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第3章 教員・教員組織(基準3)
第3章 第3章 1 教員・教員組織(基準3) 教員・教員組織(基準3) 現状の説明 1.大学として求める教員像および教員組織の編制方針を明確に定めているか。 (1)大学全体 「建学の理念」(資料3-1、資料3-2)に基づき、学生の教育を担うべく、「理工 学に関する学術の倫理および応用を深く研究教授し、人格を陶冶する」ために、 本大学に総長、学長、副学長、学部長、教授、准教授、講師、助教、助手、事務職員 およびその他の教職員を置く ことを『大学学則』(資料3-3 第56条)に定めている。このうち、「教員」に求め る能力・資質を 「建学の理念」を理解して教育研究にあたる こと を基本として、教員採用昇任選考基準などで、次のように、職位ごとに規定している。 1)専任教員・・・各教員の選考は、教育業績、研究業績、学会における活動および学内 運営などに関する教員資格申請書により、教授会および大学協議会において審議し、 決定される。2007年度に、職位が教授・准教授・講師・助教・助手へ変更された ことにともない、各職位のもつべき能力・資質を次のように定めた(資料 3-4)。 教授:次の各号のいずれかに該当する者の中から、選考する。 ・博士の学位を有し、教育上の経験と識見を持っている者 ・公刊 され た著 書、 論文 、 報告等 によ り博 士の 学位 を 有する 者に 匹敵 する 研究 上 の業績 があ り、 教育上の経験と識見を持っている者 ・大学又は権威ある機関において、多年在職し、教育上、学術上の業績が特に顕著である者 ・学術技能に秀いで、教授上の業績がある者 准教授:次の各号のいずれかに該当する者の中から、選考する。 ・博士の学位を有し、教育上の経験を持っている者 ・公刊された著書、論文、報告等により前号に匹敵するとみなし得る者 ・大学 又は 高等 専門 学校 の 専任教 員と して 、あ る期 間 在職し 、教 授上 、研 究上 の 業績が ある 者又 は能力があると認められた者 ・権威 ある 機関 にお いて 、 担当学 科と 関連 ある 学術 研 究又は 調査 等を 主と する 職 務にあ る 期 間在 職し、教育上、研究上の業績がある者又は能力があると認められる者 ・学術技能に秀いで、教授上の業績がある者又は能力があると認められる者 講師:次の各号のいずれかに該当する者の中から選考する ・教授 ・准 教授 の選 考に 準 ずる。 ただ し、 場合 によ っ ては所 要の 年限 又は 経歴 を 除いて 考慮 する ことができる。 ・その他教授能力があると認められる者 助教:次の各号のいずれかに該当する者の中から選考する ・博士の学位を有する者 27 第3章 教員・教員組織(基準3) ・前号の者に準ずると認められた者 ・その他教授能力があると認められる者 助手:次の各号のいずれかに該当する者の中から選考する ・修士の学位を有する者 ・前号の者に準ずると認められた者 2)非常勤講師・・・外部から非常勤講師を迎える場合、その資質を次のように申し合わ せている(資料3-5)。 ・本学の教育理念に協力できる、ふさわしい人であること ・原則として、委嘱できる年齢は71歳までとする ・原則として、本学の近隣地域に居住する人であること(集中講義は除く) ・原則として、受講者数が10人以上であること ・非常 勤講 師に 緊急 事態 等 により 支障 が生 じた とき 、 任用元 の学 科長 ・専 攻長 ・ センタ ー長 等は 直ちに代替え措置を講じること 3)特任教授・・・定年に達した本学教授を特任教授とする場合、その要件を次のように 定めている(資料3-6)。 ・所属 の学 科長 が教 学上 特 に必要 があ ると 認め る場 合 、又は 他の 教員 で替 わる こ とが不 可能 な場 合で本人の承諾があること ・特任 教授 の任 期は 、原 則 として 1年 とす る。 ただ し 、再任 は妨 げな いが 、任 用 の回数 は3 回ま でとする ・特任教授の数は、各学科で2名までとし、実教員数に含まない ・毎週 3日 以上 出勤 し、 在 職時に お け る時 数以 下と し 、卒業 研究 ・特 別研 究等 を 担当す るこ とは できない ・教授会、委員会等の構成員には含まない ・学科の申請により大学協議会の承認を経て、理事会が決定する ・教学 上特 に必 要が ある 場 合には 、定 年に 達し た准 教 授及び 講師 につ いて も本 申 し合わ せを 準用 し、各々特任准教授及び特任講師とすることができる 4)特担教員・・・特担教員とは、教育研究上、特別に任用する必要があると認められる 者で、『岡山理科大学教員採用昇任選考基準』(資料3-4)に定める各職位の資格 を有する者、またはこれに準ずると認められる者としている(資料 3-7)。 5)客員教授・・・岡山理科大学に招へいする外国人教員および日本人教員のうち 、客員 教授の名称を付与できる者は、顕著な業績と経歴を有する者としている(資料 3-8)。 各学部および研究科では、それぞれが設定する人材育成の目的達成に沿う教員像を、上 記の選考基準や申し合わせに従って、教員採用募集時の要項に明示している( 参考:資料 3-9)。採用時や昇格時には、研究業績に、教育業績、学内運営の実績、社会活動の実績 の各観点を加え、本学の教員として総合的な能力を有しているかを評価している。 教員組織の編成においては、大学および学部、研究科の教育理念に基づき、文部科学省 の設置基準に則った専任教員配置を実現することはもとより、各学部、各研究科の教育目 標や3つの方針を実現するに十分な能力をもった教員を充て、学生に対して責任ある教育 と学生とともに高い研究を推進していく教員組織とすることをその方針としている。 教員構成については、専任教員は、いずれかの学部に属しており、一部、研究所に所属 する教員を除いて、いずれかの学科に属している。共通科目 である語学、一般教養科目、 キャリア支援などを担当する教員は、所属する学科以外に「教育開発支援機構」に設置さ 28 第3章 教員・教員組織(基準3) れる6つのセンター(第2章参照)のいずれかのメンバーにもなっている。すなわち、学 科、専攻は、そのカリキュラムに基づく専門科目を担当する教員と、共通教育を担当する 教員から構成されている。また、共通科目に関して全学共通の取り組みを行う「教育開発 支援機構」は、学科(または学部)に分属する一般教養、語学、共通教育、教職学芸員科 目担当の教員と、公募で募った各学科および研究所等の専門教員からなる(資料3-10)。 専任教員の数は、本学で用いている学科入学定員に基づく 『教員定員に関する申し合わ せ』(資料3-11)により決まっている。定員内で充当できない科目の担当教員は、特 任教授、学内兼担、非常勤講師などを充てている。 学科・専攻の教員構成は、大学のホームページ(資料3-12)、学科・専攻のホームペ ージやパンフレットに明記している。研究科については 、毎年発行する『大学院研究教育 概要』に、専門と関連付けた詳しい教員一覧を掲載し、広く公表している(資料 3-13)。 学部の教育研究に関わる問題等は、学部長と学科長から構成される第1学部運営委員会 (本学の委員会構成は ii ページ参照)において議論される。また、人事に関する案件は、 同じ構成員からなる第2学部運営員会で議論される。大学院の教育研究、人事については、 大学院委員会で議論されるが、本学では、学部長が研究科長、学科長が専攻長を兼ねるの で、3つの委員会はほぼ同じ構成員となり(大学院委員会のみ、博士課程 (後期)の専攻 長の参加が増える)、教育研究の案件も、それと深くかかわる教員組織に関する案件も、す べて連携して議論できる体制になっている。 教員組織および教育研究に関わる大学全体の責任は、それぞれ管理運営担当副学長と教 育研究担当副学長を置き、学長とともに連携してその任にあたっている。教育研究担当副 学長は「教育開発支援機構」の機構長も務めている(資料3-10)。