...

法人だより - 学校法人順天堂

by user

on
Category: Documents
30

views

Report

Comments

Transcript

法人だより - 学校法人順天堂
法人だより
順天堂大学医学部附属静岡病院の現況と展望
医学部附属静岡病院
院長 三橋 直樹
静岡病院の現況
順天堂大学医学部附属静岡病院は伊豆半島のほぼ中心にある静岡県
伊豆の国市に立地しています。病床数は全部で 552 床あります。
そのなかには救命救急センターが 55 床、新生児センターが 30 床、
集中治療室(ICU)6 床、総合周産期センター(MFICU)6 床が
含まれています。27 の診療科があり、医師数は臨床研修医を含めて
194 名が在籍しています。また当院は災害拠点病院、ドクターヘリ
運航拠点病院、がん診療連携拠点病院、肝疾患診療連携拠点病院
三橋 直樹 院長
などにも指定されています。
外来診療では、一日の患者数は平均約 1,500 名で、伊豆半島の周辺市町がもちろん多いの
ですが、下田市、御殿場市、富士市、富士宮市などかなり遠方からも受診者がおり、当院が
静岡県東部の基幹病院であることが分かります。静岡県東部とは静岡県で富士川より東側の
ことで、人口は現在 123 万人あまりですが、ここには大規模な病院は少なく、当院が病床数、
外来患者数、医師数などほとんどの指標で最大規模になっています。外来患者数はずっと
増加していたのですが、ここ数年は横ばいかわずかの増加にとどまっています。これは患者数の
増加により待ち時間が長くなっていることも一因で、予約制の活用や診療ブースの有効利用などを
考えています。
静岡病院の病床数の配分で特徴的なことは大きな救命救急センターがあることです。
センターは三次救急をやればよいのですが、実際は
周辺の医療事情のため、一次も二次もすべての救急
患者が来院するのが当院の救急です。すべての救急
患者を診療するというのが当院のスタンスですが、
高度熱傷だけは神奈川の大学病院に搬送しています。
昨年度の実績では、救急外来受診者は 1 日あたり
40 名で救急車の搬送は 1 日 12 件、入院になった
患者は 1 日あたり 7 名となっています。ドクター
ヘリは年間 620 回の出動で、1 日あたり 1.7 回の出動となっています。
入院診療ですが、病床利用率は順天堂の附属病院はすべて高いのですが、静岡病院は昨年度の
平均で 96.7%でした。この病床利用率ですが、診療科別に調べてみると 130%というような
診療科や、また平均では 90%に満たない診療科もあり、病床の配分にやや問題があることが
分かっています。病床数の配分を徐々に調整をしていくことを計画しています。入院診療に
関連して、昨年度の手術数は手術室を 1 室増やし、第 9 手術室を作ったことから大幅に増加し、
年間 6,774 件となっています。
静岡病院のもう一つの特徴は周産期医療に力をいれていることです。総合周産期センターに
指定されており、産科では年間 900 件以上の分娩があり、救急車による母体搬送は 120 件に
のぼっています。新生児センターは新生児集中治療病床(NICU)12 床、継続保育病床(GCU)
Ju n te n d o
1
No.2 6 7
法人だより
13 床の 25 床でしたが、病床数が足りないことが多く、今年度から GCU を 5 床増床し、
新生児センター全体では 30 床としました。先に述べた静岡県の地域の事ですが、新生児の
高度医療を行う NICU 病床は東部地区では順天堂の 12 床だけですが、静岡市を中心とした中
部地区では 28 床、浜松を中心とした西部地域では 48 床と大きな差があります。分娩数は
3 地区ほとんど同じ年間約 1 万件ですから、東部地区の病床の少なさが目立ちます。そのため
本来かなり状態の良くなった患者を入れる GCU にも重症の患者を収容せざるをえない状況
です。
静岡病院の展望
今回の初期研修医のマッチングの結果では静岡病院は 16 名がマッチしましたが、静岡県
東部地域の病院はほとんどゼロで、1 名希望があったのが富士市立病院と沼津市立病院の二つ
だけでした。複数の研修医を獲得できたのは順天堂と国際医療福祉大学熱海病院の 4 名だけで
した。静岡県全体が悪いかというとそうでもなく、静岡市や浜松市に立地する病院はある
程度の数を獲得しているので、東部地域の落ち込みが余計に目立っています。もちろん順天堂の
浦安病院や練馬病院に比べると当院の数はやや見劣りしますが、16 名の初期研修医数という
のは静岡県全体の約 10%に相当します。
研修医の数からしても静岡県東部には魅力的あるいは有力な病院が少ないと言えます。
そのことは順天堂の占める割合がきわめて大きくなっていることになります。順天堂は駿東田方
医療圏に属していますが、そのなかで順天堂の行っている医療が 50%以上の割合になって
いる分野は新生児医療、眼科、循環器、脳神経系疾患、産婦人科などかなりの数になります。
一つの医療圏で占める割合がこれだけ高くなるといくつかのメリットもありますし、またデメ
リットもあります。いままでと同じにやっていれば患者が減少するリスクはあまりないのですが、
患者を増加させようとした場合、新たな分野を開拓しないとなかなか難しいのです。
当院が静岡県東部で大きな地位を占めるようになった最大の原因は本郷からの医師の
派遣にあると思います。周辺のどの医療機関も医師不足で苦しんでいますが、当院は十分
満足とは言えませんが、比較すれば大変恵まれた環境にあります。
静岡病院はこれまで拡大に次ぐ拡大をして 552 床の病院となりました。昭和 42 年に町立
病院を買ったときは 90 床だったのですから大躍進と言わざるをえません。しかし、現在では
人口の伸びもほとんどなくなり、医療圏の中でも病床数が過剰となってきています。実際は
稼働していない病床が多いと言われていますが、100 床程過剰になっているようです。したがって
今後は病床数をさらに増加させることは難しくなってきています。静岡病院の今後は新しい
需要が見込まれる分野をみつけて拡大する必要がありますが、同時に平行して人口の減少などで
需要が少なくなった分野の縮小も考えなければならないでしょう。病院全体の規模拡大はせず、
しかも絶えず状況に応じてリニューアルしていくことが必要と考えます。
静岡病院は医師の派遣や看護師、助産師の就職、あるいは一般事務職の採用など多くの領域で
法人のサポートを受けてきました。今後も学校法人順天堂の名に恥じないよう職員一丸となり、
より一層の努力をしてまいります。
Ju n te n d o
2
No.2 6 7
法人だより
第 30 回 ロンドンオリンピック
大会 祝賀・成果報告会
第 14 回 パ ラ リ ン ピ ッ ク
2012年11月7日(水)19:00 ~ 21:00 パレスホテル東京 2 階「葵」にて、第 30 回ロンドン
オリンピック・第 14 回パラリンピック大会祝賀・成果報告会が開催され、各界から多くの方々に
ご来場賜わり、両大会に参加した選手及び役員 22 名の栄誉を称えました。
ご挨拶
理事長 小川 秀興
本日は、
「第 30 回ロンドンオリンピック・第 14 回パラリンピック大会祝賀・成果報告会」を
開催致しましたところ、公務ご多用中にもかかわりませず、日本の体育界・教育界を代表する
