Comments
Description
Transcript
Page 1 Page 2 研究論 文 21世紀国際貿易港湾発展の研究 (四
\n Title 21世紀国際貿易港湾発展の研究(四) Author(s) 田, 育誠; Tian, Yu Cheng Citation 国際経営論集, 42: 31-42 Date 2011-10-31 Type Departmental Bulletin Paper Rights publisher KANAGAWA University Repository 研究論文 21 世紀国際貿易港湾発展の研究 ( 四) 田 育 誠 はじめに 「 2 1 世紀国際貿易港湾発展の研究」シ リーズ論文は十五回に分 け発表することとす る。 第一回目 2 1 世紀 ヨーロッパ国際貿易港湾発展の研究 第二回目 2 1 世紀アメリカ国際貿易港湾発展の研究 第三回目 2 1 世紀カナダ国際貿易港湾発展の研究 第四回目 2 1 世紀オース トラリア国際貿易港湾発展の研究 第五回目 2 1 世紀ロシア ・ブラジル国際貿易港帝発展の研究 第六回目 2 1 世紀UAE・イン ド・タイ国際貿易港帝発展の研究 2 1 世紀シンガポール ・マレーシア ・ベ トナム国際貿易港湾発展の研究 第七回目 第八回目 2 1 世紀 日本国際貿易港湾発展の研究 第九回目 2 1 世紀韓国国際貿易港湾発展の研究 第十回目 2 1 世紀台湾 ・香港国際貿易港湾発展の研究 第十一回目 2 1 世紀中国上海 ・申渡国際貿易港湾発展の研究 第十二回目 2 1 世紀中国大連 ・営 口国際貿易港湾発展の研究 第十三回目 2 1 世紀中国天津 ・唐山国際貿易港湾発展の研究 1 世紀中国青島 ・連賓港 ・海西国際貿易港湾発展の研究 第十四回目 2 第十五回目 2 1 世紀中国広州 ・深釧 ・北部湾国際貿易港湾発展の研究 本稿では、2 1 世紀オース トラリア国際貿易港湾の発展 について論述す る。 1 .オース トラリア産業経済発展の概説 (1)経済概況 の給延長 は 3万6 7 3 5 k m、海域面頃 は7 01 万kn i で、アメリカに次ぎ世界 6位である。また、タ スマニア島、 ココス諸島、ノーフォーク島など 万2 ( X氾の島供を有 してい る。 約1 オース トラリアは2 1 世紀に入 り先進経済大国 オース トラリアは、ウラン ( 埋蔵量世界 1位) 、 として活躍を続けてお り、練塀の高成長 と著 し い国際貿易発展が注 目を集めている。オース ト ラリアとい う国名は 「 南方の大陸」を意味 し、 石炭 ( 同世界 4位) 、鉄鉱石 ( 問世界 5位) 、天 然ガス、石油、金、鉛、亜鉛、ボーキサイ トな どの資源が皇宮である。農産物は小麦、大麦な 正式国名はオース トラリア連邦である。国土面 3 0%) 、果物、砂糖、猟花な どの穀物 ( 自給率2 7 8 9 万2 0 2 4 kd) は世界 6位で、 ヨーロッ 積 ( どがあ り、畜産物 は牛肉などが主要な産物であ パの全面積の約 2分 の 1に相当す る。東西約 る。 このようにオース トラリアは、資源、農産 4 0 0 0 k m、南北約3 7 0 0 nの大 きさがあ り、海岸線 k 物、畜産物に富まれた国である。 2 1 世紀国際貿易港湾発展の研究 ( 四) 3 1 人口は約2 1 5 1 万2 0 0 0人 ( 2 01 0 年推定)で、そ 0%を占め、アジア系は約 7% の うち白人が約9 である。人口の約7 0%が 6つの主要都市 ( シド ニー、メルボルン、プリズベーン、アデレー ド、 パース、キャンベラ) とその近郊に居住 してい 多 く、医療関係機器の発明も多い。通信技術や I T関係の研究 も進んでい る②。オース トラリア の稔合意争力はアメ7 )カに次いで世界 2位であ る。 オース トラリアの経済は力強い成長を続けて 4 3 る。人口の多い都市を列挙すれば、シ ドニー4 万人、メルボルン3 8 5 万人、プリズベーン1 9 7 万 長 を達成 し、 この1 8年間の平均成長率は3 . 7 3% 9 9 1 年から2 01 0 年 まで連続 してプラス成 いて、1 6 0 万人、アデ レー ド1 1 7万人である 人、パース1 である③。先進諸国の中で経済が長期間にわたっ ( 2 01 0 年推定)。なお、ゴール ド ・コース トは5 6 万人である。 て最 も高成長 を遂 げてい る国である。 2 01 0年、オース トラリア経済は地域的なバラ ニューサウスウェル 行政区は 6つの連邦州 ( ツキは見 られたものの、着実 に世界金融危機か ズ州 :州都シ ドニー、クイーンズランド州 :州 ら回復 した。失業率 も比較的低 く、経済格差 も 都 プリズベーン、サウス ・オース トラリア州 : あまり広がることな く、経済回復 と経済成長の 州都アデレー ド、タスマニア州 :州都オバー ト、 「 二重速度の経済」呼ばれ る様相 を呈 した。経 ビク トリア州 :州都 メルボルン、ウェスタン ・ オース トラリア州 :州都パース) 、オース トラ 済成長の最大の原動力は鉱業である。鉱物資源 に忌まれたウェスタン ・オース トラ7 )ア州 とク リア首都特別地域及び北部特別地域 ( 準州。州 イーンズラン ド州では採据業が活況を呈 し、 こ 都 ダーウィン)の 3つに分 けられる。 の二大エンジンが急速な経済成長をもたらした。 国内稔生産 ( GDP)は、2 07 年0 . 9 8 89 兆U S オース トラリアの国家発展戦略は 「 貿易立国 ドル、2 0 0 8年 1 . 0 5 1 兆U Sドル、2 0 0 9年 1 . 0 81 3 9 型」で世界有数の貿易大国であるが、同時に農 兆USドル ( 世界1 3 位。1 人当 りGDPは世界8 位) 業大国、鉱業大国、港湾大国でもある。 である ( 2 01 0年初、 1 USドル-1.119蒙 ドル換 0 0 9 年の外貨準備高 は3 9 1 億U Sド 算)。 なお、2 ( 2)企業 ルである。 ( 氾3 年4 . 1%、2 0 0 7 年3 . 7 経済成長率は高 く、2 2 0 09 年発表 された世界の大企業5 0 0社のなか %、2 0 09 年2 . 4%、2 01 0年2 . 5%であ り、2 011年 に、オース トラリアは 8社が含 まれてい る。内 は 3%以上が予想 されている。 訳は、鉱業会社1 社 ( 英 ・家系資源大手の 7 )オ ・ オース トラリアの大学教育の水準は世界でも ティン ト社)、通信会社1 社 ( テルス トラ社)、 一流である。大学数は4 8である。主な大学 とし サービス関連会社 6社である。 