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2 エージェントツアーの内容

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2 エージェントツアーの内容
2
エージェントツアーの内容
(1) 第1回エージェントツアーの実施内容
【6月27日(火)】
時
間
内
容
場
所
具
体
的
内
容
11:10
集合
JR美深駅
11:15∼11:30
開会
上川北部森づくりセンター
11:30∼12:00
唾液検査、血圧測定
12:00∼12:45
昼食
バス中(移動中)
やまべ弁当(道産間伐材割箸を使用)
12:45∼13:45
森林体験プログラム
仁宇布原生保存林
▼インストラクター:小日向
〃
あいさつ、趣旨、行程等説明
事前測定(セラピー効果体験)
昭 氏
(NPO法人 森の生活、しもかわ森林療法協議会会員)
13:55∼14:30
山菜採り
原生保存林の帰路
自然の恵みを享受することの喜びを実感
15:10∼15:30
唾液検査、血圧測定
上川北部森づくりセンター
事後測定(セラピー効果体験)
15:40∼15:50
ハーブ摘み
薬用植物展示園
ハーブティーのための材料採取
15:55∼16:10
見学
道の駅「びふか」
特産品紹介
16:15∼16:40
見学
チョウザメ館
16:45∼18:00
自由
びふか温泉
18:00∼19:00
夕食
19:00∼20:00
講演
温泉入浴等
山菜・チョウザメ料理
びふか温泉会議室
「森林セラピーの医学的効果について」
▼講師:住友
和弘 氏
(中頓別町国保病院長、北の森林と健康ネットワーク会員)
トドマツ精油体験デモ
提供:しもかわ森林療法協議会
ハーブティー試飲
20:00∼
自由
びふか温泉
温泉入浴等
【6月28日(水)】
時
間
内
容
場
所
具
体
的
内
8:30∼ 8:45
見学
びふか温泉ふるさと館
木工事例紹介(カヌー工房)
9:45∼11:45
登山・森林観察
松山湿原
▼ガイド:諸岡
12:00∼12:10
見学
雨霧の滝
12:30∼13:20
昼食
ファームイン・トント
勇 氏(ボランティアガイド)
美深産羊ジンギスカン
(道産間伐材割箸を使用)
13:30∼14:00
トロッコ乗車体験
トロッコ王国
15:00∼15:45
林業体験
トムテ文化の森
16:00∼17:00
温泉入浴
なよろ温泉サンピラー
17:00∼17:30
意見交換
19:00
解散
〃
JR旭川駅
- 5 -
容
枝打ち、つる切除伐体験
ツアーの感想や意見交換
Point 1
唾液検査・血圧測定
体験
参加者に森林セラピーの生理的効果を体験しても
らうことを目的として、唾液によるストレス度及び
血圧の測定を実施した。測定は「事前」と「事後」
の2回に分けて行い、森林に行く前と行った後でど
れだけ数値が変化するかを検証した(「 資料編」P
5∼6を参照 )。
Point 2
やまべ弁当
〈FSC認証とは?〉
食
美深町の「久の家食堂」が提供する弁当。やまべ
のフライのほか、山菜・キノコなどが入っている。
使用している食材が「森林」をイメージさせること
から、今回のツアー初日の昼食として選定した。参
加者からは「シンプルだが、香ばしくておいしかっ
た 。」「地元料理としてお薦めできる 。」などの意見
があった。また、割箸は下川町の FSC認証 の森林
から生産された白樺間伐材を原料とした「下川製箸
㈱」のものを使用し、道産材の利用促進に向けたP
Rを行った。
森林認証制度の一つ。森林認証制度は、持続可能な森
林経営を実践している森林やその管理主体などを第三
者機関が一定の基準に基づいて評価・認証し,認証さ
れた森林由来の木材や加工品に特定のラベルを表示す
る制度。このラベルを通じて消費者に環境保全に貢献
する選択的な購買を促し,長期的な森林の保全と資源
の利用を両立する森林経営を支援する。
に
Point 3
う
※
やまべ:ヤマメの方言。陸封型のサクラマス
ぷ
仁宇布原生保存林、森林体験プログラム
に
う
見学・体験
ぷ
[仁宇布原生保存林] 雪の多い寒いところに自然に出来
上がった森林を将来にわたり残し、研究するために設けられ
たもので、昭和41年に手入れのための少量の伐採をしたが、
原生林に近い状態の森林なので 原生保存林 と名付けられ
た。面積は34.72ha。樹の量を表す蓄積は1ha当たり377m3
