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Press Release 11/12/2008
Press Release 2010/06/01 2010 年 ハラ ミュージアム アーク 夏の展覧会のお知らせ 高原の清々しい風が吹き抜ける季節、ハラ ミュージアム アーク現代美術ギャラリーでは、美術が持つ「物語」に出会える作品を原美術 館コレクションより選りすぐり展示いたします。また、特別展示室「觀海庵」では、原六郎コレクションより「風の景・水の景」と題し、時季にあわ せて厳選した、珠玉の作品の数々を展観いたします。 現代美術ギャラリー 「原美術館コレクション展-美術な物語」 ◆6 月 11 日[金] -8 月 31 日[火] 「物語」を表現したり鑑賞するには美術よりも文学・映画・演劇のほうがしっくりくると思われるかもしれません。しかし、素材や手法の自由度 が高い現代美術の領域では、意外とさまざまな「物語」とめぐりあえる可能性があります。場合によっては、鑑賞者のイマジネーションで「余 白」を埋めていくと思わぬ物語が見えてくるような作品もあります。夏の原美術館コレクション展は、内外のアーティストによるさまざまな写 真作品と、大型インスタレーション(草間彌生、ミランダ ジュライ、ジム ランビー)で構成し、美術という形式ならではの物語の可能性に触 れていただきたいと思います。昨年ヴェネチアビエンナーレ日本代表に選ばれたやなぎみわは、常に女性を主題にした作品を通して女性 性という物語に目を向けます。また、長年写真界の第一線に立つ荒木経惟の本展出品作品は夫婦の物語となっています。さらに、写真 界の最高の栄誉であるハッセルブラッド賞を今年受賞したソフィ カルの作品は、自身の失恋体験を通して心の痛みと治癒を視覚的に作 品化しました。そして、映画監督・女優としても知られるミランダ ジュライのインスタレーションは、生への内省を廊下という空間に凝縮した ユニークな作品です。この夏は、アーティストたちによる、さまざまなかたちの「美術な物語」をお楽しみください。 出品作家:荒木経惟/アンディ ウォーホル/ソフィ カル/ギルバート&ジョージ/草間彌生/操上和美/ミランダ ジュライ/ボリス ミ ハイロフ/やなぎみわ/ジム ランビー 1. やなぎみわ「My Grandmothers: AI」 2003 年 3. 4. 2. ソフィ カル「限局性激痛」より 1999 年 (2004 年展示風景) 撮影:黒川未来夫 5. 6. 3. ジム ランビー「トレイン イン ヴェイン」(部分) 2008 年 撮影:木奥惠三 /4.5. ミランダ ジュライ「廊下」 2008 年 撮影:木奥惠三 6. 草間彌生「ミラー ルーム(かぼちゃ)」 1991 年 撮影:黒川未来夫 ハラ ミュージアム アーク プレスリリース 2010/06/01 1 特別展示室 「觀海庵」 風の景・水の景 ◆前期 7 月 3 日[土]-8 月 1 日[日] ◆後期 8 月 3 日[火]-8 月 31 日[火] 風と水は流動的でかたちを持たないものですが、美術のなかではそれらを捉えたさまざまな表現がみられます。たとえばそれは、絵の具の 濃淡や線描で表されることもあれば、デザイン化されたり色で表されたりすることもあります。本展では日本絵画を中心に、時代を超えて表 現される風と水のさまざまな姿、景色をご覧いただきます。表現されたイメージには、そこに託された気持ちが喚起されるものです。日本の 伝統文芸などに風や水に託した情感表現が多数見られるように、描かれた風と水にも、それぞれにまつわる言説や自然観を見いだすこと ができるでしょう。作品に込められた想いを味わいながら、風・水の流れや音を想像し、季節の涼としてご鑑賞いただければ幸いです。 1. 2. 3. 4 1.雪村「列子御風図」(部分) 室町時代/2.狩野永徳「虎図」(三井寺旧日光院客殿障壁画)(部分) 桃山時代/3.4.