1 8 5 0年創立)、メルボル ては、 シ ドニー大学 ( 2 08 / 09 年度の国内直接投資認可額 と認可件 数を見てみ ると、 1位 アメ リカ ( 認可額3 9 5 億 ン大学 ( 1 8 5 3 年創立)、 アデレー ド大学 ( 1 8 7 4 年創立) 、タスマニア大学 ( 1 8 9 時 創立) 、クイー 1 9 1 0年創立) 、 ウェスタン ・ ンズラン ド大学 ( オース トラリア大学 ( 1 911年創立)、オース ト 1 9 46 年創立)などが挙げられ、 ラリア国立大学 ( 0万人以上 に運 す 世界各 国か らの留学生数 は2 る①。 オース トラリアは科学技術分野において も先 7 9 0 0万豪 ドル。認可件数95 件) 、2 位中国 ( 岡2 6 5 億99 0 0万葉 ドル。 岡5 7 件)、3 位E ] 本 ( 同2 21 億 8 ( 氾万葉 ドル。 岡4 6 件) となってい る。2 0 01 年 8 6 4 社である。また2 0 0 7 年1 0 の外資系企業数は7 月現在の 日系企業数は3 2 6 社であ り、 うち5 0% 近 くがシ ドニー市に、約3 0%がメルボルン市に 所在す る。 進的な地位を占めている。世界有数のコンピュー 在留邦人数は、アメリカ、中国、イギ リスに タ生産国であ り、人工衛星製造 と衛星打上げ実 4 5 9 人である ( 2 0 07 年1 0月 次いで第 4位の 6万3 続を誇 る国である。 ノーベル医学賞の受賞者 も 0年度の都市別在留邦人数は、シ 現在)。平成2 3 2 国際経営論 集 Ⅳ 0 . 4 22 0 1 1 ドニー市2 万8 7 5 3 人、メルボルン市1 万3 0 02 人、 %、サービス業7 0 . 9%となってい る。海外にお 5 5 5 人、パース市5 2 7 7 人、 プリズベーン市1 万2 ける資源宥要の増加に伴い鉱業が製造業を上回 1 2 2 人である。 ケアンズ市3 ることとなった。 2 0 0 8年1 1月現在、 6州、1 2 0 都市が 日本の自 治体 と姉妹提携をしてい る。 三菱商事が英 ・家系資源大手の 7 )オ ・ティン ト社 と開発を進めてきたオース トラリア最大級 の一般炭鉱山が本格生産を開始することとな り、 2 01 3 年には1 2 2 0 万 トンのフル生産体制に移行予 定で、その ときはE ] 本の発電用宥要の約1 0%を 占めることとなる。 2 01 1 年における日本企業のオース トラリアに おける主な動向は次のようである。 2月、富士 通は日本国外で初めてクラウ ド・コンピューティ ングサービスを開始。丸紅は水処理企業への出 資を発表。また丸紅 は 6月には、ゴール ドバー コース ト市において路面電車事業に参入。 日本 の企業 としては初の海外における本格的な鉄道 事業運営であ る㊧。 アステラス製薬は医薬販売 Cは医療、 の子会社 を現地 に設立。3月、NE 高齢者対策等の問題解決のため情報技術活用に 協力するとの覚書 を政府 と締結。住友林業 はグ ループ企業を通 じて宅地開発事業に本格進出。 4月、電通は現地法人を設立 し、広告ニーズの 拡大に対応。長瀬産業はシンガポール現地法人 の支店を設立。5月、三菱レイ ヨンは子会社を 通 じて家庭用浄水器の販売を開始。NTrコミュ ニケーシ ョンズは現地のI T( 情報技術) イン フラ構築会社の買収 を決定。 . 2 就業人 口別で見 ると、第 1次産業が農業3 %、鉱業 1 . 8%、第2次産業が製造業8 . 3%、建 . 3%、そして第3 次産業が7 6 . 1 %である。 設業9 2 09 / 1 0年度、製造業の輸 出額 は前年度比1 3 %減少の8 0 0億蒙 ドルで、輸出稔額 の3 9 . 9%を 09 占める。輸出額が多い品 目は、金属製晶が3 億蒙 ドル、食料品が1 3 6 億豪 ドル、機械機寮が 1 04 億蒙 ドル、化学製 品が7 2 億蒙 ドル、輸送機 5 億豪 ドル となっている。 器が4 ( D農畜産業 主要農畜産物は、米、小麦、大麦、オース ト ラリア麦、果実、野菜、サ トウキビ、タバ コ、 0 0 9 / 1 0年度の 蘇花、牛肉、羊毛な どである。2 農畜産物の生産額 は3 9 5 億蒙 ドルで、GDPの 2 %を占める。2 0 0 6 / 0 7 年度、穀物の播種面横 は 2 3 5 9 haで、 この うち小麦は5 4 4 ha、大麦は1 9 4 ha、豆類は4 4 haである⑤。農畜産物輸出の拡大 を視野に入れ るとき、海外市場の開拓について の一層の努力 と財政的支援の拡充が望まれる。 水産業については、マグロ、エビ、ロブスター、 0 0 7 / 0 8年度 カキ、アワビな どが豊富であ り、2 の漁業生産額 は2 1 億8 6 9 6 万豪 ドルである。オー ス トラリアの最大 の穀物貿易会社 はC B H社 である。2 0 09 年、西オース トラリアは最大の穀 物輸出地域であった。 0 0 0 万ト オース トラリアの穀物生産量は年間3 ( 3)産業 ンでその大半を輸出 していることか ら、世界の 穀物貿易では主要国の一角を担っている。その オース トラリアの産業は、農畜水産業、鉱石 ・ 立地の優位性 と晶質の高 さか ら、オース トラリ エネルギー産業、製造業、運送倉庫産業、貿易 ア産小麦の大半は食用 として、また大麦 もビー 物流産業、造船事業 と港湾産業、サービス産業、 ル原料及び飼料用 として、アジアや中東を中心 観光産業などがその主た るものである。 オース トラリアは石炭、鉄鉱石をはじめ とす に輸出されている。 日本向けとしては、高級 う どん、中華麺粉原料 として高い評価を得ている。 る天然資源に忌まれた資源大国である。また国 土 も広大で農業、牧畜が盛んである。 2 09 / 1 0年度、GDPの産業別構成は、農林水 産業2 . 1%、鉱業9 . 4%、製造業8 . 7 %、建設業 7 ②鉱業 オース トラ7 )アは世界有数の資源大国である。 オース トラ7 )ア鉱業の世界における順位 を見て 2 1 世紀国際貿易港湾発展の研究 ( 四) 3 3 み ると、世界1 位が褐炭、ニッケル、鉛、亜鉛、 の1 . 8%に過 ぎないが、世界的な資源 ブームの ウラン、 ミネラルサ ン ドで、世界 2位がボーキ 恩忘で生産量は伸び、価格 も上昇 して鉱業分野 サイ ト、鋼、金、鋸であ り、工業用ダイヤモン 3 5 億7 は活況を呈 してい る。鉄鉱石の輸出額は5 位、鉄鉱石は世界 5位、 ド、マンガンは世界4 億2 3 0 0万 トン ( 世界全体の5 . 8%。 の生産量は3 ( 氾万蒙 ドル、石油 ・天然ガスは1 89 億6 4 0 0万蒙 9 07 億2 5 ( 氾万葉ドルで輸 ドル、その他の金属 は1 1 9 8 億2 6 0 0万蒙 ドルである。 出稔額 は1 2 01 0年度の輸出稔額に占める農畜産物の輸出 1 2 . 7%) と鉱物 ・天然資源の輸出額 ( 5 9 . 5 蘇 ( %)の合計は7 0%を超えてい る。 世界 4位)である。