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テープドライバ定義設定ツール 1.2 Update1 - ソフトウェア

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テープドライバ定義設定ツール 1.2 Update1 - ソフトウェア
C120-E275-06Z0(A)
テープドライバ定義設定ツール
1.2 Update1
ユーザーズガイド
まえがき
本書の目的
本書は、Solaris(TM)オペレーティングシステムにおいて、テープドライバ定義を自動設定する
機能について説明しています。
本書の読者
本書は、システムの導入・運用を行うシステム管理者を対象としています。
本書の構成
本書の構成と内容は、以下のとおりです。
● “第1章 機能概要”では、提供機能の概要について説明します。
● “第2章 コマンド・リファレンス”では、 本機能によって提供するコマンドの使用方法
などについて説明します。
● “第3章 メッセージ”では、本機能を使用するときに出力されるメッセージの意味と対処
方法について説明します。
● “第4章 付録”では、テープ装置ごとの具体的な設定内容について説明します。
輸出管理規制について
本書を輸出または提供する場合は、外国為替、外国貿易法および米国輸出管理関連法規などの規
制をご確認の上、必要な手続きをおとりください。
登録商標について
SolarisおよびすべてのSolarisに関連する商標およびロゴは、米国およびその他の国における米
国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標であり、同社のライセンスを受けて使用してい
ます。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005-2008
i
改版履歴
版数
発行年月
改版内容
1
2005年 2月
・新規作成
2
2005年12月
・テープ装置の型名訂正・削除
・メッセージの追加
3
2006年11月
・新規サポートテープ装置の追加
・メッセージの追加
4
2007年 1月
・新規サポートテープ装置の追加
5
2007年12月
・新規サポートテープ装置の追加
6
2008年10月
・新規サポートテープ装置の追加
ii
目次
第1章
1.1
1.2
1.3
第2章
2.1
2.2
第3章
3.1
機能概要 ................................................................................... 1
概要 ......................................................................................... 2
動作環境 ..................................................................................... 3
サポートテープ装置 ........................................................................... 4
コマンド・リファレンス ..................................................................... 5
fjcnfset(1M) ................................................................................. 6
fjcnfchk(1M) ................................................................................ 15
メッセージ ................................................................................ 17
情報メッセージ .............................................................................. 19
3.2 警告メッセージ .............................................................................. 20
3.3 エラーメッセージ ............................................................................ 21
第4章
付録 ...................................................................................... 25
4.1 定義ファイル設定内容 ........................................................................ 26
4.1.1 DDS4規格 DAT装置(PW023DT3,PW023DT4,PW0G3DT1) ............................................ 26
4.1.2 DAT72規格 DAT装置(PW023DT5,PW023DT6,PW0R3DT3,PW0G3DT2,
PW0R3DT4,PW0G3DT4,SELX9DT1F,SEMX9DT1F) ................................ 26
4.1.3 DAT72規格 DAT装置(PW0G3DA1) ............................................................. 26
4.1.4 DAT72規格 DAT装置(PW0G3DT5,PW0G3DA2,PW0G3DA2F) .......................................... 27
4.1.5 ETERNUS LT series テープライブラリ ...................................................... 27
4.1.6 カートリッジ磁気テープ装置(F6479C,F6479CA) .............................................. 28
4.2 注意事項 .................................................................................... 29
4.2.1 /kernel/drv/st.confを手動編集する場合 ................................................... 29
4.2.2 PW0G3DT3接続環境にPW0G3DT5/PW0G3DA2を増設する場合 ....................................... 30
i
ii
第1章
機能概要
第1章 機能概要
1.1 概要
テープドライバ定義設定ツールは、テープドライバ定義(/kernel/drv/st.conf)の自動設定を行
うコンポーネントで、定義設定が必要な特定のテープ装置を使用する場合に、その装置の定義情
報を/kernel/drv/st.confに自動設定します。
テープドライバ定義設定ツールでは、以下のコマンドを提供します。
● fjcnfset(1M) - 対象装置に対応する定義を自動的に追加します。
● fjcnfchk(1M) - 対象装置に対応する定義を診断します。
上記コマンドの詳細については、 第2章 コマンド・リファレンス を参照してください。
なお、本ツールのパッケージインストール処理では、上記コマンドfjcnfset(1M)、fjcnfchk(1M)
が自動的に起動されます。
