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グリーン調達ガイドライン - 株式会社日立システムズ

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グリーン調達ガイドライン - 株式会社日立システムズ
グリーン調達ガイドライン
Green
Procurement
Guideline
2007年 4 月改訂
お取引先の皆様へ
日立情報では、企業行動基準の中で「環境との調和」を謳っています。この基本理念の趣旨を具体化し、事業活
動にかかわる環境問題への取り組みに対する行動のあり方を示すため、1994年に「株式会社日立情報システムズ
環境保護行動指針」を策定しました。この指針に示すように、環境保護活動は企業の社会的責任の重要な柱です。
日立情報は、1998年情報サービス産業としていち早く環境管理の国際規格 ISO14001 の認証を本社で取得し、
2000年には全事業所に認証範囲を拡大いたしました。また、2005年には「製品・サービスを通じて環境と調和し
た持続可能な社会実現に努め、社会的責任を果たすために、製品の全サイクルにおける環境負荷低減を目指した
グローバルなモノづくりを推進する」という環境CSR対応モノづくり基本理念のもと、「環境CSR対応モノづくり規程」
を会社規則として制定しました。このなかで環境保全上、とくに配慮すべき事項として「省エネルギー、省資源、リサ
イクル、化学物質管理」を明示し、「かけがえのない地球、守るのは私達!」をスローガンに、全従業員を挙げて環境
負荷低減の取り組みを推進しています。
資材調達関連業務におきましては、より環境負荷の少ない製品やサービスの調達、いわゆるグリーン調達を実施
するために1999年「グリーン調達ガイドライン」を制定し(2005 年一部改訂)、お取引先の皆様にご協力賜ってまいり
ました。上記の規程整備および基本契約書第34条(環境等への適合)を踏まえ、また、「株式会社日立情報システ
ムズ環境保護行動指針」に掲げる項目をお取引先の皆様のご協力をもって推進してまいりたく、今般、「グリーン調
達ガイドライン」を改訂することといたしました。
サプライチェーンにおいて信頼に基づく責任範囲を明確にした取引の関係を構築してまいりたいと存じますので、
お取引先の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。
■■■ 環境保護行動指針 ■■■
本指針は、「日立情報システムズ企業行動基準」の基本理念にいう「環境との調和」について、その趣旨を
具体化し、当社の事業活動にかかわる環境問題への取組みに対する行動のあり方を示すものである。
■■■ 行 動 指 針 ■■■
1.「地球環境問題は人類共通の重要課題である」との認識のもとに、環境との調和を経営の最重要課題の一つとし
て、全社をあげてこれに取り組む。
2.環境問題を担当する役員および部署は、環境保護推進体制の整備、環境関連規定の整備、環境負荷削減目標
の設定などにより環境保護活動の推進・徹底を図る。また、環境監査により活動を確認して維持向上に努める。
3.地球環境問題解決に関するニーズを的確に把握し、これに対応する高度で信頼性の高い技術、ノウハウ、製品、
サービス等を開発することにより社会に貢献するよう努める。
4.製品・サービス等の企画開発・設計の段階から生産、流通、使用、廃棄などの各段階における環境負荷を低減
するよう配慮する。
5.事業活動によって生じる環境への影響を調査・検討し、環境負荷を低減するよう環境保全性、省エネルギー性、
省資源性等に優れた技術・資材の活用に努める。
6.国際的環境規制ならびに国、地方自治体などの環境規制を遵守するにとどまらず、必要に応じて自主基準を策
定して環境保全に努める。
7.海外事業活動および製品輸出に際しては、現地の環境に与える影響に配慮し、現地社会の要請に応えられる
対策を実施するよう努める。
8.従業員の環境への意識向上を図るとともに、社会人としても常に環境保護に合致する行動をとりうるよう、広く
社会に目を向け、幅広い観点からの環境保護活動により社会に貢献する。
9.事業活動によって万一環境問題が生じた場合には、環境負荷を最小化するよう適切な措置を講ずる。
10.前各項の諸活動に加え社内一般業務においても、教育訓練および業務を通じて、廃棄物の減量、再資源化お
よび再生資源活用促進のための活動に注力するとともに、顧客情報、企業秘密等の情報セキュリティ・トレード
シークレットの確保に特に配慮するなど、トータルセキュリティを重視した情報サービス企業としての事業特性に
基づいた活動を展開する。
1.日立情報のグリーン調達の考え方
1.1 目的
グリーン調達の推進により、環境負荷の少ない製品・サービスの開発・調達を推進することでお客様に環境に
配慮した製品・サービスをお届けし、地球環境を保全し、持続可能な社会を構築することを目的とします。
1.2 グリーン調達の考え方
グリーン調達とは積極的に環境保全活動に取り組んでいるお取引先から、化学物質使用の適正化、省エネル