なお輸出量は世界 1位であ 近年のオース トラリア経済は、アジア諸国か る。石炭の産出地域は東部地域に集中している。 らの資源宥要に支えられて高成長を遂げてきた。 ( 2 )鉄鉱石の埋蔵量は世界全体の1 2%で世界 5 位、生産量 も世界 4位である。2 0 07 年の生産量 億9 9 0 0 万9 千 トン ( 世界全体の1 6 . 2%。世界 は2 3位)である。なお輸出量は世界 2位である。 またオース トラ7 )ア政府 はさらなる輸出増進戦 万葉 ドルを投資 してお り、今後 も資源 ・エネル 鉄鉱石産出地域は西部地域に集中している。( 3 ) ギー輸出ブームが持続す るもの と思われ る。 そ して黒炭は世界 6位 となっている。さらに具 1 )2 08 年末の石炭の埋蔵 体的に見てみ ると、 ( 量は7 6 2 億 トン ( 世界4 位。世界全体 の9 . 2%を 位である。2 0 07 年 占めろ)で、生産量 も世界4 略を策定 し、5カ年資源 ・エネルギー開発事業 011 年 4月までに1 7 3 5 億3 7 0 0 の投資稔額の うち2 鋼の生産量は世界 5位である。2 ( 氾7年の生産量 7 万1 ( X氾トンで世界全体の5 . 7%を占め る。 は8 ③製造業 ( 4)鉛の生産量は世界 2位である。2 08年の生 主要製品は、鉄鋼、機械製作、 コンビュタテ 4 万5 0 0 0トンで世界全体の1 6 . 8%を占め 産量は6 クノロジー とハイテク機器、農業機械、自動車、 5 )亜鉛の生産量は世界 2位である。2 0 0 7 る。( 石油化学製品、食料品な どである。 年の生産量 は1 5 1 万8 ( X氾トンで世界全体 の1 3 . 9 2 0 0 9 / 1 0年度のGDPに占める製造業の比率は 8. 7%と他の先進国に比べ ると大 きくない。2 0 09 1 0年度、製造業の生産額 は11 0億5 7 0万葉ド / ル ( 前年度比1 . 5%増)、機械機器は2 2 3 億6 ( 氾万 葉 ドル (同6%増)、石油 ・石炭 ・化学が1 89 億 9 5 0 0万葉 ドル ( 岡3 . 5%増)である。製造業で 働 く雇用労働者数は9 9 万4 4 ( 氾人で前年度比3 . 6 %を占める。 ( 6)鋸の生産量は世界 5位である。 2 0 0 7 年の生産量 は2 0 ( 氾トンで世界全体 の8 . 9% を占める⑥ 。( 7 )2 0 07 年、ウランの埋蔵量は1 6 7 . 3 万 トン ( 世界全体の3 1 %を占め、世界 1位)で 0 09 年の生産量は世界全体の1 5 . 8%で世 ある。2 界 3位 ( 世界全体では 5万5 7 2トン)である。 2 0 07 年、世界全体の石炭の輸出量は 8億9 8 0 0 万 トンで、 うちオース トラリアは2 7 . 9 %を占め、 0 0 世界1 位である。また鉄鉱石の輸出量は 8億40 . 7 %を占め、 万 トンで、 うちオース トラリアは31 %の減少である。 工場 はシ ドニー、ニューカ ッスル、メルボル ン周辺、ニューサ ウスウェールズ州、ビク トリ ア州に集中してい る。またサウス ・オース トリ 世界 2位 (1位はブラジル)である。今後オー ア州のアデレー ドやワイアラ、クイーンズラン ス トラリアは毎年 7%の謝合で輸出量を増加 さ ド州のプリズベーンやタウンズビル、タスマニ 01 5 年には5 . 5 2 億 トン せ る見込みであるので、2 ア州のホバー トや ローンセス トン周辺にも工場 に遷 してブラジルを超す こととなる。 が立地 してい る。 2 09 / 1 0年度、オース トラリアの鉱物 ・エネ ( 1 ) 自動車関連企業 は主にメルボルンやアデ ルギー資源の輸出額 は1 1 9 8 億蒙 ドルで、オース T関連企業はキャンベ ラを中心に レー ドに、I 9 . 5 %を占めてい る。鉱 トラt )アの輸出稔額の5 立地 し、オース トラリアの南部地域 には鉄鋼、 業 はGDPの9 . 4%を占めるてい る。鉱山部門の 造船、 自動車製造産業が立地 し、メルボルンに 0万5 0 0人で、全雇用労働者数 雇用労働者数 は2 は主要な製造関連企業の本部 ( 本社)が所在 し 3 4 国際経営論 集 Ⅳ 0 . 4 22 0 1 1 ている。 め細かいアフターサービス。特に高速船はメン 2 01 / 02年度、 自動車産業は主要製造産業の 0 02年度、 ひ とつでGDPの約 1%を占める。 2 自動車生産台数は36 万台で、 うち約 3分の 1が テナンスフリーの世界記録を樹立 している。( 4) 輸出された。主要な自動車製造会社は4社あり、 自動車部品工場は2 0 0余で、輸出額は約5 0億蒙 ドルである。 ( 2)宇宙航空工業の雇用労働者数 は約2万人、営業売上収益額 ( 営業額)は3 9 億 耐航性 :最新のコンピュータ制御によるライ ド コン トロールシステムの導入で、JGルールに 合致 した船舶を建造することが可能になった。 主な製品としては、( 1 )アルミ製高速旅客フェ RORO高速船、警備艇、救難船舶 リー、貨物/ 2 )大型のエンジンを備えた豪華ヨット、 など、( 蒙 ドルで、 うち輸出額は1 8%を占める。( 3 )化 学産業の営業額は2 ( 氾億豪 ドル余で製造業の1 0 キヤタマラン ( 双胴体船)などがある。 %を占め、雇用労働者数は7 万7 0 0 0人で全製造 ⑤高速フェリー製造業 業の8%を占める。 ( 4)軽工業の営業額は7 5 億 5 )電子工業の営業額は87 億蒙 蒙 ドルである。 ( オース トラリアは高速 フェリーの設計、建造 において過去2 0年にわた り世界一の座を占めて ドル、雇用労働者数は 3万2 841 人で、輸出額は きた。特に優れた専門分野 として、アル ミ製高 5 0億蒙 ドルで輸出稔額の 3%を占める。 ( 6)輿 2 0億 薬業の雇用労働者数は 3万人、営業額は1 速旅客フェリーの設計、建造の分野で急成長を 遂げている。次にい くつかの事例を挙げる。 蒙 ドルで、輸出主要産業のひとつである。( 7 ) ( 1 )I nc a t 造船所建造の高速カーフェリー。 印刷産業は4大製造産業のひとつである。 ( 8) 食品工業 と飲料産業はオース トラリア最大の製 船主 :東日本フェリー会社 ( 日本) 、就航航路 : 函館一青森、稔 トン数 :1万71 5トン、船質 : 造業であ り、3 5 0 0社があ り、営業額は5 0 0億豪 アル ミ合金製、主要機関、出力 :ディーゼル ドルである。輸出額は2 42 億蒙 ドルで、主な輸 出相手国はアジア太平洋諸国である。 1万2 2 3 7PSx4基、最高速度 :41 . 9ノット、 航海速力 :40. 0ノット、主要寸法 :1 1 2 . 6×3 0. 5 2 006年、オース トラリアの銑鉄生産量は6 43 ×3 . 