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平成27年度第5回会議録 PDF形式

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平成27年度第5回会議録 PDF形式
平成27年度第5回まちづくりトーク(第15回ずし青少年フォーラム)
「こどもを中心に地域がつながりあうまちづくり」
平成27年11月7日
【司会】
では、逗子市長、平井竜一さんからご挨拶を頂戴いたしたいと思います。市
長、お願いいたします。
【平井市長】
皆さん、こんにちは。青少年フォーラムとまちづくりトークの同時開催
ということで、皆さんのような、青年と言っていいのかな。といろんなこの町のことをお
話しすることをとても楽しみにやってまいりました。今日はいろんな皆さんからの意見を
お聞きできればなと思います。よろしくお願いします。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。
続きまして、逗子市教育長、村松雅さんからご挨拶を頂戴したいと存じます。村松さん、
よろしくお願いします。
【村松教育長】
こんにちは。ただいまご紹介いただきました教育長の村松です。まず
は青少年指導員の皆さん、こういう企画を準備していただきましてありがとうございます。
それから、参加していただいている中学生、高校生の皆さん、今日はぜひ、今はちょっと
緊張しているかもしれませんが、せっかくの機会ですので、自分の意見が十分に皆さんに
伝わるようにして、終わってから、
「ああ、来てよかったな。いろんなことが言えたな。い
ろんな意見が聞けたな」ということを感じるような会にしてください。私はこのすぐそば
に住んでいますけれども、この建物を使っている先生の皆さんの顔を見て、元気な様子を
見て、いつもすごくうれしく思っています。今日はぜひ頑張ってください。よろしくお願
いします。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。
ここで、来賓の方をご紹介いたします。逗子市副市長、柏村淳さんです。
【柏村副市長】
【司会】
よろしくお願いします。
第1部
【司会】
皆さんこんにちは。今日はよろしくお願いいたします。(拍手)
基調講演「子どもを中心に地域がつながりあうまちづくり」
それでは、本日の青少年フォーラムの基調講演をお願いいたしました松本理
寿輝さんをご紹介いたします。よろしくお願いいたします。
-1-
【松本】
皆さんこんにちは。まちの保育園という保育園を経営しています松本理寿輝
と申します。年齢は35歳です。今保育園を経営している立場としては若いほうではあり
ます。皆さんと年齢は多少近いのかなとも思うんですけれども、来てみてお会いしてみる
とやっぱり年齢の開きをひときわ感じているところではありますが、青少年フォーラムと
いうことで、今日はこの後にまちづくりのところのお話もございますけれども、その参考
にしていただければというふうに思っています。
それで、1時間ぐらいのお話ということなので、まず私たちの取り組みを紹介していき
たいと思うんですけれども、私は保育園をやっています。そして、私が保育園を創業しま
した。自分で立ち上げたんです。今、保育園を都内で3園やっているんですけれども、ど
うですか、皆さんのイメージの中で保育園というのはどういう場所でしょうか。どんなイ
メージでしょうか。
じゃせっかくなので、お昼になったばかりだからみんな眠くなっちゃうといけないので
それぞれ話し合ってもらいたいと思うんですけれども、ちょっと話しづらいかもしれない
けれども、ここのテーブル、この列とこの列とそしてこの列というふうに、中学生の皆さ
ん、まず保育園ってどういう場所、その定義というのかな、それを話し合ってもらえます
か。ちょっと縦になってしまうけれども、後ろを向いていただいたりもしながら3分ぐら
いちょっと話し合ってみていただけますか。保育園ってどういう場所ですか。
あと1分ぐらいで考えてください。そろそろ大丈夫かな。じゃ、各グループで代表者を
決めていただいて発表してもらいたいと思います。じゃ代表を決めてもらってもいい?
大丈夫ですか。いいですか。じゃこちらのチームからいきましょうか。保育園ってどうい
う場所でしょうか。じゃみんな、ほかのチームの意見を聞いてみてください。いいかな?
じゃお願いします。
【市民】
沼間中のムトウカオリです。保育園は、小学校に上がる前の子供がいっぱい
いて、何かにぎやかで、子供を預かってくれる場所というんじゃないかなと思いました。
以上です。(拍手)
【松本】
ありがとうございます。大丈夫ですか。これはこのチームで言っておきたい
ということ、ほかのメンバーから。大丈夫?
はい。じゃ、こちらの真ん中のチームにい
きましょう。保育園ってどういう場所でしょう。
【市民】
逗子中のサイタです。さっき言っていたこととほとんどかぶっちゃうと思う
んですけれども、保育園は小学校に上がる前の小さい子が多くて、にぎやかで、仕事をし
-2-
ている親御さんが預けている子供がいるところというイメージです。
(拍手)
【松本】
ありがとうございます。ほかに何かありますか。大丈夫?
はい、じゃ次、
こちらのチームにいきましょう。
【市民】
久木中のハヤシです。幼稚園と違って小さいころから長く預けられて、母親
のサポートができることです。以上です。
【松本】
ありがとうございます。大丈夫ですか、ほかは。大丈夫ですね。やっぱり結
構皆さんそのイメージしているとおりの園ではあるんですけれども、ほんとうに鋭い答え
なんかも今出てきました。そうなんです。小学校に上がる前の子供たちが通うところであ
ると、1つは。そして、共働きの世帯というのかな、お母さんが働くとかお父さんが働い
ている家の子供たちが長く生活している場所でもあります。そういうのを社会的養護とい
う言葉を使ったりもしますが、社会的に社会みんなでその子供の育ちの環境を支えていこ
うというようなことで位置づけられている場所です。
さっきちょっと幼稚園と違ってという話も出てきました。そして、こちらの班でも、ち
ょっと対話してもらっているときに、幼稚園との違いって何だろうとかいう話が出ていた
のがちらっと聞こえたんですけれども、そう、何か似たような施設としては幼稚園があり
ますよね。幼稚園と保育園、同じく小学校に上がる前の子供たちが通う場所でありますよ
ね。幼稚園と保育園ってどう違うのかというところ、みんなイメージつくかな。ある程度
わかっている?
ちなみに幼稚園に行っていた人と保育園に行っていた人の調査をしてみたいんですけれ
ども、幼稚園に行っていた人はどのくらいいますか。結構多いんだね。え、そうなの?
育園に行っていた人。1人?
保
大人の方も手を挙げていただきましたけれども、そうなん
ですね。いや、このデータというのは意外でして、そういう意味では逗子市にお住まいの
方は、どちらかが長く家にいていただいているようなところがあるのかもしれませんけれ
ども、あるいは幼稚園で長く延長保育というところもあるのかもしれませんが、一般的に
は6割程度の人が今は保育園に通っています。昔は幼稚園の人のほうが多かったんですけ
れども、最近は6割程度の子供たちが保育園に通っています。
その幼稚園と保育園の違いなんですけれども、これは歴史的な経緯があります。幼稚園
と保育園の違いがあって、幼稚園はどういうところかというと、小学校に上がる前の子供
たちが、小学校に行ってから急に例えば基本的なこと、それこそみんなで一緒に何か取り
組むとか、あるいは会話、コミュニケーションを楽しむとか、体を使って楽しむとか、そ
-3-
ういったことをある程度一緒にしておいたほうが、小学校に上がったときに学習環境で、
いきなり小学校に上がってから学び直すよりも、そういったみんなでそのベースの部分、
基礎の力といいますけれども、その基礎の力を育んでおいたほうがいいんではないかとい
う視点で幼稚園というものができました。小学校のいわば教育から逆算したというのかな。
その教育に合わせていくための基礎の力を培うためにつくってきたという歴史的な経緯が
あります。
じゃ保育園はどうかというと、今は違うんですけれども、昔は、社会的養護、それこそ
お母さんとお父さんが一生懸命外に働いていく、その子供たちの生活の場所を社会的につ
くっていこう、町の中でちゃんとつくっていこうよという中でできてきた場所でした。そ
ういったところであって、もっと昔を言うと、戦争があった後に、お父さん、お母さんが
いなくなってしまった子供たちを見守っていこうというようなところでも活躍した場所で
もあるんですけれども、そういった中で、どちらかというと福祉と言われる領域に位置づ
けられてきた場所でした。
福祉というのは、高齢者福祉とか障がい者福祉と聞いたことがあるかもしれません。福
祉というのは、それも少し前の考えだと、ソーシャルウェルフェアといいます、英語では。
これから皆さんゆくゆくソーシャルウェルフェアって習っていくかもしれませんが、弱者
救済ということです。弱者救済の視点で福祉というのは考えられてきたんですが、最近の
福祉というのは意味合いがもう少し深まっていまして、社会的に立場が弱いとされている
人たちを支えていくだけではなくて、ウェルビーイングと呼んでいます。ウェルビーイン
グというのは、よりよく生きるというところです。よりよく生きる、そういうところに福
祉というものが今変わってきています。それは世界的に変わってきていますし、日本の捉
え方も変わってきているわけですけれども、福祉がウェルビーイングになってきている。
だから、一人一人がよりよく生きるということに関して社会的に目を向けていこう、そう
いうための施設なわけです。
なので子供たちが、昔はもしかしたらその子供を支えていかなければいけない、社会的
にその家庭のことを考えていくと子供を支えていかなければいけないというふうに位置づ
けられたかもしれないんですけれども、今はお父さんもお母さんも働くということが一般
的になってきつつあって、女性が働いていくということも社会的に一般的になってきてい
る。そういう中では、共働きの世帯を社会的に支えていくような場所として、みんながよ
りよくあるという、弱者ではなくて、みんながよりよくあるというような視点であるとい
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うことです。何かちょっと難しい話になってしまったかもしれませんが、要は、小学校に
上がる前の子供たちがよりよくあるためにつくられているのが福祉という観点での保育園
です。とはいいながら、じゃ小学校に上がる前に生活している環境が保育園と幼稚園で違
っていいのかというと、小学校に上がったときにその違いがあるとそこでギャップが生じ
てしまって、小学校に上がった後大変かもしれない。なので保育園も幼稚園も同じ考えで
やっていきましょうということで国が話し合って、幼稚園を規定する幼稚園教育要領とい
うものがあるんです。保育園は保育所保育指針という法律があるんです、両方ね。それを
教育という領域では同じにしたんです。なので幼稚園でも保育園でも同じく教育をされて
いる。
先ほど鋭い話もらいました。そう、保育園の子供たちは、お母さん、お父さんが働いて
いる家庭の子供たちが通うから、長い時間生活している、そういう違いがあるわけ。つま
り、教育という領域では一緒、ただ、生活している時間が幼稚園の場合は大体4時間ぐら
