...

請求項1 - Questel

by user

on
Category: Documents
96

views

Report

Comments

Transcript

請求項1 - Questel
JP 5380465 B2 2014.1.8
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I−A):
【化1】
10
[式中:
X3は、Nであり;
X4は、NまたはCR3であり;
X5は、−CR4=CR5−であり;
R3は、Hであり;
R4は、Hであり;
R5は、ハロゲン、−C(O)OR7、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12
20
(2)
JP 5380465 B2 2014.1.8
)、−N(R11R12)、−N(R9)2、−NHN(R9)2、−SR7、−(CH
7
2)nOR
、−(CH2)nR7、−LR10、−OLR8、−OLR10、C1−C
6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、
C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−
C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R
5
のC1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8
アルキニル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリ
ール、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、
ハロゲン、−CN、−NO2、−R7、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、
−C(O)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)
10
10
)2、−OP(O)(OR10)2、−C(O)N(R9)2
2、−P(O)(OR
8
、−S(O)2R 、−S(O)R8、−S(O)2N(R9)2、および−NR9S(
O)2R8から独立して選択される1∼3個の置換基で置換されていてもよく;
各Lは、独立して、結合手、−(O(CH2)m)t−、C1−C6アルキル、C2−
C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンから選択され、ここで、LのC1−C6
アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンは、各々、ハロゲン、
−R8、−OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)
10
)2、および−OP(O)(OR10)2から独立して選択さ
2、−P(O)(OR
れる1∼4個の置換基で置換されていてもよく;
R7は、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル
20
、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C
8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、およびC3−C8ヘテ
ロシクロアルキルから選択され、ここで、R7のC1−C6アルキル、アリール、ヘテロ
アリール、C3−C8シクロアルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアル
キル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハ
ロアルコキシ、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、1∼3個のR13基
で置換されていてもよく、各R13は、独立して、ハロゲン、−CN、−LR9、−LO
R9、−OLR9、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、−LOR8、
−OLR8、−LSR8、−LSR10、−LC(O)R8、−OLC(O)R8、−L
C(O)OR8、−LC(O)R10、−LOC(O)OR8、−LC(O)NR9R1
1
9
、−LC(O)NR
R
8
9
、−LN(R
)2、−LNR
9
−LC(O)N(R
8
)2、−LS(O)2R
8
)2、−OLS(O)2N(R
、−LNR
、−LS(O)R
30
R
10
、
、−LC(O)NR
8
、−LNR
9
9
8
9
C(O)R
8
R
8
9
OH、−LNR
9
C(O)OR
、−LS(O)2N(R9
)2、LNR
9
S(O)2R8、−LC(O)NR9L
N(R9)2、−LP(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)2、−LP(O)
(OR10)2および−OLP(O)(OR10)2から選択され;
各R8は、独立して、H、−CH(R10)2、C1−C8アルキル、C2−C8アル
ケン、C2−C8アルキン、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C
6ヘテロアルキル、C3−C8シクロアルキル、C2−C8ヘテロシクロアルキル、C1
−C6ヒドロキシアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから選択され、ここで、R8
40
のC1−C8アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロア
ルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、
C2−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキルおよびC1−C6ハロ
アルコキシは、各々、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−
OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR11R12、−OR10、−C(O)N
R11R12、−C(O)NR11OH、−S(O)2R11、−S(O)R11、−S
(O)2NR11R12、−NR11S(O)2R11、−P(O)(OR11)2、お
よび−OP(O)(OR11)2から独立して選択される1∼3個の置換基で置換されて
いてもよく;
各R9は、独立して、H、−C(O)R8、−C(O)OR8、−C(O)R10、−
50
(3)
JP 5380465 B2 2014.1.8
C(O)OR10、−S(O)2R10、−C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアル
キルおよびC3−C6シクロアルキルから選択されるか、または各R9は、独立して、N
と一緒に結合して、C3−C8ヘテロシクロアルキルを形成するC1−C6アルキルであ
り、ここで、C3−C8ヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される付加
的なヘテロ原子を含有していてもよく、R9のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロア
ルキル、C3−C6シクロアルキル、またはC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々
、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、
−C(O)OR11、−NR11R12、−C(O)NR11R12、−C(O)NR1
1
OH、−S(O)2R11、−S(O)R11、−S(O)2NR11R12、−NR
11
S(O)2R11、−P(O)(OR11)2、および−OP(O)(OR11)2
10
から独立して選択される1∼3個の置換基で置換されていてもよく;
各R10は、独立して、アリール、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシク
ロアルキルおよびヘテロアリールから選択され、ここで、アリール、C3−C8シクロア
ルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R8
、−OR8、−LR9、−LOR9、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR9
CO2R8、−CO2R8、−C(O)R8および−C(O)N(R9)2から選択され
る1∼3個の置換基で置換されていてもよく;
R11およびR12は、独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキ
ル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、
およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R11およびR12のC
20
1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘ
テロアリール、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は
、各々、ハロゲン、−CN、R8、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C
(O)OR8、−N(R9)2、−NR8C(O)R8、−NR8C(O)OR8、−C
(O)N(R9)2、C3−C8ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R8、−S(O)
9
)2、−NR9S(O)2R8、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハ
2N(R
ロアルコキシから独立して選択される1∼3個の置換基で置換されていてもよく;
またはR11およびR12は、各々独立して、C1−C6アルキルであり、それらが結
合するN原子と一緒になって結合して、N、OおよびSから選択される付加的なヘテロ原
子を含有していてもよい、置換されていてもよいC3−C8ヘテロシクロアルキル環を形
30
成し;
環Aは、フェニルまたはピリジルであり、ここで、環Aのフェニルおよびピリジル基は
、1∼3個のRA基で置換されていてもよく、ここで、各RAは、独立して、−R8、−
R7、−OR7、−OR8、−R10、−OR10、−SR8、−NO2、−CN、−N
(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR9C(S)R8、−NR9C(O)N(R9
)2、−NR9C(S)N(R9)2、−NR9CO2R8、−NR9NR9C(O)R
8
、−NR9NR9C(O)N(R9)2、−NR9NR9CO2R8、−C(O)C(
O)R8、−C(O)CH2C(O)R8、−CO2R8、−(CH2)nCO2R8、
−C(O)R8、−C(S)R8、−C(O)N(R9)2、−C(S)N(R9)2、
−OC(O)N(R9)2、−OC(O)R8、−C(O)N(OR8)R8、−C(N
8
OR
8
)R
、−S(O)2R
8
、−S(O)3R
8
40
9
、−SO2N(R
)2、−S(O
)R8、−NR9SO2N(R9)2、−NR9SO2R8、−P(O)(OR8)2、
−OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、
−N(OR8)R8、−CH=CHCO2R8、−C(=NH)−N(R9)2、および
−(CH2)nNHC(O)R8から選択され;
nは、各場合において独立して、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
各mは、独立して、1、2、3、4、5および6から選択され、および
tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
50
(4)
JP 5380465 B2 2014.1.8
化合物が、式(X−A):
【化2】
10
で示される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
化合物が、式(XI):
【化3】
20
で示される構造を有する、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
化合物が、式(XIII):
【化4】
30
で示される構造を有する、請求項1∼3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
R5が、−C(O)OR7、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(
11
R
R
12
)、−N(R
9
)2、−NHN(R
9
)2、−LR
10
40
、−OLR
8
、−O
LR10、−SR7、−(CH2)nR7、−(CH2)nOR7、−C1−C6アルキ
ル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニルおよびC1
−C6アルコキシから選択され、ここで、R5のC1−C6アルキル、C1−C6ハロア
ルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニルおよびC1−C6アルコキシ基が
、各々、ハロゲン、−CN、−R7、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−
C(O)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2
、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−C(O)N(R9)2、
−S(O)2R8、−S(O)2N(R9)2、および−NHS(O)2R8から独立し
て選択される1∼3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1∼4のいずれか1項に
50
(5)
JP 5380465 B2 2014.1.8
記載の化合物。
【請求項6】
R5が、−C(O)OR7、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(
R11R12)、−N(R9)2、−NHN(R9)2、−LR10、−OLR8、−O
LR10、−SR7、−(CH2)nOR7、−(CH2)nR7、−C1−C6アルキ
ル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニルおよびC1
−C6アルコキシから選択され、ここで、−C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキ
ル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニルおよびC1−C6アルコキシ基が、各
々、R7で置換されていてもよい、請求項1∼5のいずれか1項に記載の化合物。
10
【請求項7】
化合物が、式(XIV):
【化5】
20
で示される構造を有する、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項8】
R7が、所望により1∼3個のR13基で置換されていてもよいフェニルであり、各R
13
が、ハロゲン、−CN、−LR9、−LOR9、−OLR9、−LR10、−LOR
10
、−OLR10、−LR8、−LOR8、−OLR8、−LSR8、−LSR10、
−LC(O)R8、−OLC(O)R8、−LC(O)OR8、−LC(O)R10、−
LOC(O)OR8、−LC(O)NR9R11、−LC(O)NR9R8、−LN(R
9
)2、−LNR9R8、−LNR9R10、−LC(O)N(R9)2、−LS(O)
8
、−LS(O)R8、−LC(O)NR8OH、−LNR9C(O)R8、−LN
2R
9
R
C(O)OR8、−LS(O)2N(R9)2、−OLS(O)2N(R9)2、−
9
LNR
S(O)2R
8
、−LC(O)NR
9
LN(R
9
30
8
)2、−LP(O)(OR
)
8
)2、−LP(O)(OR10)2および−OLP(O)(
2、−LOP(O)(OR
OR10)2から独立して選択される、請求項1∼7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R7が、所望により1∼3個のR13基で置換されていてもよいフェニルであり、各R
13
が、独立して、ハロゲン、−LR8、−LR9、LP(O)(OR8)2、-LOR8
および-OLR8から選択される、請求項1∼7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
化合物が、式(XVI):
【化6】
40
50
(6)
JP 5380465 B2 2014.1.8
で示される構造を有する、請求項1∼9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
各R13が、独立して、−LR9、−LOR9、−OLR9、−LR10、−LOR1
0
、−OLR10、−LR8、−LOR8、−OLR8、−LSR8、−LSR10、−
LC(O)R8、−OLC(O)R8、−LC(O)OR8、−LC(O)R10、−L
OC(O)OR8、−LC(O)NR9R11、−LC(O)NR9R8、−LN(R9
)2、−LNR9R8、−LNR9R10、−LC(O)N(R9)2、−LS(O)2
R8、−LS(O)R8、−LC(O)NR8OH、−LNR9C(O)R8、−LNR
9
C(O)OR8、−LS(O)2N(R9)2、−OLS(O)2N(R9)2、−L
10
NR9S(O)2R8、−LC(O)NR9LN(R9)2、−LP(O)(OR8)2
、−LOP(O)(OR8)2、−LP(O)(OR10)2および−OLP(O)(O
R10)2から選択される、請求項1∼8または10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
R10が、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリ
ール基が、ハロゲン、−R8、−OR8、−LR9、−LOR9および−N(R9)2か
ら選択される1∼3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1∼11のいずれか1項
に記載の化合物。
【請求項13】
R10が、ハロゲン、−R8、−OR8、および−N(R9)2から選択される1∼3
20
個の置換基で置換されていてもよいフェニルである、請求項1∼12のいずれか1項に記
載の化合物。
【請求項14】
各RAが、独立して、−R7、−OR7、−R8、−OR8、−R10、−OR10、
−SR8、−N(R9)2、−S(O)2R8、−S(O)3R8、−SO2N(R9)
8
、−NR9SO2N(R9)2、−CH=CHCO2R8、(CH2
2、−S(O)R
)nCO2R8、−NR9SO2R8、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8
)2、−P(O)(OR10)2、および−OP(O)(OR10)2から選択される;
各R13は、独立して、−LR8、−LOR8、および−LP(O)(OR8)2から
選択され、かつ
30
Lが結合または-(O(CH2)m)t-である、請求項1∼13のいずれか1項に記載
の化合物。
【請求項15】
R8が、H、C1−C6アルキルおよびC1−C6ハロアルキルから選択される、請求
項1∼14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
40
8−メチル−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(3−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
50
(7)
JP 5380465 B2 2014.1.8
)エチル)安息香酸,
3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)安息香酸,
2−(3−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
2−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)フェニル)メタノール,
2−(4−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
10
−アミン,
2−(4−ブチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン,
2−(2,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
20
5−アミン,
8−メチル−2−(2,4,5−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン,
2−(2,5−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン,
2−(4−イソプロピルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン,
2−(4−ヘプチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン,
2−(4−イソブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
30
ン−5−アミン,
2−(4−((2−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(2−フェノキシエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(アリルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(3−フェニルプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,
40
7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(ヘプタン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(4−メチルペンタ−3−エニルオキシ)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−イソプロポキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン,
2−(4−(3,3−ジメチルブトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1
50
(8)
JP 5380465 B2 2014.1.8
,7]ナフチリジン−5−アミン,
8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)アセトアミド,
N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェニル)アセトアミド,
N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
10
−イル)エチル)フェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルベンゾニトリル,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド,
8−メチル−2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸メチル,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
20
−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸メチル,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸,
6−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘキ
サン−1−オール,
7−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘプ
タン酸,
11−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ウ
30
ンデカン−1−オール,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸エチル,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸,
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸,
6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキサン酸,
8−メチル−2−(2−メチル−4−(メチルチオ)フェネチル)ベンゾ[f][1,
40
7]ナフチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン,
2−(4−(ヘキシルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(ペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(4−メチルペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1
50
(9)
JP 5380465 B2 2014.1.8
,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(2−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(3−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(2−(チオフェン−3−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン,
(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール,
2−(3,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン,
2−(3,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
10
ン−5−アミン,
2−(3,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン,
2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(2−ニトロエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン,
2−(アミノメチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
,
N2,8−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン,
20
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1
−フェニルエタノール,
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1
−(4−メトキシフェニル)エタノール,
2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
2−(2−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン,
30
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)プロパン酸,
5−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−4−メチルピリジン−2(1H)−オン,
6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)ピリジン−3−オール
8−メチル−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン,
2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
40
2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン,
(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸,
(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸エチル,
(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン,
8−(2−シクロプロピルエチル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン,
50
(10)
JP 5380465 B2 2014.1.8
(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタ
ノール,
(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−8−イル)メタノール,
3−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェノール,
2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
10
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン,
2−(4−tert−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン,
20
2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン,
8−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−ヒドロキシベンズイミドアミド,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)ベンゾニトリル,
8−メチル−2−(4−(1−モルホリノエチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン,
30
2−(4−アミノフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
8−メチル−2−(4−(1−(フェネチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)アセトニトリル,
2−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン,
1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)ベンジル)ピペリジン−4−オール,
40
2−(4−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン,
2−(4−((エチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン,
2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン,
1−(1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸,
8−メチル−2−(4−(1−(フェニルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン,
50
(11)
JP 5380465 B2 2014.1.8
2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノー
ル,
8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン,
8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン,
10
2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン,
2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン,
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェノール,
2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
20
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタ
ノール,
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン,
1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロ
パン−2−オール,
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセ
トニトリル,
N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセ
トアミド,
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1
30
−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール,
2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール,
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチル,
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オール,
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
40
−イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オール,
2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン,
(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸エチル,
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸エチル,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール,
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
50
(12)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸,
5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−カルバルデヒド,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)安息香酸エチル,
8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オール,
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
10
ル)エチル)フェニル)メタノール,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル安息香酸エチル,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル安息香酸,
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール,
8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
20
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール,
8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン,
(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸,
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸エチル,
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸,
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
30
7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オール,
8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−8−イル)メタノール,
8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
8−イル)メタノール,
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン,
8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベ
40
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)メタノール,
(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−イル)メタノール,
(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル安息香酸メチル,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
50
(13)
JP 5380465 B2 2014.1.8
)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド,
N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド,
2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルベンズアミド,
10
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミド,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミド,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド,
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド,
20
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノン,
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド,
4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−
N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド,
30
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール,
2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン,
2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン,
2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン,
40
2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル プロピル 炭酸塩,
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸エチル,
2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン,
50
(14)
JP 5380465 B2 2014.1.8
8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノン,
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)エタノール,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド,
10
8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール,
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸ジエチル,
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸,
2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン,
20
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェノキシ)エタノール,
2−(2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール,
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸エチル,
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸,
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール,
30
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル エチル 炭酸塩,
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸メチル,
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸,
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸,
2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
40
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル ヘキシル 炭酸塩,
2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン,
(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)メタノール,
3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチ
ル,
3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
50
(15)
JP 5380465 B2 2014.1.8
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル
ホスホン酸ジエチル,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル ジメチルスルファミン酸塩,
(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)メタノール,
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン,
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェノール,
10
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)エタノン,
2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン,
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)エタノン オキシム,
8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン,
20
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール,
8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン,
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン,
2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール,
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)エタノール,
30
8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン,
3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル,
(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール,
8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノ
40
ール,
N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−
ジアミン,
3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸,
8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
N2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N1,N1−ジメチルプロパン−1,2
50
(16)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−ジアミン,
8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン,
N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジエチルエタン−1,2−
ジアミン,
2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン,
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸,
10
4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノール,
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オール,および
2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン
から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項17】
式(XVI):
【化7】
20
[式中:R4がHであり;
A
各R
30
およびR
13
は、独立して、H、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH
2OH、−OCH3、−COOCH3、−COOCH2CH3、F、Cl、Br、−CH
2OCH3、CH2OCH2CH3、−N(CH3)2、−((O(CH2)2)2−4
OH、−O(CH2)2−4−OH、−O(CH2)2−4−(PO3H2)、−O(C
H2)2−4−COOH、−O(CH2)2−4−CH(CH3)2、C2−C6アルキ
ルから選択され、該C2−C6アルキルは、−OH、−CH3、シクロプロピル、−O(
CH2)2−4−COOH、−O(CH2)2−4(PO3H2)、−COOH、COO
CH3、および−COOCH2CH3から選択される1∼3個の置換基で置換されている
]
での構造を有する、請求項10記載の化合物。
40
【請求項18】
該化合物が、1∼3個のR13基を有する、請求項17の化合物。
【請求項19】
RAがHまたは−CH3である、請求項17または18に記載の化合物。
【請求項20】
−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−OCH3、−COOCH3、
−COOCH2CH3、F、Cl、Br、−CH2OCH3、CH2OCH2CH3、−
N(CH3)2、−((O(CH2)2)2−4OH、−O(CH2)2−4−OH、−
O(CH2)2−4−(PO3H2)、−O(CH2)2−4−COOH、−O(CH2
)2−4−CH(CH3)2、C2−C6アルキルからなる群より選択され、該C2−C
50
(17)
JP 5380465 B2 2014.1.8
6アルキルは−OH、−CH3、シクロプロピル、−O(CH2)2−4−COOH、−
O(CH2)2−4(PO3H2)、−COOH、COOCH3、および−COOCH2
CH3から選択される1∼3個の置換基で置換されている、2個のR13基を有する、請
求項17∼19のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;
2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
10
ン;
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル安息香酸エチル;
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン、および
2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン、
2−(4−イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン、および
2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
20
ン-2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール、
から選択される請求項17記載の化合物。
【請求項22】
請求項1∼21のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩および医
薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項23】
感染症、炎症性疾患、呼吸性疾患、皮膚疾患または自己免疫疾患から選択される疾患ま
たは障害を処置するための医薬の製造における、請求項1∼21のいずれか1項に記載の
化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
【請求項24】
30
請求項1∼21のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む、
TLR7受容体の調節が関与している疾患または障害を処置するための医薬組成物であっ
て、該疾患または障害が、感染症、炎症性疾患、呼吸性疾患、皮膚疾患または自己免疫疾
患である、医薬組成物。
【請求項25】
疾患または病態が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人呼吸窮迫症候群(AR
DS)、潰瘍性大腸炎、クローン病、気管支炎、皮膚炎、光線性角化症、基底細胞癌、陰
部疣贅、アレルギー性鼻炎、乾癬、強皮症、じんま疹、関節リウマチ、多発性硬化症、癌
、乳癌、HIVまたはループスである、請求項24記載の医薬組成物。
【請求項26】
40
細胞増殖状態を処置するための、請求項1∼21のいずれか1項に記載の化合物または
その医薬上許容される塩を含む医薬組成物、ここで該細胞増殖状態が、リンパ腫、骨肉腫
、黒色種、または乳房、腎臓、前立腺、大腸、甲状腺、卵巣、膵臓、ニューロン、肺、子
宮もしくは胃腸の腫瘍である、医薬組成物。
【請求項27】
請求項1∼21のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩、抗原お
よび医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項28】
医薬組成物が、ミネラル含有組成物、油乳剤、サポニン製剤、ビロソーム、ウイルス様
粒子、細菌誘導体、微生物誘導体、ヒト免疫調節剤、生体接着性製剤、ムコ接着性製剤、
50
(18)
JP 5380465 B2 2014.1.8
微粒子製剤、リポソーム製剤、ポリオキシエチレンエーテル製剤、ポリオキシエチレンエ
ステル製剤、ポリホスファゼン、ムラミルペプチド、またはイミダゾキノロン化合物から
選択される付加的な免疫調節剤をさらに含む、請求項27記載の医薬組成物。
【請求項29】
アジュバントが油乳剤である、請求項28記載の医薬組成物。
【請求項30】
請求項1∼21のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩、および
抗原を含む、免疫原性組成物。
【請求項31】
付加的なアジュバントをさらに含む、請求項30記載の免疫原性組成物。
【発明の詳細な説明】
10
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、35 U.S.C.§119(e)で2008年3月3日出願の、米国仮特許
出願番号第61/033,139号および2009年1月29日出願の、米国仮特許出願
番号第61/148,336号に対する優先権の利益を主張する。優先出願の開示は、そ
の全体およびあらゆる点を出典明示により本明細書の一部とする。
【0002】
(政府支援報告書)
20
本発明は、国防総省によって付与されたDTRA認可番号HDTRA1−07−9−0
001で一部政府支援を受けた。政府は、本発明において特定の権利を有する。
【0003】
(技術分野)
本発明は、トール様受容体(TLR)のモジュレーター、およびかかる化合物の使用方
法に関する。
【背景技術】
【0004】
(背景技術)
特定の種類の病原体の早期検出は、パターン認識受容体(PRR)を用いて自然免疫系
30
によって達成される。検出された病原体には、ウイルス、細菌、原虫および真菌が含まれ
、各々、病原体関連分子パターン(PAMP)と称される一群の種特異的、変異耐性分子
を本質的に発現する。これらの分子マーカーは、タンパク質、糖質、脂質、核酸またはそ
の組み合わせからなっていてもよく、内部または外部に位置していてもよい。PAMPの
例として、細菌糖質(リポ多糖またはLPS、マンノース)、核酸(細菌性またはウイル
ス性DNAまたはRNA)、ペプチドグリカンおよびリポタイコ酸(グラム陽性菌由来)
、N−ホルミルメチオニン、リポタンパク質ならびに真菌グルカンが含まれる。
【0005】
パターン認識受容体は、3種のPAMP性質を利用するように進化している。第1に、
本質的発現は、宿主がそのライフサイクル段階にかかわらず病原体を検出することを可能
40
にする。第2に、PAMPは、宿主が病原体間を識別することによってその反応を調整す
る、種特異的である。第3に、変異耐性は、宿主がその特定の株にかかわらず病原体を認
識することを可能にする。
【0006】
パターン認識受容体は、そのPAMPを介する病原体の単なる認識以上のものに関与す
る。結合すると、パターン認識受容体は、クラスター化し、複合体に他の細胞外および細
胞内タンパク質を補充し、最終的に転写をもたらすシグナル伝達系を引き起こす傾向にあ
る。さらに、パターン認識受容体は、補体の活性化、凝集、食作用、炎症、および病原体
検出に対するアポトーシス機能に関与する。
【0007】
50
(19)
JP 5380465 B2 2014.1.8
パターン認識受容体(PRR)は、エンドサイトーシスPRRまたはシグナル伝達PR
Rに分類されうる。シグナル伝達PRRには、大きなファミリーの膜結合型トール様受容
体(TLR)および細胞質型NOD様受容体が含まれるが、エンドサイトーシスPRRは
、細胞内シグナルを中継することなく食細胞によって微生物の付着、貧食および破壊を促
進し、すべての食細胞上で見出され、アポトーシス細胞の除去を介在する。さらに、エン
ドサイトーシスPRRは、糖質を認識し、マクロファージのマンノース受容体、すべての
食細胞上に存在するグルカン受容体および荷電したリガンドを認識するスカベンジャー受
容体を含む。
【発明の概要】
10
【課題を解決するための手段】
【0008】
トール様受容体のモジュレーターとして有用である、化合物およびその医薬組成物が本
明細書に記載されている。
【0009】
1の態様において、本明細書に記載の式(I)で示される構造を有する、かかる化合物
、ならびにその医薬上許容される塩、医薬上許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N
−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合
物が、本明細書に記載されている。本発明のある実施態様には、式(I−A):
【化1】
20
[式中:
X3はNであり;X4はNまたはCR3であり、X5は−CR4=CR5−であり;
R1およびR2はHであり;R3はHであり;
4
R
およびR
5
30
は、各々独立して、H、ハロゲン、−C(O)OR
7
7
、−C(O)R
、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R12)、−N(R9)2、−NHN(
R9)2、−SR7、−(CH2)nOR7、−(CH2)nR7、−LR8、−LR1
0
、−OLR8、−OLR10、−C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C
1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキ
シ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル
、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R4およびR5のC1
−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アル
ケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリー
ル、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキ
40
ル基は、各々、ハロゲン、−CN、−NO2、−R7、−OR8、−C(O)R8、−O
C(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(
O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−C(O
)N(R9)2、−S(O)2R8、−S(O)2N(R9)2、および−NR9S(O
)2R8から独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよく;
あるいは、R3およびR4、またはR4およびR5は、隣接環原子上に存在する場合、所
望により一緒に結合して5∼6員環を形成してもよく、ここで、5∼6員環は、R7で所
望により置換されていてもよく;
各Lは、独立して、結合手、−(O(CH2)m)t−、C1−C6アルキル、C2−
C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンから選択され、ここで、LのC1−C6
50
(20)
JP 5380465 B2 2014.1.8
アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンは、各々、ハロゲン、
−R8、−OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)
10
)2、および−OP(O)(OR10)2から独立して選択さ
2、−P(O)(OR
れる1∼4個の置換基で所望により置換されていてもよく;
R7は、H、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアル
キル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケンC2−
C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、およびC3−C8ヘ
テロシクロアルキルから選択され、ここで、R7のC1−C6アルキル、アリール、ヘテ
ロアリール、C3−C8シクロアルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロア
ルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6
10
ハロアルコキシ、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、1∼3個のR13
基で所望により置換されていてもよく、各R13は、独立して、ハロゲン、−CN、−L
R9、−LOR9、−OLR9、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、
−LOR8、−OLR8、−LSR8、−LSR10、−LC(O)R8、−OLC(O
)R8、−LC(O)OR8、−LC(O)R10、−LOC(O)OR8、−LC(O
)NR9R11、−LC(O)NR9R8、−LN(R9)2、−LNR9R8、−LN
R9R10、−LC(O)N(R9)2、−LS(O)2R8、−LS(O)R8、−L
C(O)NR8OH、−LNR9C(O)R8、−LNR9C(O)OR8、−LS(O
)2N(R9)2、−OLS(O)2N(R9)2、−LNR9S(O)2R8、−LC
(O)NR9LN(R9)2、−LP(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)2
10
、−LP(O)(OR
)2および−OLP(O)(OR
8
各R
20
10
)から選択され;
10
は、独立して、H、−CH(R
)2、C1−C8アルキル、C2−C8アル
ケン、C2−C8アルキン、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C
6ヘテロアルキル、C3−C8シクロアルキル、C2−C8ヘテロシクロアルキル、C1
−C6ヒドロキシアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから選択され、ここで、R8
のC1−C8アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロア
ルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、
C2−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキルおよびC1−C6ハロ
アルコキシ基は、各々、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、
−OC(O)R11、−C(O)N(R9)2、−C(O)OR11、−NR9C(O)
11
R
9
、−NR
10
R
11
−C(O)NR
11
R
11
、−NR
12
R
12
R
9
、−N(R
)2、−OR
11
、−C(O)NR
11
、−S(O)2NR
9
12
R
、−OR
、
11
OH、−S(O)2R
11
、−NR
30
10
、−S(O)
11
S(O)2R
、−P(O)(OR
11
)2、および−OP(O)(OR11)2から独立して選択される1∼3個の置換基
で所望により置換されていてもよく;
各R9は、独立して、H、−C(O)R8、−C(O)OR8、−C(O)R10、−
C(O)OR10、−S(O)2R10、−C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアル
キルおよびC3−C6シクロアルキルから選択されるか、または各R9は、独立して、そ
れらが結合するNと一緒になってC3−C8ヘテロシクロアルキルを形成するC1−C6
アルキルであり、ここで、C3−C8ヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選
40
9
択される付加的なヘテロ原子を所望により含有していてもよく、R
のC1−C6アルキ
ル、C1−C6ヘテロアルキル、C3−C6シクロアルキル、またはC3−C8ヘテロシ
クロアルキル基は、各々、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11
、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR11R12、−C(O)NR11R
12
、−C(O)NR11OH、−S(O)2R11、−S(O)R11、−S(O)2
NR11R12、−NR11S(O)2R11、−P(O)(OR11)2、および−O
P(O)(OR11)2から独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換され
ていてもよく;
各R10は、独立して、アリール、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシク
ロアルキルまたはヘテロアリールから選択され、ここで、アリール、C3−C8シクロア
50
(21)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、ハロゲン、−R8
、−OR8、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR9CO2R8、−CO2R
8
、−C(O)R8および−C(O)N(R9)2から選択される1∼3個の置換基で所
望により置換されていてもよく;
R11およびR12は、独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキ
ル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、
およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R11およびR12のC
1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘ
テロアリール、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は
、各々、ハロゲン、−CN、R8、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C
10
(O)OR8、−N(R9)2、−NR8C(O)R8、−NR8C(O)OR8、−C
(O)N(R9)2、C3−C8ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R8、−S(O)
9
)2、−NR9S(O)2R8、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハ
2N(R
ロアルコキシから独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよ
く、R11およびR12のアリールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−CN、R8
、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2、
−C(O)N(R9)2、C3−C8ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R8、−S(
O)2N(R9)2、−NR9S(O)2R8、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C
6ハロアルコキシから独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていて
もよく;または、R11およびR12は、各々独立して、C1−C6アルキルであり、そ
20
れらが結合するN原子と一緒に結合して、N、OおよびSから選択される付加的なヘテロ
原子を所望により含有していてもよい、所望により置換されていてもよいC3−C8ヘテ
ロシクロアルキル環を形成し;
環Aは、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、環Aのアリールおよびヘテロ
アリール基は、1∼3個のRA基で所望により置換されていてもよく、ここで、各RAは
、独立して、−R8、−R7、−OR7、−OR8、R10、−OR10、−SR8、−
NO2、−CN、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR9C(S)R8、−N
R9C(O)N(R9)2、−NR9C(S)N(R9)2、−NR9CO2R8、−N
R9NR9C(O)R8、−NR9NR9C(O)N(R9)2、−NR9NR9CO2
R8、−C(O)C(O)R8、−C(O)CH2C(O)R8、−CO2R8、−(C
8
H2)nCO2R
8
、−C(O)R
8
、−C(S)R
9
(S)N(R
8
R
)R
)2、−OC(O)N(R
8
8
、−C(NOR
9
(R
、−C(O)N(R
9
8
)R
8
)2、−S(O)R
30
9
)2、−C
8
)2、−OC(O)R
、−C(O)N(O
8
、−S(O)3R8、−SO2N
、−S(O)2R
9
、−NR
SO2N(R
9
)2、−NR9SO2R8、−P
(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(
O)(OR10)2、−N(OR8)R8、−CH=CHCO2R8、−C(=NH)−
N(R9)2、および−(CH2)nNHC(O)R8から選択され;または、環A上の
2個の隣接したRA置換基は、環メンバーとして2個までのヘテロ原子を含有する5−6
員環を形成し;nは、各場合において独立して、0、1、2、3、4、5、6、7または
8であり;各mは、独立して、1、2、3、4、5および6から選択され、tは、1、2
40
、3、4、5、6、7または8である]
で示される化合物、それらの使用方法、およびこれらの化合物を含む医薬組成物が含まれ
る。
【0010】
式(I)または(I−A)で示されるかかる化合物のある実施態様において、R4およ
びR5の1つはHであり;R4およびR5のもう1つは、ハロゲン、−C(O)OR7、
−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R12)、−N(R9)
9
2、−NHN(R
)2、−LR8、−LR10、−OLR8、−OLR10、−SR7
、−(CH2)nOR7、−(CH2)nR7、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロ
アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−
50
(22)
JP 5380465 B2 2014.1.8
C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シ
クロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R4およ
びR5のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C
2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコ
キシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロ
シクロアルキル基は、各々、ハロゲン、−CN、−R7、−OR8、−C(O)R8、−
OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP
(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−C(
O)N(R9)2、−S(O)2R8、−S(O)2N(R9)2、および−NR9S(
O)2R8から独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよい
10
。
【0011】
式(I)または(I−A)で示されるかかる化合物のある実施態様において、環Aは、
フェニル、ナフチル、フルオレニル、インデニル、アズレニルまたはアントラセニルであ
り、その各々は、1∼3個のRA基で所望により置換されていてもよく、ここで、各RA
は、独立して、−R8、−R7、−OR7、−OR8、−R10、−OR10、−SR8
、−NO2、−CN、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR9C(S)R8、
−NR9C(O)N(R9)2、−NR9C(S)N(R9)2、−NR9CO2R8、
−NR9NR9C(O)R8、−NR9NR9C(O)N(R9)2、−NR9NR9C
O2R8、−C(O)C(O)R8、−C(O)CH2C(O)R8、−CO2R8、−
8
(CH2)nCO2R
9
−C(S)N(R
、−C(O)R
8
8
、−C(S)R
)2、−OC(O)N(R
9
20
9
、−C(O)N(R
)2、
)2、−OC(O)R
8
、−C(O)N
(OR8)R8、−C(NOR8)R8、−S(O)2R8、−S(O)3R8、−SO
9
2N(R
)2、−S(O)R8、−NR9SO2N(R9)2、−NR9SO2R8、
−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−O
P(O)(OR10)2、−N(OR8)R8、−CH=CHCO2R8、−C(=NH
)−N(R9)2、および−(CH2)nNHC(O)R8から選択される。式(I)ま
たは(I−A)で示されるかかる化合物のある実施態様において、環Aは、フェニルまた
はナフチルである。
30
【0012】
式(I)または(I−A)で示されるかかる化合物のある実施態様において、環Aは、
ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンズチア
ゾリル、ベンゾチエニル、ベンズアゼピニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチオピラニル
、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノ
リニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジ
ニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオ
キサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリ
ル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル
、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリニル、
キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアジ
40
A
ニル、トリアゾリルまたはテトラゾリルであり、その各々は、1∼3個のR
基で所望に
より置換されていてもよく、ここで、各RAは、独立して、−R8、−R7、−OR7、
−OR8、−R10、−OR10、−SR8、−NO2、−CN、−N(R9)2、−N
R9C(O)R8、−NR9C(S)R8、−NR9C(O)N(R9)2、−NR9C
(S)N(R9)2、−NR9CO2R8、−NR9NR9C(O)R8、−NR9NR
9
C(O)N(R9)2、−NR9NR9CO2R8、−C(O)C(O)R8、−C(
O)CH2C(O)R8、−CO2R8、−(CH2)nCO2R8、−C(O)R8、
−C(S)R8、−C(O)N(R9)2、−C(S)N(R9)2、−OC(O)N(
R9)2、−OC(O)R8、−C(O)N(OR8)R8、−C(NOR8)R8、−
S(O)2R8、−S(O)3R8、−SO2N(R9)2、−S(O)R8、−NR9
50
(23)
JP 5380465 B2 2014.1.8
SO2N(R9)2、−NR9SO2R8、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(O
R8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−N(OR8)R
8
、−CH=CHCO2R8、−C(=NH)−N(R9)2、および−(CH2)nN
HC(O)R8から選択される。式(I)または(I−A)で示されるかかる化合物のあ
る実施態様において、環Aは、ピリジル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、チエニル、ベ
ンゾチエニル、ベンゾフラニル、またはインドリルである。
【0013】
式(I)および式(I−A)で示される化合物のある実施態様において、該化合物は、
式(X−A):
【化2】
10
で示される構造を有する。
【0014】
20
式(I)および式(I−A)で示される化合物のある実施態様において、該化合物は、
式(XI):
【化3】
30
で示される構造を有する。
【0015】
式(I)または式(I−A)で示される化合物のある実施態様において、該化合物は、
式(XII)または(XIII):
【化4】
40
【0016】
式(I)または式(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XIII)で示さ
れるかかる化合物のある実施態様において、R4およびR5は、独立して、H、ハロゲン
、−C(O)OR7、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R
12
)、−N(R9)2、−NHN(R9)2、−LR8、−LR10、−OLR8、−
OLR10、−SR7、−(CH2)nR7、−(CH2)nOR7、−C1−C6アル
50
(24)
JP 5380465 B2 2014.1.8
キル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキンおよびC1−
C6アルコキシから選択され、ここで、R4およびR5のC1−C6アルキル、C1−C
6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキンおよびC1−C6アルコキシ
7
8
8
8
基は、各々、ハロゲン、−CN、−R
8
、−C(O)OR
、−OR
、−C(O)R
9
、−N(R
)2、−P(O)(OR
10
)2、−P(O)(OR
、−OC(O)R
8
)2、−OP(O)(OR8
10
)2、−OP(O)(OR
)2、−C(O)N(R9)
8
2、−S(O)2R
、−S(O)2N(R9)2、および−NHS(O)2R8から独
立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよい。式(I)または
(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XIII)で示されるかかる化合物の
他の実施態様において、R4およびR5は、独立して、H、ハロゲン、−C(O)OR7
10
、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R12)、−N(R9
)2、−NHN(R9)2、−LR8、−LR10、−OLR8、−OLR10、−SR
7
、−(CH2)nOR7、−(CH2)nR7、−C1−C6アルキル、C1−C6ハ
ロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキンおよびC1−C6アルコキシから
選択され、ここで、−C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケ
ン、C2−C8アルキンおよびC1−C6アルコキシ基は、各々、R7で所望により置換
されていてもよい。
【0017】
式(I)および式(I−A)で示される化合物のある実施態様において、該化合物は、
式(XIV):
【化5】
20
で示される構造を有する。
30
【0018】
式(XIV)で示されるかかる化合物のある実施態様において、R4は、H、ハロゲン
、−C(O)OR7、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R
12
)、−SR7、−(CH2)nR7、−(CH2)nOR7、−C1−C6アルキル
、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキルおよびC1−C6
アルコキシから選択され、ここで、R4およびR5のC1−C6アルキル、C1−C6ハ
ロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキンおよびC1−C6アルコキシ基は
、各々、ハロゲン、−CN、−R7、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−
C(O)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2
、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−C(O)N(R9)2、
8
−S(O)2R
、−S(O)2N(R
9
40
8
)2、および−NHS(O)2R
から独立し
て選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよい。式(XIV)で示さ
れるかかる化合物の他の実施態様において、R4は、H、ハロゲン、−C(O)OR7、
−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R12)、−SR7、−
(CH2)nOR7、−(CH2)nR7、−C1−C6アルキル、C1−C6ハロアル
キル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキンおよびC1−C6アルコキシから選択さ
れ、ここで、−C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C
7
2−C8アルキンおよびC1−C6アルコキシ基は、各々、R
で所望により置換されて
いてもよい。
【0019】
50
(25)
JP 5380465 B2 2014.1.8
式(I)または(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XIV)で示される
かかる化合物のある実施態様において、R7は、H、C1−C6アルキル、アリール、ヘ
テロアリール、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから
選択され、ここで、R7のC1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8
シクロアルキルおよびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、1∼3個のR13基
で所望により置換されていてもよく、各R13は、独立して、ハロゲン、−CN、−LR
9
、−LOR9、−OLR9、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、−
LOR8、−OLR8、−LSR8、−LSR10、−LC(O)R8、−OLC(O)
R8、−LC(O)OR8、−LC(O)R10、−LOC(O)OR8、−LC(O)
NR9R11、−LC(O)NR9R8、−LN(R9)2、−LNR9R8、−LNR
10
9
R10、−LC(O)N(R9)2、−LS(O)2R8、−LS(O)R8、−LC
(O)NR8OH、−LNR9C(O)R8、−LNR9C(O)OR8、−LS(O)
9
)2、−OLS(O)2N(R9)2、−LNR9S(O)2R8、−LC(
2N(R
9
O)NR LN(R9)2、−LP(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)2、
−LP(O)(OR10)2および−OLP(O)(OR10)2から選択される。
【0020】
式(I)または(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XIV)で示される
かかる化合物のある実施態様において、R7は、H、C1−C6アルキル、アリール、ヘ
テロアリール、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから
選択され、ここで、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロ
20
13
アルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、1∼3個のR
基で所
13
望により置換されていてもよく、各R
は、独立して、ハロゲン、C1−C6ハロアル
キル、LR8、LR9、−LOR8および−OLR8から選択される。
【0021】
式(I)または(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XIV)で示される
化合物のある実施態様において、該化合物は、式(XV)または式(XVI):
【化6】
30
で示される構造を有する。
【0022】
式(I)または(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XVI)で示される
かかる化合物のある実施態様において、R13は、−LR9、−LOR9、−OLR9、
−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、−LOR8、−OLR8、−LS
40
R8、−LSR10、−LC(O)R8、−OLC(O)R8、−LC(O)OR8、−
LC(O)R10、−LOC(O)OR8、−LC(O)NR9R11、−LC(O)N
R9R8、−LN(R9)2、−LNR9R8、−LNR9R10、−LC(O)N(R
9
)2、LS(O)2R8、−LS(O)R8、−LC(O)NR8OH、−LNR9C
(O)R8、−LNR9C(O)OR8、LS(O)2N(R9)2、−OLS(O)2
N(R9)2、−LNR9S(O)2R8、−LC(O)NR9LN(R9)2、−LP
(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)2、−LP(O)(OR10)2および
−OLP(O)(OR10)2から選択される。
【0023】
式(I)または(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XVI)で示される
50
(26)
JP 5380465 B2 2014.1.8
かかる化合物のある実施態様において、R10はアリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、アリールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R8、−OR8、および−N
(R9)2から選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよい。
【0024】
式(I)または(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XVI)で示される
かかる化合物のある実施態様において、R10は、ハロゲン、−R8、−OR8、および
−N(R9)2から選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよいフェ
ニルである。
【0025】
式(I)または(I−A)、式(X−A)および(XI)ないし(XVI)で示される
10
かかる化合物のある実施態様において、R8は、H、C1−C6アルキルおよびC1−C
6ハロアルキルから選択される。式XIII、XIV、XVまたはXVIで示される化合
物のある実施態様において、化合物は、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン
−2−オール;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル;2−(
4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン、および2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,
20
7]ナフチリジン−5−アミンから選択される。これらの化合物は、各々、個々に本明細
書に記載の化合物、組成物、および方法の好ましい実施態様を含む。
【0026】
本明細書に記載の化合物、組成物および方法のある実施態様において、式(I)の化合
物は、
2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−プロピルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(3−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジフルオロフェネチル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,
30
7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;8−メチル−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチル;5−アミノ
−N−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボキサミド;(5−アミノ
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−イル)メタノール;8−フェニルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(エトキシメチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン
;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−カルボン酸;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸
40
エチル;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;5
−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボン酸;5−アミノベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−3−カルバルデヒド;2−(2−メチルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メチルフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸エチル;
8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(メチルスルホニ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(トリフルオロメチル)ベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−フルオロベンゾ[f][1,7]
50
(27)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ナフチリジン−5−アミン;3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(ベンジル
オキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;N3,N3−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジア
ミン;N3−ブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;3−ビニ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−エチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル
−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
10
5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;3−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;2−(3−
クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)メタノール;2−(4−クロロフェネチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)−8−メチ
20
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−プロピルフェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(トリフルオロメチル)
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチ
ルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メ
チル−2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;8−メチル−2−(2,4,5−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロピルフェネチル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ヘプチルフェネチル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソブトキシフェネチ
30
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((2
−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−フェノキシエトキシ)フェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(アリルオキシ)
フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチ
ル−2−(4−(3−フェニルプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(4−(ヘプタン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチ
40
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メ
チルペンタ−3−エニルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(4−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロポキシフェネチル)−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(3,3−ジ
メチルブトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2−
メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8
−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(
50
(28)
JP 5380465 B2 2014.1.8
2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニ
ル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド;3−メチル−9−p−トリル−9,10−ジ
ヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−3−メチルベンゾニトリル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズ
10
アミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル
ベンズアミド)−4−メチルペンタン酸メチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミ
ド)酢酸メチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸;
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸;6−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘキサン−1−オール;7−(5−アミノ−
20
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘプタン酸;11−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ウンデカン−1−
オール;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸エチル;2−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メ
チルフェノキシ)酢酸;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸;6−(4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)−3−メチルフェノキシ)ヘキサン酸;8−メチル−2−(2−メチル−4−(メ
チルチオ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル
30
−2−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(4−(ヘキシルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)ベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ペンチルオ
キシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2
−(4−(4−メチルペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(2−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(3−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(4−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(2−(チオフェン−3−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
40
リジン−5−アミン;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メ
タノール;2−(3,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(3,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−
(2−ニトロエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(アミノ
メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2,8−ジ
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−フェニルエタノール;
50
(29)
JP 5380465 B2 2014.1.8
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−
(4−メトキシフェニル)エタノール;2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,6−ジメチルピリジン
−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸;5−(2−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−4
−メチルピリジン−2(1H)−オン;6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−オール;8−メチル−2
10
−(4−(トリフルオロメトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒ
ドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸;(E)−3−(5
−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−8−イル)アクリル酸エチル;8−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−カルボニトリル;(E)−8−(3−メチルブタ−1−エニル)ベンゾ[f][
20
1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(ペンタ−1−エニル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−スチリルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)−2−フェネ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ペンチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−フ
ェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;9−フェネチルピリド[1
,2−c][1,7]ナフチリジン−6−アミン;5−アミノ−2−(4−メトキシフェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル;8−ニトロベン
30
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−カルボン酸メチル;5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−8−カルボン酸メチル;3−クロロ−8−ニトロベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)メタノール;4−(2−(5−アミノ−8−フルオロベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド;2−(4−(2−(
5−アミノ−8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベ
ンジルアミノ)エタノール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−フルオロベンゾ[f]
40
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)プロパン−1−オール;
8−フルオロ−2−(4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−
メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−
(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノー
ル;2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
50
(30)
JP 5380465 B2 2014.1.8
]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−tert−ブチルフェネチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ピペリジン
−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4
−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−ヒドロキシベンズイミドア
ミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)ベンゾニトリル;8−メチル−2−(4−(1−モルホリノエチル)フェ
10
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−アミノフェネチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル)グアニジン;8−メチル−2−(4−(1−(フェネチルアミノ)エチル)フェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)
アセトニトリル;2−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジル)ピペリジン−4−オール;2−(4
−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
20
−(4−((エチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カ
ルボン酸;8−メチル−2−(4−(1−(フェニルアミノ)エチル)フェネチル)ベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチル−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)メタノール;8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エトキシフェネ
30
チル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2
−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール;2−(2−(
2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エタノール;3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベ
40
ンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;1−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパン−2−オール;2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトニトリル;N−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド
;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1
−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール;2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピ
リジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール;3−(4−(2−(5−アミノ−
50
(31)
JP 5380465 B2 2014.1.8
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパ
ン酸メチル;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オール;4−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル
)−2−メチルブタン−2−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−
メチルフェニル)アクリル酸エチル;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸
エチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
10
ン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール;3−(4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)−3−メチルフェニル)プロパン酸;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチ
ルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安
息香酸エチル;8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オール;(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル)メタノール;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
20
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息
香酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール;8−メチル−2−(2,4,6−
トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;8−メチル−2−(4−プロポキシ
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(5−ア
ミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−イル)アクリル酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネ
30
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸エチル;3−(5−
アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オール;5−
アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オール;5−アミノベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)エタノール;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)エタノン;8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−エチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(メトキシメチル)ベンゾ[f]
40
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−(アミノメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イ
ル)メタノール;3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;
3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−イソブチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(プロパ−1−エニル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−プロピルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,
50
(32)
JP 5380465 B2 2014.1.8
7]ナフチリジン−5−アミン;8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−メト
キシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4
,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノ
ール;(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−8−イル)メタノール;(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)
10
−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−
3−メチル安息香酸メチル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;N−(2−アセ
トアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチ
ルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;2−(4−メトキシフェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフ
ェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ
20
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベ
ンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)
エチル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−
1−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベ
30
ンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メ
タノン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド;4−(2
−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−
(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(
ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノベ
40
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパ
ン−2−オール;2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((1,3−ジヒドロイソベン
ゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル プ
ロピル 炭酸塩;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
50
(33)
JP 5380465 B2 2014.1.8
フチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸エチル;2−(4−(シクロペ
ンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノ
キシ)−1−フェニルエタノン;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)フェノキシ)エタノール;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
10
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミ
ド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェ
ノキシ)エトキシ)エタノール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホス
ホン酸ジエチル;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸;2−(
4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
20
2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;2−(2−(4−(2−(5
−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノ
キシ)エトキシ)エタノール;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸エチ
ル;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル
フェノキシ)エタノール;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル エチル 炭酸塩;4−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキ
30
シ)ブタン酸メチル;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸;4−(4−(2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチ
ルフェノキシ)ブタン酸;2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル ヘキシル 炭酸塩;2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−(2−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メ
40
チルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチル;3−(2−(2−(4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチル;4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−3−メチルフェニル ジメチルスルファミン酸塩;(5−アミノ−2−(4−(ジメチ
ルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)フェノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン;2−(
50
(34)
JP 5380465 B2 2014.1.8
4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル
)エタノン オキシム;8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エタ
ノール;8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(1−(4−(2−(
10
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェ
ニル)エチルアミノ)エタノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノール;8−メチル−
2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル;
(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール;8−
メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミ
20
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エ
チル)ピロリジン−2−イル)メタノール;N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)
−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン;3−(1−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エ
チルアミノ)プロパン酸;8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−
イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2−
(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)エチル)−N1,N1−ジメチルプロパン−1,2−ジアミ
ン;8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル
30
)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N1−(1−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジエチルエタン−1,2−ジアミン;2−(4−
(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カル
ボン酸;4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノール;1−(1−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オール、および2−(4−(2−アミノプロパ
40
ン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミンから選択される。
【0027】
本明細書に記載の化合物、組成物および方法のある実施態様において、式(I−A)で
示される化合物は、以下の化合物およびその医薬上許容される塩から選択される:
2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−プロピルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチ
ル−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベン
50
(35)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチル;(5−アミノベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−3−イル)メタノール;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
;2−(2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(3−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(
4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−クロロ
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−9−カルボン酸エチル;8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−メチル
10
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−2−イル)エ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;3−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
安息香酸;2−(3−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;2−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
20
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;2−(4−クロロフェネ
チル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチ
ルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフ
ェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−
プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(
トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(2,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;8−メチル−2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2,4,5−トリメチルフェネチル)ベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)ベ
30
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロピルフェネチル)
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ヘプチルフ
ェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−
イソブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;2−(4−((2−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−フェノキシ
エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル
−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(4−(アリルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(3−フェニルプロポキシ
40
)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘプタ
ン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンタ−3−エニルオキシ)フェネチ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−シクロヘキシ
ルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;2−(4−イソプロポキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(4−(3,3−ジメチルブトキシ)フェネチル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル
)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(2,4−ジメチルフェネチル)
50
(36)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトア
ミド;N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−4−メチルベンゼンスル
ホンアミド;3−メチル−9−p−トリル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,
3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾニトリル;
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド;8−メチル−2−(2
10
−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペ
ンタン酸メチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸メチル;2−(4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベ
ンズアミド)酢酸;6−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)ヘキサン−1−オール;7−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
20
7]ナフチリジン−2−イル)ヘプタン酸;11−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)ウンデカン−1−オール;2−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−
メチルフェノキシ)酢酸エチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸;3−(
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ
)ヘキサン酸;8−メチル−2−(2−メチル−4−(メチルチオ)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(メチルスルホニ
30
ル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘキ
シルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンチル
オキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−フ
ルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−フル
オロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−フルオ
ロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(チオフ
ェン−3−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−ア
40
ミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;2−(3,4−ジメ
チルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジ
メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(3,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−ニトロエチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(アミノメチル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2,8−ジメチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2,5−ジアミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)−1−フェニルエタノール;2−(5−アミノ−8−メチル
50
(37)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)エタ
ノール;2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(2−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(5−メトキシピリ
ジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸;5−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−4−メチルピリジン−2(1H)
−オン;6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)ピリジン−3−オール;8−メチル−2−(4−(トリフルオロメトキ
10
シ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イ
ル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチルフェニル)アクリル酸;(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ
−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸
エチル;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)−2−フェネチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
20
リジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−フェネチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−
メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−
(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノー
ル;2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
30
]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−tert−ブチルフェネチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ピペリジン
−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4
−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−ヒドロキシベンズイミドア
ミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)ベンゾニトリル;8−メチル−2−(4−(1−モルホリノエチル)フェ
40
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−アミノフェネチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル)グアニジン;8−メチル−2−(4−(1−(フェネチルアミノ)エチル)フェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)
アセトニトリル;2−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジル)ピペリジン−4−オール;2−(4
−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
50
(38)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−(4−((エチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カ
ルボン酸;8−メチル−2−(4−(1−(フェニルアミノ)エチル)フェネチル)ベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチル−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)メタノール;8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エトキシフェネ
10
チル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2
−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール;2−(2−(
2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エタノール;3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベ
20
ンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;1−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパン−2−オール;2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトニトリル;N−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド
;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1
−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール;2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピ
リジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール;3−(4−(2−(5−アミノ−
30
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパ
ン酸メチル;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オール;4−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル
)−2−メチルブタン−2−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−
メチルフェニル)アクリル酸エチル;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸
エチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
40
ン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール;3−(4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)−3−メチルフェニル)プロパン酸;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチ
ルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安
息香酸エチル;8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オール;(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル)メタノール;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
50
(39)
JP 5380465 B2 2014.1.8
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息
香酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール;8−メチル−2−(2,4,6−
トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;8−メチル−2−(4−プロポキシ
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(5−ア
ミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−イル)アクリル酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネ
10
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸エチル;3−(5−
アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オール;5−
アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オール;5−アミノベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)エタノール;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)エタノン;8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−エチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(メトキシメチル)ベンゾ[f]
20
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−(アミノメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イ
ル)メタノール;3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;
3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−イソブチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(プロパ−1−エニル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−プロピルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,
30
7]ナフチリジン−5−アミン;8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)メタノール;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−
ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピル
エチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−プロ
ポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(2
−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−8−イル)メタノール;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
40
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸メチル;4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−N,3−ジメチルベンズアミド;N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メ
チルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチ
ルベンズアミド;2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ
50
(40)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,N,3−
トリメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズ
アミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド;
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン;4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−
(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル
10
フェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノン;(4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェ
ニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリ
ジン−1−イル)エチル)ベンズアミド;4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3
−ジメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチ
ルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;2−(4−ブトキシ
20
フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2
−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2
−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル プロピル 炭酸塩;5−(4−(2−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェ
ノキシ)ペンタン酸エチル;2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メ
30
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(シクロブチルメト
キシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8
−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノン;5−
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)エタノール;2−(4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド;8−メチル−2−(2−メチル−
40
4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール;3−
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸ジエチル;3−(4−(2−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3
−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸;2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル
)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェ
ノキシ)エタノール;2−(2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフ
50
(41)
JP 5380465 B2 2014.1.8
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール;5−(
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸エチル;5−(4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェ
ノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル エチル 炭酸塩;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸メチル;4−(4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
10
フェノキシ)ブタン酸;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸;2−(4−
(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル ヘキシル 炭酸塩;2−(2,4,6−
トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミ
ノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イ
ル)メタノール;3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホ
スホン酸ジエチル;3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
20
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エ
トキシ)プロピルホスホン酸ジエチル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル ジメチルスルフ
ァミン酸塩;(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノー
ル;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)フェニル)エタノン;2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェ
ネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(
30
1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン オキシム;8−メチル−2
−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール;8−メチル−2−(4−(ピロ
リジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール;1−
40
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル)エタノール;8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(1−(4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル;(2R)−2−(1−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル
)エチルアミノ)プロパン−1−オール;8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−
1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(
(2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノール
50
(42)
JP 5380465 B2 2014.1.8
;N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−
ジアミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸;8−メチル−2
−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N
1
,N1−ジメチルプロパン−1,2−ジアミン;8−メチル−2−(4−(1−(2−
(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
10
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジ
エチルエタン−1,2−ジアミン;2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;4−(1−(4−(2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)
エチルアミノ)フェノール;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−
オール;および2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)−8−メチル
20
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン。
【0028】
式(XVI)で示される化合物またはその医薬上許容される塩のある実施態様において
、各R4、RAおよびR13は、独立して、H、−CH3、−CH2CH3、−CF3、
−CH2OH、−OCH3、−COOCH3、F、Cl、Br、−CH2OCH3、−C
OOCH2CH3、CH2OCH2CH3、−N(CH3)2、−((O(CH2)2)
2−4OH、−O(CH2)2−4−OH、−O(CH2)2−4−(PO3H2)、−
O(CH2)2−4−COOH、−O(CH2)2−4−CH(CH3)2、C2−C6
アルキルから選択され、該C2−C6アルキルは−OH、−CH3、シクロプロピル、−
O(CH2)2−4−COOH、−O(CH2)2−4(PO3H2)、−COOH、C
OOCH3、および−COOCH2CH3から選択される1∼3個の置換基で置換されて
30
4
いる。式(XVI)で示される化合物の他の実施態様において、R
はHである。他の実
施態様において、式(XVI)で示されるかかる化合物は、1∼3個のR13基を有する
。式(XVI)で示されるかかる化合物の他の実施態様において、RAは、HまたはMe
である。他の実施態様において、式(XVI)で示されるかかる化合物は、−CH3、−
CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−OCH3、−COOCH3、−COOCH2
CH3、F、Cl、Br、−CH2OCH3、CH2OCH2CH3、−N(CH3)2
、−((O(CH2)2)2−4OH、−O(CH2)2−4−OH、−O(CH2)2
−4−(PO3H2)、−O(CH2)2−4−COOH、−O(CH2)2−4−CH
(CH3)2、C2−C6アルキルからなる群より選択され、該C2−C6アルキルが−
OH、−CH3、シクロプロピル、−O(CH2)2−4−COOH、−O(CH2)2
40
−4(PO3H2)、−COOH、COOCH3、および−COOCH2CH3から選択
13
される1∼3個の置換基で置換されている、2個のR
基を有する。他の実施態様にお
いて、式(XVI)で示されるかかる化合物は、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)
プロパン−2−オール;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル
;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン、および2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f
50
(43)
JP 5380465 B2 2014.1.8
][1,7]ナフチリジン−5−アミンから選択される。
【0029】
別の態様において、治療上有効な量の上記の式(I)で示される化合物および医薬上許
容される担体を含む医薬組成物が本明細書に記載されている。
【0030】
この態様のある実施態様において、医薬組成物は、静脈内投与、硝子体内投与、筋肉内
投与、経口投与、直腸投与、吸入、鼻腔内投与、局所投与、点眼投与または点耳投与用に
処方される。他の実施態様において、医薬組成物は、錠剤、ピル、カプセル、液体、吸入
剤、鼻腔用スプレー液、坐剤、液剤、乳化剤、軟膏、点眼剤または点耳剤の形態をしてい
る。他の実施態様において、かかる医薬組成物は、1種または複数の付加的な治療剤をさ
10
らに含む。
【0031】
別の態様において、TLR受容体の調節が関与している患者の疾患または障害を処置す
るための医薬が本明細書に記載されており、かかる医薬には、治療上有効な量の式(I)
で示される化合物が含まれる。かかる医薬のある実施態様において、TLR受容体はTL
R7である。かかる医薬の他の実施態様において、TLR受容体はTLR8である。かか
る医薬の他の実施態様において、該化合物はTLR受容体アゴニストである。かかる医薬
のある実施態様において、該化合物はTLR7受容体アゴニストである。かかる医薬のあ
る実施態様において、該化合物はTLR8受容体アゴニストである。
【0032】
20
別の態様において、TLR受容体の調節が関与している患者の疾患または障害を処置す
るための医薬の製造における式(I)で示される化合物の使用が本明細書に記載されてい
る。
【0033】
別の態様において、TLR受容体の調節方法であって、治療上有効な量の式(I)で示
される化合物、またはその医薬上許容される塩または医薬組成物をそれを必要とする組織
または対象に投与して、TLR受容体を調節することを含む、方法が本明細書に記載され
ている。かかる方法のある実施態様において、TLR受容体はTLR7である。かかる方
法の他の実施態様において、TLR受容体はTLR8である。かかる方法のある実施態様
において、該化合物はTLR受容体アゴニストである。かかる方法のある実施態様におい
30
て、該化合物はTLR7受容体アゴニストである。かかる方法のある実施態様において、
該化合物はTLR8受容体アゴニストである。かかる方法のある実施態様において、該方
法は、細胞または組織系にあるいはヒトまたは動物対象に該化合物を投与することを含む
。
【0034】
本明細書に記載のTLRが関与する特定の病態または障害の対象の処置方法のある実施
態様において、かかる方法は、かかる処置を必要とする対象を同定する所望の工程をさら
に含む。
【0035】
本明細書に記載の別の態様には、TLR受容体の調節が関与している疾患または障害の
40
処置方法であって、有効量の式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩
もしくは医薬組成物をかかる処置を必要とする組織または対象に投与して、疾患または障
害を処置することを含む、方法が含まれる。かかる方法のある実施態様において、TLR
受容体は、TLR7である。かかる方法の他の実施態様において、TLR受容体はTLR
8である。かかる方法のある実施態様において、該化合物はTLR受容体アゴニストであ
る。かかる方法の実施態様において、該化合物はTLR7受容体アゴニストである。かか
る方法の実施態様において、該化合物はTLR8受容体アゴニストである。かかる方法の
ある実施態様において、該方法は、細胞または組織系にあるいはヒトまたは動物対象に該
化合物を投与することを含む。
【0036】
50
(44)
JP 5380465 B2 2014.1.8
かかる方法のある実施態様において、疾患または病態は、感染症、炎症性疾患、呼吸器
疾患、皮膚疾患または自己免疫疾患である。かかる方法のある実施態様において、疾患ま
たは病態は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、
潰瘍性大腸炎、クローン病、気管支炎、皮膚炎、光線性角化症、基底細胞癌、アレルギー
性鼻炎、乾癬、強皮症、じんま疹、関節リウマチ、多発性硬化症、癌、乳癌、HIVまた
はループスである。
【0037】
本明細書に記載の別の態様には、細胞増殖性疾患の処置方法であって、有効量の式(I
)で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または医薬組成物をその処置を必
要とする組織または対象に投与することを含み、ここで、該細胞増殖性疾患が、リンパ腫
10
、骨肉腫、黒色種、または乳房、腎臓、前立腺、大腸、甲状腺、卵巣、膵臓、ニューロン
、肺、子宮もしくは胃腸の腫瘍である、方法が含まれる。
【0038】
本明細書に記載の別の態様は、式(I)または(I−A)で示される化合物、抗原およ
び医薬上許容される担体を含む医薬組成物であり、ここで、該医薬組成物は、免疫原性組
成物であり、該化合物が免疫増強剤であって、該組成物を投与する対象において、抗原に
対する免疫反応を強化するのに十分な量で存在する。ある実施態様において、かかる医薬
組成物には、1種または複数の免疫調節剤がさらに含まれる。ある実施態様において、1
種または複数の免疫調節剤には、1種または複数のアジュバントが含まれる。ある実施態
様において、かかるアジュバントは、ミネラル含有組成物、油乳剤、サポニン製剤、ビロ
20
ソーム、ウイルス様粒子、細菌誘導体、微生物誘導体、ヒト免疫調節剤、生体接着性製剤
、ムコ接着性製剤、微粒子製剤、リポソーム製剤、ポリオキシエチレンエーテル製剤、ポ
リオキシエチレンエステル製剤、ポリホスファゼン、ムラミルペプチド、またはイミダゾ
キノロン化合物から選択される。ある実施態様において、アジュバントは、油乳剤である
。ある実施態様において、免疫原性組成物は、ワクチンとして有用であり、該化合物は、
投与すると免疫活性化効果をもたらすのに十分な量で存在する。
【0039】
本明細書に記載の別の態様には、免疫原性組成物の有効性の強化方法であって、有効量
の式(I)または(I−A)で示される化合物を該免疫原性組成物に加えることを含む、
方法が含まれる。
30
【0040】
本明細書に記載の別の態様は、式(I)で示される化合物、および抗原を含む免疫原性
組成物であり、ここで、該化合物量は、該組成物を投与する対象において抗原に対する反
応を強化するのに十分な量である。かかる免疫原性組成物のある実施態様において、抗原
は、細菌抗原である。かかる免疫原性組成物のある実施態様において、細菌抗原は、ナイ
セリア・メニンジティディス(Neisseria meningitides)株の抗原である。かかる免疫原
性組成物の他の実施態様において、抗原は、ウイルス抗原または真菌抗原である。他の実
施態様において、かかる免疫原性組成物は、付加的なアジュバントをさらに含む。かかる
免疫原性組成物のある実施態様において、抗原は、ポリペプチドである。かかる免疫原性
組成物のある実施態様において、ポリペプチドは、本明細書に記載の配列番号1∼6から
40
なる群より選択される配列に対し少なくとも85%の同一性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
(図面の簡単な説明)
【図1】図1は、細菌抗原に対する免疫反応を強化するための本明細書に記載の特定の化
合物の血清殺菌抗体(「SBA」)力価を示す。該化合物のμg量は、左側に示され、M
F59/3MenBで誘発された反応に対する変化率は、各バーの右側に示される。結果
は、「CpG」(CpGオリゴヌクレオチド)、R848、およびイミキモド(Immiquim
od)(ImiQ)と比較される。
【図2】図2は、細菌抗原に対する免疫反応を強化するための本明細書に記載の化合物4
50
(45)
JP 5380465 B2 2014.1.8
7の血清殺菌抗体(「SBA」)力価を示す。該化合物のμg量は、左側に示され、MF
59/3MenBで誘発された反応に対する変化率は、各バーの右側に示される。結果は
、「CpG」(CpGオリゴヌクレオチド)、R848、およびイミキモド(ImiQ)
と比較される。
【図3】図3は、細菌抗原に対する免疫反応を強化するための本明細書に記載の化合物4
7の血清殺菌抗体(「SBA」)力価を示す。該化合物のμg量は、左側に示され、MF
59/3MenBで誘発された反応に対する変化率は、各バーの右側に示される。結果は
、「CpG」(CpGオリゴヌクレオチド)、R848、およびイミキモド(ImiQ)
と比較される。
【図4】図4は、細菌抗原に対する免疫反応を強化するための本明細書に記載の化合物1
10
69の血清殺菌抗体(「SBA」)力価を示す。該化合物のμg量は、左側に示され、M
F59/3MenBで誘発された反応に対する変化率は、各バーの右側に示される。結果
は、「CpG」(CpGオリゴヌクレオチド)、R848、およびイミキモド(ImiQ
)と比較される。
【図5】図5は、図1−4に示されるデータの集積である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
(発明の詳細な説明)
定義
本明細書に用いられる、「アルケニル」なる語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結
20
合を有する部分的に不飽和な分枝鎖または直鎖の炭化水素をいう。二重結合に対し配向さ
れた原子は、シス(Z)またはトランス(E)配置のいずれかである。アルケニル基は、
所望により置換されていてもよい。本明細書に用いられる、「C2−C3アルケニル」、
「C2−C4アルケニル」、「C2−C5アルケニル」、「C2−C6アルケニル」、「
C2−C7アルケニル」、および「C2−C8アルケニル」なる語は、各々、少なくとも
2個、最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含有するアルケニル基をいう。
特に明記しない限り、アルケニル基は、一般に、C2−C6アルケニルである。本明細書
に用いられる、アルケニルの非限定的な例として、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペ
ンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニルなどが挙げられる
。
30
【0043】
本明細書に用いられる、「アルケニレン」なる語は、アルケニル基から生じる部分的に
不飽和な分枝鎖または直鎖の二価炭化水素ラジカルをいう。アルケニレン基は、所望によ
り置換されていてもよい。本明細書に用いられる、「C2−C3アルケニレン」、「C2
−C4アルケニレン」、「C2−C5アルケニレン」、「C2−C6アルケニレン」、「
C2−C7アルケニレン」、および「C2−C8アルケニレン」なる語は、各々、少なく
とも2個、最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含有するアルケニレン基を
いう。特に明記しない限り、アルケニレン基は、一般に、C1−C6アルケニレンである
。本明細書に用いられる、アルケニレン基の非限定的な例として、エテニレン、プロペニ
レン、ブテニレン、ペンテニレン、ヘキセニレン、ヘプテニレン、オクテニレン、ノネニ
40
レン、デセニレンなどが挙げられる。
【0044】
本明細書に用いられる、「アルキル」なる語は、飽和分枝鎖または直鎖の炭化水素をい
う。アルキル基は、所望により置換されていてもよい。本明細書に用いられる、「C1−
C3アルキル」、「C1−C4アルキル」、「C1−C5アルキル」、「C1−C6アル
キル」、「C1−C7アルキル」および「C1−C8アルキル」なる語は、各々、少なく
とも1個、最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含有するアルキル基をいう
。特に明記しない限り、アルキル基は、一般に、C1−C6アルキルである。本明細書に
用いられるアルキル基の非限定的な例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペン
50
(46)
JP 5380465 B2 2014.1.8
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。
【0045】
本明細書に用いられる、「アルキレン」なる語は、アルキル基から生じる飽和分枝鎖ま
たは直鎖の二価炭化水素ラジカルをいう。アルキレン基は、所望により置換されていても
よい。本明細書に用いられる、「C1−C3アルキレン」、「C1−C4アルキレン」、
「C1−C5アルキレン」、「C1−C6アルキレン」、「C1−C7アルキレン」およ
び「C1−C8アルキレン」なる語は、各々、少なくとも1個、最大で3、4、5、6、
7または8個の炭素原子を含有するアルキレン基をいう。特に明記しない限り、アルキレ
ン基は、一般に、C1−C6アルキレンである。アルキレン基の非限定的な例として、メ
チレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、s
10
ec−ブチレン、t−ブチレン、n−ペンチレン、イソペンチレン、ヘキシレンなどが挙
げられる。
【0046】
本明細書に用いられる、「アルキニル」なる語は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結
合を有する部分的に不飽和な分枝鎖または直鎖の炭化水素をいう。アルキニルは、所望に
より置換されていてもよい。本明細書に用いられる、「C2−C3アルキニル」、「C2
−C4アルキニル」、「C2−C5アルキニル」、「C2−C6アルキニル」、「C2−
C7アルキニル」、および「C2−C8アルキニル」なる語は、各々、少なくとも2個、
最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含有するアルキニル基をいう。特に明
記しない限り、アルキニルは、一般に、C2−C6アルキニルである。本明細書に用いら
20
れる、アルキニル基の非限定的な例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニ
ル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニルなどが挙げられる。
【0047】
本明細書に用いられる、「アルキニレン」なる語は、アルキニレン基から生じる部分的
に不飽和な分枝鎖または直鎖の二価炭化水素ラジカルをいう。アルキニレン基は、所望に
より置換されていてもよい。本明細書に用いられる、「C2−C3アルキニレン」、「C
2−C4アルキニレン」、「C2−C5アルキニレン」、「C2−C6アルキニレン」、
「C2−C7アルキニレン」、および「C2−C8アルキニレン」なる語は、各々、少な
くとも2個、最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含有するアルキニレン基
をいう。特に明記しない限り、アルキニレン基は、一般に、C2−C6アルキニレンであ
30
る。本明細書に用いられるアルキニレン基の非限定的な例として、エチニレン、プロピニ
レン、ブチニレン、ペンチニレン、ヘキシニレン、ヘプチニレン、オクチニレン、ノニニ
レン、デシニレンなどが挙げられる。
【0048】
本明細書に用いられる、「アルコキシ」なる語は、−ORa基をいい、ここで、Raは
、本明細書に記載のアルキル基である。アルコキシ基は、所望により置換されていてもよ
い。本明細書に用いられる、「C1−C3アルコキシ」、「C1−C4アルコキシ」、「
C1−C5アルコキシ」、「C1−C6アルコキシ」、「C1−C7アルコキシ」および
「C1−C8アルコキシ」なる語は、アルキル部分が少なくとも1個、最大で3、4、5
、6、7または8個の炭素原子を含有する、アルコキシ基をいう。本明細書に用いられる
40
、アルコキシ基の非限定的な例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロ
ポキシ、n−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプ
チルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシなどが挙げられる。
【0049】
本明細書に用いられる、「アリール」なる語は、全部で5∼14員環を有する単環系、
二環系、および三環系をいい、ここで、該系における少なくとも1個の環は芳香族であり
、該系における各環は3∼7員環を含有する。アリール基は、所望により置換されていて
もよい。本明細書に用いられる、アリール基の非限定的な例として、フェニル、ナフチル
、フルオレニル、インデニル、アズレニル、アントラセニルなどが挙げられる。
【0050】
50
(47)
JP 5380465 B2 2014.1.8
本明細書に用いられる、「アリーレン」なる語は、アリール基から生じる二価ラジカル
を意味する。アリーレン基は、所望により置換されていてもよい。
【0051】
本明細書に用いられる、「シアノ」なる語は、−CN基をいう。
【0052】
本明細書に用いられる、「シクロアルキル」なる語は、飽和または部分的に不飽和な、
単環式、縮合二環式、縮合三環式または架橋多環アセンブリーをいう。本明細書に用いら
れる、「C3−C5シクロアルキル」、「C3−C6シクロアルキル」、「C3−C7シ
クロアルキル」、「C3−C8シクロアルキル」、「C3−C9シクロアルキル」および
「C3−C10シクロアルキル」なる語は、シクロアルキル基をいい、ここで、該飽和ま
10
たは部分的に不飽和な、単環式、縮合二環式または架橋多環アセンブリーは、少なくとも
3個、最大で5、6、7、8、9または10個の炭素原子を含有する。シクロアルキル基
は、所望により置換されていてもよい。本明細書に用いられる、シクロアルキル基の非限
定的な例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シ
クロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロペンテニル、シク
ロヘキセニル、デカヒドロナフタレニル、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H
−インデニルなどが挙げられる。
【0053】
本明細書に用いられる、「ハロゲン」なる語は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(
Br)またはヨウ素(I)をいう。
20
【0054】
本明細書に用いられる、「ハロ」なる語は、ハロゲンラジカル:フルオロ(−F)、ク
ロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)、およびヨード(−I)をいう。
【0055】
本明細書に用いられる、「ハロアルキル」または「ハロ置換アルキル」なる語は、1個
または複数のハロゲン基で置換された、本明細書に記載のアルキル基をいい、ここで、該
ハロゲン基は同一または異なるものである。ハロアルキル基は、所望により置換されてい
てもよい。本明細書に用いられる、かかる分枝鎖または直鎖ハロアルキル基の非限定的な
例として、限定されるものではないが、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルなど
を含む、ハロゲン基が同一または異なるものである、1個または複数のハロゲン基で置換
30
された、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびn−ブチルが挙げ
られる。
【0056】
本明細書に用いられる、「ハロアルケニル」または「ハロ置換アルケニル」なる語は、
1個または複数のハロゲン基で置換された、本明細書に記載のアルケニル基をいい、ここ
で、該ハロゲン基は同一または異なるものである。ハロアルケニル基は、所望により置換
されていてもよい。本明細書に用いられる、かかる分枝鎖または直鎖のハロアルケニル基
の非限定的な例として、1個または複数のハロゲン基で置換された、エテニル、プロペニ
ル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル
などが挙げられ、ここで、該ハロゲン基は同一または異なるものである。
40
【0057】
本明細書に用いられる、「ハロアルキニル」または「ハロ置換アルキニル」なる語は、
1個または複数のハロゲン基で置換された、上記のアルキニル基をいい、ここで、該ハロ
ゲン基は同一または異なるものである。ハロアルキニル基は、所望により置換されていて
もよい。本明細書に用いられる、かかる分枝または直鎖のハロアルキニル基の非限定的な
例として、1個または複数のハロゲン基で置換された、エチニル、プロピニル、ブチニル
、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニルなどが挙げら
れ、ここで、該ハロゲン基は同一または異なるものである。
【0058】
本明細書に用いられる、「ハロアルコキシ」なる語は、1個または複数のハロゲン基で
50
(48)
JP 5380465 B2 2014.1.8
置換された、本明細書に記載のアルコキシ基をいい、ここで、該ハロゲン基は同一または
異なるものである。ハロアルコキシ基は、所望により置換されていてもよい。本明細書に
用いられる、かかる分枝鎖または直鎖のハロアルキニル基の非限定的な例として、1個ま
たは複数のハロゲン基で置換された、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポ
キシ、n−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチ
ルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシなどが挙げられ、ここで、該ハ
ロゲン基は同一または異なるものである。
【0059】
本明細書に用いられる、「ヘテロアルキル」なる語は、1個または複数の炭素原子が、
独立して、1個または複数の酸素、硫黄、窒素、またはその組み合わせで置き換えられる
10
、本明細書に記載のアルキル基をいう。
【0060】
本明細書に用いられる、「ヘテロアリール」なる語は、全部で5∼14員環を有する単
環系、二環系、および三環系をいい、ここで、該系における少なくとも1個の環は芳香族
であり、該系における少なくとも1個の環は窒素、酸素および硫黄から選択される1個ま
たは複数のヘテロ原子を含有し、該系における各環は3∼7員環を含有する。ヘテロアリ
ール基は、1個または複数の置換基を含有していてもよい。ヘテロアリール基は、所望に
より置換されていてもよい。本明細書に用いられる、ヘテロアリール基の非限定的な例と
して、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベン
ズチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンズアゼピニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチオピ
20
ラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、
シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、イン
ドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、
イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサイ
ンドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プ
リニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリ
ニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、ト
リアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルが挙げられる。
【0061】
本明細書に用いられる、「ヘテロシクロアルキル」なる語は、1個または複数の環炭素
30
が、−O−、−N=、−NR−、−C(O)−、−S−、−S(O)−または−S(O)
2−から選択される部分で置き換えられる(式中:Rが水素、C1−C4アルキルまたは
窒素保護基である)、本明細書に記載のシクロアルキルをいう、ただし、該基の環は、2
個の隣接したOまたはS原子を含有していない。ヘテロシクロアルキル基は、所望により
置換されていてもよい。本明細書に用いられる、ヘテロシクロアルキル基の非限定的な例
として、モルホリノ、ピロリジニル、ピロリジニル−2−オン、ピペラジニル、ピペリジ
ニル、ピペリジニロン、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イル
、2H−ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、1,3−ジオキソラニル、2−イ
ミダゾリニル、イミダゾリジニル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、1,4−ジオキ
サニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、アゼパニル、ヘキサヒドロ−1,4−
40
ジアゼピニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テト
ラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、チオキサニル、アゼ
チジニル、オキセタニル、チエタニル、オキセパニル、チエパニル、1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオ
キソラニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒド
ロフラニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキ
サニル、および3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルが挙げられる。
【0062】
本明細書に用いられる、「ヘテロ原子」なる語は、1個または複数の酸素、硫黄、窒素
、リン、またはケイ素をいう。
50
(49)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0063】
本明細書に用いられる、「ヒドロキシル」なる語は、−OH基をいう。
【0064】
本明細書に用いられる、「ヒドロキシアルキル」なる語は、1個または複数のヒドロキ
シル基で置換された、本明細書に記載のアルキル基をいう。本明細書に用いられる、分枝
または直鎖「C1−C6ヒドロキシアルキル」基の非限定的な例として、1個または複数
のヒドロキシル基で置換された、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル
およびn−ブチル基が挙げられる。
【0065】
本明細書に用いられる、「シクロシアナト」なる語は、−N=C=O基をいう。
10
【0066】
本明細書に用いられる、「イソチオシアナト」なる語は、−N=C=S基をいう。
【0067】
本明細書に用いられる、「メルカプチル」なる語は、(アルキル)S−基をいう。
【0068】
本明細書に用いられる、「所望により置換されていてもよい」なる語は、目的の基が、
アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテ
ロシクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプチル、シアノ、ハロ、カルボニ
ル、チオカルボニル、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、パーハ
ロアルキル、パーフルオロアルキル、およびモノ−およびジ−置換アミノ基を含む、アミ
20
ノから個別にかつ独立して選択される、1個または複数の付加的な基(群)で置換されて
いてもいなくてもよいことを意味する。所望の置換基の非限定的な例として、ハロ、−C
N、=O、=N−OH、=N−OR、=N−R、−OR、−C(O)R、−C(O)OR
、−OC(O)R、−OC(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR2、−OC(
O)NHR、−OC(O)NR2、−SR−、−S(O)R、−S(O)2R、−NHR
、−N(R)2、−NHC(O)R、−NRC(O)R、−NHC(O)OR、−NRC
(O)OR、S(O)2NHR、−S(O)2N(R)2、−NHS(O)2NR2、−
NRS(O)2NR2、−NHS(O)2R、−NRS(O)2R、C1−C8アルキル
、C1−C8アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロア
ルキル、ハロ置換C1−C8アルキル、およびハロ置換C1−C8アルコキシが挙げられ
30
、ここで、各Rは、独立して、H、ハロ、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、
アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロ置換C1−C
8アルキル、およびハロ置換C1−C8アルコキシから選択される。かかる置換基の配置
および数は、各基の十分に理解された原子価制御(valence limitations)に従う、例え
ば、=Oは、アルキル基の適当な置換基であるが、アリール基の適当な置換基ではない。
【0069】
本明細書に用いられる、「溶媒和物」なる語は、溶質(一例として、本明細書に記載の
、式(I)で示される化合物、またはその塩)および溶媒によって形成される可変化学量
の複合体をいう。溶媒の非限定的な例には、水、アセトン、メタノール、エタノールおよ
び酢酸がある。
40
【0070】
本明細書に用いられる、製剤、組成物または成分に関する「許容される」なる語は、処
置を受けている対象の一般的健康に対して持続的な有害作用を有しないことを意味する。
【0071】
目的化合物の「投与」または「投与すること」なる語は、処置を必要とする対象に式(
I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上許容される溶媒和物、またはプ
ロドラッグを提供することを意味する。
【0072】
本明細書に用いられる、「癌」なる語は、制御されない方法で増殖し、ある場合には、
転移する(広がる)傾向にある細胞の異常増殖をいう。癌の種類には、限定されるもので
50
(50)
JP 5380465 B2 2014.1.8
はないが、固形腫瘍(例えば、膀胱、腸、脳、乳房、子宮内膜、心臓、腎臓、肺、リンパ
組織(リンパ腫)、卵巣、膵臓または他の内分泌器官(甲状腺)の腫瘍、前立腺、皮膚(
黒色腫)または血液系腫瘍(例えば、白血病))が含まれる。
【0073】
本明細書に用いられる、「担体」なる語は、細胞または組織への本明細書に記載の化合
物の取り込みを促進する化合物または物質をいう。
【0074】
本明細書に用いられる、「共投与」または「併用投与」なる語は、一人の患者への選択
された治療剤の投与を包含することを意味し、薬剤が必ずしも投与の同一経路によってま
たは同時に投与されない治療計画を含むことを意図とする。
10
【0075】
本明細書に用いられる、「皮膚病」なる語は、皮膚疾患をいう。かかる皮膚病には、限
定されるものではないが、皮膚の増殖性または炎症性疾患、例えば、アトピー性皮膚炎、
水疱性疾患、膠原線維症(collagenoses)、接触性皮膚炎湿疹(contact dermatitis ecz
ema)、川崎病、酒さ、シェーグレン・ラルソン症候群、光線角化症、基底細胞癌および
じんま疹が含まれる。
【0076】
本明細書に用いられる、「希釈剤」なる語は、輸送前に本明細書に記載の化合物を希釈
するために用いられる化合物をいう。希釈剤はまた、本明細書に記載の化合物を安定化す
るために用いられうる。
20
【0077】
本明細書に用いられる、「有効量」または「治療上有効な量」なる語は、処置を受けて
いる疾患または病態の1つまたは複数の症状をある程度軽減するであろう投与されている
本明細書に記載の化合物の十分な量をいう。結果は、疾患の兆候、症状、もしくは原因の
減少および/または緩和、あるいは生態系のあらゆる所望の変化でありうる。例えば、治
療的用途のための「有効量」は、疾患症状において臨床的に有意な減少をもたらすのに必
要な本明細書に記載の化合物を含む組成物の量である。任意の個々の場合における適当な
「有効」量は、技法、例えば、用量漸増試験を用いて測定されてもよい。
【0078】
本明細書に用いられる、「強化する」または「強化すること」なる語は、所望の効果の
30
有効性または持続時間のいずれかを増大または延長することを意味する。したがって、治
療剤の効果の強化に関して、「強化すること」なる語は、組織に対する他の治療剤の効果
の有効性または持続時間のいずれかを増大または延長する能力をいう。本明細書に用いら
れる、「強化に有効な量」は、所望の組織における別の治療剤の効果を強化するのに十分
な量をいう。
【0079】
本明細書に用いられる、「線維症」または「線維化障害」なる語は、急性または慢性炎
症を引き起こし、細胞および/またはコラーゲンの異常蓄積に付随する疾患をいい、限定
されるものではないが、個々の器官または組織、例えば、心臓、腎臓、関節、肺、または
皮膚の線維症を含み、特発性肺線維症および特発性線維化性肺胞炎などの障害を含む。
40
【0080】
本明細書に用いられる、「医原性の」なる語は、薬物療法または外科的療法によって発
症または悪化する病態、障害、または疾患を意味する。
【0081】
本明細書に用いられる、「免疫学的に有効な量」なる語は、単回量でまたは複数回量の
一部として、免疫疾患または障害の処置または予防に有効である、十分な量を個体に投与
することを意味する。その量は、処置を受ける個体の健康および身体状態、年齢、処置を
受ける個体の分類群(例えば、ヒト以外の霊長類、霊長類など)、個体の免疫系の抗体合
成能、望ましい防御の程度、ワクチン製剤、医学的状況の臨床医の判断、および他の関連
要因によって変化する。その量が、所定の試験によって測定されうる比較的広範囲に収ま
50
(51)
JP 5380465 B2 2014.1.8
るであろうことが期待される。
【0082】
本明細書に用いられる、「炎症性疾患」なる語は、疼痛(有害物質の発生および神経の
刺激からの、痛み)、発熱(血管拡張からの、発熱)、発赤(血管拡張および血流の増加
からの、発赤)、腫れ(流体の過度の流入または制限された流出からの、腫瘍)および機
能喪失(部分的または完全、一時的または永続的でありうる、機能喪失)の1以上の兆候
によって特徴付けられる疾患または病態をいう。炎症は多くの形をとり、限定されるもの
ではないが、1以上の以下:急性、接着性、萎縮性、カタル性、慢性、肝硬変性、広汎性
、播種性、滲出性、線維素性、線維化性、病巣性、肉芽腫性、過形成性、肥大性、間質性
、転移性、壊死性、閉塞性、実質性、塑性、増殖性、繁殖性、偽膜性、化膿性、硬化性、
10
(seroplastic)、漿液性、単純性、特異性、亜急性、化膿性(suppurative)、毒性、外
傷性、および/または潰瘍性の炎症を含む。炎症性疾患には、限定されるものではないが
、血管に影響を及ぼす炎症(多発性動脈炎、一時的関節炎);関節に影響を及ぼす炎症(
関節炎:結晶性、変形性、乾癬性、反応性、リウマチ性、ライター症候群);胃腸管に影
響を及ぼす炎症(疾患);皮膚に影響を及ぼす炎症(皮膚炎);または多器官および組織
に影響を及ぼす炎症(全身性エリテマトーデス)がさらに含まれる。
【0083】
本明細書に用いられる、「調節する」なる語は、ほんの一例として、標的の活性を強化
すること、標的の活性を阻害すること、標的の活性を制限すること、または標的の活性を
延長することを含む、標的の活性を変化させるように直接的または間接的に標的と相互作
20
用することを意味する。
【0084】
本明細書に用いられる、「モジュレーター」なる語は、直接的または間接的に標的と相
互作用する分子をいう。相互作用には、限定されるものではないが、アゴニストまたはア
ンタゴニストの相互作用が含まれる。
【0085】
本明細書に用いられる、「眼疾患(ocular disease)」または「眼科疾患(ophthalmic
disease)」なる語は、片眼または両眼に影響を及ぼし、同様に、周辺組織に影響を及ぼ
す可能性がある疾患をいう。眼または眼科疾患には、限定されるものではないが、結膜炎
、網膜炎、強膜炎、ブドウ膜炎、アレルギー性結膜炎、春季カタル、乳頭結膜炎およびサ
30
イトメガロウイルス(CMV)網膜炎が含まれる。
【0086】
本明細書に用いられる、「医薬上許容される」なる語は、本明細書に記載の化合物の生
物活性または特性を阻害しない、物質、例えば、担体または希釈剤をいう。かかる物質は
、望ましくない生物学的効果を引き起こさずにまたは有害な方法で含有される組成物の成
分のいずれかと相互作用せずに個体に投与される。
【0087】
本明細書に用いられる、「医薬上許容される塩」なる語は、投与される生物に対し顕著
な刺激を与えず、本明細書に記載の化合物の生物活性および特性を阻害しない化合物の製
剤をいう。
40
【0088】
本明細書に用いられる、「組み合わせ」または「医薬組み合わせ」なる語は、1種以上
の有効成分の混合または組み合わせをもたらす製品を意味し、有効成分の一定および不定
の組み合わせの両方を含む。「一定の組み合わせ(fixed combination)」なる語は、有
効成分、例として、式(I)で示される化合物および付加的な治療剤の両方が、単体また
は単回量の形態で同時に患者に投与されることを意味する。「不定の組み合わせ(non-fi
xed combination)」なる語は、有効成分、例として、式(I)で示される化合物および
付加的な治療剤の両方が、特定期間を制限することなく同時に、一緒にまたは連続して独
立した存在として患者に投与され、ここで、かかる投与は、患者の体内にて治療上有効な
濃度の2種の化合物を提供することを意味する。後者はまた、カクテル療法、例えば、3
50
(52)
JP 5380465 B2 2014.1.8
種以上の有効成分の投与に適用する。
【0089】
本明細書に用いられる、「組成物」または「医薬組成物」なる語は、少なくとも1つの
化合物、例えば、本明細書に記載の式(I)で示される化合物と少なくとも1つのおよび
所望により1つ以上の他の医薬上許容される化学成分、例えば、担体、安定剤、希釈剤、
分散剤、懸濁化剤、増粘剤、および/または賦形剤との混合物をいう。
【0090】
本明細書に用いられる、「プロドラッグ」なる語は、インビボで親薬剤に変換される物
質をいう。本明細書に記載の化合物のプロドラッグの非限定的な例は、細胞内に入ると、
次いで、カルボン酸、活性体(active entity)に代謝的に加水分解されるエステルとし
10
て投与される本明細書に記載の化合物である。プロドラッグのさらなる例は、ペプチドが
活性部分を示すように代謝される酸基に結合している短ペプチドである。
【0091】
本明細書に用いられる、「呼吸器疾患」なる語は、呼吸に関与する器官、例えば、鼻、
喉、喉頭、気管、気管支、および肺に影響を及ぼす疾患をいう。呼吸器疾患には、限定さ
れるものではないが、喘息、成人呼吸窮迫症候群およびアレルギー性(外因性)喘息、非
アレルギー性(内因性)喘息、急性重症喘息、慢性喘息、臨床喘息、夜間喘息、アレルゲ
ン誘発性喘息、アスピリン感受性喘息、運動誘発性喘息、等炭酸ガス過呼吸(isocapnic
hyperventilation)、小児発症型喘息、成人発症型喘息、咳型喘息、職業性喘息、ステロ
イド抵抗性喘息、季節性喘息、季節性アレルギー性鼻炎、通年性アレルギー性鼻炎、慢性
20
気管支炎または肺気腫を含む、慢性閉塞性肺疾患、肺高血圧症、間質性肺線維症および/
または気道炎症、および嚢胞性線維症、および低酸素症が含まれる。
【0092】
本明細書に用いられる、「対象」または「患者」なる語は、哺乳動物または非哺乳動物
を包含する。哺乳動物の例として、限定されるものではないが、ヒト、チンパンジー、類
人猿、サル、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウサギ、イヌ、ネコ、ラット、マウス、
モルモットなどが挙げられる。非哺乳動物の例として、限定されるものではないが、鳥、
魚などが挙げられる。対象はヒトであることが多く、本明細書に記載の疾患または障害の
処置を必要とする診断されているヒトであってもよい。
【0093】
30
本明細書に用いられる、「TLRモジュレーター」なる語は、TLR受容体を調節する
化合物をいう。
【0094】
本明細書に用いられる、「TLR病」または「TLR活性に付随する疾患または障害」
なる語は、トール様受容体に付随する任意の病状をいう。かかる疾患または障害には、限
定されるものではないが、感染症、炎症性疾患、呼吸器疾患および自己免疫疾患、例えば
、ほんの一例として、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人呼吸窮迫症候群(AR
DS)、クローン病、気管支炎、皮膚炎、アレルギー性鼻炎、乾癬、強皮症、じんま疹、
関節リウマチ、多発性硬化症、癌、HIVおよびループスが含まれる。
【0095】
40
本明細書に用いられる、「治療上有効な量」なる語は、その量を投与されていない対応
する対象と比較して、疾患、障害、または副作用の処置の改善、治療、予防または改善、
あるいは疾患または障害の進行速度の減少をもたらす任意の化合物量をいう。該用語はま
た、正常な生理的機能を強化するのに有効な量をその範囲内に含む。
【0096】
本明細書に用いられる、「処置する」、「処置すること」または「処置」なる語は、疾
患または病態の症状を軽減、除去または改善するか、付加的な症状を予防するか、症状の
根本的な代謝の原因を改善または予防するか、疾患または病態を阻止するか、疾患または
病態の発症を抑えるか、疾患または病態を軽減するか、疾患または病態の軽減を引き起こ
すか、疾患または病態によってもたらされる状態を軽減するか、あるいは予防的および/
50
(53)
JP 5380465 B2 2014.1.8
または治療的に疾患または病態の症状を阻止する方法をいう。
【0097】
本明細書に記載の方法、組成物および組み合わせの他の目的、特徴および利点は、以下
の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、詳細な説明および具体例は、具
体的な実施態様を示しながら、ほんの一例として与えられることを理解すべきである。
【0098】
(好ましい実施態様の説明)
トール様受容体(TLR)のモジュレーターである、化合物およびその医薬組成物が本
明細書に記載されている。ある実施態様において、本明細書に記載のある化合物、および
その医薬組成物は、トール様受容体のアゴニストである。他の実施態様において、かかる
10
化合物およびその医薬組成物はTLR7のアゴニストである。他の実施態様において、か
かる化合物およびその医薬組成物はTLR8のアゴニストである。他の実施態様において
、かかる化合物およびその医薬組成物はTLR7およびTLR8両方のアゴニストであり
、すなわち、かかる化合物およびその医薬組成物はTLR7およびTLR8のデュアルア
ゴニストである。
【0099】
TLR活性に付随する疾患および/または障害の処置および/または予防のための化合
物、医薬組成物および方法が本明細書に記載されている。ある実施態様において、かかる
TLRはTLR7およびTLR8である。
【0100】
20
本明細書に記載のTLRモジュレーターには、式(I)で示される化合物、ならびにそ
の医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体が含まれる
。
【0101】
式(I):
【化7】
30
[式中:
X1は、NまたはCN(R1R2)であり;X2は、NまたはCN(R1R2)であり
、ただし、X1がCN(R1R2)である場合、X2はNであり;
X3は、NまたはCR6;
X4は、NまたはCR3であり;および、X5は、−CR4=CR5−、−CR4=N
−または−N=CR5−であり;
R1およびR2は、各々独立して、H、−C(O)R8、C1−C6アルキル、C1−
40
C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8
シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、
ここで、R1およびR2の該C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−
C6ハロアルキル、C3−C8シクロアルキル、またはC3−C8ヘテロシクロアルキル
基は、各々、ハロゲン、−CN、=O、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、
C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、−OR8、−C(O)R8,−OC
(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2、−C(O)N(R9)2、C3−C8
ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R8、−S(O)2N(R9)2、−NR9S(O
)2R8、−LP(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)2、−LP(O)(O
R10)2、−OLP(O)(OR10)2、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6
50
(54)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ハロアルコキシから独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていても
よく、
R1およびR2のアリールおよびヘテロアリール基は、各々、ハロゲン、−CN、C1
−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロア
ルキル、OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)
9
)2、C3−C8ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R8、−
2、−C(O)N(R
S(O)2N(R9)2、−NR9S(O)2R8、−LP(O)(OR8)2、−LO
P(O)(OR8)2、−LP(O)(OR10)2、−OLP(O)(OR10)2、
C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから独立して選択される1∼3
10
個の置換基で所望により置換されていてもよく,
または、R1およびR2は、各々独立して、上記の置換されていてもよいC1−C6ア
ルキルであり、それらが結合するN原子と一緒になって結合し、所望により置換されてい
てもよいC3−C8ヘテロシクロアルキルを形成してもよく;
R3およびR6は、各々独立して、H、ハロゲン、C1−C6アルキル、C2−C8ア
ルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C
1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C
3
8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R
およびR6の該C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキ
ル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、ま
たはC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、ハロゲン、−CN、=O、R7、−O
8
R
8
、−C(O)R
8
、−OC(O)R
9
8
、−C(O)OR
O)N(R
8
)2、−S(O)2R
20
9
、−N(R
)2、−C(
9
、−S(O)2N(R
)2および−NR9S(O
8
)2R
から独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよく、
3
およびR6の該アリールおよびヘテロアリール基は、各々、ハロゲン、−CN、R7
R
、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2、
−C(O)N(R9)2、−S(O)2R8、−S(O)2N(R9)2および−NR9
S(O)2R8から独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていても
よく;
R4およびR5は、各々独立して、H、ハロゲン、−C(O)OR7、−C(O)R7
、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R12)、−N(R9)2、−NHN(
9
R
7
)2、−SR
0
8
、−OLR
7
、−(CH2)nOR
、−(CH2)nR
7
、−LR
8
30
1
、−LR
、−OLR
10
、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1
−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ
、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、
およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R4およびR5のC1−
C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケ
ン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C
8シクロアルキル、またはC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、ハロゲン、−C
N、=O、−NO2、−R7、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C(O
)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P
(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−C(O)N(R9)2、−Si
(R8)3、−S(O)2R8、−S(O)R8、−S(O)2N(R9)2、および−
NR9S(O)2R8から独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されて
40
いてもよく、
R4およびR5のアリールおよびヘテロアリール基は、各々、ハロゲン、−CN、−R
7
、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2
、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−
OP(O)(OR10)2、−C(O)N(R9)2、−Si(R8)3、−S(O)2
R8、−S(O)R8、−S(O)2N(R9)2、および−NR9S(O)2R8から
独立して選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよく;
50
(55)
JP 5380465 B2 2014.1.8
またはR3およびR4、またはR4およびR5、またはR5およびR6は、環原子上に
存在する場合、所望により一緒になって結合して、5∼6員環を形成してもよく、ここで
、該5−6員環は、R7で所望により置換されていてもよく;
各Lは、独立して、結合手、−(O(CH2)m)t−、C1−C6アルキル、C2−
C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンから選択され、ここで、LのC1−C6
アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンは、各々、ハロゲン、
−R8、−OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)
10
)2、および−OP(O)(OR10)2から独立して選択さ
2、−P(O)(OR
れる1∼4個の置換基で所望により置換されていてもよく;
R7は、H、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアル
10
キル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2
−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、およびC3−C8
ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R7のC1−C6アルキル、C3−C8シ
クロアルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケ
ン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、またはC
13
3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、1∼3個のR
13
いてもよく、各R
基で所望により置換されて
は、独立して、−CN、=O、−LR9、−LOR9、−OLR9
、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、−LOR8、−OLR8、−L
SR8、−LSR10、−LC(O)R8、−OLC(O)R8、−LC(O)OR8、
−LC(O)R10、−LOC(O)OR8、−LC(O)NR9R11、−LC(O)
9
NR
8
R
9
、−LN(R
9
)2、−LNR
9
R
8
R
、−LNR
8
8
R
、−LC(O)N(
、−LC(O)NR8OH、−LNR
、−LS(O)R
9
C(O)R
20
10
8
)2、−LS(O)2R
9
9
、−LNR
8
C(O)OR
、−LC(=N−OR8)R8、−LC(=
NH)−NHOR8、−NHC(=NH)NH2、−LS(O)2N(R9)2、−OL
S(O)2N(R9)2、−LNR9S(O)2R8、−LC(O)NR9LN(R9)
8
)2、−LOP(O)(OR8)2、−LP(O)(OR10
2、−LP(O)(OR
)2および−OLP(O)(OR10)2から選択され;
ここで、R7のアリールおよびヘテロアリール基は、各々、1∼3個のR13基で所望に
より置換されていてもよく、各R13は、ハロゲン、−CN、−LR9、−LOR9、−
OLR9、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、−LOR8、−OLR
8
8
、−LSR
8
OR
10
、−LSR
、−LC(O)R
10
、−LC(O)R
8
、−OLC(O)R
、−LC(O)
8
9
、−LOC(O)OR
30
8
、−LC(O)NR
R11、−L
C(O)NR9R8、−LN(R9)2、−LNR9R8、−LNR9R10、−LC(
O)N(R9)2、−LS(O)2R8、−LS(O)R8、−LC(O)NR8OH、
−LNR9C(O)R8、−LNR9C(O)OR8、−LC(=N−OR8)R8、−
LC(=NH)−NHOR8、−NHC(=NH)NH2、−LS(O)2N(R9)2
、−OLS(O)2N(R9)2、−LNR9S(O)2R8、−LC(O)NR9LN
(R9)2、−LP(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)2、−LP(O)(
OR10)2および−OLP(O)(OR10)2から選択され;
各R8は、独立して、H、−CH(R10)2、C1−C8アルキル、C2−C8アル
40
ケン、C2−C8アルキン、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C
6ヘテロアルキル、C3−C8シクロアルキル、C2−C8ヘテロシクロアルキル、C1
−C6ヒドロキシアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから選択され、ここで、R8
のC1−C8アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロア
ルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、
C2−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキルおよびC1−C6ハロ
アルコキシ基は、各々、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、
−OC(O)R11、−C(O)N(R9)2、−C(O)OR11、−NR9C(O)
R11、−NR9R10、−NR11R12、−N(R9)2、−OR9、−OR10、
−C(O)NR11R12、−C(O)NR11OH、−S(O)2R11、−S(O)
50
(56)
JP 5380465 B2 2014.1.8
R11、−S(O)2NR11R12、−NR11S(O)2R11、−P(O)(OR
11
)2、および−OP(O)(OR11)2から独立して選択される1∼3個の置換基
で所望により置換されていてもよく;
各R9は、独立して、H、−C(O)R8、−C(O)OR8、−C(O)R10、−
C(O)OR10、−Si(R8)3、−S(O)2R10、−C1−C6アルキル、C
1−C6ヘテロアルキルおよびC3−C6シクロアルキルから選択されるか、または各R
9
は、独立して、それらが結合するNと一緒になって、C3−C8ヘテロシクロアルキル
を形成するC1−C6アルキルであり、ここで、該C3−C8ヘテロシクロアルキル環は
、N、OおよびSから選択される付加的なヘテロ原子を所望により含有していてもよく、
R9の該C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C3−C6シクロアルキル、
10
またはC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、−CN、R11、−OR11、−S
R11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR11R1
2
、−C(O)NR11R12、−C(O)NR11OH、−S(O)2R11、−S(
O)R11、−S(O)2NR11R12、−NR11S(O)2R11、−P(O)(
OR11)2、および−OP(O)(OR11)2から独立して選択される1∼3個の置
換基で所望により置換されていてもよく;
各R10は、独立して、アリール、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシク
ロアルキルおよびヘテロアリールから選択され、ここで、該アリール、C3−C8シクロ
アルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R
8
、−OR8、−LR9、−LOR9、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR
9
8
CO2R
8
、−CO2R
、−C(O)R
8
20
および−C(O)N(R
9
)2から選択さ
れる1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよく;
R11およびR12は、独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキ
ル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、
およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R11およびR12のC
1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C3−C8シ
クロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、ハロゲン、CN、=
O、R8、OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9
)2、−NR8C(O)R8、−NR8C(O)OR8、−C(O)N(R9)2、C3
−C8ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R8、−S(O)2N(R9)2、−NR9
30
8
S(O)2R
、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから独立して
選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよく、
R11およびR12のアリールおよびヘテロアリール基は、各々、ハロゲン、−CN、
R8、−OR8、−C(O)R8、−OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)
8
2、−NR
C(O)R8、−NR8C(O)OR8、−C(O)N(R9)2、C3−
C8ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R8、−S(O)2N(R9)2、−NR9S
(O)2R8、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから独立して選
択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよく、
またはR11およびR12は、各々独立して、C1−C6アルキルであり、それらが結
合するN原子と一緒になって結合し、N、OおよびSから選択される付加的なヘテロ原子
40
を所望により含有する所望により置換されていてもよいC3−C8ヘテロシクロアルキル
を形成し;
環Aは、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、環Aのアリールまたはヘテロ
アリール基は、1∼3個のRA基で所望により置換されていてもよく、各RAは、独立し
て、ハロゲン、−R8、−R7、−OR7、−OR8、R10、−OR10、−SR8、
−NO2、−CN、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR9C(S)R8、−
NR9C(O)N(R9)2、−NR9C(S)N(R9)2、−NR9CO2R8、−
NR9NR9C(O)R8、−NR9NR9C(O)N(R9)2、−NR9NR9CO
8
2R
、−C(O)C(O)R8、−C(O)CH2C(O)R8、−CO2R8、−(
CH2)nCO2R8、−C(O)R8、−C(S)R8、−C(O)N(R9)2、−
50
(57)
JP 5380465 B2 2014.1.8
C(S)N(R9)2、−OC(O)N(R9)2、−OC(O)R8、−C(O)N(
OR8)R8、−C(NOR8)R8、−S(O)2R8、−S(O)3R8、−SO2
N(R9)2、−S(O)R8、−NR9SO2N(R9)2、−NR9SO2R8、−
P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP
(O)(OR10)2、−N(OR8)R8、−CH=CHCO2R8、−C(=NH)
−N(R9)2、および−(CH2)nNHC(O)R8から選択され、環A上の2個の
隣接した置換基は結合して、環メンバーとして最大2個のヘテロ原子を含有しうる5∼6
員環を形成してもよく;
nは、各場合において独立して、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
各mは、独立して、1、2、3、4、5および6から選択され、および
10
tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
で示される構造を有する、化合物、その医薬上許容される塩、医薬上許容される溶媒和物
(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異
性体および異性体の混合物が本明細書に記載されている。
【0102】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(I−A):
【化8】
20
で示される化合物を有する。
【0103】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
30
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(I−B):
【化9】
40
で示される構造を有する。
【0104】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(II):
(58)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化10】
で示される構造を有する。
【0105】
10
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(III):
【化11】
20
で示される構造を有する。
【0106】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(IV):
【化12】
30
で示される構造を有する。
【0107】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
40
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(V):
【化13】
50
(59)
JP 5380465 B2 2014.1.8
で示される構造を有する。
【0108】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(VI):
【化14】
10
で示される構造を有する。
【0109】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(VII):
【化15】
20
で示される構造を有する。
【0110】
30
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(VIII):
【化16】
40
で示される構造を有する。
【0111】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(IX):
(60)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化17】
10
で示される構造を有する。
【0112】
式(I)−(IX)、式(I−A)および式(I−B)で示される化合物のある実施態
様において、環Aは、フェニル、ナフチル、フルオレニル、インデニル、アズレニルおよ
びアントラセニルから選択され、その各々は、1∼3個のRA基で所望により置換されて
いてもよく、ここで、各RAは、独立して、−R8、−R7、−OR7、−OR8、−R
10
、−OR10、−SR8、−NO2、−CN、−N(R9)2、−NR9C(O)R
8
、−NR9C(S)R8、−NR9C(O)N(R9)2、−NR9C(S)N(R9
)2、−NR9CO2R8、−NR9NR9C(O)R8、−NR9NR9C(O)N(
R9)2、−NR9NR9CO2R8、−C(O)C(O)R8、−C(O)CH2C(
O)R8、−CO2R8、−(CH2)nCO2R8、−C(O)R8、−C(S)R8
9
、−C(O)N(R
9
20
)2、−C(S)N(R
9
)2、−OC(O)N(R
)2、−O
C(O)R8、−C(O)N(OR8)R8、−C(NOR8)R8、−S(O)2R8
、−S(O)3R8、−SO2N(R9)2、−S(O)R8、−NR9SO2N(R9
)2、−NR9SO2R8、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P
(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−N(OR8)R8、−CH=C
HCO2R8、−C(=NH)−N(R9)2、および−(CH2)nNHC(O)R8
から選択される。式(I)−(IX)、式(I−A)および式(I−B)で示される化合
物の他の実施態様において、環Aは、フェニルまたはナフチルであり、その各々は、1∼
3個のRA基で所望により置換されていてもよく、ここで、各RAは、独立して、−R8
、−R7、−OR7、−OR8、−R10、−OR10、−SR8、−NO2、−CN、
9
−N(R
9
)2、−NR
9
R
C(O)R
9
)2、−NR
8
)R
8
、−NR
、−NR
NR
9
C(O)N(R
8
C(O)R
、−C(O)R
9
2、−OC(O)N(R
8
8
(NOR
)2、−NR
)R
9
8
NR
30
C(O)N(
NR9C(O
、−NR
CO2R
、−C(O)
8
、−CO2R
8
、−C(S)R
9
、−NR
CO2R
8
8
8
9
、−C(O)CH2C(O)R
8
9
9
)2、−NR
9
8
C(S)R
9
C(S)N(R
9
9
、−(CH2)nCO2R
9
、−C(O)N(R
)2、−C(S)N(R9)
)2、−OC(O)R
8
、−C(O)N(OR8)R8、−C
、−S(O)2R8、−S(O)3R8、−SO2N(R9)2、−S
(O)R8、−NR9SO2N(R9)2、−NR9SO2R8、−P(O)(OR8)
8
)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)
2、−OP(O)(OR
8
)R8、−CH=CHCO2R8、−C(=NH)−N(R9)2、お
2、−N(OR
よび−(CH2)nNHC(O)R8から選択される。
40
【0113】
式(I)−(IX)、式(I−A)および(I−B)で示される化合物のある実施態様
において、環Aは、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピ
ラニル、ベンズチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンズアゼピニル、ベンズイミダゾリル、
ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b
]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、イン
ドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソ
キノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリ
ル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテ
50
(61)
JP 5380465 B2 2014.1.8
リジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリ
ニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、
チエニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択され、その各々は、
1∼3個のRA基で所望により置換されていてもよく、ここで、各RAは、独立して、−
R8、−R7、−OR7、−OR8、−R10、−OR10、−SR8、−NO2、−C
N、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−NR9C(S)R8、−NR9C(O)
N(R9)2、−NR9C(S)N(R9)2、−NR9CO2R8、−NR9NR9C
(O)R8、−NR9NR9C(O)N(R9)2、−NR9NR9CO2R8、−C(
O)C(O)R8、−C(O)CH2C(O)R8、−CO2R8、−(CH2)nCO
8
、−C(O)R8、−C(S)R8、−C(O)N(R9)2、−C(S)N(R
2R
9
10
)2、−OC(O)N(R9)2、−OC(O)R8、−C(O)N(OR8)R8、
−C(NOR8)R8、−S(O)2R8、−S(O)3R8、−SO2N(R9)2、
−S(O)R8、−NR9SO2N(R9)2、−NR9SO2R8、−P(O)(OR
8
)2、−OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR1
0
)2、−N(OR8)R8、−CH=CHCO2R8、−C(=NH)−N(R9)2
、および−(CH2)nNHC(O)R8から選択される。式(I)−(IX)、式(I
−A)および式(I−B)で示される化合物の他の実施態様において、環Aは、ピリジル
、ベンゾ[1,3]ジオキソール、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、または
インドリルから選択され、その各々は、1∼3個のRA基で所望により置換されていても
よく、ここで、各RAは、独立して、−R8、−R7、−OR7、−OR8、−R10、
10
8
−OR
、−SR
9
8
NR
9
、−NO2、−CN、−N(R
C(S)R
9
、−NR
)2、−NR
9
C(O)N(R
9
C(O)R
9
)2、−NR
20
8
、−
9
C(S)N(R
)2、
−NR9CO2R8、−NR9NR9C(O)R8、−NR9NR9C(O)N(R9)
9
2、−NR
8
NR9CO2R8、−C(O)C(O)R8、−C(O)CH2C(O)R
、−CO2R8、−(CH2)nCO2R8、−C(O)R8、−C(S)R8、−C
(O)N(R9)2、−C(S)N(R9)2、−OC(O)N(R9)2、−OC(O
)R8、−C(O)N(OR8)R8、−C(NOR8)R8、−S(O)2R8、−S
(O)3R8、−SO2N(R9)2、−S(O)R8、−NR9SO2N(R9)2、
−NR9SO2R8、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P(O)
(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−N(OR8)R8、−CH=CHCO
8
2R
9
、−C(=NH)−N(R
30
8
)2、および−(CH2)nNHC(O)R
から選
択される。
【0114】
式(I)−(IX)、式(I−A)および式(I−B)で示される化合物のある実施態
様において、環Aは、フェニル、チエニル、およびピリジルから選択され、他の実施態様
において、かかるフェニル、チエニル、およびピリジル基は、1∼3個のRA基で所望に
より置換されていてもよく、ここで、各RAは、独立して、−R8、−R7、−OR7、
−OR8、−R10、−OR10、−SR8、−NO2、−CN、−N(R9)2、−N
R9C(O)R8、−NR9C(S)R8、−NR9C(O)N(R9)2、−NR9C
(S)N(R9)2、−NR9CO2R8、−NR9NR9C(O)R8、−NR9NR
9
9
C(O)N(R
)2、−NR
9
NR
9
CO2R
8
40
、−C(O)C(O)R
8
、−C(
O)CH2C(O)R8、−CO2R8、−(CH2)nCO2R8、−C(O)R8、
−C(S)R8、−C(O)N(R9)2、−C(S)N(R9)2、−OC(O)N(
R9)2、−OC(O)R8、−C(O)N(OR8)R8、−C(NOR8)R8、−
S(O)2R8、−S(O)3R8、−SO2N(R9)2、−S(O)R8、−NR9
SO2N(R9)2、−NR9SO2R8、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(O
R8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−N(OR8)R
8
、−CH=CHCO2R8、−C(=NH)−N(R9)2、および−(CH2)nN
HC(O)R8から選択される。
【0115】
50
(62)
JP 5380465 B2 2014.1.8
式(I)−(IX)、式(I−A)および式(I−B)で示される化合物のある実施態
様において、環Aは、1∼3個のRA基で所望により置換されていてもよいフェニルであ
り、ここで、各RAは、独立して、−R8、−R7、−OR7、−OR8、−R10、−
OR10、−SR8、−NO2、−CN、−N(R9)2、−NR9C(O)R8、−N
R9C(S)R8、−NR9C(O)N(R9)2、−NR9C(S)N(R9)2、−
NR9CO2R8、−NR9NR9C(O)R8、−NR9NR9C(O)N(R9)2
、−NR9NR9CO2R8、−C(O)C(O)R8、−C(O)CH2C(O)R8
、−CO2R8、−(CH2)nCO2R8、−C(O)R8、−C(S)R8、−C(
O)N(R9)2、−C(S)N(R9)2、−OC(O)N(R9)2、−OC(O)
R8、−C(O)N(OR8)R8、−C(NOR8)R8、−S(O)2R8、−S(
10
O)3R8、−SO2N(R9)2、−S(O)R8、−NR9SO2N(R9)2、−
NR9SO2R8、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P(O)(
OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−N(OR8)R8、−CH=CHCO2
R8、−C(=NH)−N(R9)2、および−(CH2)nNHC(O)R8から選択
される。式(I)−(IX)、式(I−A)および式(I−B)で示される化合物のある
実施態様において、環Aは、1∼3個のRA基で所望により置換されていてもよいピリジ
ルであり、ここで、各RAは、独立して、−R8、−R7、−OR7、−OR8、−R1
0
、−OR10、−SR8、−NO2、−CN、−N(R9)2、−NR9C(O)R8
、−NR9C(S)R8、−NR9C(O)N(R9)2、−NR9C(S)N(R9)
9
CO2R8、−NR9NR9C(O)R8、−NR9NR9C(O)N(R
2、−NR
9
)2、−NR9NR9CO2R8、−C(O)C(O)R8、−C(O)CH2C(O
)R8、−CO2R8、−(CH2)nCO2R8、−C(O)R8、−C(S)R8、
−C(O)N(R9)2、−C(S)N(R9)2、−OC(O)N(R9)2、−OC
(O)R8、−C(O)N(OR8)R8、−C(NOR8)R8、−S(O)2R8、
−S(O)3R8、−SO2N(R9)2、−S(O)R8、−NR9SO2N(R9)
9
SO2R8、−P(O)(OR8)2、−OP(O)(OR8)2、−P(
2、−NR
O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−N(OR8)R8、−CH=CH
CO2R8、−C(=NH)−N(R9)2、および−(CH2)nNHC(O)R8か
20
ら選択される。
【0116】
30
他の実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(X):
【化18】
40
で示される構造を有する。
【0117】
ある実施態様において、式(X)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(X−A):
(63)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化19】
10
で示される構造を有する。
【0118】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(XI):
【化20】
20
で示される構造を有する。
【0119】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(XII)または式(XIII):
【化21】
30
で示される構造を有する。
【0120】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIII)で示される化合物の
4
ある実施態様において、R
40
およびR
5
は、存在する場合、独立して、H、ハロゲン、−
C(O)OR7、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R12
)、−N(R9)2、−NHN(R9)2、−SR7、−(CH2)nOR7、−(CH
7
2)nR
、−LR8、−LR10、−OLR8、−OLR10、C1−C6アルキル、
C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8
アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリー
ル、C3−C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、
ここで、R4およびR5の該C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C
6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C
1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、またはC3−C8ヘテロシクロア
50
(64)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ルキル基は、各々、ハロゲン、−CN、=O、−NO2、−R7、−OR8、−C(O)
R8、−OC(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2
、−OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2
、−C(O)N(R9)2、−Si(R8)3、−S(O)2R8、−S(O)R8、−
S(O)2N(R9)2、および−NR9S(O)2R8から独立して選択される1∼3
個の置換基で所望により置換されていてもよく、R4およびR5の該アリールおよびヘテ
ロアリール基は、各々、ハロゲン、−CN、−R7、−OR8、−C(O)R8、−OC
(O)R8、−C(O)OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−OP(O
)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、−OP(O)(OR10)2、−C(O)
N(R9)2、−Si(R8)3、−S(O)2R8、−S(O)R8、−S(O)2N
10
(R9)2、および−NR9S(O)2R8から独立して選択される1∼3個の置換基で
所望により置換されていてもよい。他の実施態様において、R3およびR4、またはR4
およびR5、またはR5およびR6は、隣接環原子上に存在する場合、所望により一緒に
なって結合して、5∼6員環を形成してもよく、ここで、該5∼6員環はR7で所望によ
り置換されていてもよい。
【0121】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIII)で示される化合物の
ある実施態様において、各Lは、独立して、結合手、−(O(CH2)m)t−、C1−
C6アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンから選択され、こ
こで、Lの該C1−C6アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレ
8
ンは、各々、ハロゲン、−R
8
−OP(O)(OR
、−OR
8
9
、−N(R
20
)2、−P(O)(OR
8
)2、
)2、−P(O)(OR
10
)2、および−OP(O)(OR10
)2から独立して選択される1∼4個の置換基で所望により置換されていてもよい。
【0122】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIII)で示される化合物の
ある実施態様において、R4およびR5は、存在する場合、H、ハロゲン、−C(O)O
R7、−C(O)R7、−C(O)N(R11R12)、−N(R11R12)、−N(
R9)2、−NHN(R9)2、−SR7、−(CH2)nOR7、−(CH2)nR7
、−LR8、−LR10、−OLR8、−OLR10、C1−C6アルキル、C1−C6
ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、
30
C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−
C8シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R
4
およびR5の該C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアル
キル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハ
ロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール
およびヘテロアリール基は、各々、1∼3個のR7基で所望により置換されていてもよい
。
【0123】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
40
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(XIV):
【化22】
50
(65)
JP 5380465 B2 2014.1.8
で示される構造を有する。
【0124】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIV)で示される化合物のあ
る実施態様において、R7は、H、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、C
1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8ア
ルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、およびC3−C8ヘテロシ
クロアルキルから選択され、ここで、R7の該C1−C6アルキル、C3−C8シクロア
ルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C
2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、およびC3−C
13
基で所望により置換されていても
8ヘテロシクロアルキル基は、各々、1∼3個のR
13
9
9
よく、各R
は、独立して、ハロゲン、−CN、=O、−LR
、−LOR
10
、−OL
R9、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、−LOR8、−OLR8、
−LSR8、−LSR10、−LC(O)R8、−OLC(O)R8、−LC(O)OR
8
、−LC(O)R10、−LOC(O)OR8、−LC(O)NR9R11、−LC(
O)NR9R8、−LN(R9)2、−LNR9R8、−LNR9R10、−LC(O)
N(R9)2、−LS(O)2R8、−LS(O)R8、−LC(O)NR8OH、−L
NR9C(O)R8、−LNR9C(O)OR8、−LC(=N−OR8)R8、−LC
(=NH)−NHOR8、−NHC(=NH)NH2、−LS(O)2N(R9)2、−
OLS(O)2N(R9)2、−LNR9S(O)2R8、−LC(O)NR9LN(R
9
)2、−LP(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)2、−LP(O)(OR
10
20
10
)2および−OLP(O)(OR
)2から選択される。
【0125】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIV)で示される化合物のあ
る実施態様において、R7は、1∼3個のR13基で所望により置換されていてもよいア
リールまたはヘテロアリール基であり、各R13は、独立して、ハロゲン、−CN、−L
R9、−LOR9、−OLR9、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR8、
−LOR8、−OLR8、−LSR8、−LSR10、−LC(O)R8、−OLC(O
)R8、−LC(O)OR8、−LC(O)R10、−LOC(O)OR8、−LC(O
)NR9R11、−LC(O)NR9R8、−LN(R9)2、−LNR9R8、−LN
R9R10、−LC(O)N(R9)2、−LS(O)2R8、LS(O)R8、−LC
8
(O)NR
9
OH、−LNR
8
−OR
C(O)R
9
、−LNR
8
8
9
9
)R
、−LC(=NH)−NHOR
O)2N(R
30
C(O)OR
8
、−LC(=N
、−NHC(=NH)NH2、−LS(
)2、−LNR9S(O)2R8、−L
)2、−OLS(O)2N(R
9
C(O)NR
8
9
)2、−LP(O)(OR8)2、−LOP(O)(OR8)
LN(R
10
2、−LP(O)(OR
)2および−OLP(O)(OR10)2から選択される。
【0126】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIV)で示される化合物のあ
る実施態様において、R7は、H、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、お
よびC3−C8ヘテロシクロアルキルから選択され、該C1−C6アルキル、C3−C8
シクロアルキル、およびC3−C8ヘテロシクロアルキル基は、各々、1∼3個のR13
40
13
基で所望により置換されていてもよく、各R
は、独立して、ハロゲン、=O、C1−
C6ハロアルキル、LR8、LR9、OLR8および−LOR8から選択される。
【0127】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIV)で示される化合物のあ
る実施態様において、R7は、1∼3個のR13基で所望により置換されていてもよいア
リールまたはヘテロアリール基であり、各R13は、独立して、ハロゲン、C1−C6ハ
ロアルキル、LR8、LR9、OLR8および−LOR8から選択される。
【0128】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIV)で示される化合物のあ
る実施態様において、各Lは、独立して、結合手、−(O(CH2)m)t−、C1−C
50
(66)
JP 5380465 B2 2014.1.8
6アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンから選択され、ここ
で、Lの該C1−C6アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレン
は、各々、ハロゲン、−R8、−OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−
OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、および−OP(O)(OR10)
2から独立して選択される1∼4個の置換基で所望により置換されていてもよい。
【0129】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(XV):
【化23】
10
で示される構造を有する。
【0130】
20
ある実施態様において、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、医薬上
許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保
護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(XVI):
【化24】
30
で示される構造を有する。
【0131】
式(XV)または(XVI)で示される特定の化合物において、R4、RAおよびR1
3
は、独立して、H、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−OCH3
、−COOCH3、−COOCH2CH3、F、Cl、Br、−CH2OCH3、CH2
OCH2CH3、−N(CH3)2、−((O(CH2)2)2−4OH、−O(CH2
)2−4−OH、−O(CH2)2−4−(PO3H2)、−O(CH2)2−4−CO
OH、−O(CH2)2−4−CH(CH3)2、ならびに−OH、−CH3、シクロプ
40
ロピル、−O(CH2)2−4−COOH、−O(CH2)2−4(PO3H2)、−C
OOH、COOCH3、および−COOCH2CH3から選択される1∼3個の置換基で
置換されたC2−C6アルキルから選択される。かかる化合物のいくつかの実施態様にお
いて、R4はHである。これらのある化合物において、フェネチル基のフェニル環は、1
∼3個のR13基を有する。好ましくは、RAはHまたは−CH3である。ある実施態様
において、これらの化合物は、2個のR13基が存在し、そのR13基は、−CH3、−
CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−OCH3、−COOCH3、−COOCH2
CH3、F、Cl、Br、−CH2OCH3、−CH2OCH2CH3、−N(CH3)
2、−((O(CH2)2)2−4OH、−O(CH2)2−4−OH、−O(CH2)
2−4−(PO3H2)、−O(CH2)2−4−COOH、−O(CH2)2−4−C
50
(67)
JP 5380465 B2 2014.1.8
H(CH3)2、ならびに−OH、−CH3、シクロプロピル、−O(CH2)2−4−
COOH、−O(CH2)2−4(PO3H2)、−COOH、COOCH3、および−
COOCH2CH3から選択される1∼3個の置換基で置換されたC2−C6アルキルか
らなる群より選択される。
【0132】
式XIII、XIV、XVまたはXVIで示される化合物のある実施態様において、該
化合物は、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;2−(4−メ
トキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
10
5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル;2−(4−(ジメチルアミノ)フェ
ネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、および2−(
4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ンから選択される。これらの各化合物は、個々に、本明細書に記載の化合物、組成物、お
よび方法の好ましい実施態様を含む。
【0133】
ある実施態様において、本明細書に記載の式(I)で示される化合物は、抗原、および
所望により担体、医薬上許容される賦形剤またはアジュバントと組み合わせて、免疫原性
組成物を得る。ある実施態様において、本明細書に記載の式(XVI)で示される化合物
20
は、抗原、および所望により担体、医薬上許容される賦形剤またはアジュバントと組み合
わせて、免疫原性組成物を得る。他の実施態様において、かかる免疫原性組成物は、式(
I)で示される化合物および抗原を含み、ここで、該抗原には、限定されるものではない
が、細菌抗原、ウイルス抗原、真菌抗原、腫瘍抗原、またはSTD、アルツハイマー病、
呼吸器疾患、自己免疫疾患、例えば、ほんの一例として、関節リウマチもしくはループス
、小児科疾患および肥満に付随する抗原が含まれ、該化合物の量は、組成物が投与される
対象における抗原に対する免疫反応を強化するのに十分な量である。他の実施態様におい
て、かかる免疫原性組成物は、式(XVI)で示される化合物および抗原を含み、ここで
、該抗原には、限定されるものではないが、細菌抗原、ウイルス抗原、真菌抗原、腫瘍抗
原、またはSTD、アルツハイマー病、呼吸器疾患、自己免疫疾患、例えば、ほんの一例
30
として、関節リウマチまたはループス、小児科疾患および肥満に付随する抗原が含まれ、
該化合物の量は、組成物が投与される対象における抗原に対する免疫反応を強化するのに
十分な量である。かかる免疫原性組成物にて用いるための好適な抗原は、本明細書に記載
されている。
【0134】
ある実施態様において、かかる免疫原性組成物には、ナイセリア・メニンジティディス
株、例えば、血清型A、C、W135、Yおよび/またはBの細菌抗原が含まれる。これ
らの組成物にて用いるための特異的抗原は、本明細書に記載されている。他の実施態様に
