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平成22年度における近畿地区の景品表示法の運用

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平成22年度における近畿地区の景品表示法の運用
平成22年度における近畿地区の景品表示法の運用状況等
平成23年6月17日
公正取引委員会事務総局
近畿中国四国事務所
消
費
者
庁
景品表示法は,消費者庁及び消費者委員会設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する
法律(平成21年法律第49号)の施行(平成21年9月1日)に伴い,公正取引委員会
から消費者庁に移管された。
消費者庁は,一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある不当な
表示及び過大な景品類の提供に対して,景品表示法に基づいて厳正・迅速に対処するとと
もに,景品表示法の効果的・効率的な執行に資するため,同法の普及・啓発に関する活動
を行うなど,消費者取引の適正化に努めている。公正取引委員会は,消費者庁長官から景
品表示法違反事件に係る調査権限を委任され,必要な調査を行っている。
本運用状況は,平成22年度の公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所(以下「近
畿事務所」という。)による調査の結果を踏まえた消費者庁における近畿地区(福井県,滋
賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県及び和歌山県の2府5県)の景品表示法の運用状
況等を記載している。
第1
1
景品表示法事件の処理状況
概
況
景品表示法違反事件については,違反行為者に対して措置命令を行うほか,違反す
るおそれのある行為については関係事業者に対して警告を行い是正措置を採るよう指
導を,違反につながるおそれがある行為については未然防止を図る観点から注意を行
っている。
平成22年度における景品表示法の事件処理件数は,措置命令が5件,注意が61
件の計66件となっている(平成22年度の主要な処理事件は別紙参照)。
表1
事件処理件数
事
(単位:件)
措置命令(注2)
件
警
告
注
意
合
計
21年度
22年度
21年度
22年度
21年度
22年度
21年度
22年度
表
示
事
件
1
5
0
0
34
60
35
65
景
品
事
件
0
0
0
0
2
1
2
1
1
5
0
0
36
61
37
66
合
計
(注1)
件数について,平成21年4月1日から同年8月31日までの間は公正取引委員会において措置等を
採ったものであり,平成21年9月1日以降は近畿事務所が調査を行い,その調査結果等に基づいて消
費者庁が措置を採ったものである(以下同じ。
)。
(注2) 平成21年8月以前において公正取引委員会が景品表示法の規定に基づき行った行政処分は「排除命
令」という(以下同じ。)。
問い合わせ先
公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所取引課
電話
06−6941−2175(直通)
1
2
表示事件
平成22年度の事件処理件数のうち,表示事件が65件で大半(約98%)を占め
ている。その態様の内訳を延べ数でみると,優良誤認(第4条第1項第1号)が32
件(約48%),有利誤認(第4条第1項第2号)が25件(約38%),その他(原
産国表示,おとり広告等:第4条第1項第3号)が9件(約14%)となっている。
平成22年度においては,園芸用資材の性能に関する不当表示,サザエの原産国に
関する不当表示,レストランにおける料理の内容に関する不当表示,牛肉の等級格付
に関する不当表示,スポーツ用品の機能に関する不当表示について,近畿事務所が行
った調査の結果を踏まえて消費者庁において措置命令を行った。
表2
表示事件の内訳
(単位:件)
措置命令
警
告
注
意
合
計
関 係 法 条
21年度
21年度
22年度
21年度
22年度
21年度
22年度
優良誤認
(第4条第1項第1号)
0
4
0
0
19
28
19
32
有利誤認
(第4条第1項第2号)
1
0
0
0
7
25
8
25
