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横浜駅さわる地図バリアフリーマップ

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横浜駅さわる地図バリアフリーマップ
VOL.24(バリアフリーマップ特集)
編集・発行:神奈川県福祉の街づくり推進協議会
(事務局/神奈川県保健福祉部地域保健福祉課)
〒231-8588 横浜市中区日本大通1
TEL 045-210-4750 FAX 045-210-8857
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/tiikihoken/mati/07-06news.html
横浜駅さわる地図バリアフリーマップ
~横浜駅の乗り換えがスイスイ~
横浜駅バリアフリーマップ作成委員会
「横浜駅のエレベーターはどこ?」「障害のある人もない人も誰にでもわかりやすい案内図って作れない
かな?」そんな声にお答えする「横浜駅さわる地図バリアフリーマップ」ができました。
1 誰にでもわかりやすい
2 協働
この地図は、カラーの印刷に加えて、触ってわ
かる凹凸、点字などでも表現しています。視覚障
害者をはじめ誰でも使えるマップです。
また、視覚障害者や車椅子利用者が作成段階か
ら参加。横浜駅を実際に歩き、ワークショップの
開催を重ねて仕上げました。
マップ利用者(視覚障害者)からは「頭の中で
横浜駅のイメージをつくることができました。」
「行動範囲が広がりそうです。」などの感想が寄
せられています。
市民団体、鉄道事業者、行政の三者の協働で作り
上げました。それぞれの得意分野を活かし、市民団
体はさわる地図のノウハウを提供。鉄道事業者は駅
情報や資金を提供。行政は全体のコーディネートを
行いました。
3 作成してみて
市民団体:横濱ジェントルタウン倶楽部
このようなさわる地図を広めていきたいと思いま
す。また、地図を補足するものとして横浜駅乗り換
え案内の文章化にも取り組みたいと考えています。
鉄道事業者:京浜急行電鉄、相模鉄道
東京急行電鉄、横浜高速鉄道
皆さんと一緒に作り上げる中で、信頼関係がより
深まりました。ハードだけでなく、ソフトのバリア
フリーの大切さを再認識しました。
行政:横浜市
三者の協働で福祉のまちづくりの課題を解決する
貴重な経験をさせていただきました。
4 マップを手に入れるには
ワークショップの開催
マップは、横浜市健康福祉局福祉保健課、京急
(横浜駅中央改札ご案内カウンター)相鉄(横浜駅
1階グリーンぽけっと)東急(横浜駅中央改札ご案
内カウンター)で入手することができます。
※在庫切れの際はご容赦ください。
オストメイト対応トイレ
※この取り組みは、日本民営鉄道協会の「鉄道とまちづくり
の連携に係るモデルプロジェクト事業」の補助を受けて実施
されました。
【お問い合わせ】
横浜市健康福祉局福祉保健課
〒231-0017 横浜市中区港町1-1
TEL(045)671-4049 FAX(045)664-3622
マップ利用者の方々と横浜駅をチェック
Page 2
三浦市バリアフリーマップ
三浦市バリアフリーマップ
~ボランティアとつくるバリアフリーマップ~
三浦市政策経営部政策経営課
三浦市では、公共施設や商業施設など多くの人が集う施設のバリアフリー情報を、ボランティアと協働で
「三浦市バリアフリーマップ」にまとめ、三浦市民や三浦市への来遊者にインターネット上で提供していま
す。
1
作成にあたって
操作盤と手すりが低
い位置に設置されて
いるので、車いすの
方や小さな子どもが
使いやすくなってい
ます。操作盤には、点
字が表示されてお
り、目的の階に到着
すると音声で知らせ
てくれます。
三浦市内在住の高校生が中心となって活動するボ
ラ ン テ ィ ア サ ー ク ル「み う ら 青 年 ボ ラ ン テ ィ ア
ビューロー」が主体となり、対象施設について、入
口の幅員やスロープ設置状況、バリアフリーに対応
