
ステージ裏に用意して下さって
い た 着 替 え 用 の テ ン ト は、 広 く、
ンスを踊りました。
ダンスや演奏はもちろん、それ
に加えていつでも笑顔と大きな声
ちが入り易いと感じました。
楽とダンスに一体感が出て、気持
自然に笑顔になることができまし
い る 姿 を 見 る と、 嬉 し く な っ て、
がら、楽しそうに楽器を鳴らして
えました。笑顔で身体を揺らしな
ゆうちゃん、まえちゃんの姿が見
ドに、パーカッションのかにちゃ
りました。思いっきり、声を出し
ら、自信を持って歌えるようにな
ちゃんが覚え方を教えてくれてか
ハワイ語の歌詞は難しいのです
が、 コ ー ラ ス 練 習 の と き に ゆ い
しっかりと大きな声で歌ってね」
「 C D の 音 を か き 消 す く ら い に、
増し、迫力が出ます。
うものになると感じます。厚みが
パーカッションが入ると、全く違
も、ダンサーの生の歌声と掛け声、
リロ』は、今までで最も多い二十
きたわけ納涼大会のステージに
出演しました。毎週、なのはなに
アコースティックギターを教えに
ちさと
場に着くと、藤井さんが笑顔で出
ジに、そしてスムーズに流れるよ
たステージの両方を使ってフラダ
た。パーカッションが入ると、音
ん、 ゆ い ち ゃ ん、 ど れ み ち ゃ ん、
て歌いました。ステージの両サイ
お母さんの言葉が頭の中に聞こ
えました。
「笑顔でね!」
人 で 踊 り ま し た。 C D の 演 奏 で
ションを書いた紙を渡してくれま
えて、しっかりとやりたいと思い
ステージで踊っているダンサーの
で、華やかで、迫力のある、なの
笑顔と大きな声で
した。曲目、メンバー、人数など、
ました。
影が見えました。みんなと一緒に
はなオリジナルのステージを披露
―きたわけ納涼大会―
来て下さっている藤井さんがい
この日のステージバージョンで組
ステージを作っていました。
していきます。
うにと、考えられていました。何
た。心遣いが、とても嬉しかった
らっしゃる地域のお祭りです。会
まれていました。華やかなステー
会場は、芝生が綺麗な場所でし
た。芝生のスペースと、設営され
フィナーレの『ヘ・メレ・ノ・
(11)
の草を取っている姿に似ていまし
なのはなで三角ホーを持って中庭
強 く、 真 っ 直 ぐ に 表 現 し た い と
と な っ て、 上 品 に、 そ れ で い て、
をしたい、みんなと一つの生き物
最後の曲を終えたとき大きな拍
手が起こりました。
思って演奏をしました。
た。
してくださりました。
はじめての場所であろうと、私
たちのパフォーマンスはいつも百
今回は、クイーンの曲で構成し
た約三十分間のステージでした。
い
あ 会場の雰囲気は、少し緊張に包
まれていました。私たちも普段慣
れないところなので、少し緊張し
ていました。
こうした様々な場所で表現をす
る機会があることで、自分の知ら
ない世界や、気持ちを感じること
トで変わりなく演じる機会がある
音響セットや、フォーメーショ
ン確認を無事に終えて、私たちは
本番は七時四十五分から始まり
ました。
ことがとても嬉しく、感謝の気持
ができます。
会場には自衛隊の方や、地元の
奈義町の方など、約三千人の方が
ちが湧きます。
一時帰宅しました。
来られていました。
いつも、どんなときも、どんな
場所でも、なのはなの一人として、
毎回違う中で違った雰囲気の
中、自分たちをいつも百パーセン
演奏が始まる前に自衛隊の方
が、
一部として百パーセントでいたい
◇
「 最 後 の と り な の で、 頑 張 っ て く
です。
みんな揃っての迷彩柄の服を着て
迷彩柄の服を着た自衛隊の方が
一斉に列になってジョレンを持
パーセントです。
こと、そうした成長の機会がある
ださい」
と声を掛けてくださいました。
私は良い緊張感を持って臨むこ
とができました。
本番になると、小さな子どもか
らお年寄りまで、幅広い年齢の方
いました。
ち、リーダーの人の指揮にそって
が見てくださっていました。
私たちが音響セットをしている
間、
テントを立ててくださったり、
私はなのはなの一部として演奏
小石を取っていました。その姿は、
『ザ・フェアリー・フェーラーズ・マスター - ストローク』。赤、青、黄色、緑の
グループは、それぞれ、太陽、海、草原と大地、月の4つの妖精です♪
私たちが踊るために地面の整地を
日本原駐屯地納涼大会
自 衛 隊 の 方 が 主 催 す る お 祭 り、
「日本原駐屯地納涼大会」で演奏
をしました。
どういう所なんだろうと緊張す
る気持ちで会場へ向かいました。
入り口からすでに雰囲気が違
い、敷地内に入るには許可をとっ
て面会バッチをつけるというシス
テムになっていました。規制がた
くさんあるように思いました。
楽器を搬入しようと中に入ろう
と す る と、 迷 彩 柄 の 服 を 身 に ま
とった拳銃を持ったお兄さんが
立っていました。顔は優しそうな
人でした。拳銃自体、馴染みがな
さ過ぎて、自分は別世界に来たの
ではないかという錯覚になりまし
た。
ドギマギしながら会場へ向かお
うとすると、すぐ右手に大きな迷
彩柄で包まれた戦闘機が大きく展
示されていて驚きました。
自衛隊の基地は入った瞬間から
別世界でした。
会場はグラウンドでした。
すでに、テントや、ステージが
組まれていました。自衛隊の方は
(12)
色鮮やかなステージを
ジを楽しんで下さる方の笑顔が会
場に広がっていきます。
ク イ ー ン の 最 後 は、『 ザ・ フ ェ
アリー・フェラーズ・マスター –
トローク』
『ネバー・モア』。
妖精の世界で表現したクイーン
の プ ロ グ ラ ム。 見 て 下 さ る 方 が、
で、会場とそして私の心は釘付け
―夏まつり作東―
驚いたり、肩を揺らして楽しんで
下 さ っ た り、 真 剣 に な っ て 聞 い
て下さったり、一緒になって演奏
曲 は、 六 人 の ダ ン サ ー が ヒ ッ プ
ゆうか
ホップを取り入れた振り付けで力
を感じて下さっていることが嬉し
色鮮やかなステージを、みんな
で作り上げた『夏まつり作東』の
強く踊ります。
なのはなのステージが進むにつ
れて、目の前に集まっているお客
声が聞こえてきました。
『 ク ー ル・ キ ャ ッ ト 』 で は 会 場
から、ダンサー三人の名前を呼ぶ
選んでくれました。
日の浴衣は水戸のおばあちゃんが
を一緒に作り上げています。この
なが客席にいてくれて、ステージ
なのはなのステージには強力な
応援団がいます。浴衣を着たみん
開していきます。
リロ』
大人数で踊る『カ・ウルヴェヒ・
オ・ ケ・ カ イ 』『 ヘ・ メ レ・ ノ・
辺の夜へと導きます。
曲ごとの色とりどりの衣装とフ
ラガールたちの笑顔は、会場を海
から始まります。
フラダンスは、ゆりかちゃんが
ソロで踊る、『イン・マイ・ライフ』
た。
じながら、妖精になって舞いまし
で、ステージを作る喜びを強く感
私たちの気持ちを受け取って下
さっている方が目の前にいること
を思いきり楽しみたい)
した。
びをたくさん感じることができま
で作り上げたステージの中で、喜
聞いて下さる方々、
演奏する側、
応援をしてくれたみんな。みんな
みなさんが本当に喜んで下さっ
たことを改めて実感しました。
シを受け取って下さいました。
と声を掛けて下さいました。後
ろの列から手を差し出して、チラ
演奏後チラシを配りに客席へ行
くと、
演奏が終わると会場から私たち
に大きな拍手が送られました。
倒的な雰囲気が会場を包みます。
かったです。
ステージ。
です。
この日を楽しみに来て下さった
方、この日なのはなを知って楽し
『グッド・オールド・ファッショ
んで下さっている方、
ンド ラ
– ヴァー・ボーイ』、『ユー・
テイク・マイ・ブレス・アウェイ』。 ( 今、 目 の 前 に い る 方 々 と の 時 間
さんが増えていきました。拍手が
ダンサーたちが歌い、踊る、圧
「良かった!」「素晴らしかった!」
次第に大きくなり、一緒にステー
なのはなのカラフルでキラキラ
と輝く衣装でステージが次々と展
演奏と六人のダンスとコーラス
たくさんのお客さんが観て下さいました
会場に集まるお客さんと一緒に
楽しむことができた、最高の夜で
した。
夏まつり作東は毎年八月一日に
行われているイベントで、約二千
人の地域の方々が集まります。
音響をしてくれるのは、お父さ
んです。今回はお祭り全体の音響
もなのはなファミリーが担当しま
した。
クイーンの曲を六曲、そしてフ
ラダンスを四曲。夏祭りに向けた
プログラムを見ていただきまし
た。
一曲目に『ザ・インビジブルマ
ン』
。 ポ ッ プ な 曲 調 に、 透 明 人 間
と い う タ イ ト ル に 沿 っ た、 遊 び
いっぱいのコーラスを入れたこの
(13)
たが、「待つのも楽しみの一つ」と、
お父さんが言ってくれたので、全
く苦になりませんでした。
会場に着いたときはまだ明る
か っ た の で す が、 だ ん だ ん 暗 く
なってきて、あっという間に一時
に あ る 百 着 以 上 の 浴 衣 の 中 か ら、
花火大会の二日前、お母さんと
水戸のおばあちゃんが、なのはな
ました。
いたので、とても楽しみにしてい
以 前 か ら、「 西 の 屋 の 大 花 火 大
会は凄い!」ということを聞いて
ことが出来ました。
毎年お世話になっている伴さん
のご厚意で、特等席で花火を見る
待ちに待った「西の屋大花火大
会」。
く見えました。
らい近くだったので、本当に大き
私たちが見ていた場所は、花火
が空高く昇っていくのが見えるく
げられました。
んの種類の花火が、次々と打ち上
あとからキラキラと光る花火、四
花のように開く花火、カラフル
な 花 火、 小 さ め で は あ る け れ ど、
いよいよ花火大会のスタートで
す。
最後に、今まで見たこともない
ような、大きな花火が打ち上げら
と思いました。
クスな丸くて大きな花火が好きだ
いろいろな種類の花火がありま
したが、私はやはり、オーソドッ
のも楽しかったです。
他にも面白い名前の花火が打ち
上げられ、そう言った説明を聞く
間が経ちました。
一人ひとりに似合う浴衣を選んで
花火が上から降ってくるような
感じです。
れました。
方八方に広がる花火……。たくさ
くれました。
花 火 の「 ド ー ン 」 と 言 う 音 も、
お腹の底から響くような感じがし
(次ページへ続く)
でも今年は、なのはなで、特等
席で花火を見せて頂けて、ありが
た。
ここ何年も、夏祭りや花火大会
に行ったことがありませんでし
「 わ ぁ ー」 と 自 然 と 声 が 出 る く
らいに、本当に綺麗でした。
一色ですが、空いっぱいに広が
る大きな花火。
そんな特別な浴衣を着て、花火
大会に行けるのも、楽しみの一つ
した。
かったです。
こんなに近くで花火を見るのは
初 め て だ っ た の で、 と て も 嬉 し
持ちになりました。 ト八までありました。
がされてあり、パート一からパー
それには、
中国製の花火もあり、
「ニーハオ西の屋」とネーミング
約一時間の待ち時間がありまし
会場に着いたのは、十九時過ぎ。
花火の打ち上げ時間は二十時。
◇
でも楽しくて嬉しくて、贅沢な気
約六十人が浴衣を着る。もうそ
れだけで華やかで、見ているだけ
て、身体全体で見られた気がしま
花火が打ち上がる瞬間から見えました!