あり、道有林上川北部管理区内の広葉樹林平均の約4倍にも
なる。林内には、直径1mを超す巨木を観察し触れることの
できる約1.5kmの遊歩道(4コース)があり、遊歩道沿いには
案内板やクイズ看板などが設置され、森林浴を楽しみながら
森林について学習できるようになっている。
【選定理由や狙い】
[仁宇布原生保存林] 上川北部森づくりセンターが管理する道有林のみどころの一つとして積極的にPR
を行っている箇所であり、直径1mを超す巨木を観察し触れることのできるフィールドは貴重で、森林の素
晴らしさを体感してもらうにふさわしい素材であると考え、選定した。
[森林体験プログラム] より効果的に森林の癒し効果を体感してもらうため、人間の持つ五感を使うこと
によりセラピー効果を高めることを目的としたプログラムを選定した。また、道内における森林セラピーの
取組事例を紹介するため、実際に森林療法を実践されている方にインストラクターをお願いした。
【実施内容】
遊歩道を散策しながらの自然観察、森林セラピー効果を高めるための活動プログラム
- 6 -
プログラムの内容
[ブラインドウォーク]
目隠しをし、会話をしないで鳥の声や風の音を感じ
ながら森の中を歩く。
[樹林気功]
自分のお気に入りの木に頭のてっぺんにあるツボを
付け、木からパワーをもらう。
ブラインドウォーク
樹林気功
【インストラクター】
小日向 昭 氏(NPO法人森の生活 副代表、しもかわ森林療法協議会会員)
こ
ひ
な
た
【参加者の反応】
[仁宇布原生保存林]
○ 一般客には原生保存林とそうでない森の区別が難しい。原生保存林ならではの差別化が欲しい。原生保
存林の素晴らしさをうまく伝える必要がある。
○ 非常に貴重な林であり、今後も保存し続けていただきたいと思う。
○ 自然を感じるのに、とてもすばらしい場所だと思う。ただし、ツアーでお客様にどう案内するか、アク
セスについて検討が必要だと思う。
○ ツアーとしては、登山・ハイキングなど、ある程度経験のある人向け。経験豊富なガイドの随行が必要。
○ 原生保存林の説明をもう少し聞いてから行かなければ、良くわからない。
○ ガイドの説明がないと個人のお客様には厳しい。団体で行くにしても、保存林入口までの道が狭小で、
大型バスが通れない。また、入口にWC等の設備が欲しい。
○ とても良い感じの森だが、一般ツアー客が来るのであればトイレ等は絶対に必要になると思う。
[森林体験プログラム]
○ 五感を森林に集中させるユニークなプログラムと感じた。
○ 目隠ししながら歩くメニューは新鮮に映った。また木の温もりを感じたりするプログラムはおもしろか
った。
○ 体験の内容は自然を感じることができ、良いと思う。一つ一つのプログラムを紹介したプリント等を事
前に配付できると、もっと有意義なものになると思う。
○ 学校団体にはすぐに使えると思うし、一般の方にも興味深いプログラムであると思う。個人旅行に組み
込むには、場所的にすぐ取り込める地域とそうでない地域があると思う。
○ 少し物足りない感じがした。
○ 目隠しをしての歩行など、非常に密度の濃いプログラムだと思う。ただし、これも説明・ガイドが不可
欠である。
○ 体験自体は良いと思うが、アプローチが長く感じた。
Point 4
山菜採り
体験
- 7 -
【選定理由や狙い】
自然の恵みを収穫して「食」する体験は喜びや楽しさにつながることから、セラピー効果が期待でき、森
林を活用した「癒し」観光において有効なメニューの一つになり得るのではないかと考え、選定した。
【実施内容】
山菜採り体験(採った山菜は一時クーラーボックスに冷蔵保存し、各自持ち帰り)
【解 説 者】
森林活用課・上川北部森づくりセンターの職員
【参加者の反応】
○ 普段の生活の中でこうした習慣がないので、とても新鮮だった。道外のお客様には、採った山菜を使っ
た料理体験や夕食時に調理して一品加える等、採れたての味を楽しめるような試みもおもしろいと思う。
○ 道外の観光客への伝達が必要だが、荷物となるため難しい。採る喜びと食す喜びを感じるために、今晩
宿泊するホテルと連携して夕食のメニューとして提供するとおもしろい。
○ 時期が多少遅い感があったが、有意義な時間であった。ツアーにするのであれば、1グループ(2∼5
名程度)に1名程度の専門ガイドの案内が必要になると思われる。
○ とてもおもしろいけど、ツアーに取り入れたらハゲ山になってしまうかも!?
