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第3回議事録(平成14年8月21日)(PDF:19KB)

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第3回議事録(平成14年8月21日)(PDF:19KB)
第3回専門部会議事録(要旨)
日
場
時:8月21日(水)13:30∼
所:教育委員室
(4)「5 施設の規模(音声・映像コーナー)」(案)について
讃岐部会長
映画を見せるのですか。
事務局
福岡市立図書館へ行った時に、50人くらいのミニシアターをつくっていて、無料で映
画を見せていた。それは教育映画ではなく、「スターウォーズ」や「エイリアン」のような
劇場公開映画を図書館がサポートして上映していた。フィルムは買わず、DVDで見たい
人が見られるようにしていた。
伊東委員
それは買っているのですか。
事務局
はい。それは、著作権付きで、著作権の条件としては、無料で館内にて上映する、とい
うことで著作権をクリアしている。普通は、3千円か4千円で買えるソフトだが、それは
1万円か2万円くらいで、余分なお金がかかる。
伊東委員
劇場映画・テレビ映画は、著作権周辺のものを一切集めて大量販売するからそれでおさ
まるが、テレビ局の製作番組は、ローカルでやるものは、ほぼ全てがドキュメンタリーで、
テレビで放映するという側面だけで取材している。これらを県の図書館に入れることにな
ると、肖像権等をどのように処置したら良いかとい う問題があるので、今後この専門部会
で検討していかなければならないと思う。
例えば、VTRというのは劣化するから、CDやCD−ROM化していかなければなら
ないが、その場合に、バックミュージックだけでも著作権フリー、いくら使ってもお金は
要りませんよ、というものも出回っている。最近は、VTRで、人がものを言うチャンネ
ルと、音楽のチャンネルがあって、音楽の方を著作権フリーのものに替えることが出来る
が、もうひとつ前のものになると、喋りと音楽が一緒になっている。そうすると、それを
CDに替えたりする時に、音楽の使用料を払 わなくてはいけない。JASRACのような
ところは、放送局と年間の使用料を払ったりして使用料が割安なのだが、音楽だけという
と、レコード会社の指値で使用料が必要になる。そのところをどのようにクリアしていく
か、という問題がある。
事務局
南海放送で持っておられる昭和30年代40年代の映像を、県立図書館でDVDの形で
フリーに閲覧する場合、一旦DVD複写するわけですが、県が予算を出して一括して著作
権処理をすることは可能ですか。
伊東委員
それは可能ですね。これだけの費用で買えるかという量の問題はあるが可能だと思う 。
それよりも問題は、映像の中に、死んだ方がいる場合、遺族の方に了承を得なければなら
ないということがある。まあ良いとみなして我々も放送しており、駄目だと言う人はまず
来ないのだが、厳密に言うとそういうクレームがあるので、我々が製作したフィルムを図
書館で流して、遺族の方が見て、あれは金になるのではないかとクレームを言ってきた時
に、図書館側がその都度「ケースバイケースでやりましょう」という決意でやる。何年も
前の肖像権だったら、「すみませんでした」で終わるかも知れない。そういうふうな障害が
あるということを考えておかな ければいけない。小さなクレームがあっても、一手に引き
受けようという決意があれば、ある程度は行けるのかも知れないが、検討をいろいろしな
いといけないと思う。
讃岐部会長
人が出なければ良いのだが。残したい風景とか、今後重要になってくると思う。
事務局
それは公文書館とも関係してくる。公文書館と課題で話し合っているのが、戦前の写真
等もひとつの映像資料だが、最初の案では、それらも図書館の映像コーナーで一緒にカバ
ーしようとしていたのだが、先ほどの内田先生の話にもあったが、本物が一つしかないも
のについては公文書で、ということを言われたので、写真とか昔の8ミリフィルム等も基
本的には公文書館で務めていって、その複製が出来て出版のような形になった段階で図書
館のものにしていく、という振り分けはこれから中でして、これは次回に原案という格好
でお話させていただいたらと思う。
佐々木委員
閲覧席、鑑賞用ブースとあって、映像コーナーに必要な設備は他館の状況と比較して盛
り込まれていると思う。
鑑賞用ブースが30席程度ということだが、音楽を中心にしたリスニングがメインにな
るものと、映像と音声と一体となったもので鑑賞するものとがあると思う が、リスニング
の場合は使用する家具、設備、機器が違ってくるので、その割り振りを教えていただきた
い。
