...

ダウンロード - 大分大学高等教育開発センター

by user

on
Category: Documents
10

views

Report

Comments

Transcript

ダウンロード - 大分大学高等教育開発センター
大 分 大 学
高等教育開発センター紀要 第 6 号
ࡣ ࡌ ࡵ ࡟
኱ศ኱Ꮫ㧗➼ᩍ⫱㛤Ⓨࢭࣥࢱ࣮㛗
ᒣୗ ⱱ
㧗➼ᩍ⫱㛤Ⓨࢭࣥࢱ࣮⣖せ➨ 6 ྕࢆห⾜ࡍࡿ㐠ࡧ࡜࡞ࡾࡲࡋࡓࠋࡇࡢ⣖せࡢ
Ⓨ⾜ࡣ㸪ࢭࣥࢱ࣮ࡢᙺ๭ࡢ 1 ࡘ࡜࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋ⌧ᅾ㸪኱Ꮫࡣ኱ࡁࡃኚ໬ࡋࡼ
࠺࡜ࡋ࡚࠾ࡾ㸪ࡑࡇ࡛ࡢ◊✲άື㸪ᩍ⫱άື㸪ㄪᰝάື➼ࢆ㸪ㄽᩥࡢᙧ࡛ከࡃ
Ⓨಙࡋ࡚ᑡࡋ࡛ࡶ┠࡟ࡋ࡚ࡶࡽ࠺ࡇ࡜ࡀ㸪኱ษ࡞ྲྀࡾ⤌ࡳ࡜⪃࠼࡚࠸࠸࡜ᛮ࠸
ࡲࡍࠋ
኱Ꮫ࡟࠾ࡅࡿ⣖せࡣ㸪࡯࡜ࢇ࡝ࡢⓎ⾜⤌⧊ࡀࡑࡢᛶ᱁ࢆつᐃࡋ࡚࠾ࡾ㸪ᑓ㛛
ᛶࡢ㧗࠸Ꮫ⾡㛵ಀࡢㄽᩥ㞟࡛ࡣ㸪ศ㔝ࡢつᐃ㸪ᰝㄞࡢつᐃ㸪ᯛᩘࡢไ㝈➼ࡀ࡞
ࡉࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᮏࢭࣥࢱ࣮࡛ࡣ㸪ᢞ✏ࡉࢀࡿㄽᩥࡀ㸪ᮏᏛࡢᵓᡂဨ࡟ࡼࡿ◊✲㸪
ᩍ⫱άືࡢሗ࿌࡛࠶ࡿࡇ࡜ࡔࡅࢆ኱ࡁ࡞ᯟ⤌ࡳ࡜ࡋ࡚࠸ࡲࡍࠋ኱Ꮫࡢᣢࡗ࡚࠸
ࡿ౑࿨ࡣ㸪Ꮫ⏕ࢆ⫱࡚ࡿᩍ⫱ࡀ◊✲άື➼࡟ᇶ࡙࠸࡚࠸ࡿࡇ࡜ࡀ㔜せ࡞⏝௳࡛
࠶ࡾࡲࡍࠋࡇࢀࡽࡢάືࡣ㸪Ꮫ⏕ࡢ◊✲⬟ຊࢆ⫱ࡴࡇ࡜࡟㛵ಀࡋ࡚ࡃࡿࡇ࡜㸪
ᤵᴗᨵၿ㸪࣒࢝ࣜ࢟ࣗࣛᨵၿ࡟ࡘ࡞ࡀࡿᏛ⩦࣭Ꮫಟᡂᯝ࡟㛵ࢃࡿࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀ
ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋࡇࢀࡽࡢ◊✲࡜࠸࠺఩⨨࡙ࡅࡢάືࢆᥖ㍕ࡍࡿ࡜ࡇࢁࡀᮏࢭࣥࢱ
࣮ࡢ⣖せ࡛ࡣ࠶ࡾࡲࡍࠋ
௒ᖺᗘࡢ⣖せ࡛ࡣ㸪◊✲άື࡟㛵ࡍࡿᏛ⾡ㄽᩥ 6 ⦅㸪◊✲ࣀ࣮ࢺ 1 ⦅㸪ሗ࿌ 1
⦅ࡀᥖ㍕࡛ࡁࡿࡇ࡜࡟࡞ࡾࡲࡋࡓࠋࡈᢞ✏ࡋ࡚࠸ࡓࡔ࠸ࡓ᪉ࠎ࡟ཌࡃᚚ♩⏦ࡋ
ୖࡆࡲࡍ࡜࡜ࡶ࡟㸪௒ᚋࡶከࡃࡢⓙᵝ᪉ࡢᢞ✏ࢆ࠾ᚅࡕࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍࠋ
᭱ᚋ࡟㸪ⓙᵝࡢࡈ༠ຊ࡟ࡼࡾᖺᗘෆࡢⓎ⾜ࡀ࡛ࡁࡲࡋࡓࡇ࡜࡟ឤㅰ⏦ࡋୖࡆ
ࡲࡍࠋࡑࡋ࡚㸪ࡇࢀ࠿ࡽࡶⓙᵝ᪉ࡢࡈᨭ᥼ࢆ࠸ࡓࡔࡅࢀࡤᖾ࠸࡛ࡍࠋ
ᖹᡂ 26 ᖺ 3 ᭶
目
次
はじめに
【学 術 論 文】
永松 いずみ・ 宮崎 伊久子・志賀 たずよ・佐藤 祐貴子・吉良 いずみ・加藤 美由紀
段階的に医療安全教育プログラム受講した看護学生の実習中のヒヤリハット体験に対する
振り返り学習の実態 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
林 智一
日本の高齢者のライフレビューに見られた自我の統合性に関する研究-こころの生涯学習
のゴールとして- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
竹中 真希子・凍田 和美・稲垣 成哲
ユビキタスネットワーク社会におけるアクティブシニアのタブレットと SNS の活用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
河村 奈美子・北島 謙吾・星 美和子・花田 裕子・永江 誠治・本田 純久・岩瀬 信夫
我が国の被虐待児童支援の現状
:全国自治体の部署内外における連携に関する調査結果より ・・・・・・・・・・ 43
大下 晴美
EMP のための多読教材~医学英語語彙の観点から~
・・・・・・・・・・・・・ 53
小山 拓志・土居 晴洋・森松 真弥・内山 庄一郎
GIS およびサバメシを活用した防災・減災イベント
―実践報告とその効果―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65
岡田 正彦
NPO の現状・ニーズと「新しい公共」の形成に関する考察―法人化と社会教育という活動
領域を軸に―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 83
Sean Chidlow
Rationalizing the Use of Graphic Novels for EMP Education ・・・・・・・・・
【資
料
牧野
治敏
93
等】
教養科目「分大キャンパスライフ入門」の実践
・・・・・・・・・・・・・・・ 101
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
Ბ㓏⊛ߦක≮቟ోᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓฃ⻠ߒߚ⋴⼔ቇ↢ߩ
ታ⠌ਛߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߦኻߔࠆᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ߩታᘒ
᳗᧻޿ߕߺ㧝㧕‫ޔ‬ች㦮દਭሶ㧝㧕‫ޔ‬ේ↰ජ㢬㧝㧕‫ޔ‬ᔒ⾐ߚߕࠃ㧝㧕
૒⮮␭⾆ሶ㧝㧕‫ޔ‬ศ⦟޿ߕߺ㧝㧕‫ޔ‬ട⮮⟤↱♿ 2㧕
㧝㧕ᄢಽᄢቇකቇㇱ⋴⼔ቇ⑼ 㧞㧕ᄢಽᄢቇකቇㇱ㒝ዻ∛㒮
ⷐ ᣦ
ᧄ⎇ⓥߪ‫ޔ‬ක≮቟ోᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓࠍฃ⻠ߒߚቇ↢߇ㆣㆄߒߚࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩᝄࠅ
㄰ࠅቇ⠌ߩಽᨆ߆ࠄ࡝ࠬࠢᗵᕈߩታᘒࠍ᣿ࠄ߆ߦߒ‫ߩࡓ࡜ࠣࡠࡊޔ‬ᬌ⸛ࠍ⋡⊛ߣߒߚ‫ޕ‬
ߘߩ⚿ᨐ‫ޔ‬ቇ↢ߪ⥃࿾ታ⠌ਛ 37 ઙߩࠗࡦࠪ࠺ࡦ࠻࡮ࠕࠢࠪ࠺ࡦ࠻ࠍ૕㛎ߒ‫࠺ࠪࡦࠗޔ‬
ࡦ࠻߇ 26 ઙ‫ࠍ࠻ࡦ࠺ࠪࠢࠕޔ‬૕㛎ߒߚ⠪߇ 11 ઙߢ޽ߞߚ‫⥄ߡ޿߅ߦ࠻ࡦ࠺ࠪࡦࠗޕ‬り߇
૕㛎ߩᒰ੐⠪ߢ޽ࠆ㧣ฬߩ႐ว‫ޔ‬੐ᓟߦᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌‫ޠࠅ޽ޟ‬6 ઙ‫ޔ‬
‫ޠߒߥޟ‬1 ઙ‫ઁޔ‬⠪߇
ㆣㆄߒߚ૕㛎ߩ႐ว‫ޔ‬੐ᓟߦᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌‫ޠࠅ޽ޟ‬13 ઙ‫ޠߒߥޟޔ‬6 ઙ‫ߢ࠻ࡦ࠺ࠪࠢࠕޔ‬
ߪ‫⥄ޔ‬り߇૕㛎ߩᒰ੐⠪ߢ޽ࠆߣ߈ᝄࠅ㄰ࠅࠍߒߚߩߪ 2 ઙ‫ ߪߩߚߞ߆ߥߒޔ‬1 ઙߢ޽ߞ
ߚ‫ޕ‬ᒰ੐⠪߇ઁ⠪ߩ႐ว‫ޔ‬ᝄࠅ㄰ࠅ‫ޠࠅ޽ޟ‬6 ઙߢ‫ޔ‬
‫ ߪޠߒߥޟ‬2 ઙߢ޽ߞߚ‫ޕ‬ቇ↢ߪ‫ࡅޔ‬
ࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ᓟ‫ޔ‬ᝄࠅ㄰ࠅࠍ‫ߦ⊛⊒⥄ޔ‬ታᣉߒߡ޿ߚߩߪ ઙߢ‫ޔ‬
‫ࠅ➅ޣ‬㄰ߐߥ޿ߚ߼‫ޔޤ‬
‫ޣ‬ᅷᒰᕈߩᬌ⸛‫ࠆࠃߦߣߎࠆߔޤ‬ౣቇ⠌߿‫ޣ‬੐᡿ᓟߩኻಣᴺ‫ߩޤ‬ᬌ⸛ࠍേᯏߣߒߡ޿ߚ‫ޕ‬
ߒ߆ߒઁേ⊛ߦ‫ޣ‬ᢎຬߦᜰዉ‫ࠍޤ‬ฃߌߚߎߣߢᝄࠅ㄰ࠅࠍⴕ߁ቇ↢߽޿ߚ‫ߦ߁ࠃߩߎޕ‬ታ
⠌ਛߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ࠍ૕㛎⠪ߩᚲ࿷ߦ㒢ࠄߕᝄࠅ㄰ࠅࠍߔࠆቇ↢ߣ‫ޔ‬ᝄࠅ㄰ࠅࠍታᣉߒߥ
޿ቇ↢ߣߦಽ߆ࠇࠆߎߣ߿ᝄࠅ㄰ࠅߪ⥄⊒⊛ߦታᣉߐࠇ‫ߩߘޔ‬േᯏߪࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ߩౣ⊒
㒐ᱛߣ޿߁ක≮࠴࡯ࡓߩ৻ຬߣߒߡߩ⥄ⷡࠍ₪ᓧߔࠆቇ⠌ᯏળߣߒߡᝒ߃ߡ޿ࠆታᘒ߇᣿
ࠄ߆ߦߥߞߚ‫ޕ‬
੹ᓟߪቇ↢ߩක≮቟ోᗧ⼂ࠍ⃻႐ᗵⷡߢଦㅴߒቇ⠌Ბ㓏ࠍ⠨ᘦߒߚ⛮⛯⊛ߥᢎ⢒ࡊࡠ
ࠣ࡜ࡓߩᔅⷐᕈ߇␜ໂߐࠇߚ
ࠠ࡯ࡢ࡯࠼㧦ක≮቟ోࡊࡠࠣ࡜ࡓ ⋴⼔ၮ␆ᢎ⢒ ⋴⼔ቇታ⠌ ࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎
―1―
I ߪߓ߼ߦ
⎇ⓥ⠪ࠄߪ‫ߢ߹ࠇߎޔ‬㗔ၞ೎⋴⼔ቇ⥃࿾ታ⠌㧔એਅ‫ޔ‬ታ⠌㧕೨ߩ⋴⼔ቇ↢㧔એਅ‫ޔ‬ቇ↢㧕
ࠍኻ⽎ߦᐔᚑ 17 ᐕᐲ߆ࠄ࡝ࠬࠢᗵᕈࠍ⢒ᚑߔࠆߎߣࠍ⋡⊛ߣߒߚቇ⠌Ბ㓏ߦᔕߓߚක≮
቟ోᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓ㧔એਅ‫ࡓ࡜ࠣࡠࡊޔ‬㧕ߩ᭴▽ߦขࠅ⚵ࠎߢ߈ߚ‫ޕ‬
ߎߩࡊࡠࠣ࡜ࡓߢߪ‫ޔ‬ฃ⻠ߒߚቇ↢ߪ⥄り߇ක≮቟ోߩᜂ޿ᚻߢ޽ࠅ‫ޔ‬቟ోᢥൻࠍ㉯ᚑ
ߔࠆᒰ੐⠪ߢ޽ࠆߎߣࠍ⥄ⷡߒ‫ޔ‬ታ⠌ਛߦක≮቟ోᢎ⢒ߢ₪ᓧߒߚ⢻ജࠍ⊒ើߢ߈ࠆࠃ߁
KYT㧔ෂ㒾੍⍮࠻࡟࡯࠾ࡦࠣ㧕ࠍዉ౉ߒߚࡊࡠࠣ࡜ࡓࠍታ⠌೨ߦขࠅ౉ࠇߡ߈ߚ‫⚿ߩߘޕ‬
ᨐ‫ޔ‬ቇ↢ߦක≮቟ోߩᜂ޿ᚻߣߒߡߩ⥄ⷡ߇⧘↢߃࡝ࠬࠢᗵᕈߦኻߔࠆ৻ቯߩᚑᨐߪᓧࠄ
ࠇߚ߇‫ޔ‬ක≮቟ోߩ⍮⼂߿ℂ⺰ࠍ૶ߞߡ⠨߃ࠆᕁ⠨ၮ⋚ߩ₪ᓧߪਇలಽߢ‫ޔ‬ක≮቟ోߩ⍮
⼂ࠍᵴ߆ߒታ〣⊛ᕁ⠨߳ߣ㜞߼ࠆᔅⷐᕈ߇␜ໂߐࠇߚ㧝)‫ߩߘޔߚ߹ޕ‬ක≮቟ోߩታ〣⢻ജ
ߩታᘒߣߒߡታ⠌ਛߦㆣㆄߒߚࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩᝄࠅ㄰ࠅߢߪਥ૕⊛ቇ⠌ᘒᐲࠍᜬߟቇ
↢ߣᜬߚߥ޿ቇ↢ߩታᘒ߇᣿ࠄ߆ߣߥߞߚ㧞㧕‫ޕ‬
⋴⼔ၮ␆ᢎ⢒ߦ߅޿ߡ‫ޔ‬ක≮቟ోᢎ⢒ߪᣧᦼ᥸㔺ߣᲑ㓏⊛ߥⓍߺ㊀ߨߦࠃࠆ෻ᓳቇ⠌ߦ
ࠃࠅၮ␆⊛ߥ⍮⼂߇ታ〣⊛ߥ⍮⼂ߦᄌൻߒ‫ࠢࠬ࡝ߦ⊛⛯⛮ޔ‬ᗵᕈࠍ⏴ߊขࠅ⚵ߺ߇ᔅⷐߢ
޽ࠆߣ⸒ࠊࠇߡ޿ࠆ㧟㧕‫⺖ߩߢ߹ࠇߎߢߎߘޕ‬㗴ࠍ߰߹߃‫ޔ‬ක≮቟ోᢎ⢒߳ߩᣧᦼ᥸㔺ߣᲑ
㓏⊛ᢎ⢒ࠍ⋡ᜰߒቇ⠌Ბ㓏ߦวࠊߖߡ 2 Ბ㓏᭴ᚑߩࡊࡠࠣ࡜ࡓࠍ⸘↹ߒታᣉߒߚ‫ޕ‬
⋴⼔ቇ↢ߩ⥃࿾ታ⠌ਛߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩታᘒࠍ᣿ࠄ߆ߦߒߚ⎇ⓥߢߪ‫࠶ࡂ࡝ࡗࡅޔ‬
࠻૕㛎ߩ㗫ᐲ߿႐㕙೎ߥߤߩታᘒ⺞ᩏ㧠)㧡)㧢)߿ౕ૕⊛੐଀ߣ૕㛎⠪ߩෂ㒾੍᷹߿੐ᓟߩᝄ
ࠅ㄰ࠅߦ㑐ߔࠆᕁ⠨ㆊ⒟ߩಽᨆ㧣)㧤)߇ߥߐࠇߡ߈ߚ‫ޔߚ߹ޕ‬ක≮቟ోᓥ੐⠪ߣߒߡߩታ〣
ജߪ‫ޔ‬KYT ࠍዉ౉ߒߚࡊࡠࠣ࡜ࡓࠍฃ⻠ߒߚቇ↢ߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ࠍㅢߒߚቇ⠌ⴕേߩ
ਥ૕ᕈߩታᘒ߆ࠄᬌ⸛㧥㧕ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ߘߎߢᧄ⎇ⓥߢߪ‫ࠍࡓ࡜ࠣࡠࡊޔ‬ฃ⻠ߒߚቇ↢߇ታ⠌ߣ޿߁⋴⼔ታ〣ߩ႐ߢ⊒ើߒߚක
≮቟ోߩታ〣ജߩᚑᨐࠍࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩታᘒ߆ࠄ᣿ࠄ߆ߦߔࠆ‫ࠢࠬ࡝ߢߣߎߩߎޕ‬ᗵ
ᕈࠍ㜞߼ࠆߚ߼ߩᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓߩലᨐࠍ⹏ଔߔࠆߣߣ߽ߦ‫⼔⋴ޔ‬ၮ␆ᢎ⢒ߦ߅ߌࠆലᨐ
⊛ߥක≮቟ోᢎ⢒ߩࡊࡠࠣ࡜ࡓ㐿⊒ߦะߌߚၮ␆⊛⾗ᢱࠍᓧࠆߎߣ߇ߢ߈ࠆߣ⠨߃ࠆ‫ޕ‬
Τ ⎇ⓥ⋡⊛
ᧄ⎇ⓥߪ‫ޔ‬ක≮቟ోᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓࠍฃ⻠ߒߚቇ↢߇ㆣㆄߒߚࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩᝄࠅ
㄰ࠅቇ⠌ߩಽᨆ߆ࠄ࡝ࠬࠢᗵᕈߩታᘒࠍ᣿ࠄ߆ߦߒ‫ߩࡓ࡜ࠣࡠࡊޔ‬ᬌ⸛ࠍⴕ߁ߎߣࠍ⋡⊛
ߣߔࠆ‫ޕ‬
Υ ↪⺆ߩቯ⟵
ࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻㧦ක≮ߦ㑐ࠊࠆ੐᡿෸߮੐᡿ߦߥࠄߥ߆ߞߚ߇‫ޔ‬஧⊒⊛ߥ੐⽎ߣߒߡ੐᡿
ߦߥࠆน⢻ᕈ߇㜞޿ࡅࡗ࡝ߣߒߚ‫ߚߒߣ࠶ࡂޔ‬૕㛎㧔੐᡿ࠍᧂὼߦ㒐޿ߛ߽ߩࠍ฽߻㧕‫ࠗޕ‬
ࡦࠪ࠺ࡦ࠻ߣห⟵ߣߔࠆ‫ޕ‬
ࠕࠢࠪ࠺ࡦ࠻㧦り૕ߦ்ኂࠍ᧪ߚߒߚ૕㛎
―2―
リスク感性:事故に至る可能性のある危険因子に気づき行動する力、危険予知及び危険
回避能力
Ⅳ
医療安全教育プログラムの概要
プログラムのねらいは、看護学臨地実習における医療安全文化の確立と医療事故の防止
に関連する基本的知識、および価値観やその規範を知り、実習において学生自身が安全文
化の担い手であることを自覚することである。
プログラムでは第1段階で、看護学科1年次生に医療安全に関する基本的知識の講義
(30 分)と日常生活援助場面のイラスト事例を用いた(危険予知トレーニング(KYT :150
分)により看護行為に潜むリスクのアセスメントを実施した。第2段階では、1年次生時
に第1段階を受講した4年次生を対象に、領域別看護学実習(以下、実習)期間中、第 1
部は大学附属病院ジェネラルリスクマネージャーによる医療安全の基礎知識と考え方、ヒ
ューマンエラーの概念とその要因や分析の視点など医療安全に関する講義(90 分)と、第
2部には根本原因分析(RCA) 10)による演習(280 分)を実施した。この RCA では日常生
活援助場面の動画事例を用いて発生したリスクをアセスメントし、そのリスク要因を整理
し、注意力や事故の回避能力の向上に取り組んできた(表1)。
表1
平成 24 年度
学習段階
第1段階
(1年次生)
第2段階
(4年次生)
項
1部
2部
1部
講
義
医療安全教育プログラムの概要
目
内
30 分
KYT(危険予知トレーニング)
所要時間 150 分
講
義
90 分
(ジェネラルリスクマネ-ジャー)
RCA(根本原因分析法)
所要時間 280 分
2部
容
医療安全の基礎知識と
ヒューマンエラーの要因や分析の視点
イラスト事例
医療安全の基礎知識とヒューマンエラ
ーの概念やその要因と分析の視点
動画事例
RCA(Root Cause Analysis:根本原因分析)とは、インシデント・アクシデント事例を
分析し、その根本原因を同定し、対策立案・実施し事故の再発防止と未然防止を図る分析
システムで、インシデント事例の原因を当事者の問題に終始せず、システムやプロセスに
焦点を当てインシデント発生の原因を究明して改善へと導く方法である(表2)。
表2
根本原因分析法(Root Cause Analysis:RCA)
ステップ1
実態把握
・動画事例による状況把握
ステップ2
分
・背後要因の探求・分析
ステップ3
対策立案
・対策案の列挙・対策の決定
ステップ4
実態・評価
・対策の実施・評価
析
―3―
・出来事流れ図作成、問題抽出
Χ ⎇ⓥᣇᴺ
㧝㧚⺞ᩏኻ⽎㧦ᐔᚑ 24 ᐕᐲ A ᄢቇ 4 ᐕᰴ↢ߢࡊࡠࠣ࡜ࡓࠍฃ⻠ߒߚ⋴⼔ቇ⥃࿾ታ⠌ᓟߩ
ቇ↢ 54 ฬ
㧞㧚⺞ᩏᣇᴺ㧦ታ⠌ᓟߦ‫ޔ‬ታ⠌ਛߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎႐㕙ߦ㑐ߔࠆ⸥ㅀᑼ⾰໧⚕⺞ᩏ
㧟㧚ಽᨆᣇᴺ㧦⸥ㅀ࠺࡯࠲ߩౝኈಽᨆᓟ‫⸥ޔ‬ㅀ⛔⸘
㧝㧕ቇ↢ߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩ᦭ήߣߘߩ⸥ㅀ⛔⸘
㧞㧕ቇ↢ߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩౕ૕⊛૕㛎ࠍ‫ޔ‬૕㛎⠪೎ߣ႐㕙೎ߦಽᨆ
㧔㧝㧕ࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ߩ೎ߦࠃࠆ૕㛎⠪ߣߘߩᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ߩታᘒࠍ᛽಴ߒ⸥ㅀ⛔⸘
㧔㧞㧕㧔㧝㧕ߦࠃࠆታᘒ೎ߦ੐᡿ߩဳߩౝኈߦࠃࠆಽ㘃
㧟㧕ቇ↢߇૕㛎ߒߚࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ߩ૕㛎⠪೎ߩᝄࠅ㄰ࠅߣቇ↢ߩ⥄⊒ᕈ‫ޔ‬ᝄࠅ㄰ࠅߩᣇ
ᴺߩ⸥ㅀ⛔⸘
Ψ ୶ℂ⊛㈩ᘦ
ᧄ⎇ⓥߪ‫⎇ޔ‬ⓥኻ⽎߇ቇ↢ߢ޽ࠆߚ߼‫ޔ‬એਅߩὐ߆ࠄ㈩ᘦߒߚ‫ޕ‬
ቇ↢ߦߪ‫⎇ᧄޔ‬ⓥ߇ᢎ⢒ౝኈᡷༀࠍ⋡⊛ߦⴕࠊࠇ‫ޔ‬࿁╵ౝኈ߿⎇ⓥෳടߩ᦭ήߪቇᬺ⹏
ଔߣߪή㑐ଥߢ޽ࠆߎߣ߿୘ੱ߇․ቯߐࠇߥ޿ࠃ߁ඞฬᕈࠍ଻⸽ߒߚ‫ޕ‬
㧔ࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎
⠪ߩ࠺࡯࠲ߪ‫ޔ‬୘ੱ߇․ቯߐࠇ߿ߔ޿ߎߣࠍ⠨ᘦߒ‫ޔ‬ታ⠌ᜰዉᜂᒰᢎຬߪ⎇ⓥߩಽᨆߦߪ
ෳടߒߡ޿ߥ޿‫ޕ‬㧕ߐࠄߦ⎇ⓥ⚿ᨐߦߟ޿ߡߪ‫ߩ⴫౏ޔ‬น⢻ᕈ߇޽ࠆߎߣࠍᢥᦠߣญ㗡ߢ⺑
᣿ߒ‫ޔ‬หᗧࠍᓧߡታᣉߒߚ‫ޕ‬
ᧄ⎇ⓥߪᚲዻᣉ⸳ߩ୶ℂክᩏᆔຬળߩᛚ⹺ࠍᓧߡታᣉߒߚ‫ޕ‬
Ω ⎇ⓥ⚿ᨐ
㧝㧚⾰໧⚕ߩ㈩Ꮣ෸߮࿁෼⚿ᨐ
⾰໧⚕ߪో㈩Ꮣᢙ 54 ㇱ‫ޔ‬࿁෼ 50 ㇱ㧔࿁෼₸ 92.5㧑㧕ߢ޽ߞߚ‫᦭ޕ‬ല࿁╵ 50 ㇱࠍಽᨆ
ߒߚ‫ޕ‬
㧞㧚ቇ↢߇૕㛎ߒߚࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ߣᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ߩ᭎ⷐ㧔⴫㧟㧕
ቇ↢߇ㆣㆄߒߚࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߪ‫ޔ‬37 ઙߢ޽ߞߚ‫ߜ߁ߩߘޕ‬஧⊒⊛ߥ੐⽎ߣߒߡ੐᡿
ߦߥࠆน⢻ᕈ߇㜞޿ࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ࠍ૕㛎ߒߚቇ↢ߪ 26 ઙ‫ޔ‬り૕ߦ்ኂࠍ᧪ߚߒߚࠕࠢࠪ
࠺ࡦ࠻ࠍ૕㛎ߒߚߩ߇ 11 ઙߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ߢߪ‫⥄ޔ‬り߇૕㛎ߩᒰ੐⠪ߢ޽ࠆ 7 ઙߩ߁ߜ‫ޔ‬ᝄࠅ㄰ࠅߩቇ⠌‫ߪޠࠅ޽ޟ‬
6 ઙ‫ޔ‬
‫ ߪޠߒߥޟ‬1 ઙߢ޽ߞߚ‫ߚߞ߆ߥߒޕ‬੐᡿ߩဳߪ‫ޔ‬ᖚ⠪ߩォୟߢ޽ߞߚ‫ޕ‬หߓታ⠌ࠣ
࡞࡯ࡊߩቇ↢߿⋴⼔Ꮷࠍ฽߻ታ⠌ߢ಴ળ߁⥄りએᄖߩઁ⠪߇ㆣㆄߒߚ૕㛎ߪ 19 ઙߢ‫ޔ‬ᝄ
ࠅ㄰ࠅቇ⠌ࠍ‫ ߪޠࠅ޽ޟ‬13 ઙ‫ޔ‬
‫ ߪޠߒߥޟ‬6 ઙߢ޽ߞߚ‫ޕ‬ᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ࠍߒߚߩߪᖱႎߩ
ṳᵨߦ㑐ߔࠆߎߣ߿ᖚ⠪ߩ⺋⹺‫ޔ‬㈩⤝ࡒࠬ‫ޔ‬ᖚ⠪ߩォୟߥߤߢ޽ߞߚ‫ޔߪߩߚߞ߆ߥߒޕ‬
ᖚ⠪ߩォୟ‫ޔ‬ਇᵈᗧߦࠃࠆャᶧ࠴ࡘ࡯ࡉߩㆊᐲߩિዷ߿ᖚ⠪ߣߩⴣ⓭ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
‫ ߪޠߒߥޟ‬1
ࠕࠢࠪ࠺ࡦ࠻ߪ‫⥄ޔ‬り߇૕㛎ߩᒰ੐⠪ߢ޽ࠆߣ߈ᝄࠅ㄰ࠅ‫ ߪޠࠅ޽ޟ‬2 ઙ‫ޔ‬
―4―
件であり、事故の型はいずれも患者の転倒であった。当事者が他者の場合、振り返り「あ
り」は 6 件で、事故の型は患者の転倒や患者の指の損傷、投薬の失念であった。振り返り
「なし」は 2 件であった。しなかった事故の型は輸液の漏れや患者の離院であった。
表3
ヒヤリ
ハット別
ヒヤリハット
・
インシデント
件数
誰が
件数
自身
7
計
振り返り
件数
医 療事 故の 型
あり
6
配膳ミス、認証カードの紛失、患者の転倒、
プライバシーの漏洩、メモ帳紛失、錠剤の紛失
なし
1
患者の転倒
有無
26
他者
アクシデント
学生が体験したヒヤリハット体験の概要
3
他者
8
11
37
あり
13
なし
6
あり
2
患者の転倒
なし
1
患者の転倒
あり
6
患者の転倒、患者の指損傷、投薬忘れ
なし
2
輸液の漏れ、患者の離院
19
自身
37
情報漏洩、認証カードの紛失、患者の誤認、
配膳ミス、メモ帳の暴露、患者の転倒、
インスリン誤注射、USBメモリー紛失、
術後の飲水の誤嚥
患者の転倒、輸液チューブの過伸展、
患者との衝突
37
3.ヒヤリハット体験後の振り返り学習の自発性と動機(表4)
学生が遭遇したヒヤリハット、アクシデント体験のうち 27 件を振り返りの学習をして
いた。ヒヤリハット体験に対する振り返り学習は、自発的に行われた場合と他者から指示
を受けて実施された場合があり、自発的に実施していたのは 23 件、指示されて行ったも
のが 4 件であった。
学生が自発的に振り返り学習を実施した場合の動機は、【繰り返さないため】が最も多
く 18 件で、自身が行った振り返りの【妥当性の検討】することによる再学習が 3 件、体
験したヒヤリハット体験後にその【事故後の対処法】の検討するためであったのが 2 件で
あった。しかし、一方で指示をされた学生は、事故後【教員に指導】を受けたことが振り
返りの動機となっていた。
―5―
表4
振り返りありの場合の自発性とその動機
自発性
動
機
計
繰り返さない ため
自発的
指示されて
18
事故の対処方法の妥当性を検討するため
3
事故の対処方法がわからなかったため
2
教員に指導されたため
4
4
計
27
Ⅷ
1.
合計
考
23
察
学生のヒヤリハット体験の実態
今回の調査では、学生は 37 件のヒヤリハット・アクシデントの体験をしていた。自身
が体験の当事者であるものや自身以外の他者が当事者である場合もヒヤリハット体験とし
て報告されていた。学生が体験したヒヤリハットの多くが日常生活援助での場面であった。
学生が当事者である事故の型では川原らの報告
11)と同様に学生の実習の中心となる場面
が日常生活援助場面であることが関係していたと考える。アクシデント報告も学生が当事
者であったのは患者の転倒で、やはり日常生活援助場面であった。ヒヤリハット・アクシ
デント体験の両方を通じて患者の転倒は報告されており臨床経験の浅い学生が患者の病態
的特徴を把握し、状態変化や環境を含めた事故の発生予測が未熟であることが影響してい
ると考えられる。また、先行研究 12)と同様に情報の漏えいや USB メモリーを紛失するな
ど情報管理に関する事故の型が報告されていた。これは急速な医療環境の変化に伴う情報
管理場面で学生は実習しているという現実であり、あらゆる局面において学生には機微な
情報を扱っているという危機管理意識 13)が重要であると考える。
2.学生のヒヤリハット体験後の振り返り学習の実態と医療安全教育プログラムの課題
真の安全文化の醸成には、体験者が誰かに限らず柔軟な態度で学習することが必要であ
る
14)。今回の実習中、学生は
37 件のヒヤリハット体験に遭遇し、そのうち 27 件につい
て振り返りの自己学習を実施していた。自身の体験に限らず他者の体験であっても振り返
り学習をしていたことから、学生は医療のチームの一員として事故防止に取り組み、行動
化された医療安全実践のひとつであると考える。しかし、
「患者の転倒」は自身の体験であ
りながら振り返り学習をしていない学生もいた。これらの結果は、研究者らの先行研究と
同様の結果を示しており、今回のプログラム構成でも成果は得られなかったこととなる。
今回のプログラムでは、第 1 段階で早期に医療安全教育に暴露し、実習中に行われた第2
段階が反復学習となり主体的な学習活動に至ることが期待されたが、期間が空き、実習中
に行われた第2段階が効果的な積み重ねの学習とはならなかったと考えられる。また、未
然に防ぐことができたヒヤリハット体験のみならず、アクシデントに至った場合でも振り
―6―
㄰ࠅቇ⠌߇ⴕࠊࠇߥ޿߽ߩ߽޽ࠅ‫ޔ‬ౣ⊒㒐ᱛߩᗧ⼂߿ක≮቟ోߩᒰ੐⠪ᗵⷡߩ₪ᓧߦะߌ
ߚቇ↢߳ߩᦝߥࠆ⛮⛯⊛ߥᢎ⢒⊛੺౉ߩᔅⷐᕈ߇᣿ࠄ߆ߣߥߞߚ‫ޕ‬
ᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ߪ‫ޔ‬23 ઙ߇⥄⊒⊛ߦⴕࠊࠇ‫ߩߘޔ‬േᯏߦߪ‫ࠅ➅ޟޔ‬㄰ߐߥ޿ߚ߼‫߇ޠ‬ᄙߊ
ࠍභ߼‫ߪߦ߆߶ޔ‬੐᡿ᤨߩ⥄りߩኻಣⴕേߩᅷᒰᕈߩᬌ⸛߿੐᡿ߩ⊒↢ߦኻߒㆡಾߥኻಣ
߇ߢ߈ߥ߆ߞߚ⥄りߩⴕേߦ⺖㗴ᗧ⼂ࠍ߽ߞߚ⚿ᨐ‫ޔ‬ᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ࠍߒߡ޿ߚ‫ޕ‬ᝄࠅ㄰ࠅ
ቇ⠌ࠍታᣉߒߚቇ↢ߪ‫ޔ‬ౣ⊒㒐ᱛߩᗧ⼂ࠍᜬߜ‫ޔ‬ቇ↢⥄りߩታ〣⊛ߥ࡝ࠬࠢࡑࡀࠫࡔࡦ࠻
⢻ജߩ₪ᓧ߳ߩቇ⠌ᗧ᰼߆ࠄࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ࠍቇ⠌ᯏળߣᝒ߃ߡ޿ࠆ⸽ߣ⠨߃ࠆ‫৻ޕ‬ᣇ‫ޔ‬
ᢎຬߦଦߐࠇߡᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ߩᯏળࠍᜬߞߚቇ↢ߪ‫ޔ‬ਥ૕⊛ߦⴕേߔࠆߎߣߪߢ߈ߥ߆ߞ
ߚ߽ߩߩᜰ␜߇޽ࠇ߫ቇ⠌ߩᔅⷐᕈߦ᳇ߠ߈ታⴕߢ߈ߡ޿ߚ‫ޕ‬ቇ↢ߩᝄࠅ㄰ࠅቇ⠌ࠍߒߥ
߆ߞߚേᯏߩ⹦⚦ߪ᣿ࠄ߆ߢߪߥ޿߇‫ߡߞࠃߦ౉੺ߩߎޔ‬ቇ↢⥄り߇⥄Ꮖߩ⋴⼔ࠍቴⷰ⊛
ߦᝒ߃ታ⠌ߢߩቇ⠌ᯏળߣߥࠆߎߣ߳ߩ᳇ߠ߈ߣߥߞߡ޿ߊߎߣ߇ᦼᓙߢ߈ࠆ‫ޕ‬ᢎຬ࡮⥃
ᐥᜰዉ⠪ߥߤ߇ቇ↢ߩ૕㛎ࠍലᨐ⊛ߦὶὐൻߒቇ⠌ᵴേߦዉߊࠃ߁ߥᢎ⢒⊛੺౉߇ᔅⷐߛ
ߣ⠨߃ࠆ‫ޕ‬
એ਄ߩߎߣ߆ࠄቇ↢ߩක≮቟ోᗧ⼂ࠍ⃻႐ᗵⷡߢଦㅴߒലᨐ⊛ߥቇ⠌Ბ㓏ࠍ⠨ᘦߒߚ
⛮⛯⊛ߥᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓߩᔅⷐᕈ߇␜ໂߐࠇߚ‫ޕ‬
Ϋ ⚿ ⺰
㧝㧚ታ⠌ਛߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ࠍ૕㛎⠪ߩᚲ࿷ߦ㒢ࠄߕᝄࠅ㄰ࠅࠍߔࠆቇ↢ߣ‫ޔ‬ᝄࠅ㄰ࠅࠍታ
ᣉߒߥ޿ቇ↢ߣߦಽ߆ࠇࠆታᘒ߇᣿ࠄ߆ߣߥߞߚ‫ޕ‬
㧞㧚ᝄࠅ㄰ࠅߪ⥄⊒⊛ߦታᣉߐࠇ‫ޔ‬േᯏߣߒߡࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻ߩౣ⊒㒐ᱛߣ޿߁ක≮࠴࡯ࡓ
ߩ৻ຬߣߒߡߩ⥄ⷡࠍ₪ᓧߔࠆቇ⠌ᯏળߣߒߡᝒ߃ߡ޿ߚ‫ޕ‬
㧟㧚ቇ↢ߩක≮቟ోᗧ⼂ࠍ⃻႐ᗵⷡߢଦㅴߒലᨐ⊛ߥቇ⠌Ბ㓏ࠍ⠨ᘦߒߚ⛮⛯⊛ߥᢎ⢒ࡊ
ࡠࠣ࡜ࡓߩᔅⷐᕈ߇␜ໂߐࠇߚ‫ޕ‬
㧔ᧄ⎇ⓥߪ‫ޔ‬ᐔᚑ 23㨪25 ᐕᐲ ᢥㇱ⑼ቇ⋭ ⑼ቇ⎇ⓥ⾌⵬ഥ㊄⎇ⓥ ၮ⋚⎇ⓥ㧔C㧕‫⼔⋴ޟ‬ၮ␆ᢎ⢒ߦ߅
ߌࠆ KYT ࠍዉ౉ߒߚᲑ㓏⊛ߥක≮቟ోᢎ⢒ߦ㑐ߔࠆ⎇ⓥ‫ޠ‬㧔ઍ⴫㧦ች㦮દਭሶ㧕ߦࠃߞߡታᣉߐࠇߚ㧕
―7―
ᒁ↪ᢥ₂
㧝㧕ᔒ⾐ߚߕࠃች㦮દਭሶ᳗᧻޿ߕߺઁ㧦㗔ၞ೎⋴⼔ቇ⥃࿾ታ⠌೨ߩ⋴⼔ቇ↢ߩක≮቟
ోታ〣⢻ജߩታᘒ㧙ක≮቟ోᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓታᣉᓟߩቇ↢⥄Ꮖ⹏ଔ߆ࠄ㧙╙ ࿁ᣣᧄ
⋴⼔ቇળ⺰ᢥ㓸⋴⼔ᢎ⢒ 㧞㧕᳗᧻޿ߕߺች㦮દਭሶේ↰ජ㢬ઁ㧦ක≮቟ోᢎ⢒ࡊࡠࠣ࡜ࡓฃ⻠ߒߚ⋴⼔ቇ↢ߩ⥃
࿾ታ⠌ਛߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߩታᘒ㧘╙ ࿁ᣣᧄ⋴⼔ቇળ㧙⋴⼔ᢎ⢒㧙́㧚
㧟⍹Ꮉ㓷ᒾ㧦޿߹᳞߼ࠄࠇߡ޿ࠆක≮቟ోᢎ⢒⋴⼔ᢎ⢒㧠
㧥㧚
㧠㧕૒‫ᧁޘ‬ᐞ⟤ᧄᐣᕺሶᅏ↰ᷡሶઁ㧦ቇ↢ߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ߦ㑐ߔࠆታᘒ⺞ᩏ㧘⋴⼔
ᢎ⢒㧘㧔㧕㧘R㧘㧚
㧡㧕ᣣਅ⍮ሶ᧻ᧄ᣿⟤ᴒ↰⡛ᨑ㧦⋴⼔ቇ⥃࿾ታ⠌ߦ߅ߌࠆࠗࡦࠪ࠺ࡦ࠻࡮ࠕࠢࠪ࠺ࡦ࠻
⺞ᩏႎ๔̆੐᡿㒐ᱛߦኻߔࠆᢎ⢒ᣇᴺߩᬌ⸛̆㧘Ꮉፒක≮⍴ᦼᄢቇ♿ⷐ㧘㧘㧘㧚
㧢㧕Ꮣᣉᷕሶ㧦⥃࿾ታ⠌ߦ߅ߌࠆ⋴⼔ቇ↢ߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻⊒↢ㆊ⒟߆ࠄಽᨆߒߚታᘒߣ⊒
↢ⷐ࿃㧘ᣣᧄ⋴⼔▤ℂቇળ㧤㧔㧞㧕㧘R㧚
㧣㧕Ꮉේ↱૫㉿ศ↰ߺߟሶ૒‫ᧁޘ‬ᐞ⟤ઁ㧦ࡔ࠲⹺⍮ߩⷞὐ߆ࠄߺߚቇ↢ߩࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻
૕㛎੐଀㧘⋴⼔ᢎ⢒㧘㧔㧕㧘R㧘㧚
㧤㧕⇗ጊടᄹሶ㧦⥃࿾ታ⠌ߦ߅ߌࠆࡅࡗ࡝ࡂ࠶࠻૕㛎ᤨߩታᘒ⺞ᩏ ቇ↢ߩᗵᖱߣᝄࠅ㄰
ࠅߦὶὐࠍᒰߡߡ㧘ർᶏ㆏ක≮ᄢቇ⋴⼔⑔␩ቇㇱቇળ⹹㧘㧤㧔㧝㧕㧘R㧘㧚
㧥㧕೨ឝᦠ㧞㧕
㧕⍹Ꮉ㓷ᒾ㧦4%# ᩮᧄේ࿃ಽᨆᴺታ〣ࡑ࠾ࡘࠕ࡞ౣ⊒㒐ᱛߣක≮቟ోᢎ⢒߳ߩᵴ↪╙
㧞 කቇᦠ㒮R
㧕೨ឝᦠ㧣㧕
㧕೨ឝᦠ㧞㧕
㧕ዊᳰ⦟テ㧦ᴺᓞኅ߆ࠄ⷗ߚᖱႎߦ߹ߟࠊࠆ࡝ࠬࠢ▤ℂ⋴⼔ቇ↢ߦવ߃ࠆߴ߈ߎߣ⋴
⼔ᢎ⢒㧔㧕R㧙㧚
㧕ࠫࠚ࡯ࡓ࠭࡮࡝࡯࠭ࡦႮ⷗ᒄ⋙⸶㧦⚵❱੐᡿⿠ߎࠆߴߊߒߡ⿠ߎࠆ੐᡿߆ࠄߩ⣕಴
ᣣ⑼ᛛㅪ಴ ␠R㧚
―8―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߦ⷗ࠄࠇߚ⥄ᚒߩ⛔วᕈߦ㑐ߔࠆ⎇ⓥ
̆‫↢ߩࠈߎߎޟ‬ᶦቇ⠌‫̆ߡߒߣ࡞࡯ࠧߩޠ‬
ᨋ ᥓ ৻㧔කቇㇱකቇ⑼␠ળᔃℂቇ⻠ᐳ㧕
‫ⷐޣ‬ᣦ‫ޤ‬
Erikson. E. H. ߪ‫ޔ‬㜞㦂ᦼߩᔃℂ␠ળ⊛ෂᯏࠍ‫⥄ޟ‬ᚒߩ⛔วᕈ vs. ⛘ᦸ‫⥄ޕߚߒߣࠆ޽ߢޠ‬りߩ໑
৻ߩ࡜ࠗࡈࠨࠗࠢ࡞ࠍฃኈߒ‫ޔ‬ᱫࠍฃߌ౉ࠇࠆߎߣߪ‫↢ߩࠈߎߎޟޔ‬ᶦቇ⠌‫ߜࠊߥߔޠ‬୘ੱߩߎߎࠈߩ
ᚑ㐳߿⊒㆐‫ޔ‬ᚑᾫߦ㑐ߔࠆ↢ᶦቇ⠌ߦ߅ߌࠆⓥᭂߩ⋡⊛ߢ޽ࠆߣ߽⠨߃ࠄࠇࠆ‫ߩߎޕ‬ෂᯏߩ⸃᳿ߦะ
ߌߡ᦭ലߥᣇᴺߣߒߡ‫ޔ‬Butler, R. N. ߩឭ໒ߒߚ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯߇޽ࠆ‫ޕ‬
ᧄ⎇ⓥߢߪ‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߢ޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇߚᣣᧄߩ㜞㦂⠪ 13 ฬߦ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធࠍ 5 ࿁ⴕ
޿‫⥄ߚࠇࠄ⷗ߦߎߘޔ‬ᚒߩ⛔วᕈߩ᭽ᘒࠍᬌ⸛ߒߚ‫⚿ߩߘޕ‬ᨐ‫ޔ‬㧨⛔ว⟲㧪ߣ㧨ਛ㑆⟲㧪ߦᄢ೎ߐࠇ‫ޔ‬
㧨⛔ว⟲㧪ߦߪߐࠄߦԘ㧨ో⢐ቯဳ㧪‫ޔ‬ԙ㧨ุቯ㧙⢐ቯဳ㧪‫ޔ‬Ԛ㧨⢐ቯ㧙ุቯဳ㧪ߩ 3 㘃ဳ߇⷗ࠄࠇ
ߚ‫ޔߚ߹ޕ‬ฃߌり⊛࡮ኋ๮⺰⊛ߦ⥄Ꮖߩੱ↢ࠍฃኈߒࠃ߁ߣߔࠆ‫⛔ߊߠߣ߽ߦⷰ⺼ޔ‬วᕈ߇ᣣᧄߩ㜞
㦂⠪ߩ․ᓽߣߒߡ⷗ࠄࠇߚ‫ޕ‬
‫ޤ࠼࡯ࡢ࡯ࠠޣ‬
㜞㦂⠪㧔aged㧕 ⥄ᚒߩ⛔วᕈ ኻ ⛘ᦸ㧔ego integrity vs. despair㧕 ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㧔life review㧕
ߎߎࠈߩ↢ᶦቇ⠌㧔lifelong study about the heart㧕 Σ㧚ߪߓ߼ߦ
Erikson, E. H. ߪ‫ޔ‬㜞㦂ᦼߦ⸃᳿ߐࠇࠆߴ߈ᔃℂ␠ળ⊛ෂᯏࠍ‫⥄ޟ‬ᚒߩ⛔วᕈ vs. ⛘ᦸ‫ߣࠆ޽ߢޠ‬
ߒߚ‫⥄ޕ‬ᚒߩ⛔วᕈߣߪ‫⥄ޔ‬りߩ໑৻ߩ࡜ࠗࡈࠨࠗࠢ࡞ࠍߘ߁޽ࠄߨ߫ߥࠄߥ߆ߞߚ߽ߩߣߒߡ‫߹ޔ‬
ߚߤ߁ߒߡ߽ขࠅᦧ߃ࠍ⸵ߐࠇߥ޿߽ߩߣߒߡฃߌ౉ࠇࠆߎߣࠍ⸒߁‫߇ࠇߘޕ‬ᓧࠄࠇߥ߆ߞߚ႐ว‫ޔ‬
߽ߪ߿ੱ↢ࠍ߿ࠅ⋥ߔᤨ㑆߽ߥߊ‫ޔ‬ᱷߐࠇࠆ߽ߩߪ⛘ᦸߛߌߦߥߞߡߒ߹߁‫ޔߦࠄߐޕ‬ᔃℂ␠ળ⊛ෂ
ᯏߦ߅ߌࠆ⢐ቯ⊛ⷰᔨߪ‫৻ࠆ޽ޟ‬ቯߩ⁁ᘒߦ߅޿ߡ 1 ࿁㒢ࠅߩߎߣߣߒߡ₪ᓧߐࠇࠆ㆐ᚑ੐㗄‫ߪߢޠ‬
ߥߊ‫ุߚ߹ޔ‬ቯ⊛ⷰᔨ߽‫ޟ‬⢐ቯ⊛ⷰᔨߩ߈ࠊ߼ߡേ⊛ߥኻᔕㇱಽߢ޽ࠅ⛯ߌࠆ‫(ࠆ޿ߡࠇࠊ⸒߽ߣޠ‬1)‫ޕ‬
ߔߥࠊߜ‫ᤨߩߘޔ‬ὐߢߩ⢐ቯ⊛ⷰᔨߣุቯ⊛ⷰᔨߩࡃ࡜ࡦࠬ߇໧㗴ߥߩߢ޽ࠅ‫⥄ޔ‬ᚒߩ⛔วᕈߪ޿ߞ
ߚࠎ₪ᓧߐࠇࠇ߫ࠃ޿ߣ޿߁߽ߩߢߪߥ޿‫ޕ‬
ߎߩෂᯏߩ⸃᳿ߦะߌߡ᦭↪ߥᣇᴺߣߒߡ‫ޔ‬Butler, R. N. ߩឭ໒ߒߚ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯߇޽ࠆ‫ࠗ࡜ޕ‬
―9―
ࡈ࡟ࡆࡘ࡯ߣߪ‫߿ᦼ࡞࠽ࡒ࡯࠲ޔ‬㜞㦂ᦼߥߤੱ↢ߩ⚳ᧃᦼߦㄭߠ߈‫ޔ‬ᱫࠍᗧ⼂ߔࠆߎߣߢᵴᕈൻߒߚ
ੱ↢ߩ࿁㘈ߦᵈ⋡ߒ‫ޔ‬௑⡬ߔࠆᛛᴺߢ޽ࠆ‫߇࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜ޕ‬ㆡᔕ⊛ߦㅴዷߒߚ႐วߦߪ‫ࠅࠃޔ‬ᅷᒰ
ߥ⁁ᴫᛠី߇߽ߚࠄߐࠇ‫ߦ↢ੱޔ‬ᣂߚߥ᦭ᗧ⟵ߥᗧ๧߇ઃਈߐࠇࠆ‫ߪࠇߘޕ‬ਇ቟ࠍシᷫߒ‫ߦੱޔ‬ᱫ߳
ߩḰ஻ࠍߐߖࠆߣ޿߁(2)‫ޕ‬
ᨋߪ‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߥ㜞㦂⠪ߦ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធ 5 ࿁ᴺࠍⴕ޿‫ޔ‬3 ੐଀ࠍ߽ߣߦߘࠇ߇ੱ↢਄ߩ
⪾⮮߿ᔃℂ␠ળ⊛ෂᯏߩ⸃᳿ࠍଦߔߎߣࠍ᣿ࠄ߆ߦߒߚ‫ޔߡߒߘޕ‬୘ੱߩ࡜ࠗࡈࠨࠗࠢ࡞ࠍㅢߓߚߎ
ߎࠈߩᚑ㐳߿⊒㆐‫ޔ‬ᚑᾫߦ㑐ߔࠆ‫↢ߩࠈߎߎޟ‬ᶦᢎ⢒‫࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜ޔߓ⺰ߡ޿ߟߦޠ‬㕙ធ 5 ࿁ᴺ߇
ߘߩ৻ഥߣߥࠆߣㅀߴߡ޿ࠆ(3)(4)‫ޕ‬
੹࿁ߪ‫ޔ‬ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߩ⥄ᚒߩ⛔วᕈߩ᭽ᘒߦᵈ⋡ߒߚ‫ޕ‬ᔃℂ␠ળ⊛ෂᯏߪ‫ߩߘޔ‬୘ੱߩዻߔࠆᢥ
ൻ߿␠ળߩᓇ㗀ࠍฃߌࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ޕ‬㐢ߪ‫ޔ‬ᣣᧄੱߩ႐ว‫⊒⥄ޟߩᦼ┬ఽޔ‬ᕈ vs. ⟋ᖡᗵ‫ߩޠ‬ෂᯏ
ࠍ⸃᳿ߢ߈ߕ‫ޔ‬୘ੱ‫⥄ࠅ߹ߟޔ‬Ꮖࠍ⿥߃ߚේℂᕈࠍ▽߈ᓧߡ޿ߥ޿ߚ߼ߦ‫⥄ޔ‬ᚒߩ⛔วᕈߦ⥋ࠆߎߣ
߇㔍ߒ޿ߣ⸒߁(5)‫ޕ‬ᨐߚߒߡ‫ޔ‬ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߪ⌀ߩᗧ๧ߢߩ⥄ᚒߩ⛔วᕈߦ㆐ߒߡ޿ߥ޿ߩߛࠈ߁߆‫ޕ‬
߹ߚ‫ޔ‬ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߩ‫⥄ޟ‬ᚒߩ⛔วᕈ vs. ⛘ᦸ‫ߩޠ‬ෂᯏߪ‫⁁ߥ߁ࠃߩߤޔ‬ᘒߦ޽ࠆߩߛࠈ߁߆‫ޕ‬
ߘߎߢ‫⎇ᧄޔ‬ⓥߢߪ‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߥ㜞㦂⠪ߦ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធ 5 ࿁ᴺࠍⴕ޿‫ߚࠇࠄ⷗ߦߎߘޔ‬
ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߩ⥄ᚒߩ⛔วᕈߩ᭽ᘒߦߟ޿ߡ᣿ࠄ߆ߦߔࠆߎߣࠍ⋡⊛ߣߒߚ‫ޕ‬
Τ㧚ᣇᴺ
㧝㧚⎇ⓥදജ⠪
ᨱ੺⼔⠧ੱ଻ஜᣉ⸳ߦදജࠍଐ㗬ߒߡ‫⹺ߥ߆ࠄ߈޽ޔ‬⍮∝߇ߥߊ‫⇹ޔ‬ㅢᕈ߇⦟ᅢߢ޽ࠅ‫ࠆ޽ޔ‬⒟ᐲ
ߩ⸒⺆ൻ⢻ജࠍ᦭ߔࠆ‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߢ޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ 65 ᱦએ਄ߩㅢᚲ೑↪㜞㦂⠪‫ߜࠊߥߔޔ‬࿷
ቛ㜞㦂⠪ࠍផ⮈ߒߡ߽ࠄߞߚ‫ߩߘޕ‬ᣇ‫ߦޘ‬ญ㗡ߣᦠ㕙ࠍ߽ߣߦᧄ⎇ⓥߩ⿰ᣦࠍ⺑᣿ߒ‫ޔ‬หᗧߩᓧࠄࠇ
ߚ 13 ฬࠍ⎇ⓥදജ⠪ߣߒߚ‫ోޕ‬ຬ߇ 75 ᱦએ਄ߩᓟᦼ㜞㦂⠪ߩᅚᕈߢ‫ޔ‬70 ᱦઍᓟඨ߆ࠄ 90 ᱦઍᓟඨ‫ޔ‬
ᐔဋᐕ㦂 85.6 ᱦ㧔SD=5.47㧕ߢ޽ߞߚ‫⎇ޔ߅ߥޕ‬ⓥදജ⠪߇ోຬᅚᕈߣߥߞߚߩߪ‫ޔ‬ㅢᚲ೑↪㜞㦂⠪
ߦ↵ᕈ߇ዋߥ߆ߞߚߚ߼ߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ߘߩ߶߆‫ޔ‬80 ᱦઍ೨ඨߩᅚᕈ 1 ฬߦ 2 ࿁߹ߢ㕙ធࠍⴕߞߚ߇‫⚻ޔ‬ㆊߩㅜਛߦ૕⺞ࠍ፣ߒߡ౉㒮ߣߥ
ߞߚ‫੹ޔ߼ߚߩߘޕ‬࿁ߩಽᨆኻ⽎߆ࠄߪ㒰ᄖߒߚ‫ޕ‬㕙ធㅜਛߢਛᢿߣߥߞߚߩߪ‫ ߩߎޔ‬1 ଀ߩߺߢ޽
ߞߚ‫ޕ‬
2㧚㕙ធ႐ᚲ
දജࠍ޿ߚߛ޿ߚᨱ੺⼔⠧ੱ଻ஜᣉ⸳ߩ㕙ធቶࠍ೑↪ߒߚ‫ޕ‬ේೣߣߒߡኻ㕙ᴺߢⴕߞߚ߇‫ޔ‬㔍⡬ߩ
⎇ⓥදജ⠪߇ 1 ฬ߅ࠄࠇߚߚ߼‫ߩߘޔ‬ᣇߩߺ 90 ᐲᴺߣߒߡ‫ޔ‬㕙ធ⠪߇⎇ⓥදജ⠪ߩ⡊రߢ⹤ߔࠃ߁
ߦᎿᄦߒߚ‫ޕ‬
3㧚⎇ⓥᦼ㑆
― 10 ―
ᐔᚑ 22㧔2010㧕ᐕ 12 ᦬߆ࠄᐔᚑ 23㧔2011㧕ᐕ 12 ᦬ߦ߆ߌߡ㕙ធࠍታᣉߒߚ‫ޕ‬
4㧚࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធ 5 ࿁ᴺ
ฦ⎇ⓥදജ⠪ߦߟ߈ේೣߣߒߡㅳ 1 ࿁ 40㨪50 ಽ‫ ⸘ޔ‬5 ࿁ߩ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធࠍ‫⥃ޔ‬ᐥᔃℂ჻ߢ
޽ࠆ╩⠪߇ታᣉߒߚ‫࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜߁⸒ߢߎߎޔ߅ߥޕ‬㕙ធߣߪ‫ޔ‬ജേ⊛୘ੱᔃℂ≮ᴺߦ࡜ࠗࡈ࡟ࡆ
ࡘ࡯ߩⷰὐࠍዉ౉ߒߚ߽ߩߢ޽ࠆ‫╩ߪࠇߎޕ‬⠪⁛⥄ߩᣇᴺߢ޽ࠅ‫ߞ⸒ߣࠄ߆ࠆ޽ߢ࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜ޔ‬
ߡㆊ෰ߩ⹤㗴ߩߺߦߎߛࠊࠆߩߢߪߥߊ‫⎇ޔ‬ⓥදജ⠪߆ࠄ⃻࿷ߩ໧㗴߿዁᧪ߦ㑐ߔࠆਇ቟‫ޔ‬Ꮧᦸߥߤ
ᄙ᭽ߥ⹤㗴߇⺆ࠄࠇߚ㓙ߦߪ‫ࠍࠇߘޔ‬௑⡬ߒߡ޿ࠆ(6)‫ޕ‬
ౕ૕⊛ߦߪ‫⸳ࠍࡑ࡯࠹߼ߓ߆ࠄ޽ޔ‬ቯߔࠆߎߣߥߊ‫ޔ‬
‫ޟ‬ᕁ޿಴ࠍ⡞߆ߖߡߊߛߐ޿‫ߣޠ‬વ߃‫⎇ޔ‬ⓥද
ജ⠪ߩ⥄⊒⊛࿁㘈߇↢⿠ߒߚߣ߈ߦ㕙ធ⠪߇Ⓧᭂ⊛ߦ㑐ᔃࠍ␜ߔߣ޿߁ᣇᴺࠍߣߞߚ‫ޕ‬㕙ធ⠪߆ࠄߩ
⾰໧ߪ‫ޔ‬੐ታ㑐ଥࠍ⏕⹺ߔࠆߚ߼ߣ⸒߁ࠃࠅߪ‫⎇ޔ‬ⓥදജ⠪ߦߣߞߡߘࠇ߇ߤߩࠃ߁ߥᗧ๧ࠍᜬߟߩ
߆ߣ޿ߞߚ‫ޔ‬ᗵᗐ߿ㅪᗐࠍ໧߁߽ߩࠍਛᔃߣߒߚ‫ޕ‬
Υ㧚⚿ᨐ
㕙ធ㐿ᆎ㗅ߦ੐଀ A‫ޔ‬੐଀ B‫ޔ‬੐଀ C̖ߣ๮ฬߒߚ‫ޕ‬13 ੐଀ߩฦ 5 ࿁ߩ㕙ធౝኈߩ᭎ⷐࠍ⴫ 1-1 ߆
ࠄ⴫ 1-4 ߦ߹ߣ߼ߚ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߩ੐଀ߩ⛔วᕈߩ᭽ᘒߦߟ޿ߡ‫ߩ↢ੱޔ‬⢐ቯ⊛஥㕙ߣุቯ⊛஥㕙߇⛔วߐࠇߡ޿ࠆ߆‫⥄ޔ‬Ꮖ
ߩੱ↢߇ฃኈߐࠇߡ޿ࠆ߆‫⥄ߚ߹ޔ‬Ꮖߩੱ↢ߩ⺆ࠅߣߒߡ‫߇ࠅ߹ߣ߹ߥ⊛⺆‛ޔ‬ᓧࠄࠇߡ޿ࠆ߆ߤ߁
߆ߣ޿߁ⷰὐ߆ࠄᬌ⸛ߒߚ‫ޕ‬13 ੐଀ࠍߎߩࠃ߁ߥⷰὐ߆ࠄಽᨆߔࠆߣ‫ޔ‬13 ੐଀ਛ‫ޔ‬11 ੐଀߇⥄ᚒߩ
⛔วᕈߩ₪ᓧߐࠇߚ⁁ᘒߦ޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇߚ‫ࠍࠄࠇߎޕ‬㧨⛔ว⟲㧪ߣ๭߱ߎߣߣߒߚ‫ޕ‬㧨⛔ว⟲㧪ߪ
ߐࠄߦ‫ޔ‬એਅߩࠃ߁ߥ 3 㘃ဳߦಽ㘃ߐࠇߚ‫ޕ‬
╙㧝ߦ‫ޔ‬㧨ో⢐ቯဳ㧪ߪ‫⥄ޔ‬Ꮖߩੱ↢ߦߟ޿ߡฃኈ⊛ߢ‫ޔ‬⢐ቯ⊛஥㕙߇ਛᔃߦ⺆ࠄࠇ‫ุޔ‬ቯ⊛஥㕙
߳ߩ⸒෸߇߶ߣࠎߤ⷗ࠄࠇߥ޿࠲ࠗࡊߢ޽ࠆ‫ౕޕ‬૕଀ߣߒߡ‫ޔ‬੐଀ E ߇޽ߍࠄࠇࠆ‫ޕ‬
੐଀ E ߢߪ‫ޔ‬
ᣧߊ߆ࠄ⥄⊒⊛࿁㘈߇⷗ࠄࠇߚ‫ޕ‬ῳⷫߩᣧ਎ߥߤߪߟࠄ޿ࠛࡇ࠰࡯࠼ߛߞߚߛࠈ߁߇‫ޔ‬
ߘߩᓟߪ߅߅߻ߨ⢐ቯ⊛ߥ⹤㗴߇ਛᔃߛߞߚ‫ޔ߫߃ߣߚޕ‬రᢎ⢒⠪ߩᕷሶ߇੹߽ᢎ߃ሶ߆ࠄᘗࠊࠇߡ
޿ࠆߎߣ㧔#1㧕߿‫⿰ޔ‬๧ߩᭉߒߺ㧔#3㧕‫ޔ‬ஜᐽߩߚ߼ߩᢔᱠ㧔#4㧕ߩ⹤㗴ߥߤߢ޽ࠆ‫ޕ‬
‫ޟ‬ᤄߪ߅ߎߠ߆޿ࠍ⾂߼ߡዊ⺑⹹ࠍ⾈߁ߩ߇ᭉߒߺߛߞߚ߇‫ߪ੹ޔ‬㧔ᧄ߇㧕ኢࠆ⮎ߦߥߞߡ޿ࠆ‫ޠ‬
㧔#4㧕ߣ޿ߞߚ౬⺣ߦ⷗ࠄࠇࠆࠃ߁ߦ‫ࠅ⺆ߥࠬ࡜ࡕ࡯࡙ޔ‬ญ߇․ᓽߩ E ߐࠎߢ޽ߞߚ‫ޕ‬㕙ធਛߩ⴫ᖱ
ߦ߽╉㗻߇ᄙߊ⷗ࠄࠇ‫ޔ‬㕙ធ߳ߩᗵᗐߢ߽ㅀߴࠄࠇߚࠃ߁ߦ‫ࠍ࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜ޔ‬ᭉߒࠎߢ޿ࠆ᭽ሶ߇
߁߆߇ࠊࠇߚ‫ޕ‬
㕙ធ⚻ㆊߦ߅ߌࠆ․ᓽߣߒߡߪ‫ޔ‬࿁㘈ߣ⃻࿷ߩ⹤㗴߇੤੕ߦ⺆ࠄࠇߥ߇ࠄㅴዷߒߡ޿ߞߚߎߣ߇޽
ߍࠄࠇࠆ‫ޕ‬㧏4 ߢߪᐜዋᤨߩ߅⑂ࠅߩᕁ޿಴߆ࠄ‫ޔ‬ᕷሶ߇ᐜ޿߁ߜߪ␹␠ߢ౉ቇ⹜㛎ߩߎߣߥߤࠍ㗬
ߺ‫⥄ߪ੹ޔ‬ಽߩஜᐽࠍ␨ࠆߣ޿ߞߚౕวߦ‫ޔ‬ㆊ෰߆ࠄ⃻࿷‫ࠆ⥋ߦ᧪ᧂߡߒߘޔ‬ㅪ⛯ᕈ߿߹ߣ߹ࠅࠍ᦭
ߒߚ⺆ࠅߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
― 11 ―
⴫ ੐଀ߩ㕙ធౝኈߩ᭎ⷐ
੐ ᐕ
଀ 㦂
# 㪏㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
ኅ
ᣖ
ᄦᱫ
੢䍂ᕷ
ሶᄦ
ᇚ䈫ห
ዬ㩷
$
㪏㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
%
&
㧏
㧏
㧏
ታኅ䈱⥄
ᘟ䇯⚿ᇕ䈱
䈇䈐䈘䈧䋨ᕜ
ᗲ⚿ᇕ䋩䇯⚿
ᇕ䉁䈪ක≮
⡯䈫䈚䈩௛
䈒䇯ቊ䈱䉇䈘
䈚䈘䇯㩷
䈖䈱ㄝ䉅ᤄ
䈲࿯⫋䇯ᄦ
䈱྾ච਻ᣣ
ᓟ䇮䈍㛽䉕
䈍Ⴤ䈮⚊䉄
䈩䈎䉌኎䈚䈒
䈭䈦䈢䇯ታ
ኅ䈱వ␲䈲
᦭ฬ䈭␹␠
䈱ችม䇯㩷
ᄦ䈫 㪉
ੱ᥵
䉌䈚㩷
ਔⷫ䈱䈚䈧
䈔䈱෩ᩰ䈘䇯
⣖಴ⴊ䈱ᓟ
ㆮ∝䇯ᄦᇚ
䈲䇸䊃䊥䉮䊃䊥
䊣䊜䇹䇯ᄦ䈫䈲
⦟ᅢ䇯੢䈒䈭
䈦䈩䉅䉁䈢৻
✜䈮䈭䉐䈉䇮
䈫䇯㩷
ቊ䈏䈍ᐕ
₹䇯ᕷሶ䈱
䉇䈘䈚䈘䇯⥄
ಽ䈱䈚䈧䈔
䈏ሶ䈎䉌ቊ
䈮䇯ᓟㆮ∝
䈱⹤䈪ᶡ䇯
කᏧ䈲䈠䉏
䈒䉌䈇䈪⦟
䈎䈦䈢䈫⸒䈉
䈏㵺䇯㩷
ታ䈲ᄦ䈲
䇸䉝䊦ਛ䇹䇯
㈮䈦䈩᥸䉏
䈢䉍㵺䇯⥄
ಽ䈲઀੐䉕
䈚䈩䈇䈢㗃
䈏৻⇟䇮ల
ታ䇯੢䈐ਔ
ⷫ䈱ᄞ䇯㦖
䈏㔕䈱㑆䉕
᣹䉎ᄞ䇯㩷
㩷
ሶ䈏⚛⋥䈮
⢒䈦䈢䈖䈫䉕
ᄦ䈫༑䈹䇯
↥ᓟ䇮ᆑ䈎
䉌ህ๧䇯䈵
ቊ䈏ᓟㆮ∝
䈱䈅䉎⥄ಽ
䉕䈇䈢䉒䈦
䈩䈒䉏䉎䇯₞
䈮ⷅ䉒䉏䉎
ᄞ䇯㩷
㪏㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
ᄦᱫ
੢䇮ᕷ
ሶᄦ
ᇚ䇮ቊ
䈫หዬ㩷
ㄭᚲ䈪໑৻
ㅴቇ䇯䇸ઍ↪
ᢎຬ䇹䉕ോ䉄
䉎䇯⚿ᇕ䈱
䈇䈐䈘䈧䋨⷗
ว䈇䋩䇯ᄦᇚ
䈲䇸䊃䊥䉮䊃䊥
䊣䊜䇹䇯㩷
⃻࿷䉅ኅ੐
㩿ᵞữ䇮ᢱ
ℂ㪀䉕ᜂᒰ䇯
㊁⩿૞䉍䇮
ᢔᱠ䇮✬䉂
‛䇮⺒ᦠ䈏
ᭉ䈚䉂䇯ኅ
ᣖખ䈏⦟
䈇䇯㩷
ᆑ䈎䉌ህ
๧䇯䈣䈏ᄦ
䉅㙃ሶ䈭䈱
䈪ᗱ∻䈏⸒
䈋䉎䇯⊖ᱦ
䉁䈪੺⼔䈇
䉌䈝䈱ῳ䈱
䉋䈉䈭䉌㐳↢
䈐䉅⦟䈇䇯㩷
㪏㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
ᄦᱫ
੢䇮ᕷ
ሶᄦ
ᇚ䇮ቊ
䈫หዬ㩷
ታኅ䈱⥄
ᘟ䇯⚿ᇕ䈱
䈇䈐䈘䈧䋨⷗
ว䈇䋩䇯ῳ䈲
䇸⽷㑓䇹䈣䈦
䈢䇯ᄦ䈏㜞
⛎䈣䈦䈢䈱
䈪ᕷሶ䈮⿃
ᴛ䈘䈞䈢䇯㩷
ታኅ䈲 㪉 ࿁
ో὾䇯䈣䈏
๟࿐䈮ഥ䈔
䉌䉏䈢䇯ᅚ
ቇᩞ䈱ኰ䉕
ㅏ䈕಴䈚䈩
ㅌቇ䇯ᄦᇚ
䈪࿾ၞ䈱䈘
䉁䈙䉁䈭ᓎ
⡯䉕ോ䉄
䈢䇯㩷
ሶ⢒䈩䈮⧰
ഭ䈭䈚䇯ኅ
㔚䈭䈬⾈䈦
䈩⥛䊶ᆑ䉇
ㄭᚲ䈱ᅺ
䉂䇯ᄦ䈱ಟ
Ꮽ㕙䈘䇯䇸ᦨ
ೋ䈲⢋䈏ಝ
䈦䈢䈏䇮ᘠ
䉏䈢䉌ᄦ䈮
છ䈞䈢䇹
㩿╉㪀䇯㩷
㩷
― 12 ―
㧏
㧏
㕙ធߦኻߔ
ࠆᗵᗐ
䈖䈖䈪䈲ੱ
䈮⹤䈚䈢䈖䈫
䈱䈭䈇䈖䈫䉕
⹤䈚䈩䈜䈦䈐
䉍䇯ኅ䈪䈲⡞
䈇䈩䈒䉏䈭
䈇䈱䈪ᭉ䈚
䈎䈦䈢䇯㩷
೨࿁䈱ᄞ䉕
ᄾᯏ䈮ታኅ
䈮䈍ෳ䉍䇯
ᧄ䉇䈍⹤䈚
䈪ሶ⢒䈩䇯
⥄り䉅ᧄᅢ
䈐䇯㫀㪧㪸㪻 䈪
ਛ࿖⺆䉕ീ
ᒝ䈚䈢䈇䇯㩷
ᇾ䈏಴ᒛ࿯
↥䇯㜞㦂⠪
㑐ଥ䈱઀੐
䈭䈱䈪ᐕነ
䉍䈱ᛒ䈇ᣇ
䈏䉒䈎䈦䈢
䉖䈣䉐䈉
㩿╉㪀䇯⠧ஜ
䈪䈱෹ੱ㑐
ଥ䇯㩷
䈬䉖䈭䈮䈵
䈬䈒䈩䉅䇮ᆑ
䈮ሶ⢒䈩䉕
ᚻવ䈦䈩䉅
䉌䈇ഥ䈎䈦
䈢䇯ሶ䍃ቊ䊶
䈵ቊ䈱䉇䈘
䈚䈘䇯ᕷሶ
䉇ቊ䈱ᅢ䈐
䈭䈍䈲䈑䉕
૞䉎䇯㩷
㩷
ᄞ䈲䈅䉁䉍
⷗䈭䈇䇯⥛
䈏ጤ႐䈪㝼
㊒䉍䉕䈚䈩
䈍䉍䇮⥄ಽ
䈏䇸ෂ䈭
䈇䋣䇹䈫⸒䈉
ᄞ䇯∛᳇䇮
䈔䈏䈱ᕁ䈇
಴䇯⃻࿷䈲
ਥᴦක䈫⦟
ᅢ䈭㑐ଥ䇯㩷
㩷
ᄦ䈫ખ䈱⦟
䈎䈦䈢੢ఱ
䈱ᄞ䇯ᕷሶ
䈫䈲੢ᄦ䉇
੢ఱ䈱ᗐ䈇
಴⹤䉕䈜
䉎䇯ㄭᚲ䈱
ᅺ䉂䉕⾈䈇
ォዬ䈚䈢䈖
䈫䈏䈅䉎䇯㩷
઀੐䈫ሶ⢒
䈩䈪ᄢᄌ䈣
䈦䈢䈏੹䈲
䈚䈅䉒䈞䇯
∛᳇䉅ฃ䈔
ข䉍ᣇ䈏ᄢ
੐䇯䉮䊨䊥䈫
ㅤ䈐䈢䈇䇯㩷
ᚒ䈭䈏䉌䋨ᤄ
䈱䈖䈫䉕䋩䉋䈒
ⷡ䈋䈩䈇䈢
䉅䈱䈣䇯㩷
␲Უ䈫᥵䉌
䈜ሶ䈲䉇䈘
䈚䈒䈭䉎䈫䈇
䈉䈏䇮Უ䈫␲
Უ䈏᳇㆜䈉
ᆫ䈮ቇ䈹䋿
ᗵ⻢䈚䈩੢
䈒䈭䉍䈢䈇䇯
㕙ធ⠪䈏᳇
䉇䈜䈇䈱䈪
᳇౗䈰䈭䈒䇯
ᤄ䈱䈖䈫䉕ᕁ
䈇಴䈚䈢䇯ᤄ
䈱䈖䈫䈱䈾䈉
䈏䉋䈒ⷡ䈋䈩
䈇䉎䇯㩷
䈢䈒䈘䉖䈱
࿾ၞ䈱ᓎ⡯
䉕䈠䉐䈠䉐
䉇䉄䈢䈇䇯
䈣䈏੹䉅↢
ද䉇ᣏⴕ䈭
䈬ᵴേ⊛䇯
ᕷሶ䈲䇮ᐕ
䉕⠨䈋䉐䈫
⸒䈉䈏䇯㩷
㪈 ੱ䈪䉋䈒䈚
䉆䈼䈦䈢䇯ੱ
䈮⹤䈘䈭䈇䈖
䈫䉁䈪䈚䉆䈼
䈦䈢䇯⹤䈜䈫
䉴䉾䈫䈜䉎䇯
᥉Ბ䉅෹㆐
䈫䉋䈒䈚䉆䈼
䉎䇯㩷
⴫ ੐଀ߩ㕙ធౝኈߩ᭎ⷐ
੐ ᐕ
଀ 㦂
' 㪏㪇
ઍ
ᓟ
ඨ㩷
ኅ
ᣖ
ᄦᱫ
੢䇮ᕷ
ሶᄦ
ᇚ䇮ቊ
䈫หዬ㩷
(
㪎㪇
ઍ
ᓟ
ඨ㩷
ᄦᱫ
੢䇮⁛
ዬ㩷
ᧃሶ䈪ਔⷫ
䈎䉌䈎䉒䈇
䈏䉌䉏䈢䇯㪊㪇
ઍ䈪㔌ᇕ⚻
㛎䇯㪋㪇 ઍᓟ
ඨ䇮ᆄ䉕੢䈒
䈚䈢ᄦ䈫ౣ
ᇕ䇯వᆄ䈫䈱
ᕷሶ䈏 㪈
ੱ䇯㩷
)
㪐㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
ᄦᱫ
੢䇮ᕷ
ሶᄦ
ᇚ䇮ቊ
ᄦᇚ䇮
䈵ቊ䈫
หዬ㩷
ᇣ㙃ሶ䈪⥛
ᆑ䈱⧰ഭ䈭
䈒䇮ਔⷫ䉕⋴
ข䉏䈢䇯䈵
ቊ䈱䉇䈘䈚
䈘䇯ᣧ਎䈚䈢
ᆂ䈱ᖤ䈚䈇
ᕁ䈇಴䇯ᄦ
䈱಴ᓕਛ䈱
⧰ഭ䇯㩷
*
㪏㪇
ઍ
ᓟ
ඨ㩷
ᄦᱫ
䇸䈍㊄䈱⧰
੢䇮ᆷ ഭ䈲䈅䉎䈏䇮
䈫หዬ㩷 ᓟ䈲ᭉ䈣䈦
䈢䇹䇯ᄦ䇮ળ
␠ൕ䉄䈎䉌
⋧⺣䉅䈭䈒⥄
༡䈻䇯ᆷ䉇
ቊ䈏⥄ಽ䈱
⣖᪪Ⴇ䈱䊥
䊊䊎䊥䉕䇯㩷
㧏
ῳ䈏ᣧ਎䇯
Უ䈱䈚䈧䈔
䈱෩ᩰ䈘䇯
⚿ᇕ䈱䈇䈐
䈘䈧䋨⷗ว
䈇䋩䇯ᕷሶ䈲
రᢎ⢒⠪䈪
੹䉅ᢎ䈋ሶ
䈏᧪䉎䇯ቊ䉅
කᏧ䉇ᢎຬ
䈮䇯㩷
㧏
㧏
㧏
㧏
㕙ធߦኻߔ
ࠆᗵᗐ
ᭉ䈚䈇䇯ᄢ
ቇ䈱వ↢䈫
䈇䈉䈎䉌䈬䉖
䈭⹤䈎䈫ᕁ
䈦䈩䈇䈢䈏䇯
੹䈱⹤䉋䉍
ᤄ䈱⹤䈱䈾
䈉䈏䇮⧎䈏ດ
䈒䇯㩷
৻⇟ᤄ䈱ᕁ
䈇಴䈲ῳ䈫
␹␠䈱䈍⑂
䉍䈮䇯㐳ఱ
䈱಴ᓕ䇯ᆑ
䈏ሶ቞䈚䈩
䈒䉏䈢䈱䈪
⥄ಽ䈲ㄘ
ᬺ䌿ቊ䈱䈎
䉒䈇䈘䇯⥛
ᆑ䋬ᄦ䈱
ᱫ䇯㩷
⷗䈢⋡䈲ర
᳇䈮⷗䈋䉎
䈏ᜬ∛䈏䇯
䊓䊦䊌䊷䈻
䈱ਇḩ䇯ᄦ
䈏ኅ♽࿑䉕
⺞䈼䈢䇯৻
ᣖ䈱ᱧผ䈲
ᕷሶ䈮વ䈋
䈢䈇䇯㩷
એ೨䈲↢䈔
⧎䇮᛼䈚
⧎䇮⧎䉕⢒
䈩䉎䈱䈏⿰
๧䇯䉋䈒䈖䈱
ᐕ䉁䈪↢䈐
䈩䈐䈢䇯ᦺ
⿠䈐䈢䉌ᱫ
䉖䈪䈇䈢䈫
䈇䈉䈱䈏⦟
䈇䇯㩷
⣉䉕㎊䈋䉎
䈢䉄䈮ᢔᱠ
䈚䇮หㇹ䈱
ੱ䈫⹤䈜䈱
䈏ᭉ䈚䉂䇯
␹␠䈱䈍⑂
䉍䈱ᕁ䈇
಴䇯੹䈲⥄
ಽ䈱ஜᐽ䉕
␨䉎䇯㩷
䈍ዊ㆜䈇䉕
⾂䉄䈩ዊ⺑
⹹䉕⾈䈉䈱
䈏ᭉ䈚䉂䈣
䈦䈢䇯੹䈲
ኢ䉎⮎䈮
㩿╉㪀䇯⧯䈇
㗃䈲‐䉇㚍
䉕૶䈇ㄘ૞
ᬺ䈪ήℂ䈚
䈢䇯㩷
⪄ឭኹ䈱ᕋ
⇣䇯Ⴤ႐ᓟ
䈱ᕋ⇣䇯ᣥ
↸ฬ䉇ᤄ䈱
ⴝ䈱᭽ሶ䉕
⺆䉍䇮੹䈲
䇸ᤄ䈱㔓࿐
᳇䈲䈭䈇䇹
䈫䇯㩷
ᄦ䈱ਃ࿁ᔊ
䉕ⴕ䈦䈢䇯
੢䈐ᄦ䈱
ᄞ䇯ᮮะ䈐
䉇ᓟ䉐ᆫ䈳
䈎䉍䇯੹䈲
ᄞ䈮⃻䉏䈭
䈇䈪᰼䈚
䈇䋬䈧䉌䈇
䈎䉌䇯㩷
䈖䈉䈇䈉⹤䈲
ੱ䈮⹤䈚䈢
䈖䈫䈏䈭䈇
䈏䇮ᕁ䈦䈩䈇
䉎䈖䈫䉕⸒䈋
䈢䇯䇸᳇ಽ⊛
䈮䈲ᖡ䈒䈭
䈇䈪䈜䇹䇯㩷
ሶ䈬䉅䈱㗃
䈱ㆆ䈶䇯ሶ
䈬䉅䈏಴᧪
䈝ᕷሶ䈲㙃
ሶ䇯䈵ቊ䈏
㪍 ੱ䉅䈍䉍䇮
䇸⥄ಽ䈮ሶ
䈬䉅䈲಴᧪
䈭䈎䈦䈢䈏
ᐘ䈞䈪
䈜䇹䇯㩷
㩷
৻⇟ᤄ䈱ᕁ
䈇಴䈲ᆌ䈱
ᇾ౉䉍䇯⥄
ಽ䈱ᤨ䈲ᚢ
ᓟ䈱‛䈱䈭
䈇ᤨᦼ䇯ሶ
䈬䉅䈱㗃䈱
ㆆ䈶䇮⫋௾
䈱ᕁ䈇಴䇯
䇸⹤䈜䈫ᕁ
䈇಴䈜䇹䇯㩷
㩷
㩷
ᚢ੎䈱ᕁ䈇
಴䇮ⓨⷅ䈱
ᔺ䈘䇯ᄦ䈱
⫋௾䈱ᕁ䈇
಴䇮ῳ䈱⫋
௾䈱ᕁ䈇
಴䇯䇸ኅᣖ
䉂䉖䈭䈇䈇
ੱ䈭䈱䈪䈅
䉍䈏䈢䈇䇹䇯㩷
৾੖ਃ䉇ῳ
䈏䈍⩻ሶ䉕
૞䈦䈩䈒䉏
䈢ᕁ䈇಴䇯
ⓨⷅ䈱ᔺ
䈘䇯ᚢᓟ䇮⥄
↱䉕⻭᱌䌿
ᄦ䈫ᤋ↹╬
౒ㅢ䈱⿰
๧䇯ኅᣖ⫋
Ꮧᦸ䇯㩷
㩷
ᚢᓟ䈱㘩♳
㔍䇯䇸ᆂ䈱
ᱫ䈲ᖎ䉇䉁
䉏䉎䈔䉏䈬
䉅ㆇ๮㵺䇹䇯
ᧄኅ䈮ⴕ䈒
ᄞ䉇䇮੢䈒
䈭䈦䈢ᆌ䈱
ᄞ䇯㩷
ᖤ䈚䈇ᕁ䈇
಴䈲ᆂ䈱
ᱫ䇯䈉䉏䈚䈇
ᕁ䈇಴䈲⚿
ᇕ䈚䈩ᇣ㙃
ሶ䉕ㄫ䈋䈢
䈖䈫䇯Უ䈲 㪞
䉕䇸ᣣᧄ䈪
৻⇟⦟䈇ሶ
䈬䉅䇹䈫䇯㩷
㕙ធ⠪䈱ീ
ᒝ䈮䈭䉎䈱
䈎䈫ᕁ䈦䈩
ᕯ䈝䈎䈚䈇
䈖䈫䉅⹤䈚
䈢䇯䈸䈣䉖
䈲⹤䈜ੱ䉅
䈇䈭䈇䈚䇮䈧
䈇㕙ធ⠪䈮
䈲⹤䈚䈢䈒䈭
䉎䇯㩷
ᧃᦼ䈱᳓䈱
ᕁ䈇಴䇯⥄
ಽ䉅䈠䈉䉇
䈦䈩੢䈒䈭䉍
䈢䈇䇯ᄦ䈫
䉬䊮䉦䉅䇯⢒
䈤䉅⠨䈋ᣇ
䉅㆑䈉䈎䉌㔍
䈚䈇䇯䈪䉅ᄦ
ᇚ䈲⦟䈇䇯㩷
ᆷ䈲Ფᦺ䇮
੢ᄦ䈮䈍ଏ
䈋䇯䇸⑳䈮䈲
䈪䈐䈭䈇䇹
㩿╉㪀䇯䉦䊤䉥
䉬䉇ᢔᱠ䉕
ᭉ䈚䉃䇯ᐕ
ข䈦䈢䉌ሶ
䈬䉅䈏ᄢ
੐䇯㩷
䇸䈭䈗䉇䈎䈭
䉅䈱䇹䇯⹤䈚
䈢䈇䈖䈫䉕⹤
䈚䈢䇯૗ᐕ
䈹䉍䈎䈰䇮ᗐ
䈇಴⹤䉕䈜
䉎䈱䈲䇯⦟䈎
䈦䈢䈪䈜䇯㩷
ⷫ䉇ᱫ䉖䈣
ੱ䈱ᄞ䉕⷗
䉎䈫ᐳ䈦䈩
᜙䉃䇯䈍ෳ
䉍䈏⿷䉍䈭䈇
䈱䈎䈫䇯੢
ᄦ䈲ኅᣖ䉕
ᄢಾ䈮䈚䇮
࿾ၞ䈱ᵴേ
䉅ᾲᔃ䇯㩷
― 13 ―
⴫ ੐଀ߩ㕙ធౝኈߩ᭎ⷐ
੐ ᐕ
଀ 㦂
+ 㪏㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
ኅ
ᣖ
ᄦᱫ
੢䇮ᕷ
ሶ䈫ห
ዬ㩷
,
㪏㪇
ઍ
ᓟ
ඨ㩷
-
.
