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YCU地域貢献白書

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YCU地域貢献白書
YCU地 域 貢 献白書
2015
横浜市立大学の地域貢献
横浜市立大学では、平成17年度の法人化を契機に「地域貢
献」を大学の基本方針のひとつに掲げ、本学の多くの教員・研究
育成や研究成果・知的資源の社会への還元等による地域貢献に
力を入れて取り組んでいます。
者が個人レベルで地域に足を運び、実践的な教育・研究活動を
また、平成27年度より大学コンソーシアム山梨(11大学)と
通じながら、地域や地域団体などの方々と共に多様化・複雑化す
本学が協力して申請した「地(知)の拠点大学による地方創生推
る様々な地域課題に向き合ってきました。
進事業」
(大学COC+事業)が採択され、さらにその活動範囲が
少子高齢化や国際化の進展に伴い、地域が直面する課題はま
すます複雑かつ多様化し、これらの地域のニーズに応え、地域と
広がってきています。
本学が果たすべき使命は、グローバルな視野を持って活躍で
の連携を組織的に取り組み、なおかつ、積極的に推進するため、
きる人材や、地域医療を支える医師、看護師等を育成することで
平成21年4月に「地域貢献センター」を設置しました。地域社会
す。さらには、教育・研究活動を通じながら、地域課題の解決に向
が抱える課題を発掘し、教員と学生、そして地域住民が一緒に
けた取組や市民への生涯学習機会の提供、県内で唯一の公立
なって課題を解決する「教育を通じた人材の育成と地域貢献」に
大学附属病院を有する大学として、高度で先進的な医療を地域
積極的に取り組んできました。
の皆さんに提供するなど、市民に支えられた公立大学として地
平成25年8月に文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学
域に貢献することと考えています。
COC事業)」※の採択を受け、横浜市が推進している「環境未来
この地域貢献センターが中心となり、地域住民、企業、自治体な
都市」構想の実現のため、市が進める様々な取組と連携した人
どからの講師派遣や産学連携、そして地域課題の解決に向けた
材開発教育、地域貢献活動を通じて、活動が一段と活性化しまし
研究などの各種依頼・協力要請などの総合窓口としての役割を果
た。具体的には、学内資源と学外ニーズのマッチング強化によ
たし、さらには、地域社会のシンクタンク機能を十分に発揮するな
る、教員が取り組む地域貢献活動の拡充や全学生を対象とした
ど、市民に貢献する大学として、より一層取り組んでいきます。
地域に関する科目の充実、さらに地域活性化及び健康に暮らせ
るまちづくりを進めているサテライト拠点の運営や、環境に関す
※文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」
地域再生・活性化の核となる大学を支援することを目的に平成25年度から
開始された事業で、本学は初年度の募集において採択されました。
る普及・啓発を行うYES講座の拡充実施など、従来の取組をさら
に発展させています。これらを通じて、地域が求めている人材の
01
横浜市立大学 地域貢献センター長 重田 諭吉
平成25年度文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」選定取組
〈横浜市立大学が地域へ貢献する6つの取組〉
01 大学の知的資源の市民への還元
………………………………………… 07
市民の学習意欲に応えるため、大学の知的資源を活用し、多様な生涯学習講座を開催
するとともに、社会人が体系的に学習できる機会を提供しています。
市民公開講座/シンポジウム・フォーラム/小中高校生向けの取組/高校との連携事業/
留学生と地域との交流/地域の要請に応じた出前講座・講師派遣/自治体と共に取り組む市民啓発活動
02 診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
環境未来都市構想推進を目的とした地域人材開発・拠点づくり事業 ………… 03
大学の知的資源の市民への還元
目 次
………………………… 09
患者本位の医療を進めるとともに、地域医療機関との連携体制を強化し、地域医療の充
大学病院における地域医療への貢献/患者本位の医療を進めるための病院機能の整備/
災害や救急活動での貢献/医療知識の提供
03 地域医療の向上への貢献 …………………………………………………… 12
地域医療枠として医学部の定員拡充、地域医療機関への医師紹介・推薦を大学全体で
取り組むことにより、人材育成、地域医療の向上に貢献しています。
地域医療の向上への貢献
実・向上に貢献しています。
地域の医師・看護師不足解消に向けた取組/地域医療連携の推進/地域の医療向上への取組
地域や産業界への積極的な技術移転とともに、新技術の開発や地域課題の解決等に貢
献しています。
産官学連携/研究成果の社会還元と実用化/教員地域貢献活動支援事業/
国際ネットワークによる都市問題の解決/審議会等への参画
05 学部・大学院を通じた人材育成
…………………………………………… 15
時代の変化に対応しつつ社会を支えていく人材、横浜市の抱える政策的課題を実践的
に研究・解決できる人材、教育研究成果を世界に発信できる人材等を育成しています。
06 施設の開放 ……………………………………………………………………… 17
大学の施設を積極的に地域に開放し、地域との交流及び地域貢献に努めています。
図書館の市民開放/大学施設の開放/研究施設の開放/大学見学/一般公開/公開イベント
〈データ集〉
平成27年度市民公開講座開催実績 ……………………………………………… 19
学部・大学院を通じた人材育成
教育を通じた地域志向の人材育成/寄付・支援講座/学生が取り組む地域貢献活動支援事業/
キャンパスタウン金沢/課外活動/ボランティア支援室
研究成果や知的財産の産業界への還元
04 研究成果や知的財産の産業界への還元 ………………………………… 13
平成27年度教員地域貢献活動支援事業 ……………………………………… 21
平成27年度学生が取り組む地域貢献活動支援事業 ………………………… 22
施設の開放
02
平成25年度文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」選定取組
環境未来都市構想推進を目的とした
地域人材開発・拠点づくり事業
「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」は、地域再生・活性化の核となる大学を支援することを目的に平成25年度から開始
された事業で、本学は初年度の募集において採択されました(319校中52校採択)。
「環境未来都市」構想の実現のため、横浜市
が進める様々な取組と連携した人材開発教育、地域貢献活動を主軸とした事業を進めています。
みなさんのチカラと大学のチカラをかけ合わせて
社会をうごかす 課題をうごかす
地域をうごかす 横浜をうごかす
世界をうごかす 時代をうごかす
小さなことから、
大きなことまで、
「うごかすチカラ」
を
持つ大学に成長したいという意味を込めています。
03
※環境未来都市とは…環境問題や超高齢化への対応などの様々な社会的
課題に総合的に取り組んで活力ある都市をつくる、国
家戦略プロジェクトのひとつです。
横浜市は、平成23年12月、国から
「環境未来都市」に
選定されました。
地域志向の教育・カリキュラム改革の推進
地域志向科目の設置
大学 COC 事業の取組の一つとして、地域が直面している様々な課題解決に資する人材育成に力を入れています。地域の課題
を発見し解決策を考える等、地域に関連する科目「地域志向科目」を平成 27 年度設置しました。平成 28 年度からは全学生
が 1 科目以上履修することが義務付けられます。
地域実践プログラムの実施
本プログラムは地域に貢献できる人材を育成する上で、地域社会や産業などが抱える課題を読み取り、それに対する解決策
を提示できる人材を育成することを目的として平成 26 年度に国際総合科学部で設置されたプログラムです。
地域課題の解決を目指す上で必要となる科目を「地域実践科目」と位置付け、学系ごとに一定数取得した学生には修了証を
発行します。地域実践科目は基礎・応用・インターンシップの 3 種類に分類され、「基礎」は座学を中心に地域社会や産業等
が抱える課題について理解するための科目群、「応用」は課
題に対してより能動的に学習するアクティブ・ラーニング科
目、「インターンシップ」は企業、NPO 等の団体での活動を
体験するインターンシップ科目です。
地域実践科目
の指定
25 年度
26 年度
27 年度
29 年度
(目標値)
15 科目
102 科目
109 科目
120 科目
「地域実践プログラム」修了証授与までの流れ
4月/9月
地域実践プログラム
参加申請
4月∼3月
4月∼3月
学習プランに沿った
履修
ポートフォリオ
作成
9月/3月中旬
修了
認定
履修期間は1年間とは限らず、
各自の学習プランに応じて
決められます。
サポートプログラムの設置
地域実践プログラムを履修する学生に対して、地域活性化の活動のために必要とされる様々なスキル習得のための講座を開
設しています。
平成27年度に開講した講座
・「映像制作講座」(全8回)
開催日:6月26日∼11月20日
会 場:金沢八景キャンパス 情報教育実習室
UDCN 並木ラボ、tvk テレビ神奈川
・「広報スキル基礎講座」(全8回)
開催日:9月28日∼11月16日
会 場:金沢八景キャンパス セミナー室、大会議室等
関内拠点・さくら WORKS
サポートプログラム「映像制作講座」
テレビ会社のスタッフから動画撮影や発
信のノウハウを学び、
実際に番組を制作し、
発信までを体験できる講座を開講。
今後市大の学生地域貢献活動・ボランティ
ア活動等を学内外へ発信していくことを
目標にしている。
アクティブ・ラーニング推進プログラム
ディスカッション、グループワーク、フィールドワークなどアクティブ・ラーニングを通して、学生が課題発見・解決能力
を身に付ける取組を推進し、地域をフィールドに学生が学びを広げることができるようサポートしています。
(平成 26 年度∼)
平成27年度採択プログラム
・横浜の地元企業の価値評価分析を通じた課題発見とそのソリューションの提言
・地域活性化のネットワークプロジェクト
・神奈川県における外国につながりを持つ生徒の教育支援
・学生の集いを通じた政策提言
・起業体験プロジェクト @PIA フェスタ
・福島県いわき湯本地域に学ぶ都市再生モデルと横浜市への応用
04
学生の地域貢献活動推進
学生が取り組む地域貢献活動支援事業
学生が地域の課題に取り組む多様な活動を推進するため、大学が助成金をはじめとするサ
ポートを行っています。初黄・日ノ出町地区での安全・安心のまちづくり、市内小中学校に
訪問して行う健康・医療教育、科学実験教室、金沢区の地域資源を活かしたまちづくりなど、
自治体や地域と連携しながら学生が活動に取り組んでいます。➡詳細は P15、P22
ボランティア支援室の運営
平成 27 年1月からボランティア窓口を一元化するため、ボランティア支援室を設置しました。
専門のコーディネーターを配置し、学生の活動支援体制の強化に努めています。地域貢献を
推進するとともに、学外での実践的な活動を通じて学生の主体的な学びを助長し、豊かな人
間性と倫理観を備えた人材育成を図っていきます。また、地域課題に対応したボランティア
支援室独自のプログラムを学生主導で企画・運営していくことを特色としています。
➡詳細は P16
サテライト拠点の設置・活用推進
2か所の拠点(UDCN 並木ラボ、関内)を設置し、地域ニーズの収集や情報発信等を推進しています。
UDCN 並木ラボ(金沢シーサイドタウン)においては、特に超高齢社会が抱える課題の解決に向け、他の地域のモデルとなるよ
うな事業を検討・展開します。また、行政や企業、NPO 等と密接な連携を図り、①身近なつながり・支え合いの仕組みづくり、
②安心して暮らせるまちづくり、③大都市(横浜)型の地域介護・医療連携システムの構築を目標に、コミュニティの活性化や
健康に暮らせるまちづくりに取り組んでいます。
関内拠点においては、市内中心部の立地を生かして、行政や企業、NPO の方々と密接に連携を図り、積極的な情報発信や地域課
題の解決に取り組んでいます。
UDCN 並木ラボ
金沢区並木地区(金沢シーサイドタウン)
の空き店舗を利用した拠点から、超高
齢社会が抱える課題を解決するため、
地元組織と連携しながら、
「コミュニティ
の活性化」
「健康に暮らせるまちづくり」
に向けた取組を実施しています。
健康づくり出前講座
関内拠点
環境未来都市ワークショップ
教員地域貢献活動における調査研究分
析の拠点として活用するとともに、大
学院の講義や市民参加型ワークショッ
プを開催しています。
環境未来都市に関するテーマについて、さまざ
まなゲストを迎え、トークや映像を楽しみながら、
少人数のワークショップ形式で参加者とともに
考える講座を4回開催しました。➡詳細は P20
健康づくりに関するミニ講話と簡単なエクササ
イズ、個別健康相談で構成する月2回のペースで
地域住民向けに開催する講座で、UDCN 並木ラ
ボを中心に金沢区内の会場で出張講座も実施し
ました。
UR都市機構による金沢シーサイドタウンにおける活性化等推進に係る連携協定
横浜市立大学とUR都市機構神奈川地域支社は、今後、少子高齢化が進行する中で、金沢シーサイドタウンにおける諸課題に対応する研究や取組を推
進し、団地や地域の活性化、良好なコミュニティ形成等に資することを目的として、連携協定を締結しています。
この協定の中で、今まで「都市デザイン連続講座」の開催、大学サテライト拠点としてのUDCN並木ラボの設置、健康づくりイベントなどを行って
います。
05
教員の地域貢献活動支援事業
大学COC事業採択をきっかけに、事業を拡大
従来取り組んできた教員の地域貢献活動支援事業を平成 26 年度からは協働型の他に本学の教員主導で行うインキュベーショ
ン型を設け、大学 COC 事業の核となる「環境未来都市」構想の実現に向けた研究を進めています。環境や超高齢社会対応など、
さまざまな地域課題に取り組んでいます。
「ブルーカーボン横浜プラットフォーム『山下公園前海域等における海域環境改善の調査研究』」
横浜市温暖化対策統括本部「横浜ブルーカーボン」事業や横浜市環境創造局の「きれいな海づくり事業」などの取組もふまえ、
横浜港の海域環境改善につながる山下公園前海域の沖合にある海藻の生育に適した浅場での海中地形と生物の調査及び画像
情報収集、海中生物の多様化により貧酸素状態改善を促す海中デザインの実施、海域環境を科学的に把握できる海中リサー
チダイバーなどの人材育成プログラム開発などに八千代エンジニヤリング株式会社と協働で取り組みました。
山下公園海域の海中に生息するわかめ。海中生物が二酸化炭素の固定化に役立つ。
「横浜の地域課題からオープンイノベーションを生み出す企業ネットワークの構築と CSR 活動を伝える
新たなコミュニケーション手法の研究」
「横浜型地域貢献企業」において、従業員の意識変革や新規事業企画にイノベーションを起こすことができる CSR の視点を学
ぶ場は少ないため、この事業では NPO と協働して、データベース化を視野に、地域貢献に関心ある企業を発掘するネットワー
キング事業、地域課題解決のためのアイデアソン&ダイアログ、参加型の CSR コミュニケーション研究に取り組みました。
2月に3回連続講座で行った CSR360°
は多くの企業人の参加があった。
「健康都市の実現に向けた健康づくりと地域づくりの融合型事業の開発と評価」
この研究では、平成26年度に並木地区の40歳以上の住民の半数を対象とした生活習慣等に関するアンケート調査、メタボリッ
クシンドローム(内臓脂肪症候群)やロコモティブシンドローム(運動器症候群)など健康長寿に関する身体機能測定及び
健康相談会を実施しました。平成27年度は、この大規模調査の報告会とその結果に基づく講座や健康相談等を実施しました。
9月26日 UDCN 並木ラボで実施された健康調査報告会
「地域で防災活動を担う青少年育成及び、彼らの視点を生かした参加型防災プログラムの構築」
この研究では、青少年の視点で、自分たちは被災時にどのような対応ができるかを考え、実施することから、防災意識の向
上と被災時に対応できる青少年育成をはかるプログラム構築を進めています。NPO と協力しながら「津波被災地見学ツアー」
に参加した子どもたちを中心に4回のワークショップを開き、最終回では1泊2日の防災キャンプを実施しました。
これらの結果は報告書にまとめ、市の防災施策への提案を行います。
10月11日に実施した避難所を模した体育館での「避難所への被災者受け入れ実験」
その他の平成27年度取組例
・地域卸売業の活性化
・金沢区内中小企業への若手人材確保による中小企業活性化
・農を中心としたまちづくりとブランディング
・郊外住宅地の再生に関する研究
➡詳細は P14、P21
エクステンション講座の充実・発展
ヨコハマ・エコ・スクール(YES)講座への参画
環境未来都市に関連した内容を含む、幅広い内容の講座を、市民の方々に提供します。横浜市が実施するヨコハマ・エコ・ス
クール (YES) への参画による環境意識啓発の積極展開、大学から離れた地域にお住いの方の利便性向上のため、講座の動画配
信などに取り組んでいます。
平成27年度開講講座の例
・海の浄化実験室∼海のお掃除屋さんを探せ!∼(8月29日)
・生活の源、ヨコハマの水を考える。(全4回 10月1日∼10月22日)
・横浜市における下水道事業の民営化と経済・環境効果を考える!
