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第2次薩摩川内市農業・農村振興基本計画

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第2次薩摩川内市農業・農村振興基本計画
第2次薩摩川内市農業・農村振興基本計画
【素案】
平成26年 月
薩摩川内市
目
次
第 1 章 計画の基本的考え方 ........................................... 1
1.計画策定の背景 ............................................ 1
2.計画策定の目的 ............................................ 6
3.計画期間 .................................................. 6
4.計画の位置づけ ............................................ 7
第2章 薩摩川内市の農業・農村の現況 ................................. 8
1.薩摩川内市の地域特性....................................... 8
2.薩摩川内市の農業・農村の現状.............................. 16
第3章 薩摩川内市の農業・農村振興の方針 ............................ 21
1.将来像 ................................................... 21
2.農業・農村振興に向けての課題.............................. 22
3.基本方針 ................................................. 24
4.基本施策 ................................................. 26
第4章 計画の推進 .................................................. 57
資料編 .............................................................. 60
第1章 計画の基本的考え方
1.計画策定の背景
(1)国の動向
我が国の農業・農村は、総じて農業所得の大幅な減少、担い手不足の深刻化、非効率な農地利
用、農山漁村の活力の低下といった厳しい状況に直面しています。国内農業は消費者や食品産業
のニーズに十分に対応できておらず、食料自給率は低迷したままとなっており、平成 24 年度の供
給熱量ベースの食料自給率は 39%にとどまっています。そこで政府は、農業・農村の力が最大限
に発揮されるよう政策体系に農政を大転換させ、
「食」と「地域」の早急な再生を図っていくもの
としています。
そのような状況の中で、平成 11 年 7 月に 21 世紀の農政の基本指針である「食料・農業・農村
基本法」が制定されて以降、同法を具体化するための「食料・農業・農村基本計画」が 3 度に渡
り各年代の社会情勢を踏まえて策定されています。
平成 22 年 3 月に閣議決定がなされた最新の
「食
料・農業・農村基本計画」においては、農業・農村に期待される「食料の安定供給の確保」と「多
面的機能の十分な発揮」
、その基盤となる「農業の持続的な発展」と「農村の振興」の 4 つの将来
像が掲げられ、食料・農業・農村分野において講じていくべき政策体系が明らかにされ、その内
容に基づき取組が進められています。
また、本市にて平成 20 年 3 月に第1次農業振興基本計画を策定して以降、国においては平成
20 年 3 月の農地改革プランの策定にはじまり、同年 7 月の農商工等連携促進法の制定、平成 21
年度の農地法、農業協同組合法、農振法の改正、平成 25 年度の農山漁村再生可能エネルギー法の
制定など、法体系等に変革が見られるとともに、農地利用集積円滑化事業、第 3 期中山間地域等
直接支払制度、農業基盤整備促進事業、人・農地プラン等の様々な支援制度がスタートしており、
農地の維持、集積、水利施設等の整備、就農者支援など、各種取組支援が進められています。
さらに、
平成25 年 3 月に我が国では、
アジア太平洋地域において貿易の高い自由化を目標とし、
非関税分野や新たな貿易課題を含む包括的な協定を結ぶ TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉
の参加を表明したことにより、今後の農業・農村を取りまく環境の大きな変動が見込まれていま
す。こうした状況に対応するため、平成 25 年 12 月には今後の農政改革に向けての方針を示した
「農林水産業・地域の活力創造プラン」が策定されており、
「攻めの農林水産業」の展開が位置づ
けられています。
農商工連携
地域の基幹産業である農林水産業、商業、工業等の産業間での連携することにより、各主体が有する経営資源を互いに持ち寄り、新
商品・新サービスの開発等に取り組むこと
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
環太平洋間で、加盟国間の経済制度、即ち、サービス、人の移動などにおける整合性を図り、貿易関税については、 例外品目を認め
ない形の関税撤廃をめざした経済協定
- 1 -
■農業行政をめぐる最近の動き(平成 20 年 3 月以降)
平成 20 年 3 月
農地改革プランの策定
平成 20 年 7 月
農商工等連携促進法の制定
平成 21 年 4 月
農地法の改正
平成 21 年 6 月
農業協同組合法の改正
平成 21 年 12 月
農振法の改正、農地利用集積円滑化事業の創設
平成 22 年 5 月
第 3 期中山間地域等直接支払制度の制定
平成 22 年 3 月
新たな食料・農業・農村基本計画を閣議決定
平成 22 年 4 月
経営所得安定対策実施要綱(農林水産省)の制定
地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物
平成 22 年 12 月
の利用促進に関する法律(六次産業化・地産地消法)の公布(第 1 章(目的)、第 3
章(地産地消関係)は平成 22 年 12 月、第 2 章(六次産業化関係)は平成 23 年 3 月
にそれぞれ施行)
平成 24 年 2 月
農業基盤整備促進事業の創設
平成 24 年 4 月
農林水産省「人・農地プラン」の作成を開始
平成 25 年 1 月
「攻めの農林水産業推進本部」の設置
平成 25 年 3 月
安倍首相が TPP(環太平洋戦略的経済連携協定))交渉参加を表明
平成 25 年 8 月
「農林水産物・食品の国別・品目別輸出戦略」の策定
平成 25 年 11 月
「スマート農業の実現に向けた研究会」の設置
平成 25 年 11 月
平成 25 年 12 月
「農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関
する法律(農山漁村再生可能エネルギー法)」の成立、公布
「農林水産業・地域の活力創造プラン」の策定
地産地消
地域で生産されたものをその地域で消費することを基本として、
「顔が見え、話のできる」生産者と消費者のコミュニケーションを伴
う農産物の流通のなかで、生産から消費がつながる活動
スマート農業
ロボット技術や ICT を活用して超省力・高品質生産を実現する新たな農業のこと
- 2 -
(2)鹿児島県の動向
近年、国際化・情報化の進展や過疎化、高齢化、担い手不足の進行など、農業・農村を取り巻
く環境が大きく変化している中で、鹿児島県では、県、市町村のみならず、多くの県民や農業者
とともに農業・農村を守り、育てるための取組を強化していくため、
「かごしま食と農の県民条例」
が平成 17 年 3 月に公布・施行され、同年 12 月には「かごしま食と農の県民条例に基づく基本方
針」の提案・議決、翌年 3 月には「食と農の先進県づくり大綱」が策定されました。
「食と農の先進県づくり大綱」には、本県農業の将来にわたる発展を支える「担い手づくり」
、
付加価値の高い農業を実現する
「産地づくり」
、
本県ならではの食文化と農林水産業を生かした
「食
育・地産地消」
、環境と調和した「安心・安全農林水産業」
、そして、個性が生きる豊かな「農山
漁村づくり」の 5 つの「先進県」を形成する施策の基本的な方向と講じる施策の内容が盛り込ま
れており、同大綱策定以降は、この 5 つの柱に基づき各年度に講じる施策を検討し、毎年内容を
見直しながら取組が進められています。
また、平成 23 年 3 月には本県の食育及び地産地消の更なる展開を図るため、
「かごしま食と農
の県民条例に基づく基本方針」と「食と農の先進県づくり大綱」を推進する計画として、
「かごし
まの“食”交流推進計画(第2次)
」が策定され、
「地産地消を基本とした健康で豊かな食生活の
実現」を基本目標として食育・地産地消の取組が進められています。
■鹿児島県における現在の主要な取組
取組
担い手づくり
産地づくり
食育・地産地消
内容
・
新規就農を希望する者を対象とした「就農相談会」等の開催
・
担い手の法人化の促進
・
集落営農等の育成 など
・
「かごしまブランド」確立運動の展開
・
知事のトップセールスや、生産者代表によるブランド産品の販売促進活動
・
アンテナショップ等を利用した県産農畜産物の PR 活動
・
「食と農の指導者研修」の実施と学校・企業、地域等における食育活動
・
県産農林水産物の利用促進と「かごしまの食」に関する情報発信、外食産
業関係者等との交流促進
安心・安全農林水産業
農山漁村づくり
・
「かごしまの農林水産物認証制度」の普及と「エコファーマー」の育成
・
「食の安心・安全推進パートナーシップ制度」の推進
・
「共生・協働の農村(むら)づくり運動」の展開
・
「地域営農の仕組みづくり」の推進
資料:かごしまの農業
付加価値
生産過程で新たに加えられた価値のこと
集落営農
集落のような地縁集団を単位として、様々な農業生産過程の一部またはすべてを共同で行う組織のこと
アンテナショップ
新商品を試験的に売り出す小売店舗。消費者の反応を探るアンテナの働きをもち、都市部に設置されることが多い
エコファーマー
持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律に基づき、都道府県知事から、堆肥等による土づくりと化学肥料や化学合成農
薬の使用の低減を一体的に行う農業生産方式を導入する計画について認定を受けた農業者の愛称
- 3 -
(3)薩摩川内市の動向(第1次農業振興基本計画の振り返り)
本市では、農業の持続的な振興と活性化という基本方針を踏まえ、農家の経営安定と所得向上
を図るために、
平成 24 年度を目標とした
「第1次薩摩川内市農業振興基本計画」
を策定しました。
この基本計画に基づいて、認定農業者や集落営農組織の育成、耕作放棄地の解消、安全・安心
な農産物の生産振興、食育・地産地消の推進、農業生産基盤の強化、有害鳥獣被害防止策に取り
組んできました。
また、公益社団法人薩摩川内市農業公社(以下「農業公社」という。
)が実施する農作業の労力
軽減を目的とした「農作業受委託作業」や、農地流動化を目的とした「農地利用集積事業」は軌
道に乗り、
公社事業の主力になっています。
新規就農者の育成を目的とした研修事業においても、
本市の後継者育成、確保に大いに貢献しているところです。しかし、高齢化・後継者不足は否め
ず、今後 5 年間で農村が深刻な事態に陥る可能性があります。
■本市の最近の動き(第1次薩摩川内市農業振興基本計画の計画期間:H20~H24 年度)
基本目標
1 地域を守り、農業
に意欲的に取り
組む、経営感覚
に優れた担い手
の育成
主な取組・実績
・認定農業者の確保 【H24 年度末 208 名、最高 221 名(H22 年度)】 ※H25.12 月末 203 名
・認定農業者の育成(産地農業後継者・活性化支援事業の創設)
・新規参入者、農業後継者、農業公社研修生による新規就農者の確保 【39 名】
・農業公社研修事業の支援 生産指導、生活支援、【研修生 24 名】
・集落営農組織の支援、共生・協働のむらづくり運動表彰地区 2 件 【大馬越・黒木地区コミ協】
・「みんなで地域農林業活性化事業」の活用による各種農業団体等の取組支援 (H21~24年度まで4年間)
・家族経営協定の締結支援 25 経営体が締結
2 優良農地の確保 ・農業公社による農地利用集積円滑化事業の推進 【H24 年度 23.4ha】
と 、 担 い 手へ の ・耕作放棄地再生利用緊急対策事業の実施 【H21~24 年度 11.6ha】
農地の利用集積 ・農地流動化促進事業補助金の活用 【H24 年度 109ha】
・農地地図情報システムを活用した農地流動化の推進
・認定農業者と農業委員と語る会の地域別実施 (各地域で実施)
・人・農地プランの取組 【26 地区作成、青年農業給付金対象者 19 名】
3 地域特性を活か ・生産指導体制の強化(営農、畜産指導員の増員)
し た 、 地 域 住 民 ・重点品目の産地づくり 園芸重点7品目の推進
が誇れる産地づ ・農業公社の水稲無人ヘリ共同防除の推進 【H24 年度実績:延べ 1,885ha)】
くり
・甑地区の農業振興(ジャガイモ 262a、タマネギ 1.3a 生産等)
・畜産施設整備事業支援などを活用した中核農家の育成・支援
・水田有効利用した、自給飼料を確保するための耕畜連携による飼料用稲の栽培推進
【H24 年度 WCS 用稲 129.5ha】
・畜産基盤再編総合整備事業などの畜産公共事業の積極的な取組
認定農業者
田畑の拡大や機械化など 5 年間の経営改善計画を市町村に提出し、認められた個人や法人のこと。地域農業を担う意欲的な農家を育
てるのが目的で、低利融資などの対象になる 【本市の認定基準目標:年間農業所得 350 万円以上、年間労働時間 2000 時間以内】
耕畜連携
米や野菜等を生産している耕種農家へ畜産農家から堆肥を供給したり、逆に転作田等で飼料作物を生産し、畜産農家の家畜の飼料と
して供給する等、耕種サイドと畜産サイドの連携を図ること
WCS (稲発酵粗飼料)
稲の実と茎葉を同時に収穫し発酵させた牛の飼料のこと。水田の有効活用や食料自給率向上に貢献することで注目されている
- 4 -
基本目標
4 農業生産基盤及
び農村環境の一
体的整備と 、 施
設の適正管理
主な取組・実績
・市農村環境計画の策定 【H20 年度】
・農地・水保全管理支払交付金事業の推進、運営支援 【21 地区】
・中山間地域直接支払制度の推進、運営支援 【51 地区 84,000 千円】
・県営圃場整備事業を活用した農業用排水施設の整備、改修、改良
・市単土地改良事業による農業用排水施設、ため池の維持修繕
・市鳥獣被害防止計画の策定 【H23 年度】
・猟友会で組織された鳥獣駆除隊による有害鳥獣の捕獲、駆除
・国庫事業「鳥獣被害対策実践事業」を活用した防護柵の設置
【祁答院地域:H24 年度:5,566m H25 年度:19,875m】
・市単鳥獣被害防止施設設置事業の推進 【H24 年度:84 ヵ所】
5 農産物の安全・ ・農薬取締法の遵守、農薬飛散防止対策の指導及び生産履歴の記帳の指導
安心への取組
・環境にやさしい農業への取組支援 【エコファーマー認定支援 認定件数 110 件】
環境保全型農業直接支払交付金の交付
・市環境保全型農業推進方針の策定 【H23 年度】
・かごしま農林水産物認証制度の取得 (ハウスきんかん、いちご) ※ H25 年 9 月 24 日:やまだ米
・牛トレーサビリティ制度の確実な実施と指導
・市家畜防疫協議会を中心とした防疫体制の充実・強化
6 ブランドの確立と ・「かごしまブランド」の産地指定への取組 (ハウスきんかん)
PRの充実
・市、JA、生産者による市販売促進協議会の設置、販売促進活動の実践、海外輸出等
・市ふるさと特産品コンクールの実施 【H23 年度まで:42 品目の出展】
・市特産品開発運営協議会の活動支援 (H24 年度まで)
・薩摩中央家畜市場における子牛セリ市価格の全国トップレベルの堅持 (5 位以内)
7 食育や地産地消 ・薩摩川内市食育・地産地消推進計画の策定 【H23 年度】
の推進及び都市 ・食育推進大会の開催 【H23、24 年度】 ※H25 年度から食育・地産地消フェスタに名称変更
との交流促進
・食に関する各種教室等の実施 (保育園での野菜の植付講習会、魚のさばき方教室等)
・学校給食への地元産食材の提供 (地元産米、みかん、きんかん等)
・産業祭&JAフェスタの開催による本市農林水産物の販売 (総合運動公園にて開催)
・薩摩川内市特産品開発研究事業記録集の発刊 【H21 年度】
・市グリーンツーリズム推進協議会による修学旅行生の農業体験、農家民泊の受入支援
【H24 年:8 中高校、1,149 名受入 → 年々増加傾向】
- 5 -
2.計画策定の目的
我が国の農業分野は、農業従事者の減少や高齢化の進行、耕地面積の減少、耕作放棄地の増加
により農業構造の脆弱化が進み、国内農業の体質強化や農村地域の活性化を図ることが急務とな
っています。また、グローバル化の進展による貿易の拡大への対応も今後の重要な課題となって
います。こうした中で、政府は、平成 25 年 3 月に TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参
加表明を行い、それを受けて農地集約をとおして農業の競争力強化の促進を図るべく、主食米の
生産調整(減反)をなくす方針(平成 30 年度目標)が立てられています。同時に、TPP 交渉への参加
を機に諸外国からの外圧が生じることが想定され、
それに対応するために平成 24 年 4 月より新規
就農者の増加、農地集積を促す仕組みを構築し、基本となる人と農地の問題を解決するための
「人・農地プラン」の作成が開始されました。また、農業構造の改革と生産コストの削減のため
の農地の中間受け皿として、都道府県ごとに農地中間管理機構の設置が行われる予定であり、担
い手への農地集積・集約化による農用地の利用の効率化及び高度化を促進する動きが進められて
います。
本市でも、農業・農村をとりまく問題に対応する施策に取り組んでおり、社団法人薩摩川内市
農業公社による農地利用集積事業等の展開や農林漁業の六次産業化の促進に関する条例の制定等
を通して、農業の生産性向上と経営改善に取り組んでいます。
そうした状況の下、平成 22 年 3 月に策定された国の新たな「食料・農業・農村基本計画」等の
内容を踏まえながら、薩摩川内市の特性を生かした農畜産業の方向性を明確にし、計画的かつ効
果的な投資と農畜産業における生産者、関係団体等が一体となった施策を構築し、新たな付加価
値を産み出す魅力ある農業農村を実現できるよう、平成 26 年度~30 年度の 5 ヵ年を計画期間と
する「第 2 次薩摩川内市農業・農村振興基本計画」を平成 25 年度に策定します。
3.計画期間
平成 26 年度から 30 年度の 5 ヵ年間を計画期間とします。
グローバル化
資本や労働力の国境を越えた移動が活発化するとともに、貿易を通じた商品・サービスの取引や、海外への投資が増大することによっ
て世界における経済的な結びつきが深まること
生産コスト
製品を生産するのに要する単位当たりの費用のこと
- 6 -
4.計画の位置づけ
本計画は、市政の基本方針である「薩摩川内市総合計画」を上位計画とし、その中の重点的な取
組の骨子として位置づけられる「地域成長戦略」と連携し、国の「新たな食料・農業・農村基本計
画」及び県の「食と農の先進県づくり大綱」等の内容を踏まえ、農業・農村振興を総合的かつ計画
的に推進するための指針を示すものです。また、その他本市における各種関連計画との整合を図る
こととします。
また、農業・農村に関して上位計画である「薩摩川内市総合計画」の基本施策の中で、
「地域力を
発揮し産業活力を創出するまちづくり(産業振興)
」と位置づけられております。それに関連する「地
域成長戦略」では、
「戦略1 未来を切り拓く地域産業の創出」の中で農業者(農林水産業者)の所
得の向上と高付加価値製品の開発・供給拡大とともに、食品ビジネス産業育成の重要性が位置づけ
られております。
【国】
薩摩川内市総合計画
新たな食料・農業・農村基本計画
【県】
食と農の先進県づくり大綱
第2次薩摩川内市農業・農村振興基本計画
薩摩川内市
地域成長
戦略
同アクションプラン
薩摩川内市六次産業化基本計画
・農業経営基盤の強化の促進に関する
基本方針・基本的な構想
・環境保全型農業推進方針
・農業振興地域整備計画
・食育・地産地消推進計画
・農村環境計画
- 7 -
かごしま食交流推進計画
第2章 薩摩川内市の農業・農村の現況
1.薩摩川内市の地域特性
■位置・規模
(1)位置・規模
本市は、薩摩半島の北西部に位置し、総
面積は 683.50km2 と県土の 7.4%(県 1 位)
と広大な土地を有しています。平成 16 年
10 月 12 日、1 市 4 町 4 村の合併により誕生
し、南には鹿児島市といちき串木野市、北
は阿久根市に隣接する本土区域と、上甑島、
中甑島、下甑島で構成される甑島区域で市
域が構成されています。
鹿児島市までは車で約 60 分の距離にあ
位置:東経 130°18′ 北緯 31°48′
り、鹿児島空港や九州自動車道横川 IC まで
規模:東西 81.00km 南北 38.79km
は車で約 70 分の距離にあります。
面積:683.50km2
(2)気象
川内地域は、年平均気温 17.0℃、月間平均降水量 154.9 ㎜、甑地域は、年平均気温 18.7℃、月
間平均降水量 175.2 ㎜と比較的温暖な気候です。また、地形が盆地状をなしているため霜害が起
こりやすく、川内川により霧が発生し、日照量が少ない状況となっています。
■月別平均気温及び平均降水量(平成 25 年)
(mm)
(℃)
600.0
30.0
500.0
25.0
400.0
20.0
300.0
15.0
降水量(川内)
降水量(中甑)
気温(川内)
200.0
10.0
100.0
5.0
気温(中甑)
0.0
0.0
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
資料:気象庁ホームページ
- 8 -
(3)地勢
市域を東から西に鹿児島県最大(流域面積 1,613km2)の川内川が流れ、農業用水は主にこれら
河川から取水していますが、屈折蛇行していることからしばしば氾濫被害があります。
川内川沿いは盆地や三角州状をなし市街地や農地が広がっており、その他大部分の地域は山地
となっています。比較的平坦な土地に集落や農地が点在し、まとまった農地は形成しづらくなっ
ています。主にシラスから成っている河川流域の沖積土壌は土性が粗く保水力が低く、また腐植
層が薄いため塩基類等が乏しいということや、山間部が安山岩の土壌であり、粘着性が強く乾燥
しやすいうえ、酸性が強いことからも農業生産性の低いものが多くなっています。甑島に関して
は、大部分が山地であり狭小で急勾配の農地が多いことから、農業生産力が低くなっています。
植生としては、スギ・ヒノキなどの植林地と、常緑広葉樹の自然林植生があり、植林地は山地
の全域に広がり、その裾野や海岸線に自然林が群生しています。
■主要河川
河川名
種別
起点
終点
流路延長(km)
川内川
一級河川
熊本県球磨郡あさぎり町白髪岳
東シナ海
樋脇川
一級河川
入来町浦之名字池頭
川内川合流点
22.9
高城川
一級河川
城上町字宇都川路
川内川合流点
18.4
久富木川
一級河川
祁答院町藺牟田字鳥越
川内川合流点
16.8
田海川
一級河川
東郷町藤川字北野
川内川合流点
11.8
市比野川
一級河川
樋脇町市比野字松ヶ平
田代川合流点
11.7
隈之城川
一級河川
青山町字松元
川内川合流点
10.3
後川内川
一級河川
祁答院町藺牟田字仏田
樋脇川合流点
8.2
麦之浦川
一級河川
陽成町字流合
高城川合流点
7.5
百次川
一級河川
永利町字大堀
隈之城川合流点
7.4
平佐川
一級河川
永利町字下払
隈之城川合流点
6.8
樋渡川
一級河川
東郷町鳥丸字上通山
川内川合流点
6.4
大王川
一級河川
祁答院町黒木字小六
南方川合流点
5.1
137.0
資料:国土交通省 川内川河川事務所
- 9 -
(4)道路・交通状況
鉄道では、平成 23 年 3 月に九州新幹線(鹿児
島ルート)が全線開通し、川内駅から最短で鹿児
島中央駅には 13 分、博多駅には 74 分で行くこと
ができます。自動車では、南九州西回り自動車道
等の高速交通網の整備が進められており、平成 25
年 3 月には薩摩川内水引 IC~薩摩川内高江 IC(延
長 3.5km)が開通するなど交通運輸の要衝となっ
ています。
さらに、アジア諸国への貿易・流通拡大に向け
た拠点として、重要港湾川内港があり、甑地域に
は、串木野港からフェリーが、平成 26 年 4 月か
ら川内港から高速船がそれぞれ 1 日 2 往復ずつ運
航します。しかし、甑島で生産した農産物輸送の
面では不利となっています。
■道路・交通網(本島地域)
- 10 -
■道路・交通網(甑地域)
(5)土地利用状況
現況では田が 4,679ha(市域の 6.8%)
、畑が 3,628ha(同 5.3%)と農地が 8,307ha(同 12.2%)
を占めており、2 年で約 100ha 増加しています。
農業振興地域の面積は 39,772ha(市域の 58.2%)であるのに対し、農用地区域の面積は 4,196ha
(同 6.1%)となっています。農用地区域のうち農地が 3,807ha(全農用地区域の 90.7%)であ
ることからも、まとまった農用地区域はほぼ見られず、河川沿いや山間地の比較的平坦な土地に
小規模に展開しています。(採草牧草地が 247ha(同 5.9%)
、混牧林地が 2ha(同 0.0%)
、農業用
施設用地が 37ha(同 0.9%)
、現況森林原野が 103ha(同 2.5%))
■土地利用面積※1 及び構成比※2
H22
H23
H24
合 計
68,348
100.0
68,348
100.0
68,348
100.0
田
4,637
6.8
4,689
6.9
4,679
6.8
(単位:ha、%)
畑
3,574
5.2
3,642
5.3
3,628
5.3
宅 地
2,445
3.6
2,520
3.7
2,538
3.7
山 林
25,039
36.6
27,371
40.0
28,754
42.1
原 野
4,217
6.2
5,650
8.3
5,671
8.3
雑種地
1,164
1.7
1,179
1.7
1,275
1.9
その他
27,272
39.9
23,297
34.1
21,802
31.9
※1 非課税を含む、各年 1 月 1 日現在の値。
※2 下段に総数に占める構成比を掲載。四捨五入により、合計と内訳が一致しない場合がある。
資料:税務課
農業振興地域
自然的経済的社会的諸条件を考慮して相当期間(概ね 10 年以上)総合的に農業の振興を図ることが必要であると認められる地域のこと
農用地区域
農業振興地域内における集団的に存在する農用地や、土地改良事業の施行にかかる区域内の土地などの生産性の高い農地等、農業上
の利用を確保すべき土地として指定された土地のこと
採草牧草地
主として家畜のための採草又は家畜の放牧の目的に供される土地で、牧草地(畑)などの農地以外の土地のこと
混牧林地
畜産経営と材木の生産とを同時に行う林地のこと
農業用施設用地
農業振興整備計画で定める用途の一つであり、耕作又は養畜の業務のために必要な農業用施設(畜舎、たい肥舎、集出荷施設、農機
具収納施設等)に活用される土地のこと
- 11 -
■農用地区域等の面積と構成比※1
(単位:ha、%)
総面積
農業振興
地域
地域
川内
樋脇
入来
東郷
祁答院
里
上甑
下甑
鹿島
計
26,548
100.0
6,418
100.0
7,238
100.0
8,015
100.0
8,256
100.0
1,731
100.0
3,513
100.0
5,763
100.0
868
100.0
68,350
100.0
18,711
70.5
4,816
75.0
4,579
63.3
4,450
55.5
5,517
66.8
436
25.2
410
11.7
853
14.8
0
0.0
39,772
58.2
農用地
区域※2
1,548
5.8
624
9.7
545
7.5
440
5.5
627
7.6
97
5.6
151
4.3
164
2.8
0
0.0
4,196
6.1
農地
1,466
5.5
618
9.6
520
7.2
404
5.0
620
7.5
80
4.6
41
1.2
58
1.0
0
0.0
3,807
5.6
採草
放牧地
71
0.3
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
17
1.0
89
2.5
70
1.2
0
0.0
247
0.4
混牧
林地
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
2
0.1
0
0.0
0
0.0
2
0.0
農業用
現況
施設用地 森林原野
11
0
0.0
0.0
4
2
0.1
0.0
15
10
0.2
0.1
0
36
0.0
0.5
7
0
0.1
0.0
0
0
0.0
0.0
0
19
0.0
0.5
0
36
0.0
0.6
0
0
0.0
0.0
37
103
0.1
0.2
※1 下段に総数に占める構成比を掲載。四捨五入により、合計と内訳が一致しない場合がある。
※2 農用地区域の面積は、平成 25 年末現在の値。
資料:農政課
- 12 -
■土地利用計画図
資料:薩摩川内農業振興地域整備計画(平成 21 年)
- 13 -
(6)人口動態
総人口は緩やかに減少しており、平成 22 年では 99,589 人となっています。総人口に反し世帯
数は緩やかに増加しており、平成 22 年では 41,449 世帯であり、一世帯当たりの人員は 2.4 人と
核家族化が進行しています。
高齢化も同時に進行しており、10 年間で 0~14 歳の人口は 26.3%減少したのに対し、65 歳以
上の人口は 15.3%増加し、総人口の 27.0%(鹿児島県は 26.4%)を占めています。
■人口・世帯数及び人口構成比※の推移
総人口
(人)
H7
H12
薩摩川内市
H17
H22
鹿児島県
H22
106,737
100.0
106,737
100.0
102,370
100.0
99,589
100.0
1,706,242
100.0
(単位:人、%)
0~14 歳
15~64 歳
65 歳以上
19,527
63,890
18.3
59.9
19,527
63,890
18.3
59.9
15,492
60,263
15.1
58.9
14,382
58,030
14.4
58.3
233,379 1,016,150
13.7
59.6
23,320
21.8
23,320
21.8
26,530
25.9
26,896
27.0
449,692
26.4
世帯数
(世帯)
40,606
40,606
41,387
41,449
729,386
-
1 世帯当た
り人員数
(人)
2.6
2.6
2.5
2.4
2.3
-
※ 下段に総数に占める構成比を掲載。四捨五入により、合計が 100%にならない場合がある。
資料:国勢調査(総務省)
(7)産業
就業者総数は減少傾向にあり、平成 22 年では 44,886 人(総人口の 45.1%)となっています。
農業就業者も同様に 10 年間で 1,120 人減少しており、平成 22 年では 2,786 人(就業者総数の
6.2%、鹿児島県は 9.0%)となっています。そのうち、女性が 4 割を占めています。
■産業別就業者※1 及び構成比※2 の推移
第 1 次産業
総数
H7
H12
薩摩川内市
H17
H22
鹿児島県
H22
50,517
100.0
48,976
100.0
46,977
100.0
44,886
100.0
776,993
100.0
(単位:人、%)
6,561
13.0
4,591
9.4
4,356
9.3
3,260
7.3
77,967
10.0
農業計
5,538
100.0
3,906
100.0
3,878
100.0
2,786
100.0
70,028
100.0