学科や専攻での教員 組織・教育研究に関する案件は、学科長兼専攻長が当該の学部長・研究科長が招集する学 科長・専攻長会議で提起し、人事案件となる場合は、『教員採用昇任選考基準』(資料3- 4)や『教員定員に関する申し合わせ』 (資料3-11)を拠り所としながら、学部長等会 議で学長および副学長により他学部との連携や調整を行い、第2学部運営委員会へと審議 が移る。そこでの決議は、それぞれの教授会(資料3-3 研究科委員会(資料3-15 第61条、資料3-14)と 第23条、資料3-16)での議論を経て、大学協議会で 審議、承認され、理事会へ上申される(本章の「1 現状の説明」の3を参照)。 以下、学部、研究科ごとに特徴的なことをあげるが、基本的に、本学では、教員組織に 関する案件は全学で議論する体制をとっているため、学部や研究科間に大きな違いはない。 (2)理学部 「(1)大学全体」に記載した通り、理学部の教育理念に基づき、理学部の教育目標や 3つの方針を実現できる教員で組織することを方針としている。そのために、『教員定員 に関する申し合わせ』 (資料3-11)に従いながら、各学科の教育目的に即した教員採用 を行っている。専門教員の採用にあたっては、専門分野での博士の学位を条件の1つとし、 教育・研究に対して十分な能力と熱意があること、 各学科のカリキュラムに対応する十分 な専門的知識と経験をもつことを条件とし、公募書類に明記している(参考例:資料3- 17)。採用時には、専任教授による各学科・専攻の人事委員会で、昇格等を議論するとき は、月1回開かれる学科長・専攻長会議で十分に議論し(たとえば、資料3-18や資料 3-19)、第2学部運営委員会、教授会、大学協議会へと審議を重ねていく。 29 第3章 教員・教員組織(基準3) (3)工学部 「(1)大学全体」に記載した通り、工学部の教育理念に基づき、教育目標や3つの方針 を実現できる教員で組織することを方針としている。求める教員像については、職位ごと に求められる学位、研究業績、教育上の能力等が定められた『教員採用昇任選考基準』 (資 料3-4)に従い、教員組織の編成については、『教員定員に関する申し合わせ』(資料3 -11)に従いながら、学科の教育目的に即した教員採用を行っている(参考例:資料3 -20)。特に、工学部では、企業等での実務経験者の採用に積極的に取り組んでいる(資 料3-21)。また、性別や国籍を問わず、多様な人材の採用にも努め、さらに、業績も、 研究論文のみならず、特許、作品等の実務業績を積極的に評価するようにしている。 (4)総合情報学部 他学部と同様、「(1)大学全体」に記載した通り、総合情報学部の教育理念に基づき、 教育目標や3つの方針を実現できる教員で組織することを方針としている。したがって、 採用においては、『教員採用昇任選考基準』(資料3-4)に従い、理念に賛同し、組織と して教育・研究を推進していく人材を条件としている(参考例:資料3-22)。また、情 報系であることから、情報機器の活用や学際領域で活躍できる人材を広く求めている。 採 用・昇格では、学部・学科専任教授会等で、編成方針にそって、十分議論している。 (5)生物地球学部 『生物地球学部設置届出書』において、専門分野や年齢構成などの基本的な 教員組織の 編成方針を明らかにしている(資料3-23 p.13)。特に、フィールドワークを意識 した教育が実践できること、大学・研究機関・一般企業において野外調査の経験を積んで きていることを条件に加わえている点が特色である。教員の採用・昇格に際しては、他学 部と同様、『教員採用昇任選考基準』(資料3-4)を基にし、新採用に際しては、各種の 会議で十分検討している(資料3-24 案件の2、資料3-25 議題の1)。 (6)理学研究科 理学部と同様に、理学研究科の教育理念に基づき、理学研究科の教育目標や3つの方針 を実現できる教員で組織することを編成方針としている。特に、大学院においては、修士 論文・博士論文を指導できる能力が必要であるので、分野にもよるが、年1編以上の専門 分野の学術論文、活発な学会発表等を1つの基準としている。人事案件は、専任教授によ る専攻会議でまず議論し、学科長・専攻長会議にて、当該案件の適切性について議論する。 理学研究科の教員編成では、修士・博士課程ともに個別指導による教育・研究が中心と なるが、複数教員指導の体制をとっているので、それぞれの教員が連携し、教育・研究指 導にあたる必要がある。また、修士課程では年2回の「コンプリヘンシブ演習」、博士課程 の材質理学専攻でも同様の「コンプリヘンシブゼミナール」が必修化されている。このコ ンプリヘンシブ科目では、学生の研究内容に興味をもつ者が、自専攻、他専攻、他研究科、 さらには他大学の教員・研究者を問わず集まり、研究の進展具合の発表を聞き、普段指導 にあたっている指導教員とは別の立場から、学生にコメント等を与えるものである (本科 目群の相対的な位置づけは資料3-26を参照されたい)ため、分野ごとの小さな教員組 織・連携を考えるだけでなく、専攻さらには研究科全体での教員の専門分野のバランスが 必要となる。これらの点も意識した教員構成とする必要がある。 30 第3章 教員・教員組織(基準3) 同様の編成例として、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「グリーン元素科学」の研 究拠点として設置したグリーン元素科学センターは、理学研究科と工学研究科の6専攻か ら公募で選ばれた17名で構成されている。学内の若手教員の研究力向上と将来の研究リ ーダー育成とを目的として公募を行った経緯により、40代の教員を主体とする 教員組織 となっている(資料3-27)。また、同事業「鉱物の物理化学特性から読み取る地球、惑 星の環境変遷史」の研究拠点として設置された地球惑星環境科学センターの教員組織も、 理学研究科と総合情報研究科の4専攻から公募で選ばれた8名の構成員からなり、40代 の若手の教員がリーダーシップをとる体制になっている(資料3-28)。 (7)工学研究科 工学部と同様に、工学研究科の教育理念に基づき、工学研究科の教育目標や3つの方針 を実現できる教員で組織することが編成方針である。ただし、工学研究科の教員は、全員 が工学部との兼担であるので、教員採用人事については、まず工学部において行なわれ、 工学部に1年以上在職した後に審査され、研究科担当教員となることができる。企業等で の実務経験、性別、国籍を問わない多様な人材、特許、作品等の実務業績 に積極的である ことは、学部と同じである。博士課程(後期)のシステム科学専攻では、修士課程担当教 員の学位・教育研究業績等に基づいて審議され、担当教員となることができる。博士課程 (後期)担当教員の選考基準は、 『人事について(システム科学専攻内規)』 (資料3-29) に、担当する科目および学術的な実績・経験等の資格要件を明示している。 (8)総合情報研究科 総合情報学部と同様、総合情報研究科の教育理念に基づき、総合情報研究科の教育目標 や3つの方針を実現できる教員で組織することが編成方針である。 他研究科と同じく、学 部の上級課程として修士課程が組織されていることから、学 部教員と兼担することを原則 としている。なお、生物地球システム専攻については、その母体である総合情報学部の生 物地球システム学科が2012年に生物地球学部生物地球学科として独立したため、当該 教員の学部所属は、生物地球学部である。博士課程 (後期)は、数理・環境システム専攻 に相応しい専門性をもつ総合情報学部教員の兼担で組織 している。 2.学部・研究科等の教育課程に相応しい教員組織を整備しているか。 (1)大学全体 現在の教員組織は、大学基礎データの表2「全学の教員組織」の通りである。また、全 科目の担当教員は、Webシラバス(資料3-30)に公開している。 学部、研究科の教育課程は、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に 則って編成されている。このカリキュラムに必要な人員で、学科、専攻を構成している。 