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日本海東北自動車道無料化社会実験の 周知活動等について

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日本海東北自動車道無料化社会実験の 周知活動等について
日本海東北自動車道無料化社会実験の
周知活動等について
長田
1新潟国道事務所
英和1・安藤
達弥1・田中
みわ2・岩本 美穂1
調査課 (〒950-0912 住所 新潟県新潟市中央区南笹口2-1-65)
2信濃川下流河川事務所
海岸課(〒951-8153 住所 新潟県新潟市中央区文京町14-13)
高速道路無料化社会実験は物流コストの引き下げ及び地域経済の活性化等を目的として、全
国の高速道路で1,652km(50区間)実施され、新潟国道事務所管内では、日本海東北自動車道
(新潟中央IC~荒川胎内IC:47km)が実験対象区間である。
本報告は、日本海東北自動車道無料化社会実験の実験開始時・実験中・実験終了時に、各関
係機関と連携して実施した周知活動等の取組について報告するものである。
キーワード
社会実験、日本海東北自動車道,実験周知
1. はじめに
実験対象区間
至
山形
至
長岡
高速道路無料化社会実験は、物流コストの引き下げ及
び地域活性化を目的として全国の高速道路の約3割で実
施された。社会実験の主な概要は以下のとおりである。
○実験期間:H22.6.28(月)0:00~H23.6.19(日)24:00
○対象区間:1,626km(50区間)
○対象車両:全車種(現金利用者を含む)
新潟国道事務所管内(以下、当事務所管内)において
は、日本海東北自動車道(以下、日東道)の新潟中央
IC~荒川胎内IC間(約47km)が実験対象区間として実
施された。なお、図-1は日東道無料化社会実験区間を示
したものである。
図-2は、無料化社会実験が実施された日東道周辺の道
路網を示したものである。主要路線として国道7号が並
行しており、新潟都市圏では、新潟・新新バイパスが東
西方向の大動脈として機能し、ラダー型道路網を形成し
ている。その他、JR(羽越本線)も並行している。
新潟バ
イパス
新新
バ イパ
ス
至 福島
図-2 日東道周辺の道路網
社会実験区間
(新潟中央~荒川胎内)
L = 47km
無料区間
(荒川胎内~朝日まほろば)
※新直轄方式整備区間
図-1 日東道無料化社会実験対象区間
図-3は、H17道路交通センサス結果から、国道7号と日
東道のピーク時間帯における時間交通量と時間交通容量
の関係及び過年度調査結果から、主要渋滞ポイントの渋
滞長を示したものである。
国道7号は、4車~6車線区間である新潟・新新バイパ
スで交通量が多く、全線にわたり交通容量に余裕が無い
状況となっている。特に阿賀野川渡河部や新発田以北で
は交通容量を超過している。一方、日東道は交通量が少
なく交通容量に余裕がある交通状況となっている。
また、国道7号では、新潟・新新バイパスと新発田市
街地部において渋滞が発生しているのに対し、日東道で
は渋滞は発生していない状況となっている。
参考までに全国平均では、高速道路が約2倍に増加し、
並行する一般道路は約2割の減少となった。
図-6は国道7号城北長交差点の実験前後における渋滞
長(ピーク時)を図示したものである。
実験後は交通量が減少したことで、渋滞長が半減した。
新新バイパス
新潟バイパス
(m)
1000
800
↑城北町交差点・新潟
国道7号城北交差点の
渋滞長(18時頃)
850
約5割減
実験前(H22.6.22 18:00頃) ↓村上
600
400
400
↑城北町交差点・新潟
200
図-3 国道7号と日東道の交通状況
0