男
3,042
54.9
2,154
55.1
2,276
58.7
1,752
62.9
42,344
60.5
女
2,496
45.1
1,752
44.9
1,602
41.3
1,034
37.1
27,684
39.5
第 2 次産業
17,068
33.8
16,551
33.8
13,838
29.5
12,664
28.2
146,393
18.8
第 3 次産業
26,888
53.2
27,834
56.8
28,783
61.3
27,847
62.0
522,291
67.2
※1 分類不能の就業者数は表内に含まず(平成 22 年のみ)
。
※2 下段に総数に占める構成比を掲載。四捨五入により、合計が 100%にならない場合がある。
資料:国勢調査(総務省)
- 14 -
(8)観光
観光農園として「いちご狩り」や「ぶどう・なし狩り」
「ブルーベリー摘み」があります。また、
周辺地域の新鮮な農産物や農産加工品販売、レストランなど食を提供している「きやんせふるさ
と館」
、
「道の駅樋脇遊湯館」
、
「きんかんの里ふれあい館」
、
「東郷ふれあい館」
、
「臥竜梅の里『清
流館』
」
、
「体験交流施設地域特産品直売所『祁答院ロード 51』
」などがあります。
農業や農産物によって「産業祭&JA フェスタ」
、
「食育・地産地消フェスタ」などの祭り・イベ
ントも開催されています。
- 15 -
2.薩摩川内市の農業・農村の現状
(1)農家の状況
① 年齢別農業就業者数
農業就業者数は年々減少しており、40 歳代以上においては減少傾向を示していますが、15 歳か
ら 39 歳までは増加傾向にあります。特に 10 歳代、20 歳代の農業就業者の増加が顕著です。
総数では、平成 12 年から平成 17 年にかけては緩やかに減少していますが、平成 17 年から平成
22 年にかけては 3 割近くと大幅に減少しています。
また、65 歳以上の農業就業者数が全体の 60.9%で、県平均が 46.1% ということを踏まえると、
県内でも厳しい状況にあるといえます。
■年齢別農業就業者数及び構成比※の推移
総数
3,906
100.0
3,878
100.0
2,786
100.0
70,028
100.0
平成
12 年
平成
17 年
平成
22 年
平成
22 年
薩摩川内市
鹿児島県
15~29 歳
53
1.4
71
1.8
101
3.6
3,291
4.7
(単位:人、%)
30~39 歳
88
2.3
90
2.3
106
3.8
4,611
6.6
40~49 歳
253
6.5
196
5.1
159
5.7
7,064
10.1
50~59 歳
379
9.7
408
10.5
368
13.2
13,894
19.8
60~64 歳
601
15.4
448
11.6
354
12.7
8,917
12.7
65 歳以上
2,532
64.8
2,665
68.7
1,698
60.9
32,251
46.1
■農業就業者数の年齢別構成比※の推移
100%
90%
80%
46.1
70%
60.9
64.8
68.7
65歳以上
60%
60~64
50%
12.7
40~49
40%
30~39
12.7
30%
15.4
19.8
13.2
10%
9.7
10.5
6.5
5.1
2.3
1.4
H12
15~29
11.6
20%
0%
50~59
1.8
10.1
5.7
3.8
2.3
H17
6.6
3.6
4.7
H22
H22
鹿児島県
薩摩川内市
※ 四捨五入により、合計が 100%にならない場合がある
資料:国勢調査(総務省)
- 16 -
② 経営形態別農家数
本市は、総農家に占める販売農家の割合が 46.8%と、県平均と比べてその割合が小さく、商品
生産を主たる目的とする農家の数よりも自給的農家の数の方が多い状況です。その上、販売農家
の数は年々減少しており、とくに兼業農家の減少が顕著です。販売農家の減少に伴い、経営的な
視点を持つ農家の担い手が減ってきている状況ですが、認定農業者の数が 203 経営体(平成 25
年 12 月末現在)と、前回の計画策定時と比べてほぼ横ばいですが、これからの農業を担う意欲的
な農業者も存在しています。
販売農家の経営規模別農家数に関しては、0.5ha 以下の小規模農家の数が大きく減少しており、
耕地面積が小さく経営が成り立たない農家に関しては、農家を続けていくことが難しくなってい
る状況が伺えます。1.0ha 以上の大規模農家についても同様に減少していますが、減少割合が小
さく、販売農家全体に占める割合が年々大きくなっています。このような大規模農家により、経
営が難しくなった小規模な農地を集約する動きも見られます。
■専兼業別及び経営耕地面積規模別農家数の推移
H2
9,095
5,709
1,419
904
3,386
2,083
2,392
1,169
65
3,386
総農家
販売農家
専業
第 1 種兼業
第 2 種兼業
0.3~0.5ha
0.5~1.0ha
経営規模別
1.0ha 以上
例外規定
自給的農家
専兼業別
(単位:戸)
薩摩川内市
H7
H12
7,710
6,551
4,731
3,822
1,197
1,159
830
431
2,704
2,232
1,712
1,328
1,935
1,556
1,019
890
65
48
2,979
2,729
H17
5,930
2,903
1,118
312
1,473
875
1,223
757
48
3,027
鹿児島県
H22
78,102
45,855
25,292
5,261
15,302
8,653
14,018
22,200
-
32,247
H22
5,177
2,423
1,085
208
1,130
662
1,012
713
-
2,754
資料:農業センサス (農林水産省)
※
■経営耕地面積規模別農家の構成比 の推移
■経営耕地面積(販売農家)の推移
1.1 15.6 9.9 37.2 37.2 H7
15.5 10.8 35.1 38.6 H12
17.7 6.6 H17
18.9 5.3 34.1 薩摩川内市
薩摩川内市
H2
41.7 H2
36.5 41.9 20.5 H7
36.2 40.9 21.5 H12
34.7 1.4 1.3 40.7 23.3 1.7 21.0 H22
4.0 32.4 0%
20%
専業
21.8 6.7 40%
第1種兼業
H17
51.0 53.2 19.6 鹿児島県
鹿児島県
H22
24.8 41.3 60%
第2種兼業
80%
100%
自給的農家
30.1 H22
42.1 27.3 H22
18.9 0%
26.1 41.8 29.4 30.6 20%
0.3~0.5ha
40%
0.5~1.0ha
48.4 60%
1.0ha以上
80%
例外規定
※ 四捨五入により、合計が 100%にならない場合がある
資料:農業センサス (農林水産省)
- 17 -
100%
(2)農地の状況
田畑の面積は、地域に関係なく総じて減少しています。その中でも、川内地域の農地面積の減
少割合が最も大きく、1 年間で 7.2%の農地が減少しています。
田畑の減少に伴い、耕作放棄地の面積も全体として減少傾向を示していますが、樋脇地域に関
しては、耕作放棄地自体も増加傾向が見られます。耕作放棄地率は甑島が高く、とくに田の耕作
放棄地が多くなっています。
その一方で、
東郷地域は耕作放棄率が小さく、
田畑の面積も大きく減少をしていないことから、
農地が維持されているといえます。
■農地面積と耕作放棄地面積、耕作放棄地率※
地域別
農地
川内
耕作放棄地
(ha)
(%)
農地
樋脇
耕作放棄地
(ha)
(%)
農地
入来
耕作放棄地
(ha)
(%)
農地
東郷
祁答
院
耕作放棄地
(ha)
(%)
農地
耕作放棄地
(ha)
(%)
農地
甑
耕作放棄地
(ha)
(%)
農地
里
耕作放棄地
農地
上
甑 耕作放棄地
農地
下
甑 耕作放棄地
農地
鹿
島 耕作放棄地
(ha)
(%)
(ha)
(%)
(ha)
(%)
(ha)
(%)
農地
計
耕作放棄地
(ha)
(%)
田
2,421.0
566.2
(23.4)
874.0
176.1
(20.1)
563.0
78.0
(13.9)
505.0
27.8
(5.5)
832.0
99.8
(12.0)
167.0
59.9
(35.9)
62.0
29.3
(47.3)
36.0
9.0
(25.0)
69.0
21.6
(31.3)
0.0
0.0
(0.0)
5,362.0
1,007.8
(18.8)
H23 年度
畑
1,920.0
388.8
(20.3)
766.0
175.7
(22.9)
532.0
64.9
(12.2)
405.0
26.5
(6.5)
376.0
129.2
(34.4)
507.0
99.9
(19.7)
58.0
13.9
(24.0)
173.0
5.5
(3.2)
249.0
72.6
(29.2)
27.0
7.9
(29.3)
4,506.0
885.0
(19.6)
(単位:ha、%)
計
4,341.0
955.0
(22.0)
1,640.0
351.8
(21.5)
1,095.0
142.9
(13.1)
910.0
54.3
(6.0)
1,208.0
229.0
(19.0)
674.0
159.8
(23.7)
120.0
43.2
(36.0)
209.0
14.5
(6.9)
318.0
94.2
(29.6)
27.0
7.9
(29.3)
9,868.0
1,892.8
(19.2)
田
2,312.1
489.9
(21.2)
872.8
232.8
(26.7)
554.9
71.0
(12.8)
501.0
23.3
(4.7)
825.8
92.9
(11.2)
167.0
57.2
(34.3)
62.0
26.9
(43.4)
36.0
9.0
(25.0)
69.0
21.3
(30.9)
0.0
0.0
(0.0)
5,233.6
967.1
(18.5)
H24 年度
畑
1,716.1
212.0
(12.4)
764.8
52.3
(33.0)
523.4
57.8
(11.0)
399.4
20.9
(5.2)
370.1
121.6
(32.9)
506.9
98.6
(19.5)
58.0
13.8
(23.8)
173.0
5.3
(3.0)
249.0
71.7
(28.8)
26.9
7.9
(29.4)
4,280.7
753.3
(17.8)
計
4,028.2
701.9
(17.4)
1,637.6
486.1
(29.6)
1,078.3
128.8
(11.9)
900.4
44.2
(4.9)
1,195.9
214.5
(17.9)
673.9
155.8
(23.1)
120.0
40.7
(33.9)
209.0
14.3
(6.8)
318.0
93.0
(29.2)
26.9
7.9
(29.4)
9,514.3
1,730.4
(18.2)
増減比
△ 312.8
△ 253.1
(△ 4.6)
△ 2.4
+ 133.3
(+ 8.1)
△ 16.7
△ 14.1
(△ 1.2)
△ 9.6
△ 10.1
(△ 1.2)
△ 12.1
△ 14.5
(△ 1.1)
△ 0.1
△ 4.0
(△ 0.6)
0.0
△ 2.5
(△ 2.1)
0.0
△ 0.2
(△ 0.1)
0.0
△ 1.2
(△ 0.4)
△ 0.1
± 0.0
(+ 0.1)
△ 353.7
△ 162.4
(△ 1.0)
※ 農地全体に占める耕作放棄地率をカッコ内に示す。
資料:農業委員会、農地流動化の推進統計
- 18 -
(3)農業生産
本市の農業産出額は平成 23 年において 132 億 3 千万円であり、平成 18 年の値と比べると若干
増加しています。その中で耕種は減少傾向にある一方、畜産は肉用牛や鶏を中心に増加傾向にあ
ります。
耕種の産出額については、米はほぼ横ばいで推移しているものの、全体では減少しています。
園芸重点 7 品目では、いちご、ゴーヤを除き、生産量、販売額ともに横ばいもしくは微増してい
ます。一方、茶に関しては生産量、販売額ともに増加しています。耕種全体では、後継者不足に
伴い、
活力が低下している側面があり、
担い手の確保とともに農業所得を高める必要があります。
畜産の産出額については、平成 18 年に比べ約 1.5 倍となっており、農業産出額全体に占める割
合も約 11%増加しています。特に肉用牛は産出額の増加が顕著であり、繁殖・肥育を行う農家数
自体は減少しているものの、生産量は増えているため、1 経営体当たりの飼養頭数が増えている
状況であり、経営拡大を進める経営体と廃業する経営体の 2 極化が進んでいます。養豚は産出額
が減少傾向にあります。養鶏は、ブロイラーを取り扱う経営体が近年増加しており、それに伴い
産出額も増加しています。
■主な農業産出額及び構成比※の推移
平成 18 年
米
いも類
野菜
果実
花き
茶・たばこ
耕種計
(単位:千万円、%)
平成 23 年
平成 18 年
産出額
構成比
産出額
構成比
227
6
119
59
17
22
450
21.3
0.6
11.1
5.5
1.6
2.1
42.2
229
1
88
48
11
32
409
17.3
0.1
6.7
3.6
0.8
2.4
30.9
肉用牛
乳用牛
豚
鶏
畜産計
耕種畜産計
平成 23 年
産出額
構成比
産出額
構成比
249
7
84
278
618
23.3
0.7
7.9
26.0
57.9
518
8
39
350
915
39.1
0.6
2.9
26.4
69.0
1,068
―
1,324
―
※耕種畜産計に占める構成比を掲載。四捨五入により、合計が 100%にならない場合がある。
資料:農政課
農業産出額
農業生産活動による最終生産物の総産出額のこと
- 19 -
■園芸重点 7 品目及び茶の面積、生産量、販売額
品目別
いちご
ごぼう
らっきょう
ゴーヤ
やまのいも
ハウスきんかん
ぶどう
茶
作付面積
生産量
販売額
作付面積
生産量
販売額
作付面積
生産量
販売額
作付面積
生産量
販売額
作付面積
生産量
販売額
作付面積
生産量
販売額
作付面積
生産量
販売額
作付面積
生産量
販売額
平成 20 年
8.4
217
171,154
19.2
221
118,231
21.1
289
104,949
11.8
247
62,827
6.2
89
55,808
13.5
242
184,693
24.2
240
166,793
111
287
252,201
平成 21 年
8.0
196
160,783
18.7
196
107,059
18.9
294
106,657
11.4
244
68,630
7.0
91
57,330
13.7
251
159,636
24.2
240
160,800
114
256
194,673
(単位:ha、t、千円)
平成 22 年
7.9
145
119,417
18.8
214
120,954
19.2
248
103,291
8.9
176
58,282
7.9
96
61,689
14.3
202
154,120
24.2
240
160,800
116
284
248,695
平成 23 年
4.0
95
100,510
21.2
198
122,984
16.3
238
115,971
9.5
167
58,991
8.6
81
51,476
14.3
269
189,403
24.2
169
152,460
116
316
286,487
平成 24 年
4.5
94
115,000
24.5
220
120,123
18.5
276
113,198
9.7
146
43,824
7.6
90
57,437
13.0
219
166,983
24.2
230
183,920
116
366
305,054
資料:農政課
- 20 -
第3章 薩摩川内市の農業・農村振興の方針
1.将来像
我が国の農業・農村は、平成 25 年 3 月の TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉参加表明に
代表されるように、近年のめまぐるしい社会情勢の変化に伴い、競争力強化が求められており、
「攻
めの農林水産業」の一環として六次産業化を積極的に進めています。
本市でも平成 25 年 7 月に「農林漁業の六次産業化の促進に関する条例」を制定し、農林漁業者の
経営改善のきっかけとなる六次産業化への取組を推進しています。条例制定の狙いは、今後、国際
的な経済競争の激化等が予想される中で、本市の重要な産業である農林漁業の振興を図るため、農
林漁業者それぞれが自らの経営の長所・短所を改めて見直し、これを改善する一つの大きなきっか
けとして、六次産業化を位置付けたことにあります。行政としても、このような考え方に沿って、
そうした農林漁業者の主体的な取組を積極的に支援することで、市内の農林漁業者の経営改善や所
得向上を図り、本市の農林漁業の将来にわたる持続的な発展を目指していきたいと考えています。
ただし、今後、六次産業化を進めていく上でも、基本・基礎となるのは、あくまでも一次産業で
ある農林漁業だと考えます。基本・基礎となる農林漁業の基盤が揺らげば、六次産業化も決して成
功しないと考えられるため、農林漁業の振興を常に念頭に置きながら、六次産業化を進めることが
肝要です。
このような状況の中で、本市の農業・農村の充実・強化を図るためには、本市が持つ豊かな地域
資源や多面的機能を活かした各地域における農業・農村振興の取組を積み上げることによって永続
的な地域づくりへとつなげることが必要です。
そのためには、農業者だけでなく消費者や関係機関が様々な形で連携・協働し、持続可能な産業
として活力を高めていくとともに、農業・農村の価値を各主体が適正に評価することにより、地域
の個性、誇りとして将来の世代に継承し、質が高く、安全・安心な食料の安定的な供給源として将
来に渡って確保していくことが重要です。
また、本市には、個々にみれば経営感覚に優れた個人や団体が存在しており、あと一歩創意工夫
を施すことで競争力のある経営体を育成、確保することが可能であるといえ、今後の農業の担い手
の確保や雇用の創出、さらには総体的な所得の向上につなげていくことも重要です。
以上を踏まえ、農業者のこれからの経営改善のきっかけとなる六次産業化への取組をはじめ、本
市農畜産業を支える経営改善意欲の高い多様な担い手と次世代の育成を図るため、安全・安心な農
畜産物の生産性の向上と生産販売の取組を強化し、生産を支える農業基盤の整備に努め、農業者と
関係機関が一体となって、新たな付加価値を産み出す魅力ある農業・農村の実現、農畜産業が元気
なまち(薩摩川内市)を作ることを目指し、以下の将来像を掲げます。
将来像
新たな付加価値を産み出す
魅力ある農業・農村の実現
~農畜産業が元気なまちづくりを目指して~
- 21 -
2.農業・農村振興に向けての課題
本市の農業の現状等を踏まえ、本市の農業・農村振興に向けた課題を以下のとおり整理します。
課題① 農業の後継者や新たな担い手の育成・確保が必要
○ 景気の低迷に伴い、農業所得も低下し、地域農業のリーダーとなり得る経営の安定した担い
手の確保が難しくなっている。
○ 担い手の高齢化が進む中、後継者の見通しが立っていない農家が多く、今後の担い手となる
後継者や新規参入者が不足している。
○ 農家数の減少、農業者の高齢化等により農業生産基盤や農村生活基盤の維持・管理が困難に
なっている地区が増加していることから、地域団体や集落営農の組織化及び活動支援により、
農業生産・農村生活基盤の維持・保全活動を促進することが必要となっている。
○ 地域の中核農家となり得る農業法人への法人化や企業からの農業法人参入が少ない。
○ 農業就業者の約4割を占める女性農業者の活躍の場が少なく、本来の力が発揮されていない。
課題② 農畜産物の産地としてブランド力の強化が必要
○ 農家の減少に伴い産地規模か縮小している。また、大規模経営のモデル農家が少なく、規模
拡大を目指す後継者・若手農業者の経営基盤(施設・機械導入、雇用体制、資金など)が整
備されていない。
○ 輸入農産物や国内における産地間競争に対抗できる生産方法・販売戦略が確立されていない
ため、年々の価格変動による農業所得の変動が大きい。
○ 景気の低迷、高齢化社会、人口減少等により、今後も消費が低迷してくると予想される。ま
た、畜産業に関しては、肉用牛の繁殖や肥育が盛んで、市場評価も高いため、品質の維持及
び繁殖と肥育が一体となった肉用牛の PR 展開が必要となっている。
○ 県より指定を受けているかごしまブランド品目はあるが、卸売業者、消費者等の反応から、
必ずしも有利な販売につながっているとは言い難い。
○ 耕畜連携による土づくり、飼料自給率の向上が必要となっている。
課題③ 農家の経営改善、雇用確保のための事業展開が必要
○ 家族経営の農家が多いため、六次産業化の取組展開が難しい状況である。
○ 六次産業化に取り組みたいと感じている農業者がその一歩を踏み出せる支援やノウハウを
学ぶ機会がない。
○ 農産加工施設は個人向けの消費やグループ内の消費による利用が多い。
○ 道の駅、農産物直売所は大規模小売店舗との競争の激化等により、年間の来客数や販売額は
総じて減少傾向にある。
○ 商工業者との連携による地域の農産物を使った商品開発など、六次産業化による新たなビジ
ネス展開が十分に浸透していない。
○ 観光農園や農業体験等の農業・農村の魅力を伝える多様な取組展開が必要となっている。
かごしまブランド品目
全国でブランド品として高い評価を受けている鹿児島の農畜産物のこと
ノウハウ
ものごとのやり方に関する知識のこと
- 22 -
課題④ これからも暮らし続けられる魅力ある農村環境づくりが必要
○ 個人・家族での維持が難しい農地に関しては、規模拡大を目指す担い手への農地の集積、組
織化、集落営農等により、地域全体で維持していく体制構築の検討が必要となっている。
○ 本市においては湿田が多く、また耕作道がない等の理由により、多くの耕作放棄地を抱えて
おり、暗渠排水、用排水路、農道の整備等が必要となっている。また、一部地域においては
農地が不足している状況もあり、優良農地とそうでない農地の線引きや土地持ち非農家と農
業者のマッチングが必要となっている。
○ 農業者にとっては鳥獣被害が深刻であり、被害防止の取組や支援が求められている。
○ 農地の約 55%を水田が占めており、水田のほ場整備率は高い状況であるが、水利施設の老朽
化が顕著であり、今後も耕作を進めるために必要な農業生産基盤の充実や維持・管理が必要
となっている。
○ 農村地域では、棚田を始めとする里地里山などの田園景観や自然公園、歴史的価値を有して
いる伝統的な集落等があり、これらの地域資源を維持・保全していくことが必要となってい
る。
○ 農村は暮らしの場としての側面もあるため、魅力的な農村環境づくりや災害に強い安全・安
心な環境づくりが求められている。
課題⑤ 市内産の安全・安心な農産物を安定的に消費者に供給することが必要
○ 社会情勢の変化や個人の価値観の多様化等により、食生活のスタイルが変化した結果、栄養
の偏り、食生活の乱れ、更には生活習慣病の増加等、食をめぐる様々な問題が発生している。
○ 農産物等の購入に関して、市民アンケート調査によると多くの方が新鮮で安全・安心な農産
物等を求めて地元産の購入を意識しているが、品揃いが少ないなど地元産の購入頻度が低い。
○ 食の安全性や地球環境の保全及び地球温暖化に対する関心が高まっているが、経済的な観点
から、大幅な環境負荷の低減対策は普及されていない。
○ 全国では、農薬の管理や使用方法を誤り、死亡・けが、農産物の回収・出荷停止等の事故が
発生している。
○ 全国では、農薬飛散が原因で、農産物の残留農薬基準を上回り、農産物の回収、出荷停止等
の事故が発生している。
○ 農業生産工程管理(GAP)の取組は、安全な農産物を生産したという証明による消費者の信
頼を得るとともに、自己の経営改善に大きく役立つとの認識が浸透していない。
マッチング
種類の異なったものを組み合わせること
残留農薬
農薬が使用されるとそのある部分は土壌中に、またある部分は作物中などに残留し、これを食糧とする人間の体内等に蓄積されること
農業生産工程管理(GAP: Good Agricultural Practice)
農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録 、
点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のこと
- 23 -
3.基本方針
本計画の将来像を実現するために必要な 5 つの要素「担い手」
「生産」
「六次産業化」
「生産基盤・
環境基盤」
「食の安全・安心」を踏まえ、課題①~⑤に対応する形で以下の 5 つの基本方針を掲げ
ます。
基本方針① 農業に意欲的に取り組む、経営感覚に優れた担い手づくり【担い手】
○ 本市農業を持続的に発展するために、経営改善意欲のある農業者に対し農業改善計画の早期
達成に向けて集中的に支援を実施し、地域農業のリーダーとなり得る経営の安定した担い手
の育成・確保に努める。
○ 地域農業の担い手となることが期待される意欲ある新規就農者を育成・確保するため、県、
JA、農業公社、農業委員会と連携を図り、スムーズに就農でき、早期に農業経営の安定が図
れるよう新規就農者に対する支援体制の整備を図る。
○ 農地の有効利用による農地保全、農業施設・機械の共同利用や経理の一元化による経営の安
定化及び集落の農家が一体となって取り組む農作業の実施を行う集落営農組織の育成・支援
を行い、地域農業の持続的な発展を目指す。
○ 経営感覚に優れた担い手等からの農業法人に向けた相談については、法人化に向けた取組の
支援を行い、地域農業の中核を担う農業法人の育成・支援に努める。
○ これからの農業経営、地域活性化には女性農業者の果たす役割、視点が必要であることから、
女性農業者が参画できる環境整備を図る。
基本方針② 地域特性を活かした、地域住民が誇れる産地・モノづくり【生産】
○ 概ね 1 億円以上の販売実績のある品目を、薩摩川内市重点品目に位置づけ、大消費地への食
料供給基地としての役割を担うための産地づくりを支援する。
○ 本市の地域特性を活かした農産物を推奨品目に位置づけ、高品質・低コスト生産体制の確立
により、産地間競争に打ち勝つための特色ある生産振興を支援する。
○ 本市の農業振興を図る上で、農産物の有利販売による経営安定が不可欠であることから、消
費拡大を図るための各種事業を生産者、関係機関と一体となって展開する。
○ 「かごしまブランド産地」に指定されている「川薩地区のハウスきんかん」
、
「かごしま茶」
、
「鹿児島黒牛」
、
「かごしま黒豚」については、生産者、関係機関が一体となり生産・販売体
制の強化のための取組を支援する。
○ 耕畜連携による地域資源を活かした取組を支援し、土づくり、飼料自給率の向上を図る。
かごしまブランド産地
鹿児島県において、消費者の本物・健康・安全志向等の多様なニーズに対応するとともに、市場から信頼される産地づくりを目指し、
品質のよいものを、量をまとめて、安定的に出荷できる産地づくりを進め、加世田のかぼちゃをはじめ県内産地のモデルとなる 18 品
目 27 産地(平成 25 年 5 月末現在)を指定している
- 24 -
基本方針③ 農業者が主役の六次産業化のまちづくり【六次産業化】
○ 地域に既にある素材やその価値を見直し、六次産業化の可能性を検討する。
○ 農業者の誰もが六次産業化について学ぶ機会や専門家よりアドバイスを受ける機会、市内の
異業種間をつなぐ機会等を設け、農業者一人ひとりの取組展開へのきっかけづくりを行う。
○ 消費者ニーズを踏まえるとともに、農商工連携をはじめ、多様な主体が連携した新たな商品
開発やリニューアルを促進する。
○ 商品の販路開拓の支援に加え、商品の付加価値を高めるための PR や戦略づくりを行う。
○ 六次産業化に取り組む上で必要な資金確保のための支援制度の構築やきめ細かな支援体制
の整備を行うほか、コミュニティビジネスの促進を図る。
基本方針④ 安心して生産できる魅力ある農村環境づくり【生産基盤・環境基盤】
○ 耕作放棄地の発生の未然防止や農地の利用集積、有害鳥獣対策を進め、良好な営農条件での
農業の生産性の向上を図る。
○ 環境に配慮した農業生産基盤や農村環境基盤を一体的に整備するとともに、自然環境や景観
を維持し、地域の伝統・文化等を継承する魅力ある豊かな集落づくりを行う。
○ 土砂崩れや河川氾濫等の災害に強い安全・安心な環境づくりを行う。
○ 農道や用水路等やダム・ため池等施設の維持管理に努め、施設の長寿命化を図る。
基本方針⑤ 食育・地産地消と食の安全・安心づくり【食の安全・安心】
○ 食に関する知識の習得を図り、栄養バランスの取れた食生活の実践により、健康で豊かな食
生活を送ることができるための取組を行う。
○ 消費者と生産者の交流による「食」への理解促進による地産地消の取組を行う。
○ 環境負荷を低減させ、安全・安心な農産物の生産を主体的に取り組む農業者に対して支援を
行う。
○ 安全な生産環境の整備及び安全・安心な農産物の安定供給を図るため、農薬取締法に基づい
た登録農薬の適正な管理・使用の指導に努める。
○ 安全性の高い農産物の生産による安全・安心な農産物の供給を行うため、食品衛生法に基づ
くポジティブリスト制度の周知及び農薬の飛散防止対策の徹底を図る。
○ 安全な農産物の安定的な供給、環境保全、農業経営の改善・効率化の実現につながる GAP 手
法の取組の支援を行う。
リニューアル
商品等を一新、改良すること
コミュニティビジネス
自ら地域を元気にするために、また地域の問題を解決するために、ビジネス(商取引)の手法により、住民が主体的に取り組み、地
域全体がうるおうことを目的とする地域づくりのための事業の総称
ポジティブリスト制度
基準が設定されていない農薬等が一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止する制度のこと
- 25 -
4.基本施策
5 つの基本方針を具体的に進めるための基本施策として、以下の 29 の施策を掲げます。
~
農畜産業が元気なまちづくりを目指して ~
新たな付加価値を産み出す魅力ある農業・農村の実現
将来像
基本施策
基本方針
(1)農業に意欲的
に取り組む、経営
感覚に優れた担い
手づくり
【担い手】
(2)地域特性を活
かした、地域住民
が誇れる産地・モ
ノづくり
【生産】
(3)農業者が主役
の六次産業化の
まちづくり
【六次産業化】
(4)安心して生産
できる魅力ある
農村環境づくり
【生産基盤
・環境基盤】
(5)食育・地産地
消と食の安全・安
心づくり
【食の安全・安心】
①経営改善意欲のある農業者の育成・確保に努める
②新規就農者の育成・確保に努める
③集落営農の取組を推進する
④農業法人の育成・支援に努める
⑤女性農業者の活動を支援する
①薩摩川内市重点品目の産地づくりを支援する
②地域性を活かした農畜産物の生産振興を行う
③消費拡大を図るための販路拡大・販売促進を行う
④かごしまブランド産地の取組を推進する
⑤耕畜連携を活かした積極的な取組を支援する
①六次産業化の基礎となる農業経営の新たな展開の
促進と地域資源の見直し等を行う
②六次産業化に取り組む機運を醸成し、その人材を
育成する
③消費者ニーズに対応した商品開発を進める
④商品一つひとつの付加価値を高めるためのPRや
販路拡大を行う
⑤各段階に応じた支援体制を整備する
①人・農地プランの作成支援等により耕作放棄地の
発生防止・農業振興地域の保全・担い手への農地
集積を推進する
②有害鳥獣に強い農業環境づくりに取り組む
③農業生産基盤と生活環境基盤の一体的整備を行
い、地域の活性化に努める
④災害に強い農村づくりに努める
⑤土地改良施設、揚水・湛水防除施設及び、ダムや
ため池の適切な維持管理に努める
⑥地域の特性を活かした農村環境づくりに努める
①食の大切さを伝える食育活動を推進する
②豊かな食生活と新鮮な農畜産物の普及・定着を図
るため、地産地消を推進する
③環境にやさしい農業への取組を推進する
④トレーサビリティ制度への取組を促進する
⑤家畜防疫体制の徹底を図る
⑥適正な農薬管理・使用の指導に努める
⑦農薬の飛散防止対策を図る
⑧農業生産工程管理(GAP)の取組を促進する
(GAP:Good Agricultural Practice)
- 26 -
【基本方針1 農業に意欲的に取り組む、経営感覚に優れた担い手づくり】
①
経営改善意欲のある農業者の育成・確保に努める
