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コーポレート・ガバナンス
株主の権利の保護
情報開示と透明性
当行は、
会社法に定める期限以前に株主総会招集通知を発送
当行は、情報開示に関する基本的な考え方を
「ディスクロー
し、総会集中日を避けて株主総会を開催、
さらには、
インター
ジャー・ポリシー」
として定めてホームページで公開し、適時
ネットによる議決権行使の採用や株主総会関係書類をホーム
適切かつ透明な開示に努めております。 金融商品取引所の
ページに掲載するなど、株主の皆さまが議決権を行使しやす
定める適時開示規則に則って、
「重要情報」
についてはTDnet
い環境の整備に努めております。
を通じてタイムリーに開示を行うとともに、開示後速やかに
また、単元未満株主が手軽に議決権を有する株主となれるよ
ホームページへ掲載し、株主をはじめとする皆さまが容易に
う、
「単元未満株式の買増制度」
を導入しております。
情報を得ることができるよう配意しております。また、地元経
●単元未満株式の買増制度
済記者クラブへプレスリリースを配布するなど、広範な周知
株主の方が、所有する単元未満株式を1単元
(=100株)
にす
に努めております。さらに、
「重要情報」
に該当しないPR情報
るための買い増しを希望する場合、当行に対して必要な数の
等についても積極的に開示しております。
株の売り渡しを請求することができる制度。
なお、当行では、適時開示が求められる会社情報について、公
表予定時刻以前に公開ディレクトリに保存する場合には、パ
株主の平等性の確保
スワード管理によるアクセス制限を行っております。
当行は、株主間の平等性の確保に常に留意しており、
「インサ
イダー取引禁止規程」
などインサイダー取引規制に関する
ディスクロージャー・ポリシー
(情報開示に関する基本的な考え方)
ルールを定めて、厳格に運用しております。
また、
コンプライアンス態勢の充実への取り組み、および
「法
令等遵守規程」
等の法令遵守ルールの制定、当行役員・幹部
1.当行は、金融商品取引法、会社法、銀行法および金融商品取
引所の規則その他の関係法令等を遵守し、適時適切に情報
の開示を行います。
職員等を対象としたコンプライアンスに係る
「誓約書」
の提出
等により、法令等違反行為の排除を図る中で、特定の株主に
対する利益供与も当然に禁止しております。
多くの株主・投資家に極力平等に情報を開示するため、
アナリ
2.当行は、お客さま・株主・投資家等が当行の実態を正確に
認識し判断できるよう、財務内容、経営方針、事業戦略等に
関して真実かつ正確な情報開示を行い、積極的なディスク
ロージャー活動に努めます。
スト・機関投資家向けに配布したインフォメーション・ミーティ
ング資料や個人投資家向け会社説明会資料は、原則、開催当
日にホームページで公開しております。
3.当行は、開示した会社情報については開示後速やかに、ま
た、アナリスト・機関投資家向けのインフォメーション・ミー
ティング資料についても原則同日中に当行ホームページに
掲載するなど、公平な情報開示に努めます。
4.当行は、会社情報の開示にあたって金融商品取引所の定め
る方法のほか、
インターネット、各種印刷物等の様々な方法
を活用し、
より広くわかりやすい開示に努めます。
5.当行は、情報開示を適切に行うための体制の整備・充実に
努めます。
29
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
社外取締役および社外監査役
当行は監査役(会)設置会社を選択し、取締役14名(うち社
社外取締役
外取締役2名)
、監査役5名
(うち社外監査役3名)
を選任して
当行は、経営の透明性をさらに高めるため、社外取締役2名を
おります。委員会設置会社制度については継続的に検討を
選任し、
その社外取締役が社外監査役を含む監査役会と連携
行っておりますが、
現時点においては、
取締役会および監査役
して取締役の業務執行をモニタリングする体制を構築してお
(会)
制度の枠内でコーポレート・ガバナンスの実効を高める
り、社外取締役によるモニタリングは十分に機能していると
ことがより望ましいと判断しております。
考えております。
当グループ各社は、経営環境の変化に迅速に対応し、機動的
社外取締役馬杉榮一氏および山崎駿氏につきましては、当行
な経営体制を構築するとともに、職務執行の成果を毎年の株
との間に人的関係、資本的関係、その他特段の利害関係はな
主総会で評価いただくことができるよう、取締役の任期を
く、当行が定める独立性判断基準に照らし、両氏はいずれも
1年に短縮しております。
当行からの独立性を有していると考えられることから、東京
グループ内の業務推進上の戦略・方針等の連絡・調整を図る