いです。保育園の場合は、お母さんやお父さんによるんですけれども、8時間から、長い
場合は13時間も預かっているようなところもあるわけですが、いずれにせよそういった
違いがあるわけです。
これというのは実は世界的には珍しい例なんです。日本だけなんです、そういう複線型
になっている。2つの線が違う。世界的にはそこは1本、教育省というところが束ねてい
る。日本でいう文部科学省ですね。というところが束ねて一本化しているというのが一般
的です。
いろんな歴史的な経緯があるから、日本はまだそういう意味では複線型であって、そこ
を一本にしていこうということで今1つのビジョンを持ちながらやっていくわけですけれ
ども、ちょっともう少し時間がかかりそう。そういう意味では幼稚園と保育園の違いが何
か世の中的にはわかりにくいところがあるのかもしれないんですけれども、ほんとうに、
何度も言いますが、教育という意味では一緒、そういうような場所です。
私は、それで幼児教育ということについてすごく興味を持ち、それから子供たちが育つ
環境についてすごく興味を持ったわけです。そこで保育園の開園を目指して何とか大学の
ころ、私は一橋大学で経営を勉強していたんです。自分で会社をつくってみたい、自分で
なるべく社会的に価値があることをやってみたい、やってみようというチャレンジをしよ
うと思ったときに、子供のことがすごく興味があったし、教育に興味があって、そこで保
育園をつくってみたいなというふうに思って、実はそこから10年かかって保育園を立ち
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上げました。
じゃどういう保育園なのか、ちょっと見てもらいましょう。ちなみに今私3園保育園を
やっているんです。今東京で3園やっています。小竹向原というところ、練馬です。そし
て六本木という港区、そして吉祥寺というのは武蔵野市にあります。その3つの保育園を
やっています。まちの保育園という名前をつけたんです。まちの保育園という名をつけた
のは、地域ぐるみで子供たちが育っていく環境をつくりたいなというふうに思ったんです。
その地域ぐるみというところには2つ意味があります。1つは、子供にとって地域のあ
らゆる人との出会いを持ったり、あらゆる機関、施設との関係を持って、その子供たちの
教育環境を一層豊かにしていきたいというふうに思ったんです。教室の中だけではなくて、
そのクラスの中だけではなくて、地域にはいろんな専門家がいます。いろんな専門家に会
って、その専門家のその領域について子供が一緒に学んでいったり、あるいは高齢者の方々、
なかなか接することが、共働きで核家族化している家庭なんかは特におじいちゃん、おば
あちゃんが近くにいなかったりして、なかなかそういった高齢者との出会いがなかったり
もするから、そういう意味では高齢者との出会いを早い段階で持ってもらったらいいんじ
ゃないかということもあって高齢者との連携なんかもとっていたりするわけです。そうい
うことで、子供の学びとか育ちに生きるという意味で町ぐるみということが1つ視点があ
ります。
もう一つの視点でいうと、保育園がコミュニティーセンターのような場所、つまり地域
の人たちが保育園に集会所のように集まって、みんながそこの場所を自分の思い思いに使
って、自分の居場所としてこの保育園を生かしてほしい、そんなふうに考えたんです。子
供たちにとってもそういった多様な出会いってとても大事。
そして、例えば高齢者の方々、特に男性は、会社勤めをやめた後に何やろうかなと考え
ているおじいちゃん――おじいちゃんと言ったら失礼ですけれども、65、70代の方がい
たりするのね。その地域で活動の場を探されている方が多い。そういう意味では、保育園
に来て子供たちとかかわってくださいという話をしたり、あるいは、小学校に子供を上げ
たお母さん、みんなのお母さんもそうかもしれないね。が、わざわざ遠くに出てパートと
か何かボランティアをするということよりは、地元で何かやりたいというようなことを考
えているお母さん世代が多いんですね。そういうところでいえば、お母さんたちもこの場
所に来ていただいたりするかもしれない。そういうような地域の人たちにも日常的に使っ
ていただけるようなコミュニティーセンターという形で言っています。コミュニティーと
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いうのは地域、ローカルコミュニティーといいます。地域の自治体みたいなものですけれ
ども、みんながつながり合っていくというようなことでいいますが、そういったコミュニ
ティーセンターのような場所として保育園を位置づけています。
ちょっと写真がおしゃれ過ぎてわかりにくいかもしれませんけれども、住宅街の中にあ
る保育園です。このような見た目なんですけれども、じゃ地域の中に来ていただきやすい
場として保育園を生かしていくときにどんな環境だったらいいかなということを考えまし
た。保育園の中にいつでもどうぞ来てくださいとお伺いしていきたいんですけれども、子
供たちの安心・安全の面も考えなければいけません。
そして、地域の方にとっても、いつでもどうぞと言っていただいていても、なかなか保
育園に入るのって勇気が要りますよね。そこで、地域の方がいつでも誰でも来ていいです
よという場所としてカフェを一緒につくってみたらどうかというふうに思ったんです。な
ので、保育園の入り口にカフェがあるんです。ここはいつでも誰でも来ることができます
ね。そして保育園の中はセキュリティーが、ちゃんとここで守られていまして、子供たち
が安心・安全の中で生活している、学んでいます。
じゃカフェはどういうつくりになっているかというと、こういう場所なんです。ほんと
うに朝から、お父さん、お母さんが子供たちの登園のときに一緒に来て朝食を食べていっ
たり、そしてほかの家庭のお父さん、お母さんの出入りによって、子供を中心にそこでい
ろいろ会話がはずんだりとかしながら、あるいは幼稚園のお母さんがだんだん昼過ぎにな
ると来てくれたり、そして近くのママサークルが使ってくれたり高齢者サークルが使って
くれたり、そして、大学も近くにあるので大学生もたくさん来てくれたりしながら。
パンも販売しています。パンを販売しているので、やっぱりカフェだけだと、なかなか
目的がないと行きづらいのかなと。もっと気軽に来てもらいたいなというようなことも考
えてパンの販売なんかも考えました。そうすると、あしたの朝食のパンを買いに行こうか
なというちょっとした軽いきっかけで寄ってくれますよね。そういうふうにしてパンの販
売をしました。
夜までやっていまして、夜はちょっとお酒も飲めるんですけれども、夜になるとやっぱ
り、お父さん世代が多いかなと思うんですけれども、お父さんたちが来て、ここで思い思
いにお話ししています。何か保育園でお酒飲んでくると言うとお母さんに怒られないとい
うお父さんがいつも来るんですけれども、何かそんなふうな場所として生かしていただい
ています。
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保育園の中はこんな感じ。入り口入ったところにギャラリーというのがあって、子供た
ちの作品だとか地域の人たちが活動している記録をここで一緒に展示したりすることもあ
るし、近くの芸術大学とタイアップして、芸術大学がここで地域に向けて展覧会を開くよ
うなことなんかもあります。保育園の中はこのような感じです。園庭も、東京都内ではな
かなかつくりづらかったんですけれども、何とか確保しました。こういう場所です。
地域の方が、カフェだけじゃなくて、町の輪といって子育て広場というところで位置づ
けられていますけれども、地域の保育園に通っていない家庭の子供とお父さん、お母さん
が来やすい場所としてちょっと用意した場所でもあったりするんですけれども、こういう
場所があったりします。
そういう取り組みをしていったところ、新しい町、今度は港区の六本木というところな
んですけれども、ここで大きな開発、大きなビルができます。大きなビルができるときに、
昔からいた人と、そして新しく引っ越してくる人が交流しやすいようなソフトとして保育
園に入ってほしいというのがあります。
六本木って商業で町が成り立っているようなところがありました。たくさんお店がいろ
んなところでありますけれども、それだけではなくて、生活しやすい町にしていきたいと
いうこのビルをつくっている人たちの思いを聞いて、生活しやすいところ、そこで、それ
をそのときに子供を中心にこの生活しやすい環境をつくっていきたいんだという思いが加
わって、すばらしいなというふうに思って私たちもやらせていただきました。六本木1丁
目という、駅の近くにありますけれども、そこで保育園をすることになりまして、今2園
目を開園したということであります。
ここはやっぱり外国籍の子供が多いので、そういう意味では少し和な感じの空間にして
いるんですけれども、ここで保育園をしています。そして六本木でもこうやってちょっと
したお庭をお借りして、コミュニティーガーデンと呼んでいますけれども、そのコミュニ
ティーガーデンで地域の方と子供たちと思い思いにこの場所を、大きな砂場をこのあたり
につくろうよとか、そして畑をここでつくって土いじりしたいんだというおばあちゃんに
来ていただいたり、隣がスウェーデン大使館、スウェーデンという国の大使館なんです。
そのスウェーデンという国の大使館の人がガーデニングが得意で、来てもらったりしたり、
そういうことをしながら地域の人たちとこの場所をつくっています。
六本木はカフェはいっぱいあるので、地域の方に来ていただきやすい場所として、まち
の本とサンドイッチというお店をやっているんですけれども、本とサンドイッチの販売を
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しながら地域の窓口はここでつくっている。
そうこうしていると、今度吉祥寺というところの地主さんから、土地を持っている人か
ら声をかけてもらって、私の町でもそういった取り組みをやってみたいからつくりません
かということを言われました。そこで、じゃ一緒につくりましょうということになって吉
祥寺でも開園をしたと。これも同じもちろん考えでやっています。地域の人たちがいつで
も訪れられるように、そういったカフェのようなスペースがありながらやっています。
これまでほんとうにさまざまな方に保育園に来ていただいて、かかわることができてい
ます。先ほど言いました、これは、この方は東京大学の生物の学者の方だったらしいんで
すが、それこそ退職された後に子供たちと何かかかわりたいなというふうに思っていらっ
しゃったみたいです。私たちカフェで出会って、1回目でその生物の方が来てくださった
んです。
あまりお話が上手というか、お話をあまりされるような方ではなくて、その子供たちの
前に立って、すごいポーカーフェイスで、無表情で、いきなりポケットから葉っぱを出し
てぽっと落としたんです。そうしたら、何かひらひらっと、こういうような螺旋状の落ち
方をするようなちょっと珍しい葉っぱで、それを見た子供が、「わあ、すごい」ってそれは
すごくいい反応をしてくれて、そこでこの生物の学者の方はそれでおもしろくなってしま
って、また来たいというふうに言ってくれたんですよね。
「子供たちナイス」とか思いながら先生たちはいたんですけれども、そこでその次の機
会は、まずサメの歯みたいなかけらを持ってきてくれたんです。サメの歯を持ってきてく