(全5回 11月20日∼12月18日)
YES 講座
環境未来都市に関連した内容
を含む、幅広い内容の講座を、
市民の方々に提供します。
「親子で学ぶ地震と防災∼
ゲームと工作で楽しく学ぼう」
06
大学の知的資源の市民への還元
01
大学の知的資源の市民への還元
●ひらめき☆ときめきサイエンス
市民公開講座
●エクステンション講座
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
横浜市立大学の教員が企画・講師を務めるエクステンション講
座(市民公開講座)を各キャンパス及び市内会場で年間100講
座以上開催しています。英語をはじめとする「語学講座」
、文学・
歴史、芸術・文化、ビジネスや自然科学まで幅広い分野で展開
する「教養講座」、附属2病院を有する大学として、医学の専門
知識から身近な健康維持に関する話題まで最新の情報をおりま
ぜながら提供する「医療講座」で構成し、市民の学習ニーズに
応えています。自治体や各種機関と連携した共催講座も多数開
催しています。➡平成27年度開催実績は、P19参照
●学術情報センター市民講座、先端医科学研究
センター市民講座、病院主催市民公開講座
地域医療の向上への貢献
エクステンション講座以外にも学術情報センター(図書館)で
の講座、最先端の研究や医療を紹介する講座などを市民向けに
開催しています。➡詳細は P17、P19
シンポジウム・フォーラム ●文部科学省イノベーションシステム整備事業「翻
訳後修飾プロテオミクス医療研究拠点の形成」
第6回公開シンポジウム
研究成果や知的財産の産業界への還元
主に製薬企業や大学等の研究機関を対象とし、本拠点における
産学連携の更なる推進を目的として10月19日(月)
、本学ヘボ
ンホールおよび先端医科学研究センターにて、第6回公開シンポ
ジウムを開催。本拠点でのこれまでの研究成果及び今後の事業化・
実用化に向けた取組について発表しました。
小中高校生向けの取組
●小中高校生むけのエクステンション講座
エクステンション講座では、夏休み等を利用して実施する親子
実験講座など小中学生向けの講座を企画しています。また、高
校生が受講できる土曜日等に開催する語学・教養講座では受講
料無料の設定もあります。
親子で楽しむ科学実験・・・平成27年度で4回目を迎える理学
学部・大学院を通じた人材育成
施設の開放
07
系の学生が企画・運営する夏休みの実験講座で、毎年好評なため、
8月1日(土)2日(日)の2日間、金沢八景キャンパスにて実施
しました(参加各日24組)
。
エクステンション講座
通常の教養講座は、一般市民を対象
としたものであるが、自治体職員を
対象にしたものや社会を支える市民
活動に係わる人対象のものも。写
真は横浜市市民局と共催の「市民活
動のコーディネートを場から学ぶ」。
(11月6日開講全4回講座)
先端医科学研究センター
市民講座
4月21日(火)開催「ウイルス対人
体∼横浜市大のウイルス感染制御戦
略の紹介∼」。先端医科学研究セン
ターでは、最先端の研究を紹介する
市民公開講座を開催。世の中で発生
している感染症のウイルスやワクチ
ンの開発について解説。
将来を担う子どもたちが大学の研究者とともに最先端の研究の
一端を体験する「ひらめき☆ときめきサイエンス」
((独)日本
学術振興会の事業)を毎年開催しています。
●かながわ発・中高生のためのサイエンスフェア
神奈川県と県内に立地している理工系の大学等と協働で、中高
生を対象とした科学の不思議や魅力を知ってもらうためのイベ
ントである、
「サイエンスフェア」に参加し、本学の研究の一部
を体験してもらいました。
●ブラック・ジャック セミナー
模擬手術や ER など医師の仕事を体験する小中学生対象のセミ
ナーを毎年開催しています。子どもたちは、手術の際に着用す
る手術着への着替えや、本格的な医学体験をします。
●木原生物学研究所 近隣小学校との連携
木原生物学研究所では、コムギの収穫体験や小麦粉を使った実
験等、1年間かけてコムギについて学ぶプログラムを組み、小学
校での「総合学習の時間」への協力をしています。
●木原生物学研究所 近隣中学校から「職業体験」
の受け入れ
木原生物学研究所では、近隣の舞岡中学校と日限山中学校から「研
究者」としての職業体験を受け入れています。
●鶴見キャンパス 中高校生の研究者体験
鶴見キャンパスでは多くの中学・高校の職業体験を受け入れて
います。平成27年度は、東京都立多摩科学技術高等学校(7/8)
、
東京韓国学校(7/30)、横浜翠嵐高等学校(10/23)、茅ヶ崎中
学校(1/15)の受け入れを実施しました。
●子どもアドベンチャー2015
看護学科母性看護学領域の教員と学生が、横浜市内の小学生を
対象に福浦キャンパスで「キャン PASS アドベンチャー」を開
催し、看護学科の講義や演習を体験したり、学食でランチを楽
しみました。(8/18)(横浜市教育委員会主催)
●高校への出張講義
高校生を対象に大学で学ぶことの面白さ・大学の学問領域の深
さなどを知る機会として本学教員による出張講義を行っています。
ひらめき☆ときめきサイエンス
「 世 界 最 高 峰 の 実 験 機 器 を 体 験!
NMR を使って様々な現象を謎解き
してみよう!」
8月22日(土)鶴見キャンパスにて
実施。(参加 高校生37名)
平成17年度から、毎年趣向を変え
たプログラムを提供している。
横浜市立南高等学校附属中学校 医学体験
12月19日(土)附属病院にて実施。
16名が外科手技や心肺蘇生法等を
学んだ。長い機械を使う腹腔鏡手術
の難しさが体験でき、現役医学生の
話を聞き医学を身近に感じられたと
好評を得た。
●横浜市教育委員会との協定
平成19年に「横浜市立大学と横浜市立高等学校との教育連携に
関する協定書」を締結して以来、以下の内容について取り組ん
でいます。
①大学の教育に通ずる教育内容、方法の研究に関すること
②高校教員の教育力向上に関すること
③大学の教員による高校生を対象とする講座の実施に関すること
④その他大学と高校との教育連携に関し必要と認める事項
留学生と地域との交流
●中学校、高等学校への出前授業
県立横浜翠嵐高等学校・・・ベトナム出身の留学生が11月
13日(金)と20日(金)の2日間、1年生7クラスの英語の
授業に講師として参加し、出身国の紹介等を全て英語で行い
ました。生徒のみなさんは事前にベトナムについて自主学習
をしたうえで、当日積極的に留学生に質問していました。ま
た授業の中でダンスやゲームも行われ、生徒の皆さんの実践
的な英語コミュニケーション力の向上に貢献しました。
大学の知的資源の市民への還元
高校との連携事業 横浜市立小田中学校・・・国際理解教育の一環として、11月
横浜商業高等学校・・・平成19年度から商業科では「総合実践」
連携講座、国際学科ではグローバル・ラーニングでの特別講義、
発表の指導・助言等を実施しています。
横浜サイエンスフロンティア高等学校・・・平成21年開校以来、
9名の本学教員が科学技術顧問として着任。各年次で授業科
目「サイエンスリテラシー」を実施し、研究室見学や自由研
究の指導等を実施しています。
横浜サイエンスフロンティア高等学校では、
「横浜市立大学チャ
レンジプログラム」として、高校から大学へと連続した教育
プログラムを実施しており、毎年10名程度の横浜市立大学へ
の入学枠を設けています。
金沢高等学校・・・平成22年から「高大連携自己形成プログラム」
●大学授業への受入れ
横浜市立高等学校及び神奈川県立高等学校の生徒を対象に、共
通教養科目の中から4,5限に開講され、1年生が履修可能な「総
合講義」
「基礎科学講義」の中の科目について、受講を受け入れ
ています。平成27年度は9科目13名の高校生が受講しました。
横浜市立高等学校及び神奈川県立高等学校英語科教員を対象に、
本学の特色ある英語教育を行っているプラクティカル・イングリッ
シュ・センターが、英語力および指導力向上を目的とした研修
を実施しています。平成27年度は3回実施しました。
●スーパーグローバルハイスクールとの連携
●医学部教員の講師派遣
横浜市をはじめとする関東圏の各自治体保健福祉事業所等からの
依頼による医療や健康に関する市民向け講座について、平成27年
度は30件以上の講師派遣を行いました。
●国際総合科学部教員の講師派遣
自治体や企業、研究所等の依頼に応じた出前講座を年間60回程
度、講演会・フォーラムへの講師派遣は20回程度行いました。
自治体と共に取り組む市民啓発活動
●栄区セーフ・コミュニティ 自殺予防対策
(学術院医学群教授 小田原俊成)
栄区は、世界保健機関協働センターの定めるセーフ・コミュニ
ティの認証を平成25年度に取得しました。認証要件の自殺予防
対策領域については、保健管理センター教員・職員が専門家と
して担当し、実態調査と実践活動を行っています。平成27年度
は、保健福祉従事者ネットワークの運営と学習会の講師業務、ゲー
トキーパー育成講座(基礎研修、スキルアップ研修)の講師業
務を行い、また、一般区民対象としたメンタルヘルス講演会の
企画を栄区とともに行いました。
子どもたちが1年間かけて、コムギ
に関する学習を種まき、収穫、うど
ん作り、調べ学習等を通して行って
いく。24年度より木原生物学研究
所で継続しているプログラム。
横浜商業高等学校(商業科)
日 経 STOCK リ ー グ 参 加 に 向 け て
の指導・助言を行っている。3年生
40名を対象に、市大生が基礎レク
チャーを担当し、グループディスカッ
ションのサポートを実施。また日経
STOCK リーグ参加前に発表会を2
回開催し、教員及び市大生が各グルー
プに指導・助言を実施している。
横浜サイエンスフロンティア
高等学校
サイエンスリテラシーは、Ⅰで研究
者による講義と実習、Ⅱで実験を伴っ
た課題研究活動や英語での発表、Ⅲ
で自ら課題を見つける研究活動と体
系的に将来の科学者・技術者を育成
するプログラムとなっている。
〈留学生と地域との交流〉
小田中学校での出前授業
韓国、台湾、ベトナムからの留学生
3名が1年生の3クラスの教室に分
かれ、それぞれ授業を担当。
施設の開放
舞岡小学校5年生の「総合学習
の時間」
学部・大学院を通じた人材育成
平成26年度に横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校、
神奈川県立横浜国際高等学校、27年度に横浜市立南高等学校が
スーパーグローバルハイスクールに指定されたことに伴い、連
携大学として、平成27年度は研究課題のアドバイザー派遣及び、
成果発表会での講評等を行いました。
研究成果や知的財産の産業界への還元
●英語科教員研修
地域の要請に応じた出前講座・講師派遣
地域医療の向上への貢献
「高大連携英語力育成プログラム」を実施。高大連携英語力育
成プログラムは本学の特色である実践的英語プログラム PE
(Practical English)
で学生の指導にあたっているPEセンター
の専任インストラクターが指導に当たっています。
26日(木)に本学の留学生3名が小田中学校の1年生の教室
を訪問し、各々の出身国の食事や生活の様子、歴史、教育制
度等を紹介する「出前授業」を行いました。動画や民族衣装
の展示、観光スポットのライブ映像等を交えた各国の紹介に、
留学生の出身国について事前学習を行っていた中学生は熱心
に耳を傾けました。
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
●横浜市立高等学校との連携
08
大学の知的資源の市民への還元
02
診療を通じた市民医療の向上への
地域貢献
大学病院における地域医療への貢献
IL28B の遺伝子診断によるインターフェロン療法効果の予測
横浜市立大学は、『横浜市立大学附属病院(金沢区)(以下「附属病
評価【消化器病センター】
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
院」という。
)
』
、
『横浜市立大学附属市民総合医療センター(南区)
(以
オクトレオチド皮下注射療法 先天性高インスリン血症【小
下「附属市民総合医療センター」という。
)』を設置し、一般の医療
児総合医療センター】
機関が提供することが難しい専門医療や先進医療を広く地域の方々
リツキシマブ点滴注射後におけるミコフェノール酸モフェチ
に提供することを通じて患者本位の医療を進めるとともに、地域医
ル経口投与による寛解維持療法 突発性ネフローゼ症候群(当
療連携の推進や、患者・市民の皆様に対する積極的な医療知識の提
該疾病の症状が発症した時点における年齢が十八歳未満の患
供を行うことにより、地域医療の充実・向上に貢献しています。
者に係るものであって、難治性頻回再発型又はステロイド依
存性のものに限る)【小児総合医療センター】
●両附属病院で14の先進医療を提供
【附属病院・附属市民総合医療センター】
先進医療は、保険診療を一部利用することで負担を軽くして先
●横浜臨床研究ネットワーク
【附属病院】
地域医療の向上への貢献
進的な医療を受けやすくする制度です。承認を受けるためには
横浜臨床ネットワークは、協定を締結している医療機関が、相
技術のほかに、医療スタッフ及び施設・設備面等の要件を満た
互に治験等に有機的に連携し、迅速かつ円滑に実施することに
すことが求められますが、高度かつ先進的な医療の提供という
より、横浜市を中心とした神奈川県における治験等の活性化を
大学病院の責務を果たすために、患者さんにより良い医療を提
図るとともに、臨床試験や臨床研究についても連携を促進して