証券取引所および札幌証券取引所に対し、両氏を独立役員と
ことを目的に、
グループ経営会議を設置しております。
して届け出ております。
経営に関する重要な事項について協議および報告すること
社外監査役
を目的に、当行内に経営会議を設置し、経営計画に関する事
社外監査役につきましては、
3名を選任しており、
社外役員によ
項、業務進捗状況に関する事項、営業店長会議に関する事項
る経営の監視機能は十分に機能していると考えております。
等を協議しております。
社外監査役嵐田昇氏、武藤仁一氏および山田範保氏につき
報酬の客観性・透明性を確保し、
グループ全体の報酬水準の
ましては、各氏の出身企業等と当行の間には取引関係等があ
調整を図ることなどを目的に、社外取締役などで構成するグ
りますが、その取引状況は当行の独立性判断基準に照らし、
ループ報酬委員会を設置し、子会社も含めた個別の支給額
各氏の当行からの独立性に疑問を抱かせるようなものでは
等を協議・決定しております。
ないこと、
また、東京証券取引所ガイドライン等において規定
コーポレート・ガバナンス
会社の機関
されている独立性基準を満たしていることから、東京証券取
引所および札幌証券取引所に対し、各氏を独立役員として届
け出ております。
●独立役員
「一般株主と利益相反が生じるおそれのない社外取締役又は社
外監査役」
と定義され、東京証券取引所ほか各証券取引所の規
定に基づき、1名以上の確保と開示が上場会社に義務づけられ
ているとともに、取締役である独立役員を少なくとも1名以上
確保するよう努めなければなりません。
「日常の経営判断の積み重ねが、結果的に一般株主の利益を損
ねる場合がありうることを踏まえれば、平素から上場会社の意思
決定プロセスに、独立した立場の者が関与していることが一般株
主の利益に配慮した公平で公正な決定のために有効かつ必要で
ある。上場会社の重要な業務執行に係る決定は取締役および監
査役の出席する取締役会で行われるため、その取締役会に参画
している取締役または監査役の中に独立した立場の者の存在が
確保されることが重要である。」
との考えによるものです。
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
30
内部統制システムの整備
内部監査および監査役監査、会計監査
内部統制の基本方針
内部監査
当行は、会社法および会社法施行規則に基づき、取締役会に
当行は、被監査部門から独立した内部監査部門として監査部
おいて
「内部統制基本方針」
を決議しております。
を設置し、取締役会で決定する監査方針・実施基本計画に基
また、当行は、取締役会・監査役
(会)
による経営のモニタリン
づき、本部、営業店、子会社の内部監査を実施しております。
グについて、主要な監督対象であるコンプライアンス態勢・リ
監査結果は、原則1ヵ月に1回開催される監査報告会に報
スク管理態勢を包括した内部管理体制
(32頁参照)
を構築し
告されるとともに、取締役会および監査役へ報告されてお
ております。
ります。
財務報告に係る内部統制の基本方針
監査役監査
当行は、グループ経営理念の一つとして
「企業価値の増大を
当行監査役
(会)
は、当行および子会社への往査、重要書類の
図り、株主と市場から高い信認を得る」
ことを掲げており、有
閲覧・調査等の業務監査を通じて内部管理態勢を検証すると
価証券報告書をはじめとする財務報告に関する信頼性の確
ともに、取締役会への出席等により取締役の職務執行の適法
保は、経営上の重要な要点であります。
性と妥当性に関する監査を行っております。
そのため、当行では、金融商品取引法に基づく
「内部統制報
監査役
(会)
のサポート専担部署として監査役室を設置し、業
告制度」
への対応として、取締役会において
「財務報告に係る
務を検証できる能力と知識を有する専任スタッフを配置し、
内部統制の基本方針」
を決議、
「 財務報告に係るグループ内
当該スタッフの異動・人事考課・賞与評定については、その
部統制管理規程」
を制定しております。
独立性を確保するために常勤監査役の同意を必要としてお
ります。
監査の実効性を確保するため、監査役は、代表取締役と定期
的に会合を設けて意見交換を実施、会計監査人と2ヵ月に
1度程度の頻度で会合し情報交換および意見交換を実施、当
行監査部と定期的に連絡会を開催し情報交換および意見交
換を実施しております。
常勤監査役は、監査報告会、開示委員会、
コンプライアンス委
員会、
リスク管理委員会に出席することにより、当行の内部統
制の状況を確認しております。
会計監査
当行の会計監査人は、有限責任あずさ監査法人であります。
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North Pacific Bank Disclosure Report 2014
