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工業塗装におけるゴミブツ不良 削減提案
工業塗装におけるゴミブツ不良 削減提案 2015年10月2日 工業塗装技術セミナー 業 IN 北海道 CEMA Automotive協議会 片山眞司 1 本日の議題 1.マツダ時代のゴミ・ブツ対策 時代 ブ 対策 ハイレフコートの事例 事例 2 フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 2.フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 3. ミ ブツ塗装ライン診断の事例 3.ゴミ・ブツ塗装ライン診断の事例 4.異業種から学ぶこと クリーンルーム クリ 無細菌室 安全キャビネット 5. ジキ対策 5.ハジキ対策 1.マツダ時代のゴミ・ブツ対策 時代 ブ 対策 ハイレフコートの事例 事例 2 フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 2.フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 3. ミ ブツ塗装ライン診断の事例 3.ゴミ・ブツ塗装ライン診断の事例 4.異業種から学ぶこと クリーンルーム クリ 無細菌室 安全キャビネット 5. ジキ対策 5.ハジキ対策 マツダ時代のゴミ・ブツ対策 ハイレフコート ハイレフコートとは;高級車にふさわしい鏡のような平滑性と高耐擦り傷性をもった塗装、 そのためにタレ限界40μmのクリヤ塗料を60μm、タレ防止のため塗装後すぐボディを 回転し焼き付ける工法 ハイレフコート新工場への展開の問題と解決策 1.問題 ① ボディを回転するのでボディ内部からのゴミ発生が多い ② 塗膜が硬いのでゴミ不良の手直しに1点あたり30分かかっている ③ 実績が既存ラインでの2台/直の少量生産しかなく、台当たりゴミ欠点数が 5点もあり、400台/直の新工場では生産が成り立たない 2 目標設定 台当たりゴミ欠点数 5 → 0.025(1/200) 2.目標設定 0 025(1/200) 3.解決策 ① 持ち込みゴミの削減 * 回転エアブロー;圧縮エアでなくブロアによる大風量ブローオフ、摸擬粉塵を 使って風速、ノズル配置の最適化など効果を確認 → 効果大 * 「オストリッチ除塵装置」+除電ブロー ② 指触乾燥と通常乾燥の分離;ウエット塗膜の状態下でのゴミ付着を抑える ため指触乾燥に赤外線方式を採用、その後ボディはハイレフコート台車から 一般台車に移載 般台車に移載、通常乾燥工程へ 通常乾燥工程へ → 効果大 ③③工程内全ての気流解析を行い溜まり部を排除 ③ ③③ブツ対策として塗料供給のろ過を見直し、繊維ゴミの出ないフィルターの採用 ④ ③イレフコートハイレフコート ③イレフコ トハイレフコ ト や複数個所へのフィルター設置 や複数個所へのフィルター設置、配管内の段差、隙間、溜まり部の徹底排除 配管内の段差 隙間 溜まり部の徹底排除 ⑤ 塗装の全自動化、主要Jigの毎回洗浄、その他 → 効果大? ゴミ・ブツ対策の結果といま思うこと 4.結果 4 結果 台当たりゴミ欠点数 0.1 0 1 (1/50) 目標未達であるが手直し用ツール改善による時間短縮もあり、400台/直の 量産技術は立ち上げ時の大きな不具合もなく確立できた 5.その後、ほぼ全ての国内外自動車メーカーから見学者、その中でGMと 現代自動車は技術導入を希望したので、工法、作業工程の詳細を開示 したが両社ともハイレフコ トの成否はゴミ・ブツ対策の総合力にかかっている したが両社ともハイレフコートの成否はゴミ・ブツ対策の総合力にかかっている、 特許を買うだけではNGと理解し、技術導入を諦めた 6.「ゴミ・ブツ対策を永遠の課題」 6 「ゴミ・ブツ対策を永遠の課題」 にしないため、いま思うこと; にしないため いま思うこと; 現場管理や清掃メンテナンスに頼りすぎない設備仕様を追求すべき、全行程の 温湿度管理やゴミ溜まりのない換気、フィルターのグレードUpを推進する時期に きているのでは? (参考) ドイツ設備メーカーは乾燥炉に中性能フィルターを既に採用している ホンダUKバンパーラインで差を痛感 自動車塗装ラインで一般的なゴミ対策 ミストスプレー加湿器 塗装設備用フィルターの問題 ゴミ溜まり 粗塵用フィルター(塗装ブース用) 粗塵用フィルタ (塗装ブ ス用) 捕集効率98% at >10μm 粗塵用フィルター(乾燥炉用) 粗塵 (乾燥炉 ) 捕集効率90% at >10μm 1.マツダ時代のゴミ・ブツ対策 時代 ブ 対策 ハイレフコートの事例 事例 2 フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 2.フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 3. ミ ブツ塗装ライン診断の事例 3.ゴミ・ブツ塗装ライン診断の事例 4.異業種から学ぶこと クリーンルーム クリ 無細菌室 安全キャビネット 5. ジキ対策 5.ハジキ対策 ゴミの特性 パーティクルカウンターで吸引サンプリングするのと 落下ゴミでは粒子径分布が異なるので注意が必要 租塵フィルター、中性能フィルター、HEPAフィルターの動画 租塵フィルター 中性能フィルター HEPAフィルターの動画 http://www.snk.co.jp/particle/example2.html フィルター性能検査方法別の捕集効率 各種フィルター 慣性衝突フィルターの奨め 慣性衝突フィルターの特徴 捕集効率90-98% at >1μm 1.