した階段・エスカレーター・エレベーター・トイレ
の設置状況などの状況調査を行い、市と連携してイ
ンターネット上に掲載するバリアフリーマップを平
成17年度に作成しました。
三浦海岸駅エレベーター
2
特徴
現在、市役所等の公共施設や商業施設、鉄道駅舎
など20施設のバリアフリー情報を掲載しており、
施 設 一 覧 か ら 各 施 設 の「施 設 情 報」と「地 図 情
報」をご覧いただけます。
「施設情報」では、施設の入口、トイレ、駐車
場、エレベーターなどの写真や状況説明のコメン
ト、施設平面図等のバリアフリーに関する情報を
掲載しています。
「地図情報」では、三浦市内の施設を検索する
システム「みうらわが街ガイド」の地図にリンク
しており、施設の位置やアクセス方法などが確認
できます。
南下浦市民センタートイレ
3
バリアフリーマップ掲載施設一覧
№
1
2
3
4
6
三崎地区
三浦市役所(本館)
三浦市役所(分館)
三浦市福祉会館
三浦市青少年会館
うらり(市民ホール・直産
センター)
白秋記念館~白秋碑
7
8
№ 南下浦地区
1
南下浦市民センター
4
三浦市観光インフォメー
ションセンター
三浦海岸公衆トイレ(木の
間)
三浦海岸公衆トイレ(岩井
口)
城ヶ島灯台公園
5
小松ヶ池公園
県立城ヶ島公園
6
京浜急行電鉄 三浦海岸駅
9
旧城ヶ島分校 海の資料館
7
三浦市総合福祉センター
10
油壺公衆トイレ
(市営駐車場内)
11
宮川公園
5
2
3
4
№ 初声地区
三浦市総合体育館
1
(潮風アリーナ)
2 京浜急行電鉄 三崎口駅
今後に向けて
ノーマライゼーションの理念の社会への浸透が
進 み、ユ ニ バ ー サ ルデザ イ ン の 導 入 や バ リ アフ
リー化の推進が求められる中、ハード面だけでは
なくソフト面の整備も必要とされています。
三浦市では、そのソフト面の取組みのひとつと
して、今後もバリアフリーマップにより啓発・情
報発信を図ってまいります。
また、平成18年度に、交通バリアフリー法に基
づく基本構想である「三浦市福祉のまちづくり基
本構想」を、平成19年度には、基本構想に基づく
「三浦市福祉のまちづくり特定事業計画」を策
定しており、今後も、これらの基本構想・特定
事業計画の円滑な推進に努め、「だれもが安心
して暮らすことができる、人にやさしいまちづ
くり」に取り組んでまいります。
マップを見るには
以下のホームページでご覧いただけま
す。
http://www.city.miura.kanagawa.jp/
seisaku/barrier-free_index.html
【お問い合わせ】
三浦市政策経営部政策経営課
〒238-0298 三浦市城山町1-1
TEL (046)882-1111 FAX (046)882-2836
Page 3
ふじさわ電縁マップ
ふじさわ電縁マップ
~市民がつくるバリアフリーマップ~
藤沢市市民自治部市民自治推進課
藤沢市のバリアフリーマップは、「ふじさわ電縁マップ」という地理情報システム(GIS)を使って作成
されました。ふじさわ電縁マップは、平成 16 年 2 月に開設された市民参加型GISで、市民が自由に記事を
書き込むことで地図として発展していくのが特色です。ここでは、作成当初から参加している市民の生のコメ
ントでバリアフリーマップを紹介したいと思います。
1
バリアフリーマップ作成のきっかけ
知的障害と身体障害のある息子を育てているこ
ともあって藤沢市電子会議室に平成 11 年「バリアフ
リーを考える会議室」を開設しました。
ここで「外出時に車椅子用トイレやエレベーター
がどこにあるかの情報が事前にわかっていたらもっ
と気軽に外出できるのに」という話が出ました。特に
成人した息子を連れ出す時、外出先でのトイレ介助
には神経を使いました。
「藤沢にはないね、じゃあ自分たちで作ろう」とい
うことになり、
「バリアフリーマップを作ろう会」が
誕生しました。まずは藤沢駅前から、と会議室のメン
バーでデパートやスーパーマーケットなどを調べて
回りました。お店の方と話す中でこちらが何を不自