おいて、かかる免疫原性組成物、および本明細書に記載の他のものは、ワクチンとして用
いられ、組成物に含まれる抗原に付随する障害の処置におけるそれらの使用は、本明細書
40
に記載されている。
【0135】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XVI)で示される化合物のあ
る実施態様において、各R13は、独立して、LR10、LOR10、LR8、−LOR
8
、−LSR8、LSR10、−LC(O)OR8、−LN(R9)2、−LC(O)N
(R9)2、−LS(O)2R8、−LS(O)R8、−LP(O)(OR8)2、−O
LP(O)(OR8)2、−LP(O)(OR10)2および−OLP(O)(OR10
)2から選択される。
【0136】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XVI)で示される化合物のあ
50
(68)
JP 5380465 B2 2014.1.8
る実施態様において、各Lは、独立して、結合手、−(O(CH2)m)t−、C1−C
6アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレンから選択され、ここ
で、Lの該C1−C6アルキル、C2−C6アルケニレンおよびC2−C6アルキニレン
は、各々、ハロゲン、−R8、−OR8、−N(R9)2、−P(O)(OR8)2、−
OP(O)(OR8)2、−P(O)(OR10)2、および−OP(O)(OR10)
2から独立して選択される1∼4個の置換基で所望により置換されていてもよい。
【0137】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XVI)で示される化合物のあ
る実施態様において、R1およびR2は、各々、Hである。
10
【0138】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XVI)で示される化合物のあ
る実施態様において、R3およびR6は、存在する場合、独立して、H、ハロゲン、C1
−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキンおよびC1−C6アルコキシ
から選択される。
【0139】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XVI)で示される化合物のあ
る実施態様において、R10は、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、該アリ
ールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R8、−OR8、LR9および−N(R9
)2から選択される1∼3個の置換基で所望により置換されていてもよい。式(I)、(
I−A)、(I−B)および(II)−(XVI)で示される化合物の他の実施態様にお
10
いて、R
は、ハロゲン、−R
8
、−OR
8
20
、および−N(R
9
)2から選択される1
∼3個の置換基で所望により置換されていてもよいフェニルである。
【0140】
式(I)、(I−A)、(I−B)および(II)−(XIII)で示される化合物の
ある実施態様において、R8は、H、C1−C6アルキルおよびC1−C6ハロアルキル
から選択される。
【0141】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、3−クロロ−2−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;ピリミド[4,5−c]キノリン−5−アミン;2−(エトキシメ
30
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ピリミド[4,5−c]キノ
リン−3,5−ジアミン;3−(メチルチオ)ピリミド[4,5−c]キノリン−5−ア
ミン;(E)−2−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;(E)−2−(ペンタ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;4−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−
2−メチルブタ−3−イン−2−オール;2−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;(E)−2−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;(E)−2−(3−フェニルプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリ
40
ジン−2−イル)−2−メチルブタン−2−オール;2−プロピルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−フェニルプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−
(2,4−ジフルオロスチリル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(
E)−2−(ヘキサ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
(E)−2−(2−シクロヘキシルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;(E)−2−(3−(トリフルオロメチル)スチリル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(3−メトキシスチリル)ベンゾ[f][1,
50
(69)
JP 5380465 B2 2014.1.8
7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;(E)−8−メチル−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(2−シクロヘキシルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(3−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(2,4−ジフルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−ヘキシルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エ
チル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−フェネチルベンゾ[f]
10
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−3−カルボン酸メチル;5−アミノ−N−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−3−カルボキサミド;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−イル)
メタノール;8−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(エ
トキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル;5−アミ
ノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸;5−アミノベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−カルボン酸エチル;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)メタノール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3
20
−カルボン酸;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルバルデヒド;
2−(o−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(
m−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(p−ト
リルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−メチルフ
ェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メチルフェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メチルフェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−クロロ−2−(エトキシメチ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ピラジノ[2,3−c]キノリ
ン−5−アミン;9−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ク
ロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;9−メチルベンゾ[f][1,
30
7]ナフチリジン−5−アミン;10−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸エチル;5
−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸;8−メトキシベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;7−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−メトキシベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−ブトキシベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−ク
3
ロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N
40
,N
3
−ジメチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;N3−ブチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−3,5−ジアミン;3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;3−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロ
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(トリフルオロメチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;2−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−フェニ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−スチリルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
50
(70)
JP 5380465 B2 2014.1.8
リジン−5−アミン;(E)−2−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メトキシプロピル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;2−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;2−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ベンゾ
[c][1,8]ナフチリジン−6−アミン;ピリド[3,2−f][1,7]ナフチリ
ジン−6−アミン;チエノ[2,3−c]キノリン−4−アミン;8−メチル−2−(ナ
フタレン−2−イルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−
メチル−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[
10
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(ナフタレン−1−イルエ
チニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;3−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)安息香酸;2−(3−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;2−(4−クロロフェ
ネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(トリフ
ルオロメチル)フェナントリジン−6−アミン;ベンゾ[c][2,7]ナフチリジン−
20
5−アミン;2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−tert−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−
アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−オール;2−((4−ブチルフェニル
)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−ベンジル−5−クロロ
−7−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリド[3,4−b]ピラジン−3(
4H)−オン;2−(2−(6−メトキシナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(トリフルオロメチル)フェネ
30
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェ
ネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−
2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
8−メチル−2−(2,4,5−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;2−(4−イソプロピルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ヘプチルフェネチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(Z)−2−(2−(ビフェニル−4
−イル)ビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−
(4−イソブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
40
−アミン;2−(4−((2−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−フェ
ノキシエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−
(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブトキシ−2−メ
チルフェネチル)−N−ブチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;8−メチル−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(アリルオキシ)フェネチル)−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(3−
フェニルプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
50
(71)
JP 5380465 B2 2014.1.8
2−(4−(ヘプタン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンタ−3−エニ
ルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−
(2−シクロヘキシルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;2−(4−イソプロポキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(3,3−ジメチルブトキシ)フェ
ネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(
2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピ
ルエチル)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
10
リジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(2,4−ジメチルフェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(2−(4−(2−(
2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−イルアミノ)プロピルホスホン酸ジエチル;(E)−N
−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ビニル)
フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセト
アミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド;3−メチル−
20
9−p−トリル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチ
リジン−6−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾニトリル;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミ
ノエチル)−3−メチルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノ−3−クロロ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズ
アミド)酢酸;(S)−2−(4−(2−(5−アミノ−3−クロロ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−
メチルペンタン酸;4−(2−(5−アミノ−3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N
30
,3−ジメチルベンズアミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸メチル;2−(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−
3−メチルベンズアミド)酢酸メチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4
−メチルペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸;6−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘキサン−1−オール
40
;7−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘプ
タン酸;11−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)ウンデカン−1−オール;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸エチル;2−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−
メチルフェノキシ)酢酸;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸;6−(
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキサン酸;8−メチル−2−(2−メチル−4−(
50
(72)
JP 5380465 B2 2014.1.8
メチルチオ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチ
ル−2−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−(ヘキシルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−シクロブトキシフェネチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−
(4−(ペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ブロモ−3−メトキシベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;2−((tert−ブチルジメチルシリル)エチニル)ベン
10
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((2−フルオロフェニル)エチニ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((3−フルオロフェニル
)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((4−フルオロ
フェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(チオフ
ェン−3−イルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチ
ニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−フルオロフェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−フルオロフェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−フルオロフェネチル)ベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(チオフェン−3−イル)
エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ[f][
20
1,7]ナフチリジン−2−カルボン酸エチル;5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−カルボン酸エチル;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)メタノール;2−(3,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−1−(3−フェニルプロピル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;(Z)−2−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオ
キソール−5−イル)ビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;(Z)−2−(4−メトキシ−2−メチルスチリル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメチルフェネチル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメチルフェネチ
30
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−
(1−フェニルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル
−2−(4−フェニルブチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−
メチル−2−(1−フェニルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−エトキシエチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(クロロメチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−ニトロエチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((5−アミノ−8−メチル
40
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メチル)マロン酸ジエチル;2−(イ
ソプロピルスルホニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−((メトキシメトキシ)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;8−メチル−2−((メチルアミノ)メチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル;8−メチル−2−((フェニルアミノ)メ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(アミノメチル)−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(ピロリジ
ン−1−イルメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2−(2,
4−ジメトキシベンジル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−
50
(73)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ジアミン;N2,N2,8−トリメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−
ジアミン;N2,8−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン
;8−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)−1−フェニルエタノール;2−(2−アミノエチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−ヒドラジニル−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−オール;2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル
)エタノール;2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
10
チリジン−5−アミン;2−(2−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)エチル)−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(5−メトキ
シピリジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸;5−(2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−4−メチルピリジン−2(
1H)−オン;6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)ピリジン−3−オール;3−メチルジベンゾ[b,f][1,7
]ナフチリジン−6−アミン;8−メチル−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒド
20
ロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メ
チルフェニル)アクリル酸;(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチ
ルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸エチル;
N3,N5−ジブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;8−(
プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−
アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニトリル;(E)−8−(3−
メチルブタ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2
30
−メチルプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E
)−8−(ペンタ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(
E)−8−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(
2−シクロプロピルビニル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8
−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8
−(2−シクロプロピルエチル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;ピリド[1,2−c][1,7]ナフチリジン−6−アミン;9−フェネ
チルピリド[1,2−c][1,7]ナフチリジン−6−アミン;5−アミノ−2−(4
−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル;
40
8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−クロロ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノ−3−クロロベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル;5−アミノ−3−フルオロベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル;3−クロロ−8−ニトロベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;4−(2−(5−アミノ−8−フル
オロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド;2−
(4−(2−(5−アミノ−8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−フルオ
50
(74)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)プロパン
−1−オール;8−フルオロ−2−(4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)フェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−((tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−
メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−
(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノー
ル;2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
10
ミン;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−tert−ブチルフェネチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ピペリジン
−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4
−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(1−メチル−1
H−イミダゾール−5−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
20
ン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−N−ヒドロキシベンズイミドアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル;8−メチ
ル−2−(4−(1−モルホリノエチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;2−(4−アミノフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)グアニジン;8−メチル−2−(
4−(1−(フェネチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトニトリル;2−(4−(ピペリジン
30
−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1
−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
ベンジル)ピペリジン−4−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((エチルアミノ)メチル)フェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−アミノプ
ロパン−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1
−(1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;8−メチル−2−(4−(1−
(フェニルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5
40
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;8
−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−
(1H−インドール−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−
メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
50
(75)
JP 5380465 B2 2014.1.8
チル)−3−メチルフェノール;2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル
)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノール;3−
メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]
ナフチリジン−6−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−
ジアミン;1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)プロパン−2−オール;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)アセトニトリル;N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノー
10
ル;2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−
1−オール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチル;3−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プ
ロパン−1−オール;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オール;2−
(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
20
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸エチル;3−
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸エチル;2−(4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベン
ジル)プロパン−1,3−ジオール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸
;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−カルバルデヒド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸エチル;8−メチル−2−(4−メ
チルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−
30
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル)プロパン−2−オール;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;4−(2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチ
ル安息香酸エチル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)
メタノール;8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2
40
−オール;8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフ
ェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸エチル;(E)
−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2
−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸エチ
ル;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−
2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1
−オール;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;
50
(76)
JP 5380465 B2 2014.1.8
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オール;5−アミノベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−8−イル)エタノール;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)エタノン;8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−エチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(メトキシメチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−メトキシフ
ェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−(アミノメチル)ベンゾ[f][1,
10
7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−イル)メタノール;3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−
ジアミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−
イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(プロパ−
1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−プロピルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチ
20
ル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シク
ロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−
(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノ
ール;(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;N−(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミ
ド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチル安息香酸メチル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
30
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;
N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−
(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;2−(4−メトキ
シフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ
−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミド;4−(2
40
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジ
メチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)
(ピロリジン−1−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)
−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン
−1−イル)メタノン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
50
(77)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メ
タノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズア
ミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5
−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメ
チルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチ
ルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2
10
−オール;2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラ
ン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル プロピル
炭酸塩;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸エチル;2−(4−(シクロペンチル
20
オキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)
−1−フェニルエタノン;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェ
ノキシ)エタノール;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド;8
30
−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ
)エトキシ)エタノール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸
ジエチル;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸;2−(4−ブ
トキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;2−(4−(2−(5−アミノベン
40
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノ
ール;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸エチル;5−(4−(2−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3
−メチルフェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル エチル 炭酸塩;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸メチル;4
−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
50
(78)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ル)エチル)フェノキシ)ブタン酸;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸
;2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル ヘキシル 炭酸塩;2−(
2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)メタノール;3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ
)プロピルホスホン酸ジエチル;3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチ
10
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)
エトキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチル;4−(2−(5−アミノ−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル ジ
メチルスルファミン酸塩;(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−(ジメチルアミ
ノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン;2−(4−((ジメチルアミノ)
メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
20
2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン オキシム;8
−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール;8−メチル−2−
(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン; 2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エ
30
タノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノール;8−メチル−2−(4−(オキサゾー
ル−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル;(2R)−2−(1−(4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール;8−メチル−2−(4−(1−
(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イ
40
1
ル)メタノール;N
−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジメチルエ
タン−1,2−ジアミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸;
8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2−(1−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル
)エチル)−N1,N1−ジメチルプロパン−1,2−ジアミン;8−メチル−2−(4
−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−
50
(79)
JP 5380465 B2 2014.1.8
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−
N2,N2−ジエチルエタン−1,2−ジアミン;2−(4−(ジメチルアミノ)−2−
メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1
−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;4−(1−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェニル)エチルアミノ)フェノール;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピ
ロリジン−3−オール;および2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル
)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンである。
10
【0142】
本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物、
N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物はまた、かかる化合物、
ならびにその医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体
、ならびに医薬組成物のすべての好適な同位体変化を含む。本明細書に記載の化合物また
はその医薬上許容される塩の同位体変化は、少なくとも1つの原子が、同一の原子番号を
有するが、通常自然界で見出される原子量とは異なる原子量を有する原子によって置き換
えられるものとして定義される。本明細書に記載の化合物およびその医薬上許容される塩
に組み込まれうる同位体の例として、限定されるものではないが、水素、炭素、窒素およ
び酸素の同位体、例えば、2H、3H、11C、13C、14C、15N、17O、18
35
O、
S、
18
F、
36
20
123
Clおよび
Iが挙げられる。本明細書に記載の化合物の
特定の同位体変化およびその医薬上許容される塩、例えば、放射性同位体、例えば、3H
または14Cが取り込まれるものは、薬物および/または基質組織分布研究に有用である
。具体例として、3Hおよび14C異性体は、調製および検出を容易にするために用いら
れうる。他の例として、同位体、例えば、2Hでの置換は、より大きい代謝安定性をもた
らす特定の治療上の利点、例えば、インビボ半減期の増大または必要用量の減少を提供し
うる。本明細書に記載の、化合物、ならびにその医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オ
キシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物の同位体変化は、好適な試薬の
適当な同位体変化を用いて従来の製法によって調製される。
【0143】
30
式(I)で示される化合物の製法
式(I)で示される化合物を調製する一般的製法は、下記の実施例に記載されている。
記載の反応において、反応性官能基、例えば、ヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオまたは
カルボキシ基は、これらが最終生成物に求められる場合、反応におけるその不要な関与を
避けるために保護されうる。通常の保護基は、標準的技法にしたがって用いられうる(例
えば、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wutsにおける「Protectiv
e Groups in Organic Chemistry,」John Wile
y and Sons,1991を参照)。
【0144】
ある実施態様において、本明細書に記載の式(I)で示される化合物は、式(I)で示
40
される化合物の遊離塩基形態を医薬上許容される有機酸または無機酸と反応させることに
よって医薬上許容される酸付加塩として調製される。他の実施態様において、本明細書に
記載の式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩基付加塩は、式(I)で示される
化合物の遊離酸形態を医薬上許容される有機塩基または無機塩基と反応させることによっ
て調製される。あるいは、本明細書に記載の式(I)で示される化合物の塩形態は、出発
物質または中間体の塩を用いて調製される。ある実施態様において、本明細書に記載の式
(I)で示される化合物は、限定されるものではないが、シュウ酸塩およびトリフルオロ
酢酸塩を含む、他の塩の形態である。ある実施態様において、酸および塩基のヘミ塩(he
misalt)、例えば、ヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩が形成される。
【0145】
50
(80)
JP 5380465 B2 2014.1.8
式(I)で示される化合物のその医薬上許容される酸付加塩には、限定されるものでは
ないが、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ギ酸塩、
酢酸塩、アジピン酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、アスパラ
ギン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、エ
タンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩(例えば、2−ナフタレンスルホン酸塩)、
ヘキサン酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、シクラミン酸塩、エジシル
酸塩、エシレート(esylate)、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキ
サフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水
素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マロン酸塩、メシレート(me
10
sylate)、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩(naphthylate)、2−ナプシル酸塩、ニコチン
酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/
リン酸二水素塩、ピログルタミン酸塩、サッカラート、ステアリン酸塩、タンニン酸塩、
トシレート(tosylate)、トリフルオロ酢酸塩およびキシナホ酸塩が含まれる。
【0146】
式(I)で示される化合物のある医薬上許容される酸付加塩を形成するために用いられ
る有機酸または無機酸には、限定されるものではないが、臭化水素酸、塩酸、硫酸、硝酸
、リン酸、コハク酸、マレイン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、クエン酸、酒
石酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、p−トルエンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ナフタレンスルホ
20
ン酸、例えば、2−ナフタレンスルホン酸、またはヘキサン酸が含まれる。
【0147】
式(I)で示される化合物のその医薬上許容される塩基付加塩には、限定されるもので
はないが、アルミニウム塩、アルギニン、ベンザチン(benzathine)、カルシウム塩、コ
リン、ジエチルアミン、ジオラミン、グリシン、リジン、マグネシウム塩、メグルミン、
オラミン、カリウム塩、ナトリウム塩、トロメタミンおよび亜鉛塩が含まれる。
【0148】
ある実施態様において、本明細書に記載の式(I)で示される化合物の遊離酸または遊
離塩基形態は、各々、対応する塩基付加塩または酸付加塩形態から調製される。例えば、
酸付加塩形態中の式(I)で示される化合物は、好適な塩基(ほんの一例として、水酸化
30
アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)で処理することによって対応する遊離塩基に
変換される。例えば、塩基付加塩形態中の式(I)で示される化合物は、好適な酸(ほん
の一例として、塩酸)で処理することによって対応する遊離酸に変換される。
【0149】
ある実施態様において、未酸化形態の式(I)で示される化合物は、0∼80℃で好適
な不活性有機溶媒(ほんの一例として、アセトニトリル、エタノール、水性ジオキサンな
ど)中にて還元剤(ほんの一例として、硫黄、二酸化硫黄、トリフェニルホスフィン、水
素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、三塩化リン、三臭化物など)で処理する
ことによって式(I)で示される化合物のN−オキシドから調製される。
【0150】
40
ある実施態様において、式(I)で示される化合物のプロドラッグ誘導体は、当業者に
周知の方法を用いて調製される(例えば、さらなる詳細については、Saulnierら
,(1994),Bioorganic and Medicinal Chemist
ry Letters,Vol.4,p.1985を参照のこと)。例えば、適当なプロ
ドラッグは、式(I)で示される非誘導体化化合物を好適なアルバミル化剤(ほんの一例
として、1,1−アシルオキシアルキルカルボノクロリダート(acyloxyalkylcarbanochl
oridate)、炭酸パラ−ニトロフェニルなど)と反応させることによって調製される。
【0151】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、当業者に周知の方法を用いて保
護誘導体として調製される。保護基の構築およびその除去に適用される技法の詳細な説明
50
(81)
JP 5380465 B2 2014.1.8
は、T.W.Greene,「Protecting Groups in Organ
ic Chemistry,」 第3版,John Wiley and Sons,I
nc.,1999にて見出されうる。
【0152】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、溶媒和物(例えば、水和物)と
して調製または形成される。ある実施態様において、式(I)で示される化合物の水和物
は、有機溶媒、例えば、ジオキシン、テトラヒドロフランまたはメタノールを用いて、水
性/有機溶媒混合液からの再結晶によって調製される。
【0153】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、その個々の立体異性体として調
10
製される。他の実施態様において、本明細書に記載の式(I)で示される化合物は、一組
のジアステレオ異性化合物を形成するために化合物のラセミ混合物を光学活性な分割剤と
反応させ、ジアステレオマーを分離して、光学的に純粋なエナンチオマーを回収すること
によってその個々の立体異性体として調製される。ある実施態様において、エナンチオマ
ーの分割は、式(I)で示される化合物の共有結合性ジアステレオマー誘導体を用いて、
または解離性複合体(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)を用いることによって行われ
る。ジアステレオマーは、異なった物理的性質(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性な
ど)を有し、これらの相違点を利用することによって容易に分離される。ある実施態様に
おいて、ジアステレオマーは、クロマトグラフィーによって、または溶解度の相違に基づ
く分離/分割法によって分離される。次いで、光学的に純粋なエナンチオマーは、ラセミ
20
化を引き起こさない任意の実用的手段によって、分割剤と一緒に、回収される。そのラセ
ミ混合物からの化合物の立体異性体の分割に適用できる技法のより詳細な説明は、Jea
n Jacques,Andre Collet,Samuel H.Wilen,「E
nantiomers, Racemates and Resolutions,」J
ohn Wiley And Sons,Inc.,1981にて見出されうる。
【0154】
式(I)で示される化合物は、本明細書に記載のおよび実施例に示される方法によって
製造される。ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、
(a)所望により式(I)で示される化合物を医薬上許容される塩に変換すること;
(c)所望により式(I)で示される化合物の塩形態を非塩形態に変換すること;
30
(d)所望により式(I)で示される化合物の未酸化形態を医薬上許容されるN−オ
キシドに変換すること;
(e)所望により式(I)で示される化合物のN−オキシド形態を未酸化形態に変換
すること;
(f)所望により式(I)で示される化合物の個々の異性体を異性体の混合物から分
割すること;
(g)所望により式(I)で示される非誘導化化合物を医薬上許容されるプロドラッ
グ誘導体に変換すること;および
(h)所望により式(I)で示されるプロドラッグ誘導体をその非誘導体化形態に変
換すること
40
によって製造される。
【0155】
本明細書に記載の式(I)で示される化合物を製造するのに用いられる合成スキームの
非限定的な例は、反応スキーム(I)−(XI)にて説明される。
【0156】
スキーム(I)は、パラジウム触媒の存在下において、置換されたまたは置換されてい
ない2−(tert−ブトキシカルボニル−アミノ)フェニルボロン酸(1)を置換され
たまたは置換されていない3−ハロピコリノニトリル誘導体(2)と結合させることによ
って、ベンゾナフチリジン(3)の合成を示す。ほんの一例として、3−ハロピコリノニ
トリル誘導体のハロ部分は、ブロモまたはクロロである。ベンゾナフチリジン(3)上の
50
(82)
JP 5380465 B2 2014.1.8
官能基(R1、R2、R3、R4)は、本明細書に記載されるように、所望によりさらに
修飾されていてもよい。
【化25】
10
【0157】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物の合成に用いられるフェニルボロン
酸は、スキーム(II)にしたがって合成された。スキーム(II)において、置換され
たまたは置換されていないアニリン(4)は、塩基条件下でBoc−保護され、(5)を
得、次いで、オルトリチオ化およびホウ酸トリメチルとの反応、次いで、水性後処理を介
してボロン酸(1)に変換される。
【化26】
20
【0158】
ホウ酸(1)は、スキーム(I)と同様に用いられ、置換されたまたは置換されていな
いシアノピリジン(2)と反応させて、置換されたまたは置換されていないベンゾナフチ
30
リジン(3)を得る。
【0159】
ある実施態様において、ボロン酸等価物は、限定されるものではないが、置換されたま
たは置換されていないボロン酸エステルを含み、式(I)で示される化合物の合成に用い
られた。スキーム(III)は、置換されたまたは置換されていないベンゾナフチリジン
(3)の合成においてボロン酸等価物として用いられた、該置換されたまたは置換されて
いないボロン酸エステル(8)の合成を示す。スキーム(III)において、置換された
または置換されていない2−ハロアニリン(6)は、塩基条件下でBoc−保護され、(
7)を得、次いで、パラジウム媒介触媒反応を用いて置換されたまたは置換されていない
ボロン酸エステル(8)に変換される。これらのボロン酸エステル(8)は、スキーム(
I)と同様に用いられ、置換されたまたは置換されていないシアノピリジン(2)と反応
させて、置換されたまたは置換されていないベンゾナフチリジン(3)を得る。
40
(83)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化27】
10
【0160】
ある実施態様において、スキーム(III)に用いられる置換されたまたは置換されて
いない2−ブロモアニリンは、以下に示すように、対応する置換されたまたは置換されて
いないニトロベンゼン化合物から合成された:
【化28】
【0161】
ある実施態様において、酸素結合置換基を有する式(I)で示される化合物は、スキー
ム(IV)に記載の方法を用いて合成された。
20
(84)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化29】
10
20
【0162】
スキーム(IV)において、ベンゾニトリル(9)は、最初にメタ−クロロ過安息香酸
(mCPBA)でN−オキシド(10)に酸化され、次いでピリドン(11)に変換され
る。特定の塩基条件下、ピリドン(11)は、酸素上で選択的にアルキル化され、アルコ
キシピコリノにトリル(12)を得る。スキーム(I)と同様に、パラジウム媒介条件を
用いて、アルコキシピコリノにトリル(12)の誘導体は、置換されたまたは置換されて
いないボロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換されていないボロン酸エステル(
30
8))と結合して、酸素結合置換基を有する置換されたまたは置換されていないベンゾナ
フチリジン(13)を得る。ある実施態様において、酸素結合置換基を有するベンゾナフ
チリジン(13)は加水分解され、対応するベンゾナフチリドン(14)を得る。
【0163】
他の実施態様において、種々の置換基を有する式(I)で示される化合物は、スキーム
(V)に記載の方法を用いて合成された。
【化30】
40
【0164】
スキーム(V)において、2位が置換された5−ブロモピリジン(15)(スキーム(
V)ではR2として示される)は、最初にメタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)で酸化
されて、N−オキシド16を得、次いで、ベンゾニトリル(17)に変換される。スキー
ム(I)と同様に、パラジウム媒介条件を用いて、ベンゾニトリル(17)の誘導体は、
50
(85)
JP 5380465 B2 2014.1.8
置換されたまたは置換されていないボロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換され
ていないボロン酸エステル(8))と結合して、3位に種々の置換基を有する置換された
または置換されていないベンゾナフチリジン(18)を得る。他の実施態様において、2
位に種々の置換基を有するベンゾナフチリジンは、3位が置換された5−ブロモピリジン
から出発することによって得られる。
【0165】
ある実施態様において、ベンゾナフチリジン(18)の3位における置換基は、塩素原
子であり、該3−クロロ−ベンゾナフチリジン(19)をさらに修飾して、ベンゾナフチ
リジンの3位にて他の置換基を得る。かかる修飾の非限定的な例は、スキーム(VI)に
て示される。
【化31】
10
20
30
【0166】
ある実施態様において、スキーム(VI)に示されるように、N−結合置換基を有する
式(I)で示される化合物((20)の誘導体)は、かかるクロロ誘導体(19)を種々
のアミンと加熱することによってSNAr反応を介して得られた。ある実施態様において
、スキーム(VI)に示されるように、炭素結合置換基を有する式(I)で示される化合
物((21)の誘導体)は、パラジウム媒介条件を用いて種々のボロン酸またはボロン酸
エステルとの鈴木カップリングを介して得られた。ある実施態様において、スキーム(V
I)に示されるように、式(I)で示される化合物を、かかるクロロ誘導体(19)をフ
ッ化カリウムで処理することによってフッ素化して、(3−フルオロベンゾ[f][1,
7]−ナフチリジン−5−アミン(22))を得た。
【0167】
他の実施態様において、種々の置換基を有する式(I)で示される化合物は、スキーム
(VII)に記載の方法を用いて合成された。
40
(86)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化32】
10
【0168】
スキーム(VII)において、3−クロロベンズアルデヒド(23)(5位に置換基R
3を有する)は、最初に対応するヒドロキシルアミン(24)に変換され、次いで対応す
るニトリル(25)を生成するために用いられる。スキーム(I)と同様に、パラジウム
20
媒介条件を用いて、ニトリル(25)の誘導体は、置換されたまたは置換されていないボ
ロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換されていないボロン酸エステル(8))と
結合して、2位に種々の置換基を有するベンゾナフチリジン(26)を得る。
【0169】
他の実施態様において、酸素結合置換基を有する式(I)で示される特定の化合物は、
スキーム(VIII)に記載の方法を用いて合成された。
【化33】
30
【0170】
スキーム(VIII)において、2位に種々の異なる酸素結合R3置換基を有するベン
ゾナフチリジンは、3,5−ジハロピコリノにトリル、例えば、ほんの一例として、3,
5−ジクロロピコリノニトリル(27)を用いて調製され、最初にアルコキシ付加部分で
一置換されて、対応するピコリノニトリル(28)を得る。次いで、スキーム(I)と同
様にパラジウム媒介条件を用いて、ニトリル(27)の誘導体は、置換されたまたは置換
されていないボロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換されていないボロン酸エス
テル(8))と結合して、2位に種々の酸素結合置換基を有するベンゾナフチリジン(2
9)を得る。
【0171】
他の実施態様において、2位にヒドロキシ置換基を有するベンゾナフチリジンを含む、
ヒドロキシ置換基を有する式(I)で示される化合物は、スキーム(IX)に示される合
成経路を用いて調製された。
40
(87)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化34】
10
20
【0172】
スキーム(IX)において、5−ハロピリジン−3−オール、例えば、ほんの一例とし
て、3,5−ブロモピリジン−3−オール(30)は、ヒドロキシル基でベンジル保護さ
れ、(31)を得、次いで、対応するN−オキシド(32)に変換される。N−オキシド
(32)は、さらにニトリル(33)に変換される。次いで、スキーム(I)と同様に、
パラジウム媒介条件を用いて、ニトリル(33)の誘導体は、置換されたまたは置換され
ていないボロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換されていないボロン酸エステル
30
(8))と結合して、ベンゾナフチリジン(34)を得、水素化して、2位にヒドロキシ
ル基を有するベンゾナフチリジン(35)を得る。
【0173】
他の実施態様において、2位に種々の炭素結合置換基を有するベンゾナフチリジンを含
む、炭素結合置換基を有する式(I)で示される特定の化合物は、スキーム(X)に示さ
れる合成経路を用いて調製された。
【化35】
40
【0174】
スキーム(X)において、3,5−ジハロピコリノニトリル、例えば、ほんの一例とし
て、3,5−ジクロロピコリノニトリル(27)は、最初に1当量のボロン酸/エステル
を用いて一置換され、それにより対応するピコリノにトリル(36)を得る。スキーム(
50
(88)
JP 5380465 B2 2014.1.8
I)と同様に、より激しいパラジウム媒介条件を用いて、ニトリル(36)の誘導体は、
置換されたまたは置換されていないボロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換され
ていないボロン酸エステル(8))と結合して、2位に炭素結合置換基を有するベンゾナ
フチリジン(37)を得る。ある実施態様において、炭素結合置換基はアルケンであるが
、他の実施態様において、該アルケンをさらに水素化によって修飾して、2位にアルキル
基を有するベンゾナフチリジンを得る。
【0175】
他の実施態様において、1位に種々の置換基を有するベンゾナフチリジンを含む、種々
の置換基を有する式(I)で示されるある化合物は、スキーム(XI)に記載の方法を用
いて合成された。
【化36】
10
20
【0176】
スキーム(XI)において、4位が置換された2,5−ジハロピリジン、例えば、ほん
の一例として、5−ブロモ−2−シクロピリジン(38)は、最初に対応するN−オキシ
ド(39)に変換され、次いで対応するニトリル(40)に変換される。スキーム(I)
30
と同様にパラジウム媒介条件を用いて、ニトリル(40)の誘導体は、置換されたまたは
置換されていないボロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換されていないボロン酸
エステル(8))と結合して、1位が置換基を有するベンゾナフチリジン(41)を得る
。ある実施態様において、ベンゾナフチリジン(41)はさらに脱塩素化されて、ベンゾ
ナフチリジン(42)を得る。
【0177】
他の実施態様において、2位に種々の置換基を有するベンゾナフチリジンを含む、種々
の置換基を有する式(I)で示される特定の化合物は、スキーム(XII)に記載の方法
を用いて合成された。
【化37】
40
【0178】
スキーム(XII)において、5位が置換された2,3−ジハロピリジン(43)、例
50
(89)
JP 5380465 B2 2014.1.8
えば、ほんの一例として、(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)メタノールは、対応
するニトリル(25)に最初に変換される。スキーム(I)と同様のパラジウム媒介条件
を用いて、ニトリルの誘導体(25)は、置換されたまたは置換されていないボロン酸(
1)(あるいは置換されたまたはボロン酸エステル(8))と結合して、2位に置換基を
有するベンゾナフチリジン(26)を得る。
【0179】
種々の3−ハロナフチリジンは、スキームXIIIに示される一般法にしたがって調製
された。
【化38】
10
【0180】
20
スキーム(XIII)において、スキーム(I)と同様にパラジウム媒介条件を用いて
、3,6−ジハロ−2−シアノピリジン、例えば、ほんの一例として、3−ブロモ−6−
クロロピコリノニトリルは、置換されたまたは置換されていないボロン酸(1)(あるい
は置換されたまたは置換されていないボロン酸エステル(8))と結合して、3位にハロ
ゲン置換を有するベンゾナフチリジン(45)を得る。さらにベンゾナフチリジン(45
)のハロゲン交換が起こり、3位に異なるハロゲン置換基を有するベンゾナフチリジン(
46)を得た。
【0181】
他の実施態様において、式(I)で示される特定の化合物は、スキーム(XIV)に記
載の方法を用いて合成された。
30
【化39】
40
【0182】
スキーム(XIV)において、種々のR3’基で置換された臭化アリールまたはヨウ化
アリール(47)は、パラジウム媒介条件を用いてトリエチル(エチニル)シラン(また
はその等価物)と結合して、48を得る。シリル保護基の脱保護の後に、アセチレン誘導
体(49)は、パラジウム媒介条件を用いて3,5−ジクロロピコリノニトリル(50)
と結合して、3−クロロ−2−シアノピリジン(51)を得る。51の誘導体、例えば、
50
(90)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ほんの一例として、3−クロロ−5−(フェニルエチニル)ピコリノにトリルは、置換さ
れたまたは置換されていないボロン酸(1)(あるいは置換されたまたは置換されていな
いボロン酸エステル(8))と結合して、ベンゾナフチリジン(52)を得る。次いで、
化合物52は、水素化条件に曝され、R3’位に異なる置換基を有するベンゾナフチリジ
ン53を得る。
【0183】
他の実施態様において、式(I)で示される特定の化合物は、スキーム(XV)に記載
の方法を用いて合成された。
【化40】
10
20
【0184】
スキーム(XV)において、種々のR3’基で置換された臭化アリールまたはヨウ化ア
リール(47)は、パラジウム媒介条件を用いてトリエチル(エチニル)シラン(または
その等価物)と結合して、48を得る。シリル保護基の脱保護の後、アセチレン誘導体(
49)は、パラジウム媒介条件を用いて3,5−ジクロロピコリノニトリル(50)と結
合して、3−クロロ−2−シアノピリジン(51)を得る。51の誘導体、例えば、ほん
の一例として、3−クロロ−5−(フェニルエチニル)ピコリノニトリルは、水素化条件
下で対応する3−クロロ−5−フェネチルピコリノニトリル(54)に還元される。化合
物54は、置換されたまたは置換されていないボロン酸(1)(あるいは置換されたまた
は置換されていないボロン酸エステル(8))と結合して、R3’位に異なる置換基を有
するベンゾナフチリジン53を得る。
【0185】
種々の置換基を有するベンゾナフチリジンは、標準的有機変換を用いて他の官能基にさ
らに変換されうる。ある実施態様において、式(I)で示される特定の化合物は、スキー
ム(XVI)に記載の方法を用いて合成された。
30
(91)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化41】
10
20
【0186】
例として、スキーム(XVI)では、ヒドロキシル基を有するベンゾナフチリジン(5
5)は、対応するエーテルまたは炭酸塩(56)に変換される。例えば、カルボン酸基を
有するベンゾナフチリジン(57)は、対応するエステル(58)またはアミド(59)
に変換される。例えば、アルデヒドまたはケトン基を有するベンゾナフチリジン(60)
は、対応するアミン(61または62)に変換される。これらのベンゾナフチリジンは、
標準的有機変換を用いてさらに修飾されうる。
【0187】
他の実施態様において、式(I)で示される特定の化合物は、スキーム(XVII)に
記載の方法を用いて合成された。
30
(92)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化42】
10
【0188】
スキーム(XVII)において、種々の置換基を有するベンゾナフチリジンは、標準的
有機変換により異なる官能基にさらに変換される。例えば、エステル基を有するベンゾナ
フチリジン(63)は、標準的還元剤を用いて還元によって対応するアルコール(64)
に変換される。化合物64は対応するアルデヒド(65)に酸化され、ウィッティヒ反応
、次いで、水素化によりさらにアルキル化され、誘導体66を得る。これらのベンゾナフ
20
チリジンは、標準的有機変換を用いてさらに修飾されうる。
【0189】
ある実施態様において、式(I)で示される特定の化合物は、スキーム(XVIII)
に記載の方法を用いて合成された。
【化43】
30
【0190】
スキーム(XVIII)において、種々の置換基を有するベンゾナフチリジンは、標準
的有機変換により異なる官能基にさらに変換される。例えば、ニトロ基(67)またはシ
アノ基(69)を有するベンゾナフチリジンは、標準的還元剤を用いて還元によって対応
するアミン(68)またはメチルアミン(70)に変換される。これらのベンゾナフチリ
ジンは、標準的有機変換を用いてさらに修飾されうる。
【0191】
ある実施態様において、式(I)で示されるある化合物は、スキーム(XIX)に記載
の方法を用いて合成された。
40
(93)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化44】
【0192】
10
スキーム(XIX)において、2,3−ジクロロ−5−メチルピリジン(71)は、対
応するニトリル(72)に変換される。アルコール73は、アルドール縮合条件下で形成
され、ここで、化合物72はアルデヒドまたはケトンと反応する。次いで、73の誘導体
は、ボロン酸(1)またはボロン酸エステル(8)と結合して、ベンゾナフチリジン(7
4)を得る。
【0193】
以下の実施例は、本明細書に記載の式(I)で示される化合物、および該化合物の調製
を説明するものであり、それらを限定するものではない。
【0194】
薬理学および有効性
20
外来抗原が免疫系を攻撃する場合、それは、先天性および後天性免疫反応の両方の協調
相互作用によって特徴付けられる防御反応を起こすことによって反応する。これらの2つ
の相互依存的機構は、2つの相互に排他的な要件:速度(先天性機構が一因となる)およ
び特異性(適応機構が一因となる)を満たす。
【0195】
先天性免疫系は、適応反応を大きくする間に病原体を抑制する、侵入病原体に対する防
御の最前線として機能する。(非特異的ではなく、自己と病原体を識別することができる
にもかかわらず)病原体において広く保存されたパターンに応じて、抗原依存的方法で感
染の数分内に誘発される。重要なことに、それはまた、適応免疫系を強化し、感染体に抵
抗するのに最も適当な細胞性または液性反応へと誘導する(またはそれを分極する)炎症
30
性および共刺激環境(時々、危険信号と称されることもある)をもたらす。先天性免疫の
処置標的のためのTLRモジュレーターの開発は再検討されている(Nature Me
dicine,2007,13,552−559;Drug Discovery To
day:Therapeutic Stategies,2006,3,343−352
and Journal of Immunology,2005,174,1259
−1268を参照のこと)。
【0196】
適応反応は、数日から数週間かけて効果的になるが、最終的には、病原体の完全除去お
よび免疫記憶の生成に必要な優れた抗原特異性を提供する。それは、主に、生殖細胞遺伝
子再構築を受け、特異性および長期記憶によって特徴付けられるTおよびB細胞によって
40
介在される。しかしながら、それはまた、細菌および比較的大きい原虫でさえ取り込むプ
ロフェッショナル食細胞(マクロファージ、好中球など)および顆粒球(好塩基球、好酸
球など)を含む、先天性免疫系の要素の動員に関与する。適応免疫反応を大きくすると、
それに続く病原体への暴露が、それらの同種抗原に続けて暴露されると急速に活性化され
る非常に特異的な記憶細胞が産生されてその急速除去をもたらす。
【0197】
自己免疫疾患は、(i)自己抗原に対する液性または自己抗体反応(ほんの一例として
、TSH受容体に対する抗体とのグレーブス原発性副甲状腺機能亢進症)、または(ii
)免疫細胞が自己抗原由来である非免疫細胞を破壊する細胞性反応(ほんの一例として、
甲状腺細胞(橋本甲状腺炎)または膵β島細胞(1型糖尿病))によって定義される。多
50
(94)
JP 5380465 B2 2014.1.8
数の自己免疫疾患は、両現象の組み合わせであり、例えば、橋本病および1型糖尿病はま
た、自己抗体、自己甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)または自己グルタミン酸脱炭酸酵
素(GAD)島細胞を有する。自己免疫疾患は、多くの場合、限定されるものではないが
、接着分子(ほんの一例として、血管細胞接着分子−1(VCAM−1))の増加、なら
びに血管系に対する白血球接着の変化、例えば、ほんの一例として、大腸炎、全身性ルー
プス、全身性硬化症、および疾患の血管合併症を含む、炎症性要素を有する。
【0198】
トール様受容体(TLR)は、細胞外N末端のロイシンに富んだ繰り返し(LRR)ド
メイン、次いで、システインに富んだ領域、TMドメイン、およびトール/IL−1受容
体(TIR)ドメインと称される保存領域を含有する細胞内(細胞質)尾部によって特徴
10
付けられるI型膜貫通タンパク質である。TLRは、限定されるものではないが、樹状細
胞、Tリンパ球、マクロファージ、単球およびナチュラルキラー細胞を含む、免疫細胞に
主に発現されるパターン認識受容体(PRR)である。LLRドメインは、リガンド結合
および関連シグナル伝達に重要であり、PRRの共通特徴を有する。TIRドメインは、
タンパク質−タンパク質相互作用に重要であり、先天性免疫に関連する。TIRドメイン
はまた、3つのサブグループからなるより大きなIL−1 R/TLRスーパーファミリ
ーとする。第1グループのメンバーは、その細胞外領域の免疫グロブリンドメインを有し
、IL−1およびIL−18受容体およびアクセサリータンパク質ならびにST2を含む
。第2グループは、TLRを包含する。第3グループは、シグナル伝達に重要な細胞内ア
ダプタータンパク質を含む。
20
【0199】
TLRは、細菌、真菌、原虫およびウイルス由来の病原体関連分子パターン(PAMP
)に結合するパターン認識受容体の一群であり、侵入病原体に対する防御の最前線として
機能する。TLRは、炎症反応に関与する遺伝子の発現を誘発するのに必須であり、TL
Rおよび先天性免疫系は、抗原特異的獲得免疫の開発の重要な段階である。
【0200】
適応(液性または細胞媒介性)免疫は、先天性免疫のTLRシグナル機構に付随する。
先天性免疫は、限定されるものではないが、細菌またはウイルスを含む、環境障害に抵抗
するために急速に機能する防御免疫細胞反応である。適応免疫は、ナイーブTリンパ球の
分化および活性化にTヘルパー1(Th1)またはTヘルパー2(Th2)細胞型が関与
30
する、より遅い反応である。Th1細胞は主に、細胞性免疫を強化する一方、Th2細胞
は、液性免疫を強化する。主に宿主防御機構を介して、TLR経路から生じる先天性免疫
シグナル伝達の病原体発現は、先天性自己免疫性−炎症性疾患に関与する。
【0201】
すべてのTLRは、細菌性細胞表面リポ多糖、リポタンパク質、細菌性フラジェリン、
細菌およびウイルスの両方からのDNAならびにウイルスRNAを含む病原生物に存在す
る特異的な、または一組の特異的な分子決定基の認識においてホモ二量体またはヘテロ二
量体のいずれかとして機能するように思われる。TLR活性化に対する細胞反応は、サイ
トカインおよび共刺激分子、例えば、病原性侵襲の致死および除去に寄与するインターフ
ェロン、TNF−、インターロイキン、MIP−1およびMCP−1の産生および分泌を
40
引き起こす、1つまたは複数の転写因子の活性化に関与する。
【0202】
TLR空間的発現は、宿主環境インターフェースと一致する。ほんの少しの他のトール
様タンパク質がショウジョウバエにてクローン化されていたにすぎないが、細胞発現の相
違によるより明確な生物学的反応およびそれらが開始するシグナル伝達経路の重複をもた
らす、ヒトTLRファミリーは、少なくとも11のメンバー、TLR1ないしTLR11
からなる。各TLRは、白血球の異なるサブセット上で発現され、各TLRは、その発現
パターンおよびPAMP感受性が特異的であり、免疫系によって慎重な観察を可能にする
病原体の異なるサブセットを検出する。
【0203】
50
(95)
JP 5380465 B2 2014.1.8
トール様受容体1(TLR1)
TLR1は、染色体4p14に位置し、その配列は、18個のN−末端LRRおよび計
算分子量84kDaを有する推定786個のアミノ酸(aa)タンパク質をコードする。
TLR1は、各々、68%および48%の全(aa)配列同一性を有する、TLR6およ
びTLR10と最も密接に関連する。
【0204】
TLR1 mRNAは、普遍的に発現され、他のTLRより高レベルで見出される。主
な白血球集団のうち、TLR1は、単球によって最も高度に発現されるが、マクロファー
ジ、樹状細胞、多形核白血球、B細胞、T細胞、およびNK細胞によっても発現される。
インビボでは、2種類の異なる大きさのTLR1についての転写物が観察され、別法とし
10
て、mRNAが2種類の異なる形態のタンパク質を生成するようにスプライスされること
を示唆する。インビトロでは、TLR1 mRNAおよびタンパク質発現は、PMA誘導
性分化における単球白血病(THP−1)細胞において上方制御される。TLR1発現は
、自己分泌IL−6によって上方制御され、IFN−γβ、IL−10、およびTNF−
αによっても高められる。しかしながら、TLR1レベルは、グラム陽性菌およびグラム
陰性菌の両方への暴露に影響を受けない。エクスビボでは、単球および顆粒球の両方のT
LR1発現は、グラム陰性細菌への暴露後に下方制御される。TLR1は、TLR2とヘ
テロ二量体を形成する。TLR1はまた、TLR4とヘテロ二量体となり、TLR4活性
を抑制する。
【0205】
20
トール様受容体2(TLR2)
TLR2は、染色体4q31−32に位置し、19個のN−末端LLRおよび計算分子
量84kDaを有する推定784個の(aa)タンパク質をコードする。TLR2は、3
1%の全(aa)配列同一性を有するTLR6と最も密接に関連する。
【0206】
TLR2 mRNA発現は、脳、心臓、肺、および脾臓組織にて観察され、PBL、特
に、骨髄単球起源のものにて最も高度である。インビボでは、2種類の異なる大きさのT
LR2についての転写物が観察され、別法として、mRNAがスプライスされることを示
唆する。インビトロでは、TLR2 mRNAおよびタンパク質発現は、PMA誘導性分
化における単球白血病(THP−1)細胞において上方制御される。TLR2は、自己分
30
泌IL−6およびTNF−α、IL−1β、およびIL−10によって上方制御される。
TLR2 mRNA発現は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方に暴露した後に高め
られる。TLR2は、TLR1、TLR6、および場合によりTLR10とのヘテロ二量
体を形成し、その場合、各複合体は、特にTLR2関連PAMPのサブセットに対して感
受性がある。TLR2複合体は、主に細菌からの、広範囲のPAMPを認識する。これら
には、限定されるものではないが、リポアラビノマンナン(LAM)、リポ多糖(LPS
)、リポタイコ酸(LTA)、ペプチドグリカン(PGN)、ならびに他の糖脂質、糖タ
ンパク質、およびリポタンパク質が含まれる。TLR2複合体はまた、限定されるもので
はないが、麻疹ウイルス(MV)、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、およびC型
肝炎ウイルス(HCV)を含む、ウイルスならびに限定されるものではないが、ザイモサ
40
ンを含む、真菌PAMPを検出することが可能である。TLR2は、種々の病原体、例え
ば、ほんの一例として、グラム陽性菌、マイコバクテリア、クルーズ・トリパノソーマ、
真菌およびトレポネーマからの種々のリポタンパク質/リポペプチドを認識する。さらに
、TLR2は、非腸内細菌、例えば、ほんの一例として、レプトスピラ・インテロガン(
Leptospira interrogan)、ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivali
s)およびヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)からのLPS調製物を認識す
る。TLR2複合体は、非自己パターンの検出および自己パターンの変化、例えば、壊死
細胞によって示されるものを検出することが可能である。TLR2は、ファゴソームに取
り込まれ、細胞による微生物産物の内在化に関与する。
【0207】
50
(96)
JP 5380465 B2 2014.1.8
トール様受容体3(TLR3)
TLR3は、染色体4q35に位置し、その配列は、24個のN−末端LRRおよび計
算分子量97kDaを有する推定904個の(aa)タンパク質をコードする。TLR3
は、各々、26%の全(aa)配列同一性を有する、TLR5、TLR7、およびTLR
8と最も密接に関連する。
【0208】
TLR3 mRNAは、胎盤および膵臓において最も高いレベルで発現される。TLR
3は、樹状細胞、T細胞およびNK細胞によって発現される。インビボでは、2種類の異
なる大きさのTLR3についての転写物が観察され、別法として、mRNAが2種類の異
なる形態のタンパク質を生成するようにスプライスされることを示唆する。インビトロで
10
は、PMA分化THP−1 TLR3は、自己分泌IFN−γ、IL−1β、IL−6、
IL−10、およびTNF−αによって適度に上方制御される。TLR3 mRNAは、
グラム陰性菌への暴露およびグラム陽性菌にさらに大きく反応した後に高められる。エク
スビボでは、TLR3発現は、グラム陰性菌に暴露すると単球および顆粒球の両方におい
て高められる。TLR3はホモ二量体を形成し、ウイルス二本鎖RNA(dsRNA)を
認識する。TLRは細胞表面上に発現されると一般的に想定されるが、内在性PAMP例
えば、TLR3の場合におけるdsRNAに感受性があるTLRは、リソソーム区画にて
細胞内に局在する。
【0209】
トール様受容体4(TLR4)
20
TLR4は、染色体9q32−33に位置し、全(aa)配列に対してdTollと高
度な類似性を示す。TLR4配列は、22個のN−末端LRR領域および計算分子量90
kDaを有する839個の(aa)タンパク質をコードする。TLR4は、各々、25%
の全(aa)配列同一性を有するTLR1およびTLR6と最も密接に関連する。
【0210】
インビボでは、TLR4 mRNAは、単一転写物として発現され、脾臓およびPBL
において最も高いレベルで見出される。PBL集団のうち、TLR4は、B細胞、樹状細
胞、単球、マクロファージ、顆粒球、およびT細胞によって発現される。TLR4はまた
、骨髄単核細胞において発現され、単核細胞において最も高度である。インビトロでは、
TLR4 mRNAおよびタンパク質発現は、PMA誘導性分化におけるTHP−1細胞
30
において上方制御される。TLR4は、自己分泌IFN−γ、IL−1βによって適度に
上方制御される。THP−1細胞におけるTLR4 mRNA発現は、グラム陽性菌およ
びグラム陰性菌の両方への暴露に影響を受けない。エクスビボでは、顆粒球および単球の
TLR4発現は、グラム陰性菌に暴露すると上方制御される。
【0211】
TLR4は、ホモ二量体を形成し、追加成分、MD−2の細胞外結合を必要とする。T
LR2複合体はリポ多糖(LPS)を認識することが可能であるが、TLR4は、一般に
、LPS受容体と考えられる。MD−2関連TLR−4ホモ二量体は、直接的にLPSと
結合しないが、LPSは最初に可溶性LPS結合タンパク質(LBP)と結合しなければ
ならない。次いで、LBPは、可溶性またはGPI結合CD14のいずれかと結合する。
40
TLR4によるLPS検出に必要な追加の細胞型依存性成分には、CXCR4、GDF−
5、CD55、種々の熱ショックタンパク質(HSP)、および補体受容体(CR)が含
まれる。TLR4複合体はまた、LTAを含む少数の他の細菌PAMPを認識する。さら
に、TLR4複合体は、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、C型肝炎ウイルス(HCV)
、およびマウス乳癌ウイルス(MMTV)を含むウイルスを認識する。TLR4複合体は
また、内因性リガンド、例えば、熱ショックタンパク質(HSP60およびHSP70)
、フィブリノゲン、フィブロネクチンのドメインA、ヒアルロン酸のオリゴ糖、ヘパラン
硫酸、サーファクタントタンパク質A(SP−A)、およびβ−ディフェンシンを認識す
る。TLR4はまた、その活性を強化するTLR5と、およびその活性を抑制するTLR
1ともヘテロ二量体を形成する。
50
(97)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0212】
トール様受容体5(TLR5)
TLR5は、染色体1q41−42に位置し、遺伝子は計算分子量91kDaを有する
推定858個の(aa)タンパク質をコードする。それは、26%の全(aa)配列同一
性を有するTLR3と最も密接に関連する。
【0213】
インビボでは、TLR5 mRNAは、卵巣、精巣、PBLにおいて単一転写物として
発現される。TLR5は、単球において見出された最も高度に発現する複数のPBL集団
によって発現される。TLR5はまた、上皮下区画の腸上皮細胞および腸内皮細胞の基底
外側に発現される。インビトロでは、TLR5は、自己分泌IL−6、IL−10、およ
10
びTNF−αによってPMA分化THP−1細胞において上方制御されるが、IFN−γ
βによっても高められる。TLR5 mRNA発現は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌
の両方に暴露した後に高められる。エクスビボでは、顆粒球および単球のTLR5発現は
、グラム陰性菌に暴露すると下方制御される。TLR5は、ホモ二量体ならびにTLR4
とのヘテロ二量体を形成する。両複合体は、有鞭毛細菌のフラジェリンタンパク質を認識
する機能を果たす。CHO細胞におけるヒトTLR5の発現は、フラジェリン、細菌鞭毛
の単量体成分に対する反応をもたらす。フラジェリンは、炎症性サイトカイン産生を誘導
するために肺上皮細胞を活性化する。TLR5の終止コドン多型は、有鞭毛細菌レジオネ
ラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)によって引き起こされる肺炎に対する感
受性に関連している。
20
【0214】
トール様受容体6(TLR6)
TLR6は染色体4p14に位置し、TLR6配列は計算分子量91kDaを有する2
0個のN−末端LRRモチーフを含有する796個の(aa)タンパク質をコードする。
TLR6は、各々、68%、46%、および31%の全(aa)配列同一性を有するTL
R1、TLR10、およびTLR2と密接に関連する。
【0215】
インビボでは、TLR6転写物は、胸腺、脾臓、および肺において観察される。TLR
6 mRNA発現は、B細胞および単球において最も高度である。インビトロでは、TL
R6 mRNA発現は、PMA誘導性分化におけるTHP−1細胞において上方制御され
30
る。TLR6は、自己分泌IFN−γ、IL−1βによって適度に上方制御される。しか
しながら、THP−1細胞におけるTLR6 mRNA発現は、グラム陽性菌およびグラ
ム陰性菌の両方への暴露に影響を受けない。エクスビボでは、単球および顆粒球のTLR
6発現は、グラム陰性菌に暴露すると下方制御される。TLR6は、TLR2とヘテロ二
量体を形成する。TLR1のように、TLR6は、TLR2のPAMP感受性を特定する
かまたは強化し、ヘテロ二量体化を介してそのシグナル伝達機能に寄与すると考えられる
。
【0216】
トール様受容体7(TLR7)
TLR7はヒト染色体Xp22に位置し、TLR7配列は計算分子量121kDaを有
40
する27個のN−末端LRRを含有する1049個の(aa)タンパク質をコードする。
TLR7は、各々、43%および36%の全(aa)配列同一性を有するTLR8および
TLR9と最も密接に関連する。
【0217】
インビボでは、TLR7 mRNAは、肺、胎盤、脾臓、リンパ節、および扁桃腺にお
いて発現される。TLR7 mRNA発現は、単球、B細胞、および形質細胞様樹状細胞
において最も高度である。インビトロでは、TLR7 mRNA発現は、PMA誘導性分
化におけるTHP−1細胞において上方制御される。TLR7は、IL−6への暴露によ
って非常に上方制御され、自己分泌IFN−γ、IL−1βによってその程度がわずかに
小さくなる。THP−1細胞におけるTLR7 mRNA発現は、グラム陽性菌およびグ
50
(98)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ラム陰性菌の両方に暴露した後に高められる。エクスビボでは、TLR7の発現は、単球
においておよびより大きく顆粒球においてグラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方に暴露
した後に高められる。TLR7は、エンドソームにおいて発現される。TLR7の役割は
、ウイルス侵入に対する反応の手段として、細胞内の「外来」一本鎖RNAの存在を検出
することである。TLR7は、ウイルス、例えば、ヒト免疫不全ウイルス、水疱性口内炎
ウイルスおよびインフルエンザウイルスからのグアノシンまたはウリジンに富んだ一本鎖
RNA(ssRNA)を認識する構造上高度に保存されたタンパク質である。
【0218】
トール様受容体8(TLR8)
TLR8は染色体Xp22に位置し、TLR8配列は計算分子量120kDaを有する
10
26個のN−末端LRRを含有する1041個の(aa)タンパク質をコードする。TL
R8は、各々、43%および35%の全(aa)配列同一性を有するTLR7およびTL
R9と最も密接に関連する。
【0219】
インビボでは、TLR8 mRNAは、骨髄系細胞、例えば、単球、顆粒球および骨髄
樹状細胞にて見出された最も高度に発現する、肺、胎盤、脾臓、リンパ節、骨髄、および
PBLにおいて発現される。インビトロでは、TLR8 mRNA発現は、PMA誘導体
分化におけるTHP−1細胞において上方制御される。TLR8は、自己分泌IL−1β
、IL−6、IL−10、およびTNF−αによって非常に上方制御され、IFN−γへ
の暴露によってさらにより強化される。THP−1細胞におけるTLR8 mRNA発現
20
は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方に暴露した後に高められる。エクスビボでは
、単球のTLR8発現は増加するが、顆粒球の発現はグラム陰性菌に暴露すると減少する
。TLR8はエンドソームにおいて発現される。TLR8の役割は、ウイルス侵入に対す
る反応の手段として、細胞内の「外来」一本鎖RNAの存在を検出することである。TL
R8は、ウイルス、例えば、ヒト免疫不全ウイルス、水疱性口内炎ウイルスおよびインフ
ルエンザウイルスからのグアノシンまたはウリジンに富んだ一本鎖RNA(ssRNA)
を認識する構造上高度に保存されたタンパク質である。
【0220】
トール様受容体9(TLR9)
TLR9は染色体3p21に位置し、TLR9配列は計算分子量116kDaを有する
30
27個のN−末端LRRを含有する1032個の(aa)タンパク質をコードする。TL
R9は、各々、36%および35%の全(aa)配列同一性を有するTLR7およびTL
R8と最も密接に関連する。
【0221】
インビボでは、TLR9 mRNAは、脾臓、リンパ節、骨髄、およびPBLにおいて
発現される。具体的には、TLR9 mRNAは、B細胞および樹状細胞において最も高
いレベルで発現される。インビトロでは、TLR9は、PMA分化THP−1細胞におい
て自己分泌IFN−γ、IL−1β、IL−6、IL−10、およびTNF−αによって
適度に上方制御される。THP−1細胞におけるTLR9 mRNA発現は、グラム陽性
菌およびグラム陰性菌の両方への暴露に影響を受けない。エクスビボでは、単球および特
40
に、顆粒球におけるTLR9発現は、グラム陰性菌において下方制御される。TLR9は
、ホモ二量体を形成し、非メチル化細菌DNAを認識する。TLR9は、細菌DNAおよ
び非メチル化CpG DNA配列を含有するオリゴヌクレオチドに対する炎症反応に関与
する。TLR9は、内部に、おそらく非メチル化CpG DNA配列を含むPAMPと遭
遇する可能性がより大きいリソソームまたは細胞内区画に局在する。
【0222】
TLR9は、CpG DNAに対する受容体であり、細菌およびウイルスCpG DN
Aを認識する。細菌およびウイルスDNAは、非メチル化CpGモチーフを含有し、その
免疫刺激活性をもたらす。脊椎動物では、CpGモチーフの頻度は大幅に減少しCpGモ
チーフのシトシン残基は高度にメチル化されて、免疫刺激活性の喪失をもたらす。構造上
50
(99)
JP 5380465 B2 2014.1.8
、少なくとも2種類のCpG DNAが存在する:B/K型CpG DNAは、炎症性サ
イトカイン、例えば、IL−12およびTNF−αの強力な誘発剤である;A/D型Cp
G DNAは、形質細胞様樹状細胞(PDC)からのIFN−α産生を誘導するより大き
な能力を有する。TLR9はまた、自己免疫疾患の発症に関与し、グレーブス自己免疫性
甲状腺機能亢進症および自己反応性B細胞によってリウマチ因子の産生に重要でありうる
。同様に、Fc受容体による内在化は、全身性エリテマトーデス(SLE)の発症に関与
する、IgGおよびクロマチンを含有する免疫複合体によってIFN−αのTLR9媒介
性PDC誘導をもたらしうる。TLR9は、クロマチン構造の認識を介して複数の自己免
疫疾患の発症に関与する。
【0223】
10
トール様受容体10(TLR10)
TLR10配列は、分子量95kDaを有する推定811個の(aa)タンパク質をコ
ードする。TLR10は、各々、48%および46%の全(aa)同一性を有するTLR
1およびTLR6と最も密接に関連する。
【0224】
インビボでは、TLR10 mRNA発現は、脾臓、リンパ節、胸腺、および扁桃腺を
含む免疫系関連組織において最も高度である。TLR10 mRNAは、B細胞および形
質細胞様樹状細胞(PDC)において最も高度に発現される。インビトロでは、TLR1
0は、PMA分化THP−1細胞における自己分泌IFN−γ、IL−1β、IL−6、
IL−10、およびTNF−αによって適度に上方制御される。THP−1細胞における
20
TLR10 mRNA発現は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方に暴露した後に高
められる。エクスビボでは、単球のTLR10発現は増加するが、顆粒球の発現は、グラ
ム陰性菌に暴露すると減少する。
【0225】
トール様受容体11(TLR11)
TLR11は、膀胱上皮細胞において発現され、マウスの尿路疾患性細菌による感染に
対する耐性を媒介する。
【0226】
上記のように、TLR2およびTLR4は、各々、グラム陽性菌およびグラム陰性菌細
胞壁産物を認識する;TLR5は、細菌フラジェリンの構造的エピトープを認識する;T
30
LR3、TLR7、TLR8、およびTLR9は、異なる形態の微生物由来核酸を認識す
る。
【0227】
TIRドメインは、転写因子誘導をもたらす事象のカスケードを活性化する複数のTI
Rドメイン含有アダプター分子(MyD88)、TIRドメイン含有アダプタータンパク
質(TIRAP)、TIRドメイン含有アダプター誘導性IFN−β(TRIF)、およ
びTRIF関連アダプター分子(TRAM)と相互作用する。
【0228】
TLRシグナル伝達経路
TLRは、細胞全体に分布している。TLR1、TLR2、TLR3およびTLR4は
40
、細胞表面上に発現される一方、TLR3、TLR7、TLR8およびTLR9は、細胞
内区画、例えば、エンドソームにおいて発現される。それらのリガンドのTLR3−、T
LR7−またはTLR9−媒介性認識は、エンドソーム成熟および処理を必要とする。抗
原提示細胞になるマクロファージ、単球、樹状細胞または非免疫細胞が食作用によって細
菌を取り込む場合、細菌は分解され、CpG DNAはファゴソーム−リソソームまたは
エンドソーム−リソソーム中に放出され、ここで、それらは、CpG DNAの非特異的
取り込みにおける小胞体から補充されているTLR9と相互作用しうる。さらに、ウイル
スが受容体媒介性エンドサイトーシスによって細胞に侵入する場合、ウイルス含量は、ウ
イルス膜とエンドソーム膜の融合によって細胞質に暴露される。これは、TLRリガンド
、例えば、dsRNA、ssRNAおよびCpG DNAのファゴソーム/リソソーム区
50
(100)
JP 5380465 B2 2014.1.8
画またはエンドソーム/リソソーム区画におけるTLR9への暴露をもたらす。
【0229】
シグナル伝達経路において、TIRドメインの下流、TIRドメイン含有アダプター、
MyD88は、全てのTLRを介する炎症性サイトカイン、例えば、TNF−αおよびI
L−12の誘導に必須である。TIRドメイン含有アダプター分子(MyD88)は全て
のTLRに共通しているが、個々のTLRシグナル伝達経路は分岐であり、特異的TLR
の活性化は、わずかに異なるパターンの遺伝子発現プロファイルをもたらす。ほんの一例
として、TLR3およびTLR4シグナル伝達経路の活性化はI型インターフェロン(I
FN)の誘導をもたらすが、TLR2−およびTLR5−介在経路の活性化はもたらさな
い。しかしながら、TLR7、TLR8およびTLR9シグナル伝達経路の活性化はまた
10
、I型IFNの誘導をもたらすけれども、これはTLR3/4媒介性誘導とは異なる機構
によって生じる。
【0230】
関与すると、TLRは、アダプタータンパク質骨髄分化一次応答遺伝子88(MyD8
8)を介するNFκBの活性化およびIL−1受容体関連キナーゼ(IRAK)の動員を
もたらすシグナル伝達カスケードを開始する。MyD88依存性経路は、IL−1受容体
によるシグナル伝達に類似しており、C−末端TIRドメインおよびN−末端死ドメイン
を含む、MyD88は、TLRのTIRドメインに関連すると考えられている。刺激する
と、MyD88は、両分子の死ドメインの相互作用によってIRAK−4をTLRに補充
し、IRAK−1のIRAK−4媒介リン酸化を促進する。次いで、IRAK−1のリン
20
酸化は、2つの異なるシグナル伝達経路の活性化を引き起こす、TNF受容体関連因子6
(TRAF6)の動員をもたらす。1つの経路は、MAPキナーゼの活性化によってAP
−1転写因子の活性化を引き起こす。別の経路は、TAK1/TAB複合体を活性化して
、IκBキナーゼ(IKK)複合体の活性化を強化する。活性化すると、IKK複合体は
、NFκB阻害薬IκBのリン酸化、次いで、分解を誘導して、転写因子NFκBの核転
座およびプロモーターがNFκB結合部位を含有する遺伝子、例えば、サイトカインの転
写開始を引き起こす。MyD88依存性経路は、重要な役割を果たし、すべてのTLRに
よる炎症性サイトカイン産生に必須である。
【0231】
TLR8発現細胞、例えば、PBMCの刺激は、高レベルのIL−12、IFN−γ、
30
IL−1、TNF−α、IL−6および他の炎症性サイトカインの産生をもたらす。同様
に、TLR7発現細胞、例えば、形質細胞様樹状細胞の刺激は、高レベルのインターフェ
ロン−α(IFNα)および低レベルの炎症性サイトカインの産生をもたらす。したがっ
て、樹状細胞および他の抗原提示細胞の活性化によって、TLR7、TLR8またはTL
R9関与およびサイトカイン産生は、病原体、感染細胞または腫瘍細胞の破壊を引き起こ
す種々の先天性および後天性免疫反応機構を活性化すると期待されている。
【0232】
本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物、
N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および/または組み合わせは、
トール様受容体活性のモジュレーターとして有用であり、かかる受容体に付随する種々の
40
疾患および/または障害の処置に用いられる。ある実施態様において、本明細書に記載の
、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロ
ドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物は、TLR7活性のモジュレーターであり、
TLR7に付随する疾患および/または障害の処置に有用である。ある実施態様において
、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物、
N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物は、TLR7活性のアゴ
ニストであり、TLR7に付随する疾患および/または障害の処置に有用である。ある実
施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される
塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物は、TL
R8活性のモジュレーターであり、TLR8に付随する疾患および/または障害の処置に
50
(101)
JP 5380465 B2 2014.1.8
有用である。ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、そ
の医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに
医薬組成物は、TLR8活性のアゴニストであり、TLR8に付随する疾患および/また
は障害の処置に有用である。
【0233】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および
/または組み合わせは、限定されるものではないが、喘息、気管支喘息、アレルギー性喘
息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリンおよびNS
AID誘発性喘息を含む)およびダスト誘発性喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD);感
10
染性および好酸球性気管支炎を含む、気管支炎;肺気腫;気管支拡張症;嚢胞性線維症;
サルコイドーシス;農夫肺および関連疾患;過敏性肺炎;特発性線維化性肺胞炎、特発性
間質性肺炎、線維症合併型抗腫瘍療法を含む、肺線維症ならびに結核およびアスペルギル
ス症を含む、慢性感染症ならびに他の真菌感染症;肺移植の合併症;肺血管系の血管炎疾
患および血栓疾患、および肺高血圧症;炎症および気道の分泌疾患、および医原性咳に付
随する慢性咳の処置を含む鎮咳作用;薬物性鼻炎、および血管運動神経性鼻炎を含む急性
および慢性鼻炎;神経性鼻炎(花粉症)を含む通年性および季節性アレルギー鼻炎;鼻ポ
リープ;風邪、および呼吸器合胞体ウイルス、インフルエンザ、コロナウイルス(SAR
Sを含む)およびアデノウイルスによる感染症を含む急性ウイルス性感染症を含む、呼吸
器疾患および/または障害の処置に用いられる。
20
【0234】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および
/または組み合わせは、限定されるものではないが、乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮
膚炎または他の湿疹性皮膚炎、および遅延型過敏反応;植物性および光線皮膚炎;脂漏性
皮膚炎、疱疹状皮膚炎、扁平苔癬、硬化性萎縮性苔癬、壊疽性膿皮症、皮膚サルコイド(
skin sarcoid)、基底細胞癌、光線角化症、円板状エリテマトーデス、天疱瘡、類天疱瘡
、表皮水疱症、じんま疹、血管性浮腫、血管炎、中毒性紅斑、皮膚好酸球増加症、円形脱
毛症、男性型脱毛症、スイート症候群、ウェーバー・クリスチャン症候群、多形性紅斑;
蜂巣炎、感染性および非感染性両方;脂肪織炎;皮膚リンパ腫、非黒色腫皮膚癌および他
30
の異形成病変;固定薬疹を含む薬物誘導性疾患を含む、皮膚病の処置に用いられる。
【0235】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および
/または組み合わせは、限定されるものではないが、眼瞼炎;通年性および春季アレルギ
ー性結膜炎を含む、結膜炎;虹彩炎;前部および後部ブドウ膜炎;脈絡膜炎;網膜に影響
を及ぼす自己免疫疾患、変性疾患または炎症性疾患;交感性眼炎を含む眼炎;サルコイド
ーシス;ウイルス性、真菌性および細菌性を含む感染症を含む、眼疾患および/または障
害の処置に用いられる。
【0236】
40
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および
/または組み合わせは、限定されるものではないが、間質性腎炎および糸球体腎炎を含む
腎炎;ネフローゼ症候群;急性および慢性(間質性)膀胱炎およびハンナー潰瘍を含む膀
胱炎;急性および慢性尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、卵巣炎および卵管炎;外陰膣炎;
ペイロニー病;勃起障害(男性および女性両方)を含む、泌尿生殖器疾患および/または
障害の処置に用いられる。
【0237】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および
50
(102)
JP 5380465 B2 2014.1.8
/または組み合わせは、限定されるものではないが、例えば、腎臓、心臓、肝臓、肺、骨
髄、皮膚もしくは角膜の移植後または輸血後の急性および慢性拒絶反応;または慢性移植
片対宿主病を含む、同種移植の拒絶反応の処置に用いられる。
【0238】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物および/
または組み合わせは、限定されるものではないが、関節リウマチ、過敏性腸症候群、全身
性エリテマトーデス、多発性硬化症、橋本甲状腺炎、クローン病、炎症性腸疾患(IBD
)、グレーブス病、アジソン病、糖尿病、特発性血小板減少性紫斑病、好酸球性筋膜炎、
高IgE症候群、抗リン脂質症候群およびセザリー症候群を含む、他の自己免疫疾患およ
10
びアレルギー疾患の処置に用いられる。
【0239】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物
は、限定されるものではないが、前立腺腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、卵巣腫瘍、膵臓腫瘍、
腸腫瘍および結腸腫瘍、胃腫瘍、皮膚腫瘍および脳腫瘍ならびに骨髄に影響を及ぼす悪性
腫瘍(白血病を含む)ならびにリンパ球増殖系、例えば、ホジキンリンパ腫および非ホジ
キンリンパ腫を含み、転移性疾患および腫瘍再発および腫瘍随伴症候群の予防および処置
を含む、癌の処置に用いられる。ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で
示される化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよ
20
び異性体、および医薬組成物は、トール様受容体活性のモジュレーターとして有用であり
、限定されるものではないが、基底細胞癌、扁平上皮癌、光線角化症、黒色種、癌、肉腫
、白血病、腎細胞癌、カポジ肉腫、骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病および多発性骨
髄腫を含む、新生組織形成の処置に用いられる。
【0240】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および
/または組み合わせは、限定されるものではないが、ウイルス疾患、例えば、陰部疣贅、
尋常性疣贅、足底疣贅、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、B型肝炎、C型肝炎、デング
ウイルス、単純ヘルペスウイルス(ほんの一例としては、HSV−I、HSV−II、C
30
MV、またはVZV)、伝染性軟属腫、牛痘、天然痘、レンチウイルス、ヒト免疫不全ウ
イルス(HIV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、サイトメガロウイルス(CMV)、
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、ライノウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルス
、コロナウイルス(例えば、SARS)、インフルエンザ、パラインフルエンザ、ムンプ
スウイルス、麻疹ウイルス、パポバウイルス、フラビウイルス、レトロウイルス、アレナ
ウイルス(ほんの一例としては、LCM、フニンウイルス、マチュポウイルス、グアナリ
トウイルスおよびラッサ熱)およびフィロウイルス(ほんの一例としては、エボラウイル
スまたはマールブルグウイルス)を含む、感染症の処置に用いられる。
【0241】
ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許
40
容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、医薬組成物、および
/または組み合わせは、限定されるものではないが、結核およびトリ型結核菌、ハンセン
病;ニューモシスティス・カリニ(pneumocystis carnii)、クリプトスポリジウム症、
ヒストプラスマ症、トキソプラズマ症、トリパノソーマ感染症、リーシュマニア症、エシ
ェリキア(Escherichia)属、エンテロバクター(Enterobacter
)属、サルモネラ(Salmonella)属、スタフィロコッカス(Staphylo
coccus)属、クレブシエラ(Klebsiella)属、プロテウス(Prote
us)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、ストレプトコッカス(Str
eptococcus)属、およびクラミジア(Chlamydia)属の細菌によって
引き起こされる感染症、ならびに真菌感染症、例えば、ガンジダ症、アスペルギルス症、
50
(103)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ヒストプラスマ症、クリプトコックス髄膜炎を含む、細菌、真菌、および原虫感染症の処
置に用いられる。
【0242】
ある実施態様において、式(I)および(I−A)で示される化合物、その医薬上許容
される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体は、免疫増強剤として用
いられる。ある実施態様において、本明細書に記載の化合物は、免疫原性組成物に含まれ
るかまたは免疫原性組成物との組み合わせに用いられる。ある実施態様において、免疫原
性組成物は、ウイルスとして有用であり、化合物は、ワクチン、または化合物と混合され
る抗原に対する免疫反応を強化するのに十分な量が存在する。ワクチンは、少なくとも1
つの抗原を含み、それは細菌抗原または癌関連抗原、あるいはウイルス抗原であってもよ
10
い。ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)または(I−A)で示される化
合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、
ならびに医薬組成物は、治療ワクチンに含まれるかまたは治療ワクチンとの組み合わせに
用いられる。ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、そ
の医薬上許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに
医薬組成物は、予防ワクチンに含まれるかまたは予防ワクチンとの組み合わせに用いられ
る。ある実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上
許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成
物は、治療ウイルスワクチンに含まれるかまたはそれとの組み合わせに用いられる。ある
実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許容され
20
る塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物は、癌
ワクチンに含まれるかまたはそれとの組み合わせに用いられる。
【0243】
他の実施態様において、本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、あるいはその
医薬上許容される塩または溶媒和物は、損傷した皮膚または老化皮膚、例えば、瘢痕およ
びしわの処置に有用である。
【0244】
投与および医薬組成物
本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩、溶媒
和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体の治療的使用について、かかる化合物は
30
、単独でまたは医薬組成物の一部として治療上有効な量にて投与される。したがって、本
明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩お
よび/または溶媒和物、および1種または複数の医薬上許容される担体、希釈剤、または
賦形剤を含む、医薬組成物が本明細書に記載されている。さらに、かかる化合物および組
成物は、単独であるいは1種または複数の付加的な治療剤と組み合わせて投与される。か
かる化合物および組成物の投与方法には、限定されるものではないが、経口投与、直腸投
与、非経口投与、静脈内投与、硝子体内投与、筋肉内投与、吸入、鼻腔内投与、局所投与
、点眼投与または点耳投与が含まれる。
【0245】
治療上有効な量は、とりわけ、適応疾患、疾患の重症度、対象の年齢および相対的検討
40
、投与化合物の有効性、投与方法および所望の処置によって変化するであろう。ある実施
態様において、式(I)で示される化合物の日用量について、約0.03∼2.5mg/
kg/体重の日用量が全身にて得られることが十分な結果を示す。ある実施態様において
、吸入投与される、式(I)で示される化合物の日用量は、0.05マイクログラム/体
重kg(μg/kg)∼100マイクログラム/体重kg(μg/kg)の範囲内にある
。他の実施態様において、経口投与される、式(I)で示される化合物の日用量は、0.