○ フキは立派なものが多かったが、他にワラビなどのあるところを見たかった。
○ 山菜の種類がよく分からなかったので、特に楽しめなかった。料理をほとんどしない人には不向きであ
ろう。
Point 5
ハーブ摘み、ハーブティー試飲
体験
[薬用植物展示園] 廃校となった小学校のグランドを利
用して作られた薬草の展示園。美深町字西里にあり、0.47ha
の敷地に67種類の薬草が展示されている。管理主体は「天塩
川漢方の里」。
【選定理由や狙い】
自然の恵みを収穫して「食」する体験が喜びや楽しさにつながることやハーブの持つ薬効成分により、セ
ラピー効果が期待でき、「癒し」観光において有効なメニューの一つになり得るのではないかと考え、選定
した。
【実施内容】
ハーブの採取とハーブティーの試飲(ハッカの葉を採取してもらい、夜の講演時にミントティーとして提
供)
【解 説 者】
「天塩川漢方の里」の会員、美深町役場の職員
【参加者の反応】
○ ハーブ園自体は無料であることを踏まえると充分な内容だった。また、夜にいただいた「ミントティー」
は非常に香り高く美味だった。
○ ハーブやミントは素人でも分かる植物なので、親しみやすいと思う。「ハーブティーの作り方」のよう
なレシピがあると良い。
○ ガーデニングとかが盛んに行われているので、熟年層には良いのでは。
- 8 -
○
○
○
その場でいろいろなハーブティーなどの試飲をしたい。
もう少し内容の濃いものにした方が良いと思う。ハーブ・薬草の薬効等についての詳しい説明や2∼3
種類のハーブティーの試飲など、有料でも良いと思う。
摘むだけでは体験メニューとしては難しい。
Point 6
道の駅「びふか」(物産展示館「双子座館」)
見学
イタリアの建築家がデザインした中世ヨーロッパ
調をモチーフにした建物の物産展示館。特産品や土
産類のほか、くりじゃがコロッケやソフトクリーム
などが人気で 、2階には展望台とレストランもある 。
周辺一帯は「森林公園びふかアイランド」として既
に観光スポット化されていることもあり、今回のツ
アーにおいても外すことのできない見学箇所として
選定した。参加者からは「地域の特産品やおみやげ
が多くて良い 。」
「 エリアの食材を食することができ 、
商品開発も積極的 。」などの意見があった。
Point 7
チョウザメ館
見学
「森林公園びふかアイランド」内にある施設で、
世界のチョウザメ8種類のほか、天塩川水系の魚を
飼育展示している。明治頃までは天塩川にもチョウ
ザメが遡上していたことが知られており、美深町は
チョウザメの町として地場特産品の開発に向けた飼
育試験に取り組んでいる。地域の「食」に関連する
特徴的な施設であることから、今回のツアーの見学
箇所として選定した。参加者からは「幼魚から成魚
までを別の水槽で並べているのは成長の過程が分か
り、良い取組 。」「学芸員の方の話は大変参考になっ
た 。」などの意見があった。
Point 8
びふか温泉
食・温泉
チョウザメ料理
Point 9
「森林公園びふかアイランド」内にある温泉。玄
関に足を踏み入れると、大きな水槽に悠然と泳いで
いるチョウザメの姿が見られ、事前に予約をすれば
チョウザメ館で飼育したチョウザメの料理を味わう
ことができる。今回のツアーにおいては「森林」を
イメージさせる山菜を主体としながら、特産品であ
るチョウザメを組み合わせたメニューを夕食として
提供していただいた。参加者からは「地域の食材に
こだわっており、いいと思う 。」「チョウザメは想像
していたより生臭くなく美味 。」「風呂は内風呂のみ
だが泉質もよい 。」などの意見があった。
森林セラピーに関する講演