供できるよう研究及び技術開発に努めています。
いくことを目的としています。15の医療機関、病床数で7,872
承認されている先進医療
床ものネットワークは、審査業務が効率化されることに加えて、
症例数を集めやすくなることにより治験等の誘致等が効果的に
【附属病院】
研究成果や知的財産の産業界への還元
骨髄細胞移植による血管新生療法【循環器内科】
行えることを見込んでいます。
末梢血幹細胞による血管再生治療【循環器内科】
今後は、附属病院が中心となりネットワーク病院間で、臨床研
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術【眼科】
究のセミナーなども開催する予定としており、このネットワー
定量的 CT を用いた有限要素法による骨強度予測評価【整形外
クを活用し、臨床研究等に関する地域医療機関全体のレベルアッ
科】
プを図ることで治験や臨床診断薬や治療薬の開発をスピーディー
急性リンパ性白血病細胞の免疫遺伝子再構成を利用した定量
に進めていきます。
的 PCR 法による骨髄微小残存病変(MRD)量の測定【小児科】
これらの取組から、市民の皆様にとっては治験等を含めた先進
FDG を用いたポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影
的な医療の受診機会が増大するとともに、治験等を促進するこ
による不明熱の診断【放射線科】
とで地域の医療機関のレベルアップが図られます。
LDL アフェレシス療法 閉塞性動脈硬化症(薬物療法に抵抗
また、附属病院ではこれら一連の取組と連動して、医療法に基
性を有するものであり、かつ、血行再建術および血管内治療
づく臨床研究中核病院の承認も目指していきます。
が困難なものであって、フォンタン分類 IIB 度以上のものに限る)
【腎臓・高血圧内科】
患者本位の医療を進めるための病院機能の整備
【附属市民総合医療センター】
学部・大学院を通じた人材育成
施設の開放
09
状腺外科】
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術【眼科】
実物大臓器立体モデルによる手術支援【整形外科】
●横浜市内唯一の「特定機能病院」
【附属病院】
「特定機能病院」とは、高度な医療を提供する医療機関として厚
前眼部三次元画像解析【眼科】
術後のホルモン療法および S-1内服投与の併用療法【乳腺・甲
生労働大臣に承認された病院です。
横浜市唯一の
高度救命救急センター
病院機能評価の認定
附属市民総合医療センターでは、他の医療
機関では十分な対応が難しい心肺停止や多
部位の外傷、重症熱傷、急性中毒など生命
危機を伴う重篤な救急患者を24時間、365
日受け入れ、命を救う最後の砦として治療
にあたっている。
公益財団法人日本医療機能評価機構から、病院
機能について体系的な審査を受け、一定の水準
に達していると評価された場合に認定されるも
ので、附属病院は平成14年から、附属市民総合
医療センターは平成16年から継続して認定を受
けている。
日本唯一の
先天異常モニタリングセンター
全国の産科施設から集められた先天異常を
引き起こす可能性のある環境有害因子をは
じめとした諸因子の調査解析が、日本産婦
人科医会の先天異常調査監視システムと共
同して行われている。
市内唯一の特定機能病院として、日々安全かつ先端的・先進的
な医療の提供に努めています。
●赤ちゃんにやさしい病院
【附属病院・附属市民総合医療センター】
WHO(世界保健機関)とユニセフ(国連児童基金)から母乳育
■役割
児を推進、実践している医療施設『赤ちゃんにやさしい病院(Baby
①高度な医療提供(高度先進医療や特定疾患の診療など)
Friendly Hospital)
』として認定されるもので、附属市民総合
②高度な医療技術の開発及び評価
医療センターは平成15年8月に神奈川県初、かつ全国の大学病
③高度な医療に関する研修
院で初めて認定、附属病院は平成20年8月に認定されました。
●神奈川県総合周産期母子医療センター
【附属市民総合医療センター】
総合周産期母子医療センターとは、誰もが安心して出産できる
我が国のがん対策については、がん対策基本法及び同法の規定
社会を目指して、厚生労働省が平成8年から全国の各都道府県に
に基づく「がん対策推進基本計画」により、総合的かつ計画的
設置し周産期救急システム化を推進しているものです。母胎・
に推進されています。
胎児集中治療管理室(MFICU)を含む産科病棟及び、新生児集
がん診療連携拠点病院は、全国どこでも質の高いがん医療を提
中治療管理室(NICU・NHCU)を含む新生児病棟を備え、常時
供することができるよう、がん医療の均てん化を目指し、都道
の母胎及び新生児搬送受け入れ態勢を有し、高度な周産期医療
府県からの推薦に基づき厚生労働大臣が指定した病院です。
を行うことができる医療施設を言います。
がんに関する医療や設備、情報提供、他の医療機関との連携な
附属市民総合医療センターは、神奈川県で慢性的に不足してい
どについて国の定めた基準を満たしています。
た産科救急・新生児救急の受け皿として産科・新生児救急の中
附属病院は平成19年1月、附属市民総合医療センターは平成26
心的な存在として機能しており、平成19年6月には神奈川県よ
年8月に指定されました。
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
●地域がん診療連携拠点病院
【附属病院、附属市民総合医療センター】
大学の知的資源の市民への還元
附属病院は平成13年1月に特定機能病院として承認され、横浜
り「総合周産期母子医療センター」の指定を受けました。
附属2病院は、県や市の医療政策に積極的に協力しており、様々
●ダ・ヴィンチ(手術支援ロボット)の導入
【附属病院】
な拠点病院等の認定を受けています。
附属病院では、平成26年4月に運用を開始し、現在は、泌尿
器科にて前立腺がんの全摘術を保険適用で実施し、導入後既に
(附属病院)
100件以上を実施しました。その他の疾患等にも実施対象を拡
・神奈川県エイズ治療中核拠点病院※
大しつつあります。
・横浜市認知症疾患医療センター
地域医療の向上への貢献
●神奈川県、横浜市の医療政策への協力
【附属病院、附属市民総合医療センター】
ダ・ヴィンチによる手術の特色としては、①患者さんへの身体
・横浜市小児がん連携病院
的負担の軽減、②医師への肉体的負担の軽減、③より多彩な手
術操作が可能になるといった点があげられ、今まで以上に確実、
・神奈川県エイズ治療拠点病院
安全で侵襲の少ない手術を多くの市民の皆様に提供しています。
・臓器提供病院
・神奈川県精神科救急医療基幹病院
・神奈川県難病治療研究センター
・肝疾患診療連携拠点病院
※県内唯一のエイズ治療の中核拠点病院(附属病院)
附属病院は、総合的なエイズ医療体制の確保と診療の質の向
上を目的に創設された「エイズ治療の中核拠点病院」として
選定されています。
研究成果や知的財産の産業界への還元
(附属市民総合医療センター)
学部・大学院を通じた人材育成
赤ちゃんにやさしい病院
ダ・ヴィンチ(手術支援ロボット)の導入
専門的な知識及び技能を有する医師、看護師、
薬剤師等のスタッフにより、がんの状態に
応じた適切な検査・診断・治療(手術、放
射線療法、化学療法、遺伝子治療などを組
み合わせた「集学的治療」)に努めている。
地域の病院とともに推進していくため、2病
院で連携し、母乳の育児率の向上、産科医・
小児科医・助産師・看護師の一層の連携や、
母親支援グループの援助に取り組んでいる。
附属病院の「ダ・ヴィンチ」を使用する手
術では腹部に鉗子を挿入する小さな穴を4∼
5か所開けるだけで、手術痕はほとんど目立
たない。
施設の開放
地域がん診療連携拠点病院
10
大学の知的資源の市民への還元
●ハイブリッド手術室の設置と TAVI 実施施設の
認定取得
【附属市民総合医療センター】
外科的手術を行える清潔環境とカテーテル治療(内科的治療)
急輸血対応の迅速さを求められています。平成27年3月には、
CT 装置を備えた初期診療用ベッドが導入され、患者さんを移送
することなく CT 検査を実施することで迅速な診療が可能になり
ました。
を行えるエックス線透視・撮影環境を両立した、ハイブリッド
手術室を平成27年3月に設置しました。これにより、重症の大
動脈弁狭窄症患者に対し、体に負担をかけずに(開胸すること
なく、また心臓を止めることなく)
、人工弁を患者さんの心臓に
装着する最新の治療が可能となり、平成27年3月には、TAVI(経
カテーテル大動脈弁留置術)実施施設に認定されました。
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
災害や救急活動での貢献 ●災害拠点病院
【附属病院、附属市民総合医療センター】
災害拠点病院は、病院などの後方医療機関として、地域の医療
機関を支援する機能を有する病院で、災害時の医療救護活動に
おいて中心的な役割を担う病院として位置づけられています。
神奈川県には現在33病院が指定されており、附属病院は平成10
年、附属市民総合医療センターは平成8年に指定されました。
また、附属病院には災害発生時のトリアージスペースや新型イ
地域医療の向上への貢献
ンフルエンザ等の健康危機発生時に安全に医療を提供できる施
設として、災害・緊急時対応スペースが整備されています。
● DMAT、YMAT、救急救命士への指導・助言
【附属病院、附属市民総合医療センター】
医療知識の提供 ●一般向け広報誌の発行
【附属病院、附属市民総合医療センター】
附属病院では「With」、附属市民総合医療センターは「十全」と
いう名称で、患者さんや地域の医療機関に広報誌を発行してい
ます。
病院での取組や最新ニュース、まめ知識などの役に立つ情報を
提供しています。
病院以外でも医師や看護師などが国や地域の医療活動に参加し、
医療の充実、向上に貢献しています。
附属2病院には、災害時救急医療の専門的な訓練を受けた災害
派 遣 医 療 チ ー ム「DMAT」(Disaster Medical Assistance
研究成果や知的財産の産業界への還元
Team) が、 附 属 市 民 総 合 医 療 セ ン タ ー に は、DMAT の 横
浜 市 版 で あ る 横 浜 市 救 急 医 療 チ ー ム「YMAT」(Yokohama
Medical Ambulance Team)が設置され、活動しています。
また、横浜市消防局指令センターでは、附属市民総合医療センター
の高度救命救急センター医師が横浜市内の救急病院の医師とと
もに交代で勤務し、救急救命士の現場活動(AED 使用、薬剤投与、
気管挿入など)に指導・助言を行っています。
●横浜市重症外傷センターの運用開始
【附属市民総合医療センター】
市内重症外傷診療拠点として「横浜市重症外傷センター」が、
学部・大学院を通じた人材育成
施設の開放
11
高度救命救急センターに機能を付与する形で運用を開始しました。
「重症外傷センター」は、外傷の中でも特に重度の出血性ショッ
クに陥った患者さんに対応できるよう、緊急手術対応能力や緊
ハイブリッド手術室
平成27年9月関東・東北豪雨への DMAT 派遣
ハイブリッド手術室とは、手術を行える清
潔環境とカテーテル治療を行えるX線透視・
撮影環境を両立した手術室のことをいう。
附属市民総合医療センターでは、「心臓血管
センター」において循環器内科と心臓血管
外科が密接に連携をしながら、一人ひとり
の患者に対応した適切な治療法を選択し、
難しい心臓病に対応する。
附属2病院は、 茨城県常総市を中心に発生した豪雨災
害の医療支援のため、DMATを派遣。附属病院のDM
ATは、 現地本部の支援および近隣の医療機関・避難
所の被災状況確認や巡回診療に従事した。 附属市民
総合医療センターのDMATは、神奈川県庁に設置され
たDMAT調整本部に入り、 県内DMATの後方支援や
総合調整を担当。 災害時の医療支援活動等でも、 地
域の災害拠点病院としての責務を今後も果たしていく。
一般向け広報誌の発行
附属病院だより『With(ウィズ)』は、患者さんや
地域の医療機関にお届けする広報誌。様々な取り
組みや最新ニュース、病院食レシピなど役立つ情
報を提供している。
附属市民総合医療センターの広報誌である『十全
(じゅうぜん)
』の名前は附属市民総合医療センター
の前身である、1874年(明治7年)に野毛山に開
院した「十全病院」に由来している。
大学の知的資源の市民への還元
03
地域医療の向上への貢献
地域の医師・看護師不足解消に向けた取組
●地域枠として医学部の定員を30名増員
域枠を設け、段階的に定員を30名増員し、現在では1学年90名
の定員となっています。
卒業生を地域に定着させ、地域や診療科の医師確保の観点から
医師養成を推進しています。
地域医療支援病院とは、医療機関の連携及び役割分担を図るた
めに紹介患者さんに対する医療提供、医療機器の共同利用の実
施等を通じて、かかりつけ医等を支援するものです。
附属市民総合医療センターは、中期計画の中で地域医療連携を
推進してきましたが、平成19年9月、医療法に定める「地域医
療支援病院」に、大学病院として全国で初めて承認されました。
●横浜市立大学大学院に看護学専攻設置
横浜市立大学は、平成22年度から大学院の医学研究科に看護学
専攻の修士課程を設置しました。少子高齢化や疾病構造の変化、
医療の高度化に対応できる専門性を持った看護師の育成を目指
しています。