01マイクログラム/体重kg(μg/kg)∼100ミリグラム/体重kg(mg/k
g)の範囲内である。大型哺乳動物、例えば、ヒトの所望の日用量は、例えば、1日最大
4回の分割投与でまたは放出制御形態で、便宜上投与される、式(I)で示される化合物
の約0.5mg∼約100mgの範囲内である。ある実施態様において、経口投与の単位
50
(104)
JP 5380465 B2 2014.1.8
量形態は、約1∼50mgの式(I)で示される化合物を含む。
【0246】
本明細書に記載の他の態様は、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される
化合物、あるいはその医薬上許容される塩および/または溶媒和物を含む医薬組成物の調
製方法である。ある実施態様において、かかる方法は、本明細書に記載の式(I)で示さ
れる化合物、およびその医薬上許容される塩および溶媒和物と1種または複数の医薬上許
容される担体、希釈剤または賦形剤とを混合することを含む。ある実施態様において、少
なくとも1種の医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤を伴う、遊離形態あるいは医
薬上許容される塩または溶媒和物形態の式(I)で示される化合物を含む医薬組成物は、
混合、造粒および/またはコーティング方法によって製造される。他の実施態様において
10
、かかる組成物は、賦形剤、例えば、保存剤、安定剤、湿潤剤または乳化剤、流動促進剤
(solution promoter)、浸透圧を調節するための塩および/または緩衝剤を所望により
含有していてもよい。他の実施態様において、かかる組成物は滅菌される。
【0247】
経口剤形
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、別々の剤形として経口投与され、ここで、かかる剤形には、限定されるものでは
ないが、カプセル、ゼラチンカプセル、カプレット、錠剤、チュアブル錠、散剤、顆粒剤
、シロップ剤、フレーバー・シロップ剤、水性または非水性液体の液剤または懸濁剤、食
用泡またはホイップ、および水中油型エマルションまたは油中水型エマルションが含まれ
20
る。
【0248】
少なくとも1つの式(I)で示される化合物の経口投与に用いられる、カプセル、ゼラ
チンカプセル、カプレット、錠剤、チュアブル錠、散剤または顆粒剤は、通常の医薬配合
方法を用いて少なくとも1つの式(I)で示される化合物(有効成分)と少なくとも1つ
の賦形剤とを混合することによって調製される。本明細書に記載の経口剤形に用いられる
賦形剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、結合剤、充填剤、崩壊剤、潤
滑剤、吸収剤、着色剤、香味料、保存剤および甘味剤が挙げられる。
【0249】
かかる結合剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、コーンスターチ、ジ
30
ャガイモデンプン、デンプン糊、アルファ化デンプン、または他のデンプン、砂糖、ゼラ
チン、天然および合成ゴム、例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他
のアルギン酸塩、トラガカント、グァーガム、セルロースおよびその誘導体(ほんの一例
としては、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム
、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースおよび微結晶性セルロース)、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ポリビ
ニルピロリドンおよびその組み合わせが挙げられる。
【0250】
かかる充填剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、炭酸カルシウム(例
えば、顆粒または粉末)、微結晶性セルロース、粉末セルロース、デキストレート(dext
40
rate)、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、スターチ、アルファ化デンプ
ン、およびその混合物が挙げられる。ある実施態様において、本明細書に記載の医薬組成
物中の結合剤または充填剤は、医薬組成物または剤形の約50∼約99重量パーセントで
存在する。
【0251】
かかる崩壊剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、寒天、アルギン酸、
アルギン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、微結晶性セルロース、クロス
カルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリン(polacrilin)カリウム、デン
プングリコール酸ナトリウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルファ化デンプン
、他のデンプン、クレー(clays)、他のアルギン、他のセルロース、ゴム、およびその
50
(105)
JP 5380465 B2 2014.1.8
組み合わせが挙げられる。ある実施態様において、本明細書に記載の医薬組成物に用いら
れる崩壊剤の量は、約0.5∼約15重量パーセントの崩壊剤であるが、他の実施態様に
おいて、その量は、約1∼約5重量パーセントの崩壊剤である。
【0252】
かかる潤滑剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、ステアリン酸ナトリ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、鉱油、軽油
、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール
、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、硬化植物油(ほんの一例としては、ラッカセイ油、
綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、コーンオイル、および大豆油)、ステアリン
酸亜鉛、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸エチル、ラウリル酸エチル(ethyl laureate
10
)、寒天、シリカ、シロイド(syloid)シリカゲル(AEROSIL 200、W
.R.Grace Co.of Baltimore,Md.が製造)、合成シリカの凝
固エアロゾル(Degussa Co.of Plano,Tex.が販売)、CAB−
O−SIL(Cabot Co.of Boston,Mass.が販売する発熱性二酸
化ケイ素製品)およびその組み合わせが挙げられる。ある実施態様において、本明細書に
記載の医薬組成物に用いられる潤滑剤の量は、医薬組成物または剤形の約1重量パーセン
ト未満の量である。
【0253】
かかる希釈剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、乳糖、デキストロー
ス、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、グリシンまたはその組み合
20
わせが挙げられる。
【0254】
ある実施態様において、錠剤およびカプセルは、少なくとも1つの式(I)で示される
化合物(有効成分)と液体担体、微粉固体担体またはその両方を均一に混合し、次いで、
必要に応じて生成物を所望の形に成形することによって調製される。ある実施態様におい
て、錠剤は圧縮によって調製される。他の実施態様において、錠剤は成形によって調製さ
れる。
【0255】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物は、制御放出剤形
として経口投与される。かかる剤形は、1つまたは複数の式(I)で示される化合物の徐
30
放または制御放出を提供するために用いられる。制御放出は、例えば、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル、透過性膜、浸透システム、多層
コーティング、微粒子、リポソーム、ミクロスフェア、またはその組み合わせを用いてえ
られる。ある実施態様において、制御放出剤形は、式(I)で示される化合物の活性を延
長し、投与回数を減少させ、患者コンプライアンスを増大させる。
【0256】
経口流体、例えば、液剤、シロップ剤およびエリキシル剤としての式(I)で示される
化合物の投与は、所定量の液剤、シロップ剤またはエリキシル剤が、所定量の式(I)で
示される化合物を含有するように単位剤形で調製される。シロップ剤は、化合物を適当に
風味付けされた水性溶液に溶解することによって調製される一方、エリキシル剤は、非毒
40
性アルコール性ビヒクルの使用によって調製される。懸濁液は、化合物を非毒性ビヒクル
に分散させることによって処方される。経口投与用の経口流体として用いられる賦形剤の
非限定的な例として、限定されるものではないが、水、グリコール、油、アルコール、エ
トキシ化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルが挙
げられる。保存剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、安息香酸ナトリウ
ムが挙げられる。フレーバー剤の非限定的な例として、限定されるものではないが、ハッ
カ油または天然甘味料またはサッカリンまたは他の人工甘味料が挙げられる。
【0257】
非経口剤形
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
50
(106)
JP 5380465 B2 2014.1.8
成物は、限定されるものではないが、皮下、静脈内(ボーラス注入を含む)、筋肉内、お
よび動脈内を含む、種々の経路によって非経口投与される。
【0258】
かかる非経口剤形は、注入(復元可能な粉末)および乳化のための医薬上許容されるビ
ヒクルに溶解または懸濁することができる滅菌または滅菌可能な注射剤、懸濁液、乾燥お
よび/または凍結乾燥製品の形態で投与される。かかる剤形に用いられるビヒクルには、
限定されるものではないが、注射用水USP;水性ビヒクル、例えば、限定されるもので
はないが、塩化ナトリウム注射、リンガー液、デキストロース注射、デキストロースおよ
び塩化ナトリウム注射、および乳酸加リンガー液;水混和性ビヒクル、例えば、限定され
るものではないが、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレン
10
グリコール;および非水性ビヒクル、例えば、限定されるものではないが、コーンオイル
、綿実油、ラッカセイ油、ゴマ油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、およ
び安息香酸ベンジルが含まれる。
【0259】
経皮剤形
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、経皮投与される。かかる経皮剤形には、所望の量の式(I)で示される化合物を
一定期間内浸透させるために皮膚および衣類に適用される、「リザーバー型」または「マ
トリックス型」パッチ剤が含まれる。ほんの一例として、かかる経皮デバイスは、支持部
材、該化合物を所望の担体とともに含有するリザーバー、長時間にわたって制御および所
20
定の速度で宿主の皮膚に該化合物を送達するための所望の速度制御バリアー、およびデバ
イスを皮膚に固定するための手段を含む包帯の形態である。他の実施態様において、マト
リックス経皮製剤が用いられる。
【0260】
式(I)で示される化合物の経皮デリバリーのための製剤には、有効量の式(I)で示
される化合物、担体および所望の希釈剤が含まれる。担体には、限定されるものではない
が、宿主の皮膚の通過を補助するための吸収性薬理学的に許容される溶媒、例えば、水、
アセトン、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン−1,3−
ジオール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鉱油、およびその組
み合わせが含まれる。
30
【0261】
ある実施態様において、かかる経皮デリバリーシステムには、1つまたは複数の式(I
)で示される化合物を組織に送達するのを補助するための浸透促進剤が含まれる。かかる
浸透促進剤には、限定されるものではないが、アセトン;種々のアルコール、例えば、エ
タノール、オレイルアルコール、およびテトラヒドロフリルアルコール;アルキルスルホ
キシド、例えば、ジメチルスルホキシド;ジメチルアセトアミド;ジメチルホルムアミド
;ポリエチレングリコール;ピロリドン、例えば、ポリビニルピロリドン;Kollid
onグレード(ポビドン、ポリビドン);尿素;および種々の水溶性または不溶性糖エス
テル、例えば、Tween80(ポリソルベート80)およびSpan60(モノステア
リン酸ソルビタン)が含まれる。
40
【0262】
他の実施態様において、かかる経皮医薬組成物または剤形のpH、あるいは医薬組成物
または剤形が適用される組織のpHは、1つまたは複数の式(I)で示される化合物の送
達を改善するために調節される。他の実施態様において、溶媒担体の極性、そのイオン強
度、または張性は、送達を改善するために調節される。他の実施態様において、ステアリ
ン酸塩などの化合物は、送達を改善するために1つまたは複数の式(I)で示される化合
物の親水性または親油性を有利に変化させるために加えられる。ある実施態様において、
かかるステアリン酸塩は、製剤の液体ビヒクルとして、乳化剤または界面活性剤として、
および送達促進剤または浸透促進剤として機能する。他の実施態様において、式(I)で
示される化合物の異なる塩、水和物または溶媒和物は、得られた組成物の性質をさらに調
50
(107)
JP 5380465 B2 2014.1.8
節するために用いられる。
【0263】
局所剤形
他の実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物は、ローション、
ゲル、軟膏、溶液、乳液、懸濁液またはクリームの形態で少なくとも1つの式(I)で示
される化合物を含有する医薬組成物の局所適用によって投与される。皮膚への局所適用の
ための好適な製剤は、水性溶液、軟膏、クリームまたはゲルである一方、点眼投与のため
の製剤は、水性溶液である。かかる製剤は、可溶化剤、安定剤、張性増強剤、緩衝剤およ
び保存剤を所望により含有しうる。
【0264】
10
かかる局所製剤には、少なくとも1つの担体、および所望の少なくとも1つの希釈剤が
含まれる。かかる担体および希釈剤には、限定されるものではないが、水、アセトン、エ
タノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、ミ
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鉱油、およびその組み合わせが含
まれる。
【0265】
ある実施態様において、かかる局所製剤には、1つまたは複数の式(I)で示される化
合物を組織に送達するのを補助するための浸透促進剤が含まれる。かかる浸透促進剤には
、限定されるものではないが、アセトン;種々のアルコール、エタノール、オレイルアル
コール、およびテトラヒドロフリルアルコール;アルキルスルホキシド、例えば、ジメチ
20
ルスルホキシド、ジメチルアセトアミド;ジメチルホルムアミド;ポリエチレングリコー
ル;ピロリドン、例えば、例えば、ポリビニルピロリドン;Kollidonグレード(
ポビドン、ポリビドン);尿素;および種々の水溶性または不溶性糖エステル、例えば、
Tween80(ポリソルベート80)およびSpan60(モノステアリン酸ソルビタ
ン)が含まれる。
【0266】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、吸入によって投与される。吸入投与のための剤形は、エアロゾルまたはドライパ
ウダーとして処方される。吸入投与のためのエアロゾル製剤は、少なくとも1つの式(I
)で示される化合物の医薬上許容される水性または非水性溶媒中溶液または微細懸濁液を
30
含む。さらに、かかる医薬組成物は、粉末基剤、例えば、乳糖、グルコース、トレハロー
ス、マンニトールまたはスターチを、所望の機能修飾剤(performance modifier)、例え
ば、L−レシチンまたは別のアミノ酸、および/またはステアリン酸の金属塩、ステアリ
ン酸マグネシウムまたはカルシウムを所望により含んでいてもよい。
【0267】
ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、好適な低沸点推進剤、例えば、
ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン
、二酸化炭素、または他の好適なガスを含有する容器を利用する、定量吸入器(「MDI
」)、または患者が吸入する、容器内のドライパウダーの霧を作り出すためにガスを爆発
させて用いるドライパウダー吸入器(DPI)デバイスを用いて吸入により肺に直接投与
40
されうる。ある実施態様において、式(I)で示される化合物および粉末基剤、例えば、
乳糖またはスターチの粉末混合物を含有する、インヘラー(inhaler)またはインサフレ
ーター(insufflator)で用いるゼラチンのカプセルおよびカートリッジが処方される。
ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、液体スプレーデバイスを用いて肺
に送達され、ここで、かかるデバイスは、非常に小さなノズル穴を用いて液体薬物製剤を
エアロゾル化して、肺に直接吸入しうる。他の実施態様において、式(I)で示される化
合物は、ネブライザーデバイスを用いて肺に送達され、ここで、ネブライザーは、容易に
吸入されうる微粒子を形成するために超音波エネルギーを用いることによって液体薬物製
剤のエアロゾルを作り出す。他の実施態様において、式(I)で示される化合物は、電気
流体力学的(「EHD」)エアロゾルデバイスを用いて肺に送達され、ここで、かかるE
50
(108)
JP 5380465 B2 2014.1.8
HDエアロゾルデバイスは、電気エネルギーを用いて液体薬物溶液または懸濁液をエアロ
ゾル化する。
【0268】
ある実施態様において、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物
、またはその医薬上許容される塩および溶媒和物はまた、1種または複数の吸収促進剤を
含有する。ある実施態様において、かかる吸収促進剤には、限定されるものではないが、
グリココール酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−D−マルトピラ
ノシド、EDTA、および混合ミセルが含まれる。
【0269】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
10
成物は経鼻投与される。経鼻投与のための剤形は、エアロゾル、液剤、滴剤、ゲルまたは
ドライパウダーとして処方される。
【0270】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、坐薬、浣腸、軟膏、クリーム、直腸泡沫または直腸ゲルの形態で直腸投与される
。ある実施態様において、かかる坐薬は、脂肪乳剤または懸濁剤、ココアバターまたは他
のグリセリドから調製される。
【0271】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、点眼薬として点眼投与される。かかる製剤は、可溶化剤、安定剤、張性増強剤、
20
緩衝剤および保存剤を所望により含有していてもよい水性溶液である。
【0272】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、点耳薬として点耳投与される。かかる製剤は、可溶化剤、安定剤、張性増強剤、
緩衝剤および保存剤を所望により含有していてもよい水性溶液である。
【0273】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、デポー製剤として処方される。かかる長時間作用型製剤は、移植によって(例え
ば、皮下にまたは筋肉内に)または筋肉注射によって投与される。ある実施態様において
、かかる製剤は、ポリマー性または疎水性物質(例えば、許容される油中乳剤として)ま
30
たはイオン交換樹脂、または難溶性誘導体として、例えば、難溶性塩として含む。
【0274】
本明細書に記載の、式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩および溶媒和
物、および少なくとも1つの式(I)で示される化合物および/またはその医薬上許容さ
れる塩および溶媒和物を含有する医薬組成物が、TLR活性を調節するのに用いられるこ
とによって、TLR活性に付随する疾患および/または障害の予防または処置に用いられ
る、ある実施態様において、かかる式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩
および溶媒和物、および医薬組成物が、TLR7のアゴニストであることによって、TL
R7に付随する疾患および/または障害の処置に用いられる。ある実施態様において、係
る式(I)で示される化合物、その医薬上許容される塩および溶媒和物、および医薬組成
40
物が、TLR8のアゴニストであることによって、TLR8に付随する疾患および/また
は障害の処置に用いられる。
【0275】
本明細書にはまた、TLR活性に付随する疾患および/または障害に罹患している対象
の処置方法であって、有効量の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩
、溶媒和物を単独でまたは本明細書に記載の医薬組成物の一部として対象に投与すること
を含む方法が記載されている。
【0276】
本明細書には、TLR活性に付随する疾患または障害の処置のための医薬の調製におけ
る、式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物の使用
50
(109)
JP 5380465 B2 2014.1.8
が記載されている。ある実施態様において、式(I)で示される化合物、あるいはその医
薬上許容される塩または溶媒和物は、TLR8に付随する疾患または障害の処置のための
医薬の調製に用いられる。ある実施態様において、式(I)で示される化合物、あるいは
その医薬上許容される塩または溶媒和物は、TLR8に付随する疾患または障害の処置の
ための医薬の調製に用いられる。
【0277】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する医
薬組成物は、TLR7またはTLR8活性に付随するウイルス性疾患および/または障害
の処置のための経口投与に適している。
【0278】
10
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する感染性疾患および/または障害の処置の
ための経口投与に適している。
【0279】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する細菌性疾患および/または障害の処置の
ための経口投与に適している。
【0280】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する真菌性疾患および/または障害の処置の
20
ための経口投与に適している。
【0281】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する癌の処置のための経口投与に適している
。
【0282】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する癌の処置のための静脈内投与に適してい
る。
【0283】
30
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する同種移植拒絶反応による疾患および/ま
たは障害の処置のための経口投与に適している。
【0284】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する泌尿生殖器疾患および/または障害の処
置のための経口投与に適している。
【0285】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する眼疾患および/または障害の処置のため
40
の点眼薬としての投与に適している。
【0286】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する皮膚疾患および/または障害の処置のた
めの局所投与に適している。
【0287】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、光線角化症の処置のための局所投与に適している。さらなる実施態様において、
少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組成物は、光線角化症の処置のた
めのクリームとして局所投与に適している。
50
(110)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0288】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、基底細胞癌の処置のための局所投与に適している。さらなる実施態様において、
少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組成物は、基底細胞癌の処置のた
めのクリームとして局所投与に適している。
【0289】
さらなる実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含む医薬組
成物は、TLR7またはTLR8活性に付随する呼吸器疾患および/または障害の処置の
ための吸入による投与に適している。ある実施態様において、呼吸器疾患はアレルギー性
喘息である。
10
【0290】
組み合わせ処置
ある実施態様において、本明細書に記載の式(I)−(XVI)で示される化合物、あ
るいはその医薬上許容される塩または溶媒和物、あるいは本明細書に記載の少なくとも1
つの式(I)−(XVI)を含有する医薬組成物は、本明細書に記載のTLR活性に付随
する1つまたは複数の疾患および/または障害の処置のために単独で(付加的な治療剤を
伴わずに)投与される。
【0291】
他の実施態様において、本明細書に記載の式(I)−(XVI)で示される化合物、あ
るいはその医薬上許容される塩または溶媒和物、あるいは本明細書に記載の少なくとも1
20
つの式(I)−(XVI)で示される化合物を含有する医薬組成物は、本明細書に記載の
TLR活性に付随する1つまたは複数の疾患および/または障害の処置のために、1種ま
たは複数の付加的な治療剤と組み合わせて投与される。
【0292】
他の実施態様において、本明細書に記載の式(I)−(XVI)で示される化合物、あ
るいはその医薬上許容される塩または溶媒和物、あるいは本明細書に記載の少なくとも1
つの式(I)−(XVI)を含有する医薬組成物は、1種または複数の付加的な治療剤と
組み合わせて処方され、本明細書に記載のTLR活性に付随する1つまたは複数の疾患お
よび/または障害の処置のために投与される。
【0293】
30
本明細書に記載の式(I)−(XVI)で示される化合物、あるいはその医薬上許容さ
れる塩または溶媒和物、あるいは本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)−(XVI
)で示される化合物を含有する医薬組成物は、本明細書に記載のTLR活性に付随する1
つまたは複数の疾患および/または障害の処置のために、1種または複数の付加的な治療
剤とともに連続して投与される。
【0294】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせ処置には、本明細書に記載のTL
R活性に付随する1つまたは複数の疾患および/または障害の処置のための、1種または
複数の付加的な治療剤の投与前の、本明細書に記載の式(I)−(XVI)で示される化
合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物、あるいは式(I)−(XVI)
40
で示される化合物を含有する医薬組成物の投与が含まれる。
【0295】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせ処置には、本明細書に記載のTL
R活性に付随する1つまたは複数の疾患および/または障害の処置のための、1種または
複数の付加的な治療剤の投与後の、式(I)−(XVI)で示される化合物、あるいはそ
の医薬上許容される塩または溶媒和物、あるいは式(I)−(XVI)で示される化合物
を含有する医薬組成物の投与が含まれる。
【0296】
ある実施態様において、本明細書に記載の組み合わせ処置には、本明細書に記載のTL
R活性に付随する1つまたは複数の疾患および/または障害の処置のための、1種または
50
(111)
JP 5380465 B2 2014.1.8
複数の付加的な治療剤と同時の、本明細書に記載の式(I)−(XVI)で示される化合
物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物、あるいは式(I)−(XVI)で
示される化合物を含有する医薬組成物の投与が含まれる。
【0297】
ある実施態様において、本明細書に記載の組み合わせ処置には、本明細書に記載のTL
R活性に付随する1つまたは複数の疾患および/または障害の処置のための、本明細書に
記載の式(I)−(XVI)で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または
溶媒和物、あるいは1種または複数の付加的な治療剤とともに処方された式(I)−(X
VI)で示される化合物を含有する医薬組成物の投与が含まれる。
【0298】
10
本明細書に記載の組み合わせ処置のある実施態様において、式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、TLR活性のモジュレーターであ
る。本明細書に記載の組み合わせ処置のある実施態様において、式(I)で示される化合
物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、TLR7アゴニストである。本
明細書に記載の組み合わせ処置のある実施態様において、式(I)で示される化合物、あ
るいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、TLR8アゴニストである。
【0299】
本明細書に記載の組み合わせ処置のある実施態様において、式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物、および付加的な治療剤(群)は相加
的に作用する。本明細書に記載の組み合わせ処置のある実施態様において、式(I)で示
20
される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物、および付加的な治療剤
(群)は相乗的に作用する。
【0300】
他の実施態様において、本明細書に記載の式(I)で示される化合物、あるいはその医
薬上許容される塩または溶媒和物、あるいは式(I)で示される化合物を含有する医薬組
成物は、別の治療剤との処置を以前受けていなかったかまたは現在受けていない患者に投
与される。
【0301】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる付加的な治療剤には、限定されるも
30
のではないが、抗生物質または抗菌剤、制吐剤、抗真菌剤、抗炎症剤、抗ウイルス剤、免
疫調節剤、サイトカイン、抗うつ剤、ホルモン剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗腫瘍抗
生物質、抗有糸分裂剤、トポイソメラーゼ阻害剤、細胞増殖抑制剤、抗浸潤剤、血管新生
阻害剤、成長因子機能の阻害剤、ウイルス複製の阻害剤、ウイルス酵素阻害剤、抗癌剤、
α−インターフェロン、β−インターフェロン、リバビリン、ホルモン、サイトカイン、
および他のトール様受容体モジュレーターが含まれる。
【0302】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗生物質または抗菌剤には、限定さ
れるものではないが、バルガンシクロビル塩酸塩、メトロニダゾール、ベータ−ラクタム
40
、マクロライド系(ほんの一例として、アジスロマイシン、トブラマイシン(TOBI(
登録商標))など)、セファロスポリン系(ほんの一例として、セファクロル、セファド
ロキシル、セファレキシン、セフラジン、セファマンドール、セファトリジン、セファゼ
ドン、セフィキシム、セフォゾプラン、セフピミゾール、セフロキシム、セフピラミド、
セフプロジル、セフピロム、KEFLEX(登録商標)、VELOSEF(登録商標)、
CEFTIN(登録商標)、CEFZIL(登録商標)、CECLOR(登録商標)、S
UPRAX(登録商標)およびDURICEF(登録商標)など)、クラリスロマイシン
(ほんの一例として、クラリスロマイシンおよびBIAXIN(登録商標)など)、エリ
スロマイシン(ほんの一例として、エリスロマイシンおよびEMYCIN(登録商標)な
ど)、シプロフロキサシン、CIPRO(登録商標)、ノルフロキサシン(ほんの一例と
50
(112)
JP 5380465 B2 2014.1.8
して、NOROXIN(登録商標)など)、アミノグリコシド系抗生物質(ほんの一例と
して、アプラマイシン、アルベカシン、バンベルマイシン、ブチロシン、ジベカシン、ネ
オマイシン、ウンデシレン酸ネオマイシン、ネチルミシン、パルモマイシン、リボスタマ
イシン、シソマイシン、およびスペクチノマイシンなど)、アンフェニコール系(amphen
icol)抗生物質(ほんの一例として、アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、フ
ロルフェニコール、およびチアムフェニコールなど)、アンサマイシン系抗生物質(ほん
の一例として、リファミドおよびリファンピンなど)、カルバセフェム系(ほんの一例と
して、ロラカルベフなど)、カルバペネム系(ほんの一例として、ビアペネムおよびイミ
ペネムなど)、セファマイシン系(ほんの一例として、セフブペラゾン、セフメタゾール
、およびセフミノクスなど)、モノバクタム系(ほんの一例として、アゼトレオナム、カ
10
ルモナム、およびチゲノナムなど)、オキサセフェム系(ほんの一例として、フロモキセ
フ、およびモキサラクタムなど)、ペニシリン系(ほんの一例として、アムジノシリン、
アムジノシリンピボキシル、アモキシシリン、バカンピシリン、ベンジルペニシリン酸、
ベンジルペニシリンナトリウム、エピシリン、フェンベニシリン、フロキサシリン、ペナ
ムシリン、ペネサメートヒドリオジド(penethamate hydriodide)、ペニシリン o−ベ
ネタミン、ペニシリン0、ペニシリンV、ペニシリンVベンザチン、ペニシリンVヒドラ
バミン、ペニメピサイクリン、フェンシヒシリンカリウム、V−CILLIN K(登録
商標)およびPEN VEE K(登録商標)など)、リンコサミド系(ほんの一例とし
て、クリンダマイシンおよびリンコマイシンなど)、アンフォマイシン、バシトラシン、
カプレオマイシン、コリスチン、エンドゥラシジン(enduracidin)、エンビオマイシン
20
など)、テトラサイクリン系(ほんの一例として、アピサイクリン、クロルテトラサイク
リン、クロモサイクリン、およびデモクロサイクリンなど)、2,4−ジアミノピリミジ
ン系(ほんの一例として、ブロジモプリムなど)、ニトロフラン系(ほんの一例として、
フラルタゾン、および塩化フラゾリウムなど)、キノロン系およびその類似体(ほんの一
例として、フルオロキノロン、オフロキサシン、シノキサシン、クリナフロキサシン、フ
ルメキン、グレパグロキサシンおよびFLOXIN(登録商標)など)、スルホンアミド
系(ほんの一例として、アセチルスルファメトキシピラジン、ベンジルスルファミド、ノ
プリルスルファミド、フタリルスルファセタミド、スルファクリソイジン、およびスルフ
ァシチン)、スルホン系(ほんの一例として、ジアチモスルホン、グルコスルホンナトリ
ウム、およびソラスルホンなど)、シクロセリン、ムピロシン、ツベリンおよびその組み
30
合わせが含まれる。
【0303】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる制吐剤には、限定されるものではな
いが、メトクロプロミド、メトクロプラミド(metoclopromide)、ドンペリドン、プロク
ロルペラジン、プロメタジン、クロルプロマジン、トリメトベンズアミド、オンダンセト
ロン、グラニセトロン、ヒドロキシジン、アセチルロイシン モノエタノールアミン、ア
リザプリド、アザセトロン、ベンズキナミド、ビエタナウチン(bietanautine)、ブロモ
プリド、ブクリジン、クレボプリド、シクリジン、ジメンヒドリナート、ジフェニドール
、ドラセトン、メクリジン、メタラタール、メトピマジン、ナビロン、オキシペルンジル
40
(oxyperndyl)、ピパマジン(pipamazine)、スコポラミン、スルピリド、テトラヒドロ
カンナビノール、チエチルペラジン、チオプロペラジン、トロピセトロン、およびその組
み合わせが含まれる。
【0304】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗真菌剤には、限定されるものでは
ないが、アムホテリシンB、イトラコナゾール、ケトコナゾール、フルコナゾール、ホス
フルコナゾール、イントラセカル(intrathecal)、フルシトシン、ミコナゾール、ブト
コナゾール、ブトコナゾール、イトラコナゾール、クロトリマゾール、クロトリマゾール
、ナイスタチン、テルコナゾール、チオコナゾール、ボリコナゾール、シクロピロクス、
50
(113)
JP 5380465 B2 2014.1.8
エコナゾール、ハロプログリン(haloprogrin)、ナフチフィン、テルビナフィン、ウン
デシレナート、およびグリセオフルビンが含まれる。
【0305】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗炎症剤には、限定されるものでは
ないが、非ステロイド性抗炎症剤、例えば、サリチル酸、アセチルサリチル酸、サリチル
酸メチル、ジフルニサル、サルサラート、オルサラジン、スルファサラジン、アセトアミ
ノフェン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク、メフェナム酸、メクロフェナミン
酸ナトリウム、トルメチン、ケトロラク、ジクロフェナク、イブプロフェン、ナプロキセ
ン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン
10
(flurbinprofen)、オキサプロジン、ピロキシカム、メロキシカム、アンピロキシカム
、ドロキシカム、ピボキシカム、テノキシカム、ナブメトム(nabumetome)、フェニルブ
タゾン、オキシフェンブタゾン、アンチピリン、アミノピリン、アパゾンおよびニメスリ
ド、限定されるものではないが、ジレウトン、アウロチオグルコース、金チオリンゴ酸ナ
トリウムおよびオーラノフィンを含むロイコトリエンアンタゴニスト、限定されるもので
はないが、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベクロメタ
ゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、リン酸ベタ
メタゾンナトリウム、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、ピバル酸クロ
コルトロン、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン誘導体、デソニド、デスオキシメタゾ
ン、デキサメタゾン、フルニソリド、フルコキシノリド、フルランドレノリド、ハルシノ
20
シド、メドリゾン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン(methprednisolo
ne acetate)、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、フロ酸モメタゾン、酢酸パラ
メタゾン、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、テ
ブト酸プレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド
、二酢酸トリアムシノロンおよびトリアムシノロンヘキサセトニドを含むステロイド剤な
らびに限定されるものではないが、メトトレキサート、コルヒチン、アロプリノール、プ
ロベネシド、サリドマイドまたはその誘導体、5−アミノサリチル酸、レチノイド、ジト
ラノールまたはカルシポトリオール、スルフィンピラゾンおよびベンズブロマロンを含む
他の抗炎症剤が含まれる。
【0306】
30
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗ウイルス剤には、限定されるもの
ではないが、プロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシド/ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤(N
RTI)、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、CCR1アンタゴニスト
、CCR5アンタゴニスト、およびヌクレオシド類似体が含まれる。抗ウイルス剤には、
限定されるものではないが、ホミビルセン、ディダノシン、ラミブジン、スタブジン、ザ
ルシタラビン、ジドブジン、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、ガンシ
クロビル、ガングシクロビル、シドホビル、ザナミビル、オセルタミビル(oseltamavir
)、ビダラビン、イドクスウリジン、トリフルリジン、レボビリン、ビラミジンおよびリ
バビリン、ならびにホスカネット、アマンタジン、リマンタジン、サキナビル、インジナ
40
ビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、リトナビル、α−インターフェロ
ン;β−インターフェロン;アデホビル、クレバジン、エンテカビル、プレコナリル、H
CV−086、EMZ702、エムトリシタビン、セルゴシビル、バロピシタビン、HC
Vプロテアーゼの阻害薬、例えば、BILN 2061、SCH−503034、ITM
N−191またはVX−950、NS5Bポリメラーゼの阻害薬、例えば、NM107(
およびそのプロドラッグNM283)、R1626、R7078、BILN1941、G
SK625433、GILD9128またはHCV−796、エファビレンツ、HBY−
097、ネビラピン、TMC−120(ダピビリン)、TMC−125、BX−471、
エトラビリン、デラビルジン、DPC−083、DPC−961、カプラビリン、リルピ
ビリン、5−{[3,5−ジエチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール
50
(114)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−4−イル]オキシ}イソフタロニトリル、GW−678248、GW−695634、
MIV−150、カラノリド、TAK−779、SC−351125、アンクリビロック
(ancriviroc)、ビクリビロック(vicriviroc)、マラビロック(maraviroc)、PRO
−140、アプラビロック(aplaviroc)40、Ono−4128、AK−602)、A
MD−887 CMPD−167、1−エンド−{8−[(3S)−3−(アセチルアミ
ノ)−3−(3−フルオロフェニル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.−2.1]オ
クタ−3−イル}−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,
5−c]ピリジン−5−カルボン酸メチル、3−エンド−{8−[(3S)−3−(アセ
トアミド)−3−(3−フルオロフェニル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.−
1]オクタ−3−イル}−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ
10
[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸メチル、1−エンド−{8−[(3S)−3−
(アセチルアミノ)−3−(3−フルオロフェニル)プロピル]−8−アザビシクロ[3
.−2.1]オクタ−3−イル}−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−
イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸エチル、およびN−{(1S)−3−
[3−エンド−(5−イソブチリル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H
−イミダゾ[4,−5−c]ピリジン−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オ
クタ−8−イル]−1−(3−フルオロフェニル)プロピル}アセトアミド)、BMS−
806、BMS−488043、5−{(1S)−2−[(2R)−4−ベンゾイル−2
−メチル−ピペラジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エトキシ}−4−メトキ
シ−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミドおよび4−{(1S)−2−[(2R)−4
20
−ベンゾイル−2−メチル−ピペラジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エトキ
シ}−3−メトキシ−N−メチルベンズアミド、エンフビルチド(T−20)、シフビル
チドSP−01A、T1249、PRO 542、AMD−3100、可溶性CD4、H
MG CoAレダクターゼ阻害剤、アトルバスタチン、3−O−(3’,3’−ジメチル
スクシニル)ベツリン酸(あるいは、PA−457として既知)およびαHGAが含まれ
る。
【0307】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる免疫調節剤には、限定されるもので
はないが、アザチオプリン、タクロリムス、シクロスポリン、メトトレキサート、レフノ
30
ミド、コルチコステロイド類、シクロホスファミド、シクロスポリンA、シクロスポリン
G、マイコフェノレート、ミコフェノール酸モフェチル、アスコマイシン、パラマイシン
(シロリムス)、FK−506、ミゾリビン、デオキシスペルグアリン、ブレキナル、ミ
コフェノール酸、マロノニトリロアミド類(ほんの一例として、レフルナミド(leflunam
ide)など)、T細胞受容体モジュレーター、およびサイトカイン受容体モジュレーター
、ペプチド模倣薬、および抗体(ほんの一例として、ヒト、ヒト化、キメラ、モノクロー
ナル、ポリクローナル、Fvs、ScFvs、FabまたはF(ab)2フラグメントま
たはエピトープ結合フラグメントなど)、核酸分子(ほんの一例として、アンチセンス核
酸および三重へリックスなど)、低分子、有機化合物、および無機化合物が含まれる。T
細胞受容体モジュレーターの例として、限定されるものではないが、抗T細胞受容体抗体
40
(ほんの一例として、抗CD4抗体(ほんの一例として、cM−T412(Boehri
nger)、IDEC−CE9.1(登録商標)(IDECおよびSKB)、mAB 4
162W94、OrthocloneおよびOKTcdr4a(Janssen−Cil
ag)など)、抗CD3抗体(ほんの一例として、Nuvion(Product De
sign Labs)、OKT3(Johnson&Johnson)、またはRitu
xan(IDEC)など)、抗CD5抗体(ほんの一例として、抗CD5リシン結合型免
疫コンジュゲートなど)、抗CD7抗体(ほんの一例として、CHH−380(Nova
rtis)など)、抗CD8抗体、抗CD40リガンドモノクローナル抗体(ほんの一例
として、IDEC−131(IDEC)など)、抗CD52抗体(ほんの一例として、C
AMPATH 1H(Ilex)など)、抗CD2抗体、抗CD11a抗体(ほんの一例
50
(115)
JP 5380465 B2 2014.1.8
として、Xanelim(Genentech)など)、抗B7抗体(ほんの一例として
、IDEC−114(IDEC)など)、CTLA4−免疫コンジュゲート、および他の
トール受容体様(TLR)モジュレーターなど)が挙げられる。サイトカイン受容体モジ
ュレーターの例として、限定されるものではないが、可溶性サイトカイン受容体(ほんの
一例として、TNF−α受容体またはそのフラグメントの細胞外ドメイン、IL−1β受
容体またはそのフラグメントの細胞外ドメイン、およびIL−6受容体またはそのフラグ
メントの細胞外ドメイン)、サイトカインまたはそのフラグメント(ほんの一例として、
インターロイキン(IL)−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、
IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−15、TNF−α、
インターフェロン(IFN)−α、IFN−β、IFN−γ、およびGM−CSFなど)
10
、抗サイトカイン受容体抗体(ほんの一例として、抗IFN受容体抗体、抗IL−2受容
体抗体(ほんの一例として、Zenapax(Protein Design Labs
)など)、抗IL−4受容体抗体、抗IL−6受容体抗体、抗IL−10受容体抗体、お
よび抗IL−12受容体抗体など)、抗サイトカイン抗体(ほんの一例としては、抗IF
N抗体、抗TNF−α抗体、抗IL−1β抗体、抗IL−6抗体、抗IL−8抗体(ほん
の一例として、ABX−IL−8(Abgenix)など)、および抗IL−12抗体な
ど)が挙げられる。
【0308】
少なくとも1つの本明細書に記載の式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられるサイトカインまたはサイトカイン機
20
能のモジュレーターには、限定されるものではないが、インターロイキン−2(IL−2
)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−4(IL−4)、インター
ロイキン−5(IL−5)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−7
(IL−7)、インターロイキン−9(IL−9)、インターロイキン−10(IL−1
0)、インターロイキン−12(IL−12)、インターロイキン15(IL−15)、
インターロイキン18(IL−18)、血小板由来成長因子(PDGF)、エリスロポエ
チン(Epo)、上皮成長因子(EGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、顆粒球マク
ロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)
、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、プロラクチン、α−、β−、および
γ−インターフェロン、インターフェロンβ−1a、インターフェロンβ−1b、インタ
30
ーフェロンα−1、インターフェロンα−2a(ロフェロン)、インターフェロンα−2
b、ペグ化インターフェロン(ほんの一例として、ペグインターフェロンα−2aおよび
ペグインターフェロンα−2b)、イントロン、ペグイントロン(Peg-Intron)、ペガシ
ス(Pegasys)、コンセンサスインターフェロン(インフェルゲン)、アルブミンインタ
ーフェロンαおよびアルブフェロンが含まれる。
【0309】
少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または
溶媒和物と組み合わせて用いられる抗うつ剤には、限定されるものではないが、ビネダリ
ン、カロキサゾン、シタロプラム、ジメタザン、フェンカミン、インダルピン、塩酸イン
デロキサジン、ネホパム、ノミフェンシン、オキシトリプタン、オキシペルチン、パロキ
40
セチン、セルトラリン、チアゼシム、トラゾドン、ベンモキシン、ヨウ化エチノプシジン
(echinopsidine)、エトリプタミン、イプロクロジド、イプロニアジド、イソカルボキ
サジド、メバナジン、メトフェンドラジン(metfendrazine)、ニアラミド、パージリン
、オクタモキシン、フェネルジン、フェニプラジン、フェノキシプロパジン、ピブヒドラ
ジン、サフラジン、セレギリン、l−デプレニル、コチニン、ロリシプリン、ロリプラム
、マプロチリン、メトラルインドール、ミアンセリン、ミルタザピン、アジナゾラム、ア
ミトリプチリン、アモキサピン、ブトリプチリン、クロミプラミン、デメキシプチリン、
デシプラミン、ジベンゼピン、ジメタクリン、ドチエピン、ドキセピン、フルアシジン、
イミプラミン、イミプラミン N−オキシド、イプリンドール、ロフェプラミン、メリト
ラセン、メタプラミン、ノルトリプチリン、ノキシプチリン、オピプラモール、ピゾチリ
50
(116)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ン、プロピゼピン、プロトリプチリン、キヌプラミン、チアネプチン、トリミプラミン、
アドラフィニル、ベナクチジン、ブプロピオン、ブタセチン、ジオキサドロール、デュロ
キセチン、エトペリドン、フェバルバメート、フェモキセチン、フェンペンタジオール、
フルロキセチン、フルボキサミン、ヘマトポルフィリン、ヒペリシン、レボファセトペラ
ン、メジフォキサミン、ミルナシプラン、ミナプリン、モクロベミド、ネファゾドン、オ
キサフロザン、ピベラリン、プロリンタン、ピリスクシデアノール(pyrisuccideanol)
、リタンセリン、ロキシンドール、塩化ルビジウム、スルピリド、タンドスピロン、トザ
リノン、トフェナシン、トロキサトン、トラニルシプロミン、L−トリプトファン、ベン
ラファキシン、ビロキサジン、およびジメルジンが含まれる。
【0310】
10
ある実施態様において、少なくとも1つの本明細書に記載の式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗うつ薬は
、限定されるものではないが、ベンモキシン、ヨウ化エチノプシジン、エトリプタミン、
イプロクロジド、イプロニアジド、イソカルボキサジド、メバナジン、メトフェンドラジ
ン、モクロベミド、ニアラミド、パルギリン、フェネルジン、フェニプラジン、フェノキ
シプロパジン、ピブヒドラジン、サフラジン、セレギリン、l−デプレニル、トロキサト
ンおよびトラニルシプロミンを含む、MAO阻害薬である。
【0311】
少なくとも1つの本明細書に記載の式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられるホルモンには、限定されるものでは
20
ないが、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)、成長ホルモン(GH)、成長ホル
モン放出ホルモン、ACTH、ソマトスタチン、ソマトトロピン、ソマトメジン、副甲状
腺ホルモン、視床下部性放出因子、インスリン、グルカゴン、エンケファリン、バソプレ
シン、カルシトニン、ヘパリン、低分子量ヘパリン、ヘパリノイド、チモスチムリン(th
ymostimulin)、合成および天然オピオイド、インスリン甲状腺刺激ホルモン、およびエ
ンドルフィンが含まれる。
【0312】
少なくとも1つの本明細書に記載の式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられるアルキル化剤には、限定されるもの
ではないが、ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン、メチルメラミン、スルホン酸
30
アルキル、ニトロソウレア、カルマスティン、ロムスチン、トリアゼン、メルファラン、
メクロレタミン、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミ
ド、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ヘキサメチルメラミン、チオテパ
、ブスルファン、カルムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジンおよびテモゾロミドが
含まれる。
【0313】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる代謝拮抗剤には、限定されるもので
はないが、シタラビン(cytarabile)、ゲムシタビンおよび葉酸拮抗剤、例えば、ほんの
一例として、フルオロピリミジン(ほんの一例としては、5−フルオロウラシルおよびテ
40
ガフール)、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、およびヒド
ロキシウレアが含まれる。
【0314】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗腫瘍抗生物質には、限定されるも
のではないが、アントラサイクリン系、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシ
ン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシンおよびミトラマ
イシンが含まれる。
【0315】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
50
(117)
JP 5380465 B2 2014.1.8
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗有糸分裂剤には、限定されるもの
ではないが、ビンカアルカロイド系(ほんの一例として、ビンクリスチン、ビンブラスチ
ン、ビンデシンおよびビノレルビン)、タキソイド系(ほんの一例として、タキソール、
パクリタキセル、およびタキソテール)およびポロキナーゼ阻害剤が含まれる。
【0316】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられるトポイソメラーゼ阻害剤には、限定
されるものではないが、エピポドフィロトキシン類、ほんの一例として、エトポシドおよ
びテニポシド、アムサクリン、トポテカン、イリノテカンおよびカンプトセシンが含まれ
る。
10
【0317】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる細胞増殖抑制剤には、限定されるも
のではないが、抗エストロゲン剤(ほんの一例として、タモキシフェン、フルベストラン
ト、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェンなど)、
抗アンドロゲン剤(ほんの一例として、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミドおよび酢
酸シプロテロンなど)、LHRHアンタゴニストまたはLHRHアゴニスト(ほんの一例
として、ゴセレリン、リュープロレリン、リュープロリドおよびブセレリンなど)、プロ
ゲステロン剤(ほんの一例として、酢酸メゲストロールなど)、アロマターゼ阻害剤(ほ
んの一例として、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾールおよびエキセメスタンな
20
ど)および5α−レダクターゼの阻害剤(ほんの一例として、フィナステライドなど)が
含まれる。
【0318】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる抗浸潤剤には、限定されるものでは
ないが、c−Srcキナーゼファミリー阻害剤(ほんの一例として、4−(6−クロロ−
2,3−メチレンジオキシアニリノ)−7−[2−(4−メチルピペラジン−l−イル)
エトキシ]−5−テトラヒドロピラン−4−イルオキシキナゾリン(AZD0530)お
よびN−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−{6−[4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン−l−イル]−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ}チアゾール−5
30
−カルボキサミド(ダサチニブ、BMS−354825)など)、およびメタロプロテイ
ナーゼ阻害剤(ほんの一例として、マリマスタット、ウロキナーゼプラスミノーゲン活性
化受容体機能の阻害剤およびへパラナーゼに対する抗体など)が含まれる。
【0319】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる血管新生阻害剤には、限定されるも
のではないが、血管内皮増殖因子の効果を阻害するもの、例えば、ほんの一例として、抗
血管内皮細胞増殖因子抗体ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))およびVEGF
受容体チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、4−(4−ブロモ−2−フルオロアニリノ)−
6−メトキシ−7−(l−メチルピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(ZD64
40
74)、4−(4−フルオロ−2−メチルインドール−5−イルオキシ)−6−メトキシ
−7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン(AZD2171)、バタラ
ニブ(PTK787)およびSUl 1248(スニチニブ)、リノミド、およびインテ
グリンαvβ3機能の阻害剤およびアンギオスタチンが含まれる。
【0320】
本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許
容される塩または溶媒和物と組み合わせて用いられる成長因子機能の阻害剤には、限定さ
れるものではないが、成長因子抗体および成長因子受容体抗体(ほんの一例として、抗e
rbB2抗体トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標))、抗EGFR抗体パニ
ツムマブ、抗erbBl抗体セツキシマブ(Erbitux、C225)、チロシンキナ
50
(118)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ーゼ阻害剤、例えば、ほんの一例として、上皮成長因子ファミリー(例えば、EGFRフ
ァミリーチロシンキナーゼ阻害剤、例えば、ほんの一例として、N−(3−クロロ−4−
フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−オルホリノプロポキシ)キナゾリン−4
−アミン(ゲフィチニブ、ZDl 839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−
ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI−774
)および6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−
モルホリノプロポキシ)−キナゾリン−4−アミン(CI 1033)、erbB2チロ
シンキナーゼ阻害剤、例えば、ほんの一例として、ラパチニブ、肝細胞増殖因子ファミリ
ーの阻害剤、血小板由来成長因子ファミリーの阻害剤、例えば、イマチニブ、GLEEV
EC(登録商標)、セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤(ほんの一例として、Ras/
10
Rafシグナル伝達阻害剤、例えば、ファルネシル転移酵素阻害剤、例えば、ソラフェニ
ブ(BAY 43−9006)など)、MEKおよび/またはAKTキナーゼを介する細
胞シグナル伝達の阻害剤、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、c−kit阻害剤、ab
lキナーゼ阻害剤、IGF受容体(インスリン様成長因子)キナーゼ阻害剤;オーロラキ
ナーゼ阻害剤(例えば、AZDl 152、PH739358、VX−680、MLν8
054、R763、MP235、MP529、VX−528およびAX39459)およ
びサイクリン依存性キナーゼ阻害剤、例えば、CDK2および/またはCDK4阻害剤が
含まれる。
【0321】
他の実施態様において、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物
20
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、血管損傷剤、例えば、ほんの一例
として、コンブレタスタチンA4と組み合わせて用いられる。
【0322】
他の実施態様において、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、抗アンチセンス療法、例えば、ほ
んの一例として、ISIS 2503、抗rasアンチセンスと組み合わせて用いられる
。
【0323】
他の実施態様において、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、例えば、異常遺伝子、例えば、異
30
常p53または異常BRCAlもしくはBRCA2の置換法、GDEPT(遺伝子指向性
酵素プロドラッグ治療)法、例えば、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼまたは細
菌ニトロレダクターゼ酵素を用いる方法および化学療法または放射線治療、例えば、多剤
耐性遺伝子治療に対する患者の耐性を増大する方法を含む、遺伝子治療法と組み合わせて
用いられる。
【0324】
他の実施態様において、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、例えば、患者腫瘍細胞の免疫原性
を増大するためのエクスビボおよびインビボ法、例えば、サイトカイン、例えば、インタ
ーロイキン2、インターロイキン4または顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子のト
40
ランスフェクション、T細胞アネルギーを減少させるための方法、トランスフェクト免疫
細胞、例えば、サイトカイントランスフェクト樹状細胞を用いる方法、サイトカイントラ
ンスフェクト腫瘍細胞株を用いる方法ならびに抗イディオタイプ抗体を用いる方法を含む
、免疫療法と組み合わせて用いられる。
【0325】
他の実施態様において、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物は、限定されるものではないが、手術
および放射線治療(γ照射、中性子線放射線治療、電子線放射線治療、陽子線治療、小線
源治療、および全身性放射性同位体)を含む他の処置方法と組み合わせて用いられる。
【0326】
50
(119)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ある実施態様において、本明細書に記載の式(I)で示される化合物、あるいはその医
薬上許容される塩または溶媒和物は、限定されるものではないが、グリココール酸ナトリ
ウム、カプリン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−D−マルトピラノシド、EDTA、お
よび混合ミセルを含む吸収促進剤と組み合わせて投与されるかまたは処方される。他の実
施態様において、かかる吸収促進剤は、リンパ系を標的とする。
【0327】
ある実施態様において、本明細書に記載の組み合わせ療法に用いられる付加的な治療剤
(群)には、限定されるものではないが、薬剤、例えば、腫瘍壊死因子アルファ(TNF
−α)阻害剤(例えば、抗TNFモノクローナル抗体(ほんの一例として、レミケード、
CDP−870およびアダリムマブ)およびTNF受容体免疫グロブリン分子(ほんの一
10
例として、エンブレル));非選択的シクロオキシゲナーゼCOX−l/COX−2阻害
剤(ほんの一例として、ピロキシカム、ジクロフェナク、プロピオン酸、例えば、ナプロ
キセン、フルルビプロフェン(flubiprofen)、フェノプロフェン、ケトプロフェンおよ
びイブプロフェン、フェナム酸系、例えば、メフェナム酸、インドメタシン、スリンダク
、アザプロパゾン、ピラゾロン系、例えば、フェニルブタゾン、サリチル酸系、例えば、
アスピリン)、COX−2阻害剤(ほんの一例として、メロキシカム、セレコキシブ、ロ
フェコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブ(lumarocoxib)、パレコキシブおよび
エトリコキシブ);糖質コルチコステロイド;メトトレキサート、レフルノミド(lefuno
mide);ヒドロキシクロロキン、d−ペニシラミン、オーラノフィンまたは他の非経口も
しくは経口金剤が含まれる。
20
【0328】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、ロイコトリエン
生合成阻害剤、5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤または5−リポキシゲナーゼ活
性化タンパク質(FLAP)アンタゴニスト、例えば、ジレウトン;ABT−761;フ
ェンレウトン;テポキサリン;Abbott−79175;Abbott−85761;
N−(5−置換)−チオフェン−2−アルキルスルホンアミド;2,6−ジ−tert−
ブチルフェノールヒドラゾン;メトキシテトラヒドロピラン、例えば、Zeneca Z
D−2138;化合物SB−210661;ピリジニル−置換2−シアノナフタレン化合
物、例えば、L−739,010;2−シアノキノリン化合物、例えば、L−746,5
30
30;あるいはインドールまたはキノリン化合物、例えば、MK−591、MK−886
、およびBAYx1005との組み合わせが含まれる。
【0329】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、フェノチアジン
−3−オール(phenothiazin-3-ls)、例えば、L−651,392;アミジノ化合物、
例えば、CGS−25019c;ベンゾキサラミン(benzoxalamines)、例えば、オンタ
ゾラスト;ベンゼンカルボキシイミドアミド(benzenecarboximidamides)、例えば、B
IIL 284/260;および化合物、例えば、ザフィルルカスト、アブルカスト、モ
ンテルカスト、SINGULAIR(登録商標)、プランルカスト、ベルルカスト(MK
40
−679)、RG−12525、Ro−245913、イラルカスト(CGP 4571
5A)、およびBAYx7195からなる群より選択されるロイコトリエン(LTB4、
LTC4、LTD4、およびLTE4)に対する受容体アンタゴニストとの組み合わせが
含まれる。
【0330】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、ホスホジエステ
ラーゼ(PDE)阻害剤、例えば、テオフィリンおよびアミノフィリンを含むメチルキサ
ンタニン;限定されるものではないが、シロミラストまたはロフルミラストを含む、PD
E4阻害剤、アイソフォームPDE4D阻害剤、またはPDE5阻害剤を含む選択的PD
50
(120)
JP 5380465 B2 2014.1.8
Eアイソザイム阻害剤との組み合わせが含まれる。
【0331】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、ヒスタミンタイ
プI受容体アンタゴニスト、例えば、セチリジン、ロラタジン、デスロラタジン、フェキ
ソフェナジン、アクリバスチン、テルフェナジン、アステミゾール、アゼラスチン、レボ
カバスチン、クロルフェニラミン、プロメタジン、シクリジン、またはミゾラスチンとの
組み合わせが含まれる。
【0332】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
10
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、胃保護ヒスタミ
ンタイプ2受容体アンタゴニストとの組み合わせが含まれる。他の実施態様において、本
明細書に記載の組み合わせには、式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上許容さ
れる塩または溶媒和物と、ヒスタミンタイプ4受容体アンタゴニストとの組み合わせが含
まれる。
【0333】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、αl/α2アド
レナリン受容体アゴニスト、血管収縮剤、交感神経様作用薬、例えば、プロピルヘキセド
リン、フェニルエフェドリン、フェニルプロパノールアミン、エフェドリン、プソイドエ
20
フェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸
キシロメタゾリン、塩酸トラマゾリンまたは塩酸エチルノルエピネフリンとの組み合わせ
が含まれる。
【0334】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、ムスカリン受容
体(M1、M2、およびM3)アンタゴニスト、例えば、アトロピン、ヒヨスチン、グリ
コピロレート、臭化イプラトロピウム、臭化チオトロピウム、臭化オキシトロピウム、ピ
レンゼピンまたはテレンゼピンを含む、抗コリン剤との組み合わせが含まれる。
【0335】
30
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、β−アドレナリ
ン受容体アゴニスト(β受容体サブタイプ1−4を含む)、例えば、イソプレナリン、サ
ルブタモール、アルブテロール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オ
ルシプレナリン、メシル酸ビトルテロール、およびピルブテロールとの組み合わせが含ま
れる。
【0336】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、クロメン、例え
ば、クロモグリク酸ナトリウムまたはネドクロミルナトリウムとの組み合わせが含まれる
40
。
【0337】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、インスリン様成
長因子タイプI(IGF−I)模倣剤との組み合わせが含まれる。
【0338】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、糖質コルチコイ
ド、例えば、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾ
ン、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニドまたはフロ酸モメタゾンとの
50
(121)
JP 5380465 B2 2014.1.8
組み合わせが含まれる。
【0339】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、マトリックスメ
タロプロテアーゼ(MMP)、すなわち、ストロメライシン、コラゲナーゼ、およびゲラ
チナーゼ、ならびにカグリカナーゼ;特に、コラゲナーゼ−1(MMP−I)、コラゲナ
ーゼ−2(MMP−8)、コラゲナーゼ−3(MMP−13)、ストロメライシン−1(
MMP−3)、ストロメライシン−2(MMP−IO)、およびストロメライシン−3(
MMP−Il)およびMMP−9およびMMP−12の阻害剤との組み合わせが含まれる
。
10
【0340】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、ケモカイン受容
体機能モジュレーター、例えば、CCRl、CCR2、CCR2A、CCR2B、CCR
3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9,CCRlOおよび
CCRl1(C−Cファミリーについて);CXCRl、CXCR2、CXCR3、CX
CR4およびCXCR5(C−X−Cファミリーについて)およびC−X3−Cファミリ
ーについてのCX3CR1のアンタゴニストとの組み合わせが含まれる。
【0341】
他の実施態様において、本明細書に記載の組み合わせには、本明細書に記載の式(I)
20
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物と、免疫グロブリン
(Ig)、γグロブリン、Ig調製物またはIg機能を調節するアンタゴニストもしくは
抗体、例えば、抗IgE(オマリズマブ)との組み合わせが含まれる。
【0342】
免疫増強剤としての式(I)で示される化合物
ある実施態様において、本明細書に記載の少なくとも1つの式(I)で示される化合物
、あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を含有する医薬組成物は、免疫原性組
成物である。ある実施態様において、かかる免疫原性組成物は、ワクチンとして有用であ
る。ある実施態様において、かかるワクチンは、予防薬(すなわち、感染症を予防するた
めのもの)であるが、他の実施態様において、かかるワクチンは治療薬(すなわち、感染
30
症を処置するためのもの)である。
【0343】
他の実施態様において、本明細書に記載の式(I)で示される化合物(群)、あるいは
その医薬上許容される塩または溶媒和物は、免疫増強剤であり、式(I)で示される化合
物(群)を含有しない免疫原性製剤と比較すると投与により免疫活性化作用をもたらす。
ある実施態様において、式(I)で示される化合物は、1種または複数の免疫調節剤を有
する免疫原性組成物に含まれる場合に投与されると免疫活性化作用をもたらすが、他の実
施態様において、式(I)で示される化合物は、他の免疫調節剤を含まない免疫原性組成
物に含まれる場合に投与されると免疫活性化作用をもたらす。
【0344】
40
本明細書に記載の免疫活性化作用は大抵、免疫原性組成物の効果の強化である。ある実
施態様において、免疫原性組成物の効果は、免疫増強剤を含まない免疫原性組成物の効果
に比べて少なくとも10%強化される。ある実施態様において、免疫原性組成物の効果は
、免疫増強剤を含まない免疫原性組成物の効果に比べて少なくとも20%強化される。あ
る実施態様において、免疫原性組成物の効果は、免疫増強剤を含まない免疫原性組成物の
効果に比べて少なくとも30%強化される。ある実施態様において、免疫原性組成物の効
果は、免疫増強剤を含まない免疫原性組成物の効果に比べて少なくとも40%強化される
。ある実施態様において、免疫原性組成物の効果は、免疫増強剤を含まない免疫原性組成
物の効果に比べて少なくとも50%強化される。ある実施態様において、免疫原性組成物
の効果は、免疫増強剤を含まない免疫原性組成物の効果に比べて少なくとも60%強化さ
50
(122)
JP 5380465 B2 2014.1.8
れる。ある実施態様において、免疫原性組成物の効果は、免疫増強剤を含まない免疫原性
組成物の効果に比べて少なくとも70%強化される。ある実施態様において、免疫原性組
成物の効果は、免疫増強剤を含まない免疫原性組成物の効果に比べて少なくとも80%強
化される。ある実施態様において、免疫原性組成物の効果は、免疫増強剤を含まない免疫
原性組成物の効果に比べて少なくとも90%強化される。ある実施態様において、免疫原
性組成物の効果は、免疫増強剤を含まない免疫原性組成物の効果に比べて少なくとも10
0%強化される。
【0345】
ある実施態様において、免疫原性組成物の効果の強化は、その保護効果を達成する免疫
原性組成物の有効性の増加によって測定される。ある実施態様において、該有効性の増加
10
は、免疫原性組成物を投与する対象が免疫原性組成物が防御すると考えられる病態になる
可能性の減少、あるいはかかる病態の効果の持続時間または重症度の減少として測定され
る。他の実施態様において、該有効性の増加は、処置された対象において免疫原性組成物
によって誘発される抗体力価の増加として測定される。
【0346】
本明細書に記載の、1種または複数の式(I)で示される化合物、あるいはその医薬上
許容される塩または溶媒和物を伴う、かかる免疫原性組成物には、有効量の1種または複
数の抗原、および医薬上許容される担体が含まれる。かかる担体には、限定されるもので
はないが、タンパク質、多糖類、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、高分子アミノ酸、アミノ
酸コポリマー、スクロース、トレハロース、乳糖、脂質凝集物(例えば、油滴またはリポ
20
ソーム)、および不活性ウイルス粒子が含まれる。免疫原性組成物は、典型的には、希釈
剤、例えば、水、セイライン、およびグリセロールも含有し、他の賦形剤、例えば、湿潤
剤または乳化剤、およびpH緩衝物質を所望により含有していてもよい。
【0347】
ある実施態様において、免疫原性組成物は、1種または複数の免疫調節剤を所望により
含んでいてもよい。ある実施態様において、1種または複数の免疫調節剤は、1種または
複数のアジュバントを含む。かかるアジュバントには、限定されるものではないが、TH
1アジュバントおよび/またはTH2アジュバント、さらに下記のものが含まれる。ある
実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物に用いられるアジュバントには、限
定されるものではないが、
30
A.ミネラル含有組成物;
B.油乳剤;
C.サポニン製剤;
D.ビロソームおよびウイルス様粒子;
E.細菌または微生物誘導体;
F.ヒト免疫調節剤;
G.生体接着性製剤およびムコ接着性製剤;
H.微粒子製剤;
I.リポソーム製剤;
J.ポリオキシエチレンエーテルおよびポリオキシエチレンエステル製剤;
40
K.ポリホスファゼン(PCPP);
L.ムラミルペプチド、および
M.イミダゾキノロン化合物
が含まれる。
【0348】
アジュバントとして用いるのに好適なミネラル含有組成物には、限定されるものではな
いが、無機塩、例えば、アルミニウム塩およびカルシウム塩が含まれる。ほんの一例とし
て、かかる無機塩には、水酸化物(例えば、水酸化アルミニウムおよびオキシ水酸化アル
ミニウムを含む、オキシ水酸化物)、リン酸塩(例えば、リン酸アルミニウム、ヒドロキ
シリン酸アルミニウム、オルトリン酸アルミニウムおよびリン酸カルシウムを含む、ヒド
50
(123)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ロキシリン酸塩およびオルトリン酸塩)、硫酸塩(例えば、硫酸アルミニウム)、または
異なる無機化合物の混合物が含まれる。かかる無機塩は、任意の好適な形態、例えば、ほ
んの一例として、ゲル、結晶、および非晶形である。ある実施形態において、かかるミネ
ラル含有組成物は、金属塩の粒子として処方される。ある実施態様において、本明細書に
記載の免疫原性組成物の成分は、かかる無機塩に吸着する。ある実施態様において、水酸
化アルミニウムおよび/またはリン酸アルミニウムアジュバントは、本明細書に記載の免
疫原性組成物に用いられる。他の実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物に
用いられる抗原は、かかる水酸化アルミニウムおよび/またはリン酸アルミニウムアジュ
バントに吸着する。ある実施態様において、リン酸カルシウムアジュバントは、本明細書
に記載の免疫原性組成物に用いられる。他の実施態様において、本明細書に記載の免疫原
10
性組成物に用いられる抗原は、かかるリン酸カルシウムアジュバントに吸着する。
【0349】
ある実施態様において、リン酸アルミニウムは、本明細書に記載の免疫原性組成物のア
ジュバントとして用いられる。他の実施態様において、リン酸アルミニウムは、本明細書
に記載の免疫原性組成物のアジュバントとして用いられ、ここで、かかる組成物は、イン
フルエンザ菌(H.influenzae)糖抗原を含む。ある実施態様において、アジ
ュバントは、0.6mgAl3+/mlで含まれる、0.84∼0.92のPO4/Al
モル比を有する非晶質ヒドロキシリン酸アルミニウムである。他の実施態様において、低
量のリン酸アルミニウムでの吸着は、ほんの一例として、50∼100μgAl3+/複
合体/用量を用いる。1以上の複合体が組成物に存在する場合、すべての複合体が吸着に
20
必要であるとは限らない。
【0350】
アジュバントとして用いるのに好適な油乳剤には、限定されるものではないが、スクア
レン−水乳剤(例えば、マイクロフルイダイザーを用いてサブミクロン粒子に処方される
、MF59(5%スクアレン、0.5%Tween80、および0.5%Span85)
)、完全フロインドアジュバント(CFA)およびフロイント不完全アジュバント(IF
A)が含まれる。
【0351】
サポニンは、種々の植物種の樹皮、葉、茎、根、さらに花で見出されるステロール配糖
体およびトリテルペノイド配糖体の異種グループである。アジュバントとして用いるのに
30
好適なサポニン製剤には、限定されるものではないが、スミラックス・オルナタ(Smi
lax ornata)(サルサパリラ)、シュッコンカスミソウ(Gypsophil
la paniculata)(ブライドベール(brides veil))およびサ
ポナリア・オフィシアナリス(Saponaria officianalis)(サボ
ンソウ根)由来の、バラ科キラヤ(Quillaia saponaria Molin
a)の木の樹皮からのサポニンが含まれる。ある実施態様において、アジュバントとして
用いるのに好適なサポニン製剤には、限定されるものではないが、QS7、QS17、Q
S18、QS21、QH−A、QH−BおよびQH−Cを含む精製製剤が含まれる。QS
21は、STIMULOM(登録商標)として市販されている。他の実施態様において、
サポニン製剤は、ステロール類、コレステロール類および脂質製剤、例えば、免疫刺激複
40
合体(ISCOM)と称されるサポニン類およびコレステロール類の組み合わせによって
形成される特異的粒子が含まれる。ある実施態様において、ISCOMはまた、リン脂質
、例えば、ホスファチジルエタノールアミンまたはホスファチジルコリンを含む。任意の
既知のサポニンは、ISCOMに用いられうる。ある実施態様において、ISCOMには
、1種または複数のQuilA、QHAおよびQHCが含まれる。他の実施態様において
、ISCOMは、所望により追加の洗浄剤を含んでいなくてもよい。
【0352】
アジュバントとして用いるのに好適なビロソームおよびウイルス様粒子(VLP)には
、限定されるものではないが、所望によりリン脂質と合されるかまたは処方されるウイル
ス由来の1種または複数のタンパク質が含まれる。かかるビロソームおよびVLPは、一
50
(124)
JP 5380465 B2 2014.1.8
般に、非病原性であって複製せず、一般に、いかなる天然ウイルスゲノムを含有しない。
ある実施態様において、ウイルスタンパク質は、組換え技術によって生成されるが、他の
実施態様において、ウイルスタンパク質は、全ウイルスから単離される。
【0353】
ビロソームおよびVLPに用いるのに好適なウイルスタンパク質には、限定されるもの
ではないが、インフルエンザウイルス(例えば、HAまたはNA)、B型肝炎ウイルス(
例えば、コアまたはカプシドタンパク質)、E型肝炎ウイルス、麻疹ウイルス、シンドビ
ス・ウイルス、ロタウイルス、口蹄疫ウイルス、レトロウイルス、ノーウォークウイルス
、ヒトハピローマウイルス、HIV、RNAファージ、Qβファージ(例えば、外被タン
パク質)、GAファージ、frファージ、AP205ファージ、およびTy(例えば、レ
10
トロトランスポゾンTyタンパク質p1)由来のタンパク質が含まれる。
【0354】
アジュバントとして用いるのに好適な細菌または微生物誘導体には、限定されるもので
はないが、細菌または微生物誘導体、例えば、腸内細菌リポ多糖(LPS)の非毒性誘導
体、脂質A誘導体、免疫刺激オリゴヌクレオチドおよびADPリボシル化毒素およびその
非毒性誘導体が含まれる。かかるLPSの非毒性誘導体には、限定されるものではないが
、モノホスホリル脂質A(MPL)および3−O−脱アシル化MPL(3dMPL)が含
まれる。3dMPLは、3−脱−O−アシル化モノホスホリル脂質Aと4、5または6−
アシル化鎖との混合物である。他の非毒性LPS誘導体には、モノホスホリル脂質A模倣
体、例えば、リン酸アミノアルキルグルコサミド誘導体(例えば、RC−529)が含ま
20
れる。脂質A誘導体には、限定されるものではないが、大腸菌からの脂質Aの誘導体(例
えば、OM−174)が含まれる。
【0355】
アジュバントとして用いられる免疫刺激オリゴヌクレオチドには、限定されるものでは
ないが、CpGモチーフを含有するヌクレオチド配列(グアノシンへのリン酸結合によっ
て非メチル化シトシンを含有するジヌクレオチド配列)が含まれる。かかるCpG配列は
二本鎖または一本鎖でありうる。ある実施態様において、かかるヌクレオチド配列は、二
本鎖RNAあるいはパリンドローム配列またはポリ(dG)配列を含有するオリゴヌクレ
オチドである。他の実施態様において、CpGには、ヌクレオチド修飾/アナログ、例え
ば、ホスホロチオエート修飾が含まれる。
30
【0356】
ある実施態様において、CpG配列はTLR9を対象とし、ある実施態様において、モ
チーフはGTCGTTまたはTTCGTTである。ある実施態様において、CpG配列は
、Th1免疫反応の誘発に特異的であり、例えば、ほんの一例として、CpG−A OD
Nであるかあるいは、他の実施態様において、CpG配列は、B細胞反応の誘発により特
異的であり、例えば、ほんの一例として、CpG−B ODNである。ある実施態様にお
いて、CpGは、CpG−A ODNである。
【0357】
ある実施態様において、CpGオリゴヌクレオチドは、5’末端が受容体認識に利用で
きるように構築される。他の実施態様において、2種のCpGオリゴヌクレオチド配列は
40
、所望によりその3’末端で結合され、「イムノマー(immunomer)」を形成する。
【0358】
免疫刺激オリゴヌクレオチドについての特に有用なアジュバントは、IC31(登録商
標)として知られている。ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物とと
もに用いられるアジュバントには、(i)少なくとも1つ(および好ましくは多重)のC
pIモチーフ(例えば、ほんの一例として、ジヌクレオチドを形成するためのイノシンに
結合したシトシン)を含むオリゴヌクレオチド(例えば、ほんの一例として、15−40
個のヌクレオチド)および(ii)少なくとも1つ(および好ましくは多重)のLys−
Arg−Lysトリペプチド配列(群)を含むポリカチオン性ポリマー、例えば、ほんの
一例として、オリゴペプチド(例えば、ほんの一例として、5−20個のアミノ酸)の混
50
(125)
JP 5380465 B2 2014.1.8
合物が含まれる。ある実施態様において、オリゴヌクレオチドは、26−mer配列5’
−(IC)13−3’を含むデオキシヌクレオチドである。他の実施態様において、ポリ
カチオン性ポリマーは、11−merアミノ酸配列KLKLLLLLKLKを含むペプチ
ドである。
【0359】
ある実施態様において、細菌ADPリボシル化毒素およびその非毒性誘導体は、本明細
書に記載の免疫原性組成物のアジュバントとして用いられる。ある実施態様において、か
かるタンパク質は、大腸菌(大腸菌易熱性エンテロトキシン「LT」)、コレラ(「CT
」)、または百日咳(「PT」)に由来する。他の実施態様において、毒素またはトキソ
イドは、AおよびBサブユニット両方を含む、ホロ毒素の形態である。他の実施態様にお
10
いて、Aサブユニットは、無毒化変異を含有し、一方、Bサブユニットは、変異していな
い。他の実施態様において、アジュバントは、無毒化LT変種、例えば、LT−K63、
LT−R72、およびLT−G192である。
【0360】
アジュバントとして用いるのに好適なヒト免疫調節剤には、限定されるものではないが
、サイトカイン、例えば、ほんの一例として、インターロイキン(IL−1、IL−2、
IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−12)、インターフェロン(例えば、
ほんの一例として、インターフェロン−γ)、マクロファージコロニー刺激因子、および
腫瘍壊死因子が含まれる。
【0361】
20
本明細書に記載の免疫原性組成物のアジュバントとして用いられる生体接着性製剤およ
びムコ接着性製剤には、限定されるものではないが、エステル化ヒアルロン酸マイクロス
フェア、ポリ(アクリル酸)の架橋誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリ多糖およびカルボキシメチルセルロースが含まれる。ある実施態様において、キ
トサンおよびその誘導体は、本明細書に記載のワクチン組成物のアジュバントとして用い
られる。
【0362】
アジュバントとして用いるのに好適な微粒子には、限定されるものではないが、ポリ(
ラクチド−コ−グリコライド)とともに、生分解性および非毒性である物質(例えば、ポ
リ(α−ヒドロキシ酸)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリ酸無水物、ポ
30
リカプロラクトンなど)から形成される微粒子が含まれる。ある実施態様において、かか
る微粒子は、負に荷電した表面(例えば、SDSで)または正に荷電した表面(例えば、
陽イオン洗剤、例えば、CTABで)を有するように処置される。アジュバントとして用
いるのに好適な微粒子は、直径約100nm∼約150μmの粒径を有する。ある実施態
様において、粒径は約200nm∼約30μmであり、他の実施態様において、粒径は約
500nm∼10μmである。
【0363】
アジュバントとして用いるのに好適なポリオキシエチレンエーテルおよびポリオキシエ
チレンエステル製剤には、限定されるものではないが、オクトキシノールと組み合わせる
ポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤、および少なくとも1つの追加の非イ
40
オン性界面活性剤、例えば、オクトキシノールと組み合わせるポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルまたはエステル界面活性剤が含まれる。ある実施態様において、ポリオキシエ
チレンエーテルは、ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテル(ラウレス9)、ポリオ
キシエチレン−9−ステアリル(steoryl)エーテル、ポリオキシエチレン−8−ステア
リルエーテル、ポリオキシエチレン−4−ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン−35
−ラウリルエーテル、およびポリオキシエチレン−23−ラウリルエーテルから選択され
る。
【0364】
アジュバントとして用いるのに好適なムラミルペプチドには、限定されるものではない
が、N−アセチル−ムラミル−L−スレオニル−D−イソグルタミン(thr−MDP)
50
(126)
JP 5380465 B2 2014.1.8
、N−アセチル−ノルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(nor−MDP)
、およびN−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−
2−(1’−2’−ジパルミトイル−s−n−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキ
シ)−エチルアミン(MTP−PE)が含まれる。
【0365】
ある実施態様において、免疫増強剤として用いられる1種または複数の式(I)で示さ
れる化合物は、1種または複数の上記のアジュバントの組み合わせを有する組成物に含ま
れる。かかる組み合わせには、限定されるものではないが、
(1)サポニンおよび水中油型エマルション;
(2)サポニン(例えば、QS21)+非毒性LPS誘導体(例えば、3dMPL);
10
(3)サポニン(例えば、QS21)+非毒性LPS誘導体(例えば、3dMPL)+コ
レステロール;
(4)サポニン(例えば、QS21)+3dMPTL+IL−12(所望によりステロー
ルを含む);
(5)3dMPLと、例えば、QS21および/または水中油型エマルションとの組み合
わせ;
(6)サブミクロン乳剤にマイクロフルイダイズされるかまたはより大きな粒径乳剤を生
成するためにボルテックスされる、10%スクアラン、0.4%Tween80.TM.
、5%プルロニック型ブロックポリマーL121、およびthr−MDPを含有する、S
AF;
20
(7)2%スクアレン、0.2%Tween80、ならびにモノホスホリル脂質A(MP
L)、トレハロースジミコレート(TDM)、細胞壁骨格(CWS)、好ましくはMPL
+CWS(Detox.TM.)からなる群より選択される1種または複数の細菌細胞壁
成分を含有するRIBI(登録商標)アジュバントシステム(RAS)(Ribi Im
munochem);および
(8)1種または複数の無機塩(例えば、アルミニウム塩)+LPSの非毒性誘導体(例
えば、3dMPL)
が含まれる。
【0366】
他の実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組み合わせに用いられるアジュバン
30
ト組み合わせには、他の実施態様において、Th1およびTh2アジュバント、例えば、
ほんの一例として、CpGおよびミョウバンまたはレシキモドおよびミョウバンの組み合
わせが含まれる。
【0367】
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物は、細胞性免疫反応ならびに
液性免疫反応両方を引き起こす。他の実施態様において、免疫反応は、長期(例えば、中
和)抗体および感染体に暴露するとすぐに反応する細胞性免疫を誘導する。
【0368】
2種類のT細胞、CD4およびCD8細胞は、一般に、細胞性免疫および液性免疫を開
始および/または促進するのに必要であると考えられている。CD8 T細胞は、CD8
40
共受容体を発現することができ、一般に細胞傷害性Tリンパ球(CTL)と称される。C
D8 T細胞は、MHCクラスI分子上に示される抗原を認識するかまたはそれと相互作
用しうる。
【0369】
CD4 T細胞は、CD4共受容体を発現することができ、一般にTヘルパー細胞と称
される。CD4 T細胞は、MHCクラスII分子に結合する抗原ペプチドを認識しうる
。MHCクラスII分子と相互作用すると、CD4細胞は、サイトカインなどの因子を分
泌しうる。これらの分泌サイトカインは、B細胞、細胞傷害性T細胞、マクロファージ、
および免疫反応に関与する他の細胞を活性化しうる。ヘルパーT細胞またはCD4+細胞
は、2つの機能的に異なるサブセット:そのサイトカインおよびエフェクター機能が異な
50
(127)
JP 5380465 B2 2014.1.8
るTH1表現型およびTH2表現型にさらに分類されうる。
【0370】
活性化TH1細胞は、細胞性免疫(抗原特異的CTL産生の増加を含む)を強化し、そ
のため、細胞内感染に対する反応に特に有用である。活性化TH1細胞は、1種または複
数のIL−2、IFN−γ、およびTNF−βを分泌してもよい。TH1免疫反応は、マ
クロファージ、NK(ナチュラルキラー)細胞、およびCD8細胞傷害性T細胞(CTL
)を活性化することによって局所炎症反応をもたらしてもよい。TH1免疫反応はまた、
BおよびT細胞の成長をIL−12で刺激することによって免疫反応を強化するように作
用してもよい。TH1刺激B細胞は、IgG2aを分泌してもよい。
【0371】
10
活性化TH2細胞は、抗体産生を強化し、そのため、細胞内感染に対する反応に有用で
ある。活性化TH2細胞は、1種または複数のIL−4、IL−5、IL−6、およびI
L−10を分泌してもよい。TH2免疫反応は、将来の保護のためにIgG1、IgE、
IgAおよび記憶B細胞の産生をもたらしてもよい。
【0372】
免疫反応の強化は、1つまたは複数の強化したTH1免疫反応およびTH2免疫反応を
含んでいてもよい。
【0373】
TH1免疫反応は、1つまたは複数のCTLの増加、TH1免疫反応に付随する1種ま
たは複数のサイトカイン(例えば、IL−2、IFN−γ、およびTNF−β)の増加、
20
活性化マクロファージの増加、NK活性の増加、またはIgG2a産生の増加を含んでい
てもよい。好ましくは、強化したTH1免疫反応は、IgG2a産生の増加を含むであろ
う。
【0374】
TH1アジュバントは、TH1免疫反応を引き起こすために用いられうる。TH1アジ
ュバントは、一般に、アジュバントを含まない抗原の免疫に比べてIgG2a産生のレベ
ルの増加をもたらすであろう。本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるのに好適なTH
1アジュバントには、限定されるものではないが、サポニン製剤、ビロソームおよびウイ
ルス様粒子、腸内細菌リポ多糖(LPS)の非毒性誘導体、免疫刺激オリゴヌクレオチド
が含まれる。ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物のTH1アジュバ
30
ントとして用いられる免疫刺激オリゴヌクレオチドは、CpGモチーフを含有する。
【0375】
TH2免疫反応は、1つまたは複数のTH2免疫反応に付随する1種または複数のサイ
トカインの増加(例えば、IL−4、IL−5、IL−6およびIL−10)、またはI
gG1、IgE、IgAおよび記憶B細胞の産生の増加を含んでいてもよい。好ましくは
、強化したTH2免疫反応は、IgG1産生の増加を含むであろう。
【0376】
TH2アジュバントは、TH2免疫反応を引き起こすために用いられる。TH2アジュ
バントは、一般に、アジュバントを含まない抗原の免疫に比べてIgG1産生のレベルの
増加をもたらすであろう。本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるのに好適なTH2ア
40
ジュバントには、限定されるものではないが、ミネラル含有組成物、油乳剤、ならびにA
DP−リボシル化毒素およびその無毒化誘導体が含まれる。ある実施態様において、本明
細書に記載の免疫原性組成物のTH2アジュバントとして用いられるミネラル含有組成物
は、アルミニウム塩である。
【0377】
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物は、TH1アジュバントおよ
びTH2アジュバントを含む。他の実施態様において、かかる組成物は、TH1反応の強
化およびTH2反応の強化、例えば、アジュバントを含まない免疫に比べてIgG1およ
びIgG2a両方の産生の増加をもたらす。さらに他の実施態様において、TH1および
TH2アジュバントの組み合わせを含むかかる組成物は、単一アジュバントでの免疫に比
50
(128)
JP 5380465 B2 2014.1.8
べて(すなわち、TH1アジュバント単独での免疫またはTH2アジュバント単独での免
疫に比べて)増大したTH1免疫反応および/または増大したTH2免疫反応をもたらす
。
【0378】
ある実施態様において、免疫反応は、TH1免疫反応およびTH2免疫反応の1つまた
は両方である。他の実施態様において、免疫反応は、強化したTH1反応および強化した
TH2反応の1つまたは両方を提供する。
【0379】
ある実施態様において、強化した免疫反応は、全身および粘膜免疫反応の1つまたは両
方である。他の実施態様において、免疫反応は、強化した全身免疫反応および強化した粘
10
膜免疫反応の1つまたは両方である。ある実施態様において、粘膜免疫反応は、TH2免
疫反応である。ある実施態様において、粘膜免疫反応は、IgA産生の増加を含む。
【0380】
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物は、ワクチンとして用いられ
、ここで、かかる組成物は、免疫学的に有効な量の1種または複数の抗原を含む。
【0381】
本明細書に記載の免疫原性組成物とともに用いる抗原には、限定されるものではないが
、1種または複数の下記の抗原、あるいは1種または複数の下記の病原体由来の抗原が含
まれる。
【0382】
20
細菌抗原
本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるのに好適な細菌抗原には、限定されるもので
はないが、タンパク質、多糖類、リポ多糖、および細菌から単離、精製または得られる外
膜ベシクルが含まれる。ある実施態様において、細菌抗原は、細菌溶解物および不活化細
菌製剤を含む。ある実施態様において、細菌抗原は、組み換え発現によって産生される。
ある実施態様において、細菌抗原は、そのライフサイクルの少なくとも1つの段階で細菌
の表面上に暴露されるエピトープを含む。細菌抗原は、好ましくは、多数の血清型にわた
って保存される。ある実施態様において、細菌抗原は、1種または複数の下記の細菌由来
の抗原ならびに下例の特異的抗原を含む:
ナイセリア・メニンジティディス:メニンジティディス抗原は、限定されるもので
30
はないが、タンパク質、サッカリド(多糖、オリゴ糖、リポオリゴ糖またはリポ多糖を含
む)、あるいは髄膜炎菌血清型、例えば、A、C、W135、Y、Xおよび/またはBか
ら精製または得られる外膜ベシクルを包含する。ある実施態様において、メニンジティデ
ィスタンパク質抗原は、接着タンパク質、オートトランスポーター、毒素、Fe取り込み
タンパク質、および膜関連タンパク質(好ましくは、内在性外膜タンパク質)から選択さ
れる。
ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae):ストレプトコ
ッカス・ニューモニエ抗原は、限定されるものではないが、ストレプトコッカス・ニュー
モニエからのサッカリド(多糖またはオリゴ糖を含む)および/またはタンパク質を包含
する。サッカリドは、サッカリドを細菌から精製する間に生じる大きさの多糖であっても
40
よく、あるいはかかる多糖をフラグメンテーションすることで得られるオリゴ糖であって
もよい。7価のPREVNAR(登録商標)の製品にて、該サッカリドのうち6個は無傷
の多糖類として提供されるのに対して、1個(18C血清型)はオリゴ糖として提供され
る。ある実施態様において、サッカリド抗原は1または複数の以下の肺炎球菌血清型1、
2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、
15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23Fおよび/または33F
より選択される。免疫原性組成物は複数の血清型、例えば2、3、4、5、6、7、8、
9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22
、23またはそれ以上の血清型を包含してもよい。7−価、9−価、10−価、11−価
および13−価のコンジュゲートの組み合わせは、23−価のコンジュゲートしていない
50
(129)
JP 5380465 B2 2014.1.8
組み合わせであるとして、当該分野にて既知である。例えば、10−価の組み合わせは、
血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19Fおよび23Fからのサッカ
リドを包含しうる。11−価の組み合わせはさらに血清型3からのサッカリドを含んでも
よい。12−価の組み合わせは、10−価の混合物に、血清型6Aおよび19A、6Aお
よび22F、19Aおよび22F、6Aおよび15B、19Aおよび15B、またはr2
2Fおよび15Bを付加するものであってもよい。13−価の組み合わせは、11−価の
混合物に、血清型19Aおよび22F、8および12F、8および15B、8および19
A、8および22F、12Fおよび15B、12Fおよび19A、12Fおよび22F、
15Bおよび19A、または15Bおよび22F等を付加するものであってもよい。ある
実施態様において、タンパク質抗原はWO98/18931、WO98/18930、米
10
国特許第6,699,703号、米国特許第6,800,744号、WO97/4330
3、WO97/37026、WO02/079241、WO02/34773、WO00
/06737、WO00/06738、WO00/58475、WO2003/0821
83、WO00/37105、WO02/22167、WO02/22168、WO20
03/104272、WO02/08426、WO01/12219、WO99/539
40、WO01/81380、WO2004/092209、WO00/76540、W
O2007/116322、LeMieuxら、Infect.Imm.(2006)7
4:2453−2456、Hoskinsら、J.Bacteriol.(2001)1
83:5709−5717、Adamouら、Infect.Immun.(2001)
69(2):949−958、Brilesら、J.Infect.Dis.(2000
20
)182:1694−1701、Talkingtonら、Microb.Pathog
.(1996)21(1):17−22、Betheら、FEMS Microbiol
.Lett.(2001)205(1):99−104、Brownら、Infect.