講演
[住友 和弘 氏] 平成16年8月、中頓別町国民健康保
険病院の院長に就任。日夜、地域の患者さんの治療に専念し、
忙しい日々を送る傍ら 、「森林の持つ癒し効果」にも高い関
心を寄せられ、平成18年3月に設立された「北の森林と健康
ネットワーク」の会員として、森林セラピーの研究や普及啓
発にも尽力されている。今回は医学的見地から見た森林セラ
ピー効果について、講演をしていただいた。
【選定理由や狙い】
参加者に森林セラピーに対する関心や理解を深めてもらうことを目的として行った。
- 9 -
【実施内容】
「森林セラピーの医学的効果について」の講演
【講 演 者】
住友 和弘 氏(中頓別町国民健康保険病院 院長、北の森林と健康ネットワーク会員)
【参加者の反応】
○ 大変勉強になった。最近のツアー参加者には向学心のある人も多いため、大型ホテルや旅館と連携して、
こういったセミナーは実施してもおもしろい。
○ 森林療法に関しては、非常に興味深いところがあった。完全な「治療」としてではなく、「体験」的な
要素を強く出せば、商品化も可能ではないだろうか。
○ わかりやすい説明だった。プログラムのスタート前に聞いてから森へ入ると、また森の感じが変わるの
ではないかと思う。
○ 科学的かつ論理的に森林・温泉の効果が説明されていたが、一般の人には難しい部分もあると思う。
○ 自分にとっては非常に参考になったが、ツアーの中で行うとしたら、もう少しわかりやすい言葉で行わ
ないと伝わりきれないと感じた。
○ 興味あるテーマだったが、先生のやさしい話し方で、つい睡魔が…。
せ い ゆ
Point10
トドマツ精油体験デモ
見学
下川町の「NPO法人森の生活」の小日向氏にデ
モンストレーターをお願いし、トドマツの葉からエ
ッセンシャルオイルを抽出する作業の実演を行っ
た。森の素材を使ったアロマセラピー体験として、
「癒し」観光の有効なメニューの一つになり得るの
ではないかと考え、選定した。参加者からは「おも
しろい。即売会ができる 。」「講演とのセットプログ
ラムは話題性がある 。」などの意見があった。
Point11
カヌー工房(びふか温泉ふるさと館)
見学
びふか温泉に直結する体験学習施設「 ふるさと館 」
の一室にあるカヌーの工房。申し込みすれば誰でも
カヌーづくりができ、近くにある三日月湖では試乗
もできる。木工の一事例として紹介するとともに、
雄大な自然の中での川下りが 、「癒し」観光の有効
なメニューの一つになり得るのではないかと考え、
選定した。参加者からは「カヌーを自ら作って海ま
で下る、それだけでツアーが作れる素材 。」「子供の
誕生日に共同作業をするなどすると、息の長いプロ
グラムになる可能性がある 。」などの意見があった 。
Point12
松山湿原、登山・湿原散策
見学・体験
[松山湿原] 美深町市街より東方約29km、北見山地ピヤ
シリ山系の海抜高797mに位置する高地性の高層湿原の一つ。
湿原面積は約25ha。矮性化したアカエゾマツ(通称ニウプ松)
やハイマツが分布するなどの特異性があり、学術上の価値が
高く、優れた自然環境であることから、昭和51年に北海道自
然環境保全地域に、また、昭和54年度には保健保安林に指定
されている。湿原にはアカエゾマツ、ハイマツだけでなく、
高山植物、湿原植物が生育し、四季折々様々な表情を見せる。
- 10 -
【選定理由や狙い】
上川北部森づくりセンターが管理する道有林のみどころの一つとして積極的にPRを行って
いる箇所であり、30分ほどの登山で突然目の前に広がる別世界のような風景やそこに生息する植物は、観光
