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活動報告書(PDF:3684KB)
平成 24 年度 埼玉県中山間地域ふるさと事業調査研究業務 埼玉県立大学ふるさと支援隊 〔横瀬町芦ヶ久保地区〕 活動報告 平成 25 年 3 月 埼 玉 県 立 大 学 <目次> 1.活動地域の概要〔横瀬町芦ヶ久保地区〕 2.活動方針 3.活動計画 4.実施結果 ①「ちちぶ茶ブランドアップキャンペーン」に参加(平成 24 年 7 月 8 日) ②「ちちぶ茶」を学ぶ(平成 24 年 9 月 1 日) ③「狭山抹茶」を学ぶ(平成 24 年 9 月 14 日) ④「アスガキボウふれあいまつり」で芦ヶ久保の方々と交流(平成 24 年 10 月 21 日) ⑤埼玉県立大学大学祭公開講座「ちちぶ茶を楽しもう!」を開催(平成 24 年 10 月 27 日) ⑥ちちぶ茶をつかった、“おうちスイーツプロジェクト”の取組(平成 10 月~11 月) 5.活動成果 ①地域の宝物「女性と健康」 ②地域の宝物「特産品」、 ③地域の宝物「情報」 6.今後の課題と取組 おわりに 活動成果資料 ①ふるさと支援隊ニュースレター(2012.10 発行) ②「ちちぶ茶」を使ったおうちスイーツレシピ(2012.10 公開) <平成 24 年度 埼玉県立大学ふるさと支援隊> 【学生】 看護学科4年生:飯田知世、石井香衣、森田真衣子、齋藤淳子、宮下沙織、田島妙子 社会福祉学科 4 年生:松崎まなみ、成沢みづき、高橋美里 茶道部:中根かずさ、岩下茉里子、加藤文音、佐藤麻衣、島崎杏香、福島朱里 【教員】 兼宗美幸 (埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 准教授) 高辻千恵 (埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科 講師) 坂本めぐみ(埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 講師) 【事務局】 埼玉県立大学地域産学連携センター 森田 匡俊 1.活動地域の概要 〔横瀬町芦ヶ久保地区〕 (1)活動拠点となった横瀬町芦ヶ久保地区とは 横瀬町芦ヶ久保地区は山村振興法に基く振興山村地域(林野率が75%以上かつ人 口密度1.16/ha未満)地域です。 最寄り駅は西武秩父線の芦ヶ久保駅。この駅は昭和44年に西武鉄道が秩父市まで 延長開業した時に、芦ヶ久保駅として開業しました。西武鉄道特急レッドアロー号が停 車する、観光農園(あしがくぼ果樹公園村)やスケートリンクなど親子で楽しめる、秩父 市の玄関口として観光で栄えた地域です。 秩父の開発とともにスケートリンクは平成5年に他施設に移設(その後移設開業された スケートリンクは平成8年に閉鎖)、特急電車の停車中止などが相次ぎ鉄道利用者の減 少が続いています。 平成14年には「道の駅あしがくぼ」が開業し、自動車およびオートバイでの観光やツー リング客の利用は増加しています。 「道の駅あしがくぼ」は、地元の新鮮な野菜や果物 が購入できる人気のスポットであり、今後は規模拡大が予定されてます(現在建築中)。 道の駅あしがくぼは広い駐車場があり、いつも車やオートバイでの観光客で賑わってい ます。このように一部の限定された地区はにぎやかですが、山村地域に足を運ぶ観光 客が減少しています。 横瀬町は1955年(昭和30年)横瀬村と芦ヶ久保村が合併し、1984年(昭和59年)に町 制施行により町となりました。2011年度の人口は9,027名、そのうち芦ヶ久保地域住民 は200世帯、600名弱の住民からなる集落です。高齢化が進み死亡数が出生数を倍近 く上回り、転出が転入を上回るなど、急激ではないものの緩やかな人口減少が続いて います。 対象地区にお住まいの皆様は、男女比率はほぼ同じです。出生数は年間約70名で あり、地区の周産期医療を担う施設は近隣市にあります。地域の小学校・中学校は閉 校し、子ども達は同市内の保育園・幼稚園・小学校・中学校に通っています。子育て支 援センターは旧芦ヶ久保小学校を用いて活動しています。 横瀬町 県立大学 (越谷市) あしがくぼ地区の玄関 芦ヶ久保駅 (2)ふるさと支援隊を迎えてくださった芦ヶ久保アスガキボウ委員会 このような状況の中、地区の皆さんが自治組織として地域の活性化や景観の保全活動 を行なう「アスガキボウ委員会*」を立ち上げ成果をあげています花桃やモミジ等の食栽、 獣害対策、河川の草刈りや清掃、電動自動車貸出実験など多彩を活動を展開していま す。地域の人口減少や、産業構造の変化を柔軟にうけとめ、地域の将来を見据えた組 織的な活動に取り組んでおられます。 駅から徒歩1分 道の駅あしがくぼ *アスガキボウ委員会の、「アスガキボウ」という素敵なネーミングは、地区名の「芦ヶ久保」と、地区の未来への 希望を重ねてお付けになられたと伺いました。 (3)横瀬町・芦ヶ久保地区の特産品 芦ヶ久保の特産品は、お茶(ちちぶ茶)と季節の果物(イチゴ、ブドウ、リンゴ等)、そし て新鮮な野菜があります。 お茶は急傾斜地を活かした生産と、農薬を最小に抑えた体に良いお茶を生産してきま したが、近年高齢化がすすみ、その上昨年度は福島原発の放射能に関する風評被害 の影響で出荷制限をうけ、大きな打撃をうけました。 そのため現在は茶業組合や行政 が協力し、ちちぶ茶のブランド回復に向けて頑張っています。 果物は芦ヶ久保を代表する農産物で、観光農園があり四季を通じて栽培し、特に観光 農園は前述の通り「あしがくぼ果樹公園村」として特に知られています。ジャムやパンな どの加工品は従来作られてきましたが、新たに地元のジャムやはちみつを使った洋菓 子も製造販売が開始されています。 地区の概観を駅から。道路は国道140号 道の駅をはさんで向かい、白髭神社 ちちぶ茶と、洋菓子やジャム、新鮮な野菜。そしてB級グルメのみそポテト 2.活 動 方 針 テーマ 「芦ヶ久保の“元気(健康長寿)のモト”を探る!∼食を通じて、おかあさんと一緒に∼」 保健医療福祉の専門家を育成する、埼玉県立大学ができることは何か? 私たちは、地域の持つ宝物を大切にした活動をするために、3つのキーワードを考えま した。キーワードは3つ。 地域の宝物①「女性と健康」 地域の様々な活動を行なっているのは、お父さん達でしたが、その背景には女性の 力が欠かせない。家族がイキイキと暮らし、地域を守り育てる女性(全ての年代の女性を “お母さん”としている)に焦点を当て、健康を考えていく。 地域の宝物②「特産品」 地域の皆様が大切に守り育てている特産品で、ふるさと支援隊が学生の視点で見直 し検討する。特に専門性を活かした健康と食に関係する活動を考えていく。 看護学科の学生が地区のおかあさんに ハンドマッサージ(H24.10.21) 地域の宝物③「情報」 県の東西を結び、西の芦ヶ久保の魅力を、東の県立大学で発信する。大学らしい情 報発信を考える。 ① 芦ヶ久保地区のおかあさんに地元の食を学び、元気のモトを県立大学から発信。 ② 地元の食材を学生たちの新たな視点で加工、検討。 ③ 地区の女性の健康を踏まえ、支援を検討。 ④ 芦ヶ久保の魅力と中山間地域の情報、本活動の様子を大学祭にて発信・交流。 県立大学の学生が芦ヶ久保地区の皆さんと交流し、地区の“魅力”と“健康”を考える。 地元の食材で“おもてなし” を学ぶ (H24.10.21) 3.活 動 計 画 図1のような活動計画概念を立案し、活動目的に合致した専門教育を受けてきた学生と共に、 ふるさと支援隊活動を展開しました。 今後の課題 県の健康長寿プロ ジェクトも ふまえた支援 少子化時代、過疎化の中の 母子と助成支援 子育て支援センター、保、幼、小学校 おかあさんの生活と共に、 「食」と、「元気」を学ぶ 地域の農産物の力の再発見 平成24年は、「茶」をとりあげました 放射能の風評被害・過疎地・ 厳しい地理条件が重なっている <参加学生 茶道部/前期・後期> 保健医療福祉を学ぶ学生でもあり、お茶が 身近な存在である茶道部学生 →お茶離れをしている、若い世代への ピアグループとしての役割が可能 →科学的な茶の効能や放射能の風評被害の 影響を考えると共に、栽培・出荷をしている 農家の努力や頑張りを考えることができる ↓ ↓ ピアグループとして、同世代に発信 活動地域から、県内全域へ <活動テーマ> 「食」を通じて、 おかあさんと 健康を考える <参加学生 看護4年生/後期> 地域の保健医療、看護の実践を学んだ学生 →来年より地域医療に貢献する、プレ専門職、 中には、地域保健実習で当該地区の 看護実習や、地区把握を行った学生含む →4月からの就職は、この地域からも利用する 医療機関の看護師や保健師 ↓↓ 医療過疎地である現地での医療支援が 必要なとき、医療スタッフとして長期にわたる 中山間部の住民への理解と支援が可能 ↓↓ 学習的な視点で、ふるさと支援隊の活動参加 保健医療分野での中山間部への理解促進 家庭での共食・コミュニケーションのための 茶と菓子の「もてなし」提案 今後の課題 ①若い世代に茶を飲んでほしい! ②お茶離れしてる若者への発信 図1 女性の健康と、食育・少子化の母子と女性支援 横瀬の魅力を公開講座で紹介(H24.10.27) 食育推進計画 の重点課題 家族の「共食」 <参加教員 県食育推進検討委員> 茶を使った、家庭でできる菓子の開発と提案 共食とコミュニケーションのための、茶を使った スイーツの開発と提案 平成24年度活動計画 概念 (*ピアグループ:同世代や同じ立 場の人が集まるグループ) 閉校した芦ヶ久保小学校にある アスナロの木 4. 