Immun.(2001)69:6702−6706、Whalenら、FEMS Im
munol.Med.Microbiol.(2005)43:73−80、Jomaa
ら、Vaccine(2006)24(24):5133−5139にて同定されるタン
パク質より選択されてもよい。他の実施態様において、ストレプトコッカス・ニューモニ
エタンパク質は、ポリヒスチジントライアド(Poly Histidine Triad)ファミリー(Ph
tX)、コリン結合タンパク質ファミリー(CbpX)、CbpXトランケート、Lyt
Xファミリー、LytXトランケート、CbpXトランケート−LytXトランケートキ
30
メラタンパク質、肺炎球菌溶血素(Ply)、PspA、PsaA、Spl28、SpI
01、Spl30、Spl25、Spl33、肺炎球菌ピルスサブユニットより選択され
てもよい。
ストレプトコッカス・パイオゲネス(Streptococcus pyogenes)(A群ストレプト
コッカス):A群連鎖球菌抗原は、限定されるものではないが、WO02/34771ま
たはWO2005/032582にて同定されるタンパク質(GAS40を含む)、GA
S Mタンパク質のフラグメントの融合体(WO02/094851、およびDale、
Vaccine(1999)17:193−200、およびDale、Vaccine1
4(10):944−948に記載されているものを含む)、フィブロネクチン結合タン
パク質(Sfb1)、ストレプトコッカスヘム結合タンパク質(Shp)およびストレプ
40
トリジンS(SagA)を包含する。
モラクセラ・カタラリス(Moraxella catarrhalis):モラクセラ抗原は、限定さ
れるものではないが、WO02/18595およびWO99/58562にて同定される
抗原、外膜タンパク質抗原(HMW−OMP)、C−抗原および/またはLPSを包含す
る。
ボルデテラ・ペルツシス(Bordetella pertussis):百日咳抗原は、限定されるも
のではないが、百日咳ホロトキシン(PT)およびボルデテラ・ペルツシスから由来の線
維状赤血球凝集素(FHA)を包含する。それらはまた、所望により、ペルタクチンおよ
び/またはアグルチノゲン2および3と組み合わせられていてもよい。
ボークホルデリア(Burkholderia):ボークホルデリア抗原は、限定されるもので
50
(130)
JP 5380465 B2 2014.1.8
はないが、ボークホルデリア・マレイ、ボークホルデリア・シュードマレイ、ボークホル
デリア・セパシアを包含する。
スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus):黄色ブドウ球菌性
抗原は、限定されるものではないが、スタフィロコッカス・アウレウスから由来の多糖お
よび/またはタンパク質を包含する。スタフィロコッカス・アウレウス多糖は、限定され
るものではないが、StaphVAX(登録商標)、336型多糖(336PS)、多糖
細胞間接着分子(PIA、PNAGとしても知られている)などの非毒性組換えシュード
モナス・アエルギノサ外毒素Aにコンジュゲートしてもよい、5型および9型莢膜多糖(
CP5およびCP8)を包含する。スタフィロコッカス・アウレウスタンパク質は、限定
されるものではないが、表面タンパク質より由来の抗原、インバシン(ロイコシジン、キ
10
ナーゼ、ヒアルロニダーゼ)、食細胞飲み込み作用を阻害する表面因子(被膜、タンパク
質A)、カロテノイド、カタラーゼ生成物、タンパク質A、コアグラーゼ、凝固因子、お
よび/または真核細胞膜を溶解する膜傷害毒素(解毒されていてもよい)(溶血素、白血
球毒素、ロイコシジン)を包含する。ある種の実施態様において、スタフィロコッカス・
アウレウス抗原は、WO02/094868、WO2008/019162、WO02/
059148、WO02/102829、WO03/011899、WO2005/07
9315、WO02/077183、WO99/27109、WO01/70955、W
O00/12689、WO00/12131、WO2006/032475、WO200
6/032472、WO2006/032500、WO2007/113222、WO2
007/113223、WO2007/113224にて同定されるタンパク質より選択
20
されてもよい。他の実施態様において、スタフィロコッカス・アウレウス抗原は、Isd
A、IsdB、IsdC、SdrC、SdrD、SdrE、ClfA、ClfB、Sas
F、SasD、SasH(AdsA)、Spa、EsaC、EsxA、EsxB、Emp
、HlaH35L、CP5、CP8、PNAG、336PSより選択されてもよい。
スタフィロコッカス・エピデルミディス(Staphylococcus epidermidis):スタフ
ィロコッカス・エピデルミディス抗原は、限定されるものではないが、粘液結合抗原(S
AA)を包含する。
クロストリジウム・テタニ(Clostridium tetani)(破傷風):破傷風抗原は、限
定されるものではないが、破傷風トキソイド(TT)を包含する。ある実施態様において
、かかる抗原は、本願明細書に記載の免疫原性組成物と結合/接合したキャリアタンパク
30
質として用いられる。
クロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens):抗原は、
限定されるものではないが、クロストリジウム・パーフリンジェンから由来のイプシロン
毒素を包含する。
クロストリジウム・ボツリヌス(Clostridium botulinum)(Botulism):ボツリ
ヌス抗原は、限定されるものではないが、ボツリヌス菌より由来のものを包含する。
コリネバクテリウム・ジフテリア(Corynebacterium diphtheriae)(Diphtheria
):ジフテリア抗原は、限定されるものではないが、ジフテリア毒素、好ましくはCRM
197などの解毒毒素を包含する。加えて、ADPリボシル化を調節する能力、阻害する
能力または該ADPリボシル化に付随する能力を有する抗原も本願明細書に記載の免疫原
40
性組成物と組み合わせること/共同投与すること/コンジュゲートすることを意図とする
。ある実施形態において、ジフテリアトキソイドがキャリアタンパク質として用いられる
。
ヘモフィルス・インフルエンザB(Haemophilus influenzae B)(Hib):Hib
抗原は、限定されるものではないが、Hibサッカリド抗原を包含する。
シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa):シュードモナス菌抗
原は、限定されるものではないが、内毒素A、Wzzタンパク質、シュードモナス・アエ
ルギノサLPS、PA01より単離されるLPS(O5血清型)および/または外膜タン
パク質F(OprF)を含む、外膜タンパク質を包含する。
レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila):在郷軍人病菌より由来
50
(131)
JP 5380465 B2 2014.1.8
の細菌性抗原
コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetii):Q熱リケッチアより由来の細
菌性抗原
ブルセラ(Brucella):限定されるものではないが、ブルセラ・アボルタス、ブル
セラ・カニス、ブルセラ・メリテンシス、ブルセラ・ネオトマス、ブルセラ・オビス、ブ
ルセラ・スイスおよびブルセラ・ピンニペヂエを包含する、ブルセラ菌より由来の細菌性
抗原
フランシセラ(Francisella):限定されるものではないが、フランシセラ・ノビ
シダ、フランシセラ・フィロミラギアおよびフランシセラ・ツラレンシスを包含する、フ
ランシセラ菌より由来の細菌性抗原
10
ストレプトコッカス・アガラクチエ(Streptococcus agalactiae)(B型スタフィ
ロコッカス):B型連鎖球菌性抗原は、限定されるものではないが、WO02/3477
1、WO03/093306、WO04/041157またはWO2005/00261
9(タンパク質GBS80、GBS104、GBS276およびGBS322を含み、血
清型Ia、Ib、Ia/c、II、III、IV、V、VI、VIIおよびVIII)に
て同定されるタンパク質またはサッカリドを包含する。
ナイセリア・ゴノレエ(Neiserria gonorrhoeae):淋菌性抗原は、限定されるも
のではないが、Por(またはポーリン)タンパク質、例えばPorB(Zhuら、Va
ccine(2004)22:660−669を参照のこと)、移動結合タンパク質、例
えばTbpAおよびTbpB(Priceら、Infection and Immun
20
ity(2004)71(1):277−283を参照のこと)、不透明性タンパク質(
OPa等)、還元修飾可能なタンパク質(Rmp)および外膜ベシクル(OMV)調製物
(Planteら、J Infectious Disease(2000)182:8
48−855を参照のこと、例えばWO99/24578、WO99/36544、WO
99/57280、WO02/079243も参照のこと)を包含する。
クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis):クラミジア・トラコマチ
ス抗原は、限定されるものではないが、血清型A、B、BaおよびC(失明の原因である
、トラコーマの薬剤)、血清型L1、L2およびL3(性病性リンパ肉芽腫と関連する)
および血清型D−Kより由来の抗原を包含する。ある実施態様において、クラミジア・ト
ラコーマ(chlamydia trachomas)抗原は、限定されるものではないが、PepA(CT
30
045)、LcrE(CT089)、ArtJ(CT381)、DnaK(CT396)
、CT398、Omp様(CT242)、L7/L12(CT316)、OmcA(CT
444)、AtosS(CT467)、CT547、Eno(CT587)、HrtA(
CT823)およびMurG(CT761)を含む、WO00/37494、WO03/
049762、WO03/068811またはWO05/002619にて同定される抗
原を包含する。
トレポネーマ・パリダム(Treponema pallidum)(Syphilis):梅毒菌性抗原は、
限定されるものではないが、TmpA抗原を包含する。
ヘモフィルス・デュクレイイ(Haemophilus ducreyi)(軟性下癇を惹起する):
デュクレイイ抗原は、限定されるものではないが、外膜タンパク質(DsrA)を包含す
40
る。
エンテロコッカス・フェカーリス(Enterococcus faecalis)またはエンテロコッ
カス・フェシウム(Enterococcus faecium):抗原は、限定されるものではないが、三糖
繰返し単位または他のエンテロコッカス誘導性抗原を包含する。
ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori):ヘリコバクター・ピロリ抗原
は、限定されるものではないが、Cag、Vac、Nap、HopX、HopYおよび/
またはウレアーゼ抗原を包含する。
スタフィロコッカス・サプロフィティカス(Staphylococcus saprophyticus):抗
原は、限定されるものではないが、スタフィロコッカス・サプロフィティカス抗原の16
0kDaの血球凝集素を包含する。
50
(132)
JP 5380465 B2 2014.1.8
エルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)抗原は、限定される
ものではないが、LPSを包含する。
イー・コリ(E. coli):イー・コリ抗原はエンテロトキシン産生イー・コリ(E
TEC)、腸管凝集性イー・コリ(EAggEC)、びまん性付着性イー・コリ(DAE
C)、病原性イー・コリ(EPEC)、腸管外病原性イー・コリ(ExPEC)および/
または腸管出血性イー・コリ(EHEC)より誘導されてもよい。ExPEC抗原は、限
定されるものではないが、アクセサリーコロニー形成因子(orf3526)、orf3
53、細菌性Ig−様ドメイン(群1)タンパク質(orf405)、orf1364、
NodT−ファミリー外膜因子リポタンパク質排出トランスポーター(orf1767)
、gspK(orf3515)、gspJ(orf3516)、tonB−依存性親鉄受
10
容体(orf3597)、線毛タンパク質(orf3613)、upec−948、up
ec−1232、1型線毛タンパク質の鎖先駆体(upec−1875)、yapH相同
体(upec−2820)およびヘモリジンA(recp−3768)より誘導されても
よい。
バシラス・アンスラシス(Bacillus anthracis)(anthrax):バシラス・アンス
ラシス抗原は、限定されるものではないが、A−成分(致死因子(LF)および浮腫因子
(EF))を包含し、その両方が保護抗原(PA)として知られる共通のB−成分を共有
しうる。ある実施態様において、バシラス・アンスラシス抗原は所望により解毒されてい
てもよい。
エルシア・ペスティス(Yersinia pestis)(ペスト):ペスト菌性抗原は、限定
20
されるものではないが、F1莢膜抗原、LPS、エルシア・ペスティスV抗原を包含する
。
マイコバクテリウム・ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis):結核菌
性抗原は、限定されるものではないが、リポタンパク質、LPS、BCG抗原、抗原85
Bの融合タンパク質(Ag85B)、カチオン性脂質ベシクルにて処方されていてもよい
ESAT−6、マイコバクテリウム・ツベルクローシス(Mtb)イソクエン酸脱水素酵
素関連抗原、およびMPT51抗原を包含する。
リケッチア(Rickettsia):抗原は、限定されるものではないが、外膜タンパク質
Aおよび/またはB(OmpB)、LPSおよび表面タンパク質抗原(SPA)を含む、
外膜タンパク質を包含する。
30
リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes):細菌性抗原は、限定
されるものではないが、リステリア・モノサイトゲネスより誘導されるものを包含する。
クラミジア・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae):抗原は、限定されるもので
はないが、WO02/02606にて同定されるものを包含する。
ビブリオ・コレレ(Vibrio cholerae):抗原は、限定されるものではないが、プ
ロテイナーゼ抗原、LPS、特にビブリオ・コレレIIのリポ多糖類、O1イナバO−特
異的多糖類、ビブリオ・コレレO139、IEM108ワクチンの抗原、および閉鎖帯ト
キシン(Zot)を包含する。
サルモネラ・ティフィ(Salmonella typhi)(腸チフス):抗原は、限定されるも
のではないが、莢膜多糖類、好ましくはコンジュゲート(Vi、すなわち、vax−Ty
40
Vi)を包含する。
ボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)(ライム病):抗原は、限
定されるものではないが、リポタンパク質(例えば、OspA、OspB、OspCおよ
びOspD)、他の表面タンパク質、例えばOspE−関連性タンパク質(Erps)、
デコリン結合タンパク質(例えば、DbpA)および抗原的に異なるVIタンパク質、例
えばP39およびP13と結合する抗原(内在性膜タンパク質、VIsE抗原性可変タン
パク質)を包含する。
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis):抗原は、限定さ
れるものではないが、ポルフィロモナス・ジンジバリス外膜タンパク質(OMP)を包含
する。
50
(133)
JP 5380465 B2 2014.1.8
クレブシエラ(Klebsiella):抗原は、OMP Aを含む、OMP、または破傷風
トキソイドにコンジュゲートしてもよい多糖を包含する。
【0383】
本明細書に記載の免疫原性組成物に用いられる他の細菌抗原には、限定されるものでは
ないが、上記のいずれかの莢膜抗原、多糖抗原またはタンパク質抗原が含まれる。本明細
書に記載の免疫原性組成物に用いられる他の細菌抗原には、限定されるものではないが、
外膜ベシクル(OMV)調製物が含まれる。加えて、本明細書に記載の免疫原性組成物に
用いられる他の細菌抗原には、限定されるものではないが、前述の細菌のいずれかの生、
弱毒化、および/または精製型が含まれる。ある実施態様において、本明細書に記載の免
疫原性組成物に用いられる細菌抗原は、グラム陰性菌に由来するが、他の実施態様におい
10
て、それらはグラム陽性菌に由来する。ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原
性組成物に用いられる細菌抗原は、好気性菌に由来するが、他の実施態様において、それ
らは嫌気性菌に由来する。
【0384】
ある実施態様において、上記の細菌由来サッカライド(多糖、LPS、LOSまたはオ
リゴ糖)のいずれかは、別の物質または抗原、例えば、キャリアタンパク質(例えば、C
RM197)にコンジュゲートしている。ある実施態様において、かかるコンジュゲーシ
ョンは、サッカリドのカルボニル部のタンパク質のアミノ基への還元的アミノ化によって
もたらされる直接的コンジュゲーションである。他の実施態様において、サッカリドは、
リンカーを介して、例えば、スクシンアミドまたはBioconjugate Tech
20
niques,1996およびCRC, Chemistry of Protein Conjugation and Cross−Linking,1993に記載の他の
リンケージとコンジュゲートしている。
【0385】
ナイセリア感染ならびに関連疾患および障害の処置または予防に有用なある実施態様に
おいて、本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるための髄膜炎菌からの組み換えタンパ
ク質は、WO99/24578、WO99/36544、WO99/57280、WO0
0/22430、WO96/29412、WO01/64920、WO03/02075
6、WO2004/048404、およびWO2004/032958にて見出されうる
。かかる抗原は、単独または組み合わせて用いられうる。多数の精製タンパク質が組み合
30
わされる場合、その場合、10個以下(例えば、9、8、7、6、5、4、3、2)の精
製抗原の混合物を用いるのに有用である。
【0386】
本明細書に記載の免疫原性組成物に用いる抗原の特に有用な組み合わせは、Giuli
aniら.(2006) Proc Natl Acad Sci U S A 103
(29):10834−9およびWO2004/032958に開示されているので、免
疫原性組成物は、1、2、3、4または5個の(1)「NadA」タンパク質(aka GNA1994およびNMB1994);(2)「fHBP」タンパク質(aka「74
1」、LP2086、GNA1870、およびNMB1870);(3)「936」タン
パク質(aka GNA2091およびNMB2091);(4)「953」タンパク質
40
(aka GNA1030およびNMB1030);および(5)「287」タンパク質
(aka GNA2132およびNMB2132)を含みうる。他の可能な抗原組み合わ
せは、トランスフェリン結合タンパク質(例えば、TbpAおよび/またはTbpB)お
よびHsf抗原を含む。本明細書に記載の免疫原性組成物に用いる他の可能な精製抗原に
は、以下のアミノ酸配列:WO99/24578からの配列番号650;WO99/24
578からの配列番号878;WO99/24578からの配列番号884;WO99/
36544からの配列番号4;WO99/57280からの配列番号598;WO99/
57280からの配列番号818;WO99/57280からの配列番号864;WO9
9/57280からの配列番号866;WO99/57280からの配列番号1196;
WO99/57280からの配列番号1272;WO99/57280からの配列番号1
50
(134)
JP 5380465 B2 2014.1.8
274;WO99/57280からの配列番号1640;WO99/57280からの配
列番号1788;WO99/57280からの配列番号2288;WO99/57280
からの配列番号:2466;WO99/57280からの配列番号2554;WO99/
57280からの配列番号2576;WO99/57280からの配列番号2606;W
O99/57280からの配列番号2608;WO99/57280からの配列番号26
16;WO99/57280からの配列番号2668;WO99/57280からの配列
番号2780;WO99/57280からの配列番号2932;WO99/57280か
らの配列番号2958;WO99/57280からの配列番号2970;WO99/57
280からの配列番号2988(前述の各アミノ酸配列は、出典明示により引用文献から
本明細書の一部とする)の1つを含むタンパク質、あるいは(a)前記配列に対して50
10
%以上の同一性(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上)を有
する;および/または(b)nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、
20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、20
0、250以上)である前記配列からの少なくともn個の連続アミノ酸のフラグメントを
含むアミノ酸配列を含むポリペプチドが含まれる。(b)に対する好ましいフラグメント
は、関連配列からのエピトープを含む。1以上(例えば、2、3、4、5、6)のこれら
のポリペプチドは、免疫原性組成物に含まれうる。
【0387】
fHBP抗原は、3種の異なる変種に分類される(WO2004/048404)。本
明細書に記載の1つの化合物を利用する本明細書に記載の免疫原性組成物に基づく髄膜炎
20
菌血清型ワクチンには、単一fHBP変種が含まれうるが、2種または3種すべての各変
種からのfHBPが有用に含まれるであろう。したがって、免疫原性組成物には、(a)
配列番号1に対し少なくともa%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むおよび/また
は配列番号1から少なくともx個の隣接アミノ酸のフラグメントからなるアミノ酸配列を
含む、第1のタンパク質;(b)配列番号2に対し少なくともb%の配列同一性を有する
アミノ酸配列を含むおよび/または配列番号2から少なくともy個の隣接アミノ酸のフラ
グメントからなるアミノ酸配列を含む、第2のタンパク質;ならびに/あるいは(c)配
列番号3に対し少なくともc%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むおよび/または
配列番号3から少なくともz個の隣接アミノ酸のフラグメントからなるアミノ酸配列を含
む、第3のタンパク質から選択される、2種または3種の異なる精製fHBPの組み合わ
30
せが含まれうる。
【0388】
配列番号1
VAADIGAGLADALTAPLDHKDKGLQSLTLDQSVRKNEKLK
LAAQGAEKTYGNGDSLNTGKLKNDKVSRFDFIRQIEVDGQ
LITLESGEFQVYKQSHSALTAFQTEQIQDSEHSGKMVAKR
QFRIGDIAGEHTSFDKLPEGGRATYRGTAFGSDDAGGKLT
YTIDFAAKQGNGKIEHLKSPELNVDLAAADIKPDGKRHAV
ISGSVLYNQAEKGSYSLGIFGGKAQEVAGSAEVKTVNGIR
HIGLAAKQ
40
【0389】
配列番号2
VAADIGAGLADALTAPLDHKDKSLQSLTLDQSVRKNEKLK
LAAQGAEKTYGNGDSLNTGKLKNDKVSRFDFIRQIEVDGQ
LITLESGEFQIYKQDHSAVVALQIEKINNPDKIDSLINQR
SFLVSGLGGEHTAFNQLPDGKAEYHGKAFSSDDAGGKLTY
TIDFAAKQGHGKIEHLKTPEQNVELAAAELKADEKSHAVI
LGDTRYGSEEKGTYHLALFGDRAQEIAGSATVKIGEKVHE
IGIAGKQ
【0390】
50
(135)
JP 5380465 B2 2014.1.8
配列番号3
VAADIGTGLADALTAPLDHKDKGLKSLTLEDSIPQNGTLT
LSAQGAEKTFKAGDKDNSLNTGKLKNDKISRFDFVQKIEV
DGQTITLASGEFQIYKQNHSAVVALQIEKINNPDKTDSLI
NQRSFLVSGLGGEHTAFNQLPGGKAEYHGKAFSSDDPNGR
LHYSIDFTKKQGYGRIEHLKTLEQNVELAAAELKADEKSH
AVILGDTRYGSEEKGTYHLALFGDRAQEIAGSATVKIGEK
VHEIGIAGKQ
【0391】
aの値は、少なくとも85、例えば、86、87、88、89、90、91、92、9
10
3、94、95、96、97、98、99、99.5またはそれ以上である。bの値は、
少なくとも85、例えば、86、87、88、89、90、91、92、93、94、9
5、96、97、98、99、99.5、またはそれ以上である。cの値は、少なくとも
85、例えば、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、
97、98、99、99.5、またはそれ以上である。a、bおよびcの値は、本質的に
は相互に関連しない。
【0392】
xの値は、少なくとも7、例えば、8、9、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29
、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、120、140、
20
160、180、200、225、250である。yの値は、少なくとも7、例えば、8
、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、2
2、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、60
、70、80、90、100、120、140、160、180、200、225、25
0である。zの値は、少なくとも7、例えば、8、9、10、11、12、13、14、
15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、2
8、29、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、120、
140、160、180、200、225、250である。x、yおよびzの値は、本質
的には相互に関連しない。
【0393】
30
いくつかの実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物には、N−末端システ
インで脂質化されているfHBPタンパク質(群)が含まれるであろう。他の実施態様に
おいて、それらは脂質化されていないであろう。
【0394】
本明細書に記載の有用な免疫原性組成物には、(i)配列番号4のアミノ酸配列を有す
る第1ポリペプチド;(ii)配列番号5のアミノ酸配列を有する第2ポリペプチド;お
よび(iii)配列番号6のアミノ酸配列を有する第3ポリペプチドの混合物を含む精製
タンパク質が含まれる。Giulianiら(2006) Proc Natl Aca
d Sci U S A 103(29):10834−9およびWO2004/032
958を参照のこと。本明細書に記載の有用な免疫原性組成物には、(i)配列番号4の
40
アミノ酸配列に対し少なくともa%の配列同一性を有する第1ポリペプチド;(ii)配
列番号5のアミノ酸配列に対し少なくともb%の配列同一性を有する第2ポリペプチド;
および(iii)配列番号6のアミノ酸配列に対し少なくともa%の配列同一性を有する
第3ポリペプチドの混合物を含む精製タンパク質が含まれる。
【0395】
配列番号4
MASPDVKSADTLSKPAAPVVSEKETEAKEDAPQAGSQGQG
APSAQGGQDMAAVSEENTGNGGAAATDKPKNEDEGAQNDM
PQNAADTDSLTPNHTPASNMPAGNMENQAPDAGESEQPAN
QPDMANTADGMQGDDPSAGGENAGNTAAQGTNQAENNQTA
50
(136)
JP 5380465 B2 2014.1.8
GSQNPASSTNPSATNSGGDFGRTNVGNSVVIDGPSQNITL
THCKGDSCSGNNFLDEEVQLKSEFEKLSDADKISNYKKDG
KNDGKNDKFVGLVADSVQMKGINQYIIFYKPKPTSFARFR
RSARSRRSLPAEMPLIPVNQADTLIVDGEAVSLTGHSGNI
FAPEGNYRYLTYGAEKLPGGSYALRVQGEPSKGEMLAGTA
VYNGEVLHFHTENGRPSPSRGRFAAKVDFGSKSVDGIIDS
GDGLHMGTQKFKAAIDGNGFKGTWTENGGGDVSGKFYGPA
GEEVAGKYSYRPTDAEKGGFGVFAGKKEQDGSGGGGATYK
VDEYHANARFAIDHFNTSTNVGGFYGLTGSVEFDQAKRDG
KIDITIPVANLQSGSQHFTDHLKSADIFDAAQYPDIRFVS
10
TKFNFNGKKLVSVDGNLTMHGKTAPVKLKAEKFNCYQSPM
AKTEVCGGDFSTTIDRTKWGVDYLVNVGMTKSVRIDIQIE
AAKQ
【0396】
配列番号5
MVSAVIGSAAVGAKSAVDRRTTGAQTDDNVMALRIETTAR
SYLRQNNQTKGYTPQISVVGYNRHLLLLGQVATEGEKQFV
GQIARSEQAAEGVYNYITVASLPRTAGDIAGDTWNTSKVR
ATLLGISPATQARVKIVTYGNVTYVMGILTPEEQAQITQK
VSTTVGVQKVITLYQNYVQRGSGGGGVAADIGAGLADALT
20
APLDHKDKGLQSLTLDQSVRKNEKLKLAAQGAEKTYGNGD
SLNTGKLKNDKVSRFDFIRQIEVDGQLITLESGEFQVYKQ
SHSALTAFQTEQIQDSEHSGKMVAKRQFRIGDIAGEHTSF
DKLPEGGRATYRGTAFGSDDAGGKLTYTIDFAAKQGNGKI
EHLKSPELNVDLAAADIKPDGKRHAVISGSVLYNQAEKGS
YSLGIFGGKAQEVAGSAEVKTVNGIRHIGLAAKQ
【0397】
配列番号6
ATNDDDVKKAATVAIAAAYNNGQEINGFKAGETIYDIDED
GTITKKDATAADVEADDFKGLGLKKVVTNLTKTVNENKQN
30
VDAKVKAAESEIEKLTTKLADTDAALADTDAALDATTNAL
NKLGENITTFAEETKTNIVKIDEKLEAVADTVDKHAEAFN
DIADSLDETNTKADEAVKTANEAKQTAEETKQNVDAKVKA
AETAAGKAEAAAGTANTAADKAEAVAAKVTDIKADIATNK
DNIAKKANSADVYTREESDSKFVRIDGLNATTEKLDTRLA
SAEKSIADHDTRLNGLDKTVSDLRKETRQGLAEQAALSGL
FQPYNVG
【0398】
細菌ベシクル抗原
本明細書に記載の免疫原性組成物には、外膜ベシクルが含まれうる。かかる外膜ベシク
40
ルは、種々の病原菌から得られ、本明細書に記載の免疫原性組成物の抗原成分として用い
られうる。かかる免疫原性組成物の抗原成分として用いるためのベシクルには、外膜のタ
ンパク質成分を含むベシクルを形成するために細菌外膜を破壊することによって得られた
任意のプロテオリポソームベシクルが含まれる。したがって、その用語には、OMV(「
ブレブ」と称される場合がある)、微小胞(MV、例えば、WO02/09643を参照
のこと)および「天然OMV」(「NOMV」、例えば、Katialら(2002) Infect.Immun.70:702−707を参照のこと)が含まれる。1種また
は複数の病原菌からのベシクルを含む本明細書に記載の免疫原性組成物は、かかる病原菌
による感染症ならびに関連疾患および障害の処置または予防に用いられうる。
【0399】
50
(137)
JP 5380465 B2 2014.1.8
MVおよびNOMVは、細菌増殖中に自然に形成する天然膜ベシクルであり、培地に放
出される。MVは、細菌、例えば、ナイセリアをブロス培地中で培養し、ブロス培地中で
全細胞をより小さいMVから(例えば、濾過によってまたはより小さなベシクルではなく
細胞のみをペレットするために低速遠心分離によって)分離し、次いで、細胞欠損培地か
らMVを(例えば、濾過によって、MVの示差的沈殿または凝集によって、MVをペレッ
トにするために高速遠心分離によって)回収することによって得られうる。MV産生に用
いるための株は、一般に、培養液中で産生されるMV量に基づき選択されうる(例えば、
高MV産生を有するナイセリアについて記載の米国特許番号第6,180,111号およ
びWO01/34642を参照のこと)。
【0400】
10
OMVは、細菌から人工的に調製され、洗剤処置(例えば、デオキシコール酸塩で)を
用いて、または非洗剤処置(例えば、WO04/019977を参照のこと)によって調
製されうる。好適なOMV調製物を得るための方法は、当該分野にて周知である。OMV
を形成するための方法には、洗剤が沈殿しない十分に高いpHで細菌を胆汁酸塩洗剤(例
えば、ナイセリアを処置するのに好ましいデオキシコール酸ナトリウム(EP00112
43およびFredriksenら(1991) NIPH Ann.14(2):67
−80)を伴う、リトコール酸、ケノデオキシコール酸、ウルソデオキシコール酸、デオ
キシコール酸、コール酸、ウルソコール酸などの塩)で処置することが含まれる(例えば
、WO01/91788を参照のこと)。他の技法は、技法、例えば、超音波処理、均質
化、マイクロフルイダイゼーション、キャビテーション、浸透圧衝撃、破砕、フレンチプ
20
レス、混合などを用いて実質的に洗剤を含まない場合に行われうる(例えば、WO04/
019977を参照のこと)。洗剤を用いないかまたは少ない洗剤を用いる方法は、ナイ
セリアOMV中に有用な抗原、例えば、NspAを保持しうる。したがって、方法は、約
0.5%以下、例えば、約0.2%、約0.1%、<0.05%または0のデオキシコー
ル酸塩を有するOMV抽出緩衝液を用いてもよい。
【0401】
OMV製剤のための有用なプロセスは、WO05/004908に記載され、高速遠心
分離の代わりというよりむしろ、粗OMVの限外濾過に関与する。該プロセスは、限外濾
過の実施後の超遠心分離法の工程に関与しうる。
【0402】
30
ベシクルは、本発明とともに用いるための任意の病原株、例えば、髄膜炎菌から調製さ
れうる。血清型B髄膜炎菌からのベシクルは、任意の血清型(例えば、1、2a、2b、
4、14、15、16など)、任意の血清亜型、および任意の免疫型(例えば、L1;L
2;L3;L3,3,7;L10;など)であってもよい。髄膜炎菌は、高侵襲性および
高悪性系統、例えば、以下の7種の高悪性系統:サブグループI;サブグループIII;
サブグループIV 1;ET5複合体;ET37複合体;A4クラスター;系統3を含む
、任意の好適な系統に由来していてもよい。これらの系統は、多遺伝子座酵素電気泳動(
multilocus enzyme electrophoresis)(MLEE)によって特定されているが、多遺伝
子座配列タイピング(multilocus sequence typing)(MLST)はまた、髄膜炎菌を分
類するために用いられている、例えば、ET37複合体はMLSTによるST11複合体
40
であり、ET5複合体はST−32(ET−5)であり、系統3はST 41/44であ
る。ベシクルは、以下の亜型の1つを有する株から調製されうる:P1.2;P1.2,
5;P1.4;P1.5;P1.5,2;P1.5,c;P1.5c,10;P1.7,
16;P1.7,16b;P1.7h,4;P1.9;P1.15;P1.9,15;P
1.12,13;P1.13;P1.14;P1.21,16;P1.22,14。
【0403】
本明細書に記載の免疫原性組成物に含まれるベシクルは、野生型病原株、例えば、髄膜
炎菌株からまたは変異株から調製されうる。一例として、WO98/56901は、髄膜
炎菌から得られたベシクルと修飾fur遺伝子との調製物を開示している。WO02/0
9746は、nspA発現がporAおよびcpsノックアウトを伴って上方制御される
50
(138)
JP 5380465 B2 2014.1.8
と教示している。OMV産生のための髄膜炎菌のさらなるノックアウト変種は、WO02
/0974、WO02/062378、およびWO04/014417に開示されている
。WO06/081259は、fHBPが上方制御されているベシクルを開示している。
Claassenら(1996) 14(10):1001−8は、6種の異なるPor
A亜型を発現するように修飾された株からのベシクルの構築を開示している。LPS生合
成に関与する酵素のノックアウトによって達成される、低い内毒素レベルのナイセリア変
種はまた、用いられてもよい(例えば、WO99/10497およびSteeghsら(
2001) i20:6937−6945を参照のこと)。これらのまたは他の変種はす
べて、本発明とともに用いられうる。
【0404】
10
したがって、本明細書に記載の免疫原性組成物に含まれる血清型B株髄膜炎菌は、いく
つかの実施態様において、1以上のPorA亜型を発現してもよい。6価および9価のP
orA株は、すでに構築されている。株は、2、3、4、5、6、7、8または9種のP
orA亜型を発現してもよい:P1.7,16;P1.5−1,2−2;P1.19,1
5−1;P1.5−2,10;P1.12−1,13;P1.7−2,4;P1.22,
14;P1.7−1,1および/またはP1.18−1,3,6。他の実施態様において
、株は、野生型レベルに比べて(例えば、WO03/105890に記載のH44/76
株に比べて)、PorA量が少なくとも20%(例えば、>30%、>40%、>50%
、>60%、>70%、>80%、>90%、>95%など)減少している、PorA発
現を下方制御しているか、場合によってはノックアウトしている。
20
【0405】
いくつかの実施態様において、血清型B株髄膜炎菌は、あるタンパク質を(対応する野
生型株と比べて)過剰発現しうる。例えば、株は、NspA、タンパク質287(WO0
1/52885−NMB2132およびGNA2132とも称される)、1種または複数
のfHBP(WO06/081259およびU.S.Pat.Pub.2008/024
8065−タンパク質741、NMB1870およびGNA1870とも称される)、T
bpAおよび/またはTbpB(WO00/25811)、Cu,Zn−スーパーオキシ
ドジスムターゼ(WO00/25811)などを過剰発現しうる。
【0406】
いくつかの実施態様において、血清型B株髄膜炎菌には、1種または複数のノックアウ
30
トおよび/または過剰発現変異が含まれうる。下方制御および/またはノックアウトの好
ましい遺伝子には、(a)Cps、CtrA、CtrB、CtrC、CtrD、FrpB
、GalE、HtrB/MsbB、LbpA、LbpB、LpxK、Opa、Opc、P
ilC、PorB、SiaA、SiaB、SiaC、SiaD、TbpA、および/また
はTbpB(WO01/09350);(b)CtrA、CtrB、CtrC、CtrD
、FrpB、GalE、HtrB/MsbB、LbpA、LbpB、LpxK、Opa、
Opc、PhoP、PilC、PmrE、PmrF、SiaA、SiaB、SiaC、S
iaD、TbpA、および/またはTbpB(WO02/09746);(c)ExbB
、ExbD、rmpM、CtrA、CtrB、CtrD、GalE、LbpA、LpbB
、Opa、Opc、PilC、PorB、SiaA、SiaB、SiaC、SiaD、T
40
bpA、および/またはTbpB(WO02/062378);ならびに(d)CtrA
、CtrB、CtrD、FrpB、OpA、OpC、PilC、PorB、SiaD、S
ynA、SynB、および/またはSynC(WO04/014417)が含まれる。
【0407】
変異株が用いられる場合、いくつかの実施態様において、それは、1つまたは複数の。
あるいはすべての以下の特徴:(i)髄膜炎菌LOSを切断するための下方制御またはノ
ックアウトされたLgtBおよび/またはGalE;(ii)上方制御されたTbpA;
(iii)上方制御されたHsf;(iv)上方制御されたOmp85;(v)上方制御
されたLbpA;(vi)上方制御されたNspA;(vii)ノックアウトされたPo
rA;(viii)下方制御またはノックアウトされたFrpB;(ix)下方制御また
50
(139)
JP 5380465 B2 2014.1.8
はノックアウトされたOpa;(x)下方制御またはノックアウトされたOpc;(xi
i)欠失cps遺伝子複合体を有しうる。切断されたLOSは、シアリル−ラクト−N−
ネオテトラオースエピトープを含まないものでありうる、例えば、それはガラクトース欠
損LOSでありうる。LOSはα鎖を有していなくてもよい。
【0408】
LOSがベシクル中に含まれる場合、そのLOSおよびタンパク質成分を結合するよう
にベシクルを処理することが可能である(「ブレブ内(intra-bleb)」コンジュゲーショ
ン(WO04/014417))。
【0409】
本明細書に記載の免疫原性組成物は、異なる株からのベシクルの混合物を含みうる。一
10
例として、WO03/105890は、使用国に流行している血清亜型の髄膜炎菌株から
得られる第1ベシクル、および使用国に流行している血清亜型を有する必要がない株から
得られる第2ベシクルを含む、多価髄膜炎菌ビシクル組成物を含むワクチンを開示してい
る。WO06/024946は、異なるベシクルの有用な組み合わせを開示している。L
2およびL3免疫型のそれぞれにおける株由来のベシクルの組み合わせは、いくつかの実
施態様において用いられうる。
【0410】
ベシクルに基づく抗原は、血清型B以外の血清型の髄膜炎菌から調製されうる(例えば
、WO01/91788は血清型Aについての方法を開示している)。適宜本明細書に記
載の免疫原性組成物には、B以外の血清型(例えば、A、C、W135および/またはY
20
)から調製されるベシクルおよびナイセリア以外の細菌性病原体から調製されるベシクル
が含まれうる。
【0411】
ウイルス抗原
本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるのに好適なウイルス抗原には、限定されるも
のではないが、不活性化(または死滅)ウイルス、弱毒化ウイルス、分割ウイルス製剤、
精製サブユニット製剤、ウイルスから単離、精製または得られうるウイルスタンパク質、
およびウイルス様粒子(VLP)が含まれる。ある実施態様において、ウイルス抗原は、
細胞培養物または他の基質で増殖されるウイルスに由来する。他の実施態様において、ウ
イルス抗原は、組み換え技術によって発現される。ある実施態様において、ウイルス抗原
30
は、好ましくは、そのライフサイクルの少なくとも1つの段階でウイルスの表面上に暴露
されるエピトープを含む。ウイルス抗原は、好ましくは、多数の血清型または単離物にわ
たって保存される。本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるのに好適なウイルス抗原に
は、限定されるものではないが、1種または複数の下記のウイルス由来の抗原ならびに下
例の特異的抗原が含まれる。
オルトミクソウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、オルトミ
クソウイルス、例えば、インフルエンザA、BおよびC由来のものが含まれる。ある実施
態様において、オルトミクソウイルス抗原は、血球凝集素(HA)、ノイラミニダーゼ(
NA)、核タンパク質(NP)、マトリックスタンパク質(M1)、膜タンパク質(M2
)を含む、1種または複数のウイルスタンパク質、1種または複数の転写酵素成分(PB
40
1、PB2およびPA)から選択される。ある実施態様において、ウイルス抗原は、HA
およびNAを含む。ある実施態様において、インフルエンザ抗原は、大流行間期(通年性
)flu株から得られるが、他の実施態様において、インフルエンザ抗原は、世界的流行
の発生を引き起こす可能性がある株(すなわち、現在循環している株における血球凝集素
に比べて新しい血球凝集素を有するインフルエンザ株、または鳥対象の病原体となり、ヒ
ト集団に水平伝播する可能性があるインフルエンザ株、またはヒトの病原体となるインフ
ルエンザ株)から得られる。
パラミクソウイルス科ウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、
パラミクソウイルス科ウイルス、例えば、ニューモウイルス(RSV)、パラミクソウイ
ルス(PIV)、メタ肺炎ウイルスおよび麻疹ウイルス(麻疹)に由来するものが含まれ
50
(140)
JP 5380465 B2 2014.1.8
る。
ニューモウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ニューモウイ
ルス、例えば、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、ウシ呼吸器合胞体ウイルス、マウスの
肺炎ウイルス、および七面鳥鼻気管支炎ウイルスに由来するものが含まれる。好ましくは
、ニューモウイルスはRSVである。ある実施態様において、ニューモウイルス抗原は、
表面タンパク質、融合タンパク質(F)、糖タンパク質(G)および低疎水性タンパク質
(SH)、マトリックスタンパク質MおよびM2、ヌクレオカプシドタンパク質N、Pお
よびLならびに非構造タンパク質NS1およびNS2を含む、1種または複数のタンパク
質から選択される。他の実施態様において、ニューモウイルス抗原には、F、GおよびM
が含まれる。ある実施態様において、ニューモウイルス抗原はまた、キメラウイルス、例
10
えば、ほんの一例として、RSVおよびPIV両方の成分を含むキメラRSV/PIVウ
イルスで処方されるかまたはそれから得られる。
パラミクソウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、パラミクソ
ウイルス、例えば、パラインフルエンザウイルス1∼4型(PIV)、ムンプス、センダ
イウイルス、シミアンウイルス5、ウシパラインフルエンザウイルス、ニパウイルス、へ
ニパウイルスおよびニューカッスル病ウイルスが含まれる。ある実施態様において、パラ
ミクソウイルスは、PIVまたはムンプスである。ある実施態様において、パラミクソウ
イルス抗原は、1種または複数の以下のタンパク質:血球凝集素−ノイラミニダーゼ(H
N)、融合タンパク質F1およびF2、核タンパク質(NP)、リンタンパク質(P)、
巨大タンパク質(L)、およびマトリックスタンパク質(M)から選択される。他の実施
20
態様において、パラミクソウイルスタンパク質には、HN、F1およびF2が含まれる。
ある実施態様において、パラミクソウイルス抗原はまた、キメラウイルス、例えば、ほん
の一例として、RSVおよびPIV両方の成分を含むキメラRSV/PIVウイルス中で
処方されるかまたはそれから得られる。市販のムンプスワクチンには、一価形態のまたは
はしかおよび風疹ウイルスとの組み合わせ(MMR)の、生弱毒化ムンプスウイルスが含
まれる。他の実施態様において、パラミクソウイルスは、ニパウイルスまたはへニパウイ
ルスであり、抗原は、1種または複数の以下のタンパク質:融合(F)タンパク質、糖(
G)タンパク質、マトリックス(M)タンパク質、ヌクレオカプシド(N)タンパク質、
巨大(L)タンパク質およびリンタンパク質(P)から選択される。
ポックスウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、オルトポック
30
スウイルス、例えば、限定されるものではないが、大痘瘡および小痘瘡を含む、天然痘ウ
イルスに由来するものが含まれる。
メタ肺炎ウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、メタ肺炎ウイ
ルス、例えば、ヒトメタ肺炎ウイルス(hMPV)およびトリメタ肺炎ウイルス(aMP
V)が含まれる。ある実施態様において、メタ肺炎ウイルス抗原は、表面タンパク質、融
合タンパク質(F)、糖タンパク質(G)および低疎水性タンパク質(SH)、マトリッ
クスタンパク質MおよびM2、ヌクレオカプシドタンパク質N、PおよびLを含む、1種
または複数のタンパク質から選択される。他の実施態様において、メタ肺炎ウイルス抗原
には、F、GおよびMが含まれる。ある実施態様において、メタ肺炎ウイルス抗原はまた
、キメラウイルスで処方されるかまたはそれから得られる。
40
麻疹ウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、麻疹ウイルス、例
えば、麻疹に由来するものが含まれる。ある実施態様において、麻疹ウイルス抗原は、1
種または複数の以下のタンパク質:血球凝集素(H)、糖タンパク質(G)、融合因子(
F)、巨大タンパク質(L)、核タンパク質(NP)、ポリメラーゼリンタンパク質(P
)、およびマトリックス(M)から選択される。市販の麻疹ウイルスには、生弱毒化麻疹
ウイルス、典型的には、ムンプスおよび風疹との組み合わせ(MMR)が含まれる。
ピコルナウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ピコルナウイ
ルス、例えば、エンテロウイルス、ライノウイルス、ヘパルナウイルス、カルディオウイ
ルスおよびアフトウイルスに由来するものが含まれる。ある実施態様において、抗原はエ
ンテロウイルスに由来するが、他の実施態様において、エンテロウイルスはポリオウイル
50
(141)
JP 5380465 B2 2014.1.8
スである。さらに他の実施態様において、抗原はライノウイルスに由来する。ある実施態
様において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
エンテロウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、エンテロウイ
ルス、例えば、ポリオウイルス1型、2型または3型、コクサッキーA群ウイルス1∼2
2型および24型、コクサッキーB群ウイルス1∼6型、エコーウイルス1∼9型、11
∼27型および29∼34型ならびにエンテロウイルス68∼71に由来するものが含ま
れる。ある実施態様において、抗原は、エンテロウイルスに由来するが、他の実施態様に
おいて、エンテロウイルスはポリオウイルスである。ある実施態様において、エンテロウ
イルス抗原は、1種または複数の以下のカプシドタンパク質:VP0、VP1、VP2、
VP3およびVP4から選択される。市販のポリオワクチンには、不活性化ポリオワクチ
10
ン(IPV)および経口ポリオウイルスワクチン(OPV)が含まれる。ある実施態様に
おいて、抗原は、ウイルス様粒子に処方される。
ブニヤウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、オルトブニヤウ
イルス、例えば、カルフォルニア脳炎ウイルス、フレボウイルス、例えば、リフトバレー
熱ウイルス、またはナイロウイルス、例えば、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスから得ら
れるものが含まれる。
ライノウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ライノウイルス
に由来するものが含まれる。ある実施態様において、ライノウイルス抗原は、1種または
複数の以下のカプシドタンパク質:VP0、VP1、VP2、VP2およびVP4から選
択される。ある実施態様において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
20
ヘパルナウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ヘパルナウイ
ルス、例えば、ほんの一例として、A型肝炎ウイルス(HAV)に由来するものが含まれ
る。市販のHAVワクチンには、不活性化HAVワクチンが含まれる。
トガウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、トガウイルス、例
えば、ルビウイルス、アルファウイルス、またはアルテリウイルスに由来するものが含ま
れる。ある実施態様において、抗原は、ルビウイルス、例えば、ほんの一例として、風疹
ウイルスから得られる。ある実施態様において、トガウイルス抗原は、E1、E2、E3
、C、NSP−1、NSPO−2、NSP−3またはNSP−4から選択される。ある実
施態様において、トガウイルス抗原は、E1、E2またはE3から選択される。市販の風
疹ウイルスには、生低温適応ウイルス、典型的には、ムンプスおよび麻疹ワクチンとの組
30
み合わせ(MMR)が含まれる。
フラビウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、フラビウイルス
、例えば、ダニ媒介脳炎(TBE)ウイルス、デング熱(1型、2型、3型または4型)
ウイルス、黄熱病ウイルス、日本脳炎ウイルス、キャサヌール森林病ウイルス、西ナイル
脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、ロシア春夏脳炎ウイルス、ポーワッサン脳炎
ウイルスに由来するものが含まれる。ある実施態様において、フラビウイルス抗原は、P
rM、M、C、E、NS−1、NS−2a、NS2b、NS3、NS4a、NS4b、お
よびNS5から選択される。ある実施態様において、フラビウイルス抗原は、PrM、M
およびEから選択される。市販のTBEワクチンには、不活性化ウイルスワクチンが含ま
れる。ある実施態様において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
40
ペスチウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ペスチウイルス
、例えば、ウシウイルス性下痢ウイルス(BVDV)、ブタコレラウイルス(CSFV)
またはボーダー病ウイルス(BDV)に由来するものが含まれる。
ヘパドナウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ヘパルナウイ
ルス、例えば、B型肝炎ウイルスに由来するものが含まれる。ある実施態様において、ヘ
パルナウイルス抗原は、表面抗原(L、MおよびS)、コア抗原(HBc、HBe)から
選択される。市販のHBVワクチンには、表面Sタンパク質を含むサブユニットワクチン
が含まれる。
C型肝炎ウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、C型肝炎ウイ
ルス(HCV)に由来するものが含まれる。ある実施態様において、HCV抗原は、1種
50
(142)
JP 5380465 B2 2014.1.8
または複数のE1、E2、E1/E2、NS345ポリタンパク質、NS 345−コア
ポリタンパク質、コア、および/または非構造領域からのペプチドから選択される。ある
実施態様において、C型肝炎ウイルス抗原には、1種または複数の以下:HCV E1お
よび/またはE2タンパク質、E1/E2ヘテロ二量体複合体、コアタンパク質および非
構造タンパク質、あるいはこれらの抗原のフラグメントが含まれ、ここで、非構造タンパ
ク質は、所望により酵素活性を取り除くために修飾されうるが、免疫原性を保持しうる。
ある実施態様において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
ラブドウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ラブドウイルス
、例えば、リッサウイルス(狂犬病ウイルス)およびベシクロウイルス(VSV)に由来
するものが含まれる。ラブドウイルス抗原は、糖タンパク質(G)、核タンパク質(N)
10
、巨大タンパク質(L)、非構造タンパク質(NS)から選択されうる。市販の狂犬病ウ
イルスワクチンは、ヒト二倍体細胞または胎児アカゲザル肺細胞で増殖する死滅ウイルス
を含む。
カリシウイルス;ウイルス抗原には、限定されるものではないが、カリシウイルス
、例えば、ノーウォークウイルス、およびノーウォーク様ウイルス、例えば、ハワイウイ
ルスおよびスノーマウンテンウイルスに由来するものが含まれる。ある実施態様において
、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
コロナウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、コロナウイルス
、SARS、ヒト呼吸器コロナウイルス、トリ伝染性気管支炎ウイルス(IBV)、マウ
ス肝炎ウイルス(MHV)、およびブタ伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)に由来するも
20
のが含まれる。ある実施態様において、コロナウイルス抗原は、スパイク(S)、エンベ
ロープ(E)、マトリックス(M)、ヌクレオカプシド(N)、および血球凝集素−エス
テラーゼ糖タンパク質(HE)から選択される。ある実施態様において、コロナウイルス
抗原は、SARSウイルスに由来する。ある実施態様において、コロナウイルスは、WO
04/92360に記載のSARSウイルス抗原から得られる。
レトロウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、レトロウイルス
、例えば、オンコウイルス、レンチウイルスまたはスプーマウイルスに由来するものが含
まれる。ある実施態様において、オンコウイルス抗原は、HTLV−1、HTLV−2ま
たはHTLV−5に由来する。ある実施態様において、レンチウイルス抗原は、HIV−
1またはHIV−2に由来する。ある実施態様において、抗原は、限定されるものではな
30
いが、HIV−1亜型(またはクレード)A、B、C、D、F、G、H、J、K、Oを含
む、HIV−1亜型(またはクレード)に由来する。他の実施態様において、抗原は、限
定されるものではないが、A/B、A/E、A/G、A/G/Iなどを含む、HIV−1
循環組み換え型(CRF)に由来する。ある実施態様にいて、レトロウイルス抗原は、g
ag、pol、env、tax、tat、rex、rev、nef、vif、vpu、お
よびvprから選択される。ある実施態様において、HIV抗原は、gag(p24ga
gおよびp55gag)、env(gp160およびgp41)、pol、tat、ne
f、rev vpu、ミニタンパク質、(好ましくは、p55 gagおよびgp140
v delete)から選択される。ある実施態様において、HIV抗原は、1種または
複数の以下の株:HIVIIIb、HIVSF2、HIVLAV、HIVLAI、HIV
40
MN、HIV−1CM235、HIV−1US4、HIV−1SF162、HIV−1T
V1、HIV−1MJ4に由来する。ある実施態様において、抗原は、限定されるもので
はないが、HERV−K(「オールド」HERV−Kおよび「ニュー」HERV−K)を
含む、内因性ヒトレトロウイルスに由来する。
レオウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、レオウイルス、例
えば、オルトレオウイルス、ロタウイルス、オルビウイルス、またはコルティウイルスに
由来するものが含まれる。ある実施態様において、レオウイルス抗原は、構造タンパク質
λ1、λ2、λ3、μ1、μ2、σ1、σ2、またはσ3、あるいは非構造タンパク質σ
NS、μNS、またはσ1sから選択される。ある実施態様において、レオウイルス抗原
は、ロタウイルスに由来する。ある実施態様において、ロタウイルス抗原は、VP1、V
50
(143)
JP 5380465 B2 2014.1.8
P2、VP3、VP4(または開裂産物VP5VP8)、NSP 1、VP6、NSP3
、NSP2、VP7、NSP4、またはNSP5から選択される。ある実施態様において
、ロタウイルス抗原には、VP4(または開裂産物VP5およびVP8)、およびVP7
が含まれる。
パルボウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、パルボウイルス
、例えば、パルボウイルスB19に由来するものが含まれる。ある実施態様において、パ
ルボウイルス抗原は、VP−1、VP−2、VP−3、NS−1およびNS−2から選択
される。ある実施態様において、パルボウイルス抗原は、カプシドタンパク質VP1また
はVP−2である。ある実施態様において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方さ
れる。
10
デルタ肝炎ウイルス(HDV):ウイルス抗原には、限定されるものではないが、
HDVに由来するもの、特にHDVからのδ抗原が含まれる。
E型肝炎ウイルス(HEV):ウイルス抗原には、限定されるものではないが、H
EVに由来するものが含まれる。
G型肝炎ウイルス(HGV):ウイルス抗原には、限定されるものではないが、H
GVに由来するものが含まれる。
ヒトヘルペスウイルス:ウイルス抗原には、限定されるものではないが、ヒトヘル
ペスウイルス、例えば、ほんの一例として、単純ヘルペスウイルス(HSV)、水痘帯状
疱疹ウイルス(VZV)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)、サイトメガロウイル
ス(CMV)、ヒトヘルペスウイルス6(HHV6)、ヒトヘルペスウイルス7(HHV
20
7)、およびヒトヘルペスウイルス8(HHV8)に由来するものが含まれる。ある実施
態様において、ヒトヘルペスウイルス抗原は、前初期タンパク質(α)、初期タンパク質
(β)、および後期タンパク質(γ)から選択される。ある実施態様において、HSV抗
原は、HSV−1またはHSV−2株に由来する。ある実施態様において、HSV抗原は
、糖タンパク質gB、gC、gDおよびgH、融合タンパク質(gB)、または免疫回避
タンパク質(gC、gE、またはgI)から選択される。ある実施態様において、VZV
抗原は、コア、ヌクレオカプシド、テグメント、またはエンベロープタンパク質から選択
される。生弱毒化VZVワクチンは、商業的に入手可能である。ある実施態様において、
EBV抗原は、初期抗原(EA)タンパク質、ウイルス性カプシド抗原(VCA)、およ
び膜抗原(MA)の糖タンパク質から選択される。ある実施態様において、CMV抗原は
30
、カプシドタンパク質、エンベロープタンパク質(例えば、gBおよびgH)、およびテ
グメントタンパク質から選択される。他の実施態様において、CMV抗原は、1種または
複数の以下のタンパク質:pp65、IE1、gB、gD、gH、gL、gM、gN、g
O、UL128、UL129、gUL130、UL150、UL131、UL33、UL
78、US27、US28、RL5A、RL6、RL10、RL11、RL12、RL1
3、UL1、UL2、UL4、UL5、UL6、UL7、UL8、UL9、UL10、U
L11、UL14、UL15A、UL16、UL17、UL18、UL22A、UL38
、UL40、UL41A、UL42、UL116、UL119、UL120、UL121
、UL124、UL132、UL147A、UL148、UL142、UL144、UL
141、UL140、UL135、UL136、UL138、UL139、UL133、
40
UL135、UL148A、UL148B、UL148C、UL148D、US2、US
3、US6、US7、US8、US9、US10、US11、US12、US13、US
14、US15、US16、US17、US18、US19、US20、US21、US
29、US30およびUS34Aから選択される。CMV抗原はまた、1種または複数の
CMVタンパク質の融合、例えば、ほんの一例として、pp65/IE1であってもよい
(Reapら,Vaccine(2007) 25:7441−7449)。ある実施態
様において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
パポバウイルス:抗原には、限定されるものではないが、パポバウイルス、例えば
、パピローマウイルスおよびポリオーマウイルスに由来するものが含まれる。ある実施態
様において、パピローマウイルスには、HPV血清型1、2、4、5、6、8、11、1
50
(144)
JP 5380465 B2 2014.1.8
3、16、18、31、33、35、39、41、42、47、51、57、58、63
および65が含まれる。ある実施態様において、HPV抗原は、血清型6、11、16ま
たは18に由来する。ある実施態様において、HPV抗原は、カプシドタンパク質(L1
)および(L2)、またはE1−E7、またはその融合から選択される。ある実施態様に
おいて、HPV抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。ある実施態様において
、ポリオーマウイルスには、BKウイルスおよびJKウイルスが含まれる。ある実施態様
において、ポリオーマウイルス抗原は、VP1、VP2またはVP3から選択される。
アデノウイルス:抗原には、アデノウイルスに由来するものが含まれる。ある実施
態様において、アデノウイルス抗原は、アデノウイルス血清型36(Ad−36)に由来
する。ある実施態様において、抗原は、Ad−36コートタンパク質またはそのフラグメ
10
ントをコードするタンパク質またはペプチド配列に由来する(WO2007/12036
2)。
【0412】
本明細書に記載の免疫原性組成物とともに考えられる、Vaccines,第4版(P
lotkin and Orenstein ed.2004);Medical Mi
crobiology第4版(Murrayら.ed.2002);Virology,
第3版(W.K.Joklik ed.1988);Fundamental Viro
logy,第2版(B.N.Fields and D.M.Knipe,eds.19
91)に含まれる抗原、組成物、方法および微生物がさらに提供される。
【0413】
20
真菌抗原
本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるための真菌抗原には、限定されるものではな
いが、下記の1種または複数の真菌に由来するものが含まれる。
真菌抗原は、エピデルモフィトン・フロコッサム(Epidermophyton floccusum)、
ミクロスポラム・オドウィニ(Microsporum audouini)、ミクロスポラム・カニス(Micr
osporum canis)、ミクロスポラム・ジストルツム(Microsporum distortum)、ミクロス
ポラム・エクイヌム(Microsporum equinum)、ミクロスポラム・ギプセウム(Microspor
um gypsum)、ミクロスポラム・ナヌム(Microsporum nanum)、トリコフィートン・コン
セントリカム(Trichophyton concentricum)、トリコフィートン・エクイヌム(Trichop
hyton equinum)、トリコフィートン・ガリネ(Trichophyton gallinae)、トリコフィー
30
トン・ギプセウム(Trichophyton gypseum)、トリコフィートン・メグニニ(Trichophyt
on megnini)、トリコフィートン・メンタログロフィテス(Trichophyton mentagrophyte
s)、トリコフィートン・クインケアナム(Trichophyton quinckeanum)、トリコフィー
トン・ルブラム(Trichophyton rubrum)、トリコフィートン・シェーンレイン(Trichop
hyton schoenleini)、トリコフィートン・トンスランス(Trichophyton tonsurans)、
トリコフィートン・バルコサム(Trichophyton verrucosum)、ティー・バルコサム・バ
ー・アルブム(T.verrucosum var.album)、バー・ディスコイデス(var.discoides)、
バー・オカラセウム(var.ochraceum)、トリコフィートン・バイオラセウム(Trichophy
ton violaceum)、および/またはトリコフィートン・ファビフォルム(Trichophyton fa
viforme)を含む皮膚糸状菌から得られ;ならびに
40
真菌病原体は、アスペルジルス・フミガタ(Aspergillus fumigatus)、アスペル
ジルス・フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルジルス・ニガー(Aspergillus nige
r)、アスペルジルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)、アスペルジルス・テレ
ウス(Aspergillus terreus)、アスペルジルス・シドウィー(Aspergillus sydowi)、
アスペルジルス・フラバタス(Aspergillus flavatus)、アスペルジルス・グラカス(As
pergillus glaucus)、ブラストシゾマイセス・キャピタタス(Blastoschizomyces capit
atus)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・エノラーゼ(Candid
a enolase)、カンジダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、カンジダ・グラブラー
タ(Candida glabrata)、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)、カンジダ・パラシロ
ーシス(Candida parapsilosis)、カンジダ・ステラトイデア(Candida stellatoidea)
50
(145)
JP 5380465 B2 2014.1.8
、カンジダ・クセイ(Candida kusei)、カンジダ・パラクセイ(Candida parakwsei)、
カンジダ・ルシタニエ(Candida lusitaniae)、カンジダ・シュードトロピカリス(Cand
ida pseudotropicalis)、カンジダ・ギレモンディ(Candida guilliermondi)、クラド
スポリウム・カリオニイ(Cladosporium carrionii)、コシジオイデス・イミチス(Cocc
idioides immitis)、ブラストマイセス・デルマチジス(Blastomyces dermatidis)、ク
リプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ゲオトリカム・クラ
バタム(Geotrichum clavatum)、ヒストプラズマ・カプスレータム(Histoplasma capsu
latum)、クレブシエラ・ニューモニア(Klebsiella pneumoniae)、ミクロスポリジア(
Microsporidia)、エンセファリトゾーン属(Encephalitozoon spp.)、セプタタ・イン
テスティナリス(Septata intestinalis)およびエンテロシトゾーン・ビエヌーシ(Ente
10
rocytozoon bieneusi)に由来する;ブラキオラ属(Brachiola spp)、ミクロスポリジウ
ム属(Microsporidium spp.)、ノセマ属(Nosema spp.)、プレイストフォラ属(Pleist
ophora spp.)、トラキプレイストフォラ属(Trachipleistophora spp.)、ヴィタフォル
マ属(Vittaforma spp)、パラコシジオイデス・ブラシリエンシス(Paracoccidioides b
rasiliensis)、ニューモシスチス・カリニ(Pneumocystis carinii)、フィチウム・イ
ンシジオサム(Pythiumn insidiosum)、ピチロスポラム・オーバル(Pityrosporum oval
e)、サッカロマイセス・セレビッシェ(Sacharomyces cerevisae)、サッカロマイセス
・ブラウディ(Saccharomyces boulardii)、サッカロマイセス・ポンベ(Saccharomyces
pombe)、セドスポリウム・アピオスペラム(Scedosporium apiosperum)、スポロトリ
ックス・シェンキイ(Sporothrix schenckii)、トリコスポロン・ベイゲリ(Trichospor
20
on beigelii)、トキソプラズマ・ゴンディー(Toxoplasma gondii)、ペニシリウム・マ
ルネフェイ(Penicillium marneffei)、マラセチア属(Malassezia spp.)、フォンセチ
ア属(Fonsecaea spp.)、ワンギエラ属(Wangiella spp.)、スポロトリックス属(Spor
othrix spp.)、バシジオボーラス属(Basidiobolus spp.)、コニジオボーラス属(Coni
diobolus spp.)、リゾパス属(Rhizopus spp)、ムコール属(Mucor spp)、アブシジア
属(Absidia spp)、モルチエレラ属(Mortierella spp)、クズマタカビ属(Cunningham
ella spp)、サクセネア属(Saksenaea spp.)、アルテナリア属(Alternaria spp)、カ
ーブラリア属(Curvularia spp)、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium spp)、
フサリウム属(Fusarium spp)、アスペルジルス属(Aspergillus spp)、ペニシリウム
属(Penicillium spp)、モノリニア属(Monolinia spp)、リゾクトニア属(Rhizoctoni
30
a spp)、パエシロマイセス属(Paecilomyces spp)、ピトマイセス属(Pithomyces spp
)、およびクラドスポリウム属(Cladosporium spp)はあまり一般的ではない。
【0414】
ある実施態様において、真菌抗原の産生方法は、方法が、生真菌細胞を得る工程;細胞
壁が実質的に取り除かれているかまたは少なくとも部分的に取り除かれている真菌細胞を
得る工程;細胞壁が実質的に取り除かれているかまたは少なくとも部分的に取り除かれて
いる真菌細胞をバーストする工程;不溶性画分を得る工程;および可溶化画分を不溶性画
分から抽出かつ分離する工程を含むことを特徴とする、不溶性画分を抽出および分離した
可溶化画分が細胞壁が実質的に取り除かれているかまたは少なくとも部分的に取り除かれ
ている真菌細胞から得られうる方法を含む。
40
【0415】
原虫抗原/病原体
本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるための原虫抗原/病原体には、限定されるも
のではないが、1種または複数の原虫:赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫、クリプトスポリ
ジウム・パルブム(Cryptosporidium parvum)、シクロスポラ・カイエタネンシス(Cycl
ospora cayatanensis)およびトキソプラズマから得られるものが含まれる。
【0416】
植物抗原/病原体
本明細書に記載の免疫原性組成物に用いるための植物抗原/病原体には、限定されるも
のではないが、トウゴマから得られるものが含まれる。
50
(146)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0417】
STD抗原
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物には、性行為感染症(STD
)に由来する1種または複数の抗原が含まれる。ある実施態様において、かかる抗原は、
STD、例えば、クラミジア、性器ヘルペス、肝炎(例えば、HCV)、陰部疣贅、淋病
、梅毒および/または軟性下疳の予防薬を提供する。他の実施態様において、かかる抗原
は、STD、例えば、クラミジア、性器ヘルペス、肝炎(例えば、HCV)、陰部疣贅、
淋病、梅毒および/または軟性下疳の療法を提供する。かかる抗原は、1種または複数の
ウイルス性または細菌性STDに由来する。ある実施態様において、ウイルス性STD抗
原は、HIV、単純ヘルペスウイルス(HSV−1およびHSV−2)、ヒトパピローマ
10
ウイルス(HPV)、および肝炎(HCV)に由来する。ある実施態様において、細菌性
STD抗原は、淋菌、クラミジア・トラコマチス、梅毒トレポネーマ、軟性下疳菌、大腸
菌およびストレプトコッカス・アガラクチエに由来する。これらの病原体に由来する特異
的抗原の例は、上記のとおりである。
【0418】
呼吸器抗原
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物には、呼吸器疾患をもたらす
病原体に由来する1種または複数の抗原が含まれる。ほんの一例として、かかる呼吸器抗
原は、呼吸器ウイルス、例えば、オルトミクソウイルス(インフルエンザ)、ニューモウ
イルス(RSV)、パラミクソウイルス(PIV)、麻疹ウイルス(麻疹)、トガウイル
20
ス(風疹)、VZV、およびコロナウイルス(SARS)に由来する。ある実施態様にお
いて、呼吸器抗原は、呼吸器疾患をもたらす細菌、例えば、ほんの一例として、肺炎連鎖
球菌、緑膿菌、百日咳菌、ヒト型結核菌、マイコプラズマ肺炎菌、クラミジア肺炎菌、炭
疽菌、およびカタラリス菌に由来する。これらの病原体に由来する特異的抗原の例は、上
記のとおりである。
【0419】
小児用ワクチン抗原
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物には、小児対象に用いるのに
好適な1種または複数の抗原が含まれる。小児対象は、典型的には、約3歳未満、または
約2歳未満、または約1歳未満である。小児用抗原は、6カ月、1、2または3年にわた
30
って何回も投与される。小児抗原は、小児集団を標的としうるウイルスおよび/または小
児集団が感染しやすいウイルスに由来する。小児ウイルス抗原には、限定されるものでは
ないが、1種または複数のオルトミクソウイルス(インフルエンザ)、ニューモウイルス
(RSV)、パラミクソウイルス(PIVおよびムンプス)、麻疹ウイルス(麻疹)、ト
ガウイルス(風疹)、エンテロウイルス(ポリオ)、HBV、コロナウイルス(SARS
)、および水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、エプスタイン・バー・ウイルス(EBV)
に由来する抗原が含まれる。小児用細菌抗原には、1種または複数の肺炎連鎖球菌、髄膜
炎菌、化膿連鎖球菌(A型連鎖球菌)、カタラリス菌、百日咳菌、黄色ブドウ球菌、破傷
風菌(破傷風)、ジフテリア菌(ジフテリア)、B型インフルエンザ菌(Hib)、緑膿
菌、ストレプトコッカス・アガラクチエ(B型連鎖球菌)、および大腸菌に由来する抗原
40
が含まれる。これらの病原体に由来する特異的な抗原の例は上記のとおりである。
【0420】
高齢者または免疫不全者に用いるのに好適な抗原
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物には、高齢者または免疫不全
者に用いるのに好適な1種または複数の抗原が含まれる。かかる個体は、標的抗原に対す
る免疫反応を改善するために高用量でまたはアジュバント製剤でさらに頻繁にワクチン化
される必要がありうる。高齢者または免疫不全者に用いるために標的とされる抗原には、
1種または複数の以下の病原体:髄膜炎菌、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌(A型連鎖球菌
)、カタラリス菌、百日咳菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、破傷風菌(破傷風)、
ジフテリア菌(ジフテリア)、B型インフルエンザ菌(Hib)、緑膿菌、レジオネラ・
50
(147)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ニューモフィラ、ストレプトコッカス・アガラクチエ(B型連鎖球菌)、大便連鎖球菌、
ヘリコバクター・ピロリ、クラミジア肺炎菌、オルトミクソウイルス(インフルエンザ)
、ニューモウイルス(RSV)、パラミクソウイルス(PIVおよびムンプス)、麻疹ウ
イルス(麻疹)、トガウイルス(風疹)、エンテロウイルス(ポリオ)、HBV、コロナ
ウイルス(SARS)、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、エプスタイン・バーウイルス
(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)に由来する抗原が含まれる。これらの病原
体に由来する特異的抗原の例は上記のとおりである。
【0421】
青年用ワクチンに用いるのに好適な抗原
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物には、青年対象に用いるのに
10
好適な1種または複数の抗原が含まれる。青年は、予め投与された小児用抗原の強化の必
要がある。青年に用いるのに適している小児用抗原は上記のとおりである。さらに、青年
は、性的行為の開始前に予防的または治療的免疫を確保するためにSTD病原体に由来す
る抗原を投与することを目標とされている。青年に用いるのに適しているSTD抗原は上
記のとおりである。
【0422】
腫瘍抗原
ある実施態様において、腫瘍抗原または癌抗原は、本明細書に記載の免疫原性組成物と
組み合わせて用いられる。ある実施態様において、腫瘍抗原は、ペプチド含有腫瘍抗原、
例えば、ポリペプチド腫瘍抗原または糖たんぱく質腫瘍抗原である。ある実施態様におい
20
て、腫瘍抗原は、サッカリド含有腫瘍抗原、例えば、糖脂質腫瘍抗原またはガングリオシ
ド腫瘍抗原である。ある実施態様において、腫瘍抗原は、ポリペプチド含有腫瘍抗原、例
えば、RNAベクター構築物またはDNAベクター構築物、例えば、プラスミドDNAを
発現するポリヌクレオチド含有腫瘍である。
【0423】
本明細書に記載の免疫原性組成物と組み合わせて用いるのに適当な腫瘍抗原は、種々の
分子、例えば、(a)ポリペプチド(例えば、8∼20個のアミノ酸長の範囲でありうる
が、該範囲外の長さはまた共通である)、リポポリペプチドおよび糖タンパク質を含む、
ポリペプチド含有腫瘍抗原、(b)ポリサッカリド、ムチン、ガングリオシド、糖脂質お
よび糖タンパク質を含む、サッカリド含有腫瘍抗原、および(c)抗原ポリペプチドを発
30
現するポリヌクレオチドを含む。
【0424】
ある実施態様において、腫瘍抗原は、例えば、(a)癌細胞に関連する全長分子、(b
)欠損、付加および/または置換タンパク質を有する分子を含む、その同一物のホモログ
および修飾形態、および(c)その同一物のフラグメントである。ある実施態様において
、腫瘍抗原は、組換え型で提供される。ある実施態様において、腫瘍抗原には、例えば、
CD8+リンパ球によって認識されるクラスI制限抗原またはCD4+リンパ球によって
認識されるクラスII制限抗原が含まれる。
【0425】
ある実施態様において、腫瘍抗原には、限定されるものではないが、(a)癌−精巣抗
40
原、例えば、NY−ESO−1、SSX2、SCP1ならびにRAGE、BAGE、GA
GEおよびMAGEファミリーポリペプチド、例えば、GAGE−1、GAGE−2、M
AGE−1、MAGE−2、MAGE−3、MAGE−4、MAGE−5、MAGE−6
、およびMAGE−12(例えば、黒色腫、肺腫瘍、頭頸部腫瘍、NSCLC、乳房腫瘍
、胃腸腫瘍、および膀胱腫瘍を処置するために用いられうる)、(b)変異抗原、例えば
、p53(種々の固形腫瘍、例えば、結腸直腸癌、肺癌、頭頸部癌に関連する)、p21
/Ras(例えば、黒色腫、膵臓癌および結腸直腸癌に関連する)、CDK4(例えば、
黒色腫に関連する)、MUM1(例えば、黒色腫に関連する)、カスパーゼ−8(例えば
、頭頸部癌に関連する)、CIA0205(例えば、膀胱癌に関連する)、HLA−A2
−R1701、β−カテニン(例えば、黒色腫に関連する)、TCR(例えば、T細胞非
50
(148)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ホジキンリンパ腫に関連する)、BCR−abl(例えば、慢性骨髄性白血病に関連する
)、トリオースリン酸イソメラーゼ、KIA 0205、CDC−27、およびLDLR
−FUT、(c)過剰発現抗原、例えば、ガレクチン4(例えば、結腸直腸癌に関連する
)、ガレクチン9(例えば、ホジキン病に関連する)、プロテイナーゼ3(例えば、慢性
骨髄性白血病に関連する)、WT1(例えば、種々の白血病に関連する)、炭酸脱水酵素
(例えば、腎癌に関連する)、アルドラーゼA(例えば、肺癌に関連する)、PRAME
(例えば、黒色腫に関連する)、HER−2/neu(例えば、乳癌、結腸癌、肺癌およ
び卵巣癌に関連する)、α−フェトプロテイン(例えば、肝癌に関連する)、KSA(例
えば、結腸直腸癌に関連する)、ガストリン(例えば、膵臓癌および胃癌に関連する)、
テロメラーゼ触媒タンパク質、MUC−1(例えば、乳癌および卵巣癌に関連する)、G
10
−250(例えば、腎細胞癌に関連する)、p53(例えば、乳癌、結腸癌に関連する)
、および癌胎児性抗原(例えば、乳癌、肺癌、および消化管の癌、例えば、結腸直腸癌に
関連する)、(d)共通抗原、例えば、黒色腫−メラニン細胞分化抗原、例えば、MAR
T−1/Melan A、gp100、MC1R、メラニン細胞刺激ホルモン受容体、チ
ロシナーゼ、チロシナーゼ関連タンパク質−1/TRP1およびチロシナーゼ関連タンパ
ク質−2/TRP2(例えば、黒色腫に関連する)、(e)例えば、精巣癌に関連する、
精巣関連抗原、例えば、PAP、PSA、PSMA、PSH−P1、PSM−P1、PS
M−P2(f)免疫グロブリンイディオタイプ(例えば、骨髄腫およびB細胞リンパ腫)
、および(g)他の腫瘍抗原、例えば、(i)糖タンパク質、例えば、シアリルTnおよ
びシアリルLex(例えば、乳癌および結腸直腸癌に関連する)ならびに種々のムチン;
20
糖タンパク質はキャリアタンパク質と結合する(例えば、MUC−1はKLHと結合する
);(ii)リポポリペプチド(例えば、脂質部分に結合したMUC−1);(iii)
キャリアタンパク質と(例えば、KLHと)結合する、多糖(例えば、Globo H合
成六糖類)、(iv)キャリアタンパク質と(例えば、KLHと)も結合する、ガングリ
オシド、例えば、GM2、GM12、GD2、GD3(例えば、脳腫瘍、肺癌、黒色腫に
関連する)を含む、ポリペプチドおよびサッカリド含有抗原が含まれる。
【0426】
ある実施態様において、腫瘍抗原には、限定されるものではないが、p15、Hom/
Mel−40、H−Ras、E2A−PRL、H4−RET、IGH−IGK、MYL−
RAR、エプスタイン・バーウイルス抗原、EBNA、E6およびE7を含むヒトパピロ
30
ーマウイルス(HPV)抗原、B型およびC型肝炎ウイルス抗原、ヒトT細胞リンパ向性
ウイルス抗原、TSP−180、p185erbB2、p180erbB−3、c−me
t、mn−23H1、TAG−72−4、CA 19−9、CA 72−4、CAM 1
7.1、NuMa、K−ras、p16、TAGE、PSCA、CT7、43−9F、5
T4、791 Tgp72、β−HCG、BCA225、BTAA、CA 125、CA
15−3(CA 27.29/BCAA)、CA 195、CA 242、CA−50
、CAM43、CD68/KP1、CO−029、FGF−5、Ga733 (EpCA
M)、HTgp−175、M344、MA−50、MG7−Ag、MOV18、NB/7
0K、NY−CO−1、RCAS1、SDCCAG16、TA−90(Mac−2結合タ
ンパク質/シクロフィリンC関連タンパク質)、TAAL6、TAG72、TLP、TP
40
Sなどが含まれる。
【0427】
本明細書に記載の免疫原性組成物と組み合わせて用いられるポリヌクレオチド含有抗原
には、ポリペプチド癌抗原、例えば、上記のものをコードするポリヌクレオチドが含まれ
る。ある実施態様において、ポリヌクレオチド含有抗原には、限定されるものではないが
、インビボでポリペプチド癌抗原を発現可能である、DNAまたはRNAベクター構築物
、例えば、プラスミドベクター(例えば、pCMV)が含まれる。
【0428】
ある実施態様において、腫瘍抗原は、変異または改変細胞成分に由来する。改変後、細
胞成分はもはやその制御機能を果たさないので、細胞は増殖が制御されない。改変細胞成
50
(149)
JP 5380465 B2 2014.1.8
分の具体例として、限定されるものではないが、ras、p53、Rb、ウィルムス腫瘍
遺伝子によってコードされる改変タンパク質、ユビキチン、ムチン、DCC、APC、お
よびMCC遺伝子によってコードされるタンパク質、ならびに受容体または受容体様構造
、例えば、neu、甲状腺ホルモン受容体、血小板由来成長因子(PDGF)受容体、イ
ンスリン受容体、上皮成長因子(EGF)受容体、およびコロニー刺激因子(CSF)受
容体が挙げられる。
【0429】
加えて、細菌およびウイルス抗原は、癌の処置のために本明細書に記載の免疫原性組成
物と組み合わせて用いられる。ある実施態様において、キャリアタンパク質、例えば、C
RM197、破傷風トキソイド、またはネズミチフス菌抗原は、癌の治療のために本明細
10
書に記載の化合物と組み合わせて/併用して用いられる。癌抗原組み合わせ療法は、従来
の療法に比べて有効性およびバイオアベイラビリティの増加を示すであろう。
【0430】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原
性組成物には、少なくとも2つの髄膜炎菌の血清型A、C、W135およびYからの莢膜
サッカリドが含まれる。他の実施態様において、かかるワクチンは、1種または複数の以
下のもの:(a)血清B型髄膜炎菌;(b)B型インフルエンザ菌;および/または(c
)肺炎連鎖球菌からの抗原を含む。
【0431】
ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原
20
性組成物には、髄膜炎菌の血清型C、W135およびYが含まれる。ある実施態様におい
て、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には、髄膜炎
菌の血清型A、C、W135およびYが含まれる。ある実施態様において、少なくとも1
つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には、髄膜炎菌の血清型B、C
、W135およびYが含まれる。ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示
される化合物を含有する免疫原性組成物には、髄膜炎菌の血清型A、B、C、W135お
よびYが含まれる。ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物
を含有する免疫原性組成物には、B型インフルエンザ菌ならびに髄膜炎菌の血清型C、W
135およびYが含まれる。ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示され
る化合物を含有する免疫原性組成物には、B型インフルエンザ菌ならびに髄膜炎菌の血清
30
型A、C、W135およびYが含まれる。ある実施態様において、少なくとも1つの式(
I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には、B型インフルエンザ菌ならびに髄
膜炎菌の血清型B、C、W135およびYが含まれる。ある実施態様において、少なくと
も1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には、B型インフルエンザ
菌ならびに髄膜炎菌の血清型A、B、C、W135およびYが含まれる。ある実施態様に
おいて、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には、肺
炎連鎖球菌ならびに髄膜炎菌の血清型C、W135およびYが含まれる。ある実施態様に
おいて、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には、肺
炎連鎖球菌ならびに髄膜炎菌の血清型A、C、W135およびYが含まれる。ある実施態
様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には
40
、肺炎連鎖球菌ならびに髄膜炎菌の血清型B、C、W135およびYが含まれる。ある実
施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物
には、肺炎連鎖球菌ならびに髄膜炎菌の血清型A、B、C、W135およびYが含まれる
。ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原
性組成物には、B型インフルエンザ菌、肺炎連鎖球菌ならびに髄膜炎菌の血清型C、W1
35およびYが含まれる。ある実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される
化合物を含有する免疫原性組成物には、B型インフルエンザ菌、肺炎連鎖球菌ならびに髄
膜炎菌の血清型A、C、W135およびYが含まれる。ある実施態様において、少なくと
も1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成物には、B型インフルエンザ
菌、肺炎連鎖球菌ならびに髄膜炎菌の血清型B、C、W135およびYが含まれる。ある
50
(150)
JP 5380465 B2 2014.1.8
実施態様において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物を含有する免疫原性組成
物には、B型インフルエンザ菌、肺炎連鎖球菌ならびに髄膜炎菌の血清型A、B、C、W
135およびYが含まれる。
【0432】
キット
トール様受容体に付随する疾患または障害の処置または予防に有用な式(I)−(XV
I)で示される化合物を含有する1つまたは複数の容器を含む医薬包装またはキットもま
た本明細書に記載されている。他の実施態様において、かかる医薬包装またはキットには
、トール様受容体に付随する疾患または障害の処置または予防に有用な式(I)−(XV
I)で示される化合物を含有する1つまたは複数の容器ならびに限定されるものではない
10
が、上記のものを含む、付加的な治療剤を含有する1つまたは複数の容器が含まれる。あ
る実施態様において、かかる医薬包装またはキットには、所望により本明細書に記載の式
(I)−(XVI)で示される化合物の投与のための指示書が含まれうる。かかるキット
のいくつかの実施態様において、式(I)−(XVI)で示される化合物は、本明細書に
記載のワクチン組成物の形態で提供され、所望により対象にワクチン組成物を注射するた
めのシリンジを含みうる。
【0433】
ワクチンの処置、予防および投与の方法
本明細書に記載の免疫原性組成物は、ワクチンの免疫原性を改善するためにワクチンと
組み合わせて用いられうるかあるいは免疫原性組成物が1種または複数の抗原を含む場合
20
、免疫原性組成物は、ワクチンとして用いられうる。したがって、ある実施態様において
、本明細書に記載の免疫原性組成物は、哺乳動物の免疫反応を高めるかまたは強化する方
法であって、有効量の本明細書に記載の免疫原性組成物を投与する工程を含む方法に用い
られうる。免疫反応は、好ましくは、予防的なものであり、好ましくは、抗体および/ま
たは細胞性免疫に関する。該方法は、ブースター反応を高めうる。
【0434】
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物は、例えば、哺乳動物の免疫
反応を高めるかまたは強化するのに用いるための医薬として用いられうる。
【0435】
ある実施態様において、本明細書に記載の免疫原性組成物は、哺乳動物の免疫反応を高
30
める医薬の製造に用いられうる。
【0436】
本発明はまた、本明細書に記載の免疫原性組成物で予め充填された輸送デバイスを提供
する。
【0437】
これらの使用および方法による哺乳動物の免疫反応を高めることによって、哺乳動物は
、免疫原性組成物に含まれるかまたは免疫原性組成物と組み合わせて投与される抗原を含
む病原体による感染を減少またはさらに予防しうる。哺乳動物は、好ましくは、ヒトであ
るが、例えば、ウシ、ブタ、ニワトリ、ネコ、またはイヌであってもよく、本明細書に含
まれる病原体は広範囲の種にわたって問題となりうる。ワクチンが予防的用途とする場合
40
、ヒトは、好ましくは、子供(例えば、幼児または乳児)または十代であり、ワクチンが
治療的用途とする場合、ヒトは、好ましくは、十代または成人である。子供を対象とする
ワクチンはまた、例えば、安全性、用量、免疫原性などを評価するために成人に投与され
てもよい。
【0438】
治療的処置の有効性をチェックする1つの方法は、本明細書に記載の免疫原性組成物の
投与後の病原体感染をモニターすることに関する。予防的処置の有効性をチェックする1
つの方法は、免疫原性組成物(および別々に投与される場合の抗原)の投与後の本明細書
に記載の免疫原性組成物に含まれるかまたはそれとともに投与される抗原に対する、全身
性免疫反応(例えば、IgG1およびIgG2a産生もレベルをモニターすること)およ
50
(151)
JP 5380465 B2 2014.1.8
び/または粘膜性免疫反応(例えば、IgA産生のレベルをモニターすること)をモニタ
ーすることに関する。典型的には、抗原特異的血清抗体反応は、予防接種後であるが抗原
接種前に測定され、一方、抗原特異的粘膜抗体反応は、予防接種後かつ抗原接種後に測定
される。
【0439】
抗原がタンパク質である本明細書に記載の免疫原性組成物の免疫原性を評価する別法は
、免疫ブロットおよび/またはマイクロアレイによって患者血清または粘膜分泌物をスク
リーニングするためのタンパク質を組み換え技術により発現することである。タンパク質
と患者試料の間の陽性反応は、患者が問題のタンパク質に対する免疫反応を引き起こして
いることを示す。該方法はまた、免疫優勢抗原および/またはタンパク質抗原内のエピト
10
ープを同定するために用いられうる。
【0440】
免疫原性組成物の有効性はまた、対象とする病原体感染の適当な動物モデルを抗原投与
することによってインビボで決定されうる。
【0441】
本明細書に記載の免疫原性組成物は、一般には、対象に直接投与されるであろう。直接
的輸送は、非経口注射(例えば、皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、または組織の間質腔)
、または粘膜投与、例えば、直腸投与、経口投与(例えば、錠剤、スプレー)、膣内投与
、局所投与、経皮投与(transdermal)または経皮投与(transcutaneous)、鼻腔内投与
、点眼投与、点耳投与、肺内投与または他の粘膜投与によって達成されうる。
20
【0442】
免疫原性組成物は、全身および/または粘膜免疫をもたらす、好ましくは、強化した全
身および/または粘膜免疫をもたらすために用いられうる。
【0443】
好ましくは、全身および/または粘膜免疫の強化は、TH1および/またはTH2免疫
反応の強化に反映される。好ましくは、免疫反応の強化は、IgG1および/またはIg
G2aおよび/またはIgAの産生の増加を含む。
【0444】
用量は、単回投与計画または複数回投与計画に基づくものでありうる。複数回投与は、
一次免疫計画および/またはブースター免疫計画に用いられうる。複数回投与計画におい
30
て、種々の投与量は、同一または異なる経路、例えば、非経口プライムおよび粘膜ブース
ター、粘膜プライムおよび非経口ブースターなどによって投与されうる。複数回投与は、
典型的には、少なくとも1週間間隔(例えば、約2週、約3週、約4週、約6週、約8週
、約10週、約12週、約16週など)で投与されるであろう。
【0445】
1種または複数の抗原を含むかあるいは1種または複数の抗原と組み合わせて用いられ
る本明細書に記載の免疫原性組成物は、子供および成人両方を処置するために用いられう
る。したがって、ヒト対象は、1歳未満、1∼5歳、5∼15歳、15∼55歳、または
少なくとも55歳であってもよい。
【0446】
40
かかる免疫原性組成物を投与するための好ましい対象は、高齢者(例えば、>50歳、
>60歳、および好ましくは、>65歳)、若者(例えば、<5歳)、入院患者、医療従
事者、軍隊および軍人、妊婦、慢性疾患患者、または免疫不全患者である。しかしながら
、免疫原性組成物は、これらのグループのみに適しているのではなく、より一般的な集団
にも用いられうる。
【0447】
1種または複数の抗原を含むかあるいは1種または複数の抗原と組み合わせて用いられ
る本明細書に記載の免疫原性組成物は、他のワクチンと実質的に同時に(例えば、医療従
事者または予防接種センターに対する医療相談または訪問と同時に)、例えば、麻疹ワク
チン、ムンプスワクチン、風疹ワクチン、MMRワクチン、水痘ワクチン、MMRVワク
50
(152)
JP 5380465 B2 2014.1.8
チン、ジフテリアワクチン、破傷風ワクチン、百日咳ワクチン、DTPワクチン、共役b
型インフルエンザ菌ワクチン、不活性化ポリオウイルスワクチン、B型肝炎ウイルスワク
チン、髄膜炎菌共役ワクチン(例えば、四価ACW135Yワクチン)、呼吸器合胞体ウ
イルスワクチンなどと実質的に同時に患者に投与されうる。
【実施例】
【0448】
以下の実施例は、本明細書に記載の式(I)で示される化合物、およびかかる化合物の
調製を説明するものであって、それらに限定するものではない。
【0449】
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン類似体の調製
10
実施例1
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化45】
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テト
20
ラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カリ
ウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷
却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二相を分離し
、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで
洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−80
%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッ
シュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体を得た。1H NMR(アセトンd−
6):δ9.04(d,1H),8.91(d,1H),8.45(d,1H),7.8
6(dd,1H),7.53−7.62(m,2H),7.35(t,1H),6.65
(br,2H)。LRMS[M+H]=196.1
30
【0450】
実施例2
ピラジノ[2,3−c]キノリン−5−アミン
【化46】
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
40
3−クロロピラジン−2−カルボニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶
液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水
性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した
。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二
相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、
ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン
中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO
)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得た。1H NMR(アセト
ンd−6):δ9.14(s,1H),8.95(s,1H),8.77(d,1H),
7.63−7.66(m,2H),7.38(t,1H),6.77(br,2H)。L
50
(153)
JP 5380465 B2 2014.1.8
RMS[M+H]=197.1
【0451】
実施例3
9−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化47】
10
工程1:2−ブロモ−4−クロロフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−4−クロロアニリン(1.0当量)のテトラヒド
ロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応物
を0℃で15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液を加
えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N HCl
水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を、酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、
ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン
中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0452】
20
工程2:4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニル−カルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−4−クロロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程1から)(1.
