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MTX テクニカルガイドブック
マトリクスプロセッサーMTXシリーズ テクニカルガイドブック [ 音響設備向け ] お使いの 音響設備 はじめに こんなことでお困りではありませんか? 平素はヤマハPA製品に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 本ガイドブックでは、MTXシリーズの特長を十分に ご理解いただいた上でご活用いただくために、 シンプルな「MTX3」に焦点を当て、商品の特長、 01 専用ソフトウェアなど、ハード&ソフトの情報はもちろん、 様々なシーンにおけるMTX3の活用プランなど、 機材を配置する スペースが足りない。 音響システムをできるだけコンパクトにまとめたい。 02 皆様の業務に役立つ豊富な内容を網羅しております。 ぜひお手元に置いていただき、 ご活用いただきますようお願い申し上げます。 03 お客様の要求を 満たすには 予算が足りない…。 複数の機器を揃えるとコストオーバー。 04 05 INDEX イントロダクション はじめに/こんなことでお困りではありませんか? 02 MTXシリーズの活用メリットを確認する 音響設備のお悩みを解決するMTXシリーズ 04 MTXシリーズの機能を確認する これがMTXシリーズ 06 MTXシリーズの全体構成を確認する MTXシリーズの運用環境 08 システム設計の手順を確認する MTXシリーズの設計から引き渡しまで 10 YDIFの概要を確認する YDIF∼高い施工性を提供するヤマハ独自の伝送技術∼ 11 基本的な操作方法を確認する エンドユーザーに優しい豊富な外部制御機能 12 シーンに応じた運用例を確認する シーン別活用プラン① 飲食店・レストラン 14 シーン別活用プラン② ホテル・宴会場 15 シーン別活用プラン③ 会議室 16 シーン別活用プラン④ パチンコ店 17 シーン別活用プラン⑤ 学校の講堂 18 オプション製品 19 MTXシリーズの関連機器を確認する 02 DMEシリーズのような フリーコンフィグの プロセッサーはToo Much。 やりたいことは 明確だが、実現する ための機器選定が大変。 具体的に何を揃えたらいいのかわからない。 工事の手間をもっと 省けないものか…。 配線やラッキング作業を簡略化したい。 DMEシリーズを使うほどの規模感、難解な要求ではないが、 できれば少ない機材でシステムを構築したい。 このようなお悩みへのヤマハの回答。 それが… 03 音響設備のお悩みを解決するMTXシリーズ POINT 1 POINT 省スペース化、抜群のコストパフォーマンス 2 本来多数の機器で構成される システム(音響調整ラックなど) ミキサー 簡単操作で細かな設定が行える 「MTX Editor」 ミキサーをそのまま操作する感覚で各種設定が可能。 特別な知識は必要ありません。 を1台に凝縮。 機材選定の手間を省き、省ス ペース化、コストダウンを実現 します。 イコライザー ゲート コンプレッサー スピーカープロセッサー フィードバックサプレッサー オートゲインコントローラー ディレイ エフェクター 再生用プレイヤー イーサネット POINT MTXシリーズのポジション 設備における機能性 3 (高) DME-N シリーズ ワイヤリング作業を簡略化する 「YDIF」に標準対応 「YDIF」 (=Yamaha Digital Interface)は、購入が容易かつ、 コストと施工性に優れた、LANケーブル(CAT5e以上)を 音声用のマルチケーブルとして活用できるヤマハ独自の伝送規格です。 (詳細は11ページ参照) アナログ (複数配線) MTX3 YDIF (LAN ケーブル) XMV4140 XMV4140 コスト (低) MGPシリーズ (高) LS9シリーズ MGシリーズ 01V96i POINT 4 現場のニーズに合わせた操作性をご提供 MTXシリーズは、PCからの操作・設定だけでなく、 現場のニーズや運用スタイルに即した様々な選択肢に対応可能です。 専用コントローラー 簡単配線・簡単操作を実現 する専用コントロールパネル 「DCP」 シリーズをご用意。 GPI制御 (低) 04 MTX3 手軽にコントローラーを 制作できるGPIに対応。 ヤマハの「CP」 シリーズ もお使いいただけます。 ※CPシリーズのLEDを点灯させる場合、一部制限があります。詳しくは13ページをご確認ください。 シリアルコントロール AMXやCrestronに代表される シリアルコントロールに対応。 インテリジェントなコントローラーを 望むニーズにも応えます。 iPhoneアプリ 無線LANアクセスポイントを接続すれば、 iPhoneからも専用アプリで制御可能。 