れて、
「これは何の歯だと思う?」みたいなことを言いながら子供たちとかかわってくださ
ったりしながら、子供たちもすごい楽しい、おもしろいということでかかわっていたりし
たわけですけれども、だんだんエスカレートしてきて、今度こんな大きなスズメバチの巣
とかを持ってきてくれて、ほんとうに持ってくるのも大変だったんだろうなと思うんです
けれども、
「ちゃんと殺菌してあるから大丈夫です。」とかっておっしゃるんですけれども、
何かそれって、「ああ、それだけすごく思いを持って来てくださっているんだな」というふ
うに思ってうれしくなりました。ほんとうに子供たちも毎回この先生が来てくれるのがす
ごく楽しみになって、
「今日何持ってきてくれたの?」みたいなことを言いながらかかわっ
ています。
あるいは、ちょうどみんなと同じぐらいかな、中学生、中学2年生の女の子です。中学
2年生の女の子が、子供たちの、
「自分に兄弟がいなかったから実は弟や妹欲しかったんだ」
-9-
みたいなことを言いながら保育園に来てくれて、ボランティアを夏休み中にしてくれまし
た。これは絵本の読み聞かせをしてくれているところですけれども、ほんとうにいい経験
になったということで、定期的に来て、高校生になっても来てくれているわけです。すご
く助かるな、ありがたいなというふうに思っています。
とか高齢者の方々との、高齢者サークルというのが地域にあって、高齢者サークルと一
緒に子供たちとかかわる機会をつくっていったり、アーティストが来てくれたり、そして
これは農家の方が来てくれたり、そして音楽家が来てくれたりします。
そして、地域のいろんな機関、施設が協力してくれまして、例えば、近くに人間国宝の
能楽師さんがいた。能楽師といったらお能、お能を知っているかい?
能の能楽師さんが
いたんです。その方が、「能の舞台を見に来ませんか、能を体験しに来ませんか。」という
ことで誘ってくださって、子供たちが遊びに行ったということもあります。
これも、能って難しそうですよね。みんな能って見に行ったことあります?
ないよね。
あまり大人も最近はないのかなと思うんですけれども、でも、やっぱり私たちがよく経験
するのは、その道の専門家、その道のプロの方と子供たちがお話をすると、みんなもそう
かと思うんだけれども、その方というのは必ずしも簡単な言葉を使ってはいないんです。
易しい言葉を使わないんです。ただ、子供の中に入っていくんですね。その真理というか、
その人が言いたい、伝えたい本質というか、そういったものが子供たちの中に入っていく、
それがほんとうに不思議だなというふうに思うんですけれども、この能の体験をさせても
らった後、子供たちというのはいつもにぎやかに、散歩しに行くときはいろいろ話しなが
ら行くわけなんですけれども、この能の体験をした後は、その子供たち、帰ってくるとき
みんな静かだったのね。
「あれ?
どうしたのかな」と思ってね。
あまり感想は先生たち聞かないんです。「今日どうだった?
ねえ、おもしろかった?」
とか聞くと、子供たちはもしかしたら心にしまっておきたい体験もあるかなというふうに
思って聞かないんですけれども、ただ、保育園に着いたときにある子が、
「今日の体験は言
葉にしてはいけないというふうに思いました。
」というふうに言ったの。すごく何か感じて
くれたんだなというのは私たちはすごくうれしかったんですね。先生たちすごくうれしか
った。そういうようなことを地域の方と協力しながらつくらせてもらっています。
小学校では、日常的に行ったり、町内会と一緒にお祭りを今度保育園と町内会が主催を
してつくったりとかしています。昔ながらのお祭りというのはあったんですけれども、町
内会は、なかなか、この町はどうかな。まあそんなことはないと思いますけれども、東京
-10-
の町内会って比較的、高齢者世帯と新しく入ってきた世帯の分断がされちゃっているのね。
町内会という、町を組織する大事なところなのね、防犯とか防災上の。こうやって町が
つながり合ってそれを実現していこう、よりよくしていこうという視点で町内会というの
を組成しているんですけれども、その町内会の加入率が今40%台になっちゃった。60%
ぐらいの人が入ってくれていない。そして、その平均年齢が70代になっちゃったという
ふうに聞きました。「若い人たちがもうちょっと興味を持って加わってくれていないと町
内会が機能しないな」なんていうことを町内会長さんから聞きまして、「ああそうですか。
何かじゃ一緒に企画しましょう」と。
つまり、保育園というのは若い世代を横につなげ合っている。お父さん、お母さん世代、
そしてみんなぐらいの世代から、そしてもうちょっと下の子供たちまでつなぎ合っている。
そういったみんなが町内会とのかかわりを持つことによってその町全体がまたつながりや
すくなるんじゃないかということも考えて、町内会と保育園とで一緒に企画をして、子供
のための、子供も大人も楽しめるお祭りを新たにつくり始めました。この12月にまたや
るんですけれども、ほんとうに地域のいろんな方が協力してくれてね。
「実は町にかかわってみたかったんだ」という若い世代が比較的いるんですよね。例え
ば町内会の掲示板に、若い世代中心にこの町を盛り上げていくお祭りを企画したいんだと
か、若い世代中心にこの町のパンフレットをつくりたいんだとか、そういうことでボラン
ティアを募集すると、いつも十数組、ときには30組近い応募があるんだよね。それだけ
町にかかわりたいという若い世代、みんなからちょっと上の世代だな。高校生ぐらいから
20代後半ぐらいまで、場合によっては30代、40代ありますけれども、人たちが結構
来てくれるんです。
そういうようなこともあるから、町内会とのつながりを持ちながら、また一体的にこの
町を使って、お互いに、子供の育つ環境も豊かになるし、町もつながり合えるしというこ
とを一緒に状況としてつくっていく、そんな働きかけを保育園が行っていたりします。
六本木の場合は、この大使館があるので、大使館と一緒に連携しながら国際的なプログ
ラムをやってみたり、ガーデナーさんがいるので、ガーデナーさんに来ていただいたり、
サントリーホールという音楽ホールがあるんですけれども、そこを見せていただいたり。
これは有形文化財の茶室なんです。300年前の茶器、300年前の器を見せてもらっ
て、それでお抹茶をいただきました。子供たちがそれを持ちながらこうやっていただくわ
けなんですけれども、周りの先生たちは、それを落としちゃったらどうしようというとこ
-11-
ろがあったんですけれども、その代表の方がすごく豊かで、
「大丈夫です、子供はわかって
いますから。
」と。何か先生たちよりすごく心の部分を、人の心がどう動くかということを
感じておられるので、はっとさせられた瞬間でしたけれども、子供たちは確かに上手にお
茶をいただきました。
そういうような経験をさせていただきまして、こういった地域同士がつながり合って、
そして子供がいろんな方と触れ合ってというのが子供たちの育ちの環境において大事にし
てきたということはお話ししましたけれども、じゃどういうような学びの環境を築いてい
るか、教育環境はどうなのかというところもちょっと今日は触れさせてもらおうと思うの
で、1つ例を出します。
これは鳥博士という鳥の専門家が来てくれた取り組みの話です。これからみんなのそれ
こそ教育環境、学習環境というのも、今もそうかもしれないけれども、変わってくる予定
があります。今も逗子市は先進的に変えられているかもしれません。そこはアクティブラ
ーニングと言われるものに変わってきたりするんです。つまり、何か知識を伝達するとい
うようなところの教育から、みんなが、自分それぞれが考えて自分のアイデアを持って自
分で選択したりして、自分でその価値を見出したりして発言をしていく。みずから考える
力とか生きる力を高めていくということをやっていくわけですね。なので結構ディスカッ
ション、一番初めにちょっとしてもらったけれども、そういう何か会話をしながら「どう?」
みたいなことを、答えのないことを話し合うというようなことなんかも増えてきているか
もしれませんが、そういうような環境が今後一層増していきそうだということを上げられ
ていたりします。
そういう中において、生きる力の基礎を培う、ベースの部分ですね。先ほど、小学校に
上がる前の教育環境を幼稚園、保育園はつくっていると言いましたね。その生きる力の基
礎を培う場所として保育園は、あるいは幼稚園はあるわけですけれども、その基礎を培う
という中でとても大事な時期とされていまして、というのは、最近脳科学というのが発展
してきて、人の脳みそというのは6歳になるまでに約80%から90%できてくると言わ
れているんです。なので多くの部分が小学校に上がる前に完成されてくるわけなんですけ
れども、そういう中で何が大事かというと、そのときにどういう出会いを持つかとかどん
な経験をするかというところが脳を育んでいくというふうに言われているんですけれども、
経験の豊かさとか、人との信頼関係をいっぱい育んだかというところもあるんだけれども、
一番注目されているのが非認知的能力という、難しいんですけれども、要は、いわゆる計
-12-
算する速さとか言葉の語彙数、いかに覚えているかというところよりは、学習する態度み
たいな。それこそ学んでいくことが楽しいとか積極的に学びたいという学びの姿勢みたい
な部分、その部分では、心理的、行動的パターンと言われていますけれども、その部分と
いうのは幼稚園や保育園で培われるところが多いと言われていまして、それが小学校以降
に変えていくのはなかなか難しいということを実証した人がいます。
その人がノーベル経済学賞をとったりして、そういう意味では幼児教育、幼児期の生活
環境の大事さが確認されてきているわけなんですけれども、それだけみんながみずから学
んでいく、みずから考えていくという環境を幼稚園の段階、保育園の段階でしっかりと高
めていくということが大事だということが言われていたりするんですけれども、そういう、
ちょっと難しい話になっちゃったんだけれども、なので、子供たちがどういったことに興
味を持つかとか、みずから探求するという言葉よく使いますけれども、みずから探求する
ということをいかに励ましていくかということを保育園、幼稚園は頑張っているわけです。
その1つの例として考えてほしいんですけれども、その鳥のプロジェクトというものが
進みました。これは六本木での話なんですけれども、六本木というのはあれだけ大都会な
んだけれども、鳥の声がしたんです。子供たちがお散歩しながら、「あ、鳥の声が聞こえる
ね」という会話をしたんですね。その鳥の声が聞こえるという会話を先生が広げました。
どうやら2種類の鳥の声があるらしいんですよ、子供たちが分析していたら。「子供たちよ
く聞いているな」とすごく関心したんです。
鳥への興味が広がっているから、その鳥の取り組みをまた一層ふくらませていくにはど
うしたらいいかなということを考えていったときに、実はうちの保育園には地域と保育園
の橋渡しをする役割の人が1人だけいます。コミュニティーコーディネーターという人な
んですけれども、そのコミュニティーコーディネーターに、
「子供たちが鳥に興味を持って
いるからね」、職員室で話し合うんです、先生は。「鳥に詳しい人とかこの地域にいないか
な。」という話をした。
そうしたら、六本木に、先ほどちょっと見てもらったんですけれども、サントリーホー
ルという音楽ホールがあります。その音楽ホール、サントリーってみんな知っている?