0
1
0
0
8
8
8
9
1
5
0
0
34
61
35
66
原産国表示,おとり広告等
(第4条第1項第3号)
合
計(延べ数)
(注)
3
22年度
関係法条が2以上にわたる事件があるため,本表の合計は表1の合計と一致しない。
景品事件
平成22年度の事件処理件数のうち,景品事件は総付景品告示違反が1件で全体に
占める割合は低く(約2%)なっている。
表3
景品事件の内訳
(単位:件)
措置命令
警
告
注
意
合
計
関 係 告 示
21年度
22年度
21年度
22年度
21年度
22年度
21年度
22年度
0
0
0
0
1
0
1
0
総付景品告示
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
0
0
2
1
2
1
合
懸賞景品告示
計(延べ数)
2
第2
景品表示法の執行体制の強化
景品表示法の運用に関しては,これまで消費者庁と公正取引委員会(地方事務所等)
が連携し,その適正な執行に努めてきたところ,より一層の執行強化を図るべく,以
下のとおり協力し,対応していくこととする。
1
違反行為の未然防止
事業者や一般消費者からの景品表示法に係る相談について,消費者庁と公正取引委
員会(地方事務所等)の連携・協力体制を強化することにより,積極的に対応を行い,
景品表示法の未然防止を図る。
また,講演会,説明会等を通じた景品表示法の広報活動について,公正取引委員会
(地方事務所等)においても必要に応じて対応することにより,景品表示法の周知を
図る。
2
端緒業務等の積極化
一般消費者等からの情報提供への対応や端緒段階での補足調査について,消費者庁
と公正取引委員会(地方事務所等)の連携を密にし,より積極的に行う。
3
情報共有の促進
景品表示法を所管する消費者庁及び都道府県並びに消費者庁からの委任を受けて調
査を行う公正取引委員会(地方事務所等)の間における情報共有について,事件処理
の効率化等を図る観点から,ブロックレベルでの消費者庁,都道府県及び公正取引委
員会(地方事務所等)による連絡会議の開催などの取組を行う。
3
別
紙
平成22年度の主要な処理事件
1
措置命令
№
事件名
事
件
概
要
1 コーナン商事㈱
コーナン商事㈱は,平成20年9月ころから平成22年9月2日ころ
に対する件
までの間,
「不織布」と称する園芸用シートを販売するに当たり,商品パ
(22.9.29)
ッケージ,店頭ポップ及び自社ウェブサイト(コーナンeショップ)に
【優良誤認】
おいて,
「べたがけやトンネルに最適。」
,
「●シートの上から散水OK!」
等と,べたがけでも,トンネルがけでも本件商品の上から散水して使用
できる旨の表示をしていたが,実際には,トンネルがけで使用する場合
には,本件商品の上から散水してもほとんど透水しないものであった。
2 ㈱光洋に対する
㈱光洋は,平成22年4月3日,同月10日,同月17日,同月24
件
日,同月25日,同年5月1日,同月3日,同月4日及び同月8日(計
(22.11.30)
9日間)に同社が経営する店舗において販売していたサザエについて,
【原産国表示】 ① 「KOHYO」と称する27店舗にあっては,平成22年4月1日,
同月3日,同月8日,同月15日,同月22日,同月25日,同年5
月1日,同月2日,同月4日及び同月7日にそれぞれの店舗の周辺に
配布した新聞折り込みチラシにおいて「<島根県産他国内産>活サザ
エ貝 1個 100円」等との表示
② 「マックスバリュ」と称する13店舗にあっては,平成22年5月1
日にそれぞれの店舗の周辺に配布した新聞折り込みチラシにおいて
「<島根県産他国内産>活サザエ貝 (5個入)1P 580円」との
表示
をそれぞれ行っていたが,
「KOHYO」と称する27店舗において販売
していたサザエのほとんどすべての,また,
「マックスバリュ」と称する
13店舗において販売していたサザエのすべての原産国は大韓民国であ
った。
3 ㈱ジェイアール
㈱ジェイアール西日本ホテル開発は,同社が運営する「ホテルグラン
西日本ホテル開 ヴィア京都」内で同社が運営する飲食店(ル・タン)において,
「春の行
発に対する件
楽いろどり弁当」を提供するに当たり,平成22年4月1日から同月2
7日までの間,来店者に提示したメニュー,駅等に配布したチラシ,自
(22.12.9)