人口の減少、高齢化社会、経済の低迷等により農業所得は減少し、持続的な農業の発展が危ぶ
まれています。
このため、地域農業のリーダーとなり得る経営の安定した担い手を育成・確保する必要があり
ます。
そこで、経営改善意欲のある認定農業者に対し農業改善計画の早期達成に向けた支援を集中的
に実施します。
また、担い手農家の中から、経営改善により認定農業者を目指す者に対しては、計画の作成支
援及び実現に向けた支援を実施します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・農業経営を改善するための計画書の作成支援
・農業経営改善計画の早期達成に向けた支援
【基本方針1 農業に意欲的に取り組む、経営感覚に優れた担い手づくり】
②
新規就農者の育成・確保に努める
農業就業者の急速な減少や高齢化の進展により、農業生産力は低下しています。
このため、地域農業の担い手となることが期待される意欲ある新規就農者を育成・確保する必
要があります。
そこで、就農相談会等の参加により就農希望者に対する情報提供や農業公社、農業大学、先進
農家等で学べる研修体制の活用を図ります。
また、就農後、早期に経営基盤の整備及び農業経営の安定を図ることができるよう支援を実施
します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・就農相談等による就農希望者への情報提供
・公益社団法人薩摩川内市農業公社研修事業の支援(研修生への生産指導、生活支援等)
・新規就農者支援制度の活用(補助事業、制度資金、生産指導、農地斡旋等)
- 27 -
【基本方針1 農業に意欲的に取り組む、経営感覚に優れた担い手づくり】
③
集落営農の取組を推進する
集落の人口減少、高齢化に伴い農地及び地域環境の荒廃が進んでおり、地域農業の活性化が危
ぶまれています。
このため、集落を単位とした地域営農について、集落が一体となった取組を進める必要があり
ます。
そこで、集落営農のリーダー及び担い手農家の育成・確保を行い、農地保全、農業施設・機械
の共同利用及び経理の一元化による経営の安定を目的に集落営農組織の取組を支援します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・集落営農の取組推進
・集落営農組織に向けた取組・活動支援(リーダー、担い手確保)
【基本方針1 農業に意欲的に取り組む、経営感覚に優れた担い手づくり】
④
農業法人の育成・支援に努める
経営安定を図る上で、消費者ニーズへの対応を考慮し、生産に加え、加工、流通、販売の取組
が求められており、近年、農業の経営体は、家族経営から企業的な経営に向けて変化しています。
このため、経営熟度の高い担い手については、生産、加工、流通、販売、作業受託等多角的な
事業経営による法人化を目指す必要があります。
そこで、法人化に向けた相談等については、特に、農業委員会との連携による支援を行うとと
もに、地域農業の中核を担う農業法人の育成・確保に努めます。
■実現に向けた主要な取組、事業
・法人化に向けた支援
・農業公社と連携した農作業受委託作業の展開
・農地集積、農地流動化による経営基盤の強化に向けた支援
・農業制度資金、各種制度を活用した経営支援
- 28 -
【基本方針1 農業に意欲的に取り組む、経営感覚に優れた担い手づくり】
⑤
女性農業者の活動を支援する
農業就業者の 4 割を女性が占める中で、農業の振興や農村の活性化に向けた取組や意見を反
映する場がないのが現状です。
このため、女性農業者の能力を最大限に発揮できる取組や活躍の場を広げていく必要があり
ます。
そこで、女性農業者の意欲と能力を高めるための研修、家族の話し合いを基本とした家族協
定の締結及び各種会合等への参加を促し、女性の活動を推進します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・各種協議会等への加入促進(女性役員の推薦、登用)
・女性農業経営士の活動支援(意欲と能力を高めるための研修)
・家族経営協定締結の推進(女性の役割、位置づけの明確化)
- 29 -
【基本方針2 地域特性を活かした、地域住民が誇れる産地・モノづくり】
①
薩摩川内市重点品目の産地づくりを支援する
本市は、水田での水稲や飼料作物等の栽培や黒毛和牛を中心とした畜産、畑地帯における野菜・
果樹・茶等の複合経営による農業形態が中心となっていますが、就業人口の減少、高齢化が進み
栽培面積、生産量ともに縮小傾向にあります。
その一方で、消費者は安全・安心な農産物の安定的な供給・価格を望んでおり、特に、大消費
地に対しては、安定的に供給できる産地づくりに取り組む必要があります。
そこで、耕種部門については、概ね 1 億円以上の販売実績のある品目を、薩摩川内市重点品目
に位置づけ、産地づくりを支援します。
重点品目
いちご、ごぼう、らっきょう、きんかん、ぶどう、茶、水稲
■実現に向けた主要な取組、事業
・生産指導体制の強化
・規模拡大農家への取組支援(生産環境の整備、生産コストの削減、作業の省力化)
・優良品種への転換促進
・新たな栽培技術の普及
・先進的施設・機械の導入支援
- 30 -
〔重点品目について〕
● いちご
概要
昭和41年に樋脇地域で栽培が始まり、昭和62年
からは、「とよのか」の導入により生産者が急増
しました。平成2年には、旧JAさつま川内と旧JA
さつまのいちご部会の統合により「さつまいちご
団地部会」が発足し、県内最大のいちご産地とな
りました。
しかし、生産者の高齢化、後継者不足に加え、
国内各地で品種転換が進んだことや、新たな品種
の栽培技術習得が容易でないこともあり、生産者
は減少しています。
現在は、本県が開発した「さつまおとめ」と佐
賀県が開発した「さがほのか」の2品種を導入。
栽培戸数28戸、栽培面積4.5ヘクタールの産地
となっています。
特徴
収穫量の増加、収穫作業時の体への負担軽減対策として、高設栽培が導入されています。
また、出荷時期が遅く、収穫量が少ないものの、他の品種に比べ食味の評価が非常に高
い「さつまおとめ」の栽培にこだわっています。
さらに、主に果物専門店向けに、大玉果と食味の良い「さつまおとめ」を、業務用に、
形と粒揃いの良い「さがほのか」をそれぞれ販売しています。
▲業務用トレー
▲高設栽培
今後の
取組
近年、販売価格は安定していますが、以前として収穫量の向上が経営安定のポイントと
なっていることより、年内の出荷量を考慮した全体の収穫量を上げるとともに、新たな品
種選定の取組も行い、産地形成を図ります。
- 31 -
● ごぼう
概要
昭和44年に川内地域で産地形成を図りました
が、中国を中心とした輸入品の増加により国内の
産地も減少していきました。そこで、平成3年に、
輸入農産物と差別化できる、年明け出荷の新ごぼ
うの栽培に取り組み、「さつまみやび」という名
称で出荷しています。
最近では、東郷、入来地域でも栽培されるよう
になり、現在、栽培戸数31名、栽培面積24.5haの
本県有数のごぼう産地になっています。
特徴
畑の土質や品種にこだわった栽培によ
り、肌が白く、香りが良く、やわらかい
ごぼうが生産され、洗って出荷するため、
サラダごぼうとしても利用されるなど、
消費地から高い評価を受けています。
また、本県の温暖な気候を活かし、12
月から3月までの期間に出荷することで、
産地間競争を少なくし、有利販売に取り
組んでいます。
今後の
取組
日本食には欠かせない野菜のひとつで、年間を通した供給の要望があります。経営面か
らは、大型機械、施設整備等の投資が大きいことから、機械施設等を有効に利用した経営
を目指す必要があります。今後は、周年出荷体制の確立に向けた取組を行い、更なる産地
形成を目指します。
- 32 -
● らっきょう
概要
東シナ海沿岸に広がる砂丘地帯で大正
初期より栽培されています。
当初は漬物用として販売されていまし
たが、昭和 44 年に中国からの輸入等の影
響により価格が暴落し、全国の産地が減
少する中で、砂地の特色を活かした品質
の良さを武器に青果用の販売に切り替
え、
現在、
栽培戸数 86 名、
栽培面積 17.7ha
の産地となりました。
特徴
砂地で育ったらっきょうは、肌が白く、
シャキシャキした食感が強く消費地より
高い評価を頂いており、「唐浜らっきょ
う」として定着しています。
また、5、6 月の季節商材として販売さ
れているため、産地のリレー出荷により
産地間競争を少なくするよう、5 月から
の早期出荷に取り組んでいます。
さらに、最近では、仲卸業者とタイア
ップし、ミネラル分を取り入れた栽培で、
有利販売に結びつけています。
今後の
取組
一連の農作業の機械化体系が確立されておらず、特に、収穫出荷調整作業には、多大な
労働力が必要なことから、労働力確保のための対策を講じることで、高齢者の労力負担軽
減や規模拡大を目指す農家及び新規栽培者への支援に取り組みます。
また、漬物などらっきょうの消費拡大に向けた取組は、他のらっきょう産地や消費地と
連携を取りながら、新たな消費の掘り起こしに努めます。
- 33 -
● きんかん
概要
ハウスきんかんの産地は、全国的にも
少なく、その大半が九州です。
本市は、みかんからの品目転換として、
昭和 58 年より入来地区を中心に、本土全
域で産地が形成されてきました。
現在、栽培戸数 74 戸、栽培面積 13ha
の本県有数の産地となっており、その中
でも、JA 北さつま川内きんかん専門部会
は、平成 16 年に「かごしまブランド」産
地指定を受け、本県を代表する農産物に
位置づけられています。
特徴
きんかんは、一般的には露地栽培の果
樹として栽培され、甘露煮等で食されて
いますが、本市のきんかんは、ビニール
ハウスに暖房機等の施設を整備し、きめ
細かい栽培管理により、大玉で、糖度も
高く、生で丸かじりできるところが大き
な特徴です。
主に 12 月から年末商材として出荷が
始まり、あけて 2 月までの期間に出荷し、
消費地からは全国でもトップレベルにあ
り、また、平成 23 年より取り組んでいる
海外(香港、シンガポール)への輸出に
ついても高い評価を得ています。
今後の
取組
きんかんを導入してから 30 周年の節目を迎えますが、丸かじりできるハウスきんかん
の知名度は、まだまだ低い状況です。
また、さらなる産地の発展を目指すためには、生産者の経営安定が不可欠であるため、
関係者一体となって消費者に喜ばれるきんかんの生産や有利販売に向けた取組を進めま
す。
また、青年農業者も多く、今後の地域リーダーとしての育成も考慮していく必要があり
ます。
- 34 -
● ぶどう
概要
昭和 47 年、みかんの生産過剰による大
暴落で、転換品目として昭和 48 年に東郷
地域に導入され、その後、川内、樋脇、入
来、祁答院地域でも栽培されるようになり
ました。品種はキャンベルアーリーから高
い価格で売れる巨峰へと変わりましたが、
雨の多い本県での栽培は病害の発生が多
く、大変な苦労の中で栽培が行われていま
した。しかし、昭和 56 年に雨よけ施設を
導入したことで、病害の発生が格段に少な
くなり、品質の向上及び安定した生産が可
能となり、現在、栽培戸数 66 戸、栽培面
積 24ha の県内トップの産地となりまし
▲巨峰
た。
特徴
栽培面では、大部分の農家が、完熟堆肥や米糠・菜種油粕などの有機主体で環境にやさ
しい肥料を土着菌などで発酵させて与えています。
需要の多い 8 月上旬の収穫を目指し、2 月中下旬のビニール被覆、5 月上旬の開花、6
月上旬の袋かけなど適期作業に努めています。
特に、巨峰では、開花時期の気温が低いと実がうまく着かなくなるため、暖房機でハウ
ス内を加温したり、地表にマルチ資材を張るなど対策をとっています。
販売面では、夏を代表する果物として、需要の多いお盆に合わせて、量販店向けの市場
出荷、贈答用の宅配便、直売、ぶどう狩りなど多様な販売により有利販売に努めています。
今後の
取組
近年、種なしぶどうを好む消費者が増え
ていることより、生産者とともに品種の特
性や栽培技術等の研修を重ねてきました。
そこで、種なし品種の中より、クイーン
ニーナ・シャインマスカット・ピオーネ等
の栽培を推進し、新たな産地の発展を目指
します。
▲左からクイーンニーナ・シャインマスカッ
ト・ピオーネ
- 35 -
● 茶
概要
茶は、樋脇、入来地域を中心に、生産団地が
展開されています。
製茶工場数は市内 13 工場
(川
内:2、樋脇:6、入来:4、東郷:1)で 4 月下
旬~5 月中旬までの一番茶に始まり、二番茶・三
番茶、10 月中旬の秋冬番茶まで年 4 回の摘採・
製造が行われ、県茶市場を通じて年間約 320t~
350t の荒茶が流通しています。
特徴
川内川流域沿いに栽培されているため、霧に覆われ香り豊かな茶が生産され、地形及び
気象条件等恵まれた立地条件を最大限に生かし、茶商からも高い評価を得ています。
今後の
取組
次世代を担う後継者・担い手農家は他作物に比べて確保されている状況にあり、生産指
導及び経営指導の強化により、足腰の強い産地を目指します。
さらに、厳しい茶業情勢の到来や生産コストの上昇に対応するため、より一層の低コス
ト化を推進し、消費者ニーズに対応した高品質かつ多様な茶づくりを進めます。
また、消費者に信頼される茶づくりの推進の中で、敏速な生産履歴の開示や環境にやさ
しい茶づくり、茶工場の環境改善など、クリーンな茶づくりを推進し、かごしま茶基礎 GAP
の確実な実践による記帳や「かごしまの農林水産物認証」(K-GAP)等の取得に取り組み、消
費者に見える茶づくりを実践します。
小売部門においては、市独自の銘柄が確立していないため、新たな販売拠点となる施設
を建設し、薩摩川内茶の魅力を積極的に情報発信し、農商工連携による異業種(ホテル等)
との交流促進など幅広い PR 活動に努め、魅力ある「薩摩川内茶」の販売への支援を行い
ます。
K-GAP(かごしまの農林水産物認証制度)
生産者の安心・安全な農林水産物を生産する取組を消費者に正確に伝え、鹿児島県産農林水産物に対する消費者の安心と信頼を確保す
るため、安心と安全に関する一定の基準に基づき審査・認証機関が認証する鹿児島県独自の認証制度のこと
- 36 -
● 水稲
概要
本土地域では、川内川流域を中心に普通期水
稲のヒノヒカリが主に栽培され、甑地域では、
離島の気候を活かし早期水稲のコシヒカリが
主に栽培されています。栽培戸数およそ 5,000
戸、栽培面積およそ 2,160ha の県内でも有数の
産地です。
特徴
中山間地域から平野部まで、幅広い地域で作付され、それぞれの地域の特徴を活かした
米づくりを行っています。また、全国で失われつつある棚田が、本市では各地に点在して
おり、栽培が行われています。
今後の
取組
消費量の減少等により米余りが発生し、経営
は非常に厳しい状況が続いています。
一方、麦やトウモロコシ等の代替えとして、
主食用以外の米(菓子用米、焼酎用米等)の需
要は伸びています。
そこで、地域特性を活かし、主食用米と非主
食用米の安全・安心な米づくり、生産体制の整
備による産地づくりを進めます。
- 37 -
【基本方針2 地域特性を活かした、地域住民が誇れる産地・モノづくり】
②
地域性を活かした農畜産物の生産振興を行う
a.耕種部門
本市は、一枚当たりの圃場面積が小さく農地集積が進んでいないといえます。このため、自給
的農家が多く、多種多様な農畜産物の経営が行われており、小規模農家が多いのが特徴です。
このような中、1戸当たりの生産量は少ないものの、消費地から高い評価を頂いている品目が
多数あります。
このため、地域特性を活かした生産振興を図る必要があります。
そこで、これらの品目を推奨品目に位置づけ、小規模農家の育成・確保に努めるとともに、高
品質・低コスト生産体制の確立により、産地間競争に打ち勝つための生産振興を実施します。
◆推奨品目
本土地区
ゴーヤ、やまのいも、生姜、豆類、みかん、梨、サワーポメロ、たばこ、花き、大豆
甑地区
ジャガイモ、タマネギ、パッションフルーツ、ビワ等
■実現に向けた主要な取組、事業
・生産指導体制の強化
・小規模農家の育成・確保
・優良品種への転換促進
・新たな栽培技術の普及
・先進的施設・機械の導入支援
・新規需要作物の促進
- 38 -
b.畜産部門
畜産部門は、農業産出額が増加傾向にあり、特に肉用牛の増加が顕著です。しかし、畜産農家
の高齢化や担い手不足等の課題を抱えています。畜産の主幹作目である肉用牛についても高齢化
に伴い飼養農家は減少しており、飼養頭数も「畜産公共事業(畜産基盤再編総合整備事業など)
」
の取組により中核農家の規模拡大が図られているものの微減の状況にあります。その一方で、1
経営体当たりの飼養・飼育頭数が増えている状況であり、経営拡大を進める経営体と廃業する経
営体の 2 極化が進んでいます。
このため、大規模な畜産農家と小規模な畜産農家のどちらかということではなく、それぞれの
実態に即した両輪の支援が必要です。
そこで、生産基盤整備、施設の導入における補助制度の活用により畜産農家の経営拡大、強化
を図るとともに、ヘルパー事業などを活用した少頭数飼養農家の維持・強化を図るなど経営規模
に応じた畜産農家を育成しながら産地の維持・拡大を図ります。
特に肉用牛については、家畜導入事業及び優良家畜導入補助事業の活用による優良牛の保留・
導入を促進するとともに、飼育技術の向上と飼育管理の徹底や各種共進会・共励会への参加促進
による生産・肥育技術の向上を図ることにより、品質の高い肉用牛の生産を維持し、販路の拡大
へつなげます。
また、酪農、養豚、養鶏についても肉用牛と同様の課題を抱えていますが、低コストで消費者
ニーズに合った「安全・安心」な畜産物を生産・販売するかという課題を改善しながら生産者の
経営安定と所得向上に取り組みます。
さらに、家畜防疫対策の徹底や飼料価格の高止まりに対応するための飼料作物の増産や耕畜連
携の推進による飼料用イネ(WCS)
、国産稲わらの利活用などの取組による自給及び国産飼料の生
産性向上に努めます。
■実現に向けた主要な取組、事業
・経営規模別による農家の育成
・耕種農家と連携した飼料作物の自給率向上
・飼育技術の向上と飼育管理の徹底
・家畜導入事業及び優良家畜導入補助事業の活用による優良牛の保留・導入促進
・各種共進会・共励会への参加促進による生産・肥育技術の向上
・国・県及び市単独事業の活用による生産基盤整備、施設の導入
・品質の高い畜産物の生産と販路拡大
・ヘルパー事業の活用促進
- 39 -
〔畜産部門について〕
● 肉用牛
繁殖牛
鹿児島県、特に川薩地域は以前から肉用牛繁殖経営が盛んであり、本市において約 390
戸の農家が約 4,700 頭を飼養しており、薩摩中央家畜市場の子牛セリ市価格は全国トップ
レベルを維持しています。
これは、地域内に全国的にも優秀な種雄牛が繋養されていることに併せて優良な繁殖雌
牛が飼養されていることによるものです。
今後とも、優良雌牛の保留・導入や優秀種雄牛の交配を促進するとともに肉用牛の飼養
管理技術の向上を図りながら肉用牛の改良を進めます。
また、子牛価格は高値で推移していますが、畜産施設整備事業などを活用した施設整備
及び優良家畜保留導入助成事業や特別導入事業基金、優良牛導入資金貸付基金等の活用に
よる生産基盤の整備を推進しながら肉用牛農家の経営安定を目指します。さらに、薩摩川
内市畜産共進会の開催など各
種共進会への参加促進による
生産技術の向上を図ります。
また、高齢農家や甑地域農
家における肉用牛飼養頭数の
維持・拡大のため、北さつま
農業協同組合が設置している
キャトルセンターの利活用を
推進することで、農家の労力
軽減と飼養効率の向上及び甑
地域の子牛の商品性の向上を
図ります。
肥育牛
川内地域は、以前から和牛の肥育経営も盛んであり、樋脇・祁答院地域等を加え、約 30
戸の農家で約 6,500 頭が飼養されており、畜産公共事業等の活用により 1 農家当たりの規
模拡大が進んでいます。
肥育経営は、素牛となる和牛子牛価格が高値で推移していることや飼料価格の高止まり
が経営を圧迫しており依然として厳しい状況にあります。
このような中、全国レベルの肉牛枝肉共励会において最高位を受章する農家が現れるな
ど肥育技術の高さが注目される地域となっています。これは、全国的にも優秀な種雄牛と
優良な繁殖雌牛により生産された商品性の高い子牛が生産されていることと各種共励会
への積極的な参加による肥育技術の向上によるものです。
今後とも、家畜防疫対策の徹底や肥素牛導入資金貸付基金などの家畜導入事業を活用し
ながら、肥育経営の安定に努めます。
- 40 -
● 酪農
酪農については、高齢化や飼料価格の高止まりなどの要因で全国的に廃業が増えており、それ
に伴い生乳生産量も減少しています。
乳製品販売については、鹿児島県酪農業協同組合と連携しながら PR 活動を推進する一方、学校
給食を始め各種イベント等において牛乳等の消費拡大を図り、酪農家の経営安定に努めます。
また、畜産における共通の課題である労働の終年拘束性の軽減策や冠婚葬祭、長期入院など傷
病時利用としてのヘルパー組合の利用促進などにより、ゆとりある酪農経営を推進します。
さらに、家畜防疫対策を徹底しながら、県ホルスタイン共進会への出品や乳用雌牛保留導入支
援事業を活用した優秀雌牛の保留・導入や乳質向上に結びつく飼養管理技術の向上を目指します。
● 養豚
養豚については、かごしま黒豚をはじめとする優良系統豚を繁殖から肥育まで行う一貫経営が
増えており、繁殖部門においては、安定した子豚の供給確保に、肥育部門においては、安全・安
心な豚肉の生産に努めています。
今後とも、飼養管理技術の向上を図るとともに家畜防疫対策の徹底に努めながら養豚経営の安
定を目指します。
● 養鶏
養鶏については、肉用牛に次ぐ生産額を上げています。養鶏はブロイラーと採卵鶏に区分され
ます。
安全・安心な鶏肉や鶏卵を生産するための飼養管理の徹底や高病原性鳥インフルエンザをはじ
めとする家畜防疫対策として、自主防疫の徹底を図ります。
また、鹿児島県が平成15年に商標登録した「さつま地鶏」は、入来・樋脇地域で飼養されて
おり、樋脇地域の道の駅「遊湯館」などで販売されています。
また、各種イベント等において「さつま地鶏」をPRするとともに独自販売による販売促進に
努めます。
- 41 -
【基本方針2 地域特性を活かした、地域住民が誇れる産地・モノづくり】
③
消費拡大を図るための販路拡大・販売促進を行う
農業を取り巻く環境は、地球温暖化、異常気象等による収穫量の減少、景気の低迷等による価
格の下落、物価の上昇による生産コストの増大により農業所得は減少しています。
このため、需要を増やし価格を上昇させるため、消費拡大を図るための販路拡大・販売促進活
動が必要です。
そこで、PR 事業、地産地消事業、ふるさと便事業、加工農産物促進事業、海外輸出推進事業、
消費地会議、試食販売会、産地交流会、青果物キャラバンの各種事業を生産者団体、県と一体と
なって展開します。
■実現に向けた主要な取組、事業
【耕種】
・薩摩川内市農産物販売促進協議会における事業
【畜産】
・
「品質の高い畜産物」の販売促進活動支援
◆薩摩川内市農産物販売促進協議会について
さ
〔設立〕平成 21 年 4 月
〔目的〕薩摩川内市管内で生産される農産物の販売促進事業を実施し、地域農産物のブランド化を促進
するとともに、農家の経営安定、担い手の育成を図り、地域の総合的な発展と生産性の高い農
業の確立に寄与する
〔構成〕JA 北さつま川内総合支所、生産者団体(10 団体)
、県北薩地域振興局、薩摩川内市
〔主な活動〕PR 事業、地産地消事業、ふるさと便事業、加工農産物促進事業、海外輸出推進事業、
消費地会議、試食・試飲販売会、産地交流会、青果物キャラバンの実施
〔事務局〕JA 北さつま 生産部 川内営農センター
【基本方針2 地域特性を活かした、地域住民が誇れる産地・モノづくり】
④
かごしまブランド産地の取組を推進する
かごしまブランドは、消費者の認知度や信頼性を高めるとともに、産地間競争を勝ち抜くため
に、県農畜産物のイメージアップと販路拡大を図ることを目的に県が設定しました。
そこで、本市農畜産物の中で、かごしまブランドに指定されている「川薩地区のハウスきんか
ん」
「かごしま茶」
「鹿児島黒牛」
「かごしま黒豚」に係る取組を推進します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・ブランド戦略活動への参加
ブランド化
地域発の商品・サービスのブランド化と地域イメージのブランド化を結びつけ、好循環を生み出し、地域外の資金・人材を呼び込む
という持続的な地域経済の活性化を図ること
キャラバン
商品の販売・宣伝のため、各地を回ること
- 42 -
◆鹿児島ブランド産地の概要(本市に関連するもの)
指定物
出荷
特性等
時期
ハウス栽培を中心に大玉果で甘いきんかんが生産されており、生食は
もちろん、砂糖漬けやマーマレード等にも加工できる。他の柑橘類とは
川薩地区の
12~
違い、果皮が甘く、そのまま丸ごと食べられるため、含まれる機能性成
ハウスきんかん
2月
分を丸ごと摂取することが特徴である。
きんかんは、糖度が高くビタミンCが多く含まれている上、果皮には
ガンの抑制効果があるとされるオーラプテンが含まれている。
南国の温暖な気候を利用して 4 月上旬から始まる新茶は、日本一早い
「走り新茶」として有名である。また、温暖な気候を活かし、摘採期間
が長く、早生から晩生種まで、多様な品種を栽培している。
かごしま茶
4~
10 月
全国シェアは毎年増加しており、機械化等による低コスト化により、
一・二番茶だけでなく、三・四番茶、秋冬番茶まで幅広く生産している。
また、安全かつ良質なお茶を提供するため、関係者一体となって、生
産履歴の記録と開示、かごしま茶基礎 GAP(安全と安心、品質向上等に
関するかごしま茶独自の生産工程管理基準)の策定や K-GAP などの第三
者認証の取得推進など、様々な取組を行っている。
鹿児島黒牛の品種は黒毛和種であり、同名称で地域団体商標に登録し
ている。
鹿児島黒牛
周年
鹿児島県の黒毛和種の生産量は、全国一を誇り、安全な飼料を使って
一頭一頭丹精こめて育てられ、きめ細やかなやわらかい肉質とバランス
のよい霜降りが特徴である。
かごしま黒豚は、400 年の歴史があり、長い歴史の中で鹿児島の風土
に育まれながら改良を重ねて誕生した。
かごしま黒豚
周年
歯切れがよく、やわらかいという黒豚肉の特徴に加え、かごしま黒豚
は、サツマイモを含んだ飼料を食べさせることにより、うま味、甘みが
増すとともに、脂肪の融点が高くなり、脂がベトつかず、さっぱりとし
ている。
(資料:鹿児島県ホームページ)
- 43 -
【基本方針2 地域特性を活かした、地域住民が誇れる産地・モノづくり】
⑤
耕畜連携を活かした積極的な取組を支援する
本市は、水田地帯であり、また畜産経営も盛んで、以前から稲わらの粗飼料利用や、家畜糞尿
の堆肥化がすすめられてきました。
このため、飼料の高騰の中、飼料自給率の向上、水田の有効活用を図る観点からも、耕種農家
と畜産農家の連携がますます必要です。
そこで、水稲や野菜等の耕種農家の土づくりへの堆肥化した畜産糞尿の有効利用や、畜産農家
による飼料用稲や国産稲わらの利活用を推進し、一層の耕種農家と畜産農家の連携を促します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・土づくりを推進するための堆肥化施設との連携による畜産糞尿の活用
・畜産における飼料自給率向上のための飼料用稲や国産稲わらの確保
・耕種農家と畜産農家による耕畜連携体制づくり
- 44 -
【基本方針3 農業者が主役の六次産業化のまちづくり】
①
六次産業化の基礎となる農業経営の新たな展開の促進と地域資源の見直し等を行う
本市の六次産業化の取組は未だ十分に浸透しているとは言えませんが、今後、本市農業の六次
産業化を進める上でも、その基礎となるのは、あくまでも一次産業である農業です。
このため、農業者の経営拡大や生産物の品質向上のための取組を支援することに加え、農業に
従事する若手や女性の活躍の場を設けることや、JA 等の関係機関との連携によって農業者の補完
機能を強化することにより、新たな取組の展開を促進します。
また、農業者自身が自ら生産しているものの良さや価値、こだわり等を見直すための仕掛けを
行うとともに、地域の活用しきれていない又は眠っている資源を掘り起こし、その活用策を検討
します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・ 六次産業化の基礎となる農業経営の新たな展開の促進
・ 地域資源の見直し及び掘り起こし
- 45 -
【基本方針3 農業者が主役の六次産業化のまちづくり】
②
六次産業化に取り組む機運を醸成し、その人材を育成する
今後、本市の六次産業化の着実な進展を図るためには、まず、意識の啓発や人材の育成などの
基本となる環境の整備に優先して取り組むことが必要です。
このため、市主催の六次産業化シンポジウムや基礎知識勉強会の開催に加え、市外で開催して
いる国・県の人材育成プログラムへの人材派遣を通して、新たな取組の展開に向けた機運の醸成
を図るとともに、農業者の誰もが六次産業化について理解を深め、取組段階に応じたポイントや
ノウハウを学ぶことができる機会を設けます。また、地域の六次産業化の取組全体をコーディネ
ートできるリーダーとなる人材や六次産業化のアドバイスを行う人材の育成及び蓄積を進めると
ともに、法人化等による取組体制の強化を図ります。
さらに、六次産業化プランナーをはじめ、商品開発や PR、販路拡大を仲介・指導する内外の六
次産業化の専門家による相談会及び個別指導の機会を設け、商品のコンセプトづくり、適切な価
格の設定、パッケージデザイン、商品の売り方等に関するアドバイスの提供等を通じて、六次産
業化の新たな展開を促します。
このほか、六次産業化の取組の実施に当たり、異業種による連携・交流を促進するため、市内
の農業者と商工業者をつなぐ機会や連携する仕組みをつくり、相互の情報交換等を行う場としま
す。
■実現に向けた主要な取組、事業
・ 六次産業化を学ぶ仕組みづくり
・ 組織化による取組体制の強化
・ 外部アドバイザーの活用による専門性の補完
・ 業者間のネットワークの構築及び異業種とのマッチング機会の提供
シンポジウム
聴衆の前で一つの主題について立場の異なる人が質問や意見を交わす形式の討論会のこと
コーディネート
関係する主体を調整し、全体をまとめること
六次産業化プランナー
六次産業化の取組につながる案件の発掘や新商品開発・販路拡大のアドバイス、六次産業化法の認定申請から認定後のフォローアッ
プまでを一貫してサポートする人材のこと、各農政局が年 1 回公募し、審査に合格した人材を、都道府県ごとに設置した六次産業化サ
ポートセンターに登録、配置している
コンセプト
創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点
パッケージ
商品の包装やそのための容器
- 46 -
【基本方針3 農業者が主役の六次産業化のまちづくり】
③
消費者ニーズに対応した商品開発を進める
農業者が実際に個々の六次産業化の取組を具体化するに当たっては、自らの経営の特性等を踏
まえつつ、あらかじめ市場や消費者のニーズを的確に把握し、これを十分に反映した商品開発を
進めることが肝要です。
このため、農業者が加工品開発の手法等を学び、加工技術を向上させる機会を設けるなど、最
近の市場の動向や、顕在需要(市内の直売所利用者等)と潜在需要(市外の消費者)のニーズ等
を把握することにより、商品開発のために必要な消費者ニーズの明確化や、消費者のニーズを十
分に反映した新たな商品の開発を支援します。
また、民間の製造業者や市内の教育機関・福祉施設等との連携による商品開発を促進します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・ 消費者ニーズを踏まえた新商品の開発の促進
・ 商品マーケティングの支援
・ 民間企業との農商工連携や教育機関等と連携した新商品開発の促進
マーケティング
企業、団体等がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合活動のこと
- 47 -
【基本方針3 農業者が主役の六次産業化のまちづくり】
④
商品一つひとつの付加価値を高めるためのPRや販路拡大を行う
個々の六次産業化の取組の正否の鍵は、消費者ニーズを踏まえた明確な販売戦略の構築と、こ
れに基づくPRの展開及び販路の開拓にあると言えます。