㧏
㧏
㧏
㧏
⚿ᇕ䈱䈇䈐
䈘䈧㩿ᕜᗲ⚿
ᇕ㪀䇯ᄦ䈲౏
⡯ㅊ᡼䈱䈢
䉄 㪠 䉅Ꮏ੐⃻
႐䈪௛䈇䈢
䉍䈚䈢䇯㩷
ῳ䈫䈱䊤䉳䉥
૕ᠲ䈱ᕁ䈇
಴䇯ㄭᚲ䈱䈍
䈛䈘䉖䈢䈤䈮
䈎䉒䈇䈏䉌䉏
䈢䇯ᓐ䉌䈱ฬ
೨䉕ᦠ䈐಴䈚
䈢䇯ᕷሶ䈲㔌
ᇕ䈚䈩䇮หዬ
䈮䇯㩷
ᤄ䈱↰⇌䈲
ᚻ૞ᬺ䇯ሶ
䈬䉅䈱䈖䈫䈲
䈾䈦䈢䉌䈎
䈚㩿╉㪀䇯੢䈒
䈭䈦䈢෹㆐
䈱ᄞ䇯኎䈚
䈇䈣䉐䈉䈏
ㅪ䉏䈮᧪䈭
䈇䈪䇮䈫䇯㩷
ᄦᱫ
੢䇮ᆷ
ᄦᇚ䈫
หዬ㩷
ῳ䈏ᣧ਎
䈚䇮Უ䈏৻
ੱ䈪ㄘᬺ䇯
⥄ಽ䈲ක≮
⡯䈱⾗ᩰ䉕
㪊 䈧ข䈦䈢䇯
䇸ദജ䈜䉎䈾
䈉䇹䇯㩷
⚿ᇕ䈚䈩∛㒮
ㅌ⡯䇯㪋㪇 ઍ
䈎䉌࿾ၞ䈱ක
≮⡯䈫䈚䈩ൕ
ോ䇯ᤄ䈱ੱ䈲
૕䉕ᗂ䈚䉁䈝
௛䈇䈢䇯㘑ํ
䈲⮌䇮ᓤᱠ䈪
⒖േ䇯䉭䊷䊃
䊗䊷䊦䈱ᄞ䇯
␹ή᦬䇮಴
㔕䈮㓸䉁䈦
䈢␹䈢䈤䈏
䇸㪡 䈲ᐕ䈣䈎
䉌䈖䈱਎䉕
ᣏ┙䈢䈞䈢
䈾䈉䈏䈇䈇䇹
䈫䈇䈉ᄞ䇯䈖
䈱ᐕ䈪䈲ή
ℂ䈭䈇㩿╉㪀䌿
㪐㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
ᄦᱫ
੢䇮⁛
ዬ㩷
㐳ᅚ䈲↢ᓟ
䈜䈓䇮ੑᅚ
䈲ਛ 㪊 䈪ᱫ
෰䇯ੑᅚ䈱
ᱫ䈲ㄆ䈒䈩
ᔓ䉏䉌䉏䈭
䈎䈦䈢䇯ᕷ
ሶ䉇ㄭᚲ䈱
ੱ䈏⾈䈇‛
䉕䇯㩷
ᭉ䈚䈎䈦䈢
䈱䈲ᄦ䈱ᱫ
ᓟ䇮ㄭᚲ䈱
ੱ䈫ᣏⴕ䉕
䈚䈩䈇䈢
㗃䇯੹䉅ᨱ
ⷰశ࿾䈮ⴕ
䈦䈩䉂䈢䈇
䈫ᕁ䈉䇯㩷
㪐㪇
ઍ
೨
ඨ㩷
ᄦᱫ
੢䇮ᕷ
ሶᄦ
ᇚ䈫ห
ዬ㩷
ታኅ䈲࿾ਥ
䈪⵨⑔䇯ᆌ
䈏ᢎຬ䈱䈢
䉄䇮⥄ಽ䉅
Ꮷ▸ቇᩞ䉕
ฃ㛎䈜䉎䉅
ᄬᢌ䈚䇮⚿
ᇕ䈜䉎䈖䈫
䈮䇯ሶ䈏಴
᧪䈝㙃ሶ䇯㩷
ᤄ䈲☨䈮㤈
䉕ᷙ䈟䈩䈇
䈢䇯੹䈲⿃
ᴛ䇯ᄦ䈱ᱫᓟ
㪍㪇 ᱦ䈒䉌䈇䈎
䉌⁛ዬ䇯䉅䈉
ᘠ䉏䈢䈏䇮ᐕ
䈪૕ജ䉅⴮䈋
䉎䈚䇮∛᳇䈱
䈫䈐䈲ᔃ㈩䇯
㩷
㩷
ሶ䈬䉅ᤨઍ䈲
䈅䉁䉍ㆆ䈳䈝
ኅ䈱ᚻવ䈇䇯
䇸⚿ᇕ↢ᵴ䈲
䈅䉁䉍ᭉ䈚䈒䈭
䈎䈦䈢䇹䇯ᆑ䈫
ᕷሶ㩿ᄦ㪀䇮㪉
ੱ䈐䉍䈱ᚲ䈮
ᇾ䈮᧪䉎䉅䈱
䈛䉆䈭䈇䇯㩷
ᄦ䈏⠌䈇䉅
䈱䉕䈢䈒䈘䉖
䈘䈞䈩䈒䉏
䈢䇯ኅᣖ䉂
䈭⧎ᅢ䈐䇯
ฎ䈇ኅ䈱
ᄞ䇮₵㑐䈮
⺕䈎᧪䈢
ᄞ䇯㩷
― 14 ―
㧏
∛᳇䉅䈭䈒䇮
੹䊘䉾䈫ᱫ
䈰䈳ᭉ䈎䈭
䈫ᕁ䈉䇯㐳↢
䈐䈲䈚䈢䈇
䈔䉏䈬㵺䇯
䇸ኅᣖ⫋䈮
䈚䈩䇹䈫㗬
䉂䇮⴩㘃䈱
ಣಽ䉕䈚䈩
䈇䉎䇯㩷
㩷
㩷
㐳↢䈐䈚䈤
䉆ᖡ䈇䈫䈇
䈉᳇ᜬ䈤䉅
䈅䉎䈏䇮∛
᳇䈜䉎䈫䈜
䈓∛㒮䈻
㩿╉㪀䇯⠧ஜ
䈱෹ੱ䈫䈲
䇸ᰴ䈱਎䉅
৻✜䈮ዬ䉋
䈉䇹䈫䇯㩷
㩷
੹䈲ኅ㔚䈪
ଢ೑䈮䈭䈦
䈢䇯ᤄ䈲ᄢ
ᄌ䇯ᣉ⸳䉅
䈭䈒⥛䊶ᆑ䉕
⥄ቛ䈪⋴ข
䈦䈢䇯ᣏⴕ
䈱ᭉ䈚䈎䈦
䈢ᕁ䈇಴䇯㩷
⹺⍮∝䈮䈭
䉌䈭䈇䈎䇮
ኼ๮䈲䈇䈒
䈧䈎䈫෹ੱ
䈫⹤䈜䇯䈖䈱
ᐕ䈮䈭䉎䈫䇮
䈅䈫૗ᐕ↢
䈐䉎䈎䈫⠨
䈋䉎䇯੢Უ
䈱⠧ᓟ䇯㩷
ᣏⴕ䈱ᕁ䈇
಴䇯ᄦ䈲‛
⍮䉍䈪䈇䉐
䈇䉐ᢎ䈋䈩
䈒䉏䈢䇯಴
਎䉅䈚䈢䇯
⥄ಽ䈏ᤄ䇮
ᄦ䈱䈢䉄䈮
❔䈦䈢ⵑ䉕
ቊ䈏ጁ䈒䇯㩷
㩷
㩷
㕙ធߦኻߔ
ࠆᗵᗐ
ᤄ䈱䈖䈫䉕ᕁ
䈇಴䈚䈩ᭉ
䈚䈎䈦䈢䇯⺕
䈮䈪䉅⹤䈞
䉎䈖䈫䈪䈲䈭
䈇䈱䈪䇯䈖䈖
䈪⹤䈞䈩⦟
䈎䈦䈢䈪䈜䇯㩷
␹ή᦬䈱ᄞ
䉕⷗䈩䈎
䉌䇮ᦺ⿠䈐
䈢䈫䈐䇸੹ᣣ
䉅↢䈐䈩䉎䇹
䈫䇯એ೨䈮
㘺䈦䈩䈇䈢
䉟䊇䈱ᕁ䈇
಴䇯䉁䈢㘺
䈇䈢䈇䇯㩷
ᔓ䉏䈩䈇䉎
䈖䈫䈏ᄙ䈇䇯
ᢌᚢ೨ᓟ䈱
䈖䈫䈏৻⇟䇮
⹤䈜䈱䈏ㄆ
䈎䈦䈢䇯ᕁ䈇
಴䈚䈢䈒䈭䈇
䈖䈫䉅ᕁ䈇಴
䈚䈢䇯㩷
ῳᲣ䈱䈖䈫
䉕⠨䈋䉎䇯
੽ს䈮⑳䉕
቞䈦䈩䈒䈣
䈘䈇䈫␨䉎䇯
ᆷ䈏↢䈐䈩
䈇䈢䉌䇮⥄
ಽ䈱਎⹤䉅
䈚䈩䈒䉏䈢
䈎䉅䇯㩷
㕙ធ⠪䈏዆
䈰䈩䈒䉏䉎䈱
䈪䇮⹤䈜䈱
䈮㔍䈚䈒䈲䈭
䈎䈦䈢䇯䇸ᖡ
䈒䈲䈭䈇䇹䇯
⥄ಽ䈎䉌䈲
ᕁ䈇಴䈘䈭
䈇䇯㩷
⠧ஜ䈮᧪䉎
䉋䈉䈮䈭䈦䈩
䈍䈚䉆䈼䉍
䈮䇯䇸䈇䈧䉁
䈪䈖䈱䉁䉁
ర᳇䈪䈇䉌
䉏䉎䈎䇹䇯ᇾ
䈱䈒䉏䈢ṽ
ᣇ⮎䈪⤒䈏
ᴦ䈦䈢䇯㩷
䈍䈚䉆䈼䉍䈮
䈭䈦䈢䋨╉䋩䇯
䈇䉌䈭䈇䈖䈫
䈳䈎䉍䈚䉆䈼
䈦䈢䇯䈪䉅⧰
䈮䈲䈭䉌䈭
䈎䈦䈢䇯㩷
⴫ ੐଀ߩ㕙ធౝኈߩ᭎ⷐ
੐ ᐕ
଀ 㦂
/ 㪐㪇
ઍ
ᓟ
ඨ㩷
ኅ
ᣖ
ᄦᱫ
੢䇮ᕷ
ሶᄦ
ᇚ䈫ห
ዬ䇯㩷
㧏
㧏
㧏
䇸⑳䈲ᕺ䉁䉏
䈩䈇䉎䈫⸒䉒
䉏䉎䇹䇯ቊ䈏
䉇䈘䈚䈇䇯
੹䇮੢䈒䈭䉎
䈱䈏৻⇟⦟
䈇䇯䈖䉖䈭䈮
ᐘ䈞䈮䈭䉎
䈫䈲ᕁ䉒䈭
䈎䈦䈢䇯㩷
ᚢᓟ䇮䇸ᐩ䉕
䈧䈇䈢⽺ਲ䇹
䉕⚻㛎䇯ሶ䉌
䈲⧰ഭ䉕ⷡ
䈋䈩䈍䉍䇮䉇
䈘䈚䈒䈚䈩䈒䉏
䉎䇯ᄦ䈲㈬ᅢ
䈐䇯⣖ḷⴊ䈪
ᱫ෰䇯㩷
∛ᒙ䈣䈦䈢
䈏㐳↢䈐䇯
䍀䈍䈎䈕䈘䉖
䈪䈭䈄䇹䇯๟
࿐䈱ੱ䈮䈎
䉒䈇䈏䉌䉏
䈢䇯ᄦ䈮⧰
ഭ䈘䈞䉌䉏
䈢䈏䇸ੱ㑆
䈲⦟䈇ੱ䇹䇯
㧏
ᄦ䈲ᖱ䈱䈅
䉎ੱ䈣䈦
䈢䇯ሶ䉌䈱
䉇䈘䈚䈘䈲䇮
ᄦ䈮ૃ䈢䈱
䈣䉐䈉䇯䇸ᄦ
䈮⧰ഭ䈘䈞
䉌䉏䈢䈏䇮
ᖱ䈏ᷓ䈇䈱
䈪Ꮽᶖ䈚䇹䇯
㧏
␲ῳ䈱ᕁ䈇
಴䇯ቊ䈱䉇
䈘䈚䈘䇯䍀䉂
䉖䈭䈮䈅䉍
䈏䈫䈉䈫⸒䈇
䈭䈏䉌ㅤ䈐
䈢䈇䍁䇯ᖡ䈇
䈖䈫䈱ⵣ䈮
䈲⦟䈇䈖䈫
䈏䈅䉎䇯㩷
㩷
㩷
㕙ធߦኻߔ
ࠆᗵᗐ
⺕䈎䈮⡬䈇
䈩䉅䉌䈇䈢䈇
䈫ᕁ䈦䈩䈇䈢
䈖䈫䉕⹤䈞
䈢䇯㕙ធ⠪
䈮⡬䈇䈩䉅䉌
䈋䈩⦟䈎䈦
䈢䇯㩷
⥄りߩᱫߪ࠲ࡉ࡯ⷞߐࠇ߿ߔ޿⹤㗴ߢ޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ߇‫ޔ‬㧏3 ߢߪℂᗐߩᦨᦼ߇⹤㗴ߣߥߞߚ‫ޕ‬
‫ࠄߚ߈⿠ޔᦺޟ‬ᱫࠎߢ޿ߚߣ޿߁ߩ߇⦟޿‫ޔߪߦ߫ߣߎ߁޿ߣޠ‬๟࿐ߩੱߦㅅᖺࠍ߆ߌߕ‫⥄ޔ‬り߽⧰
ߒ߹ߕߦ੢ߊߥࠆߎߣࠍ᳞߼ߡ޿ࠆߎߣ߇߁߆߇ࠊࠇߚ‫ᧄޔࠄ߆ߣߎߩࠄࠇߎޕ‬੐଀ߪ⥄ࠄߩᱫࠍฃ
ኈߒߚ㜞㦂⠪ߩౖဳߩࠃ߁ߦᕁࠊࠇߚ‫ޕ‬
╙ 2 ߦ‫ޔ‬㧨ุቯ㧙⢐ቯဳ㧪ߪ‫ޔ‬ᒰೋߪุቯ⊛ߦ⺆ࠄࠇߡ޿ߚࠛࡇ࠰࡯࠼߇‫ޔ‬㕙ធ߇ㅴߺ➅ࠅ㄰ߒߘ
ߩ⹤㗴ߦߟ޿ߡ⺆ࠄࠇࠆ߁ߜߦ‫ޔ‬⢐ቯ⊛஥㕙ߦ߽⋡߇ะߊࠃ߁ߦߥࠅ‫⥄ߪߦ⊛⚳ᦨޔ‬Ꮖߩੱ↢ࠍ߅߅
߻ߨฃኈ⊛ߦᝒ߃ࠄࠇࠆࠃ߁ߦߥߞߚ࠲ࠗࡊߢ޽ࠆ‫ౕޕ‬૕଀ߣߒߡ‫ޔ‬੐଀ H ߇޽ߍࠄࠇࠆ‫ޕ‬
੐଀ H ߢ․ᓽ⊛ߢ޽ߞߚߩߪ‫ޔ‬੢߈ᄦߦኻߔࠆࠕࡦࡆࡃ࡟ࡦ࠻ߥᗵᖱߢ޽ࠈ߁‫ޕ‬㧏1 ߦ߅޿ߡߪᄦ
ߦ㑐ߒߡ‫ޔ‬ળ␠ൕ߼߆ࠄ⋧⺣߽ߥߊ⥄༡ᬺߦォߓߚࠅ‫ޔ‬㊄㆜޿߇⨹߆ߞߚࠅߔࠆߥߤ‫ุޔ‬ቯ⊛஥㕙߇
ਛᔃߦ⺆ࠄࠇߡ޿ߚ‫ޔ߇ࠈߎߣޕ‬#3 ߢߪ‫ޟ‬੢߈ᄦߪኅᣖࠍᄢಾߦߒ‫ޔ‬࿾ၞߩᵴേߦ߽ᾲᔃߛߞߚ‫ߣޠ‬
޿߁⢐ቯ⊛஥㕙߇⴫ࠇ‫ޔ‬㧏4 ߢߪ‫ޔ‬
‫ޟ‬ᄦߣߪ༗ན߽ߒߚ‫߅ޕ‬੕޿ߦ⢒ߜ߽⠨߃ᣇ߽㆑߁߆ࠄ㔍ߒ޿‫ߢޕ‬
߽ᄦᇚߪ⦟޿߽ߩߛ‫⚿ޔߦ߁ࠃ߁޿ߣޠ‬ᇕߦߟ޿ߡ⢐ቯ⊛ߥᘒᐲߦᄌߓߚ‫ޕ‬ᒰೋߪุቯ⊛ߢ޽ߞߚ੢
߈ᄦ߿⚿ᇕ↢ᵴߦኻߔࠆᘒᐲ߇‫ޔ‬㕙ធ⚻ㆊߦ઻޿ุቯ⊛஥㕙ߛߌߢߥߊ‫ޔ‬⢐ቯ⊛஥㕙߽޽ࠆߎߣߦ᳇
ߠ޿ߡ‫ޔ‬ౣ⛔วߐࠇߡ޿ߞߚ‫ޕ‬
㕙ធ㐿ᆎᤨ߆ࠄ౬⺣ࠍ⸒߁ߥߤ‫⚳ޔ‬ᆎ࡙࡯ࡕ࡜ࠬߥ⺆ࠅญߩ⎇ⓥදജ⠪ߢ޽ߞߚ߇‫ޔ‬໑৻‫ޔ‬㧏4 ߢ
੢߈ᄦߩᕁ޿಴ࠍ⺆ࠅ‫ޔ‬ᄦᇚߪ⦟޿߽ߩߛߣ⹤ߒߚ㓙ߦ⪭ᶡߐࠇߚ‫ ߇ࠇߘޕ‬H ߐࠎߩ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯
ߦ߅ߌࠆ৻ߟߩࡇ࡯ࠢߢ޽ࠅ‫ޔ‬ౣ⛔วߦ⥋ࠆォ឵ὐߢ߽޽ߞߚࠃ߁ߢ޽ࠆ‫ޕ‬
╙ 3 ߦ‫ޔ‬㧨⢐ቯ㧙ุቯဳ㧪ߪ‫ޔ‬ᒰೋߪ⢐ቯ⊛ߦ⺆ࠄࠇߡ޿ߚࠛࡇ࠰࡯࠼߇‫ޔ‬㕙ធ߇ㅴߺ➅ࠅ㄰ߒߘ
ߩ⹤㗴ߦߟ޿ߡ⺆ࠄࠇࠆ߁ߜߦ‫ุޔ‬ቯ⊛஥㕙ߦ⸒෸ߐࠇࠆࠃ߁ߦߥߞߚ࠲ࠗࡊߢ޽ࠆ‫ࠆ޽ޔߒߛߚޕ‬
಴᧪੐߳ߩ⹏ଔ߇ో㕙⊛ߦุቯߩ஥ߦㅒォߒߡߒ߹ߞߚࠅ‫ߡߞࠃߦࠇߘޔ‬ᛥ߁ߟ⁁ᘒߦ㒱ߞߚࠅߔࠆ
ߎߣߪߥ߆ߞߚ‫ࠈߒ߻ޕ‬ᛥ࿶࡮ุ⹺ߒߡ޿ߚࠃ߁ߥ஥㕙ߦ⋥㕙ൻ࡮ᗧ⼂ൻߒ‫ุߥ߁ࠃߩߘޔ‬ቯ⊛஥㕙
߽฽߼ߡ⥄Ꮖߩੱ↢߇ౣ⛔วߐࠇߡ޿ߊ࠲ࠗࡊߢ޽ࠆ‫ߪߦ⋚⚳ޔߚ߹ޕ‬೎ߩ⢐ቯ⊛⹤㗴ߥߤߢ㕙ធ߇
― 15 ―
✦߼ߊߊࠄࠇߡ޿ߚ‫ౕޕ‬૕଀ߣߒߡ‫ޔ‬੐଀ A ߇޽ߍࠄࠇࠆ‫ޕ‬
㧏1 ߢߪ⚿ᇕߩ޿߈ߐߟߦߟ޿ߡ‫ޔ‬ᒰᤨߪ⃟ߒ߆ߞߚᕜᗲ⚿ᇕߢ޽ߞߚߎߣ‫ޔ‬㧏2 ߢߪ੢߈ᄦ߳ߩ
ᕁᘗߩᖱߥߤ‫ޔ‬ᄦߦኻߔࠆ⢐ቯ⊛ࠛࡇ࠰࡯࠼߇⺆ࠄࠇߡ޿ߚ‫ޕ‬㧏2 ߢߪᄦߩᱫߦߟ޿ߡ߽࿁㘈ߐࠇߡ
޿ߞߚ߇‫ޔ‬ㅜਛߢߥߗ߆ᕆߦ⹤㗴ࠍᄌ߃ߡߒ߹ߞߚ‫ޕ‬
ߘߒߡ㧏3 ߢ‫ޔ‬ታߪᄦ߇ࠕ࡞ࠦ࡯࡞ଐሽߢ޽ߞߚߣ޿߁‫ޔ‬A ߐࠎ߇࿁㘈ߔࠆߎߣߦᛶ᛫ࠍᗵߓߡ߽
ᒰὼߣᕁࠊࠇࠆุቯ⊛⹤㗴߇ೋ߼ߡ⺆ࠄࠇߚ‫ޕ‬㕙ធߩ႐ߩ቟ᔃᗵ߿㕙ធ⠪ߦኻߔࠆା㗬ᗵ߇࿁ࠍ㊀ߨ
ࠆߏߣߦ㜞߹ߞߡ޿ߞߚߎߣߦࠃࠅ‫ߩߎޔ‬ᛶ᛫ߪૐᷫߒߡ޿߈‫ߊ߿߁ࠃޔ‬㧏3 ߢ࿁㘈߇น⢻ߣߥߞߚ
߽ߩߣᕁࠊࠇߚ‫ޔߡߒ߁ߎޕ‬ᄦߩ⢐ቯ⊛஥㕙ߣุቯ⊛஥㕙ߩਔᣇ߇⛔วߐࠇߡ޿ߞߚߩߢ޽ࠆ‫ߒߘޕ‬
ߡ⚳⋚ߩ㧏4‫ޔ‬㧏5 ߢߪ‫ޟޔ‬iPad‫ߢޠ‬ਛ࿖⺆ࠍീᒝߒߚ޿ߣ޿ߞߚ዁᧪߳ߩᏗᦸ߿‫ޔ‬ᇾ‫⼔੺ޔ‬⠧ੱ଻ஜ
ᣉ⸳ߩ෹ੱߣߩ⦟ᅢߥ㑐ଥߥߤ߇⺆ࠄࠇ‫ޔ‬⢐ቯ⊛⹤㗴ߢ㕙ធ߇✦߼ߊߊࠄࠇߡ޿ߚ‫ޕ‬
ᰴߦ‫⁁ߩᦸ⛘ޔ‬ᘒߦ޽ࠆߣߪ⸒߃ߥ޿߇‫ޔ‬㧨⛔ว⟲㧪ߣᲧߴࠆߣ‫ޔ‬⢐ቯ⊛⹤㗴ߣุቯ⊛⹤㗴߇ᢔ⊒
⊛ߦ⺆ࠄࠇߡ‫ޔ‬ౣ⛔ว߳ߩᵹࠇ߇ᗵߓࠄࠇߥ߆ߞߚࠅ‫߇ࠅ߹ߣ߹ߥ⊛⺆‛ޔ‬ਇ⦟ߢ޽ߞߚࠅߒߚ࠲ࠗ
ࡊ߇ 2 ଀޽ߞߚ‫⥄ޔߪࠇߎޕ‬ᚒߩ⛔วᕈߩ₪ᓧߐࠇߚ⁁ᘒߣ⛘ᦸߩ⁁ᘒߩਛ㑆⊛ߥ૏⟎ߢ޽ࠆߣ⠨߃
ߡ‫ߪߢߎߎޔ‬㧨ਛ㑆⟲㧪ߣ๭߱ߎߣߦߒߚ‫ౕޕ‬૕଀ߣߒߡ‫ޔ‬੐଀ F ߇޽ߍࠄࠇࠆ‫ޕ‬
੐଀ F ߢߪ‫ߩઁޔ‬੐଀ߦᲧߴߡ⥄⊒⊛࿁㘈ߩ↢ߓࠆᤨᦼ߇ㆃߊ‫ޔ‬㧏1㧘㧏2 ߢߪ㕙ធ⠪߆ࠄߩኅᣖ
ᱧ߿↢⢒ผߦ㑐ߔࠆ⾰໧ߦ╵߃ࠆߎߣ߇ਛᔃߢ޽ߞߚ‫ߡߒߘޕ‬㧏3 ߆ࠄࠃ߁߿ߊ⥄⊒⊛࿁㘈߇Ⴧߒߡ
޿߈‫ߦ⋚⚳ޔ‬ะ߆ߞߡ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯߇ᵴᕈൻߒߚශ⽎ߢ޽ߞߚ‫ߌࠊࠅߣޕ‬㊀ⷐߣᕁࠊࠇࠆᄦߩᱫᓟ
ߩ኎ߒߐ߇⺆ࠄࠇߚߩߪᦨ⚳࿁ߩ㧏5 ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ߒ߆ߒ‫ߛ߹ޔ‬ਃ࿁ᔊࠍㄫ߃ߚ߫߆ࠅߩᄦߩᱫߪ‫ޔ‬F ߐࠎߩਛߢߓࠀ߁߱ࠎߦᶖൻߐࠇߡ޿ߥ޿‫࠺ޔ‬
࡝ࠤ࡯࠻ߥ⹤㗴ߢ޽ߞߚ‫ޔߪࠇߘޕ‬ᄞߩਛߩᄦߪ‫ޟ‬ᮮะ߈߿ᓟࠈᆫ߫߆ࠅ‫ޔ߿ߣߎࠆ޽ߢޠ‬
‫ߪ੹ޟ‬ᄞߦ
⃻ࠇߥ޿ߢ᰼ߒ޿‫ޕ߁ࠃ޿ߡࠇ⴫ߊࠃߦ߫ߣߎ߁޿ߣޠࠄ߆޿ࠄߟޔ‬ᄦߩᱫߩⴣ᠄ߪ޿߹ߛߦየࠍᒁ
޿ߡ߅ࠅ‫ ߇ࠇߘޔ‬F ߐࠎࠍᷙੂߐߖߡ޿ࠆ߽ߩߣផኤߐࠇߚ‫ޕ‬
ߚߛߒ‫ ߢߣߎߚߞ⺆ߦ߁ࠃߩߎޔ‬F ߐࠎߪ‫⥄ޔ‬ಽ߇޿߹ߛᄦߩᱫߣะ߈ว߁ߎߣ߇㔍ߒߊ‫ޔ‬༚ߩ઀
੐(7)ߩㅜ਄ߦ޽ࠆߣ޿߁ߎߣࠍᗧ⼂ߒߚ߽ߩߣផኤߐࠇߚ‫⹤ߥ߁ࠃߩߎޔߦࠄߐޕ‬㗴ࠍ޿߈ߥࠅ⺆ࠆ
ߩߢߪߥߊ‫ޔ‬㕙ធࠍ㊀ߨߡ㕙ធ⠪ߣߩା㗬㑐ଥࠍᘕ㊀ߦ᭴▽ߒ‫ߢ߃߁ߩߘޔ‬ᛶ᛫ࠍ⸃޿ߡᓢ‫ࠅ⺆ߦޘ‬
಴ߒߚὐߪ‫ޔ‬F ߐࠎߩᔃℂ⊛ߥஜᐽߐߩ⴫ࠇߢ޽ࠆߣ߽⸒߃ࠆ‫⃻ޔߡߞ߇ߚߒޕ‬࿷ߩ⁁ᘒߪ৻ᤨ⊛ߥ
߽ߩߢ޽ࠅ‫ޔ‬༚ߩ઀੐߇ㅴዷߒ‫ޔ‬ᷙੂ߇߅ߐ߹ࠇ߫‫⥄ޔ‬ᚒߩ⛔วᕈߩᗵ߽ⷡ㜞߹ߞߡ޿ߊน⢻ᕈ߇޽
ࠆ߽ߩߣᕁࠊࠇߚ‫ޕ‬
ᦨᓟߦ‫੹ޔ‬࿁ߩ੐଀ߦߪ⷗ࠄࠇߥ߆ߞߚ߇‫ุޔ‬ቯ⊛஥㕙߇ᒝ⺞ߐࠇߡ⢐ቯ⊛஥㕙ߣ⛔วߐࠇࠆߎߣ
߇ߥߊ‫⥄ޔ‬Ꮖߩੱ↢ࠍฃኈߢ߈ߕ‫߽ࠅ߹ߣ߹ߥ⊛⺆‛ޔ‬ᖡ޿㧨⛘ᦸ⟲㧪߽ℂ⺰⊛ߦߪᗐቯߐࠇࠆ‫ޕ‬ᔃ
ℂ⊛ߥஜᐽߐߦ໧㗴ߩ޽ࠆ⥃ᐥ଀ߩਛߦߪ‫ࠆࠇࠄ⷗ߩࡊࠗ࠲ߥ߁ࠃߩߘޔ‬น⢻ᕈ߇޽ࠆ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߩ⟲ߣ㘃ဳࠍ‫ ⴫ޔ‬2 ߩࠃ߁ߦᢛℂߒߚ‫ޔߜࠊߥߔޕ‬㧨⛔ว⟲㧪‫ޔ‬㧨ਛ㑆⟲㧪‫ޔ‬㧨⛘ᦸ⟲㧪ߩ
3 ⟲ߣ‫ޔ‬㧨⛔ว⟲㧪ߩਅ૏ 3 㘃ဳߢ޽ࠆ‫ޔߒߛߚޕ‬㧨⛘ᦸ⟲㧪ߪ‫੹ޔ‬࿁ߩ੐଀ਛߦߪ⷗ࠄࠇߡ޿ߥ޿
ߩߢ‫⴫ޔ‬ਛߢߪ᜝ᒐߦ౉ࠇߡ␜ߔߎߣߣߒߚ‫⋧ߦࠇߙࠇߘޕ‬ᒰߔࠆ੐଀߽⴫ 2 ਛߦ␜ߒߚ‫ޕ‬
― 16 ―
⴫ ᔃℂ⊛ߦஜᐽߥ㜞㦂⠪ߩ⛔วᕈߩ᭽ᘒߦ㑐ߔࠆಽ㘃
⟲
⛔ว⟲
ਛ㑆⟲
㧔⛘ᦸ⟲㧕
ਅ૏㘃ဳ
ో⢐ቯဳ
ุቯ㧙⢐ቯဳ
⢐ቯ㧙ุቯဳ
੐଀
E
B, C, G, H, I, J, L, M
A, K
D, F
ߥߒ
Φ㧚⠨ኤ
1㧚ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߩ⥄ᚒߩ⛔วᕈߩ᭽ᘒߩ․ᓽ
(1)࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធߦࠃߞߡ⥄ᚒߩ⛔วᕈߩ⁁ᘒߩ߽ߚࠄߐࠇߚ㜞㦂⠪߇ᄙ޿ߎߣ
⴫ 2 ߦ␜ߒߚࠃ߁ߦ‫⎇ᧄޔ‬ⓥߩ⎇ⓥදജ⠪ߦ߅޿ߡߪ‫ޔ‬5 ࿁ߩ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធߩ⚻ㆊߩਛߢ⥄
ᚒߩ⛔วᕈߩᓧࠄࠇߚ㧨⛔ว⟲㧪߇ 13 ଀ਛߩ 11 ଀㧔੐଀ A‫ޔ‬੐଀ B‫ޔ‬੐଀ C‫ޔ‬੐଀ E‫ޔ‬੐଀ G‫ޔ‬੐
଀ H‫ޔ‬੐଀ I‫ޔ‬੐଀ J‫ޔ‬੐଀ K‫ޔ‬੐଀ L‫ޔ‬੐଀ M㧕ࠍභ߼ߡ޿ߚ‫ޕ‬5 ࿁ߩ㕙ធߢ߽⋧ᔕߩ⥄ᚒߩ⛔วᕈ
߇ᓧࠄࠇߚ㜞㦂⠪߇ᄙ߆ߞߚߩߪ‫⎇ᧄޔ‬ⓥ߇ᔃℂ⊛ߦஜᐽߥ࿷ቛ㜞㦂⠪ࠍ⎇ⓥኻ⽎ߣߒߡ޿ࠆߚ߼ߢ
޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ޕ‬ㅒߦ⸒߃߫‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߥ㜞㦂⠪ߪ‫ޔ‬5 ࿁ߣ޿߁㕙ធ࿁ᢙߩᨒ⚵ߺࠍᗧ⼂⊛ߢ
޽ࠇήᗧ⼂⊛ߢ޽ࠇ‫ޔ‬ലᨐ⊛ߦᵴ↪ߒߡ޿ߚߣ⠨߃ࠆߎߣ߽಴᧪ࠆ‫ޕ‬
৻ᣇ‫⎇ߔ␜ࠍᦸ⛘ޔ‬ⓥදജ⠪ߎߘ޿ߥ߆ߞߚ߽ߩߩ‫ޔ‬2 ଀㧔੐଀ D‫ޔ‬੐଀ F㧕ߪ⥄ᚒߩ⛔วᕈߣ⛘
ᦸߩ㑆ߩ㧨ਛ㑆⟲㧪ߢ޽ߞߚߎߣߦߪ⇐ᗧ߇ᔅⷐߢ޽ࠈ߁‫ޕ‬㧨ਛ㑆⟲㧪ߩ੐଀ߦ⥄ᚒߩ⛔วᕈࠍ߽ߚ
ࠄߔߚ߼ߦߪ‫࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜ޔ‬㕙ធ 5 ࿁ᴺߢߪਇචಽߢ޽ࠅ‫ࠅࠃޔ‬࿁ᢙࠍჇ߿ߒߚࠅ‫ᧄޔ‬ᩰ⊛ߥࠞ࠙
ࡦ࠮࡝ࡦࠣࠍዉ౉ߒߚࠅߔࠆߎߣ߇᦭↪ߢ޽ࠆߣᕁࠊࠇࠆ‫ߩߎޕ‬ὐߪ‫⎇ߢ߹ߊ޽ޔ‬ⓥߣߒߡ࿁ᢙࠍቯ
߼ߡ࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធࠍታᣉߒߚᧄ⎇ⓥߩ㒢⇇ߢ߽޽ߞߚ‫ޕ‬
(2)㧨⛔ว⟲㧪ߦ⷗ࠄࠇߚฃߌり⊛࡮ኋ๮⺰⊛⺼ⷰߦ߽ߣߠߊੱ↢ߩฃኈ
㧨⛔ว⟲㧪ߩਛߢ߽‫⥄߽ߣߞ߽ޔ‬Ꮖߩੱ↢ࠍⓍᭂ⊛ߦ⢐ቯߒ‫ޔ‬ฃኈߒߡ޿ࠆ⟲ߢ޽ࠆߣᕁࠊࠇࠆ㧨
ో⢐ቯဳ㧪ߪ 1 ଀㧔੐଀ E㧕ߩߺߢ‫ޔ‬㧨ุቯ㧙⢐ቯဳ㧪߇ 8 ଀㧔੐଀ B‫ޔ‬੐଀ C‫ޔ‬੐଀ G‫ޔ‬੐଀ H‫ޔ‬
੐଀ I‫ޔ‬੐଀ J‫ޔ‬੐଀ L‫ޔ‬੐଀ M㧕‫ޔ‬㧨⢐ቯ㧙ุቯဳ㧪߇ 2 ଀㧔੐଀ A‫ޔ‬੐଀ K㧕ߣ‫ޔ‬㧨ุቯ㧙⢐ቯဳ
㧪߇߽ߞߣ߽ᄙ߆ߞߚ‫ޕ‬
᰷☨ߩ㜞㦂⠪ߣߩᲧセ߇ߥߐࠇߡ޿ߥ޿ߩߢහᢿߪߢ߈ߥ޿߇‫ޔ‬ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߩ․ᓽߣߒߡ‫ޔ‬Ⓧᭂ
⊛ߦੱ↢ࠍో⢐ቯߔࠆߣ޿߁ࠃࠅߪ‫ุޔ‬ቯ⊛஥㕙ߩਛߦ⢐ቯ⊛஥㕙ࠍ⷗޿ߛߒߡ޿ߊࠃ߁ߥ‫ޔ‬ฃߌり
⊛࡮ኋ๮⺰⊛ߥ‫ࠆ޽ޔ‬⒳ߩ⺼ⷰߦ߽ߣߠߊੱ↢ߩฃኈߣ޿߁௑ะ߇⷗ࠄࠇࠆߩ߆߽ߒࠇߥ޿‫ޕ‬
Erikson, E. H. ߪ‫ޔ‬㜞㦂ᦼߦ߅޿ߡ‫ޔ‬น⢻ᕈ‫ޔ‬ታ〣ജ‫ޔ‬ㆡᔕജߪૐਅߒߡ޿ߊ߇‫ޔ‬ᒛࠅߩ޽ࠆߎߎ
ࠈ߇⽿છ޽ࠆ⺼ⷰߩᚽߣ⚿߮ߟߌ߫‫ੱޔ‬㑆ሽ࿷ߩ໧㗴ࠍߔߴߡߦᷰߞߡ⋥ⷞߢ߈ࠆࠃ߁ߦߥࠆߣ⸒߁‫ޕ‬
― 17 ―
ߘߒߡ‫ੱ߇ߘߎࠇߎޔ‬ᩰ⊛⛔วߢ޽ࠆߣㅀߴߡ޿ࠆ(8)‫ޕ‬
ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߩ႐ว‫ޟޔ‬ᒛࠅߩ޽ࠆߎߎࠈ‫ࠍޠ‬ᜬߞߡ㜞㦂ᦼࠍ↢߈ࠆߎߣ߇㔍ߒߊ‫⽿ޟߚ߹ޔ‬છ޽ࠆ
⺼ⷰ‫ޔߪࠅࠃ߁޿ߣޠ‬ฃߌり⊛࡮ኋ๮⺰⊛ߥ⺼ⷰߢ޽ࠆὐߦ‫ޔ‬Erikson㧘E. H. ߩㅀߴߡ޿ࠆ⥄ᚒߩ
⛔วᕈߩℂᔨߣߩ⋧㆑߇⷗ࠄࠇࠆࠃ߁ߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ߒ߆ߒ‫ޔ‬㧨⛔ว⟲㧪ߩ੐଀ࠍ⷗ߡ޿ࠆߣ‫ޔ‬ᣣᧄߩ㜞㦂⠪߽⠧޿ߩᣣ‫ߦޘ‬᳿ߒߡ⛘ᦸߒߡ޿ࠆ⸶ߢߪ
ߥߊ‫ߥ߹ߑ߹ߐޔ‬ᕁ޿಴ࠍࠃߔ߇ߣߒߡ‫ޔ‬ኅᣖ߿⍮ੱߣߩ↢߈↢߈ߒߚ㑐ࠊࠅว޿ࠍᭉߒߺߥ߇ࠄ᥵
ࠄߒߡ޿ࠆᆫ߇၂㑆⷗߃ߡߊࠆ‫ޔߪߦߎߘޕ‬ᣣᧄੱߦߪᣣᧄੱߥࠅߩ‫ޟޔ‬ᣣᧄ⊛⥄ᚒߩ⛔วᕈ‫߇ޠ‬ሽ࿷
ߔࠆࠃ߁ߦ߽ᕁࠊࠇࠆߩߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ߥ߅‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߣᕁࠊࠇࠆ⎇ⓥදജ⠪ߢ޽ߞߡ߽‫ุߦ↢ੱޔ‬ቯ⊛ⷰᔨࠍ᦭ߔࠆ⠪߇ᄙ޿ߣ޿߁
੐ታߪ‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߥ㜞㦂⠪ߦኻߒߡ߽ߥࠎࠄ߆ߩᔃℂ⊛េഥ߇᳞߼ࠄࠇߡ޿ࠆߣ޿߁ߎߣࠍ␜ߒ
ߡ޿ࠆ‫↢ߩࠈߎߎޟޔߘߎࠄ߆ߛޕ‬ᶦቇ⠌‫ࠍޠ‬⠨߃ࠆߣ߈‫࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜ޔ‬㕙ធ߇᦭↪ߣߥࠆߩߢ޽ࠆ‫ޕ‬
(3)㧨⢐ቯ㧙ุቯဳ㧪ߦ⷗ࠄࠇߚ‫ޟ‬ன⛔วᕈ‫ޠ‬
㧨⢐ቯ㧙ุቯဳ㧪ߩ 2 ଀㧔੐଀ D‫ޔ‬੐଀ F㧕ߪ‫ޔ‬㕙ធ㐿ᆎᒰೋ‫ޔ‬⢐ቯ⊛⹤㗴ߦ⚳ᆎߒߚߎߣ߆ࠄ‫ޔ‬
৻⷗ߔࠆߣ੺౉೨ߦߪ⥄ᚒߩ⛔วᕈߩ⁁ᘒߦ޽ߞߚ߆ߩࠃ߁ߦ⷗߃ࠆ‫ߩ↢ੱߪࠇߘޔ߇ߛޕ‬⢐ቯ⊛஥
㕙ߩߺࠍ⷗ߡ‫ุޔ‬ቯ⊛஥㕙ࠍุ⹺࡮ᛥ࿶ߒߚ‫ޟ߫ࠊ޿ޔ‬ன⛔วᕈ‫߽ߢߣޠ‬๭߱ߴ߈⁁ᘒߢ޽ߞߚߣ⠨
߃ࠄࠇࠃ߁‫ޕ‬
ߒ߆ߒ‫ุߩ↢ੱޔ‬ቯ⊛஥㕙ߦ⋡ࠍߟ߱ࠅ‫ߩࠈߎߎߩ⌀ޔߪߢߩߚ޿ߡߒࠍ⬄ޔ‬ஜᐽߪᓧࠄࠇߥ޿‫ޕ‬
࡜ࠗࡈ࡟ࡆࡘ࡯㕙ធߩਛߢᓢ‫ߦޘ‬ᛶ᛫ࠍ⸃޿ߡ‫ߢ߹੹ޔ‬㓝ߐࠇߡ޿ߚุቯ⊛஥㕙ࠍ⺆ࠅ‫⋥ޔ‬㕙ൻ࡮ᗧ
⼂ൻߒߡ޿ߊߎߣ߇ᔅⷐߢ޽ߞߚߩߛࠈ߁‫ޔ⷗৻ޔࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬૗ߩ໧㗴߽ߥߊ‫ޔ‬ᔃℂ⊛ߦஜᐽߘ
߁ߦ⷗߃ࠆ㜞㦂⠪ߦኻߒߡ߽‫ޔ‬ᘕ㊀ߦኻᔕߔࠆᔅⷐߩ޽ࠆߎߣ߇␜ໂߐࠇߚ‫ޕ‬
(4)⥄ࠄߩᱫߦߟ޿ߡ⺆ࠆߎߣ
㧨⛔ว⟲㧪ਛߩ 5 ଀㧔੐଀ B‫ޔ‬੐଀ C‫ޔ‬੐଀ E‫ޔ‬੐଀ H‫ޔ‬੐଀ M㧕ߢߪ‫ߩࠄ⥄ޔ‬ᱫߦߟ޿ߡ‫ࡠࠦޟ‬
࡝ߣᱫߦߚ޿‫ޟ߆ߣޠ‬ᗵ⻢ߒߡ੢ߊߥࠅߚ޿‫ޔߤߥޠ‬⢐ቯ⊛࡮ฃኈ⊛ߥᱫߩࠗࡔ࡯ࠫࠍ᦭ߒߡ޿ߚ‫ޕ‬
৻ᣇ‫ޔ‬੐଀ I‫ޔ‬੐଀ J ߢߪ‫ߣ࠶ࡐ੹ޟޔ‬ᱫߨ߫ᭉ߆ߥߣᕁ߁‫ޕ‬㐳↢߈ߪߒߚ޿ߌࠇߤ̖‫ޟޔޠ‬㐳↢߈ߒߜ
߾ᖡ޿ߣ޿߁᳇ᜬߜ߽޽ࠆ߇‫∛ޔ‬᳇ࠍߔࠆߣߔߋ∛㒮߳㧔ⴕߊ㧕‫ޔߚߞ޿ߣޠ‬ᱫߦኻߔࠆ⪾⮮߇⷗ࠄࠇ
ߚ‫ޕ‬
ࡐ࠶ࠢ࡝ኹߦෳ⹚ߔࠆ㜞㦂⠪ߦኻߒߡ㕙ធ⺞ᩏࠍⴕߞߚ੗਄ߦࠃࠇ߫‫࡝ࠢ࠶ࡐޔ‬㗿ᦸߣߪ‫̌ޟ‬ኢߚ߈
ࠅ̍ߦߥࠄߕߦ‫ޔ‬ஜᐽߢᐘ⑔ߥ↢ࠍ㗿߁̌㐳ኼ㗿ᦸ̍ߩⵣ㄰ߒߩ⴫⃻ߣ߽⸒߃ࠆ‫(߁޿ߣޠ‬9)‫ߎߩߎޕ‬
ߣ߆ࠄ‫ޔ‬਄ㅀߩ੐଀߽‫઀ߩ⃻⴫ޔ‬ᣇߎߘ⇣ߥࠆ߽ߩߩ‫ޔ‬ర᳇ߢ㐳↢߈ߔࠆߎߣࠍᦸߺ‫ߪᦼᦨޔ‬๟ࠅߩ
ੱߦ߽ㅅᖺࠍ߆ߌߕ቟ࠄ߆ߦ੢ߊߥࠆߎߣࠍ㗿߁ߣ޿߁‫࡝ࠢ࠶ࡐޔ‬㗿ᦸߩ⴫ࠇߢ޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠃ߁‫ޕ‬
ᣣᧄߩ㜞㦂⠪ߩᱫߦኻߔࠆᕁ޿ߩ৻┵߇ᗵߓࠄࠇࠆࠛࡇ࠰࡯࠼ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ߥ߅‫ޔ‬㧨⛔ว⟲㧪ߢߪ਄ㅀߩࠃ߁ߦ 11 ଀ਛߩ 7 ଀ߢᱫߩࠗࡔ࡯ࠫߦ㑐ߔࠆ⸒෸߇޽ߞߚ߇‫ޔ‬㧨ਛ
㑆⟲㧪ߩ 2 ଀ߢߪ੐଀ F ߢ‫ޟ‬ኅᣖ⫋ࠍᏗᦸߔࠆ‫⫋ޔߣޠ‬௾ߩ⹤㗴߇಴ߚߛߌߢ޽ߞߚ‫੹ޕ‬ᓟߩ੐଀ߩ
― 18 ―
集積が必要であるが、<統合群>に比べると<中間群>では死について抵抗が強く、話題にしにくい
という特徴があるのかもしれない。
(5)群間や類型間の移動の可能性について
心理社会的危機においては、肯定的観念と否定的観念のバランスが問題であることを述べたが、こ
のバランスは当然、刻々と変化しているであろう。それに伴い、<統合群>から<絶望群>に移動し
たり、<否定-肯定型>が<全肯定型>に移動したりといった、群間や類型間の移動の可能性もある
ものと推察される。たとえば、事例 F は面接時点では<中間群>であったが、亡き夫に対する喪の仕
事が進展していけば、将来的に<統合群>に移動する可能性があろう。
本研究では、この点に踏み込んで論じることには限界がある。何が転機となって肯定的観念と否定
的観念のバランスに変化がもたらされるのか明らかにしていくためにも、長期に渡る縦断研究が求め
られるところである。
2.自我の統合性を支えるもの―歴史性と家族との心理的絆による自己定位―
通常のライフレビューでは生育史という過去を中心に扱うが、筆者の行うライフレビュー面接 5 回
法では過去だけでなく現在や将来の話題が語られたときには、そこにも傾聴していた。そのため、話
題は過去から現在、そして未来に渡っていた。それによって、研究協力者のアイデンティティ(自分
らしさの感覚)の一貫性や連続性が通常のライフレビュー以上に高まったことが推察される。
さらに、<統合群>11 例中の 9 例(事例 A、事例 B、事例 C、事例 E、事例 G、事例 H、事例 K、
事例 L、事例 M)で、子どもや孫、ひ孫らとの現在の良好な関係が、また 2 例(事例 I、事例 J)で
は友人との良好な関係が語られた。たとえば、事例 B では、幼いひ孫が脳出血の後遺症のある自分を
いたわってくれること、事例 H では脳梗塞で入院したときに娘や孫がリハビリテーションを手伝って
くれたことなどがうれしそうに語られた。また、事例 I では「認知症にならないか、寿命はいくつだ
ろうか」と友人と話したり、事例 J では介護老人保健施設で知り合った友人と「次の世も一緒にいよ
うね」と来世でも友人でいることを誓ったりもしていた。
これは<中間群>には見られなかったことである。したがって、現在の家族や知人との良好な関係
も、自我の統合性と関連しているように思われた。
このように、自己の生育史を通じてのアイデンティティの一貫性・連続性が高まり、祖父母、両親、
自分、そして子や孫、ひ孫と続くライフサイクルの連続性を実感すること、すなわち歴史性を縦軸と
し、家族や友人との現在の良好な心理的絆を横軸として、その交点に自己が定位されることが自我の
統合性の感覚の向上に益していたのではないだろうか。
Ⅴ.終わりに
本研究では分析対象となった事例が 13 例と限られてはいたが、ライフレビュー面接 5 回法が心理
― 19 ―
的に健康な高齢者の自我の統合性の感覚を高めることが林(3)(4)に引き続き、あらためて示唆されたの
ではないだろうか。また、日本の高齢者の自我の統合性の様態について、ひとつの試論を提供できた
ものと考える。
今後はさらに事例を集積したり、縦断研究を実施したりするなどして、より精緻な分析が必要であ
ろう。欧米の高齢者との比較なども視野に入れて、研究を発展させていきたい。
一方、「こころの生涯学習」のゴールとしての自我の統合性を考えれば、研究にとどまらず、実際の
高齢者に対してライフレビュー面接を提供するような、臨床実践の場も検討していく必要があろう。
そのためには、関係各方面との連携も求められるところである。
研究と臨床実践は、相互触発的関係にあるものである。心理臨床学的研究を行う者として、そのこ
とを銘記して筆を置くこととしたい。
【注】
1.Erikson, E. H. 『Childhood and Society, 2nd Ed.』W. W. Norton、1963 年。(仁科弥生(訳) 『幼
児期と社会Ⅰ』みすず書房、1977 年。)
2.Butler, R. N.「The life review: An interpretation of reminiscence in the aged」『Psychiatry(第
26 巻)』1963 年、65-75 頁。
3.林
智一「高齢者の昔語りの心理臨床的意義に関する研究―「こころの生涯学習」を支援するラ
イフレビュー面接―」大分大学生涯学習教育研究センター『大分大学生涯学習教育研究センター紀
要(第 4 号)
』平成 24 年 3 月、23~36 頁。
4.林 智一「高齢者の昔語りの心理臨床的意義に関する研究―「こころの生涯学習」を支援するライ
フレビュー面接―」
『研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集-(第 6 巻 2 号)』
2013 年、<https://nuk.repo.nii.ac.jp/>(2014 年 1 月 30 日閲覧)
5.鑪幹八郎『アイデンティティの心理学』講談社、1990 年。
6.林 智一『高齢者を対象とした力動的心理療法におけるライフレビューの臨床的利用』広島大学大
学院教育学研究科博士論文、2003 年<http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/diss/diss_otsu3673.pdf>
(2014 年 1 月 30 日閲覧)。
7.Freud, S. 「Trauer und Melancholie」『Internationale Zeitschrift für Ärztliche Psychoanalyse
(第 4 巻 6 号』1917 年、288-301 頁。(井村恒郎(訳)「悲哀とメランコリー」井村恒郎・小此木啓
吾・懸田克躬・高橋義孝・土居健郎(編)『フロイト著作集(第 6 巻)』人文書院、1970 年、137-149
頁。)
8.Erikson, E. H. 『Insight and Responsibility』W. W. Norton、1964 年。(鑪幹八郎(訳)『洞察と
責任』誠信書房、1971 年。)
9.井上勝也「老人の死生観―“ポックリ願望”の心理的背景―」井上勝也・長嶋紀一(編)『老年心理
学』朝倉書店、1980 年、188-202 頁。
― 20 ―
‫ޣ‬ઃ⸥‫⎇ᧄޤ‬ⓥߪ‫⑼ޔ‬ቇ⎇ⓥ⾌ၮ⋚⎇ⓥ(C) 24530877‫ߢࠬ࠮ࡠࡊߥ߁ࠃߩߤߪ࡯ࡘࡆ࡟ࡈࠗ࡜ޡ‬ዷ㐿
ߔࠆߩ߆Ɇ㜞㦂⠪ߦኻߔࠆ㕙ធ੐଀߆ࠄɆ‫ޢ‬㧔⎇ⓥઍ⴫: ᨋ ᥓ ৻㧕ߦࠃࠆ߽ߩߢ޽ࠆ‫ޕ‬
― 21 ―
― 22 ―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
࡙ࡆࠠ࠲ࠬࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ␠ળߦ߅ߌࠆ
ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕߩ࠲ࡉ࡟࠶࠻ߣ SNS ߩᵴ↪
┻ਛ ⌀Ꮧሶ㧔ᢎ⢒⑔␩⑼ቇㇱ㒝ዻᢎ⢒ታ〣✚ว࠮ࡦ࠲࡯㧕
ಓ↰ ๺⟤㧔ᄢಽ⋵┙⧓ⴚᢥൻ⍴ᦼᄢቇ㧕
Ⓑ၂ ᚑື㧔␹ᚭᄢቇ㧕
‫ⷐޣ‬ᣦ‫ޤ‬
㜞㦂ൻ㧘࡙ࡆࠠ࠲ࠬࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ␠ળൻ߇ㅴ߻ᣣᧄߦ߅޿ߡ㧘ర᳇ߥ㜞㦂⠪㧔ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕ㧕
ߩ࠲ࡉ࡟࠶࠻߿ SNS ߥߤߩ ICT ᵴ↪ߪ੹ᓟ߹ߔ߹ߔᔅⷐߥⷐ⚛ߣߥߞߡߊࠆ‫ޕ‬ICT ߩ೑ᵴ↪ߢߪᓟ
ㅴ⁁ᘒߢ޽ࠆࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕጀ߇㧘࡙ࡆࠠ࠲ࠬࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ␠ળ߳ߩෳ↹ࠍታ⃻ߒ㧘ߘߩᕲᕺࠍ੨
ฃߔࠆߚ߼ߦߪ㧘೑↪⠪ߩታᘒಽᨆߦၮߠ޿ߚ⍮⷗߇ᔅⷐߢ޽ࠆ‫⎇ᧄߢߎߘޕ‬ⓥߢߪ㧘ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ
࠾ࠕኻ⽎ࠍߣߒߡ࠲ࡉ࡟࠶࠻ߩ૶↪⁁ᴫ߅ࠃ߮ SNS ߢߩᵴേ⁁ᴫߩታᘒࠍ⺞ᩏߒߚ‫⚿ߩߘޕ‬ᨐ㧘࠲
ࡉ࡟࠶࠻߿ SNS ߪࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕߦⓍᭂ⊛ߦᵴ↪ߐࠇ㧘࠲ࡉ࡟࠶࠻ߩ᦭⋉ᕈ㧘᜛ᒛᕈ㧘◲ଢᕈߥ
ߤ߇⺞ᩏኻ⽎ߦ⹺߼ࠄࠇߡ޿ߚߎߣ߇⏕⹺ߢ߈ߚ‫ޕ‬
‫ޤ࠼࡯ࡢ࡯ࠠޣ‬
ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕ㧔active senior㧕 ࡙ࡆࠠ࠲ࠬࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ␠ળ㧔ubiquitous network society㧕
࠲ࡉ࡟࠶࠻㧔tablet㧕 SNS㧔social network service㧕
ࠕࠗࡄ࠶࠼㧔iPad㧕 ࡈࠚࠗࠬࡉ࠶ࠢ
㧔Facebook㧕
Σ㧚ߪߓ߼ߦ
㜞㦂ൻ㧘࡙ࡆࠠ࠲ࠬࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ␠ળൻ߇ㅴ߻ᣣᧄߦ߅޿ߡ㧘ర᳇ߥ㜞㦂⠪㧔ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕ㧕
ߩ ICT ᵴ↪ߪ㧘␠ળෳട߿↢ᵴߦ੹ᓟ߹ߔ߹ߔᔅⷐߥⷐ⚛ߣߥߞߡߊࠆ‫ޕ‬
㜞㦂⠪ࠍ࠲࡯ࠥ࠶࠻ߣߒߚ࠹ࠢࡁࡠࠫߩ㐿⊒ߦ߅޿ߡߪ㧘࠹ࠢࡁࡠࠫߩᣇ߇㜞㦂⠪ߦߤࠇߛߌᱠߺነ
ࠆߎߣ߇ߢ߈ࠆ߆߇ߣ޿߁ߎߣ߇ㅴᱠߩᐲว޿ࠍ᷹ߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬ή⺰㧘ⷞ⡬⢻ജ㧘ㆇേ⢻ജ㧘⹺⍮⢻ജߥ
ߤߪ㧘ട㦂ߣߣ߽ߦૐਅߔࠆߎߣ߽޽ࠅ㧘ߘࠇࠄߦኻᔕߒߚᛛⴚ⊛ߥ㕟ᣂ߿૶޿߿ߔߐ㧘ಽ߆ࠅ߿ߔߐ
ߩㅊ᳞ߪ㧘࡙ࡆࠠ࠲ࠬࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ␠ળߩታ⃻ߦ߅޿ߡ㊀ⷐߥ⺖㗴ߢ޽ࠆ‫⃻ࠄ߇ߥߒ߆ߒޕ‬Ბ㓏ߦ߅޿
ߡߪ㧘ක≮ಽ㊁㧘੺⼔࡮⑔␩ಽ㊁㧘㆏〝੤ㅢಽ㊁ߥߤ߇ᦨఝవߩ⎇ⓥ࡮㐿⊒㗔ၞߢ޽ࠆ‫ޕ‬ᐔᚑ26ᐕ6᦬
ߦขࠅ߹ߣ߼ࠄࠇߚ‫ޡ‬ICTᚑ㐳ᚢ⇛‫ޢ‬㧝㧕ߦ߅޿ߡ߽㧘⿥㜞㦂ൻ␠ળߦ߅ߌࠆ‫ޟ‬ICTஜᐽࡕ࠺࡞ߩ⏕┙‫ޠ‬
߿‫ޟ‬ක≮ᖱႎ㑐ㅪၮ⋚ߩో࿖ዷ㐿‫ߡ޿ߟߦޠ‬㧘ౕ૕⊛ߦขࠅ⚵߻ߣ޿߁ᣇ㊎߇␜ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬ᤓ੹㧘㜞
㦂⠪ߦ࠲࡯ࠥ࠶࠻ࠍ⛉ߞߚࠬࡑ࡯࠻ࡈࠜࡦߥߤ߽㐿⊒ߐࠇߡ߈ߡ޿ࠆ߇㧘߹ߛ߹ߛ㧘⿰๧ߩត᳞߿ᢎ㙃
― 23 ―
ߩะ਄ࠍ฽߼ߚ↢ᶦቇ⠌ߥߤߩ㧘޿ࠊࠁࠆ↢ᵴߦ⼾߆ߐࠍਈ߃ࠆ㗔ၞߦ߅޿ߡߪ㧘ࡄ࠰ࠦࡦ㧘࠲ࡉ࡟࠶
࠻㧘ࠗࡦ࠲࡯ࡀ࠶࠻ߥߤ㧘ᣢሽߩᯏེ߿ⅣႺࠍᵴ↪ߔࠆߎߣ߇೨ឭߣߥࠆ‫ޕ‬
㜞㦂⠪ߩICT೑↪⁁ᴫߦߟ޿ߡߪ㧘ᐔᚑ25ᐕᐲ ‫ޡ‬ᖱႎㅢା⊕ᦠ‫ޢ‬㧞㧕ߦ߅޿ߡ㧘60ᱦએ਄ߩࠗࡦ࠲࡯
ࡀ࠶࠻೑↪₸ߪᐕ‫ޘ‬Ⴧട௑ะߦ޽ࠆ߽ߩߩ㧘ߘࠇએਅߩ਎ઍߣᲧߴࠆߣᄢ߈ߥᩰᏅ߇ሽ࿷ߒߡ޿ࠆߎߣ
߇ႎ๔ߐࠇߡ޿ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘✚ോ⋭ߩ‫ޡ‬ᐔᚑ24ᐕㅢା೑↪േะ⺞ᩏ‫ޢ‬㧟㧕ߩ⛔⸘ߢߪ㧘ᐕ㦂߇㜞ߊߥࠆ߶ߤ
SNS㧔࠰࡯ࠪࡖ࡞ࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢࠨ࡯ࡆࠬ㧕೑↪₸߇ૐߊߥߞߡ޿ࠆߎߣ߇␜ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ߘࠎߥਛ㧘೨ㅀߒߚICTᚑ㐳ᚢ⇛ળ⼏ߦవ┙ߞߡ㐿௅ߐࠇߚ㧘ICT⿥㜞㦂ൻ␠ળ᭴ᗐળ⼏߇ᐔᚑ25ᐕ5
᦬ߦ಴ߒߚႎ๔ᦠ㧠㧕ߦ߅޿ߡߪ㧘⋡ᜰߔߴ߈⿥㜞㦂ൻ␠ળߩࡆ࡚ࠫࡦߣߒߡ8ߟߩឭ⸒߇ߥߐࠇߚ‫ߘޕ‬
ߩ৻ߟߦߪ‫ࡦ࡚ࠪ࡯ࠤ࠾ࡘࡒࠦޟ‬ᵴᕈൻߦߟߥ߇ࠆICT࡝࠹࡜ࠪ࡯ߩะ਄‫ࠇࠊ⻭߇ޠ‬㧘
‫ޟ‬㜞㦂⠪߇ࠦࡒࡘ
࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ࠷࡯࡞ߣߒߡߩICTߩ૶޿ᣇࠍߣ߽ߦቇ߮㧘ᢎ߃ว߁႐ࠍ⏕଻ߔࠆ‫᦭߇ߤߥߣߎޠ‬ലߥᣇ
╷ߢ޽ࠆߎߣࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ߎࠇ߹ߢߦ㧘↢ᶦቇ⠌߿࿾ၞࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖᒻᚑߥߤߩ㗔ၞߦ߅޿ߡ㧘㜞㦂⠪ࠍ฽߻ᄙᐕ㦂ጀߩੱ‫ޘ‬
ࠍኻ⽎ߦߒߚ ICT ᵴ↪ߦ㑐ߔࠆ⎇ⓥ߿ታ〣߇Ⓧߺ㊀ߨࠄࠇ㧘ߘߩᚑᨐ߽ႎ๔ߐࠇߡ߈ߡ޿ࠆ㧔଀߃߫㧘
㧔2005㧕㧘㤥↰㧔2012㧕7㧕㧘㧕‫ߥ߁ࠃߩߘޕ‬ਛߢ㧘㜞㦂⠪ࠍኻ⽎ߣ
⷏ጊ࡮ᩋ㧔2005㧕㧡㧕㧘ᩋ㧔2007㧕㧢㧕㧘
ߒߚ ICT ࠍᵴ↪ߒߚቇ߮ߦὶὐࠍᒰߡߚ⎇ⓥ߽ࠊߕ߆ߥ߇ࠄႎ๔ߐࠇᆎ߼ߡ޿ࠆ‫߫߃଀ޕ‬㧘ᄢᴧ࡮ർ
᧛㧔2012㧕8㧕ߪ㧘ICT ࠍᵴ↪ߒߚ㜞㦂⠪ะߌߩㆇേࡊࡠࠣ࡜ࡓࠍ㐿⊒ߒ㧘㜞㦂⠪ߩり૕ᵴേ߳ߩ㑐ᔃ
ߩะ਄ࠍ࿑ߞߡ޿ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘࿾ၞࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖߦ߅ߌࠆቇ߮ว޿ߣ޿߁ⷰὐ߆ࠄߪ㧘࿾ၞ↢ᶦቇ⠌ߢ
ߩ㐳ᦼ⊛ߥታ〣߅ࠃ߮⎇ⓥታ❣ࠍ޽ߍߡ޿ࠆ‫࠻࠶ࡀ࡯࠲ࡦࠗޟ‬Ꮢ᳃Ⴖ‫߇ޠ‬ᄢᄌࠃߊ⍮ࠄࠇߡ޿ࠆ߇㧘
ᩋ㧔2013㧕9㧕ߪ㧘‫࠻࠶ࡀ࡯࠲ࡦࠗޟ‬Ꮢ᳃Ⴖ‫ޟߩޠ‬ICT ⨥⺰‫ߢޠ‬ቇ߱㜞㦂⠪ጀߦᵈ⋡ߒߡᓐࠄߩቇ߮ว
޿ߩᆫߥߤࠍႎ๔ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
వㅀߒߚࠃ߁ߥ␠ળ⊛ⷐ⺧߽޽ࠅ㧘ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕߩⓍᭂ⊛ߥ࡙ࡆࠠ࠲ࠬࠦࡦࡇࡘ࡯࠹ࠖࡦࠣᵴ
↪ߣ␠ળෳട߿⥄Ꮖߩ↢ᵴߩะ਄ࠍⷞ㊁ߦ౉ࠇߚቇ߮ߦ㑐ߔࠆ⎇ⓥߪ㧘੹ᓟ߹ߔ߹ߔᵈ⋡ߐࠇࠆ㗔ၞ
ߦߥࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫␠ߩⴕ⃻ޕ‬ળߦ߅޿ߡ ICT ߩ೑ᵴ↪ߢߪᓟㅴ⁁ᘒߢ޽ࠆࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕጀ߇㧘
࡙ࡆࠠ࠲ࠬࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ␠ળ߳ߩෳ↹ࠍታ⃻ߒ㧘ߘߩᕲᕺࠍ੨ฃߔࠆߚ߼ߦߪ㧘೑↪⠪ߩታᘒಽᨆߦ
ၮߠ޿ߚ⍮⷗߇ᔅⷐߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ߘߎߢᧄ⎇ⓥߢߪ㧘ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕߩ࠲ࡉ࡟࠶࠻ߣ SNS ߩᵴ↪ߦ㑐ߔࠆታᘒࠍ᣿ࠄ߆ߦߔࠆߎ
ߣࠍ⋡ᜰߒߚ‫ ߩߡߒߣ࡞࡯࠷ࡦ࡚ࠪ࡯ࠤ࠾ࡘࡒࠦޕ‬SNS ߩ᦭ലᕈ߇ᵈ⋡ߐࠇࠆਛ㧘೑↪₸ߩૐ޿ࠕ
ࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕጀߩ೑↪ଦㅴߪᦼᓙߐࠇߡ޿ࠆߣߎࠈߢ߽޽ࠆ‫⎇ᧄޕ‬ⓥߢߪࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕࠍኻ⽎
ߣߒߡ iPad ߣ Facebook ࠍ↪޿ߚ 11 ࡩ᦬ߩᵴേࠍታᣉߒ㧘Facebook ߢߩᵴേ⁁ᴫࠍ⺞ᩏߔࠆߣߣ
߽ߦ㧘iPad ߩ૶↪⁁ᴫ߿⺞ᩏኻ⽎ࠄߩ iPad ߩ૶↪ታᘒࠍᛠីߒߚ‫ޕ‬
Τ㧚⺞ᩏߩ᭎ⷐ
㧝㧚ᦼ㑆߅ࠃ߮ኻ⽎
⺞ᩏߪ 2012 ᐕ 11 ᦬ 14 ᣣ߆ࠄ 2013 ᐕ 9 ᦬ 19 ᣣߩ⚂ 11 ࡩ᦬㑆ߦ㧘60 ᱦޯ70 ᱦߩ 6 ฬ㧔↵ᕈ 3
― 24 ―
ฬ㧘ᅚᕈ 3 ฬ㧕ࠍኻ⽎ߣߒߡታᣉߒߚ‫ߒߛߚޕ‬㧘6 ฬోຬ߇ోᦼ㑆ߦෳടߒߚߩߢߪߥߊ㧘߁ߜ↵ᕈ
1 ฬߪ㐿ᆎᒰೋ߆ࠄ 2013 ᐕ 3 ᦬߹ߢߩ 5 ࡩ᦬㑆㧘↵ᕈߣᅚᕈߩ 1 ฬߕߟߪ 2013 ᐕ 4 ᦬߆ࠄ 9 ᦬߹
ߢߩ 6 ࡩ᦬㑆ߩෳടߢ޽ߞߚ‫ޕ‬㐿ᆎᒰೋ߆ࠄߩ 5 ฬߩ⺞ᩏኻ⽎ߦߟ޿ߡߪ㧘‫ ߁ࠃߺߡߞ૶ޟ‬iPad!!‫ޠ‬
ߣ޿߁ฬ⒓ߢෳടදജࠍ๭߮߆ߌ㧘Ꮧᦸߒߚੱߩਛ߆ࠄ᛽ㆬߢㆬࠎߛ‫ޕ‬දജߩ๭߮߆ߌߪ㧘ᄢಽᏒᢎ
⢒ᆔຬળ↢ᶦቇ⠌⺖߇ 2012 ᐕ 9 ᦬ߦᄢಽ⋵┙⧓ⴚᢥൻ⍴ᦼᄢቇߦ߅޿ߡታᣉߒߚ‫ߩ⼾ޟ‬ㇺᏒ߹ߥ߮
⋥ߒ⻠ᐳ‫ޡ‬࿾ၞߩᖱႎࠍ⊒ାߔࠆࡄ࠰ࠦࡦ⻠ᐳ‫ߩޠޢ‬಴Ꮸ⠪ߦኻߔࠆ߽ߩߢ޽ߞߚ‫ޕ‬2013 ᐕ 4 ᦬߆ࠄ
ෳടߩ 2 ฬߪ㧘ᣢߦෳടߒߡ޿ߚ⺞ᩏኻ⽎߆ࠄߩ⚫੺ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
㧞㧚ᵴേ
⺞ᩏኻ⽎ߦߪ㧘iPad 2㧔Wi-Fi ࡕ࠺࡞㧕߅ࠃ߮ࡕࡃࠗ࡞ Wi-Fi ࡞࡯࠲࡯㧔NTT docomo ߩ L-04D㧕
ࠍ⾉ਈߒ㧘୘೎ߦၮᧄᠲ૞߿⺞ᩏᦼ㑆ਛߩᵴേౝኈߦ㑐ߔࠆ⺑᣿ࠍߒߚ‫ᦼޕ‬㑆ਛߪ㧘ᓟㅀߔࠆ 2 ߟߩ
ᵴേߦෳടߔࠆߎߣࠍ᧦ઙߣߒ㧘ߘࠇએᄖߪ⥄↱ߦ iPad ࠍ૶↪ߒߡ߽ࠄߞߚ‫ޕ‬
2 ߟߩᵴേߩ 1 ߟ⋡ߪ㧘᦬ 1 ࿁㐿௅ߔࠆᖱႎ੤឵߅ࠃ߮ീᒝળߦෳടߒ㧘Pad ߩᵴ↪ߦߟ޿ߡᖱႎ
੤឵ߒߚࠅ㧘૶޿ᣇߥߤߦߟ޿ߡീᒝߒߚࠅߔࠆߎߣߢ޽ߞߚ‫ߩߎޕ‬ᖱႎ੤឵߅ࠃ߮ീᒝળߪ‫ߞ૶ޡޟ‬
ߡߺࠃ߁ iPad!!‫ߩޢ‬㓸޿‫߁޿ߣޠ‬ฬ⒓ߢ㐿௅ߐࠇߚ‫ޕ‬㓸޿ߢߪ iPad ߿ࠕࡊ࡝ߩ૶޿ᣇߦߟ޿ߡീᒝ
ߒߚࠅ㧘ࠊ߆ࠄߥ޿੐ߦߟ޿ߡ⾰໧ߒߚࠅߔࠆᤨ㑆ࠍ⸳ߌߚ‫ ⴫ޕ‬1 ߦߪ㧘‫ ߁ࠃߺߡߞ૶ޟ‬iPad!!‫ߩޠ‬
㓸޿ߩ㐿௅ᣣ㧘㐿௅႐ᚲ㧘ෳട⠪ߥߤߩᵴേߩ᭎ⷐࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬ᒰೋ 2 ࿁ߦߟ޿ߡߪᧄ⺞ᩏߩ⎇ⓥ
ಽᜂ⠪ߩᚲዻᯏ㑐ߢ㐿௅ߒߚ߇㧘3 ࿁⋡એ㒠ߪ⺞ᩏኻ⽎߆ࠄߩឭ᩺ߢ⢋ߩജࠍᛮ޿ߡ๺᳇⮸‫ߣޘ‬㓸߃
ࠆ႐ᚲ߳ߣᄌࠊߞߚ‫⺞ޕ‬ᩏᦼ㑆ਛߦࠝ࡯ࡊࡦߒߚᄢಽᏒߩᣉ⸳ߢ޽ࠆ‫࡞࡯ࡎ࠻࡞ࡎޟ‬ᄢಽ‫ߩޠ‬ળ⼏ቶ
ࠍ૶↪ߒߡߺߚ޿ߣ޿߁ⷐᦸߥߤ߽಴ߐࠇ㧘ᄙ᭽ߥ႐ᚲߢߩ㐿௅ߣߥߞߚ‫ޕ‬
2 ߟ⋡ߪ㧘᦬ 1 ࿁ߩࠝࡈ࡜ࠗࡦߢߩ㓸޿ߦട߃㧘SNS ࠍ૶ߞߚࠝࡦ࡜ࠗࡦߢߩᵴേߦෳടߔࠆߎߣ
ߢ޽ߞߚ‫ ߚߒ↪૶ޕ‬SNS ߪ Facebook ߢ㧘⺞ᩏኻ⽎ߣ╩⠪߅ࠃ߮ᧄ⺞ᩏߩ⎇ⓥಽᜂ⠪ 1 ฬ㧔એਅ㧘╩
⴫ ᵴേߩ᭎ⷐ
੐೨⺑᣿ળ
2012 ᐕ 11 ᦬ 14 ᣣޯ19 ᣣ
‫ ߁ࠃߺߡߞ૶ޟ‬K2CF‫ߩޠ‬㓸޿
㐿௅ᣣ
2012 年 12 月 13 日(木)
2013 年 01 月 17 日(木)
2 月 21 日(木)
3 月 18 日(月)
4 月 25 日(木)
5 月 23 日(木)
6 月 22 日(土)
7 月 18 日(木)
8 月 08 日(木)
9 月 19 日(木)
自主的な集い
2013 ᐕ 11 ᦬ 7 ᣣ㧔ᧁ㧕
12 ᦬ 5 ᣣ㧔ᧁ㧕
1 ᦬ 16 ᣣ㧔ᧁ㧕
୘ੱ೎ߩขࠅᛒ޿⺑᣿߅ࠃ߮ᯏ᧚ߩ⾉ߒ಴ߒ
႐ᚲ
大分県立芸術文化短期大学
大分県立芸術文化短期大学
調査対象 M 所有のヨット
調査対象 T 宅
支援者宅
調査対象 OH 宅
支援者宅
大分大学
調査対象 T 宅
ホルトホール大分会議室
ෳട⠪
O,M,T,A
O,M,T,A
O,M,T,A
O,M,T,A
M,T,OH,H
T,A,OH,H
M,T,A,OH,H
M,T,A,OH,H
M,T,A,OH,H
M,T,A,OH,H
ᄢಽᏒ⷏ㇱ౏᳃㙚
ᄢಽᏒౝߩ㘶㘩ᐫ
ᄢಽᏒౝߩ㘶㘩ᐫ
ᐙ੐ M
ᐙ੐ T
ᐙ੐ H
― 25 ―
者および本調査の研究分担者を「支援者」という)で構成されるグループ「使ってみよう iPad!!」に
おいて,オンラインでのコミュニケーションを図った。
「使ってみよう iPad!!」のグループ上では特に
課題を設定せず,活動(投稿,閲覧,コメントなど)の仕方は各人の自由に任せた。
調査期間中は,調査対象からの依頼があれば,電話,メール,調査対象宅に出向くなどして支援者
が個別にサポートした。
尚,調査期間終了後も調査対象らの自主的な働きかけにより,集いや Facebook 上での活動は継続
されている。月 1 回の集いは参加者の持ち回り幹事という形態で今後も継続される予定であり,メン
バーも増えていることが報告されている。
3.調査内容
Facebook のグループ「使ってみよう iPad!!」
表2
調査対象の調査への参加期間と回答アンケート番号
での活動状況,および「使ってみよう iPad!!」の
実施期間
2012 年 11 月〜2013 年 9 月
集いの際にアンケートを実施して 1 ヶ月間の
調査対象
参加期間
iPad の使用状況などについて調査した。
表 2 には,調査対象別に調査に参加した期間と
回答したアンケート番号を,表 3 にはアンケート
O
M
T
A
OH
H
2012 年 11 月〜2013 年 3 月
2012 年 11 月〜2013 年 9 月
2012 年 11 月〜2013 年 9 月
2012 年 11 月〜2013 年 9 月
2013 年 4 月〜9 月
2013 年 4 月〜9 月
アンケート
回答番号
1,2,3,4
1,2,3,4,5,7,8,9,
1,2,3,4,5,6,7,8,9
1,2,3,4,5,6,7,8,9
1,3,4,5
1,3,4,5
にどのような質問項目が含まれていたかを示して
いる。実施回数は 9 回でアンケートは 9 種類であ
った。調査対象の参加していた期間や集いへの出
欠によって,アンケート回答数にはばらつきがあ
る。アンケートは,毎回設定した項目,何度か設
定した項目,および一度のみの項目で構成されて
いる。回答は「iPad の使用頻度」が 3 択(毎日,
週に 2〜3 日,週に 1 日以下)で,残りは全て自
表3
アンケートの質問項目
アンケート番号
iPad の使用頻度
よく使ったアプリ
よかったこと
困ったこと
自身の変化
生活スタイルへの影響
iPad が役立つ点
iPad を他者に勧めるか
iPad の操作性
iPad の利点・欠点
1
○
○
○
○
2
○
○
○
○
○
3
○
○
○
○
○
4
○
○
○
○
○
○
5
○
○
○
○
○
6
○
○
○
○
7
○
○
○
○
8
○
○
○
○
○
○
○
由述式であった。
Ⅲ.手続き
1.Facebook での活動について
調査期間の 2012 年 11 月から 2013 年 9 月までの「投稿」
「コメント」
「いいね!」を分析の対象と
した。
全体像を把握するため,
「投稿」
「コメント」
「いいね!」の件数,およびそれらの月別の動向を調べ
た。また,調査対象個別の状況を把握するため,調査対象別の「投稿」「コメント」「いいね!」の平
均件数を調べるとともに,月別の動向を調べた。尚,平均件数を求めたのは,調査対象によって分析
― 26 ―
9
○
○
○
○
○
対象となる期間が異なるためである(O は 5 ヶ月間,M,T,A は 11 ヶ月間,OH,H は 6 ヶ月間)
。さら
に,
「投稿」の形態について,写真や動画を伴うものかどうか,写真を伴う場合には他のアプリを使っ
て加工したものであるのかどうかを調べた。
2.アンケート調査について
表 3 に示したアンケートで毎回設定した項目「iPad 使用頻度」に関する回答を延べ数として集計す
るとともに,調査対象別に回答の変化を追った。調査対象別の回答については,アンケート用紙に追
記された内容や他の質問項目での記述内容,個別サポートの際に聞いた話も併せて状況を分析した。
毎回のアンケートで項目を設定した「よく使ったアプリ」「よかったこと」「困ったこと」および 4
回設定した「自身の変化」について,自由記述の内容を分析した。「よく使ったアプリ」については,
記述されたアプリを分類した。
「よかったこと」
「困ったこと」
「自身の変化」では,それぞれ記述内容
を分類した。1 つの記述に複数の分類要素を含んでいる場合には,それぞれでカウントした。また,
これらの 3 項目については,調査対象別に詳細に記述内容を見る。その他の質問項目については,記
述件数が少ないため記述された内容を全体的に見る。
Ⅳ.結果と考察
1.Facebook での活動
(1)
全体の傾向
表 4 には,「投稿」「コメント」「いいね!」の件数,および「投稿」に「いいね!!」を押した件数,
「コメント」に「いいね!」を押した件数を示している。
「投稿」の総件数は 268 件,
「コメント」の
総件数は 506 件,「いいね!」の総件数は 677 件であった。268 件の「投稿」のうち 212 件(79%)
が調査対象によるものであった。また,
「投稿」に押された「いいね!」は 625 件で,うち 386 件(62%)
「コメント」に押された「いいね!」は 82 件
が,
「コメント」は 506 件で,うち 438 件(87%)が,
で,うち 15 件(29%)が調査対象によるものであった。
図 1 には,「投稿」の月別件数を示している。調査対象と支援者の「投稿」件数は,グループ立ち
上げ当初の 2012 年 11 月では同程度であり,支援者の「投稿」はその後どの月もさほど変化はないが,
調査対象の「投稿」は 2 ヶ月目以降から支援者よりも多くなっている。図 2 には,「コメント」の月
表4
投稿者
「投稿」件数
調査対象
支援者
総件数
212(79%)
56(21%)
268(100%)
「投稿」「コメント」
「いいね!」の件数
いいね!
