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表紙 - Morningstar

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表紙 - Morningstar
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
【表紙】
【提出書類】
半期報告書
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成22年9月24日
【中間会計期間】
自 平成22年1月1日 至 平成22年6月30日
【会社名】
ドイツテレコム・アーゲー
(Deutsche Telekom AG)
【代表者の役職氏名】
レーネ・オーベルマン
(取締役会会長)
René Obermann
(Chairman of the Board of Management)
ティモテウス・ヘッティゲス
(財務担当取締役)
Timotheus Höttges
(Member of the Board of Management; Finance)
【本店の所在の場所】
ドイツ連邦共和国 53113 ボン フリードリヒ・エーベルト・ア
レー 140
(Friedrich-Ebert-Allee 140, 53113 Bonn, The Federal
Republic of Germany)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 江 畠 秀 樹
【代理人の住所又は所在地】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【事務連絡者氏名】
弁護士 谷 澤 進
弁護士 飯 尾 誠 太 郎
弁護士 上 田 真 嗣
【連絡場所】
東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
西村あさひ法律事務所
【電話番号】
03-5562-8500
【縦覧に供する場所】
該当なし
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
第一部 【企業情報】
注(1) 本書において、文脈により別異に解する必要がある場合を除き、下記の語は下記の意味を有するものとする。
・ 「当社」及び「ドイツテレコム」
ドイツテレコム・アーゲー及び(適切な場合には)その連結子会社
・ 「当グループ」
ドイツテレコム並びに(適切な場合には)グループとしてのドイツテレコム及びその直接・間接子会社を意味する
(但し、「第6 経理の状況」においてはこの限りではない。)。
・ 「ドイツ」、「連邦共和国」又は「共和国」
ドイツ連邦共和国
(2) 別段の記載がある場合を除き、本書に記載の「ユーロ」及び「€」は一定の欧州連合加盟国の法定通貨であるユーロを、
「米ドル」及び「$」はアメリカ合衆国の法定通貨であるアメリカ合衆国ドルを指すものとする。本書中一部の財務情
報については、便宜をはかるためユーロ及び米ドルから日本円(「円」又は「 」)への換算がなされている。この場合
の換算は、別段の記載がある場合を除き、1ユーロ=106.74円、1米ドル=84.27円の換算率(いずれも2010年9月1日に
株式会社三菱東京UFJ銀行が発表した対顧客電信直物売買相場の仲値)により計算されている。
(3) 本書中の表で計数が四捨五入されている場合、合計が計数の総和と一致しない可能性がある。
第1 【本国における法制等の概要】
2010年6月30日に終了した6か月間(以下「当該期間」という。)に、2010年6月11日提出の2009事業年度に係る有
価証券報告書の「第一部 企業情報−第1 本国における法制等の概要」に記載された事項のほかに重要な変更はな
かった。
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第2 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
次の表は、最近3中間連結会計期間及び最近2連結会計年度における当グループの連結ベースの主要な経営
指標等の推移を示す。
12月31日に終了した
12か月間
6月30日に終了した6か月間
2008年
2009年
2010年
2008年
2009年
営業収益(十億ユーロ)
30.1
32.1
31.3
61.7
64.6
営業利益(十億ユーロ)
4.2
2.3
3.7
7.0
6.0
親会社の株主に帰属する利益
(十億ユーロ)
1.3
(0.6)
1.2
1.5
0.4
11.2
11.2
11.2
11.2
11.2
4,361
4,361
4,361
4,361
4,361
42.1
41.5
44.8
43.1
41.9
総資産(十億ユーロ)
120.1
132.9
132.8
123.1
127.8
自己資本比率(%)(1)
35.1
31.2
33.7
32.3
32.8
基本及び希釈化後1株当たり純資
産(ユーロ)
9.7
9.5
10.8
9.9
9.9
基本及び希釈化後1株当たり利益
(ユーロ)
0.30
(0.14)
0.29
0.34
0.08
7.0
6.5
5.4
15.4
15.8
投資活動に使用された純現金
(十億ユーロ)
(6.4)
(3.5)
(4.7)
(11.4)
(8.6)
財務活動(に使用された)による純
現金(十億ユーロ)
(0.9)
(0.2)
(4.0)
(3.1)
(5.1)
現金及び現金等価物 期末残高
(十億ユーロ)
2.0
5.8
1.8
3.0
5.0
平均従業員数(訓練生を除く常勤
者)(千名)
237
255
255
235
258
資本金(十億ユーロ)
本書提出日現在における普通株式
総数(百万株)
株主資本(十億ユーロ)
営業活動より生じた純現金
(十億ユーロ)
注(1) 総資産に対する株主資本の割合。
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2 【事業の内容】
当該期間中に、当社及びその関係会社の事業の内容に重要な変更はなかった。
3 【関係会社の状況】
下記「第3 事業の状況−1 業績等の概要」を参照のこと。
4 【従業員の状況】
当社は、2010年6月30日現在、251,258名の従業員を雇用している。
従業員数に関する数値は連結会社のものを含んでいる。
事業セグメント
従業員数(常勤者)
ド イ ツ
79,524
米 国
37,743
ヨーロッパ
64,007
システムズ・ソリューションズ
47,477
グループ本部・共用事業
うちヴィヴェント
22,507
9,700(1)
ドイツテレコム・グループ
251,258
注(1) 数値は正社員を含んでおり、概数である。
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第3 【事業の状況】
1 【業績等の概要】
2010年第2四半期のハイライト
企業間取引/セグメント構造の変更/管理職レベルにおける変更
英国で設立されたジョイントベンチャー。2010年4月1日、ドイツテレコム及びフランステレコムS.A.は、Tモバ
イルUK及びオレンジUKを、この2社が等しく50%を保有するEverything Everywhereと呼ばれるジョイントベン
チャーへ合併することを完了した。当該企業は、新しいブランド戦略を開発するまで、当初はTモバイル及びオレン
ジのブランドの運営を続ける予定である。
かかるジョイントベンチャーの設立により、TモバイルUKの資産及び負債は、2010年4月1日以降、連結財政状態
計算書にもはや示されていない。同様に、TモバイルUKの損益計算書は、同日以降、連結損益計算書にもはや含まれ
ていない。代わりに、ジョイントベンチャーは、連結財政状態計算書内の持分法を用いて計上される投資の下に含
まれる。その一方で、ジョイントベンチャーの利益(損失)の割合は、連結損益計算書の財務活動による利益(損失)
の下に報告される。
ヨーロッパ事業セグメント並びに南及び東ヨーロッパ事業セグメントの結合。2010年4月1日以降、ドイツテレ
コムの組織構造は、ヨーロッパ事業セグメント並びに南及び東ヨーロッパ事業セグメントの2つの旧事業セグメ
ントについて再編成された経営組織を反映しており、それは2010年2月24日に監査役会の承認を得た。かかる2つ
の事業セグメントは2010年4月1日に合併され、ギリシャ、ルーマニア、ハンガリー、ポーランド、チェコ共和国、ク
ロアチア、オランダ、スロバキア、オーストリア、ブルガリア、アルバニア、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国、モ
ンテネグロ及び英国における国営企業たる固定ネットワーク企業及びモバイル通信企業の活動と、それに加えて
主にグループの他の事業セグメントに卸売電気通信サービスを提供するインターナショナル・キャリア・セール
ス・アンド・サービス部門の全ての活動をカバーする、新しいヨーロッパ事業セグメントが形成された。それゆ
え、ドイツテレコムは2010年4月1日以降、グループ本部・共用事業とともに、ドイツ、ヨーロッパ、米国及びシス
テムズ・ソリューションズの4つの事業セグメントについて報告している。
取締役会における変更。2010年5月2日の会合において、監査役会は、2010年5月3日を効力発生日としてエド
ワード・コゼルをドイツテレコムの新しい取締役に選任した。エドワード・コゼルは、技術革新担当取締役/最高
技術革新責任者(CTIO)として、また標準事業(消費者及び法人顧客)向けの技術、IT、調達並びに商品及び技術革新
を担当する取締役として引き継いだ。
TモバイルUSAの経営における変更。フィリップ・フム(Tモバイル・ドイチュラントの前CEOかつドイツテレコム
の地域別最高執行責任者(CRO))が、ロバート・ドットソンの後任に指名された。ロバート・ドットソン(Tモバイル
USAのCEO兼社長)は、2011年5月末に退職する予定である。リーダーシップの秩序立った移行を保証するため、ロ
バート・ドットソンは、最終的に退職するまで米国事業に積極的に関与し続けることを約束した。フィリップ・フ
ムはまず最初に、2010年7月1日を効力発生日として社長かつCEO指名者となった。2011年2月から、フム氏はさら
にCEOとしてのロバート・ドットソンの地位も引き継ぎ、そうして同社のトップたる単独の責任も引き継ぐ予定で
ある。ロバート・ドットソンは、2011年2月から5月の間、非常勤取締役としてコンサルティング・サービスを同
社に提供する予定である。
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ニューヨーク証券取引所からの上場廃止
ドイツテレコムは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)における上場を廃止した。ドイツテレコム・アーゲーの米国
預託株式(ADS)は、2010年6月21日以降、米国店頭(OTC)市場で取引されている。ドイツテレコムはまた、登録を取り
消し、米国証券取引委員会(SEC)への報告義務を終了させるための申請書も提出した。
ワン・カンパニー
テレコム・ドイチュラントGmbHが正式に開始した。TホームのTモバイル・ドイチュラントGmbHへの吸収合併は、
2010年3月30日付の商業登記簿への登記をもって効力が生じた。これによりドイツ国内の固定ネットワーク事業
及びモバイル事業は1つの会社に集約された。同時に、Tモバイル・ドイチュラントGmbHはテレコム・ドイチュラ
ントGmbHへと商号を変更し、かかる手続きも2010年3月30日付の商業登記簿への登記をもって効力が生じている。
国内事業を一本化することで、ドイツテレコムは、固定ネットワークとモバイルを融合させたソリューションを提
供する他の世界規模で展開する電気通信事業会社と比較して、その競争力を増大させるという狙いがある。テレコ
ム・ドイチュラントGmbHは2010年4月1日から事業を営んでおり、ドイツ市場における顧客に対し、全て単独の供
給元からの最高のネットワーク品質に加えて、ニーズに合わせた商品及びサービスを提供している。
スロバキアにおける固定事業及びモバイル事業の合併。ハンガリー、モンテネグロ及びクロアチアにおけるモバ
イル事業及び固定ネットワーク事業の合併に続き、スロバキアテレコム及びTモバイル・スロバキアもまた、単一
の企業に合併された。顧客及び従業員の双方が、今では電気通信プロバイダーの強化された効率性及び性能から利
益を得ることとなる。その結果として、スロバキアにおける国営企業もまたワン・カンパニーとして協働し、ドイ
ツにおいて既に成功裏に行われた道を辿ることになるであろう。2008年末に導入された共用の小売流通ネット
ワークに起因して、同社の店舗ネットワークに変更はない予定である。顧客はまた、Tコム・ブランド及びTモバイ
ル・ブランドを含む、馴染みのある通信機器及びチャネルを使用し続けることも可能である。広告キャンペーン
は、提供されている商品又はサービスに応じて、一方又は両方のブランドに注力する予定である。
周波数競売への成功裏の参加
テレコム・ドイチュラントGmbHは、ドイツにおけるLTE周波数帯の競売に成功裏に参加した。テレコム・ドイ
チュラントGmbHは、連邦ネットワーク庁の競売により、約13億ユーロで周波数帯を購入した。ドイツテレコムは、
790MHzから862MHzの周波数帯域(「デジタル化の配当」)において、10MHzを2度購入した。ドイツテレコムは、農村
地帯にブロードバンドを供給し、地図上の空白の箇所のいくつかへの充填を迅速に開始するために、この周波数帯
を使用する予定である。ブロードバンドの適用範囲のため必要とされている地域は比較的少ないため、デジタル化
の配当は特にこれを達成することに適している。ドイツテレコムは、大都市圏で発達するデータ通信量に対処する
ために、他の、より高い周波数帯域(1.8GHz及び2.6GHz)において、新しく獲得した周波数帯を使用する予定である。
Tモバイル・ネザーランドは、2.6GHzの周波数帯域においてライセンスを獲得した。Tモバイル・ネザーランド
は、モバイル周波数競売において、2.6GHz帯域における2部の10MHz周波数帯域幅を、109,000ユーロで購入した。そ
の結果、Tモバイル・ネザーランドは、LTEモバイル標準をさらに後押しする地位に存している。オランダにおける
現在のGSM周波数が2011年に現代化されなければならないという事実を考慮すれば、かかる購入は、提供される
サービスの継続を保証し、さらなる技術革新を可能にするであろう。
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COSMOTEブルガリア(GLOBUL)は、UMTSネットワークのための追加的な周波数帯を獲得した。ドイツテレコムは、
OTEグループの一部であるCOSMOTEブルガリアを通じてUMTSネットワークを拡大するため、ブルガリアで周波数帯
を購入した。モバイル・ブロードバンド・サービスへの需要の成長、ユーザー数の増加及び回線利用量の増加に対
応するべく、かかる周波数帯は、GLOBUL(COSMOTEブルガリアのモバイル通信ブランド)の3Gネットワークをさらに
拡大及びアップグレードするために使用される予定である。ブルガリア通信監督当局(CRC)により付与される周波
数帯を購入するため、GLOBULは17百万ブルガリアレフの1回限りの手数料に加えて1百万ブルガリアレフの年間
手数料(およそ9百万ユーロ相当)を支払った。
新商品/コネクテッド・ライフ・アンド・ワーク(Connected life and work)
ヨーロッパにおける3G/UMTSネットワークの増築が押し進められた。オーストリア、チェコ共和国、ルーマニア及
びギリシャにおいて、ドイツテレコムは3G/UMTSネットワークの増築を著しく前進させた。例えばTモバイル・オー
ストリアは、ネットワーク装置の供給者であるノキア・シーメンス・ネットワークスと協働して全3Gネットワー
クを取り替え、最先端の技術をもってそれをアップグレードした。チェコ共和国において、Tモバイルはいまや30の
町や市にUMTSサービスを提供し、現在は最高速度21Mbit/sでHSPA+技術を試験している。ルーマニアでは、ドイツテ
レコムは11の大きな市街化区域において、既に最高速度21.6Mbit/sの3Gネットワークの運営を実行している。ギリ
シャにおけるドイツテレコムのモバイル子会社であるCOSMOTEは、モバイル・ブロードバンドのダウンロード最高
速度42.2Mbit/sを達成した、国内初のプロバイダーである。
米国におけるHSPA+。約50の大都市圏においてHSPA+を配備し、TモバイルUSAは、いまや4Gネットワークにおける
それと同等の速度を提供している。顧客は、HSPA+対応のTモバイルのUSB小型スティック「webConnect Rocket」に
よるデータ処理速度の増加から、利益を得ることができる。
6月より、ドイツテレコムからiPhone 4が入手可能。2010年6月24日、ドイツテレコムは国内において、16GB又は
32GBの記憶容量で利用可能なiPhone 4の販売を開始した。
アクセル・スプリンガーとの協働。ドイツテレコム及びアクセル・スプリンガー出版社は、付加価値ソリュー
ションの領域で、そのパートナーシップを強化している。将来において、Bild、Bild am Sonntag、Auto Bild、Sport
Bild、Computer Bild、Bild der Frau、HÖRZU、及びtv DIGITALを含む強力な雑誌ブランドは、その読者調査及び競
争のために、ドイツテレコムの高性能プラットフォームを利用するであろう。かかる目的で、ドイツテレコムの付
加価値ソリューション部門は、フィードバック・チャネル(例えばサービス番号及び付加価値テキスト・メッセー
ジ発信)、マルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)及びインターネット・サービスを提供する予定であ
る。
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顧客サービス/受賞
ドイツテレコムは、その商品について賞を獲得。ドイツテレコムは、業界誌「コネクト(connect)」の読者によっ
て、11年連続で年間最優秀モバイル・ネットワーク事業者に投票された。ドイツテレコム商品もまた、同誌のリー
ダーズ・チョイス(Readers' Choice)賞において、4つの第1位、3つの第2位及び2つの第3位を確保した。「コ
ネクト」読者は、ドイツテレコムに、そのトリプルプレイ提供に関して第1位を授与した。グループはまた、最高の
インターネット及び電話プロバイダーにも再度選ばれた。さらにドイツテレコムは、前払型カード及びVDSLサービ
スで第1位を、加えて用途が広いSpeedport W 920Vの装置、ウェブ・ホスティング事業(STRATO)及び割引モバイル
・サービス(コングスター)で第2位を獲得した。コングスターは、ドイツ技術検査協会(TÜV)から、「金額に対す
る保証された価値(Certified value for money)」賞を受賞した。TÜVザールランドは、既存のコングスター顧客
が、特に金額に対する価値という点において、プロバイダーに非常に満足していると認定した。
ハンガリーのマジャールテレコムが国際的な技術革新賞を受賞。マジャールテレコムのオートメーション化し
たサービス・プロビジョニング及び始動プラットフォームは、国際的な電気通信誌「グローバル・テレコム・ビ
ジネス(Global Telecoms Business)」において年間最優秀技術革新賞を獲得した。かかるシステムは新しいサー
ビスの導入を加速し、関連費用を削減し、及び運営費用を低下させる。かかる雑誌の賞委員会は、世界規模で情報通
信サービスを提供しているプロバイダーによる、最新技術ソリューションを用いて成功裏に実施されており、また
同業企業にとって模範となるべきプロジェクトを選択した。
Tシステムズは新しい契約を締結し、主要な顧客を保持する。
デカバンクが、Tシステムズに委託する。Tシステムズはデカバンクにより契約を付与され、その情報通信インフ
ラを引き継ぎ及び管理している。Tシステムズは、音声及びデータコミュニケーション、ワークステーション・シス
テム及びデータセンター・サービスを担当する。6年間の契約は、総額で億単位のユーロにのぼる。Tシステムズは
また、例えば株式の自動購入及び販売を管理するビジネスに不可欠なアプリケーションで、特に銀行のために設計
された、トレーディング中心のソリューションも統合する。
Tシステムズによって、RegaはダイナミックなSAP事業を選択する。スイス・エアレスキューRegaは、その固定さ
れたSAP事業からTシステムズのダイナミック・サービスに切替中であり、ドイツテレコム子会社との既存の契約
を延長した。SAPアプリケーションは、Regaにおける人員、ヘリコプター及びジェットの配備の基盤を形成し、それ
は毎年約14,000の救出作戦を遂行する。
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経済環境
世界経済の進展
世界経済の回復は、回復の程度は個々の国及び地域により異なるものの、新興成長市場及び発展途上国における
勢いのおかげで、2010年第2四半期に加速し続けた。2010年上半期末にドイツ及び米国において成長率が加速した
一方で、ヨーロッパの赤字諸国は、伸び悩み又は底を打った後に、緩やかな回復となった。
展 望
世界経済は、2010年下半期及び2011年において減速が予想されている。経済協力開発機構の景気先行指数(CLI)
及びバルチック海運指数等の景気先行指数は、停滞又は後退してきており、この予想の証拠となる可能性がある。
低下の主な理由のいくつかとして、先進工業国における金融及び財政政策の刺激プログラムの完了、赤字国におけ
る緊縮財政計画、並びに新興成長市場における金融及び経済政策の合理化がある。
ドイツテレコムの中核市場にとっての経済見通しは変化に富んでいる。ドイツ経済は他のヨーロッパ経済と比
較してかなり堅調のままであると予想されており、2010年の間にはさらなる契機を獲得するとも予想されている。
2010年の好転は、主として輸出主導になると想定される一方で、特に国内需要は2011年のドイツにおける生産にプ
ラスの影響を与えそうである。2010年の強いリバウンドに引き続いて、来年の米国経済については、景気刺激策が
終了となったため、穏やかな成長のみが予測されている。欧州連合の大部分の経済は、危機から回復するのに時間
がかかっており、1%前後の成長率を記録するものと予想されている。ヨーロッパの赤字国、特にハンガリー及び
ギリシャは、2010年の間、停滞しそうであり、2011年半ばまで回復は期待できないだろう。
全般的な経済リスク
主要経済における金融及び財政政策の刺激プログラムの終了が、経済活動にマイナスの効果を与える可能性の
あるリスクであると引き続き考えられている。結果としてどの程度各国が景気後退へと引きずり込まれるのかは、
自立力が景気回復を維持することができるかどうかに大きく左右される。
さらに、金融市場における多額の負債のある諸国の支払能力に関する増大する懸念が、財政の健全な諸国に広ま
る可能性がある。結果として生じるこれらの諸国の国債に支払われる利息の上昇は、今度はより制限された財政政
策方針を導入することをこれらの諸国に強いることとなり、これらの国の経済成長に悪影響を与えるであろう。
電気通信市場
現在の経済成長及びドイツテレコムの中核市場の大半における増加する消費者需要は事業環境の下支えになり
得るが、推進力の主要な源泉ではない。購買力の落ち込んでいる諸国において、例えば失業率の上昇を通じて、マイ
ナスの影響が出現する可能性がある。
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規制状況
2010年6月30日に、連邦ネットワーク庁は、2010年7月l日から2012年6月30日の期間にアンバンドルされた
ローカル・ループ回線(ULL)の設定の始動及び返却の料金を決定した。最終顧客の構内における追加作業なしの
ULL移送に設定された料金は30.83ユーロであった。現在最も通常の選択肢である、ケーブル分配器における作業を
伴わず最終顧客の構内における作業を伴う高ビッドレートのペア銅線の新規接続については、新料金は53.35ユー
ロである。2010年7月1日を効力発生日として、設定及び解約手数料並びに回線共有として知られているULLへの
ジョイント・アクセスについての1.84ユーロの月額料金もまた承認された。最も通常の設定モデルである、ケーブ
ル分配器における作業も最終顧客の構内における作業も伴わない新規接続の料金は、現在51.22ユーロである。連
邦ネットワーク庁は、2010年5月5日にULLに関連してまた別の義務(すなわち、設定された新規の交差接続キャビ
ネットへのアクセス。)について料金を決定した。
連邦ネットワーク庁は、市場4及び5(光ファイバー及びビットストリーム・アクセス(BSA)のためのULL)のた
めのその市場分析において、FTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)に基づく回線を含めた。規制命令案は、BSAに関
して既に存在しており、FTTHビットストリーム・アクセスを提供する義務に関して基本的に規定している。