方々、特に日本陸上競技連盟の河野洋平会長、日本体育協会の森喜朗前会長、日本体操協会の
二木英徳会長、読売新聞グループの白石興二郎社長など、また、今回は順天堂大学 4 つの学部
6 つの病院が所在する自治体を代表する方々、特に文京区の成澤廣修区長、伊豆の国市の
望月良和市長、佐倉市の蕨和雄市長を始め、多数の方々のご参集を賜りました。そして日頃から
本学スポーツ健康科学部学生の就職採用等で特段のご配慮を戴いております関係企業の重職に
在られる方々、そして医学会・スポーツ学会の方々、特に日本医学会の高久史磨会長、日中
医学協会の森岡恭彦会長、日本体育大学の谷釜了正学長など、本当に多数の方々にご参集戴き、
誠にありがとうございます。
順天堂大学 4 学部卒業生・父母会、並びに 6 附属病院を含めての教職員を併せ、多数の方々が、
本祝宴に参加致しております。発起人を代表致しまして厚く御礼申し上げます。
Ju n te n d o
3
No.2 6 7
法人だより
さて、順天堂大学から初めてのオリンピック代表選手が参加しましたのは、今から約 50 年前、
1964(昭和 39)年の第 18 回東京オリンピック大会でありました。千葉県習志野に共に学び、
あの旧騎兵隊グランド、月明かりの中を黙々と走っていた男、山田宏臣君(体 S39 年卒)を
想い出します。彼は体育学部、私と学部は異なりましたが、奇しくも同期の桜で寮生活を共に
過ごしました。陸上競技走り幅跳びで、日本人で初めて 8 mをクリヤーした男、その山田君を
もって順天堂大学におけるオリンピック出場選手の鏑矢と致します。
今回は、選手 7 名(陸上 5 名・体操 2 名)、役員
(監督・コーチ・チームDrなど)15 名、合計 22 名が
参 加 し 健 闘 致 し ま し た。 因 み に、 本 学 出 身 者 の
オリンピック・パラリンピック選手は今回で、延べ
59 名となりました。
今、この壇上に立ち、私はスポーツマンであり、
内科医であり、生理学者でもあった、東俊郎先生の
ことを想い起しております。順天堂医学塾・医院の
歴史は今日まで 174 年に到ります。その中での難しい時期、今次大戦、第二次大戦後の荒廃した
社会状勢の中、昭和 22(1947)年に順天堂医院長職を務められていた東俊郎先生は、その教授・
院長職を辞し、この国の為に文部省の初代体育局長に就任されました。東俊郎先生は医師で
オリンピック選手、コーチ、監督を務められた方であります。そのような方が当時米国 GHQ
統治下にあった日本の戦後教育の復興の為、必要とされたのでしょう。先生は昭和24(1949)年に
その文部省体育局長職を辞して本学に再び戻り、昭和 26(1951)年に順天堂大学に体育学部
(スポーツ健康科学部の前身)を創設されました。国是として、学是として、心身共に健全なる
青少年を育成する。勝って奢らず、負けて滅入らず。例え心身病もうとも、何とか社会に
復帰させよう。それを指導するスポーツ医学者、教育者、教職者、監督、コーチを育成する、
スポーツ健康科学・スポーツ医学を我が国に於いて確立するのだとの願いであったと思います。
日本の国体を普及させるとの偉業を成されました。私の恩師、私共全ての大先達、東俊郎先生の
この壮大なロマン、男のロマンが、今、ここに 60 年余の時空を経て、このような形で 1 つの
区切りとして結実することができましたことは、感無量であります。
順天堂大学は「スポーツと健康を科学する大学」であります。順天堂は他を思いやり、
慈しむ心、
「仁」の学是、そして「不断前進」の理念に基づき、医学、医療、そしてスポーツを
科学する健康総合大学として、国際的拠点大学・大学院大学として定められた、この道を不断
前進して参ります。本学の医学部、スポーツ健康科学部、医療看護学部そして保健看護学部の
建部の精神に、今ここに諸氏と共に想いを馳せ、それを今回のオリンピック・パラリンピックで
具現化した若者達を讃え、心よりこれを祝したいと思います。
特に、崩れかかった体操競技を最年少 18 歳で支えた加藤凌平君、本当に良くやったと思い
ます。順天堂の田中佑典君、そして日体大の田中理恵さん、田中和仁君、そして内村航平君。
日体大 3 人衆と順天堂 2 人衆、良くやったと思います。順天堂、花の陸上競技陣、髙平、髙瀬、
山崎、森岡、鈴木の 5 人衆も本当に良くやってくれました。ご苦労様でした。
ご参会の皆様、ご多用の中、本日の祝賀会にご参集賜りましたこと、重ねて厚く御礼を
申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
Ju n te n d o
4
No.2 6 7
法人だより
ロンドンオリンピック・パラリンピック大会
祝賀・成果報告会を終えて
スポーツ健康科学部
学部長 野川 春夫
新装されたパレスホテル東京において、
「順天堂大学ロンドンオリンピック・パラリンピック
大会祝賀・成果報告会」が 550 名超の招待者・関係者の出席のもと 11 月 7 日(水)に盛大に
開催されました。
医療看護学部の女子学生によるブラスバンド・チアリーダーが出迎える中、髙平慎士選手を
先頭に選手 7 名、役員 15 名が大会ユニフォームを着用して入場し、総合司会のソウル五輪
金メダリストの鈴木大地先任准教授とアナウンサーの陶山舞さん(平成 13 年度卒)に紹介
されてステージに登壇しました。(選手・役員の詳細は次ページのとおり)
まず最初に、発起人を代表して小川秀興理事長から選手・役員へのねぎらいの言葉と、
出席者へのお礼並びに開会のご挨拶がありました。続いて来賓を代表して、日本陸上競技連盟の
河野洋平会長と日本体育協会の森喜朗前会長から、選手・役員への称賛と学校法人順天堂が
祝賀会を開催することへの賛辞のお言葉をいただきました。続いて、選手・役員を代表して、
髙平選手からお礼の挨拶とともに、2016 年リオ大会出場への抱負と 2020 年五輪の東京開催への
支援要請の表明がありました。
来賓挨拶に引き続き、小川理事長と河野氏、森氏に加え、選手役員代表 3 名、望月良和伊豆の
国市長、蕨和雄佐倉市長、成澤廣修文京区長、日本画家の平松礼二氏、同窓会長の森近浩氏と
中澤眞逸氏、帖佐寛章名誉教授、小出義雄客員教授、高久史麿氏らが登壇し、威勢の良い
鏡開きが執り行われ、白石興二郞読売新聞グループ社長による乾杯のご発声でパーティが
始まりました。
日本体育大学学長を始めとする大学関係者、スポーツ関連団体、各自治体の関係者、企業役員、
そして本学の理事・OB・教職員などの出席者らが会場の至るところで和気あいあいと歓談が
行われました。そして予定されたプログラム通り、祝電の披露、選手・役員の写真撮影と
学生からの花束贈呈を行い、会場の熱気が醒めやらぬ中、木南英紀学長から謝辞が述べられ
ました。最後に、新井医学部長、野川スポーツ健康科学部長、岡田医療看護学部長、稲冨保健
看護学部長の 4 学部長が登壇し、選手・役員へのお礼と出席者への謝辞に続き力強い万歳
三唱で閉会となりました。
Ju n te n d o
5
No.2 6 7
法人だより
(選 手)
髙平 慎士(陸上競技/短距離)
髙瀬 慧(陸上競技/短距離)
鈴木 雄介(陸上競技/競歩)
森岡紘一朗(陸上競技/競歩)
山崎 勇喜(陸上競技/競歩)
田中 佑典(体操競技)
加藤 凌平(体操競技)
(オリンピック役員)
中嶋 耕平(本部メディカルスタッフ)