でした。
よしえ
西の屋大花火大会
(14)
たくて、とても嬉しかったです。
日本の夏を満喫出来て嬉しかった
伴さん、
浴衣を着て花火を見る。
お父さんお母さん、水戸のおばあ
(前ページからの続き)
お母さんと、水戸のおばあちゃ
んが選んでくれた浴衣を着て見ら
です。
ちゃん、みんなのお陰で、風流な
れたのも、特別な気がしました。
花火が
力があってとても綺麗でした。
で あ っ て、
( す ご い あ る な 〜) と
花火は日本製のだけではなく中
国製のもありました。アナウンス
打 ち 上 げ が 終 わ っ て、( 花 火 は
目では色や形大きさなどが楽しめ
が言っていたようにものすごく近
で は、「 中 国 製 の 花 火 で す ニ ー
ハオ西の屋パート一です」と言っ
て、耳では音が楽しめてすごいな
思い面白かったし、みんなも笑っ
ていて、(面白いタイトルだな〜)
〜)と思いました。
く て び っ く り し ま し た。 花 火 が
と思いました。
私はなのはなに来たばかりだっ
たので素晴らしい花火を見させて
ていました。
でも、中国製の花火は日本製の
よ う に 丸 く な い 花 火 で 私 は、( 日
も ら っ て 嬉 し か っ た で す。 あ と、
ドーンと上がり降ってくるみたい
した。あと、いつもダンスで使っ
本製のほうが大きく丸くて高く上
場所を用意して下さった伴さんに
でした。
ているシュシュをお揃いでつけま
がって綺麗だな……)と思いまし
感謝したいなと思いました。
最後の花火は同じ種類の花火が
何発も連続されて打ち上がり、迫
した。なのはなって感じがしまし
た。ニーハオシリーズが一〜八ま
た。
で花火を見ることができませんで
出演している側だったのでみんな
しました。
んなに近いんだ! どれくらい大
きいんだろう?)と思いわくわく
迫力の花火大会でした。
ゆみ
した。でも今回はみんなで見られ
なのはなは毎年、伴さんが場所
を貸して下さっています。
他では味わえない、大
お 父 さ ん が、「 西 の 屋 の 花 火 は
打ち上げてるところも見えるんだ
ると聞いて嬉しかったです。
会場には三十五分前に着きまし
た。 な の で、 着 い た と き は 明 る
轟く音、視界いっぱいに広がる花火。
よ」と言いました。なので私は、(そ
前日には一人ひとり、水戸のお
ばあちゃんとお母さんに浴衣を選
かったのに打ち上がる頃には真っ
辺りの山にぶつかって
夏も中盤になってきました。
んでもらいました。
花火が始まりました。お父さん
う少しだッ)とわくわくしました。
「打ち上げまであと五分です」
と い う ア ナ ウ ン ス を 聞 い て、( も
暗 で、( 早 い な 〜 星 が 見 え て 綺
麗だな……)と思いました。
なのはなでは西の屋の花火大会
に行きました。いつもは夏祭りで
水戸のおばあちゃんとお母さんに
選んでいただいた浴衣を着て♡
百着以上も浴衣があって色々な
色 が あ り、
( す ご い な 〜 ど れ に
しよう?)と思いました。みんな
が着付けが終わってリビングに来
る と カ ラ フ ル で、
( 可 愛 い な ッ みんな似合ってるなッ)と思いま
打 ち 上 が る 瞬 間 の 光、
降ってくる
(15)
柔らかく、ぎっしり詰まった
いトウモロコシを!)と思う気持
ちに、熱が入りました。
第一段、一回目の収穫は、種ま
きからおよそ九十日でした。
しかし、その黒モチトウモロコ
シをみんなで食べてみると、
「……硬い」
というのが、お父さんの感想で
した。
茹で時間は五分間。これも、(短
すぎたのではないか?)、
(逆に長
みたり、十分にしてみたり、試行
すぎたのでは?)と、一分にして
黄緑の薄皮を剥くと、艶やかで、
濃い紫色の、宝石のような粒が覗
お 父 さ ん か ら 教 え て も ら っ た、
収穫の際のポイントは、実の色や
錯誤の期間が続きました。
す。
ぽまで、実が詰まっていることで
きます。
種 ま き か ら 三 か 月( 九 十 日 後 )
が、黒モチの収穫予定日でした。
そして、分かったのが、収穫の
時期を逃していて、黒モチが硬く
しかし、今年は例年にない暑さ
でした。八月に入ってから、毎日、
たっぷりのお湯で、十分間茹で
ると、柔らかく、もちっとした歯
ロコシが、収穫できました。
三 十 五 度 を 超 す 日 が 続 き ま し た。
なってしまっていたということで
第一鉄塔畑は、手前にはピーマ
ンとナス。その奥に、一際、背の
そして、黒モチトウモロコシの収
かな?)と、思っていました。
その日は、種まきから八十日目
で し た。 私 は、
( も う、 そ ろ そ ろ
そして、第四弾の収穫の日が来
たのは、
八月十八日のことでした。
した。
皮の色ではなく、あくまで、先っ
高い黒モチトウモロコシ(約二千
( こ れ が、 お い し い 黒 モ チ ト ウ
モロコシ!)という黒モチトウモ
本)がしっかりと育っている様子
穫時期は早まりました。
す。
ま し た。 ト ウ モ ロ コ シ の 収 穫 も、
私は、稲刈りの日が積算温度で
変わることは、聞いたことがあり
大粒の黒モチが、皮からこぼれん
して、先端まで粒の揃った、紫の
モチの様子を見に行きました。そ
ピ ー マ ン、 ナ ス の 収 穫 の 際 に、
ちさとちゃんと私は、第四弾の黒
でした。
暑い日が続くことで、十日近くも
と、教えてもらいました。
トウモロコシは、なのはなのお
父さんの大好物です。だからこそ、
早まるということを知りました。
(次ページへ続く)
私 た ち、 畑 A チ ー ム は、( お い し
黒モチトウモロコシの収穫がは
じまったのは、八月に入ってすぐ
「野菜は、積算温度」
は、遠くからでも、よく分かりま
ごたえでした。
ゆりか
黒モチトウモロコシ、
大収穫!
実がぎっしりと詰まった第四弾の黒モチトウモロコシ
(16)
ばかりに覗いているのを見つけま
ウモロコシに、
歓声を上げながら、
畑 で 皮 を 剥 き ま し た。 大 粒 で、
ぎっしりと実の詰まった黒モチト
協力して、一回に百本を超える黒
を取りながら、チームの人たちと
お父さんから、正しい収穫基準
を教えてもらい、台所の人と連携
(前ページからの続き)
した。その黒モチは、私がこれま
夢中で皮を剥きました。
第四弾の収穫までに、確立しまし
この収穫から茹でるまでの流
れ、 時 間 配 分、 使 う 道 具 な ど も、
べられたことも、私はうれしかっ
て、村田先生と一緒に黒モチが食
田先生が帰ってきてくださってい
ました。この日、簿記の授業で村
黒モチは、獣やカラスの被害に遭
その工事のお陰で、第一鉄塔畑の
事 を 行 っ て い ま し た。 お そ ら く、
また、今回は第一鉄塔畑の前で、
ちょうど黒モチの収穫時期に、工
んと、畑Aチームの人たちと、定
た。
たです。
黒モチトウモロコシは、苗の担
当のまりのちゃんが、いきいきと、
そうして、立派に育った、黒モ
チの大収穫は、私には格別の出来
河上さんや、台所チームの人た
ちの仕事を遮らないように、なる
成長の揃った苗を作ってくれまし
事でした。
いませんでした。
で、きれいな仕事をすること。
た。
べくコンパクトなスペース、道具
黒モチの数を揃えて、
短時間で、
おやつや食事にすぐに出せるよう
れしかったです。 モロコシを食べられたことも、う
次 第 に、 全 員 が 無 言 に な っ て、
夢中になっておいしい黒モチトウ
と、笑顔でした。
「おいしい、おいしい」
お父さん、お母さんも、みんな
も、
おいしかったです。
らかく、これまで食べた中で一番
この日の黒モチは、皮がぷちっ
としていて、実はもちっとして柔
うになりました。
で見た中でも、最高の黒モチでし
うに輝いていました。ちさとちゃ
モチトウモロコシの収穫が回るよ
すぐに軽トラックに乗って、古
吉野に走りました。
んが、カメラに写しました。
た。
「これは、完成形」
収穫を終えて、急いで古吉野に
戻りました。ちさとちゃんと一緒
(受粉が成功するように。または、
濃 い 紫 色 の 粒 が、 日 の 光 に 当
たって、タヒチアン・パールのよ
校長室へ行くと、お父さんは言
いました。
りのお湯の中に、四十本ずつ、投
にすることが、私とちさとちゃん
三 時 半 の お や つ に リ ビ ン グ で、
お父さんお母さんと、黒モチトウ
大きく成長した姿を想像しなが
ら、株間を狭くして、まりのちゃ
強い風が吹いても、簡単に倒れな
をすり込みます。そして、大きさ
モロコシをいただきました。
の目標でした。
別に、鉄板の上に並べて、一気に
植をしました。
いように)
冷まします。
簿記部の人たちは、五年生教室
で村田先生と、黒モチを食べてい
茹で上がったら、ざるでよく湯
切りをして、アツアツのうちに塩
言ってもらった時間でした。
と、
「おいしいね!」
茹で時間の十分間は、第三弾の
とき、お父さんが試食して、
入しました。
に、黒モチを洗いました。たっぷ
台所の河上さんが、大鍋にお湯
を沸かしてくれました。
私 は 第 一 鉄 塔 畑 に 戻 り ま し た。
ちさとちゃん、ゆりちゃん、きほ
ちゃん、ふみちゃんと、第四弾の
黒モチ、九十本を収穫しました。
(17)
パラパラ……っと離れていきまし
た。そのときの感触は、今まで体
験したことのない気持ちよさでし
た。
冷水につけていくと、そうめん
のように一本一本がほどけて、綺
麗でした。
ソウメンカボチャ(別名:金糸瓜)はカボチャ
の中でもズッキーニなどと同じ部類のペポカボ
チャの一種にあたります。そのほぐれた糸状の果
肉の様子から、ソウメンカボチャ(素麺南瓜)や
ソウメンウリ(素麺瓜)
、イトウリ(糸瓜)など
と呼ばれています。面白いことに、英語でもスパ
初 め て 育 てた
ソウメンカボチャ
収穫始まる!
