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川崎市『水素社会の実現に向けた川崎水素戦略』

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川崎市『水素社会の実現に向けた川崎水素戦略』
平成27年2⽉10⽇ 世⽥⾕区⾃然エネルギー活⽤促進地域フォーラム・⽔素活⽤促進部会(準備会)
⽔素社会の実現に向けた川崎⽔素戦略
〜Kawasaki Hydrogen Project〜
川崎市 総合企画局 スマートシティ戦略室
2014.12.
担当課⻑
⾼橋友弘
5
川崎市の特徴
■概要
●⾯積 :144.35平⽅キロメートル
●⼈⼝ :1,461,909⼈(平成27年1⽉1⽇現在)
●世帯数:687,960世帯(平成27年1⽉1⽇現在)
※⼈⼝及び世帯数は平成22年国勢調査を基数として推算
●市内総⽣産:5兆1,221億円(平成23年度
名⽬)
●平成26年度当初予算 1兆3,359億円(全会計)
■特徴
政令指定都市で最も⾼い⼈⼝増加率を有し、少⼦⾼齢化時代に
おいても⽣産年齢⼈⼝が増加
LNG⽕⼒やメガソーラー、バイオマスなどの多様な発電所が集
積する⾸都圏におけるエネルギーの⼤規模供給拠点
(%)
⼈⼝増加率
15.0
10.0
14.05
9.11
8.41
既存産業の⾼度化・⾼付加価値化や国内有数の研究開発機能の
集積
7.86 7.65
5.22
5.0
5.00 4.25
3.76
3.50
3.40
2.56
1.85
1.49
0.0
△ 0.03
市域を超えた⼈やモノの交流を⽀える⽴地優位性や交通機能
△ 1.89
※は⼤都市⽐較統計年表(平成22年)
北九州市
出典:平成12年、22年国勢調査に基づき川崎市が算定
△ 3.42
静岡市
京都市
新潟市
堺市
浜松市
大阪市
神戸市
広島市
仙台市
名古屋市
札幌市
岡山市
横浜市
さいたま市
千葉市
福岡市
技術の集積
川崎市
△ 5.0
臨海部における公害を克服した過程で蓄積された優れた環境
0.36
1
⼒強い産業都市づくりに向けた取組
成⻑が期待される産業分野における取組を推進
ライフイノベーション
の推進
グリーンイノベーション
の推進
ウェルフェアイノベーション
の推進
スマート化
超⾼齢化を迎えた
我が国において
環境先進都市の
特徴・強みを活かして
・⾼度な医療ニーズに対応
し、国際的な課題解決に
寄与
・低炭素化を推進し、
・⽇本経済の持続的な発展
を牽引
・活⼒ある産業活動を
⽀える
地球環境問題解決に
寄与
市内中⼩企業の優れた
技術⼒を応⽤して
・利⽤者ニーズに応えた
福祉製品を創出し、
国内のみならずアジア
諸国の⾼齢化の課題解
決に寄与
・福祉産業の拡⼤と活性化
国際貢献と産業創出
2
スマートシティの構築 【スマートシティ推進に向けた取組イメージ】
「エネルギー」のみならず「⽣活」「交通」「まちづくり」「産業」の
5つの分野においてスマートシティの取組を推進
誰もが豊かさを享受する
社会の実現
エネルギー分野
⽣活分野
環境・持続可能性
快適性・利便性
安全・安⼼
地域活⼒
交通分野
産業分野
まちづくり分野
3
川崎臨海部の概要
【⼟地利⽤の基本⽅向】
1.持続可能な産業地帯として活性化を図る
2.交通環境の改善を図る
3.地球環境・エネルギー問題の解決に貢献する
4.地域環境の改善、防災⼒の向上、緑地の増加を図る
5.新しい⽂化の発信源となる
6.後背地との共⽣を築く
従業者数
事業所数
約26000⼈
約460事業所
製造品出荷額 約3兆3000億円
川崎市
144k㎡
川崎区
40k㎡
川崎臨海部
28k㎡
京浜臨海部
43k㎡
(※平成24年⼯業統計)