コーポレート・ガバナンス
内部管理体制
北洋銀行
内部管理態勢
株 主 総 会
報告
取 締 役 会
コンプライアンス委員会
リスク管理委員会
流動性
リスク
オペレーショナル
リスク
リスク管理態勢等の管理・
規程整備セクション
本部各部室(所管業務 各リスク管理・コンプライアンス)
監査
本部各部室
監査
●コンプライアンス状況監査
各リスク管理担当部署(本部)
報告
査
市場
リスク
監
信用
リスク
部
リスク管理部
法務
コンプライアンス部
外
監査
監 査 役︵ 会 ︶/ 監 査 役 室
コ ン プ ラ イ ア ン ス
監査部︵内部監査部署︶
リスク・
コンプライアンス
統合管理
セクション
オペレーショナル・
リスク管理検討会
●業務の適切性監査 ●リスク管理態勢・状況監査
信用リスク管理
検討会
リスク運営部署
規程等に基づいた
業務執行セクション
営業店
グループ会社
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
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法令等遵守
(コンプライアンス)
態勢
コンプライアンス委員会は、遵守すべき法令等の解説や違法
コンプライアンス態勢
行為を発見した場合の対処方法などを具体的に示したコン
当行は、当行および当グループにおけるコンプライアンス
プライアンス・マニュアルを全役職員等に配布、また態勢強
態勢の確立を経営上の重要課題として、取締役会が態勢整
化のための具体的な計画であるコンプライアンス・プログラ
備を統括しております。取締役会は、
「 法令等遵守規程」
によ
ムの策定・見直しを行い、取締役会に付議・報告しています。
り、
コンプライアンス態勢、行動規範の基本方針等を定めて
当行は、不正行為やコンプライアンス上の問題を早期に把握
おります。
し、是正するために内部通報制度を設けています。社内通報
当行は、
コンプライアンス態勢確立のために頭取が任命する
窓口と社外通報窓口
(弁護士)
があり、グループ各社の役職
委員長および委員によるコンプライアンス委員会を設けて
員、パートタイマー、派遣社員を含め全ての関係者が利用で
おり、法務コンプライアンス部が事務局となっております。ま
きます。
た、本部各部室、各営業店にはコンプライアンス責任者とコ
ンプライアンス担当者を配置し、
コンプライアンスに関する
状況等を把握し、
方針を徹底・浸透させております。
コンプライアンス態勢
取締役会
監査役会
社外受付窓口(弁護士)
任命
警察等
関係当局
付議・報告
報告
報告
コンプライアンス委員会
事務局
法務コンプライアンス部
弁護士
報告
報告
報告・連絡・相談
監査部
人事部
研修
本 部
報告・連絡
相談・協議
研修・報告
研修
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North Pacific Bank Disclosure Report 2014
各職員等
営業店 ・グループ各社
研修・報告
〈内部通報〉
個人情報保護・お客さま保護等の管理態勢
当行は、
コンプライアンスの徹底のため、各職場でコンプラ
当行は、
「 お取引先に良質なサービスを提供し、お客様と共
イアンス担当者が中心となり、
コンプライアンス・プログラム
に発展する」
「
、企業価値の増大を図り、株主と市場から高い
に基づく研修を繰り返し実施しております。
信認を得る」
ことをグループ経営理念として掲げておりま
また、
コンプライアンス責任者や担当者、新任役職者等を対
す。この経営理念に沿って業務を運営していくためには、情
象に、階層別のコンプライアンス集合研修を継続的に実施し
報資産を有効に活用するとともに、重要情報を適切に保護す
コンプライアンス態勢の強化を図っております。
ることが必要であるという認識のもと
「セキュリティポリシー
法令等遵守態勢
職員等への徹底方法
兼セキュリティスタンダード」
を定め、適時適切に遵守状況の
反社会的勢力への対応
チェックを行っております。
当行は、
「個人情報の保護に関する法律」
に従って定めた
「個
当行は、銀行のもつ公共的使命および社会的責任を認識し、
人情報保護宣言
(プライバシーポリシー)
」
を公表し、情報の
市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力への資
漏洩等の防止のための態勢整備や開示等の請求に対応する
金提供の拒絶、不当要求・不当介入の排除など、反社会的勢
受付態勢を構築するなど個人情報保護のための安全管理措
力との取引を含めた一切の関係を遮断すべく態勢の整備に
置の整備を行っております。
努めています。
当行は、