この際に、サポート対象のテープ装置を検出すると、その装置に対応する定義が
/kernel/drv/st.confにすでに設定済かどうかを確認し、以下の設定状態に応じた処理を実行し
ます。
● 装置に対応する定義が未設定の場合 - 必要な定義を自動的に追加します。
● 装置に対応する定義が設定済の場合 - 定義内容を診断します。
本ツールが自動的に追加した定義は、以下の時点で有効になります。
● Solaris(TM) 7 OS以前、Solaris(TM) 8 OS 111804-02以前の場合
- システム再起動後
● Solaris(TM) 8 OS 111804-03以降、Solaris(TM) 9 OS以降の場合
- fjcnfset(1M)の正常終了後
本ツールのサポート対象テープ装置については、 1.3 サポートテープ装置
い。
2
を参照してくださ
1.2 動作環境
1.2 動作環境
テープドライバ定義設定ツールは、以下の環境で動作します。
● ハードウェア
- SPARC Enterprise, PRIMEPOWER,GP7000F, S Series
● ソフトウェア
- Solaris(TM) 2.6 オペレーティングシステム
- Solaris(TM) 7 オペレーティングシステム
- Solaris(TM) 8 オペレーティングシステム
- Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム
- Solaris(TM) 10 オペレーティングシステム
3
第1章 機能概要
1.3 サポートテープ装置
テープドライバ定義設定ツールでは、以下のテープ装置をサポートしています。
№
装置種別
型名
接続形態
1
DDS4規格 DAT装置
PW023DT3, PW023DT4, PW0G3DT1
内蔵(注1)
2
DAT72規格 DAT装置
PW023DT5, PW023DT6, PW0R3DT3, PW0G3DT2,
PW0R3DT4, PW0G3DT4, SELX9DT1F, SEMX9DT1F
内蔵(注1)
PW0G3DT5, PW0G3DA1, PW0G3DA2, PW0G3DA2F
外付(注2)
3
ETERNUS LT series
テープライブラリ
LT130, LT160, LT270, LT220, LT210,
LT230, LT250
外付(注2)
4
カートリッジ磁気
テープ装置
F6479C, F6479CA
外付(注2)
(注1) 処理装置内蔵型の接続形態であることを示します。
(注2) PCIカードを経由した接続形態であることを示します。
なお、本ツールの提供形態には、以下の2種類があります。
● Enhanced Support Facility 2.5以降に同梱
● テープドライバ定義設定ツール 1.2 Update1 CD-ROM
(サポート対象の外付テープ装置に添付)
本ツールがパッケージインストール処理の延長で/kernel/drv/st.confに定義を自動的に追加す
る条件は、本ツールの提供形態によって以下のように異なります。
本ツールの提供形態
インストール処理の延長で定義を自動的に追加する条件
Enhanced Support Facility
2.5以降に同梱
●サポート対象の内蔵テープ装置を検出した場合
テープドライバ定義
設 定 ツ ー ル 1.2 Upadte1
CD-ROM
●サポート対象の外付テープ装置を検出した場合
●サポート対象の内蔵テープ装置を検出した場合
一方、以下の場合には、fjcnfset(1M)を手動で実行する必要があります。
4
本ツールの提供形態
fjcnfset(1M)の手動実行が必要な場合
Enhanced Support Facility
2.5以降に同梱
●サポート対象の外付テープ装置を接続した場合
●本ツールのインストール後に、インストール時と異なる
サポート対象のテープ装置を増設した場合
●本ツールをリモートインストールした際に、
インストール先のシステムでサポート対象のテープ装置を
接続していた場合
テープドライバ定義
設 定 ツ ー ル 1.2 Update1
CD-ROM
●本ツールのインストール後に、インストール時と異なる
サポート対象のテープ装置を増設した場合
●本ツールをリモートインストールした際に、
インストール先のシステムでサポート対象のテープ装置を
接続していた場合
第2章
コマンド・リファレンス
第2章 コマンド・リファレンス
2.1 fjcnfset(1M)
【名前】
fjcnfset – ドライバ定義の自動設定
【形式】
/opt/FJSVdcnf/bin/fjcnfset st
【機能説明】
fjcnfsetは、SCSIテープドライバ(st(7D))の定義を自動的に設定します。
本コマンドでは、主に以下の2つの処理を行います。
1) FUJITSU PCI Fibre Channel(fjpfcaドライバ)の環境設定
富士通製ファイバーチャネルカードと、ファイバーチャネルスイッチを使用してテー
プ 装 置 を 接 続 し た 場 合 、 対 話 処 理 に よ っ て 、 fjpfca ド ラ イ バ の 環 境 定 義 を
/kernel/drv/fjpfca.confに自動的に追加します。
2) stドライバの定義設定
サ ポート 対象のテープ装置を検出した場合、その装置に対応する定義が
/kernel/drv/st.confにすでに設定済かどうかを確認し、以下の設定状態に応じた処
理を実行します。
● 装置に対応する定義が未設定の場合 - 必要な定義を自動的に追加します。
● 装置に対応する定義が設定済の場合 - 定義内容を診断します。
fjcnfsetが自動的に追加した定義は、以下の時点で有効になります。
● Solaris 7以前、Solaris 8 111804-02以前の場合 - システム再起動後
このとき、fjcnfsetはシステムの再起動を促す以下のようなメッセージを出力す
るため、shutdown(1M)を実行してください。
【 Solaris 7以前、Solaris 8 111804-02以前のシステム再起動を促すメッセージ 】
Executing "/bin/touch /reconfigure".
****************** IMPORTANT NOTICE
******************
This machine must now be rebooted to reconfigure system.
Ensure the following operation.
/usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
shutdown(1M)の延長では、テープ装置を自動認識するために、再度システムを自
動的に再起動することがあります。
● Solaris 8 111804-03以降、Solaris 9以降の場合 – fjcnfsetの正常終了後
以降では、1), 2)の処理の詳細について説明します。
6
2.1 fjcnfset(1M)
1) fjpfcaドライバの環境設定
以下の構成を例にして、富士通製ファイバーチャネルカードを使用してテープ装置を
接続した場合の処理について説明します。
サーバ
fjpfca0
WWN:100000000e244187
fjpfca1
WWN:100000000e248b02
fibre channel switch #1
drive #0
WWN:201000e0000e1017
drive #1
WWN:201200e0000e1017
fibre channel adapter
WWN:200100e0000e1016
controller
robot #0
robot #1
LT270
1-1) 接続されたテープ装置の確認
サーバに実装されたファイバーチャネルカードと、ファイバーチャネルカードに接続
されたテープ装置の一覧を表示します。
【 ファイバーチャネルカードと接続テープ装置の一覧表示例 】
Searching target tape devices of the fjpfca driver...