386(62%)
239(38%)
625(100%)
「コメント」件数
438(87%)
68(13%)
506(100%)
― 27 ―
いいね!
15(29%)
37(71%)
52(100%)
「いいね!」
総件数
401(59%)
276(41%)
677(100%)
೎ઙᢙࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬㐿ᆎ߆ࠄ 2 ࡩ᦬㑆ߩᡰេ⠪ߩ‫ߣ᦬ߩઁߪޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬Ყߴߡᄙߊߥߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬
3 ࡩ᦬⋡߹ߢߪ⺞ᩏኻ⽎߽ᡰេ⠪߽‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ઙᢙߪห⒟ᐲߢ㧘 4 ࡩ᦬⋡એ㒠ߪᡰេ⠪ࠃࠅ߽⺞ᩏ
ኻ⽎ߩᣇ߇߆ߥࠅᄙߊߥߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬࿑ 3 ߦߪ㧘
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫᦬ߩޠ‬೎ઙᢙࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬4 ࡩ᦬⋡߹ߢߪ
ᡰេ⠪߇⺞ᩏኻ⽎ࠍ਄࿁ߞߡ޿ߚ߇㧘5 ࡩ᦬⋡એ㒠ߪ⺞ᩏኻ⽎ߩᣇ߇ᄙߊߥߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬
࿑ 4 ߪ㧘⺞ᩏኻ⽎ߩߺߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬
‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫᦬ߩޠ‬೎ઙᢙࠍขࠅ಴ߒߚ߽ߩߢ޽ࠆ‫ޕ‬㐿
ᆎᒰೋ߆ࠄ 3 ࡩ᦬⋡߹ߢߪ㧘⧯ᐓߢߪ޽ࠆ߇‫ޟ‬ᛩⓂ‫ ߩઁ߇ޠ‬2 ߟࠃࠅ߽ᄙ޿௑ะߦ޽ࠆ‫ޕ‬4 ࡩ᦬⋡એ
㒠ߪ㧘ߤߩ᦬߽‫ߨ޿޿ޟޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬㧍‫ޟ߇ޠ‬ᛩⓂ‫ࠍޠ‬਄࿁ߞߡ޿ࠆ‫ޟޕ‬ᛩⓂ‫ߣࠆߺߡ⷗ߡ޿ߟߦޠ‬㧘
⺞ᩏᦼ㑆ࠍㅢߒߡ߅߅ࠃߘหઙᢙߢ޽ࠆ߇㧘8 ᦬ߪᄙߊߥߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬
‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫ ߽ޠ‬8 ᦬
ߪ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߣޠ‬ㅪേߒߡᄙߊߥߞߡ޿ࠆ߇㧘‫ޟ‬ᛩⓂ‫߇ޠ‬ᮮㅡ޿ߥߩߦኻߒ㧘ߎࠇࠄߪ㐿ᆎ߆ࠄ 4 ࡩ᦬⋡
એ㒠㧘᦬ࠍㅊ߁Ფߦિ߮ࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
એ਄ߩో૕ߩ௑ะ߆ࠄߪ㧘ᰴߩߎߣ߇ផኤߐࠇࠆ‫ޕ‬
‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬
‫ߦ߽ߣޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ᡰេ⠪ࠃࠅ߽⺞ᩏኻ⽎ߩᦠ߈ㄟߺ߇ᢿὼᄙߊ㧘Facebook ߢߩ⸒⺆ߦࠃ
図 1 ‫ޟ‬ᛩⓂ‫᦬ߩޠ‬೎ઙᢙ
「投稿」の月別件数
࿑
図 2 ‫᦬ߩޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬೎ઙᢙ
「コメント」の月別件数
࿑
図 3 ‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫᦬ߩޠ‬೎ઙᢙ
「いいね!」の月別件数
࿑
図 4 ⺞ᩏኻ⽎ߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬
調査対象の「投稿」
「コメント」
「いいね!」の月別件数
࿑
‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫᦬ߩޠ‬೎ઙᢙ
― 28 ―
ࠆᵴേ㧔ߚߛߒ㧘
‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߪߦޠ‬ᢥሼ⸒⺆ߛߌߢߥߊ౮⌀ߥߤߩⷞⷡ⊛ᖱႎ߽฽߹ࠇߡ޿ࠆ㧕ߪ㧘߽ߞ߬
ࠄ⺞ᩏኻ⽎ࠄߩਥዉߢⴕࠊࠇߡ޿ߚߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ߨ޿޿ޟޕ‬㧍‫ ⚂ߪߡ޿ߟߦޠ‬6 ഀ߇⺞ᩏኻ⽎ߦࠃࠆ
߽ߩߢ޽ࠅ㧘 Facebook ߢ౒ᗵࠍ␜ߔߚ߼ߩ෻ᔕᯏ⢻ࠍ૶ߞߚࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦᵴേ߽ߢ߈ߡ޿ߚ
ߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
߹ߚ㧘
‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬ઙᢙࠃࠅ߽‫ߨ޿޿ޟ߿ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬㧍‫ߩޠ‬ઙᢙ߇ᄙ޿ߎߣ߆ࠄ㧘ᣂߚߦ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ࠆߔޠ‬
ᣂⷙߩᖱႎ⊒ାⴕേࠃࠅ߽‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߨ޿޿ޟࠅߚߒޠ࠻ࡦࡔࠦޟߦߩ߽ߚࠇߐޠ‬㧍‫ࠍޠ‬᛼ߒߚࠅߔࠆ෻
ᔕⴕേ߇ᒝ޿௑ะߦ޽ߞߚߣ⸒߃ࠆ‫ޕ‬
ߐࠄߦ㧘‫ޟ‬ᛩⓂ‫ ߪޠ‬2 ࡩ᦬⋡એ㒠㧘
‫ ߪޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬4 ࡩ᦬એ㒠㧘‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫ ߪޠ‬5 ࡩ᦬⋡એ㒠ߦ⺞ᩏ
ኻ⽎ߩᣇ߇ᡰេ⠪ࠃࠅᄙߊߥߞߡ߅ࠅ㧘ᒰೋߪ Facebook ߩᣂⷙߩᖱႎ⊒ାᯏ⢻ߢ޽ࠆ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߦޠ‬㓸
ਛߒߡ޿ߚ߇㧘૶޿ᣇࠍ⠌ᓧߔࠆߦߟࠇࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦߦ૞↪ߔࠆ‫ߣޠ!ߨ޿޿ޟ߿ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
޿߁෻ᔕᯏ⢻ࠍ૶ߞߡ੤ᵹ߇ߥߐࠇࠆࠃ߁ߦߥߞߡ޿ߞߚߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ޕ‬
‫ࠍ᦬߇ޠ!ߨ޿޿ޟ߿ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ㅊ߁Ფߦિ߮ࠍ␜ߒߡ޿ߚߎߣ߆ࠄߪ㧘Facebook ߩ૶޿ᣇߩ⠌
ᓧ߿ᘠࠇߦࠃࠅ㧘෻ᔕᯏ⢻ࠍ૶ߞߚࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦᵴേ߇ᵴ⊒ߦߥߞߡ޿ߞߚߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
㧔2㧕 ⺞ᩏኻ⽎ߩ୘ੱ೎ߩ௑ะ
࿑ 5 ߦߪ㧘⺞ᩏኻ⽎ߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬
‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫ߩޠ‬ᐔဋઙᢙࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘࿑ 6 ߦߪ
⺞ᩏኻ⽎೎ߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߨ޿޿ޟޠ࠻ࡦࡔࠦޟޠ‬㧍‫᦬ߩޠ‬೎ઙᢙࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
O ߪ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߩޠ‬ᐔဋઙᢙ߇⺞ᩏኻ⽎ߩਛߢᦨ߽ᄙߊ㧘M ࠍ㒰ߊઁ⠪ߩ 2 ୚એ਄ߢ޽ࠆ߇㧘
‫ࡦࡔࠦޟ‬
࠻‫߽ᦨߪޠ!ߨ޿޿ޟޠ‬ዋߥߊ㧘3 ߟࠍวࠊߖߚᐔဋߩో૕ઙᢙ߽ᦨ߽ዋߥ޿‫ࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬㧘O ߪᣂ
ⷙߩᖱႎ⊒ାߦߪⓍᭂ⊛ߢ޽ߞߚߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫᦬ޕ‬೎ߩേ߈ࠍ⷗ߡߺࠆߣ㧘㐿ᆎ 2 ࡩ᦬⋡ߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬
߇ᄙߊ㧘ߘߩᓟߪᷫዋߒߡ޿ࠆ߇㧘
‫ߪޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬Ⴧ߃ࠆ௑ะߦ޽ߞߚ‫ޕ‬
M ߪ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߩޠ‬ᐔဋઙᢙ߇㧻ߦᰴ޿ߢᄙߊ㧘
‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫ઁߪޠ!ߨ޿޿ޟ‬⠪ߣᲧߴࠆߣ߅߅ࠃߘዋߥ
޿௑ะߦ޽ߞߚ߇㧘M ୘ੱౝߢߪ㧟ߟߩߤߩᐔဋઙᢙߦ߽ᄢ߈ߥᏅߪߥ޿‫ࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬㧘M ߪᣂⷙ
ߩᖱႎ⊒ାߦⓍᭂ⊛ߢ޽ࠆߣหᤨߦ㧘ᣂⷙߩᖱႎ⊒ାⴕേߣ෻ᔕⴕേ㧔‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫ޠ‬㧕ߦ஍
ࠅ߇ߥ߆ߞߚߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫᦬ޕ‬೎ߢߪ㧘߿߿਄߇ࠅਅ߇ࠅ߇޽ࠆ߽ߩߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬
‫ࠍ᦬ߪޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ㅊ
߁ᲤߦჇടߔࠆ௑ะ߇⷗ࠄࠇࠆ‫౒ޕ‬ᗵࠍ␜ߔ‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫ߪߡ޿ߟߦޠ‬㧘㐿ᆎᒰೋߪ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ࡔࠦޟ߿ޠ‬
図 5 ⺞ᩏኻ⽎߅ࠃ߮ᡰេ⠪೎‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ‬
調査対象および支援者別「投稿」
「コメント」
「いいね!」の平均件数
࿑
‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫ߩޠߨ޿޿ޟ‬ᐔဋઙᢙ
― 29 ―
図
「コメント」
「いいね!」月別件数
࿑ 6 調査対象別の「投稿」
⺞ᩏኻ⽎೎ߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟޠ‬
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫᦬ޠ‬೎ઙᢙ
ࡦ࠻‫ޠ‬ઙᢙߣห⒟ᐲߢ 5 ࡩ᦬⋡߆ࠄჇ߃ߡ޿ࠆ‫ߩߘޕ‬ᓟߪ㧘‫ޟ‬ᛩⓂ‫߇ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ߿ޠ‬Ⴧട௑ะߦ޽
ࠆߎߣߣᲧセߒߡᮮㅡ޿ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
T ߪ‫ߩޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ᐔဋઙᢙ߇⺞ᩏኻ⽎ߩਛߢ 2 ⇟⋡ߦᄙߊ㧘
‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫ߩޠ‬ᐔဋઙᢙ߽Ყセ⊛ᄙ޿‫ޕ‬
T ୘ੱౝࠍ⷗ߡ߽ߎߩ 2 ߟ߇ᄙߊߥߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬
‫ߨ޿޿ޟߣޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬㧍‫ߩޠ‬ᐔဋઙᢙߦᄢ߈ߥᏅߪߥ
߆ߞߚ‫ޕ‬
‫ޟ‬ᛩⓂ‫ ߪޠ‬O ߿ M ߦᲧߴࠆߣඨಽએਅߣዋߥߊ㧘୘ੱౝߦ߅޿ߡ߽ዋߥߊߥߞߡ޿ࠆ‫ࠇߎޕ‬
ࠄߩߎߣ߆ࠄ㧘T ߪᣂⷙߩᖱႎ⊒ାⴕേࠃࠅ߽㧘ᢥሼ⸒⺆ߦࠃࠆ෻ᔕⴕേ㧘߅ࠃ߮౒ᗵࠍ␜ߔᯏ⢻ߦ
ࠃࠆ෻ᔕⴕേ߇ᄙ޿௑ะߦ޽ࠆߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫᦬ޕ‬೎ߦ⷗ࠆߣ㧘㐿ᆎ 4 ࡩ᦬⋡߆ࠄߪߤߩ᦬߽‫ࡦࡔࠦޟ‬
࠻‫ߨ޿޿ޟ߿ޠ‬㧍‫ޟ߇ޠ‬ᛩⓂ‫ ࠍޠ‬਄࿁ߞߡ߅ࠅ㧘೨ㅀߩో૕ߩ௑ะߢ␜ߒߚࠃ߁ߦ‫ޟ‬ᛩⓂ‫✚ޠ‬ઙᢙ߇
― 30 ―
࿑ ᡰេ⠪ߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߨ޿޿ޟޠ࠻ࡦࡔࠦޟޠ‬㧍‫᦬ߩޠ‬೎ઙᢙ
Ⴧ߃ߚ 2013 ᐕ 8 ᦬ߦߪ㧘ઁ⠪ߣᲧߴߡ߽㕖Ᏹߦᄙߊ෻ᔕߒߡ޿ࠆߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫ޕ‬
A ߪ‫ߩޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ᐔဋઙᢙ߇⺞ᩏኻ⽎ߩਛߢᦨ߽ᄙ޿߇㧘
‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߨ޿޿ޟߣޠ‬㧍‫ઁߪޠ‬⠪ߣᲧߴߡ
߽ A ୘ੱౝࠍ⷗ߡ߽ዋߥ޿௑ะߦ޽ࠅ㧘ᢥሼ⸒⺆ࠍ૶ߞߚ෻ᔕ߇ᄙ޿ߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫᦬ޕ‬೎ߦ⷗ߡ߽㧘
㐿ᆎ 4 ࡩ᦬⋡એ㒠ߪߤߩ᦬߽‫߇ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ᄙߊߥߞߡ޿ࠆ‫ࠄ߇ߥߒ߆ߒޕ‬㧘⺞ᩏᦼ㑆ߩ⚳⋚ߦߪ‫޿ޟ‬
޿ߨ㧍‫߽ޠ‬Ⴧ߃ࠆ௑ะߦ޽ߞߚߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
OH ߪ‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫ߩޠ‬ᐔဋઙᢙ߇⺞ᩏኻ⽎ߩਛߢ 2 ⇟⋡ߦᄙ޿߇㧘
‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߪޠ࠻ࡦࡔࠦޟ߿ޠ‬㕖Ᏹߦ
ዋߥ߆ߞߚ‫ޕ‬3 ߟࠍวࠊߖߚᐔဋߩో૕ઙᢙ߽⺞ᩏኻ⽎ߩਛߢᦨ߽ዋߥ߆ߞߚ‫ࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬㧘OH
ߪ౒ᗵࠍ␜ߔᯏ⢻ࠍ૶ߞߚ෻ᔕⴕേࠍਛᔃߦ Facebook ߢߩᵴേࠍߒߡ޿ߚߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫᦬ޕ‬೎ߦ⷗
ߡ߽㧘࿶ୟ⊛ߦ‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫߇ޠ‬ᄙߊߥߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬
H ߪ‫ޟ‬ᛩⓂ‫߿߿ߪޠ‬ዋߥ޿߽ߩߩ㧘‫ߨ޿޿ޟޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬㧍‫⺞ߪޠ‬ᩏኻ⽎ߩਛߢᦨ߽ᄙߊ㧘3 ߟࠍว
ࠊߖߚᐔဋߩో૕ઙᢙ߽ઁ⠪ߣᲧߴߡ㕖Ᏹߦᄙ޿‫ࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬㧘H ߽ T ห᭽ߦᣂⷙߩᖱႎ⊒ାⴕേ
ࠃࠅ߽㧘ᢥሼ⸒⺆ߦࠃࠆ෻ᔕⴕേ߅ࠃ߮౒ᗵࠍ␜ߔᯏ⢻ࠍ૶ߞߚ෻ᔕⴕേ߇ᄙ޿௑ะߦ޽ࠅ㧘߹ߚ㕖
ᏱߦⓍᭂ⊛ߦ෻ᔕߒߡ޿ߚߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫᦬ޕ‬೎ߦ⷗ߡ߽㧘ߤߩ᦬߽‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬
‫߇ޠߨ޿޿ޟ‬ᄙߊ㧘
‫ࠦޟ‬
ࡔࡦ࠻‫ࠍ᦬ߪޠ‬ㅊ߁ᲤߦჇടߒߡ޿ߞߚߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫ޕ‬
ዏ㧘ᡰេ⠪߇ߤߩࠃ߁ߦ㑐ࠊߞߡ޿ߚߩ߆ࠍ᣿ࠄ߆ߦߒߡ߅ߊߚ߼㧘ᡰេ⠪ߩ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟޠ‬
‫᦬ߩޠ!ߨ޿޿ޟ‬೎ઙᢙࠍ࿑ 7 ߦ␜ߒߚ‫ޕ‬ᡰេ⠪ߪ㧘⺞ᩏᦼ㑆ో⥸ߦ߅޿ߡ‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫౒߁޿ߣޠ‬ᗵᯏ
⢻ࠍᄙ↪ߒߡ⺞ᩏኻ⽎ࠄߣ㑐ࠊߞߡ޿ࠆߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘1 ࡩ᦬⋡ߣ 2 ࡩ᦬⋡ߪ㧘ߘࠇએ㒠ߩ᦬
ߣᲧߴࠆߣ‫ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ઙᢙ߇ᄙߊߥߞߡ޿ࠆ߇㧘ߎࠇߪ Facebook ߢߩࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦߩᣇᴺ
ࠍ࠺ࡕࡦࠬ࠻࡟࡯࡚ࠪࡦ⊛ߦ⺞ᩏኻ⽎ߦ⷗ߖࠆߚ߼ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
એ਄ߩ୘ੱ೎ߩ௑ะ߆ࠄߪ㧘ᰴߩߎߣ߇ផኤߐࠇࠆ‫ޕ‬
O ߪ‫ޟ‬ᛩⓂ‫߇ޠ‬ᄙߊᣂⷙߩᖱႎࠍ⊒ାߔࠆߎߣߦⓍᭂ⊛ߢ㧘T㧘A㧘OH㧘H ߪᣂⷙߩᖱႎ⊒ାⴕേ
ߦᲧߴߡ㧘‫ߩߢޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬ᢥሼ⸒⺆ߦࠃࠆ෻ᔕⴕേ㧘‫ߨ޿޿ޟ‬㧍‫౒ߩߢޠ‬ᗵࠍ␜ߔᯏ⢻ߦࠃࠆ෻ᔕⴕ
േ߇㕖Ᏹߦᄙ߆ߞߚ‫ޕ‬M ߪ 3 ߟߩⴕേߦᄢ߈ߥᏅߪߥ߆ߞߚ‫ߪࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬㧘ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ
ᵴേ߳ߩෳടߩ઀ᣇߦߪ㧘⊒ାဳ㧘෻ᔕဳ㧘ဋⴧဳ߇޽ߞߚߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
T㧘A㧘OH㧘H ߪ෻ᔕⴕേࠍਛᔃߦ Facebook ߢߩᵴേࠍߔࠆ௑ะߦ޽ߞߚ‫ޕ‬T㧘A㧘H ߦߪᢥሼ⸒
⺆ߦࠃࠆ෻ᔕ߅ࠃ߮౒ᗵࠍ␜ߔᯏ⢻ߦࠃࠆ෻ᔕߩਔᣇ߇⷗ࠄࠇߚ߇㧘H ߪ⪺ߒߊᓟ⠪ߦ஍ߞߡ߅ࠅ㧘
ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦߦ૞↪ߔࠆ‫ߨ޿޿ޟ߿ޠ࠻ࡦࡔࠦޟ‬㧍‫ߥ߁ࠃߩޠ‬෻ᔕߩ઀ᣇߪ㧘୘ੱߦࠃߞߡ⇣
― 31 ―
なることが伺える。
(3)
「投稿」の形態
「投稿」の形態が,写真や動画を伴うものかどうか,写真を伴う場合には他のアプリを使って加工
したものを添付したのかどうかについて調べた。以下,形態については「本文のみ」
「写真有り(その
まま)」「写真有り(アプリ加工)」
「動画有り」と記す。表 5-1 と表 5-2 には,投稿形態と投稿者別の
「投稿」件数を示している。表 5-1 は調査対象と支援者との投稿形態を比較するために,形態別の「投
稿」総件数を 100%とした投稿形態の割合を示したもので,表 5-2 は調査対象および支援者それぞれ
の投稿形態の内訳を見るために,投稿者別の「投稿」総件数を 100%としたものである。
調査対象と支援者との「投稿」形態について見てみると,前述の全体の傾向においても示したよう
に,
「投稿」の総件数 268 件に対する調査対象の「投稿」が約 8 割と,それ自体が多いこともあり「本
文のみ」
「写真有り(そのまま)」
「写真有り(アプリ加工)
」
「動画有り」いずれの形態においても,調
査対象の投稿件数の方が支援者よりも多くなっている。
「写真有り(そのまま)」
「写真有り(アプリ加
工)」を合わせると約 9 割,
「動画」は投稿件数自体が非常に少ないものの 8 割強が調査対象の「投稿」
であった。調査対象の「本文のみ」は約 6 割で,他に比べると支援者との差は比較的小さい。
調査対象の「投稿」形態の内訳を見てみると,
「写真有り(そのまま)」が 5 割弱で最も多く,次い
で「本文のみ」が約 3 割,
「写真有り(アプリ加工)」が 2 割であった。
「動画あり」は全体の「投稿」
件数も非常に少なく,調査対象内においても 1 割を遙かに下回っている。支援者については,「本文
のみ」が約 7 割と圧倒的に多かった。
以上のことから,次のことが推察される。
「本文のみ」の投稿者間の差が他の形態に比べて比較的小さいのは,支援者に「本文のみ」の「投
稿」が多かったためである。これは,集いの開催案内や連絡などの情報を発信する事が多かったから
であると考えられる。それに対して,調査対象は,「写真有り(そのまま)」が支援者と比べても非常
に多く,内訳でも半数近くを占めていた。また「写真有り(アプリ加工)」
「動画有り」と合わせると,
表5ー1
投稿形態(調査対象と支援者との投稿形態の比較)
投稿形態
調査対象投稿件数
本文のみ
67(63%)
写真有り(そのまま)
98(89%)
写真有り(アプリ加工)
42(93%)
動画有り
5(83%)
投稿者別投稿総件数
212(79%)
( )は形態別投稿総件数に対する割合を示す。
表5ー2
支援者投稿件数
40(37%)
12(11%)
3(7%)
1(17%)
56(21%)
形態別投稿総件数
107(100%)
110(100%)
45(100%)
6(100%)
268(100%)
投稿形態(調査対象,支援者それぞれの投稿形態の内訳)
投稿形態
調査対象投稿件数
本文のみ
67(32%)
写真有り(そのまま)
98(46%)
写真有り(アプリ加工)
42(20%)
動画有り
5(2%)
投稿者別投稿総件数
212(100%)
( )は投稿者別投稿総件数に対する割合を示す。
― 32 ―
支援者投稿件数
40(72%)
12(21%)
3(5%)
1(2%)
56(100%)
形態別投稿総件数
107(40%)
110(41%)
45(17%)
6(2%)
268(100%)
౮⌀߿േ↹ࠍ઻ߞߚ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ ⚂ߪޠ‬7 ഀߦߥࠆ‫ࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬㧘⺞ᩏኻ⽎ߪᣂⷙߩᖱႎࠍ⊒ାߔࠆ㓙ߦ
ⷞⷡ⊛ᖱႎࠍઃਈߒߚ㧘߽ߒߊߪⷞⷡ⊛ᖱႎࠍਥ૕ߣߒߚᖱႎࠍ⊒ାߔࠆ௑ะ߇޽ࠆߣ⸒߃ࠆ‫ޕ‬
⺞ᩏኻ⽎ߦ߅ߌࠆ౮⌀ࠍ઻߁‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߪߢޠ‬㧘Facebook ࠕࡊ࡝ߢ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ࠆߔޠ‬㓙ߦ౮⌀᠟ᓇ߇ߢ߈
ࠆᯏ⢻ࠍ૶ߞߚࠅ㧘iPad ߩࠞࡔ࡜ᯏ⢻ߢ᠟ᓇߒߡ߅޿ߚ౮⌀ࠍߘߩ߹߹‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߥߢߌߛࠆߔࠅߚߒޠ‬
ߊ㧘ⶄᢙߩ౮⌀ࠍࡈࠜ࠻ࡈ࡟࡯ࡓߦ㈩⟎ߒߡ 1 ᨎߦߒߚࠅ㧘ಾࠅᛮ޿ߡࠦ࡜࡯ࠫࡘߒߚࠅߔࠆࠕࡊ࡝
ࠍ૶ߞߡടᎿߒߚ‫ޟ‬౮⌀᦭ࠅ㧔ࠕࡊ࡝ടᎿ㧕‫ ߽ޠ‬2 ഀ޽ߞߚ‫ޕ‬Ყセ⊛◲නߥᣇᴺߦࠃࠆ‫ޟ‬ᛩⓂ‫ߩ߳ޠ‬
ⷞⷡ⊛ᖱႎߩઃਈߛߌߢߥߊ㧘ઁߩࠕࡊ࡝ࠍ↪޿ߡ Facebook ߦ⊒ାߔࠆᖱႎߩ೨Ḱ஻ࠍߔࠆߣ޿߁㧘
ⶄ㔀ߥࠕࡊ࡝ߩᵴ↪߽ߢ߈ߡ޿ߚߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
㧞㧚ࠕࡦࠤ࡯࠻⺞ᩏ
㧔1㧕 iPad ૶↪㗫ᐲ
⴫ 6 ߦߪ㧘
‫ޟ‬iPad ߩ૶↪㗫ᐲ‫ߦޠ‬㑐ߔࠆ࿁╵ߩౝ⸶ࠍ␜ߒߡ޿
ࠆ‫ోޕ‬࿁╵ᢙ 38 ߩ߁ߜ‫ޟ‬Ფᣣ‫ ߇ߩߚ߃╵ߣޠ‬20㧔53㧑㧕ߣᦨ߽
ᄙߊ㧘ᰴ޿ߢ‫ޟ‬ㅳߦ 2ޯ3 ᣣ‫ ߇ޠ‬16㧔42㧑㧕㧘
‫ޟ‬ㅳߦ 1 ᣣએਅ‫ߪޠ‬
2㧔5㧑㧕ߢ޽ࠅ㧘૶↪㗫ᐲߪ᭎ߨ㜞߆ߞߚߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬
⴫ 7 ߦߪ㧘⺞ᩏኻ⽎೎ߩ૶↪㗫ᐲߦ㑐ߔࠆ࿁
⴫ ૶↪㗫ᐲ
૶↪㗫ᐲ
ԘᲤᣣ
ԙㅳߦ 2ޯ3 ᣣ
Ԛㅳߦ 1 ᣣએਅ
ᑧߴᢙ
20
16
2
⴫ ⺞ᩏኻ⽎೎ߩ૶↪㗫ᐲ
╵ࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬A ߪ 2013 ᐕ 1 ᦬ߣ 4 ᦬ߦ‫ޟ‬ㅳ
O
M
T
2012 ᐕ 12 ᦬
Ԙ
Ԙ
ԙ
2013 ᐕ 01 ᦬
ԙ
Ԙ
ԙ
2᦬
ԙ
ԙ
Ԙ
3᦬
ԙ
Ԙ
Ԙ
4᦬
Ԙ
Ԙ
5᦬
̅
ԙ
6᦬
Ԙ
Ԙ
7᦬
Ԙ
Ԙ
8᦬
Ԙ
Ԙ
ԘᲤᣣ㧘ԙㅳߦ 2ޯ3 ᣣ㧘Ԛㅳߦ 1 ᣣએਅ
ߦ 1 ᣣએਅ‫ߣޠ‬࿁╵ߒߡ޿ࠆ߇㧘᦭⡯⠪ߢ޽ࠅ
ᒰ⹥᦬ߩࠕࡦࠤ࡯࠻ߦߪᄙᔔߢ޽ߞߚߎߣ߇ㅊ
⸥ߐࠇߡ޿ߚ‫ޕ‬4 ᦬ߪ FAX ߢࠕࡦࠤ࡯࠻ߦ࿁╵
ߒߡߊࠇߚ߇㧘㓸޿ߪ઀੐ߩㇺวߢᰳᏨߒߡ޿
ࠆ‫ޟߪߢ᦬ߩઁߩߘޕ‬ㅳߦ 2ޯ3 ᣣ‫߇ޠ‬ᄙ޿௑
ะߦ޽ࠆ‫ޕ‬
A
ԙ
Ԛ
ԙ
ԙ
Ԛ
Ԙ
ԙ
Ԙ
ԙ
OH
H
ԙ
ԙ
ԙ
ԙ
Ԙ
Ԙ
Ԙ
Ԙ
㐿ᆎᒰೋߪ‫ޟ‬Ფᣣ‫ߣޠ‬࿁╵ߒߡ޿ߚ O ߪ㧘2
ࡩ᦬⋡એ㒠‫ޟ‬ㅳߦ 2ޯ3 ᣣ‫↪૶ߣޠ‬ᣣᢙ߇ᷫዋߒߡ޿ࠆߩ߇ࠊ߆ࠆ‫ޕ‬O ߽ߘߩℂ↱ࠍᦠ޿ߡ߅ࠅ㧘᦭
⡯⠪ߢߪߥ޿߇⥄ᴦળ߿↸ౝળߩᓎഀ߇ᄙߊ㧘߹ߚ⿰๧ߩ⠌޿੐߽ⶄᢙ޽ࠆߥߤߒߡ㧘ᤨ㑆⊛ߥ૛⵨
߇ᜬߡߥ޿ߣߩߎߣߢ޽ߞߚ‫ޕ‬OH ߪෳടᦼ㑆ࠍㅢߒߡ‫ޟ‬ㅳߦ 2ޯ3 ᣣ‫ߣޠ‬࿁╵ߒߡ߅ࠅ㧘ኅߢߪਥߦ
PC ࠍ૶ߞߡ޿ࠆߎߣ߇ iPad ࠍᲤᣣ૶ࠊߥ޿ℂ↱ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬M ߿ T ߪ᭎ߨ‫ޟ‬Ფᣣ‫ߢޠ‬㧘૗ᐲ߆‫ޟ‬ㅳ
ߦ 2ޯ3 ᣣ‫ߣޠ‬࿁╵ߒߡ޿ࠆ߇㧘ߘߩℂ↱ߥߤߪ⸥タߐࠇߡ޿ߥ߆ߞߚ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߩߎߣ߆ࠄ㧘޽߹ࠅ૶↪ߢ߈ߡ޿ߥ޿ߣᗵߓࠆߦߪ୘ੱᏅ߇޽ࠆߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬O ߿ OH
ߪࠊߑࠊߑℂ↱ࠍ⸥ㅀߒߡ߅ࠅ㧘߹ߚߘߩౝኈߪᑯ⸃ߣฃߌขࠆߎߣ߇ߢ߈ࠆߎߣ߆ࠄ‫ޟ‬ㅳߦ 2ޯ3
ᣣ‫↪૶ߪߢޠ‬㗫ᐲ߇ૐ޿ߣᗵߓߡ޿ࠆߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫ߦࠇߘޕ‬ኻߒ M ߿ T ߪ,‫ޟ‬ㅳߦ 2ޯ3 ᣣ‫ߡ޿ߟߦޠ‬
․ߦ૗߽ᗵߓߡ޿ߥ޿ߣផኤߐࠇࠆ‫ޕ‬A ߪ‫ޟ‬ㅳߦ 1 ᣣએਅ‫ߡ޿ߟߦޠ‬ᑯ⸃ߣߒߡߩℂ↱ࠍ⸥ㅀߒߡ߅
ࠅ㧘૶↪㗫ᐲ߇ૐ޿ߣᗵߓߡ޿ࠆߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
H ߪෳടᦼ㑆ࠍㅢߒߡ‫ޟ‬Ფᣣ‫ߣޠ‬࿁╵ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬ᠲ૞ࠨࡐ࡯࠻ߩߚ߼ H ቛࠍ⸰໧ߒߚ㓙ߦ㧘ࡁ࡯࠻
― 33 ―
ဳ PC ߽ዬ㑆ߦ⟎޿ߡ޽ࠆ߇⿠േߦᤨ㑆߇
߆߆ࠆߚ߼᳇シߦ೑↪ߒࠃ߁ߣ޿߁ᗵⷡߦ
ߥࠄߥ޿ߣ⹤ߒߡ߅ࠅ㧘⍍ᤨߦ⿠േߔࠆ
iPad ࠍࠃߊ૶ߞߡ޿ߚ‫ޕ‬M ߿ T ߽‫ޟ‬Ფᣣ‫ޠ‬
ߣ࿁╵ߒߡ޿ࠆ᦬߇ᄙ޿߇㧘ᓟㅀߔࠆ
‫ޟ‬iPad ߩ೑ὐ‫߽ߡ޿߅ߦޠ‬㧘‫ࡀ࡯࠲ࡦࠗޟ‬
࠶࠻ߩ೑↪ᤨ߽⿠േ߇ㅦ޿㧔M㧕‫ࠦ࠰ࡄޟޠ‬
ࡦߣ㆑޿ᚻシߦ૶߃ࠆߎߣ㧔T㧕‫⸥ߣޠ‬ㅀߒ
ߡ޿ߚ‫ޕ‬
㧔2㧕 ࠃߊ૶ߞߚࠕࡊ࡝
⴫ 8 ߦߪ㧘⺞ᩏᦼ㑆ਛߦ⺞ᩏኻ⽎߇ࠃߊ
૶ߞߚࠕࡊ࡝ࠍ⒳㘃ߏߣߦಽ㘃ߒ㧘⺞ᩏኻ
⽎ߩ⺕߇‫ߡߒߣޠ࡝ࡊࠕߚߞ૶ߊࠃޟ‬࿁╵
ߒߚ߆ࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
⺞ᩏኻ⽎߇‫ ߪޠ࡝ࡊࠕߚߞ૶ߊࠃޟ‬18
ߩಽ㘃㗄⋡ߦᄢ೎ߔࠆߎߣ߇ߢ߈ࠆ‫ޕ‬18 ߩ
ಽ㘃㗄⋡ߪ㧘SNS㧘ࡔ࠶࠮ࡦࠫࡖ࡯㧘ࠗࡦ
࠲࡯ࡀ࠶࠻㧘౮⌀/ࡆ࠺ࠝ㧘㖸ჿ/േ↹㧘࠽
ࡆࠥ࡯࡚ࠪࡦ㧘࡚ࠪ࠶ࡇࡦࠣ㧘ࠬࠤࠫࡘ࡯
࡞㧘ࡔࡕ㧘ᤨ⸘㧘㔚ሶᦠ☋㧘ㄉᦠ㧘ᢎ⢒㧘
ࠥ࡯ࡓ㧘㖸ᭉ㧘ᄤ᳇੍ႎ㧘ᢱℂ㧘⽷ᒻ▤ℂ
࿑ ࠕࡊ࡝ߩ⒳㘃㧘ฬ⒓㧘࿁╵⠪
ಽ㘃㗄⋡
SNS
メッセンジャー
インターネット
ࠕࡊ࡝ฬ⒓
Facebook
Skype
Safari
メール
写真/ビデオ
カメラ
写真
フォトフレーム
InstaFrame
Pic Frame
音声/動画
YouTube
ネットラジオ
radiko.jp
Music Tube
ナビゲーション
GoogleMaps
いつも NAVI
周辺検索ナビ
乗り鉄撮り鉄
ショッピング
App Store
iTunesStore
スケジュール
カレンダー
リマインダー
メモ
メモ
ホワイトボード
時計
時計
電子書籍
iBooks
辞書
大辞林
教育
漢字力診断
Real 英会話
ゲーム
囲碁
ゲーム*
Most Wanted
Stick Pick
音楽
ミュージック
天気予報
そら案内
料理
クックパッド
3 分クッキング
財形管理
Cash Flow Free
*ゲームの正式名称は不明
࿁╵⠪
O,M,T,A,OH,H
M
M,T,OH,H
O,M,OH
O,M,T,A,OH
T,A,OH
M,T
T,A
M
O,M,T,H
T,OH
T
A
M,T,A
M
M
M
M,T
T
M,T,A
M,T,A,H
M,A
T,A
T
M,T
O
M,A,H
M
M
H
M
OH
T,H
M
O,H
T
A
ᑧߴᢙ
35
1
11
5
14
6
4
3
1
5
3
1
1
7
3
1
1
2
1
12
11
8
7
2
4
1
8
3
3
2
1
1
3
3
4
4
2
ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ࠕࡦࠤ࡯࠻ో૕ߢ 1 ࿁એ਄ߩ⸥タ߇޽ߞ
ߚࠕࡊ࡝ߪ 37 ୘ߢ޽ࠆ‫⺞ᧄޕ‬ᩏߩᵴേߢ૶↪ߒߚࠕࡊ࡝ߢ޽ࠆ‫ޟ‬Facebook㧔SNS㧕‫ߪޠ‬㧘ᒰὼߩߎߣ
ߥ߇ࠄోຬߦࠃߊ૶ࠊࠇߡ޿ߚ‫ޕ‬
‫࡜ࡔࠞޟ‬㧔౮⌀/ࡆ࠺ࠝ㧕‫ߪޠ‬㧘⺞ᩏኻ⽎ߩ߁ߜ 5 ฬߦࠃߊ૶ࠊࠇߡ޿
ߚ‫ޟޕ‬Safari㧔ࠗࡦ࠲࡯ࡀ࠶࠻㧕‫ޟޠ‬YouTube㧔㖸ჿ/േ↹㧕‫࡯࠳ࡦࠗࡑ࡝ޟޠ‬㧔ࠬࠤࠫࡘ࡯࡞▤ℂ㧕
‫ ߩޠ‬3
ߟߩࠕࡊ࡝ߪ 4 ฬߦ㧘
‫࡞࡯ࡔޟ‬㧔ࠗࡦ࠲࡯ࡀ࠶࠻㧕‫ޠ‬
‫ޟ‬౮⌀㧔౮⌀/ࡆ࠺ࠝ㧕
‫ޠ‬
‫ޟ‬GoogleMaps㧔࠽ࡆࠥ࡯ࠪ
࡚ࡦ㧕‫࡯࠳ࡦ࡟ࠞޟޠ‬㧔ࠬࠤࠫࡘ࡯࡞▤ℂ㧕‫ޟޠ‬iBooks㧔㔚ሶᦠ☋㧕‫ޟޠ‬ṽሼജ⸻ᢿ㧔ᢎ⢒㧕‫ ߩޠ‬6 ߟߩࠕ
ࡊ࡝ߪ 3 ฬߦࠃߊ૶ࠊࠇߡ޿ߚ‫⺞ޕ‬ᩏኻ⽎ߩ߁ߜ 2 ฬ߇ࠃߊ૶ߞߡ޿ߚߩߪ㧘‫ࡓ࡯࡟ࡈ࠻ࠜࡈޟ‬㧔౮
⌀/ࡆ࠺ࠝ㧕‫ޠ‬
‫ޟ‬InstaFrame㧔౮⌀/ࡆ࠺ࠝ㧕‫ޠ‬
‫ࠝࠫ࡜࠻࠶ࡀޟ‬㧔㖸ჿ/േ↹㧕‫ޠ‬
‫ޟ‬App Store㧔࡚ࠪ࠶ࡇࡦࠣ㧕‫ޠ‬
‫ࡕࡔޟ‬㧔ࡔࡕ㧕‫ޠ‬
‫࠼࡯ࡏ࠻ࠗࡢࡎޟ‬㧔ࡔࡕ㧕‫ޠ‬
‫ࠢ࠶ࠫ࡯ࡘࡒޟ‬㧔㖸ᭉ㧕‫ޠ‬
‫࠼࠶ࡄࠢ࠶ࠢޟ‬㧔ᢱℂ㧕‫ޕߚߞ޽ߢޠ‬
ߘߩઁ㧘1 ฬ߇૶↪ߒߡ޿ߚࠕࡊ࡝ߪ 18 ୘ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ᧄ⺞ᩏߢ૶↪ߒߚ‫ޟ‬Facebook‫ޟߩߘߣޠ‬ᛩⓂ‫ߦޠ‬㑐ㅪߔࠆ౮⌀/ࡆ࠺ࠝ㑐ଥߩࠕࡊ࡝߇ࠃߊ૶ࠊࠇ
ߡ޿ߚߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫ޕ‬࿁╵ᑧߴᢙࠍ⷗ߡ߽㧘
‫ޟ‬Facebook‫ ߇ޠ‬35 ߣ࿶ୟ⊛ߦᄙߊ㧘
‫ ߇ޠ࡜ࡔࠞޟ‬14 ߣ 2
― 34 ―
⇟⋡ߦᄙߊ㧘ᄖ⊒⊛േᯏ߇ࠕࡊ࡝ߩ૶↪ࠍᒝߊ⺃⊒ߔࠆߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
‫࠳ࡦ࡟ࠞޟ߿ޠ࡯࠳ࡦࠗࡑ࡝ޟ‬
࡯‫▤࡞࡯ࡘࠫࠤࠬߚߞ޿ߣޠ‬ℂ࠰ࡈ࠻ߪ 3~4 ฬߦ૶ࠊࠇߡ߅ࠅੱ᳇߇㜞޿ࠕࡊ࡝ߢ޽ࠆߣ⸒߃ࠆ‫ޕ‬࿁
╵ᑧߴᢙߣวࠊߖߡߺࠆߣ‫ ߪޠ࡯࠳ࡦ࡟ࠞޟ‬1 ੱ޽ߚࠅߢᐔဋߒߡ߽ 4 ࿁⸥タߐࠇߡ޿ߚߎߣߦߥࠅ㧘
ઁߣᲧߴࠆߣࠃߊ૶ߞߚ᦬߇ᄙ޿ߎߣ߇ࠊ߆ࠆ‫ޕ‬
ಽ㘃㗄⋡೎ߢߪ㧘౮⌀/ࡆ࠺ࠝ㑐ଥߩࠕࡊ࡝߇ 5 ⒳㘃ߢ޽ࠅ㧘ߘߩ߁ߜߩ 3 ߟ߇౮⌀ടᎿኾ↪ߩࠕࡊ
࡝ߢ㧘ߘࠇࠄࠍࠃߊ૶ߞߡ޿ߚߣ࿁╵ߒߚߩߪ㧘M㧘T㧘A ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬㖸ჿ/േ↹ߪ 4 ⒳㘃ߢ㧘T ߪߘ
ߩ߁ߜ 3 ߟࠍ⸥タߒߡ޿ߚ‫ ߽ࡦ࡚ࠪ࡯ࠥࡆ࠽ޕ‬4 ⒳㘃޽ࠆ߇㧘‫ޟ‬GoogleMaps‫ࠍޠ‬㒰޿ߡ M ߛߌ߇ࠃ
ߊ૶ߞߡ޿ߚߣ࿁╵ߒߚࠕࡊ࡝ߢ޽ࠆ‫ ߽ࡓ࡯ࠥޕ‬4 ⒳㘃޽ࠆ߇㧘ߤࠇ߽ 1 ฬ߇⸥タߒߚࠕࡊ࡝ߢ޽ࠆ‫ޕ‬
౮⌀/ࡆ࠺ࠝ㑐ଥߩ⒳㘃߇ᄙ޿ߩߪ㧘Facebook ߦᛩⓂߔࠆߚ߼ߩ౮⌀ࠍടᎿߔࠆߚ߼ߢ޽ߞߚߣ⠨߃
ࠄࠇࠆ‫ޕ‬㖸ჿ/േ↹߿࠽ࡆࠥ࡯࡚ࠪࡦߪ iPad ߩࠃ߁ߥ࠲ࡉ࡟࠶࠻߿ PC ߥߤ ICT ᯏེ߇ᓧᗧߣߔࠆ․
ᓽ⊛ߥࠫࡖࡦ࡞ߢ㧘߹ߚࠥ࡯ࡓߪ৻⥸⊛ߦੱ᳇ߩ㜞޿ࠫࡖࡦ࡞ߢ޽ࠆ‫ޕ‬
‫ߩޠ࡝ࡊࠕߚߞ૶ߊࠃޟ‬⒳㘃߇ᄙ᭽ߛߞߚߩߪ M ߢ 22 ⒳㘃ߢ޽ߞߚ‫ߩߘޕ‬ᰴߪ T ߢ 19 ⒳㘃㧘⛯
޿ߡ A ߇ 16 ⒳㘃ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬O ߪ 6 ⒳㘃㧘OH㧘H ߪ 7 ⒳㘃ߣ㧘M㧘T㧘A ࠃࠅ߽ዋߥ޿ߩߪ㧘ෳടᦼ
㑆߇⍴߆ߞߚߚ߼ߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ޕ‬
㧔3㧕
ࠃ߆ߞߚߎߣ
⴫ 9 ߦߪ iPad ࠍ૶ߞߡߺߡ‫ߦޠߣߎߚߞ߆ࠃޟ‬㑐ߔࠆಽ㘃㗄⋡㧘⸥ㅀઙᢙ㧘࿁╵଀ࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
✚⸥ㅀઙᢙߪ 55 ઙߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
‫࡯࠳ࡦ࡟ࠞޟ‬㧘࡝ࡑࠗࡦ࠳࡯ߢࠬࠤࠫࡘ࡯࡞▤ℂ߇ࠃߊߢ߈ߚ‫ޟ߿ޠ‬Safari
ߢ߆ࠄࠊ߆ࠄߥ޿ߎߣࠍ⺞ߴࠆߎߣ߇ߢ߈ߚ‫ޠ‬
ߥߤ⺞ᩏኻ⽎⥄りߦ㑐ࠊࠆ‫ⴕޟ‬േ㧔୘ੱ㧕‫ޠ‬
߇ 24 ઙ㧔44㧑㧕
ߣᦨ߽ᄙߊ㧘୘ੱߩⴕേߦ߅޿ߡ iPad ࠍᵴ↪ߢ߈ߚߎߣࠍࠃ߆ߞߚߣᗵߓߡ޿ࠆߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬
ᰴ޿ߢ㧘‫ޟ‬Facebook ߢ߹ߚ෹ߛߜ߇Ⴧ߃ߡሜߒ޿ߣᕁ߁‫⊝ޟ߿ޠ‬᭽ߩᭉߒ޿ᖱႎߦ޿߿ߐࠇ߹ߒߚ‫ޠ‬
ߥߤ‫ޟ‬ᖱᗧ‫ޠ‬㕙ߢࠃ߆ߞߚߣᗵߓߡ޿ࠆߩ߇ 12 ઙ㧔22㧑㧕ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ߘߩઁ㧘‫ޟ‬ᣥ෹߆ࠄߩㅪ⛊ߥߤ Facebook ߢߣࠇࠆࠃ߁ߦߥߞߚ‫⃻ޟޠ‬௝ߒߡ㑐ଥ⠪ߦ౮⌀ࠍឭଏߒ
ߚ‫ઁߩߤߥޠ‬⠪ߣߩ㑐ଥࠍ઻߁‫ⴕޟ‬േ㧔ખ㑆㧕
‫ ߇ޠ‬7 ઙ㧔13㧑㧕㧘
‫ޟ‬៤Ꮺߦଢ೑ߢᚭᄖߢߩ೑↪‫ޠ‬
‫ޟ‬౮⌀
ߩ PC ߳ߩขࠅㄟߺ߇࠺ࠫࠞࡔࠃࠅࠬࡓ࡯࠭ߦ޿ߊ‫․ᧃ┵ޟߩߤߥޠ‬ᕈ‫ ߇ޠ‬8 ઙ㧔15㧑㧕㧘
‫ޟ‬ዋߒߕߟ
ߛ߇㧘⥄ಽߥࠅߩㅴᱠ߇ᗵߓࠄࠇࠆ㧔૶޿ᣇߥߤ㧕‫ޟ߿ޠ‬iPhone ߇૶޿߿ߔߊߥߞߚ‫⥄ߩߤߥޠ‬Ꮖߩ
‫ޟ‬ㅴᱠ࡮⊒ዷ‫ ߇ޠ‬4 ઙ㧔7㧑㧕ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߩߎߣ߆ࠄ㧘‫ⴕޟ‬േ㧔୘ੱ㧕‫ߩޠ‬ᚑ㐳߿‫ޟ‬ᖱᗧ‫ޠ‬㕙߳ߩࠃ޿ᓇ㗀߇㧘ࠃ߆ߞߚߎߣߣߣࠄ߃ࠄ
⴫ ࠃ߆ߞߚߎߣ
分類項目
行動(個人)
行動(仲間)
端末特性
情意
進歩・発展
記述件数
24
7
8
12
4
記述例
カレンダー,リマインダーでスケジュール管理がよくできた
旧友からの連絡など Facebook でとれるようになった
携帯に便利で戸外での利用
Facebook でまた知り合いが増えて嬉しいと思う
少しずつだが,自分なりの進歩が感じられる(使い方など)
― 35 ―
れている傾向があることがわかった。
O は回答した 1 から 4 のアンケートを通じて,町内,校区,家庭のイベントでカメラ機能を用いて
写真を撮り(「行動(個人)」
),他者や家族と閲覧したり現像して配ったりした(「行動(仲間)
」
)こと
で,周囲から感謝されて嬉しかった(「情意」
)ことをよかったこととしてあげていた。
M はアンケート 1 においては,携帯性や電源操作の簡易性(「端末特性」)がよかったと回答してい
る。その後のアンケートでは,iPad の練習的操作ではなく趣味など自己の生活において実際に活用で
きた(「行動(個人)」)ことや旧友との連絡などで SNS を活用できた(「行動(仲間)」)ことといっ
た,主に iPad の利用が行動に活きた面をよかったと感じていた。
T は読書や映画,料理など生活上でのアプリの活用(「行動(個人)
」),SNS を通した他者との関わ
りが増加したことへの喜びや刺激を受けた(「情意」)ことに加え,使い方が少しずつ進歩しているこ
とやスマートフォン操作への技能の転移(「進歩・発展」)をよかった点としてあげていた。
A は SNS で他者の投稿やコメントを読むのが楽しいことや読んだ内容に癒やされるなど「情意」
面でよかったと感じていた割合が一番高かった。A の 15 件の記述のうち 7 件が同分類項目に該当す
る。また,iPad でアプリや SNS を使用するなど,これまで考えてもみなかった体験ができたことや,
アプリの利用がストレス解消につながり仕事の効率がアップした(「進歩・発展」)ことについてもよ
かったことと感じていた。
OH は回答したアンケート数は 4 であったが,その全てにおいて PC と比べて写真の縮小や動画の
送信が簡易であったなど「端末特性」に関して iPad を使ってみたよさを感じていた。
H も回答したアンケート数は 4 であったが,主にアプリを使って調べ物をしたり映画を観たりする
(「行動(個人)」)ことができた点をよかったと感じていた。
(4)
困ったこと
表 10 には iPad を使ってみて「困ったこと」に関する分類項目,記述件数,記述例を示している。
総記述件数は 35 件であった。
「合成&コラージュ(アプリ)の使い方がわからなかった」や「Facebook
の投稿記事の修正がわからなかった」など「アプリの操作方法」が 17 件(50%)と最も多かった。
「画
面が縦横と動き出したこと」や「キーボードが変なところを触って分割されたり固定されたりしたこ
と」などの「端末操作方法」が 7 件(21%),
「バッテリーがもっと長持ちするとよい」
「iPad の材質
が滑りやすい」など「端末特性」が 4 件(12%),
「その時わかったつもりでも時間が経つとわからな
表 10
分類項目
行動(個人)
行動(仲間)
端末特性
端末操作方法
アプリの情報
アプリの操作方法
記述件数
2
2
5
6
2
17
困ったこと
記述例
その時わかったつもりでも時間が経つとわからなくなる
Facebook の使い方をメンバーに教えること
バッテリーがもっと長持ちするとよい
画面が縦横と動き出したこと
エクセルの入れ替えや計算ができるものを探しています
合成&コラージュ(アプリ)の使い方がわからなかった
― 36 ―
くなる(「行動(個人)」)」,「Facebook の使い方をメンバーに教えること(「行動(仲間)」)」がそれ
ぞれ 2 件(6%),「エクセルの入れ替えや計算ができるものを探しています」といった新しいアプリ
や使いたいアプリを取捨選択するための「アプリ情報」の集収に困ったという回答が 2 件(6%)で
あった。
これらのことから,調査対象における iPad を使ってみて「困ったこと」のほとんどは,アプリや
iPad 本体の操作に関する事柄であったことがわかった。
「行動(仲間)」に分類される「Facebook の使い方をメンバーに教えること」と記述した M のそ
れ以前のアンケートを見てみると,Facebook で趣味仲間を構成メンバーとするグループを作成し活
用を試みていた。また同グループのメンバーである O も,M が「Facebook の使い方をメンバーに教
えること」が困難だと記述した一月後のアンケートにおいて,
「友だちがどこまでできているのか,ど
の程度のところまで通じているのかがわからない」と記述していた。これらは,SNS における他者と
のコミュニケーションがアプリ使用に関する力量や理解と関係が深いことを示していると言える。
「行動(個人)」における困ったこととして記述されていたのは,時間がたつと操作方法を忘れしま
うことやパスワードを忘れてしまうことで,これらは PC やタブレットなどの ICT 機器の利用におい
て日常的に見られる課題であると言える。
(5)
自身の変化
表 11 には,アンケート調査日から次の調査日までの 1 ヶ月間の活動における「自身の変化」につ
いて訊ねた項目に関する分類項目,記述件数,記述例を示している。総記述件数は 26 件であった。
「自
由に気楽にさわれるようになりましたかな?!」や「新しいことにチャレンジしたいという進歩があり
ました」などの「進歩・発展」において自身の変化を認識している件数が 8 件(31%)と最も多かっ
た。次いで「Facebook にアップする回数が増えた」や「町内の催し物があるときは必ず iPad を持参」
など「行動(個人)」の変化が 7 件(27%)であった。自身の変化については,活動開始から数えて 3
ヶ月目〜6 ヶ月目にかけて回答を求めたものであるが,
「使い慣れたアプリだけは使おうと思うが,そ
れ以外はなかなか使うことができない」や「ちょっと中休み中です」など意欲や活動が「停滞」気味
になったと自身の変化を捉えている件数が 5 件(19%)であった。その他,「もっとマルチな使い方
があるのでは?」や「iPad は時代に何とかついて行くために役立つ」などの「気づき」があったこと
で自身の変化を捉えている件数が 3 件(12%),「iPad を開くのが前回に比べて楽しくなりました」
などの「情意」の変化が 2 件(8%),
「新たなグループの立ち上げをしたこと」という「行動(仲間)」
表 11
分類項目
行動(個人)
行動(仲間)
進歩・発展
気づき
情意
停滞
記述件数
7
1
8
3
2
5
自身の変化
記述例
Facebook にアップする回数が増えた
Facebook で新たなグループの立ち上げをした
自由に気楽にさわれるようになりましたかな?!