由に感じているかなどわかってもらい、後日トイレ
などが改修された事もあり、うれしい収穫でした。
いつの日か街中がバリアフリーになってバリアフ
リーマップが要らなくなり、誰にもやさしい街・藤沢
になることを願っています。(信永圭子)
2
バリアフリーマップはこうして出来上がった
当初は、街歩きでわかったことを独自のホーム
ページに載せていましたが、その後慶應義塾大学や
藤沢市等と協働して、GISと連動した「ふじさわ電
縁マップ」としてバリアフリーマップを充実させて
いきました。
このマップの最大の特徴は、携帯電話のメール機
能を使って写真、コメント、位置情報を送信できる点
です。調査したその場からバリアフリー情報を送る
と、自動的に地図上にポイントが示され、写真、コメ
ントが書きこまれます。さらにコメントには返信が
可能であり、情報を基に意見交換もできます。
現在は、湘南工科大学の研究室も加わり、主に学生
が街の調査をしています。
『自分たちで作ろう』が発
展して、行政や大学の応援もいただき、すばらしいバ
リアフリーマップができました。(平山元英)
3
ふじさわ電縁
マップの例
(タ ク シ ー 乗
り場のバリア
フリー情報が
掲載)
4
今後に向けて
電縁マップ事業は、このバリアフリーマップ作
成の機運の高まりがきっかけとなって始まりまし
た。
今秋からは、携帯電話でも電縁マップを利用す
ることができるようになります。色々なチャンネ
ルから市民が多様な情報を取得し、市民同士で情
報を交換できるようなコミュニティ形成をより一
層推進していきたいと思います。
マップを見るには
以下のホームページでご覧いただけます。
http://gis01.city.fujisawa.kanagawa.jp/28/Top.do
【お問い合わせ】
藤沢市市民自治部市民自治推進課
〒251-8601 藤沢市朝日町1-1
2 委員会の概要
TEL (0466)25-1111 FAX (0466)50-8407
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鎌倉観光バリアフリーマップ・誰にもやさしい鎌倉いけるマップ
鎌倉観光バリアフリーマップ
鎌倉市健康福祉部障害者福祉課
鎌倉観光バリアフリーマップは鎌倉市と湘南工科大学との協働
により、鎌倉市内の観光スポットにおける車椅子でも利用可能な
トイレや駐車場等の周辺情報をパソコン版と携帯版により提供
し、障害者や高齢者の方をサポートしています。今回はその一部
を紹介します。
1
パソコン版(http://www.bf-map.com/)※H20年12月現在休止中
パソコン版は、あらかじめ観光スポットの周辺情報を確認する
ものです。具体的には、車椅子でも利用可能なトイレや駐車場の
情報、最寄駅から目的地までのルート情報、写真による現地の情
報などを確認することができます。
2
携帯版(http://www.bf-map.com/i/)※H20年12月現在休止中
携帯版は、GPS機能を活用して、現地で、車椅子でも利用可能
なトイレや駐車場の情報などの確認を行うことができます。
3
今後に向けて
障害者や高齢者の方が鎌倉を観光する際に便利な情報を提供す
るため、操作性の向上など利用しやすいシステムを目指します。
鶴岡八幡宮周辺のバリアフリーマップ
【お問い合わせ】
鎌倉市健康福祉部障害者福祉課
〒248-8686 鎌倉市御成町18-10
TEL (0467)23-3000 FAX (0467)23-8700
誰にもやさしい鎌倉いけるマップ
神奈川県鎌倉保健福祉事務所
1
誰にもやさしい飲食店
※配布は終了しました
県鎌倉保健福祉事務所と県横須賀三浦地域県政総合センターで
は、福祉のまちづくりの啓発普及の一環として、車椅子利用者や
高齢者などの利便性の向上を図るため、鎌倉市内の飲食店のバリ
アフリー状況がわかるマップを作成しました。
作成にあたっては、市内の福祉関係者をはじめ、鎌倉食品衛生
協会のご協力をいただきバリアフリーに関する調査を実施しまし