switch
WWN
device
slot
------------------------------------------------------------------------1
100000000e244187
fjpfca0
Cabinet#0-SB#00-PCI#05
1
1
100000000e248b02
fjpfca1
Cabinet#0-SB#00-PCI#02
200100e0000e1016
LT160/LT270
-
1
201000e0000e1017
LT160/LT270
-
1
201200e0000e1017
LT160/LT270
-
Adapter
instance
Switch
WWN
Tape Device
WWN
Status
product
-----+-------------------------+-----+----------------------------------+----[ ] 1
fjpfca0 100000000e244187
1 200100e0000e1016
LT160/LT270
New
[ ] 2
fjpfca0 100000000e244187
1 201000e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 3
fjpfca0 100000000e244187
1 201200e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 4
fjpfca1 100000000e248b02
1 200100e0000e1016
LT160/LT270
New
[ ] 5
fjpfca1 100000000e248b02
1 201000e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 6
fjpfca1 100000000e248b02
1 201200e0000e1017
LT160/LT270
New
例の前半の出力内容の意味は、以下のとおりです。
switch:
テープ装置が接続されているファイバーチャネルスイッチの番号(ドメインID)
を表示します。
AL接続の場合は"-"を表示します。
WWN:
"device"のWWN(World Wide Name)を表示します。
7
第2章 コマンド・リファレンス
device:
サーバに実装されたファイバーチャネルカードのインスタンス名と、接続され
たテープ装置の機種名を表示します。
slot:
Enhanced Support Facilityがインストールされている場合に、サーバのスロッ
ト位置を表示します。Enhanced Support Facilityがインストールされていなけ
れば"-"を表示します。
例の後半の出力内容の意味は、以下のとおりです。
Adapter:
ファイバーチャネルカードのインスタンス番号とWWNを表示します。
Switch:
ファイバーチャネルカードおよびテープ装置が接続されたファイバーチャネル
スイッチのドメインIDを表示します。ドメインID が"-"で結合して表示されて
いる場合は、ファイバーチャネルカードとテープ装置が異なるスイッチに接続
されていることを示します。
例えば"1-2"と表示されている場合には、ファイバーチャネルカードからドメイ
ンID:1のファイバーチャネルスイッチに接続され、ファイバーチャネルスイッ
チ間のカスケード接続を経由して、ドメインID:2のファイバーチャネルスイッ
チに接続されたテープ装置に至る経路を表します。
Tape Device:
テープ装置のWWN、機種名(product)を表示します。
Status:
その装置の組合せがファイバーチャネルスイッチに新規に追加された場合は
"New"、既存のものであれば"Exist"を表示します。また、AL接続の場合には"AL"
を表示します。
Statusが既存("Exist")やAL接続("AL")のテープ装置のみの構成では、fjpfcaドライ
バの環境設定は不要なため、1-1)の一覧表示のみを行い、1-2),1-3)の手順はスキッ
プします。
1-2) アクセスパスの選択
サーバからテープ装置へのアクセスパスを選択します。
アクセスパスの選択方法には、"自動"と"手動"があり、どちらかを選択します。
●自動でアクセスパスを選択する場合
テープ装置やファイバーチャネルスイッチの設定を適切に実施し、サーバから見え
るアクセスパスが必要なパスだけになっている場合は、"自動選択"を選びます。
"自動選択"を選択した場合、1-1)で表示された新規追加("New")のすべてのアクセ
スパスがサーバに定義されます。
●手動でアクセスパスを選択する場合
テープ装置やファイバーチャネルスイッチの設定を実施していない場合、手動選択
によるサーバ側の設定だけで必要なパスを選択できますが、安全のためテープ装置
やファイバーチャネルスイッチの設定を推奨します。
テープ装置やファイバーチャネルスイッチの設定を実施していない場合は、"手動
選択"を選びます。
"手動選択"を選択した場合、サーバと接続されたテープ装置の一覧が1-1)と同様に
表示されるため、この一覧から必要なアクセスパスを選択します。
8
2.1 fjcnfset(1M)
以降に"手動選択"の手順例を示します。
【 "自動選択"と"手動選択"の対話処理例 】
:
Do you want to select access paths automatically or manually?
** If you select automatic selection, all paths whose status is "New"
are set as the object of the fjpfca driver's configuration.
** Please choose Auto Select when the access path has been appropriately
selected by setting Tape Device and Switch.
automatic selection ---> hit the 'a' key.
manual selection
---> hit the 'm' key.
quit
---> hit the 'q' key.
Please input
[a,m,q] m <Return>
上記のように下線部分を入力します。各選択肢の意味は、以下のとおりです。
automatic selection:
自動でアクセスパスを選択します。この場合、"a"を入力します。
manual selection:
手動でアクセスパスを選択します。この場合、"m"を入力します。
quit:
処理を中断します。この場合、"q"を入力します。
【 手動選択時のアクセスパス対話処理例 】
:
Adapter
instance
Switch
WWN
Tape Device
WWN
Status
product
-----+-------------------------+-----+----------------------------------+----[ ] 1
fjpfca0 100000000e244187
1 200100e0000e1016
LT160/LT270
New
[ ] 2
fjpfca0 100000000e244187
1 201000e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 3
fjpfca0 100000000e244187
1 201200e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 4
fjpfca1 100000000e248b02
1 200100e0000e1016
LT160/LT270
New
[ ] 5
fjpfca1 100000000e248b02
1 201000e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 6
fjpfca1 100000000e248b02
1 201200e0000e1017
LT160/LT270
New
Select Numbers of "New" device to which you want to add the fjpfca driver's
configuration.
** Display access paths list once again after your input.
** Selected paths appear as asterisks on the screen.
** In case of inputting incorrect number, input the incorrect number again.
select
---> hit Number ( Number Number ...)
complete ---> hit 'x' key
quit
Please input
---> hit 'q' key
[PathNumber,x,q] 1 2 6 <Return>
上記の下線部分のように、必要なアクセスパスの番号を入力します。
各選択肢の意味は、以下のとおりです。
9
第2章 コマンド・リファレンス
select:
アクセスパスの一覧に表示された番号(例では1~6)の中から、必要なアク
セスパスの番号を選択します。
先頭に[ ]がないものは、選択することができません。
複数の番号を選択する場合には、空白で区切って入力します。
complete:
アクセスパスの手動選択を完了します。この場合、"x"を入力します。
quit:
処理を中断します。この場合、"q"を入力します。
アクセスパスの番号を入力すると、以下のように、再度、サーバとアクセスパ
スの一覧が表示されます。
【 手動選択時のアクセスパス確認処理例 】
:
Adapter
instance
Switch
WWN
Tape Device
WWN
Status
product
-----+-------------------------+-----+----------------------------------+----[*] 1
fjpfca0 100000000e244187
1 200100e0000e1016
LT160/LT270
New
[*] 2
fjpfca0 100000000e244187
1 201000e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 3
fjpfca0 100000000e244187
1 201200e0000e1017
LT160/LT270
New
[ ] 4
fjpfca1 100000000e248b02
1 200100e0000e1016
LT160/LT270
New
[ ] 5
fjpfca1 100000000e248b02
1 201000e0000e1017
LT160/LT270
New
[*] 6
fjpfca1 100000000e248b02
1 201200e0000e1017
LT160/LT270
New
Select Numbers of "New" device to which you want to add the fjpfca driver's
configuration.