二点目は、これらのオーディオビジュアル資料は、館外貸出を前提として計画されてい
るのか、それとも収集されるものについては図書館内での視聴のみに限るのか、システム
がどうなっているのか教えていただきたい。
事務局
これは基本的にはこの委員会で決めていただくことなのだが、今の案としては、館外の
貸し出しについては、アナログの場合はコピーでき、デジタルはできないが、CDだとそ
のままコピーできるので、基本的には館外貸し出 しはしないと事務局では考えている。た
だ、ここで御議論いただきたいと思う。
あと、音声と映像の機器の違いであるが、今、主に入れようとしているソフトは、DV
DとCDで、これは同じハードで再生できる。鑑賞用ブースをテカテカでペラペラなもの
をつくると、中で落ち着いて1時間2時間も鑑賞できないので、きちっと音なども遮断で
きるよう鑑賞できるスペースにして、どちらでも使えるようにすれば良いと思う。
讃岐部会長
面積は2,000㎡から2,500㎡ということだが、全部積み重ねていかないと全体
が見えない状況になっている。この 点について何かございませんか。叩き台なので、どん
どん変えていかないと。
(5)前回までの議論を踏まえた修整案について
岩井委員
20ページ「⑧子どもへの対応」のところに「児童文学の研究書等を収集し、児童図書
センターとしての役割を担う」とあり、これを設けるのは賛成である。これは児童文学の
歴史から、いろいろな分類番号のものが入ってくると思う。これは児童図書の閲覧室の一
角に作るということか。
事務局
そうです。
岩井委員
ちょっと何かの仕切りがあって作れれば私も良いと思う。というのは私も大変苦労した
ことがあって、絵本の特色とか、良い絵本を探すときにこれがあると非常に便利である。
次に、24ページ「(2)必要な部屋の種類」とあるが、児童書コーナーというのは児童の
閲覧室と考えて良いか。それと「(3)机・座席数等」はここにある数も入れて、というこ
とか。
事務局
そうです。
岩井委員
今、県立図書館の児童図書は大きい机が8つある。1クラスが入ると40人である。引
率の先生などで最低45席は必要である。しかし、既に来ている人を入れるとあと最低1
5席くらいは欲しい。今、県立図書館では、一つの机に4席と6席のものがあって 、6席
は無理です。しかも広い机にした意味がない。4人がせいぜいだと思う。そうすると、5
0人として、現在は、机が8としても、4席×8机=32席ですから、床面積との関係や
ゆとりとの関係で配慮したらどうかと質問した。
事務局
その場合、200∼250席の中で60席を児童書コーナーに入れると、とても足らな
いと思う。この中で入っていないのは、映像コーナーの席数だけである。
岩井委員
児童を連れてきて入るくらいの座席は欲しい。子どもは選ぶということが情報能力をつ
けるうえで大事である。そういう点で開架式のことも言って いる。子どもは見ないとだめ
だから、そういう点で、会議室に入れるよりも図書があるところに入れて、見せて、それ
が最低先生を入れて45人、プラス自由に来ている子どももいるとして、それを少なくみ
て10名余りと見ても、それらに見合う座席が要る。それをやっておかないと、学校が利
用するということにはならない。でも、学校利用といっても主としてその周辺だけだから、
自習室と同じようにそれをしなくて良いというのであれば別だが、松山は学校が多いから、
もうちょっと欲しい。
中野委員
私も同様の趣旨で、岩井委員の意見に大賛成である。
岩井委員
それと床面積で、先生なり親なり、子どものそばにいる人で、児童文学に限らず、そう
いう本を集めておくというコーナーの面積は、座席を増やしたせいで狭くなるというので
はなく、取っておいて欲しい。
子どもの読書というのは、これからの国の未来を作っていくうえで大事なことだから、
伝えて欲しい。
事務局
そういう意味で、この記述の中に、児童書についての記述、児童書コーナーの座席につ
いては、1クラスくらい欲しいというような記述を増やさせていただいて、なおかつ全体
の席数も300∼350席と記述を訂正するということでよろしいか。
讃岐部会長
最近、席数が増えているのはそういう意味があるのでは。4、5年前から急に増えてい
ますね。
中野委員
24ページ「5(2)必要な部屋の種類」の、「学習室については…」の文末が、「なお、
その設置の可否について検討を要する」というふうに非常に消極的な書き方に思う。前回
でも申し上げた私の意見だが、多目的ルームめいた部屋を、新しい図書館が作られる際に、
確保をしておいた方が、将来役立つのではないかと思う。そう言う意味では、出来れば、「検
討を要する」くらいではなくて、「設置したい」という感じの表現になっていれば将来の展