このため、商品それぞれの特性に応じた販路の拡大を側面的に支援する観点から、既存の道の
駅や農産物直売所等の直売機能を強化、ネットワーク化し、品ぞろえの充実や農業者の顔が見え
る取組の展開を図るとともに、市内の飲食店等における地産地消の拡大を促進し、商品の販路と
しての位置付けを強化します。
加えて、地域との連動によるブランド化を進める観点から、市のシティセールスと連動した本
市の魅力としての一体的な商品情報の PR や薩摩川内市観光物産協会と連携した商品の販売・情報
窓口の一元化等を図るとともに、ブランドの確立等により開発商品の付加価値を高め、商品の品
質・イメージ向上を図る「攻めの戦略」と商品のパッケージやネーミング、ロゴ等の知的財産の
権利化及び活用により価値の維持を図る「守りの戦略」の両輪での取組を支援します。
このほか、観光農園等、食に関する体験ができる場を提供することにより、本市の観光戦略の
一つとして進めている体験型観光との連動を図ります。
■実現に向けた主要な取組、事業
・ 商品に応じた販路の開拓支援
・ シティセールスと連動した戦略的情報発信の推進
・ 商品ブランド戦略の明確化
・ 市の観光戦略と連動した取組の展開
シティセールス
自治体が都市の特色や魅力などを他の自治体や企業などに売り込むことによって、知名度や好感度を上げていくこと
ロゴ
商品を象徴するようなイメージ等を図案化・マークにしたもの
知的財産
人間の幅広い創造的活動で生み出される意匠、種苗、発明、考案等の総称、特許庁に出願することにより、特許権・実用新案権・意匠
権・商標権等に権利化し、創作者の権利を保護することができる
- 48 -
【基本方針3 農業者が主役の六次産業化のまちづくり】
⑤
各段階に応じた支援体制を整備する
六次産業化に取り組む上で、その原資となる資金の確保は大きな課題です。また、農業者によ
る個々の取組を地域全体で支援する体制を構築すること等により、地域ぐるみで六次産業化を進
めることが求められます。
このため、関係機関が連携した協議会や市の六次産業化担当部署の設置により、きめ細かな支
援体制の整備や支援窓口の一本化を図るとともに、農業者が六次産業化の各取組段階に応じて必
要な資金確保ができるよう、新商品開発や、加工・製造施設整備、機器導入等を支援するための
市独自の支援制度の創設や、商品開発のための国、県等の交付金制度に関する手続等の支援を行
います。
さらに、地域、コミュニティぐるみでの六次産業化の取組が進展するようなきっかけづくり等
を促進します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・資金確保のための支援制度の構築
・関係機関が一体となった支援体制の確立
・コミュニティビジネスの確立の促進
- 49 -
【基本方針4 安心して生産できる魅力ある農村環境づくり】
①
人・農地プランの作成支援等により耕作放棄地の発生防止・
農業振興地域の保全・担い手への農地集積を推進する
本市は、小規模農家の減少傾向が顕著で、耕地面積が小さい農家は経営が成り立たたず、農業
を続けていくことが難しくなっている状況であり、農地自体も減少しています。
このため、農業経営が成り立つような規模で生産性を高めるための農地集約が必要です。
そこで、平成 24 年度より始まった「人・農地プラン」や平成 21 年度に創設された農地利用集
積円滑化事業、市の農地流動化促進事業補助金等を活用し、農作業受託組合や認定農業者、集落
営農組織などの意欲ある担い手への農地集積を推進するとともに、耕作放棄地の未然防止と適正
な土地利用に努めます。
■実現に向けた主要な取組、事業
・人・農地プランを活かした担い手への農地集積
・農業公社の農地利用集積円滑化事業の活用
・薩摩川内市農地流動化促進事業補助金の活用による担い手への農地の集約促進
・農地集積を図るための地図情報システムの整備
・農業振興地域整備計画の策定 (H27 年度農用地区域の全体見直し、H28 年度適用)
・農業振興地域(農用地区域)の適正管理
・水田の有効活用による稲発酵粗飼料用(WCS 用稲)の作付推進
【基本方針4 安心して生産できる魅力ある農村環境づくり】
②
有害鳥獣に強い農業環境づくりに取り組む
鳥獣による農作物への被害が増え、農業者の生産意欲が低下し、農地の荒廃化が進んできてい
ます。
このため、安心して農産物を生産できる環境づくりを進める必要があります。
そこで、研修等を通して地元住民の意識高揚を図り、地域住民が主体となり、関係機関と一体
となって有害鳥獣に強い農業環境づくりを図ります。
■実現に向けた主要な取組、事業
・有害鳥獣捕獲の推進
・防護柵・電気柵設置による被害防止
・地域の連携による農地周辺の管理強化と有害鳥獣が侵入しにくい環境づくり
- 50 -
【基本方針4 安心して生産できる魅力ある農村環境づくり】
③
農業生産基盤と生活環境基盤の一体的整備を行い、地域の活性化に努める
本市の農地は、湿田が多いことや、農道や耕作道の未整備等が要因となり、多くの耕作放棄地
を抱えているのが現状です。
このため、農産物を生産する基盤である農地の整備は、生産性を向上させるためにも必要不可
欠です。
そこで、農業生産拡大と安定化を図り、耕作放棄地の未然防止さらに農村のより良い生活空間
を創造するために、各種農業農村整備事業を活用し、農地から農業用水などの生産基盤と集落道
などの生活環境基盤の一体的な整備を行い、地域の活性化に努めます。
■実現に向けた主要な取組、事業
・薩摩川内市農村環境計画に基づく、環境に配慮した整備事業の推進
・集落基盤整備事業や中山間総合整備事業等を活用した生産基盤及び生活環境基盤の一体的整備の
促進
・農道や用排水路の整備の推進
【基本方針4 安心して生産できる魅力ある農村環境づくり】
④
災害に強い農村づくりに努める
近年、集中豪雨や干ばつによる被害が拡大する傾向にあります。
そこで、農業農村基盤整備事業等を活用し、農道や用排水路等の維持・管理、改修や舗装等の
整備を図ることで災害に強い集落環境づくりに努めるとともに、地域住民による防災のネットワ
-ク化や迅速な情報の伝達、自主防災組織の活用など、災害に対応できる人材づくり・体制づく
りを推進します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・地域の防災ネットワークや情報伝達の強化
・地域における防災組織・体制づくりと活動促進
・生活施設や農業用施設等の維持・管理、改修等による災害に強い集落環境づくり
・農業共済制度等の活用促進
・農産物生産に重要な農業用水の安定供給
・農業農村基盤整備事業を活用した防災減災の促進
- 51 -
【基本方針4 安心して生産できる魅力ある農村環境づくり】
⑤
土地改良施設、揚水・湛水防除施設及び、ダムやため池の適切な維持管理に努める
農道、用水路、ため池等の土地改良施設については、受益者が管理することでこれまで受け継
がれてきました。しかし、高齢化や担い手不足により、受益者だけで施設を維持管理することは
困難な状況です。
そこで、
「中山間地域等直接支払制度」や「農地・水・保全管理支払交付金」等の制度を活用し、
施設の維持・管理と長寿命化を図ります。併せて、土地改良区や水利組合の活動を促進します。
また、揚水・湛水防除施設やダム等の施設についても老朽化が進んでおり、今後、維持管理や
施設の更新に多大な費用が必要となっています。
事業実施においては、国の事業や交付金、補助制度を活用するとともに、地元要望や事業効果
を考慮した上で、整備改修、維持管理を行い、施設の長寿命化に努めます。
■実現に向けた主要な取組、事業
・基幹水利施設ストックマネジメント事業や土地改良施設維持管理適正化事業を活用した施設の計
画的な維持管理による長寿命化
・「中山間地域等直接支払制度」
、
「農地・水・保全管理支払交付金」等を活用した地域による施設
の維持管理の促進
・農業用排水の維持・管理を担う土地改良区や水利組合の活動促進
・農業農村活性化推進施設等整備事業や農業基盤整備促進事業を活用した農地・農業水利施設等の
整備・改修・更新
・地元要望や事業効果を考慮した施設の整備と維持・管理
【基本方針4 安心して生産できる魅力ある農村環境づくり】
⑥
地域の特性を活かした農村環境づくりに努める
農村地域では、棚田を始めとする田園景観、里山、自然公園、歴史的価値を有している集落等
があり、また、市内には各所に美しい農村景観が残されています。
このため、これらの農村環境を維持・保全していくことが必要です。
そこで、
「中山間地域等直接支払制度」や「農地・水・保全管理支払交付金」等の地域が活用で
きる交付金制度や補助事業の効果的な活用方法について啓発を図り、耕地の除草作業等で農村環
境の改善や棚田の保全管理による良好な景観の形成、地域に残る歴史や文化の維持・保全等を集
落住民との協力により推進します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・地域が主体となった農村生活環境施設や農業用施設及び農地の維持・管理
・「中山間地域等直接支払制度」や「農地・水・保全管理支払交付金」等の地域が活用できる交付
金制度や補助事業等の利用啓発
・地域に残された資源(歴史、文化、景観など)の維持・保全
ストックマネジメント
【基本方針5
食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
既存の建築物(ストック)を有効に活用し、長寿命化を図る体系的な手法のこと
- 52 -
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
①
食の大切さを伝える食育活動を推進する
本市においては、社会情勢の変化や個人の価値観の多様化等により、食生活のスタイルが変化
した結果、栄養の偏り、食生活の乱れ、更には生活習慣病の増加などがみられます。
このため、農政課、市民健康課、教育委員会と連携した食育活動を推進することが重要です。
そこで、平成 24 年 3 月に策定した「薩摩川内市食育・地産地消推進計画」に基づき、保健
教育関係機関、農業者団体、消費者団体等と一体となった、食に関するシンポジウムや料理教室
等のイベント、教育機関等における農産物の栽培や収穫体験等を実施します。
あわせて、市のイベント等にて食育に関する情報発信を行い、食育の推進を図ります。
■実現に向けた主要な取組、事業
・食に関するシンポジウムや料理教室等のイベントの実施
・市民健康課及び教育委員会等と連携しての食育活動の推進
・市食生活改善推進員協議会、市生活研究グループ連絡協議会、川内地区栄養士会など関係団体と
の連携強化
・教育機関等における農産物の栽培や収穫体験等の実施
・市のイベント等による食育に関する情報発信
・郷土料理の普及・定着活動の充実
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
②
豊かな食生活と新鮮な農畜産物の普及・定着を図るため、地産地消を推進する
農産物等の購入に関して、市民アンケート調査によると多くの方が新鮮で安全・安心な農産物
等を求めて地元産の購入を意識していますが、現実には、品揃いが少ないなど地元産の購入頻度
が低く、地産地消を推進する余地が多分にあります。
そこで、消費者が求める新鮮で安全・安心な地場産の農林水産物を提供・普及を図るため、生
産者・農業団体・市場関係者・消費者等と連携をとりながら、学校給食への新鮮な地元農産物の
供給促進、また、道の駅や農産物直売所の利用促進を図るなど、地産地消を推進します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・新鮮な地元農産物の学校給食への供給促進
・JA 等の協力による地元農産物の供給
・道の駅や各地域の農産物直売所のイベントの周知及び利用促進
・地元農産物を利用する飲食店等の普及促進
・観光シティセールスと連携した地産地消の推進
- 53 -
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
③
環境にやさしい農業への取組を推進する
食の安全・安心や環境保全、地球温暖化に対する関心の高まりにより、農業が持つ自然循環機
能を維持・増進させる農業に取り組み、環境負荷の低減を図ることが求められています。
このため、環境にやさしい農業への取組を推進する必要があります。
そこで、環境負荷を低減させるための栽培技術の普及、各種制度の取組を支援します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・IPM 技術(総合的病害虫、雑草管理)の普及
・エコファーマー制度等の普及
・環境保全型農業者への取組支援(環境保全型農業直接支払交付金等)
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
④
トレーサビリティ制度への取組を促進する
牛肉については、牛海面状脳症(BSE)の発生により、通常の個体管理や防疫体制を含めた
トレ-サビリティ(生産履歴)が実施され、消費者に安全・安心を PR しています。
今後も、牛のトレーサビリティ(生産履歴)制度の徹底により、消費者に安全・安心な牛肉を
供給します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・牛のトレーサビリティ制度の徹底
IPM(アイ、ピー、エム)
病害虫の発生予察情報に基づき、様々な防除手法を適切に組み合わせることで、病害虫の発生を経済的被害が生じるレベル以下に抑制
する体系技術のこと
- 54 -
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
⑤
家畜防疫体制の徹底を図る
平成 23 年 4 月に改正された家畜伝染病予防法による家畜飼養衛生管理基準の順守を徹底する必
要があります。
そこで、
「薩摩川内市家畜防疫協議会」を中心に、農家・行政・JA・共済組合等の関係機関が一
体となり、自主防疫の一層の推進を図りながら家畜伝染病の発生防止に努めます。
■実現に向けた主要な取組、事業
・薩摩川内市家畜防疫協議会の活動促進
・家畜自主防疫班の現地調査による家畜伝染病の侵入防止と疾病予防の徹底
・消毒など農家の自主的な防疫対策の促進
・家畜伝染病予防法による家畜飼養衛生管理基準の遵守
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
⑥
適正な農薬管理・使用の指導に努める
農薬は、農作物の安定的かつ経済的な栽培には不可欠な資材であり、その管理と使用を誤ると
危険な資材でもあります。
このため、農薬取締法に基づいた適正な管理・使用を遵守する必要があります。
そこで、農林水産省に登録のある農薬の適正な管理・使用の指導と、農薬の管理・使用の状況
を記録する生産履歴の記帳指導を行います。
■実現に向けた主要な取組、事業
・生産履歴の記帳促進
・適正な農薬の管理及び使用の指導
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
⑦
農薬の飛散防止対策を図る
農薬には様々な種類があり、作物への散布にも多くの方法があることより、目的外に飛散する
と、予想できない様々な被害が発生する可能性があります。
このため、食品衛生法に基づくポジティブリスト制度を遵守する必要があります。
そこで、同制度の周知及び農薬の飛散防止対策の徹底を図ります。
■実現に向けた主要な取組、事業
・食品衛生法に基づくポジティブリスト制度の周知
・農薬飛散防止対策の指導
・薩摩川内市農薬飛散防止対策協議会の活動強化
- 55 -
【基本方針5 食育・地産地消と食の安全・安心づくり】
⑧
農業生産工程管理(GAP)の取組を促進する
消費者は、安全な農産物であることを最優先に求めています。
このため、生産から出荷・流通・販売工程の記録を行い、安全な農産物であることを証明でき
る農業生産工程管理(GAP)の取組を促進することが重要となります。
また、生産者の立場においても、安全な農産物の生産、農業経営の改善、環境保全、消費者信
頼の確保を図る必要があります。
そこで、現在取得している作物の再認定に向けた取組と、新たな作物の認定に向けた取組を支
援します。
■実現に向けた主要な取組、事業
・かごしまの農林水産物認証制度の再認定に向けた取組支援(いちご、きんかん、かぼちゃ、水稲)
・かごしまの農林水産物認証制度の認定に向けた取組支援(茶、その他作物)
※GAP:Good Agricultural Practice
- 56 -
第4章 計画の推進
(1)推進体制
農業・農村振興に携わる県、市、JA 等の関係機関が、基本方針、基本施策を推進していくため
に、担い手や新規就農者の育成、農畜産物の生産販売、耕作放棄地の解消、鳥獣被害防止対策、
食の安全・安心、食育・地産地消など、それぞれ問題解決に対し目的を持ってより専門的に活動
する体制が構築されています。今後は、各組織の目的達成のための取組を相互に連携する推進体
制の更なる強化に努めます。
■推進体制図
鹿児島県
(北薩地域振興局等)
・薩摩川内市農政企画審議会
薩摩川内市
(農林水産部等)
・薩摩川内市農林水産業技術連絡協議会
・薩摩川内市農業再生協議会
・薩摩川内市農産物販売促進協議会
・薩摩川内市家畜防疫協議会
北さつま
農業協同組合
・薩摩川内市鳥獣被害防止対策協議会
・薩摩川内市耕作放棄地対策協議会
・薩摩川内市食育・地産地消推進協議会
推進・支援
薩摩川内市
・薩摩川内市農薬飛散防止対策協議会
指導
農業委員会
・北薩地域農政推進協議会
・鹿児島県園芸振興協議会
薩摩川内市農業公社
・鹿児島県畜産協会
・鹿児島県肉用牛振興協議会
・薩摩地区茶業振興会
・さつま川内地域農業用廃プラスチック
北薩農業共済組合
等
公益社団法人
類適性処理推進協議会
薩摩川内市
土地改良区
- 57 -
生産者・農業生産法人
・薩摩川内市担い手育成総合支援協議会
相談・協力
(2)目標値の設定と計画の見直し
基本方針・基本施策を達成するために、次の目標値を設定します。
しかしながら、昨今の農業・農村を取り巻く情勢は、国の例外なき関税撤廃を掲げる TPP(環太
平洋経済連携協定)交渉への参加により不安感が強まる中、
半世紀近く続いた米の生産調整の廃止
が決定されるなどの農業政策の大きな見直しや、円安等による原料資材価格の高騰からくる生産
コストの増大など農業構造が著しく変化する中で、農業経営に一段と大きな影響を及ぼし、予断
を許さない状況にあります。場合によっては、目標値自体の変更や国の農業施策の展開に準じて
新たな振興策への取組に着手する可能性もあり、必要に応じて本計画の見直しも視野に入れなが
ら、状況の変化にできる限り速やかに、かつ、柔軟に対応していく考えです。
■目標値の設定
現況値
(平成 25 年度)
認定農業者数
第 2 次計画目標値
203 経営体
230 経営体
8
10
6 人/年
8 人/年
8
13
35 法人
40 法人
16
21
耕作放棄地率(総農家)
18.1%
15%
農作業受託面積
2,989ha
3,200ha
延 1,886ha
延 1,900ha
販売額(億円)
1.1 億円
1.0 億円
面積(ha)
4.5ha
4.0ha
販売額(億円)
1.0 億円
1.2 億円
面積(ha)
17.7ha
19.0ha
販売額(億円)
1.2 億円
1.4 億円
面積(ha)
24.5ha
27.0ha
販売額(億円)
1.7 億円
1.9 億円
面積(ha)
13.0ha
14.0ha
販売額(億円)
1.8 億円
1.8 億円
面積(ha)
24.2ha
22.0ha
販売額(億円)
3.1 億円
3.1 億円
面積(ha)
116.0ha
116.0ha
販売額(億円)
21.6 億円
20.0 億円
面積(ha)
2,160ha
2,000ha
うち、女性の数
新規就農者数
集落営農組織数
農業法人数
女性農業経営士数
うち、水田防除作業面積
耕種部門
重点品目
いちご
らっきょう
ごぼう
きんかん
ぶどう
茶
水稲
- 58 -
現況値
(平成 25 年度)
畜産産出額 計
乳用牛
第 2 次計画目標値
86.4 億円
92.9 億円
うち 肉用牛産出額
49.3 億円
53.9 億円
うち 養豚 〃
3.1 億円
3.0 億円
うち 鶏
32.8 億円
36.0 億円
25.7 ヶ月
25.0 ヶ月
7,790kg
8,200kg
〃
初産月齢
乳量
肉用牛
初産月齢
24.8 ヶ月
24.0 ヶ月
(繁殖牛)
分娩感覚
13.4 ヶ月
12.8 ヶ月
肉用牛
枝肉重量(黒毛和種)
471kg
480kg
(去勢肥育牛)
枝肉重量(交雑種)
470kg
485kg
繁殖豚
年間分娩回数(バークシャー種)
2.2 回
2.1 回
年間分娩回数(その他)
2.2 回
2.3 回
出荷体重(バークシャー種)
113kg
115kg
出荷体重(その他)
112kg
113kg
84%
86%
肥育豚
卵用鶏
産卵率
肉用鶏
出荷体重(ブロイラー)
2,700g
2,800g
出荷体重(さつま地鶏)
2.200g
2,500g
4
4
115 経営体
130 経営体
かごしまブランド産地指定数
エコファーマー認定数
主食・主菜・副菜を基本に食事バランスを心がけている割合
学校給食における地場産物活用率(薩摩川内市産)
73.2%※
75%以上
米
16.8%※
米
野菜
19.1%
野菜 30%以上
※
30%以上
※H24 年度実績
- 59 -
〔資料編〕市民・農業者アンケート結果
(1)調査の概要
本計画の策定に当たり、平成 25 年 10 月に市民及び農業者を対象としたアンケート調査を実施
いたしました。
■調査概要
市民アンケート調査
調査の目的
農業者アンケート調査
市民の農産物の購入状況と、本市の農産 市内の農業者のこれからの農業・農村に対
物や農業に対するイメージ等について
する考えや六次産業化の取組意向等につ
把握し、今後の農業政策及び六次産業化 いて把握し、今後の農業政策及び六次産業
調査の対象
調査票の配布
の基本計画に反映する
化の基本計画に反映する
400名
204名
(住民基本台帳より無作為に抽出)
(薩摩川内市在住の認定農業者)
郵送配布・郵送回収
郵送配布・郵送回収
・回収方法
■回答割合
配布数
回答数
回収率
市民アンケート調査
400
151
37.8%
農業者アンケート調査
204
103
50.5%
※留意事項(調査結果の見方)
z
表中、グラフ中の構成比は、小数点以下第 2 位を四捨五入しているため、各選択肢の構成比の
合計が 100%にならない場合があります
z
各設問の表の回答割合に関して、表中の 太字 は 1 番多い項目、 太字 は 2 番目に多い項目、
太字 は 3 番目に多い項目を示しています。
- 60 -
(2)市民アンケート調査の結果
1 あなたご自身のことについておたずねします。
【問1】 あなたの性別はどちらですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
女性の回答が多く 5 割を超えている。
無回答
0.7%
男性
45.7%
女性
53.6%
【問2】 あなたの年齢は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
60 歳代、50 歳代の回答が多く、それぞれ 3 割近くになっている。
70歳以上
7.9%
20歳代
0.7%
30歳代
9.9%
40歳代
24.5%
60歳代
29.8%
50歳代
27.2%
- 61 -
【問3】 あなたのお住まいの地域は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてく
ださい。
川内の回答が最も多く 5 割を超えている。
里
3.3%
上甑
2.6%
下甑
6.6%
鹿島
1.3%
祁答院
8.6%
川内
52.3%
東郷
11.3%
入来
8.6%
樋脇
5.3%
【問4】 あなたの家族構成は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
「親と子どもの二世代世帯」と回答した人が最も多く 5 割近く、次に「夫婦だけの世帯」と回答し
た人が 3 割を超えている。
祖父母と親と
子どもの三世
代世帯
6.6%
その他
3.3%
無回答
0.7%
一人暮らし(単
身世帯)
7.9%
夫婦だけの世
帯
34.4%
親と子どもの
二世代世帯
47.0%
《その他の意見》
・ 祖母と二人暮らし
・ 姉と弟
・ 祖父母と孫
- 62 -
2 農作物の購入状況についておたずねします。
【問5】 野菜や果物の購入先について、あなたは、主にどちらで購入しますか。もっともよく利用する購入先
を上位2つまで選び、あてはまる番号に○印をつけてください。
「スーパーマーケット」と回答した人が最も多く 8 割を超えている。
性別、年齢別共に「スーパーマーケット」と回答した人が最も多いが、居住地別でみると甑島だけ
は「地元の小売店」と回答した人が最も多く 8 割近くになっている。
スーパーマーケット
82.8 道の駅・農産物直売所
33.8 地元の小売店
25.2 大型量販店
19.9 百貨店・デパート
4.0 農家からの直接購入
4.0 コンビニ
2.6 カタログ注文
2.6 その他
4.6 0%
20%
40%
60%
80%
100%
《その他の意見》
その他の意見
野菜は自分で作る
隣家の人よりもらう
畑
実家、自家菜園
件数
4
1
1
1
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
151
100.0 %
69
100.0 %
81
100.0 %
16
100.0 %
37
100.0 %
41
100.0 %
57
100.0 %
79
100.0 %
8
100.0 %
13
100.0 %
17
100.0 %
13
100.0 %
21
100.0 %
スーパー
マーケット
125
82.8 %
62
89.9 %
63
77.8 %
13
81.3 %
31
83.8 %
35
85.4 %
46
80.7 %
73
92.4 %
8
100.0 %
10
76.9 %
15
88.2 %
9
69.2 %
10
47.6 %
地元の小売
店
38
25.2 %
13
18.8 %
25
30.9 %
4
25.0 %
13
35.1 %
6
14.6 %
15
26.3 %
8
10.1 %
2
25.0 %
3
23.1 %
5
29.4 %
4
30.8 %
16
76.2 %
コンビニ
大型量販店
4
2.6 %
4
5.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
5.4 %
1
2.4 %
1
1.8 %
2
2.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
1
7.7 %
0
0.0 %
30
19.9 %
12
17.4 %
18
22.2 %
5
31.3 %
9
24.3 %
6
14.6 %
10
17.5 %
20
25.3 %
3
37.5 %
2
15.4 %
1
5.9 %
3
23.1 %
1
4.8 %
- 63 -
道の駅・農
産物直売所
51
33.8 %
23
33.3 %
28
34.6 %
4
25.0 %
6
16.2 %
16
39.0 %
25
43.9 %
27
34.2 %
2
25.0 %
6
46.2 %
9
52.9 %
5
38.5 %
2
9.5 %
百貨店・
農家からの カタログ注
デパート
直接購入
文
6
6
4
4.0 %
4.0 %
2.6 %
4
4
1
5.8 %
5.8 %
1.4 %
2
2
2
2.5 %
2.5 %
2.5 %
3
0
0
18.8 %
0.0 %
0.0 %
1
1
2
2.7 %
2.7 %
5.4 %
1
1
0
2.4 %
2.4 %
0.0 %
1
4
2
1.8 %
7.0 %
3.5 %
5
4
2
6.3 %
5.1 %
2.5 %
0
0
0
0.0 %
0.0 %
0.0 %
0
1
0
0.0 %
7.7 %
0.0 %
1
0
0
5.9 %
0.0 %
0.0 %
0
0
0
0.0 %
0.0 %
0.0 %
0
1
2
0.0 %
4.8 %
9.5 %
その他
7
4.6 %
2
2.9 %
4
4.9 %
1
6.3 %
1
2.7 %
1
2.4 %
4
7.0 %
4
5.1 %
0
0.0 %
1
7.7 %
0
0.0 %
1
7.7 %
1
4.8 %
【問6】 あなたが野菜や果物を購入するときに重視する点は何ですか。重視する点を上位3つまで選び、あ
てはまる番号に○印をつけてください。
「鮮度」と回答した人が最も多く 9 割、次に「価格」と回答した人が 8 割となっている。
性別、居住地別共に「鮮度」と回答した人が最も多くなっているが、40 歳代以下では「価格」と回
答した人が最も多くなっている。
鮮度
90.0 価格
80.0 産地
31.3 安全性(無農薬、有機栽培など)
30.0 季節感(旬)
16.7 量や大きさ
10.7 味の良さ
10.7 外観(色、形など)
10.0 栄養価
4.0 生産履歴(生産者)表示
3.3 調理のしやすさ
2.0 特にない
0.0 その他
0.0 (n=150)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
150
100.0 %
69
100.0 %
80
100.0 %
16
100.0 %
37
100.0 %
41
100.0 %
56
100.0 %
79
100.0 %
8
100.0 %
13
100.0 %
16
100.0 %
13
100.0 %
21
100.0 %
鮮度
135
90.0 %
58
84.1 %
76
95.0 %
14
87.5 %
33
89.2 %
37
90.2 %
51
91.1 %
70
88.6 %
7
87.5 %
12
92.3 %
15
93.8 %
12
92.3 %
19
90.5 %
価格
120
80.0 %
55
79.7 %
64
80.0 %
16
100.0 %
34
91.9 %
33
80.5 %
37
66.1 %
61
77.2 %
7
87.5 %
11
84.6 %
15
93.8 %
10
76.9 %
16
76.2 %
外観(色、
量や大きさ
形など)
産地
47
31.3 %
23
33.3 %
24
30.0 %
15
10.0 %
4
5.8 %
11
13.8 %
2
12.5 %
6
37.5 %
14
37.8 %
15
36.6 %
1
2.7 %
5
12.2 %
3
5.4 %
6
7.6 %
0
0.0 %
2
15.4 %
16
28.6 %
26
32.9 %
5
62.5 %
3
23.1 %
3
4
18.8 %
25.0 %
4
30.8 %
1
7.7 %
2
9.5 %
6
28.6 %
16
10.7 %
8
11.6 %
8
10.0 %
3
18.8 %
7
18.9 %
5
12.2 %
1
1.8 %
6
7.6 %
2
25.0 %
1
7.7 %
2
12.5 %
0
0.0 %
5
23.8 %
季節感
(旬)
25
16.7 %
13
18.8 %
12
15.0 %
1
6.3 %
5
13.5 %
7
17.1 %
12
21.4 %
15
19.0 %
1
12.5 %
3
23.1 %
0
0.0 %
3
23.1 %
3
14.3 %
- 64 -
栄養価
6
4.0 %
1
1.4 %
5
6.3 %
1
6.3 %
1
2.7 %
3
7.3 %
1
1.8 %
2
2.5 %
0
0.0 %
2
15.4 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
9.5 %
安全性(無 生産履歴
農薬、有機 (生産者)
栽培など)
表示
16
45
5
10.7 %
30.0 %
3.3 %
7
3
23
10.1 %
4.3 %
33.3 %
9
22
2
11.3 %
27.5 %
2.5 %
2
0
0
12.5 %
0.0 %
0.0 %
4
8
0
10.8 %
21.6 %
0.0 %
3
9
1
7.3 %
22.0 %
2.4 %
7
4
28
12.5 %
7.1 %
50.0 %
7
3
28
8.9 %
3.8 %
35.4 %
0
2
0
0.0 %
25.0 %
0.0 %
2
1
0
15.4 %
7.7 %
0.0 %
3
3
1
18.8 %
18.8 %
6.3 %