** Display access paths list once again after your input.
** Selected paths appear as asterisks on the screen.
** In case of inputting incorrect number, input the incorrect number again.
select
---> hit Number ( Number Number ...)
complete ---> hit 'x' key
quit
Please input
---> hit 'q' key
[PathNumber,x,q] x <Return>
選択したアクセスパスの番号に'*'が表示されたことを確認し、アクセスパスの
選択が完了するまで、以下の操作を繰り返します。
・誤ったアクセスパスを選択した場合は、そのアクセスパスの番号を再度入力
します。
・選択し忘れたアクセスパスがある場合は、そのアクセスパスの番号を入力し
ます。
選択したアクセスパスの最終確認を行い、問題がなければ、上記の下線部分の
ように、"x"(選択完了)を入力します。
1-3) /kernel/drv/fjpfca.confの環境定義設定
fjpfcaドライバの環境定義を、/kernel/drv/fjpfca.confに自動的に追加します。
ファイバーチャネルスイッチを使用してサーバとテープ装置を接続した場合のター
ゲットIDは、fjcnfsetが自動的に割り当てます。
1-3)の処理を終了すると、以下のメッセージを出力します。
10
2.1 fjcnfset(1M)
【 /kernel/drv/fjpfca.confの定義自動追加後のメッセージ出力例 】
:
Please wait for update of the fjpfca driver's configuration.
/tmp/pfca_conf_set/fjpfca.conf seems to be correct.
******************************
*port definition*
instance
status
options
-----------------------------fjpfca0
found
nport
fjpfca1
found
nport
*target definition*
instance
t-id
wwn
status
throt
alias
-----------------------------------------------------------------------------fjpfca0
0
0x200100e0000e1016
detect
UNDEF
UNDEF
fjpfca0
1
0x201000e0000e1017
detect
UNDEF
UNDEF
fjpfca1
0
0x201200e0000e1017
detect
UNDEF
UNDEF
check new target definition
--------------------------------------------New target binding find(fjpfca0t0, wwn=0x200100e0000e1016).
New target binding find(fjpfca0t1, wwn=0x201000e0000e1017).
New target binding find(fjpfca1t0, wwn=0x201200e0000e1017).
check new max throttle setting
--------------------------------------------check new port definition
--------------------------------------------fjpfca0:change nport mode
fjpfca1:change nport mode
2) stドライバの定義設定
サポート対象のテープ装置を検出し、その装置に必要な定義が/kernel/drv/st.conf
に未設定の場合には、必要な定義を自動的に追加します。
2-1) /kernel/drv/st.confの自動編集内容
以 下 は 、 PRIMEPOWER250/450 に 内 蔵 DAT 装 置 を 接 続 し た 場 合 に 、 fjcnfset が
/kernel/drv/st.confに自動的に設定する定義の例です。
fjcnfsetの編集内容の前後には、以下のようなコメント行が記述されます。
【 PRIMEPOWER内蔵DAT装置を接続した場合の追加定義例 】
### FJSVdcnf Auto Edit Start (05/01/04) ##################
tape-config-list=
"SEAGATE DAT
9SP40-000","SEAGATE_DAT____9SP40-000", "SEAGATE_DAT____9SP40-000";
### FJSVdcnf Auto Edit END
(05/01/04) ##################
11
第2章 コマンド・リファレンス
### FJSVdcnf Auto Edit Start (05/01/04) ##################
SEAGATE_DAT____9SP40_000=1, 0x34, 0, 0x9639, 4, 0x00, 0x8c, 0x8c, 0x8c, 3;
### FJSVdcnf Auto Edit END
(05/01/04) ##################
/kernel/drv/st.confに未定義のlun番号のテープ装置を接続した場合には、上記の定
義に加えて、以下の例の定義も自動的に追加します。
この際には、以下のようなコメント行が記述されます。
【 /kernel/drv/st.confに未定義のlun=1の装置を接続した場合の追加定義例 】
### FJSVdcnf Auto Edit(lun) Start (06/05/15) ##################
name="st" class="scsi" target=1 lun=1;
### FJSVdcnf Auto Edit(lun) END
(06/05/15) ##################
2-2) 自動判別できないテープ装置の対話処理
fjcnfsetが自動判別できない以下のテープ装置を検出した場合には、接続したテープ
装置の対話処理が必要となります。
● ETERNUS LT130 テープライブラリ
● Storage Tek/Sun StorEdge LTO Generation2/Generation3
● Sun StorEdge L8(LTOタイプ/LTO Generation2タイプ)
● DAT72規格 DAT装置(PW0G3DT5/PW0G3DA2/PW0G3DA2F)
● Storage Tek/Sun StorEdge DAT72
以下は、ETERNUS LT130 テープライブラリ(Ultrium3ドライブ)を接続した場合の対話
処理例です。
【 ETERNUS LT130(Ultrium3)を接続した場合の対話処理例 】
Please select your tape device and input the following number.