ギー性、長寿命化、資源の減量化・再生化・分解性・処理容易性などを考慮した、環境負荷の少ない製品・サー
ビスなどを調達することです。
1.3 グリーン調達推進にあたってのお願い
日立情報は、グリーン調達を推進するため、お取引先の環境保全活動と日立情報が調達する調達品の環境保
全状況の両面を重要視しております。
お取引先の皆様におかれましては、以下のガイドラインを満たすべく、環境保全活動に積極的に取り組んでい
ただくとともに、報告・資料提出をお願いした際にはご協力くださいますよう宜しくお願いいたします。
(1) お取引先の環境保全活動に関する項目
(ⅰ)ISO14001、EMAS などの国際規格に準拠する EMS、若しくは KES、エコステージ、エコアクション 21 に準拠する
EMS に関して第三者認証を得てください。
(ⅱ)グリーン調達を実施、または、グリーン調達の実施に向けた計画を立ててください。
(ⅲ)納入品の含有化学物質を管理する仕組みづくりに取り組んでください。
(2) 日立情報が調達する調達品の環境保全に関する項目
以下の項目に従って製品アセスメントに取り組んでください。
[製品アセスメントの定義]
製品アセスメントは、「再生資源の利用の促進に関する法律」(リサイクル法)に規定されており、製品の開発、
設計段階において製品が与える環境影響を、材料・部品調達、製造、流通、使用、リサイクル、廃棄処理等の
各段階で評価し、必要に応じて製品の設計変更を行い、環境への負荷低減を図ることをいいます。
■省資源
① 製品の減量化、小型化に配慮してください。
② 再生部品または再生資源を利用してください(再生材含有率の向上)。
③ 長寿命化に配慮してください。
■省エネ
④ 待機時、使用時の省エネルギー化に配慮してください(エネルギー低減率の向上)。
■リサイクル
⑤ 製品を回収、リサイクルしてください(リサイクル率向上)。
⑥ 材料の統一、標準化を図ってください。
⑦ 分解、分別の容易性に配慮してください。
■梱包材
⑧ 梱包材を削減し、回収、リユース、リサイクルに配慮してください。
■情報提供
⑨ 製品に関する環境情報を提供してください。
■化学物質
⑩ 化学物質の使用の適正化に努めてください。
(3) 調達品の含有化学物質に関する項目
日立情報では、使用する材料、部品、半製品、ユニット品、完成品、および出荷する全てのモノについて、
使用を禁止する化学物質の管理を総合的に推進しております。
日立情報への納入品には、別表に示す化学物質を組み込むことを、原則として、禁止します。
ISO14001 :ISO 審査登録機関(国際標準化機構)で構成する国際的に認められた第三者認証制度
EMAS
:Eco-Management Audit Scheme 1995 年 4 月に発行したEC(欧州共同体、現在の欧州連合、EU)の環境管理体制
EMS
:Environmental Management System(環境マネージメントシステム)
KES
:京都市および事業者が主体となって推進している「京(みやこ)のアジェンダ 21 フォーラム」による中小企業向け環境マネージメントシステム
エコステージ
:中小企業が環境経営の仕組を容易に構築し、効率的・効果的に運用していくための ISO14001 に準拠した環境マネージメントシステム
エコアクション 21:環境省が策定した環境マネージメントシステム
2.覚書および不含有保証について
お取引先と日立情報の間で締結している基本契約書の第34条(環境等への適合)において、資材取引に際して
の環境配慮に関する内容を定めていますが、調達形態によっては「納入資材の含有化学物質に関する覚書」の
締結が必要となる場合があります。また、生産材として調達品(材料、部品、半製品、完成品など)について、品質
管理の観点から「納入資材の含有化学物質に関する不含有保証書」(不含有保証書)の提出などをお願いする
場合があります。
3.材料・製法等に変更があった場合の通知について
不含有保証書の対象となる調達品に関して、使用材料、製法、製造場所、主要な生産設備、製造上の責任者等
について変更を行う際には、品質管理上重要事項とみなしていますので、事前に変更内容と影響範囲について
都度ご連絡ください。
【 別 表 】 「日立情報への納入品に組み込むことを禁止する化学物質の種類」
化学物質(群)名
1 カドミウム及びその化合物※1
法規制値
(最大許容値)
100ppm
100ppm(包装材)※5
関連する主な法令
「資源の有効な利用の促進に関する法律(日本)」、「電子情報製品汚染予防管理
方法(中国)」、「電気電子製品及び自動車の資源循環に関する法律(第2章)(韓
国)」、 「危険物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規
則・行政規定の近似化を図るための理事会指令(EU)」、「特定危険物質を含む電
池・蓄電池に関する指令(EU)」、「ELV指令(EU)」、「RoHS指令(EU)」、「包装・包
装廃棄物指令(EU)」、「米国梱包材重金属規制」
「資源の有効な利用の促進に関する法律(日本)」、「電子情報製品汚染予防管理