望が開けるのだが。学習室は必要だと思うので、文末が消極的で残念だが、何とかならな
いのか。
岩井委員
中野委員の意見とはちょっと違うが、全県下、自習したいという人がいるが、一斉に利
用する人数というのは限られている。この間、県立図書館の自習室の利用者を数えたが、
二つある中で一方が16名、一方が18名であった。しかも夏休みで、比較的利用する時
期である。そうすると、利用しない時はもっと少ないと思う。そういう意味では、多目的
ルームを設けて、子ども達に与えてあげたいという意味は分かる。し かし、全県下を考え
たら、各公民館や、どこでも、自習室があればいいわけだから、閲覧室を縮めてまで、開
架を縮めてまで、図書館本来の機能を縮めてまでは、多目的ルーム(自習室)の設置には
反対だし、新しい図書館が全部自習室をなくしていっているのも、そういう傾向ではない
かと私は思う。図書館の資料を使わないための部屋を作るよりは、図書館の本来の機能の
ために、部屋を使う方が良いのではないか。
中野委員
もちろん、岩井委員の意見は基本的にはそのとおりだと思うが、今治の図書館で、この
ような部屋をなくしたら非常に反響が大きかっ たという話があった。私は、学習室として
だけの目的でそれだけのスペースを独占して、常時確保されているという状況ではなくて、
多目的ルームという機能の中に、その時その時必要に応じて活用できるスペースが確保で
きていればいいなという気がする。
中川委員
学習室に関しては色々な議論があり、地域で使い方を考えたら良いという意見もあるし、
人によっては、学習室を作る必要もないという意見を持つ人もいると思うが、学生に図書
館を占領されて一般の人が利用できないのもやっぱりどうかと思う。イメージが、“図書館
は学生が行くところ”になってしまったらだめなので、それでも、グループで調べに来る
というのは、学生とか生徒は多い。そういう部屋を、多目的というか、グループで学習で
きる部屋があれば、学習室がなくてもそれで替えられるという気はする。
岩井委員
そうですね。
日浅委員
ですから、ここに、多目的ルームを設置していただくよう、新たに加えていただいて、
この「閲覧を目的としない自習室のための学習室…」のところは、今の段階ではこのまま
でよいのではないか。時と場合によっては、多目的ルームを使用する場合もあるし、今の
段階ではこの表現でいいのではない かと思う。本当に私のところでも困っている。高校生
が場所を占領して、一般の利用者からも苦言をいただいているが、父兄の方からは使わせ
て欲しいという御要望も多いので、あえて原則を曲げた。使っていただくようにしている
のだが、あくまでも原則は自習には使えず、黙認しているような状態で。
讃岐部会長
閲覧を目的としない、という表現がない方が良いのでは。
中野委員
あのように書くと、図書館の機能とは関知しない。
讃岐部会長
全体会でつぶされるかもしれない。
事務局
参考までに、福岡市立図書館では玄関のすぐ横のところ に自習者のための部屋が、キャ
レルデスクの部屋と普通の大きな平机の部屋が、100から200席くらいあり、自習室
を作らなくても、快適な図書館になるので、高校生が自習に来るだろうという心配はある。
その時に、机に座っている高校生をどうするかというのは、形式的に本を置いている場合
は退けとは言えないし、そういう問題で言われたのではないかと思うが、考えないといけ
ないとは思うわけだが。
讃岐部会長
自分が持っていって読んでも構わないんですからね。図書館は。僕はそう思う。落ち着
きますからね。
事務局
中高生だけではなく、ここにいる県の職員が定年退職した後で勉強のために図書館に行
くという可能性はある。
楠﨑委員
群ようこさんの本に、図書館で、お年を召した人達が新聞を読む所でいびきをかいてい
て、そこは気持ちのいい日当たりの良いところで、時間つぶしに、とても都会では増えて
いる、それがとても嫌だと書いてあって、これからは図書館の利用というのはそういう形
での利用が増えてくるのではないか、高齢化社会で。そしてそれをいけないと断れないと
したら、そのための部屋はどんなのだと考えた時に、多目的ルームみたいなものはやっぱ
り必要だと。自習室についてはどう考えるべきかはちょっと…。本を持ってくればいいと
ころだし、それを無下に断るわけにはいけないが。地方図書館だと自習室みたいなものは
必要だが、県立図書館で自習室は私はあまり…。
中川委員
近い人しか使えませんからね。県というのは全部のもので。
日浅委員
よく寝ている人がいるが、それは徹底的に注意して。「御気分が悪いのですか」というよ
うに注意している。そのあたりのルールは守っていただかないと。ただ、前にも言ったが、
今は、県立図書館では自習室を設けている。ですから、それの流れで多分、止めたら相当