専任教員の定数内で充当できない科目には、特任教授、学内兼担、非常勤講師などを、前 節に示した条件で充てている。カリキュラム変更の際、現構成員で担当がむずかしい場合 は、専任教員定数の範囲内で、学外に対して公募を行ったり、定年や異動等で専任教員に 欠員が生じる場合は、その担当分野の教員を補充し(非常勤講師が担当していた分野と入 れ替えた補充を行う場合もある)、正確にカリキュラムを維持するようにしている。 そのため、採用にあたっては、学科において教育研究分野・採用人数を検討し、学部長 31 第3章 教員・教員組織(基準3) と学科長が協議の上、『人事案件手続き』(資料3-31)の手順に従って行われる(詳 細は本章の「1 現状の説明」の3を参照されたい)。各学部では、候補者より提出された 教員資格申請書に基づき、規定されている要件を満たし、かつ各学部の教育目標を実現す るに相応しい人物であるかどうかを専任教授会において確認している。 学科の教員定員は、入学定員を基にした本学の基準式によって定められている(資料3 -11)。2012年度の各学部・各研究科に所属する教員数は、 大学基礎データの表2 の通り、設置基準で定められた所定の教員数を満たしている。学部における専任教員1人 当たりの在籍学生数(ST比)は、2012年度の全学部の平均値で22.7である。 専門教育科目(A群科目)における専任教員担当比率 は、大学全体でみると約75%と なっており(資料3-32)、専門教育を行うにおいて、概ね問題ないと判断される。一 方、教養教育センターが管轄する語学・教養科目(B1・B2・B3群科目)ならびに教 職・学芸員センターが管轄する教員免許・学芸員資格科目(C・D群科目)においては、 兼任(非常勤)教員の担当比率が高い(資料3-32)。 教員の年齢構成は、全体的に高年齢の教授が多く、若手の講師・助教の数が少ない。年 齢構成に偏りがみられることがわかる(資料3-33)。これは、学部・学科拡張期に、 多数の採用人事が行われたことによるものである。 この年齢の偏りについては、前回の認 証評価において指摘を受けた項目であり、以後、退職者の補充時に年齢バランスを考慮し て採用を行うようにしている(本章の「2.点検・評価」を参照)。 授業科目の担当教員の決定は、各学科において、教員の教育・研究経歴に基づき適合性 が判断されることで行われる。採用・昇格時には、教員資格申請書(資料3-34)に担 当予定科目を明記し、専任教授会にてその適否が審議される。 研究科担当教員は、原則として、学部との兼務で 、修士課程の母体となる学科の教員の 一部が専攻の教員を兼担している。構成員とするための手続 きは、教員資格申請書(資料 3-34)に基づき、大学院修士課程の教員として相応しいかどうかを各専攻ならびに当 該研究科の専任教授会が審議し、その上位の大学院委員会、大学協議会において決定する。 また、必要に応じて、研究所・他研究科の教員が構成員となることもある。構成員のうち 95%の教員が研究指導分野の博士の学位をもっており、十分な研究業績を有している。 教育課程に相応しい教員組織を整備しているかどうかは、学科・専攻、学部・研究科の 議論で閉じるのではなく、全学的な学部長等会議、第2学部運営委員会、大学院委員会、 大学協議会で議論することにより、大学全体として評価するようにしている。 (2)理学部 本学部は、絶えることなく真理の探究を継続し、深遠な助力を若人に提供できる教員組 織を整備するために、7学科に99名の専任教員を配置している。大学設置基準を十分満 たした教員数であり、主要な専門分野の教員をそろえている。不足する分は、他学科と の 共同開講や非常勤講師による特別講義、集中講義等でカバーするようにしている。教員の 移動があった場合、これらのことに配慮した人事を行っている。現在のところ、各学科と も、理念・目的に沿ったバランスのとれた人員配置となっている。人員配置については、 各学科の学科会議で、授業担当について議論の上、決定しており、シラバス・授業アンケ ートを参考にし、学科長が責任をもって、適合性を判断している 。 32 第3章 教員・教員組織(基準3) (3)工学部 本学部は、教育理念のもと、ものづくりの理論と技術を身につけるとともに、先端技術 や研究を体感し、地球的視野から多面的に物事を理解し判断し得る能力と倫理観を備えた 技術者の育成を目標として、7学科1コースに101人の専任教員をそろえている。不足 する分は、他学部他学科との共同開講や非常勤講師などにより、教育・研究を支えている。 各学科、理念・目的に沿ったバランスのとれた人員配置となっている。 人員配置について は、各学科とも学科会議で、授業担当について議論の上、決定しており、シラバス・授業 アンケートを参考にし、学科長が責任をもって、適合性を判断している。 (4)総合情報学部 本学部は、学生の教養と自立心を涵養し、21世紀の情報社会において先導的役割を果 たす深い教養と高度な専門知識および確かな実践力を有する人材を育成することを目的に 情報科学科と社会情報学科の2学科を配置し、32人の専任教員をそろえている。教科科 目の講師が不足する場合は、他学部からの兼担教員や非常勤講師により、教育・研究を支 えている。2学科とも理念・目的に沿ったバランスのとれた人員配置となっている。 人員 配置については、各学科とも学科会議で、授業担当について 各教員の専門性を確認し、議 論の上、決定している。情報科学科では、授業アンケートの結果を参考にし、必要であれ ば、学科内での授業参観を行い、適合性を判断して、講義の担当者を決定している 。 (5)生物地球学部 本学部の教員組織編成方針は、『設置届出書』(資料3-23)に記載した「教員組織の 編成の考え方」に基づき、生物学、農学、動物学、地理学、考古学、地球科学および天文 学の各分野を専門とし、博士または修士の学位を有する者、あるいは博物館等での勤務経 験を有する者や関連企業の第一線で活躍する者など、十分な研究業績を有する者で構成す ることとしている。採用人事は、生物地球学部設置準備員会、大学協議会で審議し、学部 の教育・研究の学際性や多様性を担保すべく、教授12名、准教授6名、助教1名、年齢 も60代7名、50代3名、40代4名、30代5名と 、偏りのない構成ができている。 (6)理学研究科 修士課程については、「(1)大学全体」で述べた通りである 。 博士課程については、応用数学専攻と材質理学専攻があり、応用数学専攻は、応用数学 専攻(修士課程)、総合理学専攻(修士課程)、総合情報研究科の一部の教員が構成員とな り、材質理学専攻は、応用数学専攻(修士課程)以外の理学研究科各専攻(修士課程)お よび修士課程と同様に研究所・他研究科の教員が構成員となっている。構成員の資格に関 しては、修士課程よりさらに高度に博士論文の指導ができるかどうかが条件となっている (材質理学専攻の例:資料3-35)。 (7)工学研究科 大学院における研究指導を担当する教員の資格については、研究科委員会において基準 を定めている。各専攻では、カリキュラム・ポリシーに基づいてカリキュラムが作成され ており、各科目について十分な担当能力をもつ教員が配置されている。 (8)総合情報研究科 学科の上級課程として修士課程は組織されていることから、学科教員と兼担することを 33 第3章 教員・教員組織(基準3) 原則としている。博士課程は数理・環境システム専攻に 相応しい専門性をもつ総合情報学 部教員の兼担で組織している。 3.教員の募集・採用・昇格は適切に行われているか。 (1)大学全体 採用人事、昇格人事は、『教員採用昇任基準』(資料3-4)や『教員定員に関する申 し合わせ』(資料3-11)に則り、学内で合意を得た『人事案件手続き』(図3-1、 資料3-31)に従って行われる。 学科の専門教育を担当する専任教員の採用は、当該学科の要望に基づき、学部長(共通 教育教員については教育開発支援機構長)が発議し、学部長等会議に諮る。学部長等会議 で採用案件と判断されれば、第2学部運営委員会委員長に採用事案を提出し、同委員会に おいて審議する。了承されれば、選考委員会(構成員は当該学科の数名の教授)において、 まず、学校法人加計学園内での公募(学園内公募)を行う。