ツアーの数が少ない上川北部にあって核となり得る素材であると考え、選定した。
[湿原散策] 松山湿原の魅力をより感じてもらうため、湿原に生息する植物等の観察を中心としたプログ
ラムを選定した。また、ガイドは実際に松山湿原のツアーガイド経験のある地元のボランティアガイドの方
にお願いした。
[松山湿原]
【実施内容】
植物観察をしながらの松山湿原登山、湿原散策
【ガ イ ド】
諸岡
勇 氏(地元のボランティアガイド)
【参加者の反応】
[松山湿原]
○ 自然を感じられるすばらしい場所だと思う。静かにゆっくり散策したい場所だった。
○ 隠れた秘境、感動した。花のシーズンも訪問したい。
○ 非常に素晴らしい湿原であると感じた。しかし、現在の姿を残すことも重要だと踏まえると、果たして
大々的に取り組むことがいいのか疑問である。入山料等の収受に関しては私的意見として賛成である。
○ 一般的な軽登山のツアーとして商品化は可能だと思う。バス駐車場部分にWCが整備されているのも評
価できる。
○ とても良い所だった。ただツアーとして体力の無い方とかだと、ニセコ神仙沼とかがお手頃になってし
まうが…。
○ もう少し花のある時期であれば良かった。
[登山・湿原散策]
○ 良かった。専門家の方がしっかり付いていろいろな説明をしていただけたので、より良かった。
○ 中高年のトレッキングブームに肖りたいところだが、ここもやはりユニークで適切なガイディング付き
だと楽しみが膨らむ。
○ 説明を聞きながら登るのは良い。
○ 山菜の話だけでなく、「森林」「湿原」という素材から、そこで生きる生物や環境などに話が広がると良
いと思う。
○ 松山湿原への道中は、今のままだと若干厳しいと思われる。多少整備を行えば、魅力ある素材になると
感じた 。
う ぎ り
Point13
雨霧の滝
見学
松山湿原への入口から0.8km先の林道を入り、2.7
km奥にある滝。落差は6メートルほどで、さほど大
きくはないが、滝のすぐそばまで歩いて行ける。滝
で多く発生するマイナスイオンには健康効果がある
ことが知られていることから 、「癒し」観光の有効
なメニューの一つになり得るのではないかと考え、
選定した。参加者からは「なかなか見応えのある滝
だった 。」「近くまで車で乗りつけられる所が良い。
マイナスイオン効果を得るために、ここでやまべ弁
当を食べたりできると良い 。」などの意見があった 。
- 11 -
Point14
美深産羊ジンギスカン
食
美深町仁宇布の松山農場が経営する宿泊施設「フ
ァームイン・トント」で提供するジンギスカン。羊
肉は健康効果のある食材として知られていることか
ら、今回のツアー二日目の昼食として選定した。参
加者からは「格別の味で感動した。士別のサフォー
クに決して劣らない肉質。羊の話がもっと聞きたか
った 。」「本当の本物を食べられることは、現在の北
海道観光にとって非常に重要であるため、今後、商
品設定を含めた検討を行っていきたい 。」などの意
見があった。
Point15
トロッコ乗車体験
体験
[トロッコ王国] エンジン付きトロッコを自分で運転で
きる全国的にも珍しい 体験観光特区 。昭和60年(1985年)
に廃線になった国鉄美幸線の跡地を利用し、本物の線路上を
往復10㎞走破する。運営主体は「NPO法人トロッコ王国美
深」。
び こ う
【選定理由や狙い】
風を切って緑の中を駆け抜ける体験は爽快さや楽しさにつながることから、セラピー効果が期待でき、
「癒
し」観光において有効なメニューの一つになり得るのではないかと考え、選定した。
【実施内容】
エンジン付きトロッコの乗車体験
【解 説 者】
「NPO法人トロッコ王国美深」の会員
【参加者の反応】