「金融商品の販売等に関する法律」
等に基づき、お客
「反社会的勢力への対応に係る基本方針」
に則り、各種預金取
さまの利便性向上や保護を図ることを目的とした
「お客さま
引、融資取引、貸金庫取引等の各種取引に
「暴力団排除条項」
保護等管理方針」
や、お客さまに適切な金融商品を提供する
を導入し、
また一元管理部署を中心として警察や弁護士等と
ための
「勧誘方針」
等を定めており、適正なる業務運営をもっ
連携のうえ、反社会的勢力の排除を図っております。
てお客さまの信頼性を高めるよう努めております。
また、お客さまの利益が不当に害されることを防止するため
に「利益相反管理ポリシー」「利益相反管理規程」を定め、利
益相反に該当する取引を適切に管理する態勢を整備してお
ります。さらに、「中小企業者等に対する金融の円滑化を図る
ための臨時措置に関する法律」
(平成21年12月∼平成25年
3月施行)
の主旨に基づき、「金融円滑化基本方針」等を定め
て、お客さまに安心してご相談頂けるよう努めております。こ
れらの方針等は、
ホームページ等で公開するとともに、役職
員等に周知徹底し、お客さま保護等管理態勢の強化を図っ
ております。
今後とも確固たる企業倫理の確立に努め、
お客さまの信頼と
トップバンクとしての負託にこたえられるよう努力してまいり
ます。
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
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リスク管理態勢
リスク管理
信用リスク管理
金融の自由化・国際化・証券化が進展し、多彩な金融商品の
「信用リスク」
とは、信用供与先の財務内容の悪化あるいは支
開発が行われるなど、金融機関を取り巻く環境は大きく変化
払能力低下の傾向等により、資産の価値が減少ないし消失し
してきており、
これらから発生するリスクもまた一段と多様
当グループが損失を被るリスク、および大口信用供与先、特
化・複雑化しております。
定業種または特定グループ等への貸出資産等の偏在・集中
このような環境の下で、お客さまから安心してお取り引きい
から生じるリスクです。
ただき、
また選ばれる金融機関となるためには、
これらのリス
信用リスク管理には、2つの捉え方があります。
クを適切に管理し、
コントロールすることが以前にも増して強
ひとつは、個別取引先の貸出金をその信用状況に応じた適
く求められております。
切な手法により管理することであり、
もうひとつは、特定の取
当行では、
「リスク管理委員会」
を設置し、
グループ各社のリス
引先や業種に対する貸出が偏重することのないよう、適切に
ク管理を統括することにより、経営の健全化をめざし、
リスク
ポートフォリオを管理し、信用リスクを分散できる貸出運営を
管理態勢への取り組みの強化・充実を図っております。
行うことです。
また、内部管理態勢の適切性・有効性検証のため、当行の監
「リスク管理委員会」
および
「信用リスク管理検討会」
では、グ
査部による内部監査を実施することで、内部牽制機能を構築
ループの与信全体についてのポートフォリオを適切に管理す
するとともに、内部管理態勢の評価および改善提言等を行っ
ることで、
グループ全体の信用リスクの把握・検証を行ってお
ております。
ります。
また、当行では、審査部門の独立性の確保、審査機能の充実
各リスクの統合管理への取り組み
を図っており、行内・行外研修などを活用し、審査管理能力の
向上に努めております。
グループ各社が抱えるさまざまなリスクを統合的に管理する
なお、信用リスク管理の高度化に関しては、信用供与先や案
ため、
「リスク管理委員会」
において、信用リスク、市場リスク、
件の債務履行の確実性を表す内部格付制度の拡充に努めて
オペレーショナル・リスクをはじめ主要なリスク状況を把握す
おります。
るとともに、
リスク管理方針やリスク管理態勢整備に関する
また、信用リスク・アセット算出システムなどを継続的に運用
事項について、協議を行っております。
しているほか、デフォルト先の最終的な損失率を算出するた
当行においてはリスクを計量化し、
リスク量の合計が経営体
めのデータ収集を行い、平均的な損失額を見積もるための
力の範囲内にあることをチェックしております。
対応なども進めております。
また、グループ経営会議を設置し、グループ各社と様々な協
議を行っております。
35
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
流動性リスク管理
「市場リスク」
とは、金利の変動や有価証券の価格変動、外国
「流動性リスク」
とは、予期せぬ資金の流出により、必要な資金
為替相場の変動などにより、保有する資産の価値が減少する