青 ジ ソ ド レ ッ シ ン グ で 和 え て、
いただきました。
と、お母さんが教えてくれまし
た。
すごく美味しそうだな、と思い
ました。次回は是非、その調理法
で、みんなといただけたら嬉しい
な、と思います。
私は、ソウメンカボチャの存在
を、なのはなに来てはじめて知っ
たし、もちろん、はじめて食べま
した。さらに好きな野菜が増えて、
ほんのりカボチャの味と香りがし
まだまだ、自分の知らない野菜
がたくさんあるんだな、と思いま
なるみ
が調理されていく様子を間近に見
ま し た。 私 は、 す ご く 好 き だ な、
嬉しいな、と思いました。
穫 さ れ て、 食 卓 に 上 が る と き を、
ることができました。
はじめて食べた、ソウメンカボ
チャは、シャキシャキとしていて、
とても楽しみにしていました。
した。そう考えると、とてもワク
ワクしてきます。色んな野菜を知
なのはなではじめて育てた〝ソ
ウメンカボチャ〟
。
と思いました。
「 ソ ウ メ ン カ ボ チ ャ を、 マ ヨ ネ ー
ソ ウ メ ン カ ボ チ ャ が 収 穫 さ れ、
いよいよ調理されるという、八月
◇
ど
( ん な 風 に な る ん だ ろ う。 ど ん
な味がするんだろう
なのはなではしばらくソウメンカボチャが楽し
りたい、育てたい、調理してみた
にも比較的強く北日本でも栽培されています。
ズと和えて、サラダにして食べる
日本には明治期に入って導入され、寒冷な気候
まず、ソウメンカボチャを約二・
三センチ幅の輪切りにしていきま
「魚翅瓜」とも書くそうです。
十八日。私は、台所スタッフの河
がほぐしたフカヒレ(魚翅)に似ていることから
い、食べてみたいです。
中国語では、「金絲瓜」のほか、ほぐした果肉
と美味しい」
パゲッティ瓜と呼ばれているんです。
した。
ゲッティ・スカッシュ(Spaghetti squash)=ス
上さんの隣で、ソウメンカボチャ
そ の と き は、 ま だ『 そ う め ん 』
らしさは無く、普通のカボチャを
輪 切 り に し た 断 面 と 同 じ で し た。
中心にあるカボチャの種とワタを
取り、様子を見ながら茹でていき
ました。
茹で上がったものを、河上さん
がザルにあげてくれました。それ
を見てびっくり。
めそうです。
オ レ ン ジ 色 が 鮮 や か さ を 増 し、
繊維のように、中身の部分がとぐ
ろを巻いて浮かび上がってきてい
ました。
それを手でほぐしていくと、皮
だけを残して、内側の部分がパラ
☆ソウメンカボチャ豆知識☆
)
お母さんも大好きだと言ってい
た、ソウメンカボチャ。私も、収
(18)
!!
鍬と同じ使い方だよと教えても
らい、私は鍬のときどんなふうに
していたっけ? と思い出しなが
らやっていくと、途中からコツを
つかめて、作業が楽しくなりまし
た。
先が尖っていて真ん中がへこん
でいるからか、少し力を入れて三
角ホーを土にすべらせると、少し
の力でたっぷりの土をすくうこと
ができました。
最初はガンガンと打ち付けて草
を取ろうとしていたのですが、地
た。
納涼祭に向けてのグラウンドの
草取りにも三角ホーを使いまし
三角ホーは草取りにも使いやす
いです。
がもっと大好きになりました。
ようになってから、土寄せの作業
今までも土寄せの作業が大好き
だったのですが、三角ホーを使う
ました。
ピカピカの鋭い刃を歪ませない
ように、優しく使うように心がけ
い好きになりました。これから三
私の一番好きな道具は鋤簾だっ
たのですが、三角ホーも同じくら
はもっと好きです。
手を使っての草取りも楽しいで
すが、三角ホーを使っての草取り
す。
で手で草取りをしていたら、もっ
たいなあと思いました。しゃがん
見る見る草がなくなっていくの
が楽しくて、ずっと草取りしてい
なるんだなあと思いました。
道具を傷つけないように正しく
使おうとすると、作業も効率よく
柄が長いから、腰も痛くなりま
せんでした。
面に滑らせるようにするのが正し
角ホーを使って色んな作業ができ
はじめて見る道具で、これは何
ました。でも三角ホーのほうがや
いやり方だよと教えてもらいまし
るのが楽しみです。
私は鍬を使っての土寄せに慣れ
ていたので、最初は鍬を使ってい
た。
土寄せをしよう、ということでし
苦手な人が多いので、三角ホーで
その日の作業は土寄せ。本来は
鍬で土寄せをするのですが、鍬が
早速、鍬と鋤簾と、新しい三角
ホーを持って畑に行きました。
んが買ってきた三角ホーでした。
だろう? と思いながら、綺麗だ
なと見ていました。それはお父さ
りやすいよと勧められて使ってみ
た。そうすると、ガンガン打ちつ
と時間がかかっていたと思いま
ました。
けても取れなかった草が簡単に取
えませんでした。
れました。
最初、どうやってやるのかわか
らなくて、少しだけしか土をすく
土寄せや草取りに大活躍中です
正しい使い方をして、大切に長
く使っていきたいです。
光っている刃にツルツルの柄。
作 業 の た め に 玄 関 下 に 行 く と、
ピ カ ピ カ の 道 具 が。 鋭 く て 黒 く
えつこ
三角 ホ ー 大 活 躍
NEW
新しい三角ホーの畑デビューの日
(19)
苗作り試行錯誤
まりの
シ に や ら れ る 株 も あ り ま し た が、
した。定植してからは、ネキリム
成 長 は 遅 め で し た が、 本 葉 四、
五枚になり八月十五日に定植しま
は順調そうでした。
をして徒長した部分を埋めてから
す。
入ってからまこうかと思っていま
早くから作ることは諦めて九月に
し ま う た め か 育 た な い 状 態 で す。
は二十五度以上になると休眠して
も上手くいきそうですが、レタス
だろう!)と思いました。ぼーっ
し ま い ま し た。( 何 を し て い た ん
間に萎れ、根が干涸らびていって
いたら、炎天下で苗があっという
しかし、中畑で定植をしている
とき、植え溝に苗を置いていって
「 わ あ っ」 と 笑 顔 に し て く れ る、
あんこなど、なのはなのみんなを、
小豆は、毎日の食卓に出てくる
も の で は あ り ま せ ん が、 お 赤 飯、
重な苗だと思いました。
います。その中で育てられた、貴
るのも難しい状態だったのだと思
しが強く気温が高くて、苗を育て
紗を掛けて育てていました。日差
に な っ て い る 状 態 の 時 間 を 短 く。
〇・五 秒 で も 早 く。 苗 が む き 出 し
苗を置いてあるところを、みん
な で 一 斉 に 定 植 し ま し た。 一 秒、
ました。
うに定植することが目的だと思い
る限り新鮮な状態で、活着するよ
の意味もないと思いました。でき
らびて萎れた苗を植えたって、何
てくれたまりのちゃんにも、申し
早く植えなければ。
あ ゆ ち ゃ ん リ ー ダ ー で、 八、九
人で桃横畑と中畑、吉畑下の畑に、
訳ないと思いました。自分の意識
特別感のある作物のように感じま
小豆を定植しました。畝の真ん中
の低さを感じた作業でした。
急いで土を被せていきました。
山畑、桃横畑、中畑、吉畑下の
畑に小豆を定植しました。山畑に
に鍬で溝をつけ、三十センチ間隔
す。育てられることが、嬉しかっ
『夏の苗作りは寒冷紗のトンネル
は石川さんから頂いた苗を、その
で苗を置いて土を被せていきまし
たです。
で覆うと、暑さや虫の予防に効果
他の畑には苗床で育てた苗を定植
はり徒長はしたのですが、鉢上げ
ポットの土も殆ど乾きません。や
紗 を す る と、 地 面 が 熱 く な ら ず、
る前まで、苗床に支柱を立て寒冷
しいため、種をまいてから定植す
古畑を苗床として、まりのちゃ
んが育ててくれました。暑さが厳
しました。
ませんでした。
いったため、苗があまり萎れてい
苗床から苗を掘り起こして、軽
トラですぐに畑まで運び、植えて
た。
穫できたらいいなと思います。
した。大きくなって、たくさん収
翌日、茎も葉も立っていて、活
着しているように見え、安心しま
と種の袋に書いてあり、ハウス
前にそれを作ってみました。寒冷
す。
的です』
定植で一番大切なことを忘れて
しまっていました。定植まで育て
植することだと思いました。干涸
としていて、一番大切なことを忘
殆どが活着して大きくなってきて
しては適切ですが、一般的な暖地
います。
れてしまっていました。一番大切
の暑さと全く違うだろうと思いま
今の時期は苗をどう管理するの
が一番いいのか試行錯誤していま
秋・冬野菜の苗作りをしていま
す。冬から春にかけて夏野菜の苗
なのは、苗を萎れさせないで、定
す。
す。
を育てるときとは、また違った難
キャベツ、ブロッコリーは今後
しさがあります。
そんな心配もありましたが、時
期を遅らせることがいいとも言え
ません。キャベツは時期をずらし
と遅めにまいたのとで、長期間収
予 定 通 り、 七 月 十 六 日 に、 秋
キャベツの第一弾を二百粒、それ
ました。まくかどうか、悩んだと
穫できます。
て五回に分けてまく予定です。上
ころもあります。
ど こ か 涼 し い と こ ろ は な い か、
と考えていました。玄関下は日陰
から七月二十三日にブロッコリー
二 種 と も、 冷 涼 な 気 候 を 好 み、
高温多湿が苦手な野菜だからで
で涼しいです。そこで芽は出ます
手くいけば、少し早めにまいたの
す。ただでさえそうなのに、今年
が、必ず苗が徒長し、日の光に向
百三十粒をセルトレーに種まきし
の七月、
八月の暑さは異様でした。
かって傾いていき、最終的には苗
ゆり
畑の作物が、夏野菜から秋冬野
菜へ移り変わっています。
小豆の定植
みかちゃんとちかちゃんが定植
後に水をやってくれました。
が当たらないと苗は弱くなりま
が倒れることが分かりました。光
種の袋を見ると、一応まく時期と
(20)
稲刈りに向けて
ラストスパート
うちは雀にやられそうになりましてん。
イノシシ対策にラジオかけてもろ
すずめよけテープに防鳥ネットでよう
うてますわ。
やっと雀が来んようになりましてん。
(真加部田んぼ)
うでした。それがすずめが吸った
にしたらどうか」
イノシシが遊びにきてもうてん。
あ と な の だ と 知 っ て 驚 き ま し た。
れの日が多かったため、順調に受
お米のつぶやき
柔らかいうちに吸うようにして食
べるのだと思いました。
夕方の作業と、次の日の早朝作
業に、すずめよけテープを張りま
した。夕方の作業では、前回使っ
たテープが絡まっていたり、ほど
くのに時間がかかったので、
粉がされているようでした。最近
と提案してくれて、その日の夜
にみんなでトイレットペーパーの
まりこ
は、若干すずめの姿が気になり始
芯にテープをまき直すことにしま
「 先 に ほ ど い て、 や り や す い よ う
めました。
られていると、眼の内部が動くよ
なのはなの田んぼは、九月の上
旬に稲刈り予定です。
今は水を抜いていて、稲刈りに
向けての準備が始まっています。
ある日、穂を見てみると、モミ
が白くなっているところがありま
うな感じで、すずめも眼が回って
した。キラキラとしたテープが張
八月上旬くらいから垂れ始めた
穂は、色が変わり始め、実が膨ら
した。触ってみると中身が空のよ
(保育園真裏田んぼ)
くれたらいいなと思いました。
川遊びに行った日に、お母さん
が、
「かかしを作ったらいいのじゃな
いか」
と言いました。
「人と間違えて話しかけてしまっ
たかかし、いたよね」
みんなでかかしを作ったら楽し
そうだな、と思いました。田んぼ
の中にぼうしを被って服を着てい
るかかしがいたとき、話しかけて
しまった子がいたそうです。
収穫まで、みんなの自給分のお
米を見守っていきたいです。
(六反田んぼ)
(河原小田んぼ)
リしましたわぁ。
うちは結構熟してきとります。
ヒエ取りしてもろうて、スッキ
穂の付き具合はどうでっか?