学園内に適当な候補者がいな い場合には、学外への公募を行う。選考委員会では、応募者の教育研究業績等についての 既存の学科の専門教育教員の採用に関する手続き 専門教育教員の昇任人事の手続き 9月上旬 当該学科長 ~ 学部長 10月第3週水曜日 ・当該学科長は、当該学部長に要望する。 ・学部長は当該学部の学科長に昇任の有無を問い合わせる。 ・学科長は当該学科の専任教授会に諮る。 当該学部長 <発議> 学 長 <提出> 学部長等会議 <資格申請書の作成> ・学部長は資格申請書を基に各学科の昇任人事を学科長会議 に諮る。 <了承> ・教員採用要望書の作成(様式:庶務課) 10月第4週木曜日 学部長等会議 ・当該学部長は学部長等会議で当該昇任人事の報告 を行う。 ・採用案件かどうか協議する。 11月第2週木曜日 <かたどおりの手順に沿った人事> 第2学部運営委員会 <大学の方針に係る人事> ・当該学部長は第2学部運営委員会で当該昇任人事の報告 大学協議会 を行う。 <採用が承認> (~7月) 11月第2学部運営 委員会終了後 第2学部運営委員会 学部長 <起案> 学 長 <提出> <採用が承認> ~ 理事長ヒアリング 選 考 12月第2週木曜日 ・選考委員会の委員長は、進捗状況を適宜、当該学部長に報告 理事長ヒアリング する。(進捗状況に問題があるとき、当該学部長は助言する)。 ・採用候補者を選定する。 ・採用候補者選定後、学長等面接までに所定の様式にて、選考経過 および選考結果を、学部長・学科長の連名で学長に報告する。 ・11月中に終了することが出来ない場合、当該学部長は学長へ 12月第3週木曜日 学部専任教授会 報告する。 ・2/3の出席で成立、投票あり。 学長等面接 12月第4週木曜日 理事長ヒアリング (~12月) 学部専任教授会 大学協議会 12月協議会終了後 上 申 ・学長は、理事長に上申する。 ・これまでの過程を、原則として当該年内に終了することとする。 大学協議会 上 申 ・学長は、理事長に上申する。 ・これまでの過程を、原則として当該年内に終了することとする。 図3-1 教員の人事案件手続きの流れ(左:採用手続き、右:昇格手続き) 34 第3章 教員・教員組織(基準3) 書類選考の後、候補者となりうる者がいる場合、面接(場合によってはプレゼンテーショ ンや模擬授業)を実施し、採用候補者を決定する。この一連の選考過程は 、学長等面接を 実施する前に、 「教員採用選考結果報告書」として、選考過程および選考結果を学長に報告 する(資料3-36)。その後、学長等面接、理事長ヒアリングを経て、学部専任教授会、 大学協議会で審議、承認された後、理事長に上申する。 兼任教員の採用については、学科において、候補者の経歴書に基づいて人選をした後、 学長・副学長の承認の後、学部教授会で審議される。 昇格人事については、専門教育教員の場合、第2学部運営委員会において確認された当 年度の人事スケジュールに従い、まず、当該教員の教員資格申請書( 教育研究業績書類) により、それまでの教育業績、教育に対する考え方、研究業績、学内運営の実績、社会活 動等を学科長会議で総合的に判断し、学科の専任教授会で諮り了承を得る。 このとき、昇 格基準の目安として2007年度に定めた『教育業績評価の12の指標』(資料3-37) を用いる。専任教授会の結果は、学部長等会議、第2学部運営委員会で報告し、理事長ヒ アリングを経て、学部の専任教授会での審査・投票により昇格を決定する。その後、最終 的に大学協議会で審議、承認した後、理事長に上申する。 共通教育教員・附属施設教員の募集・採用・昇格の場合も上記に準じて行っている。 研究科の教員については、学部の教員が兼務することになっているので、研究科や専攻 独自で採用活動を行うことはなく、大学院の教員としての採用が必要な場合は、学部の教 員を募集する際に、大学院の担当や専門も加味して、人事を行っている。ただし、審査そ のものは、修士課程、博士課程それぞれで行っている。また、昇格について も、学部での 職位を大学院でのそれとして承認することにしており、大学院に属している教員が昇格す る場合は、大学院の教員としてもその職位が相応しいことを考慮して、 学部での昇格審査 を行い、専攻の専任教授会の後、修士課程においては研究科委員会の議決、博士課程にお いては承認を経て、上部委員会(大学院委員会、大学協議会)で最終決定する。 (2)理学部 教員の募集・採用は、全学的に定められた人事案件手続き(図3-1)に従って行われ る。昇格も、人事案件手続きに従い、 『教育業績評価の12の指標』を満たした教員に対し て、学科から推薦し、学科長・専攻長会議を経て、教授会での投票をもって決定する。 (3)工学部 教員の募集・採用については、全学的に定められた人事案件手続き(図3-1)に従っ て行われる。昇格については、他学部と同様に、 『教育業績評価の12の指標』および人事 案件手続きに従って行う。なお、工学部では、 『教育業績評価の12の指標』を基に『教員 昇任人事についての覚書』 ( 資料3-38)も定めており、昇任人事の際の参考としている。 (4)総合情報学部 教員の募集・採用については、全学的に定められた人事案件手続き(図3-1)に従っ て行われる。昇格については、他学部と同様に、 『教育業績評価の12の指標』を基に、人 事案件手続き(図3-1)に従って行われる。 (5)生物地球学部 2012年度開設の本学部では、専門教員の採用に関しては、 『人事案件手続き』の「学 35 第3章 教員・教員組織(基準3) 科改組、新学科設置等に係わる採用および異動人事の手続き」(資料3-31 p.10) に基づき行っている。昇任・昇格については、まだ案件はないが、完成年次後の案件につ いては、大学の人事案件手続き(図3-1)に従って行うことになる。 (6)理学研究科 2012年度現在、大学院専任の教員はおらず、すべて学部との兼担となっているため、 独自の教員募集は行っていない。ただし、学部教員が総て大学院担当となるわけではなく、 各専攻において資格について審査され、理学研究科委員会で、研究科教員として相応しい かどうかの判定を行い、合格した教員だけが大学院担当となっている。 (7)工学研究科 全学において規定される共通のルールに従って、研究科を担当する教員の募集および採 用人事、昇格人事を行っており、採用については、原則として学部教員として1年以上の 在籍後に、当該専攻会議からの推薦と学科長・専攻長会議の議を経たのちに、 『工学部教員 資格申請書』 (資料3-34と同様)をもとに、工学研究科委員会で、研究科教員として相 応しいかどうかの判定を行っている。 (8)総合情報研究科 教員の募集・採用については、学部との兼担教員がほとんどであるため、原則として研 究科独自の募集は行わない。昇格は、修士・博士課程とも、学部 での昇格と基本的に連動 するが、総合情報研究科委員会で、研究科教員として相応しいかどうかの判定は行う。 4.教員の資質の向上を図るための方策を講じているか。 (1)大学全体 教員の資質に関しては、ファカルティ・ディベロップメント(FD)の活動と各種の研 修を全学的に行うことによって、その向上に取り組んでいる。 FD活動については、 『大学学則』において「本大学は、授業の内容および方法の改善を 図るための組織的な研修および研究を実施するものとする。」 ( 資料3-3 第11条の4)、 『大学院学則』においては「本大学院は、授業および研究指導の内容および方法の 改 善 を 図 る た め の 組 織 的 な 研 修 お よ び 研 究 を 実 施 す る も の と す る 。」 (資料3-15 第8条の 4)と規定し、FD活動に努めることとしている。そのため、FD委員会ならびにFD推 進室を設置し、FD活動を全学で組織的に推進している(資料3-39)。FD全体の組織 図を図3-2に示す。大学院のFD活動についても図3-2の組織図に則り行 っている。 大学全体のFDの方針は、FD委員会で決定され、それに基づきFD推進室においてF D活動が企画・立案・実行される。