社ウェブサイト及び同年3月31日に配布した新聞折り込みチラシに
【優良誤認】
「よく味の染みた京地鶏と京豆腐に、とろとろ半熟卵を乗せた 鶏すき
焼き 」等と,本件料理の鶏すき焼きには京地鶏の肉及び半熟卵を用いて
いる旨表示していたが,実際には,本件料理の鶏すき焼きに用いられて
いた鶏肉は京地鶏の肉ではなく,ブロイラーの肉であり,また,平成2
2年4月1日から同月12日までの間,半熟卵は用いられていなかった。
4 シンワオックス
シンワオックス㈱は,通信販売業者を通じて牛肉加工食品を供給する
㈱に対する件
に当たり,平成21年7月ころから同年12月ころまでの間,通信販売
(23.3.3)
業者のカタログ及びウェブサイト並びに上記牛肉加工食品に同封した商
【優良誤認】
品説明書における「ランクA4以上の高級黒毛和牛、焼肉セット」,「国
内産のA4・5の黒毛和牛のみを使用しました」等と,上記牛肉加工食
品には,A4又はA5等級の格付がなされた牛肉のみを用いている旨表
示していたが,上記牛肉加工食品に用いられていた牛肉の大部分がA4
又はA5等級以外の格付がなされた牛肉であった。
4
№
事件名
事
件
概
要
5 ㈱アシックスに
㈱アシックスは,取引先小売業者等を通じて女性用シューズ及び女性
対する件
用スノーボードウェアを供給するに当たり,
(23.3.30)
① 平成22年8月から同年11月までの間,本件シューズの下げ札の
【優良誤認】
表面において,「WATER RESISTANT はっ水素材使用」
と,裏面において,
「この製品は、甲材料(天然皮革)部にはっ水性の
ある素材を使用しております。 雨水やドロハネを弾き、シミ・ヨゴ
レ等を防止します。 ヨゴレを吸収しませんので、日常のお手入れも
かるくふくだけできれいになります。 また当はっ水加工は、天然皮
革の繊維組織内に水を弾く特殊な樹脂をしみこませる加工方法のため
長期間はっ水効果を保持します。」と,また,自社ウェブサイトにおい
て,
「はっ水レザー」と,それぞれ本件シューズの原材料にはっ水加工
が施された皮革が用いられている旨表示していたが,実際には,本件
シューズの原材料にはっ水加工が施された皮革は用いられていなかっ
た。
② 平成22年10月及び同年11月,本件ウェアの下げ札において,
「裾上げシステム 駐車場やトイレで大活躍! ポケットの中のヒモ
を引くと裾が上がり大切なウェアを汚れ・破損から守ります」と,本
件ウェアに裾上げシステムが備え付けられている旨表示していたが,
実際には,本件ウェアに裾上げシステムは備え付けられていなかった。
2
主要な注意事件
消費者庁は,違反行為の存在を疑うに足る証拠は得られなかったが,景品表示法違
反につながるおそれのある行為がみられた場合には,未然防止の観点から注意を行っ
ている。主要な注意事件は以下のとおり。
(1) 表示事件
ア 優良誤認(第4条第1項第1号)
注
意
の
内
容
【飲食店における料理の原材料に係る不当表示】
飲食店を営むA社に対し,店内のメニュー,自社のウェブサイト等において,実際には,イ
タリア産の他の生ハムあるいは紅ズワイガニを使用しているにもかかわらず,料理にパルマハ
ムやズワイガニを使用しているかのように示す表示は景品表示法違反につながるおそれがあ
る旨注意した。
【スポーツウェアの抗菌防臭効果に係る不当表示】
スポーツウェアの製造販売業を営むB社に対し,自社のウェブサイトにおいて,抗菌防臭効
果がないにもかかわらず,「抗菌防臭機能搭載」と示す表示は景品表示法違反につながるおそ
れがある旨注意した。
【玄米の農薬使用量に係る不当表示】
通信販売業を営むC社に対し,自社のウェブサイト等において,実際には,農薬及び化学肥
料を使用して栽培した米であるにもかかわらず,「有機栽培!完全農薬不使用!」等と農薬及
び化学肥料を使用していないかのように示す表示は景品表示法違反につながるおそれがある
旨注意した。
イ
有利誤認(第4条第1項第2号)
注
意
の
内
容
【日本酒の内容量に係る不当表示】
日本酒の販売業を営むD社に対し,日本酒の販売に当たり,新聞折り込みチラシにおいて,
実際には,2000ミリリットル入りを938円で販売するにもかかわらず,「1800ml
5
258円」と示す表示は,景品表示法違反につながるおそれがある旨注意した。
【和菓子販売業者による景品提供に係る不当表示】
