...

那覇港物流ビジネスモデル導入事業(社会実験)の報告(PDF 910KB)

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

那覇港物流ビジネスモデル導入事業(社会実験)の報告(PDF 910KB)
資料-2
那覇港物流ビジネスモデル
導入事業(社会実験)の報告
那覇港管理組合
平成25年3月
1.那覇港物流ビジネスモデル導入事業の趣旨
(沖縄21世紀ビジョン基本計画)
目標:那覇港の国際物流拠点の形成
必要事項
海外‐那覇航路の就航など、海上サービスの向上
貨物量の増大、物流コスト低減
実現可能な『物流ビジネスモデル』を提案し、『新たな貨物
を創出する取り組み』が求められている
【 沖縄国際物流戦略チーム 】
輸送コストの問題を克服するため、
本土を経由せず直接沖縄から輸送
されるルートの確立が必要
那覇港物流ビジネスモデル導入事業の実施
1
2.那覇港物流ビジネスモデル
実施の基本的な考え方
①新たな貨物の掘り起こし
県産品等の新たに輸出可能性のある貨物
を発掘
②貨物を海外へ運ぶ仕組みづくり
小口貨物の混載輸出、中古車のコンテナ輸出等の
今までの沖縄にない輸送の仕組みの確立
社会実験を通じ
実現性の高い物流ビジネスモデルの確立を目指す
2
3.那覇港物流ビジネスモデル導入事業全体フロー
〔那覇港物流ビジネスモデル導入事業のスケジュール (H22年度~H24年度)〕
平成22年度
物流ビジネスモデルの抽出、社会実験の全体計画の作成
〈 社会実験の実施期間 H23.3 〉
香港への混載輸出
中古車輸出(那覇港CYにて積み付け実験を実施)
平成23年度
物流ビジネスモデルの課題把握に向けた社会実験
〈 社会実験の実施期間 H23.11~H24.3 〉
香港、台湾への混載輸出
リーファー混載輸出(香港、シンガポール)
中古車輸出(台湾)
平成24年度
物流ビジネスモデルの定着に向けた社会実験
〈 社会実験の実施期間 H24.8~
香港、台湾への混載輸出
〉
リーファー混載輸出(香港、台湾等)
新規県産品コンテナ輸出(各仕向地)
中古車輸出(太平洋諸島、台湾、ミャンマー、アフリカ等)
〔今後の展開〕
『物流ビジネスモデル』の定着
「那覇港のコンテナ航路の充実」、「取扱貨物量の増大」、
「物流コストの低減」など
3
国際物流機能強化に向けた取組
混載サービスにより
少量の貨物(1M3)でも安定した出荷が可能に
4
4. 社会実験の取組み状況(中間報告)
(1)平成23、24年度の取組み
平成23,24年度の取組みの整理
H23(2011)年度 社会実験
H24(2012)年度 社会実験(H25年2月末時点)
基本方針
・物流ビジネスモデルの課題把握に向
けた社会実験の実施。
・平成23年度の問題点・課題に対応し、またニーズの
掘り起こしを行い、物流ビジネスモデルの定着に向け
た社会実験を実施。
実施時期
平成23年11月~平成24年3月末
平成24年8月~
社会実験Ⅰ
アジアへの
海上混載輸出モデル
・荷主を公募し、香港への沖縄産品の
混載輸出を継続的に実施した。
①ドライコンテナ(実証実験)
香港向け
7回
台湾向け
4回
②リーファーコンテナ(トライアル)
香港向け
2回
シンガポール向け 1回
・荷主へ参加を広く呼びかけ、香港、台湾向けの沖縄
産品の混載輸出を継続的に実施。
①ドライコンテナ(実証実験)
香港向け 4回
台湾向け 21回
②リーファーコンテナ(トライアル)
台湾向け
3回
社会実験Ⅱ
新規県産品のコンテナ
輸出モデル
社会実験Ⅲ
中古車の輸出モデル
・海外における沖縄物産フェア向け等の新規の県産品
のコンテナ単位での輸出への支援を実施。