実 施 結 果 ① ◆ 「ちちぶ茶ブランドアップキャンペーン」に参加 「埼玉県立大学ふるさと支援隊」のメンバーが、道の駅「果樹公園あしかくぼ」で開催された「ちちぶ茶 ブランドアップキャンペーン」にスタッフとして参加し、道の駅を訪れた観光客などに、美味しい「ちちぶ 茶」をもてなしました。 《日 時》 平成24年7月8日(日)13:00∼15:30 生憎の雨・・・午後はやみ、晴れ間がのぞきました! 《場 所》 道の駅「果樹公園あしかくぼ」(横瀬町) 《キャンペーンの内容》 ・「ちちぶ茶」の紹介、試飲 ・「ちちぶ茶」の試供品プレゼント 24年7月15日埼玉新聞に 掲載されました。 私達は出ていませんが(^^) 揃いのユニフォームに身を包んで! 《参加者》 県大茶道部員5名、教員、本学事務局 《活動内容》 11:00 集合、すでに活動しておられる狭山茶もてなし隊の活動を見学し、 お客様への試飲の進め方を教えていただく。 日本茶インストラクターさんからお茶の入れ方 のレクチャーを受けた。 みんなで呼込みを行う。 12:00 土地の名産である“ずりあげうどん”をご馳走になる。 ちちぶ茶の茶業組合のお母さんたちと話をし、お茶のてんぷらなどを試食 13:00 道の駅の来場者に茶の試飲をすすめながら、ちちぶ茶の紹介を行う。 試供品をプレゼントする。 時々紅茶の試飲や、茶業組合のお母さん、来場者と楽しくおしゃべりをする 15:30 終了、後片付け お茶はいかがですか∼頑張って呼び込みしました 《参加した学生の感想》 ・(健康開発学科2年)貴重な経験をさせていただきありがとうございます 興味深かったのは、お茶はお茶でも紅茶が販売されていたことで、緑茶と紅茶の違いは発酵の程度 だけとはいえ、紅茶といえばセイロンやダージリンといった東南アジア原産のものが主流であるので、 日本で作られた茶葉を元にした紅茶というのは非常に新鮮でした。 また、将来医療福祉に携わる身としては、イベントの管理者の方にスタッフ、来場者でも地元の方や 観光客など、自分とは世代や趣味・住む地域を初めとした様々な相違があり、しかも初対面の人達と いかに壁を作らず作らせずに楽しくお話をするかということを手探りながら実践でき有意義でした。当 日は雨が降ったり止んだり、風が吹いたり止んだりと、忙しい天気ながら来場者数は多く、イベントは 大変賑わったと感じます。充実した一日をありがとうございました ・健康開発学科2年)今回のイベントでは、ちちぶ茶の試飲をお手伝いさせていただきました。 会場では、到着したときから横瀬の皆様が大歓迎をして下さり、終始和気藹々とした雰囲気で楽し かったです。茶道部では普段は釜でお茶を点てていますが、今回は急須でいれたお茶をお配りしまし た。お茶の作り方にもコツがあり、ちょうど良い温度の少し渋みのあるちちぶ茶がいれられることなどを 教えていただきました。イベントを通して、いらっしゃったお客様や主催者の皆様と触れ合い、おもてな しさせていただいた経験をもとに、これからの部活での活動に活かして行きたいと思います。 ・(作業療法学科2年)今回ふるさと支援隊に参加させて頂いたことで、大変貴重な経験を積 めたと感じています。秩父茶の試飲を通したくさんの人に笑顔を頂けたことで、とても心が温かくなりま した。 自宅から横瀬は遠く、正直行きの電車だけで疲れてしまっていましたが、横瀬の人たちのはじ けるような笑顔で、疲れなど吹き飛んでしまいました。 お客さん、横瀬の役員の方たちが作っていた会 場の雰囲気はとても心地良く、その中に私たちも混ぜて頂けたことを、大変喜ばしく思います。 会場には秩父茶、横瀬の紅茶、お茶の葉の天ぷら、お漬け物など、初めて目にするものばかりでし た。天ぷらがとても美味しいと感じました。摘んだままの形の葉は普通流通しないらしいので、茶畑が 近くにある地域ならではの料理だと思いました。 もしまた機会があるのなら、是非もう一度ふるさと支 援隊に参加し、横瀬のあの心地良い雰囲気に包まれたいと考えています。 インストラクターさんに、丁寧に指導を受ける それぞれ配布した担当モノを持って ・(看護学科1年)ふるさと支援隊として参加させていただきありがとうございました。横瀬の みなさんの温かさに触れることのできたとてもよい一日となりました。私は試供品とビラ配りのお手伝 いをしました。最初は慣れないことで恥ずかしさもありましたが、お茶を飲んでくださった方がおいしい と言ってくれたのがうれしく、多くの人に飲んでもらおうと声を出してがんばりました。とてもいい体験が できた一日でした。お世話になりました。ありがとうございました。 ・(看護学科1年)始めは、どんな風にやったらいいのかわからないやら、恥ずかしいやらで、 なかなか声が出せませんでしたが、先輩がたやふるさと隊の方々の姿を見ながら、徐々に緊張もほぐ れてきました!試飲をしてくれた方や立ち止まって説明聞いてくれた方々には感謝の気持ちで一杯で した!自然に笑顔になったし、すごく嬉しかったです。ちちぶ茶はちょっとしぷめでしたが、おいしかっ たです。もちろん、天ぷらも! 支えてくださったスタッフの皆さんと一緒に 4. 実 施 結 果 ② ◆ “ちちぶ茶”を学ぶ (勉強会) ちちぶ茶ブランドアップキャンペーンで活動した「ちちぶ茶」は、どのように作られているのか、ま た今後の活用のために考えられることは何か。その基礎的な学習を行うため、横瀬町茶業組合 の方々による「ちちぶ茶」「おいしい横瀬の紅茶」の勉強会を行いました。 《日 時》 平成24年9月1日(土)13:00∼16:00 《場 所》 横瀬町茶業組合製茶工場・茶園、横瀬町活性化センター(ともに横瀬町) 《活動内容》 13:00 集合、横瀬町茶業組合の工場に連れて行ってもらい、 ちちぶ茶の製造工程と、製造工程の工夫、紅茶の製造工程の説明 15:00 横瀬町活性化センターに移動、ティーブレイクをしながら横瀬町振興課よりレクチャー ちちぶ茶の歴史や生産量、ちちぶ茶の特性、茶の栽培の工夫と、収穫の方法 15:30 埼玉県秩父農林振興センター担当よりレクチャー 放射線物質からお茶を守るための取組 横瀬町茶業組合、アスガキボウ委員会の皆さんと 学生 《活動成果》 ちちぶ茶の製法や工程、放射性物質からお茶を守り、安心なお茶の提供ができる取組はニュー スレターにしました。 《ちちぶ茶の置かれている現状は厳しい・・・><》 熱心に製造工程を説明して下さいました ちちぶ茶の特徴は、この写真のように一つ一つの茶畑の面積はそう広くはありません。急傾斜 地を利用した栽培がなされています。急傾斜地では機械を導入することができず、多くの手間は 人の手で行わなければなりません。さらに生産農家が高齢化し、十分な人の手が入ることができ なくなってきています。多くの手間がかかるうえに、さらに国内外の安い茶葉の輸入に押されてし まうことなど、ちちぶ茶の置かれている現状には厳しいものがありました。手間の費用どころか、 せめて、肥料代だけでも出せればいいと思ってやっているんだよ、の一言には、中山間部の農業 を守ることの大切さと厳しさが伝わってきました。 《紅茶製造の開始》 このような厳しい状況の中、おいしい横瀬の紅茶の開発と販売開始が始まりました。ちょっとお しゃれなパッケージで、さっぱりした和紅茶の特徴を持っています。 《参加した学生の感想》 ・ (作業療法学科1年) 普段、何気なく飲んでいるお茶が、これほど愛情と手間をかけている事 を知らなかったので、驚きました。お茶を作ることは、大変なお仕事だと感じました。これからは もっとおいしくお茶を飲もうと思いました。 横瀬・芦ヶ久保のお茶と、農林事業から見た ちちぶ茶のレクチャー ・(健康開発学科2年生) ちちぶ茶を安全に、また皆さんにおいしく飲んでいただくために、農薬 や肥料、そして刈り込みなどの多くの配慮をしていることを知りました。生産量は多くないと教えて いただきましたが、緑茶と紅茶、どちらも安心して飲めることが分かり、勉強になりました。 