櫻庭 景植(陸上競技チームドクター)
今村 文男(陸上競技競歩コーチ)
小坂 忠広(陸上競技競歩コーチ)
冨田 洋之(体操競技コーチ)
鈴木 陽二(水泳競技マスターコーチ)
辻端 大輔(水泳競技トレーナー)
川北 元(バレーボール競技女子コーチ)
本間 一憲(サッカー競技総務)
松本 整(自転車競技監督)
小林 裕幸(自転車競技チームドクター)
(パラリンピック役員)
木之下 仁(陸上競技ガイドランナー)
下稲葉耕己(陸上競技ガイドランナー)
古賀 稔敬(ボッチャ競技監督)
村上 光輝(ボッチャ競技コーチ)
Ju n te n d o
6
No.2 6 7
法人だより
順天堂大学と日立製作所が包括的な産学連携の協定を締結
-臨床現場のニーズに即した医療・ヘルスケア分野の共同研究を推進-
医学研究科長・医学部長
新井 一
学校法人順天堂と株式会社日立製作所は、研究開発分野において、両組織の連携・協力関係を
推進するために包括連携協定を締結しました。協定締結の調印式が、小川秀興順天堂理事長、
中西宏明日立製作所執行役社長、その他の関係者出席のもと平成 24 年 10 月 1 日に学校法人
順天堂(本郷)内において執り行われました。また、記者発表会を 10 月 4 日に日立製作所
本社内において、私と小豆畑茂日立製作所執行役副社長、その他の関係者出席のもと執り
行われました。今後は、人材交流と互いの研究施設を活用した連携により、臨床現場のニーズに
即した先端技術の開発とその早期実用化を推進し、 グローバルでのライフ・イノベーションの
創出をめざしていきます。
包括的連携によって、高度な医療実績を有する本学における臨床現場のニーズを早い段階で
把握し、日立の医療技術、情報技術などを活用した研究開発および実証により、医療・
ヘルスケア分野の先端技術の早期実用化をめざした取組みを推進します。患者の QoL(Quality
of Life)の向上や医療費抑制など、医療を取り巻く課題の解決に向け、超早期診断や治療を
めざす「先制医療」
、個人の体質にあった負担の少ない効果的な治療をめざす「個別化医療」、
治療法を確立し新たな治療機会の創出をめざす「高度医療」の 3 分野を中心に、共同研究を
推進してまいります。
推進体制として「連携協議会」を設置し、共同研究テーマの選定や研究進捗の管理など、
有機的な連携を遂行します。共同研究テーマの選定にあたっては「ワークショップ」を開催する
ことで、テーマの探索に向けた情報交換を推進し、さらに、研究者や学生の相互派遣による
学術交流と人材育成、研究施設の
相互利用を通じた研究拠点の
構築を進めて行く予定です。
今回の研究分野における包括
連携協定は、本学においては
企業との、日立においては医療
系大学との初めての締結です。
今後、それぞれが他大学や他
機関などを含め、グローバルな
連携を推進するなかで、自由で
柔軟な産学連携の研究ネット
ワークに成長していくことが
期待されます。
日立製作所中西宏明社長 順天堂大学小川秀興理事長
Ju n te n d o
7
No.2 6 7
法人だより
学校法人順天堂と佐倉市との連携協働に
関する協定締結について
企画調査室
室長 細谷 芳三
2012 年 10 月 23 日(火)佐倉市役所にて、学校法人順天堂と佐倉市は、教育・歴史等の学術・
研究やスポーツ・健康などの関連分野において、連携・協働の協定を締結致しました。教育、文化、
まちづくり等の分野で相互に協力し、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目指します。
佐倉市役所にて行われた調印式にて握手を交わす学校法人順天堂の小川理事長(右)と佐倉市の蕨市長
■学校法人順天堂と佐倉市の歴史
天保 14 年(1843)、江戸・薬研堀(現・東日本橋)から佐倉に移った佐藤泰然が開いた
「順天堂」には、最先端の医学を求めて全国各地より百数十名を超える俊英が参集し、その結果、
佐倉は 「日新の医学、佐倉の林中より生ず」 と語り継がれるが如き、時代の先端を担う隆盛を
誇りました。この西洋医学塾兼医院「順天堂」は、現在の順天堂大学(学校法人順天堂)となり
近代医学研究・教育、そして臨床医学実践の場として、今日まで我が国の医学界をリードして
います。
学校法人順天堂と佐倉市は、この深い歴史的由来を踏まえ、更に将来に向けて発展させるべく、
連携協働を進める協定を締結することにいたしました。
■協定の目的
学校法人順天堂と佐倉市が教育、文化、まちづくり等の分野で相互に協力し、地域社会の
発展と人材育成に寄与することを目的とします。
■連携協働の分野
協定締結により、教育・歴史等の学術・研究やスポーツ・健康などの関連分野において、さらに
大きな成果が望めるだけでなく、市民生活の向上やまちの活性化が図られるものと考えます。
■想定される事業
①佐倉順天堂に係る資料調査等の共同研究
②佐倉学・通学合宿等、佐倉市の教育事業への講師等派遣
③佐倉市のスポーツ振興事業への講師等派遣
④佐倉市内の県立高等学校等との連携推進
Ju n te n d o
8
No.2 6 7
法人だより
順天堂の特許戦略
国際交流センター知的財産担当 特任教授 岡本暉公彦
臨床研究センター 特任先任准教授 滝本 正美
臨床研究センター 非常勤講師 近藤 三雄
順天堂の知財活動は 2002 年に準備段階に入り 2004 年 4 月 1 日に「学校法人順天堂知的財産
取扱規程」制定をもって本格活動に入りました。これにより研究成果は発明者帰属と学校法人
承継管理が明確化され特許化推進と研究成果の保護が計画的に実施できる体制が確立しました。
この方向は日本の大学などの研究施設より生み出される成果を有効に社会に役立てていく国家
プロジェクトの一環に呼応したものです。
本学では理事長より直接の趣旨説明と、2 度の全学の知的財産説明会があり、知的財産取扱
規程に沿った発明、考案届などの諸書式が整えられました。これまでに 100 件を超える特許出願
(公開特許 72 件、外国出願 33 件、成立した日本特許 16 件)を獲得しています。
また、出願特許の事業移転促進の一環として企業との共同出願を積極的に行っており、
その比率は 63%強となります。出願特許の多くは医学部における研究成果に基づくものであり、
今後、医薬発明にかかる対応が重要となってきます。特許、意匠、商標などの出願成果は出願
特許を基本とした特許ライセンス事業化支援研究補助金確保や医療用時計“のびっち ®I.C”
(看護部と感染対策室が考案)などに生かされています。
研究活動は複数機関と実施されることが多いのでこれらに関わる諸契約も知的財産業務では
重要な位置を占めます。また、本学関連研究者は関連病院のみでなく開業医、他病院、研究
機関勤務医の立場で研究を継続し価値ある発明に至るので、これら発明者に対するフォローも
業務の一環に組み入れています。
その特許化検討業務は複雑で、発明者のみで対応すると研究の流れを阻害する懸念を生じ
易いため図の内容に沿った討議を円滑に実施し研究者負担軽減を図っています。
知的財産・特許、
意匠、
商標などの適切な取り扱いを誤ると日常診療行為を突然停止しなければ
ならないことが発生する可能性が高くなっています。
日頃の研究、
診療行為での工夫などがあった
時は、その大小を問わず知的財産担当者(本学 HP:
「臨床研究センター」参照)を活用ください。