「DCP」 シリーズと同様の操作性を 無線環境でお使いいただけます。 ※iPhone、iPod touch、iPadは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。 05 これがMTXシリーズ 必要な機能を1台に凝縮 MTXシリーズは、商業用設備に必要となる機能 (音響機器)を1台に凝縮した機器です。最大の特 長は、豊富な機能と施工性の高さです。 フロントパネル ❶アナログ入出力端子 リアパネル MTX3 MTX3 ❺ ❹ ❷ ❸ ❷ PC接続端子(MTX5-DはDante端子を共有) ❶ ❸ YDIF端子 音響設備に必須となる 「ミキサー」や「マトリクス」 ❹ DCP端子 を中心に、 「イコライザー」や「コンプレッサー/ ゲート」などの音質補正機能や、 「オートゲインコ ントローラー」、 「プライオリティーダッカー」、 ❺ GPI端子 ❻ SDメモリーカードスロット MTX5-D MTX5-D ❺ ❻ ❹ ❸ ❷ ❶ ❻ シリアルコントロール端子(D-sub9ピン) ❼ Mini‒YGDAIカードスロット 「フィードバックサプレッサー」など設備の現場で 役 立 つ 機 能 を 多 数 搭 載 。さらに 、出 力 段 に は 「ルームEQ」、 「スピーカープロセッサー」などを搭 載し、きめ細やかな音づくりにも対応します。 ❼ 様々な用途・規模に対応 左のブロックダイアグラムに沿った操作画面がPCの専用ソフトウェア 「MTX Editor」上に展開します。 タブ切り替えで各項目がチェックでき、視覚的にも非常に分かりやすい構成になっています。 MTX3は、26×8のマトリクスミキサー、出力チャンネルへの音声ルーティングを行うルーターを中核とし、 MAIN画面 様々な用途に柔軟に対応します。各チャンネルやZONE(BUS)には音声を補正するための必須機能を搭載。 MATRIX画面 INPUT CH デジタル入出力(YDIF)も自由にパッチできるため、 より大きな規模感の用途にも対応します。 各INPUTのレベル OUTPUT CH INPUT CH 3Band PEQ GATE COMP FBS HA 3Band PEQ GATE COMP FBS HA 3Band PEQ GATE COMP HA FBS ZONE(8BUS) AGC AGC AGC Fader GATE COMP HA 3Band PEQ GATE COMP Fader HA 3Band PEQ GATE COMP Fader HA 3Band PEQ GATE COMP Fader HA 3Band PEQ GATE COMP Fader AGC Speaker Processor Room EQ Speaker Processor Room EQ Speaker Processor EURO BLOCK (Analog) Room EQ Speaker Processor 8ch ANC Room EQ Speaker Processor Priority Ducker #2 ANC Room EQ Speaker Processor Priority Ducker #1 Priority Ducker #2 ANC Room EQ Speaker Processor Priority Ducker #1 Priority Ducker #2 Room EQ Speaker Processor ANC Priority Ducker #1 Priority Ducker #2 ANC Priority Ducker #2 ANC Priority Ducker #1 Priority Ducker #2 ANC Priority Ducker #1 Priority Ducker #2 ANC Priority Ducker #1 Priority Ducker #2 Priority Ducker #1 Fader 3Band PEQ FBS Room EQ Priority Ducker #1 Fader HA Fader 3Band PEQ GATE COMP AGC Fader 3Band PEQ GATE COMP AGC Fader 3Band PEQ GATE COMP 26 x 8 MATRIX Mixer OUTPUT(ZONE)の マスターボリューム OUTPUT CH Router MTXシリーズに搭載されている便利な機能 YDIF (Digital) 16ch Fader 1. フィードバックサプレッサー ハウリングを抑制する機能です。INPUT CH 1∼4に搭載されており、それぞれ 「帯域固定 7バンド」+「自動検出 7バン ド」の計14バンドで動作します。 Fader 3. SDメモリーカード再生機能 SDメモリーカードに保存されたMP3/ WAVの音声ファイルを再生することが 可能です。 