9m、旅客定員 :7 7 2名、乗阻貞 :1 7名、車 万3 0 ( 氾トンで世界1 6 位、2 0 07 年、粗鋼生産量は 7 9 0万1 0 0 0トンで岡22 位、2 ( 氾6年、 自動車販売 台数は96 万3 00 0台で同22位である。 両搭載 :乗用車1 7 8台 (8トン トラック56台) 、 ( 2 )Aus t a l 社建造の世界初の トリマラン型高 速カーフェリー" ベンチヒダア ・エクスプレス" ④造船産業 スペイン)、 号。船主 :フレッド・オルセン社 ( 稔 トン数 :89 7 3トン、主要寸法 :1 1 2 . 6×3 0. 5 オース トラリアの造船産業はデザインや技術 ×3 . 9 m、主要機関 :ディーゼル4基、出力 :4 面から高い評価を受けている。なかでも特筆す べ きは世界一を誇る高速船の建造である。高速 フェリーは、次世代のアクセス として欠かせな 万46 0 0 馬力、推進器 :ウオータージェット3基、 航海速力 :4 0. 4ノット、旅客定員 :1 3 5 0名、車 い 「 速さ」 と 「 快適性」を兼ね備えた世界最新 鋭の高速船舶 として注E ]を集めている。また電 社開発の ト7 )マラン型最新鋭 ( 太陽光 と風力で 航行する)ハイブリッド ・フェリー。これはア 子制御の揺れ防止装置の設置により航行中ほと メリカで初めて就航するハイブリッド船である。 船主 :ホーンブロワー ・クルーズ ・アンド・イ ん ど揺れを感 じさせない優れた乗 り心地を実現 させている。オース トラリア造船産業の特徴を 両搭載 :乗用車3 41 台、( 3 )ソーラー ・セーラー ベンツ社 ( アメリカ)、就航航路 :アメリカ西 挙げれば次の とお りである。( 1 )低価格 :日本 海岸、船長 :3 6 . 4m、旅客定員 :6 00名、主要 の大手造船所 よりも建造費が3 0-5 0%も廉価で 2)最先端技術 :素材、デザイン、技術 ある。 ( 機関 :通常のディーゼル推進のほか太陽光 と風 力を電気に変えて推進するシステムを搭載 して いる。 面が世界 トップクラスである。 ( 3 )信頼性 :普 2 1 世紀国際貿易港湾発展の研究 ( 四) 3 5 オース トラリアにおける高速 フェリーの製造 運輸 ・倉庫業 はGDPの5 . 1%を占め、雇用労 は、ウェスタン ・オース トラリア州 ( パース) 9 万人である。 この産業は次の ような 働者数は5 とタスマニア州 ( オバー ト)に基盤 を置いてい 理由か らオース トラリアにとって重要な役潮を る。 これ ら2大中心地にはオース トラリアの豊 果 しているとされ る。 ( 1 )国土が広大な潮には 富な原材料はもとより、設計、エンジニア リン 2 )人口の多 くが沿岸部の 人 口が少ない こと、 ( グの専門技術 と先端溶接技術が集約されている。 3)有用 な資源が広 都市に集中してい ること、 ( 専門的な技術 と能力を有する熟練労働者を集結 4)経 大 な国土に拡散 して存在 していること、 ( させ、不断の練磨による農争力の向上 と専門能 済的につなが りの深い国々か ら地理的に離れて 力の酒巻 に努めて、オース トラ7 )アは世界一の い ることなどである。 このような条件下、道路 座 を維持 してい る。 フェリー市場 を牽引す る 1 万k m、 空港 建 設 は 2 5 6カ所 の舗装 は延長 8 I nc a t 、Aus t al 、Wa ve mas t e r などの世界的に 有名 な企業 に加 え、No r t hWe s tBa yShi ps 2 カ所) 、海港建設は9 7 カ所、 (うち国際空港は1 0 0 0 Km と整備が進められ、 鉄道敷設は延長 4万1 といった新 しい企業が、高機能かつ個性に富ん これらインフラ整備は人 口に比 して大 きなもの だ斬新なデザインを市場 に提供 している。 となっている。2 0 0 7 年、旅客の航空輸送数は世 輸出の状況を見てみると、 3 位である。 界 7位、貨物輸送数は岡1 UN ROYAⅠ . 社建 ( 1) 日本 向けとしては、S 造のサンロイヤル号。船主 :江崎汽船株式会社 、MARI NEVI EW 社建造のマリンビュー ( 日本) ②サー ビス産業 0 年間、年率平均で3 . 7 サービス産業 は過去2 号。船主 :熊本 フェリー株式会社 (日本)など %の伸びを続 けてい る。2 09 / 1 0年度、サービ がある。 6 . 5%であ ス産業 がGDPに占め るウェイ トは7 ( 2 )7 4 -82 級カーフェリー1 5 隻を初 め、1 7 0 隻 る。雇用労働者数 は9 6 0 万人で全体 に占める謝 以上のアル ミ高速船を輸出 し、アル ミクラフ ト 6 %( 建設、電気、ガス、水道を含む)で 合 は8 5 %以上のシェア-を有 している。 分野で世界の3 ある。サービス産業の中では金融 ・保険が最 も ( 3 )オース トラリア製 フェリーの約 9 5 %が輸 3 2 0 臆蒙 ドル ( 対前年度比3 %の増加)、 大 きく、1 0 %、アル ミニウム船製造の約3 0 %を占 造の約5 GDPの1 1 %を占め、運輸 ・倉庫 ・郵便事業が 1 2 2 6 億 蒙 ドル ( 岡2 . 4%の増加) 、GDPの1 0 . 2 % を占め、不動産 ・ビジネスサービス分野が1 1 1 9 億蒙 ドル ( 岡3 . 1%の増加)、GDPの9 . 3 %を占 めてお り、 ヨーロッパ及びスカンジナビア、地 めてい る。サービス産業の企業数はオース トラ 中海、アメリカ、 日本を含むアジア諸国におい 0 0万社の8 5 %を占める1 7 0 万 リア全体の企業数2 てオース トラリアで建造 されたフェリーを見 る 社である。 出向けに製造 されている。 ( 4) オース トラリア製 フェリーは、世界の高 0 %、高速カーフェリー製 速 フェリー製造の約 3 ことがで きる。 オース トラリアの造船業界は今後 も斬新なデ ③観光産業 ザインと高度技術 ・高品質を保持 し、さらなる . 9 %を占め、雇用労働者 観光産業 はGDPの3 コス ト削減によって競争力を伸 ばし、また新 し 6 万人である。2 ( 氾6 年の観光収入は世界 8 数は4 いニッチ部門の発見やさらなる工夫によって、 位の1 7 8 億4 ( X氾万USドルである その発展 は世界の注 目を浴びることとなろう。 オース トラリア政府は観光産業強化のための国 。2008年 5月、 家戦略を策定す ることを明 らかに した。2 0 0 9 / ( 4)その他の産業 1 0年度、海外か らの観光客は5 6 9 万人で、内訳 はニ ュージーラン ドか ら1 1 3万人、イギ リスか 5 万人、アメリカから4 9 万人、中国か ら3 9 万 ら6 ( D運輸 ・倉庫産業 3 6 国際経営論 集 Ⅳ 0 . 