た。
内容は、住所や電話番号等の基本事項のほか「車椅子での利用
の可否」「段差の状況」「栄養表示の有無」「点字メニュー」等
のバリアフリーへの対応が一目でわかるようなマーク表示としま
した。
マップは、鎌倉保健福祉事務所、鎌倉市役所障害者福祉課、
鎌倉市社会福祉協議会で入手することができます。
2
今後に向けて
誰にもやさしい鎌倉いけるマップ
これまでも「だれもが住み良い福祉のまちづくり」をめざし
て、ハード・ソフト両面にわたって、さまざまな取り組みを進め
てきましたが、今回のマップが、バリアフリーのまちづくりのさ
らなる広がりの契機になればと考えています。
【お問い合わせ】
神奈川県鎌倉保健福祉事務所
〒248-0014 鎌倉市由比ガ浜2-16-13
TEL (0467)24-3900 FAX (0467)24-4379
Page 5
さがみはらバリアフリーマップ
さがみはらバリアフリーマップ
~誰もがわかりやすく使いやすいマップを目指して~
相模原市都市建設局都市交通計画課
音声コード読取装置
1
はじめに
市では、津久井地域との合併に伴って駅が増え
たことや、南橋本駅、小田急相模原駅等の駅舎改
築などに合わせ、平成13年度に作成したバリアフ
リーマップを改訂しました。
改訂にあたっては、①全駅をより見やすく案内
すること②視覚障害者団体から市に要望があった
音声コード(※)を導入することで、視覚障害者
や文字が読めない方など、より多くの方に駅を
知っていただくこと③福祉等多くの市の関係課や
視覚障害者との意見交換を行なうことにより子育
て世代向けの乳幼児設備の有無など新しい情報を
提供することに留意しました。
淵野辺駅のバリアフリーマップ(左下の黒い四角が音声コード)
※音声コード(SPコード):専用の活字文書読み取り
装置で読み取ると、マップに描かれている主な内容を音
声で聞くことができます。また、文字が見にくい方でも
内容を知ることができます。
3
作成にあたって行ったこと
市民のニーズを盛り込んだマップが作成できるよ
う、全駅を数回現地調査したり、視覚障害者の方々
とワークショップを行なうことによって、ニーズを
把握するように努めました。
4
市民からの声
ター、トイレなどがどこにあるのか」「駅のホー
市民からは以下のような声がありました。
・駅案内マップに音声コードがつき、私たち視力障
害者にとっては大変に便利になりました。音声案内
により安全に安心して歩行できます。
・前もって駅の様子を理解して出かけることができ
るのは本当にうれしいことです。私たちが単独歩行
をするのは 全神経を使い、帰り着いたときには大
変な疲労です。必要により自宅ではなく駅で利用し
たいです。
・各駅か主要な駅に音声読み上げ装置を設置して欲
しいです。さらにこのシステムが各地に広がること
を望みます。
ムからどの様に行けば、バスやタクシーに乗り継
5
さがみはらバリアフリーマップ
2
マップの特徴
このマップは、「エレベーターやエスカレー
マップを手に入れるには
ぐことができるのか」などがピクトグラム(絵文
相模原市内の福祉事務所や出張所などで入手するこ
字)により一目でわかるようになっています。ま
とができます。
た、音声コードを新たに掲載し、目の不自由な方
などさまざまな方が利用できるように工夫してい
ます。
【お問い合わせ】
相模原市都市建設局都市交通計画課
〒229-8611 相模原市中央2-11-15
TEL (042)769-8249 FAX (042)757-6859
Page 6
ふくしのまち鶴間バリアフリーマップ
ふくしのまち鶴間
ふくしのまち鶴間バリアフリーマップ
鶴間バリアフリーマップ
~誰もが外出したくなる地図を目指して~
大和市福祉推進委員会
1
作成にあたって
「ふくしのまち鶴間バリアフリーマップ」は、平
成18年に大和市福祉推進委員会企画運営部会に、車
椅子使用者や視覚・聴覚障害者が加わり、バリアフ
リーマップ検討チーム(以下 検討チーム)を組織
し、マップ作りに取り組みました。
バリアフリーマップの表紙
2