3
1
4
23.1 %
7.7 %
30.8 %
1
0
7
4.8 %
0.0 %
33.3 %
味の良さ
調理の
しやすさ
3
2.0 %
0
0.0 %
2
2.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
4.9 %
1
1.8 %
2
2.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.8 %
特にない
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
その他
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
【問7】 あなたが野菜や果物を購入するとき、薩摩川内市産の農産物や農産物加工品を意識して購入して
いますか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
「できるだけ購入するようにしている」と回答した人が最も多く 4 割近くいるが、
「あまり意識して
いない」と回答した人も 2 割を超えている。
年齢別でみると、40 歳未満では、
「あまり意識していない」と回答した人が最も多く 4 割を超え、
居住地別でみると、入来と甑島では、
「あまり意識していない」と回答した人が他の居住地より多く 3
割を超えている。
積極的に購入
する
15.9%
無回答
7.9%
その他
0.7%
あまり意識して
いない
22.5%
できるだけ購
入するようにし
ている
37.1%
時々、購入す
る
15.9%
《その他の意見》
・国産か外国産の意識のみ
男性
女性
40歳未満
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
祁答院
甑島
0%
9.5
38.1
14.3
20%
7.7
40%
積極的に購入する
時々、購入する
その他
11.8
11.8
23.1
38.5
7.7
12.5
30.8
41.2
29.4
1.3 10.1
12.5
38.5
7.7
15.4
東郷
21.5
62.5
12.5
入来
13.9
38.0
15.2
12.3
10.5
14.0
42.1
21.1
4.9
24.4
14.6
36.6
19.5
2.7 5.4
29.7
21.6
32.4
8.1
6.3
43.8
12.5
31.3
6.3
1.2
2.5
21.0
16.0
42.0
17.3
13.0
24.6
15.9
31.9
14.5
60%
23.1
33.3
80%
できるだけ購入するようにしている
あまり意識していない
無回答
- 65 -
5.9
7.7
4.8
100%
【問8】 問7で「1」「2」「3」を選択された方にお聞きします。あなたはどのような薩摩川内市産の農産物や
農産物加工品を購入していますか。あてはまる番号をすべて選び、○印をつけてください。
ほとんどの人が「野菜」と回答している。
野菜
95.2
果物
51.0
米
36.5
卵
28.8
いも類
22.1
肉類
19.2
きのこ類
17.3
花
12.5
茶
10.6
その他
(n=104)
1.9
0%
20%
40%
60%
80%
100%
《その他の意見》
・ 漬物
・ きんかん
■各属性のクロス集計結果
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
合計
米
野菜
104
100.0 %
43
100.0 %
61
100.0 %
8
100.0 %
23
100.0 %
29
100.0 %
44
100.0 %
53
100.0 %
7
100.0 %
8
100.0 %
14
100.0 %
9
100.0 %
13
100.0 %
38
36.5 %
15
34.9 %
23
37.7 %
2
25.0 %
6
26.1 %
12
41.4 %
18
40.9 %
23
43.4 %
99
95.2 %
41
95.3 %
58
95.1 %
8
100.0 %
23
100.0 %
27
93.1 %
41
93.2 %
52
98.1 %
7
100.0 %
8
100.0 %
14
100.0 %
7
77.8 %
11
84.6 %
2
28.6 %
1
12.5 %
5
35.7 %
3
33.3 %
4
30.8 %
果物
53
51.0 %
25
58.1 %
28
45.9 %
6
75.0 %
14
60.9 %
12
41.4 %
21
47.7 %
25
47.2 %
6
85.7 %
4
50.0 %
10
71.4 %
5
55.6 %
3
23.1 %
花
茶
13
12.5 %
5
11.6 %
8
13.1 %
0
0.0 %
2
8.7 %
5
17.2 %
6
13.6 %
6
11.3 %
2
28.6 %
0
0.0 %
1
7.1 %
11
10.6 %
6
14.0 %
5
8.2 %
0
0.0 %
1
4.3 %
2
6.9 %
8
18.2 %
4
7.5 %
2
28.6 %
4
44.4 %
0
0.0 %
- 66 -
2
25.0 %
0
0.0 %
1
11.1 %
2
15.4 %
いも類
23
22.1 %
7
16.3 %
16
26.2 %
1
12.5 %
3
13.0 %
9
31.0 %
10
22.7 %
10
18.9 %
3
42.9 %
1
12.5 %
3
21.4 %
2
22.2 %
4
30.8 %
きのこ類
18
17.3 %
6
14.0 %
12
19.7 %
1
12.5 %
4
17.4 %
6
20.7 %
7
15.9 %
10
18.9 %
2
28.6 %
1
12.5 %
1
7.1 %
2
22.2 %
2
15.4 %
卵
30
28.8 %
11
25.6 %
19
31.1 %
1
12.5 %
3
13.0 %
8
27.6 %
18
40.9 %
16
30.2 %
肉類
20
19.2 %
11
25.6 %
9
14.8 %
0
0.0 %
1
4.3 %
4
13.8 %
15
34.1 %
10
18.9 %
1
14.3 %
3
42.9 %
2
25.0 %
2
25.0 %
4
28.6 %
2
22.2 %
3
23.1 %
1
7.1 %
3
33.3 %
3
23.1 %
その他
2
1.9 %
0
0.0 %
2
3.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
4.5 %
2
3.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3 薩摩川内市の農業・農産物についておたずねします。
【問9】 あなたは、薩摩川内市を代表する農産物は何だと思いますか。あてはまる番号をすべて選び、○印
をつけてください。
「らっきょう」と回答した人が最も多く 6 割を超え、
「きんかん」
「米(水稲)
」と回答した人が 4
割を超えている。
性別、年齢別共に「らっきょう」と回答した人が最も多いが、居住地別でみると樋脇と祁答院では
「米(水稲)
」
、入来では「きんかん」
、東郷では「ぶどう」
、甑島では「さつまいも」と回答した人が
最も多くなっている。
らっきょう
きんかん
米(水稲)
ぶどう
いちご
ごぼう
さつまいも
ゴーヤー
たけのこ
うめ
温州みかん
茶
だいこん
はくさい
牛肉
なし
サワーポメロ
しいたけ
ねぎ
牛乳
さといも
ほうれんそう
きゅうり
なす
ピーマン
鶏肉(ブロイラー)
卵
ジャガイモ
キャベツ
たまねぎ
トマト
そらまめ
やまのいも
豚肉
にんじん
菊
レタス
たばこ
その他
無回答
61.6 46.4 43.0 38.4 31.1 25.8 25.2 23.2 20.5 19.9 13.2 13.2 11.9 9.9 9.9 9.3 8.6 8.6 7.9 7.9 7.3 7.3 7.3 7.3 6.6 6.6 6.6 6.0 5.3 5.3 5.3 4.6 4.6 4.6 4.0 3.3 2.0 0.7 2.6 8.6 0%
20%
《その他の意見》
40%
- 67 -
60%
80%
・うなぎ
・いつも旬のものを畑で作ってい
るので、
代表と言われてもパッ
と浮かばないです。
・これと言って分からない
・特にない
■各属性のクロス集計結果
米(水
稲)
合計
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
151
100.0 %
69
100.0 %
81
100.0 %
16
100.0 %
37
100.0 %
41
100.0 %
57
100.0 %
79
100.0 %
8
100.0 %
13
100.0 %
17
100.0 %
13
100.0 %
21
100.0 %
65
43.0 %
30
43.5 %
35
43.2 %
レタス
ねぎ
3
2.0 %
2
2.9 %
1
1.2 %
0
0.0 %
1
2.7 %
0
0.0 %
2
3.5 %
2
2.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
7.7 %
0
0.0 %
きんかん
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
70
46.4 %
26
37.7 %
44
54.3 %
4
25.0 %
15
40.5 %
21
51.2 %
30
52.6 %
37
46.8 %
5
62.5 %
10
76.9 %
3
18.8 %
16
43.2 %
14
34.1 %
32
56.1 %
25
31.6 %
6
75.0 %
6
46.2 %
10
58.8 %
11
84.6 %
7
33.3 %
ぶどう
58
38.4 %
23
33.3 %
35
43.2 %
5
31.3 %
11
29.7 %
15
36.6 %
27
47.4 %
29
36.7 %
3
37.5 %
4
30.8 %
46.2 %
4
19.0 %
3
14.3 %
6
ごぼう
93
61.6 %
41
59.4 %
52
64.2 %
5
31.3 %
18
48.6 %
31
75.6 %
39
68.4 %
61
77.2 %
そらまめ
3
37.5 %
39
25.8 %
13
18.8 %
26
32.1 %
2
12.5 %
8
21.6 %
14
34.1 %
15
26.3 %
25
31.6 %
2
25.0 %
7
53.8 %
6
46.2 %
9
52.9 %
3
23.1 %
10
47.6 %
5
29.4 %
1
7.7 %
0
0.0 %
たまねぎ
きゅうり
12
7.9 %
5
7.2 %
7
8.6 %
0
0.0 %
3
8.1 %
3
7.3 %
6
10.5 %
7
8.9 %
2
25.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
15.4 %
1
4.8 %
12
70.6 %
7
53.8 %
8
47.1 %
らっきょ
う
8
5.3 %
2
2.9 %
6
7.4 %
0
0.0 %
2
5.4 %
2
4.9 %
4
7.0 %
1
1.3 %
2
25.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
1
7.7 %
3
14.3 %
茶
20
13.2 %
7
10.1 %
13
16.0 %
2
12.5 %
4
10.8 %
4
9.8 %
10
17.5 %
7
8.9 %
4
50.0 %
5
38.5 %
1
5.9 %
0
0.0 %
3
14.3 %
7
4.6 %
2
2.9 %
5
6.2 %
0
0.0 %
4
10.8 %
1
2.4 %
2
3.5 %
3
3.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
1
7.7 %
2
9.5 %
なす
11
7.3 %
4
5.8 %
7
8.6 %
1
6.3 %
1
2.7 %
5
12.2 %
4
7.0 %
4
5.1 %
1
12.5 %
2
15.4 %
0
0.0 %
2
15.4 %
2
9.5 %
たばこ
1
0.7 %
1
1.4 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
2.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.8 %
さつまい やまのい
ジャガイ
ほうれん
だいこん にんじん
さといも はくさい キャベツ
も
も
モ
そう
38
7
18
6
9
11
15
8
11
25.2 %
4.6 %
11.9 %
4.0 %
6.0 %
7.3 %
9.9 %
5.3 %
7.3 %
11
2
6
2
6
4
6
3
5
15.9 %
2.9 %
8.7 %
2.9 %
8.7 %
5.8 %
8.7 %
4.3 %
7.2 %
27
5
12
4
3
7
9
5
6
33.3 %
6.2 %
14.8 %
4.9 %
3.7 %
8.6 %
11.1 %
6.2 %
7.4 %
4
1
1
0
0
1
1
0
0
25.0 %
6.3 %
6.3 %
0.0 %
0.0 %
6.3 %
6.3 %
0.0 %
0.0 %
9
1
1
1
1
3
2
1
1
24.3 %
2.7 %
2.7 %
2.7 %
2.7 %
8.1 %
5.4 %
2.7 %
2.7 %
11
1
6
2
3
2
6
3
4
26.8 %
2.4 %
14.6 %
4.9 %
7.3 %
4.9 %
14.6 %
7.3 %
9.8 %
14
4
10
3
5
5
6
4
6
24.6 %
7.0 %
17.5 %
5.3 %
8.8 %
8.8 %
10.5 %
7.0 %
10.5 %
15
4
8
1
3
4
7
2
7
19.0 %
5.1 %
10.1 %
1.3 %
3.8 %
5.1 %
8.9 %
2.5 %
8.9 %
0
0
2
2
3
2
1
2
2
0.0 %
0.0 %
25.0 %
25.0 %
37.5 %
25.0 %
12.5 %
25.0 %
25.0 %
2
1
1
0
0
3
1
1
0
15.4 %
7.7 %
7.7 %
0.0 %
0.0 %
23.1 %
7.7 %
7.7 %
0.0 %
3
2
2
0
0
0
2
0
0
17.6 %
11.8 %
11.8 %
0.0 %
0.0 %
0.0 %
11.8 %
0.0 %
0.0 %
4
0
2
2
1
2
2
2
2
30.8 %
0.0 %
15.4 %
15.4 %
7.7 %
15.4 %
15.4 %
15.4 %
15.4 %
0
3
1
2
0
2
1
0
14
0.0 %
14.3 %
4.8 %
9.5 %
0.0 %
9.5 %
4.8 %
0.0 %
66.7 %
トマト
11
7.3 %
3
4.3 %
8
9.9 %
0
0.0 %
1
2.7 %
5
12.2 %
5
8.8 %
3
3.8 %
2
25.0 %
2
15.4 %
1
5.9 %
2
15.4 %
1
4.8 %
菊
8
5.3 %
5
7.2 %
3
3.7 %
0
0.0 %
1
2.7 %
3
7.3 %
4
7.0 %
2
2.5 %
1
12.5 %
2
15.4 %
1
5.9 %
1
7.7 %
1
4.8 %
牛乳
5
3.3 %
2
2.9 %
3
3.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
4
9.8 %
1
1.8 %
1
1.3 %
1
12.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
23.1 %
0
0.0 %
ピーマン
10
6.6 %
2
2.9 %
8
9.9 %
1
6.3 %
3
8.1 %
2
4.9 %
4
7.0 %
4
5.1 %
2
25.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
2
15.4 %
1
4.8 %
牛肉
12
7.9 %
5
7.2 %
7
8.6 %
0
0.0 %
4
10.8 %
3
7.3 %
5
8.8 %
10
12.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
9.5 %
15
9.9 %
8
11.6 %
7
8.6 %
1
6.3 %
3
8.1 %
3
7.3 %
8
14.0 %
3
3.8 %
0
0.0 %
3
23.1 %
0
0.0 %
6
46.2 %
3
14.3 %
- 68 -
ゴーヤー
いちご
35
23.2 %
10
14.5 %
25
30.9 %
5
31.3 %
6
16.2 %
9
22.0 %
15
26.3 %
17
21.5 %
2
25.0 %
47
31.1 %
20
29.0 %
27
33.3 %
4
25.0 %
12
32.4 %
16
39.0 %
15
26.3 %
20
25.3 %
5
62.5 %
6
46.2 %
4
30.8 %
7
41.2 %
1
7.7 %
2
9.5 %
10
58.8 %
鶏肉(ブロ
イラー)
豚肉
7
4.6 %
5
7.2 %
2
2.5 %
0
0.0 %
1
2.7 %
1
2.4 %
5
8.8 %
3
3.8 %
0
0.0 %
2
15.4 %
0
0.0 %
1
7.7 %
1
4.8 %
10
6.6 %
5
7.2 %
5
6.2 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
4.9 %
8
14.0 %
5
6.3 %
1
12.5 %
2
15.4 %
1
5.9 %
0
0.0 %
1
4.8 %
5
38.5 %
3
14.3 %
卵
10
6.6 %
4
5.8 %
6
7.4 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
7.3 %
7
12.3 %
7
8.9 %
1
12.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
7.7 %
1
4.8 %
なし
うめ
14
9.3 %
7
10.1 %
7
8.6 %
3
18.8 %
3
8.1 %
5
12.2 %
3
5.3 %
3
3.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
8
47.1 %
3
23.1 %
0
0.0 %
30
19.9 %
10
14.5 %
20
24.7 %
4
25.0 %
4
10.8 %
9
22.0 %
13
22.8 %
16
20.3 %
2
25.0 %
1
7.7 %
7
41.2 %
2
15.4 %
2
9.5 %
しいたけ
たけのこ
13
8.6 %
3
4.3 %
10
12.3 %
0
0.0 %
1
2.7 %
5
12.2 %
7
12.3 %
5
6.3 %
1
12.5 %
1
7.7 %
3
17.6 %
1
7.7 %
2
9.5 %
31
20.5 %
14
20.3 %
17
21.0 %
4
25.0 %
5
13.5 %
6
14.6 %
16
28.1 %
10
12.7 %
5
62.5 %
4
30.8 %
5
29.4 %
5
38.5 %
2
9.5 %
温州みか サワーポ
ん
メロ
20
13
13.2 %
8.6 %
7
3
10.1 %
4.3 %
13
10
16.0 %
12.3 %
1
2
6.3 %
12.5 %
2
1
5.4 %
2.7 %
5
3
12.2 %
7.3 %
12
7
21.1 %
12.3 %
10
9
12.7 %
11.4 %
2
0
25.0 %
0.0 %
2
1
15.4 %
7.7 %
5
2
29.4 %
11.8 %
1
1
7.7 %
7.7 %
0
0
0.0 %
0.0 %
その他
4
2.6 %
2
2.9 %
2
2.5 %
3
18.8 %
0
0.0 %
1
2.4 %
0
0.0 %
2
2.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
0
0.0 %
1
4.8 %
無回答
13
8.6 %
10
14.5 %
2
2.5 %
1
6.3 %
3
8.1 %
2
4.9 %
7
12.3 %
8
10.1 %
0
0.0 %
1
7.7 %
1
5.9 %
1
7.7 %
2
9.5 %
【問 10】 あなたは、薩摩川内市の農業イメージについてどう思われますか。あてはまる番号を3つまで選
び、○印をつけてください。
「荒れた田んぼや畑が目立つ」と回答した人が最も多く 5 割を超え、次に「収入が不安定で難しそ
う」
「食料を生産する重要な産業である」と回答した人が 4 割近くになっている。
荒れた田んぼや畑が目立つ
50.4 収入が不安定で難しそう
39.7 食料を生産する重要な産業である
38.2 近年衰退しているので今後も守っていく必要がある
36.6 もっと農業の活性化を進めるべきである
30.5 水田地帯、水稲が多い
22.1 農産業は重労働で大変そう
22.1 薩摩川内市を代表する主産業である
11.5 農村景観を構成し自然環境の保全にかかわり深い産業である
10.7 農業よりも他の産業(工業や商業、観光業など)を振興すべきである
9.2 趣味などとしてはおもしろそう
3.8 やりがいがあり魅力がありそう
2.3 その他
(n=131)
0.8 0%
20%
40%
60%
《その他の意見》
・ 六次産業化などで付加価値を上げて収入を増加させ若者
にとって魅力を感じられる産業に育てる必要がある。
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
131
100.0 %
58
100.0 %
73
100.0 %
15
100.0 %
35
100.0 %
36
100.0 %
45
100.0 %
68
100.0 %
7
100.0 %
11
100.0 %
14
100.0 %
11
100.0 %
20
100.0 %
農業よりも他
近年衰退して
の産業(工業
もっと農業の
食料を生産す 薩摩川内市を やりがいがあ 趣味などとし
水田地帯、水 荒れた田んぼ 農産業は重労 収入が不安定 いるので今後
や商業、観光
活性化を進め
る重要な産業 代表する主産 り魅力があり てはおもしろ
稲が多い や畑が目立つ 働で大変そう で難しそう も守っていく
業など)を振
るべきである
である
業である
そう
そう
必要がある
興すべきであ
る
15
3
5
29
29
48
40
12
50
66
52
11.5 %
2.3 %
3.8 %
22.1 %
22.1 %
36.6 %
30.5 %
9.2 %
38.2 %
50.4 %
39.7 %
13
18
4
21
11
1
2
15
31
22
22
36.2 %
19.0 %
1.7 %
3.4 %
25.9 %
22.4 %
31.0 %
6.9 %
53.4 %
37.9 %
37.9 %
4
2
3
14
16
26
22
8
29
35
30
5.5 %
2.7 %
4.1 %
19.2 %
21.9 %
35.6 %
30.1 %
11.0 %
39.7 %
47.9 %
41.1 %
5
4
2
0
0
0
3
5
6
7
6
13.3 %
0.0 %
0.0 %
0.0 %
20.0 %
33.3 %
33.3 %
26.7 %
40.0 %
46.7 %
40.0 %
4
1
2
8
7
12
10
2
14
18
14
11.4 %
2.9 %
5.7 %
22.9 %
20.0 %
34.3 %
28.6 %
5.7 %
40.0 %
51.4 %
40.0 %
3
2
3
8
12
9
11
3
16
14
15
8.3 %
5.6 %
8.3 %
22.2 %
33.3 %
25.0 %
30.6 %
8.3 %
44.4 %
38.9 %
41.7 %
8
0
0
10
7
13
14
3
18
31
19
17.8 %
0.0 %
0.0 %
22.2 %
15.6 %
28.9 %
31.1 %
6.7 %
40.0 %
68.9 %
42.2 %
5
1
1
15
19
24
22
5
25
35
34
7.4 %
1.5 %
1.5 %
22.1 %
27.9 %
35.3 %
32.4 %
7.4 %
36.8 %
51.5 %
50.0 %
2
1
0
0
2
0
2
1
5
3
4
0.0 %
28.6 %
14.3 %
28.6 %
14.3 %
0.0 %
0.0 %
28.6 %
71.4 %
42.9 %
57.1 %
2
1
0
1
1
3
0
4
4
4
8
18.2 %
9.1 %
0.0 %
9.1 %
9.1 %
27.3 %
0.0 %
36.4 %
36.4 %
36.4 %
72.7 %
2
1
0
3
2
0
3
3
7
7
7
14.3 %
7.1 %
0.0 %
21.4 %
14.3 %
0.0 %
21.4 %
21.4 %
50.0 %
50.0 %
50.0 %
0
2
1
1
2
3
1
6
4
4
5
0.0 %
18.2 %
9.1 %
9.1 %
18.2 %
27.3 %
9.1 %
54.5 %
36.4 %
36.4 %
45.5 %
3
6
2
6
1
0
2
0
14
10
7
30.0 %
5.0 %
0.0 %
10.0 %
0.0 %
15.0 %
30.0 %
10.0 %
70.0 %
50.0 %
35.0 %
- 69 -
農村景観を構
成し自然環境
の保全にかか
わり深い産業
である
14
10.7 %
7
12.1 %
7
9.6 %
1
6.7 %
3
8.6 %
5
13.9 %
5
11.1 %
8
11.8 %
1
14.3 %
1
9.1 %
2
14.3 %
1
9.1 %
1
5.0 %
その他
1
0.8 %
1
1.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
2.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
7.1 %
0
0.0 %
0
0.0 %
【問 11】 あなたは薩摩川内市の農業振興に向けて、あなた自身どのようにかかわることができると思いま
すか。あてはまる番号をすべて選び、○印をつけてください。
「薩摩川内市内で生産された農産物を積極的に購入したい」と回答した人が最も多く 7 割近く、次
に「趣味として家庭菜園や市民農園等をやっていきたい」と回答した人が 4 割を超えている。
樋脇地区のみ「趣味として家庭菜園や市民農園等をやっていきたい」と回答した人が最も多く 9 割
近くになっている。
薩摩川内市内で生産された農産物を積極的に購入したい
68.2 趣味として家庭菜園や市民農園等をやっていきたい
43.7 農産物加工などを通じて六次産業化に取り組みたい
12.6 機会があれば農業体験をしてみたい(グリーンツーリズム)
10.6 退職後など、またはこれからも薩摩川内市内で農業にたずさわりたい
9.3 職業として農業を行いたい
3.3 その他
2.6 無回答
11.3 0%
20%
40%
60%
80%
《その他の意見》
・ 鹿、イノシシ、カラス、タヌキ、サルととても努力して
も防げないので困る。
・ 私は、脳こうそくで手足が不自由なので、そういう人で
もできる職場。
・ 趣味程度でやってみたい。
・ 分からない
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
151
100.0 %
69
100.0 %
81
100.0 %
16
100.0 %
37
100.0 %
41
100.0 %
57
100.0 %
79
100.0 %
8
100.0 %
13
100.0 %
17
100.0 %
13
100.0 %
21
100.0 %
薩摩川内市内で
生産された農産
物を積極的に購
入したい
103
68.2 %
41
59.4 %
62
76.5 %
11
68.8 %
21
56.8 %
32
78.0 %
39
68.4 %
56
70.9 %
6
75.0 %
7
53.8 %
12
70.6 %
9
69.2 %
13
61.9 %
退職後など、ま
機会があれば農 趣味として家庭 農産物加工など
たはこれからも
職業として農業
業体験をしてみ 菜園や市民農園 を通じて六次産
薩摩川内市内で
を行いたい
たい(グリーン 等をやっていき 業化に取り組み
農業にたずさわ
たい
たい
ツーリズム)
りたい
16
14
5
66
19
10.6 %
9.3 %
3.3 %
43.7 %
12.6 %
5
8
3
30
10
7.2 %
11.6 %
4.3 %
43.5 %
14.5 %
9
6
2
11
36
11.1 %
7.4 %
2.5 %
13.6 %
44.4 %
2
0
0
4
9
12.5 %
0.0 %
0.0 %
25.0 %
56.3 %
3
3
2
19
4
8.1 %
8.1 %
5.4 %
51.4 %
10.8 %
5
0
6
13
6
12.2 %
0.0 %
14.6 %
31.7 %
14.6 %
3
5
3
25
8
5.3 %
8.8 %
5.3 %
43.9 %
14.0 %
8
6
1
34
10
10.1 %
7.6 %
1.3 %
43.0 %
12.7 %
0
0
2
7
2
0.0 %
0.0 %
25.0 %
87.5 %
25.0 %
1
1
2
2
2
7.7 %
7.7 %
15.4 %
15.4 %
15.4 %
1
1
9
2
2
5.9 %
5.9 %
52.9 %
11.8 %
11.8 %
0
2
1
3
3
0.0 %
15.4 %
7.7 %
23.1 %
23.1 %
2
1
0
4
11
9.5 %
4.8 %
0.0 %
19.0 %
52.4 %
- 70 -
その他
4
2.6 %
2
2.9 %
2
2.5 %
1
6.3 %
0
0.0 %
1
2.4 %
2
3.5 %
1
1.3 %
0
0.0 %
2
15.4 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.8 %
無回答
17
11.3 %
11
15.9 %
5
6.2 %
1
6.3 %
2
5.4 %
3
7.3 %
11
19.3 %
11
13.9 %
1
12.5 %
1
7.7 %
1
5.9 %
1
7.7 %
2
9.5 %
4 農業・農村の振興のお考えについておたずねします。
【問 12】 あなたは、薩摩川内市の農業・農村がどのような役割を果たしていくことが重要であるとお考えで
すか。あてはまる番号を3つまで選び、○印をつけてください。
「新鮮で良質な農産物の安定的な供給」と回答した人が最も多く 7 割近く、次に「地元産農産物の
消費拡大による地産地消の推進」と回答した人が 5 割近くになっている。
入来地区のみ「地域の人々が働き、生活する場の提供(雇用の確保)
」と回答した人が最も多く 6
割を超えている。
新鮮で良質な農産物の安定的な供給
69.2 地元産農産物の消費拡大による地産地消の推進
48.9 地域の人々が働き、生活する場の提供(雇用の確保)
39.8 産地や生産者の表示など、消費者への農産物の情報提供
33.8 六次産業化による地域経済の活性化
25.6 農産物を通じた食育の提供
21.1 森林や水田による洪水防止など国土の保全機能の維持
12.0 自然環境や田園景観の保全・形成
10.5 農業体験や自然体験など教育・レクリエーションの場の提供
10.5 農村地域の歴史や、祭りや伝統行事などの文化の継承
8.3 多くの生き物が生育・生息する場の提供
3.8 森林や水田による水資源の安定的な供給
3.8 その他
(n=133)
0.0 0%
20%
40%
60%
80%
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
133
100.0 %
58
100.0 %
75
100.0 %
14
100.0 %
35
100.0 %
37
100.0 %
47
100.0 %
69
100.0 %
8
100.0 %
11
100.0 %
15
100.0 %
12
100.0 %
18
100.0 %
地域の人々が
産地や生産者
農業体験や自
農村地域の歴
地元産農産物