(※平成24年⼯業統計)
(※平成24年⼯業統計
川崎区のみ)
4
環境技術の集積・企業間連携
公害を克服する過程で培われた優れた環境技術の集積
○バイオマス発電所
○出
力 約3万3千kW
○敷地面積 約3.2ha
○運転開始 2011年2月
○事業主体 川崎バイオマス発電㈱
ほか、発電所で使用する燃料
を供給する処理施設(ジャパ
ンバイオエナジーを併設)
○難再生古紙リサイクル施設
殿町
○処 理 量
○生 産 量
81,000t/年(古紙)
54,000t/年(トイレッ
トペーパー)
○運転開始 2002年
○事業主体 三栄レギュレーター㈱
小島町
羽田空港
○乾留ガス化炉方式の焼却炉
○廃棄物をガス化し燃焼
○有害物質濃度 90%削減
○排ガス量 60%削減
○運転開始 2007年7月
○事業主体 日本ゼオン㈱
夜光
千鳥町
○重質油高度統合処理技術開発(浮島)
○製油所間において異なる重質油分解設備
を組み合わせ一体的に運用することによ
り揮発油等の高付加価値石油製品の効率
的な製造を可能とする
○事業主体 東燃ゼネラル石油㈱、
昭和シェル石油㈱、
東亜石油㈱(RING事業)
浮島町
○都市型セメント工場
○セメント原燃料への廃
棄物・副産物の有効利用に
よるCO2削減
○高炉スラグセメントの製
造によるCO2削減
○事業主体 ㈱デイ・シイ
水江町
田辺新田
白石町
○土壌洗浄プラント
○事業主体 清水建設㈱
【扇町】
○処 理 量 40t/h
○運転開始 2002年9月
【白石】ダイオキシン類専用
○処 理 量 5t/h
○運転開始 2009年5月
東扇島
扇町
○企業間連携による水素の有効活用
(浮島)
大川町
○ペット to ペットリサイクル施設
○処
理 量 27,500t/年(廃ペットボトル)
京浜港
扇島
○最新鋭タービン・発電機専用工場
(田辺新田)
○蒸気タービン・発電機の製作
○地熱発電分野で世界最大級の139MW
地熱蒸気タービン・発電機を製作・納入
○事業主体 富士電機㈱
○廃プラスチックアンモニア原料化
施設(扇町)
○処 理 量
○生 産 量
○運転開始
○事業主体
64,000t/年(廃プラスチック)
58,000t/年(アンモニア)
2003年
昭和電工㈱
○大規模太陽光発電所
(浮島・扇島)
○出力
20MW
○敷地面積 約34ha
○パネル面積 約30ha
○運転開始 2011年8月
○事業主体 東京電力㈱
川崎市
PR施設「かわさきエコ
暮らし未来館」併設
(2011年8月開館)
○風力発電所(扇島)
○出力 約2千kW
○風車仕様
高さ約123m
(タワー部分 約80m)
○運転開始 2010年3月
○事業主体
JX日鉱日石エネルギー㈱
※資源エネルギー庁補助採択
○生 産 量 23,000t/年(ペットボトル用樹脂)
○運転開始 2004年
○事業主体
ペットリファインテクノロジー㈱
○火力発電所の蒸気を周辺企業に供給
(千鳥町・夜光)
○供給量 約30万トン/年
○供給開始 2010年2月
○事業主体 川崎スチームネット㈱
※千鳥・夜光地区
10社に供給
○JXのスチームクラッカーから
発生した水素を東燃に移送
○16.1%のCO2削減効果
○事業主体 東燃ゼネラル石油㈱・
JX日鉱日石エネルギー㈱
○コンバインドサイクル発電の導入
○敷地面積 約28ha
(千鳥町)
○1号系列
・出力 150万kW(1500℃級)
・熱効率 約59%(1500℃級)
・運転開始 2009年2月
○2号系列「世界最⾼⽔準」
・出力 50万kW×1軸(1500℃級)
71万kW×2軸(1600℃級)
・熱効率 約61%(1600℃級)
・
全体運転開始(予定) 2017年度
○事業主体 東京電力㈱
5
発電施設等の集積
川崎臨海部の主な発電等施設