確保が困難となったり、通常より著しく高い金利での資金調
ことによって損失を被るリスクです。市場リスクの発生を予測
達を余儀なくされることにより損失を被る
「資金繰りリスク」
し、適切に回避・軽減することは、金融機関の経営にとって非
と、市場の混乱等により市場において取引ができなかったり、
常に重要になっております。
通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされること
「リスク管理委員会」
および
「ALM委員会」
では、
グループ全体
の運用資産の市場リスク量を把握し、
チェック・管理する態勢
を取っております。
リスク管理態勢
市場リスク管理
で被る
「市場流動性リスク」
があります。
当行では、
こうした
「流動性リスク」
を適切に管理するため、
「流動性リスク管理規程」
において、流動性リスク管理に関す
当行では、
「有価証券運用・リスクテイクポリシー」
にローリス
る方針、基本事項を定めております。
ク運用、中長期分散投資、市場流動性の重視等の基本方針を
資金繰り管理部門は、日次・月次の資金繰り動向を把握し資
定め、ALMの調整、余資運用を目的として有価証券運用を
金繰りリスクの抑制に努めており、流動性リスク管理部門は、
行っております。また、相場観に過度に依存することや、短期
資金繰りおよび流動性リスクに問題がないかをモニタリング
的な収益確保を狙った投資行動はとらないことにしており
しております。市場環境や当行の資金繰り状況が大きく変化
ます。
した場合は直ちに経営陣に報告し、
「リスク管理委員会」
など
具体的な有価証券運用方針は、経営陣を含めた
「有価証券
において必要な対策等について、速やかに意思決定を行う体
運用会議」
で協議されております。また、市場リスク管理にあ
制となっております。なお、当行は、換金性の高い流動性資産
たっては、牽制機能を確保するため、市場取引部門
(フロント
を十分に確保するための最低流動性準備量を制定し、
日次で
オフィス)
、市場リスク管理部門
(ミドルオフィス)
と後方事務
モニタリングしているほか、万が一流動性リスクが顕在化し
部門
(バックオフィス)
を厳格に分離するとともに、
「リスク管
た場合に備えたマニュアル等も整備し、実効性を確保するた
理委員会」
においてリスクリミット・アラームポイント・損失限
めに定期的な訓練を行っております。
度・運用上限等を設定し実効的なリスクコントロールを行って
おります。
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
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オペレーショナル・リスク管理
BCP(緊急時業務継続計画)の整備について
「オペレーショナル・リスク」
とは、
業務の過程、
役職員の活動も
地域金融機関としては、万が一、災害等不測の事態が発生し
しくはシステムが不適切であること、
または外生的な事象に
た場合でも、その影響を最小限に留め、業務を継続し、
もしく
より損失が発生しうるリスクです。
は早期に業務を再開する責務があります。
当グループでは、
オペレーショナル・リスク管理に関する基本
当グループでは、
「 危機管理規程」等を定め、グループ各社
事項を定めた
「オペレーショナル・リスク管理規程」
を制定し、
で協力し危機に対応できるよう態勢整備に努めております。
オペレーショナル・リスクを、その特性に応じて
「事務リスク」
なお、当行の
「業務継続計画」
では、
リスクシナリオとして
「新
「システムリスク」
「 法務リスク」
「 有形資産リスク」
「 人的リス
ク」
に分けて管理しております。
型インフルエンザの発生」
および札幌市直下型の
「大地震災
害の発生」
を想定、特定した重要業務を継続していくために
また、
オペレーショナル・リスク顕在化の未然防止および発生
時の影響極小化を図るため、
グループ各社がオペレーショナ
「緊急時対応要領」
などのマニュアルを作成し、定期的に訓
練を実施しております。
ル・リスクの管理統括部署を設置し、各リスクの管理部署が専
門的な立場からそれぞれのリスクを管理しております。
顕在化したオペレーショナル・リスク管理として、内部損失
データの収集と分析を行い、潜在するオペレーショナル・リス
クの管理については、そのリスクを特定し、評価し、管理・削減
する手法として、
RCSA
(リスク・コントロール・セルフ・アセスメ
ント)
を取り入れ、その一連のプロセスを定期的に実施してお
ります。
なお、平成19年3月末基準で金融庁より承認を受けて、当グ
ループ全体で
「粗利益配分手法」
を採用し、
さらなるオペレー
ショナル・リスク管理の高度化に取り組んでおります。
【オペレーショナル・リスクの概要】