もうちょっとマルチな使い方があるのでは?
iPad を開く楽しみ
使い慣れたアプリは使おうと思うが,それ以外はなかなか使うことができない
― 37 ―
߇ 1 ઙ㧔4㧑㧕ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߩߎߣ߆ࠄ㧘iPad ࠍ૶ߞߚᵴേߢ⥄り߇ᄌൻߒߡ޿ࠆߣ⹺⼂ߔࠆߩߪ㧘
‫ޟ‬ㅴᱠ࡮⊒ዷ‫ࠍޠ‬ᗵ
ߓߚߣ߈߿‫ⴕޟ‬േ㧔୘ੱ㧕‫ߦޠ‬ᚑ㐳߇⷗ࠄࠇߚߣ߈߇ᄙ޿ߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬
୘ੱ೎ߦ⷗ࠆߣ㧘O ߪ‫ⴕޟ‬േ㧔୘ੱ㧕‫ޠ‬㧘T ߣ A ߪ‫ޟ‬ㅴᱠ࡮⊒ዷ‫ޠ‬㧘H ߪ‫ޟ‬ᖱᗧ‫ߦޠ‬㑐ߔࠆ⸥ㅀ߇߶
ߣࠎߤߢ޽ߞߚ‫ޕ‬M ߪ‫ⴕޟ‬േ㧔୘ੱ㧕‫ޠ‬㧘‫ⴕޟ‬േ㧔ખ㑆㧕‫ޠ‬㧘‫ޟ‬ㅴᱠ࡮⊒ዷ‫ޠ‬㧘‫ޟ‬᳇ߠ߈‫ߣޠ‬᭽‫ޕߚߞ޽ߢޘ‬
OH ߪ‫ޟ‬஗ṛ‫ޠ‬᳇๧߳ߣᄌൻߒߡ޿ࠆ᭽ሶߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
㧔6㧕 ↢ᵴࠬ࠲ࠗ࡞߳ߩᓇ㗀
iPad ࠍ૶ߞߡߺࠆߎߣߢ㧘↢ᵴࠬ࠲ࠗ࡞ߦߤߩࠃ߁ߥᓇ㗀߇޽ߞߚ߆ߦߟ޿ߡ⸙ߨߚ‫ޕ‬࿁╵ߒߚߩ
ߪ 5 ฬߢ޽ߞߚ‫ޕ‬M ߪ‫߽ߦߊⴕߦߎߤޟ‬ᜬߜᱠ߈౮⌀߿ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ࠷࡯࡞ߣߒߡᵴ↪ߔࠆࠃ
߁ߦߥߞߚ‫ߣߎޠ‬㧘T ߪ‫ޟ‬૗߆࿎ߞߚᤨ㧘⺞ߴߡߺࠃ߁ߣߔࠆࠃ߁ߦߥߞߚ‫ߣߎޠ‬㧘A ߪ‫ޟ‬1 ੱߩᤨ
㑆ࠍ᳇ᭉߦㆊߏߖࠆࠃ߁ߦߥߞߚ‫ޟߣߣߎޠ‬⡯႐ߢ⹤㗴ߠߊࠅ߇ߢ߈ߡ޿ࠆ‫ߣߎޠ‬㧘OH ߪ‫ߦߎߤޟ‬
ߢ߽ iPad ࠍᜬߞߡ⒖േߒߡ޿ࠆ‫ߣߎޠ‬㧘H ߪ‫ᤨޟ‬㑆߇޽ࠆᥜߥߣ߈ߪ iPad ߢㆆ߱ࠃ߁ߦߥߞߚ‫ߎޠ‬
ߣߣ⸥ㅀߒߡ߅ࠅ㧘 iPad ࠍ૶߁ߎߣߢ⺞ᩏኻ⽎ࠄߩ↢ᵴࠬ࠲ࠗ࡞ߦᓇ㗀߇޽ߞߚߎߣ߇ુ߃ࠆ‫ޕ‬
㧔7㧕 iPad ߇ᓎ┙ߟὐ
iPad ߇ߤߩࠃ߁ߦᓎ┙ߞߡ޿ࠆߩ߆㧘߽ߒߊߪᓎ┙ߜߘ߁߆ࠍ⸙ߨߚ‫ޕ‬࿁╵⠪ߪ 6 ฬߢ޽ߞߚ‫ޕ‬O
ߪ‫⿰ޟ‬๧ߩᢱℂ࡮᳓ა↹ߦ YouTube ߇㕖Ᏹߦᓎ┙ߞߡ޿ࠆ‫⸥ߣޠ‬ㅀߒߡ߅ࠅ㧘േ↹ߢᣇᴺ߇␜ߐࠇࠆ
ߎߣߩ᦭↪ᕈࠍ޽ߍߡ޿ࠆ‫ޕ‬M ߪ‫ޟ‬ᣣ‫ߩޘ‬ᖱႎ߇෼㓸ߒ߿ߔ޿‫߁޿ߣޠ‬ᖱႎ෼㓸ᚻᲑߣߒߡߩ᦭↪ᕈ
ࠍ޽ߍߡ޿ࠆ‫ޟߚ߹ޕ‬ખ㑆ߣߩᖱႎ੤឵࠷࡯࡞ߣߒߡ Facebook ߇ᓎ┙ߟ‫࡚ࠪ࡯ࠤ࠾ࡘࡒࠦ߁޿ߣޠ‬
ࡦ࠷࡯࡞ߣߒߡߩ᦭↪ᕈߦߟ޿ߡ߽⸥ㅀߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬T ߪ‫ޟ‬ᚻシߦࠊ߆ࠄߥ޿ߎߣࠍ⺞ߴࠄࠇࠆ‫ޠ‬
‫ޟ‬⍮ࠄ
‫ޟ‬㧔SNS ߿㓸޿ࠍㅢߒߡ㧕⍮ੱ߇ߢ߈ࠆ‫ޠ‬
ߥ޿႐ᚲߦⴕߊߣ߈㧘࠽ࡆߩࠃ߁ߦ૶߃ࠆ‫⺞߁޿ߣޠ‬ᩏᚻᲑ㧘
ߣ޿߁੤෹㑐ଥߩᐢ߇ࠅ㧘‫ޟ‬iPad ࠍ㐿ߊߩ߇ᭉߒ޿‫߁޿ߣޠ‬᳇ಽ߳ߩࠃ޿ᓇ㗀ߦ߅޿ߡ᦭↪ߢ޽ࠆߣ
ㅀߴߡ޿ࠆ‫ޕ‬A ߪ‫ޟ‬႐ᚲ߿໡ຠ߿⍮ࠅߚ޿ߎߣߩᬌ⚝ߦᓎ┙ߟ‫⺞߁޿ߣޠ‬ᩏᚻᲑࠍ㧘OH ߪ‫ࡦ࡟ࠞޟ‬
࠳࡯㧘࡝ࡑࠗࡦ࠳࡯ߢߩࠬࠤࠫࡘ࡯࡞▤ℂ‫ޠ‬
‫ޟ‬Safari ߢߩᖱႎᬌ⚝‫⥄߁޿ߣޠ‬Ꮖ▤ℂᚻᲑ㧘⺞ᩏᚻᲑ
߇ᓎ┙ߟὐߢ޽ࠆߣߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬H ߽ O ߣหߓߊ‫▤࡞࡯ࡘࠫࠤࠬߩߢ࡯࠳ࡦࠗࡑ࡝߿࡯࠳ࡦ࡟ࠞޟ‬ℂ߇
ᓎ┙ߜߘ߁‫ߣޠ‬ㅀߴߡ޿ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘OH ߪ‫ߣ࡞࡯ࡔޟ‬౮⌀߇◲නߦㅍࠇࠆ‫߁޿ߣޠ‬ᖱႎ⊒ା߇ኈᤃߢ
޽ࠆߎߣ߇ᓎ┙ߟὐߢ޽ࠆߣߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
㧔8㧕 iPad ࠍઁ⠪ߦ൘߼ࠆ߆
iPad ࠍઁ⠪ߦ߽൘߼ߚ޿߆ߤ߁߆㧘߹ߚߘߩℂ↱ࠍ⸙ߨߚ‫ޕ‬࿁╵⠪ߪ 5 ฬߢ޽ߞߚ‫ߣޠ߃޿޿ޟޕ‬
࿁╵ߒߚߩߪ O ߩߺߢ㧘ℂ↱ߪ‫⥄ޟ‬ಽ߇ℂ⸃ߢ߈ߡ޿ߥ޿߆ࠄ‫ߣޠ޿ߪޟޕߚߞ޽ߢޠ‬࿁╵ߒߚ 4 ฬ
ߩℂ↱ߪ㧘M ߇‫ޟ‬ᖱႎવ㆐࡮౒᦭ߩᚻᲑߣߒߡ೑ᵴ↪ߢ߈ࠆ߆ࠄ‫ޠ‬㧘T ߪ‫ߒ޿ࠈߒ߽߅ޟ‬ଢ೑㧘⣖ߩ
ᵴᕈൻߦ߽ߥࠆ߆ࠄ‫ޠ‬㧘A ߪ‫ޟ‬ᚻシߦᭉߒߺ߇Ⴧ߃ࠆ߆ࠄ‫ޠ‬
㧘OH ߪ‫ޟ‬ㅪ⛊ߦ૶߃ࠆ߆ࠄ‫ޕߚߞ޽ߢޠ‬
― 38 ―
㧔9㧕 iPad ߩ೑ὐ࡮ᰳὐ߅ࠃ߮ iPad ߩᠲ૞ᕈ
iPad ߩ೑ὐ࡮ᰳὐ߅ࠃ߮࠲࠶࠴ࡄࡀ࡞ᑼߩ࠲ࡉ࡟࠶࠻ߩᠲ૞ᕈߦߟ޿ߡ⸙ߨߚ‫ޕ‬
೑ὐߦߟ޿ߡߪ M ߇‫⿠ޟ‬േ߇ㅦ޿‫ߦߋߔޟޠࠆ߃૶߽ߢߎߤޟޠ‬ᖱႎߦࠕࠢ࠮ࠬߢ߈ࠆ‫ޠ‬㧘T ߇‫ޟ‬೑
↪ᤨߦ႐ᚲ߿ᆫ൓ࠍㆬ߫ߥ޿‫ޠ‬㧘A ߇‫ߣࡦࠦ࠰ࡄޟ‬㆑޿ᚻシߦ૶߃ࠆߎߣ‫ࠅ߅ߡߍ޽ࠍޠ‬㧘૶↪ⅣႺߩ
᜛ᒛᕈ߿◲ଢᕈ߇ᜰ៰ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬ᰳὐߩ⸥ㅀߪ 0 ઙߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
ᠲ૞ᕈߦߟ޿ߡߪ M ߇‫ޟ‬㜞㦂⠪ߦߪࠠ࡯ࡏ࡯࠼ߣࡑ࠙ࠬࠃࠅ߽૶޿߿ߔ޿‫ߦߩࠆ޿ߡߒߣޠ‬ኻߒ㧘
OH ߪ‫ޟ‬PC ߣ૬↪ߒߡ޿ࠆ߇㧘ߤ߁ߒߡ߽ PC ߩᣇߦߥࠅ߹ߔ‫ ߣޠ‬PC ߩᣇ߇ᠲ૞ߒ߿ߔ޿ߎߣࠍ޽
ߍߡ޿ࠆ‫ޕ‬T ߪ‫ޟ‬ᘠࠇߡ޿ߡ߽ᤨ‫ߊ߹߁ޘ‬෻ᔕߒߥ޿‫ߣޠ‬㕒㔚ኈ㊂ᣇᑼߩ࠲࠶࠴ࡄࡀ࡞ᠲ૞ᤨߩ໧㗴
ࠍ޽ߍߡ޿ࠆ‫ޕ‬
Χ㧚⚿⺰
ᧄ⎇ⓥߢߪࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕࠍኻ⽎ߣߒߡ iPad ߣ Facebook ࠍ↪޿ߚ 11 ࡩ᦬ߩᵴേࠍታᣉߒ㧘
Facebook ߢߩᵴേ⁁ᴫࠍ⺞ᩏߔࠆߣߣ߽ߦ㧘⺞ᩏኻ⽎ࠄߩ iPad ߩ૶↪⁁ᴫ߿ iPad ߩ૶↪ታᘒࠍᛠ
ីߒߚ‫ޕ‬
Facebook ߩᵴേߦ߅޿ߡߪ㧘⺞ᩏኻ⽎߇ਥዉߢᵴേࠍㅴ߼ࠆᆫ൓߇⷗ࠄࠇ㧘Facebook ߩ૶↪ᣇᴺ
ߦᘠࠇࠆߦᓥߞߡࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦᵴേ߇ᵴ⊒ߦߥߞߡ޿ߞߚ‫ޕ‬SNS ਄ߦ߅ߌࠆࠣ࡞࡯ࡊߩࠃ߁ߥ
ᒻᘒߩࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖߢߪ㧘ᖱႎߩ⊒ାߣઁ⠪ߩᖱႎ߳ߩ෻ᔕߣ޿߁ᒻߢࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ߇ᚑ┙ߔ
ࠆ߇㧘ᧄ⺞ᩏߢߪࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖߩෳട⠪ߢ޽ࠆ⺞ᩏኻ⽎ࠄߩ௑ะߣߒߡ㧘ᖱႎߩ⊒ାⴕേࠃࠅ߽෻ᔕ
ⴕേ߇ᄙ޿ߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ߚ߹ޕ‬㧘୘‫ࡦ࡚ࠪ࡯ࠤ࠾ࡘࡒࠦߩޘ‬ᵴേ߳ߩෳടߩ઀ᣇߦߪ㧘ᖱႎ⊒ାⴕ
േߦⓍᭂ⊛ߥ⊒ାဳ㧘ᖱႎ⊒ାⴕേࠃࠅ߽෻ᔕⴕേ߇ᄙ޿෻ᔕဳ㧘ߤߜࠄߦ߽஍ࠅߩߥ޿ဋⴧဳ߇޽
ࠅ㧘෻ᔕဳ߇ᄙ޿ߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬
ᛛ⢻㕙ߢߪ㧘Facebook ߩᦨ߽ࡌ࡯ࠪ࠶ࠢߥᖱႎ⊒ାᚻᲑߢ޽ࠆᢥሼ⸒⺆ࠍ↪޿ߚᛩⓂߛߌߢߥߊ㧘
౮⌀ߦࠃࠆⷞⷡ⊛ᖱႎࠍઃടߒߚࠅ㧘߹ߚઁߩࠕࡊ࡝ߢ౮⌀ࠍടᎿߒߡ߆ࠄᛩⓂߒߚࠅߔࠆߥߤ㧘ⶄ
㔀ߥࠕࡊ࡝ߩᵴ↪߇ߢ߈ߡ޿ߚߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬
ࠕࡦࠤ࡯࠻⺞ᩏ߆ࠄߪ㧘5 ࡩ᦬߆ࠄ 11 ࡩ᦬ߣ⺞ᩏኻ⽎ߦࠃߞߡᦼ㑆ߪ⇣ߥࠆ߇㧘⾉ਈߒߚ iPad ߪ
᭎ߨࠃߊ೑↪ߐࠇߡ߅ࠅ㧘㖸ჿ/േ↹㧘࠽ࡆࠥ࡯࡚ࠪࡦ㧘ࠥ࡯ࡓߥߤ㧘࠲ࡉ࡟࠶࠻ࠍ฽߻ ICT ᯏེ߇
ᓧᗧߣߔࠆ․ᓽ⊛ߥࠫࡖࡦ࡞ߩࠕࡊ࡝߇ࠃߊ૶↪ߐࠇߡ޿ߚ‫ޕ‬ട߃ߡ㧘ࠕࡊ࡝߇ᖱႎࠍ൮฽߽ߒߊߪ
෼㓸ߒߡឭ␜ߔࠆ࠲ࠗࡊ㧔଀߃߫㧘ᢱℂ࡟ࠪࡇ㧕߆ࠄฃኈߔࠆߛߌߢߥߊ㧘૶↪⠪߇⥄ࠄᖱႎࠍട߃
ࠆߎߣߢᯏ⢻ߔࠆ࠲ࠗࡊ㧔଀߃߫㧘࡝ࡑࠗࡦ࠳࡯㧕ߩᵴ↪߽⷗ࠄࠇߚ‫ޕ‬
Facebook ߢߩࠣ࡞࡯ࡊᵴേ߳ߩෳട㧘㓸޿߳ߩෳട㧘ᦼ㑆ਛߩ୘ੱߢߩᵴേߦ߅ߌࠆ࠲ࡉ࡟࠶࠻
߿ SNS ߩᵴ↪ߦߟ޿ߡߪ㧘⥄ಽ⥄りߩⴕേ߿ખ㑆ߣߩ㑐ଥߦ߅ߌࠆ⥄Ꮖߩⴕേ㧘⥄Ꮖߩㅴᱠ࡮⊒ዷ㧘
ᖱᗧߥߤߩ஥㕙߳ߩ᦭⋉ᕈ㧘૶↪ⅣႺߩ᜛ᒛᕈ߿◲ଢᕈߣ޿߁࠲ࡉ࡟࠶࠻ߩ೑ὐ㧘ᖱႎ෼㓸࡮⊒ାᚻ
Ბ߿ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ࠷࡯࡞ߣߒߡߩ᦭↪ᕈߥߤߩὐ߇㧘⺞ᩏኻ⽎ࠄߦࠃߞߡ⹺߼ࠄࠇߡ޿ߚ‫߹ޕ‬
ߚ㧘iPad ߩࠃ߁ߥ࠲ࡉ࡟࠶࠻ߩ૶↪߇㧘↢ᵴࠬ࠲ࠗ࡞ߦᓇ㗀ࠍਈ߃ߡ޿ࠆߎߣ߽ࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬
― 39 ―
⺞ᩏኻ⽎⥄り߇⥄ⷡߒߡ޿ࠆ⺖㗴ߣߒߡߪ㧘ࠕࡊ࡝ߩᠲ૞ᣇᴺߣ┵ᧃᠲ૞ᣇᴺߣ޿߁࠲ࡉ࡟࠶࠻ࠍ
ᵴ↪ߔࠆߦ޽ߚߞߡߩၮ␆⊛ߥᛛ⢻ߦ㓸⚂ߢ߈ࠆ‫ޕ‬Ფ᦬ߩ㓸޿ߦ߅޿ߡ߽㧘ߎࠇࠄߩ⾰໧߇ᤨ㑆ߩᄢ
ඨࠍභ߼ߚ‫ߣ⋉᦭ࠍߣߎߚߞߥߦ߁ࠃࠆ߈ߢ߇‛ߴ⺞ߢ࠻࠶ࡀ࡯࠲ࡦࠗޕ‬ᗵߓߡ޿ߚࠅ㧘iPad ߇ᖱႎ
ᬌ⚝ߩᚻᲑߣߒߡ᦭↪ߢ޽ࠆߣ⹺⼂ߒߚࠅߒߡ޿ࠆ߇㧘ࠕࡊ࡝߿┵ᧃߩᠲ૞ᣇᴺߦߟ޿ߡ⺞ߴߡߺࠆ
ߣ޿߁ⴕὑߦ⥋ߞߡ޿ߥ޿ߎߣ߆ࠄߪ㧘⺞ᩏኻ⽎ࠄߩ‫ߩ‛ߴ⺞ޟ‬ኻ⽎‫߁޿ߣޠ‬᭎ᔨᨒ⚵ߺߩਛߦ‫૶ޟ‬
޿ᣇ‫߇ޠ‬฽߹ࠇߡ޿ߥ޿ߎߣ߇⠨߃ࠄࠇࠆ‫ޕ‬
߹ߚ㧘㕒㔚ኈ㊂ᑼߩ࠲࠶࠴ࡄࡀ࡞߇߁߹ߊ෻ᔕߒߥ޿ߎߣ߽㧘ࠪ࠾ࠕጀߩ࠲ࡉ࡟࠶࠻૶↪ߦߪ⺖㗴
ߣߥࠆ‫ޕ‬㓸޿ߩ㓙ߦ߽߁߹ߊ෻ᔕߖߕߦ૗ᐲ߽⸅ߞߡ޿ࠆ߁ߜ㧘ᧄੱ߇੍ᦼߒߡ޿ߥ޿ࠕ࡚ࠢࠪࡦ߇
⿠ߎߞߡ㧘૗߇ߤ߁ߥߞߚߩ߆ࠊ߆ࠄߥߊߥߞߚࠅⷡ߃ࠃ߁ߣߒߡ޿ࠆᚻ㗅ߦᷙੂ߇⊒↢ߒߚࠅߔࠆ
ࠤ࡯ࠬ߇ࠃߊ⷗ࠄࠇߚ‫ߩ߳࠻࠶࡟ࡉ࠲ޕ‬ೝỗߣߘࠇߦࠃߞߡ⿠ߎࠆ෻ᔕߣߩ㑐ଥࠍℂ⸃ߒߚࠅផ⺰ߒ
ߚࠅߢ߈ࠆࠃ߁ߦߥࠆߎߣ߇㧘ߎࠇࠄߩ⺖㗴ࠍ⸃᳿ߔࠆ㎛ߦߥࠆߣᕁࠊࠇࠆ‫ޕ‬
ࠕࡊ࡝߿┵ᧃߩᠲ૞ᣇᴺࠍℂ⸃ߒⷡ߃ߚߟ߽ࠅߢ߽㧘ᤨ㑆ߣߣ߽ߦᔓළߒߡߒ߹߁ߎߣ߿ࡄࠬࡢ࡯
࠼ࠍᔓࠇߡߒ߹߁ߎߣ߽ࠪ࠾ࠕጀߩ⺖㗴ߢ޽ࠆ‫ߩᧃ┵߿࡝ࡊࠕޕ‬ᠲ૞ᣇᴺߦߟ޿ߡߪ㧘ᦠ߈⇐߼ࠆߣ
޿߁⸃᳿╷ࠍ቟ᤃߦឭ᩺ߒ߇ߜߦߥࠆ߇㧘ᓟߦ⷗㄰ߒߡℂ⸃ߒ߿ߔ޿ࠃ߁ߦᢛℂߒᦠ߈⇐߼ࠆߣ޿߁
ߩߪ㧘ࠕࡊ࡝߿┵ᧃߦ૶ࠊࠇࠆ․᦭ߩ⸒⪲㧘ICT ᯏེߦ߅ߌࠆᖱႎ⴫␜ߩߐࠇᣇߩ․ᓽ߿᭎ᔨߥߤࠍ
ℂ⸃ߒߡ޿ߥ޿ߣ߆ߥࠅ࿎㔍ߥ૞ᬺߢ޽ࠆ‫ࠅ߰ޕ‬㄰ࠆߣ߈ߦᔅⷐߣߥࠆᖱႎߪߤࠇߥߩ߆㧘ขᝥㆬᛯ
ߒߥߌࠇ߫ߥࠄߥ޿߆ࠄߢ޽ࠆ‫ߪߡ޿ߟߦ࠼࡯ࡢࠬࡄޕ‬㧘቟ోᕈ߽⠨ᘦߒߚ▤ℂߩ޽ࠅᣇࠍតࠆᔅⷐ
߇޽ࠆ‫ޕ‬
⥄ಽߪࠊ߆ߞߡ޿ߡ߽ઁ⠪ߦ૶޿ᣇࠍᢎ߃ࠆߩ߇࿎㔍ߣ޿߁⺖㗴ߪ㧘SNS ߥߤߢߩࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖߩ
ᵴᕈࠍ࿑ࠆߣ޿߁஥㕙߆ࠄߺߡ߽⸃᳿߇ᔅⷐߢ޽ࠆ‫ޕ‬iPad ߩ೑↪ࠍઁ⠪ߦ൘߼ࠆ߆ߣ޿߁⾰໧ߦኻߒ㧘
⥄ಽ߇ℂ⸃ߢ߈ߡ޿ߥ޿߆ࠄ൘߼ߥ޿ߣ޿߁࿁╵߽޽ߞߚ‫⺞ᧄޕ‬ᩏߢߪ ICT ߦ♖ㅢߒߚᡰេ⠪ߩሽ࿷
߇޽ߞߚ߇㧘ࠪ࠾ࠕጀห჻ߩᢎ߃ว޿߿ቇ߮ว޿ߦ߅޿ߡߪ㧘‫ޟ߇ޠࠆ߈ߢޟޠࠆ߃૶ޟ‬ℂ⸃‫߁઻ࠍޠ‬
߽ߩߢ޽ࠆ߆ߤ߁߆߇㊀ⷐߦߥߞߡߊࠆߣᕁࠊࠇࠆ‫ޕ‬
਄ㅀߩ 4 ߟߩ⺖㗴ࠍㅢߒߡ⷗߃ߡߊࠆߎߣߪ㧘‫ޟ‬ℂ⸃‫⺖߇ޠ‬㗴ߩ⸃᳿ߦ౒ㅢߔࠆ㊀ⷐߥࠠ࡯ࡢ࡯࠼
ߦߥࠅߘ߁ߛߣ޿߁ߎߣߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ᧄ⎇ⓥߦ߅޿ߡ㧘࠲ࡉ࡟࠶࠻߿ SNS ߇ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ࠾ࠕߦⓍᭂ⊛ߦᵴ↪ߐࠇߡ޿ߚߎߣ߿㧘ࠃ޿
ലᨐ߇ᢙᄙߊ޽ߞߚߎߣࠍ⏕⹺ߢ߈ߚ‫੹ޕ‬ᓟߪ㧘ߎߩታᘒࠍᵴ߆ߒߟߟ⺖㗴ࠍ⠨ᘦߒ㧘ࠕࠢ࠹ࠖࡉࠪ
࠾ࠕߩ࡙ࡆࠠ࠲ࠬࠦࡦࡇࡘ࡯࠹ࠖࡦࠣᵴ↪ࠍផߒㅴ߼ࠆߚ߼ߩᣇ╷ࠍᬌ⸛ߒߡ޿ߊᔅⷐ߇޽ࠆ‫ޕ‬
‫ޣ‬㒝⸥‫⎇ᧄޤ‬ⓥߪ JSPS ⑼⎇⾌ߩഥᚑࠍฃߌߚ߽ߩߢߔ㧔⎇ⓥ⺖㗴⇟ภ㧦23650545㧕‫ޕ‬
‫⻢ޣ‬ㄉ‫⺰ᧄޤ‬ᢥࠍ૞ᚑߔࠆߦ޽ߚࠅ㧘ᄢಽ⋵┙⧓ⴚᢥൻ⍴ᦼᄢቇ㕖Ᏹൕ⻠Ꮷߩ૒⮮ື਽᳁ߦࠕ࠼ࡃࠗ
ࠬࠍ㗂߈߹ߒߚ‫ߦߎߎޕ‬ᗵ⻢ߩᗧࠍ⴫ߒ߹ߔ‫ޕ‬
― 40 ―
‫ޣ‬ᒁ↪ᢥ₂‫ޤ‬
㧝㧚ICT ᚑ 㐳 ᚢ⇛ ળ⼏ 㧘 ICT ᚑ 㐳ᚢ⇛ޯ ICT ߦ ࠃࠆ ⚻ᷣ ᚑ㐳ߣ ࿖㓙 ␠ળ߳ ߩ⽸ ₂ޯ㧘 2013㧚
㨇http://www.soumu.go.jp/main_content/000236560.pdf㧔2014 ᐕ 1 ᦬ 31 ᣣ⃻࿷㧕㨉
㧞㧚✚ോ⋭㧘ᐔᚑ 25 ᐕ ᖱႎㅢା⊕ᦠ㧘2013㧚
㨇http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/pdf/index.html㧔2014 ᐕ 1 ᦬ 31
ᣣ⃻࿷㧕㨉
㧟㧚✚ോ⋭㧘ᐔᚑ 24 ᐕㅢା೑↪േะ⺞ᩏႎ๔ᦠ㧔਎Ꮺ✬㧕㧘2012㧚
㨇http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR201200_001.pdf㧔2014 ᐕ 1 ᦬ 31
ᣣ⃻࿷㧕㨉
㧠㧚ICT ⿥㜞㦂␠ળ᭴ᗐળ⼏㧘ICT ⿥㜞㦂␠ળ᭴ᗐળ⼏ႎ๔ᦠ–‫␠࠽࠴࡜ࡊ࠻࡯ࡑࠬޟ‬ળ‫ߩޠ‬ታ⃻̄㧘
2013㧚㨇http://www.soumu.go.jp/main_content/000268318.pdf㧔2014 ᐕ 1 ᦬ 31 ᣣ⃻࿷㧕㨉
㧡㧚⷏ጊẢ৻㧘ᩋን㓶㧘ቇ߮ߩ౒ห૕ߣ࿾ၞࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖߩᵴᕈൻ㧦ࠗࡦ࠲࡯ࡀ࠶࠻Ꮢ᳃Ⴖ߆ࠄ⷗߃
ߡߊࠆ߽ߩ㧘ࡔ࠺ࠖࠕᢎ⢒⎇ⓥ㧘1㧔2㧕㧘pp.35-44㧘2005㧚
㧢㧚ᩋን㓶㧘ศ↰ᢕ਽㧘࿾ၞ↢ᶦቇ⠌ࡊ࡜࠶࠻ࡈࠜ࡯ࡓߣߒߡߩࠗࡦ࠲࡯ࡀ࠶࠻Ꮢ᳃Ⴖ㧘ᓼፉᄢቇᄢ
ቇ㐿᡼ታ〣࠮ࡦ࠲࡯♿ⷐ㧘17㧘pp.117-126㧘2007㧚
㧣㧚㤥↰ථ㧘ICT ࠍ↪޿ߚ࿾ၞߠߊࠅ㧦ንጊࠗࡦ࠲࡯ࡀ࠶࠻Ꮢ᳃Ⴖߩขࠅ⚵ߺ߆ࠄ㧘࿾ၞ↢ᵴቇ⎇ⓥ㧘
1㧘109-116㧘2010㧚
㧤㧚ᄢᴧඳ㕏㧘ർ᧛⮍㧘ICT ࠍᵴ↪ߒߚ㜞㦂⠪ะߌㆇേࡊࡠࠣ࡜ࡓߩታ㛎⎇ⓥ㧘ᣣᧄ૕⢒ቇળᄢળ੍
Ⓜ㓸㧔63㧕㧘p.96㧘2012㧚
㧥㧚ᩋን㓶㧘ICT ࠍ೑↪ߒߡቇ߮ว߁ࠪ࡞ࡃ࡯㧦ࠗࡦ࠲࡯ࡀ࠶࠻Ꮢ᳃Ⴖ‫ޟ‬ICT ⨥⺰(ࠨࡠࡦ)‫ࠆ⷗ߦޠ‬
㜞㦂⠪ߩቇ߮ᣇ㧘␠ળᢎ⢒㧘68㧔11㧕㨇809 ภ㨉, pp.40-43, 2013㧚
― 41 ―
― 42 ―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
㒠ሯ⦌ቑ嬺壟㈔⏟䵴㞾㚃ቑ䚍䕅
᧶⏷⦌呹㽊⇢ቑ捷刁␔⮥቎ርሴቮ抲㛉቎栱ሼቮ嵎㪊俟㨫ቫቭ
㽂㧠⯗初⷟᧤◊ⷵ捷䦚帆ⷵ䱠᧥
▦⾅嶨⛍᧤℻掌ㄫ䵚◊䱠⮶ⷵ᧥
㢮初✛⷟᧤栆⾝⮶ⷵ᧥
啀䞿孤⷟᧤栆⾝⮶ⷵ᧥
㻇㻮崯㽊᧤栆⾝⮶ⷵ᧥
㦻䞿侣⃔᧤栆⾝⮶ⷵ᧥
⼸䊻≰⮺᧤㎪䩴䦛䵚⮶ⷵ᧥
‫ⷐޣ‬ᣦ‫ޤ‬
ᧄ⎇ⓥߩ⋡⊛ߪ‫ోޔ‬࿖ߩ࿾ᣇ⥄ᴦ૕ߦ߅ߌࠆⵍ⯦ᓙఽ┬ᡰេߦ߅޿ߡ‫ޔ‬ㇱ⟑ౝ߅ࠃ߮ㇱ
⟑ ᄖ ߣ ߩ ㅪ ៤ ਄ ߩ ໧ 㗴 ߩ ⃻ ⁁ ߦ ߟ ޿ ߡ ᣿ ࠄ ߆ ߦ ߒ ‫ ⺖ޔ‬㗴 ࠍ ᬌ ⸛ ߔ ࠆ ߎ ߣ ߣ ߒ ߚ ‫ ᧲ޕ‬੩ ㇺ ඙ ࠍ ฽ ߻ ో ࿖ ߩ Ꮢ ↸ ᧛ ઙ ࠍ ⺞ ᩏ ኻ ⽎ ߣ ߒ ‫ ⯦ޔ‬ᓙ ߩ ⋧ ⺣ ߿ ኻ ᔕ ߩ ታ 㓙 ߅ ࠃ ߮ ࿎ 㔍 ߣ ᗵ ߓ
ߡ ޿ ࠆ ੐ ╬ ߦ ߟ ޿ ߡ ⾰ ໧ ⚕ ࠍ ㇷ ㅍ ߒ ઙ ߩ Ꮢ ↸ ᧛ ߆ ࠄ ࿁ ╵ ࠍ ᓧ ߚ ‫ ޕ‬
⺞ ᩏ ⚿ ᨐ ߆ ࠄ ߪ ‫ޔ‬ᄙ ߊ ߩ ⥄ ᴦ ૕ ߦ ߅ ޿ ߡ ઁ ㇱ 㐷 ߅ ࠃ ߮ ઁ ᯏ 㑐 ߣ ߩ ㅪ ៤ ࠍ‫ ޟ‬㕖 Ᏹ ߦ ࠃ ߊ ࠃ ߊ
ᯏ⢻ߒߡ޿ࠆ‫߇ߣߎࠆ޿ߡߒ⼂⹺ߣޠ‬᣿ࠄ߆ߦߥߞߚ‫ߦࠄߐޔߚ߹ޕ‬ኻᔕߦ㑐ㅪߔࠆᣉ╷
߿୘ੱᖱႎ଻⼔ᴺ╬ߦߟ޿ߡኻᔕߦ㑐ଥߔࠆ⡯ຬ߿࿾ၞ૑᳃ߩਛߢචಽߦℂ⸃ߐࠇߡ޿ߥ
޿⁁ᴫ߇޽ࠆߎߣߦߟ޿ߡ߽␜ໂߐࠇߚ‫ޕ‬
‫ޤ࠼࡯ࡢ࡯ࠠޣ‬
⯦ ᓙ CDWUG‫ ⯦ ┬ ఽ ޔ‬ᓙ EJKNFOCNVTGCVOGPV‫ ޔ‬ᡰ េ UWRRQTV‫⼔ ⋴ ␹ ♖ ޔ‬
RU[EJKCVTKEOGPVCNJGCNVJPWTUKPI
Σ㧚⎇ⓥߩ⢛᥊
ᦨㄭߢߪఽ┬⯦ᓙߣ޿߁⸒⪲ߦߟ޿ߡ‫ޔ‬ႎ㆏߿ࡐࠬ࠲࡯ߥߤߢ߽⋡ߦߔࠆᯏળ߇Ⴧ߃‫ޔ‬
߹ ߚ ߎ ߩ ⸒ ⪲ ߦ ߟ ޿ ߡ ߽ ᐢ ߊ ⍮ ࠄ ࠇ ࠆ ࠃ ߁ ߦ ߥ ߞ ߚ ‫ ޕ‬ᚒ ߇ ࿖ ߢ ߪ ᐔ ᚑ 12 ᐕ ߦ ‫ ⯦ ┬ ఽ ޟ‬ᓙ
ߩ 㒐 ᱛ ߦ 㑐 ߔ ࠆ ᴺ ᓞ㧔 ఽ ┬ ⯦ ᓙ 㒐 ᱛ ᴺ 㧕‫ ߇ޠ‬ᣉ ⴕ ߐ ࠇ ‫ ࠇ ߘޔ‬એ 㒠 ᓢ ‫ ⯦ ┬ ఽ ߦ ޘ‬ᓙ ߩ ⑌ ᱛ ‫ޔ‬ᣧ
ᦼ⊒⷗ߣ੍㒐߅ࠃ߮ኻᔕߦ㑐ߔࠆ೙ᐲߪలታ߇ߪ߆ࠄࠇߡ޿ࠆ‫ޔ޿઻ߦࠇߘޕ‬࿖ౝߩఽ┬
⋧ ⺣ ᚲ ߦ ߅ ߌ ࠆ ఽ ┬ ⯦ ᓙ ߦ 㑐 ߔ ࠆ ⋧ ⺣ ኻ ᔕ ઙ ᢙ ߪ ᐔ ᚑ 21 ᐕ ᐲ ߦ ߪ 4 ਁ ઙ ‫ޔ‬ᐔ ᚑ 24 ᐕ ᐲ ߦ
ߪ 6 ਁ ઙ ࠍ ⿥ ߃ Ⴧ ട ࠍ ⛯ ߌ ߡ ޿ ࠆ 㧔 ෘ ↢ ഭ ௛ ⋭ 㧕‫ޕ‬
⯦ᓙࠍ⚻㛎ߒߚఽ┬ߪ࠻࡜࠙ࡑᕈߩ૕㛎ࠍ⚻㛎ߔࠆߣႎ๔ߐࠇߡ߅ࠅ‫ߦ߼ߚߩߘޔ‬㐳ᦼ
⊛ ᡰ េ ߩ ᔅ ⷐ ᕈ ߦ ߟ ޿ ߡ ᜰ ៰ ߔ ࠆ ኾ 㐷 ኅ ߽ ޿ ࠆ 㧔 ⷏ Ỉ 㧧 2007㧕‫ ޔ ࠄ ߇ ߥ ߒ ߆ ߒ ޕ‬ᚒ ߇ ࿖ ߩ
႐ ว ߪ ߘ ߁ ޿ ߞ ߚ ⵍ ⯦ ᓙ ఽ ┬ ߢ ޽ ߞ ߡ ߽ ⟵ ോ ᢎ ⢒ ࠍ ୃ ੌ ߒ ߚ 16 ᱦ એ ਄ 㧔 㜞 ᩞ ዞ ቇ ߩ ႐ ว
ߪ 18 ᱦ એ ਄ 㧕 ߦ ߥ ࠆ ߣ ᡰ េ ߇ ฃ ߌ ࠄ ࠇ ߦ ߊ ߊ ߥ ࠆ ߣ ޿ ߁ ⃻ ታ ⊛ ໧ 㗴 ߽ ޽ ࠆ ‫ ⚿ ߩ ߘ ޕ‬ᨐ ߣ
ߒߡ⯦ᓙ૕㛎߆ࠄߩᔃℂ⊛ᄖ்ߦ઻߁♖␹∝⁁߿ੱ㑆㑐ଥߩ᭴▽ߦ໧㗴ࠍᛴ߃‫ߘޔߟ߆ޔ‬
ߩ≮⢒ⅣႺ߆ࠄ↢ᵴߒߡ޿ߊߚ߼ߩᛛⴚߩ⠌ᓧ߽ਇචಽߥ߹߹ⴕ߈႐ࠍᄬ߁⧯⠪ߦߟ޿ߡ
ᜰ ៰ ߐ ࠇ ߡ ޿ ࠆ 㧔 ⧎ ↰ ࠄ 㧧 2008㧕‫ޕ‬
― 43 ―
ఽ┬⯦ᓙߦ㑐ߔࠆ⋧⺣ߪ‫ޔ‬ၮᧄ⊛ߦఽ┬⋧⺣ᚲ߇⓹ญߣߥࠆ‫ߚ߹ޕ‬ᖱႎ߿⋧⺣ߪ࿾ᣇ⥄
ᴦ૕ߩ଻ஜ࠮ࡦ࠲࡯╬ߦነߖࠄࠇࠆ႐ว߽ᄙߊ‫ߩߘޔ‬႐วߪฦ⥄ᴦ૕ߩఽ┬⋧⺣ᚲࠍ฽߻
ㆡಾߥㇱ⟑ߢኻᔕ߿ᡰេ߇ⴕࠊࠇࠆ‫ޕ‬ㇱ⟑ౝߢᡰេࠍ⛮⛯ߔࠆ႐วߢ޽ߞߡ߽ᡰេߩᣇะ
ᕈࠍ್ᢿߔࠆ㓙ߦߪઁㇱ㐷ߩ⡯ຬߣߩ⺞ᢛ߇ᔅⷐߢ޽ࠆ‫ޕ‬࿖᳃ߩఽ┬⯦ᓙߦ㑐ߔࠆᗧ⼂߽
㜞߹ࠅᣧᦼߩ⋧⺣߽Ⴧടߒߡ޿ࠆ⃻⁁߇޽ࠆ৻ᣇߢ‫ߩߎޔ‬Ⴧ߃⛯ߌࠆ⋧⺣ߩኻᔕ૕೙ߪᓥ
᧪ߤ߅ࠅߢ޽ࠅ⡯ຬߩᚭᖺ޿߽ᄢ߈޿‫⯦┬ఽޕ‬ᓙߦ߅ߌࠆᣧᦼኻᔕߩ㊀ⷐᕈߦߟ޿ߡ⹺⼂
ߒߡ޿ߥ߇ࠄ߽‫ޔ‬ㅦ߿߆ߦኻᔕߒ߈ࠇߥ޿႐ว߇ᄙ‫ޔߪߣߎࠆ޽ޘ‬ᄙߊߩᜂᒰ⡯ຬ߇⚻㛎
ߒߡ޿ࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫⯦┬ఽߚߞ޿߁ߎޕ‬ᓙ߳ߩኻᔕߦ߅ߌࠆㅪ៤ߦߟ޿ߡ‫ޔ‬⡯ຬ߇⹺⼂
ߒߡ޿ࠆ໧㗴߿‫ޔ‬࿎㔍ߥߎߣߦ㑐ߔࠆౕ૕⊛ߥౝኈߪలಽߦ᣿ࠄ߆ߦߐࠇߡ޿ߥ޿‫ޕ‬ᜂᒰ
⡯ຬߩ੤ઍ೙ᐲ߿⡯ຬ㈩⟎ߥߤߪ࿾ᣇ⥄ᴦ૕ߦછߐࠇߡ߅ࠅ‫ޔ‬໧㗴ὐ╬ߪ㗼࿷ൻߒߦߊ޿
௑ะ߇޽ࠅ‫ޔ‬⡯ຬ⥄り߽ઁߩ⥄ᴦ૕ߩ૕೙ߦߟ޿ߡߪಽ߆ࠄߥ޿߹߹ᚻតࠅߢ⺞ᢛࠍㅴ߼
ߑࠆࠍᓧߥ޿⁁ᴫ߇޽ࠆߎߣ߽⡊ߦߔࠆ‫ޕ‬
⯦ᓙ੐଀ߩኻᔕߦ߅޿ߡߪ‫ߥ߹ߑ߹ߐޔ‬㑐ଥ⡯⒳ߣߩㅪ៤߇ᔅⷐߣߐࠇࠆ৻ᣇߢ‫ޔ‬ታ㓙
ߦ੐଀ࠍᛒ߁㑐ଥ⠪ߪ૗ࠄ߆ߩㅪ៤਄ߩ࿎㔍ߐߦߟ޿ߡᗵߓߥ߇ࠄ߽‫ޔ‬ኻᔕߦㅊࠊࠇߡ޿
ࠆߣ੍᷹ߐࠇࠆ‫ޕ‬
ߘߎߢ߹ߕ‫ోޔ‬࿖⥄ᴦ૕ߦ߅ߌࠆⵍ⯦ᓙఽ┬ᡰេߩ⃻⁁ߦߟ޿ߡᛠីࠍ⹜ߺߚ‫ߡߒߘޕ‬
ౕ૕⊛ߦⵍ⯦ᓙఽ┬߳ߩኻᔕߦ޽ߚࠆ㑐ଥ⠪ߦ߅޿ߡ⹺⼂ߐࠇߡ޿ࠆㅪ៤਄ߩ໧㗴ߦߟ޿
ߡ߽ᛠីߔࠆᔅⷐ߇޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇߚ‫ޕ‬
Τ㧚⎇ⓥߩ⋡⊛
ᧄ⎇ⓥߩ⋡⊛ߪ‫ోޔ‬࿖࿾ᣇ⥄ᴦ૕ߦ߅ߌࠆⵍ⯦ᓙఽ┬ᡰេߦ߅ߌࠆㇱ⟑ౝᄖߩㅪ៤਄ߩ
⃻⁁߿․ᓽߦߟ޿ߡ᣿ࠄ߆ߦߒ‫⺖ޔ‬㗴ࠍᬌ⸛ߔࠆߎߣߣߒߚ‫ޕ‬
Υ㧚⎇ⓥᣇᴺ
㧝㧚⎇ⓥ࠺ࠩࠗࡦ
⾰໧⚕ࠍ↪޿ߚ∉ቇ⺞ᩏ
㧞㧚⺞ᩏᦼ㑆
ᐔ ᚑ 23 ᐕ 7 ᦬ 㨪 ᐔ ᚑ 24 ᐕ 2 ᦬
㧟㧚⺞ᩏኻ⽎
᧲ ੩ ㇺ 23 ඙ ࠍ ฽ ߻ ో ࿖ ߩ Ꮢ ↸ ᧛ 1751 ઙ ࠍ ⺞ ᩏ ኻ ⽎ ߣ ߒ ߚ ‫ ߜ ߁ ߩ ߘޕ‬᡽ ઎ ᜰ ቯ ㇺ Ꮢ ߦ
㑐 ߒ ߡ ߪ ⴕ ᡽ ඙ ࠍ ⺞ ᩏ ኻ ⽎ ߣ ߒ ߚ ‫ ో ޕ‬࿖ 19 ᡽ ઎ ㇺ Ꮢ ߦ ߅ ߌ ࠆ ⴕ ᡽ ඙ ߩ ว ⸘ ߪ 170 ઙ ߢ
޽ ߞ ߚ ߇ ‫ޔ‬ᮮ ᵿ Ꮢ ߩ ߺ ⷐ ᦸ ߦ ࠃ ࠅ ᮮ ᵿ Ꮢ 㧝 ઙ ߣ ߒ ߚ ‫ ߦ ࠄ ߐޕ‬੩ ㇺ Ꮢ ߪ 11 ඙ 㧗 3 ᡰ ᚲ ࠍ ኻ
⽎ ߣ ߒ ߚ ‫ޕ‬ᐔ ᚑ 23 ᐕ 3 ᦬ 11 ᣣ ߩ ᧲ ᣣ ᧄ ᄢ 㔡 ἴ ߩ ⵍ ኂ ࠍ ⠨ ᘦ ߒ ᧲ ർ 3 ⋵㧔 ጤ ᚻ ⋵ ‫ޔ‬ች ၔ
⋵ ‫ ⑔ ޔ‬ፉ ⋵ 㧕 ߦ ߅ ߌ ࠆ Ꮢ ඙ ↸ ᧛ 132 ઙ ߪ ⺞ ᩏ ኻ ⽎ ߆ ࠄ 㒰 ᄖ ߒ ߚ ‫ޕ‬
㧠㧚⾰໧⚕⺞ᩏᣇᴺ
ኻ⽎ߣߥࠆᏒ඙↸᧛㐳ተߦ‫⺞ޔ‬ᩏ᭎ⷐߣ⋡⊛ߥࠄ߮ߦ⺞ᩏදജߦ㑐ߔࠆᛚ⻌ߩ᦭ήࠍ
⸥タߒߚࡂࠟࠠࠍㇷㅍߒදജଐ㗬ࠍⴕߞߚ‫ޕ‬ೋ࿁ߩଐ㗬ߦࠃߞߡᛚ⻌ߩᓧࠄࠇߚᏒ඙↸
᧛ ߪ 695 ઙ㧔 39.7㧑 㧕‫ޔ‬ᛚ ⻌ ߒ ߥ ޿ ߣ ߩ ࿁ ╵ ߪ 377 ઙ㧔 21.5㧑 㧕‫ ᧂޔ‬࿁ ෼ ߪ 679 ઙ㧔 38.8㧑 㧕
ߢ ޽ ߞ ߚ ‫ ߩ ߘޕ‬ᓟ 2 ࿁ ߦ ࠊ ߚ ࠅ ࿁ ╵ ଐ 㗬 ߩ ࡂ ࠟ ࠠ ࠍ ㇷ ㅍ ߒ ‫ ߪ ߦ ⊛ ⚳ ᦨޔ‬611 ઙ ߆ ࠄ ࿁ ╵
ࠍᓧࠆߎߣ߇ߢ߈‫⎇ޔ‬ⓥኻ⽎ߣߒߚ‫ޕ‬
― 44 ―
㧡㧚࠺࡯࠲ߩಽᨆᣇᴺ
⛔ ⸘ ⊛ ಽ ᨆ ߪ SPSS20.0 ࠍ ૶ ↪ ߒ ߚ ‫ ⸥ ↱ ⥄ ޕ‬タ ߦ 㑐 ߒ ߡ ߪ ‫ ޔ‬㘃 ૃ ߒ ߚ ౝ ኈ ࠍ ౝ ኈ ߏ ߣ
ߦಽ㘃ߒߚ‫ޕ‬
Φ㧚୶ℂ⊛㈩ᘦ
ᧄ ⺞ ᩏ ߢ ߪ ‫ ∉ ޟ‬ቇ ⎇ ⓥ ߦ 㑐 ߔ ࠆ ୶ ℂ ᜰ ㊎ ‫ޠ‬㧔 ᢥ ㇱ ⑼ ቇ ⋭ ࡮ ෘ ↢ ഭ ௛ ⋭ ‫ ޔ‬2012㧕 ߦ ၮ ߠ ߈
⎇ ⓥ ኻ ⽎ ⠪ ߩ ੱ ᮭ ෸ ߮ ೑ ⋉ ߩ ଻ ⼔ ߩ ข ࠅ ᛒ ޿ ߦ ߟ ޿ ߡ ච ಽ ㈩ ᘦ ߒ ߚ ‫ ⎇ޕ‬ⓥ ߩ ታ ᣉ ߦ ޽ ߚ ࠅ ‫ޔ‬
⎇ⓥታᣉᤨߦ⎇ⓥࡊࡠࠫࠚࠢ࠻ઍ⴫⠪߇ᚲዻߔࠆ㐳ፒᄢቇᄢቇ㒮කᱤ⮎ቇ✚ว⎇ⓥ⑼୶ℂ
ᆔຬળߩᛚ⹺ࠍᓧߡታᣉߒߚ‫ޕ‬
࿁ ╵ ߪ ID ൻ ߒ ߡ ಽ ᨆ ࠍ ㅴ ߼ ߚ ‫ޕ‬
Χ㧚⎇ⓥߩ⚿ᨐߣ⠨ኤ
㧝㧚࿁╵Ꮢ↸᧛߅ࠃ߮࿁╵⠪ߩዻᕈ
᧲ ർ 3 ⋵ ࠍ 㒰 ߊ ߔ ߴ ߡ ߩ ㇺ ㆏ ᐭ ⋵ ߆ ࠄ ߩ ࿁ ╵ ߇ ᓧ ࠄ ࠇ ߚ ‫ޕ‬ㇺ ㆏ ᐭ ⋵ ߩ ࠛ ࡝ ࠕ ೎ ෸ ߮ ࿾
ၞ ߩ ⷙ ᮨ ߦ ߟ ޿ ߡ ⴫ 1㧚 ⴫ 2 ߦ ␜ ߔ ‫ޕ‬
⴫ 1. ኻ ⽎ ߩ ࿾ ၞ ೎ ഀ ว ࿾ၞ೎
ઙ
ർᶏ㆏
⴫ ࿾ ၞ ߩ ⷙ ᮨ
㧑
᡽ ઎ ᜰ ቯ ㇺ Ꮢ ࡮ ․ ೎ ඙ ੱ ญ ਁ એ ਄ ߩ Ꮢ ઙ
㧑
᧲ർ
ർ㒽ା⿧
ੱ ญ 㨪 ਁ ੱ ߩ Ꮢ 㑐᧲
ੱญ ਁੱᧂḩߩᏒ
ਛㇱ
↸᧛
ㄭ⇰
ว⸘
ਛ࿖
྾࿖
਻Ꮊ࡮ᴒ✽
ว⸘
⴫ 3. ࿁ ╵ ⠪ ߩ ⡯ ⒳ ⡯⒳
ઙ
⴫ 4. ࿁ ╵ ⠪ ߩ ᐕ 㦂 ߅ ࠃ ߮ ఽ ┬ ⯦ ᓙ ߦ ៤ ࠊ ߞ ߡ ޿ ࠆ ᦼ 㑆
㧑
଻ஜᏧ
ᔃℂ჻
⋧⺣ຬ
㧿㨃
੐ോ
ᢎຬ
ߘߩઁ
ਇ᣿
ว⸘
ᐕ㦂㧔ᱦ㧕
ఽ┬⯦ᓙߦ៤ࠊߞߡ޿ࠆ
ᐔဋ୯
r 5&
ਛᄩ୯
ᦨዊ୯
ᦨᄢ୯
r r ᦼ㑆㧔ᐕ㧕
ኻ ⽎ ߣ ߥ ࠆ Ꮢ ↸ ᧛ ߦ ߅ ߌ ࠆ ࿁ ╵ ⠪ 611 ฬ ߩ ⡯ ⒳ ߦ ߟ ޿ ߡ ‫ ߽ ᦨޔ‬ᄙ ߆ ߞ ߚ ߩ ߪ ੐ ോ 337 ฬ
㧔 55.2㧕 㧑 ߢ ޽ ࠅ ‫ ޔ‬ᰴ ߦ ᄙ ߆ ߞ ߚ ߩ ߪ ‫ ଻ ޔ‬ஜ Ꮷ 117 ฬ 㧔 19.1㧑 㧕 ߢ ޽ ߞ ߚ ‫ ৻ ޕ‬ᣇ ‫ ޔ‬ᢎ ຬ ߪ
― 45 ―
3 ฬ 㧔 0.5㧑 㧕‫ ޔ‬ᔃ ℂ ჻ ߪ 6 ฬ 㧔 1.0㧑 㧕 ߣ ዋ ߥ ߆ ߞ ߚ ‫ޕ‬㧔 ⴫ 3.㧕
࿁ ╵ ⠪ ߩ ᐔ ဋ ᐕ 㦂 ߪ 44.59r9.07㧔 23㨪 71㧕 ᱦ ߢ ޽ ߞ ߚ ‫ ߚ ߹ ޕ‬࿁ ╵ ⠪ ߇ ఽ ┬ ⯦ ᓙ ߩ ኻ ᔕ ߦ
៤ ࠊ ߞ ߡ ޿ ࠆ ᦼ 㑆 ߩ ᐔ ဋ ߪ 3.97r4.79㧔 0㨪 35㧕 ᐕ ߢ ޽ ߞ ߚ ‫ޕ‬㧔 ⴫ 4.㧕
㧞㧚ฦ⥄ᴦ૕ߩఽ┬⯦ᓙᜂᒰ⚵❱૕೙
ฦ ⥄ ᴦ ૕ ߩ ఽ ┬ ⯦ ᓙ ᜂ ᒰ ⚵ ❱ ૕ ೙ ߪ ‫ޔ‬3 ฬ ߇ 94 ઙ㧔 15.4㧑 㧕ߢ ᦨ ߽ ᄙ ߊ ‫ ⚂ޔ‬ඨ ᢙ ߩ ⥄ ᴦ
૕ ߦ ߅ ޿ ߡ ߪ ‫ޔ‬2㨪 5 ฬ ૕ ೙ ߢ ᜂ ᒰ ߒ ߡ ޿ ࠆ ߣ ߩ ࿁ ╵ ࠍ ᓧ ߚ ‫ ߩ ❱ ⚵ޕ‬᭴ ᚑ ຬ ߩ ⡯ ⒳ ߦ ߟ ޿ ߡ
ߪ ‫ ޔ‬ඨ ᢙ એ ਄ ߩ ⥄ ᴦ ૕ 㧔 357 ઙ ‫ ޔ‬58.4㧑 㧕 ߩ ఽ ┬ ⯦ ᓙ ᜂ ᒰ ㇱ ⟑ ߦ ߅ ޿ ߡ ଻ ஜ Ꮷ ߩ ㈩ ⟎ ߇ ߺ
ࠄ ࠇ ߕ ‫ޔ‬1 ฬ ߩ ㈩ ⟎ ߇ 122 ઙ㧔 20.0㧑 㧕‫ޔ‬2 ฬ એ ਄ ߇ 132 ઙ㧔 21.6㧑 㧕ߢ ޽ ߞ ߚ ‫ ߚ ߹ޕ‬ᔃ ℂ
჻ ߅ ࠃ ߮ SW‫ ޔ‬ᢎ ຬ ߦ ߟ ޿ ߡ ߽ ߶ ߣ ࠎ ߤ ߩ ⥄ ᴦ ૕ ߢ ㈩ ⟎ ߒ ߡ ޿ ߥ ߆ ߞ ߚ ‫ ߘ ࠃ ߅ ޕ‬ඨ ᢙ ߩ ⥄
ᴦ ૕ ߢ 1㨪 3 ฬ ߩ ⋧ ⺣ ຬ ߅ ࠃ ߮ ੐ ോ ⡯ ຬ ߩ ㈩ ⟎ ߇ ޽ ߞ ߚ ‫ޕ‬
߹ߚ‫⯦ޔ‬ᓙኻᔕㇱ⟑ߦ㈩ዻߐࠇߡ޿ࠆ⡯ຬߩ⡯⒳ߣᚲዻᐕᢙߦ㑐ߒߡߪ‫ߩࠇߙࠇߘޔ‬⡯⒳
ߦ ߅ ޿ ߡ ‫ ଻ ޔ‬ஜ Ꮷ ‫ ޔ‬ᔃ ℂ ჻ ‫ ޔ‬ᢎ ຬ ߪ 0㨪 5 ᐕ ߢ ޽ ࠅ ‫ ⺣ ⋧ ޔ‬ຬ ‫ ޔ‬SW‫ ޔ‬੐ ോ ⡯ ຬ ߪ 0㨪 9.25 ᐕ
ߢ޽ߞߚ‫ޕ‬
㧟㧚ㇱ⟑ౝߩઁㇱ⟑߽ߒߊߪઁᯏ㑐ߣߩㅪ៤ߦߟ޿ߡ
ᧄ ⺞ ᩏ ߩ ࿁ ╵ ߆ ࠄ ‫ ޔ‬95.3%ߩ ࿁ ╵ ⠪ ߇ ㇱ ⟑ ౝ ߩ ઁ ㇱ 㐷 ߣ ߩ ㅪ ៤ ⚻ 㛎 ࠍ ᦭ ߒ ߡ ߅ ࠅ ‫ ઁ ޔ‬ㇱ
㐷 ߣ ߩ ㅪ ៤ ߦ ߟ ޿ ߡ ߪ 92.0%߇ ‫ ޟޔ‬㕖 Ᏹ ߦ ࠃ ߊ /ࠃ ߊ ᯏ ⢻ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ ߣ ޠ‬࿁ ╵ ߒ ߚ ‫ ޔ ߚ ߹ ޕ‬࿁
╵ ⠪ ߩ 96.9%߇ ઁ ᯏ 㑐 ߣ ߩ ㅪ ៤ ⚻ 㛎 ࠍ ᦭ ߒ ߡ ߅ ࠅ ‫ ޔ‬89.8%߇ ‫ ޟ‬㕖 Ᏹ ߦ ࠃ ߊ /ࠃ ߊ ᯏ ⢻ ߒ ߡ ޿
ࠆ‫ߣޠ‬࿁╵ߒߚ‫ޕ‬
ߎߩ⚿ᨐ߆ࠄߪㅪ៤߇߁߹ߊ࿑ࠄࠇߡ޿ࠆߎߣ߇┍߃ࠆ‫ޕ‬
ߘߒߡ‫ޔ‬
‫ ޟ‬ᓎ ᚲ ౝ ߩ ઁ ㇱ ⟑ ߿ ઁ ᯏ 㑐 ߣ ㅪ ៤ ߔ ࠆ 㓙 ߦ ‫ޔ‬໧ 㗴 ߦ ߥ ߞ ߚ ߎ ߣ ‫⸥ ↱ ⥄ ߡ ޿ ߟ ߦޠ‬
タ ߦ ࠃ ࠅ ࿁ ╵ ࠍ ᳞ ߼ ߚ ߣ ߎ ࠈ ‫ ౕޔ‬૕ ⊛ ߥ ໧ 㗴 ߦ ߟ ޿ ߡ 214 ઙ ߆ ࠄ ⸥ タ ߇ ᓧ ࠄ ࠇ ߚ ‫߹ ߊ ޽ޕ‬
ߢ ߽ ⥄ ↱ ⸥ タ ߣ ޿ ߁ ᒻ ᑼ ߩ ࿁ ╵ ߢ ޽ ࠆ ߇ ‫ ో ߘ ࠃ ߅ޔ‬࿁ ╵ ߩ 35㧑 ࠍ ⿥ ߃ ࠆ ߽ ߩ ߢ ޽ ࠅ ‫ޔ‬௑ ะ
╬ߦߟ޿ߡត⚝ߢ߈ࠆߣ⠨߃ౝኈࠍಽ㘃ߒߚ‫ޕ‬
ㅪ៤਄ߩ໧㗴ߦߟ޿ߡߩ⸥タߩ᦭ήߣ࿾ၞߩⷙᮨ߅ࠃ߮ㆊ෰ 1 ᐕ㑆ߩఽ┬⯦ᓙኻᔕઙᢙ
ߣ ߩ 㑐 ㅪ ߦ ߟ ޿ ߡ ࿑ 1㧚࿑ 2㧚ߦ ␜ ߔ ‫ ⴫ ߚ ߹ޕ‬5㧚ߦ ߎ ࠇ ࠄ ߩ 㑐 ㅪ ߦ ߟ ޿ ߡ ǿ 2 ᬌ ቯ ߣ Cramer
ߩ V ଥᢙߩ⚿ᨐࠍ⸥ߔ‫ޕ‬
࿑ 1㧚 ߣ ⴫ 6㧚 ߆ ࠄ ‫ ੱ ޔ‬ญ ߆ ࠄ ᝒ ߃ ࠆ ࿾ ၞ ߩ ⷙ ᮨ ߣ ㅪ ៤ ਄ ߩ ໧ 㗴 ߦ ߟ ޿ ߡ ߩ ⥄ ↱ ⸥ タ ߩ
᦭ ή ߦ ߟ ޿ ߡ 㑐 ㅪ ࠍ ߺ ࠆ ߣ ‫ ᦭ ޔ‬ᗧ ߥ Ꮕ ࠍ ߽ ߞ ߡ 㑐 ㅪ ߇ ⹺ ߼ ࠄ ࠇ ߚ 㧔 p<0.000㧕‫ ੱ ޕ‬ญ 15 ਁ
ੱ એ ਄ ߩ ㇺ Ꮢ ߦ ߅ ޿ ߡ ㅪ ៤ ਄ ߩ ໧ 㗴 ߩ ⥄ ↱ ⸥ タ ߇ ᄙ ߊ ‫ ੱ ߚ ߹ ޔ‬ญ 15 ਁ ੱ ᧂ ḩ ߩ Ꮢ ߅ ࠃ ߮
↸᧛ߦ߅޿ߡߪ‫⸥ޔ‬タߩഀว߇ዋߥ߆ߞߚ௑ะ߇␜ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
࿑ 2㧚 ߣ ⴫ 5㧚 ߆ ࠄ ߪ ‫ ޔ‬ㆊ ෰ 1 ᐕ 㑆 ߦ ߅ ߌ ࠆ ⥄ ᴦ ૕ ߩ ఽ ┬ ⯦ ᓙ ኻ ᔕ ઙ ᢙ ߣ ㅪ ៤ ਄ ߩ ໧ 㗴 ߩ
᦭ ή ߦ ߟ ޿ ߡ 㑐 ㅪ ࠍ ⷗ ߚ ߣ ߎ ࠈ ‫ ᦭ޔ‬ᗧ ߥ Ꮕ ࠍ ߽ ߞ ߡ 㑐 ㅪ ߇ ␜ ߐ ࠇ ߚ㧔 p<0.000㧕‫ޕ‬ኻ ᔕ ઙ ᢙ
߇ᄙ޿⥄ᴦ૕ߦ߅޿ߡㅪ៤਄ߩ໧㗴ߩ⸥タ߇ᄙ޿௑ะߦ޽ࠆߣ޿߃ࠆ‫ޕ‬
ㅪ ៤ ਄ ߩ ໧ 㗴 ߦ ߟ ޿ ߡ 214 ઙ ߩ ⸥ タ ߆ ࠄ ‫ޔ‬໧ 㗴 ߣ ߪ ߺ ߥ ߐ ࠇ ߥ ޿ ⸥ タ ࠍ 㒰 ᄖ ߒ ‫ ⶄޔ‬ᢙ ⸥
タ ߐ ࠇ ߡ ޿ ࠆ ߽ ߩ ߦ ߟ ޿ ߡ ߪ ߘ ࠇ ߙ ࠇ ࠍ 1 ઙ ߣ ߒ ߡ ᛒ ޿ ᦨ ⚳ ⊛ ߦ 301 ઙ ߩ ౝ ኈ ߇ ᓧ ࠄ ࠇ ߚ ‫ޕ‬
ߎ ࠇ ࠄ ࠍ 㘃 ૃ ߒ ߚ ౝ ኈ ߏ ߣ ߦ ࠞ ࠹ ࠧ ࡝ ߦ ಽ 㘃 ߔ ࠆ ߣ ‫ ޔ‬1㧕 ઁ ᯏ 㑐 ߣ ߩ ⺞ ᢛ ਄ ߩ ໧ 㗴 ‫ ޔ‬2㧕 ᯏ
㑐 ౝ ߩ ૕ ೙ ਄ ߩ ໧ 㗴 ‫ ޔ‬3㧕 ᖱ ႎ ౒ ᦭ ߦ 㑐 ߔ ࠆ ࿎ 㔍 ‫ ޔ‬4㧕 ⊒ ⷗ ࡮ ㅢ ๔ ᓟ ߩ ኻ ᔕ ߦ 㑐 ߔ ࠆ ໧ 㗴 ‫ޔ‬
5㧕 ࿾ ၞ ߦ ߅ ߌ ࠆ ⛮ ⛯ ᡰ េ ߩ 㔍 ߒ ߐ ‫ ޔ‬6㧕 ߘ ߩ ઁ ‫ ߩ ޔ‬6 ߟ ߦ ಽ ߌ ࠆ ߎ ߣ ߇ ߢ ߈ ߚ ‫ࠇ ߙ ࠇ ߘ ޕ‬
― 46 ―
の 項 目 の 内 容 と そ の 詳 細 に つ い て 表 7. に 示 す 。
表 6. 連 携 上 の 記 載 の 有 無 と 地 域 規 模 お よ び 過 去 1 年 間 の 児 童 虐 待 対 応 件 数 と の 関 連
χ2 値
属性
自由度
検定結果
調 整 済 み残 差
Crame r V
⸥ タ 䈭䈚 㩷
⸥ タ 䈅䉍
᡽ ઎ ᜰ ቯ ㇺ Ꮢ 䊶 ᧲ ੩ 㪉㪊 ․ ೎ ඙ 㩷
㪄㪊 㪅㪊 㩷
㪊 㪅㪊 㩷
市 ( 人 口 1 50 . 00 0 以 上 )
-4 .3
4 .3
市 ( 人 口 5 0 .0 00 ~ 15 0 .0 0 0)
-2 .7
2 .7
市 ( 人 口 5 0 .0 0 0 未 満 )
2.2
-2 .2
町村
5.8
-5 .8
1 件 ~1 0 件
8 .5
-8 .5
11 件 ~5 0 件
-3 .1
3 .1
51 件 ~1 0 0 件
-0 .3
0.3
数
101 件 ~2 00 件
-3 .8
3 .8
(n =5 85)
201 件 以 上
-4 .2
4 .2
࿾ ၞ 䈱ⷙ ᮨ 㩷
㩿㫅 㪔㪍 㪈㪈 㪀 㩷
㪌㪎 㪅 㪎㪈 㪈 㩷
㪋㩷
㪁㪁 㪁 㩷
㪇 㪅㪊 㪇㪎 㩷
過去 1 年間
の児 童 虐 待
対応件数総
83. 94 7
4
***
0.379
** * p< 0 .0 01 , ** p <0 .01, * p<0.05
167
町村
40
78
市(人口50.000未満)
27
93
市(人口50.000~150.000)
72
32
市(人口150.000以上)
政令指定都市・東京23特別
区
43
27
0%
32
20%
40%
記載なし
60%
80%
100%
記載あり
図1.連携上の問題の記載の有無と地域の規模
201件以上
101件~200件
32
41
21
30
29
52
51件~100件
82
107
11件~50件
20
171
1件~10件
0%
20%
40%
記載なし
60%
80%
記載あり
図2.連携上の問題の記載の有無と過去1年間の児童虐待対応件数
― 47 ―
100%
表 7.
