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機械 - 岐阜県産業経済振興センター
機 械 産 業 平成27年度 担当者: 主任研究員 白木 元康 報 告 内 容 ■国内・県内の機械産業 ■金型産業(成形品・自動車部品) 1 国内・県内の機械産業 2 1. 機械産業の分類 • 機械産業は7業種に分類 機械産業は7業種に分類。 分類 はん用機械器具製造業、生産 *平成20年より、一般機械器具製造業 一般機械器具製造業は、はん用機械器具製造業、生産 一般機械器具製造業 用機械器具製造業、業務用機械器具製造業に分離。 用機械器具製造業、業務用機械器具製造業 *従来の電子部品・デバイス製造業と 電子部品・デバイス製造業と精密機械器具製造業 電子部品・デバイス製造業と精密機械器具製造業は、合わせて、 精密機械器具製造業 電子部品・デバイス・電子回路製造業となった。 電子部品・デバイス・電子回路製造業 はん用機械器具製造業 生産用機械器具製造業 機械産業 業務用機械器具製造業 電子部品・デバイス・電子回路製造業 電気機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 出所:日本標準産業分類 第12回改正 輸送用機械器具製造業 3 2.国内製造品出荷額に占める機械産業 全国の機械産業 製造品出荷額等の第1位 製造品出荷額等の第1位は 第1位は輸送用機械器具 全国の製造品出荷額の割合 はん用機械器 具 3.5% 生産用機械器 具 5.4% ・製造品出荷額は、機械産業が最も多く 全体の42.3 。 全体の 3%を占める。 ・機械産業の中でも、輸送用機械が最も多く %を占める。 全体の 全体の18.6% 業務用機械器 具 2.4% 電子部品・デバ イス・電子回路 4.5% 電気機械器具 5.5% 情報通信機械 器具 2.4% その他製造業 57.7% *二番目以降は、電気機械器具5.5%、 生産用機械器具5.4%、 電子部品・デバイス・電子回路4.5%、 はん用機械3.5%となっている。 輸送機械具 18.6% 平成25年経済センサス 〈全 国〉 製造業産業中分類 はん用機械器具製造業 生産用機械器具製造業 業務用機械器具製造業 電子部品・デバイス・電子回路製造業 電気機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 輸送機械器具製造業 機械産業の合計 その他の製造業 全製造業 出荷額(百万円) 9,231,374 14,113,412 6,189,287 11,705,137 14,314,628 6,288,744 48,655,837 110,498,419 150,727,660 261,226,079 シェア 3.5% 5.4% 2.4% 4.5% 5.5% 2.4% 18.6% 42.3% 57.7% 100.0% その他の主要産業の内訳 食料品製造業 繊維工業 木材・木製品・家具・装備品製造業 パルプ・紙・紙加工品製造業 化学工業 プラスチック製品製造業 窯業・土石製品製造業 金属製品製造業 鉄鋼 (従業員4人以上の事業所) 出荷額(百万円) 23,214,492 2,842,300 3,767,078 6,218,270 26,419,817 10,110,431 6,381,826 10,505,907 16,445,103 シェア 8.9% 1.1% 1.4% 2.4% 10.1% 3.9% 2.4% 4.3% 6.3% 出所:平成25年経済センサス 4 3.岐阜県の製造品出荷額に占める機械産業 製造品出荷額等の第1位 製造品出荷額等の第1位は全国と同様 第1位は全国と同様輸送用機械器具 岐阜県の製造品出荷額の割合 はん用機械器 具 5.2% 生産用機械器 具 8.0% 業務用機械器 具 1.2% 電子部品・デバ イス・電子回路 3.6% その他製造業 58.7% 電気機械器具 6.0% 情報通信機械 器具 0.3% 輸送機械 器具 17.0% ・製造品出荷額は、機械産業 機械産業が最も多く全体の 全体の 機械産業 41.3% 41.3%を占める。 ・機械産業の中でも、輸送用機械 輸送用機械が最も多く 輸送用機械 全体の17.0 全体の17.0% 17.0%を占め、構造は全国と同じ。 *二番目以降は、生産用機械器具8.0%、 電気機械器具6.0%、 はん用機械器具5.2%、 電子部品・デバイス・電子回路3.6% となっている。 平成25年経済センサス 〈岐阜県〉 製造業産業中分類 はん用機械器具製造業 生産用機械器具製造業 業務用機械器具製造業 電子部品・デバイス・電子回路製造業 電気機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 輸送機械器具製造業 機械産業の合計 その他の製造業 全製造業 出荷額(百万円) 224,914 345,746 51,042 153,995 261,297 13,761 734,706 1,785,461 2,542,307 4,327,768 シェア 5.2% 8.0% 1.2% 3.6% 6.0% 0.3% 17.0% 41.3% 58.7% 100.0% その他の主要産業の内訳 食料品製造業 繊維工業 木材・木製品・家具・装備品製造業 パルプ・紙・紙加工品製造業 化学工業 プラスチック製品製造業 窯業・土石製品製造業 金属製品製造業 鉄鋼 (従業員4人以上の事業所) 出荷額(百万円) 293,530 94,084 150,592 188,407 276,923 390,948 304,390 341,140 188,165 シェア 6.8% 2.2% 3.5% 4.4% 6.4% 9.0% 7.0% 7.9% 4.3% 出所:平成25年経済センサス 5 4. 全国と岐阜県の機械産業全体に占める 7業種別の出荷額割合 業種別の出荷額割合 平成25 平成25年 25年岐阜県の機械産業出荷額の割合 平成25 平成25年 25年全国の機械産業出荷額の割合 はん用機械器 具 8.4% はん用機械器 具 12.6% 生産用機械器 具 12.8% 生産用機械器 具19.4% 輸送用機械器 具 44.0% 業務用機械器 具 5.6% 輸送用機械器 具41.1% 業務用機械器 具 2.9% 電子部品・デ バイス・電子回 路 10.6% 情報通信機械 器具 5.7% 電気機械器具 13.0% 出所:平成25年経済センサス 電子部品・デ バイス・電子 回路8.6% 回路8.6% 情報通信機械 器具0.8% 器具0.8% 電気機械器具 14.6% 出所:平成25年経済センサス 6 5. 岐阜県の業種別機械産業の位置 岐阜県の機械産業出荷額は全国第 位 岐阜県の機械産業出荷額は全国第17位 ・岐阜県のシェアで一番多い輸送用機械 輸送用機械は全国第16位 輸送用機械 二番目の生産用 生産用機械 生産用機械は第14位 機械 三番目の電気 電気機械 電気機械 は第21位 【単位:億円】 製造品出荷額 (全産業) 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位 岐阜県 愛知県 神奈川県 320,863 162,039 静岡県 大阪府 兵庫県 19位 146,209 144,111 126,817 43,277 機械産業出荷額 愛知県 静岡県 神奈川県 三重県 兵庫県 17位 206,207 75,672 71,259 55,115 50,537 17,854 内、輸送用機械 愛知県 静岡県 神奈川県 群馬県 福岡県 16位 151,552 42,469 34,785 28,760 24,176 7,347 内、生産用機械 愛知県 大阪府 14,870 11,221 神奈川県 茨城県 兵庫県 14位 9,611 9,534 8,067 3,457 その他 順位・出荷額(岐阜県) はん用機械 13位 35位 電子部品・デバイス・電子回路 26位 業務用機械 33位 情報通信機械 2,249 1,539 510 137 内、電気機械 愛知県 静岡県 兵庫県 大阪府 栃木県 21位 16,575 16,030 11,918 9,145 7,637 2,612 出所:平成25年経済センサス 7 6. 