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The Word Today
The Word Today No.1003 聖さ ダグラス・シュレーダー牧師 私たちの世界は、ますます電子化が進み、オーディオの電子機器がすさまじ い勢いで発展し、その結果、私たちのクリスチャンとしての歩みに対抗するよ うな画像や考え方に絶えずさらされるようになってきています。世界的に、私 たちが嫌だと思っても、汚れた、好ましくないものを目にする文化になってき ています。そのような画像やビデオが氾濫しており、その影響から完全に逃れ るのはほとんど不可能に近いです。 今日は、私たちの周りに蔓延している世の汚れや罪から、どうしたら自分を きよく保つことができるかについて考えてみましょう。ヨブ記 31 章に、非常に 印象深い信仰者の言葉が記されています。 「私は自分の目と契約を結んだ。どう しておとめに目を留めよう。」これはすばらしい着目です。私は若い人たちに、 このような決心をすることをお勧めします。性的な興味をくすぐるようなもの を求めて時間を過ごさないように、目に入るそのようなものを見ないようにし ようと、決心してください。詩篇 119 篇 37 篇にも、興味深い言葉が書かれてい ます。 「むなしいものを見ないように私の目をそらせ、あなたの道に私を生かし てください。」 「むなしいもの」というのは、実質のないもの、意味のないもの、 無益なもの、などという意味です。皆さんにお聞きします。 「あなたは、役に立 たない番組や意味のない番組や価値のない番組を、どれくらい見ていますか?」 ともすれば、私たちの人生が、非常にうすっぺらな、意味のない活動だけで終 わってしまう、そのようなことになりかねません。人生を無駄に過ごさないよ うに注意しなければなりません。映画やテレビに関しても、何を見るかによっ て、人生を無駄にすることになるかもしれません。そのようなことを言うと、 私は口やかましい親のようだと思われるかもしれません。若かったとき、私も 気楽なことをして、多くの時間を無駄に費やしました。けれども、年を取るに つれて、時間は大変貴重であることに気づくようになりました。私たちに与え られている時間は限られています。人生を無駄に過ごしたくはないと気づくの は、賢明です。 何年も前になりますが、リチャード・プレストンの書いた「ホット・ゾーン」 という、非常に興味深い本を読みました。それには、医療関係者を震え上がら せる病気を引き起こす「殺人ウイルス」について書かれていました。そのよう なウイルスが広がると大変な事態になります。非常に致死率が高く、そのウイ ルスに感染した人の半数が死に至ります。この本のタイトルである「ホット・ 1 ゾーン」とは、そのようなウイルスが蔓延している地域のことで、そこでは、 人々は感染しないように細心の注意を払う必要があります。感染したなら、短 期間で死に至ることがあるからです。 同じように、私たちの周りには、霊的な「殺人思考」とでも呼べるものが、 たえずうじゃうじゃしています。ゆだんをすると、汚れた考えは私たちの心に 入り込み、霊的にまた精神的に大きな被害をもたらしかねません。私たちは世 からの攻撃を受けていることを意識しておく必要があります。悪意に満ちた、 否定的で、醜い思想や考えが、私たちの心に入るのを許すなら、私たちは大き な害を受けます。そのような悪に根ざした思いを持ち、行いをするなら、私た ちは絶え間のない苦しみや痛みを受けることになります。だから、私たちクリ スチャンはたえず戦いの中にいることを意識していなければなりません。 ところで、現在、ポリオがまだ根絶されていない国は、たしか世界で 3 か国 だけだったと思います。その研究者たちは、人々の誤解から、殺害の脅威にさ らされかねないそうです。援助者や医者は、苦しんでいる人々を癒し、健康に しようとしているのに、彼らの働きに対して、大きな誤解があるのです。私た ちが、体の病気から身を守ろうとするのは当然ですが、それだけではなく、私 たちの心に困難や腐敗や傷をもたらすような思いや考えから、霊的に自分を守 らなければなりません。体には多くの注意を払うのに、霊的なことに関しては、 それがなされていないように思われます。 多くのティーンエイジャーは、みだらなビデオや破壊的なビデオを見ること は、罪だと気づいていません。