5品目14本
・海外(台湾)へのコンテナによる中古
車輸出を試行的に実施した
③外車(1台)
台湾向け
1回
・ニーズのある(複数の)海外地域への中古車輸出を
計画。
③南太平洋向け
④東南アジア(ミャンマー等)向け
⑤中近東・アフリカ向け
5
5. アジアへの海上混載輸出モデル(台湾)
1)平成24年度の取組みのポイント
① 台湾への直航ルートの構築
② 2社による頻度倍増
③ 貨物量に係らず安定期な輸送を実施
台湾への混載輸出・社会実験の実施概要(平成25年2月末時点)
項 目
概 要
実施目的
台湾への小口の県産品の安定的な輸送ルートの構築
取組内容
・8月より基隆港直航ルート(2船社)・2便/2週の頻度で実施
・安定的な輸送体制を築くため、貨物量に係らず輸送を実施 (貨物量ゼロの時は運休)
実施結果
(2月末時点)
○実施状況
HASCO :11便を実施(台風影響により2便は運休)
南西海運:10便を実施(貨物量ゼロのため4便は運休)
○輸送量
1.1M3~44.7M3 2社平均14.1M3(運休便を除く)
○リードタイム
6~7日間(那覇港CFSカット~基隆港引取り迄、那覇港~基隆港間は1~2日)
○主な貨物
少量多頻度輸送の貨物(日用雑貨、県産食品、泡盛、黒糖、工業製品等)
6
5. アジアへの海上混載輸出モデル(台湾)
2)実施結果
9 輸送量は、1.1~44.7M3/便と変動。平均は14.1M3/便(運休は除く)
9 主な貨物:日用雑貨、県産食品、泡盛、黒糖、工業製品等
輸送量の推移
輸送貨物の内訳
工業製品等
5.0M3
薬草
2%
9.0M3
その他
3%
25.7M3
黒糖
9%
12.7M3
貨物量(M3)
44.7 38.2 4%
平均
(14.1M3/便)
健康食品
16.6M3
5%
26.4 21.7 10月
11月
10.7 12月
1月
那覇港CFSでのバンニング
第27回
第26回
第25回
第24回
第22回
運休
第21回
第19回
1.1 第18回
第17回
第16回
第15回
第14回
第12回
第10回
第9回
第8回
第7回
9月
第11回
運休
運休
第6回
第4回
第3回
第2回
8月
第5回
運休
運休
12.9 5.7 4.6 4.5 5.4 2.7 運休
第20回
7.8 19.2 12.0 13.3 第23回
13.5 13.1 12.9 第13回
13.3 13.3 第1回
50.0
45.0
40.0
35.0
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
2月
採算ライン
(8M3/便)
日用雑貨
154.0M3
52%
泡盛
25.9M3
9%
県産食品
48.1M3
16%
【 全体合計(HASCO+南西海運) 】
計 297.1M3 (平均 14.1M3)
基隆港CFSでのデバンニング
7
5. アジアへの海上混載輸出モデル(台湾)
9 基隆港直行により、コスト、リードタイム面で那覇港・海上混載の競争力が向上
海上混載輸出モデル活用による効果事例
(荷主Dのケース)
従前
コンテナ単位
雑貨
台湾
那覇港→上海港(積替)→
台湾
19,600円/M3
(貨物量が5M3の場合)
12日
特に問題なし
輸送パターン
輸送品目
仕向地
輸送ルート・
輸送方法
輸送コスト
リードタイム
輸送品質
単位:千円/M3
15
平成23年度社会実験
海上輸送(積替あり)
雑貨
台湾
平成24年度社会実験
海上輸送(直行便)
食品
台湾
那覇港→上海港(積替)→台湾
那覇港→台湾
11,800円/M3
(海上運賃負担分を含む)
14日
特に問題なし
9,500円/M3
(海上運賃負担分を含む)