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グループ戦略及びグループマネジメント
グループ戦略
「フィックス、トランスフォーム、イノベート(Fix−Transform−Innovate)」ドイツテレコムの新戦略
ドイツテレコムの長期的な目標は、コネクテッド・ライフ・アンド・ワーク(connected life and work)のため
の市場リーダーになることである。この方向で、再び当グループは、インテリジェント・ネットワークへの投資に、
またIT、インターネット及びネットワーク・サービスに、これから数年の当グループの事業の焦点を合わせるつも
りである。2010年3月に掲示した新しい「フィックス、トランスフォーム、イノベート(Fix-Transform-Innovate)
」戦略は、固定ネットワーク及びモバイル通信における伝統的な接続事業に加えて成長の新しいポケットに焦点
を合わせることにより、ドイツテレコムがその収益ミックスをより拡げることを可能にする。この戦略的アプロー
チの目標は、ドイツテレコムの活動をバリュー・チェーン全体にわたって拡大すること、並びに当社を消費者及び
企業顧客のためのオープン・パートナーとして位置付けることである。
当グループの5つの新しい戦略的活動は、特に市場における挑戦及び機会に焦点を合わせており、ドイツテレコ
ムの長期的な成功的位置付けを防御するだろう。
・ モバイル中心の資産のパフォーマンスの向上
・ 統合された資産の中の「ワン・カンパニー」の活用
・ ギガビット・ソサイエティのためのネットワーク及びプロセスの構築
・ 全てのスクリーンのいたる所でコネクテッド・ライフ(connected life)を
・ 独特なICTソリューションとコネクテッド・ワーク(connected work)を
当グループは、以下の活動分野に沿って5つの成長分野を定義した。すなわちモバイル・インターネット、コネ
クテッド・ホーム(connected home)、プロプライエタリー・インターネットサービス、システムズ・ソリューショ
ンズ、エネルギー、ヘルスケア、メディア配信及びコネクテッド・カー(connected car)のためのインテリジェント
・ネットワーク・ソリューションである。この分野における収益は、2009年の150億ユーロから2015年には約290億
ユーロへとほぼ倍増する予定である。当グループは、再び意欲的な目標を掲げた。2012年にかけて、「サービスへの
貯蓄(Save for Service)」計画の第2フェーズにおいて、経費はさらに42億ユーロ削減され、当グループ全体での
使用総資本利益率(ROCE)は少なくとも150ベーシス・ポイント増加し、フリー・キャッシュ・フローは2010年の水
準と比較して増加する予定である。
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モバイル中心の資産のパフォーマンスを向上
主としてモバイル通信サービスがドイツテレコムのプレゼンスの中心である、米国、英国、オーストリア、オラン
ダ、チェコ共和国及びポーランドのような国々において、当社は、そのパフォーマンスを拡大し、次世代の技術に投
資し、革新的サービスを開発し、またモバイル端末の品揃えを拡張することを計画している。米国においては、Tモ
バイルUSAは2010年末までに、高速度のHSPA+の技術により約185百万人の人口をカバーする、ネットワークのアッ
プグレード構想を推進している。この構想は、3Gスマートフォンを約8百万個にまで倍増させることを併せて企図
している。英国においては、当グループは、Everything Everywhereとして知られる、TモバイルUK及びオレンジUKの
間の新しいジョイントベンチャーを成功談にするつもりである。結合された顧客基盤により、ジョイントベン
チャーは、英国の移動体通信市場を先導していくだろう。ポーランド及びチェコ共和国の市場でのリーダーシップ
は強固になるであろうし、またオランダ及びオーストリアの確固たる地位は、名声の確立した事業者に挑むため、
さらに強化される。
統合された資産の中の「ワン・カンパニー」の活用
新戦略は、固定ネットワーク及びモバイル通信を統合する「ワン・カンパニー」プロジェクトの下で採用され
たアプローチを体系的に継続する。ドイツ及びヨーロッパにおいて、これにより収益を安定化させ、サービス水準
を向上させ、またマーケティング、流通及びサービスにおける統合からの相乗効果を活用する。クロス・セリング
の機会は、追加的な収益の可能性を開いている。新しい革新的なサービス及び料金プランは、さらにドイツテレコ
ムを競合相手から差別化する。例えば、顧客は既に、メディア・センターを通じて1日24時間/週7日いつでも、パ
ソコン、テレビ及びスマートフォン上から音楽、写真及びその他のコンテンツを入手できる。当グループのドイツ
におけるサッカー・リーグ・サービスである、リーガ・トータル!(LIGA total!)は、このように自宅又は移動中
の様々なスクリーンで視聴されている。このサービスを提供することにより、ドイツテレコムは、単独の供給元か
ら一点に集まる商品の統合された、より活発な提供業者になることを意図する。
ギガビット・ソサイエティのためのネットワーク及びプロセスの構築
ドイツテレコムは、これから数年における世界中のデータ量の急速な増大を予測している。それゆえ、ドイツテ
レコムの目的は、一方で効率を高めるため、また他方では増加するより広い帯域の需要を満たすために、その業務
を変え続けていくことにある。その要点は、光ファイバーを広く行き渡らせること、HSPA+及びLTEの推進、オールIP
構想に基づいたネットワークの収束及び適応性、システマティック標準化を通じたIT工場での向上する柔軟性及
び速度、並びに、中でも特に、卸売りサービス及び小売り商品における技術のポイントの持続的な拡大などがある。
ドイツテレコムの資本支出は、この変革を推進し、かつ効率を高めるため、前年の高い水準のままである。ドイツ単
独では、当社は今後3年の間に基幹設備(インフラ)に約100億ユーロを投資する予定である。
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全てのスクリーンのいたる所でコネクテッド・ライフ(connected life)を
もう1つの戦略目標は、革新的で、機器を特定しない、そして収束したサービスの提供である。データサービスの
モバイル化及び特にモバイル・インターネット・アクセスは、この領域において、一番の成長機会と考えられる。
ドイツテレコムは、コネクテッド・ライフのための中心的な提供、例えば、利用者の個人のネットワークを基盤に
したアドレス・ブックに基づく革新的コミュニケーションの解決法を開発し、市場に出すことを意図する。当社
は、また、自身をデジタル・コンテンツのパイオニアと位置付け、対象とされパーソナライズ化された、メディア・
コンテンツのリンク及び流通を提供している。特定の買収(例えば、Firstgate(ClickandBuy)及びSTRATO)を行うこ
とにより、ドイツテレコムは、事業のポートフォリオを高成長のインターネット事業に拡大している。推進するさ
らなるテーマは、「コネクテッド・ホーム(connected home)」である。エンターテイン及びホーム・ゲートウェイ
は、メディア、娯楽及びホーム・オートメーションの中心になるだろう。ドイツテレコムのこの分野における活動
は、ヨーロッパのテレビ事業における当社の位置をさらに強固にすること及び当社をドイツの有料テレビ放送市
場のマーケット・リーダーにすることを意図する。当社自身のサービス及びソリューションに加えて、ドイツテレ
コムは、厳選された共同事業に参加しようとしており、自身を長期的に、他の分野のキープレイヤーのための戦略
パートナー(例えば独占的オンライン・コンテンツ・パートナー、又は米国におけるアップル社のiPhone及びサム
スン・バイブラントのような革新的な端末機器のマーケティング用パートナー)として、位置付けようとしてい
る。
独特なICTソリューションとコネクテッド・ワーク(connected work)を
ドイツテレコムは、企業顧客向けにカスタマイズされたICTソリューションを提供しており、その社内のITソ
リューションの進行中の標準化の中でTシステムズのサービスを活用している。Tシステムズの継続される再編成
は、同社の収益性を産業レベルに引き上げる。Tシステムズは、ドイツ国外の堅調な成長に焦点を合わせて、ITサー
ビスからの外部収益を増加させるつもりである。企業間の安全なB2B クラウド・サービスの分野における革新的
な提供に着手し、Tシステムズの質をを主導的立場に強化する計画がある。データセンター及びネットワークの当
グループの全世界のインフラを利用して、Tシステムズは独特の専門知識を提供し、また、SAPとのサービス協力関
係のおかげでますます魅力的な商品の品揃えを提供している。新戦略の取組みのみにとどまらず、ドイツテレコム
はまた、エネルギー、ヘルスケア、メディア配信及びコネクテッド・カー(connected car)のためのICTソリュー
ションにおける成長の機会を有効に利用するため、他の分野のための開かれたパートナーとして、自らを位置付け
ている。CeBIT 2010において、コンチネンタル及びTシステムズは、コネクテッド・カーのためのオープンで、フレ
キシブルな、将来性のある、インフォテインメントの概念を提示した。イー・ワールド2010で、ドイツテレコムはま
た、エネルギー市場(電力、ガス及び水道の消費データが自動的に読み込まれ、処理され、表示されることを可能と
する、スマート測定及びホームマネジメント)のためのエンド・ツー・エンド・ソリューションを展示した。
グループ戦略の導入
ドイツテレコムの新戦略の導入は、現在、5つの戦略アクション分野の全てにおいて、組織的に推進される。ドイ
ツにおける追加的な周波数の獲得及び英国におけるEverything Everywhereの開始などの個別の節目の出来事は、
既に達成されている。
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グループマネジメント
グループマネジメントは、ドイツテレコムの4つの利害関係者グループ(株主、借入れ資本の提供者、従業員及び
「企業内の起業家」)が当グループに対して持っている期待に焦点を合わせる。
1.株主は、その使用資本に対して、適切かつ確実な収益を期待する。
2.借入れ資本の提供者及び銀行は、適切な収益を期待し、また、ドイツテレコムが負債を返済できることを期
待する。
3.従業員は、将来への見通しのある長期の安全確実な職務を期待し、また、必要ないかなる人員の整理も社会
的に責任のある方法で行われることを期待する。
4.「企業内の起業家」は、ドイツテレコムの将来の事業を形作り、かつ、顧客向けの製品、新アイデア及びサー
ビスの開発を可能にする十分な投資資金を期待する。
グループマネジメントの目的は、投資、社会的に責任のある人員の整理、債務の返済及び魅力的な配当のために
十分な資金が利用可能となるように、これらの対照的な利害関係者の期待及び利害の間の均衡を取ることである。
使用総資本利益率(ROCE)は、全ての運営施策を当グループの価値を増大させることに焦点を合わせた主要なベ
ンチマークである。それは、結果を達成するのに用いられた資産に関連して、会社が達成した結果を示している。ド
イツテレコムの目標は、資本市場の要求する基準に基づいて借入れ資本及び自己資本の提供者によって課せられ
た収益目標を達成又は上回ること、並びにそのようにして価値を生み出すことにある。
(注1) 下記「−収益及び利益の動向」(注4)を参照のこと。
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グループにおける事業の動向
グループ構成の変動による影響
2010年上半期の事業の動向は、グループ構成の変動に大きな影響を受け、それは特に以下のような状況に起因し
た。
グループ構成の変動−OTEグループ:ヘレニック・テレコミュニケーションズ・オーガニゼーションS.A.
(OTE/OTEグループ)は2009年2月より完全な連結対象となったため、2009年上半期の全てにおいては連結損益計算
書には含まれなかった。OTEグループはヨーロッパ事業セグメントに含まれている。
グループ構成の変動−UKジョイントベンチャー:2010年4月1日、ドイツテレコム及びフランステレコムS.A.
は、TモバイルUK及びオレンジUKの合併を完了させ、両社が50%ずつの等しい持分を保有するEverything
Everywhereというジョイントベンチャーを設立した。かかるジョイントベンチャーの設立に伴い、2010年4月1日
以降、TモバイルUKの資産及び負債は連結財政状態計算書にはもはや表示されていない。同様に、TモバイルUKの損
益計算書は同日より連結損益計算書にはもはや含まれていない。その代わりに、かかるジョイントベンチャーは連
結財政状態計算書の持分法を用いた投資勘定に含まれ、その一方で、かかるジョイントベンチャーに対する投資利
益(損失)は、連結損益計算書の財務活動による利益(損失)勘定において報告される。かかる新しいジョイントベン
チャーはヨーロッパ事業セグメントに含まれている。
これらのグループ構成の変動による影響に関する詳細については、「中間連結財務書類に対する注記」を参照
のこと。
グループの経営成績
営業収益
2010年上半期においてドイツテレコムは、2009年最初の6か月間より2.5%減少し、313億ユーロの営業収益を生
んだ。為替レート効果が3億ユーロのプラスの影響を及ぼした一方で、グループ構成の変動による前述の事柄の影
響は、この動向に3億ユーロのマイナスの影響を及ぼした。これらの影響を排除すると、収益は、2009年最初の6か
月間と比較して8億ユーロ(2.5%)減少した。為替レート効果は主にポーランドズロチ、ハンガリーフォリント、米
ドル及びチェココルナからユーロへの換算の結果によるものだった。
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
15,812
15,531
16,238
(4.4)
31,343
32,140
(2.5)
64,602
ド イ ツ
6,189
6,197
6,220
(0.4)
12,386
12,551
(1.3)
25,423
ヨーロッパ
4,774
4,030
5,065
(20.4)
8,804
9,448
(6.8)
19,607
米 国
3,814
4,188
3,918
6.9
8,002
8,055
(0.7)
15,471
システムズ・
ソリューションズ
2,131
2,242
2,179
2.9
4,373
4,285
2.1
8,798
565
583
612
(4.7)
1,148
1,230
(6.7)
2.7
(3,370)
(3,429)
1.7
営業収益
グループ本部・共用事業
セグメント間収益
(1,661)
(1,709)
2009年
第2
変 化 率
四半期
(百万
(%)
ユーロ)
(1,756)
15/97
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
2,410
(7,107)
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半期報告書
ドイツテレコムの各事業セグメントの収益は以下のように変動した。
2010年上半期においてドイツ事業セグメントは、前年同期と比較して、1.3%の収益の減少を記録した。固定ネッ
トワーク収益の3億ユーロの減少は、モバイル収益の2億ユーロの増加により一部のみ相殺された。競争の激化と
利用関連料金の引下げによる継続的な回線喪失は、固定ネットワーク事業における収益の減少を導く主な要因で
あった。アンバンドルされたローカル・ループ回線の成長及びプレミアム・コンプリート・パッケージへの移行
はプラスの影響を与えたが、収益の減少を一部しか相殺することができなかった。モバイル収益における成長は、
サービス収益のプラス傾向に起因した可能性がある。着信料金の低下、EUローミング規制及び国内ローミング契約
の終了は相殺の効果を与えた。
ヨーロッパ事業セグメントにおける前年比6億ユーロ(6.8%)の収益の減少は、その一部はグループ構成の変動
によるマイナスの影響に起因した。これらの4億ユーロの影響と2億ユーロのプラスの為替レート効果で調整す
ると、収益は、2009年上半期と比較して5億ユーロ(5.3%)減少した。ほとんどの国々の規制当局から課せられたモ
バイル着信料金の引下げ並びにモバイル通信事業及び固定ネットワーク事業における引き続く熾烈な競争が収益
を圧迫した。収益合計はまた、特に東ヨーロッパの国々における緊迫したマクロ経済環境及びクロアチアにおける
税負担に悪影響を受けた。
米国事業セグメントにおける収益は、ユーロベースで実質的には前年同期と同じ水準を保った。1億ユーロの為替
レート効果で調整すると、主に契約顧客の喪失による音声収益の減少の影響で、事業セグメントの収益は1.3%と
わずかに減少した。
2010年上半期におけるシステムズ・ソリューションズ事業セグメントの収益は、前年比で1億ユーロ増加した。
前年に締結された多数の契約の結果として、当報告期間中の当該事業セグメントの国外における事業は成長し続
けた。ドイツ国内における収益に変化はないままだった。
営業収益に対する各事業セグメントの寄与(セグメント間収益除外後)
営業収益
2010年
上半期
グループの
営業収益に
占める割合
2009年
上半期
グループの
営業収益に
占める割合
増 減
変 化 率
2009
事業年度
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
31,343
100.0
32,140
100.0
(797)
(2.5)
64,602
11,610
37.0
11,820
36.8
(210)
(1.8)
23,813
ヨーロッパ
8,482
27.1
9,141
28.5
(659)
(7.2)
18,996
米 国
7,995
25.5
8,047
25.0
(52)
(0.6)
15,457
システムズ・ソリューションズ
3,142
10.0
2,998
9.3
144
4.8
6,083
114
0.4
134
0.4
(20)
ド イ ツ
グループ本部・共用事業
16/97
(14.9)
253
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ドイツ事業セグメントは、37.0%の割合で当グループの営業収益に最も大きく寄与した。ヨーロッパ事業セグメ
ントの営業収益に占める割合は、2009年最初の6か月間と比較して、1.4パーセンテージ・ポイント減少した。英国
におけるジョイントベンチャーの設立に伴い、TモバイルUKは2010年4月1日をもって連結対象から外れ、そのた
め2010年第2四半期のヨーロッパ事業セグメントにおいては、その収益はもはや報告されなかった。その他の事業
セグメントの営業収益に対する貢献は、ほぼ同程度を維持した。
各地域の営業収益の概要(%)
2010年上半期における国外で生じた営業収益の割合は、主にグループ構成の変動により、前年比で0.3パーセン
テージ・ポイント減少し56.9%となった。
EBITDA
2010年最初の6か月間でドイツテレコムは、2009年の同期より8.0%少ない、92億ユーロのEBITDAを生んだ。
調整EBITDA
2010年上半期においてEBITDAは、総計7億ユーロに上る特別要因によりマイナスの影響を受けた。英国における
ジョイントベンチャーの設立に関連したTモバイルUKの非連結化による4億ユーロの費用に加えて、これらは主に
従業員関連措置に係る2億ユーロの費用及び中央税関による2005年から2009年にかけての売掛金の貸倒償却に係
る1億ユーロの費用から成る。
2009年上半期において、1億ユーロの特別要因(主に従業員関連措置及び従業員に関連しない再編成措置に係る
費用の結果である。)はEBITDAにマイナスの影響を及ぼした。
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半期報告書
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
4,890
5,012
5,258
ド イ ツ
2,299
2,438
ヨーロッパ
1,587
米 国
グループ調整EBITDA
システムズ・
ソリューションズ
グループ本部・共用事業
調 整
2009年
第2
変 化 率
四半期
(百万
(%)
ユーロ)
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
(4.7)
9,902
10,070
(1.7)
20,668
2,381
2.4
4,737
4,744
(0.1)
9,607
1,431
1,686
(15.1)
3,018
2,951
2.3
6,390
1,008
1,120
1,176
(4.8)
2,128
2,237
(4.9)
4,261
196
231
231
427
442
(3.4)
923
(172)
(182)
(142)
(28.2)
(354)
(192)
(84.4)
(315)
(28)
(26)
(74)
64.9
(54)
(112)
51.8
(198)
-
前述の特別要因により調整されたEBITDAは、2009年上半期から2億ユーロ(1.7%)減少した。2010年最初の6か
月間においては、グループ構成の変動によるプラス及びマイナスの影響は、互いにほぼ相殺し合ったため、調整
EBITDAには重要でない影響しか及ぼさなかった。正味1億ユーロのプラスの為替レート効果は、2009年上半期と比
較して調整EBITDAを3億ユーロ(3.1%)減少させた。
2010年上半期における調整EBITDAは、ドイツ、米国及びシステムズ・ソリューションズ事業セグメントでは前年
比で減少を記録したのに対し、ヨーロッパ事業セグメントの調整EBITDAは同期間中に増加した。
2010年最初の6か月間のドイツ事業セグメントにおける調整EBITDAは、0.1%とわずかに減少した。モバイル通
信事業におけるプラスの成長は従来の固定ネットワーク事業における減少をほとんど相殺した。調整EBITDAマー
ジンは0.4パーセンテージ・ポイント増加した。
ヨーロッパ事業セグメントにおける調整EBITDAは前年比で2.3%増加し、それは主に前述のグループ構成の変動
による2つの相殺する影響に起因した。これらの影響で調整されてもなお、調整EBITDAはわずかに増加した。プラ
スの為替レート効果はポーランドズロチ、ハンガリーフォリント、チェココルナ、英ポンド及びクロアチアクーナ
からの換算に起因し、2010年上半期におけるヨーロッパ事業セグメントのEBITDAを増加させた。
米国事業セグメントにおいては、収益の減少が調整EBITDAの減少に寄与した。米ドル建ての費用の増加は、強化
された顧客の動機付けプログラム、及び顧客がより費用のかかる3G端末を選択していたという事実にも一部起因
した。結果として、2010年最初の6か月間における調整EBITDAは、2009年同期より減少した。
システムズ・ソリューションズ事業セグメント内における調整EBITDAは、主に原料コストの増加により、2009年
上半期と比較して減少した。特に、2010年の最初の数か月間は、2009年末に締結された契約の結果として、費用の増
加が目立った。これらは「サービスへの貯蓄(Save for Service)」計画(当社の総合的な再編成及び効率性向上プ
ログラムである。)による貯蓄によって一部相殺された。
ここに記載された各事業セグメントの動向に加え、主に前年に計上された不動産の売却目的保有資産から固定
資産への再分類による収益に起因して、グループ本部・共用事業における調整EBITDAは、前年の上半期と比較して
2億ユーロ悪化した。ヴィヴェントにおける従業員の増加及び収益の減少も、EBITDAに対し悪影響を及ぼした。
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EBIT
2010年上半期におけるグループのEBITは、前年比で実質15億ユーロ増加し、37億ユーロとなった。2009年の同期
と比較した2010年上半期におけるかかる増加は、上述の影響とは別に、減価償却費、アモチゼーション及び減損損
失の大幅な減少の結果であり、それは以下のヨーロッパ事業セグメントにおける影響に起因した。2009年上半期に
おいては、現金生成単位であるTモバイルUKの18億ユーロののれんの減損損失が計上された。加えて、TモバイルUK
の減価償却費、アモチゼーション及び減損損失は2010年上半期にはもはや計上されなかった。2010年3月31日まで
は、当該会社の資産は売却目的保有として分類され、2010年4月1日を効力発生日とした英国におけるジョイント
ベンチャー設立に伴い、当該会社は連結対象から外された。
ドイツテレコムの各事業セグメントのEBITの動向は以下の通りである。
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
2,029
1,711
2,012
1,171
1,327
1,274
ヨーロッパ
675
166
464
(64.2)
841
米 国
544
600
654
(8.3)
1,144
1,184
18
56
27
n.a.