4 22 0 1 1 人、 日本から3 6 万人、シンガポールから2 9 万人 力に満 ちた経済活動をお こなってい る。その源 な どである。今後、アジア諸国からの観光客の となる皇宮な天然資源は世界各国か ら注 E ]され 増加が見込まれる。 またオース トラリア人の海 ている。オース トラ7 )アは、自然資源に忌まれ、 09 / 1 0年度 外旅行客は大 幅に増加 してお り、2 は6 7 7 万人に運 している。 農畜産物、鉱物、金属、石化燃料の産出量が多 果て しない砂漠、比類 なき自然美、数々の国 く、世界有数の輸出国である。主要な輸出品目 は、天然ガス、石油、石炭、鉄鉱石、ニッケル、 にあふれた魅力に引かれて 金、銀、鋼、亜鉛、サファイア、オパールそし オース トラリアを訪れる観光客は多い。ノーザ て世界最大の埋蔵量を誇 るウランである。ボー 際都市。その多雛 ン ・テリトリー州の観光の中心、州都ダーウィ キサイ ト、鉛、工業用ダイヤモンド原石 も世界 ンは東南アジア諸国からの空の便の要所である。 有数の採据国である。羊毛の生産量 と羊の飼育 ア-ネム ・ランドのカカ ドゥ国立公園は全国で 量は世界1 位であ り、食肉 ( 牛肉の輸出量は世 も代表的な観光の名所のひとつである。数千年 界 1位)、乳製品、穀物、サ トウキビ、果物、 の歴史を持つアボリジニの古代壁画がある岩石 蘇花、 ワインなどの農畜産物 もある。 群がある。クイーンズラン ド州の中心は州都 プ 0 08 年 9月以降の世界金融 オース トラリアも2 5 0 0の珊瑚礁が連な り、 リズベーンである。約2 危機の影響を受けたが、資源国 としての強みに 5 0 0もの島々が浮かぶ グレー トバ リア リーフは 加 えて、政府 の強力 な景気刺激策への取阻み 世界で最 も多 くのダイバーが訪れる観光スポッ ( 0 8年1 0月の1 0 4億蒙 ドル、0 9 年 2月の4 2 0 億蒙 トである。 リゾー ト地 として有名なのはヒンテ ドル等)や健全な金融システムなどが経済の建 ンブルック島、オルフェウス島、へロン島、ハ 09 年の 「 金融発 直 しに効果を発揮 してい る。2 3 5kmのフレー ミル トン島な どである。長 さ1 5 カ 展度ランキング」では、オース トラリアは5 ザー島は世界最大の砂の島である。沿岸部には 国中 2位にランクされた。 広大な熱帯雨林が広が り、デイン トウリ-国立 オース トラリアは 1次産品を輸出 し工業製品 公園 として保護 されてい る。活気あふれる世界 を輸入する貿易構造を長 く続 けてきた。近年、 の大都市シ ドニーはニューサウスウェールズ州 輸出における工業製品の輸出比率は高まる傾向 0 0 0 kniで の中心地である。 シ ドニーの面積 は4 にあるが構造 その ものが変化するまでには至っ ロンドンと同じで、ニューヨークの 2倍 もある。 ていない。 0ものビーチ と数 近代的な高層 ビル群があ り、4 2 0 世紀末か らオース トラ7 )アの輸出の中心は 多 くの博物館、公園そして世界的に有名なオペ ヨーロッパか らアメリカ、 日本を含むアジア諸 ラハウスがある。シ ドニー近郊の観光地 ブルー 国などの太平洋地域へ と変化 してきた。輸出先 マウテンズの幻想的な色彩は密生 したユーカ リ アジア太平洋地域2 1 カ国 の 4分の 3はAPEC ( 0万人 がつ くりだす。毎年国内外の観光客が4 地域)である。いわゆる 「 北を向 くオース トラ 以上訪れ る。 ビク トリア州の中心都市メルボル リア」現象である。アジア太平洋地域は急速に ンはオース トラリア第二の都市である。シ ドニー 拡大を遂げている成長センター として脚光を浴 に比べて威厳を感じさせ る街のたたずまいはオー びてお り、オース トラリアの輸出を受け入れる ス トラリアの文化都市 と称せ られる。博物館、 充分な余力 と潜在力があった。オース トラ7 )ア 劇場、広大な公園が数多 く、各種のフェスティ に とってこの ような成長地域が近 くにあったこ バルの開催地でもある。 とは幸運 といえよう。 2 0 0年、イギリスはオース トラリアの第 3位 2. オ ース トラ リア国際貿易 の発展 の貿易相手国であった。イギ リスへの輸出商晶 . 42 億蒙 ドル。オース トラ7 )ア は、 ワイン ( 約7 近年、オース トラリアは高い成長率を誇 る括 )、石炭、鉛、医薬 輸出稔額の約 5%を占める。 2 1 世紀国際貿易港湾発展の研究 ( 四) 3 7 晶など、輸入商品は宇宙技術製品及び関連部晶、 る。 電気通信設備、印刷部品、自動車な どである。 I MF ( 国際通貨基金)によると、1 9 8 9 年以降 オース トラリアの輸出は年率約 8%で拡大 して きてお り、対中国、対インドでは1 8 -1 9%の伸 びを示 してい る。対中国の輸出は過去 5年間で 2 01 / 0 2 年度、 アメ リカはオース トラ リアの 第 2位の貿易相手国であった。両国の商品貿易 3 0 億豪 ドルで、オース トラリアの貿 稔額 は約3 4%を占めている。アメ 7 )カへの輸 易稔額の約1 3倍に増え、その大半は鉄鉱石や石炭な どの資 出品目は、牛肉、原油、航空機部品、自動車な 源が占めてい る。輸出先 に占める中国の謝合は ど、愉人品E ]は、宇宙技術製品及び関連部晶、 2 01 5 年には3 3%まで拡大すると予淵 されている。 コンピュータ及び関連部晶、電気通信設備、測 量機器な どである。 資源国 としての強 さが発揮され始めたように思 2 09 / 1 0年度、輸出先上位1 0カ国の うち 8カ 国が太平洋地域諸国で、全体の7 0%を占めてい ス トラリア州のゴーゴンガス田をはじめ、LN る。近年、 中国向けの輸出が拡大 してお り、 2 0 0 9 / 1 0年度、 中国向け輸 出額 は4 6 5 億 蒙 ドル ( 対前年度比1 8 . 3 %の増加)、輸出稔額の第 1位 で2 3 . 2 %を占めている。中でも石炭 と鉄鉱石の える。本格的な開発が始まったウェスタン ・オー Gやウランなどの開発が進 めば、オース トラリ アは 「 超資源国家」 としての地位をさらに確実 なもの とするであろう①。 3.オース トラ リア国際寛易港湾発展 の概説 増加が著 しく資源宥要の高まりを反映 している。 7 1 億蒙 ドルで 第 2位 は日本 向けで、輸出額 は3 (1)オース トラリア国巌窯易港湾概況 1 8 . 5%を占め、第 3位 は韓国向けで、輸出額は 1 6 5 億蒙 ドル、第 4位 はイン ド向けで、輸出額 6 1 億豪 ドルでその急激 な伸びが注 E ]される。 は1 品 目を見てみると、農畜産物が1 2 . 7 %、鉱産物 9 . 5%、工業品が1 4. 1% となってお り、天然 が5 海岸に集中してい る。