Ju n te n d o
9
No.2 6 7
法人だより
新たに開設された寄付講座の紹介
免疫病・がん先端治療学講座について
免疫病・がん先端治療学講座
客員教授 森本 幾夫
准教授 大沼 圭
免疫疾患・がん分野では分子標的治療法として抗体・小分子化合物などが登場しておりますが、
依然としてその効果は不十分で、完全治癒を目指すには程遠い状況です。かかる状況から更なる
有効な新規治療薬の開発が望まれます。本邦では、これまで基礎研究成果が臨床現場に届く
ことは少なく、国民にその成果が還元されていない傾向にありました。特に、免疫病やがん
領域の新薬はほとんどが欧米発の物で占められ、日本発の新薬は数少ない状況です。このような
状況を背景として、キッセイ薬品工業株式会社は、本学に免疫病(自己免疫疾患や GVHD)・
がん領域で自らの基礎研究成果を臨床応用にまでつなげる「免疫病・がん先端治療学講座」を
設立しました。
講座責任者の森本幾夫は、免疫学分野での Highly cited researcher に選ばれており(2000‐
2010 年)
、特に CD26 分子に対する抗体の開発、CD26cDNA の単離を世界に先駆けて行い、
CD26 の機能と構造の分子生物学的解明及びその臨床応用の研究に従事し、CD26 分野では
世界の最先端の研究を行っています。良質なヒト化 CD26 抗体の開発に成功し、現在フランスで
悪性中皮腫を含む CD26 陽性腫瘍への第 I/II 相臨床治験中です。更にフランスの治験の結果を
踏まえ、本邦に於いても第 I/II 相臨床試験を準備中です。この抗体は難治性免疫アレルギー
疾患にも有効な予備的結果を得ています。
当講座は、CD26 分子及びその他の関連分子を標的とした基礎から臨床応用までのトランス
レーショナルリサーチを行うことを研究のプライオリティーとしています。我々の活動により
日本発の革新的な医薬品を世界に発信することで、日本で遅れている First in Man の早期
臨床治験実施体制の確立につながり、しかもその中で順天堂大学医学部および附属病院が中心的
役割を果たせるよう講座構成員一同頑張ります。
循環呼吸睡眠医学講座(睡眠時無呼吸症センター)について
循環器内科学講座
教授 代田 浩之
睡眠時無呼吸症は、職業運転手の居眠り運転の原因として社会医学的見地から注目されまし
たが、最近では生活習慣病の発症と進展に密接に関与し、日本国民の健康を考える上でも重要な
疾患として注目されています。循環呼吸睡眠医学講座は、この睡眠時無呼吸症の病態生理、
適切な診断・治療法の探索を目的として 2012 年 4 月に開講しました。
睡眠時無呼吸症は本邦での推定患者数約百万人とされ、主に睡眠・休養のバランスを乱す
ことから様々な疾患(特に肥満・糖尿病・高血圧などの生活習慣病や多くの循環器疾患の発症)に
関与し、それらを悪化させる可能性などから近年注目を集めている疾患です。特に、睡眠時
無呼吸という睡眠中の呼吸障害が、循環器疾患の発症や悪化に関与するというユニークな
特徴から、従来の呼吸、睡眠という二つの視点に加え、循環という新たな視点からの研究や
Ju n te n d o
10
No.2 6 7
法人だより
診断・治療法の開発などが活発になってきています。
本講座の特徴は、睡眠時無呼吸症の最適な診断・治療方法の探索をめざした基礎的ならびに
臨床的研究を行なうだけでなく、睡眠時無呼吸センターとして睡眠時無呼吸症の病態生理・
合併症、診断・治療学に関する情報発信を積極的に行ない、さらには実際の診断・治療の
ためのシステム構築など実臨床における役割も順天堂内外に対して担う点にあります。
具体的な研究課題として 1)睡眠時無呼吸症の簡易的な診断方法の確立、2)新たな治療に
つながる睡眠時無呼吸症の病因探索、3)睡眠時無呼吸症の重大な合併症である循環器疾患
発症の機序の解明、4)循環器疾患の二次予防における睡眠時無呼吸症治療の効果検証などが
挙げられ、循環、呼吸、睡眠と三つの視点から質の高い研究を目指し、国内外の多施設共同
研究などにも積極的に参加していきます。臨床面では各診療科にまたがる睡眠時無呼吸症の
診断・治療のセンター化、各関連病院との連携システムの構築など推進していきます。
このような目的の達成を目指し、葛西隆敏准教授(循環器内科併任)が診療・研究・教育を
担当し活発に活動しています。
運動障害疾患病態研究治療講座開設について
神経学講座
教授 服部 信孝
脳神経内科領域において頻度の高い疾患に、脳血管障害、変性疾患があげられます。変性
疾患の中には、パーキンソン病やアルツハイマー病などが含まれます。特にパーキンソン病の
治療・研究は、順天堂大学神経学教室創立当初からの教室の中心テーマであり、そのため、
現在では日本はもちろん、世界の中でも有数の患者数を誇っています。運動障害疾患とは、
パーキンソン病に代表される、不随意運動(自分が意図せずに体の一部が動く、もしくは
動かせなくなる症状)のために日常生活が制限されてしまう病気をさします。近年、この領域の
疾患における治療法は多岐にわたり、内科的な治療に加え、外科的治療または神経再生治療の
対象となっています。
今後も運動障害疾患に対する治療法が多様化してくる事が予想されます。この様な現状を
踏まえると、これらの疾患に対しては脳神経内科医のみが治療に携わるのではなく、さまざまな
診療科、研究者が共同で立ち向かっていくような体制、すなわち集学的な診療、研究体制が
重要となってきます。
本講座では、神経内科医、脳神経外科医、基礎研究者を 1 つの講座に集め、運動障害疾患を
多方面から治療・研究を行い患者さんに還元する事を目的としています。具体的には、パー
キンソン病やジストニア等の運動障害疾患に対する内科的・外科的治療法の確立、研究面に
おいてはパーキンソン病におけるミトコンドリアの Autophagy による分解のメカニズムを
解明する事により、病態の解明、新規治療法の確立を目指しています。
また、大学における寄付講座という面から、教育的側面も兼ねており、全国の若手の神経
内科医や薬剤師などのパラメディカルなどの運動障害疾患治療に関する研修を順天堂で行う事を
予定しています。担当教員は梅村淳先任准教授(脳神経外科学講座併任)下泰司准教授
(神経学講座併任)、古屋徳彦助教(神経学講座併任)となります。
Ju n te n d o
11
No.2 6 7
法人だより
脳神経血管内治療学寄付講座設立のお知らせ
脳神経外科学講座
教授 新井 一
脳神経血管内治療学講座
臨床教授 大石 英則
平成 24 年 8 月 1 日に脳神経血管内治療学寄付講座が設立されました。脳神経血管内治療とは、
中枢神経系の血管病変を主な対象疾患とし、カテーテルと呼ばれる細い管を経皮的に血管内に
挿入して病変部に誘導後、コイル・液体塞栓材料・ステント・バルーンなどの医療機器を用いて
切開せずに治療を行う低侵襲医療です。代表的な治療として、脳動脈瘤コイリング術・頚動脈
ステント治療・脳脊髄血管奇形塞栓術・急性期脳動脈閉塞症血行再建術などがあります。
講座の目的は、脳神経血管内治療は低侵襲医療として広く国内外で認知されていますが、
アジア・中近東の多くの国々では専門に行う医師が少ないのが現状です。その理由として、
専門とする医師を育成するための教育システムが整っていないことが挙げられています。そこで、