74
38
94.7
(365)
(426)
(344)
(23.8)
(791)
(653)
(21.1)
(14)
(12)
(63)
81.0
(26)
(93)
72.0
グループの営業利益
(損失)(EBIT)
ド イ ツ
システムズ・
ソリューションズ
グループ本部・共用事業
調 整
2009年
第2
変 化 率
四半期
(百万
(%)
ユーロ)
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
(15.0)
3,740
2,256
65.8
6,012
4.2
2,498
2,599
(3.9)
5,062
(819)
n.a.
(3.4)
140
2,233
(11)
(1,249)
(163)
税引前利益(損失)
2010年上半期の税引前利益は、2009年上半期と比較して18億ユーロ増加した。グループの財務活動による損失は
前年比で3億ユーロ減少した。このため、税引前利益はグループEBITより大幅に増加し、これは主に引当金及び負
債に対する金利の引戻し並びにデリバティブの測定による利益のプラスの影響に起因したその他の財務費用にお
ける3億ユーロの成長によるものであった。
当期純利益
2010年最初の6か月間におけるドイツテレコムの当期純利益は、2009年上半期と比較して18億ユーロ増加した。
法人税費用の2億ユーロの増加は、ほぼ同額の非支配持分利益の好転によりほとんど完全に相殺された。
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グループの財政状態
連結財政状態計算書
2010年
6月30日現在
2009年
12月31日現在
増 減
変 化 率
2009年
6月30日現在
(百万ユーロ)
(百万ユーロ)
(百万ユーロ)
(%)
(百万ユーロ)
15,471
23,012
(7,541)
(32.8)
20,096
現金及び現金等価物
1,839
5,022
(3,183)
(63.4)
5,836
売掛金及びその他の未収金
7,236
6,757
7.1
8,195
84
6,527
(6,443)
(98.7)
6,312
4,706
1,606
34.1
5,721
固定資産
117,313
104,762
12,551
12.0
112,806
無形固定資産及び有形固定資産
100,597
97,173
3,424
3.5
104,467
持分法で会計処理された投資
8,008
147
7,861
n.a.
150
その他の固定資産
8,708
7,442
1,266
17.0
8,189
132,784
127,774
5,010
3.9
132,902
流動負債
25,238
24,794
444
1.8
28,819
金融負債
10,934
9,391
1,543
16.4
14,047
買掛金及びその他の未払金
6,351
6,304
47
0.7
7,033
その他の引当金
2,995
3,369
(374)
(11.1)
2,791
-
1,423
(1,423)
4,958
4,307
固定負債
62,759
金融負債
引 当 金
資産の部
流動資産
売却目的で保有される固定資産
及び処分予定グループ
その他の流動資産
資産合計
479
344
負債及び株主持分の部
売却目的で保有される固定資産
及び処分予定グループに直接関
連する負債
n.a.
-
651
15.1
4,948
61,043
1,716
2.8
62,616
42,040
41,800
240
0.6
42,819
8,496
8,340
156
1.9
8,655
その他の固定負債
12,223
10,903
1,320
12.1
11,142
株主持分
44,787
41,937
2,850
6.8
41,467
132,784
127,774
5,010
3.9
132,902
その他の流動負債
負債及び株主持分合計
2010年上半期末におけるドイツテレコムの資産合計は、年度末と比較して50億ユーロ(3.9%)増加した。資産の
部では、固定資産は126億ユーロ増加した一方で、流動資産は75億ユーロ減少した。負債の部では、流動負債(4億
ユーロ)及び固定負債(17億ユーロ)の両方での増加が見られた。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
2009年12月31日時点と比較した財務状態計算書における最も重要な変化は、以下の通りである。
現金及び現金等価物は、2009年12月31日時点と比較して32億ユーロ減少した。かかる変化に関する詳細の情報
は、中間連結財務書類の連結キャッシュ・フロー計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書に対する注記を参照
のこと。
売却目的で保有される固定資産及び処分予定グループ並びに売却目的で保有される固定資産及び処分予定グ
ループに直接関連する負債の純帳簿価額は、50億ユーロ減少した。2010年4月1日付のTモバイルUK及びオレンジ
UKによるEverything Everywhereと呼ばれるジョイントベンチャー設立のための合併を受けて、2009年12月31日時
点に売却目的で保有されていたTモバイルUKの資産及び負債は、連結対象から外され、かつドイツテレコムのジョ
イントベンチャーに対する50%の保有は、持分法で会計処理された投資に計上された。詳細は、中間連結財務書類
を参照のこと。
その他の流動資産は16億ユーロ増加した。2010年5月、ドイツテレコムは競売で連邦ネットワーク庁からLTE周
波数を13億ユーロで購入し、2010年5月31日に支払いを行った。支払決定の確定に対する訴訟が提起されたため、
ドイツテレコムは、かかる支払いを2010年6月30日付で、無形固定資産としてではなくその他の金融資産として計
上した。
総計34億ユーロの無形固定資産及び有形固定資産の増加は、主に51億ユーロの為替レート効果、38億ユーロの資
本支出並びに54億ユーロの減価償却費、アモチゼーション及び減損損失に起因した。
その他の固定資産は、主にその他の金融資産の増加の結果として変動した。2010年上半期において、ドイツテレ
コム及びフランステレコムS.A.は、等しい持分(それぞれ8億ユーロ)を保有する2社による債券投資の方式で
ジョイントベンチャーであるEverything Everywhereに出資した。
流動金融負債及び固定金融負債は、2009年度末と比較して18億ユーロ増加した。詳細については、下表及び付随
の説明を参照のこと。
その他の負債における20億ユーロの増加の大部分は、主に米ドルからユーロへの換算の影響による繰延税金負
債の11億ユーロの増加に起因した。さらに、その他の流動負債も付加価値税負債の増加により2009年度末と比較し
て増加した。
株主持分は29億ユーロ増加して、448億ユーロとなった。2010年上半期において、ドイツテレコムは39億ユーロの
配当金を支払った。かかる成長は、55億ユーロのその他の包括的利益(主に国外の事業の通貨換算による)及び13億
ユーロの収益の増加に起因する。
債務総額の調整
2010年
6月30日現在
2009年
12月31日現在
増 減
変 化 率
2009年
6月30日現在
(百万ユーロ)
(百万ユーロ)
(百万ユーロ)
(%)
(百万ユーロ)
流動金融負債
10,934
9,391
1,543
16.4
14,047
固定金融負債
42,040
41,800
240
0.6
42,819
金融負債
52,974
51,191
1,783
3.5
56,866
未払利息
(1,063)
(1,175)
112
9.5
(1,024)
企業間取引による負債
(1,208)
(1,455)
247
17.0
(2,165)
(549)
(444)
(105)
23.6
(893)
そ の 他
債務総額
50,154
48,117
2,037
21/97
4.2
52,784
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半期報告書
債務純額
債 券
2010年
6月30日現在
2009年
12月31日現在
増 減
変 化 率
2009年
6月30日現在
(百万ユーロ)
(百万ユーロ)
(百万ユーロ)
(%)
(百万ユーロ)
38,508
1,538
4.0
43,157
4,718
57
1.2
4,806
1,162
1,057
105
9.9
1,029
782
924
(142)
(15.4)
752
リース負債
1,878
1,909
(31)
(1.6)
1,965
その他の金融負債
1,511
1,001
510
50.9
1,075
50,154
48,117
2,037
4.2
52,784
1,839
5,022
(3,183)
(63.4)
5,836
83
162
(79)
(48.8)
562
1,403
1,048
355
33.9
937
579
974
(395)
40.6
483
46,250
40,911
13.1
44,966
銀行借入金
約束手形によるノンバンクに対
する債務
デリバティブ金融負債
債務総額
現金及び現金等価物
売却可能/トレーディング目的
金融資産
デリバティブ金融資産
その他の金融資産
債務純額
40,046
4,775
5,339
債務純額は、2009年度末と比較して53億ユーロ(13.1%)増加した。かかる増加を導いた要因は、38億ユーロの配
当金の支払い、総計16億ユーロの企業間取引の影響、13億ユーロの周波数帯獲得に係る支払い及び14億ユーロの為
替レート効果を含む。企業間取引による影響は、主にUKジョイントベンチャーの非連結化(4億ユーロ)及びUKジョ
イントベンチャーへの投資(8億ユーロ)並びにSTRATOの買収(3億ユーロ)の影響を含む。29億ユーロのフリー・
キャッシュ・フローの影響は債務純額を減少させた。
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フリー・キャッシュ・フロー(配当金の支払い及び周波数帯への投資以前)
営業から生じた現金(周波数
帯への投資以前)
利息受取(支払)額
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
3,918
4,232
(647)
(790)
2009年
第2
変 化 率
四半期
(百万
(%)
ユーロ)
4,215
(703)
0.4
(12.4)
営業活動より生じた純現金
(周波数帯への投資以前)
3,271
3,442
3,512
(2.0)
無形固定資産(のれんを除
く)及び有形固定資産に対す
る投資による現金流出(現金
による設備投資)
(1,934)
(2,041)
(2,211)
7.7
無形固定資産(のれんを除
く)及び有形固定資産の処分
による収入
102
88
103
フリー・キャッシュ・フ
ロー(配当金の支払い及び周
波数帯への投資以前)
1,439
1,489
1,404
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
8,150
7,811
(1,437) (1,333)
6,713
6,478
(3,975) (4,822)
(14.6)
6.1
4.3
18,271
(7.8)
(2,476)
3.6
15,795
17.6
(9,202)
190164
15.9
376
2,928
1,820
60.9
6,969
2010年上半期におけるフリー・キャッシュ・フローは、2009年上半期における18億ユーロから増加し、29億ユー
ロに達した。
2010年最初の6か月間における営業活動より生じた純現金(周波数帯への投資以前)は、前年同期と比較して2
億ユーロ増加し、67億ユーロとなった。以下のいくつかの要因が、この成長に寄与し、その要因のうちいくつかは互
いに相殺し合った。
周波数帯への現金流出を除くと、運転資本として計上される資産及び負債の純変動は、主に売掛債権の売却
(ファクタリング)による2億ユーロの現金流入の結果として2億ユーロ増加した。2009年上半期にはこれと同程
度の現金流入は記録されなかった。加えて、例えば業者手数料及び返済に対する引当金並びにその他の引当金の利
用は、前年比でおよそ2億ユーロ減少した。対照的に、利息に対する純現金の流出は1億ユーロ増加した一方で、金
利スワップの解約による純現金の流入は2億ユーロ減少した。
無形固定資産及び有形固定資産に対する現金流出は8億ユーロ減少し、これは主に2010年第1四半期のドイツ
及び米国における投資が、一部は天候条件により延期されたことによる。
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事業セグメントにおける事業の動向
ド イ ツ
顧客動向
(注2) 利用のない前払型顧客のカードの登録取消し:2009事業年度において4.4百万枚、2010年第1四半期において1.5百万枚、
2010年第2四半期において2.5百万枚である。2010年4月1日、テレコム・ドイチュラントGmbHは、2年間追加チャージ
がなく3か月間利用されなかった前払型カードの自動的解約を開始した。
2010年
6月30日
2010年
3月31日
変化率
2010年
6月30日/
2010年
3月31日
(百万)
(百万)
(%)
2009年
12月31日
変化率
2010年
6月30日/
2009年
12月31日
2009年
6月30日
変化率
2010年
6月30日/
2009年
6月30日
(百万)
(%)
(百万)
(%)
固定ネットワーク
固定ネットワーク回線
25.5
25.8
(1.2)
26.2
(2.7)
27.2
(6.3)
小売ブロードバンド回線
11.8
11.7
0.9
11.5
2.6
11.2
5.4
バンドルされた卸売回線
1.4
1.5
(6.7)
1.6
(12.5)
2.0
(30.0)
アンバンドルされた
ローカル・ループ回線
9.3
9.2
1.1
9.1
2.2
8.7
6.9
アンバンドルされた
卸売回線
0.7
0.7
0.0
0.6
16.7
0.4
75.0
37.0
38.5
(3.9)
39.1
モバイル通信
モバイル顧客(a)
(5.4)
39.1
(5.4)
(a) 2010年4月1日、テレコム・ドイチュラントGmbHは、2年間追加チャージがなく3か月間利用されなかった前払型カード
の自動的解約を開始した。
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半期報告書
ドイツ事業セグメントは、競争が熾烈な2つのモバイル通信事業及びブロードバンド事業において、良い実績を
あげた。
固定ネットワーク:2010年上半期には、ケーブル事業者のUnityMediaによる新しい数値の公表に続く市場占有
率の遡及的調整の後においても、46%超という2007年以来のブロードバンド市場におけるシェアを安定的に保持
した。ドイツのブロードバンド市場の成長が制限されるにつれて、2010年最初の6か月間における小売回線数は
2009年末と比べて0.3百万回線増加し、合計11.8百万回線となった。2010年6月30日現在で、合計1.3百万個のエン
ターテイン商品が販売された。稼働中のエンターテイン商品数は、2010年上半期において0.2百万個増加し、約1.0
百万個となった。
2010年上半期における固定ネットワーク回線の喪失数は、2009年の同期間から低下し、合計0.7百万回線に上っ
た。これらの回線の喪失は主に、顧客が代替の電気通信事業者、ケーブル会社又はモバイル通信会社に切り替えた
ことに起因する。
アンバンドルされたローカル・ループ回線(以下「ULL回線」という。)数は、2009年末と比べて0.2百万回線増加
し、9.3百万回線となった。アンバンドルされた卸売回線数もまた、2009年末と比べて0.1百万回線の微増となり、
0.7百万回線となった。対照的に、2010年上半期におけるバンドルされた卸売回線数は、年末と比べて0.2百万回線
減少した。
モバイル通信:2009年末と比べてモバイル通信顧客数は2.1百万人減少し、2010年上半期に37.0百万人となっ
た。契約型顧客数の微減に加えて、前払型顧客数はとりわけ2.1百万人減少し、19.8百万人となった。主な原因の1
つとしては、2010年上半期における、もはや収益を生み出していなかった利用のない前払型顧客の登録の取消しが
あげられる。
アップル社のiPhoneのような魅力的なスマートフォンや、通話及びデータ利用向きの定額料金プランを利用す
る顧客割合の上昇に後押しされ、ドイツテレコムはモバイル通信セクターのサービス収益市場におけるそのリー
ダーシップを保持し、価値主導の成長に注力した。
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事業の動向
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
2009年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
6,189
6,197
6,220
うち固定ネットワーク
4,530
4,496
うちモバイル通信
2,000
変 化 率
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(%)
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
(0.4)
12,386
12,551
(1.3)
25,423
4,628
(2.9)
9,026
9,352
(3.5)
18,736
2,054
1,947
5.5
4,054
3,899
4.0
8,109
1,171
1,327
1,274
4.2
2,498
2,599
(3.9)
5,062
18.9
21.4
20.5
20.2
20.7
(1,014)
(1,030)
(1,085)
5.1
(2,044)
(2,101)
2.7
(4,196)
EBITDA
2,185
2,357
2,359
(0.1)
4,542
4,700
(3.4)
9,258
EBITDAに影響する特別要因
(114)
調整EBITDA
2,299
2,438
2,381
2.4
4,737
4,744
(0.1)
9,607
1,468
1,530
1,582
(3.3)
2,998
3,191
(6.0)
6,247
うちモバイル通信
828
912
798
14.3
1,740
1,559
11.6
3,373
調整EBITDAマージン(%)
37.1
39.3
38.3
38.2
37.8
37.7
うち固定ネットワーク(%)
32.4
34.0
34.2
33.2
34.1
33.3
うちモバイル通信(%)
41.4
44.4
41.0
42.9
40.0
41.6
(651)
(774)
(684)
(13.2)
(1,425)
(1,484)
4.0
(3,158)
営業収益
営業利益(EBIT)
EBITマージン(%)
減価償却費、アモチゼーション
及び減損損失
うち固定ネットワーク
現金による設備投資
従業員数(平均)(名)
うち固定ネットワーク(名)
うちモバイル通信(名)
(81)
(22)
n.a.
(195)
(44)
19.9
n.a.