いやぁ〜
んでいます。受粉をする時期に晴
すずめよけテープを留める支柱を打っています
(21)
刈って、集めて、美しく
草刈りオリンピック!
します。
草刈りオリンピックの会場に着
くと、人で賑わっていました。圧
み一つ。熊手二本に、てみ二つは
つまで(例えば、熊手一本に、て
とワクワクした気持ちでいまし
た。
倒的に男性が多く、見るからにベ
全チーム、熊手を二本にし、草を
草集めは二人で行って良く、た
だし、草集めに使うアイテムは二
テラン! という方が大勢いまし
た。約七十人が、大会の出場者で
一か所に集約するのは手で運びま
反 則 で す )。 な の は な の チ ー ム は
した。
クジを引きました。
た。あいちゃんと私は、五十番の
立てるのも、ワクワクしました。
実際に自分たちが刈る場所を見
て、ルールを確認しながら作戦を
した。
今回も草刈りオリンピックに出
場するお話を聞いたとき、是非参
草刈りオリンピックのパンフ
レットの表紙に、ちあきちゃんと
なるみ
とが、ほぼ同時に、身体を走り抜
加したい、と思っていました。そ
それぞれが刈る場所は、番号ご
とに区切られていて、横三メート
早速、受付を済ませ、チームご
とに刈る場所のクジを引きまし
『 第 二 回 作 州 草 刈 り オ リ ン ピ ッ
ク』が、岡山県美作市滝宮地内で
け ま し た。 私 は 草 刈 り が 好 き で、
の願いが叶い、すごく嬉しかった
あんなちゃんが写っていました。
ばれたとき、驚きと喜びと楽しみ
開催されました。
作業でも草刈りに入ることが多い
ル、縦二十五メートルのフィール
刈りをしているところでした。
です。
う な 草 が 生 え て い ま し た。 そ の
です。
フィールドを、いかに速く、綺麗
ピンクのカラージャンパーがす
ごく映えていて、ちあきちゃんの
なのはなファミリーからは、「な
のはなレッド」
、
「なのはなグリー
に刈るか、で勝敗が決まります。
ド が 作 ら れ て あ り ま し た。 草 丈
ン」
、
「なのはなイエロー」
、
「なの
微笑みが印象的でした。
制 限 時 間 は 無 く、 基 準 と な る
二 十 分 よ り 速 か っ た ら プ ラ ス 点、 「ちあきちゃんに会いたいね〜」
前回の草刈りオリンピックの写
真で、卒業生のちあきちゃんが草
を乗せた軽トラに、あんなちゃん、
遅かったらマイナス点が加算され
と、みんなで言いました。
「写真を撮られても恥ずかしくな
十 五 セ ン チ 程 度 の、 刈 り や す そ
まりこちゃんが乗車し、それ以外
ていくというものでした。二十分
いように、美しく草刈りしないと
朝食を七時三十分に頂き、古吉
野を八時に出発しました。
の人で、あゆみちゃん運転のキャ
以内に、草刈り、草集めまで終わ
ね」
草刈りをしていると、無心にな
れます。目の前の草を刈ることに
ラバンに乗り込みました。
らせることが求められます。
はなブルー」
、「なのはなオレンジ」
「気をつけてね」
草を刈る人は一人で、その一人
が草を刈っている間は、もう一人
集中できます。
お父さんが笑顔で見送ってくだ
さいました。
の人はフィールドに入ることがで
刈る姿も美しく、表情も〝モナ
リザの微笑み〟でいこう、と話し
の、計五組が出場しました。
その日は、早くから、日差しが
照りつけていました。
きません。交代するときは、草刈
ました。
草刈り機六台(チームにつき一
台 ず つ と 予 備 一 台 )、 熊 手、 て み
(今日は、暑くなりそうだ)
り機のエンジンを止めて、フィー
草 刈 り を し た あ と の、 綺 麗 に
なった畑を見るのが好きです。
と 思 い ま し た。 私 の 気 持 ち も、
燃えていました。
ルド内に草刈り機を置いて、交代
(次ページへ続く)
緊張感が増しました。
より一層、
と言いました。
(どんな一日になるのだろう)
私は、自分が草刈りオリンピッ
クに出場するメンバーに名前が呼
(22)
さんが言ってくれたように、なの
私は、勝ちたい、という気持ち
があったことを否めません。お父
急いている気持ちを、少し落ち
着けました。
草を刈っていました。
あいちゃんが草刈りをはじめて
いました。あいちゃんが、一心に、
ました。
る こ と が、 私 は 出 来 て い な い な、
られても恥ずかしくない自分でい
普 段 の 心 持 ち が い か に 大 切 か。
いつも、どんなときでも、誰に見
感しました。
思っていても、普段やっていない
こういうときに、普段の自分が
出 て し ま う。
(このときだけ)と
お父さんの言葉を思い出しまし
た。
いた男性が、声をかけてください
はなの子らしく、真面目に、良い
と思いました。
にも、どんどん刈り進めていまし
持ってこよう」
仕事をしよう、と思いました。
(前ページからの続き)
と言ってもらいました。
と言いました。私は、予備の草
刈り機を置いていた場所へと走り
とてもカラフルでした。
ごとに色が違い、
全員が集まると、
シャツを着ていきました。チーム
焦りと、不安で、胸が騒ぎまし
た。あいちゃんに代わってもらっ
らどうしよう)
「 な る み ち ゃ ん、 予 備 の 草 刈 り 機
ても、かかりませんでした。あい
ちゃんが、
「わぁ、美人ばっかりじゃ」
私たちが通りかかったとき、男
性の方に、
こ の 日 は、 お 母 さ ん の 提 案 で、 た。
なのはなのみんなで、チェックの ( こ の ま ま、 何 に も 刈 れ な か っ た
いつも、なのはなの子としての
意識を、高く持っていたいと思い
ちゃんと頭と心を使って、リス
クを考え、適切な判断をしていき
ことは出来ないのだと、改めて痛
ました。
あいちゃんが半分くらい刈った
ところで、私に交代し、草を刈り
私 は、「 見 ら れ て い る 」 と い う
照れくささがあって、全力で草集
麗でした。
あいちゃんは、楽しそうでした。
全力で草集めをしている姿も、綺
あいちゃんが全力で草集めしな
がら、笑顔で言いました。
ました。
最後まで刈ることができ、草集
めも、あらかた終えることができ
らいました。
ハプニングはあったけれど、私
たちは一番応援されて、助けても
しかったです。
と、あいちゃんが教えてくれま
した。すごく、ありがたくて、嬉
してくださったんだ」
「 近 く に い た 方 が、 草 刈 り 機 を 貸
たいと思いました。
草 は 刈 り や す く、 す ご く 楽 し
かったです。
刈り終えたところで、二人で一
気に草集めに入りました。
あいちゃんが熊手で集めた草
を、私が入り口に山にしていきま
した。
気が付くと、私たちのフィール
ドの周りには、観客がたくさんい
めをすることは出来ていなかった
ました。
これからも、地域の活動や、行
事に参加していきたいな、と思い
て、嬉しかったです。
気がします。
こ と が 疎 か に な っ て し ま っ た な、
自分に自信がなく、人の目や評
価を気にして、目の前のやるべき
あいちゃんとペアで、草刈りオ
リンピックに出場させてもらえ
て、嬉しいね」
ました。
「いっぱい応援してくださってい
ました。
なくて大丈夫だよ」
お父さんが言ってくれたよう
に、勝ち負けに拘らず、なのはな
の 子 と し て、 良 い 仕 事 を し よ う、
と、私たちが刈る場所の近くに
私が帰ってきたら、
「 違 う 草 刈 り 機 借 り た け ん。 急 が
大会の華になろう、
と思いました。
十時四十分に、私たちが出場す
る 第 一 部「 百 歳 以 下 の 部 」 ペ
(ア
二人の年齢を合わせて百歳以下 )
が、はじまりました。
「一分前
」
——
コールがかかり、いよいよ。心
を落ち着かせました。
「頑張れ、頑張れ!」
ました。
ト!」
「 は や い は や い! ス タ ー ト 遅 れ
たけど、全然オッケーや」
「 五、四、三、二、一 ……、 ス タ ー
私は、草刈り機のエンジンをか
けようとしました。
など、言ってくださる方もいま
した。
そ の 中 で の 草 刈 り・ 草 集 め は、 と思います。
暖かくて、嬉しかったです。
「日々の心持ちが、表れる」
で も、 何 度 か け よ う と し て も、
エンジンがかかりません。
(ええっ、そんなーー)
他の出場者の人たちは、その間
(23)
した。あゆちゃんが作業の説明を
うな顔がちらほら、見受けられま
リビングに集合すると、みんな
の顔は、朝早いせいか、少し眠そ
自然と起きることができました。
よ そ に、 み ん な が 起 き 始 め る と、
ても心配でした。でも、心配とは
れているため、起きられるか、と
はいつも七時で、身体がそれに慣
早朝作業が始まる前の夜は、朝
は比較的強い私ですが、起床時間
朝六時からの早朝作業が始まり
ました。
いのスピードかよく分かるし、み
ではないけれど、自分がどれくら
畝に入って草取りをすると、競争
抜いて行きました。みんなで同じ
たらどんどん次の畝に入り、草を
た。そして、自分の場所が終わっ
まず、一畝に、全員で一列に等
間隔に並んで草を取り始めまし
夫と思えました。
なので、みんなと一緒だから大丈
なのみんなが、集結しての草取り
変だなと思う広さですが、なのは
がっています。普段なら、少し大
立 つ と、 広 大 な 畝 が 目 の 前 に 広
植わっています。うなぎ畑の前に
大豆が植わっています。
豆、河原畑には黒豆と一畝だけ白
りをしました。保育園前畑には黒
うなぎ畑の草取りが終わり、続
いて、保育園前畑、河原畑の草取
ほほえみあっていました。
達成感があって、みんなが笑顔で、
なと思いました。みんなの顔にも
になっていてとても気持ちがいい
草取りが終わり、後ろを振り返
ると、広大な畝が、とてもきれい
に終わりました。
なので四十分程度であっというま
らいなと思いました。でも、大勢
ときは、指がとても痛くなってつ
分がいました。草取りをしている
ら取ることだけに集中している自
心になり、目の前の草を根っこか
時間が経つにつれ、心が本当に無
らず、集中できなかったのですが、
大勢で、気持ちを一つにしてす
る作業は、本当に早くて、みんな
全然違うように感じました。
も、とてもはかどるし、疲労感も
早 朝 作 業 は、 と て も 涼 し く て、
日中の暑いなかで作業をするより
ことが出来ました。
早朝作業一日目は、三枚の畑の
草取りを、約二時間で終わらせる
きれいに作業が出来ました。
こから抜くことができて、とても
れていた草が、とても簡単に根っ
すると、さっきまで、ぶちぶちき
んの教えてくれたように草取りを
早朝作業後に、みんなでいただ
く朝食はいつもの何倍もおいしく
も気持ちよく感じました。
で飲むお茶や、時折ふく風もとて
そして、心地よい疲労感に幸せを
成 感 を 感 じ る こ と が 出 来 ま し た。
父さんから教えていただいて、本
寧に作業をするかということをお
意率よく、スピーディーに且つ丁
と改めて思いました。いかに、好
が一つになれると本当にすごいな
感じました。作業の途中でみんな
感じられました。
真剣勝負の二時間半
―早朝牛肥撒き―
ゆう
取 る の も 簡 単 だ な と 思 い ま し た。
那岐山畑、コミュニティー橋畑、
崖崩れ前畑A・B、下町川下畑の、
私は、以前お父さんが来て下さ
ってした大人数での牛肥撒きの作
最 後 に 草 取 り を し た 河 原 畑 は、
でもいざ、草取りが始まると、畝
五枚の白大豆、黒大豆の畑の牛肥
業 の と き に い な か っ た の で す が、
た。
「 草 は、 必 ず 根 っ こ か ら 引 き 抜 い
の土が硬くて、草がぶちぶち切れ
撒きを、早朝作業で、し終えるこ
近くで作業をしていて、とても速
ともか
してくれたあとも、眠いせいか少
んなのペースについていかなくて
うなぎ畑や保育園前畑に比べる
早朝草取り
し、いつもの作業前よりも声が出
はと思うと自然と、作業する手が
と、とても小さな畑なので、草を
当に、早朝作業が楽しく感じ、達
せ て い な か っ た よ う に 思 い ま す。
速くなるように感じます。お父さ
起床、朝五時四十五分!