7日
特に問題なし
計19,600円/M3
(内、海上運賃分9,600円)
輸送コストの比較
計11,800円/M3
(内、海上運賃負担分6,500円)
20
(荷主Eのケース)
9.6
計9,500円/M3
(内、海上運賃負担分4,800円)
海上運賃
6.4
10
4.8 諸費用
10
5
5.4
4.7 0
従前のコンテナ単位の輸送
(貨物量5M3の場合)
平成23年度
実験ルート
平成24年度
実験ルート
8
5. アジアへの海上混載輸出モデル(台湾)
3)参加荷主の意見等
9 直行便によるリードタイム短縮、頻度増加には、沖縄、台湾側の荷主も評価
9 問題点としては、2船社とも同週のサービスであること、8~9月の台風による抜港、ス
ケジュール変更など
参加荷主の意見等
○直行、2便ルートの構築
・昨年と比べ、2社による直行便となり頻度増加、リードタイム短縮が実現し、使いやすくなった。
・輸送コストは昨年度と同じであるが、利便性が向上している。
・2船社あるため、欠航時などカバーができる。
○輸送品質
・商品の紛失・荷崩れもなく、問題ない。
○台湾側の評価
・台湾側のバイヤーにも喜ばれている。
○問題点
・台風による抜港、スケジュール変更が多い。
・とくに台風のためとはいえリードタイム2週間は長すぎる。
・台湾のCFSに到着後も通関に日数を要することがあり、リードタイムが更に延びることがある。
・2船社が同じ週に就航のため、毎週のサービスとなっていない。
9
5. アジアへの海上混載輸出モデル(香港)
1)平成24年度の取組みのポイント
① 基隆港経由によるリードタイムが短いルートの構築
② 貨物量に係らず安定期な輸送を実施
香港への混載輸出・社会実験の実施概要(平成25年2月末時点)
項 目
概 要
実施目的
・香港への県産品の安定的な輸送ルートの構築
取組内容
・12月より基隆港経由ルート・1便/2週の頻度で実施
・安定的な輸送体制を築くため、貨物量に係らず輸送を実施 (貨物量ゼロの時は運休)
実施結果
(2月末時点)
○実施状況
4便を実施(貨物量ゼロのため2便は運休)
○輸送量
1.0M3~25.8M3、平均13.0M3(運休は除く)
○リードタイム
12~19日間(那覇港CFSカット~基隆港経由~香港引取りまで)
・基隆港経由(OOCL):12日(第1回)
・上海港経由(APL):19日(第2回)
・基隆港経由(NYK):19日(第3回、第5回)
○主な貨物
県産食品、黒糖、日用雑貨、小麦粉等
10
5. アジアへの海上混載輸出モデル(香港)
2)実施結果
9 輸送量は、1.0~25.8M3/便と変動。平均は13.0M3/便(運休は除く)
9 主な貨物:県産食品、泡盛等
輸送量の推移
輸送貨物の内訳
小麦粉
0.8M3
1%
貨物量(M3)
30.0
25.8 25.0
黒糖
10.2M3
20%
平均
(13.0M3/便)
20.0
その他
1.0M3
2%
日用雑貨
1.1M3
2%
16.6 15.0
10.0
県産食品
38.7M3
75%
8.4 5.0
運休
1.0 運休
第4回
(1/17)
第5回
(2/10)
第6回
(2/28)
採算ライン
(8M3/便)
0.0
第1回
(12/10)
第2回
(12/26)
第3回
(1/13)
【 合計 】
計 51.8M3 (平均 13.0M3)
11
5. アジアへの海上混載輸出モデル(香港)
9 基隆港コンテナ一貫輸送方式は、平成23年の輸送ルートと比べ、リードタイムは短い
が、輸送コストは増大
海上混載輸出モデル活用による効果事例
(荷主Aのケース)
輸送パターン
輸送品目
仕向地
輸送ルート・
輸送方法
輸送コスト