2010年度には教育開発支援機構にFD推進室を設 置し、これにより方針の検討・決定はFD委員会、企画・立案・実践はFD推進室と、役 割分担を明確にした(資料3-40)。FD推進室は、学長の指名による室長1名と、室 長の指名による室員とから構成されている(いずれも教員の兼任)。FD推進室では、FD 講演会、FD・SDフォーラム、FDカフェ等の開催(表3-1)、また、学外のFD関 連シンポジウムや研修会への教員の研修派遣、授業アンケートや「学習と生活に関するア ンケート調査」を実施し、FDに寄与する情報の収集・解析・提供、ならびに教員研修を 行っている(資料3-41)。また、学科との連携を円滑に行い、学科のFD活動を推進す 36 第3章 教員・教員組織(基準3) 岡山理科大学 FD 組織図 活動報告 提案 学外 FD 委員 活動指示 チェック Plan, Check FD委員会 FD推進室 全学レベルのFD・教育改善活動の決定 情報収集・提供 全レベルの活動の情報交換とチェック 企画提案・推進 情報提供 その他事務的処理 活動報告 活動指示 提案 チェック 活動報告 活動指示 提案 チェック Plan, Check 学部/機構 FD・教育改善会議(委員会) 学科/センターレベルの活動の情報交換と相互チェック 学部/センターレベルのFD・教育改善活動の立案・推進 活動指示 Do, Action チェック 学部 <構成例> 活動報告 学部長 提案 学科長 学科代表FD担当者(FD 推進員) 活動報告 活動指示 提案 チェック Plan, Check 学科/センターFD・教育改善会議(委員会) 学科/センターレベルのFD・教育改善活動の立案・推進 学科・教員レベルの活動のチェック 活動指示 チェック Do, Action 学科/センター 教員 <構成例> 活動報告 学科長 提案 学科内FD担当者(FD 推進員) ※上記センターには B1,B2,C,D 群を担当するセンターを想定している 図3-2 FD組織図 るために、学科代表によるFD推進員制度を設けている。具体的なFD活動は、FD推進 室を中心にFD推進員の協力により実施している。 授業アンケートは、卒業研究、特別研究を除き、ほぼすべての 科目に対して、1995 年度から実施している。集計結果は、学科長・専攻長会議などで報告し、学部長ならびに 学科長が点検・指導することによって、各教員の資質向上に活用している。教員自身は、 学生の回答に対して、 「各項目に対する所見」、 「自由記述欄に対する所見」、 「受講者へのコ メント」、「次回に向けての改善・変更予定」の4つの項目で所見を作成・公表し、受講生 へのフィードバックと自らの改善の意識化を行っている。2012年度には、学生自身の 授業への取り組みと教員の授業への取り組みを5段階で評価する形式(旧授業アンケート 様式:資料3-42)から、授業を受けて成長した点や教員に配慮してほしいことを選択 肢から選ばせる形式(資料3-43)に全面改訂した。これは、旧形式で一定の改善が見 られたこと、さらなる改善点の発見を新形式で行う必要があると判断したことによる。 37 第3章 表3-1 年 度 名 称 第13回 FD講演会(兼SD講演会) 開催日 10月2日(金) FD・SD講演会実施状況 場 所 25号館4階 22544講義室 25号館4階 22544講義室 2 0 0 9 年 度 教員・教員組織(基準3) 25号館4階 22541講義室 内 容 第1部 愛媛大学のFDの取組み 講演者 愛媛大学教育学生支援機構准教授 秦 敬治 第2部 第1会場 愛媛大学の初年次・共通教育 講演者 愛媛大学教育学生支援機構准教授 秦 敬治 第2会場 愛媛大学の人材育成ビジョンとSPODにおけるSD 講演者 愛媛大学経営企画部人事課長 米澤 愼二 第14回 FD講演会 3月17日(水) 25号館4階 22544講義室 授業アンケートについて 講演者 岡山理科大学 総合情報学部 情報科学科 准教授 栁 貴久男 岡山理科大学教職員研修会 (兼FD、SD研修会) 5月6日(木) 25号館8階 理大ホール 「これまでの総括とこれからの展望」 入試広報部 岡山理科大学 学長 波田 善夫 第15回 FD講演会 および 討論会 7月29日(木) 25号館8階 理大ホール 筑波大学における教養教育改革の試み 「筑波スタンダードに基づく教養教育の再構築」の成果と課題 講 師 筑波大学 学長補佐・教育企画室長 大学院 システム情報工学研究科 教授 石田 東生 本学の教養教育の現状と再編の方向性について 講 師 岡山理科大学 学長 波田 善夫 総合討論:本学の教養教育のこれからについて 3月8日(火) 25号館5階 22555教室 第1部 公開研究授業 講義テーマ:吹き矢・ダルマ落し・木刀の力学(仮) 講 師 京都大学高等教育研究開発推進機構教授 舟橋 春彦 第2部 FD講演会 演題:「予想と実験でたのしい講義」 講 師 京都大学高等教育研究開発推進機構教授 舟橋 春彦 演題:FDの視点から見た教育GP事業 (科学ボランティア養成プロジェクト)の成果 発表者 理学部化学科准教授・科学ボランティアセンター 高原 周一 第3部 2010年度FD活動報告会 2 0 1 0 年 第16回 FD講演会 および 2010年度FD活動報告会 度 25号館4階 22544講義室 岡山理科大学教職員研修会 (兼FD、SD研修会) 5月6日(金) 25号館8階 理大ホール 「これまでの総括とこれからの展望」 入試広報部 岡山理科大学 学長 波田 善夫 第17回 FD講演会 6月30日(木) 21号館2階 22124教室 講演 高等教育の質保証のための3つのポリシーと教育改善の実質化 講 師 山口大学 大学教育センター 教授 小川 勤 第18回 FD講演会 12月1日(木) 15号館1階 21511教室 演題 授業アンケートから見えてくること------ 解析結果報告 講演者 岡山理科大学 総合情報学部 情報科学科 准教授 栁 貴久男 3月6日(火) 25号館4階 22544教室 第1部 各学部および学部代表学科からのFD活動報告 第2部 講演:学生が自ら学ぶ場つくりのために 講 師 順天堂大学名誉教授 武蔵野大学客員教授 北森 義明 株式会社ラーニングバリュー 常務取締役 本田 貴継 第3部 分科会1 「自己の探求Ⅰ」体験版プログラム 講 師 順天堂大学名誉教授 武蔵野大学客員教授 北森 義明 株式会社ラーニングバリュー 常務取締役 本田 貴継 分科会2 授業の技法 講 師 理学部応用数学科教授 教職学芸員センター所長 洲脇 史朗 2 0 第19回 第1回FD・SDフォーラム 兼 1 第19回FD講演会 1 年 度 25号館5階 22554教室 25号館5階 22555教室 岡山理科大学教職員研修会 (兼FD、SD研修会) 5月8日(火) 25号館8階 理大ホール 「これまでの総括とこれからの展望」 入試広報部 岡山理科大学 学長 波田 善夫 第20回 FD講演会・SD講演会 2 0 1 2 年 第21回 FD講演会・SD講演会 度 5月31日(木) 50周年記念館4階 多目的ホール 講演 つたえる心とわかろうとする心 -障がい者と健常者のカベを超えて講 師 松上 京子 7月5日(木) 50周年記念館4階 多目的ホール 講演 発達障害のある学生の理解と修学支援 ~理系学部にありがちな困難さと対処法~ 講 師 西村 優紀美 第22回 FD講演会 11月29日(木) 25号館5階 22531教室 38 講演 カリキュラムツリーとシラバスの作成ワークショップ 講 師 愛媛大学 教育・学生支援機構 教育企画室 准教授 山田 剛史 第3章 教員・教員組織(基準3) 2009年度からは、授業改善および授業技術の資質向上のために、授業参観を全学的 に制度化し、全授業の参観を可能とした。2011年度からは、公開する授業をメールに より全学に告知し、広く参観を呼びかけるようにした。 以上の授業改善や教育技能の向上を目的とした授業アンケートやFD活動については、 第4章「教育方法」の「1 現状の説明」の4を参照されたい。 上記に加え、2010年度より、毎年5月に、全教職員を対象として、「岡山理科大学 教職員研修会(兼FD、SD研修会)-これまでの総括とこれからの展望-」を開催して いる。