事業所数と従業員数 ・平成25年の全国における機械産業の事業所数割合 機械産業の事業所数割合は、製造業全体の 製造業全体の 機械産業の事業所数割合 27.3% 岐阜県では23.6 27.3%であり、岐阜県では 岐阜県では23.6% 23.6%である。 ・従業員数割合 従業員数割合では、全国が 全国が41.2 岐阜県では37.6 従業員数割合 全国が41.2% 41.2%であり、岐阜県では 岐阜県では37.6% 37.6%となって いる。 従業員4人以上の事業所 はん用機械器具製造業 生産用機械器具製造業 業務用機械機器製造業 電子部品・デバイス・電子回路製造業 電気機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 機械産業計 製造業合計 事業所数 岐阜県 割合(%) 176 2.8% 580 9.4% 57 0.9% 76 1.2% 212 3.4% 11 0.2% 346 5.6% 1,458 23.6% 6,184 100.0 全国 割合(%) 7,236 3.5% 19,400 9.3% 4,316 2.1% 4,440 2.1% 9,207 4.4% 1,591 0.8% 10,676 5.1% 56,866 27.3% 208,029 100.0 従業員数 岐阜県 割合(%) 全国 割合(%) 9,764 5.1% 315,928 4.3% 15,332 8.0% 543,449 7.3% 2,402 1.3% 202,652 2.7% 5,370 2.8% 388,209 5.2% 10,555 5.5% 472,547 6.4% 593 0.3% 157,425 2.1% 27,748 14.5% 966,741 13.1% 71,764 37.6% 3,046,951 41.2% 190,733 100.0 7,402,984 100.0 出所:平成25年経済センサス 経済産業省 8 7. 機械産業の輸出額 《岐阜県の機械産業の動向》 輸送用 ・平成26年の機械産業の輸出額は、輸送用 機械器具が一番多く、次に に一般機械 機械器具が一番多く 一般機械器具 機械器具、 器具、 電子部品・デバイス、の順である。 電子部品・デバイス 輸送用機械 電気機械 ・輸送用機械器具 輸送用機械器具は、地域別ではアジアが一 アジアが一 輸送用機械器具 番多く、次に北米、中近東と続く。 番多く 一般機械 ・電子部品・デバイス 電子部品・デバイスは、8割超をアジア 8割超をアジア地域 電子部品・デバイス 8割超をアジア が占めている。その内シンガポールが シンガポールが 26%、 、韓国で23%、 、台湾で22%を占める。 韓国で 台湾で 一般機械 輸送用機械 ・生産用機械器具も 生産用機械器具も、地域別ではアジア アジアが一 生産用機械器具も アジアが一 番多く、次に北米、ヨーロッパと続く。 電気機械の大幅な減少は、情報通信機械 ・電気機械 電気機械 情報通信機械 器具の落ち込みによる。 