アジア・中近東の若手医師らを招聘し、彼らが母国において脳神経血管内治療に邁進できるよう
育成することを目的として本寄付講座は設立されました。また、邦人の若手医師も招聘し、
多数の経験を共有することで本邦の専門医育成の一助とします。さらに、教育効果を逐
次検討して脳神経血管内治療学の効率的及び効果的な教育システムを構築します。脳神経
血管内治療は新しい医療器材・薬剤の開発進歩により飛躍的に治療成績が向上します。
そこで、実験的脳動脈瘤や動脈硬化モデルなどの作成を背景に、新しい医療器材や薬剤の
開発も目的とします。
教育システムの計画は、次のとおり、基礎コースと専門コースがあります。
基礎コース:脳神経血管内治療に必要な専門性の高い中枢神経系の形態解剖学・血管解剖学・
機能解剖学を学習しつつ、診断血管撮影(頭蓋内血管、頚部血管、脊髄血管)の基本的手技を
学習します。
専門コース:脳動脈瘤・頭蓋内及び頭蓋外動脈狭窄症・脳脊髄動静脈奇形・脳脊髄硬膜動静
脈廔など、脳血管内治療における代表的疾患を有する症例の術前カンファレンスを行い、個々
の症例の治療適応や治療戦略の検討を十分に行った後に、実際の脳神経血管内治療手技を見
学しながら医療機器の選択、
周術期管理等について学習します。
以上の目的を達成するために、大石英則臨床教授が中心となって活動を展開していきます。
Ju n te n d o
12
No.2 6 7
法人だより
リサーチ・アドミニストレーターへの期待
企画調査室
課長補佐 土田 博文
本学の研究力強化を支援し、研究戦略の推進を図るためリサーチ・アドミニストレーター
(URA:研究支援専門職者)を 8 月 1 日付で 2 名採用しました。(企画調査室所属)
URA とは University Research Administrator であり、大学等において研究者とともに
研究活動の企画・マネジメント、研究成果活用促進を行う人材群であり、いわば作家に対する
編集者のような存在といえます。
URA は、
「management of research(研究の管理)」ではなく、「management for research
(研究のための管理・支援)
」することを認識したうえで業務にあたる人材です。
URA の目標とするところは、研究者が研究・学術活動を円滑に推進できるように URA
自身のスキルと判断力を活かし、研究者を支援し事業にあたることです。
本学 URA の主な役割は、次のとおりです。
・研究費の獲得支援(大型プロジェクトの情報収集・企画・調整・申請、科研費支援等)
・研究成果の発信(研究成果活用促進、産学連携、広報、技術移転、知財化)
・法的・倫理的支援
・URA 人材の養成(研究・事務系人材の養成プログラムの立案等)
近年、高等教育機関を取り巻く環境は、めまぐるしく変化し、国による教育研究活性化のための
競争的研究資金は増加傾向ではあるものの、公募事業は、3 年~ 5 年間と長期化し、申請に
あたりプロジェクトの企画立案、申請、運営、予算管理、実績報告、研究成果の活用、事業
終了後の継続実施迄、と長期に渡り維持管理していくこととなっており、補助事業に対する
業務量が著しく増加しているのが現状です。
このような背景を受け、国は第 4 期科学技術基本計画(H23.8.19 閣議決定)、大学改革
実行プラン(文部科学省 H24.6.5)で、高等教育機関に研究活動を効果的、効率的に推進し、
研究活動全体のマネジメントや、知的財産の管理、運用等を行う研究管理支援専門職者を
有効活用することを求めています。
特に大学改革実行プランでは、大学の Research University 化を促進するため、大学組織間の
競争・協調と大学の存在価値を高めるため、トップダウンによる大学改革が求められており、
大学改革を推進するうえで、研究戦略支援に携わる人材として URA の必要性について注目し、
文部科学省は「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業により
研究機関に URA 体制の定着を促しています。
このような中で本学も、文部科学省に対して本学の研究力強化のために、学長のリーダー
シップのもとに研究支援 URA を中心とした研究支援体制の整備と拡充を図る事業を提案しました
(次ページ文部科学省提案図参照)。残念ながら本事業については、本年度は不採択となり
ましたが、小川理事長、木南学長のご許可を頂き 2 名の URA を採用することができました。
本学が保持している潜在的な研究力を100%発揮させ、
研究力の強化を図るために、
中長期的な
事業計画の下に、組織的な研究戦略推進と専門職者である URA を中心とした研究支援は必要
不可欠です。今回採用した 2 名の URA(菅原剛彦・髙野秀一)を積極的に研究者に活用頂き
本学の研究力が高まるよう URA の活躍を期待したい。
Ju n te n d o
13
No.2 6 7
法人だより
【図:研究支援体制構想図】
ついにURAによるサポート時代が到来しました!
企画調査室
リサーチ・アドミニストレーター 髙野 秀一
欧米で研究に従事されたご経験のある先生方は口を揃えておっしゃい
ます、
「あちらは良かった」、「研究しやすかった」と。それは日本に
まだリサーチ・アドミニストレションという概念がなかったからかも
しれません。
米国の URA は 50 年の歴史を持ち、Ph.D.取得者や MBA取得者など
数十人の多彩な人材で構成された組織で大学の研究推進や運営に
関与しています。彼らは、外部資金獲得を中心に、研究者が専門業務に
髙野 秀一
集中できる体制づくりに貢献しています。
私が米国で研究活動に従事していた 3 年間、私や周りの研究者らは事務作業に追われること
なく、研究だけに没頭し、思う存分楽しんでおりました。URA の存在とその恩恵に与っている
ことに気づいたとき、目から鱗が落ちました。
思えば博士課程時代から私は研究支援の仕事に携わっておりました。筑波大学連携大学院では、
インド出身の研究指導者が日本語で予算申請に困っており、私はその翻訳と文章校正を毎度
担当しておりました。また、同研究室では短期・長期留学者やポスドクが多く、彼らに研究
支援と日本での生活の仕方を教えておりました。金沢大学薬学部助教時代では、教授と学生の
Ju n te n d o
14
No.2 6 7
法人だより
事務補佐、メンバー間の調整、共用機器管理など、研究活動以外の業務に取組み、学内の関係
各所の潤滑油としての役割を果たしました。そして前職では研究所専門の設計事務所でプレゼ
ン営業・コンサル業務・設計士と研究者の仲立ちを担っておりました。
渡米前は研究系事務作業を各個で解決することは当然のことと考えておりましたが、米国の
ように URA が直接対応もしくは対応システムを企画・提案・実施していれば、多くの先生は
教育や研究活動に時間を割くことができ、大学全体の研究力は効率良く高まっていくと思います。
私は URA として順天堂大学で研究に携わる職員・ポスドク・学生の皆様が研究を楽しむ
時間を少しでも確保し、順天堂大学がより素晴らしい環境になるよう、これまでの経験を
活かして職務に励みたいと思います。ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
リサーチ・アドミニストレーターって何ですか?