スケジュール機能と組み合わ せれば、1台のMTXでBGMの自動再生が 行えます。 Fader Fader Fader Fader Fader 2. プライオリティダッカー YDIF (Digital) 16ch ページングとも呼ばれる機能です。優先 順位(任意に設定可能)に従い、マイク 回線の割り込みを自動化します。 Fader Fader 06 EFFECT 1 Fader EFFECT 2 Fader AGC:オートゲインコントローラー ANC:アンビエントノイズコンペンセ−ター F B S:フィードバックサプレッサー 4. スピーカープロセッサー スピーカーの調整をきめ細かく追い込 めるスピーカープロセッサーを内蔵。 ス ピーカーの 音 質を補 正 するイコライ ザーはもちろんのこと、ディレイやリミッ ターも搭載し、 スピーカーの配置に合わ せた最適な補正が行えます。 07 MTXシリーズの運用環境 MTXシリーズ以外に 必要な音響機器 マイク/ライン入力 アナログ出力 8 音 源 マイク ワイヤレスレシーバー 8 入力拡張ユニット (YDIF対応) EXi8 出力機器 パワーアンプ ライン入力 4 CDプレーヤー MTXシリーズ以外に 必要な音響機器 スピーカー ・アナログ12 in/8 outを搭載した マトリクスプロセッサーです。 YDIF入力 16 ・8CH(モノラル)の入力は HA/+48Vファンタム電源搭載。 ・26 in/8 outの マトリクスミキサーを搭載。 YDIF出力 16 出力拡張ユニット (YDIF対応) EXo8 ・最大50プリセットを登録可能。 + アナログ 8 出力 + アナログ 8 入力 MTXシリーズの設定に必要なもの Microsoft®Windows 7®搭載PC Microsoft®Windows 8®搭載PC MTX Editor 無償ダウンロード可 MTXシリーズの外部コントロールに必要なもの DCP シリーズ Wireless DCP CP シリーズ (GPI) MTXシリーズにベストマッチのパワーアンプ シリアルコントローラー YDIF対応4chパワーアンプ XMV4140 XMV4280 YDIFによる シンプル配線が 可能。 YDIF対応8chパワーアンプ XMV8140 XMV8280 ※Microsoft、Windows 7、Windows 8は、 米国Microsoft Corporationの米国および 08 その他の国における商標または登録商標です。 ※CPシリーズのLEDを点灯させる場合、一部制限があります。詳しくは13ページをご確認ください。 09 MTXシリーズの設計から引き渡しまで STEP 1 クライアントの要望に 応じて系統図を作成。 Mono INPUT 1~4 ここがポイント! ワイヤレス レシーバー しょう。 CDプレイヤー SDメモリーカード A シーリングスピーカー STEP 3 MTXシリーズから 「YDIF」対応機器に対して音声を伝送する場合、以下のようにOUT端子から、 次の機器のIN端子へと順番にLANケーブルを接続し、最後の機器から最初の機器へと戻すように配線します。 XMV4140 A室シーリング ST IN 1 XMV4140 B LANケーブル1本に置き換えることによって圧倒的な配線の簡略化を実現し、作業の手間やワイヤリングコストを軽減します。 OUT 1/2 YDIF 1/2 出力の必要回線数、端子の形状、 用 途 などと照らし合 わ せ てみま 「YDIF」は、LANケーブル(CAT5e以上)を用いて最大16chの音声を伝送する規格で、16ch分のオーディオケーブルを レコーダー Mono INPUT 5~8 感に収まっているか確認する。入 2 MTXシリーズは、ヤマハが開発したデジタル伝送技術「YDIF」 (=Yamaha Digital Interface)に標準対応しています。 MTX3 入力/出力回線数がMTXの規模 STEP YDIF ∼高い施工性を提供するヤマハ独自の伝送技術∼ ST IN 2 B室シーリング YDIF 3/4 1 MTXシリーズから他のYDIF対応機器に対して音声を出力する場合 (ディストリビューションモード) 音声の流れ SD メモリーカードスロット MTX3 MTXシリーズと、他のYDIF対応機器を接続 した場合、 「YDIF」はディストリビューション モードと呼ばれる動作になります。 これは、 上流側の機器 ※から下流側の機器 ※ に対し、最大16chの音声が単一方向で流 れるというものです。 右図では、MTX3からXMV4280 #2の方向に 対し、YDIFの中を最大16chの音声が伝送 されます。 XMV4280 #1、XMV4280 #2は、その16chの 音声から任意の回線をもらって、入力する ことが可能です。 機材を揃え、 (現地、 あるいは工場で) ラックして配線を行います。 