部署内および他機関との連携・協力に関する問題のカテゴリ
問 題 のカテ ゴリ
小 カテ ゴリおよ び 具 体 的 内 容 (
は具 体 的 内 容 )
1.他 機 関 との調 整 上
1- 1) 虐 待 の 認 識 や 方 針 に 違 い が あ り 、 協 力 体 制 が 築 け な く 足 並 み が そ ろ わ な い ( 13 0) … 児 相 の
の問 題
判 断 で“緊 急 性 なし”とされれば、積 極 的 に介 入 してもらえない、機 関 によって心 理 的 虐 待 を軽 視
する傾 向
1- 2 ) 役 割 分 担 ・ 責 任 の 所 在 が 不 明 瞭 で あ り 介 入 で き な い (54) … 明 確 な 役 割 分 担 が な く 、 そ れ ぞ
れの 機 関 が 同 様 の 支 援 をして おり、 責 任 の 所 在 が 不 明 確
1-3 ) 他 機 関 と の 連 絡 ・ 調 整 の 失 敗 ・ 不 足 ・ 困 難 ( 1 5 ) … 情 報 の 共 通 に タ イ ム ラ グ 、 重 複 ま た は 、 取
りこぼし
1- 4 ) 他 機 関 に つ い て の 役 割 の 認 識 や 理 解 不 足 ( 7 ) … 児 童 相 談 所 へ の 過 度 な 期 待 か ら 生 じ る 意
見対立
1- 5 )機 関 が 多 く 絡 むこと による 会 議 の 日 程 調 整 が 困 難 ( 6 ) …医 療 機 関 の 休 診 日 に 合 わ せる等
1- 6) 地 理 的 な 問 題 か ら 連 携 が難 しい ( 3 ) …他 機 関 が 遠 方 、 市 外 の 高 校
1- 7) 民 間 機 関 等 とつなが りが 弱 い ( 1 )
2.機 関 内 の体 制 上 の
2- 1 ) 各 機 関 の 人 事 異 動 に よ る 担 当 者 の 変 更 ( 8 ) … 年 度 が わ り に 他 部 署 担 当 者 が 交 代 に な る と 、
問題
虐 待 ケースとし ての 認 識 やリス クが 引 き 継 がれ ていない
2- 2 ) 機 関 内 の 縦 割 り に よ る 協 力 の 限 界 ( 2 ) … 虐 待 ケ ー ス で あ っ て も 就 労 な ど の 条 件 が 整 わ な い と
保 育 所 で 受 け てもらえない
2- 3) 家 族 内 で 主 担 当 が 異 な り連 携 が 図 れな い( 2 ) …兄 弟 で 主 担 当 機 関 が 異 なる 場 合 の 連 携
2- 4) 他 部 署 が 業 務 多 忙 で 継 続 支 援 が 困 難 ( 1) …他 部 署 も 業 務 多 忙 で 訪 問 等 が 継 続 で きない
3.情 報 共 有 に関 する
3- 1 ) 個 人 情 報 保 護 法 と の 兼 ね 合 い に 関 す る こ と( 4 7) … 警 察 に 情 報 提 供 を 依 頼 し た が 、 捜 査 に 関
困難
わる情 報 ということで教 えてもらえなかった、学 校 等 から、被 虐 待 児 の氏 名 を公 表 しない通 告 があ
った 、 児 童 福 祉 法 第 2 5 条 で 実 施 してよいと いうことになって いるが、 部 署 、 機 関 によっては 未 だ に
スムーズに 応 じ てもらえない
3- 2 ) 守 秘 義 務 が 徹 底 さ れ な い (9 ) … 守 秘 義 務 を 守 れ る か と い う 点 で 、 小 さ い 村 な の で 情 報 が も れ
やすい、 民 生 委 員 が 、 地 域 住 民 と 親 交 が 密 なことが 逆 に 災 いして、 守 秘 義 務 の 認 識 が 甘 く なった
4.発 見 ・通 告 後 の対
4-1 ) 児 童 虐 待 事 例 の 発 見 後 ・ 通 告 後 の 対 応 の 知 識 ・ 経 験 不 足 ( 7 ) … 児 童 虐 待 対 応 の 流 れ に つ
応 に 関 する 問 題
いて、 十 分 に 周 知 で きていない ことから、 現 場 が通 告 をた めら う
5.地 域 における継 続
5- 1) 地 域 に お け る フ ォ ロ ー が 難 し い ( 民 生 委 員 や 児 童 委 員 の 人 柄 ・ 考 え ) ( 3) … 地 域 の 見 守 り を
支 援 の 難 しさ
民 生 児 童 委 員 に依 頼 した際 、情 報 を近 所 の住 民 に伝 え、対 象 家 庭 を監 視 のように見 守 りしてい
た
6.そ の 他
6- 1) 18 歳 以 上 のケースの 支 援 が 困 難 ( 3 ) …18 歳 の 居 なし のケ ー スでは 未 成 年 者 で 親 権 の 関 係
から、 保 護 施 設 の決 定 自 立 に 対 して 行 政 とし て 支 援 が 困 難
6- 2 ) 住 所 と 実 際 の 住 居 が 異 な り 支 援 に 限 界 ( 1 ) … 住 所 は 当 市 に お い た ま ま で 、 実 際 の 居 住 地 が
異 なる 時
6- 3) 所 属 がなく 状 況 把 握 が 困 難 ( 1 )
6-4 ) 事 後 の 当 該 家 族 と の 支 援 で 関 係 が と り に く く な る ( 1) … 虐 待 通 報 時 、 児 童 相 談 所 の 家 庭 訪
問 に 同 行 すると 、 後 々の 支 援 で 該 当 家 庭 と 関 係 がと れにくい 場 合 が ある
1 ). 他 機 関 と の 調 整 上 の 問 題 に つ い て
他機関との調整上の問題に関する内容は、日程の調整が困難であること、児童相談所の
虐待の認識や方針が異なり、意見の対立もあり協力関係がつくりにくいこと、役割や責任
― 48 ―
の所在が不明瞭であることなどが多く挙げられた。これらは部署の縦割りによるものとも
いえる。また担当部署と児童相談所の関係についての問題が最も多く挙げられており、児
童虐待事例の対応の認識については温度差を感じていることがわかる。
2 ). 機 関 内 の 体 制 上 の 問 題 に つ い て
機関内における体制上の問題の具体的内容として、人事異動のため担当者が交代し方針
等の引継ぎが十分行われていないことに問題を感じていることが明らかになった。支援や
方針が継続しないことの問題と、さらに部署間の横断的な支援の協力関係がつくられにく
いことがあげられた。
3 ). 情 報 共 有 に 関 す る 問 題 に つ い て
学校等からの通告であるにもかかわらず個人情報ということで必要な情報を得ることが
で き ず 支 援 に つ な が ら な い ケ ー ス も 経 験 さ れ て い た 。 児 童 福 祉 法 第 25 条 に よ り 必 要 な 場
合の情報の共有は認められているが、個人情報であるという理由で情報が共有されず対応
に限界があったことについて複数あげられた。
4 ). 発 見 ・ 通 告 後 の 対 応 に 関 す る 問 題
発見や通告後の具体的な対応に関して、知識の不足とともに経験の不足があげられた。
また児童相談所等の関係機関との調整の仕方が不明で、経験がないことにより通告をため
らうなどから通告の遅延等があることについてもあげられた。
5 ). 地 域 に お け る 継 続 支 援 の 難 し さ に つ い て
虐待の発見や見守りについては地区役員などの住民との連携が必要になる。特に民生委
員の協力は重要とされる。その一方で、役員個人の児童虐待の捉え方や考え方も実際の対
応を左右することもある。そのため見守りなどが過度に行われるケースなど経験されてい
た。
6 ). そ の ほ か の 問 題
そ の 他 経 験 さ れ た 困 難 な こ と と し て は 、 対 象 者 の 住 所 と 実 際 の 住 居 が 異 な る こ と や 18
歳以上のケースの制度が我が国の場合はないことにより、行政として支援の限界が生じる
ことがあげられた。また児童虐待に関する訪問方法がその後の家庭との関係に影響するた
め支援関係の維持の難しさが経験されていた。
今回の自由記載からは、児童虐待の可能性に気づいた学校や関係諸機関において、相談
や通告を行うかどうか判断をするために比較的長い期間見守りを続け、その中で各機関は
慎重に判断し対応を検討している現状がみえてきた。この反面、同一機関内での検討や対
応の期間が長くなることにより、通告の遅れや介入のタイミングを逃すという事態につな
がっていることもみてとれる。さらに通告後の段階では、担当職員の経験年数や人事交代
等により対応に不慣れな状況があること、さらに要保護児童対策地域協議会の認識不十分
により個人情報の取り扱いに戸惑うなどの傾向がうかがえる。
実際の対応の段階においては、役割分担が不明瞭のまま各機関がそれぞれに行動する状
況があるとともに、担当者は知識不足や経験不足を感じているといえる。
考察
本 研 究 で は 児 童 虐 待 対 応 件 数 が 100 件 を 超 え る 自 治 体 に お い て 、問 題 の 自 由 記 載 の 割 合
が 高 く 、 人 口 の 多 い 大 都 市 に お い て も 同 様 の 傾 向 が み ら れ た 。 こ れ に は こ の 10 年 間 の 児
― 49 ―
┬⯦ᓙኻᔕઙᢙߩჇടߦኻߒߡᓥ᧪ߤ߅ࠅߩኻᔕᣇᴺߢߪలಽߣ޿߃ߥߊߥߞߡ߈ߡ޿ࠆ
⃻⁁ߩᆫ߇޽ࠆࠃ߁ߦߺ߃ࠆ‫ޕ‬
ߘ ߒ ߡ ⥄ ᴦ ૕ ߩ ᜂ ᒰ ⠪ ߇ ᗵ ߓ ߡ ޿ ࠆ ໧ 㗴 ߩ ಽ 㘃 ߆ ࠄ ‫ ▤ ߦ ࠄ ߐޔ‬ℂ ਄ ߩ ⺖ 㗴 ‫ޔ‬ᢎ ⢒ ⊛ ⺖ 㗴 ‫ޔ‬
ኾ㐷⡯㑆ߩࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦߩ⺖㗴ߦߟ޿ߡ⷗߃ߡ߈ߚ‫ޕ‬
ᓎᚲౝߩ❑ഀࠅߩࠪࠬ࠹ࡓߦࠃࠅᨵエߥኻᔕ߇࿎㔍ߦߥࠆߎߣ‫ߚ߹ޔ‬ቯᦼ⊛߹ߚߪ⍴ᦼ
㑆ߢߩᜂᒰ⠪ߩੱ੐੤ઍߦࠃࠅ⚻㛎ࠍᵴ߆ߒߚኻᔕߦలಽ⚿߮ߟ߆ߥߊߥߞߡ޿ࠆ⃻⁁߆
ࠄ‫ޔ‬ᜂᒰ⠪ห჻ߩᖱႎ౒᦭߿߹ߚᒁ⛮߉૕೙ߩలታߣ޿߁⺖㗴߇޽ࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ޕ‬
ߘߒߡߘࠇߙࠇߩᜂᒰ⡯ຬ߇ఽ┬⯦ᓙߣߘߩኻᔕߦ㑐ߔࠆ✚ว⊛ߥ⍮⼂߿ℂ⸃ࠍᓧߡ޿
ߊߎߣ߇᳞߼ࠄࠇߡ޿ࠆ‫⯦┬ఽߪߦࠇߎޕ‬ᓙߩ⍮⼂‫⯦┬ఽޔ‬ᓙ߳ߩኻᔕߩߚ߼ߩ⍮⼂‫ޔ‬㑐
ଥߔࠆᴺᓞߩౝኈ‫ޔ‬୘ੱᖱႎߩขࠅᛒ޿߅ࠃ߮቞⒁⟵ോ‫ޔ‬ฦᯏ㑐ߩᓎഀ╬ߩℂ⸃ࠍᓧࠄࠇ
ࠆࠃ߁ߥᯏળ߇ᦼᓙߐࠇࠆ‫ޔߚ߹ޕ‬ᄙ⡯⒳߿ઁᯏ㑐ߦ޽ߞߡߪ⡯ຬห჻ߩᣇ㊎߿ᓎഀ߆ࠄ
┙႐߇⇣ߥࠆߚ߼‫ࠆߥ⇣ޔ‬ᗧ⷗ߩ⼏⺰ߪㆱߌࠄࠇߥ޿‫ߩߎޕ‬ਛߢ‫ߩࠇߙࠇߘޔ‬ᓎഀߩ▸࿐
߿┙႐ߦߟ޿ߡ⋧੕੤ᵹ߿ℂ⸃߇ᷓ߼ࠄࠇࠆߎߣ߇ᦼᓙߐࠇࠆ‫ޕ‬
Ꮉ ⇌㧔 2013㧕ߪ ఽ ┬ ⋧ ⺣ ᚲ ߢ ௛ ޿ ߚ ⥄ ࠄ ߩ ⚻ 㛎 ߣ ⃻ ࿷ ߩ ᄢ ቇ ᢎ ຬ ߣ ߒ ߡ ⎇ ୃ ࠍ ߔ ࠆ ┙ ႐
ߣߩਔᣇߩⷞὐ߆ࠄ‫ޔ‬ኻᔕᬺോߦ޽ࠆታോኅߣᏒ᳃ߩఽ┬⯦ᓙ╬ߦ㑐ߔࠆᗵⷡࠍ‫ޠߋ❬ޟ‬
ᓎഀ߇ᔅⷐߢ޽ࠆߎߣࠍ␜ໂߒߡ߅ࠅႺ⇇✢߇᣿⏕ߢߥ޿ߎߣߢㅅ߁ࠃࠅ‫ޔ‬୘ੱ‫ࠍ❱⚵ޔ‬
⿥ ߃ ߡ ࿾ ၞ ߣ ߒ ߡ ౒ ᦭ ߔ ࠆ ߎ ߣ ߇ వ ᳿ ߢ ޽ ࠆ ߣ ㅀ ߴ ‫ ┬ ఽ ⼔ ଻ ⷐޔ‬ኻ ╷ ࿾ ၞ ද ⼏ ળ㧔 ⷐ ኻ ද 㧕
ߩදജ࡮ද௛ߩ㊀ⷐᕈࠍᒝ⺞ߒߡ޿ࠆ‫⃻ޔࠄ߇ߥߒ߆ߒޕ‬ታߦߪ࿾ၞߩਛߢⷐኻදߩሽ࿷
߿ᓎഀߦߟ޿ߡߪలಽ๟⍮ߐࠇߡ޿ߥ޿႐ว߽޽ࠆߎߣ߇ߺ߃ߡ߈ߚ‫ޕ‬
ᐔ ᚑ 22 ᐕ 4 ᦬ ߦ ߪ ‫ ޟ‬ሶ ߤ ߽ ࡮ ⧯ ⠪ ⢒ ᚑ ᡰ េ ផ ㅴ ᴺ ‫ ߇ ޠ‬ᣉ ⴕ ߐ ࠇ 㧔 ౝ 㑑 ᐭ 㧕‫ ⥄ ޔ‬ᴦ ૕ ߦ ߅
ߌࠆሶߤ߽࡮⧯⠪߇࿾ၞߩਛߢᡰេࠍฃߌߡዞᬺ࡮ዞቇߥߤ౞Ṗߥ␠ળ↢ᵴࠍㅍࠆߎߣ߇
ߢ ߈ ࠆ ࠃ ߁ ߥ ᡰ េ ૕ ೙ ࠍ ᢛ ߃ ‫ ޔ‬ታ ᣉ ߐ ࠇ ࠆ ߎ ߣ ߇ ദ ജ ⟵ ോ ߣ ߐ ࠇ ߡ ޿ ࠆ 㧔 ૒ ‫ ᧁ ޘ‬,2010㧕‫ޕ‬
ߎߎߢߪ‫ޔ‬໧㗴ߩ޽ࠆఽ┬߿⧯⠪߇␠ળ↢ᵴߦㆡᔕߒߡ⥄┙ߔࠆߚ߼ߦ‫଻ޔ‬ஜ࡮ක≮߿ᢎ
⢒ ‫ޔ ␩ ⑔ޔ‬⡯ ᬺ ⸠ ✵ ᯏ 㑐 ‫ޔ‬NPO ╬ ߩ ࿅ ૕ ߣ ޿ ߁ ሶ ߤ ߽ ߩ ⢒ ᚑ ߦ 㑐 ࠊ ࠆ ޽ ࠄ ࠁ ࠆ ᯏ 㑐 ߣ ߩ ࡀ
࠶࠻ࡢ࡯ࠢߠߊࠅ߇㊀ⷐߣߐࠇࠆ‫ߦࠄߐޕ‬ฦ㑐ଥᯏ㑐ߩኾ㐷ኅߩߺߢߥߊ࿾ၞߩᏒ᳃ߣߩ
ࠃ޿දജ㑐ଥ߇ߟߊࠄࠇࠆߎߣߦߟ޿ߡ߽㊀ⷐߣߥࠆ‫੹ޕ‬࿁ߩ⺞ᩏߦ߅޿ߡ‫ޔ‬ㅪ៤ߦߟ޿
ߡ‫ߊࠃޟ‬ᯏ⢻ߒߡ޿ࠆ‫⹏ߣޠ‬ଔߒߡ޿ࠆ࿁╵⠪ߪᄙ߆ߞߚߎߣ߆ࠄ‫ߩߢ߹ࠇߎޔ‬ኻᔕߢ⃻
ࠇߚ໧㗴ߦߟ޿ߡ߽ขࠅ⚵߹ࠇߡ޿ߊߎߣ߇ᦸ߹ࠇࠆ‫ޕ‬
Ω㧚⚿⺰
੹࿁ߩ⺞ᩏ߆ࠄߪ‫⯦┬ఽޔ‬ᓙߩ⋧⺣࡮ኻᔕࠍⴕ߁⥄ᴦ૕⡯ຬߩઁㇱ⟑࡮ઁᯏ㑐ߣߩㅪ៤
ߦ ߟ ޿ ߡ ߪ ᄙ ߊ ߩ ⥄ ᴦ ૕ ߢ ‫ ޟޔ‬㕖 Ᏹ ߦ ࠃ ߊ /ࠃ ߊ ᯏ ⢻ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ ߣ ޠ‬࿁ ╵ ߒ ߡ ߅ ࠅ ‫ ޔ‬᭎ ߨ ㅪ ៤
߇⦟ߊߪ߆ࠄࠇߡ޿ࠆ⹺⼂ࠍᜬߞߡ޿ࠆߎߣ߇ࠊ߆ߞߚ‫ߣࠇߘޕ‬หᤨߦ‫⸥↱⥄ޔ‬タߩ᦭ή
ߣߩᲧセ߆ࠄߪ⥄ᴦ૕ߩⷙᮨ߿ఽ┬⯦ᓙኻᔕઙᢙߥߤߦࠃߞߡ໧㗴ߩ஍ࠅߩน⢻ᕈߦߟ޿
ߡ߽⹺߼ࠄࠇߚ‫ޕ‬
⥄ᴦ૕ߩ⡯ຬߪ࿾ၞߩఽ┬⯦ᓙߦ㑐ߒߡ໪⫥ᵴേߩᓎഀࠍᜂߞߡ޿ࠆ‫⯦┬ఽޕ‬ᓙ੐଀ߩ
ᣧᦼ⊒⷗߿ࡈࠜࡠ࡯ࠕ࠶ࡊߦߪ㑐ଥᯏ㑐ߛߌߢߥߊ‫ޔ‬࿾ၞߣߩㅪ៤߽ᰳ߆ߖߥ޿‫ߦࠄߐޕ‬
੹ ᓟ NPO ╬ ߩ 㑐 ଥ ࿅ ૕ ߣ ߩ ද ജ ߦ ߟ ޿ ߡ ߽ ᓎ ഀ ߇ ᜛ ᄢ ߒ ߡ ޿ ߊ น ⢻ ᕈ ߇ ච ಽ ߦ 㜞 ߊ ‫⺞ ޔ‬
ᢛᯏ㑐߇Ⴧ߃ࠆߣ⹺⼂߿ᣇ㊎ߩ㆑޿ߪᄢ߈ߊߥࠆน⢻ᕈ߽޽ࠆ‫ޕ‬࿾ၞ૑᳃߽฽߼ᖱႎࠍ౒
᦭ߒදജߒว߁૕೙߿ᯏળ‫ޔ‬㑐ଥ⠪୘ੱߩ⍮⼂߿⚻㛎ࠍ㜞߼ࠆᯏળ߇ᓧࠄࠇ߿ߔߊߥࠆߎ
― 50 ―
とが必要であると考えられる。
謝辞
本調査にご協力頂きました全国自治体の職員の皆様に心から感謝を申し上げます。
本 調 査 は 、 財 団 法 人 こ ど も 未 来 財 団 平 成 23 年 度 児 童 関 連 サ ー ビ ス 調 査 研 究 等 事 業 の 研
究 助 成( 花 田 裕 子 代 表:16 歳 以 上 の 虐 待 被 害 者 を 対 象 に し た 包 括 的 自 立 支 援 プ ロ グ ラ ム 開
発に関する研究)を受けた研究結果の一部です。
尚 、 本 研 究 は 日 本 子 ど も 虐 待 防 止 学 会 第 18 回 学 術 集 会 (2012 年 )に お い て 発 表 し た 、 分
科 会「 全 国 市 区 町 村 を 対 象 と し た 児 童 虐 待 対 応 の 実 態 調 査 か ら 3.組 織 内 ・ 外 と の 連 携 上 の
問 題 、5.子 ど も 若 者 育 成 支 援 法 と 市 区 町 村 の 実 態 」お よ び 示 設「 16 歳 以 上 の 虐 待 被 害 者 に
対する自立支援の検討~市区町村を対象とした全国調査から~」の一部です。
【参考文献】
川 畑 隆 ( 2013). 児 童 虐 待 防 止 活 動 の 入 り 口 . 人 間 文 化 研 究 :京 都 学 園 大 学 人 間 文 化 学 会 紀
要 30 , 184-177.
厚 生 労 働 省 ( 2013). 厚 生 統 計 要 覧 ( 平 成 24 年 度 ).
http://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/index-kousei.html (2013/09/19 取 得 ).
花 田 裕 子 ・ 永 江 誠 治 ( 2008). 児 童 虐 待 に お け る い わ ゆ る 「 18 才 問 題 」 の 現 状 と 課 題 . 保
健 学 研 究 , 21 (1), 23-26.
内閣府.子ども・若者育成支援施策の総合的推進.
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/law_s2.pdf(2013.12.19 取 得 ).
西 澤 哲( 2007).虐 待 を 受 け た 子 ど も の 心 理 療 法:ト ラ ウ マ に 焦 点 を 当 て た 心 理 療 法 を 中 心
に . 里 親 と 子 ど も , 2, 99-105.
松 本 伊 智 郎 ・ 屋 代 通 子 訳 (2002). 子 ど も 保 護 の た め の ワ ー キ ン グ ・ ト ウ ギ ャ ザ ー 児 童 虐 待
対 応 イ ギ リ ス 政 府 ガ イ ド ラ イ ン : イ ギ リ ス 保 健 省 , 東 京 ; 医 学 書 院 ,29-30
佐 々 木 禎 ( 2010).「 子 ど も ・ 若 者 育 成 支 援 推 進 法 」 に も と づ く 子 ど も ・ 若 者 支 援 . ク ォ ー
タ リ ー 生 活 福 祉 研 究 , 19 (3), 36-53.
― 51 ―
― 52 ―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
EMP の た め の 多 読 教 材
大下
【要
~医学英語語彙の観点から~
晴 美 ( 大 分 大 学 医 学 部 応 用 言 語 学 講 座 ( 英 語 ))
旨】
語彙の学習法においては,意図的語彙学習と付随的語彙学習があるが,語彙の増強・定
着を促進するためには,両者をバランスよく併用することが望ましいとされている。しか
し , 短 期 間 で 約 3,000 語 の 医 学 英 語 語 彙 の 習 得 が 求 め ら れ る EMP( English for Medical
Purposes)の 学 習 に お い て は ,意 図 的 語 彙 学 習 が 中 心 と な っ て い る 。そ こ で ,本 研 究 で は ,
多 読 教 材 に お け る EMP の 付 随 的 語 彙 学 習 の 可 能 性 を 探 る た め に ,LR( Leveled Readers)
に登場する医学英語語彙と学生が習得すべき医学英語語彙とを比較検証した。その結果,
サ ン プ ル 調 査 で 用 い た LR22 冊 内 に 登 場 し た 医 学 英 語 語 彙 は , 学 生 が 習 得 す べ き 医 学 英 語
語 彙 の 約 8% に あ た り ,LR を 用 い た 多 読 に よ っ て 医 学 英 語 語 彙 の 付 随 的 語 彙 学 習 が 生 じ る
可能性が明らかになった。
【キーワード】
多 読 , Leveled Readers, 医 学 英 語 語 彙 , 付 随 的 語 彙 学 習
1
はじめに
EMP(English for Medical Purposes)の 指 導 に お い て は , 文 献 理 解 , 論 文 執 筆 , 外 国 人
患 者 と の 会 話 と い う 医 師 お よ び 医 学 科 生 の ニ ー ズ 分 析 か ら( 菱 田・ 大 木 , 2000),医 学 英 語
語彙指導が必須項目とされている。そのため,医学科生には膨大な医学英語語彙を限られ
た時間内で習得することが求められている。
その際,学生は単語集などを用いて意識的に学習・記憶を行う。これは,意図的語彙学
習 ( deliberate / intentional vocabulary learning ) と 言 わ れ , 語 彙 の 記 憶 を 目 的 に , 語
彙 だ け に 焦 点 を 当 て 集 中 的 に 語 彙 習 得 を 目 指 す 学 習 法 で あ る( Hulstijn, 2003)。意 図 的 語
彙学習では,短期間に目標語彙を多量に学習できるという利点があるが,長期記憶に定着
されない,または反復学習によって長期記憶に存在しても,それを想起する手がかりを失
っ て し ま い ,そ の 結 果 ,語 彙 習 得 に は 至 ら な い 可 能 性 が あ る と 言 わ れ て い る( 門 田・池 村 ,
2006)。一 般 的 に ,
「 一 夜 漬 け 」の 知 識 は す ぐ に 忘 れ て し ま う と い う 所 以 で あ る 。そ の た め ,
門 田 ・ 池 村 ( 2006) は , 読 解 に 必 要 な 一 定 量 の 語 彙 サ イ ズ を 確 保 す る た め に は , 意 図 的 語
彙 学 習 に 加 え て 付 随 的 語 彙 学 習( incidental vocabulary learning)が 不 可 欠 で あ る と 述 べ
ている。
付 随 的 語 彙 学 習 と は , 意 味 重 視 ( content-based ) の 言 語 活 動 を 行 う 中 で , 副 産 物
( by-product) と し て 語 彙 を 習 得 す る こ と で あ る ( Laufer and Hulstijn, 2001)。 付 随 的
語 彙 学 習 と 多 読 に は 強 い 相 関 関 係 が あ り( Brown, Waring & Donkaewbua, 2008),門 田 ・
池 村( 2006)も ,
「 多 読 は 典 型 的 な content-based education の 一 つ で あ り ,未 知 語 の 推 測
― 53 ―
ജࠍ㙃޿㧘ᣢ⠌⺆ࠍ⥄േൻߒߡቯ⌕ߐߖࠆߎߣߩߢ߈ࠆᭂ߼ߡലᨐ⊛ߥ⺆ᒵቇ⠌ߩᯏળࠍ
ឭ ଏ ߔ ࠆ (p. 119)‫ ߣ ޠ‬ㅀ ߴ ߡ ޿ ࠆ ‫ޕ‬
ߘߎߢᧄ⎇ⓥߢߪ㧘ᗧ࿑⊛⺆ᒵቇ⠌ߣઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌ߩ⋧ਸ਼ലᨐߦࠃߞߡකቇ⧷⺆⺆ᒵ
⠌ᓧࠍଦㅴߔࠆน⢻ᕈࠍតࠆߚ߼ߦ㧘⑼ቇ♽࡮ක≮♽ߩᄙ⺒↪ᢎ᧚ߣකቇ⧷⺆⺆ᒵߣߩ㑐
ㅪᕈߦߟ޿ߡ⠨ኤߔࠆ‫ޕ‬
2 ᄙ ⺒ ߣ ⺆ ᒵ ᜰ ዉ
ᄙ ⺒ 㧔 Extensive Reading㧕 ߣ ߪ 㧘 ᄙ ㊂ ߩ ⋡ ᮡ ⸒ ⺆ ࠍ ⺒ ߺ 㧘‫ ޟ‬ታ 㓙 ߦ ⺒ ߻ ߎ ߣ ߢ ⺒ ߻ ⢻ ജ
ࠍ ⢒ ᚑ ߔ ࠆ ‫ޠ‬ᜰ ዉ ᴺ ߢ ޽ ࠆ㧔 Day & Bamford, 1998㧕‫ ߩ ߢ ߹ ࠇ ߎޕ‬వ ⴕ ⎇ ⓥ ߦ ߅ ޿ ߡ 㧘ᄙ ⺒
ߪ㧘࡝࡯࠺ࠖࡦࠣࠬࡇ࡯࠼㧘ౝኈᛠីജߦട߃ߡ㧘࡜ࠗ࠹ࠖࡦࠣജ㧘ቇ⠌ᗧ᰼㧘⥄ᓞᕈߥ
ߤ ߇ ല ᨐ ⊛ ߦ ⢒ ᚑ ߢ ߈ ࠆ ߣ ޿ ߁ ታ 〣 ႎ ๔ ߇ ߥ ߐ ࠇ ߡ ޿ ࠆ 㧔 Day & Bamford, 1998: ᯅ ᧄ ઁ ,
2000: Takase, 2007: ᄢ ਅ , 2007: Imamura, 2008: ᄢ ਅ , 2010㧕‫ޕ‬
ᄙ⺒ߣઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌ߦߟ޿ߡߩ⎇ⓥߪ߆ߥࠅߩᢙߦߩ߷ࠆ߇㧘ᄙ⺒ߦࠃࠆᧂ⍮⺆ߩ⠌
ᓧ ߦ 㑐 ߒ ߡ ߪ 㧘⻉ ⺑ ޽ ࠆ ‫ޕ‬Day, Omura & Hiramatsu㧔 1991㧕ߪ 㧘30 ಽ 㑆 ߩ SSR(sustained
silent reading)ࠍ ⴕ ߞ ߚ ቇ ↢ ߣ ⴕ ࠊ ߥ ߆ ߞ ߚ ቇ ↢ ࠍ Ყ セ ߒ 㧘 ᄙ ⺒ ߦ ࠃ ࠆ ᧂ ⍮ ⺆ ߩ ⺆ ᒵ ቇ ⠌
ߩ ല ᨐ ߇ ⛔ ⸘ ⊛ ߦ ᦭ ᗧ ߢ ޽ ߞ ߚ ߣ ᜰ ៰ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ ޕ‬ਃ ਄ ࡮ ේ ↰ 㧔 2011㧕 ߪ 㧘 ╙ ੑ ⸒ ⺆ ߣ ߒ ߡ
ᣣᧄ⺆ࠍቇ⠌ߒߡ޿ࠆቇ↢ࠍኻ⽎ߦᄙ⺒ࠍታᣉߒ㧘ᄙ⺒ߣઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌㧘⺆ߩ಴⃻࿁ᢙ
ߣ⠌ᓧ₸ߦߪ⋧㑐㑐ଥ߇޽ࠅ㧘േ⹖߿ᒻኈ⹖╬ࠃࠅฬ⹖߇⠌ᓧߐࠇ߿ߔ޿௑ะ߇޽ࠆߣ␜
ໂ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ ৻ ޕ‬ᣇ ߢ 㧘 Aizawa㧔 1998㧕 ߪ 㧘 ⇣ ߥ ࠆ ᧦ ઙ ਅ ߢ ᄙ ⺒ ࠍ ታ ᣉ ߒ 㧘 ⺆ ᒵ ജ ߇ ਲ ߒ
޿ᣣᧄੱᄢቇ↢ߦߣߞߡߪᄙ⺒ߦࠃࠆᧂ⍮⺆ߩઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌ߦߪ㒢⇇߇޽ࠆߣㅀߴߡ޿
ࠆ ‫ ߚ ߹ޕ‬㧘Nozaki㧔 2007㧕߽ 㧘න ⺆ ࠞ ࡯ ࠼ ࠍ ૶ ↪ ߒ ߚ ᗧ ࿑ ⊛ ⺆ ᒵ ቇ ⠌ ߩ ᣇ ߇ 㧘ઃ 㓐 ⊛ ⺆ ᒵ
ቇ ⠌ ࠃ ࠅ ߽ 16 ୚ ㅦ ߊ ⋡ ᮡ ⺆ ᒵ ࠍ ⷡ ߃ ࠆ ߎ ߣ ߇ ߢ ߈ ࠆ ߣ ᜰ ៰ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ޕ‬
ߎߩࠃ߁ߦ㧘ᄙ⺒ߦࠃࠆᧂ⍮⺆ߩઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌ߦߪ⾥ุਔ⺰߇޽ࠆ߇㧘ᣢ⠌⺆ߩઃ㓐
⊛ ⺆ ᒵ ቇ ⠌ ߩ ല ᨐ ߦ 㑐 ߒ ߡ ߪ 㧘 ᄙ ߊ ߩ వ ⴕ ⎇ ⓥ ߇ ᡰ ᜬ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ ޕ‬Horst, Cobb & Meara
㧔 1998㧕ߪ 㧘ᄙ ⺒ ߦ ࠃ ࠅ ᣢ ⍮ ߩ ⺆ ᒵ ߩ ⍮ ⼂ ࠍ ⼾ ߆ ߦ ߒ 㧘⺆ ᒵ ߩ ಣ ℂ ㅦ ᐲ ߇ Ⴧ ߒ 㧘⺆ ᒵ ߩ ࡀ
࠶ ࠻ ࡢ ࡯ ࠢ ࠍ ▽ ߊ ߎ ߣ ߇ ߢ ߈ ࠆ ߣ ᜰ ៰ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ ޕ‬Waring & Takagi㧔 2003㧕 ߽ 㧘 ᄙ ⺒ ߦ ࠃ
ߞ ߡ ᧂ ⍮ ⺆ ߩ ቇ ⠌ ߪ ޽ ߹ ࠅ ⿠ ߎ ࠄ ߥ ޿ ߇ 㧘ᣢ ⍮ ⺆ ߩ ቯ ⌕ ߦ ߪ ല ᨐ ߇ ޽ ߞ ߚ ߣ ᜰ ៰ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ޕ‬
߹ ߚ 㧘 ਛ ᧛ 㧔 2011㧕 ߪ 㧘 ᄙ ⺒ ߦ ࠃ ߞ ߡ ᣢ ⠌ ⺆ ᒵ 㧔 ࠦ ࡠ ࠤ ࡯ ࠪ ࡚ ࡦ ࠍ ฽ ߻ 㧕 ߩ ᣣ Ᏹ ⊛ ߥ ↪ ᴺ
ߦធߔࠆߎߣߦࠃࠅ㧘ᢙ㊂⊛ߦ߽⍮⼂ߩᷓߐߩ㕙ߢ߽ᄙ⺒ߪ⺆ᒵቇ⠌࡮ቯ⌕ߦ᦭ലߢ޽ࠆ
ߣ␜ໂߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
3 ᄙ ⺒ ߦ ࠃ ࠆ ක ቇ ⧷ ⺆ ⺆ ᒵ ߩ ᜰ ዉ
කቇ⑼↢߇࿷ቇਛߦ⠌ᓧߔߴ߈කቇ⧷⺆⺆ᒵᢙߦ㑐ߔࠆ᣿⏕ߥᜰᮡߪߥ޿߇㧘⋡ᮡ୯ࠍ
ߤߩࠃ߁ߦ⸳ቯߔߴ߈ߢ޽ࠈ߁߆‫ޕ‬
ፉ ᩮ ᄢ ቇ ක ቇ ㇱ ߢ ߪ 㧘ක ቇ ⧷ ⺆ ߢ 㗫 ಴ ߔ ࠆ 3,000 ⺆ ߩ ⺆ ᒵ 㓸 ࠍ Moodle English Learning
Site ߦ ឝ タ ߒ ߡ ޿ ࠆ ( ᵈ
1 ) ‫ ߚ ߹ޕ‬㧘ᣣ ᧄ ක ቇ ⧷ ⺆ ᬌ ቯ ⹜ 㛎
3࡮ 4 ⚖ ᢎ ᧄ ( ᵈ
2 ) ߢ ߪ 㧘⠌ ᓧ ߔ ߴ ߈
⺆ ᒵ ߣ ߒ ߡ 2,594 ⺆ ߩ ࡢ ࡯ ࠼ ࡝ ࠬ ࠻ ࠍ ឝ タ ߒ ߡ ޿ ࠆ ‫ޕ‬㑐 ᩮ㧔 2005㧕ߪ 㧘ක Ꮷ ߣ ߒ ߡ ᔅ ⷐ ߥ
ၮ ᧄ ක ቇ ⧷ ⺆ ⺆ ᒵ ᢙ ߩ ⋡ ᮡ ୯ ߪ 3,000 ⺆ ߢ ޽ ࠅ 㧘․ ߦ 㗫 ❥ ߦ ↪ ޿ ࠄ ࠇ ࠆ 100 ⺆ ߦ ߟ ޿ ߡ ߪ
― 54 ―
必 須 で あ る と 述 べ て い る 。 以 上 の こ と か ら 考 え る と , EMP の 語 彙 指 導 の 目 標 値 は 3,000
語程度であると考えられる。
Nation( 1900)は ,多 読 に よ り 未 知 語 を 覚 え る の に 必 要 な 語 彙 の 出 現 回 数 は 5~ 16 回 ,
Waring( 2006)は 10~ 30 回 と 指 摘 し て お り ,多 読 に よ る 語 彙 習 得 を 意 図 し た 場 合 ,膨 大
な 読 書 量 が 必 要 と さ れ る 。 そ の た め , 医 学 科 に お け る 平 均 6~ 8 単 位 と い う 限 ら れ た 時 間
内 で ( Kilper, Vogt, Aramaki, 2000), 3,000 語 と い う 膨 大 な 医 学 英 語 語 彙 を 付 随 的 語 彙 学
習 の み で 学 習 す る こ と は ,実 質 的 に は 不 可 能 で あ り ,意 図 的 語 彙 学 習 に 頼 ら ざ る を 得 な い 。
し か し , 前 述 の 関 根 ( 2005) が 指 摘 し て い る よ う に , 3,000 語 の 意 図 的 語 彙 学 習 と 並 行 し
て ,そ の 中 で も 最 頻 出 の 100 語 程 度 の 語 に 関 し て は ,多 読 を 通 し て 付 随 的 語 彙 学 習 を 行 え
ば,効果的な語彙知識の定着・活性化を図ることができる可能性がある。
Hunt & Beglar (2005)が “the most effective and efficient lexical development will
occur in multifaceted curriculums that ac hieve a pedagogically sound balance between
explicit and implicit activities for L2 learne rs at all levels of their development (p.23)
と 指 摘 し て い る よ う に ,EMP に お い て も ,意 図 的 語 彙 学 習 と 付 随 的 語 彙 学 習 の バ ラ ン ス が
とれた指導法を模索する必要がある。
4
研究の目的
本 研 究 の 目 的 は ,多 く の 多 読 指 導 で 用 い ら れ て い る LR( Leveled Readers)な ど の 多 読
用教材が医学英語語彙の付随的語彙学習教材となりうるのかを検証するために,多読用教
材中の医学英語語彙が医学科生の学習すべき医学英語語彙をどのくらいカバーしているの
かを複数のサンプル調査を通じて明らかにすることである。
5
研究の方法
5.1.
サンプル調査に使用した多読用教材
多 読 で よ く 用 い ら れ る 教 材 と し て は , 英 語 を 外 国 語 と し て 学 ぶ 学 習 者 用 の GR( Graded
Readers), 英 語 を 母 語 と す る 児 童 ・ 小 学 生 向 け の 絵 本 で あ る LR( Leveled Readers), 英
字新聞の記事などが挙げられる。この中で,本研究の目的である医学英語語彙の出現回数
に関しては,英字新聞が最も多いだろう。しかし,新聞記事には医学英語語彙以外にも学
習者にとっての未知語が多く含まれているため,多読による医学英語語彙の付随的語彙学
習 の 効 果 が 下 が る 可 能 性 が あ る 。 ま た , GR は , 童 話 や 古 典 文 学 な ど の 物 語 文 が 多 く , 語
彙 ・ 文 法 ・ 構 文 な ど が 制 限 さ れ て い る た め ,初 級 者 用 の Level 0~ Level 4 の 作 品 で は 専 門
用語である医学英語語彙が登場することはほとんどない。そのため,本研究の調査では,
理 科 な ど の 教 科 的 要 素 を 盛 り 込 ん だ ノ ン フ ィ ク シ ョ ン の 学 習 絵 本 で あ る LR を 使 用 し た 。
LR は , 英 語 を 母 語 と す る 児 童 ・ 小 学 生 を 対 象 と し て い る た め , 医 学 英 語 語 彙 の よ う な 子
ど も に と っ て は 難 度 が 高 い 語 に 関 し て は ,必 ず 易 し い 英 語 で の 説 明 が 付 さ れ て い る 。ま た ,
学習絵本であるため,そのような言葉による語の説明に加え,絵や写真による視覚的な説
明 も 追 加 さ れ て い る 。 そ の た め , LR は , 英 語 医 学 語 彙 の 付 随 的 語 彙 学 習 の 機 会 を 提 供 す
る 教 材 と し て 最 適 で あ る と 考 え ら れ る 。さ ら に ,高 瀬( 2010 )も ,多 読 初 期 に お い て は LR
― 55 ―
の よ う な L1 の 児 童 用 学 習 絵 本 が 多 読 用 教 材 と し て 最 適 で あ る と 述 べ て い る 。
サ ン プ ル 調 査 に 使 用 し た LR は , 現 在 大 分 大 学 医 学 部 1 年 生 を 対 象 に 実 際 に 多 読 指 導 で
使 用 し て い る 教 材 の 中 か ら , 科 学 ・ 健 康 ・ 医 療 系 に 関 す る 話 題 の 22 冊 を 選 定 し た 。 使 用
し た LR は ,表 1 の 通 り で あ る 。な お ,便 宜 上 ,各 タ イ ト ル に 本 稿 内 で 用 い る 記 号 と , LR
の レ ベ ル の 目 安 と し て ,古 川 ・ 神 田( 2013)を 参 考 に ,YL( 読 み や す さ レ ベ ル ),総 語 数 を
付した。
表 1
サンプル調査に使用した多読教材一覧
本稿内で用
YL
タイトル
いる記号
The Magic School Bus ࠪ ࡝ ࡯ ࠭
総語数
ዊቇᩞૐቇᐕะߌߩ⑼ቇ౉㐷ᦠ
MSB1
The Magic School Bus Has A Heart
0.8-1.0
872
MSB2
The Magic School Bus And The Missing Tooth
0.8-1.0
1000
MSB3
The Magic School Bus Inside Ralphie
2.5-3.0
1531
MSB4
The Magic School Bus Explores the Senses
2.5-3.0
2150
MSB5
The Magic School Bus Inside the Human Body
2.5-3.0
2156
Let’s-Read-and-Find-Out Science ࠪ ࡝ ࡯ ࠭
ఽ┬ะߌߩ⑼ቇ⛗ᧄ
LRFO1
My Five Senses
1.4-2.0
311
LRFO2
Sleep Is for Everyone
1.4-2.0
632
LRFO3
Germs Make Me Sick!
1.6-2.0
1087
LRFO4
Hear Your Heart
1.6-2.0
926
LRFO5
The Skeleton Inside You
1.6-2.0
843
LRFO6
Why I Sneeze, Shiver, Hiccup, and Yawn
1.6-2.0
1501
Read-About Health ࠪ ࡝ ࡯ ࠭
ዊቇᩞૐቇᐕะߌߩ⑼ቇ⛗ᧄࠪ࡝࡯࠭
RAH1
How Do Your Lungs Work?
1.2-1.6
402
RAH2
How Does Your Brain Work?
1.2-1.6
391
RAH3
You Have Healthy Bones!
1.2-1.6
291
Oxford Read and Discovery ࠪ ࡝ ࡯ ࠭
ዊቇ↢ะߌߩ࡝࡯࠳࡯
ORD1
Eyes
1.0-1.2
672
ORD2
Your Body
1.2-1.4
855
ORD3
Your Five Senses
1.4-1.6
1343
ORD4
How to Stay Healthy
1.8-2.0
1634
ORD5
Medicine Then and Now
2.2-2.4
3363
ORD6
Cells And Microbes
2.6-2.8
3663
Macmillan Factual Readers ࠪ ࡝ ࡯ ࠭
MFR1
⧷⺆ࠍᄖ࿖⺆ߣߒߡቇ߱ሶߤ߽ะߌᢎ᧚
The Human Body
DK Readers ࠪ ࡝ ࡯ ࠭
DKR1
2.5-3.0
2192
1.4-2.0
977
ఽ┬ะߌߩ࡝࡯࠳࡯
Animal Hospital
― 56 ―
5.2.
学習すべき医学英語語彙の指標とした語彙リスト
医学科生が在学中に習得すべき医学英語語彙に関しては,中学校や高等学校の学習指導
要領のような明確な語彙指標はない。そのため,医学英語の単語集は多く存在するが,掲
載語彙やその語数には差異がある。そこで,本研究では,医学科生が学習すべき医学英語
語 彙 と し て , 日 本 医 学 英 語 検 定 試 験 3・ 4 級 教 本 改 訂 2 版 ( 2010) に 掲 載 さ れ て い る ワー
ドリストを指標とした。それは,この検定の 4 級が医科大学・医療系大学卒業程度,3 級
が 医 師 ・ 看 護 師 ・ 医 療 従 事 者 を 対 象 と し た 内 容 と さ れ て い る た め , 医 学 科 生 が 習 得 す べき
語彙が網羅されていると考えられるからである。指標とした医学英語語彙は,ワードリス
ト の 見 出 し 語 2,594 語 で あ る 。 こ の 2,594 語 を 「 医 英 検 語 彙 リ ス ト 」 と 呼 ぶ 。
5.3.
分析手順
LR の 分 析 に あ た り , ス キ ャ ナ ー と OCR を 用 い て 表 1 で 示 し た 22 冊 の デ ジ タ ル 化 を 行
い , 本 文 お よ び 図 解 中 に 出 現 し た 語 ( 句 ) の 校 正 を 行 っ た 。 そ し て , 各 LR の デ ー タ を 単
語単位に分割し,それらを基本形に集約した後に,アルファベット順の語彙リストを作成
し た 。 さ ら に , 本 研 究 の 目 的 は , 指 標 と す る 医 英 検 語 彙 リ ス ト 中 の 語 が LR に ど の く ら い
含 ま れ て い る の か を 検 証 す る こ と で あ る た め , 各 LR の 語 彙 リ ス ト か ら 医 学 英 語 語 彙 に 含
ま れ な い 語( 代 名 詞 ,冠 詞 ,数 字 ,接 続 詞 ,間 投 詞 な ど ),お よ び work, every day, picture
などのように意味的に医学を想起しない語(句)は一般語として除外した。また,複数の
意味を持つ語に関しては,医学的な意味で用いられているかどうかを検討し,医学英語と
し て 該 当 し な い 一 般 語 は 除 外 し た ( 例 : root は 「 歯 根 」 で あ れ ば 医 学 英 語 語 彙 リ ス ト に 追
加 ,「 木 の 根 」 で あ れ ば 一 般 語 と し て 除 外 )。 そ し て , 各 LR の 医 学 英 語 に 関 す る 出 現 語 彙
をリスト化し,指標とした医英検語彙リストとのマッチングを行った。
6
結果
本 研 究 で サ ン プ ル 調 査 の 対 象 と し た 22 冊 の LR に 出 現 し た 医 学 英 語 語 彙 と 指 標 と し た 医
英 検 語 彙 リ ス ト の 一 致 語 数 は 189 語 で あ っ た 。 本 研 究 で は , LR を サ ン プ ル 調 査 資 料 と し
ているため,重要語句に関しては本文と図表に重複して出現する場合が多い。そのため,
本稿では,出現した語の種類数である「異語数」に焦点を当てた。サンプル調査で使用し
た LR と 医 英 検 語 彙 リ ス ト の 一 致 異 語 数 は 表 2 の 通 り で あ る 。
表 2 よ り , 医 英 検 語 彙 リ ス ト と 一 致 し た 異 語 数 は , 2~ 65 語 と LR に よ り 差 が 大 き い こ
とが分かる。これは,読み手の対象や読みやすさレベルと関連があり,対象年齢や読みや
すさレベルが高ければ,概して,医学英語語彙の含有率も増加する傾向があると言える。
さ ら に , LR に 出 現 し た 医 英 検 語 彙 リ ス ト と の 一 致 異 語 を 見 て み る と , bone, breath,
chest, leg, lung の よ う な 中 学 校 ・ 高 等 学 校 で 学 習 す る よ う な 基 本 語 か ら , bronchiole,
cerebellum, diaphragm, measles, smallpox の よ う な 人 体 の 構 造 , 疾 患 に 関 す る 専 門 用 語
まで,学習者にとって様々な難度の医学英語語彙が出現していることが分かる。どのよう
な 語 が LR に 出 現 し て い る の か の 詳 細 に つ い て は , 表 3 の 通 り で あ る 。 参 考 と し て , 表 3
に は , 一 致 異 語 の 一 覧 と と も に , 出 現 し た LR の タ イ ト ル 数 を 度 数 と し て 示 し て い る 。
― 57 ―
⴫ 2 ࠨ ࡦ ࡊ ࡞ ⺞ ᩏ ߢ ૶ ↪ ߒ ߚ LR ߣ ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ ߩ ৻ ⥌ ⇣ ⺆ ᢙ
⸥ภ
ක⧷ᬌ⺆ᒵ࡝ࠬ࠻
࠲ࠗ࠻࡞
ߣ৻⥌ߒߚ⇣⺆ᢙ
MSB1
The Magic School Bus Has A Heart
16
MSB2
The Magic School Bus And The Missing Tooth
12
MSB3
The Magic School Bus Inside Ralphie
19
MSB4
The Magic School Bus Explores the Senses
43
MSB5
The Magic School Bus Inside the Human Body
44
LRFO1
My Five Senses
2
LRFO2
Sleep Is for Everyone
7
LRFO3
Germs Make Me Sick!
36
LRFO4
Hear Your Heart
15
LRFO5
The Skeleton Inside You
26
LRFO6
Why I Sneeze, Shiver, Hiccup, and Yawn
11
RAH1
How Do Your Lungs Work?
11
RAH2
How Does Your Brain Work?
13
RAH3
You Have Healthy Bones!
13
ORD1
Eyes
4
ORD2
Your Body
11
ORD3
Your Five Senses
20
ORD4
How to Stay Healthy
18
ORD5
Medicine Then and Now
48
ORD6
Cells And Microbes
32
MFR1
The Human Body
65
DKR1
Animal Hospital
13
⴫ 3 ࠨ ࡦ ࡊ ࡞ ⺞ ᩏ ߢ ૶ ↪ ߒ ߚ LR ߣ ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ ߩ ৻ ⥌ ⇣ ⺆
න⺆
ᐲᢙ
න⺆
ᐲᢙ
න⺆
ᐲᢙ
alveolus
1
backache
1
bloodstream
2
anesthetic
1
bacterium
6
boil
1
ankle joint
1
bandage
3
bone
11
antibiotic
2
beat
5
bone marrow
1
antibody
3
biceps
1
brain
artery
3
bile
1
brainstem
2
attach
5
bladder
2
breath
1
baby teeth
1
bleeding
1
breathe
12
back tooth
1
blink
3
bronchiole
― 58 ―
12
1
න⺆
ᐲᢙ
න⺆
ᐲᢙ
න⺆
ᐲᢙ
bump
3
fever
4
molar
1
calcium
3
flu
3
mold
1
canine tooth
1
forearm
1
molecule
2
capillary
1
fungus
1
mumps
1
carbohydrate
1
gallbladder
1
muscle
10
carbon dioxide
3
gland
1
nasal cavity
1
cartilage
1
gum
1
needle
1
cast
3
headache
2
nerve
6
cavity
1
heart rate
1
nerve cell
3
cerebellum
1
heartbeat
3
nervous system
1
cerebral
2
heel
1
neuron
1
cerebrum
2
hiccup
1
nostril
3
checkup
2
hip
1
nurse
3
chest
4
hip joint
1
olfactory nerve
1
chickenpox
1
incisor
1
operation
2
circulation
2
infection
4
optic nerve
2
cochlear
1
inner ear
1
organ
5
cornea
1
intestine
4
oxygen
7
cough
3
iris
3
pacemaker
1
cure
2
itch
1
pain
5
dentist
2
jaw
3
parasite
1
dialysis
1
joint
3
patient
2
diaper
1
kidney
4
pelvis
1
diaphragm
1
leg
pharmacy
1
digestion
3
ligament
1
pill
1
disease
5
limb
1
plague
1
DNA
1
liver
4
plasma
1
dose
1
lung
13
plaster
2
earache
2
malaria
1
platelet
3
eardrum
3
male
1
prescribe
2
elbow
5
measles
1
prescription
1
enamel
1
medicine
5
protein
2
esophagus
2
membrane
2
pulse
2
eyeball
2
microbe
2
pupil
4
eyelash
3
microscope
6
rash
1
eyelid
4
middle ear
1
receptor
1
female
1
milk tooth
1
red blood cell
8
14
― 59 ―
න⺆
ᐲᢙ
න⺆
ᐲᢙ
න⺆
ᐲᢙ
reflex
2
spine
4
trachea
1
respiration
1
stethoscope
2
trunk
1
retina
3
stomach
6
tube
6
rib
4
stomachache
1
urine
2
root
1
surgeon
1
vaccination
2
saliva
2
surgery
1
vaccine
1
scab
1
swelling
1
vein
3
scratch
1
taste bud
4
vessel
6
shoulder
1
temperature
3
virus
5
sight
4
tendon
1
ward
1
sign
1
thigh
1
weight
1
skeleton
3
throat
6
white blood cell
7
skull
4
thumb
3
windpipe
2
smallpox
1
tissue
1
womb
1
sneeze
6
toe
3
wound
1
sperm
1
tongue
4
wrist
3
spinal cord
5
toothache
1
X-ray
4
⴫ 2࡮3 ߢ ߪ 㧘ࠨ ࡦ ࡊ ࡞ ⺞ ᩏ ߢ ૶ ↪ ߒ ߚ LR ߣ ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ ߢ ቢ ో ߦ ৻ ⥌ ߒ ߚ ⇣ ⺆ ߅
ࠃ ߮ ߘ ߩ ᢙ ࠍ ␜ ߒ ߚ ߇ 㧘 LR ߩ ක ቇ ⧷ ⺆ ⺆ ᒵ ࠍ ߐ ࠄ ߦ ᬌ ⸽ ߔ ࠆ ߣ 㧘 ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ ߦ ឝ
タߐࠇߡ޿ࠆ⺆ߩࡢ࡯࠼ࡈࠔࡒ࡝࡯㧔න⺆ߩฬ⹖ᒻ࡮ᒻኈ⹖ᒻ࡮േ⹖ᒻ࡮೽⹖ᒻ㧕߽಴⃻
ߒߡ޿ࠆ‫ ⴫ߪⷩ৻ߩߘޕ‬4 ߩㅢࠅߢ޽ࠆ‫ޕ‬
⴫ 4 ࠨ ࡦ ࡊ ࡞ ⺞ ᩏ ߢ ૶ ↪ ߒ ߚ LR ߦ ಴ ⃻ ߒ ߚ ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ ߩ ࡢ ࡯ ࠼ ࡈ ࠔ ࡒ ࡝ ࡯
ක⧷ᬌ⺆ᒵ
LR ߦ ಴ ⃻ ߒ ߚ
ක⧷ᬌ⺆ᒵ
LR ߦ ಴ ⃻ ߒ ߚ
࡝ࠬ࠻ౝߩ⺆
ࡢ࡯࠼ࡈࠔࡒ࡝࡯
࡝ࠬ࠻ౝߩ⺆
ࡢ࡯࠼ࡈࠔࡒ࡝࡯
acupuncturist
acupuncture
jerk (n)
jerk (v)
bronchus
bronchial
microscope
microscopic
bump
bumpy
numbness
numb
cochlear
cochlea
operation
operate
diagnosis
diagnose
shivering
shiver
digestion
digest, digestive
spine
spinal
dissection
dissect
swab (n)
swab (v)
fixation
fix
swallowing
swallow
fragility
fragile
toxicity
toxin
hoarseness
hoarse
treatment
treat
infection
infect
wrinkle (n)
wrinkle (v), wrinkly, wrinkled
injection
inject
― 60 ―
એ ਄ ߩ ߎ ߣ ߆ ࠄ 㧘ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ ߣ ቢ ో ߦ ৻ ⥌ ߒ ߚ ⺆ ᒵ 189 ⺆ ߣ ߘ ߩ ࡝ ࠬ ࠻ ౝ ߩ ࡢ ࡯
࠼ ࡈ ࠔ ࡒ ࡝ ࡯ 16 ⺆㧔 ࡝ ࠬ ࠻ ߣ ቢ ో ৻ ⥌ ߒ ߚ ⺆ ࠍ 㒰 ߊ 㧕ࠍ ว ࠊ ߖ ࠆ ߣ 㧘ࠨ ࡦ ࡊ ࡞ ⺞ ᩏ ࠍ ⴕ ߞ
ߚ 22 ౠ ߩ LR ਛ ߦ ක ቇ ⑼ ↢ ߇ ⠌ ᓧ ߔ ߴ ߈ ⺆ ᒵ ߩ 205 ⺆ ߇ ಴ ⃻ ߒ ߡ ޿ ࠆ ߣ ޿ ߁ ߎ ߣ ߇ ᣿ ࠄ
߆ ߦ ߥ ߞ ߚ ‫ ߪ ࠇ ߎޕ‬ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ 2,594 ⺆ ߩ ⚂ 8㧑 ߦ ޽ ߚ ࠆ ‫ޕ‬LR ߦ ߅ ߌ ࠆ ฦ ⺆ ߩ ಴ ⃻
㗫 ᐲ ߥ ߤ ߦ ߽ ᓇ 㗀 ߐ ࠇ ࠆ ߇ 㧘 ක ቇ ⧷ ⺆ ⺆ ᒵ ߩ ಴ ⃻ ߣ ޿ ߁ ὐ ߆ ࠄ ⠨ ߃ ࠆ ߣ 㧘 LR ߩ ᄙ ⺒ ߪ 㧘
කቇ⑼↢߇⠌ᓧߔߴ߈කቇ⧷⺆⺆ᒵࠍઃ㓐⊛ߦቇ⠌ߔࠆᯏળࠍឭଏߔࠆน⢻ᕈࠍ᦭ߒߡ޿
ࠆߣ⸒߃ࠆ‫ޕ‬
ߐ ࠄ ߦ 㧘 ⴫ 3࡮ 4 ߦ ឝ タ ߒ ߚ ⺆ એ ᄖ ߦ ߽ 㧘 blood, heart, vitamin ߥ ߤ ߩ ක ቇ ⑼ ↢ ߇ ਛ ቇ
ᩞ ࡮ 㜞 ╬ ቇ ᩞ ߢ ቇ ⠌ ߒ ߚ ක ቇ ߦ 㑐 ߔ ࠆ ⺆ ߦ ട ߃ ߡ 㧘 ߐ ࠄ ߦ ኾ 㐷 ⊛ ߥ ක ቇ ⧷ ⺆ ⺆ ᒵ ߇ LR ਛ
ߦ಴⃻ߒߡ޿ࠆ‫ߪⷩ৻ߩߘޕ‬㧘⴫ 5 ߩㅢࠅߢ޽ࠆ‫ޕ‬
⴫ 5 ࠨ ࡦ ࡊ ࡞ ⺞ ᩏ ߢ ૶ ↪ ߒ ߚ LR ߦ ಴ ⃻ ߒ ߚ ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻ એ ᄖ ߩ ක ቇ ⧷ ⺆ ⺆ ᒵ
㧔ߚߛߒ㧘ਛቇᩞ࡮㜞╬ቇᩞߢቇ⠌ߔࠆ⺆ࠍ㒰ߊ㧕
antiseptic
cone
flagellum
nerve fiber
salmonella
auditory
cortex
fovea
nucleus
scanning
auricle
cytoplasm
gustatory
nutrient
sclera
blind spot
diatom
iodine solution
optic disc
stoma
cartilage
diffusion
lactic acid
ossicle
triceps
cellulose
digestive juice
methane
outer ear
vacuole
cell wall
disability
mitochondria
penicillin
villus
chloroplast
ear canal
nasal passage
prism
yeast
਄⸥ߩࠃ߁ߥ⺆ߪ㧘⧷⺆ࠍᲣ࿖⺆ߣߔࠆఽ┬ߦߣߞߡ߽㔍⸃ߢ޽ࠆ‫ߒ߆ߒޕ‬㧘೨ㅀߩࠃ
߁ ߦ 㧘 LR ߢ ߪ ߎ ߩ ࠃ ߁ ߥ ⺆ ߦ 㑐 ߒ ߡ ߪ 㧘 ࿑ ⸃ ߦ ࠃ ࠆ ⸃ ⺑ ߇ ઃ ߐ ࠇ ߡ ޿ ࠆ ‫ ߼ ߚ ߩ ߘ ޕ‬㧘 ߔ
ߢߦ㜞╬ቇᩞ࡟ࡌ࡞ߩ↢‛߿ൻቇߩၮ␆⊛ߥ⍮⼂ࠍ᦭ߒߡ޿ࠆකቇ⑼↢ߦߣߞߡߪ㧘⴫ 5
ߩࠃ߁ߥ㔍⸃ߥ⺆ߢ޽ߞߡ߽㧘ᗧ๧ߩℂ⸃ߪߐ߶ߤ㔍ߒ޿ߎߣߢߪߥ޿ߛࠈ߁‫ޕ‬
7 ߹ ߣ ߼
ᧄ ⎇ ⓥ ߢ ߪ 㧘 ⧷ ⺆ ࠍ Უ ⺆ ߣ ߔ ࠆ ఽ ┬ ࡮ ዊ ቇ ↢ ะ ߌ ߩ ⛗ ᧄ ߢ ޽ ࠆ LR㧔 Leveled Readers㧕
ߩ ᄙ ⺒ ᢎ ᧚ 22 ౠ ࠍ ⺞ ᩏ ኻ ⽎ ߣ ߒ ߡ 㧘 ක ቇ ⑼ ↢ ߇ ⠌ ᓧ ߔ ߴ ߈ ක ቇ ⧷ ⺆ ⺆ ᒵ ߩ ಴ ⃻ ⁁ ᴫ ߣ ޿
߁ ⷰ ὐ ߆ ࠄ 㧘EMP ߦ ߅ ߌ ࠆ LR ߩ ઃ 㓐 ⊛ ⺆ ᒵ ቇ ⠌ ߩ น ⢻ ᕈ ࠍ ᬌ ⸽ ߒ ߚ ‫ ⚿ ߩ ߘޕ‬ᨐ 㧘ᧄ ⎇ ⓥ
ߢ ᜰ ᮡ ߣ ߒ ߚ ක ⧷ ᬌ ⺆ ᒵ ࡝ ࠬ ࠻㧔 ᗧ ࿑ ⊛ ቇ ⠌ ߢ ቇ ߱ ⺆ ᒵ 㧕ߩ ⚂ 8㧑 ߩ ⺆ ߇ LR ਛ ߦ ಴ ⃻ ߒ 㧘
ᄙ⺒ߦࠃࠆઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌ߩน⢻ᕈ߇᣿ࠄ߆ߦߥߞߚ‫ߪࠇߎޕ‬㧘ᗧ࿑⊛⺆ᒵቇ⠌߇ਛᔃߢ
޽ ࠆ EMP ߩ ⺆ ᒵ ᜰ ዉ ߦ ߅ ޿ ߡ 㧘 ᗧ ࿑ ⊛ ⺆ ᒵ ቇ ⠌ ߣ ઃ 㓐 ⊛ ⺆ ᒵ ቇ ⠌ ߩ Ⲣ ว ࠍ ⋡ ᜰ ߒ ߚ ᣂ ߚ
ߥ⺆ᒵᜰዉߩ࿷ࠅᣇࠍ␜ໂߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ᧄ ⎇ ⓥ ߩ ⺞ ᩏ ኻ ⽎ ߢ ޽ ࠆ 22 ౠ ߩ LR ߩ 㗴 ᧚ ߪ 㧘㛽 ᩰ࡮ੱ ૕ ߩ ᭴ ㅧ 㧘ᗵ ⷡ ེ ߩ ᯏ ⢻ 㧘∛ ᳇
ߩ⊒∝ߣߘߩේ࿃ߥߤ㧘㕖Ᏹߦౝኈ߇ૃㅢߞߡ޿ࠆ‫߼ߚߩߘޕ‬㧘ห᭽ߩౝኈ߇⇣ߥࠆ࡟ࡌ
࡞ߩ⺆ᒵߢ⺑᣿ߐࠇߡ޿ࠆߣ޿߁ὐߢߪ㧘ౝኈℂ⸃ࠍᷓ߼㧘ઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌ࠍଦㅴߒ߿ߔ
޿ ⁁ ᴫ ߢ ޽ ࠆ ߣ ⸒ ߃ ࠆ ‫ ৻ ޕ‬ᣇ ߢ 㧘 ක ≮ 㑐 ㅪ ࠍ ⹤ 㗴 ߣ ߒ ߚ LR ߪ ⃻ ⁁ ߢ ߪ ᄙ ޿ ߣ ߪ ⸒ ߃ ߥ ޿
― 61 ―
߇㧘කቇߦ㑐ߔࠆᄙⷺ⊛ߥ⹤㗴ࠍឭଏߒ㧘ઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌߇↢ߓࠆකቇ⧷⺆⺆ᒵᢙࠍჇട
ߐߖࠆߚ߼ߦߪ㧘੹ᓟߐࠄߦࠨࡦࡊ࡞ᢙࠍჇ߿ߔᔅⷐ߇޽ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘ᧄ⎇ⓥߦ߅޿ߡߪ㧘
කቇ⧷⺆⺆ᒵߩ಴⃻⁁ᴫߦࠃߞߡ㧘ઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌߇↢ߓࠆน⢻ᕈࠍ⺰ߓߚ߇㧘ઃ㓐⊛⺆
ᒵቇ⠌ߣ⺆ߩ಴⃻㗫ᐲߦߪኒធߥ㑐ㅪ߇޽ࠆ‫߼ߚߩߘޕ‬㧘⺆ߩ಴⃻㗫ᐲߣ޿߁ⷰὐ߆ࠄ㧘
ౣ ᐲ ࠨ ࡦ ࡊ ࡞ ⺞ ᩏ ࠍ ⴕ ޿ 㧘 ᬌ ⸽ ߔ ࠆ ᔅ ⷐ ߇ ޽ ࠆ ‫ ߦ ࠄ ߐ ޕ‬㧘 ታ 㓙 ߦ LR ߩ ᄙ ⺒ ߦ ࠃ ߞ ߡ ක ቇ
⧷⺆⺆ᒵߩઃ㓐⊛⺆ᒵቇ⠌߇↢ߓࠆߩ߆ߣ޿߁ὐߦ㑐ߒߡߪ㧘㐳ᦼ⊛ߥታ⸽⎇ⓥࠍㅢߒߡ
ᬌ⸽ߔࠆᔅⷐ߇޽ࠆߛࠈ߁‫੹ޕ‬ᓟ㧘એ਄ߩ⺖㗴ߦߟ޿ߡ㧘ߐࠄߦᬌ⸽ࠍㅴ߼ߡ޿߈ߚ޿ߣ
⠨߃ߡ޿ࠆ‫ޕ‬
‫ޣ‬ᵈ‫ޤ‬
(1) ⹦ ⚦ ߦ ߟ ޿ ߡ ߪ 㧘http://www.izumo-elearning.saloon.jp/file.php/1/Ver.6.1_PDF_.pdf
ࠍෳᾖ‫ޕ‬
(2) ᣣ ᧄ ක ቇ ⧷ ⺆ ᬌ ቯ ⹜ 㛎 ߪ 㧘 ᣣ ᧄ ක ቇ ⧷ ⺆ ᢎ ⢒ ቇ ળ ߇ ਥ ௅ ߔ ࠆ ᬌ ቯ ⹜ 㛎 ߢ ޽ ࠅ 㧘 4 ⚖ ߪ
ၮ ᧄ ⊛ ߥ ක ቇ ⧷ ⺆ ㆇ ↪ ⢻ ജ ࠍ ᦭ ߔ ࠆ ࡟ ࡌ ࡞㧔 ක ⑼ ᄢ ቇ࡮ක ≮ ♽ ᄢ ቇ ත ᬺ ⒟ ᐲ 㧕㧘3 ⚖ ߪ
⧷⺆ߢක≮ߦᓥ੐ߢ߈ࠆ࡟ࡌ࡞㧔කᏧ࡮⋴⼔Ꮷ࡮ක≮ᓥ੐⠪㧘ㅢ⸶࡮⠡⸶⠪╬㧕ߩౝ
ኈ߇಴㗴ߐࠇࠆ‫ޕ‬
‫ޣ‬ෳ⠨ᢥ₂‫ޤ‬
࡮ Aizawa, K. (1998). Incidental vocabulary learning through reading : Guessing
exercises, glossing or accessing dictionaries?‫ ޡ‬㑐 ᧲ ↲ ା ⿧ ⧷ ⺆ ᢎ ⢒ ቇ ળ ⎇ ⓥ ♿ ⷐ ‫╙ ޢ‬
12 ภ , 79-94.
࡮ Balestrino, P. (Author) & Kelley, T. (Illustrator) (1989).
The Skeleton Inside You.
NY: HarperCollins.
࡮ Berger, M. (Author) & Hafner, M. (Illustrator) (1995).
Germs Make Me Sick!
NY:
HarperCollins.
Why I Sneeze, Shiver, Hiccup,
࡮ Berger, M. (Author) & Meisel, P. (Illustrator) (2000).
and Yawn.
NY: HarperCollins.
࡮ Brandenberg, A. (1989).
My Five Senses.
NY: HarperCollins.
࡮ Brown, R., Waring, R., & Donkaewbua, S. (2008).
Incidental vocabulary acquisition
from reading, reading-while-listening, and listening to stories.
Reading in a
Foreign Language, 20(2) , 136-163.
࡮ Capeci, A. (Author) & Bracken, C. (Illustrator) (2005).
Heart.
NY: Scholastic.
࡮ Cole, J. (Author) & Degen, B. (Illustrator) (1989).
Human Body.
The Magic School Bus Inside the
NY: Scholastic.
࡮ Cole, J. (Author) & Degen, B. (Illustrator) (1995).
Ralphie.
The Magic School Bus Has A
The Magic School Bus Inside
NY: Scholastic.
࡮ Cole, J. (Author) & Degen, B. (Illustrator) (1999).
the Senses.
NY: Scholastic.
― 62 ―
The Magic School Bus Explores
࡮ Curry, D. L. (2003).
How Do Your Lungs Work?
࡮ Curry, D. L. (2003).
How Does Your Brain Work?
࡮ Day, R. R., Omura, C., & Hiramatsu, M. (1991).
Canada: Scholastic.
Incidental EFL vocabulary learning
Reading in a Foreign Language, 7(2) , 541-551.
and reading.
Extensive Reading in the Second Language
࡮ Day, R. and Bamford, J. (1998).
Classroom.
Canada: Scholastic.
Cambridge : Cambridge University Press.
You Have Healthy Bones!
࡮ DerKazarian, S. (2005).
࡮ Ganeri, A. (2013).
The Human Body .
Canada: Scholastic.
Oxford: Macmillan Publishers.
࡮ Horst, M., Cobb, T., & Meara, P. (1998).
Beyond A Clockwork Orange: Acquiring
second language vocabulary through reading.
Reading in a Foreign Language,
11(2) , 207–223.
࡮Hulstijn, J. H. (2003).
Incidental and intentional learning. In C. J. Doughty & M. H.
Long (Eds.), The handbook of second language acquisition (pp. 349-381). Malden,
MA: Blackwell Publishing.
࡮ Hunt, A. & Beglar, D. (2005).
A framework for developing EFL reading vocabulary.
Reading in a foreign language, 17(1) , 23-57.
࡮ Imamura, K. (2008).
EFL.
Developing reading fluency: A study of extensive reading in
Reading in a Foreign Language, 20(1) , 70-91.
࡮ Kipler, D., Vogt, L., & Aramaki, H. (2000).
Japanese Medical Universities.
A Survey of English Education in
Journal of Medical English Education, 1(2) , 20-25.
࡮ Lane, J. (Author) & Bracken, C. (Illustrator) (2006).
Missing Tooth.
The Magic School Bus And The
NY: Scholastic.
࡮ Laufer, B. & Hulstijn, J. H. (2001).
Incidental vocabulary acquisition in a second
Applied Linguistics, 22,
language: The construct of Task-Induced Involvement.
1-26.
࡮ Nation, I. S. P. (1990).
Teaching and Learning Vocabulary.
Rowley MA : Newbury
House.
࡮Nozaki, A. (2007).
Which is faster, learning new vocabulary from incidental reading,
or from a word list? (Master ’s thesis, Notre Dame Seishin University).
Retrieved
from http://www.robwaring.org/classes/thesis/theses.htm
࡮ Penn, J. (2011).
࡮ Quinn, R. (2010).
How to Stay Healthy.
Your Five Senses.
Oxford: Oxford University Press.
Oxford: Oxford University Press.
࡮ Showers, P. (Author) & Watson, W. (Illustrator) (1997).
Sleep Is for Everyone .
NY:
Hear Your Heart.
NY:
HarperCollins.
࡮ Showers, P. (Author) & Keller, H. (Illustrator) (2001).
HarperCollins.
࡮ Spilsbury, L. & R. (2010).
࡮ Spilsbury, L. & R. (2011).
Cells And Microbes.
Oxford: Oxford University Press.
Medicine Then and Now.
Oxford: Oxford University
Press.
࡮ Spilsbury, L. (2012).
Your Body.
Oxford: Oxford University Press.
― 63 ―
࡮ Sved, R. (2012).
Eyes.
࡮ Takase, A. (2007).
reading.
Oxford: Oxford University Press.
Japanese high school students’ motivation for extensive L2
Reading in a Foreign Language, 19(1) , 1-18.
࡮ Takase, A. (2009).
The Effects of SSR on Learners’ Reading Attitudes, Motivation
and Achievement: A Quantitative Study. In A. Cirocki (Ed.), E xtensive Reading in
English Language Teaching (pp. 547–560).
࡮ Walker-Hodge, J. (1999).
Animal Hospital.
࡮ Waring, R. & Takagi, M. (2003).
Muenchen: Lincom.
NY: DK Publishing.
At what rate do learners learn and retain new
vocabulary from reading a graded reader?
Reading in a Foreign Language, 15(2) ,
130-163.
࡮ Waring, R. (2006).
Why extensive reading should be an indispensable part of all
language programs.
The Language Teacher, 30 (7) , 44ï47.
࡮ ᄢ ਅ ᥍ ⟤ (2007). ‫ ޟ‬㜞 ╬ ቇ ᩞ ߦ ߅ ߌ ࠆ ⧷ ⺆ ᄙ ⺒ ᜰ ዉ ࡊ ࡠ ࠣ ࡜ ࡓ ߩ ᚑ ᨐ ߣ ⺖ 㗴 ‫ ޡޠ‬ᐢ ፉ ᄢ
ቇ ᄢ ቇ 㒮 ᢎ ⢒ ቇ ⎇ ⓥ ⑼ ♿ ⷐ ╙ ੑ ㇱ 㧔 ᢥ ൻ ᢎ ⢒ 㐿 ⊒ 㑐 ㅪ 㗔 ၞ 㧕‫ ╙ ޢ‬56 ภ 㧘 165-172.
࡮ ᄢ ਅ ᥍ ⟤ (2010). ‫ ޟ‬㜞 ╬ ቇ ᩞ ߦ ߅ ߌ ࠆ ⧷ ⺆ ᄙ ⺒ ᜰ ዉ ߩ ല ᨐ ߦ 㑐 ߔ ࠆ ታ ⸽ ⊛ ⎇ ⓥ ‫ ޠ‬ඳ ჻
⺰ᢥ.
࡮ 㐷 ↰ ୃ ᐔ ࡮ ᳰ ᧛ ᄢ ৻ ㇢ (2006). ‫ ⺆ ⺆ ⧷ ޡ‬ᒵ ᜰ ዉ ࡂ ࡦ ࠼ ࡉ ࠶ ࠢ ‫ ᧲ ޢ‬੩ 㧦 ᄢ ୃ 㙚 ᦠ ᐫ
࡮ 㑐 ᩮ ㇚ ᄦ (2005). ‫ ޟ‬ක Ꮷ ߩ ⧷ ⺆ 㧙 ⋡ ⊛ ߩ ⸳ ቯ ߣ ⋡ ᮡ ߩ ᢙ ୯ ൻ ̆ ‫ ޡޠ‬ජ ⪲ ක ቇ ‫ޢ‬81, 75-80.