リードタイム
輸送品質
従前
本土経由
食品
香港
那覇港→
神戸・大阪港→香港
25,700円/M3
平成23年度社会実験
直接輸出
食品
香港
那覇港→
上海港(積替)→香港
13,460円/M3(海上運賃負担分を含む)
10日
19日(上海港経由の場合)
特に問題なし
特に問題なし
1.9
25
20
計20,900円/M3
(内、海上運賃負担分15,200円/M3)
計13,460円/M3
(内、海上運賃負担分5,600円/M3)
18
15
平成24年度社会実験
直接輸出
食品
香港
那覇港→
基隆港(積替)→香港
20,900円/M3((海上運賃負担分を含む)
12日(基隆港経由
コンテナ一貫輸送方式)
特に問題なし
輸送コストの比較
計25,700円/M3
(内、外航運賃分1,900円/M3、
内航運賃分18,000円/M3)
30
(荷主Fのケース)
外航運賃
15.2
5.6
内航運賃
諸費用
10
5
5.8
7.8
5.7
0
従前ルート
H23実験ルート
H24実験ルート
12
5. アジアへの海上混載輸出モデル(香港)
3)参加荷主の意見等
9 リードタイム短縮への評価は多くない。航空輸送と比べたコスト低下は評価
9 問題点としては、依然としてリードタイムの長さ、頻度の少なさ、取扱品目の制約
参加荷主の意見等
○新たな輸送ルートの構築
・昨年度と比べて、リードタイムが短縮されたが、利便性が向上したというほどではない。
・リードタイムは、那覇港~香港間では、8日程度であっても、CFS~CFSで12日、発送・
引取りを含めると20日程度を要する。
・若干のリードタイムの短縮よりも、低コストのルートの方が良い。
・航空輸送と比べ、コストが大幅に下がる点がよい。
○輸送品質
・商品の紛失・荷崩れもなく、問題ない。
○香港の評価
・香港側のバイヤーにも喜ばれている。
○問題点
・提携船社の場合、一部日用雑貨品の取扱書類が改めて必要なため、
結果的に輸送できない。
・食品の場合、賞味期限から20日程度のリードタイムは厳しい。
・輸送船社が安定しない。
・1便/2週のため、発送が遅れると次の発送が2週間後になってしまう。
13
5. アジアへの海上混載輸出モデル
(冷凍・冷蔵混載(トライアル事業))
1)平成24年度の取組みのポイント
① 台湾、香港、その他地域など幅広い地域への輸送を対象
冷凍・冷蔵貨物の混載輸出・社会実験の実施概要
項 目
概 要
実施目的
県産品の冷凍・冷蔵輸送ルートの構築(トライアル事業)
取組内容
・台湾及び香港等向けに輸送実施を広く呼びかける
・冷凍・冷蔵貨物の混載輸送ニーズに応じて実施(不定期)
実施結果
(2月末時点)
○実施状況
台湾向けに 3回実施
○輸送量
2.0M3~15.5M3、平均8.7M3
○リードタイム
7日間(那覇港CFSカット~基隆港引取り)
○主な貨物
冷凍食品(-20℃)(台北・物産フェア、大手デパート向けなど)
14
5. アジアへの海上混載輸出モデル
(冷凍・冷蔵混載(トライアル事業))
2)実施結果
9 台湾向けの3本を実施。輸送量は、2.0~15.5M3(平均8.7M3)
9 輸送品目は、県産の冷凍食品
出港日
仕向地
品目
数量
備考
9/24
台湾
冷凍食品
(冷凍うどん、ギョーザ)
15.5M3 台北・沖縄物産フェア向け
1/17
台湾
冷凍納豆など
8.5M3
2/28
台湾
冷凍もずくなど
2.0M3
大手デパート向け
3)参加荷主の意見等
参加荷主の意見等 ○2社以上の荷主・貨物を対象
・取り組みを継続してほしい。
○輸送品質
・とくに、問題ない。
15
5. アジアへの海上混載輸出モデル
(リーファー混載(トライアル事業))