器具 電子部品・ディ バイス 平成25年 岐阜県の輸出国 はん用機械器具 生産用機械器具 業務用機械器具 電子部品・デバイス 電気機械器具 輸送用機械器具 輸出総額 (億円) 133 1,306 114 866 223 1,871 電気機械 *情報通信機械 H20年1,036億円→H21年486億円(▲53%) →H22年53億円(▲89%) 大手工場の閉鎖 北米 ※平成20年から分類変更のため一般機械は、はん用・生産用・ 業務用の合計 ※電気機械は、情報通信機器を含む 23 382 35 4 35 334 主 要 輸 出 国 (億円) ヨーロッパ 中近東 アジア 内中国 内韓国 6 9 83 40 10 332 5 507 156 52 36 1 34 12 7 752 92 177 23 6 146 68 18 113 306 403 80 9 出所:平成26年岐阜県輸出関係調査 一般機械器具 情報通信機械器具を含む 9 金 型 産 業 (成形品・自動車部品) 10 1.金型産業とは ☆金型 金型はマザーツールであり、 モノづくりの 金型 モノづくりのコア産業(量産品製造の要) 材料・表面処理・精度など金型の善し悪しで成形品の 金型の善し悪しで成形品の質 。 金型の善し悪しで成形品の質が決まる。 金型は、金型企業のノウハウの結晶 ノウハウの結晶であり知的財産 ・ 金型は、一品ごとの受注。 裾野の広い産業。 ・ 金型は、裾野の広い 裾野の広い 量産品の開発部門 開発部門。 ・ 金型製造部門は、量産品の 量産品の開発部門 *金型企業の業態 ・ 金型 兼業 ・ 金型 内製 ・ 金型 専業 *全体の90%を中小零細企業が占めている *全体の %を中小零細企業が占めている(従業員数20名以下) (従業員数 名以下) 11 2. 国内の金型生産額推移(従業員20 (従業員20名以上 20名以上) 名以上 ・国内の金型生産額は、リーマンショック後、 平成22年に底を打ち回復基調にある。しか しながら、平成26年の生産額はリーマンシ ョック直前(平成19年)比では26.4%減少し ている。 ・特に、岐阜県でも生産量の多いプレス用が 28.8%、プラスチック用が31.3%の減少と なっている。 国内の金型品目別生産額推移 (単位百万円) 出所:経済産業省平成26年生産動態統計 平成1 7 年 プレス用 1 7 4 ,8 3 9 鍛造用 1 7 ,6 6 8 鋳造用 1 3 ,5 7 9 ダイ カ スト用 3 8 ,4 6 8 プラスチ ック用 1 6 8 ,0 8 9 ガラス用 6 ,0 3 6 ゴム用 1 2 ,7 2 9 粉末冶金用 7 ,8 6 5 金型合計 4 3 9 ,2 7 4 平成1 8 年 1 9 0 ,9 5 1 2 1 ,1 1 0 1 5 ,1 0 0 5 2 ,7 1 6 1 8 2 ,0 9 8 5 ,4 6 4 1 2 ,5 7 5 7 ,9 4 2 4 8 7 ,9 5 5 平成1 9 年 1 9 4 ,4 9 6 2 0 ,5 4 8 1 3 ,6 2 7 4 8 ,3 4 3 1 7 9 ,0 9 4 4 ,5 3 1 1 1 ,9 9 3 7 ,7 9 0 4 8 0 ,4 2 1 平成2 0 年 1 7 4 ,6 9 7 2 0 ,3 8 2 1 2 ,9 3 9 4 7 ,4 2 6 1 7 0 ,0 8 0 4 ,1 1 2 1 1 ,0 8 0 7 ,5 8 2 4 4 8 ,2 9 8 平成2 1 年 1 3 7 ,9 9 1 1 2 ,3 1 5 7 ,4 5 2 2 4 ,7 5 9 1 1 8 ,5 5 2 3 ,7 4 2 6 ,5 5 0 4 ,5 6 0 3 1 5 ,9 2 1 平成2 2 年 1 2 5 ,2 8 8 1 7 ,3 6 3 7 ,2 0 0 2 5 ,8 5 9 1 1 9 ,6 6 3 3 ,9 3 3 5 ,9 2 8 5 ,6 1 7 3 1 4 ,8 5 1 平成2 3 年 1 2 3 ,3 9 2 1 8 ,0 0 1 8 ,0 5 0 3 4 ,3 1 3 3 ,8 7 8 5 ,9 5 4 6 ,5 6 8 3 1 5 ,4 8 0 平成2 4 年 1 2 9 ,7 7 2 2 2 ,7 8 3 9 ,7 4 0 3 9 ,1 9 3 1 1 5 ,3 2 4 1 1 7 ,5 0 1 3 ,6 2 1 5 ,9 8 9 6 ,4 5 4 3 3 5 ,0 5 3 