方法(中国)」、「電気電子製品及び自動車の資源循環に関する法律(第2章)(韓
国)」、 「ELV指令(EU)」、「RoHS指令(EU)」、「包装・包装廃棄物指令(EU)」、「
米国梱包材重金属規制」
「資源の有効な利用の促進に関する法律(日本)」、「電子情報製品汚染予防管理
方法(中国)」、「電気電子製品及び自動車の資源循環に関する法律(第2章)(韓
国)」、 「危険物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規
則・行政規定の近似化を図るための理事会指令(EU)」、「特定危険物質を含む電
池・蓄電池に関する指令(EU)」、「ELV指令(EU)」、「RoHS指令(EU)」、「包装・包
装廃棄物指令(EU)」、「米国梱包材重金属規制」
「資源の有効な利用の促進に関する法律(日本)」、「電子情報製品汚染予防管理
方法(中国)」、「電気電子製品及び自動車の資源循環に関する法律(第2章)(韓
国)」、 「危険物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規
則・行政規定の近似化を図るための理事会指令(EU)」、「特定危険物質を含む電
池・蓄電池に関する指令(EU)」、「ELV指令(EU)」、「RoHS指令(EU)」、「包装・包
装廃棄物指令(EU)」、「米国梱包材重金属規制」
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(第1種特定化学物質)
2 六価クロム化合物※1
1000ppm
100ppm(包装材)※5
3 鉛及びその化合物※1
1000ppm
100ppm(包装材)※5
4 水銀及びその化合物※1
1000ppm
100ppm(包装材)※5
5 ビス(トリブチルスズ)
=オキシド(TBTO)
6 ポリ臭化ビフェニール類
(PBB類)
意図的な使用禁止
1000ppm
「資源の有効な利用の促進に関する法律(日本)」、「電子情報製品汚染予防管理
方法(中国)」、「電気電子製品及び自動車の資源循環に関する法律(第2章)(韓
国)」、 「RoHS指令(EU)」、「ドイツダイオキシン法令」
7 ポリ臭化ジフェニル
エーテル類(PBDE類)
1000ppm
8 ポリ塩化ビフェニル
(PCB類)
意図的な使用禁止
「資源の有効な利用の促進に関する法律(日本)」、「電子情報製品汚染予防管理
方法(中国)」、「電気電子製品及び自動車の資源循環に関する法律(第2章)(韓
国)」、 「RoHS指令(EU)」、「ドイツダイオキシン法令」、pentaBDE,octaBDE→
「危険物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規則・行政規
定の近似化を図るための理事会指令(EU)」
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(第1種特定化学物質)、「危険
物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規則・行政規定の
近似化を図るための理事会指令(EU)」
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(第1種特定化学物質)
9 ポリ塩化ナフタレン
(塩素数が3以上)
10 短鎖型塩化パラフィン※2
意図的な使用禁止
11 アスベスト類
意図的な使用禁止
12 アゾ染料・顔料※3
30ppm
13 オゾン層破壊物質※4
意図的な使用禁止
※1
※2
※3
※4
※5
意図的な使用禁止
「危険物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規則・行政規
定の近似化を図るための理事会指令(EU)」、「ドイツダイオキシン法令」
「危険物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規則・行政規
定の近似化を図るための理事会指令(EU)」
「危険物質及び調剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規則・行政規
定の近似化を図るための理事会指令(EU)」、「ドイツ日用品規制」
「モントリオール議定書」、「1990年大気浄化法第611条(米国)」、「危険物質及び調
剤の上市と使用の制限に係わる加盟諸国の法律・規則・行政規定の近似化を図
るための理事会指令(EU)」、「オゾン層破壊に関するEU規則」
:金属には、その合金を含む
:炭素鎖長/10~13の短鎖型塩素化パラフィンを対象とする。
:特定アミンを形成するアゾ染料・顔料
:HCFCを除くオゾン層破壊物質
:包装材は、4物質合計で100ppm以下
お問合せ先
環境管理センタ
調
達
部
〒141-8672東京都品川区大崎1-2-1
TEL 03(5435)7777
*規制値など法令の内容に変更があった場合は、
最新の内容に準じてください。
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