一番重視した事は「誰も
が、お一人でも安心して外
出できるきっかけとなるよ
うな、実用的なマップを作
成 し よ う」と い う 思 い で
す。そのために、企画段階
から様々な立場の方のご意
見を伺いながら、マップ作
りを進めました。
もう一つの視点とし
て、検討チームが実際に街
を歩き、自らの目で確認し
た情報を掲載する事でし
た。さらには、掲載に協力
してくださる店舗の方々と
直接お話をすることによっ
て、マップの効果だけでは
なく、誰もが住みやすい街
づくりに、一層のご理解や
意識を持っていただくねら
いもありました。
特徴
音声コードの採用
音声コードを採用しているため、専用の読取装置
に読み込ませれば、マップの掲載内容を音声で聞く
ことができます。これは、大和市の印刷物では始め
ての試みで、検討チームの意見を反映したもので
す。これにより、小田急線鶴間駅から大和市役所ま
でのお勧めルートを音声で聞くことができるので、
街の様子がイメージできます。
見やすいレイアウト
見やすくなるよう公共施設や大型ショッピングセ
ンターの情報に限定して地図に掲載しました。
利用者意見の反映
検討チームや利用者の意見を反映して、鶴間駅構
内に設置された音声誘導装置、多機能トイレ、異常
時に電車の運行状況等を知らせる情報提供システム
情報などを掲載しました。
鶴間駅構内マップ(右下にある黒い四角が音声コード)
心のバリアフリー
「ふくしのこころみーつけた」のコーナーでは、検
討チームが発見した、ちょっとした福祉の心をご紹
介しています。
たとえば、コミュニケーションボードと筆談器を
組み合わせて窓口対応をしている銀行や、困った時
に販売員を呼び出すことができる「ふれあい灯」を
設置したり、買い物の際に子育て相談ができる、
「つどいの広場こどもーる」を開設している大型
ショッピングセンター等を掲載しています。
3
マップを手に入れるには
マップに掲載している公共施設や大型ショッピン
グセンター、学習センターで配布しています。
4
最後に
この場をお借りして、マップの作成にあたって
ご協力いただいた皆様に厚くお礼を申し上げると
ともに、このマップが、一人でも多くの方のお役
に立つことを期待します。
【お問い合わせ】
事務局 大和市保健福祉部福祉総務課
〒242-0004 大和市鶴間1-31-7
TEL (046)260-5604 FAX (046)262-0999
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NPOとタクシーの情報を提供しています
NPOと
NPOとタクシーの
タクシーの情報を
情報を提供しています
提供しています
NPO法人かながわ福祉移動サービスネットワーク
1
背景
一人では移動が困難な方の外出を支援する制度
である福祉有償運送の利用者からは「行きたいと
ころへ行けるようになり、生きている喜びを実感
しはじめた」という声が多く寄せられます。その
一方で、移動サービスに関する情報が周知されて
いないため、外出を諦めている方も多いのが現状
です。
そこで、当団体では、神奈川県地域保健福祉課
と協働し、かながわボランタリー活動推進基金21
協働負担金事業を利用して、移動が困難な方の外
出をサポートするため、NPOとタクシーの福祉
輸送に関する情報を一元化したホームページと相
談窓口を設置しました。
2
ホームページと相談窓口の内容
ホームページでは、神奈川県内の市町村別に、
NPOやタクシーの福祉輸送に関するサービス情
報(利用できる人、福祉車両、車椅子等の介護用
具、活動時間、利用方法、連絡先など)を確認す
ることができます。また、移動が困難な方の外出
に関する相談を受け付ける相談窓口を設置し、た
くさんの相談が寄せられています。
【情報提供しているホームページアドレス】
http://www.npo-taxi.net/
【相談窓口】 毎週月曜日・木曜日(祝日含む)
受付時間:10時~17時
電話相談(045-973-6341)
3
利用者の声
例えば、Yさんは85歳。1km離れた病院までリハ