あゆちゃんが、
んが、
て。また生えてこないように」
てしまい、なかなか根元から抜く
とが出来ました。
「みんな声が出てないよ」
と声をかけて下さいました。草
を根っこから、引き抜いておかな
ことが出来ません。隣で草取りを
と声をかけてくれて、お陰で気
持ちもぴりっと引き締まり、さあ
い と、 株 の 成 長 が 悪 く な っ た り、
していたのんちゃんが、
作業に行こうという気持ちに切り
替えることができました。
再び草が伸びてきて、二度手間に
(次ページへ続く)
く 進 ん で い る の を 見 て い た の で、
早朝作業は、お父さんが来て下
さって、指揮をとって下さいまし
一 番 初 め は、 那 岐 山 畑 か ら で し
みんなに気持ちを沿わせて、早く
三十名以上のメンバーと、お父
さんが来て下さって、真剣勝負の
き抜くと、根っこから抜けるよ」
「 斜 め じ ゃ な く て、 草 を 真 上 に 引
た。
と教えてくれました。のんちゃ
流れをつかみ、乗りたいと思いま
なることを教えていただきまし
最初は、なかなかペースが上が
二時間半でした。
た。
まず最初は、うなぎ畑の草取り
でした。うなぎ畑には、黒大豆が
(24)
十アールの畑を、約三十分で撒
き終えられました。
私はその進め方が、効率的で良
いなと思いました。
来ていて、驚きました。
列が、あっという間に手前の畝に
畝から入っていたバケツリレーの
ることがなかったのですが、奥の
とに必死で、畑の様子をあまり見
た。
それから、一かきで沢山の牛肥
をすくうことも教えてもらいまし
くことを教えて下さいました。
ても良いから、勢い良く入れてい
お父さんは、バケツ置き場を牛
肥の上に作り、バケツからこぼれ
とだと思います。
しなかったことは、恥ずかしいこ
ませんでした。自分で変えようと
した。
私は必死にバケツに牛肥を入れま
チ ー ム の 勝 敗 が か か っ て い ま す。
ている、気迫が伝わって来ました。
んなが牛肥の入ったバケツを求め
残り一畝になると、「バケツ~」
という声が聞こえて来ました。み
した。
チームで競争をしよう」と言いま
途中で、お父さんが、「今から、
ちさとチーム、まきチーム、ゆい
私は、引き続きバケツに牛肥を
入れていたのですが、お父さんが
バ ケ ツ に 牛 肥 を 入 れ る 役 割 に、
まえちゃんが加わりました。
続いて、崖崩れハウス前畑
Bの白大豆です。
間に撒き終えました。
六・七 ア ー ル の 畑 は、 あ っ と い う
お父さんが来られて、作業を見
て、 一 緒 に 考 え て 下 さ い ま し た。
のが見えます。バケツが滞らない
バケツリレーのみんなが、まっ
すぐに走って、牛肥を回している
っていました。
もらって、視野が狭くなってしま
すくってしまっているのも教えて
牛肥を入れていると、真ん中に
いるまえちゃんの方の牛肥ばかり
なりたいと思いました。
て、力の出し惜しみをしない人に
早朝作業で、みんなと力を合わ
せて、畑作業が一気に進みます。
朝から気持ち良く、その後みん
なと朝食を頂きました。
◇
れて、嬉しかったです。
大豆の畑の牛肥撒きを終わらせら
早朝作業で、お父さんが来て下
さり、みんなで五枚の白大豆、黒
ちゃんチームが勝ちました。
最後、ちさとちゃんチームとま
きちゃんチームで競って、ちさと
次は、コミュニティー橋畑に移
動しました。
視野を広くして、どうしたら効
率良い作業に出来るか、心を遣っ
効率良く進められる正しいやり方
ように、頑張らなくてはいけない、
A・
畑の中では、三チームに分かれ
て、一チーム一畝に入り、牛肥を
を教えて下さいました。
(前ページからの続き)
した。
撒く人を二人固定して、バケツリ
と思いました。
レーをしていきました。
奥の株から手前の株に向かって
撒いていき、半分より手前に来る
置にし、牛肥を入れていたのです
てくれるバケツを、バケツの定位
残り約三十分残っていて、もう
一枚、下町川下畑の肥料撒きもし
とき、教えて頂いた通りにしてい
頂いたので、次肥料撒きの作業の
効率良く出来ると気持ちが良い
です。
と、 手 前 側 に い る 撒 く 人 が、
「次
が、受け渡す人の顔にかからない
よう、ということになり、みんな
きたいと思います。
私は、トラックの下でバケツを
受け渡す人がトラックの端に置い
れ て、 ま あ ち ゃ ん と、 一・五 ト ン
の 畝 に 入 り ま す 」 と 声 を 掛 け て、
ように気を遣いながら牛肥を入れ
で移動しました。
二枚合わせて二十アールの畑の
肥料入れが終わりました。
トラックの上に登りました。
半分のメンバーが次の畝に移動す
ていました。そのことをお父さん
私は、お父さんに、バケツに牛
肥を入れるときのやり方を教えて
トラックを止めている道路か
ら、那岐山畑は、一枚田んぼを挟
るという方法で、効率良く進んで
んでいるので、約十人で道路に並
いきました。
に教えて頂きました。やりにくい
んで、バケツリレーをして、畑ま
作業をしていて、効率的ではあり
みんなと効率良く作業を進めら
れて、嬉しかったです。
私は、バケツに牛肥を入れるこ
下町川下畑は、九アールの広さ
があります。
バケツに入れていく役割を指名さ
私は、リーダーのあいちゃんか
ら、
トラックに乗っている牛肥を、
「はい! はい!」とかけ声をかけながら、スピード感を持って
途切れることなく牛肥を回して行きました
で運びました。
(25)
水戸のおばあちゃんに
教えていただきながら
いいのか分からず、おろおろして
ろん初めてで、どこをどう切って
がとても格好いいです。
なかったので、今回梅の木の剪定
大きく剪定を行ったことと、冬の
が出来ませんでした。それは前回
などと、おばあちゃんが切る必
要のある枝を細かく教えて下さい
れるから切ってね」
キにしていますが、私は全部大好
次回は沢山実をつけてくれたら
嬉しいです。
らずに出来てよかったです。
梅の剪定は、春から遅くても今
の時期までだそうで、手遅れにな
たです。
しているみたいでとても楽しかっ
なっていきました。なんだか散髪
見た目もすっきりし、木が綺麗に
みるみるうちに枝が整っていって
おばあちゃんの教えて下さるこ
と を 意 識 し て 枝 を 切 っ て い く と、
いると、
「その下の方の枝は全部根元から
切っていいよ」
「この内側の枝は枝同士で喧嘩す
を一緒にさせていただけることが
寒さが厳しすぎたためだそうで
ました。
―梅の木の剪定―
るから切ろう」
なのはなに来てから、ずっと待
ち望んでいた日がやっときまし
とても嬉しくて、さらに、梅の剪
す。
ちか
た。水戸のおばあちゃんとの作業
定を学べることがとても嬉しかっ
ぱっと見ただけで、切る必要の
ある枝を判断出来るおばあちゃん
「この茶色い枝は育ちが早くて暴
です。
たです。
な の は な で は、 梅 を 梅 干 し や、
梅ジャム、梅サワー、梅ジャムケー
体育館裏のあぜ道を少しだけ歩
いたところにある十五本の梅の木
これまでは一度だけグッズ作り
のときに、マスコットのピエロの
縫い方を教えて頂いたことはあっ
きなので、今回は漬け梅にもでき
しました。
り、七時すぎまで梅の木を手入れ
おばあちゃんにお会いするのは
前回のウィンターコンサート以来
来て下さいました。
なのはなの夏に紺色の涼しげな
ワンピースを着たおばあちゃんが
行い、おばあちゃんにも早速、演
来て下さった翌日、坂田はなこ
ちゃんご家族のお出迎えの演奏を
おばあちゃんの変わらず優しい
声に安心しました。
すてら
ゆ り か ち ゃ ん、 ち さ と ち ゃ ん、
もえちゃん、きょうこちゃんもお
で、お会い出来るのをずっと楽し
奏を見て頂けて嬉しかったです。
おばあちゃんが
いて下さる
古吉野
ばあちゃんと一緒がとても嬉しそ
みにして待っていました。
(次ページへ続く)
お元気でしたか」
うで、朝から笑顔でした。
「お久しぶりです。すてらちゃん、
一緒の朝六時から外に出て下さ
私は梅の木の手入れなど、もち
八月三日から五日の三日間にわ
たって、おばあちゃんもみんなと
ことで、とても嬉しかったです。
て、一緒に手入れができるという
そんな折、おばあちゃんが梅の
木をとても心配してくださってい
た。
なくてとても残念に思っていまし
は、今回は殆ど実をつけず、収穫
「その枝は、
実が生る枝だよ」
「この枝はいらないね」。
おばあちゃんに教えていただきながら梅の木を剪定しました
たのですが、あまりお話しが出来
(26)
(前ページからの続き)
クイーンの演奏や中庭でのフラ
ダンスショー。
ほとんどが初めて見て頂ける曲
でした。 おばあちゃんは目を離さず、初
めから最後まで見て下さり、なの
は な は 竜 宮 城 の よ う だ と 言 っ て、
すごく喜んで下さいました。
衣 装 に も 目 を 付 け て 下 さ っ て、
「 ま た、 面 白 い の 考 え つ い た ね 」
と言って下さいました。
おばあちゃんに見て頂けたス
テージは古吉野だけではありませ
んでした。
選ばれた帯は鮮やかな緑で、私
がずっと前から使ってみたい色味
けてあり、作業から帰ってきて日
用する玄関には、長い簾が立てか
だな、と思いました。私たちが利
早朝作業では梅の木の剪定を教え
の も の で、 と て も 和 風 な コ ン ビ
陰に入ると、ほっとします。
楽 し い 昔 話 を 聞 か せ て 頂 い た り、
て下さいました。
ネーションになりました。
した。
と笑顔で言って下さるおばあ
ちゃんが大好きだな、と、感じま
んだね、すてらちゃん」
見 る と、 と こ ろ ど こ ろ に 簾 が か
持 ち 良 い 風 が 吹 い て く る よ う な、
音を聞いていると、どこからか気
見るも涼しい簾が、木造校舎に
合っていて、加えて風鈴の控えめ
せて頂いた浴衣を、選んで下さい
とても贅沢な気持ちになり、不思
夏 を 味 わ い 尽 く し て い る 感 じ で、
そんな気がします。外から校舎を
に、廊下やリビング、各部屋の窓
議と気持ちも軽くなりました。
「 面 白 い ね。 ま た、 す ご い の を 選
わせていて、掛け替えのない存在
短く感じた十日間だったのです
が、色んな場面で姿を見せて下さ
かっていて、日本ならではの景色
おばあちゃんがいて下さる古吉
野は、いつもとは違った空気を漂
に思えました。
るおばあちゃんが、暖かく、嬉し
だな、と嬉しく思います。日本の
で 上 品 な、「 リ ー ン ……」 と い う
ました。
く感じました。
おばあちゃんが帰られる前日
に、私も西の屋の花火大会で着さ
白の土台に紺色のお花の絵柄が
入った浴衣をお母さんと一緒に選
外の木枠に簾をつけました。こう
んで下さり、ピンクや紫の色をあ
てながら帯の色を考えて下さいま
また、近い内に来て下さったら
嬉しいと、お会い出来る日を楽し
さって、
そこに簾をひっかけます。
今まで経験したことのない、苦
しい暑さですが、ストレスにしな
じ さ ん が、 窓 枠 に 釘 を 打 っ て 下
外からの光線が和らいで、昔の日
いで、みんなと涼しくなる工夫を
みに待っています。
夏祭り作東での演奏や、日本原
駐屯地納涼大会での演奏も見て下
本人が生み出した暑さ対策の工夫
して、
夏を楽しんでいきたいです。
した。
さいました。
は、見た目も上品で、とても素敵
お仕事組や台所組、最近なのは
なに加わったメンバーの浴衣を選
んで下さって、着付けを手伝って
暑さ対策!