実験中(H22.7.8 18:00頃)
実験前(6/22)
実験中(6/29)
当事務所では、これら日東道無料化社会実験区間にお
図-6 実験前後の国道7号城北町交差点の渋滞長変化
ける道路網や交通状況等の特徴より、実験実施に伴い、
主に国道7号から日東道への交通転換や高速に不慣れな
表-1は、全国の高速道路無料化社会実験区間(50区
道路利用者の増加が予想されたことから、それらに起因
間)の中で渋滞発生の多い上位区間を示したものである。
するETCカード不備、通行券取り忘れ等を最小限に抑制
日東道では、実験開始後に渋滞が発生するようになり、
するため、関係機関と連携した各種周知活動等を行った。
実験開始から約6ヶ月間で平日8日(全126日)、休日16
日(全59日)の渋滞が発生した。
2. 実験前後の交通状況
↓村上
表-1 社会実験中の日東道の渋滞発生状況
国土交通省道路局HPで公表されている実験前後の交
通量調査、渋滞調査結果を照会する。
日東道における調査箇所は図-4のとおりである。
至 村上
日
東
道
国道
7
号
中条IC
城北町交差点
島潟
聖籠新発田IC
12
16
至 新潟
図-4 調査箇所
図-5は、実験前後における国道7号(島潟)と日東道
(聖籠新発田IC~中条IC)の交通量変化を図示したもの
である。
実験前に比べ、国道7号では交通量が約1割の減少して
いるのに対し、日東道の交通量は3倍増加しており、実
験前後において大幅な交通転換が発生した。
(台/日)
日東道交通量
(聖籠新発田IC~中条IC)
30000
30000
日
平
均
23800
25000
20000
約3倍
25000
24300 約 1 割減
21500
20000
15000
15000
10000
(台/日)
並行する国道7号
(島潟)
8300
10000
5000
5000
0
0
実験前
実験中
(6/20~26) (6/28~12/31)
実験前
実験中
(6/20~26) (6/28~12/31)
図-5 実験前後の国道7号と日東道の交通量変化
なお、今回の社会実験においては、その他、観光・物
流アンケート調査等も実施されており、その結果につい
ては、国土交通省道路局HP公表にされているので参考に
されたい(実験終了後の交通量結果も掲載予定)。
(http://www.mlit.go.jp/road/road_fr4_000009.html)
3. 実験開始時の取組
(1)道路交通連絡会議(第1回)
実験を円滑かつ安全に開始するために、国、県、日東
道沿線自治体、警察、東日本高速道路(株)からなる
「日東道無料化社会実験 道路交通連絡会議(第1回)」
を開催した(写真-1)。
会議では、道路利用者への実験周知内容、料金所付近
におけるトラブル対策、問い合わせ・クレーム対応等に
ついて連絡・調整を行った。
また、マスコミを活用した実験周知も目的に、会議は
公開方式(頭撮り)にするとともに、会議結果の記者発
表や事務所ホームページ掲載を行った。
b) 道路情報板
当事務所、新潟県、新潟市、東日本高速道路(株)
が実施主体となり、新潟県内の道路情報板(計38箇
所)で、実験開始の1週間前より実験開始の情報提供
を行った。
また、周知徹底を図るため、実験開始後において
も実験中の情報提供を継続表示した。
表示内容は、図-8、写真-2に示すとおりである。
実験開始前
日 東 道
写真-1 道路交通連絡会議(第1回) H22.6.21
新 潟 中 央 ~ 荒 川 胎 内
6 月 2
(2)周知活動・トラブル防止対策
実験開始にあたり実施した、周知活動・トラブル対策
の一覧を表-1に示す。
なお、主な取り組み例は、a)~f)に後述する。
無 料 化 実 験
8 日 よ り 開 始
図-8
実験中
日 東 道