音声回線、 コントロール回線も全て接続します。 ※MTX Editorで設定を行います。 「MTX Editor」 を接続し、MTX内部の設定を行います。 バスのアサインや、 プリセット登録、各種機能の設定を行います。 2 イーサネット 実際に音声を入力し、各コントローラーの動作やパターン切り替えが想定通りの (設定はPC上で何度でもやり直しが可能です。) 状態になっているか確認をします。 B イーサネット 引き渡し (設定完了)後は、PCを接続する必要は ありません。設定した状態が常に呼び出され、 ユーザーはミスの無い操作が行えます。 10 LANケーブル ※YDIFに対応するすべての機器で使用可能。 XMV4280 #1 LANケーブル LANケーブル XMV4280 #2 MTXシリーズを2台以上使用して回線をやり取りする場合 (カスケードモード) 音声の流れ 4 最大16chの音声を上流の機器から 次の機器へ伝送するモード。 ※専用のドライバソフトウェアは不要です。 IPアドレスを合わせるだけで接続が可能です。 STEP ディストリビューションモード MTXシリーズ同士を接続する場合、YDIFは 双方向8chのカスケードバスとして機能し ます。 ディストリビューションモードと違い、上流 /下流という関係性はなく、各MTXに対し て8chの音声信号はバスとして共通で入出 力されます。 複数のMTXでシステムを構築する場合に 重宝します。 MTX3 #1 カスケードモード LANケーブル ※MTXシリーズのみ使用可能。 MTX3 #2 A LANケーブル A MTX専用の8chカスケードバスと して機能。複数のMTX間で 自由に通信が行えるモード。 LANケーブル MTX5-D #3 例:プリセットの切り替えで マトリクス内部の アサインを変更 11 エンドユーザーに優しい豊富な外部制御機能 MTXシリーズ専用オプション コントロールパネル「DCP」 シリーズ どんなに高性能な機器も、操作が難しかったり、 使い勝手が悪くては現場のニーズに応えられません。 MTXシリーズは、一般的に設備で使用される様々な選択肢に対応。 ●MTXシリーズ専用のコントロールパネル。 シンプルなボリューム操作やON/OFF切り替えはもちろんのこと、 ●MTXシリーズのプリセットチェンジや、ボ 高度で複雑な処理を必要とするニーズまで、幅広く対応します。 リューム操作、ON/OFF切り替えなどを任 意にアサイン可能。 ●1台のMTXシリーズに対して、任意の組み 合わせで最大8台の接続が可能。 Wireless DCP(無線LAN) シリアルコントロール (D-sub 9ピン) ●接続ケーブルはLANケーブルを使用。 ●電源はLANケーブルによって供給される ため不要。 例:AMX/Crestron DCP1V4S-US DCP4S-US DCP4V4S-US オープンプライス 1つのノブと、4つのスイッチを 搭載したコントローラー。 オープンプライス 4つのスイッチを搭載した コントローラー。 オープンプライス 4つのノブと、4つのスイッチを 搭載したコントローラー。 ■対応するコンセントボックス ■対応するコンセントボックス ■対応するコンセントボックス 中浅型(44Dmm) ・1連 中深型(54Dmm) ・1連 中浅型(44Dmm) ・1連 中深型(54Dmm) ・1連 中浅型(44Dmm) ・3連 中深型(54Dmm) ・3連 「DCP」 シリーズの接続例 Wifi アクセスポイント DCPの設定は、 「MTX Editor」上で 設定を行います。 接続する順番にIDを振り分けていきます。 MTX3 LANケーブル(CAT5e) MTX Editor(LAN/無線LAN) ID0 ID1 ID2 ID3 ID4 ID5 ID6 ID7 注意:DCPシリーズはMTX本体から末端のDCPまでの最長距離は200mとなります。上の図では「MTX3」 と 「DCP4V4S-US」(ID7)の距離が200m以下でなければいけません。 GPIコントロール コントロールパネル「CP」 シリーズ ●GPI対応の汎用コントロールパネル ●DMEシリーズだけでなくMTXシリーズで も使用可能。 DCPシリーズ (RJ-45) 注意:MTXシリーズの「GPI OUT」はオープンコレクタ方式を採用しているため、 MTX本体から 「CP4SW」 「CP4SF」のLEDを個別に点灯させることはできません。 GPIとは? DCP1V4S-US DCP4S-US DCP4V4S-US CPシリーズ(GPI:ユーロブロック) 例:CP1SF/CP4SW/CP4SF ※CPシリーズのLEDを点灯させる場合、一部制限があります。詳しくは13ページをご確認ください。 