すだれで涼しく
お父さんの言葉が頭に浮かびま
す。しかし、あまりの暑さに気分
古吉野なのはなを回って、全部で
下さって、応援組として演奏を見
こ の 夏 は、 と に か く 暑 い! 外 は 三 十 五 度 を 超 え る 日 が 続 き、
ももんもんとしてくる始末……。
りさ
立っているだけで汗がしたたり落
25枚のすだれをかけました。
に来て下さいました。
すぐ目の前でおばあちゃんとな
のはなのみんなが見守ってくれる
嬉しかったです。
ち、体力が奪われ、うだるような
ステージで踊らせて頂けたことが
優しい雰囲気に包まれ、安心し
て、自信を持って踊ることが出来
でも、お母さんの魔法で、涼し
げで風情のあるお家に大変身しま
私は、お母さんとみんなと一緒
した!
熱気に包まれています。
いましょう」
「 苦 し い と き、 辛 い と き を、 味 わ
ました。
おばあちゃんが滞在して下さっ
た期間、水戸での暮らしのお話や
(27)
と思いました。切ったものを広げ
るときもワクワク感があって楽し
かったです。
いくつか作って図書室に行って
みんなでポジションを考えて笹の
葉に下げました。飾りの中に天の
ろうという意志や、自分だけでは
なく、みんなが幸せになるような
願い事や、世の中をなのはなの色
で染めたい、
優しい世界にしたい、
という意志のようなものをじわじ
わと感じられて、私も来年はみん
なの幸せのために書いてみるのも
二本図書室に立っていました。短
旧暦の七夕の八月七日に古吉野
に短冊を飾るということで、竹が
たような形の細かいはさみの線が
完 成 品 を 見 て み る と、 円 柱 に 似
ザインの飾りを作っていました。
折って、竹に下げるいろいろなデ
コンサートのポスターの余り紙を
みちゃんがなのはなのウィンター
いました。お風呂にも同様に飾り
鮮やかになっていていいな、と思
た正方形の飾りも綺麗で見栄えが
えました。その他に、折り紙で作っ
岸から織姫と彦星が出会う姿が見
そのデザインの飾りの天の川の両
なっていていいな、と思いました。
業、スポーツの大会など、いろい
ンスやコーラス、楽器演奏、畑作
大きな差など四季を味わえて、ダ
では味わうことのできない気温の
こにもないなのはな流の短冊のつ
す」と仰っていたデザインで、ど
タルイでやったらいいと思いま
夕の短冊の話になったときに、「ホ
これはこの前に、お母さんとお
父さんがリビングのお話の席で七
なのはなの
手 作 り 七 夕 川を連想させるような長方形の長
冊に願い事を書いて竹に下げるの
入 っ た も の や、 た こ の よ う な も
を付けることができてよかった
ろなイベントを暇を持て余すこと
きほ
は幼稚園生ぶりで、懐かしくてな
の、ダイヤのようなもの、左右対
な、と思います。
いいな、と思いました。
のはなは行事が盛り沢山で賑やか
称で美しくて器用に作られたもの
いものがあって、より七夕らしく
でいいな、と思いました。
がいっぱいテーブルに広げられて
よって出来上がりが違ったものに
ンのものがあって、切る線の幅に
みたいな形のカクカクしたデザイ
教えてもらったものでピラミッド
寧に教えてくれました。私たちが
みくちゃんが切り方を一から丁
らいました。
ちゃんと一緒に輪に参加させても
り を 飾 っ て み た い、 と 思 い ゆ り
ました。私もこんな綺麗な形の飾
浴室に下げるんだ〜」と言ってい
みくちゃんが、
「これを図書室と
いました。
て、食事の野菜や私の地元、沖縄
山の勝央町の地域には風情があっ
思います。でもなのはなのある岡
と平凡に近い生き方をしていたと
があまりなくて、どちらかという
にずっとしまっておきたい思い出
私はなのはなに来るまで、今ま
での人生の中で深い思い出や、心
書きたいな、と思いました。
るような、納得するようなものを
い事だから自分だけでも理解でき
象的に書くのか悩んでたけど、願
最初はどんなことを具体的か抽
ど、なのはなのみんなと一つにな
に」とか、姿や形は見えないけれ
んなが幸せに生きられますよう
しい子になれますように」とか「み
が 書 か れ た 紙 に は、「 な の は な ら
いな、と思いました。既に願い事
一つひとつのイベントを濃く深
く、印象に残るようなものにした
た。
なことに臨みたいな、と思いまし
に、なのはなの子らしくいろいろ
今 年 は 何 も か も 華 や か に、 上 品
ますように 〟と書きました。
い、短冊に〝華のある一年になり
なく体験させてもらえるな、と思
えられるといいな、と思いました。
て、みんなの願い事が安らかに叶
がいい感じに七夕らしくなってい
想いが、願い事が綴られた笹の葉
いいな、と思いました。みんなの
じで笹の葉に絡み、馴染んでいて
いて、ホタルイがナチュラルな感
な、と思いました。
も、資源が無駄にならなくていい
田んぼで雑草となり使い道のな
いものを捨てずに利用できること
いました。
るし方でとてもいい案だな、と思
私が短冊を下げるとき、他のみ
んなのものがいくつか下げられて
な っ て い て、 多 種 多 様 で い い な、
ていました。
書 き 終 わ っ て 図 書 室 に 行 く と、
バケツにホタルイがたくさん入っ
私が願い事を書こうと思ってリ
ビングに行くと、みくちゃんやす
飾り付けが終わってようやく短
冊に願いを書きました。
ホタルイを使って、短冊をつるしました
てらちゃん、さとみちゃん、こう
(28)
(29)
蛇淵の滝へ
川遊び
川の水は冷たく、木陰は涼しく、自然の中で気持ち良く過ごしました。スイカ
割り、石探し、民族ペイント対決。ゲームも盛り上がり、沢山笑いました!
大笑いの最高の日
後から川遊びに行くことになりま
「 明 日 が 雨 予 報 な の で、 今 日 の 午
幹なのかよくわからないくらいに
した。木の幹が凄くて、枝なのか
に正しく生きていきたいと思いま
ゆき
した」
ていましたが、まさか、あんなに
た。私は、川遊びを楽しみにはし
が喜びの声でにぎわっていまし
幹や、全てに力強さを感じました。
さを物語っている根っこや、枝や、
生き様を感じました。生命力の強
その木をみんなで下から見まし
た。木を見上げてみるとその木の
複雑な形になっていました。
も楽しいことになるとは思っても
強くなければ九百年以上も生きて
思ってもいなかった嬉しいサプ
ライズでした。午前中のリビング
いませんでした。
をずっと見守っていてくれたのか
そこに立っていて、私たちの生活
た。九百年以上も前からその木は
と、木の大きさにびっくりしまし
初めにみんなで、歴史有る銀杏
の木を見に行きました。その歴史
しました。
れに素敵なアイデアにもびっくり
んが色々な企画を考えてくれ、そ
は知りませんでした。スタッフさ
れば楽しく出来るかを考えてくれ
それが、大盛り上がりのスイカ
割りでした。スイカ割りをどうす
た。
遊びの準備をしてくれていまし
に、直ぐ側でお母さんたちが次の
りに私は毎回驚かされます。お父
何でも知っていて、その物知りぶ
のお話が大好きです。お父さんは
お父さんが木について沢山お話
をしてくれました。私はお父さん
はいないだろうと思いました。
と 思 う と、 心 を 正 さ な く て は と、
ていたのです。スイカまでの距離
真剣になって遊びました。遊ぶ
ことがこんなにも楽しいことだと
感じました。
での道のりをみんなが声で教え
(次ページへ続く)
を三十歩と決めて、そのスイカま
さんがお話をしてくれている間
なのはなでは、一人を慎むよう
にと教わっています。銀杏の木が
全てを見ているのだと思うと、更
くなっていました。
るしかスイカに手が届く方法がな
も届かいとのことでした。寝そべ
のかなと思いました。
人もいたようでした。みんなが楽
めの演出だったのかと思っていた
たらめだったので、面白くするた
しんでくれたのなら私も良かった
私は、チームの人の声だけが頼
りだったので、無我夢中でチーム
私も他の人のスイカ割りを見て
いて本当に楽しかったです。スイ
の人の声を聞いていました。気が
ついたら寝そべってスイカに手を
カ割りは思っていた以上に楽しく
は 思 っ て い な か っ た の で、 ま た
伸ばしていました。寝てしまった
あたる音だけはしました。鈍い感
みんなで出来たらいいなと思いま
て、私が今まで経験してきたスイ
触もありました。
ので手に力が入らず、スイカは割
て く れ る と い っ た ゲ ー ム で し た。
スイカ割りのあとは川にいっ
て、みんなで究極に丸い石探しを
カ割りの中で一番面白かったで
チーム分けされていたので、チー
けれど、目隠しを取ってみたら
み ん な が 大 笑 い を し て い ま し た。
しました。その日は全てチームで
れ る こ と は あ り ま せ ん で し た が、
ム以外の人は、でたらめな声をか
自分では真面目にスイカ割りをし
動いていたので、川に入りながら
す。あんなにも笑えるゲームだと
けて割る人を惑わせるといった
ていたので、可笑しくもなんとも
丸 い 石 を 探 し ま し た。 丸 の 形 も
テーマを決めてそれにあった格好
こつんと持っていた棒がスイカに
ルールでした。
なかったのですが、後で考えてみ
様々で、一面が丸なのか、石、自
(前ページからの続き)
私は、チーム内のじゃんけんに
勝ち、スイカ割りの人としてゲー
たらスイカ割りを寝そべってする
をするといったもので、スタッフ
はスイカに届かないと声が聞こえ
二十八歩進んだときに、後二歩で
まっていたそうです。無我夢中で
のに全く違った方向に進んでし
は真っ直ぐ進んでいたつもりな
り方向がわからなくなり、自分で
の石で楽しめるのかと思いまし
沢山あって本当にこんなにもただ
の丸い石が机に並べられて、色も
で一番丸い石を決めました。沢山
各チームで持ち合った丸い石を
お父さんが説明しながら、みんな
発表まではわかりませんでした。
何を究極の丸とするのかは、結果
それを、チームごとに発表して
いきました。私のチームは大山椒
しました。
限時間内でみんなが各部族に変身
て部族になりきって、三十分の制
きた葉っぱや、枝や花を身につけ
ていたので、お互いの顔や身体に
さんが水彩絵の具を用意してくれ
す。
ムに参加しました。いざ、目隠し
体 が 丸 ま っ て い て、 球 体 な の か、
ました。
た。
魚族で、大山椒魚とその川で暮ら
ペイントしていきました。取って
とにかく大股で二歩進んでみま
したが、それでも難しいという声
がして、中腰で手を出来るだけ遠
している民族でした。みんなの発
をして三回、回ってみるとさっぱ
人も珍しいし、私があまりにもで
石探しをするなかで、滝を見に行きました
お母さんが見つけた
究極の丸い石!