地域の医療向上への取組
●地域医療連携研修会
【附属市民総合医療センター】 診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
県内の地域医療に携わる医師不足を解消するため、医学部に地
●地域医療支援病院
【附属市民総合医療センター】
附属市民総合医療センターでは、各区医師会や関係団体と共催
ます。
●「特定機能病院」としての地域医療連携
【附属病院】
平成26年度は48回の研修会を開催し、平成27年度も40回、開
催しました。院外からも多数の方が参加し、地域の利用機関と
の連携強化や地域の医療向上に貢献しています。
附属病院は、
「特定機能病院」として、主に地域の医療機関から
紹介された患者の診察・治療にあたっています。附属病院での
治療後、症状が回復・安定に向かわれた患者さんには、紹介元(か
地域医療の向上への貢献
で医療従事者向けの研修会を毎回異なったテーマで開催してい
地域医療連携の推進
かりつけ医)にお戻りいただくか、症状に応じた地域の医療機
このように、症状・治療方法によって地域の医療機関と連携を
取りながら、患者さんの治療を進めています。
地域医療機関への医師の紹介
近年、横浜をはじめ多くの病院が必要な医師を確保することが恒常的に困難になっている中で、横浜市立大学では、
地域医療機関へ1,500名を超える医師を紹介し、地域医療を支えています。医師の紹介にあたっては、医学部内に「地
研究成果や知的財産の産業界への還元
関をご紹介させていただいています。
域医療貢献推進委員会」を設置し、医師紹介体制における透明性の確保と窓口の一本化を行っています。
附属病院
県外の関連病院
40病院
約110名を紹介
医師紹介
(平成27年4月)
県内(横浜市外)の関連病院
42病院
約610名を紹介
施設の開放
合 計
1,500名以上
附属市民総合医療センター
横浜市内の関連病院
45病院
約780名を紹介
学部・大学院を通じた人材育成
横浜市立大学
12
大学の知的資源の市民への還元
04
研究成果や知的財産の産業界への
還元
産官学連携
研究成果の社会還元と実用化 ●企業と包括的基本協定を締結
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
本学の研究成果を企業等による製品・サービスを通じて社会へ
振興に役立てるため、産学連携による地域貢献を推進しています。
還元するため、教員等の研究成果から生じた発明は特許出願を行っ
年
相手企業など
ています。これらの発明は技術移転機関を積極的に活用し、実
地域医療の向上への貢献
平成15年
株式会社 IHI
施先の企業等を探索しています。平成26年度は、国内外で14件
平成16年
横浜信用金庫
日本発条株式会社
の設定登録がなされました。
平成17年
国立研究開発法人理化学研究所 横浜研究所
平成18年
国立大学法人横浜国立大学
平成19年
株式会社横浜銀行
国立研究開発法人放射線医学総合研究所
国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT)
平成21年
富士フイルム株式会社
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
平成23年
横浜市水道局
国立研究開発法人産業技術総合研究所
株式会社東芝 生産技術センター
かながわ信用金庫
平成24年
国立医薬品食品衛生研究所
平成25年
国立研究開発法人理化学研究所
平成26年
公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団
公益財団法人横浜企業経営支援財団
●かながわ信用金庫との産学連携基本協定に基づく活動
研究成果や知的財産の産業界への還元
学部・大学院を通じた人材育成
施設の開放
13
●知的財産(特許)の活用
本学教員の研究成果を市民生活の向上や経済の活性化、産業の
平成26年度中に設定登録がなされた特許の一例: 特許第
5608863号 「新生児期∼乳児期発症の難治性てんかんの
検出方法」
●特許の技術が製品化
超極細の眼科用針の販売を開始
(学術院医学群 教授 門之園一明)
門之園先生らが発明者となっている特許(特許第5777074号)
の技術により製品化された、超極細の眼科用針です。網膜硝子
体手術において最小限の侵襲で、微細網膜組織へのアプローチ
が可能となりました。
アンビエントイオン化質量分析における世界最小のイ
オン源の販売
(学術院国際総合科学群 教授 高山光男、助教 関本奏子)
かながわ信用金庫の役職員、本学の学生が中心となり、三浦半
株式会社島津製作所と共同で開発し、共同で特許出願中の技術
島の観光開発をテーマに、「地域経済・地域社会の持続的発展」
を使用したイオン源です。
に貢献できるよう、課題解決に向けた取り組みを進めています。
製品化はエーエムアール株式会社が行い、同社からアンビエン
トイオン化質量分析における世界最小のイオン源が販売されて
●研究ニーズの掘り起しと企業への橋渡し
います。(製品名:「Corona++」)。
平成26年度に包括協定を締結した木原記念横浜生命科学振興財
団及び横浜企業経営支援財団と連携しながら、医工連携など学
● BioJapan 2015への出展
内シーズの掘り起し、企業へのシーズ紹介や製薬企業とのセミナー
10月14日(水)∼16日(金)パシフィコ横浜で開催された
の開催だけでなく、職種研究セミナー開催を通じて、人材育成
BioJapan において、生命ナノシステム科学研究科 小島伸彦准
にも力を入れています。
教授が「インビトロ臓器設計技術による付加価値の高い臓器の
日々発信される研究成果や人材が大きな求心力となり、今後さ
作製」、附属病院整形外科 稲葉裕准教授が、「骨・関節外科に
らに様々な企業が本学へ集結し、産学連携がますます活性化す
おけるコンピュータ支援技術」について講演を行いました。
ることを目指しています。
広告医学の取組
産学連携の推進
臓器再生医学 武部准教授らの広告医学
プロジェクトにより、市民のみなさま
の健康づくり行動のきっかけとなるよう、
横浜シーサイドライン金沢八景駅・市
大医学部駅に『上りたくなる階段』を
設置した。平成27年3月19日までの約
1か月間、地域の健康づくり推進団体等
を通じて広く階段の利用を呼びかけた。
市内のバイオベンチャー、ものづく
り製造業や IT 企業とのネットワーク
を活用。製薬企業との連携により、
医療現場のニーズや研究成果を企業
に橋渡しするなど、大手企業から市
内ベンチャー企業まで、幅広く産学
連携を進めている。
(写真:BioJapan2015での講演)
最先端の技術をもって加工を施さ
れた超極細の眼科用針の製品化
本発明は、非常に細い血管に針管を
刺通させ、その針管を通して血管に
効率良く治療液を注入することがで
きる注射針である。網膜硝子体手術
において最小限の侵襲で、微細網膜
組織へのアプローチを可能とする。
世界最小のイオン源の製品化
Corona++ は世界最小のイオン源を用
いることを特徴とするもので、今ま
で研究室や大掛かりな装置のある施設
でしか測定できなかった医薬品、食
品、農産物、環境に存在する極微量な
化学物質を現場で検出することが可能
となった。(写真は、質量分析計及び
DART と組み合わされた Corona++)
平成23年にはグローバル都市協力研究センター(GCI:Global
臓器再生医学の谷口秀樹教授と㈱ IHI との連携で、ヒト iPS 細胞
Cooperation Institute for Sustainable Cities)を設置。持続
から、ヒト肝細胞を大量培養する装置の開発が、横浜市の特区リー
可能な社会をめざし、地域や世界に貢献することを目標として、
「環
ディング事業の助成事業に採択されました。今回の採択を機に
境」「まちづくり」
「公衆衛生」の3つのテーマで活動を展開して
ヒト細胞を医療グレードで大量かつ安定的に培養するための培
います。
養技術の実用化に向けた開発をさらに加速します。
平成27年には第6回アカデミックコンソーシアム国際シンポジ
ウム・総会を横浜で開催し、新たなステージを迎えたアカデミッ
●産学連携ラボに㈱ヘリオス入居
先端医科学研究センターの増築棟には、企業との共同研究を行
クコンソーシアムは、よりネットワークを強化しアジアを中心
とした大学間で教育・研究分野のより活発な交流を進めます。
大学の知的資源の市民への還元
●ヒト肝細胞を大量培養する装置の開発
う「産学連携ラボ」も拡充し、㈱ヘリオスが入居しました。臓
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
器再生医学の谷口英樹教授、武部貴則准教授らとの共同研究で、
iPS 細胞などから機能的なヒト臓器を作製する研究、特に「肝臓」
の分野での再生医療実用化に取り組みます。
●横浜企業経営支援財団(IDEC)連携/医工連
携セミナー
平 成26年 よ り、 本 学 と 公 益 財 団 法 人 横 浜 企 業 経 営 支 援 財 団
(IDEC)は、研究現場のニーズと中小企業の技術のマッチング
などによる地域経済の発展や市内中小企業への支援の活性化を
目指して包括連携協定を締結しています。平成27年2月27日(金)
横浜メディアビジネスセンターにおいて医工連携セミナー『医
療現場が求める医療機器』を開催しました。本学の口腔外科学 動注化学療法」について、泌尿器科学 槙山和秀准教授より「こ
れからの低侵襲治療に求められる医療機器」についての講演や、
パネルディスカッションが行われました。
●横浜市等の審議会等への参画
横浜市立大学の教員の活動は、大学内での教育や学会における
研究に留まらず、国や地方公共団体等における助言活動など、
学識経験者、有識者としての活動に積極的に取り組んでいます。
平成27年度実績
教員地域貢献活動支援事業 横浜市立大学は「国際都市横浜における知識基盤社会の都市社会イ
決に貢献するため、平成23年度から「教員地域貢献活動支援事業」
として、課題提案者(地域の企業等)と教員が協働で調査、研究、
社会実験等を行っています。➡詳細は P06、P21
国際ネットワークによる都市問題の解決 ●アカデミックコンソーシアムによる取組
(学術院 国際総合科学群 教授 青 正澄ほか)
横浜市立大学は、アジアを中心とした各都市、国際機関等と協
働しながら、都市が抱える問題の解決をめざす大学間のネットワー
ク(アカデミックコンソーシアム)を、アジアのトップレベル
学部・大学院を通じた人材育成
の大学と平成22年度に設立しました。この事業を推進するため、
次世代臨床研究センター発足
次世代臨床研究センター(Y-NEXT)
産学連携ラボや共用実験室を利用し、 は、病気に苦しむ市民や国民の皆様
効率的に連携研究が進められ、企業 に、「次の一手」となる治療法の開
間連携にも発展。ますます魅力ある 発を推進することにより、創薬や先
研究拠点として産学連携が活性化す 端的治療法の開発など、臨床試験の
ることで、市民の健康・福祉の向上 研究成果の早期還元に向けた取組を
に貢献していく。
実施する。
〈教員地域貢献事業〉
大学による実践教育と地域人材
育成にかかる研究
横浜市経済局と協働で戦略論、組織
論、マーケティング、技術経営論、リー
ダーシップといった模擬講義・企業
参加者のヒアリングを通して、市内
企業人材育成のためのカリキュラム
開発を行っている。
アカデミックコンソーシアムを
活かした共同研究
横浜市立大学とマレーシア科学大学
が参画している「横浜市・ペナン州
セベランプライ市のまちづくり技術
協力事業」が JICA 草の根技術協力
事業として採択され、平成27年度
より、両市と連携しながら、都市の
課題解決に向けた人材育成、技術協
力を進めていく。
施設の開放
先端医科学研究センターの
増築棟竣工
研究成果や知的財産の産業界への還元
ンフラ」であり、地域のシンクタンクとして機能し、地域課題の解
横浜市税制調査会、横浜市男女共同参画審議会、横浜ブルー
カーボン検討委員会、地域ケアプラザ指定管理者選定委員会、
福祉保健活動拠点指定管理者選定委員会、横浜市子ども・若
者支援協議会、横浜市外郭団体等経営向上委員会、横浜市新
技術・新製品開発促進助成金交付審査会、横浜市大規模小売
店舗立地審議会、横浜市海づり施設等指定管理者選定評価委
員会、横浜市立病院経営評価委員会、横浜市文化財保護審議
会建造物部会専門調査員、第26期横浜市就学奨励対策審議
会、横浜市学校規模適正化等検討委員会、横浜市下水道事業
経営研究会、横浜市建築審査会、横浜市情報公開・個人情報
保護審査会、横浜市住宅政策審議会、横浜市明るい選挙推進
協議会、横浜市空き家等対策協議会、横浜市感染症診査協議
会、第三期医療政策有識者会議、横浜市救急医療検討委員会、
横浜市病児保育事業実施医療機関選定委員会、横浜市がん対
策推進計画策定検討部会、横浜市感染症発生動向調査委員会 等
地域医療の向上への貢献
光藤健司准教授より「進行口腔癌に対するカテーテルを用いた
審議会等への参画 14
大学の知的資源の市民への還元
05
学部・大学院を通じた人材育成
教育を通じた地域志向の人材育成
横浜市立大学は「地域貢献」をその理念の一つにしており、教育カ
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
リキュラム・ゼミ活動の中で地域課題を解決することに取り組んで
います。
ミュニケーション」について実践的に学んでいます。
寄付・支援講座