⼀都三県の⼀般家庭の消費電⼒(630万KW)に相当する発電能⼒
①東燃ゼネラル石油㈱川崎工場
【出
力】167,225kW
【面
積】約205ha
【事業主体】東燃ゼネラル石油㈱
【運転開始】1968
【種
類】火力(重油、燃料ガス、余剰ガスなど)
②川崎バイオマス発電所
【出
力】約33,000kW
【面
積】約2.2ha
【事業主体】川崎バイオマス発電㈱
【運転開始】2011.2
【種
類】木質バイオマス
羽田空港
殿町
⑰昭和シェル石油㈱バイオマス発電所(仮)
【出
力】49,000kW(計画)
【運転開始】2015.12(予定)
【種
類】木質バイオマス
浮島町
千鳥町
③川崎天然ガス発電所
【出
力】847,400kW
【面
積】約6.2ha
【事業主体】川崎天然ガス発電㈱
【出 資 者】JX日鉱日石エネルギー㈱
東京ガス㈱
【運転開始】2008.4
【種
類】火力(LNG)
④富士電機㈱川崎工場
地熱・火力発電設備等の製造
【面
積】約17.8ha
⑤昭和電工㈱川崎事業所
【出
力】124,200kW
【面
積】約34.2ha
【事業主体】昭和電工㈱
【種
類】火力(重油など)
⑥東日本旅客鉄道㈱川崎発電所
【出
力】101.8万kW(計画含む)
【面
積】約6.7ha
【事業主体】東日本旅客鉄道㈱
【運転開始】1973.10
【種
類】火力(灯油、LNGなど)
⑦扇島太陽光発電所
【出
力】約13,000kW
【面
積】約23ha
【パネル設置面積】約20ha
【事業主体】東京電力㈱、川崎市
【運転開始】2011.12
【種
類】太陽光
⑧扇島風力発電所
【出
力】1,990kW
【高
さ】約123m(タワー部分約80m)
【事業主体】JX日鉱日石エネルギー㈱
【運転開始】2010.3
【種
類】風力
小島町
扇町
水江町
⑬川崎火力発電所
【出
力】342万kW(計画含む)
【面
積】約28ha
【事業主体】東京電力㈱
【運転開始】2007.6
【種
類】火力(LNG)
※川崎スチームネット:
発電所の蒸気を近隣企業10社に供給
⑭浮島太陽光発電所
【出
力】約7,000kW
【面
積】約11ha
【パネル設置面積】約10ha
【事業主体】東京電力㈱、川崎市
【運転開始】2011.8
【種
類】太陽光
白石町
東扇島
大川町
京浜港
扇島
⑫ ㈱ジェネックス水江発電所
【出
力】274,190kW
【面
積】約2.7ha
【事業主体】㈱ジェネックス
【出 資 者】東亜石油㈱、電源開発㈱
【運転開始】2003.6
【種
別】火力(副生ガス、重質油など)
⑯㈱クレハ環境
かながわ事業所
【出力】約4,800kW
【面積】約1.7ha
【事業主体】 ㈱クレハ環境
【運転開始】2000.4
【種類】火力(廃棄物)
※廃棄物焼却の排熱を利用
⑮浮島処理センター
【出
力】12,500kW
【面
積】約6ha
【事業主体】川崎市
【運転開始】1995.5
【種
類】火力(廃棄物)
川崎臨海部の主な発電施設の発電出力
出力(万キロワット)
名称
現状
計画
①東燃ゼネラル石油㈱川崎工場
16.7
16.7
②川崎バイオマス発電所
3.3
3.3
③川崎天然ガス発電所
84.7
84.7
⑨東扇島火力発電所
⑩エリーパワー㈱
⑪川崎クリーンパワー
⑤昭和電工㈱川崎事業所
12.4
12.4
【出力】200万kW
川崎事業所
発電所
⑥東日本旅客鉄道㈱川崎発電所
74.1
101.8
【面積】約47ha
大型蓄電池の製造
【出力】約30,000kW
⑦扇島太陽光発電所
1.3
1.3
【運転開始】1987.9
【面積】約2.9ha
【面積】約0.7ha
⑧扇島風力発電所
0.2
0.2
【事業主体】東京電力㈱
【事業主体】丸紅㈱
⑨東扇島火力発電所
200.0
200.0
【種類】火力(LNG)