私たちの時間は神のために、神の目的のために 用いられるべきことを知る必要があります。キリスト教は、人に見せるための 宗教ではなく、広めるべき思想でもありません。キリスト教は、心の中心にあ る心的態度です。誰も見ていなくても、いつも信仰に根ざして生きています。 私たちを道から外れさせようとし、みだらなものや不純なものに興味を持たせ ようという、世の誘惑は絶えずあります。ですから、神の御言葉からの勧めを 聞くことが必要です。テサロニケ人への手紙第一 4 章 3~8節に、次のように書 かれています。 神のみこころは、あなたがたが聖くなることです。あなたがたが不品行を避 け、各自わきまえて、自分のからだを、聖く、また尊く保ち、神を知らない異 邦人のように情欲におぼれず、また、このようなことで、兄弟を踏みつけたり、 欺いたりしないことです。なぜなら、主はこれらすべてのことについて正しく さばかれるからです。これは、私たちが前もってあなたがたに話し、きびしく 警告しておいたところです。神が私たちを召されたのは、汚れを行わせるため ではなく、聖潔を得させるためです。ですから、このことを拒む者は、人を拒 2 むのではなく、あなたがたに聖霊をお与えになる神を拒むのです。 不品行を避けるように命じられていることに注目してください。世の中で起 きていることで、もっとも悲しいことの一つは、多くの人々が軽率に不品行に 走ることです。そうすることがあたかも有利であるかのように。それは、まっ たくの偽りです。私は性に関して、次のように考えます。正しい、結婚という 関わりの外で性行為を行うことは、激しい痛みや苦しみや問題に自分自身を追 い込みます。車を運転していて、大きなくぼみが見えたら、そのくぼみに向か って車を走らせるようなことはしません。タイヤや車体に損傷を与えるからで す。タイヤがパンクしたら、動けなくなります。くぼみに車を突っ込んで車を 壊そうとする人はいません。 ところが、それを人は自分の体に対して行っています。不品行を避けるどこ ろか、不品行に走り、その結果、性行為によって感染する病気にかかったりし、 人間関係も壊れています。悲惨です。神は、私たちが自分の体をもって神の栄 光を表すように求めておられます。私たちがイエス・キリストを信じるとき、 神の御霊が私たちの内に住むと、新約聖書は語っています。あなたは神の御霊 が住まわれる、聖なる場所なのです。 テレビやインターネットで私たちが見る映像は、ウイルスや病気のように私 たちに入り込みます。そして、私たちの物の見方をゆがめ、私たちの信仰や安 心感を損ないます。このことを意識し、そのような意味のないもので心や霊を 荒廃させないようにしてください。それは、ギャンブルのようなもので、破壊 的で、クリスチャンにはふさわしくありません。不純で無意味な映像やビデオ は、今日あまりにもはびこっています。私たちはそれらから自分を守る必要が あります。そのようなものによって、私たちは、堕落することはあっても、本 当の喜びを得ることはありません。 テサロニケ人への手紙第一 4 章に書かれているように、神は私たちに汚れを 行わせるためではなく、聖い生き方をするために召されました。神の御霊に、 私たちを造り変えていただき、心や思いを、意味のないむなしいものや不品行 なもので満たすのではなく、神の栄光のために私たちの心を用い、正しいこと、 聖いこと、誉れあることを考えるようになるようになりましょう。 私は私の息子たちに、 「あなたたちはテレビやパソコンを消す力を持っている のだよ」と言います。人は電子機器を管理する力を持っています。あまりにも のめりこんでいて、そのことを忘れている人たちが大勢います。電子機器を消 す力を用い、本を読んだり、歌を歌ったり、散歩をしたり、何か楽しいことを したりして、心と思いを良いことに向けましょう。世に影響されて、ウイルス のような悪や退廃的なことで心や思いを満たさないようにしましょう。そのよ 3 うなことをするなら、痛みや悲しみを増すだけです。そして、神の御言葉に聞 く時間を過ごしましょう。聖霊によって建て上げていただき、聖霊に満たされ てください。 心と思いが聖められ、世と同じように、つまらないもので心を満たす必要の ないことは、クリスチャンの大きな喜びです。あなたの心と思いをイエス・キ リストにささげ、喜びや神に栄光を帰するもので満たしてください。 4