ゲ ー ム の フ ィ ナ ー レ は、「 ○ ○
族 に な り き る 」。 チ ー ム ご と に
くに伸ばしました。けれどそれで
(30)
表の仕方も、部族のアイデアにも
びっくりしました。
ペイントされた顔や身体が本当
に面白くて、桃太郎族の人の顔は
真っピンクでした。水彩絵の具だ
けであんなにも面白いゲームが出
来たことは、私にとって本当に楽
しい時間でした。
みんな、次の日は笑いすぎて腹
筋が痛くなったといっていまし
た。休日だったこともあって、な
のはなから勤めに出ているお仕事
組さんも一緒に行けたことが更に
嬉しかったです。家族みんなでの
川遊びは私にとってなのはな生活
最高に楽しいイベントでした。大
笑いの一日、今年の夏の全ての笑
いを使い果たしてしまった最高の
日でした。
自然の中で
過ごす時間
た。
あん
にある『蛇淵の滝』というところ
らに行きたい?」
「 今 年 の 夏 は、 プ ー ル と 川 の ど ち
です。家族全員、水着を身に纏っ
と聞いてくれて、みんなで多数
決をとって川に決定しました。
八月十六日の日曜日に家族総出
で川遊びに出掛けました。奈義町
て、出発です。
川へ到着すると、日曜日のこと
もあり家族連れが多くて大混雑で
然上人が幼少の頃に、学問成就を
うです。浄土真宗の開祖である法
も指定されている巨大な樹木だそ
九百年という、国の天然記念物に
ル・周囲十二メートル・推定樹齢
を見学しました。樹高四十メート
それでまず初めに、菩提寺とい
うお寺にある歴史ある大銀杏の木
した。
お父さんは何でも知っていま
す。
熱く語っていました。
ていました。
銀杏の歴史について、
しい解説付きで、暫く銀杏を眺め
らいだと思います。お父さんの詳
センチ×三人=四百八十センチく
だくらいでした。おおよそ百六十
ものは幹の太さが三人で手を繋い
ているユニークな姿をしていまし
感でした。緑色の皮から真っ赤な
トがスイカに命中する瞬間が、快
けで十分楽しめました。野球バッ
幹の模様も立体的で、風情ある
趣でした。横に伸びた太い幹から
た。杉の大木もあり、特に大きな
祈願して挿した枝が芽吹いたと伝
(何でそのようなことも知ってい
実が顔を出す姿が、可愛らしかっ
えられているとのことです。
るのだろう? どこで得た知識な
氷柱のような形の枝が垂れ下がっ
したことがなかったけれど、知ら
けだと知りました。これまで意識
私はなのはなファミリーに来て
初めて、銀杏が実るのは雌の木だ
ていました。底まではっきりと見
ました。
川の水は、
澄んで透き通っ
一画がなのはなの貸し切りになり
した。だいぶ人が減っていたので、
と思わず目を丸くして感心して
しまうことばかりです。
ないことを知るのは面白いです。
した。水は冷たくて気持ち良かっ
え、小魚が泳いでいるのも見えま
なのはなファミリーでの経験は
初めてのことばかりで、毎日が発
たけれど、風も冷たかったので寒
割りに行く担当にはなりませんで
ん。八チーム対抗戦でした。私は
らいしかやったことがありませ
スイカ割りですが、私は数えるく
はな産の大玉です。夏の風物詩の
一 つ 目 は、『 究 極 の 丸 石 探 し 』。
八チームそれぞれで、最も丸に近
た。
(次ページへ続く)
ゲームを用意してくれていまし
今回の川遊びの企画担当のあゆ
ちゃんとまこちゃんが、二種類の
かったです。
したが、みんなの姿を見ているだ
銀杏ツアーのあとは、スイカ割
りをやりました。スイカは、なの
見の連続です。
もうそろそろ川が空いてきたか
なという頃、川遊び会場へ行きま
たです。
んだろう? 情報通だな)
「菩提寺の大イチョウ」
。国の天然記念物に指定されています
ちなみに今回の川遊びは、お父
さんお母さんが提案してくれまし
(31)
して、最後に決めポースをすると
面白い形の葉っぱを頭につけたり
ました。顔や腕にペイントしたり
粉・色が出る石を用いて、変装し
『○○が得意な○○
二 つ 目 は、
族』というお題で、絵の具や小麦
ころもあって面白かったです。
菱形などを見つけてきてくれたと
した。
番外編で、
三角形・ハート形・
つけた丸石も、非常に綺麗な丸で
て嬉しかったです。お母さんが見
と言われましたが、見事優勝でき
んには、
「奈良公園にある鹿の糞」
に 見 つ け て く れ ま し た。 お 父 さ
は、リーダーのかにちゃんがすぐ
講評して頂きました。私のチーム
い石を一個見つけて、お父さんに
ぴったりのイベントでした。お父
れ る 空 間 は 涼 し く て、 暑 い 夏 に
うで何だか落ち着きました。緑溢
は、ゆっくりと時が流れているよ
思います。自然の中で過ごす時間
川で遊ぶ経験はなかなかできな
いので、貴重な時間だったように
性的で面白かったです。
好良かったし、全てのチームが個
優勝したウォーターメロン族も格
に 寸 劇 も し て、 楽 し か っ た で す。
点模様を描きました。発表のとき
た。絵の具で、目と口と身体の斑
太めの木の枝でマムシを作りまし
も ピ ン ク に し て い ま し た。 私 は、
は、顔全体を真っピンクにして腕
の合計七人でした。桃役の人たち
私は桃太郎役で、他にはお爺さ
ん・お婆さん・そして桃役が四人
決 !!
ト対
ペイン
民族
優勝した〝ウォーターメロン族〟
(前ページからの続き)
いうものでした。
くさん笑った半日でした。
ていきます。
です。自分の気持ちを正しく作っ
溢れる豊かな心を育んでいきたい
も小さな喜びを積み重ね、人間味
しかったです。日々の生活の中で
ない自由な時を過ごせたことが嬉
煩わしさから離れ、何にも縛られ
は、最高のご褒美でした。世間の
何かに追われて生活してきた私に
『 遊 ぶ 』 ご く 普 通 の こ と だ け れ
ど、私にとっては特別です。日々
さんお母さん、みんなと一緒にた
『岡山夢白桃か
私 の チ ー ム は、
ら生まれた、マムシ退治が得意な
桃太郎』というコンセプトで進め
ていきました。
(32)
勝栗のお守りを持っていよいよ試験に出発!
今回は、三人とも、既に一〜二
科目は合格しており、二科目ずつ
の受験となりました。
この日まで、毎月、お父さんお
母 さ ん に、 勉 強 の 計 画 を み て も
らっていました。村田先生は、な
のはな簿記部の授業に来て下さる
と、 必 ず、 ボ ー イ ン グ を 集 め て、
実 務 の お 話 を し て 下 さ い ま し た。
掃除や朝食当番などを交代しても
試 験 ま で の 一 か 月、 私 た ち は、
家 族 の み ん な に 気 遣 っ て も ら い、
なのはなで税理士の勉強をさせ
てもらっているボーイングチーム
らって、勉強に集中させてもらっ
を受けに、香川に行ってきました。
てくれたり、優しい言葉をかけて
見守ってくれていて、笑顔を向け
勉強のために迷惑をかけた部分
が多々あると思うのですが、みん
ていました。
税理士試験は、全十一科目のう
ち、五科目に合格する必要があり
中ずっと身につけていました。
会場の誰よりも、自分は幸せな
受験生だと感じました。
税理士試験の受験生、と言って
も、私たちは勉強ばかりしていた
出発前日、卒業生のまみちゃん
が彫ってくれた栗の根付けが届き
きれません。
ことができました。感謝してもし
い心を保ったまま、試験に向かう
出掛けて花火を見ていました。
わらず花火大会にみんなと一緒に
ントがあれば出演し、私に至って
フルマラソンがあれば走り、イベ
コ ン サ ー ト が あ る と な っ た ら、
演 奏、 演 劇、 照 明 な ど を 手 が け、
訳ではなく、
実に良く遊びました。
ました。
なのはなファミリーにいるから
こそ、勉強一色にならず、コンス
(次ページへ続く)
は、試験の数日前であるにもかか
勝栗のお守りでした。本物の栗
かと見まごうような、繊細で緻密
タントに勉強を続けて来ることが
私たちは、そのお守りを、試験
な木製の根付けでした。
みんながいてくれたから勉強を
続けることができたし、人間らし
くれました。
なはそんな私たちをいつも暖かく
ます。
なおちゃん、たかこちゃん、私
の三人が、年に一度の税理士試験
の私たち。
さやか
税理士試験に
ボーイングゴーイング香川
(33)
試験会場の雰囲気に慣れるかもし
は私の他に誰もいませんでした)
た の で す。
(そんなことをする人
サンメッセ香川で過ごしてしまっ
テレビでも観て、ああ時間を無駄
「 今 更 緊 張 し た っ て 一 緒 だ か ら、
きました。
り、お話をさせてもらうことがで
お父さんに電話をしようか迷っ
ていると、お父さんから着信があ
たのです。
試験前日に眠れなくなってしまっ
プで机に固定し、やっと気持ちが
計とストップウォッチもセロテー
いようにセロテープで固定し、時
いで裸足になり、受験票が飛ばな
も使ってとめました)
、靴下を脱
( 前 髪 を 全 部 上 げ て、 ピ ン を 何 本
気合いを入れるために、いつも
はしないような髪型にセットし
持ちでした。
ない。
仕方ないので、次の科目の勉強
をしようとするものの、頭に入ら
ホテルに帰って、疲れているの
に、眠れない。 財務諸表論を終えた私は消耗し
きっていました。
た。
(前ページからの続き)
れない、という目論見は見事には
にした、と思って寝たら良い」
もう、頭がオーバーヒートして
何も受け付けなくなっている感じ
ホテル一泊目は眠れない、とい
う経験があるので、試験の二日前
というピンチに陥りました。
さて、そろそろ税理士試験の話
に移りましょう。
ずれ、緊張する一方でした。
そう教えてもらて、少し肩の力
が抜けました。
できたのだと思っています。
今年の税理士試験は、八月十八
日〜二十日の三日間。
理論を覚えようとしても頭に入
らない。覚えたはずの理論が出て
テレビを観て、それでも横にな
ると心臓の音がわかるくらいで寝
何を血迷ったのか、私は、試験
前日を、丸一日、試験会場である
私は、十八日と二十日の受験と
なりました。
こない。
こんでいる自分がいました。
題を解いてみると、問題にのめり
としようか、図書館に行って勉強
なのはなに帰りたいと思いまし
た。
付きは悪かったけれど、五時間く
最初の五分くらいは、文章が頭
の中に入ってこなくて焦ったけれ
しようか迷いました。
絶対にミスは許されない、とい
う緊張感。できることなら、なの
いそうでした。
なんというか、一年間の成果が
今試されるのだと思うと、気が狂
度もやったことがない、後ろから
総合問題では、後ろにある問題
が簡単だと感じたので、今まで一
た。
ところは飛ばすように心がけまし
と こ ろ は 確 実 に 取 り、 出 来 な い
香川で有名な、栗林公園に行こ
香川を歩き回っていました。
そういう訳で、私は、国税徴収
法の試験の前日は、全く勉強せず、
が大事だと。
のを食べて、自分を取り戻すこと
精神的ダメージを与えられる試
験なので、散歩して、美味しいも
た。
翌日の過ごし方で、日中に寝て
しまおうか、公園に行ってボーッ
らいは眠ることができました。
ど、すぐに読めるようになりまし
十八日に受けた財務諸表論の試
験は、かなり緊張していました。
た。
あろうことか、約四百人の受験
生の中で、私は一番目の席だった
のです!
