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Turbolinux 8 serverの構築Ⅰ
Turbolinux8serverの構築Ⅰ Turbolinux のインストール ユーザ及 びグループの登 録 telnetの 設定と起動 Proftpd (ftpサーバ)の 設定と起動 Apache( Webサ ー バ)設定と起動 Ⅰ 1 (1) (2) 2 Turbolinuxの インストール 起動 Turbolinux 8 ServerのCD-ROMをセ ッ トしてパソコン を起動します。 起動画面が表 示されたらEnterキーを 押します。 言語選択 「Japanese」を 選択してEnterキーを押 します。 「インストーラ の次のステージ をロード中です 」と表示された 後,マウスな ど が使用で き るインストール 画面(GUI) に変わります。 3 インストールクラス選択 「標準インストール」を選択します。 4 キーボード設 定 「日本語 106/109キーボード」 を選択します。 5 マウス設定 使用するマウス にあった設定を 選択します。ただし,すでにインストーラーが 正しいも の を選択している 場合が多いので ,通常は変更す る必要はありません。 6 インストール 先設定 「TFDisk」を選 択します。 ○ メモリが多 い場合は /(ルート) パーティション のみを作成し ま す。(ディスク 容 量は最低2G B必要) パーティションタイプは「Linux ext2」です 。 ○ メモリが少 ない場合は swap領域( 256MB 位)を別に確保 する必要があります。 7 ブートローダー設定 WindowsなどのOSがすでにインストールされている場 合には,[ブートディスクを作成 す る]の み にチェックを入 れ,起動用のフロッピディスク を作成します。 この作成したフ ロ ッピディスクを使 ってTurbolinuxを起動します。 ※ なお,他の OSが存在し な い場合には,「 ブートローダー をインストール 」を選択 し,「インストールする場所 」をマスターブートレコードにしておきます。 8 ネットワーク 設定 自分の環境にあうように設定します。 一例として, IPア ド レ ス :192. 168.1.2 ネットマスク :255. 255.255 .0 ネットアドレス :192 .168.1. 0 ブロードキャスト :1 9 2.168.1 .255 ホスト名 :kensyuu .ne.jp ゲートウェイ :192. 168.1.1 1番目のD N S :192 .168.1. 1 ※ ゲートウェイ及び1番目 のDNSはル ー タのIPア ド レ スを指定しておきます。 - 1 - 9 時間帯設定 タイムゾーンとしてAsia/Tokyoを選択します。 10 アカウント設 定 rootのパスワ ー ドのみ設定し ま す。 11 インストールタイプ選択 「すべて」を選 択します。 12 Xの設 定 (1) モニタの設定 通常はすでに適 当なモニタが設 定されているのでそのまま次へ 進みます。 (2) ビデオカード の設定 ビデオカードはほぼ自動で検索 されていますので,そのままテストしてみましょう。正 常 に表示されない 場合のみ,正しいものを選択します。 13 設定の確認 そのまま次へ進 みます。 「これ以降、中 断できません、 続行しますか」 といったメッセージが出ますが ,そのま ま [OK]ボタンを 押します。 14 システムのインストール 追加パッケージ のインストール で「スキップす る」にチェック をいれ,[次へ]ボタンを 押 します。 15 セキュリティーレベル設定 内部用のサーバ (外部に公開しない)であれば 中レベルくらいにしておきます 。 16 ブートディスク作成 この作業は必ずしておきましょう。 17 インストール 完了 (1) [完了 ]ボタン を押すと,CDが 自動的にでてきます。 (2) Enterキーを押すと再起動します。 Ⅱ 1 X Windows の起動 Turbolinuxの 起動 作成した起動フロッピをド ラ イ ブに入れ,電源 を入れます。 2 ログイン ログイン画面が 表示されたら login:root Password:( 設定したもの) を入力し,Enterキーを 押します。 3 X Windows の起動 ターミナル画 面から # startx と入力し,Enterキー を押します。 - 2 - Ⅲ グループ及び ユーザの登録 ○ GUIによる 登録 1 グループの登 録 (1) [アプリケーションを 起動]→ [シ ス テ ム]→[ユーザ管 理]→[グループ ]→[追加]を選択 します。 (2) グループ名を 入力し,「はい 」をクリックします。 (3) 入力がすべて 終了したら,[ファイル ]→[保存]を選択します 。 2 ユーザ登録 (1) [アプリケーションを 起動]→ [シ ス テ ム]→[ユーザ管 理]→[ユーザ]→[追加]を選択し ます。 (2) ユーザ名を入 力し,「はい」 をクリックし ま す。 (3) パスワードを 設定する場合は ,[パスワードを設定]をク リ ッ クし,パ ス ワ ー ドを入力 します。 (4) ログインシェルとして,「/bin/bash」を選択します 。 ※ ログインシェルを設定しないとftpでのログインはできません。 (5) [スケルトンをコピー ]及び[プライベイトグループを 使用]の チェックをはずします。 (6) [グループ]タ ブを選択し,「 第一のグループ 」としてメイングループを選択 した後, 「はい」をクリックします。 (7) 入力がすべて 終了したら,[ファイル ]→[保存]を選択します 。 ○ 1 設定ファイル の編集による登 録 ユーザの登録 GUIでユーザ 登録はできますが,正常にユ ー ザ登録ができていることをエディタで確 認 しましょう。確 認するファイル は 「etc」ディレクトリの passwd です。 passwdファイル の形式は次のようになっています。 ユーザ名 :x:ユ ー ザ番号:メイングループ 番号::/home/ユーザ名:/bin/bash ※ パスワード が設定されていない場合は,x ではなく* が表 示されています 。 エディタで x や * を削除 すると,telnetでのログインも パスワードな し で行うこ とができます 。 