0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1
,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5
当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に加
熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライトで濾
過して、濾液を真空中で濃縮した。粗混合物を、ヘキサン中0−10%酢酸エチルを用い
てCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフ
30
ィーに付して精製し、4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−
ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0453】
工程3:9−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニル−カルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1.0当量)およ
び3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テ
トラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カ
リウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に
冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二相を分離
40
し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブライン
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中0−
50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、次いで、ジクロロメタン中0−5%メタノ
ールを用いて再精製し、固体を得た。1H NMR(アセトンd−6):δ9.08(d
,1H),8.96(d,1H),8.45(s,1H),7.86−7.89(dd,
1H),7.60(d,1H),7.54(d,1H),6.78(br,2H)。LR
MS[M+H]=230.1
【0454】
実施例4
50
(154)
JP 5380465 B2 2014.1.8
8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化48】
工程1:2−ブロモ−5−クロロフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−5−クロロアニリン(1.0当量)のテトラヒド
ロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応物
10
を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液を
加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N HC
l水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、
ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン
中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0455】
工程2:5−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニル−カルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−5−クロロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程1から)(1.
20
0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1
,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5
当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に加
熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライトで濾
過して、濾液を真空中で濃縮した。粗混合物を、ヘキサン中0−5%酢酸エチルを用いて
COMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィ
ーに付して精製し、5−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジ
オキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0456】
30
工程3:8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニル−カルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1.0当量)およ
び3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テ
トラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カ
リウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に
冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二相を分離
し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブライン
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、ジクロロメタン
中0−5%メタノールを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、半純粋固体を得、次いで、ヘキサン中
熱10%酢酸エチル中で攪拌し、濾過し、乾燥して、純粋固体を得た。1H NMR(ア
セトンd−6):δ9.03(d,1H),8.93(d,1H),8.46(d,1H
),7.85−7.88(dd,1H),7.57(s,1H),7.32(d,1H)
,6.94(br,2H)。LRMS[M+H]=230.1
【0457】
実施例5
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
40
(155)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化49】
工程1:2−ブロモ−5−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−5−メチルアラニン(1.0当量)のテトラヒド
ロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応物
を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液を
10
加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N HC
l水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を、酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を
、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサ
ン中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO
)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0458】
工程2:5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−5−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程1から)(1.
0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−bi(
20
1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.
5当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に
加熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を、常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライト
で濾過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−8%エーテルを用いて
COMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィ
ーに付して精製し、5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジ
オキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0459】
工程3:8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
30
5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1.0当量)および
3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テト
ラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カリ
ウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷
却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールで希釈した。二相を分離し、水層を
ジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、
無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、トルエン中0−40%酢酸
エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュク
ロマトグラフィーに付して精製し、純粋固体を得た。1H NMR(アセトンd−6):
δ8.98(d,1H),8.87(d,1H),8.32(d,1H),7.79−7
.82(dd,1H),7.42(s,1H),7.18(d,1H),6.6(br,
2H),2.45(s,3H)。LRMS[M+H]=210.1
【0460】
実施例6
9−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
40
(156)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化50】
工程1:2−ブロモ−4−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−4−メチルアラニン(1.0当量)のテトラヒド
ロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応物
を0℃で15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液を加
10
えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N HCl
水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を、酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、
ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン
中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0461】
工程2:4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−4−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程1から)(1.
0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1
20
,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5
当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に加
熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライトで濾
過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−8%エーテルを用いてCO
MBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに
付して精製し、4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0462】
工程3:9−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
30
4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1.0当量)および
3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テト
ラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カリ
ウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷
却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二相を分離し
、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで
洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、ジクロロメタン中
0−5%メタノールを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)の
フラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、半純粋固体を得、次いで、熱酢酸エチル
中で攪拌し、濾過し、乾燥して、純粋固体を得た。1H NMR(アセトンd−6):δ
9.02(d,1H),8.89(d,1H),8.25(s,1H),7.80−7.
84(dd,1H),7.52(d,1H),7.40(d,1H),6.5(br,2
H),2.48(s,3H)。LRMS[M+H]=210.2
【0463】
実施例7
10−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
40
(157)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化51】
工程1:2−ブロモ−3−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−3−メチルアラニン(1.0当量)のテトラヒド
ロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応物
を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液を
10
加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N HC
l水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、
ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン
中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0464】
工程2:3−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−3−メチルフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程1から)(1.
0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1
20
,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5
当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に加
熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を、常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライトで
濾過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−10%エーテルを用いて
COMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィ
ーに付して精製し、3−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジ
オキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0465】
工程3:10−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
30
3−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1.0当量)および
3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テト
ラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カリ
ウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷
却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二相を分離し
、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで
洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、トルエン中0−4
0%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラ
ッシュクロマトグラフィーに付して精製し、半純粋固体を得、次いで、ヘキサン中10%
熱酢酸エチル中で攪拌し、濾過し、乾燥して、純粋固体を得た。1H NMR(アセトン
d−6):δ9.22(d,1H),8.90(d,1H),7.82−7.85(dd
,1H),7.54(d,1H),7.45(t,1H),7.19(d,1H),6.
6(br,2H),2.98(s,3H)。LRMS[M+H]=210.2。
【0466】
実施例8
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸エチル
40
(158)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化52】
工程1:3−ブロモ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)安息香酸エチル
N2雰囲気下0℃にて、4−アミノ−3−ブロモ安息香酸塩(1.0当量)のテトラヒ
ドロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応
10
物を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液
を加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N H
Cl水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を
、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサ
ン中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO
)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0467】
工程2:4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4,4,5,5−テトラ
メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸エチル
3−ブロモ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)安息香酸エチル(工程1か
20
ら)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2
’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(
ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウ
ム(4.5当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を1
00℃に加熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を、常温に冷却し、エーテルで希釈し、
セライトで濾過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−10%エーテ
ルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマ
トグラフィーに付して精製し、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4
,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸エチ
ルを得た。
30
【0468】
工程3:5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸エチル
4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4,4,5,5−テトラメチル
−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸エチル(工程2から)(1.0当
量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン/エタノール(10
:1、0.23M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5
mol%)および無水炭酸カリウム(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し
、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水
で希釈した。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物
40
質を、トルエン中0−40%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シス
テム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、半純粋固体を得、次
いで、ヘキサン中熱10%酢酸エチル中で攪拌し、濾過し、乾燥して、純粋固体を得た。
1
H NMR(アセトンd−6):δ9.11(d,1H),9.05(s,1H),8
.95(d,1H),8.14(d,1H),7.89−7.92(dd,1H),7.
63(d,1H),4.38(q,2H),1.40(t,3H)。LRMS[M+H]
=268.2。
【0469】
実施例9
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸
50
(159)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化53】
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸エチル(実施例8)
(1.0当量)を、エタノール(0.12M)中で1N NaOH(2.0当量)と合し
た。反応物を80℃に加熱し、36時間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を水中
で懸濁し、pHを5%クエン酸水性溶液を用いて中性に調整した。懸濁液を遠心分離して
10
(2500rpm、5分)、上清を除去した。得られた固体を、ボルテックスして水中で
再懸濁し、遠心分離して(2500rpm、5分)、上清を除去した。熱メタノール、熱
酢酸エチル、およびエーテルでの再懸濁、遠心分離、および上清の除去の工程を繰り返し
て、純粋固体を得た。1H NMR(DMSO):δ12.86(s,1H),9.15
(d,1H),9.00(s,1H),8.97(d,1H),8.07(d,1H),
7.88−7.91(dd,1H),7.56−7.59(m,3H)。LRMS[M+
H]=240.1
【0470】
実施例10
8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
20
【化54】
工程1:2−ブロモ−5−メトキシアニリン
1−ブロモ−4−メトキシ−2−ニトロベンゼン(1.0当量)、鉄粉(3.0当量)
、および濃HCl(1.04当量)の溶液を、エタノール(0.64M)中で一緒に合し
、加熱還流した。反応物を24時間攪拌し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣を、酢酸エ
30
チルおよび飽和水性塩化アンモニウム溶液で希釈した。水層を酢酸エチルで3回抽出し、
合した有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した
。粗物質を、ヘキサン中0−15%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標
)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、油として生成
物を得た。
【0471】
工程2:2−ブロモ−5−メトキシフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−5−メトキシアニリン(1.0当量)(工程1か
ら)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を
滴下した。反応物を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒド
40
ロフラン中溶液を加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣
を0.1N HCl水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を、酢酸エチルで2回抽出した
。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。
粗物質を、ヘキサン中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シ
ステム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生
成物を得た。
【0472】
工程3:5−メトキシ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボ
ロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−5−メトキシフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1
50
(160)
JP 5380465 B2 2014.1.8
.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(
1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.
5当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に
加熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライトで
濾過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−15%エーテルを用いて
COMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィ
ーに付して精製し、5−メトキシ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−
ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0473】
10
工程4:8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−メトキシ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程3から)(1.0当量)およ
び3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン/エタノール(10:1、0
.23M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%
)および無水炭酸カリウム(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪
拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈し
た。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機
層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、
ジクロロメタン中0−5%メタノールを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システ
20
ム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、半純粋固体を得、次い
で、酢酸エチル中で再結晶し、濾過し、乾燥して、純粋固体を得た。1H NMR(アセ
トンd−6):δ8.91(d,1H),8.82(d,1H),8.33(d,1H)
,7.76−7.79(dd,1H),7.07(s,1H),6.96(d,1H),
6.6(br,2H),3.90(s,3H)。LRMS[M+H]=226.1
【0474】
実施例11
7−フロオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化55】
30
工程1:2−フルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−フルオロアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(
0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応物を0℃にて
15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反
応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N HCl水性溶液
でクエンチした。水性懸濁液を、酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブライン
40
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−5
%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッ
シュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0475】
工程2:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フルオロフェニルボロン酸
N2雰囲気下−78℃にて、2−フルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工
程1から)(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.25M)中溶液に、1.7M t
ert−ブチルリチウム(2.4当量)を滴下した。反応物を2時間かけて徐々に−40
℃に昇温し、ニートなボロン酸トリメチル(3.8当量)を加えた。反応物を30分かけ
て室温に昇温した。1N NaOHの水性溶液を反応物に徐々に加え、15分間攪拌した
50
(161)
JP 5380465 B2 2014.1.8
。混合物を酢酸エチルに注ぎ、3N HClで酸性化して、固体を溶解した。水層を酢酸
エチルで2回抽出し、合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、
真空中で濃縮した。得られた固体を1:1 エーテル/ヘキサン中で攪拌し、濾過して、
乾燥した。固体をさらに生成することなく次の工程に進めた。
【0476】
工程3:7−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フルオロフェニルボロン酸(工程
2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン
(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mo
l%)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加
10
熱し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよ
び水で希釈した。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した
。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。
後処理後、粗生成物を、熱トルエン中で懸濁し、遠心分離して(2500rpm、5分)
、上清を除去した。熱酢酸エチル、エーテル、およびヘキサンでの懸濁、遠心分離、およ
び上清の除去の工程を繰り返して、純粋固体を得た。1H NMR(アセトンd−6):
δ9.04(d,1H),8.96(d,1H),8.27(d,1H),7.86−7
.90(dd,1H),7.28−7.34(m,2H),6.9(br,2H)。LR
MS[M+H]=214.1
【0477】
20
実施例12
8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化56】
工程1:2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)アニリン
30
1−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−2−ニトロベンゼン(1.0当量)、鉄粉(
3.0当量)、および濃HCl(1.04当量)の溶液をエタノール(0.64M)中で
一緒に合し、加熱還流した。反応物を24時間攪拌し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣
を酢酸エチルおよび飽和水性塩化アンモニウム溶液で希釈した。水層を酢酸エチルで3回
抽出し、合した有機層を水、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃
縮した。粗物質を1:1 ヘキサン/エーテル中でトリチュレートして精製し、淡黄色固
体を得た。
【0478】
工程2:2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)アニリン(工程1から
40
)(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2
.5当量)を滴下した。反応物を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチル
のテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、
得られた残渣を0.1N HCl水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を酢酸エチルで2
回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で
濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登
録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、2−ブ
ロモ−5−(メチルスルホニル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0479】
工程3:5−(メチルスルホニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2
50
(162)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程
2から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2
,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナト
リウム(4.5当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物
を100℃に加熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を常温に冷却し、エーテルで希釈し
、セライトで濾過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−50%酢酸
エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュク
ロマトグラフィーに付して精製し、固体を得、次いで、10%エーテル/ヘキサン中でト
10
リチュレートして、白色固体として5−(メチルスルホニル)−2−(4,4,5,5−
テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸ter
t−ブチルを得た。
【0480】
工程4:8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−(メチルスルホニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオ
キサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程3から)(1.
0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.24M)
中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2
N水性炭酸カリウム溶液(4.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌
20
した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した
。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層
を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ジク
ロロメタン中0−5%メタノールを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(
ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得、次いで、1:1
ヘキサン/酢酸エチル中でトリチュレートして、8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトンd−6):δ9
.16(d,1H),9.03(d,1H),8.71(d,1H),8.11(s,1
H),7.93−7.96(dd,1H),7.81(d,1H),7.0(br,2H
),3.19(s,3H)。LRMS[M+H]=274.1
30
【0481】
実施例13
8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化57】
工程1:2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバミン酸tert−ブチ
40
ル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(1.0当
量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を
滴下した。反応物を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒド
ロフラン中溶液を加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣
を、0.1N HCl水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を、酢酸エチルで2回抽出し
た。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した
。粗物質を、ヘキサン中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)
システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として
生成物を得た。
50
(163)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0482】
工程2:2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イ
ル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工
程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−
2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−
ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナ
トリウム(4.5当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応
物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を常温に冷却し、エーテルで希釈
し、セライトで濾過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−10%エ
10
ーテルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュク
ロマトグラフィーに付して精製し、不純生成物を得、さらに精製することなく次の工程に
進めた。
【0483】
工程3:8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−
5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1
.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.24M
)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および
2N水性炭酸カリウム溶液(4.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪
20
拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈し
た。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機
層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮した。粗生成物を、ト
ルエン中0−40%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(I
SCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得、次いで、ヘキサン
中10%酢酸エチル中でトリチュレートして、8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトンd−6):δ9.
13(d,1H),9.00(d,1H),8.67(d,1H),7.91−7.94
(dd,1H),7.86(s,1H),7.58(d,1H),6.9(br,2H)
。LRMS[M+H]=264.1
30
【0484】
実施例14
8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化58】
工程1:2−ブロモ−5−フルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチル
40
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−5−フルオロアニリン(1.0当量)のテトラヒ
ドロフラン(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した。反応
物を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのテトラヒドロフラン中溶液
を加えた。反応物を一晩室温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N H
Cl水性溶液でクエンチした。水性懸濁液を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を
、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサ
ン中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO
)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色油として生成物を得た。
【0485】
工程2:5−フルオロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボ
50
(164)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−5−フルオロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程1から)(1
.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(
1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.
5当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に
加熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を常温に冷却し、エーテルに希釈し、セライトで
濾過して、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−5%エーテルを用いてC
OMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィー
に付して精製し、黄色固体として生成物を得た。
10
【0486】
工程3:8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−フルオロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(工程2から)(1.0当量)およ
び3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.24M)中溶液を、テ
トラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カ
リウム溶液(4.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に
冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二相を分離
し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブライン
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、トルエン中0−
20
40%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得、ヘキサン中10%酢酸エチル中
でトリチュレートして、8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
を得た。1H NMR(アセトンd−6):δ9.00(d,1H),8.90(d,1
H),8.46−8.50(dd,1H),7.83−7.87(dd,1H),7.2
6(d,1H),7.15(t,1H),6.9(br,2H)。LRMS[M+H]=
214.1
【0487】
実施例15
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3(4H)−オン
【化59】
30
工程1:3−ブロモ−2−シアノピリジン 1−オキシド
3−ブロモピコリノニトリル(1.0当量)のクロロホルム(0.3M)中溶液に、7
7%メタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)(1.8当量)を加え、60℃にて2日間加
熱した。室温に冷却した後、Ca(OH)2(2.5当量)を加え、得られた沈殿物を3
40
0分間攪拌した。沈殿物を濾過し、ジクロロメタン中5%メタノールで洗浄した。濾液を
飽和水性NaHCO3溶液で洗浄した。水層を、ジクロロメタン中3%メタノールで複数
回抽出した。合した有機層を無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を
、熱ヘキサン/酢酸エチル(1:1)中で攪拌し、濾過し、乾燥して、白色固体として所
望の生成物を得た。
【0488】
工程2:3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル
3−ブロモ−2−シアノピリジン 1−オキシド(工程1から)の酢酸無水物(0.5
M)中溶液を、150℃にて24時間加熱した。反応物を室温に冷却し、溶媒を真空中で
除去した。残渣を、ヘキサン中0−90%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登
50
(165)
JP 5380465 B2 2014.1.8
録商標)システム(ISCO)に付して精製し、O−酢酸塩を得、室温にて2時間2N NaOH/メタノール(1:1、0.2M)中で加水分解した。得られた混合物を水で希
釈し、5%クエン酸で酸性化した。淡黄色沈殿物を濾過し、9:1 ヘキサン/酢酸エチ
ルおよびエーテルで洗浄して、3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2
−カルボニトリルを得た。
【0489】
工程3:3−ブロモ−6−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピコリノニトリル
3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(工程2か
ら)(1.0当量)、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(TBSCl)(1.8
当量)、およびイミダゾール(2.5当量)のDMF(0.2M)中溶液を、60℃に加
10
熱し、一晩攪拌した。反応混合物を水で希釈し、エーテルで抽出した。合した有機層を、
無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0−20%酢酸エチ
ルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、3
−ブロモ−6−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピコリノニトリルを得た。
【0490】
工程4:3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−ブロモ−6−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピコリノニトリル(工程3
から)(1.0当量)のトルエン/エタノール(10:1、0.2M)中溶液を、テトラ
20
キス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カリウ
ム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷却
した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。二相を分離し、
水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗
浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−50%
酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシ
ュクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得た。
【0491】
工程5:5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3(4H)−オン
3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
30
−5−アミン(工程4から)(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.05M)中溶液
に、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF)(1.0当量)および酢酸(1
.0当量)を加えた。反応物を15分間攪拌し、次いで、真空中で濃縮した。粗残渣を水
中で懸濁し、飽和水性NaHCO3溶液を加えてpH7に中和した。固体を濾過し、アセ
トンで洗浄し、乾燥して、5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3(4H)
−オンを得た。1H NMR(DMSOd−6):δ8.59(d,1H),8.20(
d,1H),7.49(d,1H),7.37−7.41(dd,1H),7.23−7
.27(dd,1H),6.88(br,2H),6.79(d,1H)。LRMS[M
+H]=212.1
【0492】
40
実施例16
3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化60】
工程1:3−ブロモ−6−メトキシピコリノニトリル
3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(実施例1
50
(166)
JP 5380465 B2 2014.1.8
5/工程2から)(1.0当量)、炭酸銀(1.3当量)、およびヨードメタン(1.2
当量)のトルエン(0.2M)中溶液を、室温にて一晩暗所で攪拌した。溶媒を真空中で
濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLAS
H(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、3−ブロモ−6−メトキシピコリ
ノニトリルを得た。
【0493】
工程2:3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−ブロモ−6−メトキシピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)のトルエン(
0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol
10
%)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱
し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび
水で希釈した。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。
合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗
生成物を、ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)
システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として
3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(
アセトンd−6):δ8.91(d,1H),8.34(d,1H),7.63(d,1
H),7.51−7.53(dd,1H),7.27−7.33(m,2H),6.65
(br,2H),4.11(s,3H)。LRMS[M+H]=226.1
20
【0494】
実施例17
3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化61】
工程1:3−ブロモ−6−ブトキシピコリノニトリル
30
3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(実施例1
5/工程2から)(1.0当量)、炭酸カリウム(1.3当量)、および1−ヨードブタ
ン(1.2当量)のアセトン(0.3M)中溶液を、70℃にて一晩攪拌した。溶媒を真
空中で濃縮し、得られた残渣を水および酢酸エチルで溶解した。水層を酢酸エチルで3回
抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃
縮した。粗生成物を、ヘキサン中0−30%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(
登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、無色固体を得た。
【0495】
工程2:3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
40
3−ブロモ−6−ブトキシピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)のトルエン(
0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol
%)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱
し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび
水で希釈した。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。
合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗
生成物を、メタノール中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)
システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として
3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(
アセトンd−6):δ8.91(d,1H),8.34(d,1H),7.61(d,1
50
(167)
JP 5380465 B2 2014.1.8
H),7.48−7.52(dd,1H),7.27−7.33(m,2H),6.51
(br,2H),6.55(t,2H),1.81−1.88(m,2H),1.50−
1.59(m,2H),1.00(t,3H)。LRMS[M+H]=268.1
【0496】
実施例18
3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化62】
10
工程1:6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリル
3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(実施例1
5/工程2から)(1.0当量)、炭酸銀(1.3当量)、および臭化ベンジル(1.2
当量)のトルエン(0.16M)中溶液を、50℃にて一晩暗所で攪拌した。溶媒を真空
中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0−20%酢酸エチルを用いてCOMBIFL
ASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、6−(ベンジルオキシ)−3
−ブロモピコリノニトリルを得た。
【0497】
20
工程2:3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)の
トルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム
(5mol%)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を10
0℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノ
ールおよび水で希釈した。二相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回
抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃
縮した。粗生成物を、ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(
登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色
30
固体として3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを
得た。1H NMR(アセトンd−6):δ8.95(d,1H),8.35(d,1H
),7.58−7.63(m,2H),7.49−7.53(dd,1H),7.30−
7.44(m,5H),6.61(br,2H),5.64(s,2H)。LRMS[M
+H]=302.1
【0498】
実施例19
3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化63】
40
工程1:5−ブロモ−2−メチルピリジン 1−オキシド
5−ブロモ−2−メチルピリジン(1.0当量)のクロロホルム(0.38M)中溶液
に、77%メタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)(4.0当量)を加え、60℃にて2
0時間加熱した。室温に冷却した後、Ca(OH)2(5.3当量)を加え、得られた沈
殿物を30分間攪拌した。沈殿物を濾過し、3:1 CHCl3/メタノールで洗浄した
。濾液を真空中で濃縮して、固体を得、ヘキサン中30%酢酸エチル中で攪拌し、濾過し
て、所望のN−オキシドを得た。濾液を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0−100%
50
(168)
JP 5380465 B2 2014.1.8
酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精
製し、より多量の所望のN−オキシドを得た。2つのバッチを合し、次の工程に進めた。
【0499】
工程2:3−ブロモ−6−メチルピコリノニトリル
5−ブロモ−2−メチルピリジン 1−オキシド(工程1から)(1.0当量)のアセ
トニトリル(0.2M)中溶液に、シアン化トリメチルシリル(TMSCN)(4.0当
量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃にて一晩加熱し
た。室温に冷却した後、溶媒を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0−50%酢酸エチル
を用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、3−
ブロモ−6−メチルピコリノニトリルを得た。
10
【0500】
工程3:3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−ブロモ−6−メチルピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量)のトルエン(0
.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%
)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し
、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水
で希釈した。二相に分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生
成物を、ヘキサン中0−70%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シ
20
ステム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として3
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(メタ
ノールd−4):δ8.85(d,1H),8.38(d,1H),7.72(d,1H
),7.53−7.61(m,2H),7.34−7.38(dd,1H),2.76(
s,3H)。LRMS[M+H]=210.1
【0501】
実施例20
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化64】
30
工程1:5−ブロモ−2−クロロピリジン 1−オキシド
5−ブロモ−2−クロロピリジン(1.0当量)のクロロホルム(0.38M)中溶液
に、77%メタ−過安息香酸(mCPBA)(4.0当量)を加え、60℃にて20時間
加熱した。室温に冷却した後、Ca(OH)2(5.3当量)を加え、得られた沈殿物を
30分間攪拌した。沈殿物を濾過し、3:1 CHCl3/メタノールで洗浄した。濾液
を真空中で濃縮して、固体を得、ヘキサン中30%酢酸エチル中で攪拌し、濾過して、所
40
望のN−オキシドを得た。濾液を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0−100%酢酸エ
チルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、
より多量の所望のN−オキシドを得た。2つのバッチを合し、次の工程に進めた。
【0502】
工程2:3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリル
5−ブロモ−2−クロロピリジン 1−オキシド(工程1から)(1.0当量)のアセ
トニトリル(0.2M)中溶液に、シアン化トリメチルシリル(TMSCN)(4.0当
量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃にて一晩加熱し
た。室温に冷却した後、溶媒を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0−40%酢酸エチル
を用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、3−
50
(169)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ブロモ−6−クロロピコリノニトリルを得た。
【0503】
工程3:3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量)のトルエン(0
.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%
)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し
、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールで希釈し
た。二相に分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有機
層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、
10
ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(
ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得、次いで、ヘキサ
ン中10%酢酸エチル中でトリチュレートして、3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトンd−6):δ9.10(d,1H
),8.45(d,1H),7.89(d,1H),7.58−7.65(m,2H),
7.35−7.39(dd,1H),6.67(br,2H)。LRMS[M+H]=2
30.1
【0504】
実施例21
N3,N3−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン
【化65】
20
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例20)(1.0
当量)の溶液を、40%水性ジメチルアミン(0.26M)に溶解し、100℃にて30
分間マイクロ波反応器中で加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0
−90%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に
3
付して精製し、N
30
,N
3
−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジ
1
アミンを得た。
H NMR(メタノールd−4):δ8.63(d,1H),8.20
(d,1H),7.55(d,1H),7.41−7.45(dd,1H),7.29−
7.33(dd,1H),7.27(d,1H),3.26(s,6H)。LRMS[M
+H]=239.1
【0505】
実施例22
N3−ブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン
【化66】
40
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例20)(1.0
当量)の溶液をn−ブチルアミン(0.1M)に溶解し、110℃にて一晩加熱した。反
応混合物を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0−90%酢酸エチルを用いてCOMBI
FLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、N3−ブチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミンを得た。1H NMR(メタノールd−4
):δ8.42(d,1H),8.13(d,1H),7.53(d,1H),7.38
50
(170)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−7.42(dd,1H),7.25−7.29(dd,1H),6.96(d,1H)
,3.48(t,2H),1.63−1.71(m,2H),1.43−1.52(m,
2H),0.99(t,3H)。LRMS[M+H]=267.2
【0506】
実施例23
3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化67】
10
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例20)(1.0
当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(
1.2当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、お
よび2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(4:1、0.1
M)中溶液を、100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物を酢酸エチ
ルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合した有機層
を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキ
サン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(IS
20
CO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得、次いで、ヘキサン中
10%酢酸エチル中でトリチュレートして、3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトンd−6):δ8.99(d,1H),
8.42(d,1H),8.01(d,1H),7.53−7.62(m,2H),7.
30−7.35(dd,1H),7.03−7.10(dd,1H),6.77(br,
2H),6.56(d,1H),5.66(d,1H)。LRMS[M+H]=222.
1
【0507】
実施例24
3−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
30
【化68】
3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例23)の酢酸エ
チル/エタノール(1:1、0.07M)中溶液に、10重量%炭素担体パラジウム(0
.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入し、反応物を一晩攪拌した。混合物を、
ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、白色
1
固体として3−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
H NMR(アセトンd−6):δ8.93(d,1H),8.41(d,1H),7.76
(d,1H),7.61(d,1H),7.51−7.55(dd,1H),7.30−
7.34(dd,1H),6.55(br,2H),6.03(q,2H),1.41(
t,3H)。LRMS[M+H]=224.1
【0508】
実施例25
3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
40
(171)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化69】
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例20)(1.0
当量)、フッ化カリウム(3.0当量)、および18−クラウン−6(0.2当量)のN
−メチルピロリドン(NMP)(0.4M)中溶液を、210℃にて80分間マイクロ波
反応器中で加熱した。室温に冷却した後、粗反応混合物を水中10−50%アセトニトリ
10
ルを用いてHPLCに付して精製し、3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミンを得た。1H NMR(アセトンd−6):δ11.40(br,2H),
9.38−9.42(dd,1H),8.60(d,1H),7.89−7.92(dd
,1H),7.81−7.83(m,2H),7.59−7.66(m,1H)。LRM
S[M+H]=214.1
【0509】
実施例26
2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化70】
20
工程1:3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド オキシム
3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド(1.0当量)、塩酸ヒ
ドロキシルアミン(5.0当量)、およびピリジン(4.0当量)のエタノール中溶液を
、95℃に加熱し、1時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈
した。有機層を、ブライン、水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して、
固体を得、さらに精製することなく次の工程に進めた。
30
【0510】
工程2:3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド オキシム(1.0当量
)およびバージェス試薬(1.5当量)のテトラヒドロフラン(0.5M)中溶液を、6
5℃に加熱し、1時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した
。有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して、固体
を得、さらに精製することなく次の工程に進めた。
【0511】
工程3:2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
40
3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量
)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジ
ウム(5mol%)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を
100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メ
タノールで希釈した。二相に分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出
した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮し
た。粗生成物を、ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録
商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、2−(ト
リフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H N
MR(アセトンd−6):δ9.44(s,1H),9.20(s,1H),8.65−
50
(172)
JP 5380465 B2 2014.1.8
8.63(d,1H),7.70−7.61(m,2H),7.44−7.36(m,1
H),6.84(br,2H)。LRMS[M+H]=264.2
【0512】
実施例27
2−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化71】
10
工程1:3−クロロ−5−メトキシピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)のジメチルホルムアミド(DMF)
(0.5M)中溶液に、ナトリウムメトキシド(1.5当量)を加え、75℃に加熱した
。14時間攪拌した後、反応物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を飽和水性Na
HCO3で3回、水で2回抽出し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗残
渣を、ヘキサン中15%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム
(ISCO)に付して精製し、2種のメトキシ位置異性体、その1つが所望の生成物であ
った混合物を得た。混合物をさらに精製することなく次の工程に進めた。
【0513】
20
工程2:2−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−クロロ−5−メトキシピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)のトルエン(
0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol
%)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱
し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノールで希釈
した。二相に分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合した有
機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を
、ヘキサン中50−100%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シス
テム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、2−メトキシベンゾ
30
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
【0514】
実施例28
2−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化72】
40
工程1:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン
5−ブロモピリジン−3−オール(1.0当量)、臭化ベンジル(1.2当量)、およ
び炭酸銀(1.3当量)のトルエン(0.1M)中溶液を、50℃に加熱し、18時間攪
拌した。室温に冷却した後、反応混合物を、酢酸エチルで溶出しながら濾過した。濾液を
真空中で残渣に濃縮し、ヘキサン中20%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登
録商標)システム(ISCO)に付して精製し、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピ
リジンを得た。
【0515】
工程2:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン 1−オキシド
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン(工程1から)(1.0当量)およびメタ
50
(173)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−クロロ過安息香酸(mCPBA)(4.0当量)のジクロロメタン(0.1M)中溶液
を、室温にて18時間攪拌した。反応物を飽和水性NaHCO3溶液でクエンチし、ジク
ロロメタンで3回抽出した。合した有機層を、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮
した。粗残渣を、ヘキサン中0−100%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登
録商標)システム(ISCO)に付して精製し、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピ
リジン 1−オキシドを得た。
【0516】
工程3:5−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリル
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン 1−オキシド(工程2から)(1.0
当量)のアセトニトリル(0.2M)中溶液に、シアン化トリメチルシリル(TMSCN
10
)(4.0当量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃に
て一晩加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0−40
%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して
精製し、2種のベンゾキシ異性体、その1つが所望の生成物であった混合物を得た。混合
物をさらに精製することなく次の工程に進めた。
【0517】
工程4:2−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
5−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリル(工程3から)(1.0当量)の
トルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム
20
(5mol%)および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を10
0℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をジクロロメタン中2%メタノ
ールで希釈した。二相に分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した
。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。
粗生成物を、ヘキサン中50−100%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録
商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、2−(ベ
ンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR
(アセトンd−6):δ8.36(s,1H),7.86(s,1H),7.59−7.
56(d,2H),7.46−7.42(dd,2H),7.40−7.37(d,1H
),7.20−7.15(dd,1H),7.12−7.09(d,1H),6.88−
30
6.86(d,1H),6.77−6.73(dd,1H),5.51(s,2H),4
.74(br,2H)。LRMS[M+H]=302.3。
【0518】
実施例29
2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化73】
40
工程1:3−クロロ−5−ビニルピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−
2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル
−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶液(3.4
当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を、95℃にて一晩攪拌し
た。常温に冷却した後、反応物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を
酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥
して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMB
50
(174)
JP 5380465 B2 2014.1.8
IFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付し
て精製し、白色固体を得た。
【0519】
工程2:2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−クロロ−5−ビニルピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テトラキス(
トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭酸ナトリウム
溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を、100℃
にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をメタノールで希釈した。不溶性固体を濾
去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エ
10
チルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロ
マトグラフィーに付して精製し、黄色固体として2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミンを得た。1H NMR(メタノール−d4−CDCl3):δ8.
87(d,1H),8.69(d,1H),8.28(d,1H),7.49−7.58
(m,2H),7.32(dt,1H),6.90(dd,1H),6.09(d,1H
),5.54(d,1H)。LRMS[M+H]=222.1。
【0520】
実施例30
2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化74】
20
2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例29)の酢酸エ
チル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%炭素担体パラジウム(0
.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入し、反応物を3時間攪拌した。混合物を
、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、ヘ
キサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(I
30
SCO)に付して精製し、固体として2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミンを得た。1H NMR(メタノール−d4):δ8.78−8.81(m,2
H),8.45(d,1H),7.55−7.63(m,2H),7.35−7.40(
m,1H),2.97(q,2H),1.43(t,2H)。LRMS[M+H]=22
4.1。
【0521】
実施例31
2−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化75】
40
工程1:3−クロロ−5−フェニルピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−
2−フェニル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニ
ル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶液(3.
4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を、100℃にて2時間
、次いで、80℃にて4時間攪拌した。常温に冷却した後、反応物を酢酸エチルおよび水
50
(175)
JP 5380465 B2 2014.1.8
で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブライ
ンで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−
80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体を得た。
【0522】
工程2:2−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−クロロ−5−フェニルピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テトラキス
(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭酸ナトリウ
ム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を、100
10
℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をメタノールで希釈した。不溶性固
体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗生成物を、ヘキサン中0−80
%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッ
シュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として2−フェニルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(dmso−d6):δ9.13
(d,1H),9.03(d,1H),8.56(d,1H),7.98(d,2H),
7.43−7.56(m,5H),7.27(m,1H),7.13(bs,2H)。L
RMS[M+H]=272.2。
【0523】
実施例32
20
(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化76】
工程1:(E)−3−クロロ−5−スチリルピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、(E)−4,4,5,5−テトラ
メチル−2−スチリル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(ト
30
リフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶
液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を、100℃に
て2時間、次いで、80℃にて4時間攪拌した。常温に冷却した後、反応物を酢酸エチル
および水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を
、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、ヘキ
サン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(IS
CO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体を得た。
【0524】
工程2:(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
40
(E)−3−クロロ−5−スチリルピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テ
トラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭酸
ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を
、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をメタノールで希釈した。不溶
性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗生成物を、ヘキサン中0−
80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、褐色固体として(E)−2−スチリルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(dmso−d6)
:δ9.22(d,1H),9.06(d,1H),8.51(d,1H),7.78(
d,1H),7.66(d,2H),7.46−7.56(m,3H),7.70(t,
50
(176)
JP 5380465 B2 2014.1.8
2H),7.26−7.32(m,2H),7.08(bs,2H)。LRMS[M+H
]=298.2。
【0525】
実施例33
2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化77】
10
(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例32
)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%炭素担体パラ
ジウム(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入し、反応物を3時間攪拌した
。混合物を、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッドで濾過した。濾液を真空中で
濃縮し、粗生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(
登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色
固体として2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1
H NMR(CDCl3):δ8.54(d,1H),8.32(d,1H),8.10
(dd,1H),7.63(dd,1H),7.51(m,1H),7.03−7.32
20
(m,6H),6.16(bs,2H),3.11(t,2H),2.97(t,2H)
。LRMS[M+H]=300.1。
【0526】
実施例34
(E)−2−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン
【化78】
30
工程1:(E)−3−クロロ−5−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ピコリノニトリ
ル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、(E)−2−(3−メトキシプロ
パ−1−エニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1
.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、およ
び2N水性炭酸ナトリウム溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.0
4M)中溶液を、100℃にて2時間、次いで、80℃にて4時間攪拌した。常温に冷却
した後、反応物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2
40
回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で
濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH
(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白
色固体として(E)−3−クロロ−5−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ピコリノニ
トリルを得た。
【0527】
工程2:(E)−2−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
(E)−3−クロロ−5−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ピコリノニトリル(工程
50
(177)
JP 5380465 B2 2014.1.8
1から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mo
l%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2
:1、0.03M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物を
メタノールで希釈した。不溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。
粗生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標
)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体とし
て(E)−2−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミンを得た。1H NMR(dmso−d6):δ9.24(d,1H),9
.18(d,1H),8.54(d,1H),7.52−7.58(m,2H),7.3
1(m,1H),7.11(bs,2H),6.86−7.00(m,2H),4.18
10
(d,2H),3.36(s,3H)。LRMS[M+H]=266.2。
【0528】
実施例35
2−(3−メトキシプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化79】
20
(E)−2−(3−メトキシプロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン(実施例34)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液
に、10重量%炭素担体パラジウム(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入
し、反応物を3時間攪拌した。混合物を、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッド
で濾過した。濾液を真空中で濃縮し、粗生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用
いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラ
フィーに付して精製し、白色固体として2−(3−メトキシプロピル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(CDCl3):δ8.64(d
,1H),8.46(d,1H),8.19(d,1H),7.66(d,1H),7.
53(m,1H),7.31(m,1H),6.56(bs,2H),3.37(t,2
30
H),3.31(s,3H),2.91(t,2H),1.93−2.00(m,2H)
。LRMS[M+H]=268.1。
【0529】
実施例36
2−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化80】
40
工程1:3−クロロ−5−(プロパ−1−エン−2−イル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−
2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、
テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭
酸ナトリウム溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液
を、100℃にて2時間、次いで、80℃にて4時間攪拌した。常温に冷却した後、反応
物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。
合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗
生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)
50
(178)
JP 5380465 B2 2014.1.8
システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として
3−クロロ−5−(プロパ−1−エン−2−イル)ピコリノニトリルを得た。
【0530】
工程2:2−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−クロロ−5−(プロパ−1−エン−2−イル)ピコリノニトリル(工程1から)(1
.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、およ
び2N水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.0
3M)中溶液を100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をメタノールで希
10
釈した。不溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗生成物を、ヘ
キサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(I
SCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として2−(プロパ
−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H
NMR(dmso−d6):δ9.03(d,1H),8.96(d,1H),8.5
5(d,1H),7.47−7.53(m,2H),7.25(m,1H),7.07(
bs,2H),5.80(s,1H),5.36(s,1H),2.27(s,3H)。
LRMS[M+H]=236.2。
【0531】
実施例37
20
2−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化81】
2−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン(実施例36)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量
%炭素担体パラジウム(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入し、反応物を
30
3時間攪拌した。混合物を、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッドで濾過した。
濾液を真空中で濃縮し、粗生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMB
IFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付し
て精製し、黄色固体として2−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミンを得た。1H NMR(CDCl3):δ 8.69(d,1H),8.49(d
,1H),8.25(dd,1H),7.65(dd,1H),7.53(m,1H),
7.31(m,1H),6.02(bs,2H),3.15(septet,1H),1
.37(d,6H)。LRMS[M+H]=238.2。
【0532】
実施例38
40
1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化82】
工程1:5−ブロモ−2−クロロ−4−メチルピリジン 1−オキシド
5−ブロモ−2−クロロ−4−メチルピリジン(1.0当量)およびメタ−クロロ過安
息香酸(mCPBA)(2.5当量)のクロロホルム(0.1M)中溶液を、50℃にて
50
(179)
JP 5380465 B2 2014.1.8
一晩攪拌した。室温に冷却した後、Ca(OH)2(2.5当量)を反応混合物に加えた
。沈殿物を濾過し、ジクロロメタン中5%メタノールおよび酢酸エチルで洗浄した。濾液
を飽和水性Na2S2O3溶液および飽和水性NaHCO3溶液で洗浄した。合した有機
層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空中で淡色固体に濃縮し、さらに
精製することなく次の工程に進めた。
【0533】
工程2:3−ブロモ−6−クロロ−4−メチルピコリノニトリル
5−ブロモ−2−クロロ−4−メチルピリジン 1−オキシド(工程1から)(1.0
当量)のアセトニトリル(0.2M)中溶液に、TMSCN(4.0当量)およびトリエ
チルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃にて一晩加熱した。室温に冷却し
10
た後、溶媒を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMB
IFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、3−ブロモ−6−クロ
ロ−4−メチルピコリノニトリルを得た。
【0534】
工程3:3−クロロ−1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および
3−ブロモ−6−クロロ−4−メチルピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量)、
テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭
酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液
を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をメタノールで希釈した。不
20
溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗生成物を、ヘキサン中0
−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)の
フラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として3−クロロ−1−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(dmso−d
6):δ8.44(d,1H),7.83(s,1H),7.50−7.58(m,2H
),7.02(bs,2H),2.98(s,3H)。LRMS[M+H]=244.1
。
【0535】
工程4:1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロ−1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(工程3か
30
ら)の酢酸エチル/メタノール(1:2、0.03M)中溶液に、10重量%炭素担体パ
ラジウム(0.2当量)を加えた。反応容器を、50psiの水素圧下で一晩水素パール
装置にて振盪した。混合物を、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッドで濾過した
。濾液を真空中で濃縮し、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLAS
H(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、白色固体として1−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(CDCl3):δ8
.63(d,1H),8.44(d,1H),7.71(dd,1H),7.54(m,
1H),7.45(d,1H),7.30(m,1H),6.20(bs,2H),3.
01(s,3H)。LRMS[M+H]=210.1。
【0536】
40
実施例39
ベンゾ[c][1,8]ナフチリジン−6−アミン
【化83】
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピ
リジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル(1.0当量)および2−ブロモベンゾ
50
(180)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ニトリル(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mo
l%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2
:1、0.03M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物を
メタノールで希釈した。不溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。
粗生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標
)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体とし
てベンゾ[c][1,8]ナフチリジン−6−アミンを得た。1H NMR(メタノール
−d4):δ8.88(dd,1H),8.67−8.63(m,2H),8.30(d
,1H),7.90(dt,1H),7.74(dt,1H),7.36(dd,1H)
。LRMS[M+H]=196.1
10
【0537】
実施例40
ピリド[3,2−f][1,7]ナフチリジン−6−アミン
【化84】
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピ
20
リジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル(1.0当量)および3−ブロモピコリ
ノニトリル(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5m
ol%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(
2:1、0.03M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物
をメタノールで希釈した。不溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮し、粗残渣を得た。
粗生成物を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標
)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体とし
てピリド[3,2−f][1,7]ナフチリジン−6−アミンを得た。1H NMR(d
mso−d6):δ9.14(dd,1H),8.98(dd,1H),8.90(dd
,1H),7.93(dd,1H),7.60(bs,2H),7.30(dd,1H)
30
。LRMS[M+H]=197。
【0538】
実施例41
2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化85】
40
工程1:8−メチル−2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2から)(1.0当
量)および3−クロロ−5−ビニルピコリノニトリル(実施例29/工程1)(1.0当
量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N
水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)
中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をメタノールで希
釈した。不溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、ヘキ
サン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(IS
50
(181)
JP 5380465 B2 2014.1.8
CO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として8−メチル−2
−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
【0539】
工程2:2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
8−メチル−2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程か
ら)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%炭素担体パ
ラジウム(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入し、反応物を3時間攪拌し
た。混合物をセライトパッドで濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空中で濃縮
し、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システ
ム(ISCO)に付して精製し、オフホワイト色固体として2−エチル−8−メチルベン
10
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(CDCl3):δ
8.61(d,1H),8.42(d,1H),8.10(d,1H),7.44(s,
1H),7.12(dd,1H),6.00(bs,2H),2.84(q,2H),2
.45(s,3H),1.33(t,3H)。LRMS[M+H]=238.1。
【0540】
実施例42
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール
【化86】
20
工程1:5−クロロ−6−シアノニコチン酸エチル
5,6−ジクロロニコチン酸エチル(1当量)、シアン化亜鉛(0.75当量)および
テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0.10当量)のDMF(0.3
M)中溶液を脱気し、次いで、100℃にて3時間加熱した。溶媒を真空中で除去して、
粗残渣を得た。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLAS
H(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、
30
白色固体として5−クロロ−6−シアノニコチン酸エチルを得た。
【0541】
工程2:5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−カルボン酸
エチル
5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2から)(1.0当
量)および5−クロロ−6−シアノニコチン酸エチル(前工程から)(1.0当量)、テ
トラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭酸
ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を
、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をメタノールで希釈した。不溶
40
性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、ヘキサン中0−8
0%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラ
ッシュクロマトグラフィーに付して精製し、5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−カルボン酸エチルを得た。
【0542】
工程3:2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
氷水浴中で冷却された5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−カルボン酸エチル(前工程から)のTHF(0.2M)中攪拌溶液に、スーパーハイ
ドライド(super hydride)のTHF中1N溶液(10当量)を加えた。反
応が終了すると、反応物を1N HClでクエンチし、EtOAcで抽出した。合した有
50
(182)
JP 5380465 B2 2014.1.8
機抽出液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチ
ルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマ
トグラフィーに付して精製し、白色固体として(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノールを得た。1H NMR(CDCl3):δ
8.68(d,1H),8.52(d,1H),8.04(d,1H),7.44(s,
1H),7.12(dd,1H),6.00(bs,2H),4.90(s,2H),2
.45(s,3H)。LRMS[M+H]=240.1
【0543】
実施例43
8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化87】
10
工程1:(E)−3−クロロ−5−(プロパ−1−エニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、(E)−4,4,5,5−テトラ
メチル−2−(プロパ−1−エニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、
20
テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭
酸ナトリウム溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液
を、95℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物を酢酸エチルおよび水で希釈し
た。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄
し、無水MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、ヘキサン中
0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として(E)−3−クロロ−
5−(プロパ−1−エニル)ピコリノニトリルを得た。
【0544】
工程2:(E)−8−メチル−2−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
30
チリジン−5−アミン
5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2から)(1.0当
量)および(E)−3−クロロ−5−(プロパ−1−エニル)ピコリノニトリル(前工程
から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol
%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:
1、0.03M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応物をメ
タノールで希釈した。不溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗
物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シ
ステム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として(
40
E)−8−メチル−2−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミンを得た。
【0545】
工程3:8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
(E)−8−メチル−2−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン(前工程から)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液
に、10重量%炭素担体パラジウム(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入
し、反応物を3時間攪拌した。混合物を、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッド
で濾過した。濾液を真空中で濃縮し、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMB
IFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、オフホワイト色固体と
50
(183)
JP 5380465 B2 2014.1.8
して8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た
。1H NMR(CDCl3):δ8.59(d,1H),8.41(d,1H),8.
10(d,1H),7.43(s,1H),7.13(dd,1H),5.94(bs,
2H),2.78(t,2H),2.44(s,3H),1.75(m,2H),0.9
5(t,3H)。LRMS[M+H]=252.1
【0546】
実施例44
2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン
【化88】
10
工程1:5−((トリエチルシリル)エチニル)−1H−インドール
シンチレーションバイアルに、−ヨード−1H−インドール(1.1当量)、トリエチ
ル(エチニル)シラン(1当量)、トリエチルアミン(5当量)、および無水DMF(0
20
.2M)を加えた。吸引および窒素洗浄を3回行った。CuI(0.1当量)およびビス
(トリフェニルホスフィン)ジクロロ−パラジウム(II)(0.1当量)を加えた。バ
イアルを密封にし、60℃にて一晩加熱した。TLCのモニターにより反応が終了すると
、バイアルの含有物を、ヘキサンで予め処理されたシリカゲルカラム上に充填した。生成
物を含有するすべての溶出液を回収するまでカラムをヘキサンおよびジエチルエーテルで
洗浄した。最小限に加熱して回転式エバポレーターを用いてヘキサンおよびエーテルを慎
重に留去して、無色油として生成物5−((トリエチルシリル)エチニル)−1H−イン
ドールを得、次の工程に直接進めた。
【0547】
工程2:5−エチニル−1H−インドール
30
0℃にて冷却した5−((トリエチルシリル)エチニル)−1H−インドール(前工程
から)のTHF(0.2M)中攪拌溶液を、フッ化テトラブチルアンモニウムの溶液(0
.5当量)で滴下処理した。反応混合物は黒色に変わり、室温に昇温する前に30分間攪
拌し続けた。TLCはすべて変化したことを示した。反応物を水でクエンチし、ジエチル
エーテルで抽出した。合した有機層を、無水Na2SO4で乾燥し、最小限に加熱して回
転式エバポレーターを用いて濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル、ジエチルエー
テル)に付して、無色油として生成物5−エチニル−1H−インドールを得た。
【0548】
工程3:5−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリ
ル
40
隔膜で覆われた丸底フラスコに、5−エチニル−1H−インドール(前工程から)(1
.1当量)、3,5−ジクロロピコリノニトリル(1当量)、トリエチルアミン(5当量
)、および無水DMF(0.2M)を加えた。吸引および窒素洗浄を3回行った。CuI
(0.05当量)およびビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロ−パラジウム(II)
(0.05当量)を加えた。隔膜を還流コンデンサーに交換し、フラスコは窒素雰囲気下
で60℃にて一晩加熱した。TLCのモニターにより反応が終了すると、フラスコの含有
物を、ヘキサンで予め処理した巨大シリカゲルカラムに充填した。フラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカゲル、ヘキサン:EtOAc(1:4%))に付して、生成物5−((
1H−インドール−5−イル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリルを得た。
【0549】
50
(184)
JP 5380465 B2 2014.1.8
工程4:2−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン
還流コンデンサーを有する丸底フラスコに、5−((1H−インドール−5−イル)エ
チニル)−3−クロロピコリノニトリル(前工程から)(1当量)、2−(4,4,5,
5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸t
ert−ブチル(実施例5/工程2から)(1.25当量)、K3PO4(2当量)、ト
リス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.05当量)、および2−ジシ
クロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.1当量)を加えた。
n−ブタノールおよび水(5:2、0.2M)を加え、含有物を3回脱気した(吸引、次
いで、窒素洗浄)。反応混合物を、窒素下100℃にて一晩油浴中で勢いよく攪拌した。
10
含有物を冷却し、200mLの水で溶解し、次いで、塩化メチレンで抽出した。合した有
機層を、(Na2SO4)乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、CH2Cl2中0−50%EtOAc)に付して、黄色固体として生成物2−((1
H−インドール−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミンを得た。
【0550】
工程5:2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
丸底フラスコに、攪拌棒とともに2−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1当量)
20
を加えた。エタノールおよび塩化メチレン(1:2、0.2M)を、次いで、炭素担体パ
ラジウム(活性化粉末、湿式、10%炭素担体、0.1当量)を加えた。含有物を、3回
吸引、次いで、水素洗浄した。反応混合物を、水素バルーン下室温にて一晩勢いよく攪拌
した。次いで、反応混合物を、セライトパッドで濾過し、セライトパッドを、濾液がUV
吸収しなくなるまで塩化メチレンおよびEtOAcで続けて洗浄した。合した有機洗浄物
を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中0−50%E
tOAc)に付して、黄色固体として生成物2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン
−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを
得た。1H NMR(CDCl3):δ8.54(d,1H),8.34(d,1H),
8.28(s,1H),7.99(d,1H),7.64−7.56(m,1H),7.
30
50−7.35(m,1H),7,24(d,1H),7.12(t,1H),7.08
(dd,1H),6.92(dd,1H),6.41(s,1H),6.01(bs,2
H),3.16−3.12(m,2H),3.10−3.05(m,2H),2.43(
s,3H)。LRMS[M+H]=353.2
【0551】
実施例45
2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン
【化89】
40
工程1:3−クロロ−5−((4−エトキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
隔膜で覆われた丸底フラスコに、1−エトキシ4−エチニルベンゼン(1.1当量)、
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1当量)、トリエチルアミン(5当量)、および無
水DMF(0.2M)を加えた。吸引および窒素洗浄を3回行った。CuI(0.05当
量)およびビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロ−パラジウム(II)(0.05当
50
(185)
JP 5380465 B2 2014.1.8
量)を加えた。隔膜を還流コンデンサーに交換し、フラスコを窒素雰囲気下60℃にて一
晩攪拌した。TLCのモニターにより反応が終了すると、フラスコの含有物を、ヘキサン
で予め処理された巨大シリカゲルカラムに充填した。フラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、ヘキサン:EtOAc(1:4%))に付して、生成物3−クロロ−5−((
4−エトキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを得た。
【0552】
工程2:2−((4−エトキシフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン
還流コンデンサーを有する丸底フラスコに、3−クロロ−5−((4−エトキシフェニ
ル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1当量)、5−メチル−2−(4,4
10
,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミ
ン酸tert−ブチル(実施例5/工程2)(1.25当量)、K3PO4(2当量)、
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.05当量)、および2−ジ
シクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.1当量)を加えた
。n−ブタノールおよび水(5:2、0.2M)を加え、含有物を3回脱気した(吸引、
次いで、窒素洗浄)。反応混合物を、窒素下100℃にて一晩油浴中で勢いよく攪拌した
。含有物を冷却し、200mLの水で溶解し、次いで、塩化メチレンで抽出した。合した
有機層を、(Na2SO4)乾燥して、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル、CH2Cl2中0−50%EtOAc)に付して、生成物2−((4−エトキシ
フェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを
20
得た。
【0553】
工程3:2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン
丸底フラスコに、攪拌棒とともに2−((4−エトキシフェニル)エチニル)−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1当量)を加え
た。エタノールおよび塩化メチレン(1:2、0.2M)を、次いで、炭素担体パラジウ
ム(活性化粉末、湿式、10%炭素担体、0.1当量)を加えた。含有物を、吸引、次い
で、水素洗浄で脱気した(3回)。反応混合物を、水素バルーン下室温にて一晩勢いよく
攪拌した。次いで、反応混合物をセライトパッドで濾過し、セライトパッドを、濾液がU
30
V吸収しなくなるまで塩化メチレンおよびEtOAcで続けて洗浄した。合した有機洗浄
物を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中0−50%
EtOAc)に付して、黄色固体として生成物を得た。トルエンを用いてさらに再結晶し
て、白色微結晶として生成物2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(CDCl3):δ8.52
(d,1H),8.30(d,1H),8.10(d,1H),7.46(s,1H),
7.12(dd,1H),7.06(d,2H),6.75(d,2H),5.95(b
s,2H),3.93(q,2H),3.11−3.05(dd,2H),2.95−2
.90(dd,2H),2.44(s,3H),1.33(t,3H)。LRMS[M+
H]=358.2
【0554】
実施例46
8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン
40
(186)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化90】
工程1:3−クロロ−5−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを、実施
例45、工程1に記載の製法にしたがって、1−エチニル−4−フェノキシベンゼン(商
10
業的に入手可能)から調製した。
【0555】
工程2:8−メチル−2−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン
8−メチル−2−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミンを、実施例45、工程2に記載の製法にしたがって、3−クロロ
−5−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)から調
製した。
【0556】
工程3:8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
20
リジン−5−アミン
8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミンを、実施例45、工程3に記載の製法にしたがって、8−メチル−2−((
4−フェノキシフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
(前工程から)から調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.54(d,1H),
8.30(d,1H),8.01(d,1H),7.45(s,1H),7.25−7.
20(m,2H),7.12(dd,1H),7.07−6.84(m,8H),6.0
0(bs,2H),3.13−3.08(dd,2H),2.99−2.94(dd,2
H),2.44(s,3H)。LRMS[M+H]=406.2
【0557】
30
実施例47
2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化91】
工程1:((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)トリエチルシラン
40
((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)トリエチルシランを、実施例44、工程1
に記載の製法にしたがって、1−ヨード−2,4−ジメチルベンゼン(商業的に入手可能
)から調製した。
【0558】
工程2:1−エチニル−2,4−ジメチルベンゼン
1−エチニル−2,4−ジメチルベンゼンを、実施例44、工程2に記載の製法にした
がって、((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)トリエチルシラン(前工程から)か
ら調製した。
【0559】
工程3:3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
50
(187)
JP 5380465 B2 2014.1.8
3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを、実
施例44、工程3に記載の製法にしたがって、1−エチニル−2,4−ジメチルベンゼン
(前工程から)から調製した。
【0560】
工程4:2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン
2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミンを、実施例44、工程4に記載の製法にしたがって、3−クロロ−5−((
2,4−ジメチルフェニル)エチニル)−ピコリノニトリル(前工程から)から調製した
。
10
【0561】
工程5:2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン
2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ンを、実施例44、工程5に記載の製法にしたがって、2−((2,4−ジメチルフェニ
ル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から調
製した。1H NMR(CDCl3):δ8.60(d,1H),8.33(d,1H)
,8.14(d,1H),7.67(d,1H),7.54(t,1H),7.31(t
,1H),6.96−6.86(m,3H),6.29(bs,2H),3.04−3.
10(dd,2H),2.97−2.91(dd,2H),2.24(s,3H),2.
20
20(s,3H)。LRMS[M+H]=328.2。
【0562】
実施例48
2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン
【化92】
30
工程1:2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン
2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミンを、実施例44,工程4に記載の製法にしたがって、3−クロ
ロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(実施例47/工
程3から)および5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオ
キサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2か
ら)から調製した。
40
【0563】
工程2:2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン
2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミンを、実施例44、工程5に記載の製法にしたがって、1−エチニル−4−
フェノキシベンゼン(前工程から)から調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.
56(d,1H),8.28(d,1H),8.00(d,1H),7.46(s,1H
),7.14(dd,1H),6.95−6.85(m,3H),6.26(bs,2H
),3.08−3.02(dd,2H),2.96−2.90(dd,2H),2.45
(s,3H),2.23(s,3H),2.19(s,3H)。LRMS[M+H]=3
50
(188)
JP 5380465 B2 2014.1.8
42.2
【0564】
実施例49
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン
【化93】
10
工程1:3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノ
ニトリル
3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリ
ルを、実施例44/工程3に記載の製法にしたがって、1−エチニル−4−メトキシ−2
−メチルベンゼン(商業的に入手可能)から調製した。
【0565】
工程2:2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
20
2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例44,工程4に記載の製法にしたがって、
3−クロロ−5−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ピコリノニトリル(前工程か
ら)から調製した。
【0566】
工程3:2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミンを、実施例44、工程5に記載の製法にしたがって、2−((4
−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
30
1
チリジン−5−アミン(前工程から)から調製した。
H NMR(CDCl3):δ8
.53(d,1H),8.29(d,1H),8.01(d,1H),7.44(s,1
H),7.12(dd,1H),6.93(d,1H),6.67(d,1H),6.6
0(dd,1H),5.93(bs,2H),3.70(s,3H),3.05−3.0
0(dd,2H),2.93−2.88(dd,2H),2.44(s,3H),2.1
9(s,3H)。LRMS[M+H]=358.2
【0567】
実施例50
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルフェノール
40
【化94】
氷水浴中で、2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例49)の塩化メチレン(0.2M)中攪拌
溶液に、BBr3(2当量)のCH2Cl2中1N溶液を滴下した。30分間、反応物を
50
(189)
JP 5380465 B2 2014.1.8
メタノールでクエンチし、真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、ジクロロメタン
中0−20%メタノールを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO
)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4−(2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチ
ルフェノールを得た。1H NMR(DMSO−d6):δ8.99(s,1H),8.
75(d,1H),8.60(d,1H),8.27(d,1H),7.28(s,1H
),7.09(dd,1H),6.99(bs,2H),6.88(d,1H),6.4
9(d,1H),6.42(dd,1H),3.02−2.96(dd,2H),2.8
6−2.81(dd,2H),2.38(s,3H),2.13(s,3H)。LRMS
[M+H]=344.2
10
【0568】
実施例51
2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化95】
20
工程1:((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)トリエチルシラン
((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)トリエチルシランを、実施
例44、工程1に記載の製法にしたがって、5−ヨード−2,3−ジヒドロベンゾフラン
(商業的に入手可能)から調製した。
【0569】
工程2:5−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン
5−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾフランを、実施例44/工程2に記載の製法に
したがって、((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)トリエチルシラ
30
ン(前工程から)から調製した。
【0570】
工程3:3−クロロ−5−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)ピ
コリノニトリル
3−クロロ−5−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)ピコリノ
ニトリルを、実施例44/工程3に記載の製法にしたがって、5−エチニル−2,3−ジ
ヒドロベンゾフラン(前工程から)から調製した。
【0571】
工程4:2−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
40
2−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例44/工程4に記載の製法にしたが
って、3−クロロ−5−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ピコリノニトリル(前
工程から)から調製した。
【0572】
工程5:2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例44/工程5に記載の製法にした
がって、2−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)−8−メチルベ
50
(190)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から調製した。1H N
MR(CDCl3):δ8.62(d,1H),8.40(d,1H),8.11(d,
1H),7.53(s,1H),7.21(dd,1H),6.99(s,1H),6.
95(dd,1H),6.74(d,1H),6.05(bs,2H),4.57(t,
2H),3.19−3.13(m,4H),3.03−2.98(dd,2H),2.5
4(s,3H)。LRMS[M+H]=356.2
【0573】
実施例52
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノ
ール
【化96】
10
工程1:(Z)−3−クロロ−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリル
(Z)−3−クロロ−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリルを、実施例43/
工程1に記載の製法にしたがって、(Z)−2−(2−エトキシビニル)−4,4,5,
20
5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(商業的に入手可能)から調製した。
【0574】
工程2:(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン
(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミンを、実施例43/工程2に記載の製法にしたがって、(Z)−3−クロロ
−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリル(前工程から)から調製した。
【0575】
工程3:2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エタノール
30
(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン(前工程から)の2:5 濃HClおよびジオキサンの混合液(0.1M
)中溶液を、60℃にて一晩加熱した。室温に冷却すると、反応混合物を過剰のNaHC
O3飽和溶液で処理し、次いで、EtOAcで抽出した。合した有機抽出液を濃縮し、T
HF(0.2M)に溶解し、0℃にて1NスーパーハイドライドのTHF中溶液(10当
量)で処理した。反応混合物を室温に昇温し、一晩攪拌した。反応物を実施例42/工程
3に記載の製法にしたがって後処理して、白色固体として2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノールを得た。1H NMR(C
DCl3):δ8.61(d,1H),8.47(d,1H),8.01(d,1H),
7.41(s,1H),7,10(d,1H),6.40(s,1H),6.01(bs
,2H),4.01(t,2H),3.06(t,2H),2.43(s,3H)。LR
MS[M+H]=254.1
【0576】
実施例53
3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,
7]ナフチリジン−6−アミン
40
(191)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化97】
工程1:5−ブロモ−2−クロロ−3−メチルピリジン 1−オキシド
5−ブロモ−2−クロロ−3−メチルピリジン 1−オキシドを、実施例19/工程1
に記載の製法にしたがって、5−ブロモ−2−クロロ−3−メチルピリジン(商業的に入
手可能)から調製した。
10
【0577】
工程2:3−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリル
3−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリルを、実施例19/工程2に記載
の製法にしたがって、(Z)−3−クロロ−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリ
ル(前工程から)から調製した。
【0578】
工程3:3−ブロモ−6−クロロ−5−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピコリ
ノニトリル
3−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリル(前工程から)のTHF(0.
2M)中溶液を、−78℃に冷却した。LDA(2N溶液、2当量)を滴下した。反応物
20
を−78℃にて1時間攪拌し続け、次いで、ベンズアルデヒド(1当量)を加えた。反応
物を、−78℃にてさらに30分間攪拌し続けた後に、室温に徐々に昇温した。反応物を
、飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。合した有機洗浄物を濃縮した。
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20−50%EtOAc)に付
して、黄色固体として生成物3−ブロモ−6−クロロ−5−(2−ヒドロキシ−2−フェ
ニルエチル)ピコリノニトリルを得た。
【0579】
工程4:3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b
][1,7]ナフチリジン−6−アミン
3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1
30
,7]ナフチリジン−6−アミンを、実施例44/工程4に記載の製法にしたがって、3
−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリル(前工程から)から調製した。1H
NMR(CDCl3):δ8.45(s,1H),7.98(d,1H),7.45(
s,1H),7.40−7.28(m,5H),7.12(d,1H),5.93(t,
1H),5.93(brs,2H),3.86(dd,1H),3.40(dd,1H)
,2.44(s,3H)。LRMS[M+H]=328.1
【0580】
実施例54
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン
【化98】
40
工程1:5,6−ジクロロピリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル
0℃にて攪拌された、5,6−ジクロロピリジン−3−アミン(商業的に入手可能)の
THF(0.2M)中溶液に、(BOC)2O(1.2当量)を加えた。すべての変換が
TLCによりモニターされるまで、反応混合物を40℃にて加熱した。次いで、反応混合
50
(192)
JP 5380465 B2 2014.1.8
物を濃縮した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20−
50%EtOAc)に付して、5,6−ジクロロピリジン−3−イルカルバミン酸ter
t−ブチルを得た。
【0581】
工程2:5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル
5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチルを、実施例
42/工程1に記載の製法にしたがって、5,6−ジクロロピリジン−3−イルカルバミ
ン酸tert−ブチル(前工程から)から調製した。
【0582】
工程3:8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン
10
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミンを、実施例5/工
程2に記載の製法にしたがって、5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イルカルバミン
酸tert−ブチル(前工程から)から5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル(主生成物として)とともに調製
した(副生成物として)。1H NMR(DMSO−d6):δ10.11(s,1H)
,9.02(s,1H),8.82(d,1H),8.06(d,1H),7.34(s
,1H),7,15(dd,1H),6.99(s,2H),2.44(s,3H)。L
RMS[M+H]=225.1
【0583】
実施例55
20
1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパ
ン−2−オール
【化99】
工程1:3−ブロモ−5−メチルピコリノニトリル
30
3−ブロモ−5−メチルピコリノニトリルを、実施例42/工程1に記載の製法にした
がって、2,3−ジブロモ−5−メチルピリジン(商業的に入手可能)から調製した。
【0584】
工程2:3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシプロピル)ピコリノニトリル
3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシプロピル)ピコリノニトリルを、実施例53/工程
3に記載の製法にしたがって、3−ブロモ−5−メチルピコリノニトリル(前工程から)
およびアセトアルデヒドから調製した。
【0585】
工程3:1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)プロパン−2−オール
40
1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロ
パン−2−オールを、実施例53、工程4に記載の製法にしたがって、3−ブロモ−5−
(2−ヒドロキシプロピル)ピコリノニトリル(前工程から)から調製した。1H NM
R(メタノール−d4):δ8.72(d,1H),8.68(d,1H),8.24(
d,1H),7.38(s,1H),7,18(dd,1H),4.16−4.07(m
,1H),3.05−2.99(m,2H),2.97−2.90(m,2H),2.4
7(s,3H),1.28(d,3H)。LRMS[M+H]=268.1
【0586】
実施例56
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセト
50
(193)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ニトリル
【化100】
工程1:2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピリジン
0℃にて、(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)メタノール(商業的に入手可能)
のCH2Cl2(0.2M)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(3当量)およびクロロ(
10
メトキシ)メタン(2当量)を加えた。0℃にて3時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し
、粗製物をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20−50%EtOAc)に付
して精製し、無色油として2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピリ
ジンを得た。
【0587】
工程2:3−クロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピコリノニトリルを、実施例42/
工程1に記載の製法にしたがって、2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチ
ル)ピリジン(前工程から)から調製した。
【0588】
20
工程3:3−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリル
2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピリジン(前工程から)のメ
タノール(0.2M)中攪拌溶液に、濃HCl(10当量)を加えた。室温にて一晩攪拌
した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製物をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ヘキサン中20−50%EtOAc)に付して精製し、3−クロロ−5−(ヒドロキ
シメチル)ピコリノニトリルを得た。
【0589】
工程4:3−クロロ−5−(クロロメチル)ピコリノニトリル
0℃にて、3−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリル(前工程から)の
CH2Cl2(0.2M)中攪拌溶液に、塩化チオニル(10当量)を加えた。室温にて
30
一晩攪拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、粗製物をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ヘキサン中20−50%EtOAc)に付して精製し、無色油として3−クロロ−5
−(クロロメチル)ピコリノニトリルを得た。
【0590】
工程5:3−クロロ−5−(シアノメチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−(クロロメチル)ピコリノニトリル(前工程から)のDMSO(0.
2M)中溶液に、シアン化ナトリウム(1.25当量)を加えた。反応混合物を、マイク
ロ波照射して130℃にて加熱した。反応混合物を水およびEtOAcに溶解し、EtO
Acで抽出した。有機相を、無水Na2SO4で乾燥して、濃縮した。粗製物をフラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20−50%EtOAc)に付して、3
40
−クロロ−5−(シアノメチル)ピコリノニトリルを得た。
【0591】
工程6:2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)アセトニトリル
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセ
トニトリルを、実施例44/工程4に記載の製法にしたがって、3−クロロ−5−(シア
ノメチル)ピコリノニトリル(前工程から)から調製した。1H NMR(メタノール−
d4):δ8.79(d,1H),8.78(d,1H),8.20(d,1H),7.
66(s,2H),7.36(s,1H),7,18(dd,1H),4.15(d,2
H),2.43(s,3H)。LRMS[M+H]=249.1
50
(194)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0592】
実施例57
N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセト
アミド
【化101】
10
工程1:N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)アセトアミド
0℃にて、5,6−ジクロロピリジン−3−アミン(商業的に入手可能)およびトリエ
チルアミン(3当量)のCH2Cl2(0.2M)中攪拌溶液に、塩化アセチル(2当量
)を加えた。室温にて一晩攪拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製物を
クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20−50%EtOAc)に付して精製し
、N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)アセトアミドを得た。
【0593】
工程2:N−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)アセトアミド
N−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)アセトアミドを、実施例42/工
20
程1に記載の製法にしたがって、N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)アセトア
ミド(前工程から)から調製した。
【0594】
工程3:N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)アセトアミド
N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセ
トアミドを、実施例44/工程4に記載の製法にしたがって、N−(5−クロロ−6−シ
アノピリジン−3−イル)アセトアミド(前工程から)から調製した。1H NMR(D
MSO−d6):δ10.99(s,1H),8.18(d,1H),8.95(d,1
H),8.12(d,1H),7.44(s,1H),7,35(dd,1H),2.4
30
3(s,3H),2.16(s,3H)。LRMS[M+H]=267.1
【0595】
実施例58
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−
(2,4−ジメチルフェニル)エタノール
【化102】
40
工程1:3−ブロモ−5−(2−(2,4−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル
)ピコリノニトリル
3−ブロモ−5−(2−(2,4−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル)ピコ
リノニトリルを、実施例53/工程3に記載の製法にしたがって、3−ブロモ−5−メチ
ルピコリノニトリル(実施例55/工程1)および2,4−ジメチルベンズアルデヒドか
ら調製した。
【0596】
工程2:2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
50
(195)
JP 5380465 B2 2014.1.8
)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1
−(2,4−ジメチルフェニル)エタノールを、実施例53/工程4に記載の製法にした
がって、3−ブロモ−5−(2−(2,4−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル
)ピコリノニトリル(前工程から)から調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.