これは、日々の教育・研究や学生支援が大学を支えるという共通認識の下、全教職 員によって、主として学部のこれまでの学生募集と入学者選抜を点検し、今後の方針を確 認しようというものである。会の前半では、業者による前年度の受験動向、入試広報部 に よる本学の志願者と入学者の実態報告、入学生アンケートに基づく広報戦略の影響分析、 今年度の方針説明を行う。後半では、学長により「これまでの総括と今後の展望」が示さ れ、大学運営の方針を確認する。フロアとのディスカッションの時間もとり、全学で大学 全体の「いま」を把握し、各種情報を共有したり、今後の方針を確認したりする大変よい 機会となっている。参加は任意であるが、例年、150名を超す教職員が参加している。 (内容の詳細や学生募集の視点での考察は、第5章「1 現状の説明」の4を参照されたい。) 次に、教員の資質向上のために、全学的に行っている取り組みをあげる。 大学教員の職務である教育・研究・運営の3領域について、教員自らが活動を記録し、 省察することは、教員の資質向上につながる。そこで、本学では、全専任教員の教育・研 究活動等のデータベースを作成し、その一部(プロフィール、教育活動、研究活動、社会 貢献)をWebで公開している(資料3-44)。このデータベースは、教員自身による 追加・削除・編集が可能であり、適宜、情報の更新を促すとともに、このデータを大学全 体で集計して自己評価に活用したり、昇格などの際の評価データに利用したりしている。 研究活動に関しては、学外連携推進室が中心となって、研究力アップのための講習会や 説明会を開催している。具体的には、科学研究費補助金の申請説明会を毎年7月に各教授 会で行ったり、申請書作成のアドバイザー紹介や実績のある教員の講演会などを企画した りしている(資料3-45)。また、公的研究資金の不正使用防止への取り組み(冊子配 布や不正使用事例の周知など:資料3-46、資料3-47)や、その他の研究補助金の 情報提供も随時行っており(資料3-48)、こういった補助金の獲得支援や啓発活動が 教員の研究資質の向上につながっている。科研費については、大学も、採択者のうち若手 教員に減額分を補てんする制度(資料3-49)や不採択者であってもAまたはB判定で 不採択となった教員へ奨励補助金を支給する制度(資料 3-50)を設けており、積極的 な支援・奨励により教員の資質向上が期待される。 健康管理センターでは、学生をメンタル面からサポートするための研修会「発達障害の ある学生の理解と修学支援」(第21回FD・SD講演会として実施:資料3-51)や、 問題のある学生への対応の仕方を学ぶ「学生相談研修会」(2012年8月に第12回目 を実施)などを開催している。また、普通救命講習会も毎年 10月に開いている。 これら以外にも、学務部学生課では、チューターの職務に関する説明会(資料3-52) や、4月と9月に行われる保護者との懇談会の前に、懇談会での面談方法などを説明する 会を設けている。また、キャリアセンターでは、毎年2月に開催する「合同企業説明会お 39 第3章 教員・教員組織(基準3) よび就職懇談会」に出席する教員を対象に、本イベントにおける教員の役割の説明ととも に、最新の就職環境について詳しく説明をしている。 以上のように、事務部署が主管する行事においても、教員の資質向上につながる取り組 みを積極的に行っている。 (2)理学部 各学科からFD推進員を1名選出し、全学的なFD活動との連携をとっている。各教員 は、年数回開かれる全学的FD講演会およびFDフォーラムに出席し、教員としての資質 の向上を図っている。生物化学科では、卒業時に、講義、学生実験、卒業研究などに関す るアンケートを行い、カリキュラムの編成や卒業研究の実施に対してフィードバックして いる。(2011年度に授業参観を行った講義については、表4-3を参照されたい。) (3)工学部 FD講演会やFDフォーラムへ出席をし、資質の向上に努めている。 授業アンケートに ついては、各項目について各教員が自ら考察することによって、自分の資質の向上に結び つけている。 ( 2011年度に授業参観を行った講義については、表4-4を参照されたい。) 工学部独自の取り組みとしては、2012年度より「工学教育懇話会」を開催し、教育 改善に関する情報提供と意見交換を行っている。機械システム工学科では、学科における FD活動を継続的に実施するために「教育改善WG会議」を設置している(資料 3-53 p.69)。また、情報工学科にも同様な「情報工学科FD委員会」がある(資料 3-54)。 さらに、本学のB群科目担当教員と工学部の教員が、教育における問題点を共有し、教育 改善を進めるための組織として、工学部各学科から1名の代表者と教養教育センターから の代表教員で構成される「工学部B群連携委員会」が、2008年11月に設置され、毎 年7月と12月に定期的に会議をもち、活動している(資料3-55)。 (4)総合情報学部 各教員は、FD講演会、FDフォーラムなどに出席し、教員としての資質の向上を図っ ている。情報科学科では、学科独自で全教員の授業参観を実施し、同僚教員からの授業改 善の助言を行っている。社会情報学科では、学科内に「研究推進委員会」を設け、教員の 研究を評価・支援する体制を組織しているほか、 「地域分析研究会」を組織し、おおむね年 間6~8回程度の研究会を内外の教員により行う(資料3-56)とともに、研究紀要「社 会情報研究」を年1回刊行している(資料3-57)。その他に、教育・研究に資すると学 科会議で認められた活動には、学科共通費から助成を行っている。 (2011年度に授業参 観を行った講義については、表4-5を参照されたい。) (5)生物地球学部 『設置届出書』 (資料3-23)に示した通り、教員の資質向上を図るため、授業アンケ ート、教員相互の授業参観制度、FD講演会への参加を実施している。また、教員が自分 の研究成果を発表する「生地談話会」 (資料3-58)を開催し、教育・研究面での資質向 上に役立てている。すべての教員が週1回以上のオフィスアワーを実施し、新入生アンケ ートに基づく学生の希望調査を基に、指導体制を学部で検討している。さらに、 「野外調査 安全講習会」を全教員、全学生を対象に定期的に開催し、野外調査・学習における安全管 理・危機管理の意識向上を促すとともに、教員の野外調査でのスキルアップ を図っている。 40 第3章 教員・教員組織(基準3) (6)理学研究科 大学院の構成員は、毎年度、『大学院研究教育概要』(資料3-13)において、個人の 教育と研究に関する報告を行うことで、自己チェックが可能となっている。 理学研究科独自のFD活動としては、理学研究科学生と教員を対象とした「理学研究科 談話会」 (資料3-59)を開いている。ここでは、他専攻の教員・学生を前にして、教員 の人柄・研究室の雰囲気も含めた研究環境について忌憚のない意見を述べ、今後の参考に している。また、各専攻5名程度の優秀学生を表彰しており、これは間接的に、指導教員 の指導力の向上につながっている。さらに、 「 コンプリヘンシブ演習」、 「 フューチャー科目」 等、他分野・他専攻の講義・演習を担当することにより、専門外の教育にも目を向けるこ とになるので、これも間接的にFDに役立っている。 (7)工学研究科 毎年度、『大学院研究教育概要』(資料3-13)で開示される各教員の研究内容、研究 業績について、研究科で検証を行っている。2010年度から制度化されている大学院の 授業アンケートでは、結果を学科長・専攻長会議に報告し、必要に応じて各教員へフィー ドバックし、教員の資質の向上を目指している。また、研究科の教員は学部との兼担のた め、全学的に開催されるFD講演会やFDフォーラム、および工学教育懇話会に参加する ことにより、教育面での資質の向上を図っている。 (8)総合情報研究科 研究科の教員は、学部との兼担がほとんどなので、学部と連携したFDの方策をとって いる。その一環として、学生による授業アンケート、教員相互の研究会など に参画してい る。