この取組と学びを、 ニュースレター【参考資料】にて配布! 製茶工場から見えるお茶畑。この工場 は渓流釣りのスポットの横にあります。 ティーブレイクは、横瀬のおいしい紅茶。 ジンジャーシロップも作ってきてくださいました。 4. 実 施 結 果 ③ ◆“狭山抹茶”を学ぶ(勉強会) 埼玉県産のお茶は「狭山茶」と呼ばれ、広義的には、秩父地方や児玉地方で生産されるお茶 も含めて「狭山茶」と呼ばれています。せっかくお茶のことを学ぶのであれば、埼玉のお茶を広く 知りたい、特に茶道部としては抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)のことを学びたい・・・そこで、平 成3年から碾茶製造をはじめ、平成24年の全国品評会の碾茶部門で入賞した、狭山碾茶工房で 碾茶のレクチャーを受けました。 《日 時》 平成24年9月14日(金)14:00∼16:30 《場 所》 狭山碾茶工房・明日香(埼玉県狭山市) 今年度の狭山茶のキャンペーンポスターが貼って ありました 《活動内容》 14:00 集合、狭山抹茶(碾茶)工房見学、茶園見学 栽培工程の工夫と、製造工程 16:00 狭山茶の歴史や狭山抹茶の誕生までの歴史 抹茶の試飲 《参加者》 県立大学の学生3名(茶道部員) 《活動成果》 狭山抹茶の製法や工程、取組はニュースレターに紹介しました。 《煎茶で飲む狭山茶を、抹茶という関東に歴史のないものを全国レベルまで引き上げた努力》 平成3年、抹茶を作るプロジェクトから、狭山抹茶が生まれ、そこから多くの努力をされてきまし た。お茶が美味しくなってから、茶道の先生に「前は美味しくなくてね・・・」と言われることもしばし ばだったとか。碾茶製造の大変な努力は、人との関係を生み、土づくりや施肥など教えて下さる 方があり、ここまで来たとの謙虚な言葉に、人との縁を大切にすることの大切さも教わりました。 狭山丘陵に映える、美しい茶畑 土地の状況で、栽培が異なることを実感! 碾茶は新茶の季節は11月です。それまでは半年もの間、お茶を熟成させます。まさにワインと 同じで、まろやかさやうまみを時間が引き出します。しかし茶に力がなく、茶葉に十分な肥料がい きわたらないと(それも化学肥料ではなく、有機肥料でじっくりと)、碾茶にはならないことをききま した。普段飲んでいる抹茶がこんなに奥深いとは… 《学生の感想》 ・ (作業療法学科2年)茶葉を乾燥させていく過程で、「葉」と「茎」に分けるところが面白いと感じ た。製造ラインを見ることができ、また抹茶の歴史を学べてとても勉強になった。 ・ (健康開発学科2年)碾茶(てんちゃ/抹茶の原料)の工場が関東に明日香さんただひとつと聞 いて驚いた。普段使用している抹茶が作られる工程を知ることができて勉強になった。工場で工 場長さんに「さみどり」を点てていただいたが、渋みがなく甘くておいしかった。 ・ (健康開発学科2年)非常に効率のよい設計がされていて、効果的に碾茶が作られていると感 じた。しかし全自動であっても、大切なところは手動での微調整が必要なことが分かった。 工場長の奥富さん自ら、抹茶を点ててくださいました。 この取組と学びを、 ニュースレター【参考資料】にて配布 大学祭にて学習成果を展示 お茶の品種もいろいろ。よく見ると歯の形も、葉の厚みも全然違います 碾茶に向く品種 「あさひ」 4. 実 施 結 果 ④ ◆「アスガキボウふれあいまつり」で横瀬町の方々と交流 横瀬町で開かれた「アスガキボウふれあいまつり」に参加し、栃餅やけんちん汁を住民の方々に教 わりながら一緒に作り、交流を深めました。 また、看護学科の学生は、地域のお母さんたちに血圧測定などの健康チェックやハンドマッサージを 実施したほか、社会福祉学科・保育コースの学生は、お子さんたちと楽しい時間を過ごすなど、大学 での“学び”を活かした活動を行いました。 《日時》 平成24年10月21日(日)13:00∼18:00 《場所》 横瀬町活性化センター(横瀬町芦ヶ久保地区) 《活動内容》 11:00 12:00 13:00 15:00 17:00 《参加者》 さすがお母さん!!栃餅の餡の丸め方を教わる 集合、けんちん汁の見学と栃餅づくり 名物ずり上げうどんを食べて、腹ごしらえ アスガキボウ祭り開催、けんちん汁の振る舞い、 栃餅づくりを教わる (一緒に、ものすごい粟餅も参上!!・・・秘密は支援隊メンバーに聞いてね。) 芦ヶ久保の“お母さん”とお子さんとの交流会 ・血圧測定などの健康チェック ・ハンドマッサージ ・お子さんたちとの遊び交流 フォルクローレコンサート参加 餅米3升なんて量を扱うのは初めてです 県立大学の学生9名(看護学科6名、社会福祉学科3名)、教員3名 《活動成果》 地域の横のつながりを大切にしたまつりが、あちこちで失われつつある中、地域のコミュニティー をつくりあげるイベントに微力ながら参加することができて、とても勉強になりました。 けんちん汁は、地域の食生活改善推進員のお母さんたちが、おいしく作ってくださいました。学生 はずり上げうどんを堪能している間に、作ってくださいました。地元の食材を使った、地元の味で・・・ 美味しさに、おかわりをされる方も多かったです。お母さん方に教えていただいたのは、やはり家族 が少なくなり、ご家庭で大鍋で作ることも少なくなったそうです。 栃餅は地域の行事等で出されるお祝い菓子。栃の実は皮をむいたあと1週間近く水にさらし、多 くの手間をかけ、ようやく食べることのできる貴重品です。今回は地元の方が提供して下さいました。 後半のお母さんとお子さんとの交流会は、ホント、楽しかった∼!!笑顔が一杯でした。 渡辺副町長さんと楽しげな私たち プロのハンドマッサージ! お母さんたちに、色々教わる 風船って、楽しいよね! 《学生の感想》 ・ (看護学科4年生)芦ヶ久保地区の皆さんは、とても温かく私たちを迎えてくださり、本当にありが たかったです。血圧測定やハンドマッサージをしながら、中山間地域で暮らす方々のお話をお聞き出 来たことは、医療職を目指す学生として、とても良い経験となりました。 ・(社会福祉学科4年生)芦ヶ久保地区の皆さんの温かさに触れることができ、今後また芦ヶ久保地 区を訪れて、もっと多くのことを知りたいと思っています。 あのね、あのね・・・アートバルーンを作りながら、 お子さんはいろんな話をしてくれます。 ・(看護学科4年生)町の方々が協力しあいながら生活している姿を見て、人と人とのつながり・きず なの大切さを実感しました。 栃の木 もち米と蒸して 栃の実を、手間をかけて使います 臼と杵でついて お母さんに教わりながら 丸めて 栃餅の完成! (粟餅も完成!) 4. 実 施 結 果 ⑤ ◆公開講座「ちちぶ茶を楽しもう!」を開催(※県立大学・大学祭「清透祭」と同時開催) 埼玉県立大学の大学祭「清透祭」には、多くの方が訪れます。これまでお世話になった学生が、ア スガキボウ委員会、横瀬町振興課、横瀬町茶業組合の皆様をお迎えしました。公開講座では横瀬・ 芦ヶ久保の魅力をご紹介いただき、学生や一般参加の方々一緒に、美味しい「ちちぶ茶」と「よこぜ のおいしい紅茶」を楽しみました。家族と一緒に参加したふるさと支援隊のメンバーもいました。 公開講座終了後、茶道部の学生は狭山抹茶の勉強会で学んだ、狭山抹茶「明松」を用いて茶会 を行い芦ヶ久保の皆様をもてなしました。 《日時》 平成24年10月27日(日)14:00∼16:00 《場所》 県立大学(越谷市) 《活動内容》 14:00 芦ヶ久保地区の紹介(アスガキボウ委員会 村越事務局長様より) 14:15 「ちちぶ茶」「よこぜのおいしい紅茶」の紹介(横瀬町茶業組合 赤岩組合長様より) 14:30 「ちちぶ茶」「よこぜのおいしい紅茶」の入れ方説明 14:40 参加者が実際に「ちちぶ茶」「よこぜのおいしい紅茶」を入れていただき、交流 「ちちぶ茶」と「よこぜのおいしい紅茶」を使ったスイーツ(洋菓子)の試食と 家庭での作り方説明 15:15 和室にて、「明松」を使った茶会 16:00 終了 《参加者》 芦ヶ久保地区のご紹介 学生15名、横瀬町・アスガキボウ委員会5名、一般参加者多数、教員2名 《活動成果》 埼玉県東部にある県立大学で、情報を発信する初めての試みでしたが、アスガキボウ委員会、 横瀬町茶業組合の皆様をお迎えして地元の話をお聞きし、大切に育てたちちぶ茶を体験できました。 終了後のアンケートも評価は高く、県立大学での情報発信の方法を考えることができました。 →公開講座終了後のアンケートは活動成果②に掲載しています。 「ちちぶ茶」「よこぜのおいしい紅茶」ご紹介 《感想》 ・(お越しいただいた横瀬町アスガキボウ委員会の方) 清透祭の公開講座にて、芦ヶ久保地区の概要と茶の生産について紹介をし、おいしいお茶(煎茶、 紅茶)の入れ方体験を行った。