和菓子の販売業を営むE社に対し,景品を提供するに当たり,新聞折り込みチラシ等におい
て,実際には,一部の商品は対象外であり当該商品の購入者に対して粗品を提供しないにもか
かわらず,一定金額以上購入した者に対し粗品を提供するかのように示す表示は,景品表示法
違反につながるおそれがある旨注意した。
【家具販売業者による不当な二重価格表示】
家具の販売業を営むF社に対し,家具を販売するに当たり,自社ウェブサイト等において,
実際には,当該「通常価格」と称する価格は,F社が最近相当期間にわたって販売していた価
格ではないにもかかわらず,実際の販売価格に比較対照価格として「通常価格」と称する価格
を併記し,従前に比べて安くなっているかのように示す表示は,景品表示法違反につながるお
それがある旨注意した。
ウ
原産国表示(第4条第1項第3号)
注
意
の
内
容
【衣料品の原産国に係る不当表示】
衣料品の製造販売業を営むG社に対し,婦人用肌着の包装箱に貼付した品質表示シールにお
いて,実際には,ベトナムにおいて製造されたものであるにもかかわらず,「日本製」と示す
表示は,景品表示法違反につながるおそれがある旨注意した。
エ
おとり広告(第4条第1項第3号)
注
意
の
内
容
【中古自動車販売業者によるおとり広告】
中古自動車販売業を営むH社に対し,既に販売済みであり取引の対象とはなり得ない中古自
動車を,中古車情報サイト等に掲載し続けることは,景品表示法違反につながるおそれがある
旨注意した。
(2) 景品事件
総付景品告示事件
注
意
の
内
容
【和菓子販売業者による粗品の提供】
和菓子の販売業を営むF社に対し,店舗に来店した者に対して,1000円以上購入の場合
に200円相当を超えるお菓子箱を,2000円以上購入の場合は400円相当を超えるお菓
子箱を提供することは,景品表示法に違反することになる旨注意を行った。
(取引の価額:1000 円又は 2000 円,提供できる景品類の最高額:200 円又は 400 円)
6
(参考1)
景品表示法による規制の概要
<表示>
優良誤認
(第4条第1項第1号)
商品・役務の品質,規格その他の内容についての不当表示
不実証広告規制(第4条第2項)
優良誤認に該当する表示か否かを判断するために,事業者
に対し,表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出
を求めることができる。当該資料の提出がないときは,当該
表示は不当表示とみなす。
有利誤認
(第4条第1項第2号)
誤認されるおそれの
ある表示
(第4条第1項第3号)
商品・役務の価格その他の取引条件についての不当表示
商品・役務の取引に関する事項について誤認されるおそれがあ
る表示であって内閣総理大臣が指定するもの
1 無果汁の清涼飲料水等についての表示
2 商品の原産国に関する不当な表示
3 消費者信用の融資費用に関する不当な表示
4 不動産のおとり広告に関する表示
5 おとり広告に関する表示
6 有料老人ホームに関する不当な表示
<景品>
一般懸賞
(昭和52年
告示3号)
景品類限度額
懸賞に係る
取引の価額
最高額
5,000円未満
5,000円以上
共同懸賞
(昭和52年
告示3号)
取引の価額の20倍
10万円
額
懸賞に係る売上
予定総額の2%
景品類限度額
最高額
取引の価額にかかわらず
30万円
総付景品
(昭和52年
告示5号)
業種別
景品告示
(4業種)
総
1
2
3
4
総
額
懸賞に係る売上
予定総額の3%
取引の価額
景品類の最高額
1,000円未満
1,000円以上
200円
取引価額の2/10
新聞業
雑誌業
不動産業
医療用医薬品業,医療機器業及び衛生検査所業
7
(参考2)
○不当景品類及び不当表示防止法(抜粋)
(昭和三十七年法律第百三十四号)
(目的)
第一条
この法律は、商品及び役務の取引に関連する不当な景品類及び表示による顧客
の誘引を防止するため、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれ
のある行為の制限及び禁止について定めることにより、一般消費者の利益を保護する
ことを目的とする。
(景品類の制限及び禁止)
第三条
内閣総理大臣は、不当な顧客の誘引を防止し、一般消費者による自主的かつ合
理的な選択を確保するため必要があると認めるときは、景品類の価額の最高額若しく