12 「General Purpose Interface」の略称で、電圧に対 する抵抗(ボリューム/スイッチなど)によってコ ントロールを行うため、非常にシンプルな構造で 低コストなのが特長です。設備では目的や用途に 応じて専用コントローラーを作成することも多々 あります。 CP1SF CP4SW CP4SF オープンプライス LED付きスイッチと フェーダーを各1つずつ 搭載したコントローラー。 オープンプライス 4つのLED付スイッチを 搭載したコントローラー オープンプライス 4つのLED付きスイッチと、 4つのフェーダーを搭載した コントローラー。 ■対応するコンセントボックス ■対応するコンセントボックス ■対応するコンセントボックス 中浅型(44Dmm) ・1連 中深型(54Dmm) ・1連 中浅型(44Dmm) ・1連 中深型(54Dmm) ・1連 中浅型(44Dmm) ・3連 中深型(54Dmm) ・3連 13 シーン別活用プラン1 シーン別活用プラン2 飲食店・レストラン ホテル・宴会場 ゾーン別拡声で、店内演出や貸切にも柔軟対応 分割/連結使用の切り替えがワンタッチで簡単に 全館に同じBGMを流したり、通常営業エリアと貸切エリアで スピーチ、BGM、楽器演奏といった「使用用途」や、分割/連結などの 違う音源を流すなど、様々な組み合わせの放送に対応。 「部屋の使い方」に沿って、音響システムの設定パターンを 用途に即して柔軟に音響システムを活用できます。 CDプレイヤー CD-S300RK 事前に登録可能。多彩な用途にスピーディーに対応できます。 マトリクスプロセッサー MTX3 CDプレイヤー CD-S300RK パワーアンプリファイアー XMV4140 マトリクスプロセッサー MTX3 ワイヤレスレシーバー パワーアンプリファイアー XMV4280 マイク 有線放送用チューナー CDプレイヤー CD-S300RK シーリング スピーカー VXC4W ワイヤレスレシーバー シーリング スピーカー×3 VXC4W POINT マトリクスゾーニング 1 マトリクスミキサー(26 in x 8 out)および ルーター機能でゾーン別拡声が可能。各 ゾーンに送る音声の音量も個別に調整で きます。 アナログケーブル CAT5eケーブル (YDIF) シーリングスピーカー サーフェスマウントスピーカー マイク POINT フィードバックサプレッサー シーリング スピーカー×5 VXC4W 1 デジタルコントロールパネル×2 DCP1V4S-US ZONE 1 POINT アンビエントノイズコンペンセーター アンビエントノイズコンペンセーター機能 で、騒音量に応じて拡声音量を自動調整。 人の出入り量に左右されない、聞き取りや すい拡声を実現します。 ワイヤレスレシーバー CAT5eケーブル (DCP制御用) スピーカーケーブル (ハイインピーダンス) 2 サーフェス マウント スピーカー×2 VXS5W ZONE 2 フィードバックサプレッサー機能により、 マイク使用時の不快なハウリングを自動 抑制。スピーカーの破損防止にも効果的 です。 デジタルコントロールパネル×2 DCP1V4S-US ZONE 3 サーフェス マウント スピーカー×2 VXS5W アナログケーブル CAT5eケーブル (YDIF) シーリング スピーカー×6 VXC4W CAT5eケーブル (DCP制御用) スピーカーケーブル (ハイインピーダンス) ZONE 4 デジタルコントロールパネル×2 DCP4V4S-US ZONE 1 POINT デジタルエフェクター 1F DCPコントローラー 2 簡易エフェクトを2系統内蔵。専用機を増 設することなく、手軽にリバーブやカラオ ケエコーの効果を得ることができます。 サーフェス マウント スピーカー×2 VXS5W ZONE 2 シーリング スピーカー×6 VXC4W デジタルコントロールパネル×2 DCP4V4S-US ZONE 3 ZONE 4 シーリングスピーカー サーフェスマウントスピーカー DCPコントローラー A室 B室 2F 1Fと2Fのメインフロア、オフィス、テラスと、4つのゾーンに、それぞれ違うBGMやアナウンスを放送可能。 それぞれの音量は、 メインフロアに設置したDCP1V4S-USから調整できます。 14 連結使用はもちろん、A室とB室に分けて使用することも可能です。音量調整は、A室側・B室側ともに、 壁面に設置したDCP4V4S-USからVXS5WとVXC4Wの各系統単位でおこなえます。 15 シーン別活用プラン3 シーン別活用プラン4 会議室 パチンコ店 音のトラブルに煩わされず、円滑に議事進行 大音量BGMの中でも 「聞き取れる」 アナウンス たくさんのマイクを使用する場面で気をつけなければならないのは、 大音量のBGMで店内の音響演出が行われるパチンコ店。 突発的なハウリング。 