無 料 化 社 会 実 験 中
新 潟 中 央 ~ 荒 川 胎 内
道路情報板による情報表示内容
表-1 社会実験開始時の周知活動等一覧
周知方法
テレビ
周知機関
東日本高速道路(株)
道路交通情報センター
ラジオ
記者発表
道路情報板
東日本高速道路(株)
国交省(本局)
国交省(新国)
国交省(新国他)
新潟県・新潟市
周知箇所
TeNY:夕方ワイド 新潟一番
UX :スーパーJチャンネル
BSN、NHK、FmPort、FM新潟、NHK新潟
BSN、FmPort、FM新潟:スポットCM
FM新潟:ヤンの気ままにドライブ
北陸地方整備局HP
新潟国道事務所HP
新潟県内道路情報板:35箇所
新潟県・新潟市道路情報板:4箇所
新潟県:新潟日報(5段、7段)
国交省(本局・新国)
東日本高速道路(株)
富山県:富北日本新聞、読売新聞、富山新聞(5段)
石川県:北国新聞、北陸中日新聞(5段)
東日本高速道路(株)
新潟日報、上毛新聞、信濃毎日新聞(5段)
国交省(本局・新国) 道の駅・行政施設:2万枚
チラシ
東日本高速道路(株)
料金所・SA・PA :15万枚
国交省(本局・新国) 道の駅・行政施設:約500部
ポスター
東日本高速道路(株)
料金所・SA・PA :約200部
国交省(新国)
新潟国道事務所 HP「無料化社会実験ページ」
インターネット
インターネットサイト「yahoo!ドライブ」
東日本高速道路(株)
モバイルサイト「トクだね!こまち」
日沿道沿線8市町
市報・広報誌 東日本高速道路(株)
新潟県観光協会「うまさぎっしり新潟観光通信」
新潟中央JCT:1箇所
横断幕
東日本高速道路(株)
荒川胎内IC :2箇所
磐越道本線 :1箇所
新聞
懸垂幕
周知看板
案内看板
料金所看板
簡易LED
国交省(新国)
東日本高速道路(株)
国交省(羽越)
東日本高速道路(株)
国交省(新国)
東日本高速道路(株)
日東道本線 :8箇所
北陸道本線 :2箇所
磐越道本線 :1箇所
日東道IC周辺 :36箇所
新潟県内SA・PA:12箇所
日東道本線(新直轄区間):8箇所
日東道本線 :11箇所
日東道IC周辺:18箇所
日東道各料金所
東日本高速道路(株)
日東道本線:8箇所
東日本高速道路(株)
a) 新聞広告
当事務所、北陸地方整備局、東日本高速道路(株)が
実施主体となり、実験開始の一週間前に、新潟県・富
山県・石川県内を対象に「社会実験開始」及び「料金
所の通行方法」に関する新聞広告を掲載した。
なお、図-7に示すとおり、新潟県版(新潟日報)で
は、日東道無料化社会実験を考慮し、実験前後の料金
例も掲載した。
写真-2 道路情報板の表示状況
c) 周知看板
当事務所が実施主体となり、日東道8IC周辺の各アク
セス道路上に実験を周知する立て看板を設置した。設
置にあたっては、見落としを避けるため、アクセス道
路1方向あたりに2箇所設置することとし、計36箇所に
設置した。アクセス道路における周知看板の設置状況
は写真-3に示すとおりである。
また、東日本高速道路(株)では、新潟県内の高速道
路SA・PA(12箇所)において周知看板を設置した。高
速道路SA・PAにおける周知看板の設置状況は写真-4に
示すとおりである。
写真-3 アクセス道路周知看板設置状況
写真-4 高速道路SA・PA周知看板設置状況
図-7 実験開始時の新聞広告(新潟日報) H22.6.21
d) 横断幕・懸垂幕
東日本高速道路(株)が実施主体となり、高速道路本
線(日東道・北陸道・磐越道)や日東道の料金所等に
おいて、実験前・実験中の懸垂幕(11箇所)、横断幕
(4箇所)を設置した。懸垂幕の設置状況は写真-5に
示すとおりである。
23
28
実験中
無料化社会実験中!
新潟中央~荒川胎内間
無料化社会実験中!