マツダ時代のゴミ・ブツ対策 時代 ブ 対策 ハイレフコートの事例 事例 2 フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 2.フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 3. ミ ブツ塗装ライン診断の事例 3.ゴミ・ブツ塗装ライン診断の事例 4.異業種から学ぶこと クリーンルーム クリ 無細菌室 安全キャビネット 5. ジキ対策 5.ハジキ対策 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 1 1/6 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 1 2/6 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 1 3/6 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 1 4/6 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 1 5/6 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 1 6/6 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 1/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 2/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 3/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 4/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 5/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 6/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 7/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 8/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 9/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 10/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 11/12 樹脂成型部品塗装ライン診断 - 2 12/12 小型手吹き塗装ライン診断 1/13 小型手吹き塗装ライン診断 2/13 小型手吹き塗装ライン診断 3/13 小型手吹き塗装ライン診断 4/13 小型手吹き塗装ライン診断 5/13 小型手吹き塗装ライン診断 6/13 小型手吹き塗装ライン診断 7/13 小型手吹き塗装ライン診断 8/13 小型手吹き塗装ライン診断 9/13 小型手吹き塗装ライン診断 10/13 小型手吹き塗装ライン診断 11/13 小型手吹き塗装ライン診断 12/13 小型手吹き塗装ライン診断 13/13 1.マツダ時代のゴミ・ブツ対策 時代 ブ 対策 ハイレフコートの事例 事例 2 フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 2.フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 3. ミ ブツ塗装ライン診断の事例 3.ゴミ・ブツ塗装ライン診断の事例 4.異業種から学ぶこと クリーンルーム クリ 無細菌室 安全キャビネット 5. ジキ対策 5.ハジキ対策 クリーンルームの清浄度 周辺環境の清浄度 0.15mg/m3 クリーンルームの構造 乱流式と層流式クリーンルーム 乱流式クリーンルーム 層流式クリーンルーム どちらもゴミ溜まりの無い気流になっている 用途別クリーンルームのクラス クリーンルームの4原則 クラス別のクリーンスーツ 無細菌室と安全チャンバー 1.マツダ時代のゴミ・ブツ対策 時代 ブ 対策 ハイレフコートの事例 事例 2 フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 2.フィルターのゴミ捕集メカニズムと特徴 3. ミ ブツ塗装ライン診断の事例 3.ゴミ・ブツ塗装ライン診断の事例 4.異業種から学ぶこと クリーンルーム クリ 無細菌室 安全キャビネット 5. ジキ対策 5.ハジキ対策 ハジキ対策の注意点 ハジキはゴミ・ブツのように核がないので原因究明、対策がやっかい 1.大気圧露点と圧力露点 大気圧露点がー17℃でも圧力露点が10℃なので、 冬季の休日明けなどは結露して水ハジキや高電圧 異常の原因となるので要注意 常 因と 注意 圧力露点を下げるには吸着式の除湿器は効果的 2.無給油機器は禁油機器と違う 2 無給油機器は禁油機器と違う 無給油機器でも組み立て時にシリコン油脂を塗布 することも多いので要注意、「禁油品」を必ず指定 して下さい 3.塗料系はシンナー洗浄するが圧縮エア系はエア パージくらいしかできないので ネジ配管は避けるべき パージくらいしかできないので、ネジ配管は避けるべき ハジキチェックの精度はあまり期待できない ご清聴ありがとうございました。 ご清聴ありがとうございました 引用文献; 関西ペイント 「塗料の研究」 151号、154号、155号 67