࡮ 㜞 ἑ ᢕ ሶ (2010). ‫ ⺆ ⧷ ޡ‬ᄙ ⺒ ࡮ ᄙ ⡬ ᜰ ዉ ࡑ ࠾ ࡘ ࠕ ࡞ ‫ ᧲ ޢ‬੩ 㧦 ᄢ ୃ 㙚 ᦠ ᐫ
࡮ਛ ᧛ ཅ ብ (2011). ‫ ⺆ ޟ‬ᒵ ⠌ ᓧ ߩ ⻉ ⋧ ‫ޠ‬
‫ ޡ‬૒ ⾐ ᄢ ቇ ᢥ ൻ ᢎ ⢒ ቇ ㇱ ⎇ ⓥ ⺰ ᢥ 㓸 ‫ޢ‬15(2), 35-54.
࡮ ᣣ ᧄ ක ቇ ⧷ ⺆ ᢎ ⢒ ቇ ળ 㧔 ✬ 㧕 (2010). ‫ ޡ‬ᣣ ᧄ ක ቇ ⧷ ⺆ ᬌ ቯ ⹜ 㛎 3࡮ 4 ⚖ ᢎ ᧄ ᡷ ⸓ 2 ‫ޢ‬
᧲੩㧦ࡔࠫࠞ࡞ࡆࡘ࡯
࡮ ᯅ ᧄ 㓷 ᢥ ࡮ ፉ ✛ ࡮ 㜞 ↰ ື ㇢ ࡮ ⏷ ㇱ ㆐ ᒾ ࡮ Ⴚ ୶ ઍ ࡮ ▽ ጊ ᔀ (2000). ‫ ޟ‬ᄙ ⺒ ߩ ല ᨐ ࠍ ᬌ ⸽ ߔ
ࠆ ‫ ޡޠ‬੩ ㇺ ᢎ ⢒ ᄢ ቇ 㒝 ዻ 㜞 ╬ ቇ ᩞ ⎇ ⓥ ♿ ⷐ ‫ ╙ ޢ‬68 Ꮞ 㧘 28-47.
࡮ ⪉ ↰ ᴦ ሶ ࡮ ᄢ ᧁ ବ ᄦ (2000). ‫ ޟ‬ත ᬺ ᓟ ߩ ක ቇ ⧷ ⺆ ૶ ↪ ߩ ታ ᘒ ‫ ޠ‬Journal of Medical
English Education, 1(2) , 49-53.
࡮ ฎ Ꮉ ᤘ ᄦ ࡮ ␹ ↰ ߺ ߥ ߺ 㧔 ✬ 㧕 (2013). ‫ ߖ ߑ ߼ ޡ‬1000 ਁ ⺆ ⧷ ⺆ ᄙ ⺒ ቢ ో ࡉ ࠶ ࠢ ࠟ ࠗ ࠼
ᡷ⸓╙ 4 ‫᧲ ޢ‬੩㧦ࠦࠬࡕࡇࠕ
࡮ ਃ ਄ ੩ ሶ ࡮ ේ ↰ ᾖ ሶ (2011). ‫ ޟ‬ᄙ ⺒ ߦ ࠃ ࠆ ઃ 㓐 ⊛ ⺆ ᒵ ቇ ⠌ ߩ น ⢻ ᕈ ࠍ ត ࠆ ̆ ᣣ ᧄ ⺆ ࠣ
࡟ ࠗ ࠺ ࠖ ࠼࡮࡝ ࡯ ࠳ ࡯ ࠍ ↪ ޿ ߚ ᄙ ⺒ ߩ ታ 〣 ߣ ⺆ ᒵ ࠹ ࠬ ࠻ ߩ ⚿ ᨐ ߆ ࠄ ̆ ‫ ޡ ޠ‬࿖ 㓙 ੤ ᵹ ၮ ㊄
ᣣ ᧄ ⺆ ᢎ ⢒ ♿ ⷐ ‫ ޢ‬7 ภ , 7-23.
― 64 ―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
GIS ߅ࠃ߮ࠨࡃࡔࠪࠍᵴ↪ߒߚ㒐ἴ࡮ᷫἴࠗࡌࡦ࠻
̆ታ〣ႎ๔ߣߘߩലᨐ̆
ዊጊ ᜏᔒ㧔ᄢಽᄢቇᢎ⢒⑔␩⑼ቇㇱ࿾ℂቇᢎቶ㧕
࿯ዬ ᥍ᵗ㧔ᄢಽᄢቇᢎ⢒⑔␩⑼ቇㇱ࿾ℂቇᢎቶ㧕
᫪᧻ ⌀ᒎ㧔ᩣᑼળ␠ ᣣ᳓ࠦࡦ㧕
ౝጊ ᐣ৻㇢㧔⁛┙ⴕ᡽ᴺੱ 㒐ἴ⑼ቇᛛⴚ⎇ⓥᚲ㧕
‫ⷐޣ‬ᣦ‫ޤ‬
ᄢಽᄢቇ࿾ℂቇᢎቶߪ㧘ᄢಽᏒౝߩ౏┙ዊቇᩞߦㅢ߁ዊቇ↢ⷫሶࠍኻ⽎ߦ㧘GIS ߣࠨࡃࡔࠪࠍᵴ↪
ߒߚ㒐ἴ࡮ᷫἴࠗࡌࡦ࠻ࠍታᣉߒߚ‫ߪ⊛⋡ࠆߚᦨߩ࠻ࡦࡌࠗᧄޕ‬㧘ෳട⠪ߦฦ⒳૞ᬺࠍ૕㛎ߐߖࠆߎ
ߣߢ㧘⥄ὼἴኂߪ߽ߜࠈࠎߩߎߣ㧘ኅᐸߦ߅ߌࠆ㒐ἴ࡮ᷫἴኻ╷ߥߤߦኻߒߡ㧘
‫ޟ‬ᗧ⼂ߔࠆ߈ߞ߆ߌ‫ޠ‬
ࠍਈ߃ࠆߎߣߢ޽ࠆ‫ߦࠄߐޕ‬㧘ࠗࡌࡦ࠻⚳ੌᓟ߽ἴኂ⊒↢ᤨ߹ߢߘࠇࠄኻ╷߿ᗧ⼂߇ᜬ⛯࡮⛮⛯ߔࠆ
ࠃ߁㧘‫ޟ‬㒐ἴ࡮ᷫἴᗧ⼂ߩᜬ⛯ᕈ⛽ᜬ‫⋡⚳ᦨߩ࠻ࡦࡌࠗࠍޠ‬ᮡߣߒߡឝߍߚ‫ੌ⚳࠻ࡦࡌࠗޕ‬ᓟߦታᣉߒ
ߚࠕࡦࠤ࡯࠻⺞ᩏࠍ㓸⸘ߔࠆߣ㧘⢐ቯ⊛ߥࠦࡔࡦ࠻߇Ყセ⊛ᄙߊ⷗ฃߌࠄࠇߚߚ߼㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߩ⋡
⊛ߪ᭎ߨ㆐ᚑߐࠇߚߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߦ៤ࠊߞߚᧄቇߩᢎຬᔒᦸቇ↢ߪ㧘GIS ᛛⴚߩ
⠌ᓧߣ‫ޟ‬૕㛎ဳ㒐ἴᢎ⢒ᢎ᧚‫ߩޠ‬ᚻᴺߦ⠌ᾫߔࠆߎߣ߇ߢ߈ߚ‫ߡߞࠃޕ‬㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߪ㧘ᢎຬᔒᦸቇ
↢ߦኻߒߡ߽ᄢ߈ߥ೽ᰴ⊛ലᨐࠍ߽ߚࠄߒߚߣ್ᢿߐࠇࠆ‫ޕ‬
‫ޤ࠼࡯ࡢ࡯ࠠޣ‬
GIS㧔Geographic Information System㧕 ࠨࡃࡔࠪ㧔Saba-meshi㧕 㒐ἴ࡮ᷫἴࠗࡌࡦ࠻㧔Disaster
risk reduction event㧕 ᧲ ർ ࿾ ᣇ ᄥ ᐔ ᵗ ᴒ ࿾ 㔡 㧔 The 2011 off the Pacific coast of Tohoku
Earthquake㧕 ᢎຬᔒᦸቇ↢㧔Students intending school teachers㧕 Σ㧚ߪߓ߼ߦ
㧝㧚⢛᥊
2011 ᐕ㧔ᐔᚑ 23 ᐕ㧕3 ᦬ 11 ᣣߦ᧲ർ࿾ᣇᄥᐔᵗᴒ࿾㔡߇⊒↢ߒ㧘᧲ᣣᧄᄢ㔡ἴ㧔એਅ㧘3.11㧕ࠍ
ᒁ߈⿠ߎߒߚ‫ߩߎޕ‬࿾㔡ߦࠃࠅ㧘ߣߊߦᵤᵄߦࠃߞߡᄙߊߩੱ๮߇ᄬࠊࠇߚ‫†‶ޕ‬⠪ߦߪ㧘625 ੱߦ
਄ࠆఽ┬↢ᓤ߅ࠃ߮ᢎ⡯ຬ߇฽߹ࠇߡ߅ࠅ㧘᧲ർ࿾ᣇࠍਛᔃߦ᧲ᣣᧄߩᐢ޿▸࿐ߢ 1 ਁઙࠍ⿥ߔቇᩞ
ᣉ⸳߅ࠃ߮␠ળᢎ⢒ᣉ⸳߇ⵍኂࠍฃߌߚ 1)‫੹ޕ‬࿁ߩ㔡ἴߢߪ㧘ᧄ㔡ߩ⊒↢ᤨೞ߇ 14 ᤨ 46 ಽߣ޿߁ߎ
ߣ߽޽ߞߡ㧘ఽ┬↢ᓤߩᄢᄙᢙ߇⥄ቛ߿ᄖ಴వߢߪߥߊ㧘ቇᩞౝߢⵍἴߒߚߣ޿߁․ᓽࠍ᦭ߔࠆ‫ߘޕ‬
ߩߚ߼㧘ᔅὼ⊛ߦ࿾㔡⊒↢ᤨ߅ࠃ߮⊒↢ᓟߩఽ┬↢ᓤߦኻߔࠆኻᔕߪ㧘ቇᩞ㑐ଥ⠪㧘ਥߦᢎ⡯ຬ߇ᜂ
߁ߎߣߦߥߞߚ‫ࠅࠃߦࠇߎޕ‬㧘ฦቇᩞߩࡂ࡯࠼࡮࠰ࡈ࠻ਔ㕙ߦ߅ߌࠆ㒐ἴ࡮ᷫἴኻ╷㧘ߐࠄߦߪᢎ⡯
― 65 ―
員の防災・減災に対する意識や知識の有無など,種々の課題・問題が明白化され問われることとなっ
た。文部科学省(2012)2)は,このような 3.11 が浮き彫りにした学校現場の災害時に対する脆弱性に
鑑み,児童生徒等の危険予測・危険回避能力を高めるための防災教育・防災管理等の見直しをおこな
い,それに伴う防災教育の今後の在り方について提言した 3)。
このように,3.11 は計らずも多くの児童生徒が在校中に発生した。しかし,当然のことながら自然
災害は,日時や場所を選ぶことなく無作為に発生するものである。たとえば,週末や祝日,夜間に災
害が発生した際には,家庭の防災・減災対策(ハード・ソフト両面)の有無が,時に子どもの命を大
きく左右する。
「災害への備え」は,家庭や学校,あるいは自治体の「防災・減災意識」そのものを如
実に表しており,平時における対応が重要である。実際に 3.11 以降は,市民や児童生徒の意識向上を
狙ったイベントや防災教育の取り組みが実施され始めたが,それらは防災・減災意識の高い自治体や
学校に限られている
4)。また,家庭における防災・減災対策や防災教育などは,それらに興味関心を
抱くための「端緒」がなければ,取り組み自体を成立させることが難しいのが現状である。これらソ
フト面の防災対策は,災害発生時まで対策や意識を継続させる「持続性維持」がきわめて重要であり,
単発の意識改革では意味がない。このような背景から,3.11 以降も各家庭 5) 6)や学校 7)における防災・
減災対策や意識の有無に,大きな差異が生じている。
2.大分県における防災・減災対策の現状
ところで,近年大分県では,東海地震,東南海地震などの南海トラフで発生する地震による津波被
害,豪雨による水害や土砂災害など,種々の災害が危惧されており,防災・減災対策に対する機運が
高まっている。たとえば,防災意識の高い県内の自治体や学校に限っては,防災ワークショップや防
災キャンプといった各種イベントや防災教育に取り組んでいる
いては,防災教育・活動に関する課題提示
8)。また,大分県佐伯市や日田市にお
9)や地理情報システム(GIS:Geographic
System:以下,GIS)を利用した避難経路のシミュレーション
Information
10) 11)など,地域防災や防災教育に関
する種々の研究がおこなわれている。しかし,大規模な地震災害を経験したことがない多くの県民は,
たとえば南海トラフにおける巨大地震の被害想定が公表されても,それに対する家庭・学校での対策
は,未だ万全ではないと推察される。
3.大分大学地理学教室における地域防災力向上へ向けた取り組み
大分大学地理学教室では,大分市内の公立小学校に通う小学生親子を対象に,自然災害や防災・減
災対策への意識付けを目的とした防災・減災イベントを企画し実施した。3.11 により,東日本の多く
の学校あるいは学校関係者が被災(あるいは災害時の対応)した現状に鑑みれば,このような防災・
減災に関するイベントを大分県内で唯一の国立大学が主催し,さらに教員養成課程に在籍する教員志
望学生が主体となって実施することは,大学が果たす役割も含めて大きな意義があると考えられる。
さらに,近い将来,教員志望学生が防災教育やそれに関連したイベントに携わることを考えれば,本
イベントの開催は教員志望学生に対しても大きな副次的効果が期待される。本稿ではイベントの概要
― 66 ―
ࠍㅀߴߚߩߜ㧘ࠗࡌࡦ࠻ࠍㅢߓߡෳട⠪߅ࠃ߮ᢎຬᔒᦸቇ↢߇ᓧࠄࠇߚലᨐߦߟ޿ߡᬌ⸛ߔࠆ‫ޕ‬
Τ㧚ࠗࡌࡦ࠻ߩ᭎ⷐߣ૞ᬺౝኈ
㧝㧚ࠗࡌࡦ࠻ߩ᭎ⷐߣ⋡⊛
ᧄࠗࡌࡦ࠻ߪ㧘ᄢಽᄢቇ࿾ℂቇ
ᢎቶਥ௅ߩ߽ߣ‫ޟ‬ำߪ GIS ߣࠨࡃ
ࡔࠪࠍ⍮ߞߡ޿ࠆ߆㧫㧙ᭉߒߊቇ
߱࿾ℂቇߣ㒐ἴ㧙‫࠻ࠗ࠲߁޿ߣޠ‬
࡞ߢ㧘2013 ᐕ 11 ᦬ 3 ᣣߦᄢಽᄢ
ቇᣤ㊁ේࠠࡖࡦࡄࠬߦߡ㐿௅ߒߚ‫ޕ‬
ࠗࡌࡦ࠻ߩ㐿௅ߦ޽ߚߞߡߪ㧘ᄢ
ಽᄢቇ␠ળㅪ៤ផㅴ⺖‫ޟ‬ᐔᚑ 25
ᐕᐲ࿾ၞ㐿᡼ផㅴ੐ᬺ㧔Jr.ࠨࠗࠛ
ࡦࠬ੐ᬺ㧕‫ߩޠ‬ഥᚑ㊄ࠍ૶↪ߒߚ‫ޕ‬
ߎߩ੐ᬺߪ㧘ᄢቇ㐿᡼ߩផㅴࠍ࿑
ࠅ㧘ᰴ਎ઍࠍᜂ߁ሶߤ߽ߚߜߩᚑ
㐳ࠍଦߔߎߣࠍ⋡⊛ߣߒߡ㧘⛮⛯
⊛ߦታᣉߐࠇߡ޿ࠆ߽ߩߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ࠗࡌࡦ࠻ኻ⽎ߪ㧘ഥᚑ㊄ߩᗧ࿑ߣ
ࠗࡌࡦ࠻ౝߢࡂࠨࡒ߿Ἣࠍᛒ߁ߎ
ߣࠍ⠨ᘦߒ㧔ᓟㅀ㧕㧘ᄢಽᏒౝߦㅢ
߁ዊቇᩞ 4㨪6 ᐕ↢ߣߘߩ଻⼔⠪
ߣߒߚ‫ߪࠬࡦ࠙࠽ࠕߩ࠻ࡦࡌࠗޕ‬㧘
ᄢಽᏒౝߩ౏┙ዊቇᩞో 60 ᩞ߳
ߩ࠴࡜ࠪ㈩Ꮣ㧔ኻ⽎ቇᐕ㧦⚂
࿑ ዊቇᩞߦ㈩Ꮣߒߚ࠴࡜ࠪ
13,500 ᨎ㧕ߢ߅ߎߥ޿㧔࿑ 1㧕㧘ෳടᏗᦸ⠪ࠍ൐ߞߚ‫⚿ߩߘޕ‬ᨐ㧘ⷫሶ 25 ⚵㧔✚൓ 55 ੱ㧕ߩᔕ൐߇
޽ࠅ㧘ᒰᣣߪ 23 ⚵㧔✚൓ 51 ੱ㧕߇ෳടߒߚ‫߅ߥޕ‬㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߢߪ㧘ᄢಽᄢቇ࿾ℂቇᢎቶߩቇ↢ࠍ
ਛᔃߦ㧘13 ฬߩቇ↢㧔ቇㇱ 1 ᐕ↢㧦3 ฬ㧘2 ᐕ↢㧦3 ฬ㧘3 ᐕ↢㧦5 ฬ㧘ᄢቇ㒮↢㧦2 ฬ㧕߇⵬ഥⷐຬ
ߣߒߡࠗࡌࡦ࠻ߩડ↹࡮Ḱ஻࡮ㆇ༡ߦ៤ࠊࠅ㧘ࠗࡌࡦ࠻ᒰᣣߦߪዊቇ↢ߩࡄ࡯࠻࠽࡯㧔એਅ㧘ࡄ࡯࠻
࠽࡯ቇ↢㧕ߣߒߡฦ⒳૞ᬺࠍ⵬ഥߒߚ‫ޕ‬
ᧄࠗࡌࡦ࠻ߩᦨߚࠆ⋡⊛ߪ㧘ෳട⠪ߦฦ⒳૞ᬺࠍ૕㛎ߐߖࠆߎߣߢ㧘⥄ὼἴኂߪ߽ߜࠈࠎߩߎߣ㧘
ኅᐸߦ߅ߌࠆ㒐ἴ࡮ᷫἴኻ╷ߥߤߦኻߒߡ㧘
‫ޟ‬ᗧ⼂ߔࠆ߈ߞ߆ߌ‫ࠍޠ‬ਈ߃ࠆߎߣߢ޽ࠆ‫ߦࠄߐޕ‬㧘ߘߩ
ࠃ߁ߥฦ⒳ኻ╷ࠍ฽ࠎߛ㒐ἴᗧ⼂߇න⊒⊛ߥᗧ⼂ᡷ㕟ߢ⚳ࠊࠆߎߣߥߊ㧘ࠗࡌࡦ࠻⚳ੌᓟ߽ἴኂ⊒↢
ᤨ߹ߢᜬ⛯࡮⛮⛯ߔࠆࠃ߁㧘‫ޟ‬㒐ἴ࡮ᷫἴᗧ⼂ߩᜬ⛯ᕈ⛽ᜬ‫⋡⚳ᦨߩ࠻ࡦࡌࠗࠍޠ‬ᮡߣߒߡឝߍߚ‫ߎޕ‬
― 67 ―
ߩࠃ߁ߥⷰὐ߆ࠄ㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߪ㧘ᰴߩੑߟߩ૞ᬺ૕㛎ࠍゲߦ᭴ᚑߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬Ԙ࿾ℂቇߩಽ㊁ߢ৻
⥸ߦ೑↪ߐࠇߡ޿ࠆ GIS ࠍ૶ߞߚ࿾࿑૞ࠅ૕㛎㧘ԙࠕ࡞ࡒ➧ߣ⚕ࡄ࠶ࠢߢߏߪࠎࠍἺߊ㧘ㅢ⒓‫ࡃࠨޟ‬
ࡔࠪ‫ߣޠ‬๭߫ࠇࠆࠨࡃࠗࡃ࡞࡮ࡔࠪ࠲ࠠ㧔એਅ㧘ࠨࡃࡔࠪ㧕૕㛎ߢ޽ࠆ‫߅ߥޕ‬㧘ࠗࡌࡦ࠻ߪඦ೨ 9 ᤨ
߆ࠄ㐿ᆎߒ㧘ਥߦඦ೨߇ GIS ࠍ૶↪ߒߚ࿾࿑૞ࠅ૕㛎㧘ඦᓟ߇ࠨࡃࡔࠪ૕㛎ߣ޿߁ੑㇱ᭴ᚑߣߥߞߡ
޿ࠆ‫ౕޕ‬૕⊛ߥ૕㛎ౝኈࠍᰴ▵ߦ㧘ᒰᣣߩࠬࠤࠫࡘ࡯࡞ࠍ⴫ 1 ߦ␜ߔ‫ޕ‬
⴫ ࠗࡌࡦ࠻ᒰᣣߩࠬࠤࠫࡘ࡯࡞ߣ૞ᬺౝኈ
ᤨ㑆 㶎
䉟䊔䊮䊃ౝኈ
ౕ૕⊛䈭૞ᬺౝኈ䋨஻⠨䋩
แͳ
ἠὊἚᵮᵡỉᣐዴύதὉỶἋỉᣐፗ
Ӗ˄
Јഎᄩᛐ
ỶἫὅἚឯଓᛟଢ
ỶἫὅἚỉႸႎấợỎႸ೅ύ‫ܖ‬ဃỉἣὊἚἜὊႆᘙ
Ẑлӳẑỉᛟଢ
Ẕᚐᛟẕ
Ẕଐஜ‫׋ע‬ỉ˺঺ẕ
ỶἫὅἚӋьᎍңщỉờểύ‫ܖݱ‬ဃỆлӳửᛟଢ
ᵥᵧᵱỆếẟềỉᚐᛟấợỎ˺‫׋‬ẴỦ‫׋ע‬ỉᛟଢὉᚐᛟ
ଐஜ‫≋׋ע‬ႉ‫↚≌׋ע‬᭗ᱫ҄ྙ≋ᣃᢊࡅჄК≌⇁ᑥЎↀ
Ẓᵥᵧᵱử̅ẾẺ‫ٻ‬Ўࠊỉấ࠰݃ụἰἕἩỉ˺঺ẓ
ẔᵯᵥᵧᵱỉМဇẕ
Ẕ᧸໎‫ݱ‬ᛅẕ
≍ወᚘ‹※⁅≋ዮѦႾ≌↚↷↺›․․‫׎‬Ѭᛦ௹⇭∞⇥⇁
̅ဇ⅛
≍‫ٳ‬ᢿᜒࠖਦ‫ܖ≏↗↱↝ݰ‬ဃ⇷∞⇮⇰∞↗σ↚‹※⁅
⇁દ˺⅛
≍Ӌьᎍ↞⇕∏⇟Ў᫏↚↷↺ᑥЎↀᘙᅆ⇁ᘍⅳ≏
᭗ᱫ҄ྙ‫ᙾᙻ⇁؏ע‬ႎ↚ਁЈ≋᭗ᱫ҄ྙ↝᭗ⅳ
‫↖׋ע⇁؏ע‬ᘙྵ≌ↈ↺≋›․․↝↮≌⅛
≍‫ࢸ঺˺׋ע‬ႆᘙ≋ӋьᎍૠӸ≌ⅹ↷↢ᜒᚸ⅛
≍˺঺ↆ↎‫ٻ‬Ўࠊ↝᭗ᱫ҄ྙ↝‫̅⇁׋ע‬ⅳ≏‫ٻ‬Ў
ࠊ↚ⅹↀ↺᭗ᱫ҄‫ਁ↝؏ע‬Ј↗↌↝ཎᑥ↚↓ⅳ
↕ᚐᛟ⅛
≍ᐯ໱໎ܹ↗⇵⇜∞⇯∄⇩⇽↚↓ⅳ↕ᚐᛟ≋Ӌь
ᎍᐯ↸᧸໎∝ถ໎↚↓ⅳ↕ᎋ‫⅛≌ݑ‬
ભ‫ޓ‬ᙑ
Ẕ᧸໎‫ݱ‬ᛅẕ
ẔἇἢἳἉẕ
ί໑᫨แͳᾉܴϋ˺ಅὸ
≍ܼࡊ↖‫᧸↺↰ڼ‬໎∝ถ໎≋᧸໎ॖᜤ≌↚↓ⅳ↕
ᚐᛟ⅛
≍⇛⇶∇⇝ஜஹ↝Ⴘႎ⇁ᛟଢ⅛
Ẓኡἣἕἁ༓૰ొ˺ụẓ
≍‫ٳ‬ᢿᜒࠖ≏⇛⇶∇⇝ਃ࢘‫ܖ‬ဃਦ‫ܖ≏↗↱↝ݰ‬ဃ
⇷∞⇮⇰∞↗σ↚໑᫨แͳ↝↎↰↝ܴϋ˺ಅ
≋ኡ⇷⇩⇕༓૰ొ˺↹≌⇁ܱ଀⅛
≍⇈∑∅ፃ↞ʙЭ↚ь߻ↆ↕ⅹⅾ⅛
≍቟∝൦⇁λ↻↺⅛
Ẓ໑᫨˺ಅẓ
ẔἇἢἳἉẕ
ί໑᫨ᾉ᣼‫ٳ‬ὸ
≍‫ٳ‬ᢿᜒࠖ≏⇛⇶∇⇝ਃ࢘‫ܖ‬ဃਦ‫ܖ≏↗↱↝ݰ‬ဃ
⇷∞⇮⇰∞↗σ↚໑᫨˺ಅ⅛
≍‧ᅺ↚‣ஜ↉↓ኡ⇷⇩⇕༓૰ొ⇁৲λ⅛
≍ኖ․‧Ў↖໑ⅼɥⅻ↹⅛
Ẓ໑Ẩɥầụᾉ᫢ʙẓ
ẔἇἢἳἉẕ
ί໑Ẩɥầụᾉ᫢ʙὸ
ពԑࡸ
Ẕ᧸໎‫ݱ‬ᛅẕ
ኳ↾↹↝ᚕᓶ
≍‫ٳ‬ᢿᜒࠖ≏⇛⇶∇⇝ਃ࢘‫ܖ‬ဃⅺ↸≏໑ⅼɥⅻ↹ࢸ
↝දॖʙ᪮↚↓ⅳ↕ᛟଢ⅛
≍໑ⅼɥⅻ→↎Ↄ↞⇂⇁‫ܖ‬ဃ⇷∞⇮⇰∞↗σ↚᫢ʙ⅛
≍ࢸ༾˄ↀ⅛
≍⇛⇶∇⇝↝∄⇱∋⇈∑↗‫׹‬ኡ↝ᣐࠋ⅛
Ӌьᎍầ˺঺ẲẺ‫׋ע‬ửύἻἱ἟ὊἚь߻ẲềពԑίẲấụ˄Ẩὸ
≍‥†‣‣⇁̊↚≏᧸໎ॖᜤ↝ਤዓࣱዜਤ↚↓ⅳ↕⇙
∇∙⇮⅛
≍⇈∙⇗∞⇮⅛
㶎ᤨ㑆䈲㪈㪌ಽೞ䉂䇯
― 68 ―
2.体験内容と目的
(1)QGIS を使用した地図作り体験
GIS とは,コンピューターで地図の閲覧や検索,編集や解析などの処理をおこなうことのできる電
子地図システムである。 GIS は高度な分析や迅速な判断(意思決定)を可能にするツールとしても
有効で,近年では都市計画やマーケティング,ナビゲーションなど,その利用分野は著しく拡大して
おり,近年産業界や行政を中心として普及しつつある。また,1995 年に発生した阪神・淡路大震災を
契機に,政府においても GIS に関する本格的な取り組みが始まり
12),これを利用したハザードマッ
プや避難場所・避難経路図の作成など,防災・減災の分野における活用も急速に進んでいる 13)。
本イベントでは,オープンソースの GIS ソフトである QGIS(Quantum GIS)14)を使用した。QGIS
は,商用 GIS ソフト(たとえば,Esri ArcGIS)に近い機能・操作性を持つ。なお,イベントの開催
にあたって,事前に大分大学高等教育開発センターからノートパソコン(以下,ノート)PC 30 台の
貸与を受け,QGIS をインスートルした。イベント当日には,参加親子 1 組につき 1 台配布した。
࿑ 3)+5 ࠍ೑↪ߒߚ࿾࿑૞ࠅ૕㛎ߩ᭽ሶ
Ԙ㧦GIS ߦߟ޿ߡߩ⸃⺑㧘ԙ㧦ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ㧘Ԛ㧦QGIS ߦࠃࠆ࿾࿑૞ࠅ㧔ࡄ࡯࠻࠽࡯ቇ↢ߩ૞ᬺ⵬ഥ㧕
㧘
ԛ㧦ࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊߩ⸃⺑
หߓᨩ㧔✛⦡㧕ߩࡐࡠࠪࡖ࠷ࠍ⌕ߡ޿ࠆߩ߇ࡄ࡯࠻࠽࡯ቇ↢‫ޕ‬
― 69 ―
GIS ߦࠃࠆ࿾࿑૞ࠅ૕㛎ߢߪ㧘⪺⠪ߩ৻ੱߢ޽ࠆ᫪᧻߇ GIS ⻠Ꮷߣߒߡෳട⠪ߩᜰዉ߅ࠃ߮⸃⺑ࠍ
ᜂᒰߒߚ‫ޕ‬૞ᬺ౨㗡ߩ GIS ߩၮ␆⍮⼂ߦߟ޿ߡߩ⸃⺑ߢߪ㧘‫ޟ‬GIS ߣߪ㧫‫ޠ‬㧘‫ޟ‬GIS ߢ૗߇ߢ߈ࠆ㧫‫ޠ‬
ࠍ࠹࡯ࡑߦ㧘ෳട⠪߇ߘࠇࠄߦߟ޿ߡኈᤃߦℂ⸃ߢ߈ࠆࠃ߁㧘ታ㓙ߦ GIS ߦࠃࠆ૞࿑଀ࠍ␜ߒߟߟ⸃
⺑ߒߚ‫ߕ߹ޕ‬㧘ᄢಽᏒߩ⊕࿾࿑㧔࿾඙Ⴚ⇇౉ࠅ㧕ߦ㧘ᄢಽᏒౝߦ┙࿾ߔࠆዊቇᩞߩᱜ⏕ߥ૏⟎㧔ࡐࠗ
ࡦ࠻࠺࡯࠲㧕ࠍࠝ࡯ࡃ࡯࡟ࠗߒߡ૞ᚑߒߚ‫ޟ‬ᄢಽᏒౝߩዊቇᩞಽᏓ࿑‫ࠍޠ‬ෳട⠪ߦឭ␜ߒߚ‫ߩߎޕ‬࿾
࿑ࠍ߽ߣߦ㧘GIS ߩ․ᓽߩ৻ߟߢ޽ࠆ㧘ⓨ㑆࠺࡯࠲ߩนⷞൻߦߟ޿ߡߩ⸃⺑ࠍ߅ߎߥߞߚ‫ޕ‬ᰴߦ㧘ዊ
ቇᩞߩࡐࠗࡦ࠻࠺࡯࠲߆ࠄ㧘1.5 km ߩࡃ࠶ࡈࠔࠍ↢ᚑߒߚࡐ࡝ࠧࡦ࠺࡯࠲ࠍࠝ࡯ࡃ࡯࡟ࠗߒߚ࿾࿑ࠍ
ឭ␜ߒ㧘⥄ቛ߆ࠄዊቇᩞ߹ߢߩ〒㔌ࠍⷞⷡ⊛ߦᝒ߃ߐߖࠆߣ౒ߦ㧘GIS ߇ᜬߟಽᨆ࡮ടᎿᯏ⢻ߦߟ޿
ߡ⸃⺑ߒߚ‫ᦨޕ‬ᓟߦ㧘৻⒳ߩ GIS ࠰ࡈ࠻ߣ૏⟎ߠߌࠄࠇߡ޿ࠆ Google Earth ਄ߦዊቇᩞߩࡐࠗࡦ࠻
࠺࡯࠲ࠍ⴫␜ߒ㧘ሶߤ߽ࠄߦ⥄ಽ߇ㅢ߁ዊቇᩞߩ૏⟎߿ዊቇᩞߩಽᏓߦߟ޿ߡ⏕⹺ߒߡ߽ࠄߞߚ‫ޕ‬
GIS ߦߟ޿ߡߩ᭎ⷐ⺑᣿ߩ޽ߣߪ㧘ታ㓙ߦ QGIS ࠍ૶↪ߒߚ࿾࿑૞ࠅ૕㛎ࠍ߅ߎߥߞߚ‫ࡦࡌࠗᧄޕ‬
࠻ߢෳട⠪߇ QGIS ߢ૞ᚑߒߚ࿾࿑ߪ㧘
‫ޟ‬H22 ᄢಽᏒߦ߅ߌࠆ㜞㦂ൻ₸ࡑ࠶ࡊ‫ࠆ޽ߢޠ‬㧔࿑ 3㧕‫⥄ޕ‬ὼ
ἴኂߢߪ㧘ߘߩⵍኂ⠪ߩㆊඨᢙ߇㜞㦂⠪㧘޿ࠊࠁࠆ߅ᐕነࠅߦ㓸ਛߔࠆ‫ޕ‬㜞㦂ൻ␠ળ߇ߔߔ߻ਛߢ㧘
࿾ၞߦࠃࠆ߅ᐕነࠅߩ‫ࠅ߽߹ߺޟ‬ᵴേ‫ޕࠆ޿ߡࠇࠊߥߎ߅߇ޠ‬ᣢㅀߒߚࠃ߁ߦ㧘GIS ߪᗧᕁ᳿ቯ࠷࡯
࡞ߢ޽ࠆߩߢ㧘ߎߎߢߪ㧘ሶߤ߽ߚߜ߇㒐ἴᵴേߩਥ૕ߣߥࠅ㧘ߤߩ࿾ၞߢఝవ⊛ߦ‫ࠅ߽߹ߺޟ‬ᵴേ‫ޠ‬
ࠍዷ㐿ߔߴ߈߆ࠍ㧘GIS ߦࠃࠆ࿖൓⺞ᩏ⛔⸘ಽᨆࠍㅢߒߡ⠨߃ߡ߽ࠄ߁ߎߣ߇㧘ᧄ࿑ࠍ૞ᚑߒߚ⋡⊛
ߢ޽ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘㜞㦂ൻ₸ࡑ࠶ࡊߩࠃ߁ߥ․ᱶߥ࿾࿑ࠍ⥄૞ߔࠆߎߣߦࠃࠅ㧘ἴኂߦኻߔࠆෂᯏᗧ⼂ߩ
ะ਄ߣ㧘㒐ἴ࡮ᷫἴߦኻߔࠆ⥝๧㑐ᔃࠍ༐⿠ߔࠆߎߣ߽⁓޿ߩ৻ߟߢ޽ࠆ‫ޕ‬
QGIS ߦࠃࠆ૞࿑ߩ೨ߦ㧘ో࿖ߩਛߢᄢಽ⋵ߩ㜞㦂ൻ₸߇ߤߩࠃ߁ߥ૏⟎ߠߌߦ޽ࠆ߆ℂ⸃ߒߡ߽
ࠄ߁ߚ߼㧘ᣣᧄ࿾࿑㧔⊕࿾࿑㧕ࠍ↪ᗧߒ㧘ෳട⠪ߦߪㇺ㆏ᐭ⋵೎ߩ㜞㦂ൻ₸ࠍᚻ૞ᬺ㧔⦡㋦╩ߦࠃࠆ
Ⴃࠅಽߌ㧕ߢ૞࿑ߒߡ߽ࠄߞߚ‫ߚ߹ޕ‬㧘૞ᬺᓟߦߪ㧘૞࿑࠷࡯࡞ߣߒߡߩ GIS ߩ೑ଢᕈࠍࠃࠅታᗵߒ
ߡ߽ࠄ߁ߚ߼㧘GIS ߢ੐೨ߦ૞ᚑߒߡ߅޿ߚో࿖㜞㦂ൻ₸ࡑ࠶ࡊࠍឭ␜ߒߚ‫ޕ‬
ᰴߦ㧘ෳട⠪ߪታ㓙ߦ QGIS ࠍ⿠േߐߖ㧘ᚻᆎ߼ߦᐳᮡ♽ߩ⸳ቯ㧘࿾࿑ߩ⴫␜㧘ࠪࡦࡏ࡞ߩᄌᦝߦ
᜸ᚢߒߚ‫ߩߘޕ‬ᓟ㧘࿖൓⺞ᩏ࠺࡯࠲ࠍ૶ߞߡ㧘‫ޟ‬H22 ᄢಽᏒߦ߅ߌࠆ㜞㦂ൻ₸ࡑ࠶ࡊ‫ߩޠ‬૞ᚑࠍ߅ߎ
ߥߞߚ‫ޕ‬૞ᬺߩᵹࠇߣߒߡߪ㧘੐೨ߦ↪ᗧߒߚ⛔⸘ GIS㧔✚ോ⋭㧕ߦࠃࠆ H22 ࿖൓⺞ᩏ࠺࡯࠲ࠍ߽
ߣߦ㧘ዊ࿾ၞ⛔⸘ߩ⴫␜㧘ዻᕈ࠺࡯࠲ߩ⚿ว㧘ዻᕈ࠹࡯ࡉ࡞ߩ⚿ว㧘ዻᕈ࠺࡯࠲ߩ✬㓸㧘ዻᕈ࠹࡯ࡉ
࡞ߩ✬㓸㧘ዻᕈ࠺࡯࠲ߩࠪࡦࡏ࡞⴫␜ߩ㗅ߦ߅ߎߥߞߚ‫ᦨޕ‬ᓟߦ㧘ࠢ࡜ࠬಽ㘃ߦࠃࠆ⦡ಽߌ⴫␜ࠍฦ
⥄ᅢߺߩ⦡ߢ⸳ቯߒ㧘㜞㜞㦂ൻ₸࿾ၞࠍⷞⷡ⊛ߦ᛽಴㧔㜞㦂ൻ₸ߩ㜞޿࿾ၞࠍ࿾࿑ߢ⴫⃻㧕ߒߚ 15)‫ޕ‬
૞࿑ᓟߪ㧘ዊቇ↢ᢙฬߦቢᚑߒߚ‫ޟ‬H22 ᄢಽᏒߦ߅ߌࠆ㜞㦂ൻ₸ࡑ࠶ࡊ‫޿ࠄ߽ߡߒ⴫⊒ࠍޠ‬㧘ᗵᗐ
ࠍㅀߴߡ߽ࠄߞߚ‫ߡߒߘޕ‬㧘ߘߩ࿾࿑ࠍ߽ߣߦ⪺⠪ߩ৻ੱߢ޽ࠆ࿯ዬ߇㧘ᄢಽᏒߦ߅ߌࠆ㜞㦂ൻ₸ߩ
ᄌൻߣ࿾඙ߏߣߩ․ᓽߦߟ޿ߡ⸃⺑ߒ㧘ෳട⠪ߦἴኂᤨߩ‫ࠅ߽߹ߺޟ‬ᵴേ‫ߩޠ‬ዷ㐿ߦߟ޿ߡ⠨ኤߒߡ
߽ࠄߞߚ‫ᦨޕ‬ᓟߦ㧘ዊጊ߇‫ޟ‬࿾࿑ࠍ૶ߞߡἴኂࠍ⍮ࠈ߁‫ߦࡑ࡯࠹ࠍߣߎ߁޿ߣޠ‬㧘ᄢಽᏒߩ‫ޟ‬ᵤᵄ࡮
࿾㔡ࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊ‫ޟߣޠ‬ᵩ᳓ࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊ‫ޠ‬16)ࠍឭ␜ߒ㧘ߎࠇࠄߩ᭎ⷐࠍ⸃⺑ߒߚ‫ߦߊߣޕ‬㧘ࡂ
ࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊߩ૞ᚑᣇᴺߩ⺑᣿ᤨߦߪ㧘ᄢಽᏒߢ↢ߓߚㆊ෰ߩ⥄ὼἴኂߦߟ޿ߡ⸅ࠇ㧘‫⥄ޟ‬ಽ߇૑߻
↸࡮࿾඙ߢߪߤߩࠃ߁ߥἴኂ߇߅ߎࠆߩ߆㧘ߤߩㄝࠅ߇ෂߥ޿ߩ߆‫ࠍޠ‬⍮ࠆߎߣߩᗧ๧߿㊀ⷐᕈߦߟ
― 70 ―
޿ߡ⺑᣿ߒߚ‫߅ߥޕ‬㧘ෳട⠪߇૞࿑ߒߚ࿾࿑ߪ㧘㒐ἴ࡮ᷫἴᗧ⼂ߩᜬ⛯ᕈ⛽ᜬࠍ⋡⊛ߣߒߡ㧘ߘࠇߙ
ࠇ૞ᚑ⠪ߩฬ೨ߣᣣઃࠍ౉ࠇ㧘ශ೚࡮࡜ࡒࡀ࡯࠻ടᎿߒߚߩߜෳട⠪ోຬߦ⿅๒ߒߚ‫ޕ‬QGIS ࠍ೑↪
ߒߚ࿾࿑૞ࠅ૕㛎ߩ᭽ሶࠍ࿑ 2 ߦ␜ߔ‫ޕ‬
࿑ 3)+5 ࠍ೑↪ߒߡ૞ᚑߒߚ࿾࿑㧔* ᄢಽᏒߦ߅ߌࠆ㜞㦂ൻ₸ࡑ࠶ࡊ㧕
ߤߜࠄ߽ታ㓙ߦෳട⠪߇૞ᚑߒߚ࿾࿑ߢ޽ࠆ‫ࠬ࡜ࠢޕ‬ಽ㘃ߦࠃࠆ⦡ಽߌ⴫␜ߪฦ⥄ᅢߺߩ⦡ߢ⸳ቯߒߚߩ
ߢ㧘᭽‫ߩ࡯࡜ࠞߥޘ‬࿾࿑߇ቢᚑߒߚ‫߅ߥޕ‬㧘ᧄ᧪ߥࠄ߫ᣇ૏⸥ภ㧘ࠬࠤ࡯࡞㧘ಠ଀╬߇ᔅⷐߛ߇㧘ᤨ㑆ߩ
ㇺว਄ࠗࡌࡦ࠻ᤨߪߘࠇࠄߩ૞ᬺࠍഀᗲߒߚ‫ޕ‬
㧔㧕ࠨࡃࡔࠪ૕㛎
࿑ ࠨࡃࡔࠪߩࡑ࠾ࡘࠕ࡞㧔ࠨࡃࡔࠪߩᭂᗧ㧕
࿖㓙ࠨࡃࡔࠪ⎇ⓥળࡎ࡯ࡓࡍ࡯ࠫࠃࠅォタ‫ޕ‬URL ߪᵈ 17 ߦ⴫⸥‫ޕ‬
― 71 ―
図 5 サバメシ体験の様子
①・②:紙パック燃料棒の作成(パートナー学生の作業補助),③:進行役による各種作業の解説とお手本,
④:水の分量に関するクイズ(計量カップの読み方),⑤:水の分量を量る参加者,⑥・⑦:炊飯作業の様
子(野外),⑧・⑨:炊き上がったごはんを食べる参加者
同じ柄(緑色)のポロシャツを着ているのがパートナー学生。
サバメシは既述したように,アルミ缶(2 個)と 1 リットルの紙パック(3 つ)でごはんを炊く炊
飯法である(図 4)。サバメシ体験では,著者の一人であり,サバメシの考案者でもある内山が,サバ
メシ講師として参加者の指導および解説を担当した。また,事前にサバメシ講習(後述)を受けた大
分大学大学院生の山本敏博が,サバメシ体験全体の進行役を務めた。
サバメシ体験の冒頭に,内山がサバメシの簡単な概要と,次に示すサバメシ本来の 3 つの目的
17)
について紹介した。①サバメシ体験を通じて,
“災害時,知恵と工夫で生き残るという精神”を習得す
る,②サバメシ体験を,“家庭の防災を見直すきっかけ”とし,“災害時に命を落とさない”よう日々
防災意識の向上に努める,③サバメシ体験を通じて“Do not think, Let's try! ”という“学習の本質
は体験である”ということを学ぶ。この本来の目的からも明らかなように,サバメシは,単純に災害
時にごはんを炊く「サバイバル技術」という側面だけでなく,
「サバメシ体験を機に,防災・減災につ
いて考える」という意識付け,あるいは防災・減災意識の向上を図るという二面性を持ち合わせてい
る。
― 72 ―
ࠨࡃࡔࠪߢߪ㧘ࠕ࡞ࡒ➧߇Ἲ㘵ᤨߩࠦࡦࡠߣ߅㊍㧔┖㧕ߦߥࠆߚ߼㧘ᦨೋߦࠞ࠶࠲࡯ߣ➧ಾࠅߢࠕ
࡞ࡒ➧ࠍടᎿߔࠆᔅⷐ߇޽ࠆ‫ߒ߆ߒޕ‬㧘ࠗࡌࡦ࠻ᒰᣣߪᤨ㑆ߣߩ౗ߨว޿ߢ㧘ടᎿᷣߺߩࠕ࡞ࡒ➧ࠍ
૶↪ߒߚ‫ޕ‬ෳട⠪ߪ㧘Άᢱߣߥࠆ⚕ࡄ࠶ࠢࠍ᏷⚂ 1cm ߩ᫔⁁㧔⍴ౠ⁁㧕ߦಾࠆ૞ᬺ߆ࠄ㐿ᆎߒߚ‫ޕ‬૞
ᬺߪ㧘㓐ᤨౝጊߣጊᧄ߇⸃⺑ߣ߅ᚻᧄࠍ⷗ߖߥ߇ࠄㅴⴕߒ㧘ࡄ࡯࠻࠽࡯ቇ↢߇ෳട⠪ߩ૞ᬺࠍ⵬ഥߒ
ߚ‫ߚ߹ޕ‬㧘߅☨߿᳓ߩಽ㊂ߪ▚ᢙߩࠢࠗ࠭ᒻᑼߣߒ㧘ෳട⠪ߩ⥝๧߇ᜬ⛯ߔࠆࠃ߁Ꮏᄦߒߚ‫ޕ‬
Ἲ㘵Ḱ஻ߦ㑐ߔࠆ৻ㅪߩ૞ᬺࠍ߅ߎߥߞߚ޽ߣ㧘Ἲ㘵ᤨߩࡐࠗࡦ࠻ߣἫߩᛒ޿ߦ㑐ߔࠆᵈᗧ㧔ෂᯏ
▤ℂ㧕ࠍ⺑᣿ߒ㧘ታ㓙ߦ㊁ᄖߦ಴ߡἺ㘵૞ᬺࠍ߅ߎߥߞߚ‫ࠆࠃߦࠪࡔࡃࠨޕ‬Ἲ㘵ᤨ㑆ߪ⚂ 25 ಽ㧔ᴣ
㛛߹ߢ 10 ಽ㧘Ἲ㘵 15 ಽ㧕ߢ㧘ߎߩ㑆 5 ⑽ߦ৻࿁ࠦࡦࡠ਄ㇱߦⓨߌߚΆᢱᛩ౉ญ߆ࠄ㧘⚕ࡄ࠶ࠢΆᢱ
᫔ࠍᛩ౉ߒߡ޿ߊᔅⷐ߇޽ࠆ‫ߩߎޕ‬૞ᬺߪ৻⷗◲නߘ߁ߢ޽ࠆ߇㧘ᛩ౉ߔࠆᧄᢙ㧔1 ᧄߕߟ㧕߿࠲ࠗ
ࡒࡦࠣࠍ቞ࠄߥ޿ߣ㧘Ἣജ߇ᒝߊߥࠅߔ߉ߡࠦࡦࡠ↪ߩࠕ࡞ࡒ➧߇Ά߃ߡߒ߹ߞߚࠅ㧘ㅒߦ㎾Ἣߒߡ
ߒ߹ߞߚࠅߒߡ㧘߁߹ߊἺ߈޽߇ࠄߥ޿ߎߣ߇޽ࠆ‫߼ߚߩߘޕ‬㧘ߣߊߦዊቇ↢ߦߟ޿ߡߪ㧘ࡄ࡯࠻࠽
࡯ቇ↢߇቟ో⏕଻ߦദ߼ࠆߣหᤨߦ㧘⚕ࡄ࠶ࠢΆᢱ᫔ߩᛩ౉૞ᬺࠍ⵬ഥߒߚ‫⚿ߩߘޕ‬ᨐ㧘ోߡߩෳട
⠪߇ᄬᢌߔࠆߎߣߥߊ㧘ߏߪࠎࠍἺ߈਄ߍࠆߎߣߦᚑഞߒߚ‫ࠪࡔࡃࠨޕ‬૕㛎ߩ᭽ሶࠍ࿑ 5 ߦ␜ߔ‫ޕ‬
Υ㧚ࠕࡦࠤ࡯࠻㓸⸘⚿ᨐ߆ࠄߺࠆࠗࡌࡦ࠻ߩലᨐ
⴫ ࠕࡦࠤ࡯࠻⸥౉⠪ߩዻᕈ ⴫ 㒐ἴ↪ຠߩᚲᜬ
࿁╵ᢙ
ዊቇᩞ
䈅䉎
䋱ᐕ
㪊
䋲ᐕ
ዊቇᩞ
䈭䈇
ว⸘
䋱ᐕ
㪉
㪈
䋲ᐕ
㪈
䋳ᐕ
㪈
䋳ᐕ
䋴ᐕ
㪐
䋴ᐕ
㪎
㪉
㪐
䋵ᐕ
㪏
䋵ᐕ
㪌
㪉
㪎
䋶ᐕ
㪌
䋶ᐕ
㪊
㪉
㪌
㪈㪊
㪎
㪉㪇
㪈
㪈
㪊㪈
㪈㪌
㪋㪍
଻⼔⠪
㪉㪇
଻⼔⠪
ᐜ⒩࿦
㪈
ᐜ⒩࿦
ว⸘
㪋㪎
ว⸘
㪈
㪊
㪈
㪇
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪈㪉㪅㪏
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪍㪇㪅㪇
㪋㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪋㪍㪅㪏
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪎㪈㪅㪋
㪉㪏㪅㪍
㪈㪇㪇㪅㪇
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪋㪉㪅㪍
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪍㪌㪅㪇
㪊㪌㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
― 73 ―
ࠗࡌࡦ࠻⚳ੌᓟߦ㧘ࠗࡌࡦ࠻ߩ⹏ଔ߿ᗵᗐࠍ዆ߨࠆߚ߼ߩࠕࡦࠤ࡯࠻⺞ᩏࠍోߡߩෳട⠪ࠍኻ⽎ߣ
ߒߡ߅ߎߥߞߚ‫ޕ‬ዊቇ↢ߣ଻⼔⠪ߢߪ㧘ᐕ㦂ߛߌߢߥߊ㧘ߎࠇ߹ߢߩ⥄ὼἴኂߩ⚻㛎߽⇣ߥࠆߎߣ߆
ࠄ㧘߅ߩߕߣ㒐ἴ߿ᷫἴߦኻߔࠆᗧ⼂߿ᧄࠗࡌࡦ࠻ߩ⹏ଔၮḰ߇⇣ߥࠆ߽ߩߣ⠨߃ࠄࠇࠆߩߢ㧘⾰໧
㗄⋡ߪߘࠇߦ޽ࠊߖߚ߽ߩߣߔߴ߈ߣ߽⠨߃ࠄࠇߚ‫ߒ߆ߒޕ‬㧘੹࿁ߪหߓ⾰໧㗄⋡ࠍ⸳ቯߔࠆߎߣߦ
ࠃࠅ㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߦኻߔࠆ⹏ଔߦ㑐ߔࠆዊቇ↢ߣ଻⼔⠪ߩ⋧㆑ࠍࠃࠅ᣿⏕ൻߢ߈ࠆߣ⠨߃ߚ‫ޕ‬
ᧄࠗࡌࡦ࠻ߪᣢㅀߒߚࠃ߁ߦ㧘ෳടኻ⽎ࠍዊቇᩞ 4㨪6 ᐕ↢ߣߘߩ଻⼔⠪ߣߒߡ൐㓸ߒߚ߇㧘ዊቇ
ᩞ 3 ᐕ↢એਅߩఱᒉᆌᆂߩෳട߽⷗ࠄࠇߚ㧔⴫ 2㧕‫ߚ߹ޕ‬㧘ࠕࡦࠤ࡯࠻↪⚕ߪోຬߦ㈩Ꮣߒߚ߇㧘࿁╵
ߒߥ߆ߞߚෳട⠪߽޿ࠆߚ߼㧘ࠕࡦࠤ࡯࠻࿁෼ᢙߣࠗࡌࡦ࠻ෳട⠪ᢙߪ⇣ߥߞߡ޿ࠆ‫߅ߥޕ‬㧘એਅߦ
␜ߔ⴫ߪ㧘ฦቇᐕ࡮଻⼔⠪࡮ᐜ⒩࿦ఽߏߣߩ࿁╵ᢙߣዊቇᩞ 3 ᐕએਅ㧔ᐜ⒩࿦ఽࠍ฽߻㧕࡮4㨪6 ᐕ࡮
଻⼔⠪ߩ 3 ඙ಽߩ᭴ᚑᲧࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ߚ߹ޕ‬㧘ዊቇᩞ 3 ᐕ↢એਅߩ࿁╵ᢙߪ 6 ฬߢ޽ࠅ㧘චಽߥ࿁╵
ᢙࠍ⏕଻ߒߡ޿ࠆߣߪ⸒޿㔍޿‫ߒ߆ߒޕ‬㧘ዊቇᩞ 4㨪6 ᐕ㧘଻⼔⠪ߣኻᲧߒߚᤨߦ㧘․ᓽ⊛ߥ௑ะࠍ
⷗ࠆߎߣ߇޽ࠆߎߣ߆ࠄ㧘એਅߩ⠨ኤߦߪዊቇᩞ 3 ᐕએਅ߽ട߃ࠆߎߣߣߔࠆ‫ޕ‬
⴫ ἴኂᤨߩⴕേߩ⹤ߒว޿ࠍߒߚߎߣ߇޽ࠆ ⴫ ࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊࠍ⷗ߚߎߣ߇޽ࠆ
䈅䉎
ዊቇᩞ
䈭䈇
䈅䉎
ว⸘
㪊
ዊቇᩞ
䋱ᐕ
ว⸘
㪉
㪉
䋱ᐕ
㪉
䋲ᐕ
㪈
㪈
䋲ᐕ
㪈
㪈
䋳ᐕ
㪈
㪈
䋳ᐕ
㪈
㪈
䋴ᐕ
㪎
㪉
㪐
䋴ᐕ
㪊
㪍
㪐
䋵ᐕ
㪍
㪉
㪏
䋵ᐕ
㪉
㪍
㪏
䋶ᐕ
㪊
㪉
㪌
䋶ᐕ
㪋
㪈
㪌
଻⼔⠪
㪈㪋
㪍
㪉㪇
଻⼔⠪
㪈㪌
㪌
㪉㪇
ᐜ⒩࿦
㪈
㪈
ᐜ⒩࿦
㪈
㪈
㪉㪍
㪉㪈
㪋㪎
ว⸘
㪈
䈭䈇
ว⸘
㪊㪌
㪈㪊
㪋㪏
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪏㪊㪅㪊
㪈㪍㪅㪎
㪈㪇㪇㪅㪇
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪋㪇㪅㪇
㪍㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪎㪉㪅㪎
㪉㪎㪅㪊
㪈㪇㪇㪅㪇
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪋㪇㪅㪐
㪌㪐㪅㪈
㪈㪇㪇㪅㪇
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪎㪇㪅㪇
㪊㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪎㪌㪅㪇
㪉㪌㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
ᦨೋߦ㒐ἴ࡮ᷫἴߦኻߔࠆ஻߃߿ᗧ⼂ࠍតࠆߚ߼ߩ⸳໧ࠍ߅ߎߥߞߚ‫ ⴫ޕ‬3 ߦ␜ߒߚ㒐ἴ↪ຠߩᚲ
ᜬߦߟ޿ߡߪ㧘଻⼔⠪ߣዊቇᩞ 3 ᐕએਅ㧔એਅ㧘3 ᐕએਅ㧕㧘ዊቇᩞ 4㨪6 ᐕ㧔એਅ㧘4㨪6 ᐕ㧕ߢᄙዋ
ߩ㆑޿ߪ޽ࠆ߽ߩߩ㧘6 ഀ߆ࠄ 7 ഀߩෳട⠪߇⥄ቛߦ㒐ἴ↪ຠ߇஻߃ࠄࠇߡ޿ࠆߣ࿁╵ߒߚ‫ߚ߹ޕ‬㧘
ἴኂ⊒↢ᤨߩㆱ㔍╬ߩⴕേߦߟ޿ߡኅᐸߢ⹤ߒวࠊࠇߡ޿ࠆ߆ߣߩ⸳໧ߦߪ㧘7 ഀ߆ࠄ 8 ഀߩෳട⠪
߇‫ߣޠࠆ޽ޟ‬࿁╵ߒߚ㧔⴫ 4㧕‫ࠄࠇߎޕ‬ੑߟߩ⸳໧ߦኻߔࠆ‫ࠆߔߣޠࠆ޽ޟ‬࿁╵߇ⷫሶߘࠈߞߡߎߩࠃ
߁ߦ㜞޿୯ࠍ␜ߔߎߣߪ㧘ࠗࡌࡦ࠻ߦߪ㒐ἴ࡮ᷫἴߩᗧ⼂߇㜞޿ኅᐸߩⷫሶ߇ᔕ൐ߒߚߣ޿ߞߡࠃ޿
― 74 ―
ߢ޽ࠈ߁‫ޕ‬
ߒ߆ߒ㧘ࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊࠍ⷗ߚߎߣ߇޽ࠆ߆ߣߩ⸳໧ߦኻߒߡߪ㧘ⷫሶߢᄢ߈ߥᢙ୯ߩ㐿߈߇޽ߞ
ߚ㧔⴫ 5㧕‫ࠅ߹ߟޕ‬㧘଻⼔⠪ߩ 75㧑߇ࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊࠍ⷗ߚߣ╵߃ߚߩߦኻߒ㧘ሶଏߪ 4 ഀ⒟ᐲߒ߆
⷗ߡ޿ߥ޿‫࠻ࡦࡌࠗޕ‬ෳട⠪એᄖߩ৻⥸Ꮢ᳃߿ዊቇ↢߇㧘ߤߩ⒟ᐲࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊࠍ⷗ߚߎߣ߇޽ࠆ
߆ߣ޿߁⾗ᢱ߇ᓧࠄࠇߡ޿ߥ޿ߩߢ㧘৻᭎ߦߪ⸒޿㔍޿߇㧘߅ߘࠄߊᧄࠗࡌࡦ࠻ෳട⠪ߪⷫሶߣ߽ߦ㧘
ࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊࠍ⷗ߚߎߣ߇޽ࠆᲧ₸߇㜞޿߽ߩߣᕁࠊࠇࠆ‫ޕ‬
ᰴ޿ߢ㧘ࠗࡌࡦ࠻ߢታᣉߐࠇߚ
⴫ ࠗࡌࡦ࠻ߩᭉߒߐߦߟ޿ߡ㧔ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ㧕
ౝኈߦ㑐ߔࠆෳട⠪ߩ⹏ଔࠍ໧߁
ߚ‫ߢ࠻ࡦࡌࠗޕ‬ታᣉߐࠇߚౝኈߪ㧘
䈜䈗䈒 ᭉ䈚
䈬 䈤 䉌 䈫 䉅 䈅 䉁 䉍 ᭉ䈚 䉁䈦䈢䈒ᭉ䈚䈒
ᭉ 䈚䈎 䈦 䈢
䈎䈦䈢
䈇 䈋 䈭 䈇 䈒 䈭 䈎 䈦䈢 䈭 䈎 䈦 䈢
ዊቇᩞ
㪈
䋳ᐕ
㪈
䋴ᐕ
㪋
㪊
䋵ᐕ
㪋
㪉
䋶ᐕ
㪉
㪊
଻⼔⠪
㪍
㪐
ᐜ⒩࿦
㪈
ᚑ‫ޠ‬㧘‫ޟ‬QGIS ߩ೑↪‫ޠ‬㧘‫ޟ‬㒐ἴዊ
⹤‫ޠ‬㧘‫ ߩޠࠪࡔࡃࠨޟ‬4 ߟߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߦߟ޿ߡ㧘ᭉߒ޿ߣᗵߓߚ
㪋㪅㪎
㪈
㪈㪅㪇
㪈
㪌㪅㪇
㪏
㪋㪅㪊
㪏
㪋㪅㪊
㪌
㪋㪅㪋
㪉㪇
㪋㪅㪇
㪈
㪌㪅㪇
㪈
㪉
㪊
㪉
ᐔဋᓧὐ
㪊
㪈
䋲ᐕ
వㅀߒߚߣ߅ࠅ㧘‫ޟ‬ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞
߆ࠍ 5 Ბ㓏ߢ⹏ଔߒߡ߽ࠄߞߚ‫ޕ‬
㪉
䋱ᐕ
ว⸘
ᣣᧄ࿾࿑ߦㇺ㆏ᐭ⋵න૏ߩ㜞㦂ൻ
ว⸘
㪉㪇
㪈㪏
㪌
㪊
㪈
㪋㪎
㪋㪅㪈
₸ࠍ⦡Ⴃࠅߒߚ‫ޟ‬ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ‫ޠ‬
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪍㪍㪅㪎
㪈㪍㪅㪎
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪈㪍㪅㪎
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪉
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪋㪎㪅㪍
㪊㪏㪅㪈
㪐㪅㪌
㪋㪅㪏
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪊
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪊㪇㪅㪇
㪋㪌㪅㪇
㪈㪌㪅㪇
㪈㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪇
ߦߟ޿ߡߪ㧘
‫ߊߏߔޟ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ޠ‬
ߣ‫ޟ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ߩޠ‬ว⸘ߢ⷗ࠇ߫㧘
ߤߩ඙ಽ߽ 75㨪80㧑⒟ᐲߩ㜞
⴫ ࠗࡌࡦ࠻ߩᭉߒߐߦߟ޿ߡ㧔3)+5 ߩ೑↪㧕
₸ࠍ␜ߒߡ߅ࠅ㧘ో૕⊛ߦߪᭉߒ
ߊ૞ᬺࠍታᣉߒߚߣ޿߃ࠆ㧔⴫ 6㧕‫ޕ‬
䈬 䈤 䉌 䈫 䉅 䈅 䉁 䉍 ᭉ䈚 䉁䈦䈢䈒ᭉ䈚䈒
䈜䈗䈒 ᭉ 䈚
ᭉ 䈚䈎 䈦 䈢
䈇 䈋 䈭 䈇 䈒 䈭 䈎 䈦䈢 䈭 䈎 䈦 䈢
䈎䈦䈢
ዊቇᩞ
㪉
䋱ᐕ
㪈
ว⸘
ᐔဋᓧὐ
㪊
㪊㪅㪎
㪈
㪈㪅㪇
㪈
㪋㪅㪇
㪏
㪋㪅㪋
ߒ߆ߒ㧘‫ߊߏߔޟ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ߣޠ‬࿁
䋲ᐕ
╵ߒߚഀวߢߪ㧘3 ᐕએਅ߇
䋳ᐕ
66.7㧑ߢ޽ߞߚߩߦኻߒߡ㧘4㨪6
䋴ᐕ
㪋
㪊
㪈
䋵ᐕ
㪈
㪋
㪉
㪎
㪊㪅㪐
䋶ᐕ
㪈
㪊
㪈
㪌
㪋㪅㪇
㪍
㪐
㪋
㪉㪇
㪋㪅㪇
㪈
㪈㪅㪇
ᐕ߇ 47.6㧑㧘଻⼔⠪߇ 30㧑ߣᢙ
୯߇ૐߊߥߞߡ޿ࠆ‫߆ߣߎߩߎޕ‬
ࠄૐᐕ㦂߶ߤ㧘න⚐૞ᬺߣߒߡߩ
㪈
㪈
଻⼔⠪
㪈
㪈
ᐜ⒩࿦
ว⸘
㪈㪉
㪉㪉
㪐
㪈
㪉
㪋㪍
㪊㪅㪐
⦡Ⴃࠅࠍᭉߒߊᗵߓࠆ௑ะ߇޽ࠆ
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪇㪅㪇
㪌㪇㪅㪇
㪈㪍㪅㪎
㪇㪅㪇
㪊㪊㪅㪊
㪈㪇㪇㪅㪇
㪉㪅㪏
ߣ޿߃ࠆ‫߅ߥޕ‬㧘‫ߊߏߔޟ‬ᭉߒ߆ߞ
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪊㪇㪅㪇
㪌㪇㪅㪇
㪉㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪈
ߚ‫ ࠍޠ‬5 ὐ㧘‫ޟ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ ࠍޠ‬4
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪊㪇㪅㪇
㪋㪌㪅㪇
㪉㪇㪅㪇
㪌㪅㪇
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪇
ὐ㧘‫ ࠍޠ޿ߥ߃޿߽ߣࠄߜߤޟ‬3 ὐ㧘‫ࠅ߹޽ޟ‬ᭉߒߊߥ߆ߞߚ‫ ࠍޠ‬2 ὐ㧘‫ߊߚߞ߹ޟ‬ᭉߒߊߥ߆ߞߚ‫ޠ‬
ࠍ 1 ὐߣߒߡ㧘ߘߩᐔဋᓧὐࠍ⴫ฝ┵ߦ⴫␜ߒߚ‫ޕ‬3 ඙ಽߣ߽ 4.0㨪4.3 ὐߢ޽ࠅ㧘ో૕ߦ㜞޿୯ࠍ␜
ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
‫ޟ‬QGIS ߩ೑↪‫ߦޠ‬㑐ߒߡߪ㧘3 ඙ಽߩᏅ⇣߇ᄢ߈޿㧔⴫ 7㧕‫ࠅ߹ߟޕ‬㧘4㨪6 ᐕߣ଻⼔⠪ߩᐔဋᓧὐ
߇߅ࠃߘ 4 ὐߢ౒ㅢߒ㧘
‫ࠅ߹޽ޟ‬ᭉߒߊߥ߆ߞߚ‫ߊߚߞ߹ޟߣޠ‬ᭉߒߊߥ߆ߞߚ‫ߩޠ‬ว⸘߇ 5㧑એਅߢ
― 75 ―