(349)
80,729
79,729
85,142
(6.4)
80,229
85,615
(6.3)
84,584
74,893
73,961
79,064
(6.5)
74,427
79,570
(6.5)
78,507
5,836
5,768
6,078
(5.1)
5,802
6,045
(4.0)
6,077
固定ネットワーク及びモバイル通信は、通常非連結の観点から表示されており、事業セグメントレベルでの連結効果を考慮し
ていない。
営業収益
2010年上半期におけるドイツ事業セグメントの営業収益は、前年比で1.3%減少して124億ユーロとなったが、
2009年第1四半期と比較して収益が2.2%減少した2010年第1四半期ほどの著しい減少ではなかった。この収益の
減少は、主として、主に固定ネットワークにおける競争及び当局の価格決定措置を理由とする継続的な固定ネット
ワーク回線の喪失に起因するものであった。
固定ネットワーク:2010年上半期の営業収益は、前年比で3.5%減少し、90億ユーロとなった。競争の激化及び利
用関連料金の落込みに起因した継続的な固定ネットワーク回線の喪失が、収益の減少をもたらした主要因である。
STRATOを初めて連結対象としたこと、アンバンドルされたローカル・ループ回線の成長及びプレミアム・コンプ
リート・パッケージ(例えば、テレビ・コンポーネント付きのものなど)への移行は好影響をもたらしたが、収益の
減少を一部しか相殺することができなかった。
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半期報告書
モバイル通信:モバイル通信事業からの営業収益は2億ユーロ(4.0%)増加して、2010年上半期に41億ユーロと
なった。この大部分は、サービス収益の前向きな発展に起因していた。これは、2009年4月1日からのモバイル着信
料金の低下、2009年7月1日から施行されたEUローミング規制、並びに2009年末でのO2及びその他の会社との国
内ローミング契約の終了によって相殺された。
EBITDA、調整EBITDA
ドイツ事業セグメントは、2010年上半期において、前年同期と同等の47億ユーロの調整EBITDAを生み出した。モ
バイル通信事業におけるかかる前向きな発展は、従来の固定ネットワーク事業における減少を、ほぼ相殺した。調
整EBITDAのマージンは、こうして0.4パーセンテージ・ポイント増加し、38.2%となった。
固定ネットワーク事業においては、効果的なコスト管理によって収益の減少が大幅に相殺され、調整EBITDAは合
計で30億ユーロとなった。EBITDAは、その他の要因の中でも法的リスク及び通信事業者との和解のための費用の増
加によって、減少した。2010年上半期において、EBITDAは、主に2010年第1四半期におけるドイツ中央税関による
2005年から2009年にかけての売掛金の貸倒償却及び退職手当の費用によって引き起こされた合計2億ユーロに上
る特別効果に、悪影響を受けた。
モバイル通信事業からの調整EBITDAは2億ユーロ増加して17億ユーロとなり、調整EBITDAマージンは前年上半
期と比較して2.9パーセンテージ・ポイント成長し、42.9%となった。これは、収益トレンドの上向き及び一般販売
費の低下に起因するものであった。
EBIT
ドイツ事業セグメントにおけるEBITは、前年比で1億ユーロ減少し、2010年上半期において25億ユーロとなっ
た。この大部分が、既に述べた特別要因の結果であった。
現金による設備投資
2010年上半期の現金による設備投資は、14億ユーロであり、前年同期の水準をわずかに下回った。年の始めの悪
い天候条件に起因して、建設プロジェクト及びそれに関連する資本支出は、予定通りには進まなかった。資本支出
の大部分が、固定ネットワーク事業においてであった。
人 事
平均従業員数は、新規雇用やSTRATOを2010年1月1日付で初めて連結対象にしたことにもかかわらず、主に固定
ネットワーク事業における人員削減の結果、2009年上半期と比べて6.3%減少して80,229名となった。
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半期報告書
ヨーロッパ
顧客動向
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半期報告書
ヨーロッパ、
合計(a)
固定ネットワーク回線
2010年
6月30日
2010年
3月31日
変化率
2010年
6月30日/
2010年
3月31日
2009年
12月31日
変化率
2010年
6月30日/
2009年
12月31日
2009年
6月30日
変化率
2010年
6月30日/
2009年
6月30日
(百万)
(百万)
(%)
(百万)
(%)
(百万)
(%)
11.7
12.0
(2.5)
12.3
(4.9)
12.7
(7.9)
小売ブロードバンド回線
4.1
4.0
2.5
3.9
5.1
3.6
13.9
バンドルされた卸売回線
0.2
0.2
0.0
0.2
0.0
0.3
(33.3)
ULL回線
1.3
1.2
8.3
1.1
18.2
0.9
44.4
60.5
60.8
(0.5)
61.6
(1.8)
60.6
(0.2)
固定ネットワーク回線
4.0
4.1
(2.4)
4.2
(4.8)
4.4
(9.1)
ブロードバンド回線
1.1
1.1
0.0
1.1
0.0
1.0
10.0
モバイル顧客
8.5
8.8
(3.4)
9.2
(7.6)
8.8
(3.4)
固定ネットワーク回線
2.7
2.7
0.0
2.8
(3.6)
2.9
(6.9)
ブロードバンド回線
0.8
0.8
0.0
0.8
0.0
0.7
14.3
モバイル顧客
7.1
7.2
(1.4)
7.3
(2.7)
6.3
12.7
固定ネットワーク回線
1.7
1.8
(5.6)
1.8
(5.6)
1.9
(10.5)
ブロードバンド回線
0.8
0.8
0.0
0.8
0.0
0.8
0.0
モバイル顧客
5.1
5.1
0.0
5.1
0.0
5.3
(3.8)
ポーランド
モバイル顧客
13.3
13.4
(0.7)
13.5
(1.5)
13.4
(0.7)
チェコ共和国
モバイル顧客
5.5
5.4
1.9
5.5
0.0
5.4
1.9
クロアチア
固定ネットワーク回線
1.4
1.5
(6.7)
1.5
(6.7)
1.5
(6.7)
ブロードバンド回線
0.6
0.6
0.0
0.6
0.0
0.5
20.0
モバイル顧客
2.8
2.8
0.0
2.9
(3.4)
2.9
(3.4)
固定ネットワーク回線
0.3
0.3
0.0
0.3
0.0
0.3
0.0
ブロードバンド回線
0.3
0.3
0.0
0.3
0.0
0.3
0.0
モバイル顧客
4.4
4.4
0.0
4.6
(4.3)
5.4
(18.5)
固定ネットワーク回線
1.1
1.1
0.0
1.1
0.0
1.1
0.0
ブロードバンド回線
0.4
0.4
0.0
0.4
0.0
0.4
0.0
モバイル顧客
2.4
2.4
0.0
2.4
0.0
2.3
4.3
オーストリア
モバイル顧客
3.7
3.6
2.8
3.4
8.8
3.4
8.8
その他(c)
固定ネットワーク回線
0.5
0.5
0.0
0.5
0.0
0.5
0.0
ブロードバンド回線
0.2
0.2
0.0
0.2
0.0
0.2
0.0
モバイル顧客
7.8
7.7
1.3
7.7
1.3
7.4
5.4
モバイル顧客
ギリシャ
ルーマニア(b)
ハンガリー
オランダ
スロバキア
(a) 比較の便宜上、TモバイルUK及びオレンジUKの合併に続いて2010年4月1日時点でジョイントベンチャーのEverything
Everywhereに移籍されたTモバイルUK顧客は、全ての過去の顧客数値から控除されている。
(b) 2009年11月1日以降、ルーマニア企業のZappを含む。
(c) 「その他」には、ブルガリア、アルバニア、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国及びモンテネグロの国営企業が含まれる。
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合計:2010年上半期中に、ヨーロッパ事業セグメントは、2009年末と比較して固定ネットワーク回線を使用して
いる顧客数のさらなる減少を記録した。これは、ブロードバンド回線における成長によってある程度相殺された。
モバイル通信事業においては、激しい競争にもかかわらず、ヨーロッパ事業セグメントは2010年6月30日時点で、
2009年末よりわずかに少ないだけの60.5百万人の顧客基盤となった。
固定ネットワーク:ヨーロッパのブロードバンド市場は、2009年末と比較して2010年最初の6か月間において
成長を続けた。バンドルされた及びアンバンドルされた卸売回線を含む合計4.3百万のブロードバンド回線をもっ
て、事業セグメントは前年末と比較して、0.2百万回線の増加を記録した。固定ネットワーク回線の数は、2009年末
以降、0.6百万減少した。ブロードバンド市場における持続する成長は、2009年末から顧客数が20%以上増加してい
るIPTVの継続中の成功によっても、引き起こされた。ブロードバンド及びTVへの戦略的な注力は、アクセス事業に
おける成長及び顧客保持に好影響を及ぼした。
モバイル通信:個々の国の激しい競争に直面しながらも、ヨーロッパのモバイル企業は、特に東ヨーロッパの
国々における緊張した経済状況にもかかわらず総顧客基盤のわずかな減少を記録するのみで、2010年上半期にお
いてその市場地位を維持した。特にギリシャ、オランダ及びクロアチアは顧客数の低下を記録したが、これはオー
ストリア、アルバニア及びブルガリアにおける総顧客基盤の一定の成長で大幅に相殺された。顧客数は、ハンガ
リー、チェコ共和国及びスロバキアの激戦市場で安定した状態を維持した。総顧客基盤のわずかな減少は、主に前
払型顧客に起因している。ギリシャ、オランダ及び特にポーランドにおいて、前払型顧客の数は、合計で1.4百万減
少した。オランダ及びポーランドにおいては、これは高価値の契約型顧客事業への注力の結果であった。ギリシャ
において、前払型顧客数は、特に2009年11月に導入された新規登録要件によって悪影響を受けた。同時に、多くの他
の国の登録要件は、前払型商品の起動数の低下をもたらした。2010年3月のTモバイル・ネザーランドにおける利
用のない前払型顧客の登録の取消しに起因して、当該企業の前払型顧客基盤は、2009年末と比較して縮小した。
オーストリアでは、総顧客数が2009年12月31日と比較して増加した。これは主に、2010年1月1日に導入された、第
2ブランドであるテルリングを利用していた前払型顧客の登録の取消しに関する新ルールの結果である。
前払型事業とは対照的に、ヨーロッパ事業セグメントにおける高価値の契約型顧客事業は、2009年末と比較し
て、2010年最初の6か月間において成長誘導要因のままであった。ルーマニア及びモンテネグロにおける企業以外
の全てのヨーロッパ企業は、その契約型顧客基盤を拡大させた。オランダ、ポーランド、ハンガリー、チェコ共和国
及び特にクロアチアは、健全な成長を報告した(合計約0.5百万人の純増加)。かかる前向きな傾向は、2009年末から
1.7パーセンテージ・ポイント成長して42.6%となった契約型顧客によって占められるヨーロッパ事業セグメン
トにおける総顧客基盤の割合においてもまた反映される。オーストリア及びスロバキアを除くほとんど全ての国
が、かかる前向きな結果に貢献した。
契約型顧客基盤のかかる発展は、定期契約を併せた、無料通話時間を含む通話プラン、定額料金プラン及び新し
いハードウェアの販売を通じた、プレミアム契約型顧客に特化した顧客の獲得及び維持への成功的な注力に起因
している。この上、高パフォーマンスの携帯電話(これらはコネクテッド・ライフ・アンド・ワーク(connected
life and work)戦略の一環として導入されたものである。)にインストールされた革新的なモバイル・インター
ネット・データ・サービス及びモバイル・インターネット・コンテンツ・サービスは、新しい顧客集団を惹きつ
けることに成功した。アップル社のiPhoneのようなスマートフォンの効果的な販売は、契約型顧客基盤において、
継続的に大きな成長割合を占めた。
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事業の動向
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
2009年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
4,774
4,030
5,065
うちギリシャ
997
963
うちルーマニア
291
うちハンガリー
変 化 率
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(%)
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
(20.4)
8,804
9,448
(6.8)
1,058
(9.0)
1,960
1,713
14.4
3,899
293
295
(0.7)
584
499
17.0
1,104
402
402
412
(2.4)
804
803
0.1
1,682
うちポーランド
441
451
440
2.5
892
856
4.2
1,757
うちチェコ共和国
279
291
310
(6.1)
570
585
(2.6)
1,191
うちクロアチア
267
289
292
(1.0)
556
570
(2.5)
1,161
うちオランダ
442
448
465
(3.7)
890
909
(2.1)
1,807
うちスロバキア
230
233
246
(5.3)
463
490
(5.5)
974
うちオーストリア
248
243
255
(4.7)
491
522
(5.9)
1,038
うち英国
783
n.a.
886
n.a.
783
1,722
n.a.
3,390
うちその他(a)
462
481
476
1.1
943
898
5.0
1,885
675
166
464
(64.2)
841
(819)
n.a.
14.1
4.1
9.2
9.6
(8.7)
(859)
(892)
営業収益
営業利益(損失)(EBIT)
EBITマージン(%)
減価償却費、アモチゼー
ション及び減損損失
EBITDA
EBITDAに影響する特別要因
調整EBITDA
1,534
(53)
1,058
(373)
19,607
140
0.7
(1,056)
15.5
(1,751)
(3,779)
53.7
(6,157)
1,520
(30.4)
2,592
2,960
(12.4)
6,297
(166)
n.a.
(426)
9
n.a.
(93)
1,587
1,431
1,686
(15.1)
3,018
2,951
2.3
6,390
376
346
383
(9.7)
722
622
16.1
1,447
うちルーマニア
72
71
72
(1.4)
143
139
2.9
293
うちハンガリー
162
171
169
1.2
333
333
-
675
うちポーランド
169
176
170
3.5
345
280
23.2
616
うちチェコ共和国
135
139
181
(23.2)
274
308
(11.0)
614
うちクロアチア
113
124
133
(6.8)
237
261
(9.2)
525
うちオランダ
102
139
103
35.0
241
167
44.3
430
うちスロバキア
107
105
120
(12.5)
212
232
(8.6)
439
83
61
70
(12.9)
144
123
17.1
283
うち英国
167
n.a.
153
n.a.
167
266
n.a.
611
うちその他(a)
106
115
126
(8.7)
221
218
1.4
446
調整EBITDAマージン(%)
33.2
35.5
33.3
34.3
31.2
現金による設備投資
(568)
(454)
(526)
13.7
(1,022)
(1,273)
19.7
(2,489)
(11.3)
67,242
67,111
0.2
69,277
うちギリシャ
うちオーストリア
従業員数(平均)(名)
70,125
64,359
72,597
32.6
国営企業の数値は、通常それぞれの非連結財務書類に対応するものであり、事業セグメントレベルでの連結効果を考慮してい
ない。
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(a) 「その他」には、ブルガリア、アルバニア、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国及びモンテネグロの国営企業のほか、イン
ターナショナル・キャリア・セールス・アンド・サービシズ(ICSS)、ヨーロッパ本部、及び2010年5月末まではTモバイル
・インターナショナルUKが含まれる。
営業収益
ヨーロッパ事業セグメントにおける営業収益は、2010年上半期において、前年比で6.8%減少して88億ユーロと
なった。これは、主に2つの相殺効果の結果である。すなわち、2010年4月1日を効力発生日とするTモバイルUKの
非連結対象化によってセグメント収益は減少したが、他方で、2009年2月のOTEグループの完全連結対象化から生
じているグループの構成における変化は、収益傾向に好影響を及ぼした。これら2つの要因のために調整され、収
益は2.8%のみわずかに縮小した。
大部分の国の規制当局によって課されるモバイル着信料金の引下げ並びにモバイル通信及び固定ネットワーク
における継続中の激しい競争は、収益に圧力を与えた。営業収益もまた、特に東部ヨーロッパ諸国における緊張し
たマクロ経済状況、及びクロアチアにおける税負担によって、悪影響を受けた。主にポーランドズロチ、ハンガリー
フォリント、チェココルナ、英ポンド及びクロアチアクーナからの前向きな為替レート効果は、事業からの収益減
少による悪影響を、限られた範囲でのみ緩和した。
個々の国で生み出される収益に関する以下の説明は、2億ユーロの前向きな為替レート効果のために調整され
た数値に基づいている。
ギリシャ:固定ネットワーク収益の減少は主に従来の固定ネットワーク事業の下降に起因しており、その悪影
響は、ブロードバンド収益及び卸売収益における前向きな発展によっても完全には相殺されなかった。モバイル収
益は、着信料金の引下げ及び特に激しい競争によって、影響を受けた。
ルーマニア:前年比の収益減少はわずかではあったが、ルーマニアの電気通信市場は、厳しい経済状況及び極め
て熾烈な価格競争によって特徴付けられる。価格の低下に起因して、ブロードバンド事業における顧客数の純増
は、従来の固定ネットワーク事業における収益減少の悪影響を、限られた範囲でのみ補償した。モバイル事業の収
益は、顧客に係る成長に起因して、前年比でわずかに増加した。
ハンガリー:収益は、経済状況に起因して、モバイル通信事業及び固定ネットワーク事業において減少した。そ
の他の負の要因は、2010年1月におけるモバイル着信料金の引下げであった。事業の低迷は、2009年最初の6か月
と比較したハンガリーフォリントのユーロに対する利得により補償された。
ポーランド:2010年上半期における前年比での収益の減速は、特に、主に平均通話料金のさらなる引下げのため
にサービス収益が減少したことに起因していた。激しい競争及び規制当局によって課される着信料金の引下げは、
収益に悪影響を及ぼした。
チェコ共和国:TモバイルCZにおける収益傾向は、主にサービス収益の減少によって誘導された。前年同期と比
較して、かかる収益減少は、2009年第2四半期における前向きな一時的影響に大きく起因していた。規制当局の料
金引下げの結果としての着信料金の引下げもまた、収益に悪影響を及ぼした。これらの効果は、2009年12月におけ
る?eské Radiokomunikaceの買収の結果として固定ネットワーク収益が増大したことにより、部分的に補償され
た。
クロアチア:より強力なクロアチアクーナからの適度に前向きな為替レート効果にもかかわらず、クロアチア
の国営企業は、経済状況の結果としてわずかな収益減少を記録した。モバイル通信は、固定ネットワークよりも一
層厳しく影響を受けた。原因の1つには、2009年8月に導入されたモバイル・サービス収益に係る税金(収益の
6%)があった。
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オランダ:Tモバイル・ネザーランドの収益傾向は、主に前向きなサービス収益に起因して、前年同期と比較し
てほぼ安定した状態を維持した。規制によって誘発された収益の減少は、データ収益における2桁の成長率ととも
に、総顧客基盤の契約型顧客シェアの増加から生じている通話の発信からの収益の成長による相殺を上回った。前
向きなサービス収益は、MVNO収益及びオンライン収益の低下よって、一部侵食された。オンラインの収益傾向は、主
に顧客数の減少によって生じた。
スロバキア:ブロードバンドの前向きな成長及びIPTV・衛星TVの販売の成功に起因して、固定ネットワーク事
業の収益は2009年同期と比較して安定した状態を維持した。2010年第1四半期にICT子会社を初めて連結対象とし
たことも、収益に好影響を及ぼした。他方でモバイル収益は、2009年中頃の着信料金の引下げ及び激しい競争圧力
の結果として、減少した。
オーストリア:主として音声電話からの収益のさらなる減少による、サービス収益の減少に起因して、収益は前
年比で下降した。これは、同様に、競争によって誘発された通話料金の引下げ及び規制機関によって課された着信
料金の引下げの結果であった。これらの悪影響は、データ収益における成長によって部分的に相殺された。
EBITDA、調整EBITDA
2010年最初の6か月間におけるヨーロッパ事業セグメントの調整EBITDAは、前年同期と比較して、主に2つの相
殺効果に起因する1億ユーロ(2.3%)の増加で改善された。セグメントEBITDAは、2010年4月1日時点でTモバイル
UKが非連結対象化された結果として、減少した。対照的に、OTEグループの追加に起因するグループの構成の変化
は、EBITDAに好影響を与えた。これらの2つの効果のために調整され、EBITDAはわずかに増加した。加えて、ポーラ
ンドズロチ、ハンガリーフォリント、チェココルナ、英ポンド及びクロアチアクーナからの換算に起因する前向き
な為替レート効果は、2010年上半期におけるヨーロッパ事業セグメントのEBITDAを増加させた。
個々の国で生み出される調整EBITDAに関する以下の説明は、為替レート効果のために調整された数値に基づく。
ギリシャ:グループの構成の変化による前向きな効果に起因して、調整EBITDAはギリシャのモバイル事業及び
固定ネットワーク事業において成長した。事業期間において、調整EBITDAは主に収益傾向の低迷により影響を受け
た。
ルーマニア:2010年上半期において、ルーマニアの固定ネットワーク事業は、前年同期と比較した収益減少に
よって影響を受けた。その結果、現地通貨で測定される調整EBITDAは、わずかに減少した。多くの領域における節減
は、テレビの権利のための費用の増加により、完全に相殺された。対照的に、モバイル通信は、穏やかな収益成長の
結果として調整EBITDAのわずかな改善を報告した。