ビ
ールとか、飲料もやっています、ジュースとかもやっていますけれども、そのサントリー
さんが経営しているわけですけれども、サントリーさんって、立ち上げた人、要は私みた
いな経営者の名前が鳥井さんというんです。トリイサントリイサンでサントリーになった
んだけれども、知っている人意外と少なかったりもするんですけれどもね、若い世代は。
-13-
鳥井さんだから、冗談のようだけれども、鳥が好きらしいといううわさを聞いてきたん
です、コミュニティーコーディネーター。その鳥井さんは鳥が好きで、社内に鳥博士が来
訪されているらしいといううわさを聞いてきました。「それってほんとうですか。」という
ふうに聞きに行ったら、
「ああ、いますよ。」という回答があったんです。
白州というウイスキーがサントリーにあります。そのウイスキーの工場に森がありまし
て、その森のネイチャーガイドさんが鳥に詳しい方だったんですけれども、いずれにせよ、
その鳥に詳しい方がよく都内にも来ているらしいということを聞きました。じゃその鳥博
士に来てもらえないかな、鳥に詳しい人に来てもらえないかなということで、コミュニテ
ィーコーディネーターが、「子供たちが今鳥に興味があるんですけれども、来てくださいま
せんか。」というお話をしました。そうしたら、鳥博士はすごくいい方で、「いいですよ、
行きましょう。」ということで来てくれたんですね。
それで、子供たちが今度鳥博士と出会ってフィールドワークをするんです。一緒に町を
歩く。六本木というあんな大都会の中でも木が幾つかあって、その中で一緒に歩きながら、
「ああ、今飛んでいったのはツグミだね。」とかね。何かふっと、子供たちも見えていない
んですけれども、鳥博士が言うわけです。カラスも2種類いたんですね。ハシボソガラス
というのとハシブトガラスという2種類のカラスがそんな都会にはいるということがわか
ってきました。
そして、ツバキの花が落ちていたんです。ツバキの花が落ちていて、鳥博士が拾って、
黒い点が2つついていた。黒い点が2つついているのを見て鳥博士は、
「ああ、これはメジ
ロがとまって蜜を吸った跡だね。」という話をするのね。ツバキ1つで、しかもそんな、汚
れにしか見えないんですよね、専門家じゃない私たちが見ると。だけれども、ツバキ1つ
のその2つの小さな点でそれだけストーリーが広がっていく。子供はほんとうにすごくそ
れに夢中になって、「おもしろい」と言って、その姿が見えない鳥のことに想像をふくらま
せながら、「さあもっと鳥を探そう」ということになってきて、それが子供たちの鳥の関心
がすごく広がっていって、絵につながっていったり、あるいは自分たちで鳥になり切るよ
うな、そういうような演劇のようなことを組み立て始めたりするわけです。そして、お父
さん、お母さんにも「鳥の図鑑買って」ということで鳥がすごくはやり始めました。
そんな中で、鳥はいるらしいけれども姿が見えないから、
「鳥の姿を見るためにはどうい
ったことをやればいいですか。」と鳥博士に聞いたんです。ちなみにそういった鳥博士に来
てもらうときは、何回か来てもらうのね。ずっと連続的に来てもらう。1回だけだとなか
-14-
なか学びの環境というのは広がりにくいのかなかと思うので、できれば連続的に来てくだ
さいということで何回かに分けて来ていただいて、今や2年近く一緒に付き添っていただ
いているんですけれども、そういう中で、次に鳥博士が来たときに、子供たちが鳥の姿を
見てみたいな、どうしたらいいかなという話をしたんです。
そうしたらその鳥博士のほうから、だとしたら巣箱を一緒につくって、設置してみよう
かという話になった。そうしたらもしかしたらその巣箱に鳥が入って、鳥が見れるかもし
れない。じゃ巣箱を設置してみようと。じゃどんなデザインの巣箱がいいかなとか、巣箱
って穴があいているけれども、その穴ってなぜこんなサイズの穴なのかなとか、四角じゃ
だめなのかなとかいろいろ子供たちが話をしていってその巣箱をつくっていく。これは巣
箱をつくっている様子ですけれども、つくっていくわけです。
自分たちでデザインして書いていたりとかするわけですけれども、巣箱を設置したんで
す。これも地域の、そこの木々を管理されている会社さんにお願いをして、「子供たちがこ
んな思いで巣箱を設置したいと言っているんですけれども、3つだけどこか設置させても
らえませんか。」みたいな話をしたら、「ああいいですよ。」と、ほんとうにありがたかった
んですけれども、協力してくれました。
そこで巣箱を3つ設置したんです。鳥博士から、大人たちは20個設置して1個入るか
どうかみたいなことは聞いていたんです。11月ぐらいに設置をして、翌年5月の連休明
けぐらいにその巣箱をあけてみたところ、何と3つとも鳥たちが入っていたんです。
「そん
な大都会なので鳥からしたら住宅難民だったんじゃないか」と大人たちは要らん話をする
んですけれども、子供たちはすごくそれは感動して、「3つとも入っていた」。
それも鳥博士はおもしろくて、鳥の巣箱からちょっと何か垂れているものがあったんで
すね。それを見て、ちょっと羽毛がついていたんです。羽毛がついている葉っぱが出てき
た。「ああ。これは初めはシジュウカラが入っていたけれども、スズメが乗っ取った跡だ
ね。」と言うんですね。何かスズメとシジュウカラでは使う素材が違うみたいです。違う素
材は出したがるとかそういうことでした。「おもしろいな。」といってまた子供たちと話し
ながら、じゃその巣は何で構成されたんだろうということを見てみると、都会の鳥ならで
はなんですけれども、ビニールとか犬の毛とか人の毛とかセーターの羊毛材とか、そうい
うので結構つくられています。そして、中はちゃんとやわらかい感じ、要は卵がそこで産
み育つような場所というのはちゃんとやわらかくしている。それはどういう素材でやって
いるかというと、ほかの鳥の毛を使っていました。ハトであるとかカラスであるとかの毛
-15-
を持ってきて、あそこにきれいに。天然の羽毛ですよね。周りはそういったビニールとか
そういうものでつくっている。
そういったことを子供たちと、「すごいな」ということを思ったり、あるいは、「そうか、
こんなビニールって落ちているんだ」とかそこでいろいろ感じて、「じゃこの木でもいろい
ろしていったほうがいいんじゃないか」とか言う子供が出てきたりとか、そういうことを
いろいろ感じるわけです。
「もっと都会に自然があったらいいんじゃないか」とか、そうい
うことを子供たち同士で話し合っている。その鳥のほうにつながっていくわけです。
これは鳥の話をしましたけれども、そういった子供たちの興味から、その子供たちの興
味がより深まっていくような、そんな環境づくりを周りの大人たちがやっていく。それに
子供たちが出てきて発言だとかその取り組みに応答的に対応してちょっとずつその環境を
変えていくということをやっています。
保育園や幼稚園というのは学習指導要領というので、これを必ずやりましょうというよ
うなカリキュラムというのが、おおよそというような形で決められているので、かなりそ
ういった臨機応変に学習環境がつくりやすい、そこはある意味チャンスだというふうに私
たちは考えています。子供たちがとにかく学ぶことって楽しいとか、そもそも学ぶことを
学んでもらうというようなことを環境としてつくっていこう。
そういったときに、保育士、保育者だけでは、例えば鳥についてそこまで詳しくないよ
ねとか、あるいは音楽についてもそこまで、それこそピアニストよりは上手にピアノ弾け
ませんよねとかね。なので本物に触れてもらって。その本物の道を進んでいるというのは、
その方がその道のことに夢中になっているからであって、物事に夢中になっている人から
子供たちがいろいろ教えてもらったり一緒の時間をつくってもらったりするとよく子供た
ちの中に入っていく、そんなことがあるので、保育者が子供たちの学びとか育ちの伴走者
として一緒に走っていく、そこの学びをより深めていくための資源と私は言っています。
資源は地域のいろいろな人のアイデアであったり才能であったり、あるいは思いであった
り、そういうようなことでその地域をつくってきていたりしますし、子供たちの学習環境
をつくってきているということであります。
そんな取り組みをしているわけですけれども、残り10分ぐらいなんですが、この後に
ワークに入るので、このお話についての何か質問。ワークに入るるんですが、ワークに入
る前に、このお話についての質問何かありますか。じゃ、またここのそれぞれのテーブル
で話し合ってもらって、全体を通しての感想でもいいですし、自分が感じたことでもいい
-16-
し、あるいは、何か1つここはわかりにくかったんですけれどもという質問でもいいので、
それぞれのテーブルでまた3分ぐらい話し合ってもらってみましょう。じゃ、今からまた
3分ぐらいどうぞ話し合ってみてください。どうでした?