【運転開始】2003.4
⑪川崎クリーンパワー発電所
3.0
3.0
【種類】火力(LNG)
⑫㈱ジェネックス水江発電所
27.4
27.4
⑬川崎火力発電所
200.0
342.0
⑭浮島太陽光発電所
0.7
0.7
一般家庭の消費電力は一都三県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)で約630万kW
⑮浮島処理センター
1.2
1.2
川崎臨海部の発電能力 約630万kW
⑯㈱クレハ環境かながわ事業所
0.5
0.5
⑰昭和シェル石油㈱バイオマス発電所(仮)
0.0
4.9
※全ての発電施設が最大出力で稼動した場合(世帯数約1575万世帯、使用電力約0.4kW/世帯・時で算出)
計
625.6
800.2
© 2011-2014 川崎市総合企画局臨海部国際戦略室 2014.6改訂
6
⽔素関連企業の集積
市内及び周辺に⽔素・燃料電池関連企業が集積
JX⽇鉱⽇⽯エネルギー
東芝
⽔素ステーション関連
⽔素製造・供給、燃料電池
燃料電池関連
⽔素の利活⽤
⽇本エアリキード
富⼠電機
川崎市
燃料電池関連
⼤陽⽇産
東京ガス
⽔素ステーション関連
⽔素製造・供給
家庭⽤燃料電池関連
エアープロダクト
千代⽥化⼯建設
⽔素ステーション関連
⽔素製造・供給
⽔素貯蔵輸送技術
昭和電⼯
⽔素製造・供給
⽔素ステーション関連
⽔素製造・供給
東燃ゼネラル⽯油
⽔素の利⽤(製造)
岩⾕産業
⽔素ステーション関連
⽔素製造・供給
旭化成ケミカルズ
東亜⽯油
東京電⼒
三菱化⼯機
JFEスチール
⽇産⾃動⾞
⽔電解による⽔素製造技術
⽔素製造装置の開発
⽔素の利⽤(製造)
⽔素の利⽤、副⽣⽔素
将来的な⽔素の発電利⽤
燃料電池⾃動⾞
7
⽔素社会の実現に向けた川崎⽔素戦略(案)
H2
H2
⽔素エネルギー
利⽤の推進と
⾼度化・
⾼付加価値化
環境負荷の低減
技術開発
新たな産業創出
H2
市⺠⽣活への
⽔素の普及拡⼤
社会受容性
の向上
防災機能強化
安全・安⼼の向上
⽔素エネルギーの積極的な導⼊と利活⽤による
「未来型環境・産業都市」の実現
8
⽔素の利活⽤に関する取組の⽅向性
⽔素のエネルギー利⽤の推進・臨海部産業地帯の⾼度化・⾼付加価値化
課
題
取組イメージ
◆臨海部⽔素ネットワークの構築
川崎区の製造業の推移
出典:京浜臨海部コンビナート⾼度化等検討会議報告
⇒臨海部産業地帯に低廉な⽔素を
供給することでコンビナートの
競争⼒を強化
9
⽔素の利活⽤に関する取組の⽅向性
環境負荷の低減
課
取組イメージ
題
二酸化炭素の部門別排出割合(2010年度暫定値)
民生業務部門
7.8%
民生家庭
6.6%
【千トン】
25000
24000
23000
22000
21000
廃棄物部門
1.3%
運輸部門
4.8%
工業プロセス部門
2.6%
転換部門
1.6%
産業部門
75.3%
産業部⾨の
排出量が全体の
75%を占める
20000
19000
18000
産業部門
出典:power mag HP
17000
16000
15000
2500
2000
1500
1000
500
0
民生部門(業務系)
民生部門(家庭系)
運輸部門
工業プロセス部門
転換部門
廃棄物部門
1990年度 2000年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度
(暫定値) (暫定値)
川崎市の⼆酸化炭素排出量(部⾨別)
出典: 川崎市 「川崎市温室効果ガス排出量
(2010年度(暫定値))について」より作成
◆臨海部での⽔素混焼発電の整備や
燃料電池の導⼊促進などの取組に
より環境負荷を低減
出典:東京ガスHP
10
⽔素の利活⽤に関する取組の⽅向性