企画調査室
リサーチ・アドミニストレーター 菅原 剛彦
リサーチ・アドミニストレーター(Juntendo University Research
Administrator:以下 URA)をご存じですか?聞き慣れない職種ですが、
一言でいうと、
「研究者とともに、研究活動を大学組織として円滑に
実施できるようにする」のが仕事です。本学の URA は、研究者が
研究や学術活動を円滑に推進できるように、研究のための環境づくりと
研究者の支援を目的として、調査、企画、提案、計画策定等の業務を
主体として活動を始めています。
菅原 剛彦
とはいえ、いったいこの人達は何者なのだろう?研究者なのか、
大学事務員なのか?という疑問が湧くかと思います。平たく言うと、研究者の視点と事務の
視点をあわせ持った専門職といえるでしょう。
私は、筑波大学大学院で医学博士号をとり、基礎医学のゲノム科学や免疫学といった分野の
基礎研究に従事してきました。その過程で、大学の医学部のみならず、放医研やがん研など、
基礎研究と臨床が行われている現場もみてきました。また、ドイツのフライブルグ大にも留学
経験があり、海外のラボの様子も肌身で感じています。また、実験室や動物実験施設などの
立ち上げも何度か経験しています。研究者としての活動の後、独立行政法人のファウンディング
エージェンシーで働く機会を得ました。そこでは、政府の科学技術政策に基づいて、さまざまな
最先端の研究の支援をし、その成果が社会へどのように貢献していくのかをみてきました。
支援者の立場であったり、研究者とともに研究成果のアウトリーチ活動を行ったり、科学コミュニ
ケーターの人材育成など多くのプロジェクトを経験しました。その過程では、他分野を含めて、
多くの研究者の話を直に聞き、施設に実際に足を運び、研究成果の発表の場に立ち会うなど、
日本の科学研究活動の最先端をみてきました。
この度、縁があり順天堂大学のリサーチ・アドミニストレーターに就きましたので、今までの
経験を活かしつつ、大学の研究の活性化に尽力していきたいと考えています。
現在、URA はまだ2名ですが、国内外の研究支援の状況や社会のニーズなどを調査しつつ、
より高い水準を目指して体制を整えていきたいと考えています。
順天堂大学の研究力の向上に貢献できれば幸いです。
Ju n te n d o
15
No.2 6 7
法人だより
女性アスリートの戦略的サポート事業について
大学院スポーツ健康科学研究科
教授 小笠原 悦子
2011 年 4 月から文部科学省「チーム『ニッポン』マルチサポート事業」の一部である
「女性アスリート戦略的強化支援方策の調査研究事業」を順天堂大学が受託し、今年で 2 年目と
なります。
ロンドン五輪では日本選手団の女子の比率が 53.2%と男子を上回り、レスリングと柔道という
個人競技で金メダルを獲得したことを始め、団体競技でもサッカー・アーチェリー(銀メダル)や
卓球・バレーボール(銅メダル)等で女子が活躍しました。
しかしながら、ポテンシャルのある女性のアスリートを早期に発掘・育成し、そして一人の
女性としてもアスリートとしても、QOL を高めながら競技に専念できるような環境、そして
そのことが人々のロールモデルとなり次々とそういった女性アスリートを育成していくための
調査研究がまだ不足しています。
本調査研究は、図に示すように 6 つのプロジェクト(戦略的支援方策レポート作成プロジェクト、
女性スポーツデーターベースプロジェクト、育成とセカンドキャリア研究プロジェクト、
女性リーダーシップ開発プロジェクト、性差医学と環境因子調査研究プロジェクト、月経周期と
生体内代謝産物の関連性研究プロジェクト、セルフマネジメントプログラム開発プロジェクト)
から成り立っています。
文部科学省は、本年 3 月に発表した「スポーツ基本計画」の中で、女性アスリートの国際競
技力向上という視点で、女性アス
リートに対する効果的な支援の在 り
方については、いまだ研究・開発の
途上にあるため、
「国内外の女性ス
ポーツに関する情報収集、データ
ベース化を行うとともに、女性特有
の課題解決に向けた調査研究を行う
などの取組を推進し、支援の充実に
努める」ことを明記しました。この
使命を果たすためにも、このプロ
ジェクトにおける成果が期待され
ていることは確かです。プロジェク
トメンバー全員でその期待に応え
たいと思っておりますので、情報提
供等をはじめ今後も関係各位の益々
のご協力をお願いしたく存じます。
Ju n te n d o
16
No.2 6 7
法人だより
教授就任
教授就任にあたって
大学院医学研究科乳腺・内分泌外科学教授
医学部外科学教室・乳腺・内分泌外科学研究室教授(併任)
齊藤 光江
2006年2月に順天堂大学医学部順天堂医院は日本初の大学病院に
おける乳 腺センターを立ち上げました。 これ により、 そ れまで の
約 3 倍 の 規 模 の患 者を診 療できるようになりました。 この 快 挙 の
齊藤 光江 教授
お手 伝いができたことを大変光 栄に思っています。私は、その立ち
上げの際に、東京大学の乳腺内分泌外科から、この順天堂大学に赴任してまいりました。まだ
順天堂大学の乳腺内分泌外科は、肝胆膵外科から分離したばかりで、まだ教授がいない 「研究室」
でしたので、助教 授として科 長の 任務に就いた私は、センター長の霞富士雄先 生とともに、
この乳腺センターを一流にするために、6 年半毎日毎日命賭けで尽力してまいりました。大学の立地
条件、医局員の順調な増員と協力、諸先輩方のご支援により、日本の大学病院においてはトップ
集団の症例数に達し、乳がんのチーム医療を実践し教育している施設として、その地位を確立しつつ
あります。そして本年 7 月 1 日に、乳腺内分泌外科の初代教授を拝命しました。これまでの仕事を
大学にお認めいただいたこと、今後も引き続きこの地で診療・教育・研究に専心できることを大変に
有難いことと思っております。私は、昭和59年に千葉大学を卒業し、東大分院外科に入局しましたが、
当時女性は珍しがられ、帽子をかぶっていない看護師さんだと思われたりしました。患者さんが
主治医に一度も診てもらわなかったとおっしゃって退院されたこともありました。今では、
気がつけば、手術室で外科医・麻酔科医・看護師
全員が女性ということもよくあります。隔世の感があり
さい とう みつ え
齊藤 光江
ます。しかし指導的立場にある女性外科医はまだまだ 【学歴及び職歴】
昭和59年 3 月 千葉大学医学部卒業
少なく、医療という母性が活躍できる領域で、もっと
昭和59年 6 月 東京大学医学部附属病院分院外科研修医
女性が 力を発 揮できるようにするためにも、 私は 昭和61年 1 月 青梅市立総合病院外科研修医
お役にたてるのではないかと考えています。これまで 昭和63年 4 月 東京大学医学部附属病院分院外科助手
平成 2 年 1 月 米国留学