東海岸の港湾 には石炭輸 ガス、鉄鉱石、石炭 など世界的な宥要の高 まり 海洋観光 (リゾー ト)港が多数ある。 オース トラリアの港湾は東海岸、西海岸及び南 出港が、西海岸には鉱石輸出港が、そして甫海 岸には貨物、 コンテナを中心 とした稔合的港や か ら鉱産物の謝合が高まってい る。輸出稔額は 7 である。主要 オース トラリアの全港湾数は9 3 %減の 世界的な不況の鯵響 を受 けて前年度比1 な港を挙げると、メルボルン港 ( コンテナ取扱 2 01 4 億蒙 ドルにとどまった。 、ポー トヘッ 量国内 1位) 、シドニー港 ( 同2位) 輸入稔額は、国内の生産活動の低迷を受 けて . 3%減の2 0 4 4億蒙 ドルであった。輸 前年度比7 ドラン ド港 ( 鉄鉱石、貨物取扱量国内各 1位)、 タ ンピア港 ( 岡各 2位)、 ニ ューカ ッスル港 入先 としては、AS EANが最大で2 0 . 2%を占め、 ( 石炭取扱量国内 1位。貨物取扱真 岡3位)が 8 . 9%であ る。ASEAN諸 国 との 次いでEUが1 あ り、そのほかプリズベーン港、へイポイン ト つなが りが深 くなってきたことが うかがえる。 港、アデレー ド港、ダーウィン港、パース港、 1 7 . 7%)、2位 は 国別 で見 ると、 1位 は中国 ( アメ リカ ( 1 0 . 7%) 、3位 は日本 ( 8 . 7%)で、 ケアンズ港、 フリーマン トル港 ( 2 08 / 0 9 年度、 貨物取扱量2 6 6 0万 トン、 コンテナ取扱量5 6 万 イギ リスの謝合 は2 . 8%まで低下 してい る。 こ 5 4 9 1 TEU) 、 ジーロング港、マ ッカク港、 ロー のことは、オース トラリアが進めてきたASEAN ンセス トン港 などがある。海洋観光港 として最 とのF rA締結の効果 が具現化 した もの といえ も有名なのはゴール ド・コース ト港である。 0 万に近い観光 ゴール ド・コース トは、人 口6 よう。 2 01 0年、オース トラリアの輸出は、鉄鉱石 4 . 0 2 億 トン、原料炭 1 . 5 9 億 トン、一般炭 1 . 4 1 億 8 0 0万 トン、LNG1 9 2 8万 トンであ トン、穀物 1 3 8 国際経営論 集 Ⅳ 0 . 4 22 0 1 1 保養地 として有名である。その名の とお り、黄 0km以上にわたって続 く国 金色に輝 く砂浜が3 内きっての国際 リゾー ト地である。サーフィン、 ダイビング、水上スキー といったマ リンスポー 0 . 6 3 1 5 億 トン) 、6位メルボルン港 ( 0. 2 83 0 港 ( ツならなんでも揃っている。中心地であるサー 億 トン) 、7位プリズベーン港 ( 0. 2 6 0億 トン) 、 ファーズ ・パラダイスの脹わいはハワイのワイ ( Dパース港はウェスタン ・オース トラ7 )ア州 8位シ ドニー港 ( 0 . 2 5 8 7 億 トン)、9位 フリー 0. 2 5 5 5 億 トン)、1 0位ポ トーケン マン トル港 ( プラ ( 0 . 2 4 3 8 億 トン) となっている。 の州都パースにある。主要工業製品は機械、自 動車修理、化学肥料、セメン ト、食料品などで、 61 4. 3 万T E Uで世界19位、世界全体の1. 2%を占 キキ ・ビーチに匹敵するといわれている。 国内最大の金熔煉所がある。パースはまた世界 で一番美 しいまちといわれている。 2 08年、オース トラリアのコンテナ取扱量は めている。 パース港の貨物取扱能力は2 ( X氾万 トン余で、 オース トラリアの港湾発展の特徴は次のよう である。( 1 )港湾の埠頭 ( ターミナル)を都市 主な輸出品目は石油製品、小麦、大麦、羊毛、 から離れた場所に移転する。従来の港湾は港湾 鉱石、青果物、木材、鋼材などで、また主な輸 入品目は原油、鋼、肥料、石炭、石油製品、自 観光産業や国際旅客船産業に転換する。 ( 2)都 市の繁栄のために臆港商業、娯楽などの事業を 動車などである。 発展させ る。 ( 3 )港湾の持続的発展を図る戦略 ②ダーウィン港はアジアへの玄関口として知 られてお り、港湾の設備 と運営は世界一流であ と中長期発展計画の策定を重視する。( 4 )港湾 5 )港帯 と の物流システムの建設を重視する。 ( る。現在、オース トラリアと東南アジア諸国と 臨港産業の発展計画を策定すると同時に環境保 のハブ港 として発展 してお り、また海上油田工 事と生産でも有名である。港の所在するダーウィ 全を重視する。 ン市は国内の主要都市の中で最 も多民族、多文 4.オース トラ リア主要国際寛易港湾の発展 化の都市 として有名である。都市名はイギリス の自然科学者で進化論の提唱者Cha rl e sRobe r t (1)シドニー港 Da r wi nに由来する。 ③アデレー ド港はサウス ・オース トラリア州 にある鉱石、農産品輸出港である。年間貨物取 シドニーは、オース トラリアの甫東海岸のシ ドニー帝 とボタニー湾に面する港湾都市で国内 扱能力は約2 0 00 万 トンで、主な輸出品目は鉱石、 第-の都市である。シ ドニーはビジネス、観光 鋼材、穀物、石油などである。 7 0 0 kniに及ぶ。 のまちである。市街地面横は1 7 mのオペラハウス シ ドニーのシンボルは高さ6 ( 2)オース トラリア国厳寛易港湾発展の概説 と全長1 8 8 5 mの大鉄橋 ( ハーバーブリッジ)で 本、中国、その他のアジア諸国の鉄鋼原料やエ ある。 この2 つの有名な建築物は、ビジネス街 の高層ビル群 と相 まって美 しい景観を形づ くっ ている。 ネルギー炭への宥要の伸びもウナギのぼりとなっ てお り、多 くの原料輸送船がオース トラリアの 0 年先を目標 とした 「 サステイ シドニー市は、2 ナブル シ ドニー 2030」を発表 している。 主要墳出港に殺到 している。この結果、主要港 「 ビレッジづ くりを目指す」がキーワー ドと アジア諸国の景気が堅調に進んでいる中、E ] 湾の貨物取扱量は大幅な伸びを示 している。 2 04 / 0 5 年度、貨物取扱量の上位1 0港 を挙げ 1 . 0 8 5 4 億ト れば、 1位ポー トヘッドランド港 ( なってお り、新たなビジネス と観光形態の港湾 都市づ くりに取組んでいる。住宅、マ7 )-ナ、 ン) 、2位タンピア港 ( 0 . 9 6 8 3 億 トン)、3位へ 0 . 8 5 5 6 億 トン) 、4位ニューカッ イポイント港 ( レス トラン、ホテル等を導入 し、美 しく脹わい のあるウオーターフロン ト・港町の形成を目指 している⑧。 スル港 ( 0. 8 3 5 6 億 トン)、 5位 グラッドス トン シ ドニー港は稔面積2 0 5 ha、バースの稔延長 2 1 世紀国際貿易港湾発展の研究 ( 四) 3 9 は1 8kmで世界 クラスの港のひ とつである。