ハンガリー:人件費及び様々な他の費用項目の節減は、モバイル収益における減少の悪影響を相殺し、結果とし
て調整EBITDAがわずかに増加した。但し、固定ネットワークにおける類似の措置は、全体の否定的な収益効果を補
償しなかった。
ポーランド:為替レート効果のために調整され、PTCは2010年最初の6か月間において、前年比で調整EBITDAの
増加を計上した。これは主として、特に顧客獲得及び顧客維持の費用における節減に起因していた。これらの費用
項目は、2009年最初の6か月間において、その年の第1四半期における非常に積極的な販売推進及び対応する高い
顧客維持費用の結果として、増加していた。加えて、特に技術部門における諸経費(overhead costs)の低下は、2010
年第2四半期においてEBITDAをさらに増加させた。2010年上半期における総費用の低下は、収益減少の悪影響を補
償した。
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チェコ共和国:TモバイルCZにおいては、主に2009年第2四半期の前向きな一時的影響に起因して、調整EBITDA
は前年比で減少した。これらの効果を除いて、EBITDAの発展はほぼ安定的であった。
クロアチア:調整EBITDAは、主にモバイル通信からの収益減少の結果として、減少した。固定ネットワークから
の収益の減少は、インターネット・サービス及びIPTVにおける成長によってほぼ完全に相殺された。費用の削減も
また、収益減少の悪影響を相殺する助けとなった。
オランダ:Tモバイル・ネザーランドは調整EBITDAにおいて前年比で著しい増加を記録し、それは2010年第2四
半期における一時的な影響のほか、顧客獲得及び顧客維持の費用の節減に起因していた。現在では完了されたオレ
ンジUKの統合の結果として、諸経費(overhead costs)もまた、前年に比較して激減した。
スロバキア:固定ネットワークが安定した事業を示したのに対して、モバイル事業における負の収益効果は、顧
客獲得及び諸経費(overhead costs)の節減によって一部のみ相殺された。
オーストリア:調整EBITDAにおける前年比の増加は、顧客獲得及び顧客維持の費用を削減したのみならず諸経
費(overhead costs)の貯蓄をも生み出した、最大限に活用された販売戦略に大幅に起因していた。契約の解約から
のクレジットバランスにより生じている2010年第1四半期における一時的な影響もまた、その年の上半期の
EBITDAに好影響を及ぼした。
EBIT
ヨーロッパ事業セグメントにおけるEBIT(営業利益/損失)は前年比で17億ユーロ増加したが、それは主に、現金
生成単位でのTモバイルUKののれんについて2009年第1四半期に記録された18億ユーロの減損損失に起因するも
のであった。調整EBITDAの概して前向きな効果の影響に加えて、2009年9月から2010年3月の期間にTモバイルUK
が売却目的保有として分類されたこと、並びにその結果として減価償却費及びアモチゼーションが認識されな
かったことも、EBITを改善した。これら2つの前向きな効果は、TモバイルUKの非連結対象化から生じたEBITの4億
ユーロの減少によって相殺された。
現金による設備投資
OTEグループの完全連結対象化に起因するグループの構成の変化にもかかわらず、2010年上半期におけるヨー
ロッパ事業セグメントの現金による設備投資は、前年比で3億ユーロ(19.7%)減少した。TモバイルUKの非連結対
象化もまた、現金による設備投資の数値の低下の一因となった。いくつかの国では、現在の市況に対して投資の制
限をもって反応した。
人 事
ヨーロッパ事業セグメントにおける平均従業員数は、実質的に前年比で変更はなかった。2009年2月初旬に初め
てOTEグループを完全に連結対象としたことに続く労働力の拡大は、2010年4月1日を効力発生日とするTモバイ
ルUKの非連結対象化によって、部分的に相殺された。いくつかの国における効率性向上措置の一環である人員削減
計画の成功的実施もまた、相殺効果を有していた。対照的に、小規模企業の買収は、従業員数を増加させた。
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米 国
顧客動向
2010年
6月30日
2010年
3月31日
変化率
2010年
6月30日/
2010年
3月31日
(百万)
(百万)
(%)
2009年
12月31日
変化率
2010年
6月30日/
2009年
12月31日
2009年
6月30日
変化率
2010年
6月30日/
2009年
6月30日
(百万)
(%)
(百万)
(%)
米国
モバイル顧客
33.6
33.7
(0.3)
33.8
(0.6)
33.5
0.3
2010年6月30日現在、米国事業セグメント(TモバイルUSA)は33.6百万人のモバイル顧客を有し、2009年上半期の
739,000人の顧客純増と比較して、2010年上半期は170,000人の顧客純減であった。2010年上半期における契約型顧
客は、2009年上半期の契約型顧客の216,000人の純増と比較して、12,000人の純減となった。この減少は、主に契約
型の新規顧客の総数の減少によるものである。さらに、契約型顧客の純増分は、2010年上半期のコネクテッドデバ
イスの好調な成長を含んでいた。前払型顧客は、2009年上半期の前払型顧客の523,000人の純増と比較して、2010年
上半期においては、158,000人の純減となった。2010年上半期の前払型顧客の増加に関する変動は、主にMVNO及び従
来の前払型顧客からの前払型顧客解約率の上昇によるものである。
TモバイルUSAは、2009年第2四半期の325,000人の顧客純増及び2010年第1四半期の77,000人の顧客純減と比較
して、2010年第2四半期においては93,000人の顧客純減となった。TモバイルUSAは、2009年第2四半期の56,000人
と比較して、2010年第2四半期に106,000人の契約型顧客の純増となった。2010年第2四半期における契約型顧客
の対前年比での純増は、2010年第2四半期にプラス従来型の後払型顧客の増加の向上により部分的に後押しされ
た。さらに、契約型顧客の中に含まれるコネクテッドデバイスの顧客は、2010年第2四半期の間に著しく成長を続
け、2010年6月30日現在で合計1.5百万人に達した。前払型顧客は、2009年第2四半期の前払型顧客の268,000人の
純増に比較して、2010年第2四半期においては199,000人の純減となった。前払型顧客のこうした減少は、主にMVNO
顧客の減少及び当四半期の前払型における熾烈な競争に関連するものである。
2010年第2四半期におけるTモバイルUSAの合計解約率は、主として従来の前払型顧客及びMVNO顧客からの前払
型顧客解約率の上昇のため、2010年第1四半期及び2009年第2四半期の1か月当たり3.1%と比較して、1か月当
たり3.4%と上昇した。契約型顧客の解約率は、2010年第2四半期及び2010年第1四半期並びに2009年第2四半期
において、1か月当たり2.2%で変わらなかった。
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半期報告書
事業の動向
営業収益
営業利益(EBIT)
EBITマージン(%)
減価償却費、アモチゼーション
及び減損損失
EBITDA
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
2009年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
3,814
4,188
3,918
544
600
654
14.3
14.3
16.7
(464)
(520)
(522)
1,008
1,120
1,176
-
-
-
1,008
1,120
1,176
調整EBITDAマージン(%)
26.4
26.7
30.0
現金による設備投資
(481)
(534)
(785)
EBITDAに影響する特別要因
調整EBITDA
従業員数(平均)(名)
38,663
37,612
37,863
変 化 率
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(%)
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
6.9
8,002
8,055
(0.7)
15,471
(8.3)
1,144
1,184
(3.4)
2,233
14.3
14.7
(984)
(1,053)
6.6
(2,028)
2,128
2,237
(4.9)
4,261
-
-
2,128
2,237
26.6
27.8
32.0
(1,015)
(1,650)
38.5
(2,666)
(0.7)
38,138
37,791
0.9
38,231
0.4
(4.8)
(4.8)
14.4
(4.9)
4,261
27.5
営業収益
2010年及び2009年の上半期の米国事業セグメント(TモバイルUSA)の収益は、主として為替変動の結果、80億ユー
ロと対前年比で安定していた。本事業セグメントの米ドルでの収益は、当上半期において対前年比1.2%減少した。
現地通貨ベースの収益の減少を後押しした主な要因は、Tモバイル・ブランドの顧客(MVNO及びコネクテッドデバ
イス以外のワイヤレス顧客)の純減少に関連した音声アクセス収益の落込みであった。さらに、無制限料金プラン
へと変更する顧客に関連した音声利用収益の低下は、スマートフォン及び3Gデータ・プランを購入した顧客から
の端末及びデータ収益の増加によって部分的に相殺された。3Gが利用可能なスマートフォンの利用者の数は、2010
年第2四半期末時点で6.5百万人と、2009年第2四半期末の2.1百万人から3倍以上に拡大した。
2009年第2四半期と比較して、収益は、為替変動の結果、2010年第2四半期に6.9%増加した。本事業セグメント
の米ドルでの収益は、同期間において0.3%減少した。
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EBITDA、調整EBITDA、EBIT
EBITは、対前年比3.4%減の11億ユーロへと減少した。EBITDAは、2010年上半期に対前年比4.9%減の21億ユーロ
へと減少した。米ドルにおいて、EBITDAは、上記に記載したように主として収益の減少のため下落した。営業費用
は、主に端末の販売の原価が若干増加したことにより、2009年上半期と比較して2010年上半期のローミング費、委
託費及びデータ・コンテンツ費用が減少したことで一部相殺されたものの、対前年比で若干の増加となった。Tモ
バイルUSAが様々なインセンティブを提供したこと及び顧客が値段の高い3Gの利用可能なスマートフォンの購入
へと移っていったことにより、端末の販売の原価は、対前年比で上昇した。これらの要因の結果、調整EBITDAマージ
ンは、2009年上半期の27.8%から、2010年上半期の26.6%へと低下した。
現金による設備投資
2010年上半期における現金による設備投資は、2009年上半期の17億ユーロから、2010年上半期の10億ユーロへと
対前年比で減少した。設備投資の低下の主たる理由は、2009年上半期に国内のUMTS/HSDPA(3G)ネットワークを積極
的に構築したことにある。2010年第2四半期末における、3Gネットワークは、今では全国的に208百万人をカバーし
ている。2010年のネットワークへの現金による設備投資は、ネットワークへの継続的投資、受信域の拡張、及び
HSPA+へのアップグレードが原動力となる。TモバイルUSAのHSPA+技術は、現在85百万人をカバーしており、2010年
末までに185百万人をカバーする見込みである。
人 事
平均従業員数は、2010年上半期に、主に小売流通の成長に関連して、2009年上半期に比較して増加したが、顧客ケ
ア通話の減量に伴って顧客サポート担当の従業員数が減少したことから、かかる増加は一部相殺された。2010年第
2四半期の平均従業員数は、主として顧客サポート担当の従業員数が減少したため、2010年第1四半期と比較し
て、減少した。
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システムズ・ソリューションズ
主要KPI
変 化 率
変 化 率
変 化 率
2010年
2010年
2010年
2010年
2010年 6月30日/ 2009年 6月30日/ 2009年 6月30日/
6月30日 3月31日 2010年 12月31日 2009年 6月30日 2009年
3月31日
12月31日
6月30日
(%)
(%)
(%)
新規受注
(百万
ユーロ)
4,450
2,156
n.a.
9,305
n.a.
4,325
2.9
48,564
49,153
(1.2)
47,092
3.1
54,626
(11.1)
(百万台)
1.96
1.85
5.9
1.86
5.4
1.51
29.8
請求時間
(百万)
4.7
2.4
n.a.
9.6
n.a.
4.8
(2.1)
稼 働 率
(%)
82.4
82.5
(0.1)p
81.3
80.7
1.7p
コンピューティング&
デスクトップ・サービス
管理及び提供した
サーバーの数
管理及び提供した
ワークステーションの数
システム・インテグレー
ション
(台)
1.1p
事業の動向
2010年上半期に、システムズ・ソリューションズ事業セグメント(Tシステムズ)は、ICT法人顧客市場において、
戦略的に重要な新規契約を確保した。世界経済は未だ完全には回復していないにもかかわらず、結果として新規受
注は前年同期と比較して2.9%増加した。新規契約は例えば、ドイツポストDHL、デカバンク、ヘッセン州及びスイス
・エアレスキューRegaと締結された。最短5年間の契約期間と、いくつかのケースでは億単位の範囲の受注額を
もって、Tシステムズは、さらなる成長のための基盤を強化している。これらの新規契約は、TシステムズのICTサー
ビスの魅力とそれらのサービスを世界規模で提供する能力の両方を明確に示している。
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2010年上半期における管理及び提供したサーバーの数は、顧客から回収したシステムの連結化及びダイナミッ
ク・コンピューティング(それによって顧客は必要に応じてブロードバンド、コンピューティング容量及びメモリ
を受け取り、利用するサービスに応じて支払いをし、かつインフラを共有する。)の需要増加の結果として、前年比
で11.1%減少した。対照的に、2010年上半期における管理及び提供したワークステーションの数は、主に新規受注
に起因して、前年比で著しく増加した。システム・インテグレーションも、プラスの成長をした。それでもやはり、
顧客らがプロジェクトをキャンセル、延期又は縮小したため、経済危機の影響はなお感じられた。このため、請求時
間は減少したが、稼働率の上昇によって経済危機の影響は相殺された。
事業の動向
2010年
第1四半期
(百万
ユーロ)
営業収益合計
2010年
2009年
変 化 率
第2四半期 第2四半期
(百万
(百万
(%)
ユーロ)
ユーロ)
2010年
上半期
(百万
ユーロ)
2009年
上半期
(百万
ユーロ)
変 化 率
(%)
2009
事業年度
(百万
ユーロ)
2,131
2,242
2,179
2.9
4,373
4,285
2.1
18
56
27
n.a.
74
38
94.7
(11)
(29)
(20)
(31)
35.5
(49)
(54)
9.3
(240)
47
76
58
31.0
123
92
33.7
229
2.2
3.4
2.7
2.8
2.1
(150)
(155)
(173)
10.4
(305)
(350)
12.9
(721)
EBITDA
168
211
200
5.5
379
388
(2.3)
710
EBITDAに影響を及ぼす特別要因
(28)
(20)
(31)
35.5
(48)
(54)
11.1
(213)
調整EBITDA
196
231
231
427
442
(3.4)
923
調整EBITDAマージン(%)
9.2
10.3
10.6
9.8
10.3
(148)
(220)
(171)
(368)
(332)
営業利益(損失)(EBIT)
EBITに影響を及ぼす特別要因
調整EBIT
調整EBITマージン(%)
減価償却費、アモチゼーション
及び減損損失
現金による設備投資
従業員数(平均)(名)
47,446
47,480
44,863
-
(28.7)
5.8
47,463
44,656
8,798
2.6
10.5
(10.8)
6.3
(681)
45,328
営業収益合計
2010年上半期における、システムズ・ソリューションズ事業セグメントの営業収益合計は、44億ユーロに上り、
前年比で2.1%増加した。昨年締結されたいくつかの契約の結果としての国際事業のプラスの成長は、当報告期間
においても継続し、6.8%という著しい増加を記録した。ドイツにおける収益は、不変のままであった。新規の契約
は、IT及び電気通信における一般的なマイナスの価格傾向及び新規のシステム・インテグレーションのプロジェ
クトに対する引き続く需要の抑制を相殺した。
2010年上半期にドイツテレコムで生み出された収益は12億ユーロとなり、前年比で4.4%減少した。ドイツテレ
コムのサービス・プロバイダーとして、TシステムズはドイツテレコムのITコストを最適化する重要な役割を担っ
ている。「サービスへの貯蓄(Save for Service)」計画に大きく貢献することにより、Tシステムズはグループの
IT環境を標準化し、改善した。
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営業収益
ドイツテレコム・グループ外の顧客との事業は、拡大した。当該事業セグメントは31億ユーロの営業収益を生み
出し、これは2009年上半期と比較して4.8%の増加であった。Tシステムズが新たに採用した成長のコースを反映し
た、かかるプラスの傾向は、主としてコンピューティング・サービスに起因している。多くの顧客は、いわゆるクラ
ウド・サービスを既に利用しており、それは既に当グループの顧客のためのSAPサービスの3分の2の基礎となっ
ている。シェルやフィリップスのような会社にとっては、これは当該顧客らが必要に応じてサービスを受け、かつ
利用したサービスに応じてのみ支払いをすることを意味する。世界最大規模の国際空港の5つに1つの空港で、毎
年25百万人又はそれ以上の旅客がTシステムズが提供するエアポート・ソリューションズ及びサービスを利用し
ており、当該事業セグメントはこのような魅力的なシステム・インテグレーション・サービスも提供している。
EBITDA、調整EBITDA
2010年上半期には、システムズ・ソリューションズ事業セグメントでは4億ユーロのEBITDAが生まれ、前年同期
と比較して2.3%とわずかに減少した。2010年最初の数か月間は、2009年末に締結された契約の結果として、原料コ
ストの増加が目立った。これらは、「サービスへの貯蓄(Save for Service)」計画(当社の総合的な再編成及び効
率性向上プログラムである。)による貯蓄により一部相殺された。調整EBITDAは、当報告期間では総計4億ユーロと
なり、3.4%減少した。
EBIT、調整EBIT
EBITは、2009年上半期と比較して著しく増加した。「サービスへの貯蓄(Save for Service)」計画(総合的な再
編成及び効率性向上プログラムである。)はプラスの影響を及ぼし、いくつかの固定資産の経済的耐用年数の延長
による減価償却費、アモチゼーション及び減損損失が低いレベルであったこともまたプラスの影響を及ぼした。調
整EBITマージンは、2009年上半期の2.1%から、2010年上半期には2.8%に上昇した。
現金による設備投資
当報告期間の現金による設備投資は、前年比で増加し、4億ユーロとなった。2010年上半期には、ダイナミック・
コンピューティング・プラットフォームの拡張の他には、Tシステムズは新規契約及び顧客関係に投資した。効率
性向上措置(例えば標準化ICTプラットフォームの増加)は、新規契約の一部として追加された資産により一部相殺
された。
人 事
2010年上半期における平均従業員数は、2,807名増加して47,463名となり、これは前年比で6.3%の増加であっ
た。反対に、ドイツ国内における2010年上半期における平均従業員数は、633名(2.5%)減少し、25,063名となった。
これは、ドイツ国内(特にシステム・インテグレーション及びコンピューティング&デスクトップ・サービス)に
おける人員再構築計画を反映している。ドイツ国外における平均従業員数は3,440名(18.1%)増加したが、これは
主に大規模な契約に基づく従業員の雇入れ並びにニアショア及びオフショアの国々からの会社従業員の利用の増
加に起因するものであった。
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グループ本部・共用事業
グループ本部・共用事業は、ドイツテレコム・グループの戦略的かつセグメントを超えた管理機能を遂行し、各
事業セグメントの中核事業に直接関わりのない営業活動を担当する。
2010年上半期において、ドイツテレコムの人事サービス提供事業者であるヴィヴェントは、グループ内の人員の
再構築を支援する長期的な職業紹介管理システムを維持する一方で、主に公共部門における公務員及び従業員の
ための追加的な外部雇用機会の確保を継続した。さらに、ヴィヴェントはグループ従業員に対してヴィヴェント・
カスタマー・サービシズGmbHにおける雇用機会を提供している。
2010年6月30日現在のヴィヴェントの従業員は、合計約9,700名であった。これらは、主に公共部門(例えば連邦
雇用庁)において外部に配置された約4,200名の従業員を含んでいた。さらに2,900名余りがグループ内(特にコー
ルセンター)の職に雇用され、約2,600名の従業員がヴィヴェントの運営及び戦略部門に配置され、又は引き続き
ヴィヴェントによる管理を受けた。ヴィヴェントは、2010年上半期において約1,100名のグループ内の従業員を引
き受けたが、一方で約1,000名の従業員が、当報告期間において新しい雇用機会を求めてヴィヴェントを退職した。
2010年
第1
四半期
(百万
ユーロ)
2010年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
2009年
第2
四半期
(百万
ユーロ)
565
583
612
(4.7)
(365)
(426)
(344)
(23.8)
(791)
(188)
(181)
(190)
4.7
(177)
(245)
(154)
(5)
(63)
調整EBITDA
(172)
現金による設備投資
(109)
営業収益
営業損失(EBIT)
減価償却費、アモチゼーション
及び減損損失
EBITDA
EBITDAに影響する特別要因
従業員数(平均)(名)
うち、ヴィヴェント(a)(名)
変 化 率
2010年
上半期
2009年
上半期
変 化 率
2009
事業年度
(%)
(百万
ユーロ)
(百万
ユーロ)
(%)
(百万
ユーロ)
1,148
1,230
(6.7)
2,410
(653)
(21.1)
(1,249)
(369)
(449)
17.8
(833)
(59.1)
(422)
(204)
n.a.
(416)
(12)
n.a.
(68)
(12)
n.a.