このハウリングを自動的に抑制することで、 その演出を妨げることなく、 自然で「聞き取れる」 アナウンスを、 音響システムの操作に追われて会議を停滞させるような事態を防ぎます。 オペレーションフリーで実現できます。 マトリクスプロセッサー MTX3 卓上マイク×8 パワーアンプリファイアー XMV4140 CDプレイヤー CD-S300RK マトリクスプロセッサー MTX3 パワーアンプリファイアー XMV4280 有線放送用チューナー アナウンス用マイク サーフェス マウント スピーカー VXS5 サーフェス マウント スピーカー×2 VXS5W POINT フィードバックサプレッサー 1 マイクが多数使用される会議においても、 フィードバックサプレッサー機能によりハ ウリングを自動抑制。音のトラブルによる 議事進行の停滞を防ぎます。 アナログケーブル POINT プライオリティダッカー 1 CAT5eケーブル (YDIF) シーリング スピーカー×6 VXC4W CAT5eケーブル (DCP制御用) スピーカーケーブル (ハイインピーダンス) ZONE 2 オプション サーフェス マウント スピーカー×4 VXS5 CAT5eケーブル (YDIF) CAT5eケーブル (DCP制御用) デジタル コントロール パネル DCP4V4S-US POINT スケジューラー 2 スケジューラー機能により、SDメモリー カードのMP3/WAVファイルを決められ た時間に自動放送。定型アナウンスやチャ イムをMTXシリーズ1台で実現します。 サーフェス マウント スピーカー×2 VXS5 アナログケーブル スピーカーケーブル (ハイインピーダンス) デジタル コントロール パネル DCP1V4S-US ZONE 1 ZONE 1 オートマチックミキサー機能を必要とする場合 卓上マイク オートマチックミキサー機能が必要な場合、 「MTX5-D」 であれ ば、 「Dugan-MY16カード」を挿入することで、最大8系統の回 線に対してオートマチックミキシングを行うことが可能です。 シーリングスピーカー サーフェスマウントスピーカー サーフェスマウントスピーカー DCPコントローラー ZONE 2 ZONE 3 ZONE 4 シーリングスピーカー DCPコントローラー 部屋全体に補助用のシーリングスピーカーを配置し、均一な音声をサービスします。 音量調整は、壁面に設置したDCP1V4S-USからVXS5WとVXC4Wの各系統単位でおこなえます。 16 プライオリティダッカー機能により、マイク を使ってアナウンスをしている間はBGMの 音量が自動的に小さくなるため、聞き取り やすいアナウンスが実現可能です。 シーリング スピーカー VXC4W パチンコエリア、 スロットエリア、オフィス、 カウンターと、4つのゾーンに、それぞれ違うBGMや アナウンスを放送できます。それぞれのゾーンの音量は、 カウンターのDCP4V4S-USから調整できます。 17 シーン別活用プラン5 学校の講堂 オプション製品 広い室内にも明瞭で自然な方向感の音声を実現 MTXシリーズ拡張用I/Oユニット 多数の補助用スピーカーが必要となる大型教室においても、 インプットエクスパンダー 充実したスピーカープロセッシング機能により EXi8 明瞭な音声を実現し、快適な講義環境を実現します。 マトリクスプロセッサー MTX3 CDプレイヤー CD-S300RK パワーアンプリファイアー XMV4280 アウトプットエクスパンダー オープンプライス EXo8 オープンプライス ●8chのHAを搭載したA/Dコンバーター。 ●8chのD/Aコンバーター。YDIFによりMTXシリーズの YDIFによりMTXシリーズに対して音声入力の拡張が可能。 アナログ音声出力を拡張することが可能。 EXi8/EXo8接続イメージ 講師用マイク EXi8 アナログ8ch アナログ8ch [EXi8 # 1 ] → [ E X i 8 #2 ] → [ M T X 3 ] → YDIF YDIF [EXo8 #1]→[EXo8 #2]の順番で接続し た例です。 サーフェス マウント スピーカー×2 VXS8 POINT スピーカープロセッサー 1 スピーカー の 調 整 が 可 能。ヤマ ハ 製ス ピーカーを使用の場合、専用のプロセッシ ングデータを搭載しているため、 より良い 音質を簡単に設定できます。 シーリング スピーカー×2 VXC4W MTX3 シーリング スピーカー×4 VXC4W YDIF 任意の[EXo8]の出力端子に対して、自 由にアサインできます。もちろん、音声 信号の分配も可能です。 YDIF ※MTX Editor上で、こうした入出力回線のパッチ が自由に行えます。 