また、生物地球システム専攻では、1ヶ月に1回、教員が自分の研究成果を発表する 「生地談話会」(資料3-58)により、研究面での資質向上に役立てている。 2 点検・評価 1.効果が上がっている事項 (1)大学全体 これまで、規程に従って人事が行われてきているが、その点検を行う中で、基礎的な内 容の授業、学習相談、入学前教育などに専念する職位として、新たに「教育講師」を設け ることが大学協議会において検討され(資料3-60 議題の1)、2012年度に、『教 育講師に関する規程』(資料3-61)を制定した。この規程は、学習相談室や入学前教 育を担当する職員に適用され、よりきめの細かい教育が実現できるようになった。 教員の年齢構成については、前回の認証評価の提言を受け、長期的な計画のもとに20 代から60代までバランスよい構成とする方針を定め、退職者等の補充を行う場合は、年 齢を考慮して採用している(資料3-62)。表3-5に2007年度以降の採用者の年 齢を示す。徐々にではあるが、改善の方向に向かっている。 (2)理学部、理学研究科 教員の年齢構成については、新学科(動物学科)設置以降、各学科の教員採用にあたり、 41 第3章 表3-5 年 代 教員・教員組織(基準3) 2007年以降の退職者・採用者の年齢と人数 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 退職 採用 退職 採用 退職 採用 退職 採用 退職 採用 退職 採用 30代未満 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 30代 0 3 0 3 0 4 3 0 2 5 0 3 40代 1 3 1 1 1 0 2 1 0 3 0 3 50代 0 6 1 1 1 1 1 0 1 1 0 2 60代 2 2 1 4 3 4 5 1 3 0 8 3 70代以上 4 0 6 0 5 0 2 0 1 0 4 0 退 職 : 当 該 年3 月3 1 日退 職 者 数 採 用: 当 該年 4月1 日 採 用者 数 30代、40代の研究者を採用することにより、前回の評価時より改善されたといえる。 (3)工学部、工学研究科 教授会後に開催されている「工学教育懇話会」では、提供された情報について活発な意 見交換や討議が行われている。教授会後のため、参加率が高く、教員の教育力の向上に寄 与していると期待される。 (4)総合情報学部、総合情報研究科 情報科学科では、学生アンケートの結果を学科会議で検討し、改善策を探っている。ま た、学科独自で全教員の授業参観を実施し、同僚教員からの授業改善の助言を行っている。 これらの活動を通じて、教科内容や学生個人の学習履歴を共有し、授業改善を行うことが できている。 社会情報学科では、 「地域分析研究会」の開催や「社会情報研究」の発行は、教員や学生 の研究活動を刺激している。また、別組織であるが、学際領域での共同研究組織として、 総合情報研究科の構成員が主力となる「岡山学」 (資料 3-63)が、毎年数回研究成果を 発表していて、プラス α の組織として総合情報研究科の研究力強化の一面を担っている。 (5)生物地球学部 2012年に設立されたばかりであるので、効果が上がった実績の提示には、今しばら く時間が必要であるが、設置理念に沿った学部設置の結果、各コースに多様な教員が配置 され、年齢構成に関してもバランスがとれている。 2012年6月に第1回の「野外調査安全講習会」を開催した。2012年度現在、生 物地球学部の在籍者は1年次生のみであるが、ほぼ全員が参加し、教員とともに、 野外調 査・学習における安全および危機管理の意識の向上とスキルアップを図った。また、 「生地 談話会」(資料3-58)は、教員、学生の学習意欲を刺激している。 2.改善すべき事項 (1)大学全体 前回の認証評価で、「全学的に高い年齢層の教員が多数を占めており、年齢構成に偏り がみられ、今後の人事計画で改善が必要である。」との指摘を受け、評価後の改善状況と して、長期的な計画のもとに20代から60代までバランスよい構成とする方針を定めた (資料3-62)。上述したように、最近の採用人事では、この方針に沿って若手の採用 を積極的に行い、偏りはある程度改善されているが、さらに改善を進める必要がある。な 42 第3章 教員・教員組織(基準3) お、教員の男女比の構成については、特段の配慮はしておらず、女性科学者の養成につい ては、基本的には議論されていない。 その他の改善項目として、以下の内容があげられる。 B1群(語学)、C・D群(教職・学芸員科目)において専任教員の比率が低い。特に、 教員を希望する学生が増加していることより、C・D群の専任教員担当比率が低いことは 改善される必要がある。 准教授以下においては、昇格の際に業績が審査されるが、教授については、任用後の審 査制度は設定されていない。教員の資質を保つためにも、自己省察の機会を設定するか、 何らかの定期的な審査制度の設定が必要である。 研究に比して教育面での評価基準が設定されておらず、教育業績が十分に評価されてい ない。この点の改善が必要である。 FD講演会等への参加者比率が低いことは、FDへの教員の関心が高くないことを示し ている。さらに、組織的なFD活動の展開が必要である。 (2)理学部、理学研究科 基礎理学科においては、学科の特質上、講義科目数に対して教員数が不足気味であるこ とは、以前より問題となっている。これに対しては、非常勤講師等で補ったり、他学科(応 用数学科等)と共通開講科目を設けるなどして、学生に、より多彩な講義を提供してきた。 しかし、より根本的な対策(理学部にとどまらない)が必要と考えられる。 (3)工学部、工学研究科 採用ならびに昇格の審査において、教育業績や教員の教育力、授業力、教育に対する熱 意等の教育面での審査・評価が十分ではない。 (4)総合情報学部、総合情報研究科 授業アンケートの結果から、改善点の指摘は行われるものの(資料3-64)、その後の 授業へ反映されているかの点検・評価が十分ではない。また、情報科学科 ・専攻では、教 員の研究を評価・支援するために、学科内の研究分野を横断する(たとえば、社会情報学 科・専攻の「地域分析研究会」のような)研究会活動が行えていない。 (5)生物地球学部 設置計画に基づき、年次進行で新任教員を採用するが、学生の入学も年次進行となるた め、完成年次まで、新任教員が講義や学生実習の経験を積む機会が少ない。 3 将来に向けた発展方策 1.効果が上がっている事項 (1)大学全体 教員の年齢構成のバランスは、着実に改善しているが、今後3~6年の間に相当数の定 年退職者が見込まれており、その補充人事において、より抜本的な改善を行う。 (2)理学部、理学研究科 大学全体の年齢構成の改善に従い、バランスのとれた年齢構成となるような採用を行っ 43 第3章 教員・教員組織(基準3) ていく。 (3)工学部、工学研究科 教員の能力向上を目的とする「工学教育懇話会」を今後も継続して開催していく。 (4)総合情報学部、総合情報研究科 情報科学科では、学生アンケートの結果の分析や学科独自の授業参観を継続し、授業改 善、情報の共有を継続していく。 社会情報学科では、 「地域分析研究会」、 「社会情報研究」などの教育・研究への学科共通 費からの助成を、より簡単に効率よく行う仕組みを作る。また、 両取り組みに高校の教員 らも加え、研究意欲を刺激するとともに、学生教育の面での向上につなげる。 (5)生物地球学部 教員組織については、完成年次まで、設置計画書通りの採用を行っていく。 各コースの横断的な交流を盛んにするため、各コースの教員が定期的に発表し 、議論を 行う「生地談話会」をより十分に機能させていく。 2.改善すべき事項 (1)大学全体 教員組織については、年齢構成だけでなく、分野間のバランスやST比を適性に保つよ うに人事計画を行う。教員の男女比の構成についても配慮していく。 語学、教職・学芸員科目への専任教員の充当、教授職の審査制度、教育面での評価基準 について検討を始める。 