新潟中央~荒川胎内間
平成 年6月 日から
実験前
(3)周知効果(認知度)
実験周知効果を確認するため、実験開始から約2ヵ月
後にモバイルアンケートを実施した。新潟県に居住して
いる約4000人を対象にアンケートを実施した結果、新潟
県全体で日東道無料化社会実験の認知度は90%であった。
図-11に示すとおり、「テレビ」「新聞」「道路情報
板」等の周知効果が高く、新聞広告や道路情報板による
周知活動は有効であったことが確認された。
写真-5 高速道路本線での懸垂幕設置状況
e) チラシ、ポスター
当事務所、北陸地方整備局、東日本高速道路(株)が
実施主体となり、自治体の協力をいただき、行政施設、
道の駅、高速道路SA、PA等にチラシ(17万枚)、ポス
ター(700枚)を配布した。
チラシのデザインは図-9に示すとおりである。
【周知効果の把握調査】
調査日:平成22年9月2日(木)~3日(金)
調査対象地域:新潟県全域
標本数:3,939サンプル
調査方法:モバイルアンケート
図-11 モバイルアンケート結果
4. 実験中のフォローアップ
図-9 チラシのデザイン
3.のとおり、実験実施にあたり各種周知活動、トラブ
ル防止対策を実施したところであるが、新潟県警高速道
路交通警察隊や東日本高速道路(株)との連絡・調整の中
で、実験中、主に以下のトラブルが増加していることが
確認された。
○高速道路上での駐停車、故障車
○料金所でのETCカード不備、通行券不渡し、バーリリ
ース
そこで、当事務所、北陸地方整備局、新潟県警高速
道路警察隊、東日本高速道路(株)が実施主体となり、
モバイルアンケートでも周知効果の高かった新聞広告
を実施した。図-12に示すとおり、広告は「路肩駐停車
の注意喚起」「料金所の通行方法」の他、冬期の高速
道路利用に関する注意喚起を盛り込んだ内容とした。
f) トラブル防止看板
無料化による通行方法の勘違いから、ETCカード不
備、通行券取り忘れ等が増加することや、高速道路利
用に不慣れなドライバーが増加ことによる料金所トラ
ブルを抑制するため、当事務所が
実施主体となり、日東道8ICの料
金所ONランプに通行方法を周知す
る看板を設置した。設置にあたっ
ては、見落としを避けるため、ON
ランプ1方向あたりに2箇所設置す
ることとし、計18箇所に設置した。
料金所ONランプにおけるトラブ
ル防止看板の設置状況は写真-6に
写真-6 料金所ONランプ
示すとおりである。
トラブル防止看板
また、東日本高速道路(株)では、
図-12 実験中の新聞広告 H22.12.19
日東道8IC料金所手前で具体的な通行方法を周知する
看板を設置した。料金所手前に設置したトラブル防止
5. 実験終了時の取組
看板は図-10に示すとおりである。
実験開始時と同様、実験終了時においても周知活動、
トラブル防止対策の取り組みを予定していたが、実験終
了の正式公表は、平成23年6月8日であり、実験終了まで
2週間もない中、速やかな対応が必要となった。また、
社会実験終了とともに、「東北地方の高速道路無料開
図-10 料金所手前のトラブル防止看板
放」が同時に開始されることから、その周知活動も合わ
せて取り組む必要が生じた。
(1)道路交通連絡会議(第2回)
実験を円滑かつ安全に終了するために、実験開始時と
同様に「日東道無料化社会実験 道路交通連絡会議(第
2回)」を開催した。会議では、社会実験終了と東北地
方の高速道路無料開放の周知を、協力・連携して実施し
ていくことを確認した。
また、モバイルアンケートで周知効果の高かった、テ
レビ・新聞で取り上げてもらうため、会議は公開方式
(頭撮り)にするとともに、会議結果の記者発表や事務
所ホームページ掲載を行った。
その結果、民放テレビ2局で会議状況が報道された。
(2)周知活動
実験終了にあたり実施した、周知活動の一覧を表-2に
示す。
なお、主な取り組み例は、a)~d)に後述する。
表-2 実験終了時の周知活動一覧
写真-7 道路情報板による表示状況
b) ラジオ放送
東日本高速道路(株)が実施主体となり、民放ラジオ