種 類
37
概 要
事務リスク
役職員の不正や過失等、
または外部者の不正等に起因して、不適切
な事務が行われることによりグループ会社が損失を被るリスク
システムリスク
コンピュータシステムのダウン・誤作動・障害等の発生、
または不正
利用によりグループ会社が損失を被るリスク
法務リスク
法令や契約等の違反、不適切な契約の締結等によりグループ会社
が損失を被るリスク
有形資産リスク
自然災害や犯罪、不適切な資産管理等により、
グループ各社が保有
する有形資産が毀損し損失を被るリスク
人的リスク
労務慣行ならびに安全衛生環境の問題発生や、役職員の不法行為に
よる使用者責任の追及等によりグループ会社が損失を被るリスク
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
トピックス
「北洋6次産業化応援ファンド」
の設立
(平成25年4月)
「北洋銀行 presents クラシックコンサート」
の開催
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(平成25年7・12月)
当行は、株式会社農林漁業成長産業化支援機構、公益財団法
道民の皆さまの日頃のご愛顧に感謝するとともに、CSRへの
人北海道中小企業総合支援センターと共同で、
「北洋6次産
取り組みの更なる充実を図る観点から、地域における音楽文
業化応援ファンド」
を総額30億円で組成しました。農林漁業
化振興の一助となることを目的とし、札幌交響楽団によるク
に対し2次、3次産業と連携することにより新たな付加価値を
ラシックコンサートを室蘭と札幌で開催し、延べ3,300名の
創出する、いわゆる6次産業化の取り組みを支援しています。
お客さまをご招待しました。
株式会社JTB北海道と連携協定を締結
サハリン州政府と協力関係に関する覚書を締結
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(平成25年5月)
トピックス
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(平成25年9月)
当行は、国内外にネットワークを有し、観光振興に関して国内
当行は、
ロシア連邦サハリン州政府との間で、貿易・経済交流
屈指のノウハウと実績を有する株式会社JTB北海道と連携協
の発展を図ることを目指す協力関係に関する覚書を締結しま
定を締結しました。北海道経済における基幹産業の一つであ
した。北海道とサハリン州との
「友好と経済に関する協定」
締
る観光産業の成長をサポートすることを目的として、観光産
結15周年を契機として、新しく締結された
「友好・経済交流促
業の振興や地域の観光情報の発信、食と観光に関する支援
進プラン」
の中の
「金融面での協力」
に関し、北海道のトップバ
等に関して、
積極的な連携・協力を行います。
ンクとして協力し、北海道とサハリン州の貿易経済交流の更
なる発展を目指します。
メトロポリタン銀行、ベトコム銀行と提携
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(平成25年7・12月)
当行は、株式会社国際協力銀行とフィリピンのメトロポリタン
「インフォメーションバザール in Tokyo 2013」
の開催
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(平成25年9月)
銀行およびベトナムのベトコム銀行が締結した
「覚書」
に参加
当行は、お取引企業の道内・海外進出ニーズにお応えするた
し、両行との提携関係を構築しました。
め、国内外でビジネスマッチング商談会を開催しています。
本業務提携により、両行の日系企業専門窓口
「ジャパンデス
帯広信用金庫と共同主催した
「インフォメーションバザール
ク」
や国内拠点網の活用による、現地経済・投資環境の情報、
in Tokyo 2013」
は、道産食品を首都圏に向けて紹介し、首
各種金融サービスの提供等が可能となりました。
都圏市場における販売ルートの開拓・拡大を目指す実践的
な商談会として開催し、173社・団体の出展、約4,000名の来
場をいただきました。また、商談会開催30周年記念事業とし
「北洋銀行ものづくりテクノフェア2013」
の開催
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(平成25年7月)
て一般消費者を対象とした物産展を開催し、78社・団体が出
展、約3,500名が来場しました。
当行は、優れた技術や製品を有する中小企業、大学、支援機
関等が一堂に会する場を提供し、販路拡大や企業間連携の
促進、情報交換や技術交流を通じて
“北海道のものづくり産
業の振興”
をより一層促進するため、