新たな産業創出・技術開発の推進
本市の強み
◆我が国の産業を⽀える京浜⼯
業地帯に⾼度な⽔素関連技術
を持つ企業・研究機関が集積
◆⾸都圏の物流を⽀える拠点と
して⾼機能物流施設や冷凍・
冷蔵倉庫が多数⽴地
取組イメージ
◆純⽔素型燃料電池や
産業⽤⼤型燃料電池、
⽔素製造装置などの技術開発
出典:三菱化工機
◆燃料電池フォークリフト
や燃料電池バス等の導⼊
検討
出典:豊田自動織機
出典:国土交通省
11
⽔素の利活⽤に関する取組の⽅向性
防災機能強化、安全・安⼼の向上
課題
取組イメージ
⽔素電⼒貯蔵・活⽤システム
再⽣可能エネルギー
◆⼤規模災害発⽣時における電源
等ライフラインの確保
電気
◆避難施設への電⼒や⽔の供給
電気
温⽔
体育館・避難所
定置型燃料電池
◆再⽣可能エネルギーから⽔電解で⽔素を製造・
貯蔵し、平時や災害発⽣時に燃料電池から電⼒、
温⽔を供給する⾃⽴型⽔素BCPシステムの構築
12
⽔素の利活⽤に関する取組の⽅向性
市⺠⽣活への⽔素の普及拡⼤、社会受容性の向上
取組イメージ
◆⽔素関連イベント・シンポジウム等の開催
出典:東京ガスHP
◆⼩中学校における環境学習の実施
◆家庭⽤燃料電池、燃料電池⾃動⾞等の普及促進
など
13
⽔素社会の実現に向けた川崎⽔素戦略(案)
戦略①
•臨海部における⽔素供給ネットワークの構築
•⽴地企業などと連携した最先端の⽔素関連技術の開発・活⽤⽀援
⽔素供給システムの構築【⼊⼝】
多分野にわたる⽔素利⽤の拡⼤【出⼝】
戦略③
社会認知度の向上【ブランド⼒】
•最先端の⽔素混焼発電所の整備促進と既存発電施設への⽔素導⼊の検討
•FCフォークリフトの導⼊など産業部⾨における新たな⽔素需要の創出
•輸送部⾨における⽔素導⼊の推進(FCV、FCバスなど)
•家庭⽤燃料電池など市⺠⽣活分野における⽔素利⽤の普及拡⼤
•産官学や⾃治体間の連携による普及啓発活動の推進
•東京オリンピック、パラリンピックでの⽔素利⽤に関する連携⽅策の検
討
•⽔素関連技術に関する⼈材育成や技術習得機会の創出
⽔素社会の実現
戦略②
リーディングプロジェクトの推進
3つの戦略と先導プロジェクトの推進
14
⽔素供給システムの構築【⼊⼝戦略】 リーディングプロジェクト①
川崎臨海部⽔素ネットワーク
日本(川崎)
水素発電施設
石油化学の
原材料等
世界初のSPERA⽔素サプライチェーンの構築
(千代⽥化⼯建設)
15
リーディングプロジェクト①
海外の未利⽤⽔素エネルギーを有効活⽤
「製造」「貯蔵・輸送」「利⽤」までを⼀気通貫
16
リーディングプロジェクト①
step2
step2
Step1
step1
川崎臨海部において
⽔素供給グリッドと
⽔素混焼発電所を整備
さらなる展開をめざす
エ ネルギー貯蔵
MCH ・余剰電力貯蔵
・非常用発電
水素供給
電力
(大型脱水素)
都市ガス
・ハイタン
水素
MCH
風力発電
太陽光発電
・ 水素混焼
/専焼発電
物流部門
MCH
水素/ハイタン
MCH
MCH
・未利用熱 ・CO2再資源化
(CO2 + H2)
MCH
MCH備蓄
MCH
(メチルシクロヘキサン)
・脱硫/分解
物流施設
水素
ステーション
港湾施設
石油
トラック
バス ・FCV
・FCV
化学
電力
MCH
列車
商業部門
・化学原料
・熱循環
熱
船舶
鉄鋼
工業部門
スケールメリット
により⽔素コストを低減
戸 建/マンション
・燃料電池(FC)
分散電源
・FCV
自家用車
MCH
水素供給モデルの海外輸出
エネルギー部門
オフィスビル
商業施設 ・熱循環
MCH
分散電源
DHC
地域 冷暖房
家庭部門
スケールメリットにより⽔素コストを低減
17
リーディングプロジェクト①
⽔素化
貯蔵・輸送
脱⽔素化
⽔素利活⽤
新たな⽔素サプライチェーン