森林や水田に
六次産業化に 働き、生活す 多くの生き物
新鮮で良質な の表示など、
森林や水田に 自然環境や田 然体験など教
農産物を通じ 史や、祭りや
の消費拡大に
よる洪水防止
よる地域経済 る場の提供 が生育・生息
農産物の安定 消費者への農
よる水資源の 園景観の保 育・レクリ
た食育の提供 伝統行事など
よる地産地消
など国土の保
の活性化
(雇用の確 する場の提供
的な供給 産物の情報提
安定的な供給 全・形成 エーションの
の文化の継承
の推進
全機能の維持
供
保)
場の提供
45
34
5
16
5
14
14
28
11
92
65
53
33.8 %
25.6 %
3.8 %
12.0 %
3.8 %
10.5 %
10.5 %
21.1 %
8.3 %
69.2 %
48.9 %
39.8 %
14
16
3
10
3
10
8
11
6
38
30
20
24.1 %
27.6 %
5.2 %
17.2 %
5.2 %
17.2 %
13.8 %
19.0 %
10.3 %
65.5 %
51.7 %
34.5 %
31
18
2
6
2
4
6
17
5
54
35
33
41.3 %
24.0 %
2.7 %
8.0 %
2.7 %
5.3 %
8.0 %
22.7 %
6.7 %
72.0 %
46.7 %
44.0 %
4
4
0
1
0
1
1
4
1
10
5
5
28.6 %
28.6 %
0.0 %
7.1 %
0.0 %
7.1 %
7.1 %
28.6 %
7.1 %
71.4 %
35.7 %
35.7 %
8
7
1
4
1
2
4
8
4
23
22
17
22.9 %
20.0 %
2.9 %
11.4 %
2.9 %
5.7 %
11.4 %
22.9 %
11.4 %
65.7 %
62.9 %
48.6 %
14
7
2
2
2
2
3
12
2
29
18
15
37.8 %
18.9 %
5.4 %
5.4 %
5.4 %
5.4 %
8.1 %
32.4 %
5.4 %
78.4 %
48.6 %
40.5 %
16
16
2
9
2
9
6
4
4
30
19
20
34.0 %
34.0 %
4.3 %
19.1 %
4.3 %
19.1 %
12.8 %
8.5 %
8.5 %
63.8 %
40.4 %
42.6 %
19
20
3
9
2
8
8
22
5
46
34
23
27.5 %
29.0 %
4.3 %
13.0 %
2.9 %
11.6 %
11.6 %
31.9 %
7.2 %
66.7 %
49.3 %
33.3 %
0
0
2
1
0
2
0
1
6
4
4
4
0.0 %
0.0 %
25.0 %
12.5 %
0.0 %
25.0 %
0.0 %
12.5 %
75.0 %
50.0 %
50.0 %
50.0 %
5
2
0
1
0
2
0
1
1
6
6
7
45.5 %
18.2 %
0.0 %
9.1 %
0.0 %
18.2 %
0.0 %
9.1 %
9.1 %
54.5 %
54.5 %
63.6 %
4
4
0
2
0
3
0
0
2
11
10
5
26.7 %
26.7 %
0.0 %
13.3 %
0.0 %
20.0 %
0.0 %
0.0 %
13.3 %
73.3 %
66.7 %
33.3 %
3
0
2
1
0
1
2
1
9
6
5
5
25.0 %
0.0 %
16.7 %
8.3 %
0.0 %
8.3 %
16.7 %
8.3 %
75.0 %
50.0 %
41.7 %
41.7 %
7
3
2
0
1
1
3
3
1
14
8
9
38.9 %
16.7 %
11.1 %
0.0 %
5.6 %
5.6 %
16.7 %
16.7 %
5.6 %
77.8 %
44.4 %
50.0 %
- 71 -
その他
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
【問 13】 あなたは、薩摩川内市の農業・農村を振興していくためにどのようなことが必要であると思います
か。あてはまる番号を3つまで選び、○印をつけてください。
「農村を支える若手人材の確保・育成(定住先の確保、I ターン者受入など)と回答した人が最も
多く 6 割近く、次に「農産物のブランド化、特産品化」と回答した人が 4 割近くになっている。
農村を支える若手人材の確保・育成(定住先の確保、Iターン者受入など)
59.3 農産物のブランド化、特産品化
37.9 六次産業化による農家所得の向上や雇用の確保
29.7 認定農業者など担い手農家や経営体への重点的な支援
24.1 次世代エネルギー(太陽光、水力、風力、バイオマス等)を活かした農村活性化
18.6 市内農産物のPRや販売促進活動の充実(テレビ、イベント、HPなど)
14.5 農産物直売所などの市内農産物販売所の増設
13.8 鳥獣被害防止対策
13.8 生産指導の強化と生産技術の向上
11.7 農業生産基盤の充実(優良農地確保や農道や排水路整備など)
10.3 環境に配慮した安心・安全な農業の推進
9.7 販売量(農産物生産量)の増加
9.0 農地及び農村景観の保全、形成
9.0 農業交流施設、加工施設等の整備、充実
8.3 農業体験や食に対する教育(食育)など農業・食に触れる機会(施設)の拡大
8.3 農村活性化に向けた地域の話し合い活動の場づくり
4.1 グリーンツーリズム、農家民泊などを通じた都市農村間の交流による農村活性化
3.4 その他
(n=145)
0.7 0%
20%
40%
60%
80%
《その他の意見》
・ TPPの脱退
・ 国内だけでなく国外に向けた情報の拡大
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
性
別
男性
女性
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
145
100.0 %
67
100.0 %
77
100.0 %
14
100.0 %
36
100.0 %
41
100.0 %
54
100.0 %
75
100.0 %
8
100.0 %
13
100.0 %
16
100.0 %
13
100.0 %
20
100.0 %
農村を支える
若手人材の確
保・育成(定
住先の確保、
Iターン者受
入など)
86
59.3 %
37
55.2 %
48
62.3 %
8
57.1 %
21
58.3 %
25
61.0 %
32
59.3 %
45
60.0 %
3
37.5 %
7
53.8 %
10
62.5 %
9
69.2 %
12
60.0 %
農業体験や食
認定農業者な
六次産業化に 農産物直売所
農業交流施 に対する教育
農産物のブラ 販売量(農産
生産指導の強 農地及び農村
ど担い手農家
よる農家所得 などの市内農
設、加工施設 (食育)など
ンド化、特産 物生産量)の
化と生産技術 景観の保全、
や経営体への
の向上や雇用 産物販売所の
等の整備、充 農業・食に触
品化
増加
の向上
形成
重点的な支援
の確保
増設
実
れる機会(施
設)の拡大
35
24.1 %
15
22.4 %
20
26.0 %
3
21.4 %
8
22.2 %
11
26.8 %
13
24.1 %
13
17.3 %
2
25.0 %
5
38.5 %
6
37.5 %
5
38.5 %
4
20.0 %
55
37.9 %
24
35.8 %
31
40.3 %
7
50.0 %
15
41.7 %
20
48.8 %
13
24.1 %
27
36.0 %
3
37.5 %
5
38.5 %
8
50.0 %
6
46.2 %
6
30.0 %
13
9.0 %
5
7.5 %
8
10.4 %
1
7.1 %
2
5.6 %
1
2.4 %
9
16.7 %
5
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
18.8 %
2
15.4 %
3
15.0 %
43
29.7 %
16
23.9 %
27
35.1 %
5
35.7 %
10
27.8 %
14
34.1 %
14
25.9 %
28
37.3 %
1
12.5 %
1
7.7 %
3
18.8 %
5
38.5 %
5
25.0 %
20
13.8 %
9
13.4 %
11
14.3 %
2
14.3 %
5
13.9 %
7
17.1 %
6
11.1 %
8
10.7 %
1
12.5 %
3
23.1 %
2
12.5 %
1
7.7 %
5
25.0 %
17
11.7 %
10
14.9 %
7
9.1 %
0
0.0 %
3
8.3 %
7
17.1 %
7
13.0 %
11
14.7 %
1
12.5 %
1
7.7 %
1
6.3 %
2
15.4 %
1
5.0 %
13
9.0 %
7
10.4 %
5
6.5 %
0
0.0 %
3
8.3 %
1
2.4 %
9
16.7 %
8
10.7 %
1
12.5 %
2
15.4 %
0
0.0 %
1
7.7 %
1
5.0 %
12
8.3 %
7
10.4 %
5
6.5 %
0
0.0 %
4
11.1 %
2
4.9 %
6
11.1 %
6
8.0 %
0
0.0 %
1
7.7 %
1
6.3 %
0
0.0 %
4
20.0 %
- 72 -
12
8.3 %
5
7.5 %
7
9.1 %
2
14.3 %
2
5.6 %
3
7.3 %
5
9.3 %
9
12.0 %
1
12.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
7.7 %
1
5.0 %
市内農産物の
グリーンツー
PRや販売促進
リズム、農家
環境に配慮し
活動の充実 鳥獣被害防止
民泊などを通
た安心・安全
(テレビ、イ
対策
じた都市農村
な農業の推進
ベント、HPな
間の交流によ
ど)
る農村活性化
21
14.5 %
10
14.9 %
11
14.3 %
4
28.6 %
8
22.2 %
3
7.3 %
6
11.1 %
14
18.7 %
2
25.0 %
0
0.0 %
4
25.0 %
0
0.0 %
1
5.0 %
20
13.8 %
14
20.9 %
6
7.8 %
0
0.0 %
6
16.7 %
4
9.8 %
10
18.5 %
6
8.0 %
3
37.5 %
3
23.1 %
5
31.3 %
2
15.4 %
1
5.0 %
14
9.7 %
6
9.0 %
8
10.4 %
1
7.1 %
3
8.3 %
4
9.8 %
6
11.1 %
11
14.7 %
0
0.0 %
1
7.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
10.0 %
5
3.4 %
2
3.0 %
3
3.9 %
0
0.0 %
2
5.6 %
1
2.4 %
2
3.7 %
3
4.0 %
0
0.0 %
1
7.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.0 %
農業生産基盤
の充実(優良
農地確保や農
道や排水路整
備など)
15
10.3 %
11
16.4 %
4
5.2 %
0
0.0 %
3
8.3 %
4
9.8 %
8
14.8 %
5
6.7 %
3
37.5 %
2
15.4 %
2
12.5 %
1
7.7 %
2
10.0 %
次世代エネル
ギー(太陽
農村活性化に
光、水力、風
向けた地域の
力、バイオマ
話し合い活動
ス等)を活か
の場づくり
した農村活性
化
6
27
4.1 %
18.6 %
3
13
4.5 %
19.4 %
3
13
3.9 %
16.9 %
0
3
0.0 %
21.4 %
1
4
2.8 %
11.1 %
0
10
0.0 %
24.4 %
5
10
9.3 %
18.5 %
2
16
2.7 %
21.3 %
1
1
12.5 %
12.5 %
1
3
7.7 %
23.1 %
0
1
0.0 %
6.3 %
0
2
0.0 %
15.4 %
2
4
10.0 %
20.0 %
その他
1
0.7 %
1
1.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
2.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
5 最後におたずねします。
【問 14】 その他、薩摩川内市の農業・農村が目指すべき姿やその方策について、ご意見・ご提案がござい
ましたら、ご自由にお書きください。
年代
性別
男性
30 歳代
40 歳代
女性
男性
自由意見
特産品があまりイメージできない。もっとアピールしていく必要があると思う。
・高齢化社会なので若手育成より先に、65 歳以上でも働きたいという人(短時間労働)へ
の雇用の確保。例えば、日本一、高齢者が働ける町、薩摩川内とかで PR するとか。
・農産物や特産品のブランドを熊本県のくまもんみたいに、一発でわかるものにする。熊
本県みたいに薩摩川内産のものにロゴをつけたり、シールをつけたり自由にしてもらう
(くまもんのように統一したかわいいもの)。例えば、薩摩川内黒毛和牛(松坂牛みた
いに)、焼酎薩摩川内、おいしいお米薩摩川内とか何にでも薩摩川内で特産品を作る。
・地産地消を増やすために、市からの支援(お金)が農家には必要(ロゴやシールをつけ
る材料代は市が負担するとかもいいと思う)。
・太陽パネルの下の活用法が(コンクリートで)あまりなさそうなので、パネルの下で農
産物や特産品を作るのも面白そう。
農業は生活、教育の根源だと思う。しかし、現状は、生産者の高齢化、所得や雇用への
不安などから若者は離れていっている。国による若手人材の確保、育成、支援、農家所得
の向上や雇用の確保が必要だと思う。
「薩摩川内市の農業」と言われた時にあまりピンとくるものがなかった。もしかしたら、
名産品、特産品等があるのに知らないだけなのかもしれないが、そういった物があるなら
もっと PR し、鹿児島と言えば川内の「コレ」といったイメージの持てる物が出来たら良
い。
私の周りのおじいさん、おばあさん世代は、とても上手に旬の野菜を育てています。
畑をしている時の様子もいきいきとしています。私もそのような姿を見習って農業が生
活の一部になればいいと思う。
一部保育園等に市職員が指導員として来られる。市役所が主体となって農協等と協力
し、どんどん敬老会や保育園、小学校、中学校等に指導の輪を広げていってほしい。頭で
わかっていても、いざやってみるとなかなかできないもの。市役所農水課等が先頭になっ
て地域振興をやってほしい。市長のパフォーマンスがあれば、地域も盛り上がるのではな
いか。
大型スーパー店との競合があり難しいとは思うが、是非川内地区にも地元の農産物が買
える「道の駅」を作って欲しいと思う。また、6 次産業化を促進することで、若い人達が
農業をやりたいと思うようになってくれるとうれしい。
現在、兼業農家として生活しているが、農業だけでは生活できないのが現状。国の考え
方が変わらないと今後の農業は変わらないと思う。
農産物直売所が教育・情報の提供の場としての意味をもう少し考えた方がいいのでは。
・インターネットで個人農家が出品(全国に向けて)できる仕組みを構築することが必要。
・農産物のブランドを確立する(全国・世界に向けて PR)。
広域に広がる生産面積を活かし、地産地消を進めた上で近隣地域への売り込みを進めて
いくのが良いと思う。
・もっと農業生産者の確保と後継者の育成と農業所得の向上(時給額を上げる)。
・農業者に稲刈り時期などボランティア活動的な事があればいいと思う。
・鳥獣害対策の最重要強化。
・農業定住者と農業従業者に対しての支援強化。
今、TPP 問題に対して、諸外国に打ち勝つ生産性や価格を考えなければいけないと思う。
- 73 -
年代
性別
40 歳代
女性
男性
50 歳代
女性
60 歳代
男性
自由意見
地域で生産された農作物で作る簡単に出来る料理の紹介やレシピ集。器(小物)とのコ
ラボもいいのではと思う。
農産物のブランド化というよりは、産地のブランド化。
下甑は農業に従事する方の高齢化が進み、家内消費の分のみの生産等になってきている
と思う。びわ、ソラマメ等の畑もあるが、このままでは廃れいく一方だと思う。甑島は、
観光事業に力を入れ体験農業ができる様にしてほしいと思う。
若手の人材育成。安定した収入の確保。個々でなく組織(集団)的にチーム体制を作り、
大規模の農業、農産物生産の確保。大量生産により消費拡大し、安定した収入が必要と考
える(安心、安定、物心両面の確保)。
・新規で農業をするにしても農業機械が高く、就農する人はいないと思う。
・牛、豚、ブロイラー、採卵等の飼料高で農家廃業になりかねない状況である。市や JA
が休耕地を利用して飼料を作り農家への負担を軽減させてもらいたい。
・私たちは、食の安全・安心な物を食べたい。それが国産物である。次世代エネルギーを
活用し、新たな農業を改革してもらいたい。
農協主体だけでなく、企業等による農村支援も必要ではないか。
農業は、自然との関わりが多く、出来高がわかりづらい。農業共同体みたいな機関を作
り、もっと市町村から支援をもらい、新しい農業を目指したらいいと思う。
個人ではなく事業体として、生産から流通、販売まで計画的に行う形態がとれる仕組み
の構築。生産から販売まで一貫した農家の育成。
①六次産業化、ブランド化(市の認定マークなども含めて)による所得増。
②シカ、イノシシなどの害獣の処理・加工施設を作る。シカ、イノシシなどを食肉・加工
品としての販売や名物料理の創出。
③都会にパイロットショップを出店して、認知度を高め、農家が都会に住む人々と直接取
引できる仕組みを作る。
④高齢者や I ターンの定年組が取り組めるような農作物の推奨。
地元産の野菜や果物、肉、魚などを積極的に買いたいと思うが、他産地のものと、どの
ような違いがあるのかを知る機会がない。商品に地元産と他産地のものとを区別する札を
つけるとか、良さや特色をアピールして欲しい。どうしても安価なものとなると、他産地
や外国産を買ってしまう。
土の良さ、水が使えるように。
甑島から島外に出荷(魚・野菜・果物)の際、送料等の経費が少なくなる様な対策を考
えるべきと思う。また、老若男女、積極的に取り組めるような学習の場があっても良いと
思う(農業・漁業関係者)。
国民が生活していく中で農業はとても重要な事。しかし、若い人が就農しても安定した
収入が保証されなければ、なかなか厳しい。漁業も同じ。空いてる土地は提供し、法人化
して月給制にする。
大型店、デパート、スーパー等に地元の食品(野菜や果物)コーナーが増えているのは
うれしいこと。ただ、道の駅が他の市に比べて少なく、あまり売れていないようである。
また、特産品がほとんどないので、お土産を持っていく時、考える(例えば、伊佐の米、
知覧の茶、伊集院の饅頭、安納の芋、植木のスイカ、鹿児島のカステラ、串木野のつけあ
げ…など)。
頑張って農業促進させてほしい。
荒れた田んぼの有効な利用する為に、畦道をなくしたり、耕作されない畑の貸借の有効
な使用のあり方で作物を植えつける。
これまで農業、農家のことをあまり考えたこともなく、このアンケートの各設問で、そ
うなんだなぁと改めて考えさせられている。野菜、果物にしろ、一つでもブランド化が急
務かと思う。
農業をやっていないからわからない。
私達の地域でも休耕地、荒地が増えています。農地に出来ないか考えてもらいたい。又、
補助金等、市で農地に変えるようお願いしたい。
目の届かない山、村に目を向けて欲しい。
- 74 -
年代
性別
男性
60 歳代
女性
70 歳
以上
男性
不明
自由意見
・安い輸入野菜には、ポストハーベストの問題が隠れているという事実をもっと市民が知
る機会を増やすべき。
・安い輸入食品についても安全性には問題なしとは言えないという事実を市民が分かる機
会を設けるべき。
・以上の観点から食品は地元産を率先して消費する(地産地消)ようにもっと啓発すべき。
・ヒエがいっぱいの水稲が多い。青田刈りの補助のせいだと思う。これではどうかと思う。
・水稲以外の作物を指導した方が良いのでは。
安全・安心な商品を販売してほしい。外国産が入っていたというニュースもあった。
農産物が人よりイノシシ、タヌキ、鹿、ヒヨドリ等の害を受けていると聞き、作ってい
る方の苦労話を耳にする。対策案はないのか。空いた土地があっても果物は鳥にやられ、
又、個人のできる対策には限度がある。難しい。山は荒れ、動物も生きる為に人里まで出
てくる。農産物を盗む悪徳な人間もいると聞く。人も動物も山も何か壊れていっている(苦
労して生産者は頑張っているのに…)。荒れた土地を行政が借り上げ、生産性の向上に努
めたらいいのでは。我が家の周りの田んぼは 40 年前から草ぼうぼうの状態。もったいな
い。田んぼも山に変わりつつある。日本も食料が不足する時代が来ると思う。
若者の担い手を確保する為、魅力ある農業の指導をやって欲しい。
農産物はその年の気候に左右されやすいと菜園をやっているが、とても難しい。若い人
達に安定した作物はないのか。
高齢化が進んで個人で農業を続けていく事に限界があると思う。会社組織にしてみるの
も将来的に価値があるように思う。と言っても、大変な事業だと思うが、若者が働く場所
が出来て、集う場所があると楽しく農業が出来る事を夢見てしまう。
スイカを作りましたが、ムジナ、タヌキ(イノシシ、鹿)に食べられた。トウモロコシ
も少し食べられ、早めに取り残念。若い頃と変わってきた。田、畑に電線が見られる様に
なった。
今の農業は、機械なしではできない。でも、高価な機械を買うと赤字になってしまう。
市でレンタルすることはできないのか。必要な時期は皆同じ頃で難しいと思うが。
若手人材がいないので、今いる若手でこれから農業をやりたいと言う人に田、畑の貸し
出しを率先して、40 歳代以下の人に多く作ってもらえるようにして、雇用できる農業を目
指してもらいたい。ゴールド集落などこれから先、田、畑をやめていく人達ばかり。60
歳代の人はこの先何年も作れず、40 歳代では頑張りがきく。その人に 60 歳代以上の人を
経験者として雇用してもらったらよいと思う。
農業の大型化と機械類のリース制度等を導入し経費率の減を図る。
・杉材、竹材などを燃料アルコール等に転換できないか。大学等と共同研究する機関を考
える。
・未使用の土地にシロップ(甘味料)等にできる樹木を植林しなおす。
・あまりにも杉、竹等が多すぎて役に立っていない。
若手(後継者)の育成。農業だけで生活できること。
- 75 -
(3)農業者アンケート調査の結果
1 あなたご自身のことについておたずねします。
【問1】 あなたの性別はどちらですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
男性の回答者が多く 9 割を超えている。
女性
6.8%
男性
93.2%
【問2】 あなたの年齢は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
60 歳代からの回答が最も多く 4 割を超え、次に 50 歳代からの回答が多く 2 割を超えている。
70歳代以上
11.7%
20歳代
1.0%
30歳代
7.8%
40歳代
14.6%
60歳代
40.8%
50歳代
24.3%
- 76 -
【問3】 あなたのお住まいの地域は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてく
ださい。
川内と祁答院からの回答が最も多く 2 割を超え、次に東郷からの回答が 2 割近くになっている。
里
1.9%
上甑
0.0%
下甑
2.9% 鹿島
0.0%
川内
22.3%
祁答院
22.3%
樋脇
14.6%
東郷
19.4%
入来
16.5%
【問4】 あなたの家族構成は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
「親と子どもの二世代世帯」と回答した人が最も多く 5 割を超え、次に「夫婦だけの世帯」と回答
した人が 3 割近くになっている。
その他
1.0%
無回答
1.9%
祖父母と親と
子どもの三世
代世帯
16.5%
一人暮らし(単
身世帯)
2.9%
夫婦だけの世
帯
27.2%
親と子どもの
二世代世帯
50.5%
- 77 -
2 農業経営についておたずねします。
【問5】 あなたの農業を営んでいる形態は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつ
けてください。
「農家(個人)
」と回答した人が最も多く 8 割近くになっている。
会社
7.8%
その他
0.0%
農事組合法人
2.9%
無回答
1.0%
農家(法人)
8.7%
農家(個人)
79.6%
【問6】 現在、あなたが耕作している農地面積(田畑を含む)は次のうちどれですか。あてはまる番号を1つ
だけ選び、○印をつけてください。
「1.0ha~5.0ha 未満」と回答した人が最も多く 4 割を超え、次に「5.0ha~10ha 未満」と回答した
人が 2 割を超えている。
10ha以上
13.6%
無回答
1.9%
0.5ha未満
7.8%
0.5ha~1.0ha
未満
7.8%
5.0ha~10ha
未満
25.2%
1.0ha~5.0ha
未満
43.7%
- 78 -
【問7】 あなたが所有している農地の中で、耕作していない農地はありますか。あてはまる番号を1つだけ
選び、○印をつけてください。また、「1.ある」と回答した方は、耕作していない農地の面積及び、耕作してい
ない理由をお書きください。
「ない」と回答した人が多く 6 割近くになっている。
無回答
3.9%
ある
38.8%
ない
57.3%
【耕作放棄地面積】
耕作放棄面積は、
「0.4ha~0.8ha」が最も多く 3 割近く、次に「0.1ha~0.2ha」が 2 割を超えている。
無回答
7.5%
10.0ha以上
5.0%
0.1ha以下
12.5%
0.8ha~10.0ha
15.0%
0.1ha~0.2ha
22.5%
0.2ha~0.4ha
10.0%
0.4ha~0.8ha
27.5%
(n=40)
- 79 -
【耕作していない理由】
・ 山あいのため周囲の杉などが大きくなり、一日中影のため作物が育たず、作付け不可能なため。
・ 道路がない。
・ 幅の狭い長い水田で隣接者に貸している。
・ 畑地であり、水の確保が難しく、栽培できる作物が限られている。
・ 現状維持で手いっぱい
・ 農機械が入らない。
・ 土層改良中。
・ 荒地。
・ 湿地田で機械が入らない。
・ 利益の出る作物が見当たらない。
・ 条件の悪い農地。
・ 面積が小さすぎる。
・ 耕地整理中。
・ イノシシ等の被害があるから。
・ 湿田。
・ 湿田のため
・ 枯れた。価格が合わない。
・ 農道がないために機械が投入できない。山林化している。
・ 農業機械が入らない。小面積である。(1~3a)
・ 鳥獣害。
・ 手が回らない。
・ 湿田。
・ 水田であるが水がない。
・ 水回りがない及び農道がない。
・ 利用度低い。
・ 耕作の時間が取れない。
・ 農地に水が来なくなる。
・ 道路幅が狭く、機械を運搬するのに危険。
・ 鳥獣被害。
・ 鳥獣(シカ、イノシシ、カラス、鳩)の被害。
・ 会社勤め時代、労力不足により隣接地から竹が侵入し荒地化。現在も解消に至らず。
・ 農作業機が入りにくいため。
・ 鹿害で耕作できない。
・ 田は自家消費分だけ作る。畑は便が悪い。
- 80 -
【問8】 あなたの家(法人・会社)の経営作物は次のうちどれですか。あてはまる番号をすべて選び、○印を
つけてください。
「米(水稲)
」と回答した人が最も多く 6 割近く、次に「牛肉」と回答した人が 3 割を超えている。
居住地別にみると、甑島では、
「牛肉」と回答した人が最も多く 8 割。農業形態別にみると個人では
「米(水稲)
」
、法人では「牛肉」と回答した人が最も多くなっている。
米(水稲)
牛肉
いちご
きんかん
茶
ぶどう
ゴーヤー
温州みかん
ごぼう
ほうれんそう
たまねぎ
きゅうり
鶏肉(ブロイラー)
らっきょう
にんじん
さといも
はくさい
キャベツ
なす
さつまいも
やまのいも
だいこん
ジャガイモ
ねぎ
トマト
ピーマン
たばこ
しいたけ
なし
牛乳
豚肉
卵
たけのこ
そらまめ
レタス
うめ
サワーポメロ
菊
その他
59.2 35.0 11.7 11.7 9.7 7.8 5.8 5.8 4.9 3.9 3.9 3.9 3.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 1.9 1.9 1.9 1.9 1.9 1.9 1.9 1.9 1.9 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.7 0%
20%
《その他の意見》
40%
- 81 -
60%
80%
その他の意見
かぼちゃ
WCS、大豆
繁殖牛
飼料作物
子牛生産
観葉植物
花
オクラ
小松菜
大豆
件数
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
米(水稲) らっきょう
103
100.0 %
9
100.0 %
15
100.0 %
25
100.0 %
54
100.0 %
23
100.0 %
15
100.0 %
17
100.0 %
20
100.0 %
23
100.0 %
5
100.0 %
82
100.0 %
20
100.0 %
61
59.2 %
4
44.4 %
7
46.7 %
17
68.0 %
33
61.1 %
10
43.5 %
10
66.7 %
9
52.9 %
12
60.0 %
19
82.6 %
1
20.0 %
57
69.5 %
4
20.0 %
レタス
ねぎ
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
きんかん
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
12
11.7 %
3
33.3 %
0
0.0 %
4
16.0 %
5
9.3 %
1
4.3 %
0
0.0 %
6
35.3 %
4
20.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
9
11.0 %
3
15.0 %
ごぼう
3
2.9 %
1
11.1 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
3.7 %
2
8.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
2.4 %
1
5.0 %
ぶどう
4.9 %
1
4.0 %
0
0.0 %
3
13.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
10.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
5
6.1 %
0
0.0 %
きゅうり
4
4
1
20.0 %
4
4.9 %
0
0.0 %
茶
8
7.8 %
1
11.1 %
0
0.0 %
2
8.0 %
5
9.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
7
35.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
7
8.5 %
1
5.0 %
3.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
2
3.7 %
2
8.7 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
4
4.9 %
0
0.0 %
たばこ
10
9.7 %
1
11.1 %
2
13.3 %
1
4.0 %
6
11.1 %
1
4.3 %
3
20.0 %
4
23.5 %
2
10.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
5
6.1 %
4
20.0 %
2
1.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
1
1.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
22.2 %
2
13.3 %
3.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