޽ࠅ㧘ో૕ߦ㜞޿⹏ଔࠍᓧߡ޿ࠆ‫ߦࠇߎޕ‬ኻߒߡ㧘3 ᐕએਅߪᐔဋᓧὐ߇ 2.8 ߢ㧘㜞޿⹏ଔࠍᓧࠄࠇ
ߥ߆ߞߚ‫ޟޕ‬QGIS ߩ೑↪‫ߪޠ‬㧘࿾࿑ߩ⦡ႣࠅߣᲧߴࠆߣ㜞ᐲߥ૞ᬺߢ޽ࠅ㧘ዊߐߥሶଏߦߪ㔍ߒ޿ߎ
ߣ߇ߘߩේ࿃ߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ߛߚޕ‬㧘‫ߊߚߞ߹ޟ‬ᭉߒߊߥ߆ߞߚ‫ ߇ޠ‬33.3㧑ࠍභ߼ߚߩߦኻߒߡ㧘
‫ޟ‬ᭉߒ
߆ߞߚ‫ ߇ޠ‬50㧑ࠍභ߼㧘⹏ଔ߇ಽ߆ࠇࠆ௑ะ߇᣿⍎ߢ޽ࠆ‫੹ޕ‬࿁ߩࠗࡌࡦ࠻ߢߪ㧘ᄢቇ↢߇૞ᬺ⵬ഥ
ߣߒߡᜰዉߦ޽ߚߞߚߎߣ߆ࠄ㧘ዊߐߥሶଏߢ߽ᠲ૞ࠍ߅ߎߥ߁ߎߣ߇ߢ߈ߚߎߣ߇㧘ߎߩࠃ߁ߥ⢐
ቯ⊛ߥ⹏ଔߦߟߥ߇ߞߚߣ߽⠨߃ࠄࠇࠆ‫ޕ‬
㒐ἴዊ⹤߽ో૕ߦ㜞޿⹏ଔࠍ
⴫ ࠗࡌࡦ࠻ߩᭉߒߐߦߟ޿ߡ㧔㒐ἴዊ⹤㧕
ᓧߚߣ޿߃ࠆ㧔⴫ 8㧕‫ߒߛߚޕ‬㧘
଻⼔⠪ߩ 95㧑߇‫ߊߏߔޟ‬ᭉߒ߆
䈬 䈤 䉌 䈫 䉅 䈅 䉁 䉍 ᭉ䈚 䉁䈦䈢䈒ᭉ䈚䈒
䈜 䈗䈒 ᭉ 䈚
ᭉ䈚䈎 䈦䈢
䈇 䈋 䈭 䈇 䈒 䈭 䈎 䈦䈢 䈭 䈎 䈦 䈢
䈎䈦䈢
ዊቇᩞ
䋱ᐕ
㪉
ว⸘
ᐔဋᓧὐ
㪈
㪊
㪋㪅㪎
㪈
㪉㪅㪇
㪈
㪌㪅㪇
ߞߚ‫ޟߣޠ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ߢޠ‬㧘߶
䋲ᐕ
ߣࠎߤߩ଻⼔⠪߇ᭉߒ޿ߣᗵߓ
䋳ᐕ
㪈
䋴ᐕ
㪌
㪊
㪈
㪐
㪋㪅㪋
䋵ᐕ
㪉
㪋
㪈
㪎
㪋㪅㪈
㪌
㪋㪅㪉
㪉㪇
㪋㪅㪍
ߚߩߦኻߒߡ㧘3 ᐕએਅߣ 4㨪6
ᐕߪ߫ࠄߟ߈߇⷗ࠄࠇࠆ‫ࠇߘޕ‬
ߙࠇߩሶଏߦߣߞߡᭉߒ޿⹤㗴
䋶ᐕ
଻⼔⠪
㪈
㪊
㪈
㪈㪉
㪎
㪈
㪈
㪈
㪉㪅㪇
㪉㪌
㪈㪍
㪊
㪊
㪇
㪋㪎
㪋㪅㪊
㪈
ᐜ⒩࿦
ߢ޽ߞߚ߆ุ߆ߩᏅ߇ᄢ߈߆ߞ
ว⸘
ߚ߽ߩߣᕁࠊࠇࠆ‫߅ߥޕ‬㧘ᓟㅀ
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪌㪇㪅㪇
㪈㪍㪅㪎
㪇㪅㪇
㪊㪊㪅㪊
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪊㪅㪏
ߔࠆࠃ߁ߦ㧘⥄↱⸥ㅀߦࠃࠆࠗ
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪋㪎㪅㪍
㪊㪏㪅㪈
㪐㪅㪌
㪋㪅㪏
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪊
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪍㪇㪅㪇
㪊㪌㪅㪇
㪌㪅㪇
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪍
ࡌࡦ࠻ߦኻߔࠆᗵᗐߩਛߦ㧘ᢎ
ቶౝߢታᣉߒߚߎࠇࠄߩౝኈߩ㑆ߦ߹ߣ߹ߞߚભᙑᤨ㑆ࠍขࠄߥ߆ߞߚߎߣ߆ࠄ㧘ሶଏߩ㓸ਛജ߇⛯
߆ߥ߆ߞߚߩߢߪߥ޿߆ߣߩᗵᗐ߇޽ߞߚ‫ᦨޕ‬ೋߦታᣉߒߚ‫ޟ‬ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ‫ߪߦᤨߩޠ‬㓸ਛജ߇޽
ࠅ㧘ᭉߒߊᗵߓߚ߇㧘ߘࠇએ㒠ߪ㓸ਛജ߇ᜬ⛯ߖߕ㧘ᭉߒߊᗵߓߥ߆ߞߚሶଏ߇޿ࠆน⢻ᕈ߇޽ࠆߎ
ߣߪ⇐ᗧߔߴ߈ߢ޽ࠆ‫ޕ‬
਄⸥ 3 ߟߩᢎቶౝߢታᣉߒߚ
⴫ ࠗࡌࡦ࠻ߩᭉߒߐߦߟ޿ߡ㧔ࠨࡃࡔࠪ㧕
ౝኈߦኻߒߡ㧘ደᄖߢታᣉߒߚ
䈬 䈤 䉌 䈫䉅 䈅 䉁 䉍 ᭉ䈚 䉁䈦䈢䈒ᭉ䈚䈒
䈜䈗䈒 ᭉ䈚
ᭉ 䈚䈎 䈦 䈢
䈇 䈋 䈭 䈇 䈒 䈭 䈎 䈦䈢 䈭 䈎 䈦 䈢
䈎䈦䈢
‫ߪޠࠪࡔࡃࠨޟ‬㕖Ᏹߦ㜞޿⹏ଔ
ࠍᓧߚ㧔⴫ 9㧕‫ޕ‬ዊቇᩞ 5 ᐕߦ‫߹ޟ‬
ዊቇᩞ
䋱ᐕ
㪉
㪈
ว⸘
ᐔဋᓧὐ
㪊
㪋㪅㪎
䋲ᐕ
㪈
㪈
㪌㪅㪇
ߞߚߊᭉߒߊߥ߆ߞߚ‫ߣޠ‬࿁╵
䋳ᐕ
㪈
㪈
㪌㪅㪇
ߒߚ⠪߇ 1 ฬ޿ߚ߽ߩߩ㧘ߘࠇ
䋴ᐕ
㪏
䋵ᐕ
㪎
એᄖߪోߡ‫ߊߏߔޟ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ޠ‬
䋶ᐕ
㪈
㪈
㪌
ߣ‫ޟ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ߣޠ‬࿁╵ߒߚ‫ޕ‬
଻⼔⠪
㪈㪐
߹ߚ㧘8 ഀએ਄ߩෳട⠪߇‫ߔޟ‬
ᐜ⒩࿦
㪈
㪈
㪐
㪋㪅㪐
㪏
㪋㪅㪌
㪌
㪌㪅㪇
㪉㪇
㪌㪅㪇
㪈
㪌㪅㪇
㪋㪋
㪊
㪇
㪇
㪈
㪋㪏
㪋㪅㪐
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪏㪊㪅㪊
㪈㪍㪅㪎
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪏
㕖Ᏹߦ㜞޿⹏ଔߣ޿߃ࠆ‫ޟޕ‬㒐
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪐㪇㪅㪐
㪋㪅㪌
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪋㪅㪌
㪈㪇㪇㪅㪇
㪋㪅㪏
ἴዊ⹤‫ޠ‬એᄖߩ 3 ߟߩౝኈ߇૕
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪐㪌㪅㪇
㪌㪅㪇
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
㪌㪅㪇
ว⸘
ߏߊᭉߒ߆ߞߚ‫ࠅ߅ߡߒߣޠ‬㧘
㛎ဳߩ૞ᬺࠍ߅ߎߥ߁߽ߩߢ޽ߞߚ߇㧘ߘߩਛߢ‫߇ޠࠪࡔࡃࠨޟ‬㜞޿⹏ଔࠍᓧߚℂ↱ߣߒߡߪ㧘⚕߿
― 76 ―
⦡㋦╩㧘ࡄ࠰ࠦࡦ㧘ⓨ߈➧ߣ޿߁ᣣ㗃೑↪ߔࠆᯏળߩᄙ޿ᯏེ߿᧚ᢱࠍ೑↪ߒߡ޿ࠆߣ޿߁ὐߢߪ౒
ㅢߔࠆ߽ߩߩ㧘‫ޟ‬ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ‫ޟ߿ޠ‬QGIS ߩ೑↪‫ࠍࠄࠇߘ߇ޠ‬ㅢᏱߩ૶↪ᣇᴺߣߒߡ೑↪ߒߡ޿ࠆ
ߩߦኻߒߡ㧘
‫ߪޠࠪࡔࡃࠨޟ‬ⓨ߈➧ࠍ┖ߣߒߡ೑↪ߔࠆߥߤ㧘ᗧᄖᕈߩ㜞޿೑↪ߢ޽ࠅ㧘㛳߈ࠍᗵߓࠆ
ߎߣ߇ᄢ߈ߥ㆑޿ߢ޽ࠆ‫ߦࠄߐޕ‬㧘✎ኒߦ✵ࠅ਄ߍࠄࠇߚᣇᴺ⺰ߢߪ޽ࠆ߽ߩߩ㧘ᣢㅀߒߚࠃ߁ߦ㕖
Ᏹߦ◲ଢߥ઀ដߌߣᣇᴺߢ☨߇Ἲ߈޽߇ࠆߣ޿߁ᄌൻߩᄢ߈ߐ߽㧘ᭉߒߐߩේേജߣߥߞߡ޿ࠆߣᕁ
ࠊࠇࠆ‫ޕ‬
⴫ 10 ߪ਄⸥ 4 ߟߩౝኈߩਛߢᔃߦᱷߞߚ߽ߩࠍੑߟ޽ߍߡ߽ࠄߞߚ߽ߩߢ޽ࠆ‫ ߪޠࠪࡔࡃࠨޟޕ‬3
඙ಽߣ߽ߦ 5 ഀએ਄ࠍ␜ߒߡ߅ࠅ㧘ෳട⠪ߦߣߞߡ㕖Ᏹߦශ⽎⊛ߥࠗࡌࡦ࠻ߢ޽ߞߚߣ޿߁ߎߣ߇ߢ
߈ࠆ‫⼔଻ޕ‬⠪ߪᰴ޿ߢ‫ޟ‬㒐ἴዊ⹤‫ޟߣޠ‬QGIS ߩ೑↪‫ࠍޠ‬᜼ߍߡ߅ࠅ㧘ࠃࠅታ〣⊛ߥࠗࡌࡦ࠻ߦ㑐ᔃ
ࠍᒝߊᜬߞߚ߽ߩߣᕁࠊࠇࠆ‫ߦࠇߎޕ‬ኻߒߡሶଏߪ‫ޟ‬ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ‫߈⛯߇ޠ‬㧘‫ޟ‬QGIS ߩ೑↪‫ࠍޠ‬᜼
ߍߚߩߪ㧘4㨪6 ᐕߢ 7㧑㧘3 ᐕએਅߢߪ 0 ߢ޽ߞߚ‫ࠄ߆ߣߎߩߎޕ‬㧘ሶଏߪ㜞ᐲߥᠲ૞ࠍ઻߁‫ޟ‬QGIS
ߩ೑↪‫߽ࠅࠃޠ‬㧘Ყセ⊛න⚐ߥ૞ᬺߢ޽ࠆ‫ޟ‬ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ‫ߩޠ‬ශ⽎߇ᒝ߆ߞߚߣ޿߃ࠃ߁‫ޕ‬
⴫ ᔃߦᱷߞߚࠗࡌࡦ࠻㧔ੑߟ㧕 ⴫ ࠗࡌࡦ࠻ߩᐢႎߦߟ޿ߡ
ᣣᧄ࿾࿑䈱૞ᚑ 㪨㪞㪠㪪䈱೑↪ 㒐ἴዊ⹤
䉰䊋䊜䉲
ว⸘
䉒 䈎 䉍 䉇 䉒䈎䉍䈮䈒 䈬䈤䉌䈫䉅䈇
䈜䈎䈦䈢 䈎 䈦 䈢 䈋 䈭 䈇
䋱ᐕ
㪉
㪇
㪇
㪊
㪌
䋲ᐕ
㪈
㪇
㪇
㪈
㪉
䋳ᐕ
㪈
㪇
㪇
㪈
㪉
䋴ᐕ
㪋
㪉
㪊
㪐
㪈㪏
䋵ᐕ
㪌
㪈
㪈
㪏
㪈㪌
䋶ᐕ
㪊
㪇
㪉
㪌
㪈㪇
଻⼔⠪
㪈
㪍
㪐
㪈㪐
㪊㪌
଻⼔⠪
ᐜ⒩࿦
㪇
㪇
㪇
㪈
㪈
ᐜ⒩࿦
㪈㪎
㪐
㪈㪌
㪋㪎
㪏㪏
㪋㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪇㪅㪇
㪍㪇㪅㪇
㪈㪇㪇㪅㪇
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
㪎㪌㪅㪇
㪇㪅㪇
㪉㪌㪅㪇
㪎㪇㪅㪇
㪈㪇㪅㪇
㪉㪇㪅㪇
㪍㪊㪅㪉
㪉㪈㪅㪈
㪈㪌㪅㪏
ዊቇᩞ
ว⸘
ዊቇᩞ㪊ᐕએਅ䋨䋦䋩
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
଻⼔⠪䋨䋦䋩
ዊቇᩞ
㪈
䋱ᐕ
䋲ᐕ
㪈
䋳ᐕ
㪈
䋴ᐕ
㪌
㪈
㪉
䋵ᐕ
㪍
㪈
㪈
㪋
㪊
㪍
㪏
䋶ᐕ
ว⸘
㪉㪎㪅㪐
㪎㪅㪇
㪈㪋㪅㪇
㪌㪈㪅㪉
㪈㪇㪇㪅㪇
ዊቇᩞ㪋ޯ㪍ᐕ䋨䋦䋩
㪉㪅㪐
㪈㪎㪅㪈
㪉㪌㪅㪎
㪌㪋㪅㪊
㪈㪇㪇㪅㪇
଻⼔⠪䋨䋦䋩
㪊
㪈㪉
㪈
㪈
㪉㪐
ߎࠇࠄᒰᣣታᣉߒߚࠗࡌࡦ࠻ߦኻߔࠆ⹏ଔ߆ࠄ㧘ሶଏߣ଻⼔⠪㧘ߐࠄߦ޿߃߫ዊቇ↢ߢ߽ቇᐕߦࠃ
ߞߡ㧘ฦ⒳ࠗࡌࡦ࠻ߦኻߔࠆ㑐ᔃߩᜬߜᣇߦߪᏅ⇣߇ᄢ߈޿ߣ޿߃ࠆ‫ߩࡦࠦ࠰ࡄߦߊߣޕ‬ᠲ૞㧘ߒ߆
߽ᣣ㗃ធߔࠆߎߣߩߥ޿ GIS ߥߤߩ㜞ᐲߥ࠰ࡈ࠻࠙ࠛࠕࠍዊቇ↢ะߌߩࠗࡌࡦ࠻ߢ૶↪ߔࠆ㓙ߦߪ㧘
ሶଏ߇㑐ᔃࠍᜬߜ⛯ߌ㧘߆ߟℂ⸃ߒ߿ߔ޿⺑᣿߿ᠲ૞ᣇᴺߩᜰዉߥߤ㧘චಽߥḰ஻ߣᎿᄦ߇᳞߼ࠄࠇ
ࠆߎߣࠍ␜ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ߥ߅㧘੹࿁ߩࠗࡌࡦ࠻ߩᐢႎߩ޽ࠅᣇߦߟ޿ߡࠊ߆ࠅ߿ߔ߆ߞߚ߆ุ߆ࠍ໧߁ߚ㧔⴫ 11㧕‫ోޕ‬૕ߦ
ࠊ߆ࠅ߿ߔ߆ߞߚߣߩ࿁╵ࠍᓧߡ޿ࠆ߇㧘
‫ߚߒߣޠߚߞ߆ߊߦࠅ߆ࠊޟ‬࿁╵߽޽ߞߚߎߣߪ⇐ᗧߔߴ߈
ߢ޽ࠆ‫⼔଻ߦߊߣޕ‬⠪ߦߟ޿ߡߪ㧘‫ߩߣޠߚߞ߆ߔ߿ࠅ߆ࠊޟ‬࿁╵ߪ 63.2㧑ߦ⇐߹ࠆߎߣ߆ࠄ㧘଻⼔
⠪߇ታ㓙ߦᔕ൐ߔࠆ㓙ߦ㧘ਇ᣿⏕ߥὐ߇޽ߞߚ߽ߩߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫⸥↱⥄ޕ‬ㅀߦߘߩߎߣ߇␜ߐࠇߡ߅
ࠅ㧘‫ޟ‬ቇᩞߦ໧޿วࠊߖߚ߇㧘ℂ⸃ߒߡ޿ߥ߆ߞߚ‫ߦࠪ࡜࠴ޟ߿ޠ‬ឭ಴వࠍ⸥タߒߡ߶ߒ߆ߞߚ‫ߤߥޠ‬㧘
― 77 ―
具体的な申込方法が保護者に十分に伝わらなかったケースが多かったものと思われる。
Ⅳ.イベントが教員志望学生にもたらした副次的効果
これまで述べてきたように,本イベントでは本学の大学生および大学院生が,イベントの企画・準
備・運営に携わり,当日はパートナー学生として参加者の作業補助に努めた。しかし,本学の学生は
GIS に触れたことがほとんど無く,さらにサバメシの経験も無かったため,イベントの開催に先立っ
て GIS とサバメシの事前講習会を開催した。
GIS 事前講習会は,2013 年 10 月 20 日に開催し,本イベントには参加しなかった学生も含めて,
述べ 16 人の学生(学部 1 年生:3 名,2 年生:3 名,3 年生:4 名,4 年生:2 名,大学院生:4 名)
の参加があった。GIS 事前講習会についても講師は森松が担当し,ノート PC はイベント時と同様に,
大分大学高等教育開発センターから貸与を受けた。GIS 事前講習会では,学生らが自らの研究(卒論
・修論)はもちろんのこと,社会に出てから(就職後)でも日常的に GIS を使用できるよう,GIS の
基礎知識から操作手順,さらに GIS の実用・研究事例まで幅広く解説した。また,研究事例の解説時
に設けた質疑応答の時間には,GIS に関する基礎的な内容から,自らの研究テーマにおける GIS 活用
の可能性まで,学生らから活発な質問が出された。質疑応答後は,イベント時に使用する QGIS の概
要と実際の操作手順について学び,各自 QGIS を使用して「H22 大分市における高齢化率マップ」を
作図した。事前講習会に参加した学生は,講習会終了時には一人で QGIS を操作し,簡単な地図であ
れば作図できる程度の技術を習得することができた。
サバメシ事前講習会は,2013 年 11 月 2 日のイベント前日に開催した。講師にはイベント時と同様
に,著者の一人である内山が担当し,述べ 9 人の学生(学部 1 年生:1 名,2 年生:3 名,3 年生:3
名,大学院生:2 名)が参加した。事前講習会では,まずサバメシの概要について学び,実際にアル
ミ缶の加工や紙パック燃料棒の作成を体験したのち,野外にて炊飯作業をおこなった。また,内山か
ら米と水の分量や蓋の取り付け方,炊飯時の危機管理など,作業に関するポイントやイベント当日の
注意事項について学んだ。
ところで,上述した事前講習会に参加した学生の多くは,教員志望学生である。平成 24 年度に導
入された中学校社会,高等学校地理の学習指導要領では,地図の活用において ICT を利用する「GIS
の活用」を念頭においた内容の授業が求められている。つまり,小・中学校の教員あるいは高校地理
の教員を目指す学生の GIS 技術習得は,必須であると言って過言ではないだろう。さらに近年,種々
の業種で GIS が利用され始めていることを考慮すれば,近い将来,教員の GIS 技術習得が義務化さ
れる可能性も否定できない。ところが,本学の教員養成課程には,教養科目も含めて GIS 技術を習得
できる講義やカリキュラムが存在しないため,学生らはそもそも GIS に触れるきっかけがほとんど無
いという問題があった。このことからも,本イベントの開催を通じて教員志望学生が GIS に触れ,そ
の技術を習得できたことは,イベントの副次的効果としてきわめて意義深い。
サバメシ体験を通じた防災・減災に対する意識付けの効果については,既にアンケート集計結果で
― 78 ―
␜ߐࠇߡ޿ࠆ‫ߡ߃߹〯ࠍࠇߎޕ‬⠨ኤߔࠆߣ㧘ࠨࡃࡔࠪ੐೨⻠⠌ળߦෳടߒߚቇ↢߽߹ߚ㧘ἴኂᤨߦߏ
ߪࠎࠍἺߊߣ޿߁‫࡞ࡃࠗࡃࠨޟ‬ᛛⴚ‫ߦޠ‬⠌ᾫߒߚߛߌߢߥߊ㧘ࠨࡃࡔࠪ૕㛎ࠍㅢߓߡ㒐ἴ࡮ᷫἴߦኻ
ߔࠆᗧ⼂߇߅ߩߕߣะ਄ߒߚߣߺߥߐࠇࠆ‫ߦࠄߐޕ‬㧘ᣢㅀߒߚࠨࡃࡔࠪߩᧄ⾰ߦ㐓ߺࠇ߫㧘ࠨࡃࡔࠪ
ߪ㒐ἴᢎ⢒ߩਛߢ㧘
‫ޟ‬૕㛎ဳ㒐ἴᢎ⢒ᢎ᧚‫ߦޠ‬૏⟎ߠߌࠄࠇࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ‫ࠅ߹ߟޕ‬㧘ᢎຬᔒᦸቇ↢ߪ㧘
㒐ἴᢎ⢒ߦ߅ߌࠆᢎ᧚ߣߒߡ㧘ࠨࡃࡔࠪߣ޿߁৻ߟߩᚻᴺߦ⠌ᾫߒߚߣ⸒ߞߡ޿޿ߛࠈ߁‫ޕ‬
ቇᩞᢎ⢒ߩਛߢߪ㧘ቇᩞⴕ੐߿ቇ⚖ᵴേߩᤨ㑆ࠍ೑↪ߒߡ‫ޟ‬㒐ἴᢎ⢒‫߇ߣߎ߁ߥߎ߅ࠍޠ‬ᄙ޿‫ߒޕ‬
߆ߒ㧘ฦ⒳ᢎ⑼ߩਛߢ߽⥄ὼἴኂߩታᘒ߿㒐ἴ࡮ᷫἴᵴേߦߟ޿ߡ㧘ቇ⠌ᜰዉⷐ㗔ߦ૏⟎ߠߌࠄࠇߡ
޿ࠆ‫߫߃ߣߚޕ‬㧘ዊቇᩞ␠ળߢߪ㧘╙ 3 ቇᐕ㧘╙ 4 ቇᐕߦ߅޿ߡ‫ޟ‬࿾ၞ␠ળߦ߅ߌࠆἴኂ෸߮੐᡿ߩ
㒐ᱛߦߟ޿ߡ㧘ੱ‫ߩޘ‬቟ోࠍ቞ࠆߚ߼ߩ㑐ଥᯏ㑐ߩ௛߈ߣߘߎߦᓥ੐ߒߡ޿ࠆੱ‫߿ޘ‬࿾ၞߩੱ‫ߩޘ‬Ꮏ
ᄦ߿ദജࠍ⠨߃ࠆࠃ߁ߦߔࠆ‫ࠅ޽ߣޠ‬㧘╙ 5 ቇᐕߢ߽࿖࿯ߩ଻ోߣߩ㑐ଥ߿ᖱႎൻߒߚ␠ળߣ޿߁ⷞ
ὐ߆ࠄ⥄ὼἴኂ߇ขࠅ਄ߍࠄࠇߡ޿ࠆ 18)‫ޕ‬ห᭽ߦℂ⑼ߦ߅޿ߡ߽㧘᳇⽎㧘ἫጊྃἫ㧘࿾㔡ߦߟ޿ߡข
ࠅ਄ߍࠄࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬ട߃ߡ㧘ᐔᚑ 21 ᐕ 3 ᦬๔␜ߩᣂቇ⠌ᜰዉⷐ㗔ߦ߅޿ߡ㧘㜞╬ቇᩞ࿾ℂᱧผ⑼ߩ
‫ޟ‬࿾ℂ A‫ߩޠ‬ਛ㗄⋡ߦ‫⥄ޟ‬ὼⅣႺߣ㒐ἴ‫ ࠆࠇߐ╩․߇ߣߎߚࠇࠄߍ޽߇ޠ‬19)‫ߚ߹ޕ‬㧘⃻࿷ߩߣߎࠈ㒐
ἴߦߟ޿ߡߩౝኈߪቇ⠌ᜰዉⷐ㗔ߦ૏⟎ߠߌࠄࠇߡߪ޿ߥ޿߇㧘ෂ㒾੍᷹࡮࿁ㆱ߿ᔕᕆᚻᒰߡߣ޿߁
ⷞὐߢߪ㧘૕⢒⑼଻ஜ㗔ၞ߽⊒ዷ⊛ߦ㒐ἴ࡮ᷫἴࠍขࠅ਄ߍࠆߎߣ߇ߢ߈ࠆᢎ⑼ߢ޽ࠆ‫ߦ߁ࠃߩߎޕ‬㧘
ฦ⒳ᢎ⑼ߦ߅޿ߡ㒐ἴ࡮ᷫἴ߇㑐ㅪߠߌࠄࠇߡ޿ࠆߎߣ㧘ߐࠄߦߪ 3.11 એ㒠㧘ᕆㅦߦᶐㅘߒߚ㒐ἴ࡮
ᷫἴߣ޿߁᭎ᔨߘߩ߽ߩ߇⋧߹ߞߡ㧘⃻࿷ߢߪᢎຬ୘‫ߩޘ‬㒐ἴ࡮ᷫἴᗧ⼂߿⍮⼂ߩ᦭ή߇໧ࠊࠇࠆࠃ
߁ߦߥߞߡ߈ߡ޿ࠆ‫ߩߎޕ‬ὐࠍ〯߹߃ࠇ߫㧘ᢎຬᔒᦸቇ↢߇㧘ᢎຬ఺⸵ߩ⒳㘃޽ࠆ޿ߪᢎ⑼ߦ᜔ࠊࠄ
ߕ㧘੹ᓟ㒐ἴᢎ⢒ߩᜰዉ߿ࠗࡌࡦ࠻ߦ៤ࠊࠆᯏળ߇Ⴧടߔࠆߎߣߪᗐ௝ߦ㔍ߊߥ޿ 20)‫ޕ‬
એ਄ߩࠃ߁ߦ㧘ᢎຬᔒᦸቇ↢߇ᧄࠗࡌࡦ࠻ߦ៤ࠊࠆߎߣߢ⠌ᓧߢ߈ߚᛛⴚ߿ᚻᴺߪ㧘዁᧪⊛ߦᢎ⢒
⃻႐ߦ߅޿ߡචಽߦᵴ߆ߖࠆ߽ߩߢ޽ࠆ‫ߡߞࠃޕ‬㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߩ೽ᰴ⊛ലᨐߪ߈ࠊ߼ߡᄢ߈߆ߞߚߣ
್ᢿߢ߈ࠆߣ౒ߦ㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ࠍ⛮⛯⊛ߦታᣉߔࠆ᦭ὑᕈ߽␜ߐࠇߚߣ޿߃ࠃ߁‫ޕ‬
Χ㧚޽ߣ߇߈
ᧄࠗࡌࡦ࠻ߩലᨐࠍಽᨆߔࠆߚ߼ߦ߅ߎߥߞߚࠕࡦࠤ࡯࠻⺞ᩏߩ㓸⸘⚿ᨐߦࠃࠆߣ㧘ࠗࡌࡦ࠻ኻ⽎
ቇᐕߣߘߩ଻⼔⠪ߦ㒢ߞߡߺࠇ߫㧘ࠗࡌࡦ࠻ౝߢታᣉߒߚฦ⒳૞ᬺߪ㧘᭎ߨ‫ޟ‬ᭉߒ߆ߞߚ‫ޠ‬㧘‫ޟ‬ಽ߆ࠅ
߿ߔ߆ߞߚ‫⹏߁޿ߣޠ‬ଔ߇ᓧࠄࠇߚ‫⹏ߦߊߣޕ‬ଔ߇㜞߆ߞߚ‫ࠪࡔࡃࠨޟ‬૕㛎‫ߦޠ‬ኻߒߡߪ㧘ࠕࡦࠤ࡯
࠻ߩ⥄↱⸥ㅀᰣߦ‫ߏޟ‬㘵߇ኅߣหߓἺ߈޽߇ࠅߦߥߞߡ߮ߞߊࠅߒߚ㧔଻⼔⠪㧕‫ޠ‬
㧘‫ࠪࡔࡃࠨޟ‬૕㛎߇߅
߽ߒࠈ߆ߞߚ㧔4 ᐕ㧕‫߇࠻ࡦࡔࠦߚߞ޿ߣޠ‬ᄙᢙ޽ࠅ㧘ࠨࡃࡔࠪ߇ᄢੱ߆ࠄሶଏ߹ߢᭉߒ߼ࠆ૕㛎ߢ޽
ࠆߎߣ߇᣿ࠄ߆ߣߥߞߚ‫ߚ߹ޕ‬㧘
‫ޟ‬㒐ἴߦኻߔࠆᗧ⼂߇ૐ߆ߞߚ߇㧘ߎࠇࠍᯏߦ߽ߞߣ㒐ἴߦߟ޿ߡኅ
ᣖߣ⠨߃ߡ޿߈ߚ޿‫ޠ‬㧘
‫ޟ‬㒐ἴߦߟ޿ߡᭉߒߊቇߴߡᄢᄌ⦟߆ߞߚ‫⼔଻߁޿ߣޠ‬⠪߆ࠄߩ⢐ቯ⊛ߥࠦࡔ
ࡦ࠻ߪ㧘ᧄࠗࡌࡦ࠻ߩലᨐ߇ዋߥ߆ࠄߕ⋡⊛ߦᴪߞߚᒻߢ⃻ࠇߚ⚿ᨐߢ޽ࠆߣផ᷹ߢ߈ࠆ‫ઁޕ‬ᣇߢ㧘
‫ޟ‬QGIS ࠍ૶↪ߒߚ࿾࿑૞ࠅ૕㛎‫ߦޠ‬㑐ߒߡߪ㧘
‫ޟ‬GIS ߢ࠻࡜ࡉ࡞߇޽ࠅ㧘ሶଏߩ૞ຠߢߪߥ޿ߩ߇ߢ
߈ߚ㧔଻⼔⠪㧕‫ޠ‬
㧘‫߇ࡦࠦ࠰ࡄޟ‬ዋߒ㔍ߒ߆ߞߚ㧔4 ᐕ㧕‫ޠ‬
㧘‫ߩࡦࠦ࠰ࡄޟ‬೑↪ᣇᴺߩࡑ࠾ࡘࠕ࡞߇ฦ࠹࡯
― 79 ―
ブルにあれば良かった(保護者)」,
「子供の集中力が持たなかった(保護者)」といったコメントが散
見された。とくに,GIS(パソコン)の操作そのものが,小学生にとってはやや高度であったと考え
られるため,作業内容や進行に関しては今後工夫が必要であろう。
本イベントでは,防災・減災に対する意識が災害発生時まで持続・継続するよう,「防災意識の持続
性維持」をイベントの最終目標として掲げた。そこで,本イベントを振り返る度に防災・減災につい
て考えてもらえるよう,イベント終了時に QGIS で作図した地図を作成者本人に贈呈し,できるだけ
目に留まる場所に保管するよう求めた。また,サバメシのマニュアルと各種型紙を配布し,家庭での
サバメシの実践を促すことで,防災・減災意識の持続性維持を図った。これらの効果は,当然のこと
ながら,イベント終了時のアンケートだけでは把握できない。今後は参加者に対して防災・減災意識
の追跡調査(アンケート)を実施し,本イベントの最終的な効果について検討する。
謝辞
大分大学高等教育開発センターからノート PC を借りる際には,センター教員の末本哲雄氏に,助成金
関係の書類作成の際には,社会連携推進課の諸冨康弘氏に大変お世話になった。学生支援課の藤澤 靖氏に
は,イベント時に使用する教室や野外の炊飯場所を確保していただくなど,イベント開催のためにご尽力
いただいた。最後に,本イベントは大分大学教育福祉科学部在学中の,衛藤光希,山本敏博,田原由理,氏
田洵悠,三戸岡洋平,村田翔,斉藤友香,若杉玲嘉,松木拳人,東 純平,渡邊優菜,西川沙織,中西由紀,
中原歩美の協力無くしては成功しなかったことを付記しておく。以上の方々に深く感謝の意を表します。
なお,イベントの開催にあたっては,大分大学社会連携推進課「平成 25 年度地域開放推進事業(Jr.サ
イエンス事業)」の助成金(代表:小山拓志)を使用した。本研究には,2013 年度大分大学学長裁量経費
「重点領域研究推進プロジェクト」(研究期間:平成 25〜27 年度(予定)
,研究代表者:工学部・小林祐司)
「防災・減災プラットフォームの構築と防災教育・調査研究の新展開」の予算の一部を使用した。
【注・引用文献・参考 URL】
1) 東日本大震災を受けた防災教育・防災管理等に関する有識者会議(2011)
:
「東日本大震災を
受けた防災教育・防災管理等に関する有識者会議」中間とりまとめ,文部科学省.(http://w
ww.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sports/012/toushin/__icsFiles/afieldfile/2011/10/05/
1311688_01_1.pdf)
2) 東日本大震災を受けた防災教育・防災管理等に関する有識者会議(2012)
:
「東日本大震災を
受けた防災教育・防災管理等に関する有識者会議」最終報告,文部科学省.(http://www.me
xt.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sports/012/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/07/31/132401
7_01.pdf)
3) 「自らの危険を予測し,回避する能力を高める防災教育の推進」が文部科学省(2012)によ
り提言された。
4) 全国の防災イベントや各種取り組みは,防災情報機構 NPO 法人発行の「防災情報新聞」(ht
tp://www.bosaijoho.jp/topnews/:最終閲覧日:2014/1/21)によって随時公開されている。
5) たとえば,株式会社ニッセン(2013)が,30 代・40 代女性 1,600 人に対しておこなった「防
― 80 ―
ἴኻ╷ߦ㑐ߔࠆᗧ⼂⺞ᩏ‫ߣࠆࠃߦޠ‬㧘ᣣ㗃߆ࠄ㒐ἴኻ╷ࠍߒߡ޿ࠆੱߪ 45㧑ߢ㧘ߎߩ߁ߜ㈩
஧⠪߿ਔⷫ࡮ሶߤ߽ߣหዬߒߡ޿ࠆੱߪో૕ߩ 83.8㧑㧘หዬߒߡ޿ߥ޿ߣ޿߁ੱߪో૕ߩ 8.
5㧑ߛߞߚ㧔ᩣᑼળ␠࠾࠶࠮ࡦ㧔2013㧕
㧦
‫ޟ‬㒐ἴኻ╷ߦ㑐ߔࠆᗧ⼂⺞ᩏ‫ޠ‬㧚http://present.nisse
n.co.jp/doc/release/bousai.pdf㧕‫ޕ‬
6㧕 ࠠ࡝ࡦᩣᑼળ␠߇㧘2013 ᐕߦో࿖ߩዊቇ↢ߩሶߤ߽ࠍᜬߟᲣⷫ 800 ฬߦኻߒߡ߅ߎߥߞߚ
‫ޟ‬㔡ἴᓟߩ᳓ಽ⵬⛎ߣࠬ࠻࠶ࠢߦኻߔࠆᗧ⼂⺞ᩏ‫ߣࠆࠃߦޠ‬㧘
‫ߩ࡯࠲࡯ࠜ࠙࡞࡜ࡀࡒޟ‬஻⫾ࠍ
ߒߡ޿ߥ޿‫߁޿ߣޠ‬ኅᐸߪ㧘㔡ἴ೨ࠃࠅߪᷫߞߚ߽ߩߩ㧘⃻࿷ߢ߽ 49.3㧑ߣඨᢙㄭߊ޿ࠆߎ
ߣ߇್᣿ߒߚ㧔http://www.kirin.co.jp/products/softdrink/alkali/product/topics/201308.ht
ml㧦ᦨ⚳㑛ⷩᣣ㧦2014/1/21㧕
7㧕 ࿖┙ᢎ⢒᡽╷⎇ⓥᚲ㧔2013㧕
㧦ቇᩞᣉ⸳ߩ㒐ἴᯏ⢻ߦ㑐ߔࠆታᘒ⺞ᩏߩ⚿ᨐߦߟ޿ߡ㧚㧔http:
//www.nier.go.jp/shisetsu/pdf/bousaikinou2013.pdf㧕
8㧕 ߚߣ߃߫㧘ᄢಽᄢቇᎿቇㇱߩዊᨋ␭มಎᢎ᝼߇㧘ᄢಽ⋵ౝߩฦ⥄ᴦ૕߿ቇᩞߢታᣉߒߡ޿ࠆ
৻ㅪߩขࠅ⚵ߺ߇᜼ߍࠄࠇࠆ‫ޕ‬㧔http://lab.ykurban.net/gensai㧦ᦨ⚳㑛ⷩᣣ㧦2014/1/21㧕
9㧕 ን↰⟠੫࡮ᳰ↰⡡ᔒ࡮਄ ᘮ⥋࡮ዊᨋ␭ม࡮૒⮮⺈ᴦ㧔2013㧕㧦ቇᩞ࡮ኅᐸ࡮࿾ၞߦ߅ߌࠆ
㒐ἴᢎ⢒࡮ᵴേߩ⋧੕⹏ଔ̆ᄢಽ⋵૒ષᏒ⫱ᳯ࿾඙ߩዊਛቇᩞࠍኻ⽎ߣߒߡ㧚ᣣᧄᑪ▽ቇળ
਻Ꮊᡰㇱ⎇ⓥႎ๔㧘╙ 52 ภ㧘385-388㧚
10㧕 ᳰ↰⡡ᔒ࡮ን↰⟠੫࡮਄ ᘮ⥋࡮ዊᨋ␭ม࡮૒⮮⺈ᴦ㧔2013㧕
㧦ධᶏ࠻࡜ࡈᏂᄢ࿾㔡ࠍᗐቯ
ߒߚᴪጯㇱߩ࿾ၞ㒐ἴߦ㑐ߔࠆ⎇ⓥ㧔ߘߩ 1㧕̆૒ષᏒ⫱ᳯ࿾඙ߦ߅ߌࠆ૑᳃ߩᵤᵄ߆ࠄߩ
ㆱ㔍㧚ᣣᧄᑪ▽ቇળ਻Ꮊᡰㇱ⎇ⓥႎ๔㧘╙ 52 ภ㧘373-376㧚
㧦ධᶏ࠻࡜ࡈᏂᄢ࿾㔡ࠍᗐቯ
11㧕 ਄ ᘮ⥋࡮ᳰ↰⡡ᔒ࡮ን↰⟠੫࡮ዊᨋ␭ม࡮૒⮮⺈ᴦ㧔2013㧕
ߒߚᴪጯㇱߩ࿾ၞ㒐ἴߦ㑐ߔࠆ⎇ⓥ㧔ߘߩ 2㧕̆૒ષᏒ⫱ᳯ࿾඙ߦ߅ߌࠆⓨ㑆⊛․ᕈߣㆱ㔍
⚻〝ߦ⌕⋡ߒߡ㧚ᣣᧄᑪ▽ቇળ਻Ꮊᡰㇱ⎇ⓥႎ๔㧘╙ 52 ภ㧘377-380㧚
12㧕 ࿖࿯࠺࡯࠲ⓨ㑆ၮ⋚ߩᢛ஻‫ޕ‬
13㧕 ߚߣ߃߫㧘㜞ᯅ㊀㓶࡮੗਄ ቁ࡮ਃ᪯๺ඳ࡮㜞ᯅ᣿৻ ✬㧔2005㧕
㧦
‫ޡ‬੐଀ߢቇ߱ GIS ߣ࿾ၞ
ಽᨆ̆ArcGIS ࠍ↪޿ߡ‫ޢ‬
㧚ฎ੹ᦠ㒮㧘180p㧚
14㧕 http://www.qgis.org/ja/site/㧔ᦨ⚳㑛ⷩᣣ㧦2014/1/21㧕
15㧕 ૞ᬺࠍ౞Ṗߦㅴ߼ࠆߚ߼㧘↸ৼ⋡න૏ߢ H22 ߩ㜞㦂ൻ₸ࠍ⸘▚ߒߚࠪࠚ࡯ࡊࡈࠔࠗ࡞ߪ㧘੐
೨ߦ↪ᗧߒߚ‫ޕ‬
16㧕 ߤߜࠄߩࡂࠩ࡯࠼ࡑ࠶ࡊ߽㧘ᄢಽᏒߩࡎ࡯ࡓࡍ࡯ࠫ㧔http://www.city.oita.oita.jp/㧕߆ࠄขᓧ
ߢ߈ࠆ㧔‫ޟ>>ޠࠫ࡯ࡍࡊ࠶࠻ޟ‬Ꮢ᳃࡮ߊࠄߒ‫ޟ>>ޠ‬㒐ἴ࡮ෂᯏ▤ℂ‫ޟ>>ޠ‬㒐ἴ㑐ㅪࡑ࠶ࡊ‫ޠ‬㧦
ᦨ⚳㑛ⷩᣣ㧦2014/1/21㧕‫ޕ‬
17㧕 ࠨࡃࡔࠪߩᧄ᧪ߩ⋡⊛ߪ㧘࿖㓙ࠨࡃࡔࠪ⎇ⓥળࡎ࡯ࡓࡍ࡯ࠫ㧔http://www.sabameshi.com/㧦
ᦨ⚳㑛ⷩᣣ㧦2014/1/21㧕ߦ߽⸥タߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
18㧕 ᢥㇱ⑼ቇ⋭㧔2008㧕㧦‫ޡ‬ዊቇᩞቇ⠌ᜰዉⷐ㗔⸃⺑ ␠ળ✬‫ޢ‬
㧚᧲ᵗ㙚಴ ␠㧘p139㧚
19㧕 ᢥㇱ⑼ቇ⋭㧔2008㧕㧦‫ޡ‬㜞╬ቇᩞቇ⠌ᜰዉⷐ㗔⸃⺑ ࿾ℂᱧผ✬‫ޢ‬㧚᧲ᵗ㙚಴ ␠㧘p167㧚
― 81 ―
20㧕 ᣢߦ 2009 ᐕ 4 ᦬ࠃࠅᣉⴕߐࠇߚቇᩞ଻ஜ቟ోᴺ㧔㔚ሶ᡽ᐭߩ✚ว⓹ญࠗ࡯ࠟࡉ㧦http://law.
e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33HO056.html㧦ᦨ⚳㑛ⷩᣣ㧦2014/1/21㧕ߦ߅޿ߡ㧘ᢎ⡯ຬߩ
㒐ἴߦ߆߆ࠊࠆ⎇ୃߩ⸘↹ߣታᣉ߇⟵ോઃߌࠄࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
⾗ᢱ㧦ᒰᣣ㈩Ꮣߒߚࠕࡦࠤ࡯࠻
‫ޡ‬ำߪ )+5 ߣࠨࡃࡔࠪࠍ⍮ߞߡ޿ࠆ߆㧫‫ޢ‬㧔 ᐕ ᦬ ᣣ㧕
参加者アンケート(ご協力をお願いします)
໧㧝
໧㧞
໧㧟
໧㧠
໧㧡
໧㧢
໧㧣
޽ߥߚߪ㧘ዊቇ↢ߢߔ߆଻⼔⠪ߢߔ߆㧔ߤߜࠄ߆ߦ٤㧘ቇᐕࠍ⸥౉ߒߡߊߛߐ޿‫ޕ‬㧕
㧝㧚ዊቇ↢㧔 㧕ᐕ↢ 㧞㧚଻⼔⠪
⥄ቛߦ㒐ἴ↪ຠߪ޽ࠅ߹ߔ߆㧔ߤߜࠄ߆ߦ٤㧕 㧝㧚޽ࠆ 㧞㧚ߥ޿
ἴኂ߇߅߈ߚᤨߦ㧘ߤߩࠃ߁ߥⴕേࠍߣࠆ߆ኅᣖߢ⹤ߒวߞߡ޿߹ߔ߆㧔ߤߜࠄ߆ߦ٤㧕
㧝㧚޽ࠆ 㧞㧚ߥ޿
Ꮢᓎᚲ߇૞ᚑߒߡ޿ࠆ‫߆ߔ߹ࠅ޽߇ߣߎߚ⷗ࠍޠࡊ࠶ࡑ࠼࡯ࠩࡂޟ‬㧔ߤߜࠄ߆ߦ٤㧕
㧝㧚޽ࠆ 㧞㧚ߥ޿
ᧄᣣߩࠗࡌࡦ࠻ߪߤߩߊࠄ޿ᭉߒ߆ߞߚߢߔ߆㧔㧡Ბ㓏ߢ╵߃ߡਅߐ޿㧕
㧝㧚ߔߏߊᭉߒ߆ߞߚ 㧞㧚ᭉߒ߆ߞߚ 㧟㧚ߤߜࠄߣ߽޿߃ߥ޿ 㧠㧚޽߹ࠅᭉߒߊߥ߆ߞߚ 㧡㧚߹ߞߚߊᭉߒߊߥ߆ߞߚ
㧔#㧕ᣣᧄ࿾࿑ߩ૞ᚑ
㧔$㧕3)+5 ߩ೑↪ 㧔%㧕㒐ἴዊ⹤
㧔&㧕ࠨࡃࡔࠪ
㧝
㧝
㧝
㧝
㧞
㧞
㧞
㧞
㧟
㧟
㧟
㧟
㧠
㧠
㧠
㧠
㧡
㧡
㧡
㧡
ᔃߦᱷߞߚࠗࡌࡦ࠻ߪ૗ߢߒߚ߆‫ޕ‬ੑߟ޽ߍߡߊߛߐ޿‫ޕ‬
ዊቇᩞࠍㅢߒߡᧄᣣߩࠗࡌࡦ࠻ߩ࠴࡜ࠪࠍ㈩Ꮣߒ߹ߒߚ߇㧘ߎߩ᩺ౝߩᣇᴺߪࠊ߆ࠅ߿ߔ߆ߞߚߢߔ߆㧔ߤߜ
ࠄ߆ߦ٤㧕
‫ߚ߹ޕ‬㧘ߤߩࠃ߁ߥὐࠍᡷༀߒߚࠄࠃ޿ߢߒࠂ߁߆‫ޕ‬
㧝㧚ࠊ߆ࠅ߿ߔ߆ߞߚ 㧞㧚ࠊ߆ࠅߦߊ߆ߞߚ 㧟㧚ߤߜࠄߣ߽޿߃ߥ޿
໧㧤 ੹࿁ߩࠗࡌࡦ࠻ߩౝኈ߿ታᣉᣇᴺߥߤߢ㧘߅᳇ߠ߈ߩߎߣ߇޽ࠇ߫ߏ⸥౉ਅߐ޿‫ޕ‬
㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙㧙
ߥ߅㧘ᧄᣣߩෳട⠪ߩ⊝᭽ߩ㒐ἴᗧ⼂߇㧘ඨᐕᓟߤߩࠃ߁ߦᄌൻߒߡ޿ࠆߩ߆ߦߟ޿ߡ㧘ㅊ〔⺞ᩏࠍߒߚ޿ߣ⠨߃ߡ޿
߹ߔ‫ߏޕ‬දജ޿ߚߛߌࠆᣇߪ㧘᳁ฬ࡮૑ᚲࠍ⸥౉ߒߡߊߛߐ޿‫ޕ‬
᳁ฬ㧦 ૑ᚲ㧦㧔‫ ޥ‬㧕 ᧄᣣߪ‫ޡ‬ำߪ )+5 ߣࠨࡃࡔࠪࠍ⍮ߞߡ޿ࠆ߆㧫‫ߏߦޢ‬ෳട޿ߚߛ߈㧘޽ࠅ߇ߣ߁ߏߑ޿߹ߒߚ‫ޕ‬
― 82 ―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
NPO の現状・ニーズと「新しい公共」の形成に関する考察
―法人化と社会教育という活動領域を軸に―
岡田
正彦(高等教育開発センター)
【要旨】
近年、NPO 等による「新しい公共」形成に向けた取り組みが展開されている。その担い
手である NPO にとって重要な問題として、どのような組織の形態(それに基づく運営)を
取るかという問題と、どのような内容領域の課題をテーマとして取り組むかという問題を
挙げることができる。組織形態の問題としては、NPO 法人格を取得するかどうか、さらに
は認定 NPO 法人や指定 NPO 法人としての認定を受けるかどうかが重要な検討課題として
挙げられる。に資する取り組みにおいて、何らかの形で社会教育の分野と関係を持つ NPO
(法人または任意団体)は全体の半数以上を占め、その取り組みは NPO の取り組み全体に
おいても重要な位置を占めていると考えられる。社会教育の特性として地域と密接な関係
を持つことや取り組みを行う組織・個人の主体性が重要であるなどの従来からの性格に加
え、近年は地域づくりや子どもの健全育成など公共的(社会的意義や必要性が明確)な領
域での取り組みが強調されている。本稿では、このような社会教育分野での取り組みを行
っている NPO が他の分野の NPO と比較して、どのような状況でどのようなニーズをもっ
て活動しているかを明らかにすることによって、今後の社会教育分野での「新しい公共」
に向けた取り組み推進の方策を検討する。
【キーワード】
社会教育(social education)
新しい公共(New Public)
NPO(Non-Profit Organization)
連携方策(Strategy for Cooperation)
1.研究の意図
「新しい公共」を形成する主体として、NPO(NPO 法人や任意団体)への期待が高まっ
ている。また、従来から専門性については評価が高かった NPO がさらに中間支援に取り組
み、それぞれの NPO の力量の向上や連携・協働の推進に取り組むなど新しい進展が見られ
る。
社会教育においても、従来の趣味・教養を中心とした個人的学習機会提供から公共性が高
い組織的取り組みへのシフトが進んでおり、このような取り組みに社会教育関係団体をは
じめ NPO などの様々な組織が関与することが期待されている。
― 83 ―
৻ᣇߢ‫ޔ‬NPO ╬ߩ⚵❱ߪ‫⥄ޔ‬ਥᕈ߿ਥ૕ᕈࠍၮ⺞ߣߒߡㆇ༡ߐࠇࠆ⚵❱ߢ޽ࠅ‫ޔ‬
‫ޟ‬ᣂߒ
޿౏౒‫ߩޠ‬ᒻᚑ߿ઁ⚵❱ߣߩㅪ៤㨯ද௛ߦⓍᭂ⊛ߦขࠅ⚵߻߆ߤ߁߆ߪߘࠇߙࠇߩ⚵❱߇ਥ
૕⊛ߦ್ᢿߔࠆ੐ᨩߢ޽ࠆ‫ޕ‬
ᧄⓂߢߪ‫ޔ‬ᄢಽ⋵ౝߢขࠅ⚵ߺࠍⴕߞߡ޿ࠆ NPO ߇‫ޟ‬ᣂߒ޿౏౒‫ߩޠ‬ᒻᚑ߿ઁ⚵❱ߣߩ
ㅪ៤㨯ද௛ߦะߌߤߩࠃ߁ߥᗧ⼂ࠍᜬߜขࠅ⚵ߺࠍㅴ߼ߡ޿ߎ߁ߣߒߡ޿ࠆ߆ࠍᬌ⸛ߔࠆ
ၮ␆⊛ಽᨆߣߒߡ‫ࠍ࠭࡯࠾ߣ⁁⃻ߩ❱⚵ߕ߹ޔ‬᣿ࠄ߆ߦߔࠆ‫ߩߘޕ‬㓙‫ޔ‬2 ߟߩⷞὐࠍ⸳ቯߔ
ࠆ‫ޕ‬1 ߟߪᴺੱൻߩ᦭ήߢ޽ࠆ‫ޕ‬ㄭᐕߪ⸳┙ᤨ߆ࠄ NPO ᴺੱߣߒߡ⸳┙ߐࠇࠆ NPO ᴺੱ
߽Ⴧടߒߟߟ޽ࠆ߇‫ޔ‬ᓥ᧪ߪછᗧ࿅૕ߣߒߡᵴേߒߡ޿ߚ⚵❱߇‫ߩ❱⚵ޔ‬ା↪ᕈߩะ਄߿
ઁ⚵❱ߣߩㅪ៤㨯ද௛ߩផㅴߥߤߩࡔ࡝࠶࠻ࠍ₪ᓧߔࠆߚ߼㧔ᐕᐲႎ๔ᦠߩ૞ᚑߥߤᬺോߩ
Ⴧടߥߤߩ࠺ࡔ࡝࠶࠻߽޽ࠆߦ߽߆߆ࠊࠄߕ㧕ᴺੱൻࠍ↳⺧ߔࠆߣ޿߁ᵹࠇ߇৻⥸⊛ߢ޽
ߞߚ‫ޔߡߞ߇ߚߒޕ‬NPO ᴺੱߦ߅޿ߡߪ‫ޔ‬છᗧ࿅૕ߣᲧߴߡ‫ޔ‬ᵴേ▸࿐ߩ᜛ᄢ߿ⴕ᡽ߩᆔ
⸤੐ᬺߩฃ⸤‫ߩߣ❱⚵ઁޔ‬ㅪ៤㨯ද௛ߥߤ‫ޔ‬ᵴേߩ⊒ዷߦะߌߚᗧ⼂ߣታ〣߇᣿⏕ߥߩߢߪ
ߥ޿߆ߣ੍ᗐߐࠇࠆ‫ޕ‬
߽߁ 1 ߟߪ‫␠ޔ‬ળᢎ⢒ߦ߅ߌࠆ౏౒ᕈߩ㜞޿ขࠅ⚵ߺ߳ߩᵈ⋡ߢ޽ࠆ‫␠ޕ‬ળᢎ⢒ߪቇᩞ
ᢎ⢒એᄖߩ౏⊛࡮⚵❱⊛ᢎ⢒ᵴേߣ޿߁᏷ᐢ޿㗔ၞࠍࠞࡃ࡯ߒߡ޿ࠆ‫ޔߚ߹ޕ‬୘೎ߩ⚵❱
ߦࠃࠆන৻㗔ၞߩขࠅ⚵ߺߛߌߢߪ࿾ၞߥߤߩ⺖㗴ࠍ⸃᳿ߔࠆߎߣߪ㔍ߒߊ‫ޔ‬ቇ␠ㅪ៤ࠍ
ߪߓ߼ߣߔࠆ᭽‫ߥޘ‬ㅪ៤㨯ද௛ߩᔅⷐᕈ߇એ೨߆ࠄᜰ៰ߐࠇߡ߈ߚ‫␠ޔߢߎߘޕ‬ળᢎ⢒‫․ޔ‬
ߦ౏౒ᕈߩ㜞޿ขࠅ⚵ߺߢ޽ࠆ࿾ၞߠߊࠅ߿ሶߤ߽ߩஜో⢒ᚑߥߤߦขࠅ⚵ࠎߢ޿ࠆ⚵❱
ߩᗧ⼂ߣታ〣ࠍᬌ⸛ߒߚ޿‫ޕ‬
㧞㧚⺞ᩏ⚿ᨐߩᬌ⸛
㧔㧝㧕⺞ᩏߩ᭎ⷐ
ᧄⓂߢ૶↪ߔࠆ࠺࡯࠲ߪ‫ޔ‬ᄢಽ⋵↢ᵴⅣႺㇱ⋵᳃↢ᵴ㨯↵ᅚ౒หෳ↹⺖⋵᳃ᵴേᡰេቶ߇
ડ↹ߒ‫࡮ࠕࠖ࠹ࡦ࡜ࡏߚ޿߅߅ޔ‬NPO ࠮ࡦ࠲࡯߇ᆔ⸤ࠍฃߌߡታᣉߒߚ‫ޟ‬ᐔᚑ 25 ᐕᐲ‫߅ޟ‬
߅޿ߚද௛ߩ߹ߜߠߊࠅ‫ߦޠ‬㑐ߔࠆታᘒ⺞ᩏ‫ߡߞࠃߦޠ‬෼㓸ߐࠇߚ࠺࡯࠲ߢ޽ࠆ㧝㧕‫ޕ‬ห⺞
ᩏߪ‫⋵ޔ‬ౝߩ NPO ᴺੱ߿ࡏ࡜ࡦ࠹ࠖࠕ࿅૕ߩㆇ༡߿ᵴേߩታᘒࠍᛠីߒ‫੹ޔ‬ᓟߩᡰេࠍᬌ
⸛ߔࠆߚ߼ߩၮ␆⾗ᢱߣߔࠆߚ߼ߦታᣉߐࠇߚ‫╩ޕ‬⠪ߪ߅߅޿ߚࡏ࡜ࡦ࠹ࠖࠕ࡮NPO ࠮ࡦ
࠲࡯߆ࠄߩଐ㗬ࠍฃߌ‫⺞ޔ‬ᩏ࠺࡯࠲ߩ౉ജ‫⸘⛔ޔ‬ಽᨆ‫ޔ‬ႎ๔ᦠߩ૞ᚑࠍⴕߞߚ‫ޕ‬
⺞ᩏߩ᭎ⷐߪએਅߩㅢࠅߢ޽ࠆ‫ޕ‬
Ԙ⺞ᩏᦼ㑆 2013 ᐕ 6 ᦬ 3 ᣣ㨪6 ᦬ 17 ᣣ
ԙ⺞ᩏኻ⽎ ᄢಽ⋵↢ᵴⅣႺㇱ⋵᳃↢ᵴ㨯↵ᅚ౒หෳ↹⺖⋵᳃ᵴേᡰេቶߢᖱႎࠍᛠី
ߒߡ޿ࠆᄢಽ⋵ౝߩ NPO ᴺੱ߅ࠃ߮છᗧ࿅૕㧔ᖅ⊝⺞ᩏ㧕
NPO ᴺੱ 501 ࿅૕ છᗧ࿅૕ 189
― 84 ―
Ԛ⺞ᩏᣇᴺ ⾰໧⚕ᴺ
ㅍઃߦߟ޿ߡߪㇷㅍ߹ߚߪࡔ࡯࡞ߦࠃࠆㅍઃ‫ޔ‬࿁෼ߦߟ޿ߡߪࡔ࡯࡞߹ߚ
ߪ FAX ࠍ೑↪
ԛ᦭ല࿁෼ᢙ 186㧔᦭ല࿁෼₸ 27.0㧑㧕㧔NPO ᴺੱ 144‫ޔ‬છᗧ࿅૕ 42㧕
Ԝ⺞ᩏ㗄⋡
࡮࿅૕ߩᖱႎ
࿅૕ฬ‫ޔ‬ᚲ࿷࿾‫ޔ‬㔚⹤⇟ภ‫ޔ‬FAX ⇟ภ‫౉⸥ޔࠫ࡯ࡍࡓ࡯ࡎޔ‬⠪ᖱႎ
࡮ၮ␆㗄⋡
ᵴേ㐿ᆎᤨᦼ‫ޔ‬ᵴേಽ㊁‫ޔ‬ᵴേࠛ࡝ࠕ‫ޔ‬੐ോᚲߩᒻᘒ‫ޔ‬ᐕઍ೎ᓎ⡯ຬߩੱᢙ‫⛎᦭ޔ‬⡯
ຬ‫⋥ޔ‬ㄭ੐ᬺᐕᐲߩ✚෼౉㗵‫✚ޔ‬෼౉㗵ߦභ߼ࠆ⾌⋡㧔ഀว㨯㊄㗵㧕‫ޔ‬ᡰ಴㗵‫࠲ࡦࠗޔ‬
࡯ࡀ࠶࠻߿ SNS ߩ೑↪‫ޔ‬ലᨐ⊛ߣᕁ߁ᖱႎᇦ૕‫ޔ‬
࡮ㅪ៤߿ද௛ߦߟ޿ߡ
ㆊ෰ 3 ᐕએౝߩㅪ៤࡮ද௛⚻㛎‫ޔ‬ㅪ៤࡮ද௛ߩታᘒ㧔⋧ᚻ‫ޔ‬ᵴേౝኈ‫ޔ‬ᵴേߩ⹏ଔ‫ޔ‬
⹏ଔߩℂ↱㧕
‫ޔ‬ㅪ៤㨯ද௛ߩ࠾࡯࠭‫ޔ‬ขࠅ⚵ߺ߇ᔅⷐߥ࿾ၞ⺖㗴
࡮੹ᓟߩ NPO ╬߳ߩᡰេߦߟ޿ߡ
ᔅⷐߥᡰេ㧔ᔅⷐߥᡰេౝኈ‫ޔ‬ᡰេߩᜂ޿ᚻ㧕
࡮ነ㒝㊄ߦߟ޿ߡ
ነ㒝㊄ࠍฃߌߚ⚻㛎‫ޔ‬ᐕ㑆ነ㒝㊄ว⸘㗵‫ޔ‬ነ㒝㊄Ⴧടߩ࠾࡯࠭‫ޔ‬ነ㒝㊄ࠍ㓸߼ࠆᣇᴺ‫ޔ‬
ነ㒝⠪‫ޔ‬ነ㒝ᣇᴺ‫ޔ‬ነ㒝ߩᤨᦼ‫⧰ޔ‬ഭߔࠆὐ‫ޔ‬Ꮏᄦߒߡ޿ࠆὐ‫ޔ‬ነ㒝ࠍฃߌߚߎߣ߇
ߥ޿ℂ↱‫ޔ‬ነ㒝㓸߼ߩߒߊߺߩ࠾࡯࠭‫⻠ࠣࡦࠫࠗ࡟࠼ࡦࠔࡈޔ‬⠌ߩ⚻㛎
࡮⹺ቯ NPO ᴺੱ╬ߦߟ޿ߡ
⹺ቯ࡮઒⹺ቯ࡮ᜰቯ NPO ᴺੱߩ⹺⍮‫⹺ޔ‬ቯ㨯઒⹺ቯ㨯ᜰቯ↳⺧ߩ࠾࡯࠭
ᧄⓂߢߪ‫ޟޔ‬ᣂߒ޿౏౒‫ߩޠ‬ᒻᚑ߿౏౒ᕈߩ㜞޿ขࠅ⚵ߺ‫ⴕޔ‬᡽ߣߩ޽ࠆ޿ߪ⚵❱㑆ߢ
ߩㅪ៤㨯ද௛ߦᵈ⋡ߔࠆߣ޿߁ⷰὐ߆ࠄ‫ߩࠄࠇߎޔ‬ขࠅ⚵ߺߦᓇ㗀ജࠍᜬߟߣ⠨߃ࠄࠇࠆ⾰
໧㗄⋡ࠍࡇ࠶ࠢࠕ࠶ࡊߒߡᬌ⸛ߔࠆ‫ౕޕ‬૕⊛ߦߪ‫ޔ‬ᵴേಽ㊁ࠍࠢࡠࠬಽᨆߩゲߣߒߡ૶↪
ߒ‫ޔ‬Ԙᓎ⡯ຬߩੱᢙ‫ޔ‬ԙ⋥ㄭ੐ᬺᐕᐲߩ✚෼౉㗵‫ޔ‬Ԛ✚෼౉㗵ߦභ߼ࠆ⾌⋡ߩഀว‫ޔ‬ԛㆊ
෰ 3 ᐕએౝߩㅪ៤㨯ද௛⚻㛎‫ޔ‬Ԝㅪ៤㨯ද௛ߩታᘒ‫ޔ‬ԝㅪ៤㨯ද௛ߩ࠾࡯࠭‫ࠍޔ‬ᬌ⸛ߔࠆ‫ޕ‬
㧔㧞㧕⺞ᩏ⚿ᨐ
ߎߎߢߪ‫ޔ‬ᴺੱൻߩ᦭ή㧔NPO ᴺੱߣછᗧ࿅૕㧕ߣ␠ળᢎ⢒߳ߩ㑐ਈߣ޿߁ 2 ὐࠍゲߦ‫ޔ‬
ࠢࡠࠬಽᨆࠍⴕ߁‫ޕ‬ᴺੱൻߩ᦭ήߦߟ޿ߡߪ‫ޔ‬࿁╵ߩౝ‫ޔ‬NPO ᴺੱ߇ 77.4㧑‫ޔ‬છᗧ࿅૕߇
22.6㧑ߣߥߞߡ޿ࠆ‫␠ޕ‬ળᢎ⢒߳ߩ㑐ਈߦߟ޿ߡߪ‫ޔ‬ᵴേಽ㊁ߦߟ޿ߡߩㆬᛯ⢇㧔଻㒾㨯ක
≮㨯⑔␩‫␠ޔ‬ળᢎ⢒‫ⷰޔࠅߊߠߜ߹ޔ‬శߥߤ 19 㗄⋡㧕ߩౝ‫ޔ‬
‫␠ޟ‬ળᢎ⢒‫ޔޠ‬
‫ޔޠࠅߊߠߜ߹ޟ‬
‫ޟ‬ሶ
ߤ߽ߩஜో⢒ᚑ‫ ߩޠ‬3 㗄⋡ࠍขࠅ਄ߍ‫ޔ‬ᵴേಽ㊁ߣߒߡߎߩ 3 㗄⋡ࠍ‫ޔ‬a.߹ߞߚߊㆬᛯߒߡ
޿ߥ޿ࠣ࡞࡯ࡊ㧔␠ળᢎ⢒߳ߩ㑐ਈ߇⭯޿ࠣ࡞࡯ࡊ㧕
‫ޔ‬b.৻ߟㆬᛯߒߡ޿ࠆࠣ࡞࡯ࡊ㧔␠ળ
ᢎ⢒߳ߩ৻ቯߩ㑐ਈ߇⹺߼ࠄࠇࠆࠣ࡞࡯ࡊ㧕‫ޔ‬c.ⶄᢙㆬᛯߒߡ޿ࠆࠣ࡞࡯ࡊ㧔␠ળᢎ⢒ߦ㑐
ㅪߔࠆⶄᢙ㗔ၞߦ߹ߚ߇ߞߡᐢߊᵴേߒߡ޿ࠆࠣ࡞࡯ࡊ㧕ߩ 3 ߟߦಽ㘃ߒ‫ ࠍࠇߙࠇߘޔ‬a.