子育てや介 護をしながら医 師を続けてきました。
(テキサス大学医学部附属MDアンダーソン癌センター
先輩女性医師たちが身をささげるように医療に尽く
細胞生物学ポスドク・~平成4年1月)
されたのを見て、われわれの世代は、公私ともに 平成 7 年10月 財団法人癌研究会附属病院乳腺外科嘱託医員
平成 8 年 3 月 医学博士号取得(東京大学)
優等生でありたいと両立をがむしゃらに頑張りました。 平成11年 4 月 財団法人癌研究会附属病院乳腺外科医員
これからは、公私のバランスをはかりながら、無理の 平成12年 7 月 癌研究会研究所遺伝子診断研究部研究員(兼任)
平成14年 7 月 東京大学大学院医学系研究科
ない両立を果たせる環境を整えることが求められて
臓器病態外科学代謝栄養内分泌外科講師
います。時代は変わっていきますが、変わらず求め 平成17年12月 順天堂大学医学部外科学教室
乳腺・内分泌外科学研究室客員助教授
られる精神が医術には特にあると思います。これを
平成18年 2 月 同助教授
自分らしく後 輩に伝えていきたいと思っています。 平成19年 4 月 同先任准教授
今後とも、どうぞご指導、ご支 援を賜りますよう、
平成24年7月より現職
お願い申しあげます。
Ju n te n d o
17
No.2 6 7
法人だより
教授就任にあたって
大学院医学研究科泌尿器外科学教授
医学部泌尿器科学講座教授(併任)
堀江 重郎
堀江 重郎 教授
平成 24 年 11 月 1 日付けで順天堂大学医学部泌尿器外科学講座に
着任致しました。
どうぞよろしくお願いします。この素晴らしい機会をいただき
ました、小川秀興理事長、新井一医学部長、高崎芳成病院長、竹田省
産婦人科学教授をはじめ、理事会・教授会の諸先生方に衷心より
厚く御礼申し上げます。
私は救急医療を経て泌尿器科医になり、今年で 26 年となります。この間、泌尿器医療は
結石に対する体外衝撃波治療、レーザー手術、代用膀胱に代表される臓器再建、腹腔鏡手術、
加齢女性の骨盤再建手術、そしてロボット手術と、大変エキサイティングな変化を遂げて
きました。また腎臓癌、前立腺癌、前立腺肥大症、遺伝難病に対する分子標的薬も次々に
開発されています。特にロボット手術(ダヴィンチ)は、手術のイノベーションの要件である、
正確さ、低侵襲、そして外科医の修練に極めて優れております。実際にロボット手術を行って
みますと、癌の根治切除率が高く、かつ患者の回復が想像以上に早いこと、さらに手術時間が
開放手術、腹腔鏡手術よりも短く、手術室の資源を有効に活用できることを実感しております。
まず順天堂をロボット手術の center of excellence
とすることに、全力を尽くしたいと考えており ほり え しげ お
堀江 重郎
ます。
【学歴及び職歴】
さてヒポクラテスの誓いは医師の守るべき倫理 昭和60年 3 月 東京大学医学部卒業
規定としてよく知られておりますが、よく読んで 昭和60年 6 月 東京大学医学部附属病院救急研修医
みると「専門医以外は尿路結石の治療をするなかれ」 昭和61年 4 月 東京大学医学部泌尿器科学教室入局
という一項があり、泌尿器科医は世界でも最古の 昭和61年 7 月 同文部教官助手(泌尿器科)
昭和61年10月 日本赤十字社武蔵野赤十字病院泌尿器科常勤嘱託医
専門医と言えるかもしれません。現在泌尿器科医の
昭和62年 9 月 東京大学医学部附属病院文部教官助手(泌尿器科)
扱う領域は幅広く、治療手段や扱う疾患の専門性が 昭和63年 7 月 米国留学Research Fellow, Division of Nephrology,
高まっております。最近は、男性特有の疾患を Department of Internal Medicine, University of
扱うメンズヘルスのニーズも高まっております。 Texas Southwestern Medical Center
赴任しまして、順天堂には優秀な若い医師が集結 平成 2 年 7 月 Clinical Fellow, Parkland Memorial Hospital,
University of Texas Southwestern Medical Center
していることを実感しております。それぞれが 平成 3 年 7 月 東京大学医学部附属病院文部教官助手復職(泌尿器科)
強 み を 持 っ た 専 門 医 と し て 活 躍 さ れ る こ と で、 平成 5 年 9 月 東京都立墨東病院泌尿器科(東京都衛生局主事)
順天堂への高い期待に応えることができると考え 平成 7 年 7 月 国立がんセンター中央病院泌尿器科(第2外来部医師)
平成 9 年 7 月 東京大学大学院医学系研究科文部教官助手(病因病理学・微生物学)
ております。
平成10年 4 月 国立感染症研究所エイズ研究センター主任研究官
私自身は、千葉県九十九里の出身で、大学卒業
平成10年 7 月 東京大学医学部講師・附属病院分院泌尿器外来医長
後は、日本、米国のさまざまな形態の病院に勤務 平成12年 1 月 東京大学医学部附属分院泌尿器科病棟医長
してきました。ご紹介やコンサルテーションなど 平成13年 4 月 東京大学附属病院泌尿器科・男性科講師
先生方のお役にたてるよう、細やかに対応したいと 平成14年 4 月 杏林大学医学部泌尿器科学教室助教授
存じますので、なんでも私までお気軽にご相談 平成15年 4 月 帝京大学医学部泌尿器科学講座主任教授
平成20年 4 月 帝京大学医学部附属病院副院長補佐・研修センター副センター長
いただければ幸甚です。ご指導のほど、どうぞ
平成24年11月より現職
よろしくお願いいたします。
Ju n te n d o
18
No.2 6 7
法人だより
教授就任にあたって
大学院医学研究科寄付講座(脳神経血管内治療学講座)臨床教授
医学部脳神経外科学講座教授(併任)
大石 英則
この度、平成24年 11月 1 日付けで大学院脳神経血管内治療学講座
臨床教授を拝命いたしました。小川秀興理事長、木南英紀学長、
新井一医学部長をはじめ医学部教授会の先生方に厚く御礼申し
大石 英則 教授
上げます。
脳神経血管内治療(以下、脳血管内治療)は、カテーテルと呼ばれる細い管を経皮的に血管内に
挿入して病変部へ誘導し、コイル・ステントなどの医療機器を用いて切開せずに脳血管病変の
治療を行う低侵襲医療です。代表的な治療法として、脳動脈瘤のコイリング術や頚動脈狭窄症の
ステント留置術があります。私がこの治療に取り組み始めたのは平成 10 年ですが、当時は
開頭クリッピング術や内膜剥離術などの切開手術が一般的であり、多くの脳神経外科医は脳
血管内治療を有効な治療法として認めていませんでした。実際、治療成績も切開手術には到底
及ばないものでした。しかし、近年の血管撮影装置やカテーテル類の開発進歩は目覚ましく、