港 が、 中国が4 位、イン ドが 7位 を占めアジア出 湾施設 としては 2つの旅客ター ミナルがあ り外 身者の謝合が増加 してい る。 航 クルーズ船の着岸が可能であるほか、一般貨 メルボルンは国内の自動車産業の中心地であ 物、バルク貨物、自動車、 コンテナ貨物な どの る。そのほか機械産業、航空機 ・航空機部品産 荷役が可能な施設が整っている。また市街地か 業、石油加工業、紡鼠産業、食品加工業 などが ら少 し離れた所にはシェル石油の石油ター ミナ 盛んである。メルボルンは鉱業 と商業が一体 と ルがあ り原油等の取扱いをしている。ポー トボ なって発展 してお り、数多 くの国内の大企業、 2 タニーは、 シ ドニーの ビジネス街か ら南に1 外国企業、多国籍企業の本社 ( 本店)が所在 し kmほどの距離にあり、鉄道、道路、空港 といっ た物流施設が近 くにあるという立場上の優位性 か らシ ドニー港の貿易の中心を担 うようになっ てきた。ポー トボタニーには 2つの主要なコン テナター ミナルのほか、液体バルク貨物用バー ス、石油や化学製品の貯蔵施設、プロパン ・ブ タンの地下貯蔵施設がある。特にコンテナター 5 haほ どあ り、年間 ミナルの面横 は合計 して8 1 0 0 万TEU以上の取扱い能力を有 してい る。 シ ドニー港の主な貿易相手国は日本、中国、 0 05 韓国、台湾な どの北東アジア諸国である。2 年度、 コンテナ取扱量は1 3 7 万6 0 0 0 TEUである。 ている。 メルボルン港は重要な国際貿易港である。貨 3 個、 コンテナ埠頭 は 4個 ( 1 8バー 物バースは2 ス) 、石油バースは 9個 ある。 コンテナ取扱量 0%程度を占めてい は長年にわた り国内 1位で4 0 0 5 年、貨物取扱量は6 4 4 0万 トンで、 コン る。2 9 2 万TEUである。 テナ取扱量は前年比 4%増の1 2 0 06 年、コンテナ取扱量は1 9 9 万9 0 7 3 TEUとなっ た。主要輸出品目は、自動車、自動車部晶、石 油製品、穀物、肉類で、主要輸入品目は、鉄鋼、 石油製品、木製品である。 0 2 0年 までに1 ( 氾万人の人 口増 メルボルンは2 2 0 0 9 / 1 0年度、 コンテナ取扱量は1 9 2 . 7 万TEUで 02 0 年のメルボルン港の コンテ 加が見込 まれ、2 位である。 コンテナ メルボルンに次いで国内2 ナ取扱量は8 ( 氾万TEUに運す ることが予淵 され . 4%の伸 びを 貨物の取扱量 はこれ まで年平均7 ている。 0 2 5 年ま 示 してい るが、 この遵勢が継続すると2 でには3 0 0万TEUを超 えると予測 されている⑪。 (2) メルボルン港 (3) ブリズベーン港 プリズベーンはシ ドニー、メルボルンに次 ぐ 国内第三の2 ( 氾万人都市である。商工業 中心の メルボルンはオース トラリアの南東部、セラ 港湾都市である。 またゴール ド・コース トなど 川河口に位置する国内第二の規模を有する都市 の観光地に近 く、観光業 も盛んである。亜熱帯 である。 「 世界で最 も暮 らしやすい都市」 とい 性の気候に忌まれ、まちにはボインセチャやブー われてお り、 また国内で最 も製造業が集中する ゲンビリアが咲き誇る。セ ミの街路樹 も南国ムー 都市でもある。優雅 な市の中心地には有名な路 ドいっぱいで、ルネッサ ンス様式の市庁舎など 面電車が走 り、ビク トリア朝の秩序正 しい格子 建造物 も多い。 模様にまちが展開 してい る。またメルボルンは プリズベーン港 は重要な国際貿易港で国内 3 国内で最 も有名な社交行事のまちである。海外 位のコンテナ港である。貨物バースは1 3 個、 コ 1 %に遷 し、多様な民族集 生 まれの人の比率は3 0 0 5 / 0 6 年度、 ンテナ埠頭バースは11 個 ある。2 団が共存する多文化都市である。近年、アジア コンテナ取扱量は7 6 万6 2 7 8 TEU ( 国内 3位) ( 氾6 年のセ 諸国出身者の増加傾 向が見 られ る。2 ンサスによれば、イギリス、イタリア、ベ トナ 0 06 年 6月-2 ( 氾7 年 6月の貿易稔額は である。2 ムは依然 として海外出身者の上位を占めている 4 0 国際経営論 集 Ⅳ 0 . 4 22 01 1 3 0 0億 蒙 ドル、貨物取扱量は2 8 0 0 万 トン、 コン 5%増の9 0万TEU、 自動 テナ取扱量 は前年比 1 革取扱量は2 0万台である。 2 0 09 年 2月、プリズベーン港湾局が6 5 0 0 万葉 ポー トヘッドランド港 は世界で トップクラス の鉄鉱石輸出港である。 ドルを投資 して建設 した新 しい コンテナバース ウェスタン ・オース トラリア州のピルバラ鉄 が竣工 した。 このバースは世界で唯一の全 自動 鉱山地帯周辺 にはポー トヘッドラン ド港、ケー 01 3 年から2 01 4 年にわ 化バースである。今後、2 プランバー ト港、アンケテル ・ポイン ト港、タ たってプ7 )ズベーン港には香港の和記黄浦 ( 港 ンピル港 とい う世界最大 ・最強の 4つの大鉄鉱 5 億豪 ドルの投資がおこ 湾会社)の投資を含む3 石横出港がある。2 0 09 年、オース トラ7 )アの港 なわれる見込みである。 6 億 トン増 の3 . 81 樗鉄鉱石輸 出量 は前年 よ り0. 億 トンで、 この増加の傾 向は今後 も見込 まれ、 ( 4)ニューカッスル港 2 01 5 年には5 . 5 2 億 トンに遷 して世界 1位になる ことが予測 される。 オース トラリアの東岸、ハンター川河口に位 2 01 0年 7月、英 ・家系資源大手の 7 )オ ・ティ 置するニューカッスル港 は世界最大の石炭輸出 ン ト社 は、ウェスタン ・オース トラリア州での 港である。 鉄鉱石増産計画の一環 として、積出港であるケー 2 0 06 年、オース トラリアの石炭輸出量は世界 1位の2 億3 71 6 万 トンである。生産量は中国、 位であるが、 その約8 0 アメ リカに次いで世界3 プランバー ト港の拡頚工事への投資を決定 した。 倍の 1億8 0 0 0 万 トン超に拡大する。 リオ ・ティ %が海外向けに輸出されていることになる。世 01 6 年を目途 にウェスタン ・オース ン ト社 は、2 0 2 5 年頃まで年率 1 . 5%程度で 界 の石炭宥要 は2 トラリア州の鉄鉱石出荷能力を5 0%増の年間 3 伸びることが予測 されているが、特 にアジア地 億3 0 ( 氾万 トンに引 き上げる増産計画を進 めてお . 3 汲深やバースの増設により同港の出荷能力を2 域の大 きな伸びが見込まれる。オース トラリア り、ボ トルネ ックとなってい る主力港湾増強へ の主要な石炭積出港 はニケタ台の成長が見込ま の投資が加速 され る①。 