横浜市立大学では、履修科目の中に、政府機関、民間企業等から講
師派遣等を受け、寄付・支援講座を開設していますが、地元企業と
●地域志向の特色ある「総合講義」や「教養ゼミ」
の中での取組み
の連携の中で地域人材を育成することも目標としています。
主に1年生が履修する総合講義での「横浜学事始」
「横浜と産業」
「ま
横浜銀行グループによる「銀行講座」
(株式会社横浜銀行)
ちづくり学入門」など地元横浜を学ぶ授業や、
「教養ゼミ」でキャ
「財務省・財務局・財務事務所(横浜)の業務と役割」
(関
東財務局横浜財務事務所)
ンパス周辺のフィールドを探検するクラスなど、地域から社会
をとらえることのできる人材を育成する環境を用意しています。
●地域実践プログラム
地域志向の人材育成のため、国際総合科学部の学生が履修可能
「産業事情∼ファッション・ビジネス戦略∼」(財団法人
ファッション産業人材育成機構)
「融資判断のための企業分析講座」(横浜信用金庫)
地域医療の向上への貢献
ました。平成27年度は、39名の学生がプログラムに登録し、参
「環境経営の最先端:グリーン購入が開く環境未来の都市」
(横浜グリーン購入ネットワーク)
加しています。修了に向けて学習プランをたて、科目の履修ポー
「中小企業の CSR 戦略」(神奈川県中小企業家同友会)
トフォリオの作成を進めています。➡詳細は P4
「ケーススタディ租税法」
(公益社団法人横浜中法人会)
な「地域実践プログラム」が平成26年度から本格的に実施され
●神奈川産学チャレンジプログラム
社団法人神奈川経済同友会が主催する「神奈川産学チャレンジ
学生が取り組む地域貢献活動支援事業
研究成果や知的財産の産業界への還元
プログラム」は、神奈川県内の大学と社団法人神奈川経済同友
平成23年から地域貢献活動に取り組むゼミ・サークルなど学生団
会に加盟する企業とが協同し、産学連携による学生の人材育成
体に、その活動を大学として支援する事業を実施しています。平成
を目的とした課題解決型研究コンペで、横浜市立大学では毎年
27年度は10団体から応募があり、すべて採択しました。各団体は
多くのチームが入賞しています。
活動成果を地域の方にも報告会で発表し、大学はその活動内容の審
平成27年度は、16チームがレポートを提出し、3チームが最優
査・優秀チームの選出を行っています。➡ P22 採択団体一覧
秀賞、3チームが優秀賞を受賞しました。
(20大学236チームが
参加)
キャンパスタウン金沢
●健康都市づくりの推進に向けた活動
(看護学科地域看護学)
平成26年度実施した健康調査をもとに9月26日、報告会を開催
しました。また、UDCN 並木ラボでは、定期的に健康に関する
学部・大学院を通じた人材育成
施設の開放
15
のある方とふれ合い、地域における「医療と福祉の連携」や「コ
ミニ講座や相談会を実施しています。
金沢区では、関東学院大学・横浜市立大学と連携し、『大学の活力
を生かしたまちづくり』に取り組んでいます。
●学生が考え、活動する個性豊かなまち金沢区
金沢研究会は、金沢八景駅東口土地区画整理事業にあたり、金
沢区と連携して、事業を進める上でできる空地に地域の憩いと
コミュニケーションの場「はちのば」を関東学院大学とともに作っ
●福祉施設実習
医学部医学科生は、約20年前から横浜市内の福祉施設でハンディ
神奈川産学チャレンジプログラム 〈学生が取り組む地域貢献活動〉
12月15日(火)表彰式でプレゼン 活動報告会
テーションを行った大西チーム(中
山ゼミ)
。取り組んだ課題は相鉄ホー
ルディングス株式会社「星川・天王
町駅付近の高架化で生まれる全長約
1.5kmの高架下空間の活用策(店舗・
サービス)について」。
2月8日(月)
、金沢八景キャンパス
大会議室で開催。「金沢区に対する
地域資源を活かしたまちづくりと研
究調査活動」を行った金沢研究会が
最優秀賞、まちづくりコース鈴木ゼ
ミが優秀賞を受賞。
てきました。平成27年度は、
「瀬戸あかりで装飾する作品『秋月鈴』
〈学生が取り組む地域貢献活動〉
金沢研究会
27年度は金沢区のイベントである
瀬戸マルシェを2回開催したほか、
「ス
マートイルミネーション横浜2015」
の連携プログラム「瀬戸あかり」
、
「は
ちのば」での WS などで、金沢区の
魅力を伝えた。
〈学生が取り組む地域貢献活動〉
まちづくりコース鈴木ゼミ
「地域情報と魅力発信によるまちへ
の関心向上と、アートを活かしたま
ちづくりの定着」という課題で「ス
マートイルミネーション横浜2015」
に参加。光を使ったアートで黄金町
のまちづくりへの関心を高めた。
戸マルシェ」など、金沢区と連携しながら地域活性化に取り組
課外活動
部活やサークルなどでも、地域に根差した活動を行っています。
みました。
●市立保育園におけるインタビュー調査
国際総合科学部長谷川ゼミ(発達心理学)の学生が平成24年度か
●外国人の子どもへの学習指導
金沢区は、外国人の子どもが多く、日本語がわからない保護者も
ら幼児との交流プログラムを実施しています。平成27年度も保育
います。そうした子どもたちに学習支援を行う団体が「トレボル@横
園児との交流とともに、学びの一環としてインタビュー調査を実
市」です。勉強会には、小学生から高校生までが参加しています。
施しました。
大学の知的資源の市民への還元
づくりワークショップ」のほか、瀬戸神社で定期的に開催する「瀬
●環境活動
大道町内会で開催する夏休みの子どもたちのための第3回「寺子
クリーン活動をはじめ、地域で様々なボランティア活動を行っ
屋塾西大道」(8月5日∼7日開催)に、昨年度に引き続き学生団
ています。平成27年度は、「第22回横浜環境活動賞」で「大賞」
体 StepUp ↑が参加しました。このプログラムは、学生が子ど
を受賞したほか、
「第2回金沢区環境にやさしい活動表彰」で奨
もたちと行う学習やゲームのほか、平成27年度は、横浜市体育
励賞を、また、「ハマコン2015」「ハマコン2016」ではグラン
協会の指導のもと、ペタンク等7種のスポーツ体験を実施しました。
プリ「ハマコン賞」を連続受賞しています。
※横浜環境活動賞:横浜市環境創造局が実施する地域で様々な
●キャンパスタウン金沢フォーラム
キャンパスタウン金沢の活動をより多くの人に知ってもらうた
めに毎年開催しているイベントで、平成27年度は3月16日(水)
に横浜市立大学にて実施されました。横浜市立大学からは、キャ
ンパスタウン金沢サポート事業の活動報告として「金沢研究会」
「三
企業、児童・生徒・学生を表彰する制度。
※ハマコン:横浜市内にある大学の環境活動を行う団体が日頃
の活動の成果を発表し、お互いに評価しあう大会。
●科学実験教室の開催
トイルミネーションプロジェクトチーム」が発表したほか、
「吹
科学研究会・科学倶楽部は市内の学校等で出張実験教室を開催
奏楽団『奏』」が演奏を披露しました。
しています。科学倶楽部は、平成27年10月10日、市大鶴見キャ
ンパスにて川崎市の地域 PTA 関係団体の依頼により科学実験教
〈キャンパスタウン金沢〉
学生から見た金沢区地元企業
の魅力(いいとこ)発信 ∼ Part 3∼
●訪問演奏・パフォーマンス
平成27年度も「アカペラシンガーズ voxbox」
、吹奏楽団「奏」、
「ジャグリングサークルしゃかりきパンダ」
「Second Wind
Jazz Orchestra」などが、地域のイベントや幼稚園・保育園、
老人ホーム、お祭りなどで、演奏やパフォーマンスを行いました。
ボランティア支援室
平成27年1月15日、大学として学生のボランティア活動の窓口を
一元化し、地域のニーズにワンストップで対応するため、ボランティ
ア支援室を開室しました。現在、地域団体や公共施設などからの依
頼や要請を受けて、多くの学生が、子どもたちの学習支援やイベン
トのお手伝い、世界トライアスロンや横浜マラソン等のボランティ
研究成果や知的財産の産業界への還元
関東学院大学と横浜市立大学の学
生が金沢区「地元企業の魅力(い
いとこ)発信」プロジェクトで地
元企業を取材し、冊子を発行。(横
浜市金沢区役所区政推進課発行)
室を開催し、小中学生と保護者43名が参加しました。
地域医療の向上への貢献
輪研究室」
「マイタウン金沢八景学生会 HAKKEY+」
「金沢スマー
環境保全・再生・創造の取組を積極的に行っている個人・団体、
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
環境ボランティア StepUp ↑は、毎年6月に実施しているビーチ
●大道「寺子屋塾」
ア活動に参加しています。また、ボランティア支援室学生スタッフ
交流を通じて一緒に解決を目指す独自のプログラムを企画・運営し
ていきます。
〈ボランティア活動〉
〈ボランティア活動〉
YDC
1day ウォーキング
寄り添い型学習支援
金沢 HAKKEN
市民が医療を知る機会がないという
現状打開のため「医学生・看護学生
が創る『医療』教育」という課題で、
市内小中学校で子どもたちに医療に
関する授業を行っている。27年度は
4校で開催。
金沢区福祉保健課が主催するイベン
ト「1day ウォーキング」に、学生
48名がボランティア参加。各ポイン
トでのコース誘導や、ゴール地点で
の受付・パフォーマンスなどを行った。
引きこもりやひとり親家庭、外国人、
障害を持っている子どもなどを支援
するさまざまな地域団体で、多数の
学生ボランティアが学習支援の活動
を行っている。
近隣の駅や区役所、協力店舗などで
配布されるフリーペーパー。学生な
らではの視点で注目スポットや店舗
など金沢区の魅力を伝え、地域に愛
されている。
施設の開放
〈学生が取り組む地域貢献活動〉
学部・大学院を通じた人材育成
を中心に、地域や団体等が抱える課題を把握した上で、地域等との
16
大学の知的資源の市民への還元
06
施設の開放
図書館の市民開放
大学施設の開放
●学術情報センター(金沢八景キャンパス)
●いちょうの館
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
金沢八景キャンパスの学術情報センターは、65万冊の様々な分
市大交流プラザ「いちょうの館」は、市民交流の場として、広く
野の学術資料を所蔵している図書館です。調査・研究のために
開放するとともに、生涯学習などの情報を随時閲覧できるスペー
資料の閲覧を希望される方は、どなたでも利用できます。( 閲覧
スとしています。多目的ホールはエクステンション講座の会場とも
利用制度 )。また、継続して図書館を利用されたい方や図書の貸
なっています。この多目的ホールは、大学の使用がない場合、市
出を希望される方で、神奈川県内に在住・在勤の満20歳以上の
民の方々のサークル・グループ活動などに開放しています。
方は、「市民利用制度」をご利用いただけます。
学術情報センターでは、毎年、所蔵資料を紹介しながら様々なテー
●プールの市民開放
マで市民講座を開催しています。平成27年度は、11月29日(日)
総合体育館内温水プールを、大学の授業や課外活動に使用しな
に「貴重書から学ぶ歴史の魅力」をテーマとして開催し、国の
い期間で、中学生以上の市民に開放する日程を設けています。
(有
指定重要文化財となった『新古今和歌集竟宴和歌(しんこきん
料−運営協力金)
わかしゅうきょうえんわか)
』をはじめ、所蔵する貴重資料の一
部を限定公開しました。また、当センター司書による貴重資料
地域医療の向上への貢献
のコレクション紹介や、本学教員と学生による研究事例の発表
が行われ、神奈川県内外から参加いただいた多くの方にご好評
頂きました。
また、横浜市金沢図書館と連携し、9月∼11月に金沢図書館と
学術情報センターの両会場で横浜市立大学のルーツを辿るパネ
金沢八景キャンパスの体育館、ホールや教室、福浦キャンパス
のグラウンド、ホールは、大学授業や行事に支障がない範囲で
一般貸出を行っており、市民のイベントなどにも活用されてい
ます。
ルと関連資料の展示を行った他、11月20日(金)には職員が図
書館の利用方法や会社史・団体史コレクション資料などを紹介
しながら館内をご案内する「かなざわ大人のライブラリーツアー」
を開催し、多くの方にご参加いただきました。
研究施設の開放
●鶴見キャンパス 企業等への NMR 施設の提供
研究成果や知的財産の産業界への還元
横浜市立大学では、鶴見キャンパスにある超高磁場超高感度NMR
●医学情報センター(福浦キャンパス)
福浦キャンパスの医学情報センターは、医学・看護関係の資料
を中心に16万冊の学術資料を所蔵しています。医療活動に必要
な資料を求める地域の方々に、資料の閲覧のほか、複写、貸出(一
部)、情報検索用端末の利用、資料案内などさまざまなサービス
を提供しています。
平成27年度は、神奈川県看護協会主催の緩和ケア認定看護師教
育課程(4月11日)と認定看護管理者ファーストレベル教育課
程(6月2日、3日)
、神奈川県の委託を受け大学で開催した保健
師助産師看護師実習指導者講習会(8月3日)のほか、県内病院・
学部・大学院を通じた人材育成
施設の開放
17
●施設の貸出
医療機関図書室担当者向け研修会(3月12日)それぞれで、医
装置(核磁気共鳴装置 Nuclear Magnetic Resonance)のうち、
5台の利用時間(マシンタイム)を一部開放しています。これは、
平成25年度に文部科学省が開始した「先端研究基盤共用・プラッ
トフォーム形成事業」の補助を受け実施するもので、大学、国立研
究開発法人等の研究機関等が保有する外部利用に供するにふさわし
い先端研究施設・設備について、産業界をはじめとする産学官の研