講座に集まった一般の方や学生など楽しく体験をして、ちちぶ茶を 使ったお菓子(マドレーヌ、プリン、スコーン等)の試食をした。今後も県立大学ふるさと支援隊との 交流活動に期待したい。 ・(看護学科4年生)横瀬町でお世話になった皆さんに再会し、ちちぶ茶や紅茶を楽しみ、芦ヶ久保 の自然の豊かさを思い出しました。お茶を使ったお菓子、自分でも作りたいです。 ・(看護学科1年生)茶会では緊張しましたが、お世話になった皆さんに自分たちの点てたお茶を召 し上がっていただいて、とても嬉しかった。また芦ヶ久保に行きたいと考えています。 奥が学生の私たち。楽しく体験しました 公開講座のパンフレット ちちぶ茶と おいしいよこぜの紅茶 勉強会 色々教えてくださった、横瀬町茶業組合の皆様と 茶室の待合には、茶 道部の学生が、勉強 会で学んだことを掲 示し、来場者に説明 しました。 芦ヶ久保の皆様と一緒に。学生は浴衣で 茶会にお招きしました。 4. 実 施 結 果 ⑥ レシピ公開中!⇒ 埼玉県立大学 レシピ集 検索 ◆ちちぶ茶をつかった、“おうちスイーツプロジェクト” 地元の特産品を使って、県大ふるさと支援隊ができることは・・・埼玉県特別栽培農産物に指定さ れている、農薬や化学肥料を極力抑えた、「ちちぶ茶」「よこぜのおいしい紅茶」に注目しました。 県立大学は販路や事業への視点ではなく、家族の食・家庭の食を大切にした、 ご家庭で作り家族で楽しむスイーツをコンセプトに、 “おうちスイーツプロジェクト”を 考えていきました。 《期間》 平成24年9月∼12月 《場所》 県立大学(越谷市) 《活動内容》 9月:レシピ試案作り ( 助産学実習中毎日、教員の作るおやつの試食と評価 ヒットもあれば、残念なのも・・・コメント難しすぎ) 10月2日、4日:レシピ案作成。公開講座で試食スイーツの決定 (4年生は全員学外で演習中でした・・・教員が演習の合間に事務局と相談 学生に内緒でメニューを決定!) 10月27日:大学祭でご紹介・試食 自分でもつくってみたい∼“おうちスイーツ”を作ってみよう! 11月29日:学生達の“ふるさと支援隊スイーツクッキングスタジオ”開催 自分で作れる!おいしいスイーツになることを体験 【10月2日、4日 公開講座用スイーツ決め】 ちちぶ茶プリン シュークリームは当選(^^) 自分達で作れ るか検証 ちちぶ茶シュークリーム 紅茶とちちぶ茶の スコーン 芦ヶ久保のジャム付 シフォンケーキは落選・・・ 狭山抹茶の碾茶ごはん ちちぶ茶ケーキ 10・27 公開講座で 登場 11月29日 “ふるさと支援隊スイーツクッキングスタジオ”開催 ちちぶ茶シュークリームと、ちちぶ茶・よこぜの紅茶プリン 親子クッキングの 練習として カエルの巻きずし も一緒に 作りました 楽しいね。子どもたちにも作ってあげられるね、安心な食材って大切だね・・・実感しました。 5.活 動 成 果 地域の宝物①「女性と健康」 ちちぶ茶ブランドアップキャンペーンでは横瀬町茶業組合のお母さん達と、アスガキボウふれ あいまつりでは芦ヶ久保のお母さん達とふれあい、多くのことを教えていただきました。 自分達で何ができるだろうか・・・学生が真剣に考えました。 ≪感じたこと、勉強になったこと≫ お母さんの熟練技はスゴい! ◆ 食事の調理はもちろん、こどもから高齢者まで多くの人とかかわることで、自分自身の コミュニケーション能力も見つめなおすことができた。自分の会話の引き出しを多くするこ とが必要であると感じた。 ◆ 地産地消を体験を通して学ぶことが出来た。地域で取れた、米、魚、野菜を使って食事を することはさいたま市に住んでいる私にとって体験できないことで、とても新鮮だった。 ◆ 「都会ではスーパーで全て揃ってしまうけれど、それでは私は生活していけない」と仰って いて、驚きを感じるとともに、これが本来あるべき人間の生き方なのかなと思った。 ◆ 普段あまり関わることのない高齢者をはじめとした様々な世代の方々と交流することがで きてよかった。 ◆ 地域の皆さんは、生活の智恵をたくさん知っていると思った。高齢の方々が元気だった。 ◆ 郷土料理や調理法を伝承していくことも、私達はしていかなければならないと感じた。 ◆ ハンドマッサージをさせていただいた手はつやつやしていて、筋肉が発達していて、とても 素敵だった。毎日家事や農作業をする手の美しさを感じた。 ◆ 地域の自然の豊かさと、人々の温かさに大きな魅力を感じた。 ◆ 看護師として就職予定で、小児科への配属を希望しているが、地域の食材を用いて自ら 作ることで、子どもたちの健康について改めて考えさせられた。 ◆ 地域で同世代の子どもを持つ人が少ないから、一人で育児していると感じる機会も多い ように感じた。 夢中になって遊んでます ≪地域のお母さんや子どもたちにどんなことができると考えたか≫ ◆ 血圧測定やハンドマッサージなどを行いながら、地区の方々から、日ごろ不安に感じるこ とや生活で困っていることのお話を伺うことができた。学生でもできることの一つだと思う。 ◆ 過疎化が進んでいるため、年齢にとらわれず、様々な世代の人が交流することで、一人 でも多くの人が笑顔で過ごすことができると思う。 ◆ 治療をしたり技術を使ってというわけではないが、交流して話をして同じ時間で同じ楽し みを見つけて一緒に過ごすということができると思った。 ◆ 中山間部は大きな病院が少なく、おなじ埼玉県なのに中心部と比べて医療格差を感じた。 このような地域では、より保健師による訪問や地域の実態の把握が必要であると考えた。 しかし、地域のコミュニティは素晴らしく、より活性化させるためにも、地域の方が主導に なった催しを、学生等が支援していく重要性を感じた。 ◆ 子どもが少ない中で、子育てを頑張っているお母さんたちと話をしたり、子どもと遊び相手 になることで、子育てを応援したいと思った。 ◆ 介護予防の教室、子育てワークショップなどができると感じた。 ◆ 斜面も多く、畑仕事などにより足腰が鍛えられているかもしれないが、一度怪我などする と外出などがしにくいと考えられる。転倒予防の体操やストレッチ、転倒しそうになったとき の対処法などの教室などができそうだと感じた。 小学校近くの 鎮守の森です 神社の階段を 神社から見たところ ものすごい急傾斜! 地域のコミュニティの強さ を感じました お住まいも 急傾斜地が多い・・ 5.活 動 成 果 地域の宝物②「特産品」 ≪特産品に注目した取組≫ ちちぶ茶ブランドアップキャンペーン、ちちぶ茶学習会、狭山抹茶の勉強会に参加 し、広くお茶を知っていただくために、ニュースレターの発行を行い、大学祭で学習の 成果を展示しました。 公開講座「ちちぶ茶を楽しもう」では、横瀬の皆様をお招きし、一般来場者と学生で お茶の淹れ方を体験していただきました。 <公開講座アンケート 平成24年10月27日、参加人数:35名、 回答数:18> (1)性別と年齢 10代 男 性 女 性 1 計 1 (3)広報媒体 パンフレット 本学ホームページ 東武よみうり 清透祭のパンフレット や案内板 知人等からの紹介 その他 20代 30代 1 3 4 3 2 0 40代 1 1 本学-3 60代 1 3 4 70代以上 1 1 1 2 理解できた おおむね理解できた 通りがかり 計 1 (4)内容理解 10 2 1 50代 2 3 5 あまり理解できなかった 理解できなかった 物足りなかった 14 4 0 0 0 ブコーさんと町長さんと一緒に 6 12 18 (2)公開講座受講歴 あり なし (5)講座の役立ち 役に立った おおむね役に立った あまり役に立たなかった 役に立たなかった 不明 3 15 13 4 0 0 1 (6)講座についての感想・意見・要望 おいしいお茶の入れ方をおしえていただきありがとうございました。茶を使ったお菓子おいしかったです。 お茶がだいすきな為おいしかったです。秩父の方は森や自然が多くて、お茶畑もたくさんあったりするんだろうと思います。 すばらしいお茶をいただきありがとうございました。お菓子等もいっぱいいただきました。 美味しいものがたくさん食べられてうれしかったです。ありがとうございました 。 おいしいものをたくさん食べれてよかった。 お茶もお菓子もとってもおいしかったです。 茶の淹れ方が分かった。今後家庭で実践したい。 とても良かった。 横瀬町のお茶を講座に入れていただきありがとうございます。 若い方と共においしい御茶を戴き、御茶もとてもおいしく戴きました。今日清透祭に参加してとても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。 できたらお茶を買いたかったです。緑茶と紅茶の2種類を体験できたのがよかったです。 とても良かった。美味しく頂きました。 お茶の販売があったら購入できたのに∼ ちょっと残念。 