国内化⽯燃料
供給メーカー
船舶メーカー
⽯油化学産業
⾃動⾞産業
メジャー,NOC
貯蔵システム
メーカー
エネルギー産業
燃料電池
メーカー
重電機メーカー
ガス供給産業
再⽣可能E
供給メーカー
⽔素供給メーカー
電解槽メーカー
燃料メーカー
新たな産業創出による経済活性化
⇒⽔素を起点とした新産業/雇⽤の創出
18
千代⽥化⼯建設㈱
川崎市 共同提案
(H25.9)
国家戦略特区への提案(⽔素エネルギーフロンティア国家戦略特区)
「⽔素エネルギー」が我が国の環境問題、資源問題、経済成⻑を同時に解決
①【環境問題】「低炭素社会の実現」⇒⽔素エネルギーによる究極かつ現実的なCO2削減
②【資源問題】「エネルギー供給の安定化」⇒エネルギー源の多様化によるリスク分散
③【経済成⻑】「経済活性化」⇒⽔素を起点とした新たな産業と雇⽤の創出
■脱水素化・水素化デモプラント
(千代田化工建設㈱子安リサーチパーク)
日本国内側
資源国側
脱水素化反応器
水素化反応器
⽔素社会の実現の基盤技術となる世界初の新たな⽔素の⼤量貯蔵・輸送技術
「有機ケミカルハイドライド法」 が確⽴(千代⽥化⼯建設㈱開発技術)
プロジェクトの基本⽅向
ステップ1 ⽔素社会を⽀えるインフラの構築
○海外油⽥の未利⽤ガス等から製造する⽔素を、世界初の新たな⽔素の⼤量貯蔵・輸送技術を活⽤し
常温常圧で川崎臨海部に輸送するとともに、臨海部「⽔素供給グリッド」を企業間連携により新た
に整備し、コンビナートにおける⽔素の産業利⽤を推進
○「世界初の商⽤⽔素発電所」を川崎臨海部に建設し、CO2を排出しない発電事業を開始するととも
に、⽔素混焼データの収集と燃焼ノウハウを蓄積
川崎臨海部において新たな⽔素供給グリッドを構築し、モデル化
ステップ2-① ⽔素供給モデルの全国展開
ステップ2-①
○脱⽔素プラントの整備を核とした外部調達による⽔素供給モデルを全国の⼯業地帯に展開
○⽔素発電所のノウハウ等を活⽤し、国内他地域の既存LNG⽕⼒発電所への⽔素混焼の展開
世界に先駆け、「有機ケミカルハイドライド法」の
システム全体を実証【50Nm3/h】(2013年4月運転開始)
■プロジェクト 展開イメージ
ステップ1
⽇本(川崎臨海部)
資源国
⽔素添加
貯蔵
運搬
⽔素供給モデルの全国展開、他分野への拡⼤展開
H2
H2
トルエン
※MCH:
メチルシクロヘキサン
⽔素発電
○⽔素供給グリッド・⽔素発電等をシステムも含めて統合パッケージ化し、海外に輸出
○⽔素エネルギー分野において国際競争⼒を得るとともに、関連産業のビジネス機会を創出
地球環境問題の解決に貢献するとともに、我が国の経済効果を発現
⽯油化学の
原材料等
⽔素供給モデルの構築
ステップ2
MCH
FCV ⽔素ステーション
燃料電池
市⺠⽣活・交通部⾨等
ステップ3
ステップ3 ⽔素供給モデルの海外輸出
脱⽔素
MCH
ステップ2-②
ステップ2-② ⺠⽣部⾨(市⺠⽣活・交通分野)への展開とグリーン⽔素の活⽤
○市街地への安全かつ効率的な⽔素供給輸送システムを構築、市⺠⽣活分野や交通分野などに展開
○再⽣可能エネルギーの余剰電⼒で⽔素を製造・貯蔵(グリーン⽔素)、必要な時に電⼒として活⽤
貯蔵
⾵⼒・太陽光
グリーン⽔素の活⽤
⽔素供給モデルの
全国展開
⽔素供給モデルの海外輸出
■規制改革・制度改革要望
○水素発電電力の環境価値の認定
○安全面における統一基準の創設
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多分野にわたる⽔素利⽤の拡⼤【出⼝戦略】 リーディングプロジェクト②
再⽣可能エネルギー×⽔素×EMS×BCP×コンテナ
(再⽣可能エネルギーと⽔素を⽤いた世界初の⾃⽴型エネルギー供給システム)