2 グループへの メンバ登録 ユーザ作成の際 にグループへの 登録はできますが,エディタで 「etc」ディレクトリの group を直接編集 するほうが簡単 です。 groupファイルの形式は 次のようになっているので,該 当するグループ にユーザ名を追 加 します。 group名:グループ番号:ユーザ名 1,ユ ー ザ名2,追加したいユ ー ザ名 - 3 - Ⅳ 1 telnetの設定 と起動 インストール インストールクラスで「標準インストール」を 選択したので, すでにインストールされ ています。 2 設定 (1) /etc/xinetd.d/にあるtelnetを編集します。 disable = yes を disable = noに変 更します。 (2) /etc/にあるhosts.deny を編集します 。 最終行のALL:ALLに「#」を付け コメントに し ま す。 3 telnetの起動 ターミナル画面 から # turboserviceと 入力し,サ ー ビ ス開始及び起 動 時のサービス開 始 の 設定を行います 。 Ⅴ 1 Proftpd (ftpサーバ)の設定 と起動 インストール インストールクラスで「標準インストール」を 選択したので, すでにインストールされ ています。 2 設定 ユーザが自分の ディレクトリよ り上層に行けないように etc/proftpd ディレクトリにあ る proftpd.confを 次のようにエディタで編集し ま す。 最終行の</Anonymous> の次の行に 「DefaultRoot 」を追 加します。 3 ユーザディレクトリのパーミション (1) ユーザのディレクトリを右クリックし,プロパティを選択します。 (2) パーミション を711( [グ ル ー プ],[その他]は「入る 」のみにチ ェ ッ クを入れます) に 設定します。 ※ パーミションを700に設定すれば, 他のユーザは何 もできなくなります。ただし, ユ ーザが自分の ディレクトリ内 のWebページを公開する 場合には,他の ユーザに対して 「入る」を許 可していないと ,他のユーザは Webペ ー ジを見ることができません。し た がって,パーミションは711としておきます。 4 Proftpd の起動 ターミナル画面 から # turboserviceと 入力し,サ ー ビ ス開始及び起 動 時のサービス開 始 の 設定を行います 。 - 4 - Ⅵ 1 Apache(Webサーバ) 設定と起動 インストール インストールクラスで「標準インストール」を 選択したので, すでにインストールされ ています。 2 設定 cgiプログラムが利用できるように,etc/httpd/conf/httpd.conf を編集します 。 (1) AddHandler cgi-script .cgi の先頭の「#」を削除 し、コメントアウトします。 (2) メイン用の設 定 ① <Directory "/var/www/html">を<Directory "/home/www/html">に 変更します。 ② Options Indexes FollowSymLinks MultiViewsの後 に, Includes ExecCGI を追加 し ます。 ③ DocumentRoot /var/www/htmlを/home/www/htmlに変更します。 (3) ユーザ用の設 定 ① <Directory /home/*/html>の先頭の「#」を削除し 、コメントアウトします。 ② Options Includes ExecCGI を追加 します。 ③ </Directory> の先 頭の「#」を削除し、コメントアウトします。 ④ UserDir public_html を UserDir html に 変更します。 (4) ディレクトリ とファイルのパーミション ① サーバ側 で/homeに wwwのディレクトリを作成し 、パーミション を711とします。 ② wwwディレクトリ 及び各ユーザの ディレクトリ内 にhtmlのディレクトリを作成し ま す。パーミションを711とします。 ただし,cgiで作成した 掲示板が利用できない場 合にはパーミションは777にします 。 3 httpdの起動 ターミナル画面 から # turboserviceと 入力し,サ ー ビ ス開始及び起 動 時のサービス開 始 の 設定を行います 。 【 注意】 cgiで作 成した掲示板を 利用する場合に は,「FFFTP」などのファイル転送ソ フ トを利用 し てアップロード する際に,特定 のファイルのパーミションを変 更しておく必要 がありま す。 *.cgi(cgiプログラム)・・・755 datafile( 投稿データ記 録 用ファイル)・・・666 なお、一般のファイルは そ の ま ま(644)にしておきます。 ※ ファイルのパーミションについて 読み取り(r)・・4 ,書き込みエントリ(w)・・2,実行(x)・・1 例 読み取り,書 き込み,実行 すべて可のとき ・・・4+2+ 1=7 読み取り,書き 込み のみ可のとき・・・4+ 2=6 読み取り,実行 のみ可のとき ・・・4+1= 5 ユーザは, 読み取り,書き 込み,実行 すべて可 グループは ,読み取り,書 き込み のみ可 他のユーザ は,読み取り, 実行 のみ可 パーミション 765 - 5 - Ⅶ 1 Turbolinuxの 終了 X Windows からのログアウト [アプリケーションの起 動]→[ロ グ ア ウ ト]を選 択します。 2 Turbolinuxの 終了 X Windows からのログアウトが完了し た ら, # shutdown -h now と入力し,Enterキー を 押 します。 --------------------------注意 R ※ Microsoft R ,Windows 2000 R ,Windows NT,Office,Internet Explorerは米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標 または商標です 。 ※ その他,本書 に掲載したプログラム名,システム名,CPUなどは一般 に各社の登 録 商 標 です。 ※ 本文中では, R マークは省略しました。また, 一般に使われている名称を用いている 場合があります。 --------------------------平成18年1月 12日 初版発行 発行 広島県立教育センター 〒739-0144 - 6 - 東広島市八本松南 1丁目2-1 ℡(082)428-2655