1 : “ETERNUS LT130 tape library (Ultrium3)”
2 : “Sun StorEdge LTO (Generation3) and others”
q :
quit
Select number [1,2,q] : 1 <Return>
上記の下線部分のように、接続したテープ装置に該当する番号を入力します。
処理を中断する場合には、"q" を入力します。
2-3) /kernel/drv/st.confの手動編集を必要とする場合
同一処理装置に下表の“○”の組合せのテープ装置を混在接続した場合には、fjcnfset
が/kernel/drv/st.confに自動的に設定したETERNUS LT130 テープライブラリ用の定
義またはDAT72規格 DAT装置用の定義を、同テープ装置のtarget番号の定義箇所まで、
手動で移動編集する必要があります。
Storage Tek/
Sun StorEdge
XSLLT118R
XSTLT22A/
XSTLT22B/
XSLL2118R
XSTLT23A/
XSTLT23B
XST4M23B/
XST4M43BR
LT130 (Ultrium1ドライブ)
○
×
×
×
LT130 (Ultrium2ドライブ)
×
○
×
×
LT130 (Ultrium3ドライブ)
×
×
○
×
PW0G3DT5
×
×
×
○
PW0G3DA2/PW0G3DA2F
×
×
×
○
ETERNUS/DAT72
○:st.confの手動編集が必要、×:st.confの手動編集は不要
12
2.1 fjcnfset(1M)
/kernel/drv/st.confを手動で編集した場合には、編集後の定義を有効にするために、
以下のコマンドを実行する必要があります。
● Solaris 7以前、Solaris 8 111804-02以前の場合 - システム再起動
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 –g0
● Solaris 8 111804-03以降、Solaris 9以降の場合 – update_drv(1M)の実行
# /usr/sbin/update_drv –f st
例えば、Solaris 10環境において、ETERNUS LT130 テープライブラリ(Ultrium3ドラ
イブ)をtarget=1,lun=0に、Storage Tek/Sun StorEdge LTO Generation3(XSTLT23A/B)
を target=2,lun=0 に 混 在 接 続 し た 場 合 に fjcnfset を 実 行 す る と 、
/kernel/drv/st.confの定義内容は以下のようになります。
【 fjcnfset実行後の/kernel/drv/st.confの定義内容例 】
:
name="st" class="scsi"
target=1 lun=0;
name="st" class="scsi"
target=2 lun=0;
fjcnfsetが自動的に追加した定義
:
### FJSVdcnf Auto Edit Start (06/05/19) ##################
tape-config-list =
"HP
Ultrium 3","HP Ultrium LTO 3","HP______Ultrium_3";
### FJSVdcnf Auto Edit END
(06/05/19) ##################
### FJSVdcnf Auto Edit Start (06/05/19) ##################
HP______Ultrium_3=2,0x3b,0,0x29679,4,0x00,0x00,0x00,0x44,3,60,300,600,1200,600,
600,18000;
### :FJSVdcnf Auto Edit END
(06/05/19) ##################
:
この場合には、以下のように手動で/kernel/drv/st.confを編集し、update_drv(1M)
を実行する必要があります。
【 fjcnfset実行後の手動による操作例 】
# vi /kernel/drv/st.conf
:
name="st" class="scsi"
target=1 lun=0
最後の";"を削除します。
### FJSVdcnf Auto Edit Start (06/05/19) ##################
tape-config-list =
"HP
Ultrium 3","HP Ultrium LTO 3","HP______Ultrium_3";
### FJSVdcnf Auto Edit END
name="st" class="scsi"
target=2 lun=0;
(06/05/19) ##################
"tape-config-list"の自動追加定義を、
"target=1"の定義箇所に移動します。
:
13
第2章 コマンド・リファレンス
### FJSVdcnf Auto Edit Start (06/05/19) ##################
HP______Ultrium_3=2,0x3b,0,0x29679,4,0x00,0x00,0x00,0x44,3,60,300,600,1200,600,6
00,18000;
### FJSVdcnf Auto Edit END
(06/05/19) ##################
:
# update_drv –f st
:
【オペランド】
ドライバ名stを指定します。
【終了ステータス】
以下の終了ステータスを返します。
0
/kernel/drv/st.confの設定が正常に終了しました。
>0
異常が発生しました。
詳細内容については、“第3章 メッセージ”を参照してください。
【ファイル】
/kernel/drv/st.conf
【関連項目】
fjcnfchk(1M)
st(7D)
driver.conf(4)
【備考】
なし
14
2.2 fjcnfchk(1M)
2.2 fjcnfchk(1M)
【名前】
fjcnfchk – ドライバ定義の診断
【形式】
/opt/FJSVdcnf/bin/fjcnfchk st
【機能説明】
fjcnfchkは、SCSIテープドライバ(st(7D))の定義内容を診断します。
サポート対象のテープ装置に対する定義が、/kernel/drv/st.confにすでに設定されてい
る場合に、fjcnfchkはその定義が富士通の推奨する内容と一致するかを比較します。
比較の結果、差異を検出した場合には、現在の定義と富士通が推奨する定義を表示します。
【オペランド】
ドライバ名stを指定します。
【終了ステータス】
以下の終了ステータスを返します。
0
/kernel/drv/st.confの定義内容は正常です。
>0
/kernel/drv/st.confの定義内容の異常を検出しました。
詳細内容については、“第3章 メッセージ”を参照してください。
【ファイル】
/kernel/drv/st.conf
【関連項目】
fjcnfset(1M)
st(7D)
driver.conf(4)
【備考】
なし
15
第2章 コマンド・リファレンス
16
第3章
メッセージ
第3章
メッセージ
本章では、テープドライバ定義設定ツールが、/kernel/drv/st.confの設定や診断を実施する
場合に出力するメッセージについて説明します。
/kernel/drv/st.confに定義する各パラメタの内容や書式については、st(7D)のマニュアルペ
ージを参照してください。
18
第3章
メッセージ
3.1 情報メッセージ
本項では、テープドライバ定義設定ツールの情報メッセージ(notice)について説明します。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: notice: ***** /kernel/drv/st.conf auto edit *****
FJSVdcnf: st: target device = <device name>.
FJSVdcnf: st: config value = <config value>
[意味]
fjcnfset(1M)が<device name>で示されるテープ装置を自動検出し、<config value>の値
を /kernel/drv/st.conf ファイルに自動設定しました。
[対処]
特にありません。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: notice: ***** current setting recommend for (<product-name 1>) *****
FJSVdcnf: st: target device
= <device name>
FJSVdcnf: st: current
value = <value 1>
FJSVdcnf: st: recommend value = <value 2> (for <product-name 2>)
:
FJSVdcnf: st: recommend value = <value N> (for <product-name N>)
[意味]
<device name> で 示 さ れ る 装 置 に 対 す る 現 在 の 設 定 値 <value 1> が テ ー プ 装 置
<product-name 1>の推奨値であることを、fjcnfset(1M)またはfjcnfchk(1M)が検出しまし
た。
同じ<device name>を持つ複数のテープ装置製品が存在し、かつそれぞれの推奨値が異な
る場合に、このメッセージを出力します。
<value 2>から<value N>は、他の製品の推奨値を示します。
[対処]
使用するテープ装置の製品名が<product-name 1>の場合は、対処の必要は特にありません。
<product-name 1>以外の製品を使用している場合は、そのテープ装置の推奨値(<value 2>
から<value N>の何れか)への変更を推奨しますが、現在の設定値で運用上の問題が発生し
ていなければ、特に対処の必要はありません。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: notice: There is no fibre channel card.
[意味]
fjpfcaドライバをインストールした環境で、富士通製ファイバーチャネルカードが実装さ
れていません。
[対処]
富士通製ファイバーチャネルカードを実装している場合は、ファイバーチャネルカードに
問題が発生していないか確認してください。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: notice: There is no fibre channel tape device.