CAT5eケーブル (DCP制御用) アナログ8ch デジタル コントロール パネル DCP4V4S-US ZONE 1 POINT ディレイ アナログ8ch YDIF対応マルチチャンネルパワーアンプ ZONE 2 ZONE 3 XMV4140 140W x 4CH(@8Ω/4Ω) 125W x 4CH(@100V/70Vライン) ¥194,250(本体価格 ¥185,000) パワーアンプリファイアー XMV4280 280W x 4CH(@8Ω/4Ω) 250W x 4CH(@100V/70Vライン) ¥252,000(本体価格 ¥240,000) シーリングスピーカー サーフェスマウントスピーカー DCPコントローラー 講堂全体に補助用のシーリングスピーカーを配置し、均一な音声をサービスします。 音量調整は、教壇のDCP4V4S-USからVXS8とVXC4Wの各系統単位でおこなえます。 18 8ch の出力回線を各EXo8に 任意にアサイン EXo8 パワーアンプリファイアー ディレイ機能によりスピーカー間の音声の 時間差を調整。音声の自然な方向感と、明 瞭な音声を実現します。 力 回 線 から任 意 に 回 線 を 選 択して [MTX3]に入力可能。 CAT5eケーブル (YDIF) スピーカーケーブル (ハイインピーダンス) [EXi8]×2台より入力された16chの入 [MTX3]の8chの出力回線(ZONE)を、 アナログケーブル スピーカーケーブル (ローインピーダンス) 2 YDIF 最大16chの入力回線から 任意に回線を選択 パワーアンプリファイアー XMV8140 140W x 8CH(@8Ω/4Ω) 125W x 8CH(@100V/70Vライン) 価格未定 パワーアンプリファイアー XMV8280 280W x 8CH(@8Ω/4Ω) 250W x 8CH(@100V/70Vライン) 価格未定 ●YDIF対応パワーアンプ。ハイインピーダンスとローインピーダンスの切り替えが可能。 ●MTXシリーズと組み合わせて使用した場合、 「MTX Editor」から遠隔監視が可能。 19 主要規格 Model MTX3 プリセットメモリー数 50 MTX5-D Mixing Channel : 8 Mono + 3 Stereo + 2 Effect Return + 8 Insert Mixing Capacity Input Channel Functions Mixing Channel : 16 Mono + 3 Stereo + 2 Effect Return + 8 Insert Output Busses : 8 Mono Output Busses : 16 Mono Mono CH : 3-band PEQ, Comp, Gate, Auto Gain Control, Feedback suppressor (only available in ch 1-4) Mono CH : 3-band PEQ, Comp, Gate, Auto Gain Control, Feedback suppressor (available in ch 1-8) Stereo CH: 3-band PEQ, Comp, Auto Gain Control Output Channel Functions Room Delay, Room EQ, Speaker Processor, X-Over (1way, 2way), Delay, 6-band PEQ, Limiter Internal Processing Priority Ducking, Ambient Noise Compensator サンプリング周波数 48kHz 48kHz/ 44.1kHz シグナルディレイ Less than 2.5ms (AD-DA @48kHz) Less than 3.0ms (AD-DA @48kHz) 全高調波歪率 Less than 0.05% (+4dBu, Gain:-6dB), Less than 0.1% (+4dBu, Gain:+66dB) 周波数特性 20Hz to 20kHz, +0.5dB, -1.5dB ダイナミックレンジ 107dB (Gain:-6dB) ハム&ノイズレベル (20Hz to 20kHz), Rs=150Ω -60dBu (Gain:+66dB), -83dBu (Gain:-6dB) +48V ファンタム電源 クロストーク (@1kHz) -100dB 熱拡散 43kcal/h max 電源電圧 AC100V 50Hz/60Hz 消費電力 50W 65W 寸法・質量 480mm (W) x 44mm (H) x 362mm (D)・4.8kg・1U 480mm (W) x 88mm (H) x 351mm (D)・6.3kg・2U 付属品 16 pin mini Euroblock Plug x 1, 3 pin Euroblock Plug x 16 55.9kcal/h max ※全高調波歪率の測定は80kHz, 18dB/Octのフィルターを用いています。