反響があるのではと、それが心配なんですが。その対応が出来れば、資料を閲覧するため
の図書館ということで、今治市ではその対応が出来なかった。当初は、座席の上に自習は
禁止します、図書館資料を使わない方は御遠慮くださいと書いていたが、父兄からの反響
が大分あって全部撤去した。ですから、そういうことがクリアできるのであれば自習室は
必要ないかと思うのだが。
讃岐部会長
他の施設との関係なんですけれどね。今度学校に冷暖房がつくという流れになっており
ますので。
伊東委員
必要な部屋の種類で対面朗読室とあるが、音声訳室を加えら れないか。ライブラリーに
音声訳のテープを置いておくと、障害者が行って、それを聞く可能性がある。それともう
一つは、音声訳は県の視聴覚センターでやっているが、狭い地域でしかない。他の地域で
は広報くらいしかやっていない。県立の図書館だから、それを束ねて、ボランティアもい
るので。県の場合は資格を持った人でないと音声訳ができない。大阪では、図書館が中心
になって音声訳や対面朗読をやっているようである。そして図書館がどういう協力をして
いるかというと、ボランティアの常設のロッカールーム、機材やらテーブルやらを置いて
せいぜい8畳くらいだが、資格はないが、3ヶ月くらい皆で徹底的に音声訳をやっている。
図書館の中の会場を借りて研修をして、そのテープを皆さんにお貸ししているというシス
テムである。それを県の図書館が音頭をとって、せめてあと3都市くらいに音声通訳みた
いなものをつくる、あるいは県で集中しても良いけれども、たくさん他の本と同じように
貸出をする、というようなことがあっても良いのではないかという気持ちを持っている。
事務局
今言われたことは本当に大事だと思う。大きな県の図書館では点字図書館があり、福岡
市でも市立図書館の中に点字図 書館が同居している。それは福祉部の所管で、組織的には
福祉部の職員が担当して係がある。そこには対面朗読室が二つあって、ボランティアが登
録しており、1週間前までに読んで欲しい人の予約が入れば、時間を相談して1週間後に
会う。
利用については、各部屋とも月に20回に満たないくらいということで、そんなに多く
はない。現在の図書館でハンディキャップへの対応をしていないので、20ページ⑦で「ハ
ンディキャップへの対応」として入れており、大活字本の網羅的な収集を図る、大きな活
字の本についてはそのコーナーを作り、そこで見ていただ く、それは弱視の方であれば見
ていただける。視聴覚福祉センターというのが山越にあるが、そこに対面朗読室があって、
そこには点字図書が膨大にあり、そことの役割分担を図っていかないといけないのではな
いかなと。専門的な意見としてお伺いした中では、福祉センターの中では点字図書はいく
らでも準備されているので、県立図書館は、点字図書はそちらに任せて、県立図書館のメ
リットは一般書がたくさんあるということなので、読んで欲しい本があれば、県立図書館
に行けばあるので、県立図書館は一般書を読めるような、対面朗読室は分担して対応して、
点字図書は県のセンターとして視聴覚福祉センターに役割をお願いしたら、と相互に相談
してやっていく必要があるのではないかというお話をいただいた。そういうところで対面
朗読室は図書館に必要なのではないかなと思っている。ボランティアの登録などもやって
いく必要があるのではないかという気持ちでいる。運営の段階ではボランティアについて
は書かせていただく。
中川委員
図書館で有名なある人が言っているんですけれど、歳月を経るほど美しくなる建物、そ
ういう建物をつくってほしい、良い言葉だと思うんですけれど、汚れが目立たないような
建物で、歳月を経るほど美しくなる建物。新館でワーッと言っても3、4年経ったらみす
ぼらしいというふうな図書館もあるらしい。
岩井委員
時間も来たのだが、述べたいことがいくつかあったけれど、時間が足らない感じなのだ
が。2時間ちょっとでは無理なのでは、という感じなのだが、提案したものでさえも吟味
しにくい感じなのだが、これで6回くらいの会で出来るかなという心配を持っているので、
出させてもらった以上は思いを述べたいという気持ちがある。
事務局
もし、そういう御意見なら6回だけれど7回やるとか、もしくは一回の時間を 3時間く
らいにして次に御案内させていただくということも検討させていただきたい。
讃岐部会長
そうしてもらったらと思います。それぞれ言いきっていないということもあると思いま
すので、電話でもメールでも良いですけれど事務局の方にどんどん出して、後言いたいこ
とは言って、後で整理していくという形で、事務局に言っていただいたらと思います。
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