今日の感想とか質問とか。
じゃ、あと1分ぐらいでまとめてもらえますか。じゃいいかな、そろそろ。じゃさっき
と反対にこちらからいってみようか。どう、まとまった?
まとまっていなくてもいいよ。
それぞれぱらぱらと話してもらっても大丈夫ですよ。さっきと同じように代表者の人が。
【市民】
まず質問なんですけれども、幼稚園と保育園、何で保育園のほうを選んだん
ですか。
【松本】
幼稚園と保育園どちらでもというか、立ち上げるときにどちらにしようかな
と思ったときに、世の中的に保育園のほうが数が足りないと言われているんです。それこ
そ、先ほど少し触れましたけれども、共働きの世帯が、要はお父さんもお母さんも働いて
いる家が増えてきて、女性が働くということが一般化してきて、要はそういった社会の構
造というか社会のあり方が少し変わってきた中で、そういった子育て環境を支える場が、
今まであった保育園の数より、もうちょっと増やしていかなければいけないということに
なってきたんです。
なので、みんなも聞いたことがあるかもしれないけれども、待機児童という言葉があり
ます。つまり、保育園に入れたいんだけれども入れなかった子供を今待機児童と言われて
いるんですけれども、そういう意味では、私が立ち上げようと思った15年ぐらい前はも
う待機児童ってあったんです。なので、足りない保育園からつくっていったほうがいいん
じゃないかという、保育園でも幼稚園でもどちらでも挑戦しがいはあったんですけれども、
それで保育園を立ち上げました。
【市民】
久木中学校のスギマです。感想の前にもう一つ質問なんですけれども、さっ
き保育園に併設してカフェをつくっているところがあったんですけれども、中学生から見
ると喫茶店ぽいイメージで、入りづらかったりするかと思うんですけれども、中学生とか
も入りたい人に希望したりできるものって何かありますか。
【松本】
そうか。おもしろいね。それで、中学生からはそういう意見いただいたこと
はなかったんですけれども、小学生からもらったことはありました。
「カフェってお金払わ
なきゃ来ちゃいけないのね」と言われて。
「だから僕たちは来ちゃいけないの?」と言われ
たんですけれども、「いや、来ていいよ。お金払わなくても来ていいよ」と言われて、「何
が置いてあったら来たくなる?」と言ったら「『ONE PIECE』そろえて」と言われた、一式。
-17-
「そうしたら来たくなる」と言われて、
「うーん、どうしようか」というふうに迷ったんで
すけれども、カフェであればいいかなと思う。保育園の中にはそういう漫画は置いていな
いんですけれども。でもこのカフェに『ONE PIECE』を置いていた時期もありました。
何かそういうふうに中学生からも言ってもらえると、どういうものがあったら逆に来や
すいかなとかいうのを後でもいいから聞かせてほしいなと思うんですけれども。ありがと
うございました。そういう意見を尊重していきたいなと思います。
じゃ真ん中のチームいってみましょうか。
【市民】
さっきサントリーホールとか出たりしたじゃないですか、能を見たりとか。
そういう体験ってどれぐらいの頻度でやっているんですか。
【松本】
地域の方との出会いを持ったり、それこそ子供たちの興味がそっちに向いて
いたりとかするようなことによって結構変わってきたりするんですけれども、少なくとも
月に1回か2回はそういった体験をさせてもらっていて、多いときは毎週でもいろいろな
ところに出かけさせてもらっているようなこともあります。
【市民】
ありがとうございます。
【松本】
ほかは大丈夫ですか、感想とか。質問とか。
【市民】
もう一つ質問で、保育園を立ち上げたりとか、いろんな先生とかといろんな
ことをやっているんですけれども、そういう費用はどこから来ているんですか。
【松本】
鋭いですね。保育園を立ち上げる費用は何とか自分のほうで捻出しました。
一生懸命頑張って仕事をしてお金をつくって、それで、もちろんいろんな人に助けてもら
ったり、そして銀行からお金を借りたりもしながら何とかしました。
そして、地域の交流だとかの費用については保育園の運営費の中からちゃんと計算して
出していますが、逆に言うとそんなにたくさん出せませんので、地域の方にも、その範囲
でご協力いただける場合にお願いしているというところです。そういったことで、でも地
域の人にも無理があってはいけないので、地域の人にも何か意義を感じてもらえるような
取り組みをつくっていくというのが大事だと思うんですね。
サントリーのその鳥博士も、それだけたくさん来てくださるので、交通費ぐらいは払う
んですけれども、それ以上の何かレクチャー代とかは払えないんですよね。そこをサント
リーさんのそれこそメセナ活動、企業が社会に貢献している活動として生かしていただけ
るような取り組みをするにはどうしたらいいかということを結構話し合って実際にそうい
ったことができるようになっています。そういうふうに工夫はしています。
-18-
【市民】
ありがとうございます。
【松本】
鋭い質問をありがとうございます。ほかいますか?
大丈夫?
じゃ最後の
こちらのチームにいってみましょう。
【市民】
質問は特に出なかったんですけれども、感想として、地域とのかかわり合い
があることで子供たちが明るくなることがわかったというのと、あと、私たちの学年は去
年学校で市民性教育というのがあって、市長さんにも来ていただいたりしたんですけれど
も、そういう地域のことを考えることって、こういう保育園とか小さい時代からやってい
ればもっと自分の住んでいる町への愛着とかそういうのがわいてくるのかなと思いました。
以上です。
【松本】
ありがとうございます。一番届けたいことが伝わっていてすごくうれしかっ
たんですけれども、ほんとうにそうなんですよね。子供たち、小学校に上がる前の子供た
ちからそういった地域とかそれこそ社会とかに興味を持つってとても社会にもいいし、そ
の子供にもいいかなというふうにすごく思っているんですね。
ありがとうございます。みんなすごくいろんな視点をくださって、私もすごく参考にな
るし、刺激になるんですけれども、この後またグループワークなんかもありますが、それ
も楽しみなんですが、ちょっと最後に伝えたいのは、こういう場がとても大事だと思うん
です。みんながそれぞれ感じたことを話し合っていって、そしてまちづくりにまさに生か
していく。市長さんがお話を聞いてくださる機会ってなかなかないと思うんですよ。そう
いった場をつくっていただいているというのはとてもうれしい、ありがたいことだと思う
し、どんどん忌憚のない意見を市長とお話し合ってもらって、みんなが、一人一人のいろ
んな世代が自分の住みよい町を考えていって町をつくっていけるといいなというふうに思
うので、みんなの視点、立場からどんどんこんな町にしていきたいとかこんな社会にして
いきたいとかいうことを今日は語っていければなというふうに思いますので、この後もど
うぞよろしくお願いします。
では基調講演をこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
【司会】
松本先生、どうもありがとうございます。もう一度松本先生に大きな拍手を
お願いします。(拍手)
【松本】
ありがとうございます。
【司会】
それでは、5分ほど休憩をしまして、またグループワークのほうに入りたい
と思いますのでよろしくお願いいたします。ちょっと一回セッティングしなければいけな
-19-
いので、必要なものを一回ちょっと外に出ていただいて、それでまた5分後に入室お願い
いたします。
第2部
ワークショップ「地域の魅力を発見し、地域のつながりを活性化するためには」
【司会】
それでは、所定のグループのところにお座りいただきたいと思います。これ
からグループワークに入らせていただきます。各グループの司会の方がいらっしゃいます
ので、その方の注意等をよくお聞きになって進めていただけますか。これから参加者の皆
様には、本フォーラムのテーマ「地域の魅力を発見し、地域のつながりを活性化するため
には」ということで、講師の方のお話を聞いた上で皆さんに話し合いをしていただきたい
と思います。
各グループの進行役と書記は青少年指導員が務めます。進行役はグループのメンバーの
皆さんの意見を引き出すリード役をお願いしていますので、皆さんのやりとりを簡単に記
録して、発表者の手助けをしていただければと思います。参考資料として地域の関係図と
いうのをお配りしていると思いますけれども、それも見ながら皆さんお話し合いをしてい
ただきたいと存じます。それでは、これから始めたいと思います。よろしくお願いいたし
ます。
(グループ討議)
グループ発表
【市民】
地域のいいところでは、まず治安がいい、安心して人と交流できるというの
と、あと都会と比べると人づきあいが優しいといういいところ、あと、お裾分けとか近所
でできたり、そういうふうにいいところがあるなってなって、こういういいところは、人
とのつながりを大事にしているというか、それがあってこそできたものなんだなというの
が……というものだと思いました。
(拍手)
【市民】
今後求めていきたいことということで、今まで言ったように、やっぱり交流
とか近所の人とかのつき合いとかそういうのを大事にしていくためにも、身近な挨拶とか
コミュニケーションとかそういうのを大事にしていったらいいというのと、あと、これか
ら大人になってまだ逗子に住みたいと思えるようなまちづくりというか、そういうのが大
事なんだなというふうに思いました。(拍手)
【市民】
これで発表を終わります。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。この短い時間に一番最初にまとめていただきまし
-20-
てありがとうございます。じゃ、市長、今のを聞いて一言。
【平井市長】
何かすごく模範解答っぽいすばらしい意見で、大人がしゃべっているん
じゃないかというような感じの発表でしたよね。最後は僕ここにいたんですけれども、多
分逗子の中で暮らしている中学生というのは、日ごろからつながりみたいなことは当たり
前のように感じて暮らしているんだなということを今日の講演とかで改めて再確認できた
みたいな、そんな感じだったよね。
【市民】
はい。
【司会】
「はい」って言わされた感じがあったな。ちょっと聞きたいのは、じゃその
つながりが大事だなと感じた自分は、さっき挨拶とかもいう話があったんですけれども、
じゃ何をもうちょっと地域の中でやれそうだなという、そういうのあります?