究者等への共用を促進します。また、これらの施設・設備のネットワー
ク化、先端性向上等を併せて支援することで、多様なユーザーニー
ズに効果的に対応するプラットフォーム を形成し、
「科学技術イノベー
ションによる重要課題の達成」
、
「日本企業の産業競争力の強化」
、
「研
究開発投資効果の向上」に貢献することを目的とするものです。
学看護学関係文献の検索・活用方法について講義と実習を行い
ました。
図書館の市民利用制度
貴重書月替わり展覧会
いちょうの館
NMR 施設の公開
学術情報センターと医学情報セン
ター両館を利用できる、市民利用カー
ドを発行(有料)。学術資料の利用
のために、多数の閲覧席 ( 学術情報
センター456席、医学情報センター
237席 ) とコピー機(有料)も提供
している。
学術情報センターでは、鎌倉時代か
らの歴史的に貴重な資料を2,000点
以上保管している。毎月、解説のリー
フレットとともに月替わり展覧会に
て展示中。
多目的ホールは50人収容。ラウン
ジは市民のいこいの場となっている。
屋根散水 / 水盤循環システム、太陽
光発電システムなどを備えた環境に
配慮した建物で、75周年事業とし
て建設。
利用可能な施設は、国内最高レベル
の分解能力を持つ700MHzのNMR、
800MHzのNMR、600MHzのNMR、
500MHz の NMR、さらに世界初の
高感度クライオプローブを備えた
LC-NMR である950MHz の NMR の
計5台。
平成27年8月8日(土)
●中学・高校生および保護者の見学受け入れ
第9回科学映画と講演の会「毒にも薬にもなる植物の話」
アドミッションズセンターでは、中学・高校生および保護者の
参加者:78名
見学受け入れを行っています。また、専門スタッフが、大学の
平成28年1月30日(土)
概要説明や入試のご相談も行っています。
第10回科学映画と講演の会「木原均先生とゲノム分析」
参加者:53名
一般公開
●鶴見キャンパスの一般公開
●オープンキャンパス
ス内の理化学研究所横浜キャンパスと毎年8月、9月頃に一般公
3月∼12月にかけて、各種オープンキャンパスを開催しています。
開を共催しています。研究者による講演会や、最先端の研究を
中でも学部学科毎に開催する夏のオープンキャンパスは、金沢
支える施設見学ツアーをはじめ、子ども向け実験教室、セミナー、
八景キャンパス(国際総合科学部)
、福浦キャンパス(医学部)
ビデオ上映など、様々な催しを行っています。
で大学の雰囲気を体感してもらう機会となっています。平成27
平成27年度は、8月29日(土)に「ほら、カガクの世界が待っ
年度は、高校生・保護者を中心とした約10,000名にご来場いた
ている。
」と題して実施し、3092名の方にご来場いただきました。
だきました。
市民の方に生命医科学分野の研究に親しんでいただく催しとし
て、毎年多くの参加者でにぎわい、地域に定着したイベントとなっ
ています。
●浜大祭
毎年秋に金沢八景キャンパスで開催される浜大祭は、学生・卒
診療を通じた市民医療の向上への地域貢献
鶴見キャンパスでは、連携大学院を構築している同一キャンパ
公開イベント
大学の知的資源の市民への還元
ています。
大学見学
業生はもちろん、地域の方にもご来場いただく年に一度の学生
●木原生物学研究所一日施設公開
のお祭りであり、学生と地域の交流の場でもあります。
平成27年度は10月30日(金)∼11月1日(日)に開催し、約9,000
開し、生命科学分野、特に植物研究について、小学生からご年
名の来場者数を記録しました。
配の方まで楽しみながら理解を深めていただく企画を実施して
います。
● Yokohama Medical Festival
福浦キャンパスで行う大学祭が「Yokohama Medical Festival」
がここにある」と題し、研究室紹介、講演会、研究所が研究の
です。医学部らしい講演会や体験コーナーもあり、地域にお住
ために育てているコムギやトウガラシの圃場見学、小中学生対
まいの方でにぎわいます。
象親子実験教室や種類の違う小麦粉によるパンの食べ比べ、また、
平成27年度は、11月7日(土)∼8日(日)に開催し、約1,700
本研究所の創立者でもある木原均博士が開発した種無しスイカ
名の来場者がありました。
の試食などを行いました。
大学イベントにかかせない
横浜市立大学キャラクター「Yochy
(ヨッチー)」
●木原記念室
木原生物学研究所の創設者である木原均博士(1893-1986)の
功績を示す資料や遺品を展示した「木原記念室」は、平成22年
3月に木原生物学研究所内に開設したもので、一般公開をして
います。平成22年9月には天皇皇后両陛下が行幸啓されました。
今年度は476名の来場者を迎えています。
(2016年1月現在)
●木原生物学研究所 科学映画と講演の会
木原生物学研究所では、市民の方にさらに生命科学分野へ興味
が身近なトピックについて語る「科学映画と講演の会」を行っ
子ども向けの実験教室「いろいろな
イクラを作ってみよう!」では、ア
ルギン酸ナトリウムと塩化カルシウ
ムを混ぜ合わせて様々な色彩の人口
イクラを作製。その他にも10種類
のイベントを実施。
木原生物学研究所一日公開
木原記念室
浜大祭
植物に特化した研究を行っており、
普段は一般の方が入ることができな
い研究所内部を紹介。
小学生向けの実験教室もあり、年代
を問わず楽しめる内容となっている。
平成27年度は毎週火曜・木曜に開
室。
小中学校の見学の受け入れも随時
行っている。
学生が主催する大学祭では、地域の
方も参加するフリーマーケットが毎
年にぎわいを見せる。
施設の開放
鶴見キャンパス・理化学研究所
横浜キャンパス一般公開
学部・大学院を通じた人材育成
を高めていただくため、科学に関する映像を観ながら、専門家
ヨッチーは横浜市立大学の大学キャ
ラクターです。
横浜市立大学を多くの方に知って
もらいたい、身近に感じてもらい
たい、と広報学生ワークショップ
の学生プロジェクトから生まれま
した。
学祭はもちろん、地域のイベント
にも登場し、子どもたちの人気者です。
また、病院などの広報誌、掲示や案内などで、子どもたちに
わかりやすく伝える役目も担っています。
研究成果や知的財産の産業界への還元
平成27年度は、7月25日(土)に「君の知らない植物のフシギ
地域医療の向上への貢献
木原生物学研究所では、毎年7月下旬の土曜日に研究所を一日公
Yokohama Medical Festival
医療に関する講演会や展示、看護棟
での実習体験など医学部ならではの
大学祭。
18
Data |平成27年度 市民公開講座 開催実績
■ エクステンション講座
会 場
№
講座名
参加
開講日
(開催回数) 人数
所属
企画監修・講師の学内教
員(客員含む)
企画監修・講師の学内教
員(客員含む)
会 場
2
中国語の最初歩Ⅰ
4月15日
(10)
140
国
渡邊賢非常勤講師
八景
49
親子で楽しむ科学実験
8月1日
(2)
94
国
市大生
篠崎一英教授
八景
3
入門ドイツ語
4月15日
(12)
264
国
池谷尚美非常勤講師
スザンネ・マテーイ非常勤講師
八景
54
失敗事例から考える「同
族経営問題」
9月4日
(1)
21
国
渡辺和幸非常勤講師
八景
5
旅行に役立つフランス語
4月15日
(10)
160
国
平松尚子准教授企画監修
ナタリー・ロブエ非常勤講師
八景
59
ヨーロッパ史における戦
争と平和
9月24日
(4)
168
国
松井道昭名誉教授
八景
国
平松尚子准教授企画監修
ナタリー・ロブエ非常勤講師
三上典生非常勤講師
八景
65
歌で聴くドイツの歴史Ⅱ
∼リートの誕生∼
9月29日
(8)
254
国
遠藤紀明非常勤講師
八景
68
論語精読Ⅸ
179
国
渡邊賢非常勤講師
八景
大橋弘顕英語専任教員
八景
9月30日
(10)
69
タイを学ぼう∼「微笑み
の国」の基礎知識」∼
10月1日
(6)
100
国
柿崎一郎教授
八景
72
行政・大学・病院・福祉
施設の経営診断・経営管
理講座
10月3日
(2)
49
国
黒木淳専任教員
八景
6
中級フランス語3
4月17日
(12)
240
初級コミュニケーション
「英対話」
4月18日
(10)
200
英語のニュースリスニン
グ講座Ⅱ
4月18日
(10)
150
11
楽しくパブリックスピー
キング:初中級
4月18日
(10)
199
国
大橋弘顕英語専任教員
八景
12
英語ならこう言うⅡ
4月18日
(10)
351
国
大谷多摩貴非常勤講師
八景
73
没後50年記念 谷崎潤一
郎の世界
10月3日
(5)
137
国
助川幸逸郎非常勤講師
八景
15
韓国語入門
4月24日
(10)
160
国
大野祐二非常勤講師
八景
74
中米、カリブ現代事情
10月5日
(5)
45
国
森口舞非常勤講師
八景
17
日本の文化を英語で学ぼ
う!
5月11日
(10)
国
Frederick Bacala
英語専任教員
八景
77
10月6日
(5)
225
国
塚本博非常勤講師
八景
18
英語でコミュニケーショ
ン
5月12日
(10)
国
Matthew Burton
英語専任教員
シチリアと南伊諸都市の
美術史−パレルモからナ
ポリへ−
八景
齊藤毅憲名誉教授
八景
国
八景
10月8日
(6)
国
240
スモール・ビジネスを考
える∼小さな企業の経営
(1)∼
130
はじめてのスペイン語
岡本年正非常勤講師
オリオル・セグ非常勤講師
80
19
5月13日
(12)
ビジネス英語
9月24日
(10)
198
国
Luke Lawrence
英語専任教員
八景
八景
9
10
200
200
国
国
大谷多摩貴非常勤講師
八景
学
語
60
61
初級コミュニケーション
「英対話」
9月26日
(10)
190
国
大橋弘顕英語専任教員
八景
62
映画で英語を学んでみよ
う
9月26日
(10)
150
国
松岡里枝子非常勤講師
八景
63
初中級からのディスカッショ
ン&コミュニケーション
9月26日
(10)
190
国
大橋弘顕英語専任教員
八景
中国語の最初歩Ⅱ
9月30日
(10)
67
入門ドイツ語
9月30日
(12)
70
中級フランス語4
10月2日
(12)
71
韓国語初級Ⅰ
10月2日
(10)
131
75
英語で話そう!
10月6日
(10)
76
世界中の人と話してみよ
う
10月6日
(10)
旅行に役立つフランス語
10月7日
(10)
81
初級スペイン語1
10月9日
(12)
84
たのしい川辺
78
120 スタートアップ
国
大谷多摩貴非常勤講師
八景
66
301
100
国
渡邊賢非常勤講師
八景
216
国
池谷尚美非常勤講師
スザンネ・マテーイ非常勤講師
八景
204
国
三上典生非常勤講師
ナタリー・ロブエ非常勤講師
平松尚子准教授企画監修
八景
国
大野祐二非常勤講師
八景
200
国
Matthew Burton
英語専任教員
八景
200
国
David Afshar
英語専任教員
八景
国
ナタリー・ロブエ非常勤講師
平松尚子准教授企画監修
八景
228
国
岡本年正非常勤講師
オリオル・セグ非常勤講師
八景
10月9日
(10)
160
国
長島キャサリン非常勤講師
八景
2月8日
(5)
305
国
David Afshar 英語専任教員
Robert Bishop 英語専任教員
長島ゆず子英語専任教員
八景
229
国
遠藤紀明非常勤講師
八景
170
養
9月26日
(10)
82
現代の中東を理解しよう
∼紛争はなぜ起こるのか∼
10月9日
(6)
252
国
山﨑和美准教授企画監修・講師
中島勇中東調査会主席研究員
村上拓哉中東調査会研究員
高岡豊中東調査会上席研究員
金谷美沙中東調査会研究員
金子真夕中東調査会事務局長兼
研究員
90
パリ史こぼれ話
11月5日
(6)
240
国
松井道昭名誉教授
八景
国
三輪律江准教授
中川久美子非常勤講師
治田友香関内イノベー
ションイニシアティブ
(株)代表取締役
岩室晶子 NPO 法人
ILOVE つづき理事長
横浜市市民
活動センター
マスマス関内
フューチャー
センター
シェアリー
カフェ
UDCN並木
ラボ
75
国
荒船俊太郎非常勤講師
八景
11月10日
(1)
29
国
遠山御幸非常勤講師
八景
ウィンナオペレッタ/
ミュージカルで読み解く
19世紀末ウィーンの社会
と文化
11月13日
(4)
146
国
関根裕子早稲田大学非常勤講師
岩崎徹准教授企画監修
八景
Google の ヒミツ
11月28日
(1)
32
国
藤井一幸教授
八景
八景
教
英語ならこう言う∼日本
人が間違えやすい英語∼
64
市民活動のコーディネー
91 トを場から学ぶ
〈横浜市市民局共催〉
11月6日
(4)
156
92
維新の志士の遺墨を読み
説く∼近代の古文書に親
しむ
11月7日
(3)
93
天文講座「冬の星空を楽
しむ」
94
96
時代のなかの作家たち
11月28日
(6)
133
国
白井義昭名誉教授
鮎澤乗光元東京女子大学教授
窪田憲子都留文科大学名誉教授
田村真奈美日本大学教授
玉井暲大阪大学名誉教授
パソコンで見る原子・分
子の世界
12月12日
(1)
13
国
北幸海准教授
八景
起業と商店街問題を考え
104
る
1月7日
(4)
82
国
齊藤毅憲名誉教授
八景
大石和礼税理士
藤崎晴彦准教授
八景
97
101
歌で聴くドイツの歴史Ⅰ
4
論語精読Ⅷ
4月15日
(10)
154
国
渡邊賢非常勤講師
八景
確定申告をやってみよ
106
う!