「ものづくりテクノフェ
ア」
を毎年開催しています。7回目の開催となる今回は、本道
成長産業の柱として期待される
「食・環境分野」
に着目し、
「道
内における食品製造業と食品加工機械製造業のマッチング」
および
「環境・エネルギー改善技術の導入促進」
を重点テーマ
として、過去最大の186社・団体の出展をいただきました。
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
38
「教育資金贈与専用預金
(愛称:エール)
」
の取り扱い開始
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(平成25年9月)
「教育資金贈与専用預金
(愛称:エール)
」
の取り扱いを開始し
バンコク駐在員事務所の開設
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(平成26年1月)
当行は、タイ王国の首都バンコク市に、バンコク駐在員事務
ました。
「 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」
所を開設しました。
“チャイナ・プラス・ワン”
として、一段の成
に対応する商品で、
お孫さま等へ贈与される教育資金につい
長が期待できるASEAN地域は、道内中小企業等の関心が
て、一定の要件のもと、受贈者お一人につき最大1,500万円
強まっているほか、北海道の豊かな自然や安全な食などの
が非課税となるものです。このほか、遺言や財産承継など相
高い北海道ブランド力を背景に、今後ビジネスチャンスの拡
続対策等のご相談、各種金融商品について幅広いご相談を
大が見込まれています。こうした動きに即応し、道内企業の
承っています。
ASEANにおけるビジネス活動を支援するためのオール北海
道のビジネスセンターとして、現地への進出、販路拡大およ
びASEANからの観光誘致を一層促進します。
インターネット投資信託
「北洋投信ダイレクト」
の
取り扱い開始
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(平成25年10月)
インターネット投資信託
「北洋投信ダイレクト」
の取り扱いを
独立行政法人日本貿易保険との業務提携について
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(平成26年2月)
開始しました。当行に投信取引口座を保有している個人のお
当行は、独立行政法人日本貿易保険
(略称:NEXI)
と
「貿易保
客さまを対象とした本サービスをご利用いただくことで、
ご
険業務委託契約」
を締結しました。貿易保険は、輸出取引に伴
来店いただくことなく投資信託のお取引が可能となります。
う代金回収リスクや海外投資における収用、権利侵害、戦争、
テロ等によるリスクをカバーし、企業の海外事業展開を促進
することを目的としています。NEXIと連携した貿易保険の活
小樽市と連携協定を締結
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(平成25年10月)
用提案により、お客さまの海外取引の可能性を広げ、海外市
場への販路拡大を支援します。
当行は、小樽市と連携協定を締結しました。地域経済や観光
産業の活性化、企業誘致の推進等に関して積極的な連携・協
力を行うことにより、小樽市の産業の振興および発展へ寄与
することを目的としています。
「海外展開一貫支援ファストパス制度」
への参加
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(平成26年2月)
当行は、お客さまの海外ビジネスの支援メニュー拡大とサ
ポート力強化のため、経済産業省と外務省が実施する
「海外
青函圏
「食と観光」
活性化連携に関する
枠組み構築について
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(平成25年11月)
加しました。本制度は、
「潜在力」
や
「意欲」
のある企業の海外
進出をスピーディかつ円滑に支援する目的で創設された制
当行は、株式会社青森銀行、株式会社アークス、一般社団法
度であり、紹介元支援機関が外務省・JETRO等海外展開支援
人新日本スーパーマーケット協会との間で、青函圏
「食と観
に知見がある機関にお客さまを紹介し、支援を依頼するもの
光」
活性化連携に関する枠組み構築について合意しました。
です。
これにより、
お客さまに対して、
国内から国外まで複数の
平成28年春の北海道新幹線開業を見据え、青函両地域にお
支援機関を通じて一貫的な支援を提供することが可能になり
いて、営業基盤やフードビジネス分野の振興に関してノウハ
ました。