ない?
思いつか
何かありそうだね。ない?
【市民】
ちゃんとつながっているということで、近所の人の顔とか、誰々の誰々さん
だねとかそういうのを把握しておけば、その人が危ない目に遭ったときとか、すぐみんな
で情報網を近所でつくって安全を確保というか、その状況とかをみんなで把握したりして
安全を守れるかなと思います。(拍手)
【平井市長】
ありがとうございます。実は今、高齢社会って言っているじゃないです
か。だから、認知症の人とかが増えてきたりとかということが問題になるんだよね、これ
から。町中で、ちょっと歩いているお年寄りを見て、もしかしたら道に迷っちゃったのか
なみたいなことがあったときに声かけられるかだよね。そんなこともちょっと頭の中に入
れてもらえるといいかななんてちょっと思いました。ありがとうございます。
【司会】
ありがとうございます。では続きましてAチームが2番目に上げていただい
たので発表のほうをお願いしたいと思います。発表する人は。
【市民】
全員で。
【司会】
全員?
【市民】
これから発表を始めます。まず、今回の基調講演を聞いた感想としては、
「年
はい、わかりました。ではマイクを。
代やカテゴリーを超えた地域の方々とのかかわり合いの重要性を学びました」という意見
や、
「こういう例えば青少年フォーラムのようなイベントの存在自体を知られていないこと
があるから、市からもっと宣伝したほうがいいんじゃないか」という青少年フォーラム自
体に対する意見もありました。
「最近は地域とのつながりが薄れていくように感じることが
あるけれども、もっと交流の場があってもいいんじゃないか」という意見が基調講演を聞
-21-
いた意見でした。以上です。(拍手)
【市民】
その後、今の地域のつながりの問題点ということで、を意見交換をしました。
その結果、「自治体の活動にメリットがない」とか、あとそれから「近所の公園を見ても、
家の中で遊ぶ子供が多くて、というか、周りの人とそんなにかかわらない」というのが出
てきて、最終的には結論として「近場なのになぜか遠い」ということになりました。
(拍手)
【市民】
地域の問題点から、「地域がつながり合う町をつくるためには」という話にな
りました。まず、案として、「市民運動会を開くとか盛り上がるイメージである市民祭りと
かそういうお祭りを開催する」というのが出ました。あとは、「そういうのを開く中で、タ
ーゲットとか時間の設定を細かくして決めていく」というのも出ました。そのターゲット
を決めていく中で共通の話題があれば集えるんじゃないかということで、例えばスポーツ
をする人だったらバトミントン教室であったりとかそういう教室的なことを開いたり、こ
ういうスマイルとかに、どこどこ学校の美術部の方が作成しましたみたいな、そういう展
示物を置いてもいいんじゃないかという意見も出ました。
最終的には、そういうことを全体的にバランスよく行って交流の場を増やしていけばい
いんじゃないかなということになりました。(拍手)
【市民】
あと、地域がつながり合うためにそういう交流の場を増やしていっても、実
際にそれに参加する人というのは限られているという意見が出て、結局みんなが参加して
くれないとそういうやつを行っても交流、地域がつながり合うということにはならないん
じゃないかということで、周知の方法というのを話し合って、今の周知の方法でウエブと
かチラシとかをやっても、チラシとかはいっぱいもらっても見る気がしないみたなのが出
て、交通量がある場所にポスターを張ったりとか掲示をしたり口コミで声かけをしたりす
るという意見が出ました。(拍手)
【市民】
これで発表を終わります。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。お願いします。
【平井市長】
ちょうど僕がここにいたときに、近くて遠いというのが出ました。近い、
同じマンションに住んでいるんだけれども、意外に結構声をかけ合わなかったりみたいな
ことを発言がありました。あと、イベントがあってもなかなかそれが伝わらないとかね。
そういうものをどうやってもっとみんなに知ってもらうようにすれば、もっと地域のつな
がりとか人の交流が増えてくるんじゃないかという提案だったんではないかと思います。
ちなみに、11月4日から「ナニスル」というイベント告知サイトができました、宣伝
-22-
しちゃいますけど。今までいろんな市内のイベントとかいっぱいいろんなところでやって
いるんだけれども、それをどこかへ見に行けば必ずいろんな情報が一遍で見れるというの
がなかったんです。ようやく市民交流センターが新しく運営が切りかわって、それでイベ
ント情報を一元的に発信しようという「ナニスル」という、要するに「今日何する?」と
いうね、それを探せるようなウエブサイトができたんです。それやると、スポーツとか子
育てとかいろんなジャンルで、カレンダーもあって、それをぱっと検索するとばばっと自
分の興味のあるようなイベントとか講座とかそういった情報を入手できるようになるので。
ただ、これは入れなければいけませんからね、情報を。みんな市民の人も市民の団体も入
れられるようになっています。それを一生懸命言ってもらうといろんな人に見てもらえる
ようになるので、そういう工夫もこれからもっとみんなができるようになるといいなとい
うふうに思いまして。さあどうでしょう、皆さん、自分が何かやったときにどうやって発
信する?
【市民】
そのまま口で伝えたりとかチラシを配ったりとかです。
【平井市長】
やっぱりそういう努力するんだよね。ぜひ皆さんの活動をそういう場面
でもアピールしてほしいなと思っています。ありがとうございました。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。青少年フォーラムの運営の甘さまで突かれてしま
いました。今後頑張ります。それではDグループですね。Dグループのほう、発表をお願
いしたいと思います。1人?
【市民】
いや、4人でやります。最初の彼から。
【司会】
はい。お願いします。
【市民】
これからDグループの発表を始めます。感想は、Dグループは、「みんな幼稚
園に通っていたので、保育園のことも知れてよかったです」という意見や、
「地域との交流
を深めることはとてもいいことだと思う」などの感想が出ました。また、市長さんから、
逗子にもまちの保育園が欲しいという意見もありました。
(拍手)
【市民】
次に、地域とのつながりについての発表をします。
「ボランティア活動や読み
聞かせ、また、地域との会話をする、清掃活動をする」などという意見がDグループでは
多く出されました。このことにより、意外と地域との交流をたくさんしていることを感じ
ました。これからも地域とのつながりを大切にして生活していきたいと思いました。(拍
手)
【市民】
つながることの大切さでは、
「子供たちの知識や興味・関心の幅を広げていく
-23-
ことができるので大切だと思います」という意見や……。
「地域とつながることが大切だ」。
そして、「小さい人が高齢者の人々に希望を与えることができる」、
「先生たちだけじゃ教え
られないようなことも地域の人の協力があればたくさんのことを知ることができる」、「楽
しい保育園を経験したので、同じような保育園をつくってみようと思うのではないかと思
う」などの意見が出ました。(拍手)
【市民】
Dグループでは、先ほどの3つに加えて、「特別に逗子に保育園をつくるなら」
という名目をつくってみんなで考えました。まず、「逗子ならではのものを取り入れたいと
いうことで、海を利用したイベントなど逗子にしかできないものをつくりたい」というこ
とがあったりとか、「高齢者が近くにいて小さな子供たちと楽しく過ごせるようにしたい」
など、地域との協力を考えた逗子の保育園について考えることができました。(拍手)
【市民】
これでDグループの発表を終わります。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。お願いします。
【平井市長】
逗子にこんな保育園があったらいいなんて夢のある話を発表してくれて、
すばらしいね。経営に興味があると言っていたよね。松本先生に指導してもらって保育園
立ち上げたらどうですか、逗子で。きっといい保育できると思いますよ。ほんとうにみん
なが自分の町をどうしたらいいかということを自分のこととして考えて発表してくれたな
と、そんなふうに感じました。どうです、やれそう?
【司会】
ありがとうございました。(拍手)
ありがとうございました。次に最後、Cグループ。発表する人は?