FD活動については、FD推進室が教員の毎回の出席状況を集計して、第1学部運営委 員会などで報告しているので、この資料をもとに、学部・学科等で取り組み状況を点検し、 次年度の改善につなげる。2012年度には、教員データベースの中に「FD関連研修会・ 講演会等への参加」の項目を設け、研修会等への参加意識を高め、出席状況を自己点検し やすくした。また、参加誘導強化だけでなく、参加したくなるような内容でのFDを積極 的に展開していく。 (2)理学部、理学研究科 基礎理学科の教員組織について、学部、研究科全体で検討を引き続き行う。 (3)工学部、工学研究科 教員の教育に対する意識改革をさらに促し、工学教育の改善につなげるため、2012 年度は、大学コンソーシアム京都主催第18回FDフォーラムや 九州工業大学教育フォー ラムへ工学部の全学科から教員を派遣する。また、 教育に貢献度の高い教員の表彰制度を 導入すべく、検討に入っている。教育業績評価の1つの手段として、 ティーチングポート フォリオを研究するため、大阪府立大学のシンポジウム「ポートフォリオの活用による高 等教育の活性化」に参加し、情報収集を行った。 授業アンケートの結果については、2012年度より改善点が明瞭となる様式に変更さ れたことより、この結果を大いに授業改善に役立てる。 しかしながら、大学院のように、 受講者数が比較的少数である授業では、通常の授業アンケートは必ずしも適切ではないの で、これを補う目的で、研究科長、専攻長と学生とが直接対話をする機会を設定する方向 44 第3章 教員・教員組織(基準3) で検討する。 教員の新採用の際は、現行では、主に研究業績に関するヒアリングやプレゼンテーショ ンが行われているが、教育力をよりしっかり見るために、模擬授業を課 していない学科に ついては、これを課すことを検討する。 主として大学院の講義のように、受講者数が比較的少数である授業 では、通常の授業ア ンケートは適切ではない。これを補う目的で、学部長・学科長(研究科長・専攻長)と学 生とが直接対話する機会を設定する方向で検討する。 (4)総合情報学部、総合情報研究科 授業アンケート後の改善の点検・評価と授業参観を全教員に課すことで、教育改善を行 う。また、学科横断的な研究会を組織し、教員の研究を活発化させる。 (5)生物地球学部 生物地球学部には、2012年度現在、1年次生しか在籍していないが、本学部の前身 である生物地球システム学科には2年次生から4年次生の学生が在籍している。新任の教 員については、これら2年次生および3年次生の実習や4年次生の卒業研究にも積極的に かかわってもらうことで、教育力の向上を図る。 4 根拠資料 3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 3-6 3-7 3-8 3-9 3-10 3-11 3-12 3-13 3-14 3-15 3-16 3-17 3-18 3-19 3-20 3-21 3-22 3-23 3-24 3-25 教育の目標と方針-岡山理科大学で学ぶこと- (既出 資料1-25) 岡山理科大学ホームページ「大学紹介:建学の理念」 (既出 資料1-24) (http://www.ous.ac.jp/ page.php?sec=ctg_1&jpml=idea) 岡山理科大学学則(既出 資料1-1) 岡山理科大学教員採用昇任選考基準 岡山理科大学非常勤講師取扱いに関する申合せ 岡山理科大学特任教授についての申合せ 特別に任用する教育職員に関する規程 客員教授の取扱いについて 公募要領様式(理学部) 岡山理科大学教育開発支援機構規程 岡山理科大学教員定員に関する申し合わせ 岡山理科大学ホームページ 「基本情報(教員数・職階別) 」 (http://www.ous.ac.jp/page.php?sec=ctg_1&jpml=koukai_kyosuu ) 岡山理科大学大学院研究教育概要 2012(既出 資料1-18) 岡山理科大学 各学部教授会規程 岡山理科大学大学院学則(既出 資料1-2) 岡山理科大学大学院研究科委員会規程 理学部応用物理学科専任教員公募要領(201 2年) 第337回理学部学科長・専攻長会議議事録 第338回理学部学科長・専攻長会議議事録 工学部建築学科専任教員公募要領(2012年) 工学部における企業出身者の教員数のリスト 総合情報学部社会情報学科専任教員公募要領(2011年) 岡山理科大学生物地球学部設置届出書 (10.設置の趣旨等を記載した書類) (既出 資料1-14 ) 第287回学部長等会議議事録 第179回大学協議会議事録 (既出 資料2-14) 45 第3章 3-26 3-27 3-28 3-29 3-30 3-31 3-32 3-33 3-34 3-35 3-36 3-37 3-38 3-39 3-40 3-41 3-42 3-43 3-44 3-45 3-46 3-47 3-48 3-49 3-50 3-51 3-52 3-53 3-54 3-55 3-56 3-57 3-58 3-59 3-60 3-61 3-62 3-63 3-64 教員・教員組織(基準3) 「理学を実践する3Cサイエンティストの養成」計画調書 平成21年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「グリーン元素科学」構想調書 平成23年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「鉱物の物理化学特性から読み 取る地球、惑星の環境変遷史」 構想調書 人事について(システム科学専攻内規) 岡山理科大学Webシラバス2012 (https://portal.pub.ous.ac.jp/SyllabusGaku/) 人事案件手続き 開設授業科目における専兼比率 (201 2年度) 専任教員年齢構成(2012年度) 教員資格申請書様式 「人事について」(材質理学専攻内規) 教員採用選考結果報告書(2012年) 教育業績評価の12の指標 教員昇任人事についての覚書 FD推進室規程 平成23年度第20回FD委員会議事録 FD講演会、FD/SDフォーラム実施状況 授業アンケート様式(旧) 授業アンケート様式(新) 教員検索システム (https://portal.pub.ous.ac.jp/KyoinDB/KyoinDB_Search.asp ) 学外連携推進室ホームページ「 科研費獲得のための説明会資料 」 (http://www.ous.ac.jp/renkei/gakunai/kaken/presentation.html) 学外連携推進室ホームページ「 公的研究資金不正使用防止の取り組み 」 (http://www.ous.ac.jp/renkei/torikumi) 公的研究費不正使用事例を学内に周知したメール 学外連携推進室ホームペー ジ「補助金公募情報」 (http://www.ous.ac.jp/renkei/shikin/koubo.php ) 科研費採択者補助金起案書 科研費不採択者奨励起案書 第21回FD講演会・SD講演会開催案内 岡山理科大学チューター説明会資料 岡山理科大学工学部機械システム工学科高等機械システムコース自己点検書(2010年度) 工学部情報工学科FD委員会 (http://www.ice.ous.ac.jp/improvement.html) 工学部B群連携委員会議事録(第6回、第7回) 岡山理科大学地域分析研究会 (http://www.soci.ous.ac.jp/activities/index.html ) 社会情報学科・社会情報専攻 研究紀要 「社会情報研究」 (http://www.soci.ous.ac.jp/journal/journal.html) 生地談話会 (http://biogeo.sakura.ne.jp/danwa/topics.cgi) 理学研究科談話会メール案内 第191回大学協議会議事録 岡山理科大学教育講師に関する規程 提言に対する改善報告書 岡山学 (http://had0.big.ous.ac.jp/okayamaology/index.htm) 「授業アンケート集計結果」平成23年度版 46