1月23日
(3)
76
国
13
フィクションの中の横浜
4月18日
(6)
239
国
助川幸逸郎非常勤講師
八景
日本古典文学の世界をふ
108
りかえる
1月30日
(5)
261
国
助川幸逸郎非常勤講師
八景
14
エピソードで綴るパリと
フランスの歴史
4月23日
(10)
455
国
松井道昭名誉教授
八景
欧米の美術館名作めぐり
5月19日
(5)
八景
21
215
国
塚本博非常勤講師
八景
23
イスラームへの理解を深
めよう
5月21日
(4)
256
国
山﨑和美准教授
八景
34
計算することを見つめ直
す
5月30日
(1)
38
国
藤田慎也准教授
八景
35
横浜都心部のまちづくりの
理念とプロセスを知る
6月4日
(3)
59
国
国吉直行特別契約教授
八景
36
わかりやすい相続税・贈
与税講座
6月6日
(4)
199
国
藤﨑晴彦准教授企画監修
大石和礼税理士
38
横浜開港資料館① 外国人
居留地からみるハマの歴史
〈横浜開港資料館・横浜都
市発展記念館共催〉
6月13日
(1)
172
国
本宮一男教授企画監修
伊藤泉美横浜開港資料
館主任調査研究員
松井道昭名誉教授
横浜
開港
資料館
42
横浜市立大学所蔵貴重資
料を読む(Ⅲ)
7月11日
(3)
70
国
本宮一男教授企画監修
荒船俊太郎非常勤講師
八景
43
生誕90年 三島由紀夫と
現代日本
7月11日
(4)
158
国
助川幸逸郎非常勤講師
八景
44
地域再生と文系産学連携
7月14日
(1)
17
国
吉田健太郎非常勤講師
八景
7月25日
(2)
80
国
本宮一男教授企画監修
青木祐介横浜都市発展
記念館主任調査研究員
八景
横浜
開港
資料館
教養 ︵YES講座、COC事業︶
養
教
1
4月14日
(8)
横浜開港資料館② モータリ
ゼーションの時代と都市横浜
46
〈横浜開港資料館・横浜都市
発展記念館共催〉
19
参加
開講日
(開催回数) 人数
区分
講座名
所属
区分
№
110
1964年東京オリンピッ
クと横浜・湘南
2月8日
(3)
45
国
本宮一男教授企画監修・講師
松本洋幸大正大学准教授
大矢悠三子藤沢市史編纂委員
会委員
113
再生と発生に関する実験
講座
3月6日
(3)
93
国
内山英穂教授企画監修・講師
佐藤友美教授
仁科行雄准教授
小島伸彦准教授
八景
116
仕事と実務に役立つわか
りやすい MBA 的経営理論
11月10日
(1)
19
国
吉田健司㈱ビット89代表取締役
中山健教授企画監修
八景
8
【YES 講座】
エコ生活広場 生活の夢を
かなえる part 1
4月17日
(5)
50
国
長島キャサリン非常勤講師
八景
47
【YES 講座】
親子で学ぶ地震と防災
7月26日
(1)
15
国
金亜伊准教授
八景
48
【YES 講座】
エコ生活広場 生活の夢を
かなえる part 2
7月31日
(5)
70
国
長島キャサリン非常勤講師
八景
57
【YES 講座】
海の浄化実験室∼海のお
掃除屋さんを探せ!∼
8月29日
(1)
28
国
座間吉成外部講師
塩田肇准教授企画監修
海の
公園
83
【YES 講座】
エコ生活広場∼環境教育
∼
10月9日
(10)
180
国
長島キャサリン非常勤講師
八景
国:学術院国際総合科学群 医:学術院医学群 八景:金沢八景キャンパス 舞岡:舞岡キャンパス 鶴見:鶴見キャンパス 福浦:福浦キャンパス 臨床講堂:附属病院臨床講堂
【YES 講座】
生活の源、ヨコハマの水
を考える。
10月1日
(4)
107
企画監修・講師の学内教
員(客員含む)
会 場
沓名伸介准教授
関内
西川武臣横浜開港資料館副館長
山口俊宏横浜市水道局国際事業課長 (さくら
鎌田素之関東学院大学理工学部教授 works)
鈴木伸治教授企画・監修
国
11月20日
(5)
70
99
【YES 講座】
楽しく学ぶ地震と防災
12月5日
(1)
12
国
金亜伊准教授
24
バイオエキスパート
研究体験シリーズ①
5月30日
(1)
9
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
25
バイオエキスパート
研究体験シリーズ②
5月30日
(1)
5
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
26
バイオエキスパート
研究体験シリーズ③
6月6日
(1)
8
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
27
バイオエキスパート
研究体験シリーズ④
6月6日
(1)
10
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
28
バイオエキスパート
研究体験シリーズ⑤
6月20日
(1)
7
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
29
バイオエキスパート
研究体験シリーズ⑥
6月20日
(1)
6
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
30
バイオエキスパート
研究体験シリーズ⑦
6月27日
(1)
10
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
31
バイオエキスパート
研究体験シリーズ⑧
6月27日
(1)
8
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
32
バイオエキスパート
研究体験シリーズ⑨
7月11日
(1)
7
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
33
バイオエキスパート
研究体験シリーズ⑩
7月11日
(1)
5
国
鶴見キャンパス 各研究室
鶴見
白井義昭名誉教授ほか
八景
国
一色正之准教授
舞岡
国
山田重樹准教授
吉本和生教授
塩田肇准教授
本多尚准教授
篠崎一英教授企画監修
八景
八景
8月3日
(2)
76
超基本 DNA 実験
112 科学の進歩研修会
117
サイエンスカフェ
〈理研共催〉
関内
(さくら
works)
大島誠准教授
戸塚
(フォー
ラム)
医 療
32
2月13日
(1)
36
国
有田誠理化学研究所チームリー
ダー・横浜市立大学客員教授
244
医
結束貴臣医師
細野邦広助教
ヘボン
ホール
情文
ホール
4月16日
(1)
16
緑内障とは∼どのような
病気か知ってますか∼
4月30日
(1)
204
医
石戸岳仁医師
22
狭心症の治療
5月20日
(1)
108
医
菅野晃靖准教授
益田宗孝教授
57
医
関和男准教授
フォーラム
南太田
医
田中克明教授
中馬誠准教授
野﨑昭人講師
情文
ホール
39
40
ちゃんと知ろう「母乳育児」 6月19日
〈男女共同参画センター横浜南共催〉
(1)
やさしい肝臓病のはなし
〈日本肝臓学会・県共催〉
6月28日
(1)
208
福浦
36
医
森雅亮准教授
アート
フォーラム
あざみ野
7月24日
(1)
132
医
古屋充子准教授
崎陽軒
本店
50
遺品整理の最前線
〈日本地域看護学会共催〉
8月2日
(1)
108
医
田高悦子教授企画監修
小根英人遺品整理士認
定協会副理事長
パシフィコ
横浜
漢方と疾患シリーズ
52 「漢方による頭痛のマネ
ジメント」
8月22日
(1)
109
医
中江啓晴助教
ウィリング
横浜
女性の尿失禁
53 〈男女共同参画センター
横浜北共催〉
9月2日
(1)
77
医
アート
上村博司准教授企画監修
フォーラム
井口梢若草病院医師
あざみ野
55
アレルギー性鼻炎
9月11日
(1)
192
医
塩野理助教
56
炎症性腸疾患(IBD)の
病態と治療、心のケアまで
9月19日
(1)
116
医
木村英明准教授
国崎玲子准教授
認知症とその予防について
58
〈港北区共催〉
9月17日
(1)
238
医
玉澤彰英助教
港北
公会堂
10月8日
(1)
182
医
須田顕助教
旭
公会堂
10月12日
(1)
138
医
前川二郎教授
佐武利彦准教授
成井一隆助教
情文
ホール
1月23日
(1)
41
医
斉藤聡准教授
永井一毅永井医院副院長
情文
ホール
うつ病の基礎知識
〈横浜市こころの健康相談センター共催〉
乳がん診察
ここまで治る C 型肝炎
〈大日本住友製薬共催〉
情文
ホール
八景
87
88
骨粗しょう症 骨の健康
10月29日
(1)
205
医
熊谷研講師
情文
ホール
98
悪性リンパ腫
11月29日
(1)
168
医
富田直人准教授
情文
ホール
12月8日
(1)
83
医
菊池尚久准教授
林和子理学療法士
情文
ホール
102 最新の前立腺癌治療
12月15日
(1)
175
医
中井川昇准教授
情文
ホール
風邪やインフルエンザの
103 漢方薬
〈ツムラ共催〉
12月19日
(1)
143
医
加藤英明助手
情文
ホール
100
肝臓、胆のう、膵ぞうの
病気の話
7月3日
(1)
思いがけない症状から分
かる「がん」の可能性
〈三菱財団医療福祉支援事業共催〉
86
7
会 場
45
79
3月5日
(4)
企画監修・講師の学内教
員(客員含む)
療
62
小児期ワクチンの実際
41 〈男女共同参画センター
横浜北共催〉
51
ブロンテ・デイ公開講座 6月7日
Part 2
(1)
〈日本ブロンテ協会共催〉
国
参加
開講日
(開催回数) 人数
講座名
医
養︵無料︶
教
【YES 講座】
横浜市における下水道事
95
業の民営化と経済・環境
効果を考える!
