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Yano Research Institute Ltd

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Yano Research Institute Ltd
2016 年 4 月 6 日
プレスリリース
e ラーニング市場に関する調査結果 2016
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の要綱にて国内 e ラーニング市場について調査を実施した。
1.調査期間: 2016 年 1 月~3 月
2.調査対象: e ラーニングシステム開発・構築・販売事業者、e ラーニングコンテンツ開発・製作・販売事業者、
e ラーニングを介した研修や講義を提供・運営する事業者(学習塾、語学学校、研修事業者等)、学
習ソフトウェア開発・製作・販売事業者等
3.調査方法: 当社専門研究員による面接取材及び、電話・FAX・電子メールによるヒアリング、文献調査併用
<本調査におけるeラーニング市場とは>
本調査における e ラーニング市場とはインターネット等のネットワークを利用した学習形態を対象とし、ゲーム機や
パソコン向けソフトウェアを利用したものを除く。また学習コンテンツとしては、ビジネス、教科学習、語学、IT 技術、
資格取得、教養・雑学など幅広いジャンルを含む。
【調査結果サマリー】
◆2015 年度の国内 e ラーニング市場規模は前年度比 95.9%の 1,596 億 5,000 万円
と縮小の見込、2016 年度は拡大を予測
2015 年度の国内 e ラーニング市場規模は、前年度比 95.9%の 1,596 億 5,000 万円と縮小を見込む。
法人向けの B to B 市場は堅調に拡大したが、個人向けの B to C 市場の縮小を補えず、市場全体として
は縮小となった。2016 年度は B to B 市場の堅調推移と共に、B to C 市場は主要通信教育事業者のサー
ビス拡充が市場に貢献すると見られることから、市場全体の拡大を予測する。
◆B to B 市場は堅調推移、ここ数年大きく市場拡大を続けてきた B to C 市場が縮小
B to B 市場は e ラーニングの利便性向上などを背景に顧客企業の利用が活発化し、2015 年度の
市場規模は前年度比 102.0%の 586 億 5,000 万円と堅調推移の見込みである。一方、B to C 市場は
伸長したサービスも見られたものの、大手通信教育事業者における限定的なサービス展開状況が影響
し、2015 年度の市場規模は前年度比 92.7%の 1,010 億円と縮小を見込む。
◆ 資料体裁
資料名:「e ラーニング/映像教育ビジネスレポート 2016」
発刊日:2016 年 3 月 25 日
体
裁:A4 判 450 頁
定
価:150,000 円(税別)
◆ 株式会社 矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/
本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております
㈱矢野経済研究所
マーケティング本部
広報チーム
http://www.yano.co.jp/)
TEL:03-5371-6912
E-mail:[email protected]
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
2016 年 4 月 6 日
プレスリリース
【 調査結果の概要 】
1. 市場概況と将来予測
2015 年度国内 e ラーニングの市場規模は、前年度比 95.9%の 1,596 億 5,000 万円を見込む。内訳は
法人向け(企業・団体内個人を含む)の B to B 市場規模が同 102.0%の 586 億 5,000 万円、個人向けの
B to C 市場規模が同 92.7%の 1,010 億円であり、B to B 市場は堅調に拡大したものの、B to C 市場の縮
小を補うことはできず、e ラーニング市場全体としては縮小したものとみる。
2016 年度の e ラーニングの市場規模は前年度比 107.9%の 1,722 億円を予測する。B to B 市場は、e
ラーニングの利便性向上などを背景に、顧客企業における利用が一定程度活発化するものとみられ、堅
調推移を予測する。一方、B to C 市場は、主要通信教育サービス事業者が大きくサービス拡充を図る予
定であり、こうしたサービスが市場拡大に貢献していくものと考える。
1-1. B to B(法人向け)市場
2015 年度の B to B 市場規模は前年度比 102.0%の 586 億 5,000 万円の堅調推移を見込む。当該市
場は、情報通信技術の向上、モバイル端末の一般化、クラウド環境の進化など、e ラーニングの利便性を
有する環境を背景に、顧客企業における e ラーニングの利用機会増加や顧客層拡大をもたらしている。
これに伴い、導入に対するコンサルティングや個別の顧客要望に応じた関連サービスの需要が増加傾
向にある。また、ここ数年は、顧客企業の LMS(ラーニング・マネジメント・システム)※に対する投資にも
復調が見られており、切替・更新案件を中心とする引き合い案件が活発化しており、LMS ベンダー間の
競合状況も激しさを増している。ただ、2015 年後半より世界経済の先行き不透明感などの影響からか、
顧客企業の LMS 投資に対する様子見が出始めており、今後における懸念材料も見受けられる。
一方、コンテンツは顧客企業での内製化が一定程度進んでいる状況にあるものと見られ、コンテンツ
制作支援ソフトのオーサリングツールが好調に推移する一方で、事業者から提供されるレディメイドコン
テンツ、オーダーメイドコンテンツは減少基調にあるものと推察する。
※LMS(ラーニング・マネジメント・システム)とは法人向け(もしくは企業・団体内個人)を対象とした研修・教育サービスを支
援する、受講管理、教材管理、人材管理等を行うシステムをさす。
1-2. B to C(個人向け)市場
2015 年度の B to C 市場規模は前年度比 92.7%の 1,010 億円を見込む。ここ数年において e ラーニン
グ市場規模の拡大を牽引してきたが、2015 年度は大手通信教育事業者における限定的なサービス展
開などが影響したことから、学習塾・予備校等の映像授業や、その他の事業者が展開するサービスの一
部は伸長したものの、全体としては前年度に対し市場規模は縮小したとみる。当該市場は、公教育にお
ける情報通信技術活用が注目される環境下、大手教育事業者を中心にその取り組みを強化する動きが
見られる。また、スマートフォン、タブレット端末の急速な普及と情報通信技術の向上は、個人を対象とす
る e ラーニング事業に参入する事業者を増加させている。ただ、インターネット上には無数の無料コンテ
ンツが存在しており、かつ比較的低価格で提供される学習アプリ等に対し、どのように差別化し、どこに
収益性を求めるかなど、参入事業者における課題も多いものと考える。
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
2016 年 4 月 6 日
プレスリリース
図 1. e ラーニング市場規模推移
(百万円)
矢野経済研究所推計
注 1. 提供事業者売上高ベース
注 2. (見込)は見込値、(予測)は予測値
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