67(d,1H),8.45(d,1H),8.06(d,1H),7.57(s,1H
),7.42(d,1H),7.23(d,1H),7.11(d,1H),7.01(
s,1H),5.31(dd,1H),3.28−3.25(m,2H),2.53(s
,3H),2.35(s,3H),2.33(s,3H)。LRMS[M+H]=358
.2
10
【0597】
実施例59
2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化103】
20
工程1:2−メトキシ−4−メチル−5−((トリエチルシリル)エチニル)ピリジン
2−メトキシ−4−メチル−5−((トリエチルシリル)エチニル)ピリジンを、実施
例44/工程1に記載の製法にしたがって、5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピリ
ジン(商業的に入手可能)から調製した。
【0598】
工程2:5−エチニル−2−メトキシ−4−メチルピリジン
5−エチニル−2−メトキシ−4−メチルピリジンを、実施例44/工程2に記載の製
法にしたがって、2−メトキシ−4−メチル−5−((トリエチルシリル)エチニル)ピ
リジン(前工程から)から調製した。
30
【0599】
工程3:3−クロロ−5−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル
)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)ピコ
リノニトリルを、実施例44/工程3に記載の製法にしたがって、5−エチニル−2−メ
トキシ−4−メチルピリジン(前工程から)から調製した。
【0600】
工程4:2−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−8−メチルベン
40
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例44/工程4に記載の製法にし
たがって、3−クロロ−5−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニ
ル)ピコリノニトリル(前工程から)から調製した。
【0601】
工程5:2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例44/工程5に記載の製法に
したがって、2−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から調製した。
50
(196)
JP 5380465 B2 2014.1.8
1
H NMR(CDCl3):δ8.65(d,1H),8.43(d,1H),8.1
3(d,1H),7.87(s,1H),7.57(s,1H),7.24(dd,1H
),6.60(s,1H),6.39(bs,2H),3.91(s,3H),3.17
−3.11(dd,2H),3.03−2.98(dd,2H),2.54(s,3H)
,2.28(s,3H)。LRMS[M+H]=359.2
【0602】
実施例60
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール
【化104】
10
工程1:4−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)ブタ−3−イン−1−
オール
4−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)ブタ−3−イン−1−オール
を、実施例44/工程1に記載の製法にしたがって、((4−ブロモフェニル)エチニル
)トリメチルシラン(商業的に入手可能)およびブタ−3−イン−1−オール(商業的に
20
入手可能)から調製した。
【0603】
工程2:4−(4−エチニルフェニル)ブタ−3−イン−1−オール
4−(4−エチニルフェニル)ブタ−3−イン−1−オールを、実施例44/工程2に
記載の製法にしたがって、4−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)ブタ
−3−イン−1−オールから調製した。
【0604】
工程3:5−((4−(4−ヒドロキシブタ−1−イニル)フェニル)エチニル)−3−
メチルピコリノニトリル
5−((4−(4−ヒドロキシブタ−1−イニル)フェニル)エチニル)−3−メチル
30
ピコリノニトリルを、実施例44/工程3に記載の製法にしたがって、4−(4−エチニ
ルフェニル)ブタ−3−イン−1−オール(前工程から)から調製した。
【0605】
工程4:4−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチニル)フェニル)ブタ−2−イン−1−オール
4−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチニル)フェニル)ブタ−2−イン−1−オールを、実施例44/工程4に記載の
製法にしたがって、5−((4−(4−ヒドロキシブタ−1−イニル)フェニル)エチニ
ル)−3−メチルピコリノニトリル(前工程から)から調製した。
【0606】
40
工程5:4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オールを、実施例44/工程5に記載の製法に
したがって、4−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチニル)フェニル)ブタ−2−イン−1−オール(前工程から)から調
製した。1H NMR(CDCl3):δ8.58(d,1H),8.36(d,1H)
,8.07(d,1H),7.53(s,1H),7.20(dd,1H),7.10(
dd,4H),6.20(bs,2H),3.68(t,2H),3.20−3.15(
dd,2H),3.06−3.01(dd,2H),2.64(t,2H),2.52(
50
(197)
JP 5380465 B2 2014.1.8
s,3H),1.75−1.57(m,4H)。LRMS[M+H]=386.2
【0607】
実施例61
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチル
【化105】
10
工程1:3−(4−ヨードフェニル)プロパン酸メチル
0℃にて、3−(4−ヨードフェニル)プロパン酸(商業的に入手可能)のトルエンお
よびメタノール(9:1、0.2M)中攪拌溶液に、(ジアゾメチル)トリメチルシラン
(Et2O中1N溶液、2当量)を加えた。室温にて一晩攪拌した後、反応混合物を真空
下で濃縮し、得られた粗残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20−50
%EtOAc)に付して精製し、3−(4−ヨードフェニル)プロパン酸メチルを得た。
【0608】
20
工程2:3−(4−エチニルフェニル)プロパン酸メチル
3−(4−エチニルフェニル)プロパン酸メチルを、実施例44/工程1および2に記
載の製法にしたがって、3−(4−ヨードフェニル)プロパン酸メチル(前工程から)か
ら調製した。
【0609】
工程3:3−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニ
ル)プロパン酸メチル
3−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)プ
ロパン酸メチルを、実施例44/工程3に記載の製法にしたがって、3−(4−エチニル
フェニル)プロパン酸メチル(前工程から)から調製した。
30
【0610】
工程4:3−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチニル)フェニル)プロパン酸メチル
3−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチニル)フェニル)プロパン酸メチルを、実施例44/工程4に記載の製法にした
がって、3−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニ
ル)プロパン酸メチル(前工程から)から調製した。
【0611】
工程5:3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチル
40
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチルを、実施例44/工程5に記載の製法にし
たがって、3−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチニル)フェニル)プロパン酸メチル(前工程から)から調製した。1H
NMR(DMSO−d6):δ8.83(d,1H),8.72(d,1H),8.3
2(d,1H),7.35(s,1H),7.21−7.12(m,5H),7.05(
brs,2H),7.05(dd,2H),3.57(s,3H),3.19−3.13
(dd,2H),3.06−3.00(dd,2H),2.81(t,2H),2.60
(t,2H),2.45(s,3H)。LRMS[M+H]=400.2
【0612】
50
(198)
JP 5380465 B2 2014.1.8
実施例62
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オール
【化106】
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
10
−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オールを、実施例42/工程3に記載の製法
にしたがって、3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチル(実施例61から)から調製
した。TFA塩の1H NMR:(DMSO−d6):δ9.56(s,1H),9.2
4(s,1H),8.92(d,1H),8.81(d,1H),8.43(d,1H)
,7.44(d,1H),7.35(d,1H),7.13(dd,2H),7.05(
dd,2H),3.32(t,2H),3.18−3.12(dd,2H),3.02−
2.95(dd,2H),2.50(t,2H),2.44(s,3H),1.65−1
.57(m,2H)。LRMS[M+H]=372.2
【0613】
20
実施例63
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オール
【化107】
30
0℃にて、3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチル(実施例61から)のTHF(
0.2M)中溶液に、臭化メチルマグネシウムのTHF(1.0M、2当量)中溶液を滴
下した。室温にて一晩攪拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗残渣をクロ
マトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中50−100%EtOAc)に付して精製し、
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オールを得た。1H NMR(CD
Cl3):δ8.64(d,1H),8.34(d,1H),8.06(t,1H),7
.57(d,1H),7.30−7.20(m,2H),7.18−7.07(m,4H
),6.67(bs,2H),3.24−3.16(dd,2H),3.08−3.01
(dd,2H),2.73−2.66(m,2H),2.53(s,3H),1.82−
1.75(m,2H),1.31(s,3H),1.29(s,3H)。LRMS[M+
H]=400.2
【0614】
実施例64
2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン
40
(199)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化108】
工程1:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)ベンゾニトリル
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)ベンゾニトリルを、実施例44/工程3ないし5に記載の製法にしたがって、
10
4−エチニルベンゾニトリル(商業的に入手可能)から調製した。
【0615】
工程2:2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン
室温にて攪拌された、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル(前工程から)のエタノールおよび水酸
化アンモニウム(4:1、0.2M)中溶液に、ラネーニッケル(10当量)を加えた。
変換の終了がTLCにより示されるまで、反応混合物を水素雰囲気下で攪拌した。反応混
合物を、短セライトパッドで濾過した。セライトパッドをEtOAcで洗浄した。合した
有機抽出液を真空下で濃縮し、得られた粗残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキ
20
サン中50−100%EtOAc)に付して精製し、2−(4−(アミノメチル)フェネ
チル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。TFA塩
の1H NMR:(メタノール−d4):δ8.81(d,1H),8.79(d,1H
),8.38(d,1H),7.51(s,1H),7.44(dd,1H),7.36
(dd,4H),4.07(s,2H),3.29(s,2H),3.20−3.14(
dd,2H),2.55(s,3H)。LRMS[M+H]=343.2
【0616】
実施例65
(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸エチル
30
【化109】
工程1:(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール
40
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノールを、実施例42/工程3に記載の製法に
したがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸メチル(実施例115)から調製した。
【0617】
工程2:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルベンズアルデヒド
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール(前工程から)のDMSO中溶液に、2
−ヨード安息香酸(IBX、2.5当量)を加えた。反応物を室温にて3時間攪拌した後
50
(200)
JP 5380465 B2 2014.1.8
、水で希釈した。EtOAcで抽出し、次いで、濃縮して、粗残渣を得、クロマトグラフ
ィー(シリカゲル、ヘキサン中50−100%EtOAc)に付して精製し、4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−
3−メチルベンズアルデヒドを得た。
【0618】
工程3:(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸エチル
0℃にて攪拌された、NaH(3当量)のTHF(0.2M)中懸濁液に、2−(ジエ
トキシホスホリル)酢酸エチル(商業的に入手可能)(3当量)を加えた。30分間攪拌
した後、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
10
−イル)エチル)−3−メチルベンズアルデヒド(前工程から)のTHF(0.2M)中
溶液を滴下した。反応物を室温に昇温し、一晩攪拌した。反応物を、飽和NH4Cl溶液
でクエンチし、EtOAcで抽出した。合した有機抽出液を乾燥し、濃縮して、粗残渣を
得、クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中50−100%EtOAc)に付して
精製し、白色固体として(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸エチ
ルを得た。1H NMR:(CDCl3):δ8.54(d,1H),8.29(d,1
H),7.99(d,1H),7.57(d,1H),7.44(s,1H),7.23
(dd,1H),7.11(dd,1H),7.05(d,1H),6.33(d,1H
),5.93(s,2H),4.19(q,2H),3.10−2.95(m,4H),
20
2.44(s,3H),2.23(s,3H),1.26(t,3H)。LRMS[M+
H]=426.2
【0619】
実施例66
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸エチル
【化110】
30
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸エチルを、実施例44/工程5に記
載の製法にしたがって、(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸エチ
ル(実施例65から)から調製した。1H NMR:(CDCl3):δ8.55(d,
1H),8.26(d,1H),7.99(d,1H),7.45(s,1H),7.1
2(dd,1H),6.98−6.88(m,3H),6.02(s,2H),4.06
(q,2H),3.04(dd,2H),2.93(dd,2H),2.83(t,2H
),2.53(t,2H),2.44(s,3H),2.19(s,3H),1.17(
t,3H)。LRMS[M+H]=428.2
【0620】
実施例67
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール
40
(201)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化111】
工程1:2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)マロン酸ジエチル
10
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール(実施例65/工程1から)(0.2M
)およびマロン酸ジエチル(2当量)の乾トルエン中攪拌溶液に、トリブチルホスフィン
(2当量)およびN1,N1,N2,N2−テトラメチルジアゼン−1,2−ジカルボキ
サミド(2当量)を加えた。反応混合物を、120℃にて一晩攪拌した。反応が終了する
と、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、
ヘキサン中50−100%EtOAc)に付して精製し、白色固体として2−(4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−3−メチルベンジル)マロン酸ジエチルを得た。
【0621】
20
工程2:2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオールを、実施例42/
工程3に記載の製法にしたがって、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)マロン酸ジエ
チル(前工程から)から調製した。1H NMR:(メタノール−d4):δ8.51(
d,1H),8.39(d,1H),8.05(d,1H),7.45(s,1H),7
.10(dd,1H),6.91−6.87(m,2H),6.83(dd,1H),3
.42(d,4H),3.08−3.02(m,2H),2.96−2.91(m,2H
30
),2.47(d,2H),2.38(s,3H),2.13(s,3H)。LRMS[
M+H]=416.2
【0622】
実施例68
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸
【化112】
40
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸エチル(実施例66から)の1N NaOH、THFおよびメタノール(1:5:2、0.1N)中溶液を、60℃にて3時
間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を1N HClでpH7に中和し、濃縮して
、粗残渣を得、クロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0−20%メタノー
ル)に付して精製し、白色固体として(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチ
50
(202)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)ア
クリル酸エチルを得た。1H NMR:(メタノール−d4):δ8.73(d,1H)
,8.54(d,1H),8.20(d,1H),7.45(s,1H),7.37(d
,1H),7.00−6.97(m,2H),6.92(d,1H),3.19(t,2
H),3.04(t,2H),2.81(t,2H),2.53(t,2H),2.50
(s,3H),2.25(s,3H)。LRMS[M+H]=400.2
【0623】
実施例69
5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−カルバルデヒド
【化113】
10
5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−カルバルデヒドを、実施例65/工程2に記載の製法にしたがって、(
20
5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)メタノール(実施例108から)から調製した。1H NMR:(
CDCl3):δ10.19(s,1H),8.74(d,1H),8.43(d,1H
),8.32(d,1H),8.18(d,1H),7.88(dd,1H),7.00
(d,1H),6.76(d,1H),6.70(dd,1H),6.30(s,2H)
,3.80(s,3H),3.16(dd,2H),3.02(dd,2H),2.29
(s,3H)。LRMS[M+H]=372.2
【0624】
実施例70
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
30
エチル)安息香酸エチル
【化114】
工程1:4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)安息香酸エチ
40
ル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(商業的に入手可能)(1.0当量)、4−エチニ
ル安息香酸エチル(商業的に入手可能)(1.0当量)、トランス−ジクロロビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mo
l%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を、50℃
にて3時間攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水性水酸
化アンモニウムで希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有
機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、
ヘキサン中0−20%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(
ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4−((5
50
(203)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)安息香酸エチルを得た。
【0625】
工程2:4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチニル)安息香酸エチル
4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)安息香酸エチル(前
工程から)(1.0当量)、5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5
/工程2から)(2.6当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1
0mol%)、および炭酸カリウム(5.3当量)のトルエン/エタノール(2:1、0
.2M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をDCM
10
中2%MeOHで希釈した。二相を分離した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水
MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮した。粗物質を、トルエン中0−40%酢酸エチルを
用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグ
ラフィーに付して精製し、4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチニル)安息香酸エチルを得た。
【0626】
工程3:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)安息香酸エチル
4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チニル)安息香酸エチル(前工程から)(1.0当量)のTHF/酢酸エチル(1:1、
20
0.05M)中溶液を、窒素で洗浄し、炭素担体パラジウム(10重量%)を加えた。反
応容器を真空にし、水素で洗浄し、室温にて一晩攪拌した。反応混合物を、セライトで濾
過し、DCM中2%MeOHで洗浄して、真空中で濃縮した。粗物質を、DCM中0−5
%MeOHを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)フラッシュ
のクロマトグラフィーに付して精製し、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸エチルを得た。1H NMR(
アセトン−d6):δ8.80(s,1H),8.69(s,1H),8.25(d,1
H),7.90(d,2H),7.40−7.42(m,3H),7.12(d,1H)
,6.55(br,2H),4.28(q,2H),3.2−3.3(m,4H),2.
44(s,3H),1.31(t,3H)。LRMS[M+H]=386.2
30
【0627】
実施例71
8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン
【化115】
40
工程1:3−クロロ−5−(p−トリルエチニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(商業的に入手可能)(1.0当量)、1−エチニ
ル−4−メチルベンゼン(商業的に入手可能)(1.0当量)、トランス−ジクロロビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(2
0mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を、
50℃にて3時間攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水
性水酸化アンモニウムで希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物
質を、熱エーテル/ヘキサン混合液中で攪拌することによって精製し、濾過して、3−ク
ロロ−5−(p−トリルエチニル)ピコリノニトリルを得た。
50
(204)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0628】
工程2:8−メチル−2−(p−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン
3−クロロ−5−(p−トリルエチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当
量)、5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラ
ン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2から)(1.
2当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mol%)、および
2N炭酸ナトリウム水性溶液(4.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.2M
)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をDCM中2%
MeOHで希釈した。二相を分離し、水層をDCM中2%MeOHで2回抽出した。合し
10
た有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮した。粗物質を
、トルエン中0−40%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム
(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、8−メチル−2−(p−
トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
【0629】
工程3:8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン
8−メチル−2−(p−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン(前工程から)(1.0当量)のEtOH/酢酸エチル(1:1、0.05M)中
溶液を窒素で洗浄し、炭素担体パラジウム(10重量%)を加えた。反応容器を真空にし
20
、水素で洗浄し、室温にて一晩攪拌した。反応混合物を、セライトで濾過し、DCM中2
%MeOHで洗浄し、真空中で濃縮した。粗物質を、DCM中0−5%MeOHを用いて
COMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィ
ーに付して精製し、8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.74(s,
1H),8.68(s,1H),8.24(d,1H),7.41(s,1H),7.1
3−7.15(m,3H),7.06(d,2H),6.6(br,2H),3.19(
t,2H),3.06(t,2H),2.44(s,3H),2.25(s,3H)。L
RMS[M+H]=328.1
【0630】
30
実施例72
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オール
【化116】
40
0℃にて、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)安息香酸エチル(実施例70から)(1.0当量)のDCM中溶液
に、エーテル中3.0Mヨウ化メチルマグネシウム(10当量)を加え、一晩室温に昇温
した。反応物を0℃に冷却し、1N HCl水性溶液およびエーテルでクエンチした。1
5分間攪拌した後、反応混合物を、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で中和した。二相を分
離し、水層をエーテルで抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4
で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、水中10−50%MeCN勾配を用いてRP
−HPLCに付して精製し、次いで、DCM中で抽出して、2−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プ
ロパン−2−オールを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.73(m,2H)
50
(205)
JP 5380465 B2 2014.1.8
,8.22(d,1H),7.40−7.44(m,3H),7.20(d,2H),7
.12(d,1H),6.5(br,2H),3.94(s,1H),3.21(t,2
H),3.08(t,2H),2.44(s,3H),1.47(s,6H)。LRMS
[M+H]=372.2
【0631】
実施例73
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル)メタノール
【化117】
10
0℃にて、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)安息香酸エチル(実施例70)(1.0当量)のTHF(0.1M
)中溶液に、THF中1.0Mトリエチル水素化ホウ素リチウム(10当量)を加え、2
時間かけて室温に昇温した。1N HCl水性溶液を徐々に加え、反応物をクエンチし、
混合物を30分間加熱還流した。反応混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で中和した
。二相を分離し、水層を酢酸エチル(EA)で抽出した。合した有機層を、ブラインで洗
20
浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、水中10−50%Me
CN勾配を用いてRP−HPLCに付して精製し、次いで、DCM中で抽出し、(4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)フェニル)メタノールを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.77(s,1
H),8.69(s,1H),8.26(d,1H),7.40(s,1H),7.21
−7.28(m,4H),7.13(d,1H),6.5(br,2H),4.56(s
,2H),4.1(brt,1H),3.10−3.23(m,4H),2.44(s,
3H)。LRMS[M+H]=344.2
【0632】
実施例74
30
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチル安息香酸エチル
【化118】
40
工程1:4−ブロモ−3−メチル安息香酸エチル
4−ブロモ−3−メチル安息香酸(商業的に入手可能)(1.0当量)のEtOH(0
.3M)中溶液に、塩化チオニル(1.5当量)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を真
空中で濃縮し、残渣をエーテルで希釈し、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で中和した。二
相を分離し、水層をエーテルで抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水Mg
SO4で乾燥し、真空中で濃縮して、4−ブロモ−3−メチル安息香酸エチルを得た。
【0633】
工程2:3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)安息香酸エチル
4−ブロモ−3−メチル安息香酸エチル(前工程から)(1.0当量)、トリエチル(
エチニル)シラン(1.1当量)、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)
50
(206)
JP 5380465 B2 2014.1.8
パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、およびトリエ
チルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を、60℃にて一晩攪拌した。常
温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水性水酸化アンモニウムで希釈し
た。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄
し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−5%酢酸
エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュク
ロマトグラフィーに付して精製し、黄色油として3−メチル−4−((トリエチルシリル
)エチニル)安息香酸エチルを得た。
【0634】
工程3:4−エチニル−3−メチル安息香酸エチル
10
0℃にて、3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)安息香酸エチル(前工
程から)(1.0当量)のTHF(0.3M)中溶液に、THF中1.0M TBAF(
1.2当量)を滴下した。0℃にて10分間攪拌した後、反応物を飽和水性重炭酸ナトリ
ウム溶液でクエンチした。二相を分離し、水層をエーテルで抽出した。合した有機層を、
ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン
中0−5%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4−エチニル−3−メ
チル安息香酸エチルを得た。
【0635】
工程4:4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチル
20
安息香酸エチル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4−エチニル−3−メチル安息香
酸エチル(前工程から)(1.0当量)、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、および
トリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を、50℃にて3時間攪拌
した。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水性水酸化アンモニウム
で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブライ
ンで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−
10%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4−((5−クロロ−6−
30
シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチル安息香酸エチルを得た。
【0636】
工程5:4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチニル)−3−メチル安息香酸エチル
4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチル安息香
酸エチル(前工程から)(1.0当量)、5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメ
チル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチ
ル(実施例5/工程2から)(1.1当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(8mol%)、および炭酸カリウム(3.0当量)のトルエン/エタノール(
9:1、0.2M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合
40
物をDCM中2%MeOHで希釈した。二相を分離した。合した有機層を、ブラインで洗
浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、トルエン中0−40%
酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシ
ュクロマトグラフィーに付して精製し、4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)−3−メチル安息香酸エチルを得た。
【0637】
工程6:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル
4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チニル)−3−メチル安息香酸エチル(前工程から)(1.0当量)のTHF/酢酸エチ
50
(207)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ル(1:1、0.05M)中溶液を、窒素で洗浄し、10%炭素担体パラジウム(10重
量%)を加えた。反応容器を真空にし、水素で洗浄し、室温にて一晩攪拌した。反応混合
物を、セライトで濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄して、真空中で濃縮した。粗物質
を、ヘキサン中30−100%EAを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム
(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安
息香酸エチルを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.79(s,1H),8.
71(s,1H),8.24(d,1H),7.80(s,1H),7.73(d,1H
),7.40(s,1H),7.31(d,1H),7.12(d,1H),6.5(b
r,2H),4.29(q,2H),3.19−3.22(m,4H),2.44(s,
10
3H),2.39(s,3H),1.31(t,3H)。LRMS[M+H]=400.
2
【0638】
実施例75
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチル安息香酸
【化119】
20
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル安息香酸エチル(実施例74から)(1.0当量)のEtOH中
溶液に、1N水性水酸化ナトリウム(1.5当量)を加え、5時間80℃に加熱した。反
応混合物を、1N水性HCl(1.5当量)を加えて中和し、真空中で濃縮した。粗物質
を、水中10−50%MeCN勾配を用いてRP−HPLCに付して精製し、次いで、真
空中で濃縮して、TFA塩を得た。TFA塩の1H NMR(DMSO−d6):δ7.
30
94−7.96(m,2H),7.55(d,1H),7.00(s,1H),6.91
(d,1H),6.62−6.66(m,2H),6.39(d,1H),2.36−2
.5(m,4H),1.73(s,3H),1.54(s,3H)。LRMS[M+H]
=372.2
【0639】
実施例76
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール
【化120】
40
−78℃にて、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル(実施例74から)(1.0当量
)のTHF(0.1M)中溶液に、トルエン中1.0M DIBAL−H(10当量)を
加え、2時間かけて室温に昇温した。1.5Mロッシェル塩水性溶液を徐々に加え、反応
物をクエンチし、次いで、EAを加え、混合物を45分間攪拌した。二相を分離し、水層
50
(208)
JP 5380465 B2 2014.1.8
をEAで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して
、真空中で濃縮した。粗物質を、水中10−50%MeCN勾配を用いてRP−HPLC
に付して精製し、次いで、DCM中で抽出し、(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノ
ールを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.77(s,1H),8.71(s
,1H),8.25(d,1H),7.41(s,1H),7.10−7.15(m,4
H),6.5(br,2H),4.54(s,2H),4.05(br,1H),3.0
8−3.18(m,4H),2.44(s,3H),2.31(s,3H)。LRMS[
M+H]=358.2
【0640】
10
実施例77
8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン
【化121】
工程1:3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリル
20
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、2−エチニル−1,3,5−トリ
メチルベンゼン(商業的に入手可能)(1.0当量)、トランス−ジクロロビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol
%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を、50℃に
て3時間攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水性水酸化
アンモニウムで希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機
層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘ
キサン中0−10%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(I
SCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として3−クロロ−
5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリルを得た。
30
【0641】
工程2:2−(メシチルエチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン
3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当量
)、5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2から)(1.1
当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8mol%)、および2N
水性炭酸ナトリウム溶液(3.0当量)のトルエン/エタノール(4:1、0.2M)中
溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をDCM中2%Me
OHで希釈した。二相を分離した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4
40
で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、トルエン中0−40%酢酸エチルを用いてC
OMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィー
に付して精製し、2−(メシチルエチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミンを得た。
【0642】
工程3:8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン
2−(メシチルエチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン(前工程から)(1.0当量)のEtOH(0.05M)中溶液を、窒素で洗浄し、
炭素担体パラジウム(10重量%)を加えた。反応容器を真空にし、水素で洗浄し、室温
50
(209)
JP 5380465 B2 2014.1.8
にて一晩攪拌した。反応混合物を、セライトで濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄し、
真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFL
ASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製
し、8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.73−8.7
4(m,2H),8.25(d,1H),7.42(s,1H),7.14(d,1H)
,6.83(s,2H),6.55(br,2H),3.07(m,4H),2.47(
s,3H),2.29(s,6H),2.22(s,3H)。LRMS[M+H]=35
6.2
【0643】
10
実施例78
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール
【化122】
20
0℃にて、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸エチル(実施例74から)(1.0当量)の
DCM中溶液に、エーテル中3.0Mヨウ化メチルマグネシウム(10当量)を加え、一
晩室温に昇温した。反応物を0℃に冷却し、水でクエンチした。15分間攪拌した後、反
応混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で中和し、EAを加えた。二相を分離し、水層
をEAで3回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して
、真空中で濃縮した。粗物質を、DCM中0−5%MeOHを用いてCOMBIFLAS
H(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オールを得た。1H NMR(ア
30
セトン−d6):δ8.72−8.75(m,2H),8.23(d,1H),7.41
(s,1H),7.32(s,1H),7.25(d,1H),7.12−7.14(m
,2H),6.6(br,2H),3.91(s,1H),3.07−3.18(m,4
H),2.44(s,3H),2.31(s,3H),1.48(s,6H)。LRMS
[M+H]=386.2
【0644】
実施例79
8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン
【化123】
40
工程1:3−クロロ−5−((4−プロポキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、1−エチニル−4−プロポキシベ
ンゼン(商業的に入手可能)(1.0当量)、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、お
50
(210)
JP 5380465 B2 2014.1.8
よびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を、50℃にて3時間
攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水性水酸化アンモニ
ウムで希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブ
ラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中
0−10%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として3−クロロ−5−((
4−プロポキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを得た。
【0645】
工程2:3−クロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−((4−プロポキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程
10
から)(1.0当量)のEtOH(0.05M)中溶液を、窒素で洗浄し、酸化白金(V
I)(0.5当量)を加えた。反応容器を真空にし、水素で洗浄し、室温にて5時間攪拌
した。反応混合物を、セライトで濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄して、真空中で濃
縮した。粗物質を、ヘキサン中0−15%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登
録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、3−ク
ロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリルを得た。
【0646】
工程3:8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン
3−クロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリル(前工程から)(1
20
.0当量)、5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ
ボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2から)
(1.1当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8mol%)、お
よび2N水性炭酸ナトリウム溶液(3.0当量)のトルエン(0.2M)中溶液を、10
0℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHで希釈し
た。二相を分離した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、
真空中で濃縮した。粗物質を、トルエン中0−40%酢酸エチルを用いてCOMBIFL
ASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製
し、8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.74(s,1H),8
30
.67(s,1H),8.24(d,1H),7.41(s,1H),7.15−7.1
7(m,3H),6.81(d,2H),6.5(br,2H),3.87(t,2H)
,3.18(t,2H),3.04(t,2H),2.44(s,3H),1.73(m
,2H),0.99(t,3H)。LRMS[M+H]=372.2
【0647】
実施例80
(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸エチル
【化124】
40
(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸エチルを、実施例65/工程3に記載
の製法にしたがって、5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ
50
(211)
JP 5380465 B2 2014.1.8
[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例69から)および2−(ジ
エトキシホスホリル)酢酸エチル(商業的に入手可能)から調製した。LRMS[M+H
]=442.2
【0648】
実施例81
(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸
【化125】
10
(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸を、実施例68に記載の製法にしたが
って、(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸エチル(実施例80から)から調
20
1
製した。TFA塩の
H NMR(DMSO−d6):δ12.66(s,1H),9.
09(s,1H),8.88(s,1H),8.66(d,1H),7.95(d,1H
),7.91(s,1H),7.75(d,1H),7.10(d,1H),6.77−
6.71(m,2H),6.68(dd,1H),3.70(s,3H),3.16(t
,2H),3.00(t,2H),2.30(s,3H)。LRMS[M+H]=414
.2
【0649】
実施例82
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−8−)プロパン酸エチル
30
【化126】
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
40
7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸エチルを、実施例44/工程5に記載の製法に
したがって、(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸エチル(実施例80から)
から調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.63(d,1H),8.37(d,
1H),8.13(d,1H),7.56(d,1H),7.24(dd,1H),7.
02(d,1H),6.75(d,1H),6.69(dd,1H),6.15(brs
,2H),4.17(q,2H),3.79(s,3H),3.12(dd,4H),2
.99(dd,2H),2.75(t,2H),2.29(s,3H),1.27(t,
2H),0.99(t,3H)。LRMS[M+H]=444.2
【0650】
50
(212)
JP 5380465 B2 2014.1.8
実施例83
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸
【化127】
10
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸を、実施例68に記載の製法にしたがって、3
−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−8−イル)プロパン酸エチル(実施例82)から調製した。1H NMR
(DMSO−d6):δ12.18(s,1H),8.84(d,1H),8.70(d
,1H),8.36(d,1H),7.39(d,1H),7.20(dd,1H),7
.09(m,2H),6.74(d,1H),6.68(dd,1H),3.70(s,
3H),3.09(dd,2H),2.96(dd,4H),2.63(t,2H),2
20
.27(s,3H)。LRMS[M+H]=416.2
【0651】
実施例84
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オール
【化128】
30
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オールを、実施例42/工程3に記載の製
法にしたがって、3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸エチル(実施例82)から調製
した。1H NMR(CDCl3):δ8.54(d,1H),8.30(d,1H),
8.05(d,1H),7.48(d,1H),7.15(dd,1H),6.93(d
,1H),6.66(d,1H),6.61(dd,1H),5.98(brs,2H)
,3.71(s,3H),3.66(t,2H),3.03(dd,2H),2.91(
dd,2H),2.81(t,2H),2.20(s,3H),1.98−1.90(m
,2H)。LRMS[M+H]=402.2
【0652】
実施例85
(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
40
(213)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化129】
工程1:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フ
ェニルボロン酸
2−アミノ−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸 塩酸塩(商業的に入手可
能)(1.0当量)、トリエチルアミン(3.0当量)、二炭酸ジ−tert−ブチル(
10
1.1当量)、およびDMAP(0.1当量)のCH3CN(0.3M)中溶液を、40
℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮して、粗残渣を得た
。粗物質を、0−30%MeOH/DCMを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シ
ステム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、褐色固体として2
−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロ
ン酸を得た。
【0653】
工程2:5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニル
ボロン酸(前工程から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノニトリル(1.0当量
20
)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水
性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中
溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を濾過して、沈殿物
を回収した。沈殿物をEtOAcで洗浄して、淡褐色固体として5−アミノベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチルを得た。
【0654】
工程3:(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル(前工程から
)(1.0当量)のEtOH(0.03M)中溶液に、25℃にてNaBH4(10当量
)を加えた。溶液を5時間80℃に加熱した。常温に冷却した後、反応混合物を真空中で
30
濃縮した。残渣を飽和NaHCO3とEtOAcの間に分配した。層を分離し、水層をE
tOAcで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真
空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−10%MeOH/DCMを用いてCOM
BIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付
して精製し、オフホワイト色固体として(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−イル)メタノールを得た:1H NMR(メタノール−d4):δ8.82(d
d,1H),8.77(dd,1H),7.26(d,1H),7.70(dd,1H)
,7.50(d,1H),7.27(dd,1H),4.66(s,2H)。LRMS[
M+H]=226.1。
【0655】
40
実施例86
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オール
【化130】
8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例10から)(
50
(214)
JP 5380465 B2 2014.1.8
1.0当量)のDCM(0.04M)中溶液に、N2下−20℃にてBBr3(2.5当
量)を滴下した。反応物を30分かけて常温に昇温した。次いで、反応物を一晩攪拌した
。反応物を飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出した。合した有機層を、ブ
ラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0
−20%MeOH/DCMを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISC
O)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として5−アミノベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−8−オールを得た:1H NMR(アセトン−d6):
δ8.90(dd,1H),8.83(dd,1H),8.32(d,1H),7.83
(dd,1H),7.11(brs,2H),7.10(d,1H),6.96(dd,
1H),5.86(brs,1H)。LRMS[M+H]=212.1。
10
【0656】
実施例87
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド
【化131】
20
(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール(実施例8
5から)(1.0当量)および活性化MnO2(20当量)のDCM(0.1M)中溶液
を、常温にて一晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈した。MnO2を濾去し、濾液を
真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−10%MeOH/DCMを用いてCO
MBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに
付して精製し、黄色固体として5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カ
ルバルデヒドを得た:1H NMR(アセトン−d6):δ10.19(s,1H),9
.14(dd,1H),9.01(dd,1H),8.63(d,1H),8.14(d
,1H),7.93(dd,1H),7.81(dd,1H),6.96(brs,2H
)。LRMS[M+H]=224.1
30
【0657】
実施例88
1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノール
【化132】
40
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例87か
ら)(1.0当量)のTHF(0.02M)中溶液に、−78℃にてMeLi(2.5当
量)を加えた。反応物を一晩常温に昇温した。反応物を飽和NH4Clでクエンチし、E
tOAcで抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空中
で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−5%MeOH/DCMを用いてCOMBIF
LASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精
製し、黄色固体として1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル
)エタノールを得た:1H NMR(メタノール−d4):δ8.94(dd,1H),
8.88(dd,1H),8.38(d,1H),7.81(dd,1H),7.62(
50
(215)
JP 5380465 B2 2014.1.8
d,1H),7.41(dd,1H),4.97(q,1H),1.53(d,3H)。
LRMS[M+H]=240.1。
【0658】
実施例89
1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノン
【化133】
10
1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノール(実施
例88から)(1.0当量)および活性化MnO2(20当量)のDCM(0.1M)中
溶液を、常温にて一晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈した。MnO2を濾去し、濾
液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−5%MeOH/DCMを用いてC
OMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィー
に付して精製し、黄色固体として1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−8−イル)エタノンを得た:1H NMR(アセトン−d6):δ9.11(dd,1
20
H),8.99(dd,1H),8.56(d,1H),8.20(d,1H),7.9
4−7.88(m,2H),6.90(brs,2H),2.70(s,3H)。LRM
S[M+H]=238.1。
【0659】
実施例90
8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化134】
30
工程1:2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−
2−オール
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル(実施例85
/工程2から)(1.0当量)のTHF(0.02M)中溶液に、−78℃にてMeLi
(10当量)を加えた。反応物を一晩常温に昇温した。反応物を飽和NH4Clでクエン
チし、EtOAcで抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
、真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−10%MeOH/DCMを用いてC
40
OMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィー
に付して精製し、黄色油として2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
8−イル)プロパン−2−オールを得た。
【0660】
工程2:8−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン
2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−2−オ
ール(前工程から)(1.0当量)およびp−TsOH(2当量)のトルエン(0.01
M)中溶液を、90℃にて6時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO3でクエンチし、E
tOAcで抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空中
50
(216)
JP 5380465 B2 2014.1.8
で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−5%MeOH/DCMを用いてCOMBIF
LASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精
製し、黄色固体として8−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミンを得た。
【0661】
工程3:8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
8−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン(前工程から)(1.0当量)およびPd/C(湿式、10重量%)のEtOH中混合
物を、H2バルーン下で一晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈した。Pd/Cをセラ
イトで濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−60%EtOA
10
c/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッ
シュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として8−イソプロピルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た:1H NMR(アセトン−d6):δ8.
98(dd,1H),8.88(dd,1H),8.37(d,1H),7.83(dd
,1H),7.49(d,1H),7.27(dd,1H),6.66(brs,2H)
,3.10−3.00(m,1H),1.33(d,6H)。LRMS[M+H]=23
8.1。
【0662】
実施例91
8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化135】
20
ヨウ化メチルトリフェニルホスホニウム(6.0当量)の溶液に、−78℃にてnBu
Li(7.0当量)を加えた。反応混合物を0℃に昇温し、30分間攪拌した(濃橙色)
。反応物を再度−78℃に冷却し、THF中5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−カルバルデヒド(実施例87)(1.0当量)を反応物に滴下した。反応物を
30
一晩常温に昇温した。反応物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して、粗残渣を得
た。粗物質を、0−50%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商
標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体と
して8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た:1H NMR
(アセトン−d6):1H NMR(アセトン−d6):δ9.00(dd,1H),8
.90(dd,1H),8.41(d,1H),7.84(dd,1H),7.65(d
,1H),7.52(dd,1H),6.91(dd,1H),6.77(brs,2H
),5.97(dd,1H),5.34(dd,1H)。LRMS[M+H]=222.
1
40
【0663】
実施例92
8−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化136】
8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(1.0当量)(実施例
50
(217)
JP 5380465 B2 2014.1.8
91から)およびPd/C(湿式、10重量%)のEtOH中混合物を、H2バルーン下
で一晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈した。Pd/Cをセライトで濾去し、濾液を
真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−60%EtOAc/ヘキサンを用いて
COMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィ
ーに付して精製し、白色泡沫として8−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミンを得た:1H NMR(アセトン−d6):δ8.98(dd,1H),8.8
8(dd,1H),8.35(d,1H),7.82(dd,1H),7.46(d,1
H),7.22(dd,1H),6.63(brs,2H),2.78(q,2H),1
.30(t,3H)。LRMS[M+H]=224.1。
【0664】
10
実施例93
8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化137】
工程1:2−クロロ−5−(メトキシメチル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−クロロ−5−(メトキシメチル)アニリン(商業的に入手
20
可能)(1.0当量)のTHF(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量
)を滴下した。反応物を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのTHF
中溶液を加えた。反応物を一晩昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N H
Cl水性溶液でクエンチした。水性懸濁液をEtOAcで2回抽出した。合した有機層を
、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、0−3
0%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISC
O)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、無色油として2−クロロ−5−(
メトキシメチル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0665】
工程2:5−(メトキシメチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−
30
ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−クロロ−5−(メトキシメチル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(前工程
から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,
2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.0当量)、Pd2dba3(2.5%
)、XPhos(10%)、およびKOAc(3当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン
(0.2M)中で合した。反応物を110℃に加熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を
、常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライトで濾過して、濾液を真空中で濃縮した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物
質を、0−20%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シス
テム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色泡沫として5−
40
(メトキシメチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0666】
工程3:8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−(メトキシメチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(前工程から)(1.0
当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中
溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N
水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌し
た。常温に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHおよび水で希釈した。二相を
50
(218)
JP 5380465 B2 2014.1.8
分離し、水層をDCM中2%MeOHで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄
し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、0−100%EtOAc
/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシ
ュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として8−(メトキシメチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た:1H NMR(メタノール−d4):
δ8.97(dd,1H),8.91(dd,1H),8.41(dd,1H),7.8
3(dd,1H),7.59(d,1H),7.37(dd,1H),4.62(s,2
H),3.45(s,3H)。LRMS[M+H]=240.1。
【0667】
実施例94
10
(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノ
ール
【化138】
工程1:5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボ
ン酸メチル
20
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニル
ボロン酸(実施例85/工程1から)(1.0当量)および2−クロロ−6−フェネチル
ニコチノニトリル(実施例114/工程3に記載の製法にしたがって、(E)−3−クロ
ロ−5−スチリルピコリノニトリル(実施例32/工程1)から調製)(1.0当量)、
テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭
酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液
を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をEtOAcおよび水で
希釈した。二相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合した有機層を、ブライン
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、0−60%EtO
Ac/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システムの(ISCO)フラ
30
ッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として5−アミノ−2−フェネチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチルを得た。
【0668】
工程2:(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル
)メタノール
5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メ
チル(前工程から)(1.0当量)のTHF(0.03M)中溶液に、0℃にてSupe
r−H(10当量)を加えた。溶液を30分かけて常温に昇温した。発泡がなくなるまで
、反応物を水でクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合した有機層
を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質
40
を、0−10%MeOH/DCMを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(
ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、オフホワイト色固体として
(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノ
ールを得た:1H NMR(メタノール−d4):δ8.63(dd,1H),8.56
(dd,1H),8.24(d,1H),7.57(d,1H),7.35(dd,1H
),7.27−7.15(m,5H),4.75(s,2H),3.20(t,2H),
3.06(t,2H)。LRMS[M+H]=330.1。
【0669】
実施例95
(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
50
(219)
JP 5380465 B2 2014.1.8
8−イル)メタノール
【化139】
工程1:5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−カルボン酸メチル
10
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニル
ボロン酸(実施例85/工程1から)(1.0当量)および2−クロロ−6−(4−メト
キシフェネチル)ニコチノニトリル(実施例44/工程3に記載の製法にしたがって3,
5−ジクロロピコリノニトリルと1−エチニル−4−メトキシベンゼンとの反応および実
施例114/工程3に記載の製法にしたがって生成物の還元から調製)(1.0当量)、
テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N水性炭
酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液
を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をEtOAcおよび水で
希釈した。二相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合した有機層を、ブライン
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、0−80%EtO
20
Ac/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラ
ッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として5−アミノ−2−(4−メト
キシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチルを得た。
【0670】
工程2:(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−8−イル)メタノール
5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
8−カルボン酸メチル(前工程から)(1.0当量)のTHF(0.03M)中溶液に、
0℃にてSuper−H(10当量)を加えた。溶液を30分かけて常温に昇温した。発
泡がなくなるまで、反応物を水でクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出し
30
た。合した有機層を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して、粗残
渣を得た。粗物質を、0−100%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH
(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、オ
フホワイト色固体として(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを得た(31%):1H NMR(アセト
ン−d6):δ8.79(d,1H),8.70(d,1H),8.35(d,1H),
7.61(d,1H),7.33(dd,1H),7.13(d,2H),6.83(d
,2H),6.62(brs,2H),4.47(s,2H),4.40(brs,1H
),3.75(s,3H),3.22(t,2H),3.06(t,2H)。LRMS[
M+H]=360.2。
40
【0671】
実施例96
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
【化140】
50
(220)
JP 5380465 B2 2014.1.8
工程1:2−ブロモ−5−ニトロフェニルカルバミン酸tert−ブチル
N2雰囲気下0℃にて、2−ブロモ−5−ニトロアニリン(商業的に入手可能)(1.
0当量)のTHF(0.2M)中溶液に、1M NaHMDS(2.5当量)を滴下した
。反応物を0℃にて15分間攪拌し、二炭酸ジ−tert−ブチルのTHF中溶液を加え
た。反応物を一晩常温に昇温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1N HCl水
性溶液でクエンチした。水性溶液をEtOAcで2回抽出した。合した有機層を、ブライ
ンで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、0−30%Et
OAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、無色油として2−ブロモ−5−ニトロフェ
ニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
10
【0672】
工程2:5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル
2−ブロモ−5−ニトロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(前工程から)(1.
0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1
,3,2−ジオキサボロラン)(1.8当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5
当量)を、N2雰囲気下にてジオキサン(0.2M)中で合した。反応物を100℃に加
熱し、一晩攪拌した。得られた懸濁液を、常温に冷却し、エーテルで希釈し、セライトで
濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣を、0−30%EtOAc/ヘキサンを用いてC
20
OMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィー
に付して精製し、白色泡沫として5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1
,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た
。
【0673】
工程3:8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(前工程から)(1.0当量)および
3−ブロモピコリノニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラ
キス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N水性炭酸カリウ
30
ム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。常温に冷却
した後、反応混合物を濾過して、沈殿物を回収した。沈殿物をEtOAcで洗浄して、黄
色固体として8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
【0674】
工程4:ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0
当量)およびPd/C(湿式、10重量%)のEtOH中混合物を、H2バルーン下で一
晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈した。不溶性固体を、セライトで濾去し、濾液を
真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質をアセトンで洗浄して、オフホワイト色固体と
してベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミンを得た:1H NMR(メ
タノール−d4):δ8.73(dd,1H),8.71(dd,1H),8.11(d
,1H),7.69(dd,1H),6.86(d,1H),6.82(dd,1H)。
LRMS[M+H]=211.1。
【0675】
実施例97
8−(アミノメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
40
(221)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化141】
工程1:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸
標題化合物を、出発物質として2−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸 塩酸塩(商
業的に入手可能)を用いること以外は、実施例85/工程1に記載の製法にしたがって調
製した。粗物質を、0−30%MeOH/DCMを用いてCOMBIFLASH(登録商
10
標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、オフホワイ
ト色固体として2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シアノフェニルボロ
ン酸を得た。
【0676】
工程2:5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニトリル
標題化合物を、出発物質として2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シ
アノフェニルボロン酸(前工程から)を用いること以外は、実施例96/工程3に記載の
製法にしたがって調製した。粗物質を、1:1 EtOAc/ヘキサンで洗浄して、淡黄
色固体として5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニトリルを得
た。
20
【0677】
工程4:ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0
当量)およびラネーニッケル(湿式、10重量%)のEtOH/アンモニア(2:1)中
混合物を、H2バルーン下で一晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈した。不溶性固体
をセライトで濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、10%MeO
H/DCMおよび70%EtOAc/ヘキサンで洗浄して、オフホワイト色固体としてベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミンを得た:1H NMR(メタノー
ル−d4):δ8.97(dd,1H),8.90(dd,1H),8.41(d,1H
),7.83(dd,1H),7.57(d,1H),7.39(dd,1H),3.9
30
6(s,2)。LRMS[M+H]=229.1。
【0678】
実施例98
3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化142】
40
工程1:3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例5/工程2から)(1.0当
量)および3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリル(実施例20/工程2から)(1.
0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および
2N水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03
M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をEtOAc
および水で希釈した。二相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合した有機層を
、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、0−4
0%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISC
50
(222)
JP 5380465 B2 2014.1.8
O)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色固体として3−クロロ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
【0679】
工程2:3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程か
ら)(1.0当量)、フッ化カリウム(4.0当量)、および18−クラウン−6(0.
4当量)のNMP(0.1M)中混合物を、210℃にて2時間マイクロ波反応器中で加
熱した。常温に冷却した後、反応残渣を、0−30%EtOAc/ヘキサンを用いてCO
MBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに
付して精製し、白色固体として3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
10
リジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ9.20(dd,1H
),8.32(d,1H),7.58(dd,1H),7.46(d,1H),7.21
(dd,1H),6.51(brs,2H),2.47(s,3H)。LRMS[M+H
]=228.1。
【0680】
実施例99
(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノー
ル
【化143】
20
工程1:5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5
,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸
tert−ブチル
標題化合物を、出発物質として5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチ
ル)−2−クロロアニリン(商業的に入手可能)を用いること以外は、実施例93/工程
1および2に記載の製法にしたがって調製した。粗物質を、0−20%EtOAc/ヘキ
30
サンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロ
マトグラフィーに付して精製し、白色泡沫として5−((tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0681】
工程2:8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−クロロベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
標題化合物を、出発物質として5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチ
ル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル
)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(前工程から)を用いること以外は、実施例9
40
8/工程1に記載の製法にしたがって調製した。粗物質を、0−15%EtOAc/ヘキ
サンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロ
マトグラフィーに付して精製し、淡黄色固体として8−((tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)メチル)−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを
得た。
【0682】
工程3:(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メ
タノール
8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−クロロベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)およびTBAF(1
50
(223)
JP 5380465 B2 2014.1.8
.1当量)のTHF中溶液を、常温にて一晩攪拌した。反応物を飽和NaHCO3でクエ
ンチした。二相を分離し、水層をEt2Oで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで
洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、0−5%MeOH/
DCMを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュク
ロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを得た。
【0683】
工程4:(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)
メタノール
標題化合物を、出発物質として(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフ
10
チリジン−8−イル)メタノール(前工程から)を用いること以外は、実施例98/工程
2に記載の製法にしたがって調製した。粗物質を、0−40%EtOAc/ヘキサンを用
いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラ
フィーに付して精製し、白色固体として(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを得た。1H NMR(メタノール−d4):
δ9.15(dd,1H),8.38(d,1H),7.64(d,1H),7.55(
dd,1H),7.41(dd,1H),4.77(s,2H)。LRMS[M+H]=
244.1。
【0684】
実施例100
20
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
【化144】
工程1:3−クロロ−8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
標題化合物を、出発物質として5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1
30
,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(商業
的に入手可能)を用いること以外は、実施例98/工程1に記載の製法にしたがって調製
した。粗物質を、0−40%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録
商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色固
体として3−クロロ−8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得
た。
【0685】
工程2:3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0
当量)およびラネーニッケル(湿式、10重量%)のEtOH中混合物を、H2バルーン
40
下で一晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈した。不溶性固体をセライトで濾去し、濾
液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、0−100%EtOAc/ヘキサンを
用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグ
ラフィーに付して精製し、白色固体として3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5,8−ジアミンを得た。1H NMR(メタノール−d4):δ8.75(d,1
H),8.08(dd,1H),7.70(d,1H),6.84−6.81(m,2H
)。LRMS[M+H]=245.1。
【0686】
実施例101
3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
50
(224)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化145】
標題化合物を、出発物質として3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,
8−ジアミン(実施例100から)を用いること以外は、実施例98/工程2に記載の製
法にしたがって調製した。粗物質を、0−7%MeOH/DCMを用いてCOMBIFL
10
ASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製
し、白色固体として3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミ
ンを得た。1H NMR(メタノール−d4):δ8.93(dd,1H),8.09(
d,1H),7.44(dd,1H),6.86−6.83(m,2H)。LRMS[M
+H]=229.1。
【0687】
実施例102
8−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化146】
20
8−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例91(ウ
ィッティヒ反応)および実施例92(還元)に記載の製法にしたがって、臭化イソプロピ
ル(トリフェニル)ホスホニウムとともに5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−カルバルデヒド(実施例87)から調製した。1H NMR(アセトン−d6)
:δ8.98(dd,1H),8.88(dd,1H),8.35(d,1H),7.8
2(dd,1H),7.44(d,1H),7.18(dd,1H),6.73(brs
30
,2H),2.63(d,2H),2.04−1.94(m,1H),0.94(d,6
H)。LRMS[M+H]=252.1。
【0688】
実施例103
(E)−8−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化147】
40
(E)−8−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ンを、実施例91に記載の製法にしたがって、臭化エチル(トリフェニル)ホスホニウム
とともに5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例
87から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.98(dd,1H)
,8.88(dd,1H),8.36(d,1H),7.83(dd,1H),7.54
(d,1H),7.43(dd,1H),6.67(brs,2H),6.60−6.4
2(m,2H),1.92(dd,3H)。LRMS[M+H]=236.1。
【0689】
実施例104
50
(225)
JP 5380465 B2 2014.1.8
8−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化148】
8−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例92に記載
の製法にしたがって、(E)−8−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン(実施例103)から調製した。1H NMR(アセトン−d6)
10
:δ8.99(dd,1H),8.88(dd,1H),8.35(d,1H),7.8
3(dd,1H),7.45(d,1H),7.21(dd,1H),6.64(brs
,2H),2.74(t,2H),1.74(qt,2H),0.98(t,3H)。L
RMS[M+H]=238.1。
【0690】
実施例105
8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化149】
20
8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
を、実施例91(ウィッティヒ反応)および実施例92(還元)に記載の製法にしたがっ
て、臭化(シクロプロピルメチル)トリフェニルホスホニウムとともに5−アミノベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例87)から調製した。1H
NMR(アセトン−d6):δ8.99(dd,1H),8.88(dd,1H),8
.35(d,1H),7.83(dd,1H),7.47(d,1H),7.23(dd
30
,1H),6.64(brs,2H),1.60(q,2H),1.34−1.25(m
,1H),0.91−0.72(m,2H),0.45−0.41(m,2H),0.1
1−0.07(m,2H)。LRMS[M+H]=264.1。
【0691】
実施例106
8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化150】
40
8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例91(ウ
ィッティヒ反応)および実施例92(還元)に記載の製法にしたがって、臭化ベンジルト
リフェニルホスホニウムとともに5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−
カルバルデヒド(実施例87から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ
8.99(dd,1H),8.88(dd,1H),8.35(d,1H),7.83(
dd,1H),7.49(d,1H),7.29−7.15(dd,6H),6.70(
50
(226)
JP 5380465 B2 2014.1.8
brs,2H),3.10−3.00(m,4H)。LRMS[M+H]=300.1。
【0692】
実施例107
(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8
−イル)メタノール
【化151】
10
(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
8−イル)メタノールを、実施例86に記載の製法にしたがって、(5−アミノ−2−(
4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
(実施例95から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.81(d,
1H),8.72(d,1H),8.40(d,1H),7.68(d,1H),7.3
9(dd,1H),7.08(d,2H),6.74(d,2H),6.66(brs,
2H),4.49(s,2H),3.21(t,2H),3.03(t,2H)。LRM
S[M+H]=408.1。
20
【0693】
実施例108
(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)メタノール
【化152】
30
(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−8−イル)メタノールを、実施例44/工程4に記載の製法および実施例
99/工程3に記載のTBS基の脱保護にしたがって、5−((tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例99/工程1)
および3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニ
トリル(実施例49/工程1から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ
8.79(s,1H),8.73(s,1H),8.35(d,1H),7.61(s,
1H),7.33(d,1H),7.09(d,1H),6.75(d,1H),6.6
8(dd,1H),6.57(brs,2H),4.47(d,2H),4.32(t,
1H),3.58(s,3H),3.17(t,2H),3.04(t,2H),2.3
0(s,3H)。LRMS[M+H]=374.2。
【0694】
実施例109
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン
40
(227)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化153】
および
実施例110
8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベン
10
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化154】
工程1:5−ブロモ−2−クロロフェニルカルバミン酸tert−ブチル
標題化合物を、出発物質として5−ブロモ−2−クロロアニリン(商業的に入手可能)
20
を用いること以外は、実施例5/工程1に記載の製法にしたがって調製した。粗物質を、
0−40%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(
ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色固体として5−ブロ
モ−2−クロロフェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0695】
工程2:(E)−2−クロロ−5−(2−シクロプロピルビニル)フェニルカルバミン酸
tert−ブチル
5−ブロモ−2−クロロフェニルカルバミン酸tert−ブチル(前工程から)(1.
0当量)および(E)−2−(2−シクロプロピルビニル)−4,4,5,5−テトラメ
チル−1,3,2−ジオキサボロラン(商業的に入手可能)(1.0当量)トルエン(0
30
.2M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)
および2N水性炭酸カリウム溶液(2.0当量)と合した。反応物を100℃に加熱し、
一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。二相を
分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水M
gSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗生成物を、0−5%EtOAc/ヘキサンを
用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグ
ラフィーに付して精製し、淡黄色固体として(E)−2−クロロ−5−(2−シクロプロ
ピルビニル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0696】
工程3:(E)−5−(2−シクロプロピルビニル)−2−(4,4,5,5−テトラメ
40
チル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチ
ル
標題化合物を、出発物質として(E)−2−クロロ−5−(2−シクロプロピルビニル
)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(前工程から)を用いること以外は、実施例9
3/工程2に記載の製法にしたがって調製した。粗生成物を、0−10%EtOAc/ヘ
キサンを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュク
ロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色固体として(E)−5−(2−シクロプロピル
ビニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−
イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを得た。
【0697】
50
(228)
JP 5380465 B2 2014.1.8
工程4:2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミンおよび8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−
メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
標題化合物を、出発物質として(E)−5−(2−シクロプロピルビニル)−2−(4
,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカル
バミン酸tert−ブチル(前工程から)および3−クロロ−5−((4−メトキシ−2
−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(実施例49/工程1)を用いること以
外は、実施例44/工程4(鈴木カップリング)および5(還元)に記載の製法にしたが
って調製した。粗生成物を、0−40%EtOAc/ヘキサンを用いてCOMBIFLA
SH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し
10
、白色固体として実施例109:1H NMR(アセトン−d6):δ8.76(d,1
H),8.70(d,1H),8.29(d,1H),7.44(d,1H),7.18
(dd,1H),7.08(d,1H),6.74(d,1H),6.68(dd,1H
),6.59(brs,2H),3.74(s,3H),3.18(t,2H),3.0
4(t,2H),2.75(t,2H),2.29(s,3H),1.75−1.68(
m,2H),1.40−1.35(m,4H),0.90(s,3H);LRMS[M+
H]=414.3;およびオフホワイト色固体として実施例110:1H NMR(アセ
トン−d6):δ8.76(d,1H),8.70(d,1H),8.28(d,1H)
,7.45(d,1H),7.19(dd,1H),7.08(d,1H),6.74(
d,1H),6.67(dd,1H),6.55(brs,2H),3.73(s,3H
20
),3.16(t,2H),3.03(t,2H),2.29(s,3H),1.60(
q,2H),1.29−1.28(m,1H),0.89−0.74(m,2H),0.
44−0.41(m,2H),0.10−0.07(m,2H)。LRMS[M+H]=
412.3を得た。
【0698】
実施例111
(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)メタノール
【化155】
30
(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)メタノールを、実施例44/工程4、実施例99/工程3(TB
Sの脱保護)および実施例77/工程3(還元)に記載の製法にしたがって、5−((t
ert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル
−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(
実施例99/工程1から)、2−エチニル−1,3,5−トリメチルベンゼン(商業的に
40
入手可能)および3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリル(実施例77
/工程1から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.77(s,2H
),8.34(d,1H),7.61(s,1H),7.33(d,1H),6.84(
s,2H),6.60(brs,2H),4.77(d,2H),4.35(t,1H)
,3.08(s,3H),2.84(s,6H),2.30−2.29(m,4H)。L
RMS[M+H]=372.2。
【0699】
実施例112
(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−8−イル)メタノール
50
(229)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化156】
(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−イル)メタノールを、実施例44/工程4および実施例99/工程3(TBSの
脱保護)に記載の製法にしたがって、8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
10
メチル)−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例99/
工程1から)および3−クロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリル(
実施例79/工程2から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.79
(d,1H),8.70(d,1H),8.35(d,1H),7.61(d,1H),
7.33(dd,1H),7.17(d,2H),6.83(d,2H),6.57(b
rs,2H),4.77(d,2H),4.34(t,1H),3.89(t,2H),
3.22(t,2H),3.06(t,2H),1.83−1.70(m,2H),1.
00(t,3H)。LRMS[M+H]=388.2。
【0700】
実施例113
20
(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
【化157】
(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1
30
,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを、実施例44/工程4および実施例99/
工程3(TBSの脱保護)に記載の製法にしたがって、5−((tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例99/工程1か
ら)および5−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−3−クロロピコリノニト
リル(実施例44/工程3から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ1
0.19(t,1H),8.83(d,1H),8.71(d,1H),8.35(d,
1H),7.60(d,1H),7.46(d,1H),7.36−7.27(m,3H
),7.04(dd,1H),6.57(brs,2H),6.38(dt,1H),4
.77(d,2H),4.36(t,1H),3.29(t,2H),3.19(t,2
H)。LRMS[M+H]=369.2。
【0701】
実施例114
N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)アセトアミド
40
(230)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化158】
工程1:N−(4−エチニルフェニル)アセトアミド
4−エチニルアニリン(商業的に入手可能)(1.0当量)、およびトリエチルアミン
(1.0当量)の塩化メチレン(0.04M)中溶液に、塩化アセチル(1.5当量)を
10
徐々に加えた。次いで、反応混合物を0℃にて1時間攪拌した。常温に昇温した後、反応
混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出し
た。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した
。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標
)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体とし
てN−(4−エチニルフェニル)アセトアミドを得た。
【0702】
工程2:N−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニ
ル)アセトアミド
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、N−(4−エチニルフェニル)ア
20
セトアミド(前工程から)(1.0当量)、塩化ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラ
ジウム(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0
当量)のDMF(0.04M)中溶液を、60℃にて4時間攪拌した。常温に冷却した後
、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離した。合した有機層を、水で
2回洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−
80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体としてN−(4−((5−クロロ
−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)アセトアミドを得た。
【0703】
工程3:N−(4−(2−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチル)フェ
30
ニル)アセトアミド
N−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)ア
セトアミド(前工程から)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、
10重量%炭素担体パラジウム(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入し、
反応物を3時間攪拌した。混合物を、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッドで濾
過した。濾液を真空中で濃縮し、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIF
LASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、N−(4−(2−(5−ク
ロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチル)フェニル)アセトアミドを得た。
【0704】
工程4:N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
40
ン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド
N−(4−(2−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチル)フェニル)
アセトアミド(前工程から)(1.0当量)、4−メチル−2−(4,4,5,5−テト
ラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−
ブチル(実施例5/工程2から)(1.5当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ
パラジウム(0)(10mol%)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェ
ニル−2−イル)ホスフィン(20mol%)、およびリン酸カリウム(2.0当量)の
n−ブタノール/H2O(2.5:1、0.04M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌し
た。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水
層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で
50
(231)
JP 5380465 B2 2014.1.8
乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCO
MBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに
付して精製し、白色固体としてN−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミドを得た。1H N
MR(CDCl3):δ8.51(s,1H),8.32(s,1H),8.01(d,
1H),7.44(s,1H),7.33−7.36(m,2H),7.03−7.19
(m,3H),5.98(br,2H),3.07−3.11(m,2H),2.94−
2.98(m,2H),2.44(s,3H),2.10(s,3H)。LRMS[M+
H]=371.2。
【0705】
10
実施例115
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチル安息香酸メチル
【化159】
20
工程1:3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)安息香酸メチル
4−ブロモ−3−メチル安息香酸メチル(1.0当量)、トリエチル(エチニル)シラ
ン(1.0当量)、塩化ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(10mol%)
、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.0
4M)中溶液を、60℃にて4時間攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチ
ルおよび水で希釈した。二相を分離した。有機層を、水で2回洗浄し、無水MgSO4で
乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCO
MBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに
付して精製し、白色固体として3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)安息
30
香酸メチルを得た。
【0706】
工程2:4−エチニル−3−メチル安息香酸メチル
3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)安息香酸メチル(前工程から)(
1.0当量)のTHF(0.2M)中溶液に、0℃にてTBAF(0.2当量)を徐々に
加えた。次いで、反応混合物を0℃にて1時間攪拌した。常温に昇温した後、反応混合物
を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物
質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シス
テム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4−
40
エチニル−3−メチル安息香酸メチルを得た。
【0707】
工程3:4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチル
安息香酸メチル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4−エチニル−3−メチル安息香
酸メチル(前工程から)(1.0当量)、塩化ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジ
ウム(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当
量)のDMF(0.04M)中溶液を、60℃にて4時間攪拌した。常温に冷却した後、
反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離した。有機層を、水で2回洗浄
し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢
50
(232)
JP 5380465 B2 2014.1.8
酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュ
クロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4−((5−クロロ−6−シアノピ
リジン−3−イル)エチニル)−3−メチル安息香酸メチルを得た。
【0708】
工程4:4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチニル)−3−メチル安息香酸メチル
4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチル安息香
酸メチル(前工程から)(1.0当量)、4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメ
チル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチ
ル(実施例5/工程2から)(1.5当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラ
10
ジウム(0)(10mol%)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル
−2−イル)ホスフィン(20mol%)、およびリン酸カリウム(2.0当量)のn−
ブタノール/H2O(2.5:1、0.04M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。
常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を
酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥
して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMB
IFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付し
て精製し、白色固体として4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチニル)−3−メチル安息香酸メチルを得た。
【0709】
20
工程5:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチル安息香酸メチル
4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チニル)−3−メチル安息香酸メチル(前工程から)の酢酸エチル/メタノール(1:4
、0.05M)中溶液に、10重量%炭素担体パラジウム(0.2当量)を加えた。水素
ガスをバルーンで注入し、反応物を3時間攪拌した。混合物を、ジクロロメタンで洗浄し
ながらセライトパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、ヘキサン中0−80%酢酸エ
チルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチル安息香酸メチルを得た。1H NMR(CDCl3):δ8.61
30
(s,1H),8.40(s,1H),8.09(d,1H),7.83(s,1H),
7.81(d,1H),7.54(s,1H),7.18−7.20(m,2H),6.
17(br,2H),3.92(s,3H),3.10−3.16(m,4H),2.5
3(s,3H),2.36(s,3H)。LRMS[M+H]=386.2。
【0710】
実施例116
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
【化160】
40
工程1:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチル安息香酸
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル安息香酸メチル(実施例115から)(1.0当量)、および1
50
(233)
JP 5380465 B2 2014.1.8
N水酸化ナトリウム(1.5当量)のメタノール(0.04M)中溶液を、60℃にて4
時間攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を
分離した。有機層を水で二回洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗
物質を、ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シ
ステム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)−3−メチル安息香酸を得た。
【0711】
工程2:塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル
10
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル安息香酸(前工程から)の塩化チオニル中溶液を、60℃にて3
時間攪拌した。常温に冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮した。粗物質をさらに精製
することなく次の工程にて用いた。
【0712】
工程3:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(前工程から)(実施例5)およびトリエチルア
ミン(2.5当量)のエーテル(0.05M)中溶液に、メタンアミン(5.0当量)を
20
加えた。反応混合物を一晩かけて攪拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルおよび水で
希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブライン
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−8
0%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラ
ッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチル
ベンズアミドを得た。1H NMR(CDCl3):δ8.62(s,1H),8.32
(s,1H),8.04(d,1H),7.60(s,1H),7.46−7.52(m
,2H),7.09−7.11(m,2H),6.05(br,2H),3.09−3.
17(m,4H),3.00(d,3H),2.52(s,3H),2.33(s,3H
30
)。LRMS[M+H]=385.2。
【0713】
実施例117
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
【化161】
40
塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工程2)およびトリエチルアミ
ン(2.5当量)のエーテル(0.05M)中溶液に、N1,N1,N2−トリメチルエ
タン−1,2−ジアミン(5.0当量)を加えた。反応混合物を一晩かけて攪拌した。次
いで、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで
2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中
で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH
(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白
50
(234)
JP 5380465 B2 2014.1.8
色固体として4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベン
ズアミドを得た。1H NMR(CDCl3):δ8.66(s,1H),8.37(s
,1H),8.07(d,1H),7.63(s,1H),7.09−7.30(m,4
H),3.90(br,2H),3.01−3.19(m,4H),3.08(s,6H
),2.72(br,5H),2.52(s,3H),2.33(s,3H)。LRMS
[M+H]=456.3。
【0714】
実施例118
2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化162】
10
2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを
、実施例45/工程1ないし3に記載の製法にしたがって、1−エチニル−4−メトキシ
ベンゼン(実施例116/工程2)から調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.
20
69(s,1H),8.47(s,1H),8.27(d,1H),7.80(d,2H
),7.58−7.66(m,1H),7.33−7.42(m,1H),7.15(d
,2H),6.90(d,2H),6.25(br,2H),3.86(s,3H),3
.13−3.23(m,2H),2.97−3.10(m,2H)。LRMS[M+H]
=330.2。
【0715】
実施例119
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン
【化163】
30
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミンを、実施例45/工程1ないし3に記載の製法にしたがって、1−エチニル−
4−メトキシ−2−メチルベンゼン(商業的に入手可能)から調製した。1H NMR(
CDCl3):δ8.60(s,1H),8.37(s,1H),8.18(d,1H)
,7.69(d,1H),7.49−7.57(m,1H),7.24−7.34(m,
1H),6.98(d,1H),6.56−6.70(m,2H),6.00(br,2
H),3.70(s,3H),3.00−3.09(m,2H),2.83−2.96(
m,2H),2.20(s,3H)。LRMS[M+H]=344.2。
【0716】
実施例120
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルベンズアミド
40
(235)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化164】
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルベンズアミドを、実施例117に記載の製法にしたがって、塩化
10
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工程2)およびアンモニアから調製し
た。1H NMR(CDCl3):δ8.60(s,1H),8.35(s,1H),8
.05(d,1H),7.65(s,1H),7.51−7.53(m,2H),7.1
3−7.21(m,2H),3.09−3.16(m,4H),2.51(s,3H),
2.34(s,3H)。LRMS[M+H]=371.2
【0717】
実施例121
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミド
【化165】
20
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミドを、実施例117に記載の製法にした
30
がって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工程2)およびジメチル
アミンから調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.68(s,1H),8.32
(s,1H),8.04(d,1H),7.66(s,1H),7.31(d,1H),
7.06−7.18(m,3H),3.08−3.19(m,4H),2.96(d,3
H),2.54(s,3H),2.33(s,3H),2.05(s,3H)。LRMS
[M+H]=399.2
【0718】
実施例122
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
40
エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミド
【化166】
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミドを、実施例117
50
(236)
JP 5380465 B2 2014.1.8
に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工程
2)および2−アミノエタノールから調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.5
9(s,1H),8.34(s,1H),8.04(d,1H),7.50−7.62(
m,3H),7.08−7.25(m,2H),3.80(t,2H),3.63(t,
2H),3.07−3.16(m,4H),2.51(s,3H),2.32(s,3H
)。LRMS[M+H]=415.2
【0719】
実施例123
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
10
エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド
【化167】
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
20
)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミドを、実施
例117に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例11
6/工程2)およびN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジオアミンから調製した。1
H NMR(メタノール−d4):δ8.60(s,1H),8.39(s,1H),8
.08(d,1H),7.68(s,1H),7.57−7.59(m,2H),7.1
9−7.22(m,2H),3.57−3.61(m,2H),3.07−3.16(m
,4H),2.64−2.67(m,2H),2.52(s,3H),2.38(s,6
H),2.35(s,3H)。LRMS[M+H]=442.3
【0720】
30
実施例124
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン
【化168】
40
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノンを、実施例11
7に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工
程2)およびピロリジンから調製した。1H NMR(メタノール−d4):δ8.60
(s,1H),8.42(s,1H),8.09(d,1H),7.34(s,1H),
7.23(s,1H),7.05−7.15(m,3H),3.49(t,2H),3.
27(t,2H),3.05−3.17(m,4H),2.42(s,3H),2.26
(s,3H),1.88−1.91(m,2H),1.73−1.77(m,2H)。L
50
(237)
JP 5380465 B2 2014.1.8
RMS[M+H]=425.2
【0721】
実施例125
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド
【化169】
10
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミドを、実施
例117に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例11
6/工程2)およびN1,N1−ジエチルエタン−1,2−ジアミンから調製した。1H
NMR(メタノール−d4):δ8.55(s,1H),8.48(s,1H),8.
10(d,1H),7.56(s,1H),7.47−7.50(m,1H),7.33
(s,1H),7.10−7.14(m,2H),3.44(t,2H),3.25(t
20
,2H),3.08−3.14(m,4H),2.62−2.72(m,4H),2.4
2(s,3H),2.27(s,3H),1.05(t,6H)。LRMS[M+H]=
470.3
【0722】
実施例126
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノン
【化170】
30
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノンを、
実施例117に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例
116/工程2)および1−エチルピペラジンから調製した。1H NMR(メタノール
−d4):δ8.59(s,1H),8.37(s,1H),8.06(d,1H),7
.32(s,1H),7.00−7.12(m,4H),3.67(br,2H),3.
06−3.13(m,4H),2.45(br,4H),2.37(q,2H),2.4
1(s,3H),2.26(s,3H),2.19(br,2H),1.04(t,3H
)。LRMS[M+H]=468.3
【0723】
実施例127
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン
40
(238)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化171】
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノンを、実施例11
7に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
10
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工
程2)およびピペラジンから調製した。1H NMR(メタノール−d4):δ8.66
(s,1H),8.55(s,1H),8.19(d,1H),7.38(s,1H),
7.21−7.23(m,2H),7.10−7.15(m,2H),3.66(br,
6H),3.08−3.18(m,6H),2.45(s,3H),2.30(s,3H
)。LRMS[M+H]=440.2
【0724】
実施例128
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド
【化172】
20
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミドを
、実施例117に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
30
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施
例116/工程2)および2−(ピロリジン−1−イル)エタンアミンから調製した。1
H NMR(CDCl3):δ8.58(s,1H),8.38(s,1H),8.07
(d,1H),7.64(s,1H),7.51−7.55(m,2H),7.12−7
.20(m,2H),6.26(br,2H),3.61(dd,2H),3.05−3
.12(m,4H),2.81(t,2H),2.69(br,4H),2.50(s,
3H),2.33(s,3H),1.83−1.85(m,4H)。LRMS[M+H]
=468.3
【0725】
実施例129
40
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド
【化173】
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
50
(239)
JP 5380465 B2 2014.1.8
)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミドを、実施例117に記
載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工程2)
およびエタン−1,2−ジアミンから調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.5
9(s,1H),8.37(s,1H),8.07(d,1H),7.63(s,1H)
,7.51(br,2H),7.12−7.21(m,2H),6.25(br,2H)
,3.48−3.52(m,2H),3.08−3.15(m,4H),2.94(t,
2H),2.51(s,3H),2.34(s,3H)。LRMS[M+H]=414.
2
【0726】
10
実施例130
4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N
−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
【化174】
20
4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−
N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミドを、実施例11
7に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工程2)および
N1,N1,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミンから調製した。1H NMR(
メタノール−d4):δ8.84(s,1H),8.63(s,1H),8.39(d,
1H),7.76−7.83(m,2H),7.60−7.64(m,1H),7.37
(s,1H),7.19−7.29(m,2H),3.96(t,2H),3.48(t
,2H),3.32(t,2H),3.20(t,2H),3.09(s,3H),3.
06(s,6H),2.42(s,3H)。LRMS[M+H]=442.3
30
【0727】
実施例131
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド
【化175】
40
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミドを、実施
例117に記載の製法にしたがって、塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例11
6/工程2)およびN1,N1,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミンから調製し
た。1H NMR(CDCl3):δ8.64(s,1H),8.36(s,1H),8
.05(d,1H),7.60(s,1H),7.41(d,2H),7.31(d,1
H),7.21(d,2H),3.91(t,2H),3.44(t,2H),3.25
(t,2H),3.12(t,2H),3.03(s,3H),3.01(s,6H),
50
(240)
JP 5380465 B2 2014.1.8
2.53(s,3H)。LRMS[M+H]=442.3
【0728】
実施例132
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール
【化176】
10
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オールを、工程4における2−(4,4,5
,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸
tert−ブチルを用いること以外は、実施例115と同様に調製した4−(2−(5−
アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸
メチルを用いること以外は、実施例78に記載の製法にしたがって調製した。LRMS[
M+H]=372.2
【0729】
20
実施例133
2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン
【化177】
30
2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミンを、工程1における3,5−ジクロロピコリノニトリル(商業的に入手可能)
とともに1−ブトキシ−4−エチニルベンゼン(商業的に入手可能)を用いること以外は
、実施例45/工程1ないし3に記載の製法にしたがって調製した。1H NMR(アセ
トン−d6):δ8.75(s,1H),8.68(s,1H),8.28(d,1H)
,7.42(s,1H),7.10−7.18(m,3H),6.84(d,2H),6
.58(br,2H),3.94(t,2H),3.21(t,2H),3.05(t,
2H),2.46(s,3H),1.65−1.75(m,2H),1.41−1.58
(m,2H),0.94(s,3H)。LRMS[M+H]=386.2。
【0730】
実施例134
2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン
40
(241)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化178】
2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
10
フチリジン−5−アミンを、工程1における3,5−ジクロロピコリノニトリル(商業的
に入手可能)とともに4−エチニルビフェニル(商業的に入手可能)を用いること以外は
、実施例45/工程1ないし3に記載の製法にしたがって調製した。1H NMR(アセ
トン−d6):δ8.80(s,1H),8.75(s,1H),8.26(d,2H)
,7.55−7.69(m,4H),7.30−7.46(m,4H),7.13(d,
2H),6.58(br,2H),3.30(t,2H),3.18(t,2H),2.