全員か
な。全員。はい。
【市民】
僕たちCグループでは、いろいろ意見が出たんですが、
「逗子海岸をきれいに
保ち、後に残したい」というテーマに絞り、話し合いました。その中で僕は、逗子海岸に
行ったときに、あまりごみ箱が少ないので、ごみ箱を設置すれば、逗子海岸を通る人がご
みを拾ってしっかりと捨ててくれるんではないかと思いました。(拍手)
【市民】
先ほどの松本さんの講演会みたいなあれの感想で、
「若いからこそのよい意見
が多く出た」や「そういう発想がおもしろいと思った」などという感想が多く出ました。
(拍手)
【市民】
「逗子海岸をきれいに保つことで後に残せる海岸をつくる」ということで話
したんですけれども、私の意見は、保つことは、今まで保たれてきたものなので、保って
いくことは絶対必要だと思うんですが、ボランティアでごみ拾いをすることは、もし自分
たちが落としていなくても、ほかのところから流れ着いてしまうものも海だとあるので必
-24-
要かなと思いました。(拍手)
【市民】
私もこの「逗子海岸をきれいに保ち、後に残したい」というテーマについて、
逗子海岸ってすごくきれいだと思うんですけれども、その中でもごみが落ちていたりとか
して汚い部分があるんですよ。そこでボランティアがあると思うんです。そのボランティ
アの活動でもらえるZenという市民、逗子市で使えるポイントカードがあるんですけれ
ども、あれの使い道をもっと増やしたらボランティアに参加する人も増えて、それのおか
げで逗子海岸ももっときれいになると思いました。(拍手)
【市民】
これでCグループの発表を終わります。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。じゃ市長、よろしくお願いします。
【平井市長】
まず最初の質問、どうしてこの議論をやっていく中で逗子海岸のことに
テーマを絞るということになったんですか。
【市民】
逗子は、逗子のいいところで自然が多いということが出て、その中でもやっ
ぱり逗子海岸は一番メインの部分だと思ったので逗子海岸をきれいに保ちたいということ
が出てきました。
【平井市長】
なるほど。じゃ、逗子海岸と皆さん4人、今日参加された。と自分との
つながりということだと、今どんなことを感じます?
【市民】
何かある?
誰でも。
私が小学校のころとか小さいころからずっと逗子海岸に何度も行っていて、
きれいな海と汚い海とか何度も海を見てきたので、遊びに行ける場所としてつながりを持
っていると思います。
【平井市長】
【市民】
【平井市長】
【市民】
男子はどうですか。
花火大会など、そういう大きなイベントとかで参加することがあります。
どうですか。
身近にごみとかいっぱい捨てている人とかがいて、そういうところ、それに
は勇気を出して注意することができるとよいと思います。
【平井市長】
【市民】
【平井市長】
海岸のごみ拾いとか参加したことあります?
小学校のころに。
ありがとうございました。この逗子にとって海岸、海というのはとても
大切な財産であるので、そういったものにスポットを当てて、じゃどうしてこれをもっと
よくしていくのかとか、あるいは自分がそこにどうかかわれば将来海がもっとよくなるの
かということを考えてくれたので、とても、ほかのグループにはない視点で意見をまとめ
-25-
てくれたと思います。ありがとうございました。以上です。
【司会】
皆さん、どうもありがとうございました。市長、どうもありがとうございま
した。何か市長に質問がある方っていらっしゃいますか。
【平井市長】
まちづくりトークというのは、市長と市民の皆さんといろんなテーマを
中心に意見を交わして、それで実際に逗子市のまちづくりに反映していこうと、そういう
ためにやっているイベントといいますか対話の集まりなので、今日は、さっき僕のほうか
ら質問してね。たまには質問したくてさ。いつも質問されてばっかだからね。質問しちゃ
いましたけれども、ぜひ皆さん中学生の鋭い意見でも素朴な意見でも、今日、地域とのつ
ながりということを考えた中で、もっと逗子でこんなのがあったらいいなというようなこ
とがあったらぜひ声を聞きたいんですけれども、どうでしょう。手が挙がった?
ていない?
遠慮せずに。どう?
挙がっ
質問でもいいです。何でも答えますから。お、挙がっ
た。すばらしい。
【市民】
【平井市長】
【市民】
【平井市長】
小坪のマンション計画。
鋭いね。ホテル計画なの?
ヨットのあれは結局は建てるんですか。
大人はもしかしたらこんなこと聞いたらまずいんじゃないかと思って誰
も聞かなかったりする。子供は純朴でいいですね。小坪のマリーナのホテル構想ね。びっ
くりした?
僕もびっくりしました。あれは、実はオリンピックが、2020年に江ノ島
でセーリング競技が開催されることが決まったじゃないですか。それは知っているよね。
だから、江ノ島を中心に鎌倉、逗子、葉山、あるいは大磯も含めて協力をしないと多分成
功しないでしょうということで、選手がいっぱい世界から集まってきます。そこにいろん
なコーチとか、あるいは観客とかそういう人たちが来るので、どうやってそれを迎えまし
ょうかと、こういう話をこれからいろいろ計画をつくらなければいけないということです。
リビエラさんは、せっかくオリンピックでセーリング競技が来るので、何か自分として
協力できることがあれば協力したいということでああいう構想を自分でつくられて発表し
たら、ガーンってね。みんな「えー!」ってなっちゃったんだよね。でも実は、まだオリ
ンピックが江ノ島でどういう形で開催されるのかというのが全然、場所だけ決まっただけ
で、決まっていないんです。一体何人の選手を迎え入れて、その選手村をどこにつくって、
大会の役員の人はどこに宿泊して、あるいはその前の練習もありますから、それをどうや
ってその練習場所を確保してとか、こういうのをこれから1つ1つ、オリンピックの組織
-26-
委員会というのがあるわけです。
セーリングというヨットとかウィンドサーフィンとかそういう競技を担う連盟もあって、
そこが具体的に計画をつくっていかない……。まだ何もできていない。だから、それが大
体どんな感じになるかというのが出されてからじゃないと、宿泊施設どれぐらい要るんで
すかというのは決められないんですよね。逗子にはホテルありません。鎌倉には幾つかあ
りますね、プリンスホテルとかパークホテルとか。大磯には大磯プリンスという大きいの
があったりして。
「でも多分それじゃ足りないんじゃないの?」というのでああいう構想が
出てきたんですけれども。だから何もまだ決まっていないので、あれが必要かどうかもわ
からないし、それをちゃんとオリンピックの委員会がこういう計画でやりますというのが
出てきてから、じゃ逗子市なら逗子市でどういう協力ができるかというのを市も考えるし、
あるいは事業者とか地域の人も一緒に考えましょうということなので、実はまだ白紙なん
です。ということなんです。
だからいろんな声が届いています。
「もう市長あれ決めちゃったのか?」とかね。全然何
も決まっていませんから。そういうのが出てきたらちゃんと皆さんにお知らせして、こう
いう計画ができたのでこういうものを順次つくっていきます、そのためには当然市民の人
の協力も理解も必要だから、そういうのをちゃんと丁寧に説明しながらやっていきますと、
そういうことですのでご安心を。心配したほう?
【市民】
【平井市長】
心配したほうです。
そうだよね。心配するよね。そういうことですので皆さんも誤解のない
ように。あれは決まったことでも何でもなくて、まだまだですので。ほかはいかがでしょ
う。あ、手が挙がったね。
【市民】
この間、悲しい逗子ストーカー殺人事件というものが起こってしまったんで
すけれども、それの原因の一つで役所間の個人情報の流出というものがあったんですけれ
ども、それについてはどういう意見をお持ちでしょうか。
【平井市長】
3年たちましたかね。不幸にもああいう事件が逗子市の中で起こってし
まって、確かに個人情報の漏えいの問題がとても重要な課題として出ました。大変申しわ
けない、逗子市の職員の中からそういった情報が出てしまったということがあったという
ことももう裁判でも言われたということで、市の中では、情報をどうやって守るかという
ことをもうあれ以後かなりお金も投資して、要するにコンピューターシステムで全部管理
していますから、いろんな部署で情報を入力したり見たりできるようになっているわけで
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す。そうすると、そのコンピューター上に出てきたときに、ちゃんと一人一人が暗証番号
とかそういうのを入れて画面で見られると、こういう状況がまだ完璧にできていなかった
わけだね。
今はだから逗子市の中では、指の静脈認証と言っているんですけれども、指をかざすと
本人を特定して、それで初めてコンピューターシステムに入っていけるという仕組みを全
庁的に入れたんです。だから、パスワードとかだったら隣の人に見られたりとかしたりし
て、ほかの人に盗まれちゃうということは起こり得るんだよね。だからこの、指紋じゃな
いんですよ、静脈。指の中に流れている血管の状態はそれぞれ一人一人全部違うから、そ
れをかざしてそれを読み取ると確実に、私だったら平井竜一がこのコンピューターにアク
セスしてその情報にかかわりましたという履歴が全部残るようにしました。
例えば、情報を出してはいけない人というのがあるわけだよね。この間のだったら、要
するにストーカーといって、つきまとわれていて、そういう人は届けてくれれば個人の名
前とか住所は画面に表示されないという仕組みをつくったんです。そうやってブロックす
るということを今逗子市ではやっています。これは、ああいう事件もあったがゆえという
ことなんだけれども、逗子市が多分今全国の中でもトップランナーになっていると思いま
す、ここの部分は。
これからマイナンバーというのが始まるの知っています?
もう11月から逗子の中で
も皆さんのお宅に郵送が始まりました。あなたのところにも番号が来るのよ、全国民だか
ら。子供も小さい赤ちゃんも全員が12桁の番号が「あなたの番号です」といって届くん
です。こういう時代になってきましたから、そういうことも、すばらしいね、関心を持っ
て、自分にとってそれはどういうことなのかということをやっぱり考えながら暮らすとい
うのがこれから大切になります。仕事をする上でも欠かせなくなりますからね。
ありがとう。大人より鋭いね。これから毎年トークやろうか、みんなと。ほかはどうで
しょう。あまり時間ないのかな。
【司会】
【平井市長】
【市民】
そうです、もうそろそろ。
じゃあと1人ぐらい、誰かいる?