美味しいお茶の淹れ方やお菓子など、試食や試飲がとても為になった。お茶のおいしさが理解できた。 秩父でお茶を作っているのを初めて知りました。近くに住んでいますが、まだまだ知らないことがたくさんありそうです。お茶が苦手な私でしたが、 とても美味しくいただけました。紅茶はお気に入りです。 ちちぶ茶を初めて知りました。おいしいお茶の淹れ方を教わりありがとうございました。お菓子も美味しく頂きました。ごちそう様でした。 地元の産業についてよくわかりました。ドライブがてら横瀬の方へ出掛けたいと思います。 6.活 動 成 果 地域の宝物③「情報」 ◇上記の公開講座の他、情報を発信 芦ヶ久保の魅力と、これまでの活動成果を、県立大学ホームページにて公開 ⇒ 埼玉県立大学 ふるさと支援隊 検索 ふるさと支援隊“レシピ集”をホームページ上で公開(10月) 埼玉県立大学ふるさと支援隊ニュースレター発行 (10月) ◇教育活動報告 坂本めぐみ,山口達也,小山有一朗,髙山次郎.中山間地域県立大学ふるさと支援隊活動の検討 ―女性の健康と 育児支援を焦点に−.埼玉県立大学紀要14巻 113-120頁 (平成24年) 6.活動 の 課 題 今年度の活動では、3つの宝物「女性と健康」「特産品」「情報」を考えた取り組みを行ないました。地域のコミュニティーに参加し、お母さん と子どもたちとの交流、ちちぶ茶を中心とした取り組み、そして公開講座とホームページを活用した情報発信を行ないましたが、それぞれの 取り組みに課題を有しています。 女性と健康への取り組みは、今年度の取り組みを基盤として、子育て支援、子どもへの食育推進、お母さん世代の健康教育などの必要性 を感じました。少子化であるからこそ、母子への手厚い支援が展開できるのではないか。横瀬町では次世代育成支援地域行動計画(後期計 画 平成22年∼26年)を掲げ、子育て支援をすすめています。このような取り組みの支援も必要であると考えました。 特産品については、今年度はちちぶ茶について多くの学びを得ました。茶の栽培や製法はもとより、茶が地域でどのような役割を担ってい るかを考える機会をいただきました。また、他の特産品にも注目し、芦ヶ久保の豊かな恵みを考える必要性を感じました。 情報の取り組みとして行った公開講座は、埼玉県東部に位置する本学ができる、体験型の情報発信です。公開講座開催後のアンケートで はおおむね好評であり、ささやかですが横瀬町・芦ヶ久保の自然と、ちちぶ茶のことを知っていただく機会になったと考えています。また、 ホームページでは本学事務局の全面的な協力を得て、取り組みを紹介することができました。ホームページでは学生のはじける笑顔で、 それぞれのイベントがどれほど楽しいものであったかも伝えることができたと感じています。 おわりに 中山間地域で大学生と一緒に活動して地域の活性化に役立つ事業が、忙しい学生を抱える本学でも参加できるのか・・・お話をいただいた ときは、大変厳しい状況ではありましたが、活動分野は農林業に限定しない多角的な活動領域事業ができることが分かり、農林部の後押しと、 大学事務局のバックアップを頼みに、お引き受けしました。 活動拠点となった横瀬町は、過疎化や観光客の変化などの様々な困難がある中、住民自ら地域の活性化を先駆的に考え、活動を行なってい る地域です。この地域を何度も訪れ、学生と話し合いながら、本隊ができる活動の特徴を考えていきました。県大らしい活動…それは学生が これまで学んできた知識や技能を活かしながら中山間地域を考えていくことではないかと考え、特産品のちちぶ茶に関する活動は茶道部の学 生が、子育てや女性の健康を考える活動には看護や保育などの専門領域の学生がふるさと支援隊活動を行ないました。活動にあたっては横 瀬町役場、芦ヶ久保アスガキボウ委員会、そして地域の“お母さん”の皆様に広い心で温かく迎え入れていただきました。今年度の県大ふるさと 支援隊は、地域の皆様のための活動以上に、学生一人一人が芦ヶ久保でたくさんの元気をいただき貴重な学びを得たと感じています。 今回担当した教員は学生と共に、一年の約1/3を病院で実習をしています。危険が常に隣り合わせの、命を紡ぐ専門家を養成するために、 ふるさと支援隊が一番活動できる夏から秋の間、時には深夜に及ぶ実習を行なわなければなりません。この厳しい状況を理解してくださり、 私たちの活動を見守りバックアップをしてくださっていたからこそ、今年度の活動を行なうことができたと考えております。そんな専門職教育を 担当する苦しい言い訳をお許しいただければ・・・この活動に参加した4年生の多くは埼玉県内の保健医療福祉機関に専門職として巣立って いきます。今後、これらの学生が勤務する保健医療福祉施設を利用する場合もあるかと思います。学生が育ち、活動地域にお住まいの方との ご縁がありましたら声がかけられる関係ができる、そのような長期的な成果も本活動にはあることを願っています。 最後に、楽しく実り多い活動にすることができたのも、芦ヶ久保アスガキボウ委員会、横瀬町役場振興課、横瀬町茶業組合、横瀬町食生活改 善推進員、狭山碾茶工房明日香の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。そしてワガママな教員のお願いに、色々面倒を見てくだ さいました農林部各課の皆様に深謝いたします。ありがとうございました。 埼玉県立大学 坂本めぐみ ←横瀬のブコーさんと嬉しそうな学生 埼玉県立大学ふるさと支援隊のお問い合わせ <担当教員> 坂本 めぐみ tel&fax 048-973-4750 e-mail [email protected] <事務局> 森田 匡俊 tel 048-973-4114(県立大学地域産学連携センター) (もりた まさとし) e-mail [email protected] 旧芦ヶ久保小学校の校歌 美しい歌詞です・・ お揃いのエプロンの 胸についてます! 活動成果資料1 ふるさと支援隊ニュースレター 埼玉県立大学 ふるさと支援隊活動報告 県大茶道部が行ってきました! 横瀬・芦ヶ久保名産 埼玉県立大学ふるさと支援隊 ニュースレター 2012.10 発行日 関東初!本格製法 ちちぶ茶・狭山抹茶レポート 埼玉県名産!秩父茶「武甲のかおり」の製法 を教えていただきました 私たちは7月に“秩父茶ブランドアップ キャンペーン”に参加させていただき、 おいしい秩父茶を皆様におもてなしする 機会をいただきました(H24.7.8 あしがくぼ)。 その時に出会った横瀬町茶業組合の皆 さんと、おいしい秩父茶はどうやって作 るのか、秩父茶の魅力と、製茶について 教えていただきました! 【その1】 【その2】 秩父茶ではどんなお茶が 栽培されているの? →秩父在来のお茶も一部栽培されてい ますが、主流は「やぶきた」「さやまか おり」 「ふくみどり」となっています。 煎茶、茎茶、抹 茶風など、用途 に応じたお茶も 製造されていま す。 横瀬町茶業組合の 皆様と一緒に! 秩父茶はどんな場所で作られているの? →埼玉県の中山間部である、山の斜面 や、杉林の合間など、農耕機が入りにく い土地で栽培されています。 だから一つ一つの木に、丁寧に有機肥 料を施し、丁寧に摘まれ、お茶になって いきます。 【その3】 茶摘に適した日 は、たった1週間!? →そう、一年間手間をかけた、愛情 たっぷりの新茶は、天候が悪いと摘む ことができません。丁度いい成長で、 摘むことができるベストな期間は、わ ずか1週間なのだそうです。 目次 埼玉県名産! 「武甲のかおり」 1 秩父茶「武甲のかおり」 その2 2 狭山抹茶「明松」レポー ト 3 おいしいお茶の いれかた 4 抹茶の点て方 県立大学清透祭のご案内 4 勉強会の 様子 手前が私達 横瀬町茶業組合の皆さんに聞いた 「秩父茶の安心・安全」への取組 【減農薬・有機肥料で体に良い!健康への取組】 横瀬町茶業組合の皆様は、以前から減農薬、減化 学肥料のお茶をめざし、生産されてきました。普 通、お茶の生産には平均14~15回の消毒や施肥を 行いますが、横瀬の茶はなるべく化学肥料や農薬を 押さえ、堆肥や有機質肥料が中心だそうです。 そのためお茶はゆっくりと育ち、一番おいしい 一番茶だけが、「武甲のかおり」になります。 だから、「武甲のかおり」はお 茶としてだけでなく、茶葉をお料 理に使っても美味しく、安心なん ですね。 【 放射性物質を低減するための取組み 】 秩父茶の放射性物質を減らし、安全なお茶を消費者 に提供するために、横瀬町の茶業組合の皆さんは県秩 父農林振興センターの職員と一緒に、様々な取組を行 いました。 放射性物質は土壌からの根からの取り込みはわずか 1%であり、後は全て葉に積もったものが吸い上げら れ、新芽に移ることがわかりました。 