は総額、種類若しくは提供の方法その他景品類の提供に関する事項を制限し、又は景
品類の提供を禁止することができる。
(不当な表示の禁止)
第四条
事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれか
に該当する表示をしてはならない。
一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のもの
よりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似
の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良である
と示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選
択を阻害するおそれがあると認められるもの
二
商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と同種
若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも取引
の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であつて、不当に顧客を
誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認めら
れるもの
三
前二号に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者
に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自
主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認めて内閣総理大臣が指定するも
の
2
(省略)
(措置命令)
第六条
内閣総理大臣は、第三条の規定による制限若しくは禁止又は第四条第一項の規
定に違反する行為があるときは、当該事業者に対し、その行為の差止め若しくはその
8
行為が再び行われることを防止するために必要な事項又はこれらの実施に関連する公
示その他必要な事項を命ずることができる。その命令は、当該違反行為が既になくな
つている場合においても、次に掲げる者に対し、することができる。
一
当該違反行為をした事業者
二
当該違反行為をした事業者が法人である場合において、当該法人が合併により消滅
したときにおける合併後存続し、又は合併により設立された法人
三
当該違反行為をした事業者が法人である場合において、当該法人から分割により当
該違反行為に係る事業の全部又は一部を継承した法人
四
当該違反行為をした事業者から当該違反行為に係る事業の全部又は一部を譲り受
けた事業者
(報告の徴収及び立入検査等)
第九条
内閣総理大臣は、第六条の規定による命令を行うため必要があると認めるとき
は、当該事業者若しくはその者とその事業に関して関係のある事業者に対し、その業
務若しくは財産に関して報告をさせ、若しくは帳簿書類その他の物件の提出を命じ、
又はその職員に、当該事業者若しくはその者とその事業に関して関係のある事業者の
事務所、事業所その他その事業を行う場所に立ち入り、帳簿書類その他の物件を検査
させ、若しくは関係者に質問させることができる。
2∼4
(省略)
(権限の委任)
第十二条
内閣総理大臣は、この法律による権限(政令で定めるものを除く。)を消費
者庁長官に委任する。
2
消費者庁長官は、政令で定めるところにより、前項の規定により委任された権限の
一部を公正取引委員会に委任することができる。
3
公正取引委員会は、前項の規定により委任された権限を行使したときは、速やかに、
その結果について消費者庁長官に報告するものとする。
○
不当景品類及び不当表示防止法第十二条第一項及び第二項の規定によ
る権限の委任に関する政令
(平成二十一年八月十四日政令第二百十八号)
(公正取引委員会への権限の委任)
第二条
法第十二条第一項の規定により消費者庁長官に委任された権限のうち、法第九
条第一項の規定による権限は、公正取引委員会に委任する。ただし、消費者庁長官が
自らその権限を行使することを妨げない。
9
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