― 85 ―
♫఍ᩍ
ᩍ⫱࡬ࡢ㛵୚
୚↓ࡋࠊb.♫
♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚༢ᩘࠊc.♫఍ᩍ⫱࡬
࡬ࡢ㛵୚」ᩘ
ᩘ࡜࿧ࡪࠋㄪ
ㄪᰝᅇ
⟅⪅඲
඲య࡟࠾ࡅࡿ
ࡿྛࢢ࣮ࣝࣉ
ࣉࡢᵓᡂẚࡣ
ࡣࠊ♫఍ᩍ⫱
⫱࡬ࡢ㛵୚↓
↓ࡋ 37.6㸣ࠊ♫఍ᩍ⫱࡬
࡬ࡢ㛵
୚༢ᩘ
ᩘ 40.3㸣ࠊ♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚」ᩘ 22.1㸣࡛࠶ࡿࠋࡕ࡞ࡳ࡟
࡟ࠊἲே໬ࡢ
ࡢ᭷↓࡜♫఍
఍ᩍ⫱
࡬ࡢ㛵
㛵୚࡛ࢡࣟࢫ
ࢫศᯒࢆ⾜ࡗ
ࡗ࡚ࡳࡓ࡜ࡇ
ࡇࢁࠊ᭷ព࡞
࡞ᕪࡣㄆࡵࡽ
ࡽࢀ࡞࠿ࡗࡓ
ࡓࠋ
⫋ဨࡢேᩘ
ձᙺ⫋
ᙺ⫋
⫋ဨᩘ࡟ࡘ࠸
࠸࡚ࡣࠊἲே
ே໬ࡢ᭷↓ࠊ♫఍ᩍ⫱࡬
࡬ࡢ㛵୚ࠊ࡜ࡶ
ࡶ࡟᭷ព࡞ᕪ
ᕪࡀㄆࡵࡽࢀ
ࢀࡓࠋ
ἲே໬
໬ࡢ᭷↓ู࡟
࡟ࡳ࡚ࡳࡿ࡜
࡜ࠊNPO ἲே࡟㛵ࡋ࡚ࡣᑠつᶍ࡞⤌
⤌⧊ࡀከࡃࠊ௵ពᅋయࡣ
ࡣつᶍ
ࡢ኱ࡁ࠸⤌⧊ࡀከ
ከ࠸ࠋࡇࢀࡣ
ࡣࠊ௵ពᅋయ
యࡢࡲࡲᏑ⥆
⥆ࡋ࡚࠸ࡿ⤌
⤌⧊ࡣேᩘࡀ
ࡀከࡃ⾜ᨻ࡞
࡞࡝࠿
ࡽࡢㄆ
ㄆ▱ࡶᙧᡂࡉ
ࡉࢀ࡚࠸࡚ࠊ఍㈝ࡸ⿵ຓ
ຓ㔠࡞࡝࡛ࡢ
ࡢ཰ධࡀ☜ಖ
ಖ࡛ࡁ࡚࠸ࡿ⤌⧊࡛࠶ࡿ࡞࡝ࠊ
ࡍ࡛࡟Ᏻᐃᗘࡀ㧗
㧗࠸⤌⧊࡟࡞
࡞ࡗ࡚࠸ࡿࡓ
ࡓࡵࠊἲே໬
໬ࡢᚲせᛶࡀ
ࡀప࠸ࡇ࡜ࡀ
ࡀᙳ㡪ࡋ࡚࠸
࠸ࡿ࡜
⪃࠼ࡽࢀࡿࠋ
ἲ
ἲே໬ࡢ᭷
᭷↓ู࡟ࡳ
ࡳࡓᙺ⫋ဨ
ဨᩘ
5ே௨ୗ
6ே௨ୖ10ே
ே௨ୗ
21ே௨ୖ
ୖ30ே௨ୗ
31ே௨ୖ
NPOἲே
௵ពᅋయ 0.0%
21.9%
11ே
ே௨ୖ20ே௨
௨ୗ
41.6%
26.2%
36.5%
38.1%
0.0%
35.7%
♫఍
఍ᩍ⫱࡬ࡢ㛵
㛵୚ู࡟ࡳࡿ
ࡿ࡜ࠊ♫఍ᩍ
ᩍ⫱࡬ࡢ㛵୚
୚༢ᩘࡀ┦ᑐ
ᑐⓗ࡟ᙺ⫋ဨ
ဨᩘࡀከ࠸ഴ
ഴྥࡀ
ぢࡽࢀ
ࢀࡿࠋ
♫఍
఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚ู࡟
࡟ࡳࡓᙺ⫋
⫋ဨᩘ
5ே௨ୗ
6ே௨ୖ10ே
ே௨ୗ
21ே௨ୖ
ୖ30ே௨ୗ
31ே௨ୖ
♫
♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚」ᩘ
24.2%
♫
♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚༢ᩘ
10.2% 20.3%
♫
♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚↓ࡋ
10.7%
11ே
ே௨ୖ20ே௨
௨ୗ
30.3%
44.1%
46.4%
― 86 ―
27.3% 6.1% 12.1%
15.3% 10.2%
30.4%
5.4% 7.1%
ղ┤㏆
㏆஦ᴗᖺᗘࡢ
ࡢ⥲཰ධ㢠
⥲཰
཰ධ㢠࡟ࡘ࠸
࠸࡚ἲே໬ࡢ
ࡢ᭷↓ู࡟ࡳ
ࡳࡿ࡜ࠊNPO
O ἲேࡢ᪉ࡀ
ࡀከࡃࡢ཰ධ
ධࢆᚓ࡚࠸ࡿ
ࡿഴྥ
ࡀ࠶ࡿࠋ♫఍ᩍ⫱
⫱࡬ࡢ㛵୚ู
ู࡛ࡣ᭷ព࡞
࡞ᕪࡣㄆࡵࡽ
ࡽࢀ࡞࠿ࡗࡓ
ࡓࠋ
ἲ
ἲே໬ࡢ
᭷↓ู࡟
࡟ࡳࡓ⥲཰
཰ධ㢠
0෇
50୓෇௨ୖ
ୖ100୓෇ᮍ‶
‶
500୓෇௨ୖ
ୖ1㸪000୓෇
෇ᮍ‶
NPOἲ
ே
௵
௵ពᅋయ
9.9
17.6
8.5
50୓෇ᮍ‶
‶
100୓෇௨
௨ୖ500୓෇ᮍ
ᮍ‶
1㸪000୓෇௨ୖ5㸪00
00୓෇ᮍ‶
21.8
14.8
21.8
5.6
2.6
30.8
30.8
2.6
25.6
5.1
2.6
N=181
཰ධ㢠࡟༨ࡵ
ࡵࡿ㈝┠ࡢ๭
๭ྜ
ճ⥲཰
⥲཰
཰ධ㢠࡟࠾࠸
࠸࡚࡝ࡢࡼ࠺࡞㈝┠ࡀከ
ከࡃࢆ༨ࡵ࡚
࡚࠸ࡿ࠿ࡣࡑ
ࡑࡢ⤌⧊ࡢ⤒
⤒Ⴀࡢ௙᪉ࡦ
ࡦ࠸࡚
ࡣྲྀࡾ⤌ࡳࡢᙧែ
ែ࡟ࡶᙉ࠸ᙳ
ᙳ㡪ࢆᣢࡘࠋ
ࠋࡇࡇ࡛ࡣࠊ఍㈝ࠊᐤ㝃
㝃㔠ࠊ⮬୺஦
஦ᴗ཰ධࠊຓ
ຓᡂ஦
ᴗ࡞࡝ࡢ஦ᴗ཰ධ
ධࠊࡑࡢ௚ࠊࡢ 5 ࡘࡢ㈝┠ࡈ࡜࡟⥲཰
཰ධ㢠࡟༨ࡵ
ࡵࡿ๭ྜࢆ⟅
⟅࠼࡚ࡶࡽࡗ
ࡗࡓࠋ
ἲே
ே໬ࡢ᭷↓ู
ู࡟ࡳ࡚ᕪ␗
␗ࡀㄆࡵࡽࢀ
ࢀࡓࡢࡣࠊࡑ
ࡑࡢ௚ࡢ㈝┠
┠ࡔࡅ࡛ࠊ௵
௵ពᅋయࡢ᪉
᪉ࡀࡑ
ࡢ௚ࡢ཰ධࡀከ࠸
࠸ഴྥࡀ࠶ࡿ
ࡿࠋ♫఍ᩍ⫱
⫱࡬ࡢ㛵୚ู
ู࡛ᕪ␗ࡀㄆ
ㄆࡵࡽࢀࡓࡢ
ࡢࡣ⮬୺஦ᴗ
ᴗ཰ධ
࡜ࡑࡢ௚࡛࠶ࡾࠊ
ࠊ⮬୺஦ᴗ཰
཰ධ࡟ࡘ࠸࡚
࡚ࡣ㛵୚↓ࡋ
ࡋࡢᅋయࠊࡘ
ࡘࡲࡾ♫఍ᩍ
ᩍ⫱௨እࡢ㡿
㡿ᇦ࡛
άືࡋ࡚࠸ࡿᅋయ
య࡛⮬୺஦ᴗ
ᴗ཰ධࡢ༨ࡵ
ࡵࡿ๭ྜࡀ኱
኱ࡁ࠿ࡗࡓࠋࡑࡢ௚࡛ࡣ
ࡣࠊ㛵୚༢ᩘ
ᩘࡢᅋ
యࡀࡑ
ࡑࡢ௚ࡢ๭ྜ
ྜࡀ㧗࠸ࡲࡓ
ࡓࡣప࠸୧➃
➃࡟஧ᴟ໬ࡋ
ࡋ࡚࠸ࡓ㸰㸧ࠋ
ཤ 3 ᖺ௨ෆࡢ
ࡢ㐃ᦠ㺃༠ാ
ാ⤒㦂
մ㐣ཤ
㐃ᦠ
ᦠ㺃༠ാ⤒㦂
㦂࡟ࡘ࠸࡚ࡣ
ࡣࠊἲே໬ࡢ᭷↓ู࡟ࡣ᭷
᭷ព࡞ᕪࡀㄆ
ㄆࡵࡽࢀ࡞࠿
࠿ࡗࡓࠋ♫఍
఍ᩍ⫱
࡬ࡢ㛵
㛵୚ู࡟ࡳࡿ
ࡿ࡜ࠊ㐃ᦠ㺃༠
༠ാ⤒㦂ࡀ࠶
࠶ࡿ⋡ࡀࡶࡗ
ࡗ࡜ࡶ㧗࠸ࡢ
ࡢࡣࠕ♫఍ᩍ
ᩍ⫱࡬ࡢ㛵୚」ᩘࠖ
ࡢࢢࣝ
࣮ࣝࣉ࡛ࠊ7
73.5㸣࡜࡯ࡰ
ࡰ 4 ศࡢ 3 ࡢ⤌⧊ࡀ㐃ᦠ
ࡢ
ᦠ㺃༠ാ⤒㦂ࢆ
ࢆᣢࡗ࡚࠸ࡓ
ࡓࠋ⥆࠸࡚ࠕ♫఍
ᩍ⫱࡬
࡬ࡢ㛵୚↓ࡋ
ࡋࠖࢢ࣮ࣝࣉ
ࣉࡀ 56.1㸣ࠊ
ࠕ♫఍ᩍ⫱࡬
࡬ࡢ㛵୚༢ᩘ
ᩘࠖࢢ࣮ࣝࣉ
ࣉࡀ 47.3㸣࡜
࡜࡞ࡗ
࡚࠸ࡓ
ࡓࠋࡑࡢཎᅉ
ᅉࡣ᩿ゝࡣ࡛
࡛ࡁ࡞࠸ࡶࡢ
ࡢࡢࠊ」ᩘࡢ
ࡢ㡿ᇦ࡛άື
ືࡍࡿ࡞࡝㐃
㐃ᦠ㺃༠ാࡀᚲ
ᚲせ࠶
ࡿ࠸ࡣ᭷ຠ࡜ឤࡌࡽࢀࡿ≧ἣ
ἣ࡟࠸ࡿ࠿࡝࠺࠿ࡀ✚ᴟ
ᴟⓗ࡞㐃ᦠ㺃༠ാ࡟ᙳ㡪
㡪ࡋ࡚࠸ࡿࡢ
ࡢ࡛ࡣ
࡞࠸࠿
࠿࡜⪃࠼ࡽࢀ
ࢀࡿࠋ
― 87 ―
♫఍
఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚ู࡟
࡟ࡳࡓ㐃ᦠ
ᦠ㺃༠ാ⤒
⤒㦂
ࡣ࠸
࠸࠸࠼
73.5%
♫
♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚」ᩘ
26.5%
47.3%
♫
♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚༢ᩘ
52.7%
56.1%
♫
♫఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚↓ࡋ
43.9%
յ㐃ᦠ
ᦠ㺃༠ാࡢᐇ
ᐇែ
㐃ᦠ
ᦠ㺃༠ാࡢᐇ
ᐇែ࡜ࡋ࡚┦
┦ᡭ࡜ホ౯ࢆ᳨ウࡍࡿࠋ
ࡲࡎ
ࡎࠊἲே໬ࡢ
ࡢ᭷↓ู࡟㐃
㐃ᦠ㺃༠ാࡢ
ࡢ┦ᡭࢆࡳ࡚ࡳࡿ࡜ࠊNP
PO ἲே࡛ࡣ
ࡣࡍ࡭࡚ࡢ┦
┦ᡭ࡜
㐃ᦠ㺃༠ാ⤒㦂ࡀ
ࡀ࠶ࡾࠊᖜᗈ
ᗈ࠸㐃ᦠ㺃༠ാ
ാࡀ⾜ࢃࢀ࡚
࡚࠸ࡿࡇ࡜ࡀ
ࡀࢃ࠿ࡿࠋࡇ
ࡇࢀ࡟ᑐࡋࠊ௵ព
ᅋయ࡛
࡛ࡣࠊ」ᩘࡢ
ࡢ┦ᡭ࡜ࡢ㐃
㐃ᦠࡀከ࠸࡞
࡞࡝ୖᅇࡗ࡚
࡚࠸ࡿ㡯┠ࡶ࠶ࡿࡀࠊ௻ᴗ
ᴗࡸ NPO ࡜ࡢ㐃
࡜
ᦠࡣ㐍
㐍ࢇ࡛࠸࡞࠸
࠸ࠋ
ἲ
ἲே໬ࡢ᭷
᭷↓ู࡟ࡳ
ࡳࡓ㐃ᦠ༠
༠ാࡢ┦ᡭ
ᡭ
NPOἲே
௵ពᅋయ
య
68.4%
64.6%
52.6%
54.4%
10.1%
0.0%
⾜ᨻ
௻ᴗ
21.5%
15.2%
15.8%
36.8%
17.7%
0.0%
NPO
ࡑࡢ௚
Ꮫᰯ
」
」ᩘ
ḟ࡟
࡟ࠊ♫఍ᩍ⫱
⫱࡬ࡢ㛵୚ู
ู࡟ࡳ࡚ࡳࡿ
ࡿ࡜ࠊࠕ㛵୚༢
༢ᩘ࡛ࠖࡣ⾜
⾜ᨻࡀ㐃ᦠඛ
ඛ࡜ࡋ࡚ከࡃ
ࡃࢆ༨
ࡵ࡚࠸
࠸ࡿࡢ࡟ᑐࡋࠊࠕ㛵୚↓
↓ࡋࠖ࡜ࠕ㛵
㛵୚」ᩘ࡛ࠖ
࡛ࡣࠊࡑࡢ௚
௚ࡀࡶࡗ࡜ࡶከࡃ࡞ࡗ࡚࠸ࡿࠋ
ࡑࡢ௚
௚ࢆᵓᡂࡋ࡚
࡚࠸ࡿ┦ᡭඛ
ඛࢆ☜ㄆࡍࡿ
ࡿ࡜ࠊ♫఍⚟
⚟♴༠㆟఍ࡸ
ࡸၟᕤ఍ࠊࡑ
ࡑࡢ௚ࡢᆅᇦ
ᇦࡢ⤌
⧊ࡸ࢖
࢖࣋ࣥࢺ➼ࡀ
ࡀᣲࡆࡽࢀ࡚
࡚࠸ࡓࠋࡇࡢ
ࡢࡼ࠺࡞ᆅᇦ
ᇦෆ࡛ࡢᵝࠎ
ࠎ࡞⤌⧊࡜ࡢ
ࡢ㐃ᦠࡀከ࠸
࠸࡜ᤊ
࠼ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿ
ࡿࠋ
― 88 ―
♫఍
఍ᩍ⫱࡬ࡢ
ࡢ㛵୚ู࡟ࡳࡓ㐃
㐃ᦠ㺃༠ാ┦
┦ᡭ
⾜ᨻ
௻ᴗ
௻
NPO
ࡑࡢ௚
78.3%
56.5%
50.0%
28.1%
0.0%
」ᩘ
ᩘ
75.0%
65.4%
19.2%
Ꮫᰯ
31.3%
25.0%
23.1%
11.5%
12.5%
㛵୚
୚↓ࡋ
13.0%
9.4%
21.7%
17.4%
0.0%
㛵୚༢
༢ᩘ
㛵୚」ᩘ
ᩘ
ᦠ࣭༠ാࡢᐇ
ᐇែ࡟ࡘ࠸࡚
࡚ࠊḟ࡟ホ౯
౯ࢆぢ࡚ࡳࡿ
ࡿࠋ᭱኱ 3 ࡘࡲ࡛ࡢ㐃ᦠ
ࡘ
ᦠ㺃༠ാ⤒㦂ࡢ
ࡢホ౯
㐃ᦠ
ࢆࡲ࡜ࡵࡓ඲య㞟
㞟ィ࡛ࡣࠊ௨
௨ୗࡢࡼ࠺࡞
࡞⤖ᯝ࡟࡞ࡗ
ࡗ࡚࠸ࡿࠋἲ
ἲே໬ࡢ᭷↓
↓ู࡛ࡣࠊNP
PO ἲ
ேࡢ᪉
᪉ࡀࠕ‫ࡢࠖڹࠕࠖݳ‬ホ౯
౯ࡀᑡ࡞ࡃࠊ㐃ᦠ㺃༠ാࢆ
ࢆ✚ᴟⓗ࡟ホ
ホ౯ࡋ࡚࠸ࡿ
ࡿࡇ࡜ࡀࢃ࠿
࠿ࡿࠋ
௵ពᅋ
ᅋయ࡟࠾ࡅࡿ
ࡿࠕ‫ࠖڹ‬ホ౯
౯ࢆῶࡽࡍࡓ
ࡓࡵࡢ᪉⟇࡟
࡟ࡘ࠸᳨࡚ウ
ウࡀᚲせ࡛࠶
࠶ࡿࠋ
ἲே
ே໬ࡢ᭷
᭷↓ู࡟ࡳ
ࡳࡓ㐃ᦠ㺃༠ാࡢホ
ホ౯
‫ݳ‬
‫ڹ‬
ࠐ
‫۔‬
104.5%
77.6%
31.8% 27.3%
0.0%
௵ពᅋయ
94.7%
1.3% 7.9%
NPO
Oἲே
♫఍
఍ᩍ⫱࡬ࡢ㛵
㛵୚ู࡟ࡳ࡚
࡚ࡳࡿ࡜ࠊࠕ㛵୚」ᩘ࡛ࠖ
࡛ྰᐃⓗホ౯
౯ࡀᅇ⟅ࡉࢀ
ࢀ࡚࠸࡞࠸ࡇ
ࡇ࡜ࡀ
┠❧ࡘ
ࡘࠋ」ᩘࡢෆ
ෆᐜ㡿ᇦ࡛ྲྀ
ྲྀࡾ⤌ࡳࢆᒎ
ᒎ㛤ࡍࡿࡇ࡜
࡜࡛ࠊ㐃ᦠ㺃༠ാ⤒㦂ࡀ⵳✚ࡉࢀࠊ㐃ᦠ㺃
༠ാࡀ
ࡀ᭷ຠ࡟㐍ࢇ
ࢇ࡛࠸ࡿࠊࡲ
ࡲࡓࡣᛶᛴ࡞
࡞ᡂᯝせồࢆ
ࢆࡏࡎ࡟ᵝࠎ
ࠎ࡞ၥ㢟ࢆᣢ
ᣢࡕࡘࡘࡶ㐃ᦠ㺃༠
ാ࡟๓
๓ྥࡁ࡟ྲྀࡾ⤌ࢇ࡛࠸ࡿ
ࡿጼࢆ᝿㉳ࡍ
ࡍࡿࡇ࡜ࡀ࡛
࡛ࡁࡿࠋ
― 89 ―
♫఍ᩍ
ᩍ⫱࡬ࡢ㛵୚ู࡟
࡟ࡳࡓ㐃ᦠ
ᦠ㺃༠ാࡢ
ࡢホ౯
‫ݳ‬
‫ڹ‬
ࠐ
96.6%
82.8%
62.1%
20.7%
3.4%
㛵୚
୚↓ࡋ
‫۔‬
95.2%
76.2%
62.1%
20.7%
0.0%
0.0% 0.0%
㛵୚༢
༢ᩘ
㛵୚」ᩘ
ᦠ㺃༠ാࡢࢽ
ࢽ࣮ࢬ
ն㐃ᦠ
㐃ᦠ
ᦠ㺃༠ാࡢࢽ
ࢽ࣮ࢬ࡟ࡘ࠸
࠸࡚ࡣࠊἲே
ே໬ࡢ᭷↓ู
ู࡛ࡣࡣࡗࡁࡾ࡜ࡋࡓᕪ
ᕪ␗ࡀㄆࡵࡽࢀࡓࠋ
NPO
O ἲேࡣ 92.5
5㸣࡜ 9 ๭௨
௨ୖࡀ㐃ᦠ㺃༠
༠ാ࡟๓ྥࡁ
ࡁ࡛࠶ࡿࡢ࡟
࡟ᑐࡋࠊ௵ព
ពᅋయ࡛ࡣ 68.3㸣
6
࡜ 7 ๭ᙅ࡟࡜࡝
࡝ࡲࡗ࡚࠸ࡿࠋNPO ἲே
ேࡀ᪂ࡋ࠸㐃
㐃ᦠ㺃༠ാඛࡢ
ࡢ㛤ᣅ࡟✚ᴟ
ᴟⓗ࡛࠶ࡿࡇ
ࡇ࡜ࡀ
ࢃ࠿ࡿࠋ
ἲே
ே໬ࡢ᭷↓
↓ู࡟ࡳࡓ
ࡓ㐃ᦠ㺃༠
༠ാࡢࢽ࣮
࣮ࢬ
ࡣ࠸
7.5
92.5
NPOἲே
௵ពᅋయ
࠸࠸࠼
68.3
31.7
N=17
75
♫఍
఍ᩍ⫱࡬ࡢ㛵
㛵୚ู࡛ࡣࠊ᭷ព࡞ᕪࡣ
ࡣㄆࡵࡽࢀ࡞
࡞࠿ࡗࡓࠋ
㐃ᦠ
ᦠ㺃༠ാ┦ᡭ
ᡭࡢࢽ࣮ࢬ࡟
࡟ࡘ࠸࡚ἲே໬ࡢ᭷↓ู࡟ࡳ࡚ࡳࡿ࡜
࡜ࠊࡸࡣࡾࡇ
ࡇࢀࡲ࡛ࡢ⤒
⤒㦂ྠ
ᵝࠊ௵
௵ពᅋయ࡛ࡣ
ࡣ⾜ᨻࡀ୺せ
せ࡞㐃ᦠ┦ᡭ
ᡭ࡜ࡳ࡞ࡉࢀ
ࢀ࡚࠸ࡿࡢ࡟
࡟ᑐࡋࠊNPO
O ἲேࡣᵝࠎ
ࠎ࡞┦
ᡭ࡜ᖜ
ᖜᗈࡃ㐃ᦠࡋ
ࡋࡼ࠺࡜ࡋ࡚
࡚࠸ࡿጼໃࡀ
ࡀㄞࡳྲྀࢀࡿ
ࡿࠋ
― 90 ―
ἲே໬
໬ࡢ᭷↓ู
ู࡟ࡳࡓ㐃ᦠ㺃༠ാ
ാ┦ᡭࡢࢽ࣮ࢬ
NPOἲே
ே
௵ពᅋయ
య
92.3%
74.8%
53.8%
60.5%
50.0%
34.6%
⾜ᨻ
ᨻ
௻ᴗ
25.2% 23.1%
NPO
ࡑࡢ
ࡢ௚
N==145
ࡲ࡜ࡵ
㸱㸬ࡲ
ᮏ✏
✏࡛ࡣࠊἲே
ே໬ࡢ᭷↓࡜
࡜♫఍ᩍ⫱࡬
࡬ࡢ㛵୚࡜࠸
࠸࠺ 2 ࡘࡢど
どⅬ࠿ࡽࠊNP
PO㸦NPO ἲே࠾
ἲ
ࡼࡧ௵
௵ពᅋయ㸧ࡢ
ࡢ⌧≧࡜ࢽ࣮
࣮ࢬࢆ᳨ウࡋ
ࡋࡓࠋࡋ࠿ࡋ
ࡋࠊᑡ࡞࠿ࡽ
ࡽࡠ㡯┠࡟࠾
࠾࠸࡚ࠊࡇࡢ 2 ࡘ
ࡢどⅬ
Ⅼ࡟ࡼࡾ NP
PO ࡢ⌧≧࡜
࡜ࢽ࣮ࢬࡀ᫂
᫂☜࡟㢮ᆺ໬
໬࡛ࡁࡿ࡜࠸࠺⤖ㄽ࡟ࡣ⮳
⮳ࡽ࡞࠿ࡗࡓ
ࡓࠋࡑ
ࢀ࡛ࡶࠊἲே໬ࡢ
ࡢ᭷↓࡜࠸࠺
࠺ࡇ࡜࡛ࡣࠊNPO ἲேࡀ
ࡀάືࡢつᶍ
ᶍࢆᣑ኱ࡋࡘ
ࡘࡘࠊ᪂ࡋ࠸
࠸㛵ಀ
ࢆ㛤ᣅ
ᣅࡋ࡚㐃ᦠ㺃㺃༠ാࢆ✚ᴟ
ᴟⓗ࡟ᒎ㛤ࡋࡼ࠺࡜ࡋ࡚࠸
࠸ࡿഴྥࡀ࠺࠿ࡀ࠼ࡓࠋࡲࡓࠊ୙༑
༑ศ࡛
ࡣ࠶ࡿࡀࠊ♫఍ᩍ
ᩍ⫱࡬ࡢ㛵୚
୚ࡀ」ᩘ࠶ࡿ
ࡿࢢ࣮ࣝࣉࡢ
ࡢࡼ࠺࡟ࠊ」
」ᩘࡢ㡿ᇦ࡟
࡟ࡲࡓࡀࡿྲྀ
ྲྀࡾ⤌
ࡳࢆ⾜
⾜ࡗ࡚࠸ࡿ⤌
⤌⧊ࡣࠊᵝࠎ
ࠎ࡞⤌⧊࡜㛵
㛵ࢃࡿ୰࡛᭷
᭷ຠ࡞㛵ࢃࡾ᪉ࢆぢࡘࡅ
ࡅࠊ✚ᴟⓗ࡟㐃ᦠ㺃
༠ാࢆᅗࡾࡘࡘ࠶
࠶ࡿࡢ࡛ࡣ࡞
࡞࠸࠿࡜࠸࠺
࠺ࡇ࡜ࡶㄞࡳ
ࡳྲྀࡿࡇ࡜ࡀ
ࡀ࡛ࡁࡓࠋ
ࡓࡔ
ࡔࠊᩘ㔞ⓗ࡞
࡞ศᯒࡔࡅ࡛
࡛ࡣࠊ㐃ᦠ㺃༠ാࡢලయⓗ
ⓗ࡞ᡂᯝࡸㄢ
ㄢ㢟࡞࡝ࢆ᫂
᫂☜࡟ᥥࡁฟ
ฟࡍࡇ
࡜ࡣ࡛
࡛ࡁࡎࠊ㝸㠐
㠐ᥙ⑛ࡢឤࡣ
ࡣྰࡵ࡞࠸ࠋ
ࠋᘬࡁ⥆ࡁ஦
஦౛◊✲ࢆ୺
୺࡜ࡋࡓ⥅⥆
⥆◊✲࡟ࡼࡾ
ࡾࠊࡇ
ࡢⅬࢆ㏣✲ࡋ࡚࠸
࠸ࡁࡓ࠸ࠋ
࠾ࡼࡧཧ⪃ᩥ
ᩥ⊩ࠚ
࠙ὀ࠾
㸯㸧࠾
࠾࠾࠸ࡓ࣎ࣛ
ࣛࣥࢸ࢕࢔࣭NPO ࢭࣥࢱ
ࢱ࣮ࠕᖹᡂ 25
2 ᖺᗘࠕ࠾࠾
࠾࠸ࡓ༠ാࡢ
ࡢࡲࡕ࡙ࡃࡾ
ࡾࠖ࡟
㛵
㛵ࡍࡿᐇែㄪ
ㄪᰝሗ࿌᭩㸦NPO ἲே࣭௵ពᅋయ඲
඲యࡢศᯒ㸧
㸧ࠖࠋྠሗ࿌
࿌᭩ࡢࢹ࣮ࢱ
ࢱࡢ౑
⏝
⏝࡟ࡘ࠸࡚ࡣ
ࡣࠊ኱ศ┴⏕
⏕ά⎔ቃ㒊┴
┴Ẹ⏕ά㺃⏨ዪ
ዪඹྠཧ⏬ㄢ
ㄢ┴Ẹάືᨭ
ᨭ᥼ᐊ࠾ࡼࡧ
ࡧ࠾࠾
࠸
࠸ࡓ࣎ࣛࣥࢸ
ࢸ࢕࢔࣭NPO
O ࢭࣥࢱ࣮ࡢ
ࡢࡈ⌮ゎࢆ࠸
࠸ࡓࡔ࠸ࡓࠋᨵࡵ࡚࠾♩
♩⏦ࡋୖࡆࡓ
ࡓ࠸ࠋ
㸰㸧⥲
⥲཰ධ㢠࡟༨
༨ࡵࡿ㈝┠ࡢ
ࡢ๭ྜࡢヲ⣽
⣽࡟ࡘ࠸࡚ࡣ
ࡣࠊྠୖ᭩ 16㹼18 㡫ࢆཧ
ཧ↷ࠋ
― 91 ―
― 92 ―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
Rationalizing the Use of Graphic Novels for EMP Education
Sean Chidlow (Faculty of Medicine, Applied Linguistics)
Abstract
The graphic novel is a relatively new genre of English literature, the first book of this type having been published
in 1978. There is still debate as to the literary legitimacy of this genre due largely to the fact that it contains the
sequential art associated with comics and comic books. This paper defines the graphic novel genre and delineates
the characteristics that constitute it as literature. The current practice of using graphic novels in L1-English and
L2-English education will be discussed, as well as the graphic novel's place in medical English education, medical
practice and medical scholarship. Based on the format and content of this emerging genre of literature, an
argument will be made for the graphic novel to be used in English for Medical Purposes (EMP) education in
Japan using Content-Based Instruction (CBI) methodology.
Keywords: Graphic Novel, Medical Humanities, EMP, CBI
1. Introduction
In defining what the term "graphic novel" means it is first useful to make a distinction between "comics"
and "comic books." Scott McCloud defines comics as "juxtaposed pictorial and other images in deliberate
sequence, intended to convey information and/or to produce an aesthetic response in the viewer" (McCloud, 1993).
By this definition, text is not a necessary element of comics, though most comics writers do produce a
combination of pictures and text. It is significant, though, that the pictorial sequence is the definitive element of
comics, which signifies nothing about physical format, length or subject matter, just as text organized into
sentences, paragraphs and chapters signifies nothing about the physical format, length or subject matter of a textonly novel.
In contrast, a "comic book" is defined by the aforementioned three criteria. The traditional American
comic book has a standard length of 32 pages. It is also, without variation, staple-bound and printed on newsprint.
Almost as equally unwavering is the subject matter of comic books. The catalogs of the two major publishers of
this genre, Marvel and DC, are replete with superhero characters who must save innocent denizens of major cities,
if not the world itself, from the evil plans of super-villains. Recognizable titles include Batman, Superman, and
Green Lantern for DC, and The Incredible Hulk, The Amazing Spiderman, and Ironman for Marvel.
Graphic novels, then, are "comics" but they are not "comic books." Graphic novels have no standard
format. They can be any number of pages, any size and shape, and they are published in both hard and soft cover.
They are often perfect bound and have spines, as they are designed to stand on shelves in bookstores and libraries.
The characters in graphic novels tend to be regular human beings whose stories take on any subject matter in the
familiar bookstore genres such as biography, autobiography, history, culture, science fiction, fiction, drama and
memoir. The list of companies who publish graphic novels continues to expand and includes Pantheon, Penguin,
Faber and Faber, W.W. Norton and Vertigo, to name only a few.
― 93 ―
2. The graphic novel as literature
The first graphic novel to be marketed as such was, A Contract With God, by Will Eisner, who is
considered to be the "father" of the genre. Since its publication in 1978, graphic novels have been surging in
production, mainstream popularity and, more recently, they have gained acceptance in the field of academic
research. In 2000, Dave Eggers reviewed four graphic novels for The New York Times, and concluded that the
genre should be perceived "not as literary fiction's half-wit cousin but as, more accurately, the mutant sister who
can often do everything fiction can, and, just as often, more" (Eggers, 2000). In 1986, Time Magazine included a
graphic novel, The Watchmen by Alan Moore, in their list of 100 greatest novels. Possibly the most referenced
work, though, when defending the literary integrity of the graphic novel is Art Spiegelman's Pulitzer Prize
winning story, Maus, an account of his father's life as a Polish Jew during World War II.
While the superhero comic book is a revealing foil for the literary nature of graphic novels, comparing the
latter genre to manga is equally enlightening. According to Paul Gravett, the Japanese drew inspiration from
American comics but manga subsequently "liberated the medium's language from the confining formats and
genres . . . and expanded its potential to embrace long, free-form narratives on almost every subject, for both
sexes and almost every age and social group" (Gravett, 2004). The term, "graphic novel," may therefore be the
most accurate English translation for the Japanese, "manga." Like manga, the subjects of graphic novels mirror
the many fields of scholarship found in text-only literature, such as culture, history, politics, gender, philosophy,
psychology and sociology. Moreover, the common devices that are used to explore and enrich the subjects of
text-only literature are also used by the authors of graphic novels and manga: symbolism, metaphor, simile,
alternating points of view, time shifts, onomatopoeia, anthropomorphism and unreliable narrators, among others.
The pictorial sequence in graphic novels requires a process of reading that is different to that of reading
text-only literature, but that is not to say graphic novels are easier to read or that they are incapable of producing a
meaningful impact on readers. Hillary Chute claims that today’s graphic novels “resist easy consumption,” and
require “a high degree of cognitive engagement" (Chute, 2008). Eisner contends that reading a graphic novel is
"an act of both aesthetic perception and intellectual pursuit" which requires "both visual and verbal interpretive
skills" (Eisner, 2008). Lavin goes one step further to suggest that the process of reading graphic novels requires
more intricate cognitive abilities than that of reading text alone (Lavin, 1998). Whether we agree with Lavin's
point or not, a close study of the physical format, subject matter and the literary devices of graphic novels reveals
that they are kindred with text-only literature and that both genres attempt, as Versaci describes it, to prompt the
reader "to ask and answer the deeper questions that the given work suggests about art, life, and the intersection of
the two" (Versaci, 2001).
3. The graphic novel in L1-English and L2-English education
Much of the impetus for the use of graphic novels in L1-English education comes from the need for
teachers to increase remedial or reluctant readers' motivation to read. It has been found that "the major reasons for
lack of reading comprehension among remedial readers at the secondary level are poor motivation, lack of
experience and egocentricity" (Collins, 1997). Beers adds that such remedial or reluctant readers will become
uninterested or unmotivated to continue reading a book “if they have to work through pages of character
― 94 ―
description before they find any action" (Beers, 2003). Such readers are said to lack the language skills and
experience that are necessary to comprehend literature, and with the inability to comprehend comes the attrition of
motivation. Teachers who have reluctant readers in their classrooms are using graphic novels because the pictures
support these students' comprehension. Beers argues that “struggling readers often complain that they can’t see or
visualize text,” and that graphic novels alleviate this problem due to their inherent pictorial element (Beers, 2003).
Arguments very similar to those above have been made in the arena of teaching literature to L2-English
learners. When English as a Foreign Language (EFL) students read English literature, their comprehension is
"hampered by linguistic difficulties and gaps in their cultural knowledge that come with living outside the
intended community of readers” (Redmann, 2008). EFL students who read English literature suffer from a "lack
of experience" with both culture and literary language. Such formidable obstacles to comprehension, as is the
case with L-1 English readers, reduce the EFL student's motivation to continue reading. The format of graphic
novels is such that much of the language that frustrates students in text-only literature is eliminated because the
purpose of this language, description, in taken over by the graphics. Similarly, concrete depictions of settings,
clothing, weather, gestures and architecture, to name a few examples, help students to imagine the culture being
represented in a story. As Bridges notes, when L2-English learners read graphic novels, they find that
"comprehension is constantly reinforced by images that give words a context," which enables them to sustain the
reading experience "without feeling compelled to constantly refer to a dictionary" (Bridges, 2009).
As outlined above, however, graphic novels are literary works and as such reluctant readers are not the only
category of student who will benefit from reading them. Gravett, in fact, takes exception to the perception of
graphic novels being a stepping-stone toward reading "real" literature, as it implies that graphic novels do not
stand on their own as literary books (Gravett, 2005). In the context of L1-English education, Schwarz states that
“everyone from the reluctant reader, challenged reader to the high achieving but easily bored adolescent can find
an intriguing graphic novel" (Schwarz, 2002). The appeal of graphic novels to readers of all ages and of all levels
has been observed by librarians as well, and in an effort to promote literacy, they are building collections of
graphic novels in schools across the United States that are in high circulation, even if they are not required reading
for classes (Weiner, 2002).
As for the L-2 English reader who engages a graphic novel, “the experience resembles leisure reading” in a
situation where the material is an “unmodified text targeted at native speakers" (Bridges, 2009). Reading a graphic
novel in its entirety means that a student can experience the satisfaction of completing an authentic work of
English literature. The student is thereby exposed to the English language as it is naturally used, is exposed to the
culture being represented in that work and has the potential to read more and various graphic novels to build on
his/her experience. This may be more pertinent for students in Japan than any other country in the world as the
Japanese manga culture is the largest comics culture in the world. According to Shuppan Geppo, Research
Institute for Publications, manga and manga magazines account for nearly 40% of the total volume of publications
sold in Japan (Gravett, 2004). Japanese students are already familiar with the genre and they already associate it
with pleasure reading.
4. The graphic novel in L1-English medical school education
The connection between medical education and literature can be seen most prominently in the medical
― 95 ―
humanities, a multidisciplinary field that examines the educational role of literature within the study and practice
of medicine. An extensive list of the literature that is considered relevant to the field of medicine can be found on
a medical humanities database created by the New York University School of Medicine, which annotates over
2,500 works. Despite this large number of literary works, however, the database includes very few graphic novels.
While the genre of comics, or graphic novels, is still en route to gaining acceptance as a legitimate form of
literature, Williams points out that there are many graphic novels that deal "directly with the patient experience of
illness or caring for others with an illness," and he suggests that "it is time that the medium was examined by
healthcare professionals" (Williams, 2012).
The first medical school in America to have a humanities department was the Penn State College of
Medicine, founded in 1967. Dr. Michael Green, a professor in the Department of Humanities and Internal
Medicine at the college, teaches a course of his own design called, "Graphic Storytelling and Medical Narratives."
Green also wrote a comics-format story about a misdiagnosis that resulted in a patient’s death. His story was
illustrated and was published in the Annals of Internal Medicine. This marked the first time a story in comics
format was published in a mainstream medical journal. Green states that graphic novels are "engaging and they
are beautiful to look at, and they explore themes and issues that are important for doctors and medical students to
understand" (Green, 2013).
Another leading figure who is promoting the relationship between graphic novels and medical education is
Dr. Ian Williams, who started a website in 2007 called, "Graphic Medicine." Williams is a published graphic
novel writer himself and believes that "comics can articulate profound truths about the discourse of medicine, and
healthcare in general" (Williams, 2012). Williams and his peers have also been the key figures behind the
"Comics and Medicine Conference," which has been held annually since 2010. Williams teaches a course on
comics at Manchester Medical School, and he is a co-editor of a forthcoming book series, "Graphic Manifesto,"
which will be published by Penn State Press and which "is inspired by a growing awareness of the value of
comics as an important resource for communicating about a range of issues broadly termed 'medical'" (Williams).
5. The graphic novel in L2-English medical school education
Graphic novels are literary, they are considered important teaching materials for their content and
motivational impact and they do have a strong connection to the field of medicine and medical education. Finally,
I would like to address the role of the graphic novel in EMP education in Japan, and the methodological approach
I would like to propose is Content-Based Instruction (CBI). CBI is the “concurrent study of language and subject
matter, with the form and sequence of language presentation dictated by content materials” (Brinton, Snow and
Wesche, 1989). In the case of a graphic novel, students study the English language by means of reading the story
and thinking about the characters, themes, and the subject en route to arriving at an interpretation or understanding.
The goal, then, is to understand the content of the book as a whole, rather than to decontextualize and focus on the
individual words, collocations, and the grammar and syntax that are used to make up the whole. This is not to say
that vocabulary, collocations, grammar and syntax are not important, but that in CBI, the content of the text is
given higher priority under the premise that if the students are interested in the content they will also be motivated
to study it and will learn about it as they concurrently learn the language.
The emphasis of CBI is not only on learning the English language, but also on developing critical thinking
― 96 ―
skills. In the context of the graphic novel, students must contemplate characters and themes and must use keen
observation skills in the process of interpreting pictures, text, and understanding the subject matter that is created
by the interaction of those two elements. As discussed above, there are numerous graphic novels that focus on
subjects important to the field of medicine. "Mom's Cancer," by Brian Fries, explores the role that family support
plays for cancer patients and the impact of the patient's will in the process of recovery. "Stitches," by David
Small, introduces how technology in medicine changes over time and how it can in some cases do more harm than
good. "Sweet Tooth," by Jeff Lemire, is a science fiction graphic novel about epidemics and the ethics of medical
experimentation. "Jamilti", by Rutu Modan, is a collection of short stories in comics format, and introduces
subjects that include alternative medicine, the psychosomatic power of healing, the ethics of cosmetic surgery,
and a connection between caregiver and patient that transcends race and religion.
The graphic novels that are chosen for a particular class must match not only the content needs of medical
students but also their English level. As Liaw points out, "the foreign language is used to learn new information
that is appropriate to the cognitive and affective needs of the learners and to the proficiency level of the class"
(Liaw, 2007). Graphic novels do offer flexibility in this regard. There are collections of short stories in the
graphic novel format as well as novel-length stories that extend into hundreds of pages. Together with page count,
the text to graphics ratio must also be considered. While some titles are dialogue-heavy, others tell a story
predominantly through pictures, and text plays a minor role. Titles with low text to graphics ratios will be easier
for lower-level readers to complete. That does not suggest, however, that the subjects of these titles are any less
weighty or thought provoking than their more textually voluminous counterparts.
CBI is a form of communicative-based teaching, meaning that the classroom activities are learner-based,
and the teacher's role is not to be the source of information, but rather to support and guide the students’
engagement with the English materials and with their peers. In CBI, "students assume active, social roles in the
classroom that involve interactive learning, negotiation, information gathering and the co-construction of
meaning" (Lee and Van Patten, 1995). In the context of graphic novels, then, the teacher guides the students in
terms of discussion topics by highlighting particular passages of text and/or graphics, and by eliciting student
opinions with reader-response style questions. The teacher can also give necessary support when needed on
difficult colloquialisms, jokes and cultural norms that occur in the stories. The students, however, are largely
responsible for their own interpretations and for their opinions on the subjects of the stories. Journal writing is
also an effective exercise that focuses students to synthesize their opinions about a story and to express them in
writing. Finally, quizzes can be given to students that require opinion-based answers about characters and themes
in the stories. These quizzes are, in turn, peer graded, exposing students to the ideas of their peers and requiring
them to think critically about multiple interpretations.
6. Conclusions
In an EFL economics department it would be possible to expose students to Shakespeare's model for
collateral in Merchant of Venice, or to the representation of unemployment in the short story, Same Place, Same
Thing, by Tim Gautreaux. In both cases, and especially in that of Shakespeare, the student must process a large
number of new words and collocations, an unknown literary syntax and a different set of cultural norms. EFL
students may have so much difficulty comprehending the language that comprises an authentic piece of English
― 97 ―
literature that, in the process of reading it, they may not be able to follow the basic plot, let alone understand
character and themes. In other words, EFL students may not be capable of delving into the deeper levels of
meaning for which the study of English literature is valued.
The graphic novel is a relatively new form of literature. The "father" of the genre, Will Eisner, passed
away in 2005. The language of this medium, therefore, is contemporary. Furthermore, the text in graphic novels
is primarily composed of dialogue, as the descriptive passages are related to the reader through pictures. These
textual and graphic features of the genre make it a suitable form of literature for EFL readers as they can read
these works of literature in their entirety at a reasonably fast pace and can, in turn, think critically about the
themes and subjects that are introduced.
The medical humanities movement promotes the reading of medically related literature to improve medical
professionals' rapport with patients and with one another, and to deepen their understanding of issues related to
medicine and health. There are a great number of graphic novels that introduce characters, themes and subjects
related to issues of health and medicine. As Gravett explains it, there is "something of a boom in autobiographical
graphic novels and webcomics dealing with the very personal experiences of illness, treatment, recovery, loss and
grief" (Gravett, 2013). The text-graphics format of these works and their medical content give them potential to
be used as effective reading materials in EMP education. Using a CBI methodology to teach graphic novels in an
EMP course gives medical students in Japan the opportunity to read authentic works of English literature and to
develop their higher-order thinking skills in the context of issues germane to their future profession while, at the
same time, broadening their knowledge of the English language.
References
Beers, K. (2003) When Kids Can’t Read What Teachers Can Do. Portsmouth, NH: Heinemann.
Bridges E. (2009) Bridging the Gap: A Literacy-Oriented Approach to Teaching the Graphic Novel Der erste
Fruhling. Teaching German 42(2): 152-161.
Brinton, D. M., Snow, M. A., and Wesche, M. B. (1989) Content-based second language instruction. Boston,
Massachusetts: Heinle & Heinle.
Chute, H. (2008) Comics as Literature? Reading Graphic Narrative. PMLA 123(2): 452–65
Collins, N.D. (1997) Motivating Low Performing Adolescent Readers. Retrieved Jan 12, 2014, from
http://www.kidsource.com/kidsource/content2/low.performing.readers.html
Eggers, D. (2000) After Wham! Pow! Shazam! The New York Times Book Review. Retrieved Jan 10, 2014, from
http://www.nytimes.com/books/00/11/26/reviews/001126.26eggerst.html
Eisner W. (2008) Comics and Sequential Art. New York: W.W. Norton & Company.
Gravett P. (2004) Manga: Sixty Years of Japanese Comics. New York: Collins Design.
Gravett P. (2005) Graphic Novels. New York: Collins Design.
Gravett P. (2013) Frames of Mind: Reflections on Medicine in Comics. Retrieved Jan 11, 2013, from
http://www.paulgravett.com/index.php/articles/article/frames_of_mind
Green M. (2013) Making better doctors, a panel at a time. Retrieved Dec 16, 2013, from
http://lancasteronline.com/news/making-better-doctors-a-panel-at-a-time/article_13b3705d-a29f-5f79-932f― 98 ―
a326726800ce.html
Lavin, M. (1998) Comic books and graphic novels for libraries: What to buy. Serials Review, 24(2): 31–46.
Lee, J.F. and Van Patten, B. (1995) Making communicative language teaching happen. New York: Mc-Graw Hill.
Liaw, M. (2007) Content-Based Reading and Writing for Critical Thinking Skills in an EFL Context. English
Teaching and Learning 31(2): 54.
McCloud, S. (1993) Understanding Comics. New York: HarperCollins.
Redmann, J. (2008) Reading Kästner’s Emil und die Detektive in the Context of a Literacy-Oriented Curriculum.
Die Unterrichtspraxis/Teaching German 41(1): 72–81.
Schwarz G. (2002) Graphic Books for Diverse Needs: Engaging Reluctant and Curious Readers. The Alan
Review 30(1): 54-58.
Versaci R. (2001) How Comic Books Can Change the Way Our Students See Literature: One Teacher’s
Perspective. The English Journal 91(2): 61-67.
Weiner S. (2002). LJ Collection Development – Beyond Superheroes: Comics Get Serious. Retrieved Mar 20,
2013, from http://www.libraryjournal.com/article/CA191649.html
Williams, I. (2012). Graphic medicine: comics as medical narrative. Med Humanities medhum-2011-010093.
Published Online First: 25 January.
Williams, I. Graphic Medicine. Retrieved Jan 19, 2014, from http://www.graphicmedicine.org/book-series/
― 99 ―
― 100 ―
大分大学 高等教育開発センター紀要 第6号(2014年3月)
教養科目「分大キャンパスライフ入門」の実践
牧野治敏、末本哲雄(高等教育開発センター)
山下茂(高等教育開発センター;教育福祉科学部)
【要旨】
大分大学で学ぶ学生のための自校教育の一つである、「分大キャンパスライフ入門」を新規授業
として開講した。授業内容は、新入生が充実し安全な大学生活を送ることを目的として、大学で学
ぶ意義、大学生、市民、社会人としての責務、健康の管理、学修への意欲喚起等を、複数の教員、
講師によるオムニバス形式で構成した。オムニバス形式の授業では、多様な分野について学習でき
る反面、授業全体のねらいが分かりにくくなるという問題も生じやすい。そこで、学習内容の定着
を図るためにグループ学習による授業時間を設定し、受講期間の中盤と終盤で実施した。本報告は
今回の授業の概要と第 1 回目のグループ学習での実践記録である。
【キーワード】教養教育科目、初年次教育、自校教育、アクティブラーニング
1.はじめに
大学のユニバーサル化が進行し、多様な学生が入学する現状はさらに加速している。このような
状況の中で、大学とはそもそもどういう所なのかを十分に意識せずに大学生となってしまう場合や、
高校生とは異なる自由な生活環境に過剰適応し、社会の常識的なルールから逸脱することで、大学
生活を台無しにしてしまうケースが全国的な広がりを見せている。このような状況は大分大学にと
っても他人事ではない。そこで、新入生を対象に、充実した大学生活を送ることができるように、
大学の意義、大学生としての過ごし方、大学生としての社会的責任を考えさせる授業を教養教育科
目として設定することとした。この授業は、その内容が多岐にわたることから多人数の授業担当者
によるオムニバス授業とならざるを得ないが、受講生が聞きっぱなしで終わることのないように、
授業期間中に能動的な学習の時間としてグループ学習による2種類のワークショップを設定した。
このワークショップによって授業内容を振り返るとともに、各授業相互の関連、受講生同士の情報
交換等により、知識の定着と大学生としての生活態度の涵養をはかることとした。
ここでは授業中盤で 2 週に渡って実施した 1 回目のワークショップに焦点を当てて報告する。
2.授業の構成
「分大キャンパスライフ入門」は平成 25 年度教養教育科目の全学共通科目として新設された。
授業内容は大学生として適切な生活をおくることができるように、大学の歴史、大学生と法律との
関連、裁判員制度の概略、キャリア形成入門、環境保護、情報セキュリティの基礎等を内容とした。
このように大学生活全般を扱うので、その内容は多岐に渡り、多くの分野からの授業担当者が必要
となる。そこで、全学教育機構、教務委員会等での協議のもと、各学部で担当を分担し、授業担当
者を学内、学外から選定することとした。全体のとりまとめとワークショップは高等教育開発セン
ターが担当した。
教養科目ハンドブックに記されたシラバスの内容は以下のとおりである。
― 101 ―
2.1 属性
1)名称「分大キャンパスライフ入門」“An Introduction to BUNDAI Campus Life”
2)開講曜限
前学期、水曜日 3 限
3)対象学年
1 年生
4)担当代表者
山下茂(高等教育開発センター長)
2.2 授業のねらい
大学に入ると、とたんに大学生としての自覚や社会人としての自律が求められるほか、学習にお
いても高校までとは違うタイプの学びや学生生活が求められてきます。本授業では、そのような移
行を果たすための機会を提供します。また、この授業は各学部の初年次ゼミ・演習と補完して学ん
でほしい科目でもあり、大分大学の一員、地域の一員、社会の一員であることを意識し、学修や学
生生活を考えてもらう学習を行います。
2.3 具体的な到達目標
・講義で取り上げた学生生活上の課題、問題を分析し、適切な対応法を説明できる。
・学習面での自己管理と自律を具体的な行動で示し、記録をもとに改善点を見いだすことが
できる。
・他者と協調して学び合った経験を有し、そのエピソードを説明することができる。
・所属している学部について、高校生に簡単な説明ができる
2.4
授業計画
1)大学、そして大分大学を知る−これから学ぶ場はどんなところか−
(ガイダンス:科目の意図、学修への案内)
2)学生生活への準備Ⅰ−健康への意識とメンタルヘルスについて−
3)学生生活への準備Ⅱ−学生生活では市民としての自覚を−
4)学生は市民の一員Ⅰ−大学生としての法律−
5)大学生は市民の一員Ⅱ −法と社会参画、裁判員制度−
6)学生は市民の一員Ⅲ −地域的・地球的観点で−
7)学生は市民の一員Ⅳ −イコールパートナーシップ−
8)学生生活上の課題、問題(グループワーク)
9)発表会Ⅰ
10)大学生とキャリア形成 −あなたの学部からの進路は−
11)学修とキャリア形成 −大学におけるキャリア形成には−
12)メディアとの付き合い方 −情報の作られ方とメディアの活用−
13)情報化社会における付き合い方 −モラルとセキュリティへの意識−
14)大分大学があなたを迎えるまで、送り出すまで −キャリアデザイン(学生生活を設計する)−
15)発表会Ⅱ
2.5
時間外学習
・毎回の課題を集約して、あるいは、トピックを取り上げてグループごとにまとめて発表する。
まとめ、発表の準備段階で教員との相談時間を設定する。
2.6
教科書
・定めない。必要な資料は配付します。
2.7
参考書
― 102 ―
・特になし
2.8
成績評価の方法及び評価割合
・課題とレポートを全て提出していることが成績評価の前提条件です。
・欠席した場合、ビデオでの補習が必須です。欠席が 5 回を数えると「不可」となります。
・毎回のポートフォリオの提出(40%、グループ学習レポート(50%)、他者への貢献(10%)
2.9
注意事項
・講義についても課題をポートフォリオなど利用して出題、提出することがあります。
3.授業の実績
3.1
実際に行われた 15 回の授業のテーマを表1に記した。授業担当者と授業内容はシラバス作
成時の計画とは一部異なったので、実績のみを記した。
表1.授業の実績
日
付
「授業内容」講師(敬称略)(所属)
‫ޟ‬ᄢቇߩ⿠Ḯ‫ޔ‬ᯏ⢻‫ޔ‬ᣣᧄߩᄢቇ‫ޠ‬
出席者数
╙1࿁
4 ᦬ 10 ᣣ㧔᳓㧕
╙2࿁
4 ᦬ 17 ᣣ㧔᳓㧕
╙3࿁
4 ᦬ 24 ᣣ㧔᳓㧕
╙4࿁
5 ᦬ 1 ᣣ㧔᳓㧕
╙5࿁
5 ᦬ 8 ᣣ 㧔᳓㧕
╙6࿁
5 ᦬ 15 ᣣ㧔᳓㧕
╙7࿁
5 ᦬ 22 ᣣ㧔᳓㧕
╙8࿁
5 ᦬ 29 ᣣ㧔᳓㧕
೨ඨߩ᝼ᬺߩᝄࠅ㄰ࠅ㧔ᣂ⡞ߩ᭴ᗐ㧕
72 ฬ
╙9࿁
6 ᦬ 5 ᣣ㧔᳓㧕
ᣂ⡞ߩቢᚑߣ⹏ଔ
72 ฬ
╙ 10 ࿁
6 ᦬ 12 ᣣ(᳓)
╙ 11 ࿁
6 ᦬ 19 ᣣ㧔᳓㧕
╙ 12 ࿁
6 ᦬ 26 ᣣ㧔᳓㧕
╙ 13 ࿁
7 ᦬ 3 ᣣ㧔᳓㧕
╙ 14 ࿁
7 ᦬ 10 ᣣ㧔᳓㧕
䊪䊷䉪䉲䊢䉾䊒䇸ᖠ䉂⋧⺣䇹㩷
67 ฬ
╙ 15 ࿁
7 ᦬ 17 ᣣ㧔᳓㧕
䊪䊷䉪䉲䊢䉾䊒䇸᝼ᬺ䈱ᝄ䉍㄰䉍䇹㩷
63 ฬ
ᄢ᎑⺈㧔ᄢಽᄢቇฬ⹷ᢎ᝼㧕
‫ޠࡊ࠶ࠪ࡯࠽࠻࡯ࡄ࡞࡯ࠦࠗޟ‬
ੑችቁን㧔ᄢಽᄢቇฬ⹷ᢎ᝼㧕
‫ޟ‬ቇ↢↢ᵴߢߪᏒ᳃ߣߒߡߩ⥄ⷡࠍ‫ޠ‬
ቝㇺችᅱ 㧔ߚ߃ᴺᓞ੐ോᚲᑯ⼔჻㧕
‫ޟ‬ᄢቇ↢ߣߒߡߩᴺᓞ‫ޠ‬
⍹Ꮉ౏৻㧔ᄢಽᄢቇ⋙੐㧕
‫್ⵙޟ‬ຬ೙ᐲߦߟ޿ߡ‫ޠ‬
ᷰㆻౖⴕ㧔ᄢಽ࿾ᣇⵙ್ᚲೃ੐ᰴᏨᦠ⸥ቭ㧕
‫ޟ‬ቇ↢ߪᏒ᳃ߩ৻ຬ-࿾ၞ⊛࡮࿾⃿⊛ⷞὐߢ-‫ޠ‬
⠀㊁ᔘ㧔ᄢಽᄢቇ೨ቇ㐳࡮ฬ⹷ᢎ᝼㧕
‫ޟ‬ቇஜᐽ߳ߩᗧ⼂ߣࡔࡦ࠲࡞ࡋ࡞ࠬߦߟ޿ߡ‫ޠ‬
⮮↰㐳ᄥ㇢㧔ᄢಽᄢቇᢎ᝼଻ஜ▤ℂ࠮ࡦ࠲࡯㐳㧕
‫ޟ‬዁᧪ߩᧂ᧪੍ᗐ࿑ߎߘࠠࡖ࡝ࠕᒻᚑߩ╙৻ᱠ‫ޠ‬
᳓㊁㓷⟤㧔ᄢಽᄢቇቇ↢࡮ࠠࡖ࡝ࠕ㐿⊒⺖⺖㐳㧕
‫ޟ‬ᄢቇߦ߅ߌࠆࠠࡖ࡝ࠕᒻᚑߦߪ‫ޠ‬
ਛᎹᔘት㧔ᄢಽᄢቇ㜞╬ᢎ⢒㐿⊒࠮ࡦ࠲࡯ᢎ᝼㧕
䇸ᖱႎ䈱૞䉌䉏ᣇ䈫䊜䊂䉞䉝䈱ᵴ↪ᴺ䇹㩷
ᷡ↰ㅘ䋨ᄢಽวหᣂ⡞ၫⴕᓎຬ✬㓸ዪ⛔ว✬㓸㐳䋩㩷
䇸ᖱႎൻ␠ળ䈮䈍䈔䉎ઃ䈐ว䈇ᣇ䇹㩷
৾᪯㤗⴩ሶ䋨䊊䉟䊌䊷䊈䉾䊃䊪䊷䉪␠ળ⎇ⓥᚲਥછ䋩㩷
― 103 ―
73 ฬ
38 ฬ
63 ฬ
73 ฬ
71 ฬ
72 ฬ
71 ฬ
72 ฬ
71 ฬ
69 ฬ
71 ฬ
毎回の授業では、学生たちが講師の話を聞きっぱなしで終わることのないように、授業の終了前
に 10 から 15 分のライティングを設定した。ライティングの課題は講師から出題されることもあ
るが、そうでない場合には授業の感想とした。このライティングの効果であろうか、毎回の学生の
出席状況は良好であった。第 2 回の授業に限り出席者数が激減しているが、当日は学生の健康診断
があり授業に出席できなかった学生が多数いたことによる。欠席した学生には、授業のオンデマン
ドビデオを視聴した後に授業後のライティングを Web から提出させることで補講とした。
3.2
ワークショップ1「新聞作成のグループワーク(5 月 30 日・6 月 5 日)」
1)ワークショップの理念
この授業は、毎回授業担当者が入れ替わるオムニバスの授業である。その授業内容は、学生がよ
り良い学生生活を送ることが出来るよう一貫したテーマをもって講義が行われるが、学生がそれを
自覚できるかどうかは講義だけでは不十分であると考えられる。そこで、これらの授業内容を学生
が自分自身の課題として把握する作業が必要となると考え、その仕掛けを構想した。このとき、単
純に授業を振り返るだけでは学習効果は低いと考え、学生が活動しながら復習が出来る授業デザイ
ンとした。すなわち、学生がそれぞれの授業の核心部分を考察するとともに、それを第三者に伝え
ること、また同じ授業内容でも人によって受け取り方が異なる等、自分以外の受け取り方を知り、
その上で知識や考え方をグループ間で共有すること、そしてそれを表現することをワークショップ
での課題とした。
今回は、「虚構新聞の作成」を課題とし、第 1 回から第 7 回までの授業内容から架空(虚構)の
記事を考え、それを各グループでまとめ、各グループ模造紙一枚の新聞を作成する作業により、授
業を振り返ること、共同作業によりコミュニケーション能力の涵養をはかることとした。
第 1 回から第 7 回までの授業の内容を抽象的に記憶するだけでは、生活に活用できる知恵とはな
らない。講義内容はいずれも学生生活上の話題をもとに話が進められるが、ここで得た知識を活用
することで理解が深まる。このとき、学習した知識や理論をもとに、インターネットや新聞等で関
連する記事を検索しまとめるだけでは、「分かったつもり」の状態にとどまってしまう。そこで、
抽象的な授業内容を具体的な生活の場面に即して理解するために、架空の記事を作ることで何処が
講義のポイントなのかを探求できる活動とした。
このワークショップでは、以下の 4 つの能力を身につける、または伸ばす、定着させることを意
図した。
①情報発信能力:制限の応じて適切に情報を選択し、加工し、表現できる。
②コミュニケーション能力:複数の意見を建設的に調整するとともに、質の高い成果へと他者を
誘導できる。
③物語創作能力:多様な視点で物事を見つめ、独創的で魅力あるストーリーを作成できる。
④各講義の理解力:これまでの講義を振り返り、重要点を確実に自分のものとすることができる。
2)ワークショップの構造
題材となる授業の一覧は第 1 回から第 7 回までの授業である。以下のとおりである。作成作業は、
第 8 回、第 9 回の授業時間で実施し、ワークショップのアンケート調査は第 9 回の授業終了時に
実施した。
― 104 ―
表2.グループワーク当日のスケジュール
第 1 日(5 月 29 日)
備考
第 2 日(6 月 5 日)
備考
13:10
グループ分け
グループリスト
13:10
準備
主張すべきポ
活動の説明
表示
(紙面の確定)
イントの整理
ワールドカフェ
他グループの
13:15
活動の説明
13:25
自己紹介
13:25
13:30
編集局立ち上げ
13:35
これまでの授業の振り
印象的なこと、
返り
感想を各自発
アイスブレーク
情報収集
13:35
表させる
13:50
編集会議Ⅰ
誰が何を書く
記事分担
か調整作業
カット割り
済み次第、個
13:50
他グループの情報を共
移動
有
情報共有と紙
面の仕上げ
人作業
14:05
14:10
調査
個人作業
グループでの
を他グループと比較検
意見交換
討
執筆活動
14:20
14:30
自分のグループの作品
編集会議Ⅱ
宿題の分担決
グループ内の情報共有
め
14:30
自グループの作品を
個人で書かせ
自己評価(個人作業)
る
総括
全体の講評
執筆記事の分担確認
(宿題)
14:40
14:40
3)ワークショップ当日の概要
上記の表2に示した全体の流れを新聞作成の観点からまとめると以下のようになる。
①第 1 日
・編集部の立ち上げ(メンバーの自己紹介)
グループ構成は学部と学年を考慮して、教員が振り分けた)
・記事の担当(これまでの講義内容から)
教員から虚構新聞についての説明。また、新聞の構成についても実物を参照し説明。
授業を振り返り、誰がどの授業をもとにして記事を作成するのか分担を決める。
・素案記事の作成(編集会議での説明用に個人で作業)
・編集会議(レイアウトの決定)
記事は各自の宿題とするため、それぞれの記事のレイアウトを決め、その型紙を持って帰る。
― 105 ―
ԙ╙ 2 ᣣ
࡮ઁߩᣂ⡞␠ߣߩᗧ⷗੤឵㧔หಽ㊁ߩ⸥੐㧕
ࡢ࡯࡞࠼ࠞࡈࠚᒻᑼߢ‫ߩࡊ࡯࡞ࠣߩઁޔ‬ᣂ⡞ߩౝኈࠍข᧚ߒ‫ޔ‬ฦ⥄ߩࠣ࡞࡯ࡊߦᜬߜᏫࠅႎ๔‫ޕ‬
࡮⸥੐ߩㅪ⚿㧔ᣂ⡞ߩቢᚑ㧕
࡮ᗧ⷗੤឵ߩᖱႎ౒᦭㧔✬㓸ㇱߦߡ㧕ฦࠣ࡞࡯ࡊߢ⥄ࠄߩᣂ⡞ߩᬌ⸛
࡮⹏ଔ㧔೨ᣂ⡞ߩ⷗Ყߴ㧕
ቢᚑߒߚᣂ⡞ࠍࠦࡇ࡯ߒฦࠣ࡞࡯ࡊߦ㈩Ꮣߔࠆ‫ޕ‬
࡮ࠦࡦ࠹ࠬ࠻࡮᝼⾨ᑼ
ฦࠣ࡞࡯ࡊ 2 ␿ࠍᜬߜ‫ߩࡊ࡯࡞ࠣߩઁޔ‬ᣂ⡞ߦᛩ␿ߒ‫ޔ‬ᓧ␿ᢙߢ㗅૏ࠍ᳿߼ࠆ‫ޕ‬ᛩ␿ߪࠢ࡝࠶ࠞ
࡯ࠍ૶޿‫ߩߘޔ‬႐ߢᛩ␿ߣ㓸⸘ߔࠆ‫ޕ‬਄૏ 2 ࠣ࡞࡯ࡊߦ໡ຠࠍ⿅๒‫ޕ‬
୘ੱ⾨ߪ‫ޔ‬୘ੱߩ⸥੐ࠍኻ⽎ߦᢎຬߦࠃࠆㆬ⠨ߢ⠉ㅳߦ⊒⴫ߒ‫ޔ‬਄૏ 8 ੱߦ⾨ຠࠍ⿅๒ߒߚ‫ޕ‬
࿑㧝㧚ో૕߳ߩ⺑᣿
࿑㧞㧚✬㓸ળ⼏
࿑㧟㧚⚕㕙ߩ૞ᚑ
࿑㧠㧚⴫ᓆᑼ
4)ࡢ࡯࡚ࠢࠪ࠶ࡊߩ⹏ଔ㧔ฃ⻠↢߳ߩࠕࡦࠤ࡯࠻⺞ᩏߩ⚿ᨐ㧕
੹࿁ߩࡢ࡯࡚ࠢࠪ࠶ࡊߦߟ޿ߡ‫ޔ‬ᣂ⡞ߩ૞ᚑ૞ᬺߦኻߔࠆශ⽎‫ޔ‬ฦ⥄ߩ૞ᬺ߳ߩข⚵⁁ᴫ‫ޔ‬෸߮
૞ᬺో૕߳ߩᗵᗐࠍ‫⺞ߢ࠻࡯ࠤࡦࠕޔ‬ᩏߒߚ‫ޕ‬૞ᚑ૞ᬺߦኻߔࠆශ⽎ߦߟ޿ߡߪ‫ޟ‬ᒝߊߘ߁ᕁ߁‫ޠ‬
ࠍ 5 ὐ‫ޔ‬એਅ‫߁ߘ߿߿ޟ‬ᕁ߁‫ޠ‬4 ὐ‫ޠ޿ߥ߃⸒߽ߣࠄߜߤޔ‬3 ὐ‫ޔ‬
‫߁ߘࠅ߹޽ޟ‬ᕁࠊߥ޿‫ޠ‬2 ὐ‫ޔ‬
‫ోޟ‬
ߊߘ߁ᕁࠊߥ޿‫ޠ‬1 ὐߣߒߡ‫ޔ‬ട㊀ᐔဋߣಽᢔࠍ▚಴ߒߚ‫ޕ‬૞ᬺో૕߳ߩᗵᗐߦߟ޿ߡߪ‫ޔ‬4 ߟߩ
ⷰὐ߆ࠄߩ⥄↱⸥ㅀߣߒߚ‫ޕ‬
ࠕࡦࠤ࡯࠻ߩ⾰໧㗄⋡ߣߘߩ⚿ᨐࠍએਅߦ␜ߒߚ‫ޕ‬
― 106 ―
Ԙ⾰໧㗄⋡㧝‫⯯ޟ‬᭴ᣂ⡞ߩ૞ᚑ૞ᬺߢ‫ޔ‬ᗵߓߚ߹߹ࠍ╵߃ߡਅߐ޿‫ޠޕ‬
࡮࿁╵
⴫㧟㧚ᣂ⡞૞ᚑ૞ᬺߩශ⽎
ਅ૏ߩ⾰໧㗄⋡
ᐔဋ
ಽᢔ
㧝㧕 ᝼ᬺౝኈࠍᝄࠅ㄰ࠆ⦟޿ᯏળߛߞߚ
4.1
0.81
㧞㧕 ᝼ᬺౝኈߩᄙ᭽ߥ⸃㉼ࠍ⍮ࠆߎߣ߇ߢ߈ߚ
4.2
0.67
㧟㧕 ࠺ࠖࠬࠞ࠶࡚ࠪࡦߦ⌀೶ߦขࠅ⚵ࠎߛ
4.2
0.46
㧠㧕 ޽ߥߚߩ⊒⸒ߪࠣ࡞࡯ࡊᵴേߩᣇะᕈࠍ᳿߼ࠆߩߦ⽸₂ߒߚ
3.6
0.76
㧡㧕 ࠣ࡞࡯ࡊࡢ࡯ࠢࠍᭉߒ߻ߎߣ߇಴᧪ߚ
4.4
0.36
ԙ⾰໧㗄⋡㧞‫੹ޟ‬࿁ߩᣂ⡞⸥੐ߩ૞ᚑ૞ᬺߦߟ޿ߡ⡞߈߹ߔ‫⸥ޕ‬੐ࠍ૞ᚑߔࠆߚ߼ߦ‫ޔ‬᝼ᬺએᄖߢ
⾌߿ߒߚᤨ㑆㧔✚ᤨ㑆ᢙ㧕ߪߤߩߊࠄ޿ߢߔ߆‫ޠޕ‬
࡮࿁╵ߩᐔဋ୯ ⚂ 83.5 ಽ
Ԛ⾰໧㗄⋡㧟‫⾗ߩࠇߙࠇߘޟ‬ᢱࠍ⷗ߚᤨ㑆ߪߤߩߊࠄ޿ߢߔ߆‫ޠޕ‬
࡮࿁╵ ⴫㧠ߩߣ߅ࠅ‫ޕ‬
⴫㧠㧚㑛ⷩᤨ㑆
㨍㧕
Web ਄ߩ⸥੐
( 16.7
㨏㧕
ᣂ⡞㧔⚕ᇦ૕㧕
(
)ಽߊࠄ޿
6.3㩷 )ಽߊࠄ޿
㨎㧕 ᧄ
( 2.1 )ಽߊࠄ޿
㨐㧕 ⻠⟵⾗ᢱ
( 19.2㩷)ಽߊࠄ޿
̪࿁╵ߩਥߥ߽ߩߪ a ߣ d ߛߌߩ⸥౉ߢ‫ޔ‬b ߣ㨏ߪ߶ߣࠎߤή࿁╵‫ޕ‬
ԛ⾰໧㗄⋡㧠‫ޟ‬᝼ᬺᤨ㑆એᄖߦ‫ߩࡊ࡯࡞ࠣޔ‬ㅪ⛊ࠍߣࠅ޽޿߹ߒߚ߆‫ޠޕ‬
࡮࿁╵
ขߞߚ㧔11㧕
ψㅪ⛊ߩᣇᴺߪ㧦ࠤ࡯࠲ࠗ࡮ࠬࡑࡎ㧔10 ઙ 㧕‫ޔ‬ኻ㕙㧔1 ઙ 㧕㧦ⶄᢙ࿁╵น
Ԝ⾰໧㗄⋡㧡‫੹ޟ‬࿁ߩᣂ⡞૞ᚑ૞ᬺߦߟ޿ߡ‫ޔ‬એਅߩ ߟߩⷞὐ߆ࠄ޽ߥߚߩᗵᗐࠍᦠ޿ߡਅߐ޿‫ޠޕ‬
ⷰὐߪᰴߩ 4 㗄⋡㧔ᖱႎ⊒ା⢻ജ‫⺆‛ޔ‬ഃ૞⢻ജ‫ࡦ࡚ࠪ࡯ࠤ࠾ࡘࡒࠦޔ‬⢻ജ‫ޔ‬ฦ⻠⟵ߩℂ⸃ജ㧕
࡮࿁╵㧔ᖱႎ⊒ା⢻ജ㧕ᛮ☴
ਈ߃ࠄࠇߚ⺖㗴ߦኻߒߡ‫⥄ޔ‬ಽߩ⠨߃ࠍ߹ߣ߼ᣂ⡞⸥੐ߣ޿߁ᒻߦߒߥߌࠇ߫ߥࠄߥ߆ߞߚߩߢ‫ޔ‬
⊒ାߔࠆജ߇ᔅⷐߛߣᗵߓߚ‫ޕ‬
⥄ಽߢ⸥੐ࠍ߹ߣ߼ߡ‫ޔ‬ಽ߆ࠅ߿ߔߊવ߃ࠆߚ߼ߩ᭴ᚑࠍ⠨߃ࠆߎߣ߇ߢ߈ߚ‫ޕ‬
ߺࠎߥߦᕁ޿಴ߒߡ߽ࠄ߁ߚ߼ߦ⸥੐߃ࠄ߮ࠍ߇ࠎ߫ߞߚ‫ޕ‬
⥄ಽߩᕁߞߡ޿ࠆߎߣࠍ⺒ߺᚻߦ⷗ߡ߽ࠄ߁ࠃ߁ߦᦠߊᦠ߈ᣇߪᗧᄖߣ㔍ߒ߆ߞߚߢߔ‫ޕ‬
޽߹ࠅ਄ᚻߦᗧ⷗ࠍવ߃ࠆߎߣ߇ߢ߈ߥ߆ߞߚ‫ޕ‬
⥄ಽߩᗧ⷗߿⡞޿ߡ߈ߚߎߣࠍઁੱߦવ߃ࠆߎߣߪ㔍ߒ޿ߣᕁߞߚ‫ޕ‬
⥄ಽߩવ߃ߚ޿ߎߣࠍᦠߊߣ޿߁ߎߣߪ㔍ߒ߆ߞߚ‫ޕ‬
⥄ಽ߇ᜬߞߡ޿ࠆᖱႎࠍ⊒ାߔࠆߎߣ߇ߢ߈ߚ‫ޕ‬
Web ߿⻠⟵ߩ⾗ᢱࠍߺߡߘࠇࠍߤ߁વ߃ࠆ߆㧔⯯᭴ߔࠆ߆㧕㗡ࠍ૶޿‫⸥ޔ‬੐ߦߔࠆߎߣ߇ߢ߈ߚ‫ޕ‬
ੱߦᖱႎࠍવ߃ࠆߣ߈ߪ⥄ಽߦ⍮⼂߇ߥ޿ߣᦠߌߥ޿ߎߣ߇ࠃߊࠊ߆ߞߚ‫ޕ‬
― 107 ―
૗ࠍߤ߁ᦠߌ߫ಽ߆ࠅ߿ߔߊ߹ߣ߹ࠆߩ߆ࠍ⠨߃ࠆߎߣ߇ߢ߈߹ߒߚ‫ޕ‬
⥄ಽߩ⠨߃ߡ޿ࠆߎߣࠍ߁߹ߊવ߃ࠆߩߪ㔍ߒ߆ߞߚ߇‫ޔ‬⠨߃ߡ޿ߊਛߢ‫ޔ‬ዋߒߢߪ޽ࠆ߇⢻ജ߇
㙃ࠊࠇߚߣᕁ߁‫ޕ‬
ߚߊߐࠎߩᖱႎࠍ෼㓸ߔࠆߎߣ߇ߢ߈‫ޔ‬ᓎߦ┙ߞߚ‫ޕ‬
વ߃ߚ޿ߎߣߪ޽ࠆ⒟ᐲᱜ⏕ߦવ߃ࠄࠇߚ‫ޕ‬
⋧ᚻߦ૗ࠍવ߃ࠆߴ߈ߥߩ߆ࠍ⠨߃ࠆ⸠✵ࠍߔࠆ⦟޿ᯏળߦߥߞߚ‫ޕ‬
࡮࿁╵㧔‛⺆ഃ૞⢻ജ㧕ᛮ☴
⺖㗴ࠍਈ߃ࠄࠇ‫ޔߢߩߚߞߛߌߛࠆߔࡘࠫ࡯ࡑࠝࠍࠇߘޔ‬ഃ૞ߔࠆߣ޿߁ᗵߓߢߪߥ߆ߞߚ‫ޕ‬
⦡ࠎߥࠕࠗ࠺ࠕ߇޽ࠆࠎߛߥߣᗵᔃߒߚ‫ޕ‬
޿߆ߦઁߩੱ߇⷗ߡ‫ᧄޔ‬ᒰߣᕁࠊࠇࠆࠃ߁ߥ⸥੐ࠍ૞ࠇࠆࠃ߁ߦദ߼ߚ‫ޕ‬
⑳ߪ੹࿁ߩࠣ࡞࡯ࡊࡢ࡯ࠢߢߪ‫ޔ‬㗡ࠍ߆ߚߊߖߕߦ⥄↱ߥ⊒ᗐߢᣂ⡞૞ᚑ߇ߢ߈ߚߣᕁ޿߹ߔ‫ޕ‬
ᗧᄖߣཐߩ⸥੐ࠍᦠߊߩߪ߻ߕ߆ߒ޿ߣᕁߞߚ‫ޕ‬
޿߆ߦઁߩੱ߇⷗ߡ‫ᧄޔ‬ᒰߣᕁࠊࠇࠆࠃ߁ߥ⸥੐ࠍ૞ࠇࠆࠃ߁ߦദ߼ߚ‫ޕ‬
ജ߇ߟ޿ߚ᳇߇ߔࠆ‫ޕ‬
ߪߓ߼ߪᚭᖺߞߚ߇‫⥄ޔ‬ಽߢ⹤ࠍ૞ࠅ਄ߍࠆߎߣߦ߅߽ߒࠈߐࠍᗵߓߚ‫ޕ‬
৻߆ࠄ‛⺆ࠍ૞ࠅ਄ߍࠆߎߣߪ㔍ߒ߆ߞߚ߇ᭉߒߺߥ߇ࠄഃࠆߎߣ߇ߢ߈ߚ‫ޕ‬
㕙⊕޿⸥੐ࠍ⠨߃ࠆߩ߇㔍ߒ߆ߞߚ‫ޕ‬
⥄ಽߢ‛⺆ࠍ૞ࠆߩߪߣߡ߽㔍ߒ߆ߞߚ‫ޕ‬
ߺࠎߥታ㓙ߩߎߣߩࠃ߁ߥ⸥੐ߛߞߚ‫ޕ‬
ཐߩ⸥੐ࠍ޿߆ߦᧄᒰߩ⸥੐ߦߥࠆ߆ࠍ⠨߃ࠆߎߣߢ‫ޔ‬㕙⊕߆ߞߚߢߔ‫ޕ‬
࡮࿁╵㧔ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ⢻ജ㧕ᛮ☴
઀੐ߩഀࠅᝄࠅ߿ࠕࠗ࠺ࠕࠍ಴ߔ㓙ߦࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ߇ᔅⷐߛߞߚ‫ޕ‬
ᒝ೙⊛ߦࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦࠍขࠄߖࠄࠇࠆߚ߼‫ޔ‬ౝะ⊛ߥੱߦߪࡊ࡟࠶ࠪࡖ࡯ߦߥࠆ‫ޕ‬
޽߹ࠅหߓࠣ࡞࡯ࡊߩੱߣวࠊߥ߆ߞߚ߇‫߽ߣੱߚߞ޿߁ߘޔ‬ઃ߈วࠊߥߌࠇ߫ߥࠄߥ޿ߣ޿߁ᗧ
๧ߢߪ⦟߆ߞߚ‫ޕ‬
หߓ᝼ᬺࠍฃߌߡ޿ߡ߽ቇㇱ߇㆑ߞߚࠅ‫ޔ‬หߓቇㇱߢ߽⍮ࠄߥ޿ੱߣ੤ᵹߢ߈ߡ⦟߆ߞߚ‫ޕ‬
޽߹ࠅⓍᭂ⊛ߦ⊒⸒ߢ߈ߥ߆ߞߚ‫ޕ‬
߽ߞߣߣࠆߴ߈ߛߣᕁߞߚ‫ޕ‬
หߓ⃰ߢ࡟ࠗࠕ࠙࠻߿ᜂᒰࠍ᳿߼ࠆਛߢࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦ⢻ജ߇⏴ߌ߹ߒߚ‫ޕ‬
਎㑆⹤ߔࠆߩ‫ޔ‬㔍ߒ޿ߢߔ‫ޕ‬
࡮࿁╵㧔ฦ⻠⟵ߩℂ⸃ജ㧕ᛮ☴
ߘࠇߙࠇᝄࠅ㄰ࠅߥ߇ࠄ૗ࠍᦠߊ߆᳿߼ߚߩߢℂ⸃ߪᷓ߹ߞߚ‫ޕ‬
ฦ⻠⟵ߩౝኈࠍ߰߹߃ߡ⸥੐ࠍᦠ޿ߡ߽‫ޔ‬ਛߦߪ㑐ଥߩߥ޿ࡀ࠲ࠍᦠߊੱ߽޿ߚߚ߼‫ޔ‬ඨಽ⒟ᐲߩ
ℂ⸃ߛߞߚ‫ޕ‬
߿߿ᔓࠇ߆ߌߡ޿߹ߒߚ߇ߘࠇߙࠇߩ⻠⟵ࠍᝄࠅ㄰ࠆ޿޿ᯏળߣߥࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬
੹࿁ߩ᝼ᬺߢ੹߹ߢߩౝኈࠍᝄࠅ㄰ࠆߎߣ߇ߢ߈ߡ⦟߆ߞߚ‫ޕ‬
⾗ᢱࠍ߽ࠄߞߡ߽ߘߩ႐ߢߒ߆⷗ߥ߆ߞߚߌߤ‫⾗ޔ‬ᢱࠍ⷗⋥ߔ⦟޿ᯏળߦߥߞߚ‫ޕ‬
⸥੐ߦߟ޿ߡᝄࠅ㄰ࠆߎߣߢᣂߚߦ⺞ߴ‛ࠍߒߚࠅߣℂ⸃ࠍᷓ߼ߚ‫ޕ‬
ߒߞ߆ࠅߒߡ޿ߚੱ߇޿ߚߩߢࠊ߆ߞߚ㧍
― 108 ―
自分の担当記事の講義だけでなく、他の人の記事の講義も改めて理解できた。
⑥次回のグループワークに向けての学生からの提案
もっと長い時間を取って欲しかった。
もう少し時間を取ることで班の人たちとのコミュニケーションがとれたと思います。
もっとゆっくり時間を取ること。何をするにも時間が無くてバタバタでした。
あらかじめ学年を書いてくれてないと話しかけづらい。
今度はもっと進行をスムーズにしてほしい。少しグダクダになって時間ギリギリになっていたから。
時間の配分。世間話の時間を作る。
グループの時間がもう少しあれば良いと思った。
連絡をとり合う場を用意する。
時間の管理をもう少し正確にした方がいいと思った。
もう少し話し合いの場をつくるべきだった。
時間があればあるほど考えが深まっていくと思う。
もっと多くグループで話す時間が欲しい。
2 時間でやるのは無理だと思います。
グループのメンバーが、それぞれ違う学部の人になるようにする。
授業中に作業の時間を入れてほしかった。
4.授業「第 1 回グループワーク」のまとめと今後に向けての課題
授業の振り返りのために「虚構新聞」を作成することは、授業内容を確認するためには効果的で
あった。授業のまとめだけを課題にすると、学生は通り一遍の抜き書きで文章を作成するだけにと
どまりがちであるが、今回のような記事にするためには、内容を一旦頭に入れた上で新たな文章を
作成しなければならない。また、文章も自分で作成しなければならないので、的確な表出のために
も、内容の理解が必要となることも、効果の一つとしてあげられる。
コミュニケーションの取り方については、個人的な偏りがあった。学生からはうまくいかなかっ
たとの評価が多かったが、リーダーシップのとれる学生がいたことも確かである。1 年生の協同学
習として、自分の弱点が認識できたこと、参考とすべき人物像が得られたのであれば、今後の大学
での学修に一つの指針を与える意味でも有益であろう。
授業の進行に関しては、時間不足の声が多かった。進行する教員にとっても今回の授業は負荷の
多いものであった。しかし、その解決のために授業時間を多くすることが、必ずしも正解であると
は考えていない。グループ学習において、目標を明確にし効率的に作業を遂行することも必要なス
キルである。授業の準備不足は今後の課題とするが、単純な作業時間の増加は考えていない。
授業時間外の学習が、今回の授業をデザインする上での大きな課題であった。学生の様子からは
十分に達成できたとは言えないものの、宿題をきちんと仕上げてきた学生もいたので、今後、より
多くの学生の取組を促すために、課題の出し方等について検討すべきであると考えている。
本授業を進めるにあたり、各学部の協力教員の先生方、講師の方々、及び学生支援課及び図書館
のみなさまに多大なご協力、ご支援を頂きました。ここに深く感謝の意を表します。
― 109 ―
⾗ᢱ㧦⺞ᩏ↪⚕ ᣂ⡞૞ᚑߩࠣ࡞࡯ࡊࡢ࡯ࠢ㧔 ᦬ ᣣޯ ᦬ ᣣ㧕ࠍᝄࠅ㄰ߞߡ
㧔 㧕ቇㇱ ቇ↢⇟ภ㧔 㧕 ᳁ฬ㧔 㧕
1.虚構新聞の作成作業で、感じたままを
答えて下さい。
1)授業内容を振り返る良い機会だった
5・・・4・・・3・・・2・・・1
2)授業内容の多様な解釈を知ることができた
5・・・4・・・3・・・2・・・1
3)ディスカッションに真剣に取り組んだ
5・・・4・・・3・・・2・・・1
4)あなたの発言はグループ活動の方向性を
5・・・4・・・3・・・2・・・1
決めるのに貢献した
5・・・4・・・3・・・2・・・1
5)グループワークを楽しむことが出来た
2.今回の新聞記事の作成作業について聞きます。
1)記事を作成するために、授業以外で費やした時間(総時間数)はどのくらいですか。
(
)分くらい
2)それぞれの資料を見た時間はどのくらいですか。
a) Web 上の記事
(
)分くらい
b)
本
(
)分くらい
c) 新聞(紙媒体) (
)分くらい
d)
講義資料
(
)分くらい
3)授業時間以外に、グループの連絡をとりあいましたか。
(該当する(
取った(
)
取らなかった(
)の中に○をつけて下さい)
)
→連絡の方法は:ケータイ・スマホ(
)
、対面(
):複数回答可
3.今回の新聞作成作業について、以下の 4 つの視点からあなたの感想を書いて下さい。
【情報発信能力】
【物語創作能力】
【コミュニケーション能力】
【各講義の理解力】
4.次回のグループ学習を、より効果的な学びの場とするための提案を一つ以上書いて下さい。
― 110 ―
大分大学高等教育開発センター紀要 第 6 号
発 行 平成26 年3月
編 集 大分大学高等教育開発センター
〒870-1192 大分市大字旦野原700番地
TEL&FAX(097)
554-8509
http: //www.he.oita-u.ac.jp/
Fly UP