45(s,3H)。LRMS[M+H]=390.2
【0731】
実施例135
2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[
20
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化179】
工程1:2−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチニル)フェニル)メタノール
30
2−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チニル)フェニル)メタノールを、工程1における3,5−ジクロロピコリノニトリル(
商業的に入手可能)とともに(2−エチニルフェニル)メタノール(商業的に入手可能)
を用いること以外は、実施例45/工程1ないし2に記載の製法にしたがって調製した。
【0732】
工程2:2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チニル)フェニル)メタノール(1.0当量)(前工程から)のエタノール(0.05M
)中溶液に、10重量%炭素担体パラジウム(0.2当量重量)を加えた。次いで、水素
40
ガスをバルーンで注入し、反応物を18時間攪拌した。この段階で、混合物を、メタノー
ルで洗浄しながらセライトパッドで濾過した。揮発物を真空中で除去し、得られた残渣を
、ヘキサン中0−60%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム
(ISCO)に付して精製し、固体として2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−
1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得
た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.78(s,1H),8.74(s,1H)
,8.24(d,2H),7.40−7.44(m,2H),7.20−7.34(m,
3H),6.61(br,2H),5.63−5.69(m,1H),4.89−5.0
0(dd,2H),3.51−3.56(dd,1H),3.28−3.34(dd,1
H),2.46(s,3H)。LRMS[M+H]=342.1
50
(242)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0733】
実施例136
8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン
【化180】
10
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェノール(実施例170から)(1.0当量)のジメチルホルムアミド(0
.10M)中溶液に、無水炭酸カリウム(1.5当量)、次いで、臭化メタリル(1.2
当量)を加えた。得られた混合物を100℃にて18時間攪拌した。常温に冷却した後、
混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二層を分離し、水層を酢酸エチルで2回洗浄し
た。合した有機層を無水Na2SO4で乾燥し、揮発物を真空中で除去した。得られた残
渣を、ヘキサン中0−60%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シス
20
テム(ISCO)に付して精製し、固体として8−メチル−2−(4−(2−メチルアリ
ルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H
NMR(アセトン−d6):δ8.75(s,1H),8.68(s,1H),8.2
7(d,1H),7.41(s,1H),7.12−7.19(m,3H),6.87(
d,2H),6.60(br,2H),5.06(s,1H),4.93(s,1H),
4.43(s,2H),3.20(t,2H),3.05(t,2H),2.45(s,
3H),1.79(s,3H)。LRMS[M+H]=384.2
【0734】
実施例137
2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
30
フチリジン−5−アミン
【化181】
2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
40
ナフチリジン−5−アミンを、1−ブロモ−3−メチルブタンを用いること以外は、実施
例136に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から)から調製
した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.72(s,1H),8.69(s,1H
),8.26(d,1H),7.43(s,1H),7.12−7.18(m,3H),
6.84(d,2H),6.50(br,2H),3.98(t,2H),3.21(t
,2H),3.06(t,2H),2.46(s,3H),1.78−1.87(m,1
H),1.61−1.67(dd,2H),0.96(s,3H),0.95(3H)。
LRMS[M+H]=400.2
【0735】
50
(243)
JP 5380465 B2 2014.1.8
実施例138
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)フェニル プロピル 炭酸塩
【化182】
10
0℃にて、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から)(1.0当量)およびトリエチル
アミン(2当量)のジクロロメタン(0.10M)中溶液に、クロロギ酸エチル(1.2
当量)を加えた。得られた混合物を、0℃にて30分間攪拌し、その後、水およびジクロ
ロメタンで希釈した。二層を分離し、水層をジクロロメタンで2回洗浄した。合した有機
層を無水Na2SO4で乾燥し、揮発物を真空中で除去した。得られた残渣を、ヘキサン
中0−50%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO
)に付して精製し、固体として4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルエチル炭酸塩を得た。1H NMR(ア
20
セトン−d6):δ8.78(s,1H),8.73(s,1H),8.28(d,1H
),7.43(s,1H),7.33(d,2H),7.10−7.17(m,3H),
6.64(br,2H),4.18(t,2H),3.25(t,2H),3.14(t
,2H),2.45(s,3H),1.68−1.77(m,2H),0.97(t,3
H)。LRMS[M+H]=416.2
【0736】
実施例139
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸エチル
【化183】
30
22℃にて、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から)(1.0当量)のジメチルホル
ムアミド(0.10M)中溶液に、水素化ナトリウムの鉱油中60%分散液(1.5当量
)を加え、得られた混合物を30分間攪拌した。この段階で、5−ブロモペンタン酸エチ
40
ル(1.2当量)を該混合物に加えた。次いで、反応混合物を18時間攪拌し、その後、
酢酸エチルおよび水で希釈した。二層を分離し、有機層を水で2回洗浄した。有機層を無
水Na2SO4で乾燥し、揮発物を真空中で濃縮した。得られた残渣を、水中10−50
%MeCN勾配を用いてRP−HPLCに付して精製した。次いで、得られたトリフルオ
ロ酢酸塩を、StratoSpheres(登録商標)PL−SO3H SPEイオン交
換樹脂を用い、固体として5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸エチルを供給すること
によって遊離塩基形態に変換した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.80(s,
1H),8.74(s,1H),8.33(d,1H),7.47(s,1H),7.2
4(d,1H),7.17(d,2H),6.85(d,2H),4.10(q,2H)
50
(244)
JP 5380465 B2 2014.1.8
,3.97(t,2H),3.25(t,2H),3.07(t,2),2.50(s,
3H),2.37(t,3H),1.74−1.84(m,4H),1.21(t,3H
)。LRMS[M+H]=458.2
【0737】
実施例140
2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン
【化184】
10
2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミンを、ブロモシクロペンタンを用いること以外は、実施例13
6に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から)から調製した。
1
H NMR(アセトン−d6):δ8.75(d,2H),8.30(d,1H),7
20
.45(s,1H),7.20(d,1H),7.14(d,2H),6.79(d,2
H),4.73−4.81(m,1H),3.22(t,2H),3.05(t,2H)
,2.47(s,3H),1.85−1.96(m,2H),1.70−1.79(m,
4H),1.56−1.64(m,2H)。LRMS[M+H]=398.2
【0738】
実施例141
2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン
【化185】
30
2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミンを、(ブロモメチル)シクロブタンを用いること以外は、実
施例136に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から)から調
40
1
製した。
H NMR(アセトン−d6):δ8.79(s,1H),8.73(s,1
H),8.33(d,1H),7.47(s,1H),7.26(d,1H),7.16
(d,2H),6.82(d,2H),3.90(d,2H),3.23(t,2H),
3.06(t,2H),2.68−2.79(m,1H),2.49(s,3H),2.
05−2.14(m,2H),1.80−1.98(m,4H)。LRMS[M+H]=
398.2
【0739】
実施例142
8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン
50
(245)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化186】
8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミンを、4−(2−ブロモエチル)モルホリンを用いること以
外は、実施例139に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
10
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から
)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.78(s,1H),8.72
(s,1H),8.30(d,1H),7.46(s,1H),7.17−7.24(m
,3H),6.85(d,2H),4.08(t,2H),3.56−3.62(m,4
H),3.45−3.53(m,2H),3.24(t,2H),3.07(t,2H)
,2.73(t,2H),2.52−2.56(m,2H),2.49(s,3H)。L
RMS[M+H]=443.2
【0740】
実施例143
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
20
イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノン
【化187】
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
30
−イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノンを、2−ブロモ−1−フェニルエ
タノンを用いること以外は、実施例139に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノー
ル(実施例170から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.76(
s,1H),8.71(s,1H),8.27(d,1H),8.06(d,2H),7
.67(t,1H),7.57(t,2H),7.43(s,1H),7.17(d,3
H),6.90(d,2H),5.45(s,2H),3.21(t,2H),3.06
(t,2H),2.45(s,3H)。LRMS[M+H]=448.2
【0741】
実施例144
40
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸
【化188】
50
(246)
JP 5380465 B2 2014.1.8
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸エチル(1.0当量)(実施例139から)の
エタノール(0.10M)中溶液に、無水水酸化ナトリウム(2.0当量)を加え、得ら
れた混合物を80℃にて2時間攪拌した。常温に冷却した後、混合物を酢酸エチルおよび
水で希釈した。二層を分離し、水層を酢酸エチルで2回洗浄した。合した有機層を無水N
a2SO4で乾燥し、揮発物を真空中で除去した。得られた残渣を、ジクロロメタン中0
−10%メタノールを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)に
付して精製し、固体として5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸を得た。1H NMR
(メタノール−d4):δ8.61(s,1H),8.57(s,1H),8.20(d
10
,1H),7.40(s,1H),7.20(d,1H),7.07(d,2H),6.
81(d,2H),3.93(t,2H),3.18(t,2H),3.00(t,2H
),2.48(s,3H),2.25(t,2H),1.74−1.81(m,2H),
0.86−0.96(m,2H)。LRMS[M+H]=430.2
【0742】
実施例145
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェノキシ)エタノール
【化189】
20
工程1:2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネ
チル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、(2−ブロモエトキ
シ)(tert−ブチル)ジメチルシランを用いること以外は、実施例139に記載の製
30
法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から)から調製した。
【0743】
工程2:2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェノキシ)エタノール
2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0
当量)のテトラヒドロフラン(0.10M)中溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム
(5当量)のTHF中1.0M溶液を加え、得られた混合物を22℃にて2時間攪拌した
。この段階で、混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二層を分離し、水層を酢酸エチ
40
ルで2回洗浄した。合した有機層を無水Na2SO4で乾燥し、揮発物を真空中で除去し
た。得られた残渣を、ジクロロメタン中0−10%メタノールを用いてCOMBIFLA
SH(登録商標)システム(ISCO)に付して精製し、固体として2−(4−(2−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェ
ノキシ)エタノールを得た。1H NMR(アセトン−d6):δ8.76(s,1H)
,8.67(s,1H),8.28(d,1H),7.40(s,1H),7.15(t
,3H),6.84(d,2H),6.54(br,2H),4.00(t,2H),3
.83(t,2H),3.21(t,2H),3.05(t,2H),2.45(s,3
H)。LRMS[M+H]=374.2
【0744】
50
(247)
JP 5380465 B2 2014.1.8
実施例146
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド
【化190】
10
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミドを、2−ブロモ−N,N
−ジメチルアセトアミドを用いること以外は、実施例139に記載の製法にしたがって、
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)フェノール(実施例170)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):
δ8.75(s,1H),8.70(s,1H),8.28(d,1H),7.40(s
,1H),7.18(t,3H),6.87(d,2H),6.56(br,2H),4
.72(s,2H),3.20(t,2H),3.07(s,3H),3.05(t,2
H),2.87(s,3H),2.45(s,3H).LRMS[M+H]=415.2
20
【0745】
実施例147
8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化191】
30
8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施
例50から)および4−(2−ブロモエチル)モルホリンを用いること以外は、実施例1
39に記載の調製に類似の製法にしたがって調製した。1H NMR(アセトン−d6)
:δ8.73(d,2H),8.26(d,1H),7.44(s,1H),7.17(
d,1H),7.05(d,1H),6.76(s,1H),6.67(d,1),4.
04−4.08(m,3H),3.60−3.62(m,4H),3.30(s,1H)
,3.16(t,2H),3.04(t,2H),2.71(t,2H),2.50−2
.52(m,2H),2.47(s,3H),2.28(s,3H)。LRMS[M+H
]=457.3
【0746】
実施例148
2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール
40
(248)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化192】
工程1:2−(4−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)
エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン
10
2−(4−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)エトキ
シ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミンを、tert−ブチル(2−(2−クロロエトキシ)エトキシ)ジメチルシランと
ともに4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例50から)を用いること以外は、実施例
145/工程1に記載の調製に類似の製法にしたがって調製した。
【0747】
工程2:2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール
2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
20
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノールを、実施例14
5/工程2に記載の製法にしたがって、2−(4−(2−(2−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から調製した。1H NMR
(アセトン−d6):δ8.74(s,1H),8.69(s,1H),8.27(d,
1H),7.41(s,1H),7.14(d,1H),7.06(d,1H),6.7
5(s,1H),6.69(d,1),6.54(br,2H),4.07(t,2H)
,3.79(t,2H),3.64(t,2H),3.59(t,2H),3.16(t
,2H),3.03(t,2H),2.45(s,3H),2.29(s,3H)。LR
MS[M+H]=432.2
30
【0748】
実施例149
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸ジエチル
【化193】
40
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸ジエチルを、3−ブロモ
プロピルホスホン酸ジエチルとともに4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例50から
)を用いること以外は、実施例139に記載の調製に類似の製法にしたがって調製した。
1
H NMR(アセトン−d6):δ9.52(s,1H),9.47(s,1H),9
.03(d,1H),8.21(s,1H),7.93(d,1H),7.84(d,1
50
(249)
JP 5380465 B2 2014.1.8
H),7.60(br,2H),7.53(s,1),7.45(d,1H),4.76
−4.91(m,6H),3.93(t,2H),3.81(t,2H),3.24(s
,3H),3.06(s,3H),2.76−2.86(m,2H),2.61−2.7
2(m,2H),2.07(t,6H)。LRMS[M+H]=522.2
【0749】
実施例150
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸
【化194】
10
塩酸(0.10M)の12N溶液を、3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピ
ルホスホン酸ジエチル(実施例149から)に加え、得られた混合物を100℃にて18
時間攪拌した。この段階で、塩酸を減圧下で除去し、得られた残渣を、水中10−50%
20
MeCN勾配を用いてRP−HPLCに付して精製した。次いで、得られたトリフルオロ
酢酸塩を、重炭酸ナトリウムの飽和水性溶液を加え、次いで、酢酸エチルで3回洗浄する
ことによって遊離塩基形態に変換した。合した有機層を、無水Na2SO4で乾燥し、揮
発物を真空中で除去して、固体として3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピル
ホスホン酸を得た。1H NMR(ジメチルスルホキシド−d6):δ9.72(br,
1H),9.01(s,1H),8.96(br,1H),8.85(s,1H),8.
54(d,1H),7.54(s,1H),7.42(d,1H),7.08(d,1)
,6.74(s,1H),6.66(d,1H),3.95(t,2H),3.14(t
,2H),2.97(t,2H),2.50(s,3H),2.27(s,3H),1.
30
81−1.91(m,2H),1.56−1.67(m,2H)。LRMS[M+H]=
466.2
【0750】
実施例151
2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン
【化195】
40
2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミンを、1−ブロモブタンとともに4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール
(実施例50)を用いること以外は、実施例139に記載の調製に類似の製法にしたがっ
て調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.75(s,1H),8.71(s
,1H),8.28(d,1H),7.43(s,1H),7.15(d,1H),7.
07(d,1H),6.75(s,1H),6.69(d,1H),6.54(br,2
50
(250)
JP 5380465 B2 2014.1.8
H) 3.95(t,2H),3.16(t,2H),3.04(t,2H),2.47
(s,3H),2.30(s,3H),1.69−1.77(m,2H),1.43−1
.54(m,2H),0.97(t,3H)。LRMS[M+H]=400.2
【0751】
実施例152
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチルフェノキシ)エタノール
【化196】
10
工程1:4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェノール
4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−
3−メチルフェノールを、2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例119から)を用いること以外は、実施例1
45に記載の調製に類似の製法にしたがって調製した。
【0752】
20
工程2:2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェノキシ)エタノールを、実施例145/工程1ないし2に記載の製
法にしたがって、4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)−3−メチルフェノール(前工程から)から調製した。LRMS[M+H]
=374.2
【0753】
実施例153
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
30
)−3−メチルフェノキシ)エタノール
【化197】
工程1:4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェノール
4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−
40
3−メチルフェノールを、2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例119から)を用いること以外は、実施例5
0に記載の調製に類似の製法にしたがって調製した。
【0754】
工程2:2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)−3−メチルフェノキシ)エタノールを、実施例148/工程1ないし2に記載の製
法にしたがって調製した。LRMS[M+H]=418.2
【0755】
50
(251)
JP 5380465 B2 2014.1.8
実施例154
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸エチル
【化198】
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
10
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸エチルを、5−ブロモペンタン酸
エチルを用いること以外は、実施例139に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メ
チルフェノール(実施例50から)から調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.
64(s,1H),8.27(s,1H),8.02(d,1H),7.66(s,1H
),7.32(d,1H),6.91(d,1H),6.66(s,1H),6.63(
d,1H),4.13(q,2H),3.93(t,2H),3.14(t,2H),2
.99(t,2H),2.54(s,3H),2.38(t,2H),2.25(s,3
H),1.79−1.83(m,4H),1.26(t,3H)。LRMS[M+H]=
472.3
20
【0756】
実施例155
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸
【化199】
30
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸を、実施例144に記載の製法に
したがって、5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸エチル(前工程から)
から調製した。1H NMR(CDCl3):δ8.52(s,1H),8.27(s,
1H),8.02(d,1H),7.65(s,1H),7.32(d,1H),6.8
6(d,1H),6.72(s,1H),6.63(d,1H),3.95(t,2H)
,3.15(t,2H),2.99(t,2H),2.54(s,3H),2.45(t
,2H),2.23(s,3H),1.79−1.83(m,4H)。LRMS[M+H
]=444.2
【0757】
実施例156
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
40
(252)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化200】
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノールを、4−(2−(5−アミノ−8
10
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノ
ール(実施例50)を用いること以外は、実施例145/工程1ないし2に記載の製法に
したがって調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.76(s,1H),8.
69(s,1H),8.28(d,1H),7.40(s,1H),7.15(d,1H
),7.09(d,1H),6.75(s,1H),6.68(d,1H),6.57(
br,2H),4.00(t,2H),3.79−3.88(m,2H),3.17(t
,2H),3.04(t,2H),2.46(s,2H),2.29(s,2H)。LR
MS[M+H]=388.5。
【0758】
実施例157
20
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)フェニル エチル 炭酸塩
【化201】
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
30
)エチル)フェニル エチル 炭酸塩を、カルボノクロリド酸エチルを用いること以外は
、実施例138に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から)か
ら調製した。LRMS[M+H]=402.2
【0759】
実施例158
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸メチル
【化202】
40
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸メチルを、4−ブロモブタン酸メチルを用いるこ
と以外は、実施例139の調製について記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(
50
(253)
JP 5380465 B2 2014.1.8
実施例170から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.74(s,
1H),8.67(s,1H),8.24(d,1H),7.39(s,1H),7.0
9−7.19(m,3H),6.82(d,2H),6.53(br,2H),3.97
(t,2H),3.60(s,3H),3.19(t,2H),3.04(t,2H),
2.48(t,2H),2.44(s,3H),0.84−0.91(m,2H)。LR
MS[M+H]=430.2。
【0760】
実施例159
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸
【化203】
10
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸を、実施例144に記載の製法にしたがって、4
20
−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イ
ル)エチル)フェノキシ)ブタン酸メチル(前工程から)から調製した。1H NMR(
アセトン−d6):δ7.47(s,1H),7.41(s,1H),7.09(d,1
H),6.21(s,1H),6.18(d,1H),5.82(d,2H),5.52
(d,2H),2.66(t,2H),1.99(t,2H),1.77(t,2H),
1.28(s,3H),1.17(t,2H),0.70−0.79(m,2H)。LR
MS[M+H]=416.2。
【0761】
実施例160
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
30
イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸
【化204】
工程1:4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
40
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸メチル
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸メチルを、4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフ
ェノール(実施例50から)を用いること以外は、実施例158の調製と同一の製法にし
たがって調製した。
【0762】
工程2:4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
50
(254)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸を、実施例144に記載の製法にし
たがって、4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸メチル(前工程から)から
調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.38(s,1H),8.24(s,
1H),7.90(d,1H),6.90(s,1H),6.68(d,1H),6.5
4−6.63(m,2H),6.27(d,1H),6.20(d,1H),3.40(
t,2H),2.62(t,2H),2.47(t,2H),1.99(s,3H),1
.80(s,2H),1.45(t,2H),1.27−1.39(m,2H)。LRM
S[M+H]=430.2。
【0763】
10
実施例161
2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化205】
20
2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、1−ブロモ−3−メチルブタンを用いること
以外は、実施例136に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実
施例50から)調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.75(s,1H),
8.72(s,1H),8.29(d,1H),7.43(s,1H),7.17(D,
1H),7.10(d,1H),6.76(d,1H),6.68(d,1H),6.5
6(br,2H),4.00(t,2H),3.17(t,2H),3.07(t,2H
),2.48(s,3H),1.76−1.91(m,1H),1.60−1.71(m
,2H),0.96(s,6H)。LRMS[M+H]=414.2。
30
【0764】
実施例162
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)フェニル ヘキシル 炭酸塩
【化206】
40
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェニル ヘキシル 炭酸塩を、カルボノクロリド酸ヘキシルを用いること以
外は、実施例138に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例170から
)から調製した。LRMS[M+H]=458.2。
【0765】
実施例163
2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
50
(255)
JP 5380465 B2 2014.1.8
アミン
【化207】
工程1:2−(メシチルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(メシチルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施
例45/工程1に記載の製法にしたがって、3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコ
10
リノニトリル(実施例77/工程1)および2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,
3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(商業的
に入手可能)から調製した。
【0766】
工程2:2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン
2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミンを、実施例45/工程2ないし3に記載の製法にしたがって、2−(メシチルエ
チニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から調製した
。1H NMR(アセトン−d6):δ8.80(s,2H),8.38(d,1H),
20
7.60(d,2H),7.54(d,2H),7.31(t,1H),6.84(s,
2H),6.61(br,2H),3.08(s,2H),2.30(s,6H),2.
23(s,3H)。LRMS[M+H]=342.2。
【0767】
実施例164
(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−イル)メタノール
【化208】
30
工程1:5−アミノ−2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−8−カルボン酸メチル
5−アミノ−2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−8−カルボン酸メチルを、実施例95/工程1に記載の製法にしたがって
、3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(実施
例47/工程3)および2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシ
40
カルボニル)フェニルボロン酸(実施例85/工程1)から調製した。
【0768】
工程2:5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−カルボン酸メチル
5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−カルボン酸メチルを、実施例44/工程5に記載の製法にしたがって、5−アミ
ノ−2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−8−カルボン酸メチル(前工程から)から調製した。
【0769】
工程3:(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
50
(256)
JP 5380465 B2 2014.1.8
フチリジン−8−イル)メタノール
(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−8−イル)メタノールを、実施例95/工程2に記載の製法にしたがって、5−ア
ミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−
カルボン酸メチル(前工程から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8
.79(s,1H),8.73(s,1H),8.35(d,1H),7.61(s,1
H),7.34(d,1H),7.08(d,1H),6.97(s,1H),6.91
(d,1H),6.51(br.2H),4.77(s,2H),3.16−3.20(
m,2H),3.04−3.10(m,2H),2.28(s,3H),2.25(s,
3H)。LRMS[M+H]=358.2。
10
【0770】
実施例165
3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチル
【化209】
20
3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチ
ルを、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例156から)および3−(2−ブロモエ
トキシ)プロピルホスホン酸ジエチルを用いること以外は、実施例139に記載の製法に
したがって調製した。LRMS[M+H]=566.3。
【0771】
実施例166
30
3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピルホ
スホン酸ジエチル
【化210】
40
3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル
ホスホン酸ジエチルを、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例148から)および3
−(2−(2−ブロモエトキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチルを用いること以
外は、実施例139に記載の製法にしたがって調製した。1H NMR(アセトン−d6
):δ8.75(s,1H),8.70(s,1H),8.26(d,1H),7.42
(s,1H),7.16(d,1H),7.09(d,1H),6.77(s,1H),
50
(257)
JP 5380465 B2 2014.1.8
6.71(d,1H),6.58(br,2H),3.95−4.11(m,6H),3
.76−3.80(m,2H),3.63−3.67(m,2H),3.55−3.58
(m,2H),3.57−3.51(m,2H),3.14−3.18(m,2H),3
.04−3.05(m,2H),2.46(s,3H),2.29(s,3H),1.7
1−1.87(m,4H),1.22−1.29(m,8H)。LRMS[M+H]=6
10.3。
【0772】
実施例167
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)−3−メチルフェニル ジメチルスルファミン酸塩
【化211】
10
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェニル ジメチルスルファミン酸塩を、塩化ジメチルスルファ
20
モイルを用いること以外は、実施例138に記載の製法にしたがって、4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メ
チルフェノール(実施例50から)から調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ
8.79(s,1H),8.72(s,1H),8.28(d,1H),7.42(s,
1H),7.27(d,1H),7.17(s,1H),7.14(t,1H),7.0
5−7.10(d,1H),3.19−3.25(m,2H),3.11−3.17(m
,2H),2.92(s,6H),2.46(s,3H),2.37(s,3H)。LR
MS[M+H]=451.2。
【0773】
実施例168
30
(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)メタノール
【化212】
(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
40
フチリジン−8−イル)メタノールを、実施例45/工程1ないし4に記載の製法、次い
で、実施例99/工程3と同様のTBS基の脱保護にしたがって、5−((tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,
2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(実施例99
/工程1から)および4−エチニル−N,N−ジメチルアラニン(商業的に入手可能)か
ら調製した。1H NMR(アセトン−d6):δ8.78(s,1H),8.73(s
,1H),8.35(d,1H),7.61(s,1H),7.31−7.35(d,1
H),7.08(d,1H),6.68(d,2H),6.50(br,2H),4.7
8(s,2H),4.34(s,1H),3.16−3.20(m,2H),3.03−
3.10(m,2H),2.83(s,3H),2.80(s,3H)。LRMS[M+
50
(258)
JP 5380465 B2 2014.1.8
H]=373.2。
【0774】
実施例169
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン
【化213】
10
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミンを、工程1における4−エチニル−N,N−ジメチルアラニンを用
いること以外は、実施例45/工程1ないし3に記載の製法にしたがって調製した。1H
NMR(アセトン−d6)遊離塩基:δ8.60(s,1H),8.55(s,1H)
,8.15(d,1H),7.28(s,1H),7.03(d,1H),6.96(d
,2H),6.56(d,2H),6.55(brs,2H),3.05(t,2H),
2.88(t,2H),2.75(s,6H),2.33(s,3H)。LRMS[M+
20
H]=357.2
【0775】
実施例170
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)
エチル)フェノール
【化214】
30
工程1:2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン
2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミンを、工程1における1−エチニル−4−メトキシベンゼンを用いること以外は
、実施例79/工程1ないし3に記載の製法にしたがって調製した。
【0776】
工程2:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェノール
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)フェノールを、実施例50に記載の製法にしたがって、2−(4−メトキシフ
ェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から
)から調製した。1HNMR(メタノール−d4):δ8.59
【0777】
実施例171
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)エタノン
40
(259)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化215】
工程1:5−((4−アセチルフェニル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル
1−(4−エチニルフェニル)エタノン(商業的に入手可能)(1当量)、3,5−ジ
10
クロロピコリノニトリル(1当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジ
ウム(II)(20mol%)、ヨウ化銅(10mol%)のDMF:トリエチルアミン
(10:1)(0.13M)中溶液に、常温にて一晩攪拌した。次いで、反応混合物を酢
酸エチルおよび重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。二相を分離し、水相を酢酸エチルで2
回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、真空中で
濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−100%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH
(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄
色固体として5−((4−アセチルフェニル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル
を単離した。
【0778】
20
工程2:5−(4−アセチルフェネチル)−3−クロロピコリノニトリル
5−((4−アセチルフェニル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル(前工程か
ら)(1当量)のエタノール(0.1M)中溶液に、酸化白金(30mol%)を加えた
。水素ガスをバルーンで注入し、反応混合物を0.5時間攪拌した。混合物を、ジクロロ
メタンで洗浄しながらセライトパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、ヘキサン中0
−100%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)
のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、オフホワイト色固体として5−(4−
アセチルフェネチル)−3−クロロピコリノニトリルを得た。
【0779】
工程3:1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
30
ン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン
5−(4−アセチルフェネチル)−3−クロロピコリノニトリル(前工程から)(1当
量)および5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボ
ロラン−2−イル)フェニルカルバミンtert−酸ブチル(1.0当量)、テトラキス
(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(10mol%)、および2N水性炭酸ナトリ
ウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(1:1、0.09M)中溶液に、15
0℃にて20分間BIOTAGE INITIATOR 2.0を用いてマイクロ波条件
下で加熱した。常温に冷却した後、反応混合物をエタノール/水で希釈した。不溶性固体
を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢
酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュ
40
クロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として1−(4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン
を得た。1H NMR(メタノール−d4)TFA塩:δ8.69(d,2H),8.3
0(d,1H),7.80(d,2H),7.38(s,1H),7.36(d,1H)
,7.28(d,2H),3.25(t,2H),3.13(t,2H),2.47(s
,3H),2.45(s,3H)。
LRMS[M+H]=356.2
【0780】
実施例172
2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,
50
(260)
JP 5380465 B2 2014.1.8
7]ナフチリジン−5−アミン
【化216】
工程1:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)ベンズアルデヒド
10
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)ベンズアルデヒドを、実施例171/工程1ないし3に記載の製法にしたがっ
て、4−エチニルベンズアルデヒド(商業的に入手可能)から調製した。
【0781】
工程2:2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン
1,2−ジクロロエタン(0.04M)で溶解された4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド(前工
程から)(1当量)、酢酸ナトリウム(3.5当量)およびN,N’−ジメチルアミン塩
酸塩(3.5当量)の溶液を、密封バイアル中で80℃にて2時間加熱した。常温に冷却
20
した後、反応混合物をさらに0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(
1.25当量)を加えた。反応混合物を室温にて1時間攪拌した。混合物を酢酸エチルお
よび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、
ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を勾配として
10−90%アセトニトリル/水を用いて分取HPLCに付して精製し、TFA塩のオフ
ホワイト色粉末として2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを単離した。1H NMR(メタノ
ール−d4)TFA塩:δ8.83(s,1H),8.81(s,1H),8.41(d
,1H),7.52(s,1H),7.45(d,1H),7.43(s,1H),7.
40(m,3H),4.29(s,2H),3.30−3.24(m,4H),2.79
30
(s,6H),2.60(s,3H)。LRMS[M+H]=371.2
【0782】
実施例173
2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化217】
40
2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例172/工程2に記載の製法にしたがっ
て、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例171から)から調製した。1H NM
R(メタノール−d4)TFA塩:δ8.84(s,1H),8.79(s,1H),8
.40(d,1H),7.52(s,1H),7.44−7.46(m,2H),7.3
8−7.42(m,3H),4.45(m,1H),3.31(t,2H),3.19(
50
(261)
JP 5380465 B2 2014.1.8
t,2H),2.83(s,3H),2.66(s,3H),2.56(s,3H),1
.70(d,3H)。LRMS[M+H]=385.2
【0783】
実施例174
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)エタノン オキシム
【化218】
10
無水エタノール(0.028M)で溶解された、1−(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(
実施例171から)(1当量)、塩酸ヒドロキシルアミン(2当量)および1滴のHOA
cの溶液を、室温にて1.5時間攪拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二
相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無
20
水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中10−80%酢酸エ
チルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロ
マトグラフィーに付して精製し、白色固体として1−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン オ
キシムを得た。1H NMR(メタノール−d4):δ8.56(s,1H),8.52
(s,1H),8.12(d,1H),7.45(d,2H),7.31(s,1H),
7.12(m,3H),4.51(s,OH),3.15(t,2H),3.01(t,
2H),2.39(s,3H),2.09(s,3H)。LRMS[M+H]=371.
2
【0784】
30
実施例175
8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン
【化219】
40
8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例172、工程2に記載の製法にしたがって、4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)ベンズアルデヒド(実施例172/工程1)およびメチルアミンから調製した。1
H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8.95(s,1H),8.88(s,1H
),8.43(d,1H),7.58(s,1H),7.54(d,2H),7.42(
d,1H),7.37(d,2H),4.30(s,2H),3.32−3.37(m,
4H),2.75(s,3H),2.55(s,3H)。LRMS[M+H]=357.
2
50
(262)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0785】
実施例176
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)ベンジルアミノ)エタノール
【化220】
10
無水エタノール(0.018M)で溶解された、4−(2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド(実施例1
72/工程1から)(1当量)、エタノールアミン(8当量)および1滴のHOAcの溶
液を、80℃にて2時間攪拌した。混合物を0℃まで冷却し、NaBH4(3.5当量)
を加え、反応混合物を室温にてさらに1時間攪拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で希
20
釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで
洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、水(0.05%TF
A)中10−90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いて19x50mmのA
TLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Corp.)システム
の分取HPLCに付して精製し、TFA塩として淡黄色固体を得た。1H NMR(アセ
トン−d6)TFA塩:δ8.82(s,1H),8.75(s,1H),8.30(d
,1H),7.44(m,3H),7.28(d,1H),7.21(d,2H),4.
22(s,2H),3.72(t,2H),3.22(t,2H),3.09(m,2H
),3.07(t,2H),3.01(bs,OH),2.41(s,3H)、LRMS
[M+H]=387.2
30
【0786】
実施例177
8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン
【化221】
40
8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例172、工程2に記載の製法にしたがって
、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)ベンズアルデヒド(実施例172/工程1から)およびピロリジンから調製し
た。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8.88(s,1H),8.82(s
,1H),8.82(s,1H),8.43(d,1H),8.38(d,1H),7.
58(s,1H),7.51(m,1H),7.33(d,2H),4.16(s,2H
50
(263)
JP 5380465 B2 2014.1.8
),3.32−3.38(m,4H),2.55(s,3H),2.20−2.32(m
,4H),1.90−1.99(m,4H)。LRMS[M+H]=397.2
【0787】
実施例178
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン
【化222】
10
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミンを、実施例45/工程1ないし3に記載の製法にしたがって、4−エチ
ニル−1,2−ジメトキシベンゼン(商業的に入手可能)から調製した。1H NMR(
アセトン−d6):δ8.64(s,1H),8.56(s,1H),8.14(d,1
H),7.29(s,1H),7.03(d,1H),6.77(s,1H),6.71
(s,1H),6.62(d,1H),6.45(bs,2H),3.62(s,6H)
20
,3.12(t,2H),2.94(t,2H),2.33(s,3H)。LRMS[M
+H]=374.2
【0788】
実施例179
2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール
【化223】
30
2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール(実施例171から)を、
実施例176に記載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノンおよびエタ
40
1
ノールアミン(商業的に入手可能)から調製した。TFA塩の
H NMR(アセトン−
d6):δ8.78(d,1H),8.29(d,1H),7.83(s,1H),7.
45(m,3H),7.28(m,3H),4.22(m,1H),3.52(m,2H
),3.23(t,2H),3.09(t,2H),2.85(m,1H),2.65(
m,1H),2.41(s,3H),1.61(d,3H)。LRMS[M+H]=40
1.2
【0789】
実施例180
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)フェニル)エタノール
50
(264)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化224】
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)エタノール(実施例171から)を、実施例173に記載の
10
1
還元的アミノ化中に副生成物として単離した。TFA塩の
H NMR(アセトン−d6
):δ8.90(s,1H),8.88(s,1H),8.42(d,1H),7.57
(s,1H),7.43(d,1H),7.33(d,2H),7.26(d,2H),
4.82(q,1H),3.32(t,2H),3.17(t,2H),3.01−2.
55(s,3H),1.41(s,3H)。LRMS[M+H]=358.2
【0790】
実施例181
8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン
【化225】
20
8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例45/工程1ないし3に記載の製法にしたがっ
て、5−(4−エチニルフェニル)オキサゾール(商業的に入手可能)から調製した。T
30
1
FA塩の
H NMR(アセトン−d6):8.69(s,1H),8.59(s,1H
),8.16(d,1H),8.04(s,1H),7.55(m,2H),7.38(
s,1H),7.28(m,2H),7.01(m,2H),3.16(t,2H),3
.07(t,2H),2.33(s,3H)。LRMS[M+H]=381.2
【0791】
実施例182
3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル
【化226】
40
無水エタノール(0.014M)で溶解された1−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実
50
(265)
JP 5380465 B2 2014.1.8
施例171から)(1当量)、3−アミノプロパンニトリル(商業的に入手可能)(2.
5当量)の溶液を、80℃にて2時間攪拌した。混合物を0℃に冷却し、NaCNBH3
(2当量)を加え、反応混合物を室温にてさらに1時間攪拌した。混合物を酢酸エチルお
よび塩化アンモニウムで希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物
質を、水(0.05%TFA)中10−90%アセトニトリル(0.035%TFA)を
用いて19x50mmのATLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Water
s Corp.)システムの分取HPLCに付して精製し、TFA塩の淡黄色固体として
3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリルを得た。1H NMR
10
(アセトン−d6):δ8.60(s,1H),8.59(s,1H),8.11(d,
1H),7.29(s,1H),7.16(d,2H),7.09(d,2H),7.0
3(d,1H),6.43(bs,2H),3.65(m,1H),3.12(t,2H
),2.99(t,2H),2.56(m,2H),2.35(m,2H),2.32(
s,3H),1.16(d,3H)。LRMS[M+H]=410.2
【0792】
実施例183
(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール
【化227】
20
(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
30
ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オールを、
実施例182に記載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例1
71から)および(R)−2−アミノプロパン−1−オール(商業的に入手可能)から調
製した。1H NMR(アセトン−d6):δ:8.94(m,2H),8.45(m,
1H),7.64(d,2H),7.59(s,1H),7.55(brs,2H),7
.41(m,3H),4.65(m,1H),3.81(m,1H),3.35(t,2
H),3.25(t,2H),2.56(s,3H),1.73(m,3H),1.29
(d,3H),1.23(d,3H)。LRMS[M+H]=415.2
【0793】
実施例184
8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
40
(266)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化228】
10
8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例182に記載の製法にしたがって
、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例171から)およびピペラジン(商業的に
入手可能)から調製した。1H NMR(メタノール−d4)TFA塩:δ8.83(s
,1H),8.75(s,1H),8.39(d,1H),7.51(s,1H),7.
46(d,1H),7.26(m,4H),3.62(m,1H),3.25(t,2H
),3.12(t,2H),2.80(m,4H),2.69(m,4H),2.56(
s,3H),1.42(d,3H)。LRMS[M+H]=426.2
20
【0794】
実施例185
((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノー
ル
【化229】
30
((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノ
ールを、実施例182に記載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(
実施例171から)および(S)−ピロリジン−2−イルメタノール(商業的に入手可能
)から調製した。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8.83(s,1H),
8.80(s,1H),8.43(d,1H),7.36−7.53(m,6H),4.
68(m,1H),3.69(m,2H),3.19−3.21(m,4H),2.55
(m,4H),1.75−1.78(m,6H),1.74(d,3H)。LRMS[M
+H]=441.2
【0795】
実施例186
N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−ジ
アミン
40
(267)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化230】
N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−
10
ジアミンを、実施例182に記載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノ
ン(実施例171から)およびN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(商業的
に入手可能)から調製した。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8.85(m
,2H),8.43(d,1H),7.52(s,1H),7.48(m,2H),7.
40(m,2H),6.69(m,1H),4.39(m,1H),3.42(m,2H
),3.18−3.25(m,6H),2.87(s,6H),2.56(s,3H),
1.69(d,3H)。LRMS[M+H]=428.2
【0796】
実施例187
20
3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸
【化231】
30
無水エタノール(0.042M)で溶解された、1−(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(
実施例171から)(1当量)、3−アミノプロパン酸(商業的に入手可能)(5当量)
、トリエチルアミン(3当量)の溶液を、50℃にて3時間攪拌した。混合物を0℃に冷
却し、NaCNBH3(1当量)を加え、反応混合物を室温にてさらに6時間攪拌した。
次いで、追加量のNaCNBH3を加え、反応混合物を50℃にてさらに1時間攪拌した
。常温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウムで希釈した。
二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、
無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、水(0.05%TFA)中1
0−90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いて19x50mmのATLAN
40
TIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Corp.)システムの分取H
PLCに付して精製し、TFA塩として白色固体の3−(1−(4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチ
ルアミノ)プロパン酸を得た。1H NMR(メタノール−d4)TFA塩:δ8.74
(s,1H),8.42(d,1H),7.66(m,2H),7.50(m,1H),
7.31(d,2H),7.23(m,2H),4.24(m,1H),3.21(t,
2H),3.14(t,2H),2.75−3.10(m,2H),2.51(t,2H
),2.10(s,3H),1.55(d,3H)。LRMS[M+H]=429.2
【0797】
実施例188
50
(268)
JP 5380465 B2 2014.1.8
8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化232】
10
8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例182に記載の製法に
したがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例171から)および1−メチル
ピペラジン(商業的に入手可能)から調製した。1H NMR(アセトン−d6)TFA
塩:δ8.84(s,1H),8.80(s,1H),8.41(d,1H),7.52
(s,1H),7.42−7.46(m,3H),7.36−7.38(m,2H),3
.53(m,1H),3.18(m,2H),3.12(m,2H),2.92(s,2
H),2.66(s,2H),2.56(s,2H),2.16(s,3H),1.99
(m,2H),1.69(d,3H),1.30(s,3H)。LRMS[M+H]=4
20
40.2
【0798】
実施例189
N2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N1,N1−ジメチルプロパン−1,2−
ジアミン
【化233】
30
N2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N1,N1−ジメチルプロパン−1,2
−ジアミンを、実施例182に記載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタ
ノン(実施例171から)およびN1,N1−ジメチルプロパン−1,2−ジアミン(商
40
業的に入手可能)から調製した。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8.83
(m,2H),8.40(d,1H),7.46−7.51(m,3H),7.43(m
,1H),7.37(d,2H),4.54(m,1H),3.74(m,1H),3.
19(m,4H),2.90(s,3H),2.77(s,3H),2.55(s,3H
),2.41(d,2H),1.66(d,3H),1.39(d,3H)。LRMS[
M+H]=442.2
【0799】
実施例190
8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)フ
ェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
50
(269)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化234】
8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)
10
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを、実施例182に記載
の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例171から)および2
−(ピリジン−4−イル)エタンアミン(商業的に入手可能)から調製した。1H NM
R(アセトン−d6)TFA塩:δ8.94(m,2H),8.92(d,2H),8.
73(s,1H),8.43(d,1H),7.60(m,2H),7.40(m,2H
),7.16−7.26(m,3H),4.55(m,1H),3.55(m,4H),
2.56(m,4H),2.12(s,3H),1.73(d,3H)。LRMS[M+
H]=462.2
【0800】
20
実施例191
N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジエチルエタン−1,2−ジ
アミン
【化235】
30
N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジエチルエタン−1,2−
ジアミンを、実施例182に記載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノ
ン(実施例171から)およびN1,N1−ジエチルエタン−1,2−ジアミン(商業的
に入手可能)から調製した。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ:8.81(
s,1H),8.75(s,1H),8.23(d,1H),7.60(d,2H),7
.39(d,2H),7.28(m,2H),4.51(m,1H),3.82(m,1
H),3.62(m,1H),3.34(m,4H),3.20(t,2H),2.46
(s,3H),2.10(m,4H),1.74(d,3H),1.34(t,6H)。
LRMS[M+H]=456.2
【0801】
実施例192
2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン
40
(270)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【化236】
工程1:4−ヨード−N,N,3−トリメチルアラニン
4−ヨード−3−メチルアラニン(商業的に入手可能)(1当量)、NaHCO3(2
10
.5当量)、ヨードメタン(2.5当量)のDMF(0.2M)中溶液に、常温にて一晩
攪拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水相を
酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
して、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMB
IFLASH(登録商標)システム(ISCO)フラッシュクロマトグラフィーに付して
精製し、黄色固体として4−ヨード−N,N,3−トリメチルアラニンを単離した。
【0802】
工程2:N,N,3−トリメチル−4−((トリメチルシリル)エチニル)アニリンの合
成
4−ヨード−N,N−3−トリメチルアラニン(前工程から)(1当量)、エチニルト
20
リメチルシラン(1.5当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム
(II)(20mol%)、ヨウ化銅(20mol%)およびトリエチルアミン(0.4
M)の溶液を、常温にて一晩攪拌した。次いで、反応混合物を、酢酸エチルおよび塩化ア
ンモニウム溶液で希釈した。二相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合した有
機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、
ヘキサン中0−100%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム
(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体としてN,N,
3−トリメチル−4−((トリメチルシリル)エチニル)アニリンを単離した。
【0803】
工程3:4−エチニル−N,N,3−トリメチルアラニン
30
N,N−3−トリメチル−4−((トリメチルシリル)エチニル)アニリン(前工程か
ら)(1当量)、K2CO3(2.5当量)のMeOH(0.15M)中溶液を、常温に
て6時間攪拌した。固体を濾去し、液体を真空中で濃縮した。粗物質を、ヘキサン中0−
80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)のフ
ラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固体として4−エチニル−N,N−3
−トリメチルアラニンを単離した。
【0804】
工程4:3−クロロ−5−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル
)ピコリノニトリル
4−エチニル−N,N−3−トリメチルアラニン(前工程から)(1当量)、3,5−
40
ジクロロピコリノニトリル(1.2当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−
パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)のDMF:トリエチル
アミン(0.28M)中溶液を、常温にて一晩攪拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチ
ルおよび塩化アンモニウム溶液で希釈した。二相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出
した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、真空中で濃縮し
た。粗物質を、ヘキサン中0−100%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録
商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、オフイエ
ロー色固体として3−クロロ−5−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)
エチニル)ピコリノニトリルを単離した。
【0805】
50
(271)
JP 5380465 B2 2014.1.8
工程5:2−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)フェニルカルバミン酸tert−ブチル(1.3当量)および3−クロロ−5
−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前
工程から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(10
mol%)、および2N水性炭酸ナトリウム溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール
(2:1、0.17M)中溶液を、100℃にて一晩攪拌した。常温に冷却した後、反応
混合物をメタノールで希釈した。不溶性固体を濾去し、濾液を真空中で濃縮して、粗残渣
を得た。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登
10
録商標)システム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、黄色固
体として2−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
【0806】
工程6:2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(1当量)(前工程から)の酢酸エチル/
エタノール(1:5、0.035M)中溶液に、10重量%炭素担体パラジウム(0.2
当量)を加えた。水素ガスをバルーンで注入し、反応物を3.5時間攪拌した。混合物を
20
、ジクロロメタンで洗浄しながらセライトパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、水
(0.05%TFA)中10−90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いて1
9x50mmのATLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Co
rp.)システムの分取HPLCに付して精製し、TFA塩として白色固体の2−(4−
(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミンを得た。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8.81(
s,1H),8.74(s,1H),8.34(d,1H),7.89(s,1H),7
.47(m,2H),7.38(m,2H),3.34(s,6H),3.32(t,2
H),3.28(t,2H),2.57(s,3H),2.34(s,3H)。LRMS
[M+H]=371.2
30
【0807】
実施例193
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸
【化237】
40
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸を、この場合に
おいては酢酸をトリエチルアミン(30%)の代わりに用いること以外は、実施例187
に記載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例171から)お
よびピロリジン−3−カルボン酸(商業的に入手可能)から調製した。1H NMR(ア
セトン−d6)TFA塩:δ8.81(s,1H),8.75(s,1H),8.70(
s,1H),8.28(d,1H),7.59(d,2H),7.37(m,3H),4
.46(m,1H),4.21(m 1H),3.45(m,2H),3.32(m,2
50
(272)
JP 5380465 B2 2014.1.8
H),3.21(m,2H),3.17(m,2H),2.27(m,2H),2.07
(s,3H) 1.77(d,3H)。LRMS[M+H]=455.2
【0808】
実施例194
4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノール
【化238】
10
4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノールを、この場合においては酢
酸をトリエチルアミン(28%)の代わりに用いること以外は、実施例187に記載の製
法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
20
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例171から)および4−ア
ミノフェノールから調製した。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8.83(
s,1H),8.73(s,1H),8.33(d,1H),7.44(s,1H),7
.40(d,2H),7.36(d,1H),7.24(d,2H),7.10(d,2
H),6.76(d,2H),4.72(m,1H) 3.27(t,2H),3.12
(t,2H),2.50(s,3H),2.06(d,3H)。LRMS[M+H]=4
49.2
【0809】
実施例195
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
30
−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オール
【化239】
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
40
ン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オールを、この場合におい
ては酢酸をトリエチルアミン(20%)の代わりに用いること以外は、実施例187に記
載の製法にしたがって、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例171から)および
ピロリジン−3−オールから調製した。1H NMR(アセトン−d6)TFA塩:δ8
.83(s,1H),8.76(s,1H),8.72(s,1H),8.29(d,1
H),7.57(s,1H),7.42(s,1H),7.33−7.38(m,3H)
,4.41(m,2H),3.77(m,2H),3.33(t,2H),3.21(t
,2H),3.19(m,2H),3.10(m,2H),2.10(s,3H),1.
75(d,3H)。LRMS[M+H]=427.2
50
(273)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【0810】
実施例196
2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン
【化240】
10
乾THF(0.029M)で溶解された、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル(実施例64、工程
1から)(1当量)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(6当量)を非常にゆっくり加え
、反応混合物を室温にて半時間攪拌した。次いで、反応フラスコにチタンテトライソプロ
ポキシド(3当量)を10分かけて加えた。反応混合物を16時間還流した。常温に冷却
した後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウムで希釈した。二相を分離し
、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO
4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物質を、水(0.05%TFA)中10−90%ア
20
セトニトリル(0.035%TFA)を用いて19x50mmのATLANTIS(登録
商標)10ミクロンC18(Waters Corp.)システムの分取HPLCに付し
て精製し、TFA塩の白色固体として2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェ
ネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。1H NMR(メタノール−d4)TFA塩:δ9.01(s,2H),8.92(s,1H)
,8.42(s,1H),7.65(d,2H),7.56(s,1H),7.39(m
,2H),3.19(m,4H),2.54(s,3H),1.82(6H)。LRMS
[M+H]=371.2。
【0811】
実施例197
30
N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド
【化241】
40
塩化4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−
イル)エチル)−3−メチルベンゾイル(実施例116/工程2)およびトリエチルアミ
ン(2.5当量)のエーテル(0.05M)中溶液に、N−(2−アミノエチル)アセト
アミド(5.0当量)を加えた。反応混合物を一晩かけて攪拌した。次いで、反応混合物
を酢酸エチルおよび水で希釈した。二相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合
した有機層を、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥して、真空中で濃縮した。粗物
質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルを用いてCOMBIFLASH(登録商標)シス
テム(ISCO)のフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体としてN−
(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
50
(274)
JP 5380465 B2 2014.1.8
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミドを得た。1H NMR
(CDCl3):δ8.61(s,1H),8.38(s,1H),8.07(d,1H
),7.65(s,1H),7.51−7.56(m,2H),7.10−7.16(m
,2H),6.25(br,2H),3.50−3.59(m,4H),3.08−3.
16(m,4H),2.62(s,3H),2.52(s,3H),2.35(s,3H
)。LRMS[M+H]=455.2。
【0812】
上記の製法にしたがって調製された、さらに具体的な式(I)で示される化合物は、表
1に記載されている。
(275)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−1】
10
20
30
40
(276)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−2】
10
20
30
40
(277)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−3】
10
20
30
40
(278)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−4】
10
20
30
40
(279)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−5】
10
20
30
40
(280)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−6】
10
20
30
40
(281)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−7】
10
20
30
40
(282)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−8】
10
20
30
40
(283)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−9】
10
20
30
40
(284)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−10】
10
20
30
40
(285)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−11】
10
20
30
40
(286)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−12】
10
20
30
40
(287)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−13】
10
20
30
40
(288)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−14】
10
20
30
(289)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−15】
10
20
30
40
(290)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−16】
10
20
30
40
(291)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−17】
10
20
30
40
(292)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−18】
10
20
30
(293)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−19】
10
20
30
40
(294)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−20】
10
20
30
40
(295)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−21】
10
20
30
40
(296)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−22】
10
20
30
40
(297)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−23】
10
20
30
40
(298)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−24】
10
20
30
40
(299)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−25】
10
20
30
40
(300)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−26】
10
20
30
(301)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−27】
10
20
30
(302)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−28】
10
20
30
(303)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−29】
10
20
30
40
(304)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−30】
10
20
30
40
(305)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−31】
10
20
30
40
(306)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−32】
10
20
30
(307)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表1−33】
10
20
30
【0813】
実施例198
免疫反応の強化での化合物のインビボ効果
抗原を対象に投与する場合、細菌抗原に対する免疫反応を強化するための本明細書に記
載の化合物の能力を測定するために、3種の化合物が、組換え血清型B株髄膜炎菌ワクチ
ンと組み合わせて用いられた。Giulianiら.(2006) Proc Natl
Acad Sci U S A 103(29):10834−9およびWO2004
40
/032958に十分に記載されている−本明細書にて「3MenB」とも称される、ワ
クチンは、マウスにてMF59またはMF59+本明細書に記載の化合物の1つのいずれ
かでインビボ試験された。マウスは、陽性対照としての3MenB/MF59+6個の化
合物のうちの1つあるいはCpGオリゴヌクレオチド(「CpG」)、R848、または
イミキモド(ImiQ)の量で筋肉内投与される2つの用量で免疫を与えられた。3Me
nB/MF59+OMV(血清型B株髄膜炎菌NZ98/254に由来する外被ベシクル
)のさらなる陽性対照もまた比較した。血清殺菌抗体(「SBA」)力価を、血清型株髄
膜炎菌NZ98を用いて標準的CFU法またはアラマーブルー(Alamar Blue
)法を用いて第2投与の2週間後にアッセイした。SBA力価は、ヒトの髄膜炎菌ワクチ
ンの有効性についてFDA/EMEA受入代理マーカーである。結果は、図1(化合物の
50
(308)
JP 5380465 B2 2014.1.8
μg量が左側に示される)に示される。MF59/3MenBとともに引き起こされる反
応に対する変化率は、図1における各バーの右側に示される。
【0814】
第2の実験において、1の化合物、実施例47の用量反応を、同一プロトコールを用い
て試験した。図2は、エラーバーとして示される標準偏差を有する3つの独立したSBA
試験からの平均結果を示す。SBA力価を、標準的CFU法を用いてあらゆる場合におい
て測定した。各化合物のμg量は、図2の左側に示される。
【0815】
図3は、実施例番号47に対する用量反応をMF59アジュバントの代わりにミョウバ
ンで補助された3MenBと比較する2つの独立試験からのSBA力価を示す。
10
【0816】
図4は、別の化合物、実施例169に対する用量反応を比較する別の試験からのSBA
力価を示す。
【0817】
図5は、6つの全実験からのデータを要約する。>1000の力価は、SBA力価が試
験される病原体(すなわち、NZ/98血清型B株髄膜炎菌)に対して防御する免疫に相
関する。したがって、100μgで、実施例47、実施例169、および実施例49の各
々は、マウスにおける防御反応を提供しうるので、抗原に対する免疫反応を強化する本明
細書に記載の化合物の能力が立証された。3MenB/MF59を用いる6つの実験の1
つのみが、NZ98細菌に対する防御反応をもたらした。比較すると、本明細書に記載の
20
化合物を用いる8つの実験のうち7つは、NZ98細菌に対する防御反応をもたらした。
図5における化合物の上部の**および*は、化合物での免疫と化合物なしの免疫(すな
わち、3MenB/MF59対照との比較)の間のp値による実質的に有意な相違を示す
。nsは、p値による相違が実質的に有意ではないことを示す。CpGオリゴ対実施例4
7での免疫は、p値による実質的に有意な相違をもたらさなかった。
【0818】
マウスの体重を、免疫後の初期(1日目および2日目)および後期(14日目および2
8日目)に測定した。3MenB/MF59対3MenB/MF59+実施例169での
免疫は、体重減少の実質的に有意な相違をもたらさなかった。CpGオリゴまたは3Me
nB/OMVの免疫があるマウスは、免疫後1日目に非常に小さいが、実質的に有意な体
30
重減少をもたらした。
【0819】
アッセイ
本明細書に記載の式(I)で示される化合物は、トール様受容体を調節するためのその
能力を測定するためにアッセイされる。
ヒト末梢血単核細胞アッセイ
【0820】
記載された化合物の生物活性を、国際調査委員会によって承認された指針にしたがって
一群の正常なヒト供血者を用いてヒト末梢血アッセイ(ヒトPBMC)で試験する。ヒト
PBMCを、Ficoll密度勾配(GE healthcare 17−1440−0
40
3)を用いて新鮮な末梢血から単離する。30−35mLのヒト末梢血を、50mlコニ
カルチューブ中で15mLのFicoll上に層状にし、次いで、加速および抑制するこ
となく室温にて30分間1800rpm(チューブバケットの上にバイオハザードキャッ
プを有するEppendorf Centrifuge 5810R)にて遠心分離する
。次いで、淡黄色層を回収し、新しい50mlコニカルチューブ上に移し、10%熱不活
性化ウシ胎仔血清(Gibco 10099−141)、1%Pen−Strep(Gi
bco#15140−122)、1mM非必須アミノ酸(Gibco#11140−05
0)、1mMピルビン酸ナトリウム(Gibco#11360−070)、2mM L−
グルタミン(Gibco#25030−081)および1mM HEPES(Gibco
#15630−080)を補充したRPMI 1640(Invitrogen Cor
50
(309)
JP 5380465 B2 2014.1.8
poration,Carlsbad,Californiaからの11875085)
含有完全培地中で2回洗浄する。次いで、生存細胞を、全量200μlの完全培地中にて
2x105細胞/ウェルで96ウェル平底プレート(Becton Dickinson
#353070)中にプレートされた、トリパンブルー染色を用いてカウントする。次い
で、化合物を、100μM、3倍希釈で開始する10点の用量反応形式で加える。陰性対
照ウェルに、等濃度のDMSOを加えた。培養液上清を5%CO2下37℃での培養後1
8∼24時間後に回収し、さらに使用するまで−20℃で保存する。
【0821】
培養上清中のIL−6濃度を、Luminexキット(Biorad)を用いて測定す
る。GraphPad(San Diego,CA)からのPrismソフトウェアを用
10
いてデータ解析を行う。用量反応曲線を各化合物について作成し、EC50値を50%の
最大シグナルを得る濃度として測定する。
【0822】
レポーター遺伝子アッセイ
ヒト胎児腎臓293(HEK293)細胞は、ヒトTLR7またはTLR8およびNF
−kB−駆動型ルシフェラーゼレポーターベクター(pNifty−Luciferas
e)で安定にトランスフェクトされる。対照アッセイとして、pNifty−Lucをト
ランスフェクトした正常Hek293が用いられる。細胞を、2mM L−グルタミン、
10%熱不活性化(heart inactivated)FBS、1%ペニシリンおよ
びストレプトマイシン、2μg/mlピューロマイシン(InvivoGen #ant
20
−pr−5)および5μg/mlのブラストサイジン(Invitrogen #46−
1120)を補充したDMEM中にて培養する。Bright−Glo(登録商標)ルシ
フェラーゼアッセイバッファーおよび基質を、Promega #E263Bおよび#E
264B(それぞれ、アッセイ基質およびバッファー)によって供給する。384ウェル
透明底プレートは、Greiner bio−one(#789163−G)によって提
供され、GNFカスタムバーコード化プレートである。
【0823】
細胞を、384−ウェルプレート中、培地の50μlの最終容量で25,000細胞/
ウェルにてプレートする。37℃5%CO2下で一晩(18時間)培養した後、細胞をプ
レートに接着させる。次いで、連続希釈した実験および陽性対照化合物を、各ウェルに分
30
注し、37℃5% CO2下で7時間培養する。DMSO単独で刺激された細胞を、陰性
対照として作用する。培養後、製造業者の指示書にしたがって、30μlの予混合アッセ
イバッファーおよび基質バッファーを各ウェルに加える。発光シグナルを、プレート当た
り20秒の積分時間でCLIPR機にて読み取る。
【0824】
用量反応曲線は、各化合物について作成され、EC50値は、50%の最大シグナルを
得る濃度として測定された。
【0825】
特定のアッセイ結果
フリー体または医薬上許容される塩形態の式(I)−(XVI)で示される種々の化合
40
物は、例えば、本願に記載のインビトロ試験によって示される、薬理学的特性を示す。そ
の実験におけるEC50値は、基準と最大反応の真ん中の反応を引き起こす問題となる試
験化合物の濃度として得られる。ある例において、式(I)−(XVI)で示される化合
物は、1nM∼200μMのEC50値を有する。いくつかの例において、式(I)−(
XVI)で示される化合物は、0.01μM∼100μMのEC50値を有する。他の例
において、式(I)−(XVI)で示される化合物は、0.01μM∼50μMのEC5
0値を有する。他の例において、式(I)−(XVI)で示される化合物は、0.01μ
M∼25μMのEC50値を有する。他の例において、式(I)−(XVI)で示される
化合物は、0.01μM∼20μMのEC50値を有する。他の例において、式(I)−
(XVI)で示される化合物は、0.01μM∼15μMのEC50値を有する。他の例
50
(310)
JP 5380465 B2 2014.1.8
において、式(I)−(XVI)で示される化合物は、0.01μM∼10μMのEC5
0値を有する。他の例において、式(I)−(XVI)で示される化合物は、0.01μ
M∼5μMのEC50値を有する。他の例において、式(I)−(XVI)で示される化
合物は、0.01μM∼2μMのEC50値を有する。他の例において、式(I)−(X
VI)で示される化合物は、0.01μM∼1μMのEC50値を有する。ある例におい
て、かかるEC50値は、100%に設定されたレシキモドの活性に対して得られる。
【0826】
他の例において、以下の式(I)∼(XVI)の化合物は、1nM∼200μMのEC
50値を有する:2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−プ
ロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチルベンゾ[f][1
10
,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;8−メチル−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチル;(5−アミ
ノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−イル)メタノール;ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−
イル)メタノール;2−(2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(3−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ
20
[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸エチル;8−メトキシベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレ
ン−2−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安
息香酸;3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
30
−イル)エチル)安息香酸;2−(3−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;2−(
4−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;2−(4−ブチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(4−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;2−(4−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,
40
7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2,4,5−トリメチル
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチ
ルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロ
ピルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−
(4−ヘプチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;2−(4−イソブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(4−((2−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−
(2−フェノキシエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
50
(311)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ミン;8−メチル−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(アリルオキシ)フェネチル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(3−フ
ェニルプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(4−(ヘプタン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンタ−3−エニル
オキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(
2−シクロヘキシルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(4−イソプロポキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(3,3−ジメチルブトキシ)フェネ
10
チル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シク
ロプロピルエチル)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(2,4−ジメ
チルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−4−メ
チルベンゼンスルホンアミド;3−メチル−9−p−トリル−9,10−ジヒドロベンゾ
[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;4−(2−(5−アミ
20
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル
ベンゾニトリル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド;8−
メチル−2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド
)−4−メチルペンタン酸メチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸メチ
ル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸;2−(4−(
30
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチルベンズアミド)酢酸;6−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)ヘキサン−1−オール;7−(5−アミノ−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘプタン酸;11−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ウンデカン−1−オール;2−
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル
)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸エチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキ
シ)酢酸;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸;6−(4−(2−(5
40
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−
メチルフェノキシ)ヘキサン酸;8−メチル−2−(2−メチル−4−(メチルチオ)フ
ェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−
(メチルスルホニル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(4−(ヘキシルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ペンチルオキシ)フェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4
−メチルペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;2−(2−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
50
(312)
JP 5380465 B2 2014.1.8
;2−(3−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(4−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2
−(2−(チオフェン−3−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;2
−(3,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(3,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;2−(3,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−ニトロ
エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(アミノメチル)−8
10
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2,8−ジメチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−フェニルエタノール;2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(4−メトキ
シフェニル)エタノール;2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)
エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(
5−メトキシピリジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸;5−(2−(5−アミノ−
20
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−4−メチルピリ
ジン−2(1H)−オン;6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−オール;8−メチル−2−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−
インデン−5−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E
)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸;(E)−3−(5−アミノ−2
−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−
30
イル)アクリル酸エチル;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)−2−フェネチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ペンチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−フェネ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−ア
ミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(
5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−8−イル)メタノール;3−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−2−イル)エチル)フェノール;2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][
40
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ピペリジン−1−イ
ル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ter
t−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
;8−メチル−2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ト
リフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4
50
(313)
JP 5380465 B2 2014.1.8
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)−N−ヒドロキシベンズイミドアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル;8−メチル−2
−(4−(1−モルホリノエチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(4−アミノフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)グアニジン;8−メチル−2−(4−(
1−(フェネチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトニトリル;2−(4−(ピペリジン−1−
10
イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4
−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジ
ル)ピペリジン−4−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((エチルアミノ)メチル)フェネチル
)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−アミノプロパン
−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1
−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;8−メチル−2−(4−(1−(フェ
ニルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミ
20
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;8−メチ
ル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(1H
−インドール−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
5−アミン;2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチル
フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
30
−3−メチルフェノール;2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノール;3−メチル
−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチ
リジン−6−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミ
ン;1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プ
ロパン−2−オール; 2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)アセトニトリル;N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール;
40
2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メ
チルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−
オール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸メチル;3−(4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパ
ン−1−オール;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オール;2−(4
−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]
50
(314)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸エチル;3−(4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)−3−メチルフェニル)プロパン酸エチル;2−(4−(2−(5−アミノ−8−
メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル
)プロパン−1,3−ジオール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸;5
−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−8−カルバルデヒド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸エチル;8−メチル−2−(4−メチル
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5
10
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニ
ル)プロパン−2−オール;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安
息香酸エチル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタ
ノール;8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オ
20
ール;8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネ
チル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸;3−(5−アミノ
−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
8−イル)プロパン酸エチル;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェ
ネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミ
ノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−8−イル)プロパン−1−オール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−
8−オール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;1
−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノール;1−(5
30
−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノン;8−イソプロピル
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ビニルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;8−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン;8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−
アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イ
ル)メタノール;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−(アミ
ノメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロ−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−3−フルオロベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−クロロベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリ
40
ジン−5,8−ジアミン;8−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;(E)−8−(プロパ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
アミン;8−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シ
クロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−フェネチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−ブロモ
フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−
メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフ
ェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2
,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メ
50
(315)
JP 5380465 B2 2014.1.8
タノール;(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−8−イル)メタノール;(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチ
ル)−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチル安息香酸メチル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;N−(2−
アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジ
メチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;2−(4−メトキシフェネチ
10
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチ
ルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−ア
ミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチ
ル
ベンズアミド; 4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−2−イル)エチル)−N,N,3−トリベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−ヒド
ロキシエチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エ
チル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
20
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1
−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベン
ズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン
−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタ
ノン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;4−(2
−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)
−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド;4−(2−
(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(
30
ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジ
メチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン
−2−オール;2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−5−アミン;2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベ
ンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン;8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][
1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−
40
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル プロ
ピル カルボン酸塩;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸エチル;2−(4−(シク
ロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5
−アミン;2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキ
シ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェノキシ)−1−フェニルエタノン;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
50
(316)
JP 5380465 B2 2014.1.8
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸;2−(4
−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エ
チル)フェノキシ)エタノール;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f
][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセト
アミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル
フェノキシ)エトキシ)エタノール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピル
ホスホン酸ジエチル;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7
10
]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸;2
−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;2−(2−(4−(2−
(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフ
ェノキシ)エトキシ)エタノール;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[
f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸
エチル;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メ
20
チルフェノキシ)エタノール;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,
7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル エチル 炭酸塩;4−(4−(2−(
5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェ
ノキシ)ブタン酸メチル;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸;4−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−
メチルフェノキシ)ブタン酸;2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチ
ル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−
アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル
ヘキシル 炭酸塩;2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7
30
]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−(2−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−
メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチル;3−(2−(2−(4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピルホスホン酸ジエチル;4−(
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル
)−3−メチルフェニル ジメチルスルファミン酸塩;(5−アミノ−2−(4−(ジメ
チルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
40
チリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
フチリジン−2−イル)エチル)フェノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチ
ルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン;2−
(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]
ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)
−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5
−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニ
ル)エタノン オキシム;8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチ
ル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エ
50
(317)
JP 5380465 B2 2014.1.8
タノール;8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(1−(4−(2−
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フ
ェニル)エチルアミノ)エタノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ
[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノール;8−メチル
−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリ
ジン−5−アミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1
,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル;
(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナ
10
フチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール;8−
メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−5−アミン;((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エ
チル)ピロリジン−2−イル)メタノール;N1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8
−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)
−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン;3−(1−(4−(2−(5−アミ
ノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エ
チルアミノ)プロパン酸;8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−
イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N2−
20
(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2
−イル)エチル)フェニル)エチル)−N1,N1−ジメチルプロパン−1,2−ジアミ
ン;8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル
)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N1−(1−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェニル)エチル)−N2,N2−ジエチルエタン−1,2−ジアミン;2−(4−
(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f]
[1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カル
ボン酸;4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフ
30
チリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノール;1−(1−(4−
(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチ
ル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オール;および2−(4−(2−アミノプロパ
ン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン。
【0827】
ほんの一例として、化合物ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例
1)は、HEK293−TLR7、HEK293−TLR8およびIL−6 hPBMC
アッセイにおいて、各々、>100μM、14μMおよび0.84μMのEC50を有す
る。
40
【0828】
ほんの一例として、化合物8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン(実施例5)は、HEK293−TLR7、HEK293−TLR8およびIL−6 hPBMCアッセイにおいて、各々、15.8μM、9.01μMおよび0.396μM
のEC50を有する。
【0829】
ほんの一例として、化合物8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−ア
ミン(実施例14)は、HEK293−TLR8およびIL−6 hPBMCアッセイに
おいて、各々、37μMおよび6.38μMのEC60を有する。
【0830】
50
(318)
JP 5380465 B2 2014.1.8
ほんの一例として、化合物5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3(4H
)−オン(実施例15)は、HEK293−TLR7アッセイにおいて、24.1μMの
EC50を有する。
【0831】
ほんの一例として、化合物2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミ
ン(実施例30)は、HEK293−TLR7、HEK293−TLR8およびIL−6
hPBMCアッセイにおいて、各々、8.64μM、13μMおよび2.28μMのE
C50を有する。
【0832】
ほんの一例として、化合物2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−
10
アミン(実施例33)は、HEK293−TLR7およびIL−6 hPBMCアッセイ
において、2.44μMおよび2.28μMのEC50を有する。
【0833】
ほんの一例として、式(I)の特定の他の化合物によるTLR−7刺激に対するEC5
0は、下表2に列挙されている。各化合物の識別番号は、その合成を記載する上記の実施
例の番号である。
【0834】
【表2】
20
30
【0835】
ほんの一例として、式(I)の特定の他の化合物によるTLR−8刺激に対するEC5
0は、下表3に列挙されている。各化合物の識別番号は、その合成を記載する上記の実施
例の番号である。
【0836】
(319)
JP 5380465 B2 2014.1.8
【表3】
10
【0837】
本明細書に記載の実施例および実施態様は、説明を目的とするのみであり、そのことを
踏まえた種々の修正または変更は、当業者に示唆されるものであって、本願の精神および
範囲ならびに添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるものであることが理解されている
。本明細書に挙げられた全ての刊行物、特許、および特許出願は、すべてを目的として出
典明示により本明細書の一部とする。
【図1】
【図2】
20
(320)
【図3】
【図5】
【図4】
JP 5380465 B2 2014.1.8
(321)
【配列表】
0005380465000001.app
JP 5380465 B2 2014.1.8
(322)
JP 5380465 B2 2014.1.8
フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
A61K 31/4375
(2006.01)
A61K 31/4985 A61K 31/5377
(2006.01)
A61K 31/4375 A61K 31/496
(2006.01)
A61K 31/5377 A61P 43/00
(2006.01)
A61K 31/496
A61P 31/04
(2006.01)
A61P 43/00
111 A61P 29/00
(2006.01)
A61P 31/04
A61P 17/00
(2006.01)
A61P 29/00
A61P 37/06
(2006.01)
A61P 17/00
A61P 11/06
(2006.01)
A61P 37/06
A61P
1/04
(2006.01)
A61P 11/06
A61P 35/00
(2006.01)
A61P
1/04
A61P 37/08
(2006.01)
A61P 35/00
A61P 11/02
(2006.01)
A61P 37/08
A61P 17/06
(2006.01)
A61P 11/02
A61P 17/04
(2006.01)
A61P 17/06
A61P 19/02
(2006.01)
A61P 17/04
A61P 25/00
(2006.01)
A61P 29/00
101 A61P 31/18
(2006.01)
A61P 19/02
A61P 35/02
(2006.01)
A61P 25/00
A61K 39/39
(2006.01)
A61P 31/18
A61K 39/00
(2006.01)
A61P 35/02
A61K 39/02
(2006.01)
A61K 39/39
A61K 39/12
(2006.01)
A61K 39/00
G
A61K 39/095
(2006.01)
A61K 39/02
A61P 11/00
(2006.01)
A61K 39/12
A61K 31/675
(2006.01)
A61K 39/00
K
C07F
9/40
(2006.01)
A61K 39/00
H
C07K 14/22
(2006.01)
A61K 39/095
A61P 11/00
A61K 31/675
C07F
9/40
B
C07K 14/22
ZNA 10
20
30
(74)代理人 100101454
弁理士 山田 卓二
(74)代理人 100106518
弁理士 松谷 道子
40
(74)代理人 100067035
弁理士 岩崎 光隆
(74)代理人 100156144
弁理士 落合 康
(72)発明者 トム・ヤオ−シアン・ウ
アメリカ合衆国92122カリフォルニア州サンディエゴ、ユニット6514、ジューディシャル
・ドライブ9175番
(72)発明者 ヨンカイ・リ
アメリカ合衆国92129カリフォルニア州サンディエゴ、ユニット7、バボータ・ロード932
5番
50
(323)
JP 5380465 B2 2014.1.8
(72)発明者 アレックス・コーテズ
アメリカ合衆国92130カリフォルニア州サンディエゴ、アパートメント191、トーリー・ブ
ラフ・ドライブ12702番
(72)発明者 ゾウ・イェフェン
アメリカ合衆国92122カリフォルニア州サンディエゴ、コスタ・ベルデ・ブールバード873
0番
(72)発明者 プラナブ・ミシュラ
アメリカ合衆国92131カリフォルニア州サンディエゴ、サイプレス・キャニオン・ロード11
948−3番
(72)発明者 チャン・シャオユエ
10
アメリカ合衆国92130カリフォルニア州サンディエゴ、ユニット43、ビア・カンディディス
4121番
(72)発明者 デイビッド・スキビンスキー
イタリア、イ−53100シエナ、ヴィア・フィオレンティア1番、ノバルティス・バクシーンズ
・アンド・ダイアグノスティックス・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ内
(72)発明者 マンモハン・シン
アメリカ合衆国94608カリフォルニア州エメリービル、ホートン・ストリート4560番、ノ
バルティス・バクシーンズ・アンド・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド内
(72)発明者 ニコラス・バリアント
アメリカ合衆国94608カリフォルニア州エメリービル、ホートン・ストリート4560番、ノ
20
バルティス・バクシーンズ・アンド・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド内
審査官 伊藤 幸司
(56)参考文献 特表平06−504789(JP,A) 国際公開第2007/109813(WO,A1) 国際公開第2008/135791(WO,A1) 特表2005−513021(JP,A) 薬学雑誌,1978年,98(9),pp.1279−1285
Journal of Medicinal Chemistry,2003年,46(14)
,pp.3138−3151
(58)調査した分野(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAPLUS/REGISTRY(STN)
30
Fly UP