ハム&ノイズレベルの測定には20kHz, ∞dB/Octに相当する、12.7kHz, 6dB/Octのフィルターを用いています。 アナログ出力規格 アナログ入力規格 端子名称 ゲイン 入力イン ピーダンス ソースイン ピーダンス 50-600Ω Mics & 600ΩLines -62dBu -42dBu 10kΩ +10dBu +30dBu 10kΩ 600Ω Lines -10dBV +10dBV +66dB INPUT 1-8 ST IN 1,2 -6dB ― 規定レベル 最大ノン クリップレベル 使用 コネクター EuroBlock** ソースイン ピーダンス 負荷イン ピーダンス 規定レベル 最大ノン クリップレベル 使用 コネクター OUTPUT 1-8 75Ω 10kΩLines +4dBu +24dBu EuroBlock ** コントロール I/O 端子 端子 RCA Pin Jack * デジタル入出力規格 端子名称 GPI **** フォーマット レベル 使用コネクター IN ― 0V-5V (IN8 Withstand voltage +24V) Euroblock OUT ― Open Collector Euroblock +V ― DC5V Euroblock RJ-45 端子名称 フォーマット レベル IN/OUT 使用コネクター YDIF In YDIF RS-422 16IN RJ-45 Network Ethernet 100Base-TX ― YDIF Out YDIF RS-422 16OUT RJ-45 REMOTE ― Ethernet 16IN / 16OUT RJ-45 DCP ― RS-232C (BAUD RATE : 38.4kbps or 115.2kbps) D-sub 9pin (Male) ― RJ-45 Dante Primary/Secondary *** Dante ・0dBu=0.775Vrms, 0dBV=1.0Vrmsとする。 ・* 平衡、** 不平衡。 ・*** MTX5-Dのみ。 ・**** MTX3:8IN / 4OUT, MTX5-D:16IN / 8OUT 430 MTX5-D 430 4 6 480 88 44 480 351 359.3 365.3 351 355.4 361.4 MTX3 4 6 寸法図 【使用に関するお願い】●実際に商品をご使用になる前に、取扱説明書に記載されている使用上の注意及び危険防止に関する注意事項をよくお読みくださいますようお願い申しあげます。 【その他使用上の注意】●設置工事については、必ず販売店にご相談ください。●指定、推奨のネジ以外では正しく設置できない場合がありますのでご注意ください。●海浜部、温泉地帯など金属のさびやすい場 所では本体や取付金具の耐久性が低下する場合がありますのでご注意ください。 ●高所取付商品、 ラック形状の商品は、 正しく設置しないと落下・転倒等が起きる場合がありますのでご注意ください。 ●発熱の多い商品 は、正しく設置されないと正常に動作しなかったり火災の原因となる場合がありますのでご注意ください。 ●ポータブルタイプの商品は、 移動時に衝撃を与えないでください。 また、 水のかかる場所での使用、 直射日光の当た る場所での長時間の使用は避けてください。●スピーカーに近接して拡声音を聴かないでください。耳に傷害を起こす危険があります。 【保証書に関するお願い】●保証書が添付されている商品については、店名、ご購入期日の記載を確認の上、大切に保存してください。システム一括購入の場合は、契約時に保証書の扱いについて販売店と必ずご相談ください。 【その他付記事項】●仕様および外観、価格などは改良のため予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。 お客様お問い合わせ窓口 プロオーディオ・インフォメーションセンター (電話受付=祝祭日を除く月∼金/11:00∼19:00) ナビダイヤル 全国どこからでも市内通話料金 ■T E L : 0570-050-808 [(全国共通番号) ] でおかけいただけます。 ■FAX: 03 - 5652 - 3634 ■ オンラインサポート: http://jp.yamaha.com/support/ PA営業部 ●営業課 東京 〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町41-12 KDX箱崎ビル1F TEL.03-5652-3850 大阪 〒554-0024 大阪市此花区島屋6-2-82 ユニバーサル・シティ和幸ビル8F TEL.06-6465-0308 このカタログは無塩素漂白 (ECF) パルプを使用しています 20 2013年9月作成 カタログコード LP473