平成2 5 年 1 2 8 ,8 1 9 2 6 ,2 7 4 9 ,4 1 8 3 8 ,0 1 3 1 1 3 ,9 7 7 3 ,1 9 3 6 ,5 9 8 6 ,6 6 7 3 3 2 ,9 6 0 平成2 6 年 1 3 8 ,4 4 3 2 8 ,7 9 3 7 ,4 8 6 4 1 ,1 5 6 1 2 3 ,0 3 3 2 ,9 1 6 5 ,4 5 2 6 ,5 1 7 3 5 3 ,7 9 4 H26年 - H19年(増減額) △ 56,053 8,245 △ 6,141 △ 7,187 △ 56,061 △ 1,615 △ 6,541 △ 1,273 △ 126,627 H26年/H19年比(%) 71 .2 % 1 4 0.1 % 54 .9 % 85 .1 % 68 .7 % 64 .4 % 45 .5 % 8 3.7 % 73 .6 % 12 3. 国内の金型出荷額推移 平成25 過去のピークである 平成25年の国内の金型出荷額は 25年の国内の金型出荷額は1 年の国内の金型出荷額は1兆2,284億円 2,284億円であるが、過去の 億円 過去の 平成10 1兆8,672億円 34.2% 平成10年 10年の1 8,672億円に対し、34.2 億円 34.2%の減少(6,388 減少(6,388億円減) 6,388億円減)となっている。 億円減) 出所:平成25年経済センサス その他の金属同部品・付属品 ゴム・ガラス型 鋳造型・ダイカスト型 プラスチック型 鍛造型 プレス型 13 4. 全国の金型の型別出荷額推移 *プレス型とプラスチック型 *プレス型 プラスチック型が多いのが特徴 800,000 単位:百万円 全国の型別金型出荷額推 出所:平成25年経済センサス 700,000 600,000 プレス型 500,000 プレス型 鍛造型 400,000 鋳造型・ダイカスト型 プラスチック型 300,000 200,000 100,000 その他の金属同部品・付属品 ゴム・ガラス型 プラスチック型 その他の金属同部品・附属品 ゴム・ガラス型 鋳造型・ダイカスト型 鍛造型 0 14 5. 岐阜県の金型出荷額推移 534億円 億円であり、平成9年のピーク時800 800億 平成25年の岐阜県の金型出荷額は534 534 億円 800 億 円に対し、33.3 33.3%の減少( 33.3%の減少(266 %の減少(266億 266億円)となり、国内全体と同様に減少している。 円) 出所:平成25年経済センサス その他の金属同部品・付属品 ゴム・ガラス型 プラスチック型 鍛造型 鋳造・ダイカスト型 プレス型 15 6. 岐阜県の金型の型別出荷額推移 *全国と同様プラスチック型とプレス型が多い プレス型 16 7. 岐阜県の金型産業の位置 平成25年の金型出荷額534億4百万円 全国5位 シエア4.3% ≪岐阜県の主な用途別金型の位置≫ 鋳造用(ダイガスト含む) 全国4位 百万円 シェア6.2% 全国 位 出荷額60億 出荷額 億84百万円 シェア % プラスチック用 全国5 全国5位 出荷額213 出荷額213億 213億98百万円 98百万円 シェア5.7 シェア5.7% 5.7% プレス用 全国6 全国6位 出荷額191 出荷額191億 191億51百万円 51百万円 シェア4.0 シェア4.0% 4.0% 鍛造用 全国8 全国8位 出荷額12 出荷額12億 12億81百万円 81百万円 シェア2.7 シェア2.7% 2.7% 17 8. 用途別都道府県順位 (1) プラスチック用出荷額シェア 鋳造用(ダイカスト用含む)出荷額シェア 愛知 16.2% その他 23.5% 愛知 15.7% その他 31.7% 大阪 9.6% 広島 15.9% 新潟 3.6% 富山 3.9% 富山 8.1% 大阪 4.9% 長野 5.0% 靜岡 9.1% 三重 5.8% 埼玉 5.9% 東京 4.1% 岐阜 6.2% 経済産業省出所:平成25年経済センサス 靜岡 6.8% 群馬 2.9% 長野 4.6% 埼玉 5.1% 神奈川 5.5% 岐阜 5.7% 経済産業省出所:平成25年経済センサス 18 8. 