そこで、何度も生葉(お茶になる前の生のままの葉 のこと)の検査を行いながら、葉の刈り込みを行い、 施肥を行いました。さらに、安全と判断された茶のみ の加工を徹底しました。 お茶の安全性が保障された茶葉だけが、「武甲のか おり」になることができるんですね。 <ちちぶ茶「武甲のかおり」「おいしい横瀬の紅茶」レポート> 大切に摘まれた茶葉が、おいしい煎茶になるまで 大切に摘まれた茶葉は、いくつも の工程を経て、丁寧につくります ④精揉 緑茶特有の細長い形に調える揉みを行います。ここで ①蒸熱(葉を蒸す)、冷却 次の荒茶の品質が左右されるのだそうです。 蒸す前に冷風を当てて、乾燥させ た後、20分ほど蒸します。この作 業で美しい茶の色を保ち、青臭みが 抜けてい きます。 ⑤荒茶 商品としての価値のある茶が出来 ました。市場でせりをする状態の荒 茶です。 ②葉打ち・粗揉(そじゅう) 茶葉を柔らかくして、水分を減ら すため、乾燥した熱風と圧力を加え て揉みます。 ③揉捻(じゅうねん) ⑥仕上げ~切断整形・篩い分け選別・火入れ) 機械で長い茶を切り、茎の部分 を抜きます。機械には色のセン サーが付いていて、色彩選別する そうです。 その後、火入れ機で火入れをし ます。これも“経験則”が大切 で、甘くて濃厚なお茶になります 水分を一定にするために、更 に揉みます。昔は手でもんでい たのだそうです。どの作業でも 温度や時間は天気や湿度の微妙 な調節が必要で、機械でもオー トとはいかないのです。 ⑦袋詰め 完成です! 美味しさを長く保つために、真空にし、チッソ充填にて、 袋に詰めていきます。 紅茶も作っています~おいしい、横瀬の紅茶ができるまで 昨年度から、本格的に製造を開始した横瀬産の紅茶、その作 り方も教えていただきました! ①萎凋(いちょう) 生の茶葉を天日にあてて凋れさせます。紅茶の香りを出す には、日光に当てるのが一番なのだそうです。 ②揉捻(じゅうねん) ←紅茶専用の機械を使って、揉 みながら酸化と発酵をさせてい きます。 熱が出てくるんですよ。そう すると紅茶のいい香りがしてき ます。 ④乾燥 発酵がすすみ、丁度良くなった ら乾燥し発酵を終了させます。 ⑤火入れ しっかり乾燥させるために火 入れをし乾燥します ⑥仕上げ 紅茶は、大きいもの、細かいも ので、お茶の出方が違います。ふ るいにかけて、大きさを均一にし て、それぞれ詰めていきます。 ③発酵 大切に毛布に包まれて、ゆっくりと発酵していきます。 紅茶もゆっくり眠りながら、出来上がっていくんですね。 武甲のかおりと横瀬のおいしい紅茶 勉強会に参加して 普段、何気なく飲んでいるお茶が、これほど愛情と手間 をかけている事を知らなかったので、驚きました。 お茶を作ることは、大変なお仕事だと感じました。これ からはもっとおいしくお茶を飲もうと思いました。 (作業療法学科 Page 2 1年生) 秩父茶を安全に、また皆さんにおいしく飲んでいただくた めに、農薬や肥料、そして刈り込みなどの多くの配慮をして いることを知りました。 生産量は多くないと教えていただきましたが緑茶と紅茶、 どちらも安心して飲めることが分かり勉強になりました。 (健康開発学科 2年生) 県大茶道部が行ってきました! <全国品評会入賞! 狭山抹茶「明松」> 狭山抹茶「明松」ができるまで 今回、私たちは関東で ただ一箇所の、本格的な 製法で抹茶を作っておら れる、碾茶 (てんちゃ) 工房「明日香」(埼玉県 狭山市)を訪ねました。 まずは、美しい茶園と、 様々な品種の茶の木に迎 えられました。 さらに、新芽がでたら、日差しをさえぎる“覆い”が抹茶 には必要です。これにより、少ない光で生育するように、葉 中の葉緑素を増やし、抹茶の冴えるような色と、うまみ成分 のテアニンが増えるのだそうです。 抹茶に適した おくみどりと あさひ →→ ①抹茶を栽培する~適した茶葉と、栽培の工夫 抹茶に適した品種は、あさひ・さみどり・おくみどり・や ぶきたなどで、うまみ成分のテアニンが、美味しさの秘密で す。 そのテアニンを沢山増やすために、菜種油粕と、魚粉を十 分に与えて、さらに吸収できるような工夫をしているそうで す。 ②摘み取った生茶の管理 大切に摘み取られた生葉は、傷まないように、生葉管理装 置で、風を当てられて加工を待ちます。 抹茶の原料、碾茶(てんちゃ)ができるまで~抹茶の製法は幻想的! ③蒸熱 ⑤第一乾燥 約20秒間、ボイラーの水 蒸気で蒸します。これで美 しいクロロフィルが固定さ れ、お茶の芳香がでてきま す。 レンガ積みの碾茶炉(てんちゃろ)は、200℃を超える輻 射熱の中を30分ほどで2往復し、その間に乾燥されます。 ⑥精選唐箕 (せいせんとうみ) 良い茶葉だけを選 び、碾茶を仕立てま す。 ④散茶冷却 高さが7mの、冷却装置を、蒸した葉を吹き上げて冷却し ます。茶葉同士がくっつかないように風を受け、ひらひらと 美しく舞う茶は、幻想的な世界だそうです。 碾茶から抹茶へ~抹茶のおいしさを大切にした製法 ⑦茶の熟成 抹茶の新茶の季節は11 月。5月に摘み取った碾茶 は、夏の間冷蔵庫でまろや かに熟成されます。碾茶は ワインと同じで、熟成が大 切なんですね。 ⑧ 抹茶を挽く 碾茶は京都に運ばれ、石臼で抹茶に最適 な粒子になるよう挽きます。石臼は質感が あり、滑らかな舌触りになり最高の抹茶に なります。 おてがる抹茶はボールミルという、セラ ミックのボールで粉砕され、抹茶になります。用途に応じ て、最適な抹茶を作っていきます。 ⑨ 抹茶「明松(みょうしょう)」の完成! 抹茶は一般的に、主に濃茶で使われる銘の「昔」と、薄茶 で使われる「白」の区別がありますが、明松という銘は、一 つです。 京都建仁寺管長 湊素堂 老師よりいただいた名前な ので、全てこの 名前を用いて、 色で区別してい ます。 Page 煎茶のいれかた 埼 玉 県 立 大 学 ふるさと支援隊ニュースレター 【事務局】 〒343-8540 埼玉県越谷市三野宮820 埼玉県立大学地域産学連携センター 電話 048(973)4114 FAX 048(973)4807 埼玉県立大学ホームページにも、 ふるさと支援隊の活動記事が 掲載されています! http//www.spu.ac.jp { ふるさと支援隊員のひとり言 〕 勉強会とニュースレターの制作は実習中 でした。ふと気がついたら秋になっていま した。実習病院で拾ったどんぐりです♡ 大学祭も近くなってきました。おいしい お茶とお菓子でおもてなしできるよう、茶 道部全員で頑張っています! お茶は、お湯の温度と、抽出時間によって、成分が変わります。 低めの湯なら、うまみ成分のアミノ酸が、熱い湯ならカテキンやカフェイン、香りが溶け出して きます。 それぞれのお茶がもつ特徴と、“飲みたい場面”を考えて、おいしいお茶を入れて・・・体も心 も、シャキッとしたり、くつろいだりできます。 <用意するもの> 基本アイテム:お茶(もちろん、ちちぶ茶・狭山茶がベスト) 、 お湯(一度しっかり沸騰させたほうがおいしい) 好みの茶碗やコップ、急須 ランクアップアイテム:湯冷まし(一度お湯を入れて冷ます) 温度計 <いれかた> ①急須と茶碗にお湯を入れてあたためる (まだ飲まないよ~) ②【一煎目】湯を捨てて、茶碗か湯冷ましにお湯を入れる カテキンいっぱいの香り煎茶→85~90℃ 普通の煎茶→75~80℃ まろやか、ちょっといいお茶→65~70℃ ③お茶を量り、急須に入れます 2杯分なら、ティースプーン2杯くらい ④お湯を入れて、約1分待つ! ⑤最後の一滴まで、注ぐ! ⑥【二煎目】~もう一回、お湯を湯冷ましに入れる (ちょっと高い温度でOK) ⑦急須に湯を入れ、1分待つ!→注ぎきる! 暑い時期なら、 水や氷を使って 「水出し煎茶」も おいしいよ! 抹茶の点てかた【表千家流】 ①まず、お茶碗にお湯を入れ、茶筅の穂先をお湯の中につけ、充分に茶筅をお湯になじませます。 ②抹茶を1杓と半分ほど入れます ③茶杓の先で抹茶をならし、 お湯を茶碗に約4分の1弱ほど入れます。 ④やや泡だてながら、しっかりと混ぜていきます。表千家流は少し泡立つ程度が良いとされています。 ⑤泡が立ってきたら、次第に速度をゆるめながら、少しずつ茶筅を上げていきます。 横瀬町振興課 横瀬町茶業組合 碾茶工房明日香 秩父農林振興センター の皆様 大変お世話になりました! <清透祭〔大学祭〕にお越しください> ~ご紹介した、おいしいお茶の体験にいらしてください~ 清透祭開催期日:平成24年10月27日・28日(土日) ①ちちぶ茶のおいしい入れ方体験と横瀬町交流会(当日申込可) 平成24年10月27日(土)午後2時~3時 横瀬の魅力紹介と、おいしいちちぶ茶の体験を行います。 ちちぶ茶を使った菓子もご紹介します(試食あり) 。(参加費無料!) ②狭山抹茶「明松」を使った茶道部茶会(表千家流) 平成24年10月28日(日)午前10時~午後4時 狭山茶のおいしさを体験してみませんか?