(東芝)
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川崎プロジェクト②
20フィート
コンテナ
と同サイズ
300⼈・1週間分
の電気と温⽔
を供給
世界標準サイズで
どこへでも
輸送可能
通常時:
コミュニティにおける再エネの平準化や地域の電⼒需要に
合ったピークカット・ピークシフトを⾏い、再エネと⽔素
の地産地消を促進。温⽔はシャワー等に供給する。
通常時:再エネ・⽔素の地産地消による
省エネ・CO2削減
災害時:⾃⽴型システムとして電気と温⽔
を⻑期提供
災害時:
⾃⽴型エネルギー供給システムとして、避難場所等で電⼒
と温⽔を供給。輸送が容易なコンテナサイズであるため、
他の被災地で複数台を組合わせ⼤容量電源を構築。
災害対応センタや⽔道等の重要インフラに給電。
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リーディングプロジェクト②
平常時における
施設への電⼒供給
避難者等への
温⽔供給
避難者等への
電⼒提供
【川崎マリエン】
BBQ場等に
温⽔を供給
平常時も災害時も⽔素を有効活⽤
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リーディングプロジェクト②
⼆⼦⽟川
新宿
東京
品川
川崎駅
川崎市役所
H2One
⽻⽥空港
羽田空港から高速湾岸線利用で約7分
(JR品川駅から約20分)
⾼度な⽔素関連技術を国内外に発信
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リーディングプロジェクト(今後)
世⽥⾕区と包括協定を締結(H26.12.24)
新たなエネルギー施策などによる持続可能なまちづくり
JR東⽇本と包括連携協定を締結(H27.1.29)
⽔素エネルギー利活⽤の戦略的な取組による⽔素社会の実現
・⽔素エネルギーなどの普及・活⽤に向けた取組、共同研究
・⽔素の利活⽤に向けた検討
・地球環境の保全に向けた学習、イベントなどの連携・協⼒
・まちづくりにおけるスマート化に向けた協⼒
多様な主体と連携し、新たな⽔素関連プロジェクトを創出・推進!!
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⽔素社会の実現に向けて
⼯業プロセスの
副産物として
海外のCO2フリーの⽔素
を新たな⼤量貯蔵・輸送
技術を活⽤して
東京オリン
ピック・パラ
リンピック
での利活⽤
市⺠・⾃治体
・電⼒⾃由化によりエネルギー源と
して⽔素発電電⼒の選択が可能に
・燃料電池⾃動⾞の導⼊
・定置⽤燃料電池の普及・拡⼤
エネルギー利⽤
市内で発⽣
する廃棄物を
活⽤して
供給
再⽣可能エネル
ギーで⽔を電気
分解して
・⽔素混焼き発電
・既存発電施設への導⼊
・業務⽤燃料電池
需要
産業利⽤
⽯油精製・⽯油化学
⽔素関連企業・技術
輸送・業務利⽤
素材
⽔素製造
貯蔵・供給
安全技術
エネルギー関連
⾃動⾞関連
燃料電池
制御技術
FCバス、FCフォークリ
フト、業務⽤燃料電池
社会受容性の向上・普及啓発
⽔素供給体制の構築と需要の創出により⽔素社会を実現
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ご清聴ありがとうございました
<お問い合わせ先>
川崎市総合企画局スマートシティ戦略室
TEL : 044-200-2095
<お問い合わせ先>FAX : 044-200-3540
E-mail : [email protected]
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