用途別都道府県順位 プレス用出荷額シェア 鍛造用出荷額シェア 広島 2.7% 神奈川 23.3% その他 23.4% (2) その他 17.0% 愛知 21.4% 新潟 2.7% 福岡 2.9% 長野 3.4% 愛知 16.8% 兵庫3.5% 広島 3.9% 大阪 4.6% 群馬 5.9% 静岡 8.3% 岐阜 4.0% 経済産業省出所:平成25年経済センサス 岐阜 2.7% 大阪 17.6% 兵庫 2.8% 福岡 4.5% 靜岡 5.6% 埼玉 6.7% 京都 16.4% 経済産業省出所:平成25年経済センサス 19 8. 用途別都道府県順位 その他の金属用・同部品・附属品出荷額シェア ゴム・ガラス用出荷額シェア 茨城 4.5% 新潟 5.7% (3) その他 19.4% (岐阜 1.6%) 1.6%) 福島 6.3% その他 35.5% 愛知 21.5% (岐阜: 2.3%) 愛知 13.4% 千葉 8.7% 岡山 7.0% 兵庫 11.1% 埼玉 7.4% 大阪 7.9% 神奈川 8.2% 東京 9.1% 経済産業省出所:平成25年経済センサス 大阪 7.5% 奈良 3.0% 長野 岡山 4.3% 3.9% 岩手 3.1% 靜岡 3.5% 神奈川 5.2% 埼玉 3.8% 経済産業省出所:平成25年経済センサス 20 8. 用途別都道府県順位 (4) その他の非金属・同部品・附属品出荷額シェア 愛知 15.2% その他 29.2% 岩手 9.9% 岐阜3.3% 岐阜3.3% 靜岡 9.9% 大阪 7.0% 京都 4.4% 福岡 4.4% 東京 7.5% 埼玉 5.2% 経済産業省出所:平成25年経済センサス 21 9. 金型業界を取り巻く環境 ①顧客(完成品メーカー・サプライヤー等)の海外進出(現地生産) ➢海外市場の拡大、円高の進行への対応 ➢国内需要の減少 ②海外が生産拠点になり、金型技術の流出が懸念 ➢海外生産の保守用等の名目で、「図面」や「加工方法」を無償提供させられる ➢提供図面等を基に、現地メーカーがより安く作ってしまう(国内受注減少) ➢日本金型工業会(業界)としても、図面の外部流出を防ぐ活動 ③新興国の金型精度も大幅に向上 ➢日本製品は高品質であるが、その優位性は相対的に低下 ➢この為、一定品質を充足すれば、価格が高い日本製品に拘らない ➢特に樹脂成形用金型はキャッチアップが進行、日本へ輸入される金型の 3分の2は樹脂成形用 ④下請け体質による受注待ち ➢一般に設備投資負担が大きい為、中小企業への下請けが多い業界 ➢ゆえに営業活動がなく受注減少へ 22 10. 金型業界の問題 金型業界の問題 1.低価格化 2.短納期化 3.受注減少 完成品メーカーは、高品質で低価格しかも短納期の要請 ➢特に、販売価格から逆算コストにより金型価格を要求 高品質は当たり前で、価格 高品質は当たり前で、価格重視 は当たり前で、価格重視 (品質が世界一でも、仕事は取れない) ➢ただ、「短納期化」については海外金型メーカーと比較すると、最終納期までの期間 は日本メーカーの方が3割程早い。(試作段階での作り込みが出来ているため) 完成品メーカーの海外シフトにより受注減少(現地生産・現地調達) ➢ 完成品メーカーの生産拠点の海外移転と現地生産・現地調達の考え方から、 国内金型メーカーの受注は大幅減少となっている。難易度の高いものは日系・ 欧米系、それ以外を海外現地企業とする使い分けをしている。 ➢ また、国内金型メーカーの受注減少要因は、主要なユーザー産業である自動車 メーカーやサプライヤーをみてみると、生産拠点の海外移転だけに留まらず、 モデルチェンジサイクルの長期化・機種の統廃合・部品の共通化などによる 金型点数の減少も大きく影響している。 