ビリに通うことになりましたが、怪我をした杖歩行
の高齢者にとっては困難な道のりです。週3回の通
院をご家族が送迎できない事情もあり、困って相談
がありました。調整の結果、自宅玄関前の階段の上
り下りの手助けを含めて、地元のタクシーに頼める
ことになり、ご本人もご家族もほっとした様子でし
た。
また、四肢麻痺のある奥様の移動介助をこれまで
支えてきたSさん。ご自分も75歳以上の高齢運転者
となったため、今後の運転や介助に不安があるとの
ことでした。近くの福祉有償運送団体を紹介する
と、「そんなサービスがあることを知らなかった。
これからは妻の通院に利用したい」と安心したご様
子でした。
【ホームページの一例】
移動サービスにより外出できるようになりました
4
今後に向けて
NPO法人○○の詳しい情報は
ボランティア、NPO、タクシー事業者をはじ
め、地域にある外出を支援する仕組みが有機的に
重 な り 合 う こ と で、移 動 が 困 難 な 方 の「外 出」
は、もっと便利に、そして豊かになるはずです。
今後も、サービス提供側である私たちが、さら
に連携して、移動が困難な方の外出を支える仕組
みを、地域福祉を豊かにする視点で模索していき
たいと思います。
【お問い合わせ】
NPO法人かながわ福祉移動サービスネットワーク
〒227-0043 横浜市青葉区藤が丘1-27-5 アサミハウス第5 1D
TEL (045) 973-6341
FAX (045) 972-0810
Page 8
共に生きる
共に生きる
~地域への発信源を目指して~
座間市立南中学校
1 はじめに
本校の1年生は、総合的な学習の時間を使い
「共に生きる」をテーマに、地域とのふれあいや福
祉教育に取り組んでいます。
地域清掃や花壇づくり(ストリート・ガーデン)
を通した地域環境への取り組み、そして、福祉につ
いての学習を行い、一年間のまとめとして福祉体験
と福祉講話が年間計画に組まれています。
生徒一人ひとりが、地域社会の一員として福祉の
意識を高め、より良い社会を実現していくことを目
的としています。
2 ボランティア団体から学ぶ
「相手の立場を考えて、気持ちを知ることから始
めよう。」本校の福祉体験学習の特色は、地域で活
動しているボランティア団体から、どのように身体
の不自由な人や高齢者と接すればよいのか、そのス
キルを学ぶことにあります。
期末試験の終わった平成19年12月5日、生徒達は
座間市総合福祉センターに出かけました。
到着後、「車椅子ダンス」「点訳」「録音」「手
話」「誘導補助」「要約筆記」の六つのコースに分
かれ、午前中、福祉体験学習を行いました。福祉セ
ンターは車椅子や点字、録音のための機械などの設
備が備わっており、充実した体験活動を行うことが
できました。
学校に戻り、午後からは体験学習のまとめを行い
ました。生徒からは「自分では気にならないことで
も、障害のある人にとっては大変なことなのだ、と
いうことがよくわかった。」「障害のある人とふれ
合うには、細かい気配りをすることが大切だ。」
「相手の立場に立つことが大切だと思った。」「実
際に福祉に携わる人達から、障害のある人の内面を
学んだ。」という感想がありました。
点訳体験
誘導補助体験
3 実践を地域に広めよう
3学期に福祉講話を行い、実際に障害のある人の
話を聞くこともできました。福祉体験で学んだスキ
ルを生かし、地域のボランティアに参加する生徒も
増えました。2年生での職業体験にも生かされると
思われますが、今後の課題も見えてきました。全て
の生徒が、学んだスキルをすぐに実践できる機会が
あるとは限りません。
今年度の1年生は、スキルを学ぶ体験とは別に、
地域の福祉施設での実習を計画しています。知識か
ら実践へ、本校の生徒が発信するメッセージ「共に
生きる」地域への発信源を目指します。
【お問い合わせ】
座間市立南中学校
〒228-0015 神奈川県座間市南栗原3-8-1
TEL (046)256-0700 FAX (046)256-0656
車椅子ダンス体験
Fly UP