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「権利」の思想と実践:起源・受容・展望

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「権利」の思想と実践:起源・受容・展望
◇ 教員免許更新講習シラバス(選択領域分)
講座内容についての問い合わせ先…[email protected](奈良教育大学)
講習名
主な受講対象者
時間
講習形態
「権利」の思想と実践:起源・受容・展望
社会、公民教諭
6H
講義
日程
定員
平成22年8月10日(火)
20人
会場
講師名(所属・職名等)
伊豆蔵 好美(奈良教育大学・教授)
川上 文雄(奈良教育大学・教授)
奈良教育大学
【講習の概要】
前半は「権利」とりわけ「基本的人権」の概念を、どう理解し、どう現実の中で活かしていけるかを展望するためのヒントとして、近代ヨーロッ
パにおけるその思想史的な起源と日本的な受容のあり方について考察する(伊豆蔵)。後半は「新しい権利」にかかわる環境と文化の分
野での最近の動向(思想と実践・政策)をとりあげ、「人と人のつながり、人と社会のつながり」という視点から考察し、現代社会の問い直し
と可能性を探求する(川上)。
【小テーマ①】 「基本的人権」概念の思想史的起源と受容
講習形態
講義
講習内容
3H
(担当講師:伊豆蔵好美)
西洋近代の倫理・政治思想の中で、近代的な「権利」概念がどのように立ち上げられ継承されたのかを振り返り、「基本的人権」思想の哲学的基盤と、明
治初期および戦後のわが国への受容のされ方の特異性について、現在の中学校社会や高校公民の教科書における記述にも触れながら考察する。
到達目標・確認指標 「権利」の思想の基礎にある発想、その意義および問題性について、新たな発見をする。あるいはより深く理解する。
キーワード
権利と権力 "Right" 「自由民権運動」と「国権主義」 権利と法 自然権 ホッブズ 相互承認 人権
【小テーマ②】 新しい権利としての環境権
講義
講習形態
講習内容
1.5H
(担当講師: 川上文雄)
環境権に関わる訴訟をいくつかとりあげながら、新しい権利としての環境権のための思想的基礎づけについて講義する。とくに機能主義的思考の克服を
課題としつつ、「生存権から生活権へ」という基本的人権概念における転回の重要性について講義する。
講師が伝えたいと思っていることに「応答」する。「応答」していることが伝わる表現。「応答」の意味は佐伯胖 『「わかり方」の探求』によ
到達目標・確認指標 る。
キーワード
生活権。 法律のフォーラム的機能。 機能主義
【小テーマ③】 基本的権利としての文化権
講習形態
講義
講習内容
1.5H
(担当講師: 川上文雄)
「障害者アート」に関わる講師の教育実践をふまえて、アートと福祉を再定義し、いわゆる教養主義的な文化概念に代わる「新しい権
利・基本的人権としての文化権」について展望する。
講師が伝えたいと思っていることに「応答」する。「応答」していることが伝わる表現。「応答」の意味は佐伯胖 『「わかり方」の探求』によ
到達目標・確認指標 る。
キーワード
基本的人権としての文化権。新しい権利としての文化権。教養主義的な文化概念。
試験方法
成績評価の方法・基準等
担当講師それぞれの担当時間の最後に筆記試験(論述式)をおこなう。
講義内容をふまえたうえで、解答者自身の考察が十分に加えられていること。小テーマ①(伊豆蔵担当分)50
点、小テーマ②+③(川上担当分)50点の100点満点で、60点以上を合格とする。
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