○ 非常におもしろい素材。来期には何らかの商品化を推し進めていきたい。
○ とてもおもしろかった。もう一度行きたい。(多分行くと思う。)
○ 線路を残そうとする想いと、楽しい体験を作りだした情熱に感心した。子供から大人まで楽しめる施設
だと思う。
○ なぜ、もっと話題にならないのか不思議だ。
○ 子供の頃は、男の子なら一度は列車の運転士にあこがれるもの。今後、団塊の世代を相手にするにあた
り、少年時代を呼び起こす重要なキーになる施設になってくると思う。
○ 思った以上に楽しい。ファミリー向けには、もう少し料金が安い方が良い。
Point16
道立トムテ文化の森、林業体験
見学・体験
[道立トムテ文化の森] 森林の大切さや働きについて
もりの学び舎
の理解を深めたり、身近な動植物について学習するために造
られた道立の森。名寄市日進にあり、面積は13.4ha。森林学
習展示館(もりの学び舎 )、薬草生産施設、炭焼き施設、実
習展示林、林間学習広場やキャンプ場などの施設がある。管
理主体は北海道で、現在の指定管理者は㈱名寄振興公社。ま
た、隣接には名寄市が管理する「なよろ健康の森」がある。
- 12 -
【選定理由や狙い】
[道立トムテ文化の森]
森林活用課所管の道立施設である「道立の森」の一つとして利用促進を図ってい
る箇所であり、森林・林業について体験しながら理解を深めることができるフィールドとして最適である考
え、選定した。
[林業体験]
森林の手入れに汗を流す体験は充実感や達成感につながることから、セラピー効果が期待で
き、「癒し」観光において有効なメニューの一つになり得るのではないかと考え、選定した。
【実施内容】
林業体験(枝打ち、除伐作業)
【指 導 者】
株式会社名寄振興公社の職員
【参加者の反応】
[道立トムテ文化の森]
○ アクティビティが充実していて、施設もきれいで良い。
○ 林業体験と同じく、教育的観点から見た時にはおもしろい素材だと感じた。最も簡単に商品化できるの
は、夏休みのファミリー向けに行う「昆虫採集」。これは商品化も含めた検討を行いたい。
○ 林業体験を含めて子供向けに良い。
○ 道外のお客様には案内しにくい施設だと思うが、農園をうまく活用できると「食育」をテーマにしたツ
アーでは活きてくると思う。
○ 知名度が低すぎる。もっとPRすべきだが、PRの手法は注意が必要。
[林業体験]
○ 他では経験し難いユニークなプログラムと感じた。またやらせではなく、自分の行為が林業に貢献して
いると感じることができるのがポイント。
○ ガイドの方の事前の説明、体験の内容ともにすばらしいと思った。「癒し」というより、「環境保全」を
テーマにしたツアーで取り組みたい内容だ。
○ おもしろかった。好き嫌いがあるだろうが、木の伐採とかは普段できることではないので。
○ 子供向けには良いと思う。
○ 生涯学習の観点からもおもしろい素材。しかし同時に表現的な難しさも感じた。
○ 小さい頃の工作教室の思い出を呼び起こしてくれるものだと思う。
Point17
なよろ温泉サンピラー
温泉
名寄市街から車で東へ約10分、名寄市日進にある
温泉。向いには「名寄ピヤシリスキー場」がある。
ピヤシリスキー場は氷点下20℃前後の朝、大きな太
陽柱(サンピラー)が立ち上ることで有名。今回の
ツアーにおいては、林業体験での汗を洗い流し、気
持ちよく最後を締めくくってもらう場所として、こ
の温泉を選定した 。参加者からは「 設備・規模とも 、
立ち寄り施設として充分な施設 。」などの意見があ
った。
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