9 航空輸送と比べ、那覇港・海上混載は、コスト面で競争力。
海上混載輸出モデル活用による効果事例(荷主Gのケース)
従前(航空輸送)
輸送品目
輸送パターン
輸送ルート
輸送コスト
リードタイム
輸送品質
単位:千円/M3
平成24年度社会実験(海上混載)
冷凍うどん・ギョーザ
那覇空港から直送
那覇港から直送
那覇空港→桃園空港
那覇港→基隆港
530,000円/M3
37,600円/M3
2日間
7日間
とくに問題なし
計530,000円/M3
(内、航空運賃分380,000円/M3)
輸送コストの比較
600.0
500.0
400.0
380.0 計37,600円/M3
(内、海上運賃負担分17,600円/M3)
航空・海上運賃
諸費用
300.0
200.0
100.0
150.0 17.6 20.0 0.0
従前ルート
実験ルート
16
6. 新規県産品のコンテナ輸出モデル
1)平成24年度の取組みのポイント
① 新規に輸出される県産品のコンテナ単位での輸出を対象
② 出来るだけ幅広い荷主・貨物を対象とする
新規県産品コンテナ輸出の実施概要
項 目
概 要
実施目的
コンテナ単位での新規県産品の発掘を支援
取組内容
・新規に輸出する県産品を対象に、台湾・香港・上海等向けに不定期で8月より実施
実施結果
(2月末現在)
○実施状況
上海向け3回、中国・中山向け1回、香港向け4回、台湾向け1回、合計9回実施
○輸送量
20フィートコンテナ(ドライ) 14本
○主な貨物
スポーツドリンク、ウコンドリンク原料、ミネラルウォーター、
小麦粉、お菓子(ポテトスティック)
17
6. 新規県産品のコンテナ輸出モデル
2)実施状況
9 5品目、14本と目標(4~8本)以上の取扱状況
9 特色ある県産品、輸入原料を沖縄で加工、日本・沖縄産品として出荷
9 チャレンジ的な輸出がほとんど。今後の輸出意欲も高い。
新規県産品・コンテナ輸出の実施状況
輸送品目
輸送数量
輸出先
スポーツドリンク(シークワーサー入り)
20ftコンテナ5本
上海
県産ウコン原料
20ftコンテナ2本
上海
ミネラルウォーター(久米島産)
20ftコンテナ2本
中国・中山、香港
お菓子(中国産原料加工)
20ftコンテナ1本
基隆
小麦粉(輸入小麦加工、製パン用)
20ftコンテナ4本
香港
5品目
14本
※コスト、リードタイム等について荷主からの回答待ち
18
6. 新規県産品のコンテナ輸出モデル
(トライアル事業)
3)参加荷主の意見等
9 5品目、14本と改めて、県産品の輸出意欲が高まっていることが確認された。
9 特色ある県産の食品類。原料とともに輸入原料を加工したものもある。
参加荷主の意見等
○全体
・新たな輸出に際し、コスト削減に繋がり、良い取組みである。
・事務局の負担額のレベルは低い(1万円/TEU)。
・取り組みを継続してほしい。引き続き参加したい。
○輸送品質
・とくに、問題ない。
○今後の輸出の見通し
・東南アジア向けの販売拡大していきたい。
・今後は、香港向けの「もずく」にも輸出したい。コンテナ単位とともに小口貨物を輸送する混載
便も重要。
○問題点
・リードタイムが長いこと。
・中国側の通関に手間、時間を要する。
19
7. 中古車の輸出モデル
1)平成24年度の取組みのポイント
① 幅広い県内事業者への呼びかけ、WG開催
② 中古車販売協同組合など、県内販売事業者側の参加も仰ぐ
中古車輸出の取組み概要
項 目
概 要
実施目的
新たな中古車輸出ビジネスの創出とそれによるコンテナ貨物量の拡大
取組内容
・県内外の事業者へ幅広く呼びかける。県内の中古車販売事業者の参加も仰ぐ。