来場をお待ちしております。 (菓子付 一服 300円) 碾茶(てんちゃ)の薄葉ごはん 碾茶(てんちゃ)は、抹茶にする前のお茶のことです。4∼5月に覆下で、うま味成分を増やした お茶の葉を丁寧に積み、碾茶に加工し、11月まで熟成させて、抹茶になります。 抹茶の産地、京都の茶園では、今年も新茶が無事出来上がったことを祝いながら、できたばかりの 碾茶を、茶漬けや茶飯にしていただく習慣があるそうです。 現代はお茶屋さんが営む茶屋でもアレンジされ、人気のメニューです。 今回は狭山抹茶の碾茶工房 明日香さんに特別に碾茶を分けていただき、その碾茶(薄葉)をつかった ご飯に挑戦しました。 碾茶の品のある香りと歯触り、そして少しの苦みは、抹茶の新たな味の発見になります。 <材料> 白米 2カップ(320g)、もち米 40g、 ダシ用昆布 7∼8cm大 1枚、 日本酒 大さじ1、 みりん 大さじ1、 塩 ひとつまみ、 碾茶 小さじ2 <作り方> ①米ともち米を洗う。 ②水を400ml、調味料をいれ、上に昆布をのせ、炊く ③炊きあがったらご飯を軽くよそい、薄葉を小さじ1ふりかけ、 その上に軽くご飯を載せ、上から薄葉をかける →完成! *漬物や塩昆布などと一緒に召し上がるも良し、出汁のきいた汁でお茶漬けも おいしいです。 抹茶に適した品種は、 あさひ、さみどり、おく みどりなどだよ。 あさひは、ちょっと丸く て、可愛い葉をしてい ます。 *ご飯を炊く時のワンポイントアドバイス* お米は最低でも夏30分、冬1時間、できたら2時間以上水に漬けてお きましょう。浸水中に糖が生成されるので、甘みのあるおいしいごは んになるそうです。 最近の炊飯器は、浸水しなくても炊けるものが増えましたよ。お使い の炊飯器の機能を確認してみましょう。 (JA米ウェブサイトより) 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ よこぜの紅茶マドレーヌ 「おいしいよこぜの紅茶」をふんだんにつかったマドレーヌです。バターの香りふんわり、焼 きたては表面カリッとして、中はふんわりしたおいしさに出逢えるのは、手作りならではです。 紅茶は農薬を極力控えたよこぜの紅茶を挽いて使用しました。 フードプロセッサーやミルサーなどがない場合、すり鉢でも細かくできます。今回は甘味とし ててんさい糖(砂糖大根の糖)を使いました。グラニュー糖でもOKです。 スキムミルクを入れて、ミルク感たっぷりにしても栄養価が上がり、おいしいです)。 <材料>(5∼6個分) 卵一個、てん菜糖55g、無塩バター 50g、薄力粉55g、バーキングパウダ ー 小さじ1、紅茶の葉 大さじ1/2 (バニラエッセンスを2∼3滴と、紅茶大さじ 1でも良い。) <作り方> 準備:オーブンは180℃の予熱を行う。 マドレーヌ生地を流し入れる器がはがれにくい場合、植物性油(分量外)を塗 り、強力粉(分量外)をふるう 紅茶はフードプロセッサーかすり鉢で細かくする。 薄力粉とバーキングパウダーを合わせてふるう バターを室温に戻す 作る ①バターとてん菜糖を合わせてすり混ぜ、ほぐした卵を少しずつ加える。 ②薄力粉とベーキングパウダーを入れる。 ③紅茶の葉を入れ、よく混ぜる。 ④型に流し入れて、180度のオーブンで15∼20分程度焼く てんさい糖は、甜菜糖と書きます。原料 は砂糖大根。赤く蕪のような形のアカザ 科の食品です。オリゴ糖(腸内の善玉菌 の栄養になり、元気を整えてくれる糖で す。)がたくさん入っているのが特徴です。 砂糖大根(ビート) 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ よこぜの紅茶・抹茶風ちちぶ茶マドレーヌ (卵・牛乳を使わないマドレーヌ) おいしい横瀬の紅茶と、抹茶風ちちぶ茶をつかったマドレーヌです。卵アレルギーや卵を制限している 方、牛乳・乳製品アレルギーや制限を必要としている方には、卵・バターを使わない、植物性のマドレー ヌです。油脂は卵・牛乳・小麦アレルギーでも使用でき、コクがあっておいしい菜種油(平出商店製)を 使用し、薄力粉とアーモンドプードルを使用しています。本人だけでなく家族も一緒に楽しめるマドレー ヌです。 紅茶は農薬を極力控えたよこぜの紅茶を挽いて使います。フードプロセッサーやミルサーなどがない場 合、すり鉢でも細かくできます。マドレーヌの甘味はオリゴ糖(腸内の善玉菌の栄養になり、元気を整え てくれる糖です。)がたくさん入ったてんさい糖(砂糖大根)を使いました。グラニュー糖でもOKです 。ベーキングパウダーは小さい子どもや腎臓が弱い方のために、アルミニウムフリーを使用しています。 <材料>マドレーヌ シェル型12個分 材料A 薄力粉 50g、アーモンドプードル 100g ベーキングパウダー(アルミニウムフリー) 小さじ1 紅茶マドレーヌ→おいしい横瀬の紅茶 大さじ1 抹茶マドレーヌ→ちちぶ茶抹茶風粉末 小さじ2 材料B 豆乳(できれば成分無調整のものを)90ml てんさい糖 90g、 植物性油 大さじ6 <作り方> 準備:オーブンは170℃の予熱を行う。 マドレーヌ生地を流し入れる器がはがれにくい場合、植物性油(分量外)を塗り、 強力粉(分量外)をふるう 紅茶マドレーヌなら、フードプロセッサーかすり鉢で細かくする。 実施 ①Aを合わせてふるいにかけ、ボウルに入れる。 (アーモンドブードルは目が粗いので、粉ふるい器はやや粗めのものが良いです) ②別のボウルにBをいれ、ホイッパーでよく混ぜる(泡だてる必要はありません) ③①②を合わせ、しっかりと混ぜ合わせる。 ④型に入れ、170℃のオーブンで15∼20分程度焼く→完成! 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ 「おいしいよこぜの紅茶」・「抹茶風ちちぶ茶」 とろけるプリン おいしい横瀬の紅茶と、抹茶風ちちぶ茶をつかったプリンです。卵は使用しません。紅茶と抹茶風ちちぶ 茶の香りと、乳製品がよく合うおいしさです。ご家庭でも簡単にできます。 なめらかなフルフル感を出すために、今回はゼラチンを使いましたが、アガー(海藻でできた増粘多糖類 、一般名カラギーナン) は40℃程度で固まります。食感などお好みでどうぞ。 <材料>カップ各4個分(抹茶プリン2個、紅茶プリン2個) 材料 牛乳 250ml、生クリーム 200ml、 グラニュー糖 50g、粉ゼラチン 5g *紅茶プリン:紅茶液 25ml *抹茶プリン: 抹茶風ちちぶ茶 小さじ1 *おいしいよこぜの紅茶プリン* お好みで、生クリームやフルーツ を加えても美味しいです <作り方> 準備:粉ゼラチンは水大さじ2(分量外)をいれ、 ふやかしておく 紅茶プリンに使う紅茶は濃いめに抽出する。 抹茶風ちちぶ茶はふるっておく 実施 ①鍋に牛乳、生クリーム、砂糖を加えて 火にかける ②沸騰したらゼラチンを入れ、煮溶かす ③二つに分け、紅茶と抹茶を入れ、容器に入れる ④冷蔵庫に入れ、冷却する→完成! *抹茶風ちちぶ茶プリン* お好みでゆであずきトッピングも どうぞ ゼラチンは、動物性由来のタンパク質で できています。なので温かいところでは 固まりません。カラギーナン(アガー)は 南国の海藻の一種で室温で固まります。 また、日本で古くから愛用されてきた寒 天も海藻です。 寒天の原料、テングサ(静岡県水産 技術研究所伊豆分場HPより) 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ 抹茶風ちちぶ茶シュークリーム 抹茶風ちちぶ茶を使ったシュークリームです。今回はシュー皮のみに抹茶を使い、クリーム生 クリームと豆乳を使ったカスタードにしました。粉糖の代わりの抹茶と、シュー皮からほんのり 抹茶の風味がします。さらに抹茶好きなら、カスタードにも入れると、しっかり味がつきます。 シュー皮やカスタードクリームには、てんさい糖を使いましたので、やや濃い色になっていま す。またカスタードクリームに使用する牛乳は、一部豆乳に代替しても違った味が楽しめますし 、カスタードクリームの代わりに小豆餡でも美味しいです。 <材料> (約20個分) シュー皮:薄力粉65g、抹茶風ちちぶ茶小さじ2、 牛乳60ml、てん菜糖小さじ1、全卵4個、無塩バ ター60g、塩ひとつまみ、水 60ml カスタード:牛乳400ml(お好みで牛乳300m lと豆乳100mlでもOK)、 てん菜糖(グラニュー糖でもOK)100g、卵黄 4個、薄力粉 40g、 生クリーム100ml、バニラビーンズ 1/2本 仕上げ:抹茶 適量 <作り方> 準備:卵は室温に戻す/ オーブンを190度に予熱する / 薄力粉と抹茶風ちちぶ茶をあわせてふるう シュー皮作り ①鍋に水、塩、てん菜糖、バターを火にかけ、沸騰したら小麦粉(抹茶風ちちぶ茶入)をいれ、 絶えずかき回す ②火をかけ、もったりし、生地がひとまとまりになったら火からおろし、ボールに移す (鍋のままだと火が通り過ぎてしまうため) ③卵はしっかりとほぐし、すこしずつ生地に加えながら混ぜる。 ‐ヘラで持ち上がると、ぽてっと落ちる程度の硬さになればOK‐ ④丸金の絞り出し器にいれ、好みの大きさに(標準は5cm)しぼるか、スプーンですくって置く →フォークの先で卵か水で、表面を慣らす ⑤オーブンで190℃で15分焼き、ふくらみ焼き色がついたら180度に下げ15分焼く カスタードクリーム作り ①卵黄をほぐし、砂糖を入れてすり混ぜ、薄力粉を入れて混ぜる ②牛乳とバニラビーンズを鍋に入れて火にかける。沸騰少し前に少しずつ①に加える。鍋に移す。 ③(できれば生地を濾すと滑らかに仕上がる)鍋を火にかけ、絶えずかき回す。 ④もったりとしてきたら、バットに移して、冷ます ⑤生クリームを泡立て、加える。 シュー皮にカスタードクリームを詰める 皮を切って、詰める。口金をつけた絞り袋でも、スプーンでもOK→完成! 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ 紅茶・抹茶スコーン スコーンはスコットランドが発症の地ですが、イギリズ全土、アメリカと広がって、現在は多 くの国で愛されています。紅茶と相性のとてもよいお菓子です。紅茶とフルーツの産地である 芦ヶ久保の旬のめぐみをいただくことのできるお菓子です。 今回は、西東京市の洋菓子の名店の形にならって、丸めた形で作りました。ミルク配合の多い、 ちょっと贅沢なスコーンです。スコーンとジャムは最高の相性!お好みのジャムをつけて、召し 上がってください。「よこぜの美味しい紅茶」「抹茶風ちちぶ茶」を使用しています。 <材料> (約10個分) 薄力粉190g、ベーキングパウダー 大さじ1/2 塩 ひとつまみ、バター 75g 抹茶スコーンの場合は、薄力粉に 抹茶を小さじ2を加える 牛乳大さじ2、プレーンヨーグルト大さじ1、 卵1個、グラニュー糖 30g <作り方> 準備:オーブンを180度に予熱する / 薄力粉とバーキングパウダー、抹茶風ちちぶ茶をあわせてふるう 作り方 ①バターと、ふるっておいた粉をボウルに入れ、ぽろぽろになるまですり混ぜて、グラニュー糖を加えて よく混ぜる。 ②牛乳、ヨーグルト、卵を混ぜ合わせ、加えてひと塊りになるまで混ぜる。冷蔵庫で30分ほど休ませる ③丸型に丸め、表面に牛乳少々を塗る (抜き型で抜くときは、2cm厚さに伸ばして、直径5∼6cmの抜き型で抜きます。 表面につやを出したい時は、卵の黄身を上に塗ります) ⑤オーブンで180℃で12∼15分焼く イギリス風のお茶に、スコーンは欠かせな いよ。英国ではジャムやクロテッドクリーム (脂肪分を集めた乳クリーム)を添えたス コーンを食べながら紅茶を飲む習慣があり ます。北米では、朝食やおやつに食べるこ とが多く、スコーン自体がイギリスのものに 比べて甘いので、何もつけずに食べるの が普通です。 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ (Wikipediaより) よこぜの紅茶シフォンケーキ シフォンケーキは、バターを使わず植物油を、またベーキングパウダーを使わないで、泡立て た卵白の力で膨らむケーキです。軽くて、ふわふわした食感に、紅茶や抹茶の香りがふんわりと して、幸せな気持ちになります。 室温に戻した卵白を、しっかり泡立てましょう。泡立てた卵白を生地に加えていく時は、最初 の一部は、しっかりかき混ぜまず。その後の卵白は泡が消えないように。しっかり膨らんで焼け たら、逆さにして、時間をかけて待ちます。 <材料>(5∼6個分) 卵3個(黄身と卵白に分ける)、てん菜 糖70g(40gと30gに分ける)、油 大 さじ1、薄力粉60g 紅茶シフォン:紅茶の葉 大さじ1/2 煮出した紅茶 70ml 抽出は、苦味が出ない程 度の1∼3分が適当です <作り方> 準備:卵は室温に戻す/ オーブンを170℃に予熱する 作る ①卵黄にてん菜糖40gを、3回にわけ、すり混ぜる ②油、煮出した紅茶、薄力粉の順で混ぜる ③メレンゲを泡立て、残りの砂糖30gを加えながら、ツノが立つまで泡だてる ④生地とメレンゲを合わせる。 *最初はひとすくいをいれ、泡立て器でよく混ぜる(犠牲の卵白と言います) *あと2回に分けて、ここはあっさり(しかし、ムラのないように泡だてる) ⑤生地を型に流し、トントンと低い位置から落としたあと、170℃で35∼40分 ⑥竹串にさしてついてこなければ、焼きあがり→ひっくりかえして、寝かせる ⑦冷めて、生地が落ち着いたら完成 このケーキは1927年にロザンゼルスに 在住していたハリー・ベーカーさんという 方が作ったんだよ。 シフォンケーキのシフォンとは、フランス 語で薄く柔らかい絹織物のことなんだ。 ふわふわした食感は、まさに絹織物だね。 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ ホールのまま飾って、 パーティーのケーキにも♡ よこぜの抹茶シフォンケーキ シフォンケーキは、バターを使わず植物油を、またベーキングパウダーを使わないで、泡立て た卵白の力で膨らむケーキです。軽くて、ふわふわした食感に、抹茶の香りがふんわりとして、 幸せな気持ちになります。抹茶シフォンは、生クリームにきなこを入れた、 きなこクリーム も美味しいです(><)。抹茶が入ると和素材が引き立ちます。 室温に戻した卵白を、しっかり泡立てましょう。泡立てた卵白を生地に加えていく時は、最初 の一部は、しっかりかき混ぜまず。その後の卵白は泡が消えないように。しっかり膨らんで焼け たら、逆さにして、十分冷めてから召し上がれ。 <材料>(5∼6個分) 卵3個(黄身と卵白に分ける)、てん菜 糖70g(40gと30gに分ける)、油 大 さじ1、薄力粉60g、水30ml +抹茶風ちちぶ茶 大さじ1 抹茶がちょっと少なめの レシピです。お好きな方 はもう少し入れてもOK! <作り方> 準備:卵は室温に戻す/ オーブンを170℃に予熱する/ 抹茶と一緒に小麦粉をふるう 作る ①卵黄にてん菜糖40gを、3回にわけ、すり混ぜる ②油、水、薄力粉の順で混ぜる ③メレンゲを泡立て、残りの砂糖30gを加えながら、ツノが立つまで泡だてる ④生地とメレンゲを合わせる。 *最初はひとすくいをいれ、泡立て器でよく混ぜる(犠牲の卵白と言います) *あと2回に分けて、ここはあっさり(しかし、ムラのないように泡だてる) ⑤生地を型に流し、トントンと低い位置から落としたあと、170℃で35∼40分 ⑥竹串にさしてついてこなければ、焼きあがり→ひっくりかえして、寝かせる ⑦冷めて、生地が落ち着いたら完成 きなこホイップクリーム 生クリーム100mlに、グラ ニュー糖と、きなこそれぞれ大 さじ1を入れ、ホイップしたらOK 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ よこぜの抹茶どらやき 米粉を使ったどら焼きです。今回は皮に抹茶を入れ、中の餡はこし餡を使いました。 もちもちとした皮と、こしあんの甘味で、手作りの茶菓子としても活躍できるお菓子です。 どら焼きの皮にはしょうゆとみりんを入れ、こっくりとした味に仕立てましたが、焦げやすいの で、 弱火でじっくり 焼きましょう。特に今回はホットケーキのように泡が立たないので、目 を離さないように焼き、焼いたらラップにくるんでしっとり感を出しましょう。楕円形の形に焼 き、木の葉の形にすると、簡単で見た目も良くなります。今回は簡単なフライパンを使いました <材料>(8個分) どら焼きの皮 卵2個、てん菜糖30g、はちみつ大さじ1 、みりん 小さじ1、醤油小さじ1/2、米粉 30g、抹茶風ちちぶ茶 小さじ1 餡はお好みのものをどうぞ 抹茶がちょっと少なめの レシピです。お好きな方 はもう少し入れてもOK! <作り方> 準備:フライパンを一度加熱しておく/ 抹茶と米粉を一緒にふるう/ 餡を好みの大きさに丸めておく 湯せんの準備をする 作る ①卵黄にグラニュー糖をいれ、湯せんしながら泡立て機で泡だてる ②グラニュー糖が溶けたら湯せんを外し、泡だてる ③はちみつ、みりん、醤油を入れる。 ④米粉を入れ、しっかり混ぜる ⑤弱火のフライパンに油(分量外)をひき、楕円形にのばす ⑥片面がきつね色になったらひっくり返す。色づく程度に焼き色がついたら キッチンペーパーを敷いた皿の上にのせ、ラップをかける ⑦冷めたら餡を入れて、くるむ→完成! 本来はどら焼きの皮の内側には、 砂糖と水を煮詰めたシロップを 塗ります。よりしっとりとした皮に なります。 活動成果資料2 「ちちぶ茶」を 使ったおうちスイーツレシピ