3局で実験終了周知のPR放送を実施した。
放送の概要は図-14に示すとおりである。
また、北陸地方整備局からも道路交通情報センタ
ーへ働きかけを行い、民放ラジオにおける道路交通情
報のお知らせの中で、実験終了告知を放送した。
その他、実験終了以外に、東北地方の高速道路無
料開放についても、ラジオ放送の中で周知を行った。
①パブリシティ枠の活用(無償)
◆【FM新潟】① ニュース番組内周知
周知方法
周知実施機関
道路交通情報センター
ラジオ
東日本高速道路(株)
記者発表
◆【FM-PORT】① ニュース番組内周知
BSN、FmPort、FM新潟:スポットCM
FM新潟:ヤンの気ままにドライブ
◆【FM-PORT】②「MORNING GATE」内で5分間のPR放送
ハイウェイラジオ :北陸道(栄)、磐越道(新津)
ハイウェイテレホン:日東道、北陸道
新潟国道事務所HP
国交省
新潟県内道路情報板:35箇所
新潟市
◆【FM新潟】③「ヤンの気ままにドライブ」事業PRコーナー100秒告知
チラシ
国交省(本局・新国)
東日本高速道路(株)
ポスター
国交省(本局・新国)
東日本高速道路(株)
国交省(新国)
新潟国道事務所HP「無料化社会実験ページ」
東日本高速道路(株)
モバイルサイト「トクだね!こまち」
横断幕
東日本高速道路(株)
新潟中央JCT:1箇所
磐越道本線 :1箇所
懸垂幕
東日本高速道路(株)
日東道本線 :4箇所
日東道料金所:6箇所
磐越道本線 :1箇所
国交省(新国)
日東道IC周辺 :38箇所
東日本高速道路(株)
新潟県内SA・PA:12箇所
案内看板
国交省(羽越)
日東道本線(新直轄区間):8箇所
料金所看板
東日本高速道路(株)
日東道各料金所
簡易LED
東日本高速道路(株)
日東道本線:8箇所
a) 道路情報板
当事務所、新潟県、新潟市が実施主体となり、新
潟県内の道路情報板(計36箇所)で実験終了の10日前
より実験終了の情報提供を行った。
また、東日本高速道路(株)でも、高速道路(日東道、
北陸道、磐越道)本線や料金所周辺の情報板で実験終
了の情報提供を行った。
その他、周知徹底を図るため、実験終了後も一定
期間、実験が終了したことの情報提供を継続表示した。
表示内容は、図-13、写真-7に示すとおりである。
実験終了前
日 東 道
無 料 化 実 験
新 潟 中 央 ~ 荒 川 胎 内
6 月 1 9 日 で 終 了
◆【キー3局】スポット40秒CMの放送
◆【FM新潟】②「ヤンの気ままにドライブ」インフォメーション60秒CMの放送
東日本高速道路(株)
周知看板
◆【BSN(AM)】パーソナリティによる60秒のコメントPR放送
②契約番組等の活用(有償)
◆【FM新潟】①「ヤンの気ままにドライブ」ホームページ情報配信
新聞
インターネット
◆【FM-PORT】③ パーソナリティによる60秒のコメントPR放送
新潟市道路情報板:1箇所
広域・道路情報板
:日東道、北陸道、磐越道
自販機メッセージボード:NEXCO新潟支社管内
新潟日報、全国5紙(5段)
地域紙:Assh
道の駅・行政施設:1万枚
料金所・SA・PA :10万枚
道の駅・行政施設
料金所・SA・PA
東日本高速道路(株)
◆【FM新潟】② パーソナリティによる60秒のコメントPR放送
BSN、NHK、FmPort、FM新潟、NHK新潟
国交省(新国)
(新国・羽越・長国・高田)
道路情報板
周知箇所
実験終了後
日 東 道
無 料 化 社 会 実 験 終 了
新 潟 中 央 ~ 荒 川 胎 内
図-13 道路情報板による情報表示内容
図-14 東日本高速道路(株)によるラジオ放送
c) 周知看板
当事務所が実施主体となり、日東道9IC周辺のアク
セス道路上に社会実験終了を周知する立て看板を設置
した。設置にあたっては、見落としを避けるため、ア
クセス道路1方向あたりに2箇所設置することとし、計
40箇所に設置した。
アクセス道路における周知看板の設置状況は写真-8
に示すとおりである。
また、東日本高速道路(株)では、新潟県内の高速道