(101)
(182)
(142)
(28.2)
(354)
(192)
(84.4)
(315)
(70)
(105)
33.3
(179)
(203)
11.8
(449)
22,070
22,399
19,915
12.5
22,234
19,680
13.0
20,181
9,700
9,700
8,700
11.5
9,700
8,700
11.5
9,600
(a) ヴィヴェント自体の職員及び経営陣を含む報告日付における従業員数であり、数値は端数処理されている。
営業収益
グループ本部・共用事業で生み出された営業収益は、2010事業年度最初の6か月間に6.7%減少した。これは主
として、ヴィヴェントのコールセンター・サービスからの販売量に由来する収益減少、及び主に車両売却利益の減
少によるデーテー・フリートサービシズGmbHにおける収益減少に起因する。
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EBITDA、調整EBITDA
グループ本部・共用事業における調整EBITDAは、主として前年に不動産の売却目的保有資産から固定資産への
再分類によって計上された収益のため、2010年の上半期に対前年比で著しく減少した。ヴィヴェントにおける従業
員の増加及び収益の減少も、EBITDAに悪影響を与えた。全般的に、EBITDAは、当報告期間において、主に人員関係の
対策に係る費用に起因する、68百万ユーロの特別要因による悪影響を受けた。2009年の上半期においては、12百万
ユーロの特別要因がEBITDAに悪影響を与えた。
EBIT
営業損失(EBIT)は、前年同期間と比較して1億ユーロ増加した。調整EBITDAの減少及び特別要因の増加は、悪影
響を与えたが、主としてドイツテレコムの不動産ポートフォリオに関連して、より減少した減価償却費、アモチ
ゼーション及び減損損失によって部分的に相殺された。
人 事
当報告期間中の平均従業員数は22,234名であった。2,554名の従業員の増加は、主としてヴィヴェントにおける
従業員数の増加、及びグループ規模の管理構造再編成の一部としてグループ本部・共用事業に統合された部門に
おいて雇用された職員に起因するものであった。
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リスク及び機会
トール・コレクト
2005年8月2日、ドイツ連邦共和国は、ドイツテレコム・アーゲー、ダイムラー・フィナンシャル・サービシズ
・アーゲー及びトール・コレクトGbRに対して仲裁手続を開始した。偏見を理由に、連邦共和国により選任された
仲裁人の忌避を求めた被告らの請求は、2010年2月11日、ベルリン行政裁判所により却下された。これに対して申
し出られた上訴は、2010年6月16日に、ベルリン上級行政裁判所により却下された。仲裁裁判所で審理を続ける新
しい期日は、まもなく定まると予想される。詳細については、ドイツテレコムの2009年12月31日に終了した年度に
係る有価証券報告書を参照のこと。
ULLレートの承認
2010年6月23日、連邦行政裁判所は、上訴不許可に対してドイツテレコム・アーゲー及び連邦ネットワーク庁が
異議を申立てた2009年8月29日のケルン行政裁判所の判決に対する、2001年に係るULL月間使用料に関する上訴を
支持した。連邦行政裁判所は、2001年4月から2002年3月の期間に係るULL一時使用料に関する上訴不許可に対す
る異議を棄却した。承認を取り消した2009年8月27日の行政裁判所の判決は、こうしてULL一時使用料に係る判決
に関して法的に有効となった。さらに2010年6月30日、連邦行政裁判所は、2002年4月から2003年6月の期間に係
るULL一時使用料に関する2009年11月19日のケルン行政裁判所による判決に対してドイツテレコム・アーゲー及
び連邦ネットワーク庁が申し立てた上訴不許可に対する異議を、棄却した。承認を取り消している2009年11月19日
の行政裁判所の判決は、こうして法的に有効になった。結果として、連邦ネットワーク庁は、2001年4月から2002年
3月の期間及び2002年4月から2003年6月の期間に係るULL一時使用料を、再度決定しなければならない。
目論見書に係る責任に関する訴訟
DT3モデル手続における審理は、2010年12月15日に予定されている。かかる大型紛争の詳細については、ドイツ
テレコムの2009年12月31日に終了した年度に係る有価証券報告書を参照のこと。
ギリシャにおける経済環境
ギリシャにおける景気後退は、まだ底に達していない。税制策及び財政支出における削減は、経済の発展に現在
影響を与えている。失業率の上昇、収入の低下及び全般的な不安定性は、個人消費に悪影響を及ぼしている。財政支
出及び弱い個人消費におけるさらなる削減は、電気通信の消費に悪影響を及ぼし続ける可能性がある。主要な経済
機関は、緊縮財政施策からの成果及び2011年第3四半期からのギリシャにおける経済の上昇を予測している。
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マケドニア旧ユーゴスラビア共和国及びモンテネグロにおける契約の概観
2005事業年度に係るマジャールテレコムの財務書類の監査は、当時完全には適切な事業背景を確認することが
できなかった契約を、認証した。マジャールテレコムの監査委員会は、これらの契約の適法性の調査を法律事務所
に委託した。マジャールテレコムは米国当局(司法省及び証券取引委員会)に通知し、それにより当局は対外不正行
為防止法(FCPA)の潜在的違反の調査を開始した。マジャールテレコム及びグループの親会社としてのドイツテレ
コムは、これらの調査において完全に協力し、そのコンプライアンス・プログラムを見直し及び改善した。マ
ジャールテレコム及びドイツテレコムの各法定の代理人は、現在、調査の状態及び手続きを終結に導く可能性につ
いて米国当局と話し合い中である。これらの話し合いの結果は、予見されることができない。手続きを終結するた
めの合意が成立しない場合、米国当局は行動を起こすのか、及びそうだとすればいかなる種類のものなのかは、現
時点においては予見不可能である。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
報告期間後の事象
ベンチマーク債券が発行された
ドイツテレコム・インターナショナル・ファイナンスB.V.は、2010年7月13日、ドイツテレコム・アーゲーに
よって保証された12.5億ユーロのベンチマーク・ユーロ債券を発行した。同債券は、4.25%のクーポン及び同条件
でのユーロ交換における125ベーシス・ポイント(1.25%)の値上げ幅付の、12年物債券である。
ドイツテレコムは、株式の買戻しを発表する
2010年7月27日、ドイツテレコムの取締役会は、2010年5月3日の株主総会において付与された自己株式を購入
する権限を行使し、上限400百万ユーロの購入価格(取引費用を除く。)で株式を購入することを決定した。かかる株
式の買戻しは、早くて2010年8月10日(2010年上半期の財務数値が2010年8月5日に発表された後)に開始され、遅
くとも2010年12月31日までに完了する予定である。
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半期報告書
収益及び利益の動向(注3)
以下の記述はドイツテレコムの経営の現在の見解を反映している。事業展開の見通しは、本年が進んでいくに
つれて市場の状況及び競争環境の結果として発生する機会及びリスクに基づいている。経済状況における追加
情報及び最近の変化については、本報告書の「−経済環境」を参照のこと。
当グループの予測
2010年及び2011年において、ドイツテレコムは、特に国内市場であるドイツにおいて、その競争力及び将来の存
続を保護するための投資活動に集中する。例えば、ドイツテレコムは自社の周波数帯を確保するために、LTE周波数
競売に成功裏に参加した。同時に、債券資本市場への制限のないアクセスを所有するために安定した格付を維持す
ることが目的である。ドイツテレコムは、特に米国及び西ヨーロッパにおいて、今後数年のモバイル・インター
ネットにおける変らない強い成長が見られると予測する。
ドイツテレコムは、現在、グループに向けた指導が常に通知されるよう維持している。英国におけるTモバイルUK
及びオレンジUKのジョイントベンチャーの効果を除いて、ドイツテレコムは、2010年における資本的支出が前年比
でわずかに増加して約91億ユーロとなり、その中心的市場におけるグループの地位を強化すると予測する。かかる
ジョイントベンチャーの効果による調整で、ドイツテレコムは、2010事業年度においておよそ200億ユーロの調整
EBITDA及び約62億ユーロのフリー・キャッシュ・フローを生成することを意図している。資本支出のレベルもフ
リー・キャッシュ・フローも、周波数帯投資を含んでいない。
英国におけるジョイントベンチャーの設立に続き、2010年4月1日以降、TモバイルUKの資産及び負債は連結財
政状態計算書にもはや表示されていない。同様に、TモバイルUKの損益計算書は、同日付以降、連結損益計算書に含
まれていない。その代わりに、ジョイントベンチャーは連結財政状態計算書の投資勘定の下に持分法を用いて含ま
れ、他方でジョイントベンチャーの利益(損失)の割合は、連結損益計算書の財務活動による利益(損失)の下に報告
される。
これらの変更は、前述の予想数値に影響を及ぼす。ドイツテレコムの資本支出は約1億ユーロ減少し、調整
EBITDAは4億ユーロから5億ユーロ減少するであろう。ジョイントベンチャーからの合意された事前の配当を考
慮して、ドイツテレコムは、フリー・キャッシュ・フローへの影響が見られることは予測していない。2011年にお
いて、ドイツテレコムは調整EBITDA及びフリー・キャッシュ・フローの高水準が持続されると予測している。
ドイツテレコムの取締役会及び監査役会は、一株当たり最低0.70ユーロの年間配当の支払い及び約34億ユーロ
の変更のない株主報酬総額の残額による株式の買戻しから構成される、2010事業年度から2012事業年度の間の株
主報酬方針を決定した(注4)。これらの支払いは、フリー・キャッシュ・フローによってカバーされる。
ドイツテレコムは、引き続き、その足跡が及ぶ市場における適切な買収及びジョイントベンチャーを通じて国際
的な規模の経済及びシナジーを実現する意向である。しかし、新興成長市場における大規模な買収又は拡大の計画
はない。
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フリー・クレジット・ライン並びに現金及び現金等価物から構成される、2010年6月30日におけるドイツテレ
コムの流動性準備金は、126億ユーロに達した。少なくとも次の24か月の満期を流動性準備金でカバーするという
根本的な目的は、こうして達成された。2010年7月末までに、ドイツテレコムは、債券資本市場において額面価額28
億ユーロの有価証券を発行した。ドイツテレコムの有価証券の発行は常に投資家の強い関心を得てきた。市場環境
によって、ドイツテレコムは2010年の間に、債券発行のための好ましい状況を再度活用するだろう。
(注3) 上記の収益及び利益の動向の予測には、将来の出来事に関する経営陣の現在の考え方が反映された将来の予測に関する
記述が含まれている。「想定する」「予測する」「考える」「見積もる」「期待する」「目指す」「場合がある」「可
能性がある」「計画する」「予想する」「するであろう」「したいと思う」及び類似の表現は、将来の予測に関する記
述であると識別される。これらの将来の予測に関する記述は、2011年までの営業利益、調整EBITDA、資本支出及びフリー
・キャッシュ・フローについて予測される動向に関する記述が含まれる。このような記述は、例えばヨーロッパ又は北
アメリカにおける景気後退、為替レート及び利率の変更、ドイツテレコムが関与している紛争の結果並びに競争及び規
制の動向などのリスク及び不確定要素に左右されるものである。ドイツテレコムの目的を達成する能力に影響を与える
可能性のあるいくつかの不確定要素又は他の未知数要素は、2009年12月31日に終了した年度に係る有価証券報告書の
「第一部 企業情報−第3 事業の状況−4 事業等のリスク−リスク要因」及び本報告書の「−リスク及び機会」の項
に記述されている。これらの若しくはその他の不確定要素及び未知数要素が実現した場合、又はこれらの記述のいずれ
かの裏付けとなる仮定が誤りであることが判明した場合、実際の業績は、このような記述によって表示された又は暗示
された業績とは大きく異なる可能性がある。当グループは、当グループの将来の予測に関する記述が正しいと証明され
ると保証することはできない。ここで示される将来の予測に関する記述は、グループの現在の構造に基づいており、ドイ
ツテレコムが引き受ける可能性のある重要な買収、売却、企業結合又はジョイントベンチャーを考慮に入れていない。こ
れらの記述は、本報告書の発表日現在の条件に基づいて作成されている。資本市場法の下で既存の債務に影響を与える
ことなく、当グループは将来の予測に関する記述を更新する義務を負うことを意図しておらず、又は負っていると考え
ていない。
(注4) この方針は、問題となっている会計年度のドイツテレコム・アーゲーの単体の財務書類に記帳される必要な未処分純利
益があり、株式の買戻しのための必要な資金を確保することを前提とする。これは、また、執行機関が、その時点で当社の
状況を考慮に入れて、議案を採択することを条件とする。
ド イ ツ
ドイツテレコムは、従来の固定ネットワーク事業において、かかる従来のセグメントにおける市場シェアが競争
のために低下を続ける場合であっても、回線喪失数を減少させることができる。ブロードバンド市場の成長が減速
しているため、ドイツテレコムは、引き続き高い市場シェアを記録するであろう。その他の重要課題は、電話通信及
びインターネット・アクセスのみならずIPTVによっても、健全な成長率で大衆市場を拡大させることである。
モバイル通信市場では、極めて競争の激しい環境において当グループの市場地位を維持することができると予
想している。モバイル・インターネットが主たる成長の推進力の1つとなる。一部にはスマートフォンの販売に起
因して、力強い成長が2010年において継続すると予想している。高機能端末のポートフォリオ、魅力的な料金プラ
ン及び革新的なアプリケーションにより、ドイツテレコムは、携帯電話及びノートパソコン向けのデータ・サービ
スを通じて消費者市場及び法人顧客市場を一層発展させるであろう。
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ドイツ事業セグメントにおいて、当グループは2010年及び2011年に、収益の減少が減速し、調整EBITDAはさらに
安定すると予想している。長期にわたる競争力を確実なものにするために必要な施策は、「サービスへの貯蓄
(Save for Service)」計画のもと、引き続き統括され、押し進められる。事業効率の持続的上昇を成し遂げるとと
もに、顧客の視点からの明確な品質改善をもたらす構造、プロセス及びシステムを強化することに、焦点が置かれ
ている。
ドイツにおける資本支出は、成長及び技術革新(特に固定ネットワーク及びモバイル通信における一層統合さ
れ、価値の強化されたブロードバンドの拡大、並びに品質及びサービスのイニシアチブ)に注力する。ドイツテレコ
ムは、ネットワーク品質という観点でのリーダーシップを維持するために十分な周波数帯を、周波数競売において
得た。
ヨーロッパ
ヨーロッパ事業セグメントにおいて、ドイツテレコムは、その市場の位置付けを保護すること及びそれぞれの国
の市場シェアを拡大することに、組織的に取り組む。魅力的な通話プランに関連した新しい高機能携帯電話(例え
ばスマートフォン)の販売を促進することにより、ドイツテレコムは、携帯電話及びノートパソコン向けの革新的
なデータ・サービス及びコンテンツ・サービスの幅広さをもって、消費者及び法人顧客を惹きつけることを意図
している。
競争力をより向上させるため、ドイツテレコムにおける資本支出は、従来の固定ネットワーク通信におけるブ
ロードバンド範囲を拡大させ、テレビ・インフラ(衛星及びIP)を増築することによって、ネットワーク・インフラ
をアップグレードすることに重点を置く。モバイル技術における資本支出もまた、より高い伝送速度によるUMTS
ネットワークの展開、HSPA+の開始及びGSMネットワークのアップグレードなどが計画されている。加えて、ドイツ
テレコムは、モバイル・ネットワークの次世代開発への関与を維持する。顧客サービスの改善及び改良並びにプロ
セス効率の向上のために、さらなる投資が予定されている。
ヨーロッパ並びに南及び東ヨーロッパの2つの事業セグメントの、新しいヨーロッパ事業セグメントへの合併
に加えて、2010年4月1日付の英国におけるジョイントベンチャーの設立も、セグメントの連結基盤の構造を変化
させた。この背景に対して、ドイツテレコムは、2010事業年度末時点におけるヨーロッパ事業セグメントの収益及
び調整EBITDAの減少を予想する。かかる非連結対象化効果及び2009年2月に初めて完全に連結対象となったOTEグ
ループの相当する数値を基に調整され、ドイツテレコムは、2010事業年度及び2011事業年度におけるヨーロッパ事
業セグメントの収益及び調整EBITDAはわずかに減少すると予測しているが、他方でマージンは高いままであると
予測される。
ドイツテレコムは、依然として、厳しいマクロ経済環境及びヨーロッパ事業セグメントにおける熾烈な競争に直
面している。さらに、規制措置、法改正(特に政府主導のコスト削減計画)及びいくつかの国における為替レートの
変動、加えてモバイル通信税の増加の導入又は増加は、ユーロに換算された場合に、収益及び利益に悪影響をもた
らす可能性がある。戦略的なイニシアチブ及びコスト削減措置は、既に好影響を及ぼしており、何らかの悪影響を
部分的に補償すると予測されている。
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米 国
2010年において、TモバイルUSAは、支持顧客基盤の惹付け及び維持並びに3Gネットワークへの投資強化に焦点を
当てている。利益は、顧客1人当たり音声収益の市場主導の減少及びブランド化した顧客数(MVNO及びコネクテッ
ドデバイス以外のワイヤレス顧客)の純減により相殺されたものの、主として非音声サービスにおける成長及び継
続したコスト削減構想への集中により、プラスに影響されることが予測される。現地通貨での収益及び調整EBITDA
は、ますます成熟する米国市場において、2010年に若干低下することが予測されている。2011年には、TモバイルUSA
は収益及び調整EBITDAの前向きな発展を予測している。しかしながら、為替レート、規制上の変化及び競争圧力は、
ユーロにおける収益及び調整EBITDAに著しく影響を及ぼす場合がある。加えて、米国事業セグメントは、ネット
ワークの品質及びカバー範囲の強化、その中でも特に3Gモバイル通信ネットワークの持続的拡大及びアップグ
レード(4Gの速度(注5)を提供するHSPA+の増築を含む。)への注力を継続している。
(注5) 米国のモバイル機器利用者が現在利用可能な4Gネットワーク速度に基づく。
システムズ・ソリューションズ
Tシステムズは、企業顧客向けのソリューションを提供する成長中のICTサービス市場に焦点を当てている。DHL、
フィリップス、アリビア及びTUI等の名高い業界最大手との大規模契約並びにコネクテッド・ワーク環境のための
新しいソリューションは、今後数年の収益動向を表している。それでもなお、世界的な金融危機及び経済危機を受
けてTシステムズの顧客の事業がどのように発展するかは、今後の課題である。
コネクテッド・ワーク環境のための新しいソリューションの展開並びに新規及び既存のコスト削減措置は、既
に功を奏しており、継続される。前述の施策を考慮すると、かかる事業セグメントにおける収益及び調整EBITDAは、
2011年までわずかに向上すると予測される。
グループ本部・共用事業
グループ本部・共用事業の調整EBITDAは、グループ本部における支出及びヴィヴェントにおける人員再構築活
動により大きく影響を受ける。経営組織の再編成との関係で、機能を改善及び集中化するために採られる措置は、
グループ規模ベースで効率性を強化するが、グループ本部・共用事業における調整EBITDAに悪影響を及ぼすであ
ろう。機能の集中化における主要な目的には、費用の管理及び効率性の向上が含まれる。
2 【生産、受注及び販売の状況】
上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
3 【対処すべき課題】
上記「1 業績等の概要」に記載されているもの以外、当社はその事業又は業務において対処すべき課題を認識
していない。
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4 【事業等のリスク】
上記「1 業績等の概要−リスク及び機会」を参照のこと。上記「1 業績等の概要−リスク及び機会」に含ま
れる一切の将来の予測に関する記述は、本半期報告書提出日現在の判断に基づいている。
5 【経営上の重要な契約等】
該当事項なし
6 【研究開発活動】
上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
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第4 【設備の状況】
1 【主要な設備の状況】
当該期間中に、主要な設備の状況に重要な変更はなかった。
2 【設備の新設、除却等の計画】
当該期間中に、設備の新設、除却等の計画に重要な変更はなかった。
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第5 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
(2010年6月30日現在)
授権株数(株)
発行済株式総数(株)
未発行株式数(株)
5,226,319,993
4,361,319,993
865,000,000
② 【発行済株式】
(2010年6月30日現在)
記名・無記名の別及
び額面・無額面の別
種 類
発行数(株)
上場金融商品取引所名又は
登録認可金融商品取引業協会名
内 容
優先株式及び劣後株
式ではない、無制限
の議決権が付与され
た株式
−
記名式/無額面
普通株式
4,361,319,993
フランクフルト証券取引所
デュッセルドルフ証券取引所
ハンブルク・ハノーバー証券取
引所
ミュンヘン証券取引所
シュトゥットガルト証券取引所
ベルリン証券取引所
東京証券取引所(1)
計
−
4,361,319,993
−
注(1) 当社株式は、2010年7月15日に東京証券取引所への上場を廃止した。
(2) 【発行済株式総数及び資本金の状況】
当該期間中に当社の発行済株式総数及び資本金総額に増減はなかった。
(3) 【大株主の状況】
以下の表は、2010年6月30日現在の当社の大株主の状況を示したものである。
氏名又は名称
KfW
ドイツ連邦共和国
住 所
所有株式数(株)
発行済株式総数に
対する所有株式数
の割合(%)
ドイツ連邦共和国 60325、フランクフルト・アム
・マイン、パルメンガルテン・シュトラッセ5−
9
735,661,686
16.87
−
646,575,126
14.83
ブラックストーン・グ
ループ
米国、ニューヨーク、パークアヴェニュー345
191,700,000
4.4
ブラックロック・グ
ループ
米国10055、ニューヨーク、東52番通り55
145,761,961
3.3
1,719,698,773
39.4
計(1)
−
注(1) 米国証券取引委員会に2010年2月12日に提出されたスケジュール13G/Aによれば、2009年12月31日現在、モルガン・スタン
レーは131,569,046株(3.0%)を保有していた。しかし、モルガン・スタンレーの2010年6月30日時点の所有株式数及び最
新の所有株式数はいずれも不明であるため、表には含まれていない。
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2 【株価の推移】
【当該中間会計期間における月別最高・最低株価】
以下の表は、各期間の東京証券取引所及びフランクフルト証券取引所における当社株式の最高・最低株価の推
移を示している。なお、当社株式の東京証券取引所上場は1996年11月19日、フランクフルト証券取引所上場は1996
年11月18日である。当社株式は、2010年7月15日に東京証券取引所への上場を廃止した。
(イ) 東京証券取引所
2010年
月 別
1月
2月
3月
4月
5月
6月
最 高(円)
1,360
1,202
1,240
1,290
1,119
1,085
最 低(円)
1,180
1,115
1,130
1,090
960
980
(ロ) Xetra(1)
2010年
月 別
1月
2月
3月
4月
5月
6月
最 高
(ユーロ)
10.60
9.75
10.04
10.13
9.9
9.84
最 低
(ユーロ)
9.36
9.21
9.54
9.68
8.57
9.04
注(1) 当社株式は、Xetra(フランクフルト証券取引所の電子的取引基盤)で取引されており、今日では当該取引所の注文の殆ど
がXetraを通じて行われている。
3 【役員の状況】
2010年6月11日に当社の有価証券報告書を関東財務局長に提出した後に、役員の異動はなかった。
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第6 【経理の状況】
本書記載のドイツテレコム・グループの中間連結財務書類は国際財務報告基準(IFRS)に準拠して作成されてい
る。
本財務書類の作成に関連する、日本において一般に公正妥当と認められている会計原則、会計慣行及び表示方法と
IFRSに基づいた会計原則、会計慣行及び表示方法との主要な相違については、本「第6 経理の状況」の「3 ドイツ
(IFRS)と日本における会計原則及び会計慣行の主要な相違」に記載されている。
本書記載の中間連結財務書類は、「中間財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和52年大蔵省令
第38号。以下「中間財務諸表等規則」という。)第76条第1項の規定に従って作成されている。
本書記載の中間連結財務書類の原文は、ユーロで表示されている。以下の中間連結財務書類で表示された円金額
は、中間財務諸表等規則第79条の規定に従って2010年9月1日に株式会社三菱東京UFJ銀行が発表した対顧客電信直
物売買相場の仲値である1ユーロ=106.74円の換算レートで換算されたものである。日本円に換算された金額は、四
捨五入のため合計欄の数値が総数と一致しない場合がある。
本書記載の中間連結財務書類は独立監査人の監査を受けていない。
中間連結財務書類の円換算額及び本「第6 経理の状況」の「3 ドイツ(IFRS)と日本における会計原則及び会計
慣行の主要な相違」に関する記載は、原文の中間連結財務書類には含まれていない。
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1 【中間財務書類】
(1) 中間連結財政状態計算書
2010年6月30日現在
百万ユーロ
百万円
2009年12月31日現在
百万ユーロ
百万円
増減
百万ユーロ
増減率
百万円
(%)
2009年6月30日現在
百万ユーロ
百万円
資産の部
流動資産
15,471
1,651,375
23,012
2,456,301
(7,541)
(804,926) (32.8)
20,096
2,145,047
現金及び現金等価物
1,839
196,295
5,022
536,048
(3,183)
(339,753) (63.4)
5,836
622,935
売掛金及びその他の未収
金
7,236
772,371
6,757
721,242
479
51,128
7.1
8,195
874,734
未収還付法人税等
238
25,404
144
15,371
94
10,034
65.3
148
15,798
その他の金融資産
2,808
299,726
2,001
213,587
807
86,139
40.3
1,937
206,755
棚卸資産
1,290
137,695
1,174
125,313
116
12,382
9.9
1,517
161,925
84
8,966
6,527
696,692
344
36,719
1,976
210,918
1,387
148,048
589
62,870
42.5
2,119
226,182
104,762 11,182,296
12,551
1,339,694
12.0
売却目的で保有される固
定資産及び処分予定グ
ループ
その他の資産
固定資産
117,313 12,521,990
(6,443)
(687,726) (98.7)
112,806 12,040,912
無形固定資産
55,058
5,876,891
51,705
5,518,992
3,353
357,899
6.5
56,796
6,062,405
有形固定資産
45,539
4,860,833
45,468
4,853,254
71
7,579
0.2
47,671
5,088,403
持分法で会計処理された
投資
8,008
854,774
147
15,691
7,861
839,083
n.a.