37
№
所属
89
参加
開講日
(開催回数) 人数
区分
教養︵YES講座、COC事業︶
講座名
所属
区分
№
がんのリハビリテーショ
ン
105
糖尿病合併症予防のため
に
1月14日
(1)
183
医
伊藤譲助教
情文
ホール
107
思春期の子どものこころ
の問題について
1月29日
(1)
111
医
高橋雄一准教授
青山久美助教
アート
フォーラム
あざみ野
109 長引く咳
1月24日
(1)
173
医
新海正晴講師
情文
ホール
知っておきたい大人の食
111
物アレルギー
2月18日
(1)
119
医
猪又直子准教授
技能文
化会館
3月7日
(1)
84
医
廣冨浩一助教
アート
フォーラム
あざみ野
115 最新の不妊治療
3月15日
(1)
49
医
湯村寧講師
村瀬真理子講師
技能文
化会館
口にも出来る怖いがん(口
118 腔がん)
〈日本口腔腫瘍学会共催〉
1月23日
(1)
71
医
光藤健司准教授
石川好美藤沢市民病院部長
不和信和伊勢赤十字病院部長
横浜開
港記念
会館
青年期・成人期の発達障
119 害の理解
〈港北区共催〉
2月29日
(1)
352
医
高橋雄一准教授
港北
公会堂
114 眼瞼下垂症
■ エクステンション講座開催実績の推移
平成27年度
区分
平成26年度
平成25年度
講座数
開催日数
受講者数
講座数
開催日数
受講者数
講座数
開催日数
受講者数
語学講座(有料)
28
277
5,447
29
281
5,939
42
385
6,793
教養講座(有料)
41
167
5,395
32
159
5,413
48
208
6,703
教養講座(無料)
14
18
281
12
12
181
14
15
438
8
32
532
10
22
754
2
6
173
29
29
4,108
34
34
4,345
38
38
3,733
120
523
15,763
117
508
16,632
144
652
17,840
YES 講座 /COC 講座
医療講座(無料)
合計
■ 環境未来都市ワークショップ
№
1
2
講座名
自転車で巡った130か国の環境問題
開催日
12月8日
「ヨコハマ水物語∼水源の森から海中の森まで∼
開催日数
参加人数
1
14
松本英揮
講 師
関内拠点・さくら WORKS <関内>
会 場
1月19日
1
52
豊田直之
関内拠点・さくら WORKS <関内>
3
おいしい?ブルーカーボン∼横浜の川と海を「食」から考える∼
2月2日
1
44
大関泰裕教授、荒井浩
関内拠点・さくら WORKS <関内>
4
環境とローカルメディア
3月8日
1
16
北原まどか
関内拠点・さくら WORKS <関内>
■ 先端医科学研究センター 市民講座
№
開講日
開催日数
参加人数
1
ウイルス対人体 ∼横浜市立大学におけるウイルス感染制御戦略の紹介∼
講座名
4月21日
1
99
梁明秀教授
企画監修・講師の学内教員(客員含む)
学術院医学群
所 属
ウィリング横浜
会 場
2
生命の " 情報 " を読み解くバイオインフォマティクス
6月23日
1
84
中林潤准教授
学術院医学群
ウィリング横浜
3
神経・免疫アレルギー疾患の新しい治療法 ∼痒みを伝達する神経科学∼
8月27日
1
97
相原道子教授
学術院医学群
ウィリング横浜
4
新しいたんぱく質解析技術が開拓する未来∼がんの診断法・治療法の開発のために∼ 10月28日
1
77
木村弥生准教授
学術院医学群
ウィリング横浜
5
心不全とは何か ∼より安全で有用な治療薬の開発∼
12月18日
1
88
藤田孝之講師
学術院医学群
ウィリング横浜
6
安全な腹腔鏡・ロボット支援手術 ∼手術シミュレーションシステムの開発と臨床応用∼
2月24日
1
70
槙山和秀准教授
学術院医学群
ウィリング横浜
開講日
開催日数
参加人数
■ 附属市民総合医療センター 市民公開講座
№
1
講座名
市民生活に必要な医療
在宅医療の実際と訪問看護現場の医師・看護師からのメッセージ
〈一般社団法人横浜市医師会共催〉
3月10日
1
104
企画監修・講師の学内教員(客員含む)
長谷川修教授ほか
所 属
学術院医学群
会 場
社会福祉協議会
社会福祉センター
20
Data |教員地域貢献活動支援事業
■ 平成27年度 教員地域貢献活動支援事業(協働型)
区分
件名
提案者
担当研究者
1
新規
地域卸売業の活性化
協同組合横浜マーチャンダイジングセンター
鴨志田晃、赤羽淳、吉永崇史
2
新規
都市公園を活用した保育施設の設置に関するガイドライン作成
横浜市こども青少年局保育対策課
三輪律江、中西正彦
3
新規
大学による実践教育と地域人材育成にかかる研究
横浜市経済局
赤羽淳、鴨志田晃、吉永崇史
4
新規
ブルーカーボン横浜プラットフォーム「山下公園前海域等における海域環境
八千代エンジニヤリング株式会社
改善の調査研究」
大関泰裕
公募事業
5
継続
横浜ワールドポーターズ・新港地区活性化に向けた学生視点の導入
(2年目)
6
継続
横浜の地域課題からオープンイノベーションを生み出す企業ネットワークの
NPO 法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
(2年目) 構築と CSR 活動を伝える新たなコミュニケーション手法の研究
7
継続
横浜市文化財施設の活性化
(2年目)
横浜市教育委員会
鈴木伸治、本宮一男、松本郁代
8
継続
デジタル放送を活用した高齢者見守りシステムの可能性の検討
(2年目)
株式会社テレビ神奈川
鈴木伸治、叶谷由佳、服部紀子、
菅野眞奈、佐々木晶世
9
継続
金沢区内中小企業への若手人材確保による中小企業活性化
(3年目)
横浜市金沢区役所
中山健、吉永崇史
株式会社横浜インポートマート
中條祐介
影山摩子弥
■ 平成27年度 教員地域貢献活動支援事業(インキュベーション型)
区分
件名
1
新規
担当研究者
滝田祥子、山田俊治、小野寺淳、
廣田全男、三上真司、柿崎一郎、
中西正彦
地域の人材開発に貢献する「市民アカデミア」構想の検討・準備
2
新規
健康長寿の都市づくりに向けた拠点を活用したプログラム開発
水嶋春朔、菅谷渚、鈴木伸治
3
新規
地域の健康・医療問題解決へ向けたメディカルデザインハブの構築
武部貴則、小島伸彦
4
新規
健康都市の実現に向けた健康づくりと地域づくりの融合型事業の開発と評価
田高悦子、有本梓、大河内彩子、
伊藤絵梨子、白谷佳恵
新規
地域で防災活動を担う青少年育成及び、彼らの視点を生かした参加型防災プログラムの構築
5
石川永子、金亜伊、三輪律江
公募事業
6
継続
困難を抱える若者への地域就労支援 --- 高校における「バイターン」の実施と検証
(2年目)
高橋寛人、影山摩子弥、
坪谷美欧子
7
継続
農を中心としたまちづくりとブランディング
(2年目)
坂智広、三輪律江
8
継続
細孔性金属錯体へのガソリンベーパー吸脱着特性の評価
(2年目)
高見澤聡
9
継続
MEMS 加速度センサーを用いた市民参加型地震波計測ネットワークの構築 : 横浜市における防災・教育活動に向けて
(2年目)
金亜伊、清見礼
継続
郊外住宅地の再生に関する研究 その3 −金沢区金沢シーサイドタウン拠点形成を機にしたケーススタディからの発展
10
(3年目)
11
継続
環境配慮型都市計画・土地利用計画の要件に関する研究 −環境行政と都市計画行政連携の可能性の検討−
(3年目)
三輪律江、中西正彦
中西正彦
〈参考〉
■ 平成26年度 教員地域貢献活動支援事業(協働型)
区分
件名
公募事業
1
新規
小型モビリティカーシェア事業モデル策定
2
新規
3
新規
4
5
6
提案者
担当研究者
日産自動車株式会社
鴨志田晃、赤羽淳
横浜ワールドポーターズ・新港地区活性化に向けた学生視点の導入
株式会社横浜インポートマート
中條祐介
横浜市立大学× tvk「みんなでつくるテレビ番組」
株式会社テレビ神奈川
鈴木伸治、坪谷美欧子
新規
横浜市文化財施設の活性化
横浜市教育委員会
鈴木伸治、本宮一男、松本郁代
新規
すこやかな産業保健コミュニティの実現を支援する独創的なコミュニケーショ 株式会社電通
ン施策の開発
株式会社オムロンヘルスケア(OHC)
武部貴則、梅村敏
新規
地域課題解決指標開発とロジックモデル学生ファシリテーター育成による地
NPO 法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
域課題収集システムの構築
影山摩子弥
7
継続
横浜橋通商店街をベースとしたまちづくり
(3年目)
横浜市南区役所
三輪律江、鈴木伸治、国吉直行、
滝田祥子
8
継続
金沢区内中小企業への若手人材確保による中小企業活性化
(2年目)
横浜市金沢区役所
中山健、吉永崇史
■ 平成26年度 教員地域貢献活動支援事業(インキュベーション型)
区分
件名
1
・温暖化等の諸問題を解決するためのコムギの迅速育種法の開発 ・農を中心としたまちづくりとブランディング
担当研究者
木下哲、坂智広、三輪律江、鈴木伸治
2
新規
困難を抱える若者のキャリア形成・雇用創出支援に関する政策提言事業
高橋寛人、影山摩子弥
3
新規
地域人材育成と大学の果たす役割について
赤羽淳、吉永崇史
公募事業
4
新規
環境未来都市推進のための地域エネルギーマネジメント手法の研究
鈴木伸治
5
新規
細孔性金属錯体へのガソリンベーパー吸脱着特性の評価
高見澤聡
6
新規
若い世代の地震・防災リテラシーの向上と地域ネットワークの構築
金亜伊、清見礼
7
新規
ブルーカーボン横浜プラットフォーム
大関泰裕、鈴木伸治
8
継続
郊外住宅地再生に関する研究 その2 −金沢シーサイドタウン拠点形成を機にしたケーススタディからの発展−
(2年目)
三輪律江、中西正彦
9
継続
環境配慮型都市計画・土地利用計画の要件に関する研究 ―ヒートアイランド緩和方策と土地利用規制の関係から―
(2年目)
中西正彦
継続
健康都市づくりに向けた地域診断と事業評価
(2年目)
水嶋春朔、田高悦子、鈴木伸治、
白石小百合、安川文朗
10
21
新規
Data |学生が取り組む地域貢献活動支援事業
■ 平成27年度 学生が取り組む地域貢献活動支援事業
団体名
事業名
事業概要
1
まちづくりコース鈴木ゼミ
「地域情報と魅力発信によるまちへの関心向上と、アートを活かしたまちづ
地域情報と魅力発信によるまちへの関心向 くりの定着」という課題で27年度優秀賞を受賞。スマートイルミネーショ
上と、アートを活かしたまちづくりの定着 ン横浜への参加で、光という広報性の高いツールを使用してまちづくりへの
関心を高めた。
2
金沢研究会
住人にも人気の瀬戸マルシェは今年度2回開催。また金沢区の地域活性化活
金沢区に対する地域資源を活かしたまちづ 動として「はちのば」でのイベント(瀬戸あかり WS)を開催したほか、新
くりと研究調査活動
たにスマートイルミネーション金沢同時開催イベント「金沢ナイトマルシェ」
を主催した。27年度最優秀賞受賞事業。
3
横浜橋通プロジェクト
横浜市南区の横浜橋通商店街について、子どもたちの視点から商店街の魅力
こども記者による媒体発信を通じた、横浜
再発見し、商店街の集客上昇、地域とのつながりの強化に取り組むプロジェ
橋通商店街内外のつながり向上プロジェク
クト。子どもたちの作成する記事、「ばしっこジャーナル」を発行し、商店
ト
街内に配架、周辺地域へ配布し、更なる認知度向上を目指した。
4
国際都市学系 まちづくりコース三輪ゼミ
保育所と地域の日常的なつながりを創出するため、地域資源発掘を目的とし
保育所×地域 つながり力アップ・マップ
たまちあるきや、防災を観点とした勉強会を保育施設、地域の人、保護者、
ワークショッププロジェクト
子供と協力して実施。
5
横浜市立大学 科学倶楽部
中学生のための科学実験講座
エクステンション講座「親子で楽しむ実験教室」は今年で4年目の活動になり、
昨年度は学長奨励賞を受賞。理科に興味のある中学生が実験によって理科学
習の理解を深める場を提供し、自ら実験した結果をうけてその原理や仕組み
を考察、理解し、今後使える知識を身につけてもらうなどの取組を行った。
6
看護学科いのちの授業グループ
いのちの授業訪問事業
小学生がいのちの誕生に関する理解を深め、いのちの大切さを感じ取り、自
分たちがどのような支援を受けて今日まで成長してきたのかを学べる訪問授
業を並木中央小学校で2クラスに、講義と体験型授業の2時間を使った授業
を実施。
7
YDC
医学生・看護学生が創る『医療』教育
小中学生に医療の仕組みを教えることで医療の適正利用の普及を目指し、ま
た、医療の仕組みを教えることで医学生・看護学生自身も医療の現場を学ぶ
ことにつながる活動を行った。今年は、南陵高校、港南台第一小学校、並木
第四小学校、南高校附属中学校で全4回の訪問授業を実施。
8
中西ゼミ
まちづくりデザインゲーム並木版の制作・活用を通じた地域活性化、まちづ
まちづくりデザインゲーム並木版の制作・ くりデザインゲームで金沢シーサイドタウン(並木)の地域住民の関心を向
活用を通じた地域活性化
上、並木版まちづくりデザインゲームの制作・活用を通じた地域活性化プロ
ジェクトに取り組んだ。
9
並木プロジェクト
つながるひろがる並木
ボランティア支援室 学生スタッフ
市大生に向けたボランティア情報提供によるプロモーション活動や参加しや
市大生に向けたボランティア活動及び地域
すい環境づくり、地域と学生との繋がりの強化など、市大生へのボランティ
貢献参加推進のための情報発信事業
ア活動と地域貢献活動の参加を推進する事業に取り組んだ。
10
並木ラボを活動拠点とした多世代のコミュニティ創出を課題に、27年度は、
サマーフェスタでの「子どもカクテルバー」と、ふなだまりでの「灯篭イベ
ント」のほか、情報誌を発行した。
〈参考〉
■ 平成26年度 学生が取り組む地域貢献活動支援事業
団体名
事業名
事業概要
1
フューチャーセンター
横浜市立大学フューチャーセッション
地域の課題解決のためのビジネスモデル創出、オープンイノベーションなど
の効果を狙う横浜市立大学フューチャーセンター設立に向けて、理解促進の
ための講演会とフューチャーセッションを行った。
2
看護学科いのちの授業グループ
いのちの授業訪問事業
小学生がいのちの誕生に関する理解を深め、いのちの大切さを感じ取り、自
分たちがどのような支援を受けて今日まで成長してきたのかを学べる訪問授
業を並木中央小学校、中川小学校で実施した。
3
三輪ゼミ
保育所×地域−つながり力アップ・ワーク 保育所と地域の人が共同して作成したお散歩マップ(ワークショップ)によ
ショッププロジェクト
り地域資源の共有、防犯、保育所と地域のつながりを創出した。
4
まちづくりコース鈴木ゼミ
安心・安全のまちを目指す地域住民の防犯 コガネックスラボを拠点とした黄金町地区のまちづくりや、スマートイルミ
意識向上
ネーション横浜2014とあわせた大岡川のライトアップを行った。
5
横浜橋通プロジェクト
横浜橋通商店街地域遺伝子発掘プロジェク 横浜橋通商店街商店主インタビュー(オーラルヒストリー)や、小・中・高
ト
校生の調査隊によるワークショップを行った。
6
W&C Health Support Group
「子宮頸がん予防」
「生活習慣の改善」
「免疫のしくみ」の啓発活動や、青葉
横浜市内における健康教育のための出前教
区健康フェスティバル参加、市内小中高大への出前教室、並木中央小学校出
室
前教室を行った。
7
金沢研究会
金沢区に対する地域資源を活かしたまちづ 地産地消を促進する「瀬戸マルシェ」
、
「はちのば」の運営、
「スマートイルミネー
くりと研究調査活動
ション」などを通して、地域のにぎわいを作り、多くの人を呼び込んだ。
8
YDC
医学生・看護学生が創る『医療』教育
小中学生に医療の仕組みを教えることで医療の適正利用を広めるため、小中
学校への訪問事業を実施した。
9
科学倶楽部
中学生のための科学実験講座
職業体験学習などでつながりの強い舞岡中学校を中心とした中学生を対象に
実験講座を開催した。10月以降は中学生の自由研究のアドバイス活動を実施。
科学への意欲をより高めるきっかけを作った。
10
KEEP(Kihara "Education of
「食」から見える世界
Eating" Project)
「食育」活動を舞岡小学校、永谷小学校、及び近隣小学校の希望者・保護者
を対象に実施した。
22
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