[意味]
テープ装置が正しく接続されていない可能性があります。
[対処]
テープ装置とファイバーチャネルケーブル、ファイバーチャネルスイッチ、ファイバーチ
ャネルカードの接続を確認してください。
19
第3章
メッセージ
3.2 警告メッセージ
本項では、テープドライバ定義設定ツールの警告メッセージ(warning)について説明します。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st:
FJSVdcnf: st:
FJSVdcnf: st:
FJSVdcnf: st:
または
FJSVdcnf: st:
FJSVdcnf: st:
warning: ***** current setting not recommend *****
target device
= <device name>
current
value = <value 1>
recommend value = <value 2>
warning: ***** current setting not recommend *****
target device
= <device name>
FJSVdcnf: st: current
value = <value 1>
FJSVdcnf: st: recommend value = <value 2> (for <product-name 2>)
:
FJSVdcnf: st: recommend value = <value N> (for <product-name N>)
[意味]
fjcnfset(1M)またはfjcnfchk(1M)が<device name>で示される装置に対する現在の設定値
<value 1>と推奨値<value 2>を比較した結果、差異を検出しました。
なお、同じ<device name>を持つ複数のテープ装置製品が存在する場合には、それぞれの
推奨値が異なることがあります。
この場合には、現在の設定値<value 1>と、各テープ装置の推奨値(<value 2>から<value
N>)を比較します。
[対処]
使用するテープ装置の推奨値(<value 2>から<value N>の何れか)への変更を推奨しますが、
現在の設定値で運用上の問題が発生していなければ、特に対処の必要はありません。
複数の推奨値が出力された場合、使用するテープ装置の製品名<product-name X>に該当す
る<value X>が推奨値となります。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: warning: **** target tape device is busy. try again. ****
FJSVdcnf: st: target device= <device name>
[意味]
<device name>で示されるテープ装置が使用中のため、fjcnfset(1M)の装置情報を獲得す
る処理が失敗しました。
[対処]
<device name>で示されるテープ装置が使用中でないかを確認し、再度コマンドを実行し
てください。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: warning: Another fjcnfset or fjcnfchk process is executing.
[意味]
fjcnfset(1M)またはfjcnfchk(1M)が二重起動されました。
[対処]
fjcnfset(1M)およびfjcnfchk(1M)は二重起動できないため、単独で実行してください。
20
第3章
メッセージ
3.3 エラーメッセージ
本項では、テープドライバ定義設定ツールのエラーメッセージ(error)について説明します。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: ***** /kernel/drv/st.conf *****
FJSVdcnf: st: ungrammatical
[意味]
fjcnfchk(1M)が/kernel/drv/st.confの書式誤りを検出しました。
[対処]
/kernel/drv/st.confの書式を確認し、正しい書式に修正してください。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: ***** /kernel/drv/st.conf tape-config-list *****
FJSVdcnf: st: duplicate configuration
[意味]
fjcnfchk(1M)が/kernel/drv/st.confに定義されたtape-config-list行の重複定義を検出
しました。
[対処]
/kernel/drv/st.confのtape-config-list行を、重複させないように修正してください。
下例のように、tape-config-list行の各パラメタは , で区切り、最後だけ ; となる
ように修正します。
(修正前)
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC";
:
tape-config-list="DDDD", "EEEE", "FFFF";
(修正後)
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC",
"DDDD", "EEEE", "FFFF";
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: ***** /kernel/drv/st.conf tape-config-list *****
FJSVdcnf: st: duplicate triplet configuration
[意味]
/kernel/drv/st.confのtape-config-list行に複数のtripletを記述しており、異なる
triplet間で同一のvid+pidを重複定義していることをfjcnfchk(1M)が検出しました。
[対処]
/kernel/drv/st.confのtape-config-list行にvid+pidを重複定義したtripletについて、
下例のように、正しいtripletの定義のみを残すように修正してください。
(修正前)
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC",
triplet-1
"AAAA", "EEEE", "FFFF";
triplet-2
※"AAAA"がvid+pidに
該当します。
triplet-2が正しい場合
(修正後)
tape-config-list="AAAA", "EEEE", "FFFF";
21
第3章
メッセージ
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: ***** /kernel/drv/st.conf tape-config-list *****
FJSVdcnf: st: miss configuration -> tape-config-list="...
[意味]
fjcnfchk(1M)が/kernel/drv/st.confに定義されたtape-config-list行の設定誤りを検出
しました。
[対処]
/kernel/drv/st.confのtape-config-list行の内容を見直し、正しい値に修正してくださ
い。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: ***** /kernel/drv/st.conf data-property *****
FJSVdcnf: st: duplicate configuration
FJSVdcnf: st: <property-name>
-> <data-property-name>
[意味]
/kernel/drv/st.confのtape-config-list行に、本ツールのサポート対象テープ装置の定
義が手動で記述されており、その<data-property-name>行が重複定義されていることを、
fjcnfchk(1M)が検出しました。
[対処]
全パラメタ値が同一の<data-property-name>行が重複定義されている場合は、重複する
<data-property-name>行を削除してください。
異なるパラメタ値の<data-property-name>行が重複定義されている場合は、下例のように、
重複する<data-property-name>行の<data-property-name>を、正しい変数名に修正してく
ださい。
(修正前)
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC",
"DDDD", "EEEE", "FFFF";
CCCC= p1, p2, .., pN;
CCCC= q1, q2, .., qM;
"q1, q2, .., qM"は、正しくは"FFFF"のパラメタ定義である場合
(修正後)
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC",
"DDDD", "EEEE", "FFFF";
CCCC= p1, p2, .., pN;
FFFF= q1, q2, .., qM;
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: ***** /kernel/drv/st.conf data-property *****
FJSVdcnf: st: miss configuration -> <data-property-name>= <value1>, ..<value n>
FJSVdcnf: st: <property-name>
-> <data-property-name>
[意味]
fjcnfchk(1M)が/kernel/drv/st.confに定義された<data-property-name>行の設定値で誤
りを検出しました。
miss configuration ->
れます。
の後に、誤りを検出した設定値<value n>までの情報が表示さ
[対処]
<data-property-name>行の内容を確認し、正しい値に修正してください。
22
第3章
メッセージ
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: ***** /kernel/drv/st.conf data-property *****
FJSVdcnf: st: no configuration
FJSVdcnf: st: <property-name>
-> <data-property-name>
[意味]
/kernel/drv/st.confのtape-config-list行に、本ツールのサポート対象テープ装置の定
義 が 手動 で記述 され てお り、 その <data-property-name> 行が未定義であることを、
fjcnfchk(1M)が検出しました。
[対処]
下例のように<data-property-name>行を作成し、 第4章 付録 を参照の上、適切なパラ
メタを定義してください。
(修正前)
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC";
(修正後)
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC";
CCCC= p1, p2, .., pN;
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: An operation of fjpfca driver is failed(chk_conf -v).