2
3.7 %
2
8.7 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
さつまいも やまのいも
0
たまねぎ
2
1.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
0
0.0 %
2
8.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
そらまめ
5
2
2.4 %
0
0.0 %
トマト
3
2.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
1
1.9 %
2
8.7 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
3.7 %
0
0.0 %
菊
2
1.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
8.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
2.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
1
1.9 %
2
8.7 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
3.7 %
0
0.0 %
1.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
ピーマン
ゴーヤー
2
6
2
1.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.0 %
1
1.9 %
1
4.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.2 %
1
5.0 %
牛乳
0
にんじん
2
1.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
8.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
1
20.0 %
なす
だいこん
2
1
1.0 %
1
11.1 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.2 %
0
0.0 %
- 82 -
1.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
牛肉
36
35.0 %
2
22.2 %
4
26.7 %
10
40.0 %
20
37.0 %
10
43.5 %
4
26.7 %
4
23.5 %
1
5.0 %
13
56.5 %
4
80.0 %
31
37.8 %
5
25.0 %
5.8 %
0
0.0 %
1
6.7 %
2
8.0 %
3
5.6 %
4
17.4 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
10.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
5
6.1 %
1
5.0 %
ジャガイモ
さといも
はくさい
2
1.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
1
1.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
3
1
20.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
いちご
なし
12
11.7 %
0
0.0 %
2
13.3 %
5
20.0 %
5
9.3 %
1
4.3 %
5
33.3 %
1
5.9 %
4
20.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
12
14.6 %
0
0.0 %
鶏肉(ブロ
イラー)
1
4
1.0 %
3.9 %
0
0
0.0 %
0.0 %
1
2
6.7 %
13.3 %
0
0
0.0 %
0.0 %
0
2
0.0 %
3.7 %
0
3
0.0 %
13.0 %
0
0
0.0 %
0.0 %
1
1
5.9 %
5.9 %
0
0
0.0 %
0.0 %
0
0
0.0 %
0.0 %
0
0
0.0 %
0.0 %
0
3
0.0 %
3.7 %
1
1
5.0 %
5.0 %
豚肉
2.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
1
4.0 %
1
1.9 %
2
8.7 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
3.7 %
0
0.0 %
2.9 %
1
11.1 %
1
6.7 %
1
4.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
1
6.7 %
0
0.0 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
3.7 %
0
0.0 %
うめ
1
1.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.2 %
0
0.0 %
卵
1
1.0 %
1
11.1 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.2 %
0
0.0 %
キャベツ
3
2.9 %
1
11.1 %
1
6.7 %
1
4.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
1
6.7 %
0
0.0 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
3.7 %
0
0.0 %
ほうれんそう
4
3.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
2
8.0 %
1
1.9 %
2
8.7 %
2
13.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
4
4.9 %
0
0.0 %
温州みかん サワーポメロ
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
6
5.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
12.0 %
3
5.6 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
6
30.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
5
6.1 %
1
5.0 %
しいたけ
たけのこ
2
1
1.9 %
0
0.0 %
2
13.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
1
6.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.2 %
1
5.0 %
1.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
1
1.2 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
その他
11
10.7 %
0
0.0 %
1
6.7 %
3
12.0 %
7
13.0 %
3
13.0 %
2
13.3 %
2
11.8 %
1
5.0 %
3
13.0 %
0
0.0 %
9
11.0 %
2
10.0 %
【問9】 問8で回答した経営作物の主要な出荷先は次のうちどこですか。あてはまる番号をすべて選び、○
印をつけてください。
「農協」と回答した人が最も多く 7 割を超えている。
農協
72.8 道の駅・農産物直売所
15.5 スーパーマーケット
11.7 百貨店・デパート
4.9 インターネットによる産地直送
4.9 宅配サービス(インターネットによる産地直送以外)
4.9 八百屋等の小売店
3.9 コンビニエンスストア
1.9 その他
27.2 無回答
2.9 0%
20%
40%
60%
80%
《その他の意見》
その他の意見
件数
市場
11
個人への直売
4
JT
2
業者
1
薩摩子牛せり市場
1
指定先
1
自社販売(自社小売店)
1
自宅販売
1
食肉市場
1
問屋
1
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
103
100.0 %
9
100.0 %
15
100.0 %
25
100.0 %
54
100.0 %
23
100.0 %
15
100.0 %
17
100.0 %
20
100.0 %
23
100.0 %
5
100.0 %
82
100.0 %
20
100.0 %
農協
75
72.8 %
7
77.8 %
12
80.0 %
18
72.0 %
38
70.4 %
15
65.2 %
12
80.0 %
14
82.4 %
13
65.0 %
19
82.6 %
2
40.0 %
64
78.0 %
10
50.0 %
スーパー
マーケット
12
11.7 %
0
0.0 %
2
13.3 %
3
12.0 %
7
13.0 %
4
17.4 %
1
6.7 %
1
5.9 %
5
25.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
8
9.8 %
3
15.0 %
八百屋等の
道の駅・
小売店
農産物直売所
4
3.9 %
16
15.5 %
2
22.2 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
1
1.9 %
1
4.3 %
0
0.0 %
2
13.3 %
5
20.0 %
9
16.7 %
2
11.8 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
4
4.9 %
0
0.0 %
百貨店・
デパート
1
4.3 %
3
20.0 %
2
11.8 %
9
45.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
10
12.2 %
5
25.0 %
- 83 -
5
4.9 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
4
7.4 %
0
0.0 %
1
6.7 %
2
11.8 %
1
5.0 %
1
4.3 %
0
0.0 %
2
2.4 %
3
15.0 %
コンビニエン
スストア
2
1.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
3.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
8.7 %
0
0.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
インターネッ
宅配サービス
トによる
(7以外)
産地直送
5
5
4.9 %
4.9 %
0
0
0.0 %
0.0 %
0
2
0.0 %
13.3 %
0
1
0.0 %
4.0 %
3
4
5.6 %
7.4 %
0
0
0.0 %
0.0 %
0
1
0.0 %
6.7 %
0
2
0.0 %
11.8 %
2
2
10.0 %
10.0 %
1
1
4.3 %
4.3 %
0
1
0.0 %
20.0 %
2
5
2.4 %
6.1 %
3
0
15.0 %
0.0 %
その他
28
27.2 %
2
22.2 %
6
40.0 %
8
32.0 %
12
22.2 %
9
39.1 %
6
40.0 %
0
0.0 %
9
45.0 %
2
8.7 %
2
40.0 %
20
24.4 %
8
40.0 %
無回答
3
2.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
5.6 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
0
0.0 %
1
4.3 %
1
20.0 %
3
3.7 %
0
0.0 %
【問 10】 あなたが農業を続ける上で問題となっていることは何ですか。あてはまる番号をすべて選び、○印
をつけてください。
「農業収入が少ない」と回答した人が最も多く 6 割近く、次に「鳥獣による被害が多い」と回答し
た人が 4 割近くになっている。
居住地別にみると、甑島では、
「農地条件が悪い」と回答した人が最も多く 6 割となっている。
農業収入が少ない
57.3 鳥獣による被害が多い
38.8 農地条件が悪い
32.0 後継者がいない
23.3 販売先がない
8.7 外来種による被害が多い
6.8 農地の周辺が開発されるなど、農業環境が悪化している
2.9 相続税の負担
1.9 その他
9.7 無回答
8.7 0%
《その他の意見》
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
103
100.0 %
9
100.0 %
15
100.0 %
25
100.0 %
54
100.0 %
23
100.0 %
15
100.0 %
17
100.0 %
20
100.0 %
23
100.0 %
5
100.0 %
82
100.0 %
20
100.0 %
相続税の負担
2
1.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
8.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.3 %
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
20%
40%
60%
80%
国の農政が将来を見据えてはっきりしていないのが問題
畑地の有効利用の為、潅水施設の充実。水田地の排水対策。
湿田地が多い
経費がかかる
労働力不足
条件の良い農地がない
農産物の単価
農業機械等や施設が高額で更新できない
人手不足
人件費
後継者が
いない
24
23.3 %
1
11.1 %
0
0.0 %
5
20.0 %
18
33.3 %
5
21.7 %
2
13.3 %
5
29.4 %
6
30.0 %
5
21.7 %
1
20.0 %
1
20.0 %
2
2.4 %
0
0.0 %
20
24.4 %
4
20.0 %
農業収入が
少ない
59
57.3 %
6
66.7 %
10
66.7 %
15
60.0 %
28
51.9 %
13
56.5 %
7
46.7 %
11
64.7 %
15
75.0 %
12
52.2 %
1
20.0 %
48
58.5 %
11
55.0 %
販売先がない
鳥獣による
被害が多い
9
8.7 %
1
11.1 %
2
13.3 %
1
4.0 %
5
9.3 %
1
4.3 %
1
6.7 %
2
11.8 %
3
15.0 %
2
8.7 %
0
0.0 %
3
3.7 %
5
25.0 %
- 84 -
40
38.8 %
5
55.6 %
3
20.0 %
9
36.0 %
23
42.6 %
7
30.4 %
3
20.0 %
11
64.7 %
7
35.0 %
12
52.2 %
0
0.0 %
33
40.2 %
7
35.0 %
農地の周辺が
開発されるな
外来種による
ど、農業環境
被害が多い
が悪化してい
る
7
3
6.8 %
2.9 %
1
1
11.1 %
11.1 %
1
0
6.7 %
0.0 %
2
1
8.0 %
4.0 %
3
1
5.6 %
1.9 %
2
2
8.7 %
8.7 %
0
0
0.0 %
0.0 %
2
0
11.8 %
0.0 %
2
1
10.0 %
5.0 %
1
0
4.3 %
0.0 %
0
0
0.0 %
0.0 %
5
2
6.1 %
2.4 %
2
1
10.0 %
5.0 %
農地条件が
悪い
33
32.0 %
4
44.4 %
4
26.7 %
12
48.0 %
13
24.1 %
6
26.1 %
7
46.7 %
4
23.5 %
6
30.0 %
7
30.4 %
3
60.0 %
28
34.1 %
5
25.0 %
その他
10
9.7 %
2
22.2 %
2
13.3 %
3
12.0 %
3
5.6 %
3
13.0 %
2
13.3 %
2
11.8 %
1
5.0 %
2
8.7 %
0
0.0 %
9
11.0 %
1
5.0 %
無回答
9
8.7 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
8
14.8 %
4
17.4 %
2
13.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
8.7 %
1
20.0 %
5
6.1 %
4
20.0 %
【問 11】 あなたは、自身の農業の経営について、今後(概ね5年以内に)どのようにしていこうと考えていま
すか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印をつけてください。
「現状維持」と回答した人が最も多く 5 割を超え、次に「経営を拡大していく」と回答した人が 3
割を超えている。
年齢別にみると、40 歳代以下では「経営を拡大していく」と回答した人が最も多く、
「規模を縮小
する」
「後継者にゆずる」と回答した人はいない。
居住地別にみると、樋脇では「経営を拡大していく」と回答した人が最も多く 5 割近くになってい
る。
農業形態別にみると、個人では「現状維持」
、法人では「経営を拡大していく」と回答した人が最も
多くなっている。
後継者にゆず
る
5.8%
その他
0.0% 無回答
1.0%
規模を縮小す
る
9.7%
経営を拡大し
ていく
33.0%
現状維持
50.5%
40歳未満
55.6
40歳代
44.4
60.0
50歳代
40.0
32.0
60歳以上
56.0
22.2
川内
51.9
14.8
30.4
樋脇
52.2
46.7
入来
13.3
58.8
30.0
祁答院
45.0
4.3
6.7
6.7
11.8
15.0
10.0
80.0
30.5
法人
53.7
45.0
0%
1.9
56.5
20.0
個人
9.3
11.8
43.5
甑島
4.0
13.0
26.7
17.6
東郷
8.0
10%
経営を
拡大していく
20%
11.0
40.0
30%
現状維持
40%
50%
規模を
縮小する
- 85 -
60%
後継者に
ゆずる
5.0
70%
80%
その他
5.0
90%
無回答
4.9
5.0
100%
【問 12】 問 11 で「1」を選択された方にお聞きします。農業経営を拡大する理由は何ですか。あてはまる番
号をすべて選び、○印をつけてください。
「新しい農業機械や施設を導入したから」と回答した人が最も多く 5 割近く、次に「農産物の品目
や量の需要が増えそうだから」と回答した人が 3 割近くになっている。
新しい農業機械や施設を導入したから
47.1 農産物の品目や量の需要が増えそうだから
29.4 地域からの作業委託が増えつつあるから
26.5 こだわった栽培方法や加工により、付加価値をつけたいから
26.5 新しい作物や特産品に取り組みたい
20.6 新しい販路を確保できそうだから
11.8 その他
11.8 無回答
2.9 (n=34)
0%
20%
40%
《その他の意見》
・ 耕作放棄地の増加=農家の高齢化
・ 作付面積の拡大
・ 高齢による離農が増える為
- 86 -
60%
【問 13】 問 11 で「3」を選択された方にお聞きします。農業経営の規模を縮小する理由は何ですか。あては
まる番号をすべて選び、○印をつけてください。
「後継者がいない」
「農作業が高齢等の理由で体力的にきつくなってきた」と回答した人が最も多く
6 割、次に「農業の先行きが不安」
「採算があわない」と回答した人が 4 割となっている。
後継者がいない
60.0 農作業が高齢等の理由で体力的にきつくなってきた
60.0 農業の先行きが不安
40.0 採算があわない
40.0 農業機械・施設等の新規購入ができない
30.0 農業に従事する人手が少ない
20.0 もう少し生活にゆとりをもちたい
10.0 宅地化が進み、農業がしづらくなった
0.0 農業以外の仕事が忙しい
0.0 その他
0.0 (n=10)
0%
20%
40%
60%
80%
3 農業の担い手、後継者についておたずねします。
【問 14】 あなたの家(会社・法人)の農業従事者の人数は何人ですか。以下のカッコの中に人数をお書きく
ださい。
「2 人」と回答した人が最も多く 4 割を超え、次に「3 人」と回答した人が 3 割近くになっている。
5人以上
8.7%
無回答
3.9%
1人
7.8%
4人
8.7%
2人
42.7%
3人
28.2%
- 87 -
【問 15】 あなたの家(会社・法人)には、農業の後継者がいますか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印を
つけてください。
「現在のところ、後継者の見通しは立っていない」
「後継者はいない」を含めると「後継者はいない」
と回答した人が 6 割近くになっている。
年齢別にみると、60 歳以上では「後継者はいる」と回答した人が 5 割を超えているが、それ以外の
年齢は、
「後継者はいない」と回答した人の方が多くなっている。
居住地別にみると、樋脇では 7 割近くの人、祁答院では 5 割を超える人が「後継者はいる」と回答
しているが、川内、入来、東郷では 7 割の人が「後継者はいない」と回答している。
後継者はお
り、すでに農業
に従事してい
る
22.3%
無回答
2.9%
その他
0.0%
後継者はいな
い
21.4%
後継者はお
り、いずれは
農業に従事す
る予定である
17.5%
現在のところ、
後継者の見通
しは立ってい
ない
35.9%
40歳未満
40歳代
33.3
44.4
22.2
50歳代
川内
樋脇
15.0
祁答院
13.0
甑島
35.0
35.0
15.0
法人
10%
20%
30%
50%
後継者はおり、すでに農業に従事している
現在のところ、後継者の見通しは立っていない
その他
60%
5.0
30.0
5.0
40%
2.4
25.6
37.8
55.0
0%
20.0
40.0
20.7
13.4
4.3
17.4
26.1
39.1
40.0
個人
6.7
5.9
64.7
29.4
東郷
6.7
20.0
20.0
46.7
入来
1.9
30.4
43.5
4.3
21.7
16.7
27.8
25.9
27.8
8.0
32.0
32.0
4.0
24.0
60歳以上
13.3
66.7
20.0
70%
80%
90%
5.0
100%
後継者はおり、いずれは農業に従事する予定である
後継者はいない
無回答
- 88 -
【問 16】 農業の担い手育成や確保のためには、あなたはどのような取組が必要だと思いますか。あてはま
る番号を3つまで選び、○印をつけてください。
「農業機械・施設への補助、支援を充実させる」と回答した人が最も多く 7 割を超え、次に「営農
意欲の高い人への活動を支援する」と回答した人が 4 割を超えている。
農業機械・施設への補助、支援を充実させる
72.2 営農意欲の高い人への活動を支援する
44.3 農業経営者同士の連携を推進する
22.7 小規模、高齢者農家に対して、農業経営を維持するための仕組みをつくる
20.6 営農指導を充実させる
19.6 農業者の生涯所得を向上させるため、農業者年金制度等の福祉制度を充実させる
19.6 農業初心者への人材育成の仕組みをつくる
17.5 農業後継者組織の活動を充実させる
16.5 集落営農組織や、認定農業者制度の運用を推進する
10.3 農業団体、農業法人等として、新規に参入しやすいよう制度をつくる
6.2 研修会や学習会を充実させる
3.1 農業ボランティアの協力をいただく
2.1 その他
7.2 (n=97)
0%
《その他の意見》
・
・
・
・
・
・
・
20%
40%
60%
80%
農地集約を行政で進めて欲しい。
農業の良さ、必要性を若者(学生、小学生から)教える努力
農地銀行等の設立
再生産可能な作物の価格を消費者に理解してもらう活動
農業所得が上がれば、おのずと担い手もできると思うが…
生産物の価格の安定
安定した収入が期待できる農業の促進
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
97
100.0 %
8
100.0 %
15
100.0 %
23
100.0 %
51
100.0 %
21
100.0 %
14
100.0 %
16
100.0 %
19
100.0 %
23
100.0 %
4
100.0 %
78
100.0 %
18
100.0 %
小規模、高齢 農業団体、農
農業機械・施
農業初心者へ 集落営農組織 者農家に対し 業法人等とし
農業経営者同 農業後継者組
営農意欲の高
設への補助、
の人材育成の や、認定農業 て、農業経営 て、新規に参
士の連携を
織の活動を
い人への活動
支援を
仕組みをつく 者制度の運用 を維持するた 入しやすいよ
推進する
充実させる
を支援する
を推進する めの仕組みを う制度をつく
充実させる
る
る
つくる
16
17
10
20
6
22
70
43
16.5 %
17.5 %
10.3 %
20.6 %
6.2 %
22.7 %
72.2 %
44.3 %
1
1
1
0
0
5
3
3
12.5 %
12.5 %
12.5 %
0.0 %
0.0 %
62.5 %
37.5 %
37.5 %
2
2
2
0
3
1
13
10
13.3 %
0.0 %
20.0 %
6.7 %
13.3 %
13.3 %
86.7 %
66.7 %
4
1
1
5
4
15
9
7
21.7 %
17.4 %
17.4 %
4.3 %
4.3 %
65.2 %
39.1 %
30.4 %
9
8
8
10
4
14
37
21
17.6 %
15.7 %
15.7 %
19.6 %
7.8 %
27.5 %
72.5 %
41.2 %
4
4
0
4
0
17
10
7
0.0 %
19.0 %
0.0 %
19.0 %
19.0 %
81.0 %
47.6 %
33.3 %
2
0
3
2
4
11
7
4
14.3 %
0.0 %
21.4 %
14.3 %
28.6 %
78.6 %
50.0 %
28.6 %
3
3
0
2
0
4
12
8
18.8 %
0.0 %
12.5 %
0.0 %
18.8 %
25.0 %
75.0 %
50.0 %
3
2
2
1
5
2
12
10
10.5 %
5.3 %
26.3 %
10.5 %
15.8 %
10.5 %
63.2 %
52.6 %
3
4
3
6
1
7
15
7
13.0 %
17.4 %
13.0 %
26.1 %
4.3 %
30.4 %
65.2 %
30.4 %
0
1
1
3
1
1
2
1
0.0 %
25.0 %
25.0 %
75.0 %
25.0 %
25.0 %
50.0 %
25.0 %
16
11
11
7
5
56
36
19
14.1 %
9.0 %
6.4 %
20.5 %
14.1 %
71.8 %
46.2 %
24.4 %
3
1
1
5
4
13
7
6
16.7 %
5.6 %
5.6 %
27.8 %
22.2 %
72.2 %
38.9 %
33.3 %
- 89 -
営農指導を
充実させる
19
19.6 %
0
0.0 %
2
13.3 %
6
26.1 %
11
21.6 %
4
19.0 %
2
14.3 %
3
18.8 %
7
36.8 %
3
13.0 %
0
0.0 %
16
20.5 %
3
16.7 %
農業者の生涯
所得を向上さ
研修会や学習 農業ボラン
せるため、農
会を充実させ ティアの協力
業者年金制度
る
をいただく
等の福祉制度
を充実させる
3
2
19
3.1 %
2.1 %
19.6 %
1
0
2
12.5 %
0.0 %
25.0 %
0
0
5
0.0 %
0.0 %
33.3 %
1
1
4
4.3 %
4.3 %
17.4 %
1
1
8
2.0 %
2.0 %
15.7 %
1
0
4
4.8 %
0.0 %
19.0 %
1
0
1
7.1 %
0.0 %
7.1 %
1
1
4
6.3 %
6.3 %
25.0 %
0
1
2
0.0 %
5.3 %
10.5 %
0
0
7
0.0 %
0.0 %
30.4 %
0
0
1
0.0 %
0.0 %
25.0 %
2
1
15
2.6 %
1.3 %
19.2 %
1
1
4
5.6 %
5.6 %
22.2 %
その他
7
7.2 %
3
37.5 %
1
6.7 %
3
13.0 %
0
0.0 %
1
4.8 %
1
7.1 %
1
6.3 %
2
10.5 %
2
8.7 %
0
0.0 %
6
7.7 %
1
5.6 %
4 六次産業化についておたずねします。
【問 17】 あなたの家(法人・会社)では現在、六次産業化に取り組んでいますか。あてはまる番号を1つだけ
選び、○印をつけてください。
「取り組む予定はない」と回答した人が 5 割を超えているが、
「既に取り組んでいる」
「現在取り組
んでいないが、今後取り組みたいと思っている」を含めると「取り組む可能性がある」人が 4 割を超
えている。
年齢別にみると、60 歳以上では「取り組む可能性がある」人が 5 割いるが、40 歳未満及び 50 歳代
では 7 割近くの人が「取り組む予定はない」と回答している。
居住地別にみると、樋脇では「取り組む可能性がある」人が最も多く 6 割いるが、入来と東郷では
「取り組む予定はない」と回答した人が 6 割いる。
農業形態別にみると個人では「取り組む予定はない」と回答した人が 6 割近くいるが、法人では「取
り組む可能性がある」人が 7 割を超えている。
既に取り組ん
でいる
16.5%
無回答
7.8%
現在取り組ん
でいないが、
今後取り組み
たいと思って
いる
24.3%
取り組む予定
はない
51.5%
40歳未満
40歳代
66.7
22.2
11.1
50歳代
60歳以上
樋脇
東郷
甑島
40.0
40.0
20.0
個人
法人
10%
既に取り組んでいる
20%
30%
40%
50%
60%
現在取り組んでいないが、今後取り組みたいと思っている
- 90 -
5.0
20.0
35.0
40.0
0%
8.5
59.8
20.7
11.0
17.4
47.8
17.4
17.4
5.0
60.0
20.0
15.0
祁答院
64.7
17.6
17.6
6.7
33.3
53.3
6.7
入来
52.2
21.7
26.1
9.3
40.7
29.6
20.4
川内
8.0
68.0
16.0
8.0
6.7
53.3
20.0
20.0
70%
80%
90%
取り組む予定はない
100%
無回答
【問 18】 問 17 で「1」を選択された方にお聞きします。
【問 18-①】 現在取り組んでいるものは次のうちどれですか。あてはまる番号をすべて選び、○印をつけて
ください。また、その取組の概要を具体的にお書きください。
《現在取り組んでいるもの》
「農産物の直売」と回答した人が最も多く 8 割近く、次に「農産物の加工」と回答した人が 4 割を
超えている。
農産物の直売
76.5 農産物の加工
41.2 農家民泊
23.5 体験農園、観光農園
17.6 農産物の輸出
5.9 農家レストラン
5.9 貸し農園(市民農園)
0.0 その他
0.0 (n=17)
0%
《取組の概要》
・
・
・
・
・
・
・
・
・
20%
40%
60%
80%
農家民泊は平成23年12月より取り組んでいる。
自社農場で生産、肥育、販売、外食まですべて自社で取組んでいます。(肉用牛)
農産物の直売所などで販売。ぶどう狩り、梨狩りなど。
きんかんの加工(ジャム、シロップ漬け)し、直売所や特産品コーナーなどで販売
している。
米販売。
加工販売しなくても六次になりますか?