150
16,011
その他の金融資産
3,003
320,540
1,739
185,621
1,264
134,919
72.7
1,707
182,205
繰延税金資産
5,225
557,717
5,162
550,992
63
6,725
1.2
5,866
626,137
その他の資産
480
51,235
541
57,746
(61)
616
65,752
資産合計
132,784 14,173,364
127,774 13,638,597
55/97
5,010
(6,511) (11.3)
534,767
3.9
132,902 14,185,959
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(1) 中間連結財政状態計算書(つづき)
2010年6月30日現在
百万ユーロ
百万円
2009年12月31日現在
百万ユーロ
百万円
増減
百万ユーロ
増減率
百万円
(%)
2009年6月30日現在
百万ユーロ
百万円
負債及び株主持分の部
流動負債
25,238
2,693,904
24,794
2,646,512
444
47,393
1.8
28,819
3,076,140
10,934
1,167,095
9,391
1,002,395
1,543
164,700
16.4
14,047
1,499,377
6,351
677,906
6,304
672,889
47
5,017
0.7
7,033
750,702
670
71,516
511
54,544
159
16,972
31.1
448
47,820
2,995
319,686
3,369
359,607
(374)
2,791
297,911
―
―
1,423
151,891
(1,423)
4,288
457,701
3,796
405,185
62,759
6,698,896
61,043
42,040
4,487,350
年金及びその他の従業員
給付に対する引当金
6,527
その他の引当金
金融負債
買掛金及びその他の未払
金
未払法人税等
その他の引当金
売却目的で保有される固
定資産及び処分予定グ
ループに直接関連する負
債
(39,921) (11.1)
(151,891)
n.a.
―
―
492
52,516
13.0
4,500
480,330
6,515,730
1,716
183,166
2.8
62,616
6,683,632
41,800
4,461,732
240
25,618
0.6
42,819
4,570,500
696,692
6,179
659,546
348
37,146
5.6
5,879
627,524
1,969
210,171
2,161
230,665
(192)
(20,494)
(8.9)
2,776
296,310
繰延税金負債
8,299
885,835
7,153
763,511
1,146
122,324
16.0
7,551
805,994
その他の負債
3,924
418,848
3,750
400,275
174
18,573
4.6
3,591
383,303
負債
87,997
9,392,800
85,837
9,162,241
2,160
230,558
2.5
91,435
9,759,772
株主持分
44,787
4,780,564
41,937
4,476,355
2,850
304,209
6.8
41,467
4,426,188
資本金
11,165
1,191,752
11,165
1,191,752
0
0
-
11,165
1,191,752
資本準備金
51,531
5,500,419
51,530
5,500,312
1
107
0.0
51,527
5,499,992
その他の負債
固定負債
金融負債
前期繰越利益を含む留保
利益
その他の包括利益累計
売却目的で保有される固
定資産及び処分予定グ
ループに直接関連するそ
の他の包括利益累計
当期純利益(損失)
自己株式
親会社の株主に帰属する発
行済資本金及び剰余金
非支配持分
負債及び株主持分合計
(24,151) (2,577,878)
(37)
(3,949)
―
―
1,242
132,571
(5)
(534)
(20,951) (2,236,310)
(341,568) (15.3)
(20,620) (2,200,979)
(3,576)
(381,702)
3,539
377,753
99.0
(2,162)
(230,772)
2,162
230,772
n.a.
―
889
94,892
n.a.
(603)
(64,364)
0
0
―
(5)
(534)
3,391
361,955
9.3
36,010
3,843,707
(57,746)
(9.7)
5,457
582,480
534,767
3.9
353
(5)
37,679
(534)
39,745
4,242,381
36,354
3,880,426
5,042
538,183
5,583
595,929
132,784 14,173,364
(3,200)
127,774 13,638,597
56/97
(541)
5,010
(5,454)
(582,160)
―
132,902 14,185,959
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(2) 中間連結損益計算書
2010年度上半期
百万
ユーロ
2009年度上半期
百万
ユーロ
百万円
増減率
百万円
(%)
2009年度
百万
ユーロ
百万円
営業収益
31,343
3,345,552
32,140
3,430,624
(2.5)
64,602
6,895,617
売上原価
(17,676)
(1,886,736)
(17,652)
(1,884,174)
(0.1)
(36,259)
(3,870,286)
売上総利益
13,667
1,458,816
14,488
1,546,449
(5.7)
28,343
3,025,332
販売費
(7,282)
(777,281)
(8,055)
(859,791)
9.6
(15,863)
(1,693,217)
一般管理費
(2,564)
(273,681)
(2,605)
(278,058)
1.6
(4,653)
(496,661)
68,314
5.3
1,504
160,537
その他の営業収益
674
71,943
640
その他の営業費用
(755)
(80,589)
(2,212)
(236,109)
65.9
(3,319)
(354,270)
営業利益
3,740
399,208
2,256
240,805
65.8
6,012
641,721
金融費用
(1,241)
(132,464)
(1,267)
(135,240)
2.1
(2,555)
(272,721)
20,387
14.1
(155,627)
(0.1)
受取利息
支払利息
218
財務活動による利益(損失)
税引前利益(損失)
法人税等
191
(2,896)
36,398
(155,734)
(20)
(2,135)
14
1,494
n.a.
24
2,562
(162)
(17,292)
(504)
(53,797)
67.9
(826)
(88,167)
(1,423)
(151,891)
(1,757)
(187,542)
19.0
(3,357)
(358,326)
2,317
247,317
499
53,263
n.a.
2,655
283,395
(105,459)
(827)
(88,274)
(19.5)
(1,782)
(190,211)
(988)
(1,458)
341
(1,459)
持分法で会計処理された関
連会社及びジョイントベン
チャーに対する投資利益
(損失)
その他の財務収益(費用)
23,269
(309,119)
利益(損失)
1,329
141,857
(328)
(35,011)
n.a.
873
93,184
利益(損失)の帰属:
1,329
141,857
(328)
(35,011)
n.a.
873
93,184
1,242
132,571
(603)
(64,364)
n.a.
353
37,679
87
9,286
275
29,354
(68.4)
520
55,505
親会社の株主(当期純利
益(損失))
非支配持分
1株当たり利益
2010年度上半期
ユーロ
2009年度上半期
円
ユーロ
増減率
円
(%)
2009年度
ユーロ
円
1株当たり利益
基本/希薄化後
0.29
31
(0.14)
57/97
15
n.a.
0.08
9
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(3) 中間連結包括利益計算書
2010年度上半期
百万
ユーロ
利益(損失)
確定給付年金制度に係る数理差損益
企業結合に関連する再評価
2009年度上半期
百万
ユーロ
百万円
1,329
141,857
(297)
(31,702)
(1)
(107)
増減
百万
ユーロ
百万円
(328)
0
(33)
(35,011)
0
(3,522)
2009年度
百万
ユーロ
百万円
1,657
百万円
176,868
873
93,184
(297)
(31,702)
(461)
(49,207)
32
3,416
(38)
(4,056)
在外営業活動体に係る為替換算差額
損益計算書で認識されるその他の
包括利益
2,151
229,598
―
―
2,151
229,598
―
(損益計算書で認識されない)その
他の包括利益の変動
3,550
378,927
52
5,550
3,498
373,377
(211)
損益計算書で認識されるその他の
包括利益
0
0
0
0
0
0
(損益計算書で認識されない)その
他の包括利益の変動
(5)
―
(22,522)
売却可能金融資産
(534)
(6)
(640)
1
107
(26)
(2,775)
26
0
0
(4)
(427)
2,775
8
854
ヘッジ商品の公正価値測定
損益計算書で認識されるその他の
包括利益
0
0
(損益計算書で認識されない)その
他の包括利益の変動
16
1,708
33
3,522
(17)
(1,815)
(56)
(12)
(1,281)
―
―
(12)
(1,281)
―
―
(11)
(1,174)
11
1,174
138
14,730
持分法で会計処理された投資利益
(損失)
(5,977)
株主持分で直接認識されたその他収
益及び費用
0
0
11
1,174
その他の包括利益の構成要素に関連
する法人税等
85
9,073
6
640
79
8,432
その他の包括利益
5,487
585,682
37
3,949
5,450
581,733
(613)
(65,432)
包括利益合計
6,816
727,540
(291)
(31,061)
7,107
758,601
260
27,752
包括利益合計の帰属:
6,816
727,540
(291)
(31,061)
7,107
758,601
260
27,752
6,777
723,377
(602)
(64,257)
7,379
787,634
(261)
(27,859)
39
4,163
311
33,196
(29,033)
521
55,612
親会社の株主
非支配持分
58/97
(272)
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(4) 中間連結株主持分変動計算書
親会社の株主に帰属する発行済資本金及び剰余金
株式
2009年1月1日
現在残高
連結株主資本
その他の包括利益累計
資本金
資本
準備金
前期繰越
利益を含む
留保利益
当期純利益
(損失)
在外営業活動
体に係る為替
換算差額
再評価
剰余金
売却可能
金融資産
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
11,165
51,526
(18,761)
1,483
1,483
(1,483)
(6,356)
202
3
(33)
(8)
グループの構成の変更
繰越未処分利益(損失)
配当金
(3,386)
ストック・オプションの行使に
よる収入
1
利益(損失)
(603)
その他の包括利益
18
留保利益への振替
44
(44)
2009年6月30日
現在残高
11,165
51,527
(20,620)
(603)
(6,338)
125
(5)
2010年1月1日
現在残高
11,165
51,530
(20,951)
353
(6,577)
118
(3)
グループの構成の変更
(1)
繰越未処分利益(損失)
353
配当金
(3,386)
ストック・オプションの行使に
よる収入
1
利益(損失)
1,242
その他の包括利益
(206)
留保利益への振替
39
2010年6月30日
現在残高
(353)
11,165
51,531
(24,151)
59/97
5,745
(1)
(2)
(39)
1,242
(833)
78
(5)
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(4) 中間連結株主持分変動計算書(つづき)
親会社の株主に帰属する
発行済資本金及び剰余金
その他の包括利益累計
2009年1月1日
現在残高
その他の
包括利益
税金
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
(11)
非支配
持分
株主持分
合計
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
自己株式
キャッシュ・
フロー・ヘッジ
1,085
合計
(334)
百万ユーロ
(5)
39,997
3,115
43,112
グループの構成の変更
0
2,872
2,872
繰越未処分利益(損失)
0
配当金
(3,386)
ストック・オプションの行使
による収入
(841)
1
利益(損失)
その他の包括利益
0
(603)
7
11
6
1
留保利益への振替
(4,227)
1
275
(328)
36
37
0
0
2009年6月30日
現在残高
1,092
0
(328)
(5)
36,010
5,457
41,467
2010年1月1日
現在残高
1,037
0
(313)
(5)
36,354
5,583
41,937
グループの構成の変更
(1)
繰越未処分利益(損失)
0
配当金
(3,386)
ストック・オプションの行使
による収入
利益(損失)
その他の包括利益
4
(5)
留保利益への振替
2010年6月30日
現在残高
(27)
0
(554)
0
(318)
60/97
(5)
(3,940)
1
1
2
1,242
87
1,329
5,535
(48)
5,487
0
1,041
(28)
39,745
0
5,042
44,787
EDINET提出書類
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半期報告書
(4) 中間連結株主持分変動計算書(つづき)
親会社の株主に帰属する発行済資本金及び剰余金
株式
2009年1月1日
現在残高
連結株主持分
その他の包括利益累計
株式数
資本金
資本
準備金
前期繰越
利益を含む
留保利益
在外営業活動
当期純利益
体に係る為替
(損失)
換算差額
千株
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
11,165
51,526
4,361,320
(18,761)
1,483
1,483
(1,483)
百万ユーロ
再評価
剰余金
売却可能
金融資産
百万ユーロ
百万ユーロ
202
3
(38)
(6)
(6,356)
グループの構成の変更
繰越未処分利益(損失)
配当金
(3,386)
ストック・オプションの
行使による収入
4
包括利益合計
(333)
(221)
46
留保利益への振替
2009年12月31日
現在残高
353
4,361,320
11,165
51,530
(46)
(20,951)
353
(6,577)
118
(3)
親会社の株主に帰属する発行済資本金及び剰余金
その他の包括利益累計
2009年1月1日
現在残高
キャッシュ・
フロー・ヘッジ
その他の
包括利益
税金
自己株式
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
1,085
(11)
(334)
(5)
合計
非支配
持分
株主持分
合計
百万ユーロ
百万ユーロ
百万ユーロ
39,997
3,115
43,112
グループの構成の変更
0
2,783
2,783
繰越未処分利益(損失)
0
配当金
(3,386)
ストック・オプションの行使
による収入
包括利益合計
4
(48)
11
21
(261)
(840)
1,037
0
(313)
61/97
(5)
36,354
(4,226)
4
8
521
260
0
留保利益への振替
2009年12月31日
現在残高
0
0
5,583
41,937
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(4) 中間連結株主持分変動計算書(つづき)
親会社の株主に帰属する発行済資本金及び剰余金
株式
2009年1月1日
現在残高
連結株主資本
その他の包括利益累計
資本金
資本
準備金
前期繰越
利益を含む
留保利益
当期純利益
(損失)
在外営業活動
体に係る為替
換算差額
再評価
剰余金
売却可能
金融資産
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
1,191,752
5,499,885
(2,002,549)
158,295
(678,439)
21,561
320
(3,522)
(854)
グループの構成の変更
繰越未処分利益(損失)
158,295
配当金
(158,295)
(361,422)
ストック・オプションの行使に
よる収入
107
利益(損失)
(64,364)
その他の包括利益
1,921
留保利益への振替
4,697
(4,697)
2009年6月30日
現在残高
1,191,752
5,499,992
(2,200,979)
(64,364)
(676,518)
13,343
(534)
2010年1月1日
現在残高
1,191,752
5,500,312
(2,236,310)
37,679
(702,029)
12,595
(320)
グループの構成の変更
(107)
繰越未処分利益(損失)
37,679
配当金
(361,422)
ストック・オプションの行使に
よる収入
107
利益(損失)
132,571
その他の包括利益
(21,988)
留保利益への振替
4,163
2010年6月30日
現在残高
(37,679)
1,191,752
5,500,419
(2,577,878)
62/97
613,221
(107)
(213)
(4,163)
132,571
(88,914)
8,326
(534)
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(4) 中間連結株主持分変動計算書(つづき)
親会社の株主に帰属する
発行済資本金及び剰余金
その他の包括利益累計
2009年1月1日
現在残高
その他の
包括利益
税金
百万円
百万円
百万円
(1,174)
非支配
持分
株主持分
合計
百万円
百万円
百万円
自己株式
キャッシュ・
フロー・ヘッジ
115,813
合計
(35,651)
百万円
(534)
4,269,280
332,495
4,601,775
グループの構成の変更
0
306,557
306,557
繰越未処分利益(損失)
0
配当金
(361,422)
ストック・オプションの行使
による収入
(89,768)
107
利益(損失)
その他の包括利益
0
(64,364)
747
1,174
640
107
留保利益への振替
(451,190)
107
29,354
(35,011)
3,843
3,949
0
0
2009年6月30日
現在残高
116,560
0
(35,011)
(534)
3,843,707
582,480
4,426,188
2010年1月1日
現在残高
110,689
0
(33,410)
(534)
3,880,426
595,929
4,476,355
グループの構成の変更
(107)
繰越未処分利益(損失)
0
配当金
(361,422)
ストック・オプションの行使
による収入
利益(損失)
その他の包括利益
427
(534)
留保利益への振替
2010年6月30日
現在残高
(2,882)
0
(59,134)
0
(33,943)
63/97
(534)
(420,556)
107
107
213
132,571
9,286
141,857
590,806
(5,124)
585,682
0
111,116
(2,989)
4,242,381
0
538,183
4,780,564
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(4) 中間連結株主持分変動計算書(つづき)
親会社の株主に帰属する発行済資本金及び剰余金
株式
2009年1月1日
現在残高
連結株主持分
株式数
資本金
資本
準備金
前期繰越
利益を含む
留保利益
千株
百万円
百万円
百万円
4,361,320
1,191,752
5,499,885
その他の包括利益累計
在外営業活動
当期純利益
体に係る為替
(損失)
換算差額
百万円
(2,002,549)
158,295
百万円
再評価
剰余金
売却可能
金融資産
百万円
百万円
(678,439)
21,561
320
(23,590)
(4,056)
(640)
グループの構成の変更
繰越未処分利益(損失)
158,295
配当金
(361,422)
ストック・オプションの
行使による収入
427
包括利益合計
(35,544)
37,679
4,910
留保利益への振替
2009年12月31日
現在残高
(158,295)
4,361,320
1,191,752
5,500,312
(4,910)
(2,236,310)
37,679
(702,029)
12,595
(320)
親会社の株主に帰属する発行済資本金及び剰余金
その他の包括利益累計
2009年1月1日
現在残高
キャッシュ・
フロー・ヘッジ
その他の
包括利益
税金
自己株式
百万円
百万円
百万円
百万円
115,813
(1,174)
(35,651)
(534)
合計
非支配
持分
株主持分
合計
百万円
百万円
百万円
4,269,280
332,495
4,601,775
グループの構成の変更
0
297,057
297,057
繰越未処分利益(損失)
0
配当金
(361,422)
ストック・オプションの行使
による収入
包括利益合計
427
(5,124)
1,174
2,242
(27,859)
(89,662)
110,689
0
(33,410)
64/97
(534)
3,880,426
(451,083)
427
854
55,612
27,752
0
留保利益への振替
2009年12月31日
現在残高
0
0
595,929
4,476,355
EDINET提出書類
ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(5) 中間連結キャッシュ・フロー計算書
2010年度上半期
百万
ユーロ
2009年度上半期
百万円
百万
ユーロ
2009年度
百万円
利益(損失)
1,329
141,857
減価償却費、アモチゼーション及び減損損失
5,429
579,491
7,713
988
105,459
1,241
93,184
823,286
13,894
1,483,046
827
88,274
1,782
190,211
132,464
1,267
135,240
2,555
272,721
162
17,292
504
53,797
826
88,167
20
2,135
(14)
(1,494)
(24)
(2,562)
356
37,999
(23)
(2,455)
(26)
(2,775)
その他の非貨幣取引
45
4,803
(100)
(10,674)
(230)
(24,550)
無形固定資産及び有形固定資産除却による(利
益)損失
40
4,270
33
3,522
51
5,444
14
1,494
1,936
206,649
受取利息及び支払利息
その他の金融(収益)費用
持分法で会計処理された関連会社及びジョイ
ントベンチャーに対する投資(利益)損失
完全連結子会社の売却に係る(利益)損失
運転資本(資産)の増減
引当金の増減
その他の運転資本(負債)の増減
法人税等還付(支払)額
配当金受取額
金利スワップの締結又は解約による支払純額
営業から生じた現金
利息支払額
利息受取額
営業活動より生じた純現金
(1,828)
(195,121)
(542)