・WGを開催し、中古車輸出の関係者のネットワークを築くとともに、実施の気運を醸成する。
実施結果
○実施状況
WGを開催。各社の実施計画等を確認。
○輸送量
-
○リードタイム
-
○主な貨物
中古車:小型乗用車、高級乗用車、高級ボックスカーなど
20
7. 中古車の輸出モデル
2)取組み状況
9 複数のグループが中古車輸出を検討中
9 数か月内での実施という点では、2グループ程度が有望
中古車輸出の取組み状況
事業者
取組み状況
A社
・昨年度末に台湾向けにトライアルとして輸出
・今年度は、東南アジア、マーシャル群島方面への輸出を打診している。
→海外バイヤーとの調整がすめば輸出実施の状況。
B社
・従前は大阪港経由であったが、那覇港からの輸出として、ニュージーランド向けの乗用車輸出にチャレンジしたい。
→海外バイヤーにとり妥当な水準での中古車の確保が課題。
C社
・ミャンマー向けに小型乗用車の輸出を計画している。
→ミャンマー向けの小型車は飽和状態にあり、様子を見ている。
D社
・取引先よりミャンマー向け輸出を依頼されており、沖縄の事業者に繋ぎたい。
→ミャンマー向けの小型車は飽和状態であるため、高級タイプの中古車の輸出を検討中。
E社
・中古車輸出商社とドバイの輸入事業者を繋ぎ、ドバイを拠点に日本の中古の乗用車、トラックを輸出する準備している。
→本土からの輸出が中心であるが、沖縄からの輸出も検討中。
F社
・関西地域より、アフリカへの中古車輸出を常時実施している。
・中古車の確保、輸送ルート、輸送料金など課題は多いが、那覇港からの直接輸出プロジェクトに協力していきたい。
→引き続き、取組み・協力を依頼中。
21
7. 中古車の輸出モデル
2)取組み状況
9 昨年度以上の事業者(1社→6社)、販売者側も参加。
9 一方で、海外市場の変化、中古車の仕入れなどの課題を調整中。
9 可能なものから、実施していく方針。
①全体状況
○幅広い事業者の参加
・昨年度は1社であったが、平成24年度は6社がWG等に参加し、輸出実施の事業者数が増え、盛り
上がってきている。
○販売事業者側の参加
・県内の協同組合の参加、個別事業者の問合せもあり、販売事業者側の中古車輸出への関心が活
発化してきた。
② 実 施 に 向 ○輸出に向けた調整
けた状況
・沖縄からの直接の中古車輸出は初めてのことであることから、様々な調整を要している。
・海外バイヤーが求める車種、購買可能な価格水準
・輸送ルートの確保
・輸送に要する費用(港までの輸送費、バンニング費、海上輸送、その他費用)
22
8. 今後の取組み課題の整理
(平成25年6月までの取組みに向けて)
今後の取組み課題と対応案の整理
モデル
台湾混載輸出モデル
課題と対応案の概要
○全体としての輸送品目、貨物量の拡大
→引き続き、荷主への幅広い参加を呼び掛けながら、社会実験を実施し、
輸送品目、貨物量の拡大を目指す
○全体としての輸送品目、貨物量の拡大
○基隆港経由のコンテナ一貫方式のメリットが明確でないこと
→引き続き、荷主への幅広い参加を呼び掛ける。
→香港への輸送ルート・方式について、荷主・物流事業者の意向を踏まえて
再検討する
リーファー混載輸出モ ○複数荷主による共同輸送が成立するほど輸送ニーズが多くないこと
デル(トライアル)
→引き続き、荷主への幅広い参加を呼びかけ、輸送ニーズを発掘していく
新規県産品輸出モデ ○より幅広い新規県産品の輸出ニーズの発掘
ル(トライアル)
→食品とともに、工業製品・メーカーへの参加も呼びかける
香港混載輸出モデル
中古車輸出モデル
○輸出先との調整、輸出する中古車の仕入れ等に調整を要していること
→関係者との調整を踏まえて、中古車輸出の働きかけを継続していく
23
Fly UP