FJSVdcnf: st: error: An operation of fjpfca driver is failed(fc_config -v).
[意味]
fjpfcaドライバのコマンド(chk_conf, fc_config)に失敗しました。fjpfcaドライバの定
義ファイルに問題があります。
[対処]
fjpfcaドライバのマニュアルを参照して、定義ファイルを修正してください。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: An operation of fjpfca driver is failed(fc_info -p).
FJSVdcnf: st: error: An operation of fjpfca driver is failed(alpa).
[意味]
fjpfcaドライバのコマンド(fc_info, alpa)に失敗しました。
[対処]
fjpfcaドライバのマニュアルを参照して、対処してください。
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: An allocation of target ID is failed.
[意味]
0から255までのターゲットIDがすでに使用されているため、ターゲットIDを割り当てるこ
とができません。
[対処]
fjcnfset(1M)での自動設定は行えないため、手動で構成定義を行ってください。
23
第3章
メッセージ
[メッセージ]
FJSVdcnf: st: error: Invalid fjpfca.conf.
[意味]
すでに定義されているfjpfcaドライバの定義に問題があります。
[対処]
fjpfcaドライバのマニュアルを参照して、定義ファイルを修正してください。
24
第4章
付録
第4章 付録
4.1 定義ファイル設定内容
本項では、テープドライバ定義設定ツールがサポートするテープ装置の設定値について説明しま
す。
/kernel/drv/st.confの設定内容の書式は、以下のようになります。
tape-config-list="AAAA", "BBBB", "CCCC";
CCCC= param1, param2, ...., paramN;
AAAA : Vendor-id + Product-id 文字列
BBBB : テープ装置を認識したときに、コンソールに出力する文字列
CCCC : パラメタ(param1からparamN)を定義した変数名
※st(7D)のマニュアルページでは、"AAAA","BBBB","CCCC"の各フィールド名を、それぞれ
順番に、<vid+pid>,<pretty print>,<data-property-name>という名前で呼びます。
上記のBBBB,CCCCには、任意の文字列が設定可能です。
例えば以下のように、param1からparamNまでの値が同一であれば、BBBB,CCCCが異なっても、動
作上は同じ意味を持ちます。
tape-config-list="SEAGATE DAT
9SP40-0000", "SEAGATE_DAT","SEAGATE_DAT";
SEAGATE_DAT=1, 0x34, 0, 0x9639, 4, 0x00, 0x8c, 0x8c, 0x8c, 3;
tape-config-list="SEAGATE DAT
9SP40-0000", "SEAGATE_DDS4","SEAGATE_DDS4";
SEAGATE_DDS4=1, 0x34, 0, 0x9639, 4, 0x00, 0x8c, 0x8c, 0x8c, 3;
各設定値の詳細については、st(7D)のマニュアルページを参照してください。
4.1.1 DDS4規格 DAT装置(PW023DT3,PW023DT4,PW0G3DT1)
tape-config-list=
"SEAGATE DAT
9SP40-000","SEAGATE_DAT____9SP40-000","SEAGATE_DAT____9SP40-000";
SEAGATE_DAT____9SP40-000=1,0x34,0,0x9639,4,0x00,0x8c,0x8c,0x8c,3;
4.1.2 DAT72規格 DAT装置(PW023DT5,PW023DT6,PW0R3DT3,PW0G3DT2,
PW0R3DT4,PW0G3DT4,SELX9DT1F,SEMX9DT1F)
tape-config-list=
"SEAGATE DAT
DAT72-000","SEAGATE_DAT____DAT72-000","SEAGATE_DAT____DAT72-000";
SEAGATE_DAT____DAT72-000=1,0x34,0,0x9639,4,0x00,0x8c,0x8c,0x8c,3;
4.1.3 DAT72規格 DAT装置(PW0G3DA1)
tape-config-list=
"HP
DAT72X6","HP DAT72 4mm DAT loader","HP______DAT72X6";
HP______DAT72X6=1,0x34,1024,0x9639,4,0x00,0x13,0x24,0x3,3;
26
4.1 定義ファイル設定内容
4.1.4 DAT72規格 DAT装置(PW0G3DT5,PW0G3DA2,PW0G3DA2F)
●Solaris 7以前の場合
tape-config-list =
"HP
C7438A","HP DAT72 4mm DAT,"HP______C7438A__________Z";
HP______C7438A__________Z=1,0x34,0,0x9639,1,0x47,0;
●Solaris 8以降の場合
tape-config-list =
"HP
C7438A","HP DAT72 4mm DAT,"HP______C7438A__________Z";
HP______C7438A__________Z=2,0x34,0,0x18679,1,0x00,0,60,300,600,1200,600,600,18000;
4.1.5 ETERNUS LT series テープライブラリ
●LT130(Ultrium1ドライブ)の場合
tape-config-list =
"HP
Ultrium 1","HP Ultrium","HP______Ultrium_1";
HP______Ultrium_1=1,0x36,0,0x29679,4,0x00,0x00,0x00,0x40,3;
●LT130(Ultrium2ドライブ)の場合
tape-config-list =
"HP
Ultrium 2","HP Ultrium2","HP______Ultrium_2";
HP______Ultrium_2=1,0x36,0,0x29679,4,0x00,0x00,0x00,0x42,3;
●LT130(Ultrium3ドライブ)の場合
tape-config-list =
"HP
Ultrium 3","HP Ultrium LTO 3","HP______Ultrium_3";
HP______Ultrium_3=2,0x3b,0,0x29679,4,0x00,0x00,0x00,0x44,3,60,300,600,1200,600,600,18
000;
●LT160(Ultrium1ドライブ)の場合
tape-config-list =
"IBM
ULTRIUM-TD1","IBM Ultrium1","IBM_____ULTRIUM-TD1";
IBM_____ULTRIUM-TD1=1,0x36,0,0x9679,4,0x00,0x00,0x00,0x40,3;