路SA・PA(12箇所)に設置されている既設周知看板に
終了日を追記することで、実験終了の周知を図った。
写真-8 アクセス道路周知看板設置状況
d) チラシ・ポスター
当事務所、北陸地方整備局、東日本高速道路(株)が
実施主体となり、自治体の協力をいただき、行政施設、
道の駅、高速道路PA・SA等にチラシ(11万枚)を配布
した。チラシには、「東北地方の高速道路無料開放」
についての内容も盛り込み、避難所等にも配布される
ように配慮した。
チラシのデザインは図-15に示すとおりである。
ポスターは、行政施設、道の駅、高速道路SA・PA等
に掲示されている既設ポスターに終了日を追記(シー
ル貼付)することで、実験終了の周知を図った。
○情報提供内容
混
雑:「○○IC混雑」「○○IC付近混雑」等
旅行速度:「○○IC~○○IC 所要時間○分」等
b) 混雑・所要時間の情報収集
情報提供にあたっては、当事務所(道路管理者)
では、混雑情報の収集・判断が困難であることから、
県警(交通管理者)より混雑・所要時間情報を提供し
ていただくこととした。
また、当事務所でも、補助的情報として、PC画面の
VICS情報による混雑情報収集を行うこととした。
図-16に混雑・所要時間情報表示の流れを示す。
VICS情報
(新潟国道事務所)
図-15 チラシのデザイン
情報提供
確認
情報入手
新潟国道事務所
混雑・所要時間情報
(県警)
情報板表示
図-16 情報収集・表示の流れ
c) 混雑・所要時間の情報提供結果
(3)実験終了直後の混雑対策
情報堤供実施期間中は、実験前から主要渋滞ポイ
実験終了直後は、日東道から一般道への急激な交通転
ントとなっていた濁川IC等において混雑が発生し、混
換による、渋滞等の交通混乱が危惧された。
雑情報確認後、速やかに情報提供を行った。また、所
このため、当事務所では、実験前に渋滞が多発してい
要時間情報も遅延なく逐次情報提供を行った。
た新潟・新新バイパスを対象に、交通混乱の抑制に向け、
写真-10に混雑・所要時間情報の表示状況を示す。
道路情報板による交通状況の情報提供を実施した。
なお、本取り組み効果については、モバイルアン
具体的には、当事務所が管理する道路情報板で「混雑
ケート等により今後検証していく予定である。
情報」、「所要時間情報」を表示する取り組みを新潟県
警とともに実施した。
写真-9は実験前の新新バイパス(濁川IC付近)におけ
る混雑状況を示したものである。
写真-10 道路情報板による混雑・所要時間の表示状況
6.まとめ
当事務所では、日東道無料化社会実験の実験開始時・
実験中・実験終了時において、各関係機関と連携して、
写真-9 実験前の新新バイパスの混雑状況(濁川IC付近)
周知活動・トラブル防止対策等を実施した。
a) 混雑・所要時間情報提供内容
その結果、モバイルアンケートにおいて高い周知効果
混雑・所要時間情報は交通混乱が予想される実験
が確認され、実験開始から実験終了までの期間、社会実
終了直後において、交通量分析(トラカン)より交通
験に起因する重大事故等は発生しなかった。
集中が予想される通勤時間帯等に実施することとした。
しかしながら、実験中、高速道路上での駐停車や料金
主な取り組みの内容は、以下のとおりである。
所トラブル等の発生が確認されたことから、その点は、
○情報提供する情報板
今後、高速道路施策等に対応した周知活動を行っていく
新潟・新新バイパス等にある道路情報板
上で配慮していく必要がある。
○情報提供期間
当事務所管内では、日東道、磐越道を含む東北地方の
H23.6.20(月)~H23.6.26(日)
高速道路無料解放が開始されており、高速道路に関係す
○情報提供時間帯
る様々な取り組みが今後も展開される場合には、今回の
平日:6:00~9:00 16:00~20:00(通勤時間帯)
社会実験の結果を踏まえ、より効果的な周知活動に努め
休日:10:00~19:00
ていきたい。
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