ウを有する4者間で積極的な連携・協力を行うことにより、産
業交流の促進および地域経済の発展に寄与することを目的
としています。
39
展開一貫支援ファストパス制度」
に紹介元支援機関として参
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
カードローン
「スーパーアルカ」
取り扱い開始
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(平成26年3月)
(平成26年4月)
公益財団法人北洋銀行中小企業新技術研究助成基金
(愛称:
お客さまの多様なニーズにお応えできるよう、
カードローン
北洋銀行ドリーム基金)
は、道内中小企業の新技術・新製品の
「アルカ」
を全面リニューアルした、
「スーパーアルカ」
の取り
研究開発に対する助成を行い、
産業の振興と企業の育成を通
扱いを開始しました。①ご利用最高限度額を1,000万円に引
じて、北海道経済の発展と産業構造の改善に寄与することを
き上げ②最低ご融資利率の引き下げ③毎月2千円からご返
目的としております。平成25年度は助成枠を10先に拡大し
済可能④コンビニATM手数料無料
(一部を除く)
など、
より利
て選定し、助成金を贈呈いたしました。
便性の高い商品となっております。
札幌証券取引所と協力協定を締結
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(平成26年3月)
ト
決ピ
算ッ
のク
状ス
況
平成25年度
「北洋銀行ドリーム基金」
の贈呈
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「ほっくー基金」
平成25年度寄付先決定
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(平成26年4月)
当行は、札幌証券取引所と協力協定を締結しました。株式上
北海道の生物多様性保護を支援するため設立した
「ほっくー
場に関する個別相談や情報提供により、道内企業の株式上場
基金」
に、平成25年度にお預け入れいただいた
「ほっくー定期
に向けた支援を図り、地域経済の活性化・発展に寄与するこ
預金」
の金額に応じた拠出額を拠出し、その中から、平成25
とを目的としています。
年度分として6先への寄付を決定しました。なお、寄付先につ
きましては、使途の明確化および公平性・透明性を図るため、
当行および北海道、北海道環境財団、
日本動物園水族館協会
「北海道オールスターファンド」の設立
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(平成26年3月)
北海道ブロックの各団体からなる
「ほっくー基金選定協議会」
における協議を経て決定しています。
北海道経済発展のために、他の道内金融機関、中小企業基盤
整備機構ならびに北海道信用保証協会と協調して、個別企業
のみならず面的な取り組みを通じ中小企業の皆さまの事業
再生を図ることを目的とする事業再生ファンドを設立しま
した。
「青函活性化ファンド」
の設立
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(平成26年5月)
当行は、青函地域のより一層の活性化を図るため、株式会社
青森銀行、株式会社北洋キャピタル、REVICキャピタル株式
会社と連携して
「青函活性化ファンド」
を設立し、第1号案件の
ほくよう成長サポートファンド
「飛翔NEO
(はばたきネオ)
」
の創設
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(平成26年4月)
地域の成長分野基盤強化に取り組むお客さまを支援するた
めに、
ほくよう成長サポートファンド
「飛翔NEO」
を創設しまし
た。北海道の主要産業である
「観光産業」
「農林水産」
や、今後
の成長が見込まれる
「医療介護事業」
「再生可能エネルギー」
投資を決定しました。
地域の活性化や地域の発展に資する企業、事業を対象として
成長資金の供給や継続的な経営支援を行うなど、青函地域
の事業者さまに対し、課題解決のための新たなファイナンス
手法を提供します。異なる都道府県
(北海道と青森県)
に本拠
地を有する銀行が連携する官民連携活性化ファンドは全国初
めての試みとなります。
などの成長8分野を対象とし、民間金融機関では取扱実績が
少ない貸出期間15年にも対応しております。積極的な資金
供給を通じて金融面での支援を強化していきます。
North Pacific Bank Disclosure Report 2014
40
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