ゴーヤ、漬け物販売。農泊。
野菜を漬け物にし、スーパーの生産者コーナーに陳列、販売している。グリーン
ツーリズムによる修学旅行生の受入。
自分の家で売っている
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
17
100.0 %
1
100.0 %
3
100.0 %
2
100.0 %
11
100.0 %
6
100.0 %
1
100.0 %
3
100.0 %
3
100.0 %
4
100.0 %
0
0.0 %
9
100.0 %
8
100.0 %
農産物の加工 農産物の直売 農産物の輸出
7
2
66.7 %
2
66.7 %
1
25.0 %
13
76.5 %
1
100.0 %
3
100.0 %
1
50.0 %
8
72.7 %
4
66.7 %
1
100.0 %
3
100.0 %
2
66.7 %
3
75.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
4
44.4 %
3
37.5 %
5
55.6 %
8
100.0 %
41.2 %
1
100.0 %
2
66.7 %
1
50.0 %
3
27.3 %
2
33.3 %
0
0.0 %
1
5.9 %
1
100.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
農家民泊
4
23.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
50.0 %
3
27.3 %
1
16.7 %
1
100.0 %
農家
レストラン
1
5.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
9.1 %
1
100.0 %
4
44.4 %
1
12.5 %
0
0.0 %
1
12.5 %
- 91 -
0
0.0 %
3
27.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
25.0 %
1
33.3 %
1
25.0 %
3
17.6 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
16.7 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
体験農園
観光農園
0
0.0 %
1
33.3 %
1
25.0 %
0
0.0 %
3
33.3 %
0
0.0 %
貸し農園
(市民農園)
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
その他
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
【問 18-②】 問 18-①の取組以外に今後実施したいと思っている取組はありますか。あてはまる番号をすべ
て選び、○印をつけてください。また、その取組の概要をお書きください。
《今後実施したい取組》
「農家レストラン」と回答した人が最も多く 2 割近くになっている。
農家レストラン
17.6 体験農園、観光農園
11.8 農産物の加工
5.9 農産物の直売
5.9 農産物の輸出
5.9 貸し農園(市民農園)
5.9 農家民泊
0.0 その他
5.9 無回答
(n=17)
64.7 0%
20%
《その他の意見》
40%
60%
80%
・新しい小売店
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
17
100.0 %
1
100.0 %
3
100.0 %
2
100.0 %
11
100.0 %
6
100.0 %
1
100.0 %
3
100.0 %
3
100.0 %
4
100.0 %
0
0.0 %
9
100.0 %
8
100.0 %
農産物の加工 農産物の直売 農産物の輸出
1
1
1
0
5.9 %
5.9 %
5.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
9.1 %
1
9.1 %
1
9.1 %
0
0
農家
レストラン
農家民泊
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
25.0 %
1
25.0 %
1
25.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
11.1 %
1
11.1 %
1
11.1 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
- 92 -
3
体験農園
観光農園
貸し農園
(市民農園)
2
1
その他
無回答
1
17.6 %
1
100.0 %
1
33.3 %
11.8 %
5.9 %
5.9 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
9.1 %
1
9.1 %
1
9.1 %
1
9.1 %
1
16.7 %
0
1
33.3 %
0
0
0.0 %
0
0.0 %
0.0 %
0
0.0 %
0.0 %
0
0.0 %
1
33.3 %
2
66.7 %
1
33.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
25.0 %
1
12.5 %
1
12.5 %
2
50.0 %
0
0.0 %
1
11.1 %
2
25.0 %
11
64.7 %
0
0.0 %
2
66.7 %
2
100.0 %
7
63.6 %
5
83.3 %
1
100.0 %
1
33.3 %
3
100.0 %
1
25.0 %
0
0.0 %
7
77.8 %
4
50.0 %
【問 18-③】 六次産業化に取り組んでみて効果があったこと、または率直な感想は何ですか。あてはまる番
号をすべて選び、○印をつけてください。
「ものづくりや、品質へのこだわりが高まった」
「やり方次第では、まだまだ挑戦できる、可能性が
ある」と回答した人が最も多く 6 割近くになっている。
ものづくりや、品質へのこだわりが高まった
58.8 やり方次第では、まだまだ挑戦できる、可能性がある
58.8 自身の知名度が上がり、新たな交流の輪、新たな人との出会いがあった
41.2 自身や従業員のモチベーション、技術が上がった
29.4 売上高が上がり、農業所得が増加した
23.5 新たな販路拡大、売り先に苦労した
23.5 1次農産物の生産が拡大した
17.6 企業的経営ができる、また経営感覚が芽生えた
17.6 いろいろな手続きが多く苦労し、また費用もかかった
17.6 利益減や労働時間増などデメリットの方が多かった
17.6 地域からの多くの協力、支援を得ることができるようになった
5.9 期待ほどの効果があがらなかった
5.9 その他
0.0 無回答
(n=17)
5.9 0%
- 93 -
20%
40%
60%
80%
【問 18-④】 取組を進める上で、現在、問題となっていることは何ですか。あてはまる番号をすべて選び、○
印をつけてください。
「広告宣伝・販売促進の費用がかさむ」
「販売先の開拓が進まない」
「必要な資金の調達ができない」
と回答した人が最も多く 3 割を超え、次に「一定の品質での生産ができない」
「必要な雇用確保ができ
ない(人手不足)
」と回答した人が 3 割近くになっている。
広告宣伝・販売促進の費用がかさむ
35.3 販売先の開拓が進まない
35.3 必要な資金の調達ができない
35.3 一定の品質での生産ができない
29.4 必要な雇用確保ができない(人手不足)
29.4 営業手法・販売手法が習得できない
23.5 需要に見合う生産量が確保できない
17.6 生産量が不安定で安定供給できない
17.6 生産性が上がらない
17.6 適正な販売価格で販売できない
17.6 資材・燃料費等の費用がかさむ
17.6 加工技術・製造技術が習得できない
11.8 特定の販売先への依存度が高い
11.8 加工・製造する場所がない
5.9 自社もしくは地域ブランドが確立できない
5.9 従業員の教育に手が回らない
0.0 その他
0.0 無回答
(n=17)
17.6 0%
- 94 -
20%
40%
60%
【問 19】 問 17 で「2」を選択された方にお聞きします。
【問 19-①】 今後取り組みたいと思っているものは次のうちどれですか。あてはまる番号をすべて選び、○
印をつけてください。また、その取組の概要をお書きください。
《今後実施したい取組》
「農産物の直売」と回答した人が最も多く 8 割近く、次に「農産物の加工」と回答した人が 6 割近
くになっている。
農産物の直売
76.0 農産物の加工
56.0 農産物の輸出
16.0 体験農園、観光農園
農家民泊
4.0 農家レストラン
4.0 貸し農園(市民農園)
(n=25)
8.0 0.0 その他
4.0 0%
20%
《その他の意見》
40%
60%
80%
・サービスエリアでの直売など
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
25
100.0 %
2
100.0 %
3
100.0 %
4
100.0 %
16
100.0 %
5
100.0 %
8
100.0 %
3
100.0 %
4
100.0 %
4
100.0 %
1
100.0 %
17
100.0 %
7
100.0 %
農産物の加工 農産物の直売 農産物の輸出
14
56.0 %
0
0.0 %
2
66.7 %
4
100.0 %
8
50.0 %
2
40.0 %
4
50.0 %
1
33.3 %
4
100.0 %
2
50.0 %
1
100.0 %
10
58.8 %
4
57.1 %
19
76.0 %
2
100.0 %
2
66.7 %
3
75.0 %
12
75.0 %
5
100.0 %
5
62.5 %
3
100.0 %
2
50.0 %
3
75.0 %
1
100.0 %
13
76.5 %
5
71.4 %
4
16.0 %
1
50.0 %
0
0.0 %
1
25.0 %
2
12.5 %
1
20.0 %
2
25.0 %
1
33.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
11.8 %
2
28.6 %
- 95 -
農家民泊
1
4.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
6.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
25.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
0
0.0 %
農家
レストラン
1
4.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
6.3 %
0
0.0 %
1
12.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
0
0.0 %
体験農園
観光農園
2
8.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
25.0 %
1
6.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
25.0 %
1
25.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
1
14.3 %
貸し農園
(市民農園)
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
その他
1
4.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
6.3 %
1
20.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
5.9 %
0
0.0 %
【問 19-②】 問 19-①で回答した取組の検討状況はどの段階ですか。あてはまる番号を1つだけ選び、○印
をつけてください。
「取り組みたいとは思っているが、現在のところ具体的な予定はない」と回答した人が最も多く 8
割になっている。
取り組むことに
向けて具体的
な話を進めて
いる
4.0%
無回答
16.0%
その他
0.0%
取り組みたい
とは思っている
が、現在のとこ
ろ具体的な予
定はない
80.0%
(n=25)
- 96 -
年代:60 歳代
地域:入来
農業形態:個人
【問 19-③】 取り組みたい意向があるにもかかわらず、これまで六次産業化に踏み込めない理由は何です
か。あてはまる番号をすべて選び、○印をつけてください。
「加工技術・製造技術が習得できない」
「必要な資金の調達ができない」と回答した人が最も多く 4
割、次に「販売先の開拓が進まない」
「営業手法・販売手法が習得できない」と回答した人が 3 割を超
えている。
加工技術・製造技術が習得できない
40.0 必要な資金の調達ができない
40.0 販売先の開拓が進まない
32.0 営業手法・販売手法が習得できない
32.0 加工・製造する場所がない
28.0 自社もしくは地域ブランドが確立できない
24.0 一定の品質での生産ができない
20.0 必要な雇用確保ができない(人手不足)
20.0 生産量が不安定で安定供給できない
16.0 資材・燃料費等の費用がかさむ
16.0 需要に見合う生産量が確保できない
12.0 生産性が上がらない
12.0 特定の販売先への依存度が高い
12.0 従業員の教育に手が回らない
12.0 広告宣伝・販売促進の費用がかさむ
8.0 適正な販売価格で販売できない
8.0 その他
4.0 無回答
(n=25)
12.0 0%
20%
《その他の意見》
・何をするのか
- 97 -
40%
60%
【問 20】 問 17 で「3」を選択された方にお聞きします。あなたが六次産業化に取り組まない理由は何です
か。あてはまる番号をすべて選び、○印をつけてください。
「必要な資金の調達ができない」と回答した人が最も多く 4 割近く、次に「加工・製造する場所が
ない」
「必要な雇用確保ができない(人手不足)
」と回答した人が 3 割を超えている。
必要な資金の調達ができない
37.7 加工・製造する場所がない
30.2 必要な雇用確保ができない(人手不足)
30.2 生産量が不安定で安定供給できない
28.3 営業手法・販売手法が習得できない
24.5 需要に見合う生産量が確保できない
22.6 生産性が上がらない
20.8 資材・燃料費等の費用がかさむ
20.8 加工技術・製造技術が習得できない
18.9 適正な販売価格で販売できない
18.9 一定の品質での生産ができない
11.3 販売先の開拓が進まない
11.3 自社もしくは地域ブランドが確立できない
11.3 広告宣伝・販売促進の費用がかさむ
7.5 特定の販売先への依存度が高い
5.7 従業員の教育に手が回らない
5.7 その他
18.9 無回答
(n=53)
15.1 0%
20%
40%
60%
《その他の意見》
・
・
・
・
・
・
・
・
・
高齢で後継者が不明
畜産業で無理
まず現物で勝負できる努力をしたい
野菜、作物の単価が安定していないのにする必要があるのか考える。
今のところ取り組む必要がない。
牛の世話でいっぱいなのでできない(一年中)
肥育素牛生産のため
畑地がなく生産が足りない
後継者がいない為
- 98 -
【問 21】 農業者が六次産業化に取り組む上で必要な支援は何だと思いますか。あてはまる番号を3つまで
選び、○印をつけてください。
「六次産業化に必要な施設整備及び機械の導入支援」と回答した人が最も多く 6 割を超え、次に「販
路の開拓支援」と回答した人が 5 割を超えている。
六次産業化に必要な施設整備及び機械の導入支援
64.4 販路の開拓支援
54.4 資金調達への支援
48.9 商品開発のアドバイザー(専門家)派遣制度の構築
30.0 商品開発に向けたスキルアップのための研修会の開催
23.3 取組み事例や活動事業者の情報提供
17.8 他の事業者(異業種を含む)との連携の場づくり
13.3 その他
5.6 (n=90)
0%
20%
40%
60%
80%
《その他の意見》
・
・
・
・
・
一次産業者所得が無理せず上がれば方法は選ばない
加工技術、製造技術の習得の場がない。
失敗事例の情報提供
加工する物の需要調査、必要性、安定性。
畑地がなく生産量が足りない
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
90
100.0 %
9
100.0 %
14
100.0 %
23
100.0 %
44
100.0 %
21
100.0 %
14
100.0 %
15
100.0 %
20
100.0 %
16
100.0 %
4
100.0 %
72
100.0 %
17
100.0 %
商品開発に向
商品開発のア
六次産業化に
けたスキル
ドバイザー
必要な施設整
アップのため
(専門家)派
備及び機械の
の研修会の
遣制度の構築
導入支援
開催
21
27
58
23.3 %
30.0 %
64.4 %
2
2
4
22.2 %
22.2 %
44.4 %
3
3
12
21.4 %
21.4 %
85.7 %
5
5
15
21.7 %
21.7 %
65.2 %
11
17
27
25.0 %
38.6 %
61.4 %
3
7
13
14.3 %
33.3 %
61.9 %
2
10
5
14.3 %
71.4 %
35.7 %
4
8
5
26.7 %
53.3 %
33.3 %
4
13
7
20.0 %
65.0 %
35.0 %
3
6
10
18.8 %
37.5 %
62.5 %
1
1
4
25.0 %
25.0 %
100.0 %
16
20
47
22.2 %
27.8 %
65.3 %
4
6
11
23.5 %
35.3 %
64.7 %
- 99 -
販路の
開拓支援
49
54.4 %
4
44.4 %
10
71.4 %
13
56.5 %
22
50.0 %
10
47.6 %
5
35.7 %
10
66.7 %
12
60.0 %
10
62.5 %
2
50.0 %
38
52.8 %
11
64.7 %
他の事業者
取組み事例や
資金調達への
(異業種を含
活動事業者の
支援
む)との連携
情報提供
の場づくり
12
13.3 %
1
11.1 %
2
14.3 %
3
13.0 %
6
13.6 %
3
14.3 %
3
21.4 %
1
6.7 %
3
15.0 %
1
6.3 %
1
25.0 %
9
12.5 %
2
11.8 %
16
17.8 %
0
0.0 %
2
14.3 %
6
26.1 %
8
18.2 %
2
9.5 %
4
28.6 %
5
33.3 %
1
5.0 %
4
25.0 %
0
0.0 %
13
18.1 %
3
17.6 %
44
48.9 %
4
44.4 %
8
57.1 %
11
47.8 %
21
47.7 %
11
52.4 %
8
57.1 %
5
33.3 %
7
35.0 %
10
62.5 %
3
75.0 %
34
47.2 %
10
58.8 %
その他
5
5.6 %
3
33.3 %
0
0.0 %
2
8.7 %
0
0.0 %
2
9.5 %
1
7.1 %
0
0.0 %
2
10.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
5
6.9 %
0
0.0 %
5 農業・農村の振興のお考えについておたずねします。
【問 22】 あなたは、薩摩川内市の農業・農村がどのような役割を果たしていくことが重要であるとお考えで
すか。あてはまる番号を3つまで選び、○印をつけてください。
「地元農産物の消費拡大による地産地消の推進」と回答した人が最も多く 6 割近く、次に「新鮮で
良質な農産物の安定的な供給」と回答した人が 5 割を超えている。
年齢別にみると、40 歳代以下では「地域の人々が働き、生活する場の提供(雇用の確保)
」と回答
した人が最も多く 5 割を超えている。
居住地別にみると、祁答院でも「地域の人々が働き、生活する場の提供(雇用の確保)
」と回答した
人が最も多く 7 割近くになっている。
地元農産物の消費拡大による地産地消の推進
57.6
新鮮で良質な農産物の安定的な供給
53.3 地域の人々が働き、生活する場の提供(雇用の確保)
38.0 六次産業化による地域経済の活性化
22.8 産地や生産者の表示など、消費者への農産物の情報提供
21.7 自然環境や田園景観の保全・形成
17.4 森林や水田による洪水防止など国土の保全機能の維持
15.2 農産物を通じた食育の提供
14.1 農業体験や自然体験など教育・レクリエーションの場の提供
10.9 農村地域の歴史や祭り、伝統行事などの文化の継承
7.6 森林や水田による水資源の安定的な供給
多くの生き物が生育・生息する場の提供
・大消費地への情報
発信(農村の暮ら
し、農業への取
組)
4.3 その他
(n=92)
《その他の意見》
6.5 1.1 0%
20%
40%
60%
■各属性のクロス集計結果
農業体験や自
地域の人々が
産地や生産者
農村地域の歴
森林や水田に
地元農産物の
森林や水田に 自然環境や田 然体験など教
六次産業化に 働き、生活す 多くの生き物
新鮮で良質な の表示など、
農産物を通じ 史や祭り、伝
よる洪水防止
消費拡大によ
よる水資源の 園景観の保 育・レクリ
よる地域経済 る場の提供 が生育・生息
農産物の 消費者への農
た食育の提供 統行事などの
など国土の保
る地産地消の
安定的な供給 全・形成 エーションの
(雇用の確 する場の提供
の活性化
安定的な供給 産物の情報提
文化の継承
全機能の維持
推進
場の提供
保)
供
92
20
21
4
14
6
16
10
13
7
49
53
35
21.7 %
22.8 %
4.3 %
15.2 %
6.5 %
17.4 %
10.9 %
14.1 %
7.6 %
100.0 %
53.3 %
57.6 %
38.0 %
8
1
0
1
0
1
1
0
1
4
3
3
5
100.0 %
12.5 %
0.0 %
12.5 %
0.0 %
12.5 %
12.5 %
0.0 %
12.5 %
50.0 %
37.5 %
37.5 %
62.5 %
2
2
1
2
1
4
1
4
0
14
5
7
7
100.0 %
14.3 %
14.3 %
7.1 %
14.3 %
7.1 %
28.6 %
7.1 %
28.6 %
0.0 %
35.7 %
50.0 %
50.0 %
5
7
3
0
4
4
3
1
2
24
13
16
8
100.0 %
20.8 %
29.2 %
12.5 %
0.0 %
16.7 %
16.7 %
12.5 %
4.2 %
8.3 %
54.2 %
66.7 %
33.3 %
46
10
11
3
3
1
7
5
8
4
27
27
20
100.0 %
21.7 %
23.9 %
6.5 %
6.5 %
2.2 %
15.2 %
10.9 %
17.4 %
8.7 %
58.7 %
58.7 %
43.5 %
21
5
3
2
2
2
3
2
4
0
10
12
7
100.0 %
23.8 %
14.3 %
9.5 %
9.5 %
9.5 %
14.3 %
9.5 %
19.0 %
0.0 %
47.6 %
57.1 %
33.3 %
2
3
0
1
0
3
2
2
2
13
7
9
4
100.0 %
15.4 %
23.1 %
0.0 %
7.7 %
0.0 %
23.1 %
15.4 %
15.4 %
15.4 %
53.8 %
69.2 %
30.8 %
5
5
0
3
1
0
3
2
1
16
8
9
6
100.0 %
31.3 %
31.3 %
0.0 %
18.8 %
6.3 %
0.0 %
18.8 %
12.5 %
6.3 %
50.0 %
56.3 %
37.5 %
4
3
1
4
3
2
2
2
20
11
12
6
6
100.0 %
20.0 %
15.0 %
5.0 %
20.0 %
15.0 %
10.0 %
10.0 %
10.0 %
55.0 %
60.0 %
30.0 %
30.0 %
3
3
1
3
0
3
1
2
2
18
11
9
12
16.7 %
16.7 %
5.6 %
16.7 %
0.0 %
16.7 %
5.6 %
11.1 %
11.1 %
100.0 %
61.1 %
50.0 %
66.7 %
1
0
1
0
1
0
1
0
4
2
2
2
2
25.0 %
0.0 %
25.0 %
0.0 %
25.0 %
0.0 %
25.0 %
0.0 %
100.0 %
50.0 %
50.0 %
50.0 %
50.0 %
14
13
4
14
5
15
9
11
5
73
39
41
27
19.2 %
17.8 %
5.5 %
19.2 %
6.8 %
20.5 %
12.3 %
15.1 %
6.8 %
100.0 %
53.4 %
56.2 %
37.0 %
18
6
0
0
1
0
1
2
1
10
11
8
8
33.3 %
0.0 %
0.0 %
5.6 %
0.0 %
5.6 %
11.1 %
5.6 %
100.0 %
55.6 %
61.1 %
44.4 %
44.4 %
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
- 100 -
その他
1
1.1 %
1
12.5 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
4.8 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
1.4 %
0
0.0 %
【問 23】 あなたは、薩摩川内市の農業・農村を振興していくためにどのようなことが必要であると思います
か。あてはまる番号を3つまで選び、○印をつけてください。
「認定農業者など担い手農家や経営体への重点的な支援」と回答した人が最も多く 5 割近く、次に
「農村を支える若手人材の確保・育成(定住先の確保、I ターン者受入など)
」と回答した人が 4 割近
くになっている。
年齢別にみると、40 歳未満では「鳥獣被害防止対策」と回答した人も多く 5 割となっている。
居住地別にみると、入来でも「鳥獣被害防止対策」と回答した人も多く 5 割となっている。
認定農業者など担い手農家や経営体への重点的な支援
49.5 農村を支える若手人材の確保・育成(定住先の確保、Iターン者受入など)
37.6 鳥獣被害防止対策
33.3 農業生産基盤の充実(優良農地確保や農道や排水路整備など)
28.0 農産物のブランド化、特産品化
26.9 六次産業化による農家所得の向上や雇用の確保
18.3 生産指導の強化と生産技術の向上
17.2 次世代エネルギー(太陽光、水力、風力、バイオマス等)を活かした農村活性化
12.9 農産物直売所などの市内農産物販売所の増設
11.8 市内農産物のPRや販売促進活動の充実(テレビ、イベント、HPなど)
11.8 販売量(農産物生産量)の増加
9.7 農地及び農村景観の保全、形成
7.5 環境に配慮した安心・安全な農業の推進
5.4 農業交流施設、加工施設等の整備、充実
3.2 農業体験や食に対する教育(食育)など農業・食に触れる機会(施設)の拡大
3.2 農村活性化に向けた地域の話し合い活動の場づくり
3.2 グリーンツーリズム、農家民泊等を通じた都市農村間の交流による農村活性化
その他
2.2 0.0 (n=93)
0%
20%
40%
60%
■各属性のクロス集計結果
合計
全体
40歳未満
年
齢
40歳代
50歳代
60歳以上
川内
樋脇
居
住
地
入来
東郷
祁答院
甑島
農
業
形
態
個人
法人
93
100.0 %
8
100.0 %
15
100.0 %
24
100.0 %
46
100.0 %
20
100.0 %
14
100.0 %
16
100.0 %
20
100.0 %
19
100.0 %
4
100.0 %
74
100.0 %
18
100.0 %
農村を支える
若手人材の確
保・育成(定
住先の確保、
Iターン者受
入など)
農業体験や食
農業交流施 に対する教育
六次産業化に 農産物直売所
認定農業者な
生産指導の強 農地及び農村
農産物のブラ 販売量(農産
設、加工施設 (食育)など
よる農家所得 などの市内農
ど担い手農家
化と生産技術 景観の保全、
ンド化、特産 物生産量)の
等の整備、充 農業・食に触
の向上や雇用 産物販売所の
や経営体への
の向上
形成
品化
増加
実
れる機会(施
の確保
増設
重点的な支援
設)の拡大
35
37.6 %
4
50.0 %
5
33.3 %
10
41.7 %
16
34.8 %
9
45.0 %
46
49.5 %
4
50.0 %
9
60.0 %
11
45.8 %
22
47.8 %
4
28.6 %
5
31.3 %
10
71.4 %
8
50.0 %
9
45.0 %
11
57.9 %
3
75.0 %
38
51.4 %
7
38.9 %
5
25.0 %
11
57.9 %
1
25.0 %
28
37.8 %
7
38.9 %
5
25.0 %
25
26.9 %
0
0.0 %
4
26.7 %
8
33.3 %
13
28.3 %
5
25.0 %
5
35.7 %
6
37.5 %
4
20.0 %
4
21.1 %
1
25.0 %
19
25.7 %
6
33.3 %
9
9.7 %
1
12.5 %
2
13.3 %
3
12.5 %
3
6.5 %
1
5.0 %
0
0.0 %
1
6.3 %
5
25.0 %
2
10.5 %
0
0.0 %
7
9.5 %
2
11.1 %
17
18.3 %
1
12.5 %
3
20.0 %
4
16.7 %
9
19.6 %
2
10.0 %
3
21.4 %
5
31.3 %
2
10.0 %
3
15.8 %
11
11.8 %
2
25.0 %
0
0.0 %
2
8.3 %
7
15.2 %
2
10.0 %
3
21.4 %
2
12.5 %
2
10.0 %
1
5.3 %
2
50.0 %
1
25.0 %
13
17.6 %
4
22.2 %
7
9.5 %
3
16.7 %
16
17.2 %
0
0.0 %
3
20.0 %
4
16.7 %
9
19.6 %
6
30.0 %
4
28.6 %
2
12.5 %
3
15.0 %
1
5.3 %
0
0.0 %
10
13.5 %
5
27.8 %
7
7.5 %
0
0.0 %
1
6.7 %
2
8.3 %
4
8.7 %
0
0.0 %
2
14.3 %
0
0.0 %
2
10.0 %
2
10.5 %
1
25.0 %
6
8.1 %
1
5.6 %
3
3.2 %
0
0.0 %
1
6.7 %
0
0.0 %
2
4.3 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
10.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
2.7 %
1
5.6 %
- 101 -
3
3.2 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
8.3 %
1
2.2 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
6.3 %
1
5.0 %
0
0.0 %
1
25.0 %
3
4.1 %
0
0.0 %
グリーンツー
市内農産物の
リズム、農家
PRや販売促進
環境に配慮し
民泊等を通じ
活動の充実 鳥獣被害防止
た安心・安全
た都市農村間
(テレビ、イ
対策
な農業の推進
の交流による
ベント、HPな
農村活性化
ど)
11
11.8 %
2
25.0 %
2
13.3 %
2
8.3 %
5
10.9 %
5
25.0 %
0
0.0 %
2
12.5 %
3
15.0 %
1
5.3 %
0
0.0 %
10
13.5 %
1
5.6 %
31
33.3 %
4
50.0 %
5
33.3 %
7
29.2 %
15
32.6 %
8
40.0 %
2
14.3 %
8
50.0 %
8
40.0 %
5
26.3 %
0
0.0 %
26
35.1 %
5
27.8 %
5
5.4 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
8.3 %
3
6.5 %
1
5.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
15.0 %
1
5.3 %
0
0.0 %
4
5.4 %
1
5.6 %
2
2.2 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
4.3 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
2
10.5 %
0
0.0 %
2
2.7 %
0
0.0 %
農業生産基盤
の充実(優良
農地確保や農
道や排水路整
備など)
26
28.0 %
2
25.0 %
4
26.7 %
9
37.5 %
11
23.9 %
8
40.0 %
5
35.7 %
4
25.0 %
3
15.0 %
5
26.3 %
1
25.0 %
21
28.4 %
5
27.8 %
次世代エネル
ギー(太陽
農村活性化に
光、水力、風
向けた地域の
力、バイオマ
話し合い活動
ス等)を活か
の場づくり
した農村活性
化
3
12
3.2 %
12.9 %
1
2
12.5 %
25.0 %
0
1
0.0 %
6.7 %
1
1
4.2 %
4.2 %
1
8
2.2 %
17.4 %
0
3
0.0 %
15.0 %
1
1
7.1 %
7.1 %
0
0
0.0 %
0.0 %
1
3
5.0 %
15.0 %
1
4
5.3 %
21.1 %
0
1
0.0 %
25.0 %
2
10
2.7 %
13.5 %
1
2
5.6 %
11.1 %
その他
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
6 最後におたずねします。
【問 24】 その他、薩摩川内市の農業・農村が目指すべき姿やその方策について、ご意見・ご提案がござい
ましたら、ご自由にお書きください。
年代
性別
20 歳代
男性
自由意見
・田畑の荒地の整備(基盤整備など)。
・排水口、配管などの整備を市から進んでしてもらいたい。田んぼの休耕が増加してくる中
で配管などの整備をしてもらえないと作物を作ろうにも作れない。
・商工会や観光課のイベント等へ農業分野も参加できる。もしくは、参加依頼をしてもらえ
るようになるとありがたい。良い PR の場になると思う。
・旧市町村での若手の団体や集まりはあるが、薩摩川内市としては、それがない。
30 歳代
男性
面積を拡大して、法人にしたいが、そのための畑地がない。
循環型の法人や農家の安定した収入を確立し、農地保全などに取り組み、人が活躍し地域
が生き生きとした農業、農村を目指すべきだと思う。
耕作放棄地を減らし、農地の有効利用をすべき。その為の農地の集約を推進して欲しい。
40 歳代
50 歳代
男性
男性
規模拡大を目指す農家がもっと取り組みやすい様な対策や支援を行って欲しい。そうする
事で耕作放棄地も減るのではないか。鹿児島県全体に言える事だと思うが、他の九州の県と
比べても耕作放棄地が多い様な気がする。
1.農地の集約が必要。
2.水稲の品種の一本化。(早期、後期では水管理が難しい。)
農地の基盤整備を市が行い農家に貸し出す仕組みを作るべきである。
農業を 45 年間やっているが、収入が安定しない。外国との競争、災害、国策、目標が持
てない(猫の目のようだ)。農業よりも他産業の職に就いた方が安定して老後(年金)も良
いのではないか。これからの農業はどのように変化するかわからないが、国、県、市町村が
援助しなければ、商社等が農業に参入すれば、個人、法人は競争できないのでないかと思う。
労働、資金、技術、販路等、様々な努力をしてもその結果(収入)がない。
荒廃した農地(約 10ha)の基盤整備等開発の支援をして欲しい。そうする事により地域
の活動の活性化に向け、六次産業への推進を図ってもらいたい。
燃料の高騰により生産をストップせざるを得ないので燃料費の助成。
60 歳代
男性
現在は、地区での集落営農組織はあるが、これからは、やる気のある認定農業者、担い手
農家を中心とした営農組織で生産、販売をしていった方が良いと思う。個人では、労力に限
界があり、又、集落営農も高齢者が多く、経営にあまり参入出来ていない為。
農業生産での経営が難しくなってきている。高齢化が進み後継者がなく農地の耕作放棄地
が進みそうであり、今後、人材育成などが必要ではないか。
10 年、20 年後を見据えた農業経営。高齢者が多いため、その方が農業が出来なくなった
時。
TPP が始まれば農業農村がどのように変わっていくかわからないので、今はっきりとした
方針は出せないと思う。市と農家が色々と話し合いをし、農地が荒れないようにしてほしい。
問 21、22、23 については、全てどれと選べない。特に問 22 は、農業、農村に関わらず全
ての職種に関わることであると思う。過疎化が進み、空き家が目立つ。ゴールド集落の増加
にどう歯止めをかけるか。この地に本当に住み続けたいと思うような政策を望む。このアン
ケートが活かさせることを望む。
- 102 -
年代
性別
男性
60 歳代
女性
自由意見
健康であれば農業も出来るし拡大も可能だが、後継者もままならない状況である。集落営
農がなかなか進まない現状の中でどうにか人材確保(働き手)ができるなら、ある程度はや
っていけるものと思われるが、年を重ねる毎に仕事がつらくなるので、そこら辺りを考慮し
て欲しい。
・離島での農業経営に一番のネックは、船賃の問題があると思う。堆肥が少なく本土から買
っているがほとんどが運賃に取られている。又、農作物の出荷にしても一部(赤土 じゃ
がいも)は市の補助制度があるが、さつまいもや玉ねぎ、米にはない。一次産業に関する
ものに何らかの補助制度を検討してほしい。
・離島の田畑は面積が小さく農業機械の使用ができない。離島に合った(有利)農作物を作
付けするための土地改良を進めて欲しい。田畑の 1 枚当たりの面積があまりにも小さい。
原発も代替エネルギーで地域電力をまかなえるようになるまで必要だろうが、薩摩川内市
はどこにも負けないワンポイントを。風力発電機を多量に設置し、米国カリフォルニア州の
ような景観の美しい農村を目指すべきではないか。
- 103 -
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