あ、手が挙がった。
この前10月に逗子市のごみが有料化したんですけれども、それでごみが減
ったりとか、生ごみ処理機のキエーロとか売れているんですか。
【平井市長】
すばらしいね。みんなもう社会のことようわかっとるね。大人みんなた
じたじだよ。10月1日から家庭系ごみの有料化が始まりました。10月1カ月間の燃や
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すごみの収集した量、去年、1年前の10月の1カ月に収集した量の4割減です。40%
減りました。だから、みんな一生懸命有料袋、10リットルとか20リットルとかで、今
までは無造作に40リットルの袋でががっと捨てていたけれども、お金かかるから、みん
なできるだけ小さい袋にぎゅうぎゅう詰めて、それで紙とかは全部分けて、生ごみを分け
ればほんとうに少ないから、そうやってみんな一生懸命出しているんでしょう?
【市民】
【平井市長】
そうです。
我が家も、今までは40リットルの透明な袋で出していましたけれども、
うち5人家族ね。10リットルの袋にぎゅうぎゅう詰めて出しています。だから、収集車
から集まってきて焼却炉にパッカー車からごみを投下するんだけれども、昔はがさっとな
っていたのが、今はころころピットのほう、ストックのほうに転がっているそうです。そ
れだけみんな一生懸命ごみを減らして、ちょっとでも節約しようというふうに意識が高ま
ったということですよね。
さっきZenという話しした人いたよね。あなただったっけ。すごいね。あれ、Zen、
100円の価値があるのね。だから、例えば海岸でごみ拾いして1枚もらいました、10
0円です。これはしおかぜカードと交換できるんです。そのしおかぜカード、例えばZe
n5枚持っていくとしおかぜカード500円の商品券と交換できるのね。そうすると、例
えばしおかぜカードの加盟店で有料のごみ袋売っているところに持っていくと、それで買
えるんです。ということは、海をきれいにしたボランティアでごみ袋買っても、それはお
金かからないで買えて、なおかつごみを減らしてと、こういう循環を目指しているんです
よ。だから皆さん、ぜひ地域でいろんなボランティアしてZenためると、しおかぜ組合
のお店でも買い物できるし、あれは公共施設なんかの使用料にも今1枚から使えます。例
えば交流センターの会議室1,500円と言ったときに、1枚持っていったら、1枚のZe
nと残り1,400円現金で払えば使えるんです。あそこでコピーするときもZenでコピ
ーできますから。そうやって地域にみんながいろんな形で貢献してくれて、そこでいろん
な人と出会って地域のつながりというのが広がって、その結果Zenというのがもらえて、
そういういろんなものにつながっていく、そういうことなんです。
何でZenってつけたか知っている?
知らないでしょう。想像してみてください。逗
子のZで、enはお金の円。プラス、縁という、えにしね。つながりという意味の縁、こ
れをかけてZenと、こういうふうに命名をしたんです。いい名前でしょう?
たの僕だから。(拍手) 何かすみません、宣伝ばかりしちゃって。
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これ考え
でも、中学生恐るべし。的を射た意見、質問ばかりで、とても短い時間だったけれども
たじたじになりました。ありがとうございました。(拍手)
【司会】
ありがとうございました。では教育長、今回の感想を一言お願いします。
【村松教育長】
それでは、いろんなグループの、私も回りながら聞いていたんですけ
れども、ほんとうにすばらしい意見がたくさんありまして、ありがとうございました。
せっかくの機会なので、ちょっと時間をもらって皆さんに、この班で挨拶というのが出
ていましたけれども、コミュニケーションの一番きっかけは挨拶なので、皆さんがこれか
ら言うような人と出会ったときに、朝ね。朝出会ったとします。挨拶をするかしないかを
直感で手を挙げてください。挨拶すると思ったら手を挙げてください。いいですか。4つ
のパターンでいきます。
1、「顔も名前も家も知っている人」。これに会ったときに挨拶しますか。はい。大人の
人もぜひご協力。手を挙げたら周りの人を見てください。どのくらいの数かなというのが
わかる。2番目、「顔は知っているけど名前や家は知らない」。ほとんどですね。3番目、
「よく見るお年寄りがゆっくり歩いていてすれ違った」。
「知らない人から、相手から挨拶
された」。かなりの率ですね。
私はこのすぐそばに住んでいるんですけれども、朝、市役所まで自転車か歩いてか、川
沿い来ます。そこで、小学生、中学生、大人の人。小学生、中学生に会ったら「おはよう
ございます」と言うんです。名前も知らない。多分でもこっちから来るから住んでいるだ
ろうと。大人の人は「おはようございます」、小学生、中学生は「行ってらっしゃい」、学
校だと思うので。最初の日は「え?」という顔をされますけれども、だんだん挨拶してく
れます。今と、皆さんと同じように、何回かすると、変なおじさんじゃなくなってきて、
地域の人だなとわかってくれる。これがきっかけですから、今みたいなことでぜひつなが
っていってください。
最後、
「今日は参加してよかった」と思った人。大丈夫ですか。はい。どうも一日ありが
とうございました。(拍手)
【司会】
ありがとうございます。
それでは最後に、松本先生、すみません、感想を一言お願いします。
【松本】
お疲れさまでした。みんなの話を聞いていて、市長からもお話があったよう
に、ほんとうに中学生と話しているのかなというふうに思うような発表でもありましたし、
ちゃんと分析をして課題とか問題点を探して、それの解決策まで提示してくれるアイデア
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が出たということで、すばらしいなというふうに思いました。そして市長との質疑のほう
なんかも、ほんとうに議会を見ているかのような様子でありました。それにほんとうに丁
寧に答えていただいている市長もすばらしいな、すてきだなというふうに思っていたんで
すけれども、私たちもまじめに市長にこうなってほしいなと思ったんですけれども、ほん
とうにこういった市長も含めて市のみんなが一緒に話し合える場として、そして、その多
様性の中で子供、中学生のみんながこういう話せる場があるというのはほんとうすばらし
いなというふうに思いました。
じゃ、私もちょっと質問をさせていただきたいんですけれども、まず大人向けに質問を
したいと思います。中学生はちょっと待ってください。大人向けに質問をしたいんですけ
れども、想像してみてください。自分が小さいころ、小さいころというのは大体中学生ぐ
らいのときに体験したことで「ああおもしろかったな」とか「すてきだったな、よかった
な」と思うことを今想像してみてください。中学生ぐらいのとき、「よかったな」とか「こ
の体験よかったな」ということ。それが今この町でできているかどうかということについ
て、「できている」と思う方どれくらいいらっしゃいますか。結構いらっしゃいますね。東
京でやるともっと少ないです。東京が全部がそうとは思いませんけれども、今のようなや
った中では多いとは思います。
では今度中学生に聞きます。今中学生で、大人になって結婚をして子供ができました。
子供ができたときに、「この町に住みたい、この町に住んでいたい」というふうに思う人ど
のくらいいますか。半分ぐらい。これも多いと思います。特に東京というとやっぱり、B
チームの意見にもあったんですけれども、ちょっと東京だと「いろいろビルばっかりで」
みたいなことを東京に住んでいる人も言ったりします。
今日感じたのは、この比率というのは、ほかにも幾つか質問があるんですけれども、ち
ょっと今回は子供にかかわりそうな質問をさせていただいたんですけれども、自分の地域
というものが市民にどれだけ愛されているか、守られていきそうかというところを世界の
事例から出てきている質問なんですけれども、今日のこの結果はすごくパーセンテージが
いいほうだというふうに思います。
今日の皆さんのお話を聞いていても、地元愛がほんとうに強いなというふうに思いまし
た。逗子についてすごくみんな好きなところがたくさんあるし、つながりなんかも、つな
がり合ってまちづくりをしていこうということというのは、どこの町でも今そういった動
きが出てきているんですよね。その中でも、もう現にできているじゃないかという意見も
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結構あります。すごい驚きがありました。それだけ地域の方がみんなが自分の地元を愛し
て、活動して、つながり合えていることを喜び合っているというのがほんとうにすてきだ
なというふうに思って今日は参加させていただきました。
私たちも今東京でやっていますけれども、その町も生きてくるかなというふうに思いま
すし、実は私、鎌倉の稲村ヶ崎に住んでいます。だからそういう意味ではすごく近いんで
すけれども、こういったつながり合いが地元で持てればなというふうに思いまして、参考
にさせていただきたいというふうに思います。今日はほんとうにありがとうございました。
(拍手)
【司会】
松本先生、どうもありがとうございました。大きな拍手をお願いします。
(拍
手)
それでは最後に環境部会の部長であります瀬田からご挨拶をして、これで終わりにした
いと思います。
【瀬田】
今日は一日というか3時間の長丁場、とてもお疲れさまでした。楽しかった
ですか、中学生の皆さん。大きい声で。楽しかった?
このフォーラムが何かのきっかけ
づくりになればいいなと思っていますので、松本さんもありがとうございました。市長も
ありがとうございました。皆さん、いろんなところでつながっているんだなというのを再
確認していただいて、これで締めたいと思います。どうもありがとうございました。
(拍手)
【司会】
ありがとうございました。
それではこれでお開きとさせていただきます。皆さん、手元にあるアンケート用紙、ぜ
ひご記入いただきまして、入り口のところに箱がありますので、そこに入れていただいて
お帰りください。すみません、どうもありがとうございました。
――
-32-
了
――
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