はなに帰ってしまいたかったで
解いていく、という解き方を実践
いて解きやすかったです。出来る
す。
しました。
れ、私はその場にいるだけで、
「嫌
全て出すことができたと思いまし
試験が終わったとき、後悔はあ
りませんでした。今の自分の力は
そういう緊張感を四百人分集
め た 会 場 は、 異 様 な 空 気 に 包 ま
だー!」と叫び出したいような気
傘をさして数分バス停に立って
(次ページへ続く)
う! と思ったものの、翌日はま
さかの豪雨。
目の前に試験管がいます。
理論、計算ともに、難しいとこ
ろと簡単なところがハッキリして
お父さんにメールすると、公園
に行くのが良い、ということでし
財務諸表論の試験は、始まるま
では緊張していましたが、いざ問
定まりました。
の十六日に香川に向かいました。
そ の 緊 張 を 夜 ま で 引 き ず っ て、
でした。
しかし、一泊目で見事に眠れて
しまい、試験前日に眠れない! 試験会場となった『サンメッセ香川』
(34)
内容は、簡単な個別理論、事例
問題と、難しい事例問題でした。
諦めがつきます。
これで落ちたら、仕方がない、と
はできなかったと思います。もし
もし、やりなおして良いよ、と
言われても、私はあれ以上のこと
一つもありません。
今 回 の 試 験 を 通 じ て、〝 あ の と
きああしておけば〟ということが
本当に、感謝の気持ちでいっぱ
いです。少しでも返していけるよ
援して下さる方々。
信教育の先生、家族のみんな、応
験を終えることができました。お
重複しますが、本当に、今まで、
沢山の人に支えられて、無事に受
験をするんだよ」
で暗記をして、万全の態勢で試験
難しい事例問題では、わからな
いなりに、自分が税理士だったら
して、来年の受験に向けて、また
(前ページからの続き)
仕 方 な い の で、 公 園 の 近 く の
アーケード街をひたすら歩きまし
に臨むことができました。
こうする、ということを書いてき
そういう意味で、十二月になる
まで結果はわからないけれど、私
一から、積み重ねていきます。
一日かけてやろう、と思ってい
た勉強が、試験前の三時間で終わ
た。
国税徴収法を好きな気持ちだけ
は誰にも負けない、という気概で
ました。今まで勉強してきたこと
にとっては満足のいく試験内容で
ありがとうございました。 いるだけで、膝から下と、リュッ
ホテルの個室にいたので、人が
沢山いる、というのが嬉しかった
試験に臨みました。
を、逐一、
〝私、理解しています!〟
した。
います。
お父さんはそう言われます。ま
さに、そういう問題だったなと思
です。税理士試験を受けに来た人
というのを伝えるような解答作り
うに、成長していきたいです。そ
久米南町文化センターで行わ
れたコンサートに照明スタッ
フとして参加
らせることができました。
じゃなくて、普通の人、と言った
試 験 問 題 は、 蓋 を 開 け て み て
ビックリ。毎年出題される計算問
を心がけました。
ボーイングチームです。
クがびしょ濡れになるほどの強い
ら 語 弊 が あ る か も し れ ま せ ん が、
題がなく、すべて記述式の理論問
書いていて、試験というよりも、
作問者と、解答用紙を通じて文通
はなの活動でも引っ張りだこな
父さん、お母さん、村田先生、通
そういう人を沢山みて、なんでも
題だったのです。
しているような気持ちになりまし
人がどうかを見分けたい試験なん
最後に数行余ったので、
「 私 は、 き っ と、 今 回 の 受 験 生 の
出来るところは出来たし、出来
ないところは出来なかったけれ
けての勉強も始まるなか、なの
雨でした。
ない人の集まりの中に身を置い
試験を解いていて、今年のヤマ
も、 試 験 傾 向 も 関 係 な く、 よ う
た。
メガネのがた直しのために立ち
寄ったメガネ屋さんのおじさんが
だな、と感じました。
中で、誰よりも国税徴収法のこと
と書いてきました。
が好きです」
だと感じました。
敷金の取り扱いで間違えてし
まった部分もあるのですが、それ
「 税 理 士 試 験 は、 み ん な 勉 強 し て
ど、自分の今の力は全部出し切っ
試験が終わり次回の試験に向
試験開始ギリギリまでかかりま
したが、なんとか予定のところま
て、身体を動かすことで、だんだ
は、実務でちゃんと仕事ができる
とても親切で、税理士試験のこと
ん緊張がほどけていきました。 と か、 色 々 な 話 を 聞 い て く れ て、
問 題 の セ ン ス が 良 い と い う か、
こういう問題を作る人が私は好き
本当に、国税徴収法のことを理
解しているか。そして、それを実
は私の力不足で、仕方のないこと
来ている。その中で差をつけるた
た、という、サッパリとした気持
9月のコンサートに向けて劇の練習
そのことにすごく救われました。
んなにも嬉しいことなのかと思い
務で使える人間か。
誰かに親切に話を聞いてもらえ
る。笑顔を向けてもらえるのはこ
ました。
そのことを試されている試験の
ように感じました。
めに、今までみたこともないよう
ちで試験を終えることができまし
でした。
気付くと、雨足も弱まって、公
な問題を出して、その人の人間性
園に行くことができました。 ホテルに帰ると夕方でした。
疲れ果てて、ぐっすり眠ること
ができました。
を、これでもか、と試すような試
た。
睡眠を充分にとったので、翌日
は頭の回転が良かったです。
(35)
ハートピーの
ランティアさんたちと先頭を切っ
をひとつの手段として、地元のボ
自 立 で き る 世 界 に 共 感 し、 訓 練
自分には出来ない)
来 た ら 疲 れ て い る、 時 間 が な い。
「 で も …」 と 言 お う と 思 え ば、 い
訓練をやめる理由を見つけよう
と 思 え ば、 い く ら で も あ り ま す。
て、優しい関係を広げていってい
る仲間です。
はじき出されるのではなく、社会
生まれること。その子が社会から
の子を中心にたくさんの人の輪が
く。その中で訓練の時間を確実に
高校生になり、帰宅する時間も
遅くなり、勉強も難しくなってい
立高校の普通科へ通っています。
になりました。今年の春からは公
のサラリーマンになるのではなく
くつくったらどうだろうか? 自
分の就職を考えるときも、一会社
よっちゃんが考えて、なにか新し
「ボランティアさんたちと一緒に、
合い、今後の方針を確認します。
周りの環境についても詳しく話し
そのため、身体のことだけでな
く、 生 活 の こ と、 精 神 的 な こ と、
間がいる。ハートピーやなのはな
ら、自分にはこんなにたくさん仲
私はハートピーのアセスメント
をしながら、ご家族と話をしなが
す。
吉央くんの姿はいつも、自分の
背筋をまっすぐに正してくれま
くんは誰よりもかっこ良いです。
に進んで、いつも、外向きな吉央
くらだって言えます。でも、吉央
学 校 が 夏 休 み に 入 り、 ハ ー ト
ピーで訓練を続けている家族がア
の 中 で の 顔 を し っ か り 持 つ こ と。
とるには、どういう時間マネージ
て、 自 分 で ボ ラ ン テ ィ ア さ ん や、
ファミリーを信じて、一緒に社会
くんは、いつも、まっすぐに、
「わ
セスメントのために岡山に帰って
たくさんの人に上手に助けても
メ ン ト を し て い っ た ら よ い の か。
友達や仲間と、今の社会に必要な
を 作 っ て い る 仲 間 が い る こ と を、
なのはなファミリーの卒業生が
各地で頑張っている様に、ハート
来てくれました。
らって、そして、助け返せるよう
高校を出た後の就職をどう準備し
仕事をよっちゃん中心につくって
いつも感じて、心を正してもらっ
かりました。やります」と言いま
半年または一年間、それぞれの
地元で集めたボランティアさんと
な関係をどこまでも広げて行くこ
ていったらいいか。今まで、吉央
いったら良いと思うんだ」
ピーのご家族は、もう何年も訓練
共 に、 ハ ー ト ピ ー の 訓 練 を 行 い、
と。そういう関係さえあれば、身
くんの訓練を中心に集まってくれ
す。それは、小さいときからずっ
身 体 の 変 形 を 予 防・ 矯 正 し た り、
体の障害はそれほど大きな問題で
た信頼できるボランティアさんた
と、なのはなのお母さんは吉央
くんに言いました。
を続け、ハートピーの掲げる優し
より使いやすい身体へと発達させ
はなくなっていくのです」
ちと、どうつながっていくか。次
と、です。
ていきます。
ハートピーの精神は、なのはな
ファミリーの原点であり、ハート
の展開をどう開いていくか。そん
の ご 家 族 と お 会 い す る と き ま で、
い関係を、自分の周りの人と一緒
どのご家族も、ハートピー、な
のはなファミリーのお父さん、お
ピーとなのはなファミリーが目指
な相談もありました。
に実践し、
作ってこられています。
母さんを信頼し、信じて、小さい
すべき社会のあり方は同じです。
して、成長した自分でまたハート
アセスメント
ときから訓練を続けてこられまし
ハ ー ト ピ ー の ご 家 族 は み ん な、 後、
ハートピー、そして、なのはなファ 「わかりました。俺、やってみます」
「やる」
ハ ー ト ピ ー を 信 じ て、
と言い切って、自分の精一杯で前
た。
今回アセスメントに来てくれた
中の一人である、園田吉央くんは
ミ リ ー が 掲 げ る、 誰 も が 優 し く、
あゆ
「障害のある子の身体の発達はも
二歳からハートピーの訓練を始
真面目に生きられる世界、正しく
そう言いました。
( 勉 強 が 忙 し い、 学 校 か ら 帰 っ て
います。
ピーのご家族と会いたい、そう思
自分も恥ずかしくない毎日を過ご
半年、一年は長いようであっと
いう間です。次にまたハートピー
ています。
ちろんだけれど、ボランティアさ
め、中学一年生のときに歩ける様
吉央くんはまっすぐ、なのはな
のお母さんの方をみて話を聞いた
んを集めて訓練をすることで、そ
(36)
Fly UP