脳血管内治療は低侵襲なだけではなく切開手術を上回る有効な治療法として広く認知される
ようになってきています。ただ、切開しないとは言え脳血管内治療が手術であることには変
わりなく、未熟な術者が行えば危険を伴います。つまり、患者の安全を担保しつつ脳血管内
治療をより広く普及させるためには、十分な力量を有した術者を数多く育成することが大切
なのです。特にアジア・中近東の多くの国々は
現在でも脳血管内治療を専門に行う医師が少な
おおいし ひでのり
大石 英則
いのが実情です。そこで当講座では、これらの 【学歴及び職歴】
国々の脳血管内治療学修得を志す若手医師を招聘
して母国での治療に邁進できるように教育し、
加えて
本邦の若手医師も学閥を問わず門戸を広げて受け
入れる予定です。また、脳血管内治療に用いる
医療機器の多くが欧米諸国で開発されている現状を
鑑みて、実験的動脈瘤や動脈硬化モデルなどを
作製し、日本発の新しい医療機器の開発にも取り
組みます。
脳神経血管内治療学講座は、本年 8 月に新設さ
れたばかりの講座です。もとより浅学非才の身で
ございますが、産声を上げたこの講座を全力で
育て上げ、さらなる大学の発展に貢献したいと思って
おります。今後ともなお一層のご指導ご鞭撻を
平成 3 年 3 月 順天堂大学医学部卒業
平成 3 年 6 月 同大学医学部脳神経外科学講座
臨床研修医
平成 4 年 6 月 松村総合病院脳神経外科医員
平成 5 年 6 月 済生会川口総合病院脳神経外科医員
平成 7 年 6 月 順天堂大学医学部脳神経外科学講座
助手
平成10年10月 藤沢市民病院脳神経外科医員
平成12年10月 日立製作所日立総合病院
脳神経外科医員
平成13年 8 月 日立製作所日立総合病院
脳神経外科医長
平成14年 3 月 医学博士号取得
平成15年 4 月 順天堂大学医学部脳神経外科学講座
助手
平成17年 4 月 同臨床講師
平成19年 4 月 同臨床准教授
平成24年11月より現職
賜りますようお願い申し上げます。
Ju n te n d o
19
No.2 6 7
法人だより
主なる人事異動
(平成 24 年 9 月 1 日~平成 24 年 11 月 1 日)
※任期更新人事を除く
人事部長
馬場 子孝
平成 24 年 9 月 1 日付
北條麻里子 順天堂大学(本郷キャンパス担当) 校医 就任
飯島佐知子 保健看護学部 教授(併任) 就任
三輪 英人 医学部神経学講座 先任准教授 就任
石倉 聡 医学部放射線医学教室・放射線治療学講座 先任准教授 就任
久保 昌也 総務局総務部総務課 課長 昇任
平成 24 年 9 月 30 日付
杉本 耕一 医学部内科学教室・血液学講座 先任准教授 退職
海老原伸行 順天堂大学(本郷キャンパス担当) 校医 退任
平成 24 年 10 月 1 日付
松田 彰 順天堂大学(本郷キャンパス担当) 校医 就任
貫名 信行 大学院医学研究科寄付講座(神経変性疾患病態治療探索講座)客員教授 就任
貫名 信行 医学部神経学講座 客員教授(併任) 就任
堀江みどり 保健看護学部 教授(看護臨床)(併任) 就任
大津 一義 大学院スポーツ健康科学研究科 客員教授 就任
前川 博 医学部外科学教室・消化器外科学講座(下部消化管外科学)先任准教授 就任
岡本 健 医学部救急・災害医学研究室(静岡病院) 臨床教授 配置換え
唐島 孝彰 医学部附属浦安病院事務部総務課 課長補佐 配置換え
平成 24 年 10 月 31 日付
新井 一 医学部泌尿器科学講座 教授事務取扱 退任
平成 24 年 11 月 1 日付
堀江 重郎 大学院医学研究科泌尿器外科学 教授 就任
堀江 重郎 医学部泌尿器科学講座 教授(併任) 就任
大石 英則 大学院医学研究科寄付講座(脳神経血管内治療学講座) 臨床教授 就任
椎名秀一朗 医学部内科学教室・消化器内科学講座(消化器画像診断研究室)客員教授 就任
ホニシ マリア ペリア フランコ デ サ スポーツ健康科学部 客員教授 就任
グレゴリー シャニー コルト スポーツ健康科学部 客員教授 就任
Ju n te n d o
20
No.2 6 7
法人だより
主要行事予定
月
日
平成25年
1月
(水)
2
~ (
3 木)
4(金)
10(木)
19(土)
24(木)
24(木)
26(土)
31(木)
31(木)
未 定
未 定
未 定
未 定
2月
(平成 25 年 1 月〜 3 月)
内 容
東京箱根間往復大学駅伝競走
賀詞交歓会
大学院医学研究科入学試験(修士課程・博士課程(後期))
大学院医療看護学研究科入学試験(後期)
医学部一般入学試験(1 次・小論文)
医学部東京都/新潟地域枠入学試験(一般独自1次・小論文)
医療看護学部一般入学試験
保健看護学部一般入学試験
保健看護学部センター試験利用入試・センター独自試験併用入試(Aコース)
保健看護学部保護者会総会
看護師就職内定者懇親会
新入職員内定者懇談会
啓心寮退寮式
2(土)
〜 (
7 木)
6 水)
(
(土)
9
~10(日)
14(木)
14(木)
15(金)
16(土)
17(日)
22(金)
27(水)
医学部入学試験(2次)※面接~4日(月)のうち1日
スポーツ健康科学部一般入学試験
第107回医師国家試験
医学部東京都/新潟県地域枠入学試験(2次)※面接
第96回助産師国家試験
第99回保健師国家試験
第31回都民公開講座
第102回看護師国家試験
スポーツ健康科学研究科(博士前期課程C日程)2次面接試験
保健看護学部センター・独自併用入試
15(金)
19(火)
21(木)
27(水)
27(水)
臨床研修医修了証書授与式
医学部・スポーツ健康科学部・医療看護学部卒業式
大学院医学研究科・大学院スポーツ健康科学研究科・大学院医療看護学研究科修了式
第329回順天堂医学会学術集会・教授定年退職記念講演会
教授定年退職記念パーティー
3月
場 所
有山登記念館講堂
本郷キャンパス
浦安キャンパス
浦安キャンパス
三島・本郷キャンパス
三島キャンパス
三島キャンパス
練馬病院
越谷病院
さくらキャンパス
さくら・本郷キャンパス
有山登記念館講堂
本郷キャンパス
三島キャンパス
有山登記念館講堂
グランドプリンスホテル新高輪
有山登記念館講堂
有山登記念館講堂
センチュリータワー19階
訃 報
ご冥福を祈り、謹んでお知らせします。
田中 晴二 殿 医学部(内科)S26 年卒 平成 24 年 2 月 23 日逝去
里 鶴鳴 殿 医学部(皮膚科)S24 年卒 平成 24 年 5 月 6 日逝去
堀金 良臣 殿 体育学部 S34 年卒 平成 24 年 5 月 25 日逝去
芳賀 章伍 殿 医学部(内科)S26 年卒 平成 24 年 8 月 30 日逝去
渡邉 一功 殿 医学部(内科)S35 年卒・名誉教授 平成 24 年 9 月 6 日逝去
東 俊昭 殿 体育学部 S48 年卒 平成 24 年10月 22 日逝去
Ju n te n d o
21
No.2 6 7
Fly UP