狩野探幽「龍虎図」 江戸時代 ○主な出品作品 (都合により変更することもございます) 【全期展示】「近江八景蒔絵硯箱」 一合 江戸時代/「近江八景蒔絵料紙箱」 一合 江戸時代 【前・後期巻替え】円山応挙 「淀川両岸図巻 下図」 一巻 江戸時代 【前期展示】狩野永徳 「虎図」(三井寺旧日光院客殿障壁画) 四幅 桃山時代/狩野探幽「李白観瀑図」(狩野派寄合書) 一幅 江戸 時代 【後期展示】雪村 「列子御風図」 一幅 室町時代/狩野探幽 「蛤蜊観音図」 一幅 江戸時代/狩野探幽 「龍虎図」 双幅 江戸時 代/狩野派 「花鳥図屏風」(三井寺旧日光院客殿障屏画) 四幅 桃山~江戸時代 原六郎コレクションと觀海庵~その特色 原六郎(1842-1933)は、明治時代に鉄道や銀行等の分野で産業振興に活躍し、日本の近代化に貢献した実業家です。若くして英米に 留学し、西洋の文物に通じる一方、古美術にも造詣が深く、日本・東洋の優品を数多く収集しました。「觀海庵」の名称は、当時和歌や書 を嗜んだ原六郎の雅号に由来します。原美術館を運営する財団法人アルカンシェール美術財団では、原六郎のコレクションのうち、近世 日本絵画を中心に、書、工芸、さらには中国美術など約 120 点を所蔵しています。代表作としては、中国陶磁の真髄を伝える国宝「青磁 下蕪花瓶」、美人画の名品である重要文化財「縄暖簾図屏風」、円山応挙の大作画巻「淀川両岸図巻」、狩野永徳ほか狩野一門による 「三井寺旧日光院客殿障壁画」があります。建築家 磯崎新は「三井寺旧日光院客殿障壁画」が飾られていた滋賀県・三井寺(園城寺) の旧日光院客殿の書院造に発想を得て、静謐な和の空間として「觀海庵」を設計しました。内部仕上げのいたるところに今日では希少と なった伝統の宮大工・左官の技が光り、同時に最新の展示照明技術が組み合わされ、名品を鑑賞するための最高の環境を作り出してい ます。 【開催要項】 現代美術ギャラリーA・B・C 觀海庵 原美術館コレクション展―美術な物語 会期 2010 年 6 月 11 日(金)-8 月 31 日(火) 風の景・水の景 会期 前期 2010 年 7 月 3 日(土)-8 月 1 日(日) / 後期 2010 年 8 月 3 日(火)-8 月 31 日(火) 会場: ハラ ミュージアム アーク URL: http://www.haramuseum.or.jp 群馬県渋川市金井 2855-1 〒377-0027 Tel: 0279-24-6585 携帯サイト: http://mobile.haramuseum.or.jp 主催: 原美術館 ブログ: http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum 開館時間: 9:30am-4:30pm(入館は 4:00pm まで) 休館日: 会期中無休、 觀海庵のみ 6 月 11 日(金)-7 月 2 日(金)、8 月 2 日(月)は閉室 入館料: 大人(中学生以上) 1,000 円、小人(3 才-小学生)500 円 20 名以上の団体は 1 割引 [ハラ ミュージアム アークと隣接する伊香保グリーン牧場とのセット券もあります。料金: 大人 1,800 円、小人 900 円] 交通: 電車の場合、JR 上越線渋川駅より「伊香保温泉行き」バスにて 15 分、「グリーン牧場前」下車。 お車の場合、関越自動車道渋川・伊香保 I.C.より 8km、15 分。 【お問い合わせ・資料のご請求先】 ハラ ミュージアム アーク 広報 品川・小野 群馬県渋川市金井 2855-1 〒377-0027 Tel: 0279-24-6585 Fax: 0279-24-0449 e-mail: [email protected] *スケジュール・内容を変更する場合があります。当館へご確認いただきますようお願いいたします ハラ ミュージアム アーク プレスリリース 2010/06/01 2