れている①。 オース トラリアの東部の炭田は、ニューカッ ポー トヘッ ドランド港 は水深の深い天然の良 港であるので、内陸部にある鉱山か ら産出され スル港、 グラッドス トン港など東海岸の 7カ所 る鉄鉱石の積出港 として発展 してきた。鉄鉱石 の港湾 と鉄道で結ばれていて、それ らの港から はまちの南 と東にある4カ所の鉄鉱石の集横地 海外向けの輸出がされている。それ らの港の中 か ら鉄道で運 ばれて くる。 でニューカッスル港への注 目度は高い。 、 0 05 ポー トヘッ ドランド港の貨物取扱量は 2 0ほ どの炭鉱か ニューカッスル港へは周辺の3 年1 . 1 06 0 億 トン、2 08 年1 . 5 6 6 0 億 トン、2 0 09 年 ら石炭が運ばれ、4カ所の石炭集積所に集 めら 1 . 5 9 0億 トン (うち9 7%は鉄鉱石)である。 ウェスタン ・オース トラリア州は2 0 2 5 年まで に 5億 トンの鉄鉱石を輸出す ることを計画 して れ る。各国か ら来航 した大型の石炭輸送船は沖 合いで停泊 して順番を待 ってい る。 ここ数年の 伸びは著 しく、積出 しに際 して滞船が常態化 し お り、ポー トヘッドラン ド港の今後のさらなる ている。今後 とも石炭宥要の拡大が見込 まれる 拡大 と発展が予測 される。 中、港湾 と鉄道の整備が急ピッチで進められて 01 時 、2つの埠頭が拡大された。ニュー いる。2 むすび カ ッスル港においては今後 さらなる石炭の大量 輸出が見込まれる。 アジア新興国ではインフラ整備が急ピッチで 進み、資源 ・エネルギ一番要が拡大 している⑩。 (5)ポー トヘッドラン ド港 その恩忘にあずかる 「 幸福 な国」がオース ト ラリアであるといえよう。石炭、石油、鉄、カ 2 1 世紀国際貿易港湾発展の研究 ( 四) 41 リウムな どアジア諸 国の経済成長 に欠かせ ない 資源に忌 まれた同国は他 の先進国 よ りも有利な 立場 にあ る。今後 もアジア地域 の経済は高い成 長 を遂 げてい くことが可能 と思われ るので、国 家財政が比較 的健全 で大量の輸 出が可能なオー ス トラリアは、 リターンを期待する投資家にとっ て堅実な投資先 とな るであろう。 オース トラ 7 )ア政府 は、道路、鉄道、空港、 長著 しい億 トン放国際港湾" 田育誠 2 01 0 年 9月 2日 ⑬ 『 深HI r 国際海事論壇論文集』 国際海事論壇委 員会編 人民交通出版社2 0 0 8年 4月出版 07 年 第 4号 ⑭ 『 海運情報』 2 2 1 世紀国際貿易港湾の研究 ㊨ 『 国際経常論集』 ` ( ≡) 'E E l 育誠 2 0 1 0 年1 0月発行 参考文献 5 0 0臆 港湾 な どの分野を中心に、今後 1 0年間で7 豪 ドルのインフラ投資計画を予定 してお り、 特 に港帝の長期的発展のために、関連の道路、 臥㊥。 鉄道整備 に相 当額の投資 を予定 してい る臥 オース トラ 7 )アの資源輸出ラッシュを背景 と した対アジア太平洋地域、 ヨーロッパその他の 地域間 との経済貿易協力関係 は今後 のモデル と もなるであろ う。 オース トラ 7 )アか ら太平洋に架か る一本 の架 け橋 は今後 ますますその輝 きを強めてい くこと であろ う㊤。 この橋 は、多国間双方の経済貿易 成長のための重要なルー トとな るのである。 注 ( ら 『 オース トラリア入門』東京大学出版会 2 007 年第 2版 ② 『 世界通覧 ・オース トラリア 3巻』王知津主 編 ハルビン工程大学出版社 2 0 0 4年 ARCレポ- I - オース トラリア』編集 ・発 ③ 『 行 株式会社 リプロ国際情勢研究会 平成2 3 年 ④ ⑤ ⑥ ( 診 ⑧ ⑨ ㊨ ⑪ ⑫ 『 ェコノミス ト』 2 01 1 . 7 . 9 『 sEEDER・特集 「 オース トラリアの自然 と EEDER編集委員会編集 昭和堂 2 0 0 9 人間』S 年1 2 月 『 通商自書』2 01 0年版 1 3 8 貢 『 ジェトロセンサー』 2 0 1 0 年 l月 『 港湾』` シ ドニーの最新のウオーターフロン 01 0 . 6 ト事情" 新井洋一 2 『 港湾荷役』`シ ドニー港 と四 日市港の交流' 8 年 1月 平成 1 『 海運』 a 豪州港湾状況調査報告" E E l 中俊和 2 ( 氾7 . 6 『日本海事新聞』∼)オ ・ティン トは西豪州港 湾へ投資" 2 01 0 年7 月1 5日 2 01 0年中国港帝取扱量 ・成 『日本海事新聞』 4 4 2 国際経営論集 Ⅳ 0 . 4 22 0 1 1 1『 荷主 と輸送』特集 ` 国際物流" 平成2 3 年 6月 2『 港外運輸』 2 01 1 . 7 第 l号 3 『日本海事新聞』aアジアの経済成長 と物流" 011年 7月 5日 石E E l 倍博 2 4 『 世界経済の潮流』 編集 内閣府 平成2 3 年6 月 5 『自書の自書』 編集 未本書店 平成2 3年 6月 6 『日本国勢図会』2 01 1 / 1 2 年版 2 011年 6月 発行 7『 数字でみる港湾 』 2 0 1 0 年 7月発行 8 『 海運統計要覧』 2 0 11 年 6月発行 9 『 Ma r i ne Eng i ne e r i ng 』 2 01 1 . 4 1 0 『 世界の艦船』 2 011年 6月 ll 『 ジェトロセンサー』 ` オース トラリアの資 09 年1 月号 源 ブームは挽 くか ?"島倉克尚 2 1 2 『日本経済新聞』` 豪資源新税 に業界猿反発" 2 0 1 0 年 5月2 4日 1 3 『港湾』 a 官民の協力により整備が進む豪州 01 0 . 6 の石炭賓出港"石橋洋倍 2 1 4 『 ARCレポ- I - オース トラリア』 編集 ・ 発行 株式会社 リブロ国際情勢研究会 平成 2 1 年 4月 1 5 『オース トラリア新報 ( 週刊) 』2 01 0年 9月1 8 日 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 21 2 2 2 3 『 豪州新報 ( 新聞) 』2 0 1 0 年9 月1 8日 『 通商自署』 2 0 1 0 年版 『 船舶物資 と市場』 2 0 11 年 2月 『 中国水運報』 2 0 1 1 年 2月 『 世界海運』 2 0 1 1 年 l月 『 海洋経済』 2 0 1 0 年11 月 『 航運交易公報』 2 0 11 年 4月 『 海事文化』 徐脈展主編 人民交通出版社 2 0 1 0 年 6月 2 4 『風、太陽 と海洋』 牛山泉等着 王鼓等訳 01 0年 8月 機械工業出版社 2 2 5 『船舶 と航運文化』 任威等編著 人民交通出 ( 氾9 年11 月 第 l版 版社 2 2 6『 週刊ダイヤモンド』 2 01 1 . 6 . 4