●LT160,LT270,LT210(Ultrium2ドライブ)の場合
tape-config-list =
"IBM
ULTRIUM-TD2","IBM Ultrium2","IBM_____ULTRIUM-TD2";
IBM_____ULTRIUM-TD2=1,0x36,0,0x9679,4,0x00,0x00,0x00,0x42,3;
●LT270,LT220,LT230,LT250(Ultrium3ドライブ)の場合
tape-config-list =
"IBM
ULTRIUM-TD3","IBM Ultrium3","IBM_____ULTRIUM-TD3";
IBM_____ULTRIUM-TD3=2,0x3B,0,0x18659,4,0x44,0x44,0x44,0x44,3,60,300,600,1200,600,600,
18000;
27
第4章 付録
●LT270,LT230,LT250(Ultrium4ドライブ)の場合
tape-config-list =
"IBM
ULTRIUM-TD4","IBM Ultrium4","IBM_____ULTRIUM-TD4";
IBM_____ULTRIUM-TD4=2,0x3b,0,0x18659,4,0x46,0x46,0x46,0x46,3,60,300,600,1200,600,600,
18000;
●LT210,LT220(Ultrium3ハーフハイトドライブ)の場合
tape-config-list =
"IBM
ULTRIUM-HH3","IBM Ultrium3","IBM_____ULTRIUM-HH3";
IBM_____ULTRIUM-HH3=2,0x3b,0,0x18659,4,0x44,0x44,0x44,0x44,3,60,300,600,1200,600,600,
18000;
4.1.6 カートリッジ磁気テープ装置(F6479C,F6479CA)
tape-config-list=
"FUJITSU M248","Fujitsu 1/2\" Cartridge","FUJITSU_M248";
FUJITSU_M248=1,0x21,0,0x639,1,0x00,0;
28
4.2 注意事項
4.2 注意事項
4.2.1 /kernel/drv/st.confを手動編集する場合
本項では、/kernel/drv/st.confのtape-config-list行を手動編集する場合の注意事項について
説明します。
tape-config-list行の定義方法には、以下の2種類があります。
● 共通定義
:
name="st" class="scsi"
target=6 lun=0;
tape-config-list行の直前の定義が";"で完結しています。
tape-config-list = "AAAA","BBBB","CCCC";
:
● target/lun番号単位の定義
:
name="st" class="scsi"
target=6 lun=0
tape-config-list行の直前の定義に";"がありません。
tape-config-list = "AAAA","BBBB","CCCC";
:
上記のうち、共通定義のtape-config-list行に手動で定義を追加する場合には、下例のように編
集してください。
(修正前)
:
name="st" class="scsi"
target=6 lun=0;
tape-config-list = "AAAA","BBBB","CCCC";
:
(修正後)
:
name="st" class="scsi"
target=6 lun=0;
tape-config-list = "AAAA","BBBB","CCCC",
"DDDD","EEEE","FFFF";
最後の";"を","に修正します。
定義を追加し、";"で完結させます。
:
29
第4章 付録
4.2.2 PW0G3DT3接続環境にPW0G3DT5/PW0G3DA2を増設する場合
PW0G3DT3の接続環境において、PW0G3DT5/PW0G3DA2を増設する場合には、以下の作業を事前に行
った後、fjcnfset(1M)を実行してください。
●増設対象のPW0G3DT5/PW0G3DA2のtarget番号を、PW0G3DT3と異なる値に設定します。
●/kernel/drv/st.confのPW0G3DT3用の定義を、手動で移動編集します。
PW0G3DT3 を 接 続 し た 環 境 の /kernel/drv/st.conf の 定 義 内 容 は 以 下 の よ う に な り 、 例 え ば
PW0G3DT3をtarget=1,lun=0に接続している場合には、増設対象のPW0G3DT5/PW0G3DA2のtarget番
号を1以外に設定します。
【 PW0G3DT3用の/kernel/drv/st.conf定義内容例 】
:
name="st" class="scsi"
target=1 lun=0;
name="st" class="scsi"
target=2 lun=0;
PW0G3DT3用の定義
:
tape-config-list =
"HP
C7438A","HP DAT72 4mm DAT","HP-data";
HP-data = 1,0x34,1024,0x9639,4,0x00,0x13,0x24,0x3,3;
:
次に、下例のように手動で/kernel/drv/st.confを編集し、fjcnfset(1M)を実行します。
【 手動操作例 】
# vi /kernel/drv/st.conf
:
name="st" class="scsi"
target=1 lun=0
最後の";"を削除します。
tape-config-list =
"HP
C7438A","HP DAT72 4mm DAT","HP-data";
name="st" class="scsi"
target=2 lun=0;
PW0G3DT3用の"tape-config-list"定義を、
"target=1"の定義箇所に移動します。
:
HP-data = 1,0x34,1024,0x9639,4,0x00,0x13,0x24,0x3,3;
:
# /opt/FJSVdcnf/bin/fjcnfset st
:
30
4.2 注意事項
本項の事前作業を実施した場合には、fjcnfset(1M)実行時に以下のメッセージが出力されます。
● Solaris 8以降の場合
:
FJSVdcnf: st: notice: ***** /kernel/drv/st.conf auto edit *****
FJSVdcnf: st: target device
= "HP
C7438A".
FJSVdcnf: st: config value
= 2,0x34,0,0x18679,1,0x00,0,60,300,600,1200,600,600,18000
:
● Solaris 7以前の場合
:
FJSVdcnf: st: notice: ***** /kernel/drv/st.conf auto edit *****
FJSVdcnf: st: target device
= "HP
FJSVdcnf: st: config value
= 1,0x34,0,0x9639,1,0x47,0
C7438A".
:
fjcnfset(1M)実行時に上記のメッセージが出力されなかった場合には、本項の事前作業が行われ
ていないため、事前作業を実施してください。
31
第4章 付録
32
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