23 11. 金型業界の海外展開 但し、最近では「円安」と「海外 品質の低さ(修復コスト大)」に より、国内回帰の動きあり 1.海外へ展開 *取引先からのコストダウン要求に対応 ⇒ *取引先からの海外進出の要請に対応 ⇒ 採算確保 協力企業として受入れ 国内市場の縮小の懸念(国内の空洞化と受注減少)もあるため、現在の受注先 からの仕事は維持したい。さらに、販路確保と拡大の為にも、海外での新規開拓 も図りたい。 <生きていく為、リスクをとって積極的に対応> 2.国内生産に留まる 高い技術と高付加価値製品の製造ができる企業であり、取引先も国内にある開 発部門である。このため、技術流失を懸念する。 <今後も「コア」的な技術は国内に残るため、受注はある> 3. 海外へは消極的 (多くは情報も少なく、資金的にも困難) 中小零細企業では資金が不足。さらに、現地でのネットワークも無く、受注も不安。 行きたくても行けない 24 12. 金型の外注政策 ➢平成26年の日本の金型内製率は26.4%で、 金型品目別の自家用使用率推移 70% 約4分の3は外注による。 60% 50% 40% プレス用 鍛造用 鋳造用 ダイカスト用 プラスチック用 ゴム用 粉末冶金用 金型合計 ➢過去、「金型の内製化」は言われてきたが、 結局大きな変化は見られず(概ね横ばい) なぜか 30% 20% 10% 0% 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 金型品目別の自家用使用率の推移 プレス用 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 H26年-H19年比(増減P) 23.6% 23.7% 27.6% 31.9% 27.2% 28.7% 29.0% 23.8% 27.2% 24.3% 22.7% ▲ 9.2 鍛造用 58.8% 61.9% 56.5% 58.4% 59.2% 55.0% 53.9% 55.0% 50.9% 42.4% 42.8% ▲ 15.6 鋳造用 26.9% 24.5% 22.3% 24.8% 18.1% 23.5% 22.9% 21.0% 19.0% 29.4% 24.1% ▲ 0.7 ダイカスト用 プラスチック用 31.6% 29.3% 24.9% 23.9% 24.3% 28.9% 30.1% 27.8% 26.5% 28.4% 29.8% +5.9 17.9% 18.9% 21.7% 22.7% 22.6% 29.8% 25.3% 26.4% 24.5% 25.3% 26.8% +4.1 出所:経済産業省平成26年生産動態統計 ゴム用 24.8% 22.8% 23.8% 27.0% 24.2% 30.5% 28.5% 24.8% 22.6% 32.9% 36.4% +9.4 粉末冶金用 11.1% 12.2% 8.7% 7.9% 10.5% 12.5% 10.4% 9.9% 9.4% 11.0% 10.7% +2.8 〇金型産業は設備集約型であり、投資負担 が大きい(CAD・CAM、NC加工機等) 〇複雑なものになると、金型の設計・加工・ 組立に高い熟練度を要する 金型合計 22.8% 23.4% 25.5% 27.8% 25.7% 29.5% 27.9% 26.4% 26.8% 26.3% 26.4% ▲ 1.4 ※ガラス用は少額につき反映されず。 〇内製化するには、コストが合わない 〇大手メーカーは、とにかく安くて良いモノが あればよい 結果、外注の利用となる(下請け依存) 25 13.金型業界で受注を維持するには 1.大手メーカーと強い結びつきがある 2.高い技術力で他社を凌ぎ、メーカーに信頼がある 3.川下の量産工程も取り入れ、金型設計から成形までの 一括受注を増やす 4.メーカーの内製化の部門となる 5.メーカーの使いやすい零細企業となる (小回りが利き、 低価格かつ高品質) 26