(57,853)
68
(487)
(35,011)
百万円
873
法人税等費用(ベネフィット)
(328)
百万
ユーロ
(1,191)
(127,127)
(891)
(95,105)
7,258
(641)
(68,420)
(1,818)
(194,053)
(51,982)
(499)
(53,263)
(928)
(99,055)
2
213
7
747
29
3,095
27
2,882
242
25,831
242
25,831
6,850
731,169
7,811
833,746
18,271
1,950,247
(1,921)
(205,048)
(1,976)
(210,918)
(3,456)
(368,893)
484
51,662
643
68,634
980
104,605
5,413
577,784
6,478
691,462
15,795
1,685,958
投資による現金流出
無形固定資産
(600)
(64,044)
(668)
(71,302)
(1,598)
(170,571)
有形固定資産
(3,375)
(360,248)
(4,154)
(443,398)
(7,604)
(811,651)
固定金融資産
(906)
(96,706)
(96)
(10,247)
(176)
(18,786)
完全連結子会社及び事業部門に対する投資
(398)
(42,483)
(68)
(7,258)
(1,007)
(107,487)
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(5) 中間連結キャッシュ・フロー計算書(つづき)
2010年度上半期
百万
ユーロ
2009年度上半期
百万
ユーロ
百万円
2009年度
百万
ユーロ
百万円
百万円
処分による収入
無形固定資産
6
640
2
213
7
747
有形固定資産
184
19,640
162
17,292
369
39,387
固定金融資産
22
2,348
86
9,180
99
10,567
3
320
120
12,809
116
12,382
756
80,695
(387)
(41,308)
(320)
(34,157)
―
―
完全連結子会社及び事業部門に対する投資
短期投資及び市場性ある有価証券の純増減
OTEの最初の完全連結による現金及び現金等価
物の純増減
1,558
166,301
1,558
166,301
(416)
(44,404)
(93)
(9,927)
(93)
(9,927)
投資活動に使用された純現金
(4,724)
(504,240)
(3,538)
(377,646)
(8,649)
(923,194)
流動金融負債による収入
18,362
1,959,960
2,944
314,243
3,318
354,163
(19,627)
(2,094,986)
(4,051)
(432,404)
(9,314)
(994,176)
4,980
531,565
5,379
574,154
その他
流動金融負債の返済
固定金融負債による収入
固定金融負債の返済
配当金支払額
ストック・オプションの行使による収入
リース債務の返済
その他
財務活動に使用された純現金
1,283
136,947
(136)
(14,517)
(113)
(12,062)
(93)
(9,927)
(3,844)
(410,309)
(3,886)
(414,792)
(4,287)
(457,594)
0
0
0
(64)
0
(69)
(7,365)
(8)
(854)
(4,039)
(431,123)
(190)
(20,281)
―
(6,831)
―
現金及び現金等価物に対する為替レート変動
の影響
167
17,826
60
6,404
売却目的で保有される資産及び処分予定グ
ループに関連する現金及び現金等価物の増減
0
0
―
―
現金及び現金等価物の純増(減)
2
(128)
―
(5,123)
213
(13,663)
―
(546,829)
58
6,191
(85)
(9,073)
(3,183)
(339,753)
2,810
299,939
1,996
213,053
現金及び現金等価物期首残高
5,022
536,048
3,026
322,995
3,026
322,995
現金及び現金等価物期末残高
1,839
196,295
5,836
622,935
5,022
536,048
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(6) 中間連結財務書類に対する注記
会計方針
証券取引法(Wertpapierhandelsgesetz)第37y条及び第37w(2)条に準拠して、ドイツテレコム・アーゲーの半期財
務書類は、中間連結財務書類及び当グループの中間経営報告書並びに責任に関する報告書を含んでいる。これは、ド
イツ商法(Handelsgesetzbuch)第297(2)条第4文及び第315(1)条第6文に準拠したものである。中間連結財務書類
は、欧州連合(以下、「EU」という。)により採用された中間財務報告に適用される国際財務報告基準(以下「IFRS」と
いう。)に準拠して作成された。グループの中間経営報告書は、ドイツ証券取引法の適用条項に準拠して作成された。
準拠に関する記載
2010年6月30日に終了した期間の中間連結財務書類は、国際会計基準(以下「IAS」という。)第34号に準拠してい
る。IAS第34号が認めるところにより、2009年12月31日現在の連結財務書類との比較において要約版を発行すること
とした。本中間報告書の作成時点で効力を有しておりドイツテレコムによって適用された国際会計基準審議会(以下
「IASB」という。)発行のIFRSは全て、EUでの使用を目的として欧州委員会によって採用されたものである。従って、
本中間報告は、IASB発行のIFRSにも準拠している。
取締役会の意見では、レビュー済の半期財務書類は、当グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに
ついて真実かつ公正な概観を与える上で求められている、継続的に適用すべき標準的な調整を全て含んでいる。当グ
ループの財務報告に適用された会計方針については、2009年12月31日現在の連結財務書類に対する注記を参照のこ
と。2010年4月1日より、ドイツテレコムの組織構造は、2010年2月24日の監査役会で承認された、ヨーロッパ並びに
南及び東ヨーロッパ事業という2つの旧事業セグメントの経営組織の再編を反映している。この2つの事業セグメ
ントは、ギリシャ、ルーマニア、ハンガリー、ポーランド、チェコ共和国、クロアチア、オランダ、スロバキア、オースト
リア、アルバニア、マケドニア、モンテネグロ、ブルガリア、及び英国における国営企業の固定ネットワーク及びモバ
イル通信事業、並びに主に当グループの他の事業セグメント向けに卸売電気通信サービスを提供するインターナ
ショナル・キャリア・セールス・アンド・サービス部門の活動を全てカバーする、新しいヨーロッパ事業セグメン
トを形成するために2010年4月1日に合併された。このため、2010年4月1日より、ドイツテレコムは、ドイツ、ヨー
ロッパ、米国及びシステム・ソリューションズの4つの事業セグメント、並びにグループ本部・共用事業について報
告している。
当報告期間において初めて適用された基準、解釈及び改訂
2008年1月に、IASBは、IFRS第3号「企業結合」及びIAS第27号「連結及び個別財務諸表」の改訂を公表した。当該
基準書は、企業結合の会計処理を改定するために財務会計基準審議会(以下「FASB」という。)とともに取り組んだプ
ロジェクトの第2フェーズの結果である。IFRS第3号及びIAS第27号の改訂は、2009年6月に欧州連合により承認さ
れた。ドイツテレコムは当該基準書の改訂を取引及び企業結合に対して2010年1月1日以降に適用する見込みであ
る。過年度の期間の数値は修正されていない。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
IFRS第3号の改訂が現行の要件にもたらす主な変更については、以下の通りである。
・IFRS第3号の改訂により、非支配持分を公正価値か識別可能純資産の比例持分のいずれかで測定するオプション
が与えられる。このオプションは、各企業結合に対して個別に行使される。
・段階的取得による企業結合において、取得企業は、被取得企業において過年度に保有していた持分を、取得企業が
支配権を取得する日に再測定すべきである。のれんはその後、再測定された帳簿価額と新株の取得に対して譲渡され
た対価の合計から取得された純資産を控除して決定されるべきである。
・条件付対価は取得日に公正価値で測定され、取得日に株主持分あるいは資産又は負債のいずれかに分類されるべ
きである。合意された条件付対価は、その後、取得日に決定された分類に従って認識されるべきである。
・企業結合に関して発生した取得関連コストは、費用として認識されるべきである。
・取得日に負債として分類される条件付対価の変動について、のれんはその後再測定されない。
・IFRS第3号の改訂により、企業結合より前の関係の清算による影響は、被取得企業との交換の一部となるべきでは
ない。
・旧バージョンのIFRS第3号と対照的に、改訂された基準は、企業結合より前に別の企業に付与された権利の認識及
び測定を管理する。この権利は、企業結合の一環として現在再取得されている(再取得権)。
IAS第27号の改訂が現行の要件にもたらす主な変更については、以下の通りである。
・支配権の喪失をもたらさない子会社における親会社の所有権の変動は、株主持分内でのみ会計処理されるべきで
ある。
・親会社が子会社の支配権を失う場合、親会社は連結資産及び連結負債の認識を取り消すべきである。新しい要件で
は、旧子会社において留保される投資は、支配権が失われる日に公正価値で認識されるべきである。これにより生じ
る差異は、損益において認識されるべきである。
・非支配持分に帰属する損失が子会社の非支配持分を超過する場合、当該損失は、たとえ赤字となっても、非支配持
分に割当てられるべきである。
2008年7月に、IASBはIAS第39号「金融商品:認識及び測定」の改訂を公表した。欧州連合は、IAS第39号の改訂を
2009年9月に承認した。適格なヘッジ対象に関する改訂は、事業体がオプションを、特定価格又は他の変数を上回る
もしくは下回るヘッジ対象のキャッシュ・フロー又は公正価値の変動に関するヘッジ手段として指定することを認
めている。ドイツテレコムは、2010年1月1日よりIAS第39号の改訂を適用している。当該規定は遡及的に適用され
る。当該基準の改訂は、ドイツテレコムの経営成績、財政状態又はキャッシュ・フローの表示に重要な影響を及ぼさ
なかった。
2008年11月に、IFRICはIFRIC第17号「株主に対する非現金資産の分配」を公表した。欧州連合は、IFRIC第17号を
2009年11月に承認した。当該解釈指針は、現金以外の資産(有形固定資産等)の形で支払われた配当金により生じる負
債の認識及び測定に係る指針を与え、分配された資産の帳簿価額と配当金支払額の公正価値間の差額の会計処理方
法を明確にしている。ドイツテレコムは、2010年1月1日よりIFRIC第17号を適用している。IFRIC第17号の適用は、ド
イツテレコムの経営成績、財政状態又はキャッシュ・フローの表示に重要な影響を及ぼさなかった。
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半期報告書
2009年4月に、IASBは、現行のIFRSに対する必須であるが急を要さない改訂である「IFRSの改善」を公表した。こ
れは年次改善プロジェクトの一環として公表された二番目の基準であり、12の現行の基準及び解釈指針の改訂を含
んでいる。欧州連合は、当該改訂を2010年3月に承認した。ドイツテレコムは、2010年1月1日より当該改訂を適用し
ている。当該改訂は、ドイツテレコムの経営成績、財政状態又はキャッシュ・フローの表示に重要な影響を及ぼさな
かった。
2009年6月に、IASBはIFRS第2号「株式報酬」の改訂を公表した。欧州連合は、当該改訂を2010年3月に承認した。
当該改訂は、グループ決済株式報酬取引の会計処理を明確にするものである。当該契約において、子会社は従業員又
は供給業者から財貨又はサービスを受取るが、その親会社又はグループ内の他の企業は当該供給業者に支払わなけ
ればならない。株式報酬契約において財貨又はサービスを受取る企業は、グループのどの企業が取引を決済しようと
も、また取引が株式か現金で決済されようとも、これらの財貨又はサービスの会計処理を行わなければならない。ま
た、IASBは、IFRS第2号の「グループ」がIAS第27号の「連結及び個別財務諸表」と同じ意味を持つことを明確にし
ている。また、IFRS第2号の改訂は、過年度にIFRIC第8号「IFRS第2号の適用範囲」及びIFRIC第11号「IFRS第2号
−グループ及び自己株式取引」に含まれていた指針を組み込んでいる。その結果、IASBはIFRIC第8号及びIFRIC第11
号を廃止した。ドイツテレコムは、2010年1月1日よりIFRS第2号の改訂を適用している。当該改訂は、ドイツテレコ
ムの経営成績、財政状態又はキャッシュ・フローの表示に重要な影響を及ぼさなかった。
グループの構成の変更
ドイツテレコムは、当事業年度及び前事業年度において、企業の買収及び売却を行った。これにより、中間連結財務
書類の比較可能性及びセグメント報告に基づく開示に一定の制限が課された。特に、当該取引はOTEを含んでおり、こ
れは、2009年2月6日に初めて南及び東ヨーロッパ事業セグメントに完全に連結された(2010年4月1日よりヨー
ロッパ事業セグメントに含まれている)。ストラトは2010年1月1日現在、ドイツ事業セグメントに完全に連結され
た。さらに、ドイツテレコムは、TモバイルUKとオレンジUKがエブリシング・エブリウェアという名称でジョイントン
チャー企業(以下「UKジョイントベンチャー」)に合併されたことにより、2010年4月1日付でTモバイルUKに対する
支配権を失った。その代わりに、ジョイントベンチャーは連結財政状態計算書の「持分法で会計処理された投資」に
含められ、ヨーロッパ事業セグメントに報告される。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
以下の表は、2010年度上半期における連結損益計算書及びセグメント報告に係るグループの構成の変更による影
響額を示している。
(単位:百万ユーロ)
システムズ・
ドイツ
ヨーロッパ
米国
ソリューショ
事業
事業
事業
ンズ事業セグ
セグメント セグメント セグメント
メント
グループ
本部・
共用事業
調整
合計
営業収益
45
(388)
―
―
―
27
(316)
売上原価
(17)
304
―
―
―
(27)
260
28
(84)
―
―
―
0
(56)
販売費
(12)
151
―
―
―-
-
139
一般管理費
(13)
(15)
―
―
―
6
(22)
その他の営業収益
1
4
―
―
―
21
26
その他の営業費用
―
(5)
―
―
―
(22)
(27)
4
51
―
―
―
5
60
金融費用
―
3
―
―
―
―
3
持分法で会計処理された
関連会社及びジョイン
トベンチャーに対する
投資利益(損失)
―
―
―
―
―
―
―
その他の財務収益(費用)
―
52
―
―
―
(11)
41
財務活動による利益(損
失)
―
55
―
―
―
(11)
44
4
106
―
―
―
(6)
104
(1)
(11)
―
―
―
1
(11)
3
95
―
―
―
(5)
93
売上総利益(損失)
営業利益(損失)
税引前利益(損失)
法人税等
利益(損失)
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企業結合および企業間取引
ストラトの買収
2009年11月19日に、ドイツテレコムは、ウェブ・ホスティング・プロバイダーであるストラト・アーゲー及びスト
ラト・レッヒェンツェントルム・アーゲー(以下「ストラト」という。)の持分を100%買収する契約をフリーネット
・アーゲーと締結した。ドイツテレコムは、2010年1月1日現在、ストラトの支配権を取得した。
ストラト・グループは、ドイツ及びヨーロッパにおいて第2位のウェブ・ホスティング・プロバイダーであり、こ
の市場において高いレベルの専門知識及び技術的スキルを有している。ドイツのコア市場に加えて、ストラト・グ
ループは、スペイン、オランダ、フランス、英国及びイタリアにおいても事業を行っている。
ストラトとの企業結合により、以下の通り、購入価格の最終的割当に基づいて算定された、184百万ユーロののれん
が認識された。
百万ユーロ
持分100%に対して支払われた購入価格
291
資産及び負債の公正価値
(152)
45
繰延税金負債
のれん
184
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半期報告書
こののれんは主に、当該企業の結合が行われることが予想されるシナジーにより生じるものである。取得日に認識
されたストラトからの取得資産、負債及び偶発債務の公正価値並びに企業結合直前の帳簿価額は以下の通りである。
(単位:百万ユーロ)
取得日の公正価値
企業結合直前の帳簿価額
資産の部
397
73
流動資産
54
54
現金及び現金等価物
25
25
3
3
26
26
固定資産
343
19
無形固定資産
324
1
内:のれん
184
0
有形固定資産
14
14
その他の資産
5
4
負債の部
106
66
流動負債
60
64
買掛金及びその他の未払金
37
37
その他の負債
23
27
固定負債
46
2
繰延税金負債
45
0
その他の負債
1
2
売掛金及びその他の未収金
その他の資産
資産、負債及び偶発債務の公正価値は、観察可能な市場価格に基づいて算定された。市場価格を特定することが不
可能な場合には、利益法又はコスト法が取得した資産及び負債の測定に利用された。
ストラトの買収により、営業収益が45百万ユーロ増加した。当期純利益はストラトの純利益3百万ユーロを含んで
いる。
ファーストゲイト(クリックアンドバイ)の株式の取得
2010年3月23日に、ドイツテレコムはインターネット決済サービス・プロバイダーであるファーストゲイトの残存
株式の取得について前株主と契約を締結した。ドイツテレコムは2010年4月1日付で当該企業の支配権を取得して
おり、その結果、同日付で初めて当該企業を完全に連結した。ドイツテレコムは、そのベンチャー・キャピタル会社で
あるTベンチャーを通じて、2006年度以降、クリックアンドバイ・ブランドとして最も知られているファーストゲイ
トの株式を20.2%保有している。ファーストゲイトの残りの株式79.8%の購入価格は78百万ユーロと予想されてい
る。最終的な購入価格は、引き続き契約条項に従っている。
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UKジョイントベンチャー
2010年4月1日より、ドイツテレコム・アーゲー及びフランステレコムS.A.は、TモバイルUKとオレンジUKをエブ
リシング・エブリウェアという名称でジョイントンチャーに合併した。各事業体は、新会社において50%の株式を保
有している。この合併により、ドイツテレコムはTモバイルUKに対する支配権を失った。その代わりに、ジョイントベ
ンチャーは連結財政状態計算書の「持分法で会計処理された投資」に含められた。
2010年4月1日付で売却されたTモバイルUKの主要な資産及び負債の帳簿価額は、以下の通りであった。
(単位:百万ユーロ)
流動資産
667
売掛金及びその他の未収金
280
その他の流動資産
387
固定資産
6,022
無形固定資産
3,833
有形固定資産
1,664
525
その他の固定資産
売却目的で保有される固定資産及び処分予定グループ
6,689
流動負債
761
買掛金及びその他の未払金
501
その他の流動負債
260
695
固定負債
売却目的で保有される固定資産及び処分グループに直接関連する負債
1,456
2010年4月1日(持分法を用いて初めて含められた日)付で、ジョイントベンチャーの50%の株式の公正価値は73
億ユーロであった。これは、前述の売却資産及び負債の帳簿価格に対して相殺された。当グループ内の財務関係を考
慮して、TモバイルUKの売却資産及び負債の帳簿価額は、55億ユーロであった。これにより、連結除外に係る利益は18
億ユーロとなった。連結除外日まで、TモバイルUKの買収以降の資産及び負債の為替換算による累積損失22億ユーロ
は、株主持分の「その他の包括利益累計」に直接認識された。連結除外日現在、この金額は損益に認識された。損益に
係るこれらの2つの影響による純影響額は4億ユーロであり、「その他の営業費用」に認識された。
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連結財政状態計算書に対する注記の要約
現金及び現金等価物
現金及び現金等価物は2010年6月30日現在、2009年度末と比較して50億ユーロから18億ユーロへと減少した。
詳細については、連結キャッシュ・フロー計算書を参照のこと。
売却目的で保有される固定資産及び処分予定グループ
2010年6月30日現在、売却目的で保有される固定資産及び処分予定グループ、並びに直接関連する負債は、2009年12
月31現在と比較して50億ユーロ減少した。これは主に、TモバイルUKとオレンジUKが2010年4月1日よりエブリシン
グ・エブリウェアという名称でジョイントンチャーに合併したことによるものであった。詳細については、「グルー
プの構成の変更」を参照のこと。
2010年6月30日現在、この項目に含まれている「売却目的で保有される固定資産及び処分予定グループ」は、特に
ドイツテレコム・アーゲーが所有する不動産に関連している。
無形固定資産及び有形固定資産
2010年
6月30日現在
無形固定資産
2009年
12月31日現在
55,058
51,705
6,345
6,637
内:米国のモバイル通信ラ
イセンス
20,090
17,115
内:のれん
21,108
有形固定資産
45,539
内:UMTSライセンス
増減率
(%)
増減
3,353
(単位:百万ユーロ)
2009年
6月30日現在
6.5
56,796
(4.4)
10,208
2,975
17.4
17,452
20,334
774
3.8
21,233
45,468
71
0.2
47,671
(292)
2010年6月30日現在の無形固定資産の帳簿価額における6.5%の増加は、主に合計38億ユーロの為替レートの影響
に起因している。例えば、米ドルからユーロへの換算による影響は、米国のモバイル通信ライセンスに30億ユーロの
影響を及ぼした。
資産の増加
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
資産の増加
2009年度
上半期
増減率
(%)
2009年度
3,757
6,686
(43.8)
11,467
無形固定資産
653
3,091
(78.9)
4,091
有形固定資産
3,104
3,595
(13.7)
7,376
当グループの投資に従って、資産の増加は、前年の最初の6ヶ月間と比較して、2010年度上半期に29億ユーロと大幅
に減少した。有形固定資産への投資の低下に加えて、この減少は、主に2009年度上半期からの影響に起因している。
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2009年度上半期の連結財務書類上のOTEグループの最初の完全連結により、24億ユーロののれんが生じた。
持分法で会計処理された投資
2010年6月30日現在、持分法で会計処理された投資の帳簿価額は2009年12月31日現在と比較して79億ユーロ増加し
たが、これは持分法を用いて英国のジョイントベンチャーを初めて含めたことによるものであった。詳細について
は、「グループの構成の変更」を参照のこと。また、為替レートの影響6億ユーロにより、2010年6月30日現在のジョ
イントベンチャーの帳簿価額は増加した。
その他の金融資産
2010年
6月30日現在
その他の金融資産
内:流動
2009年
12月31日現在
増減
増減率
(%)
(単位:百万ユーロ)
2009年
6月30日現在
5,811
3,740
2,071
55.4
3,644
2,808
2,001
807
40.3
1,937
「その他の金融資産」の増加21億ユーロは、一部、連邦ネットワーク庁の通知による周波数帯ライセンス・オーク
ションに関する13億ユーロの支払によるものである。様々な訴訟が連邦ネットワーク庁保有の周波数帯オークショ
ンに対して提起され、第一審裁判所により既に棄却された。このため、ドイツテレコムは現在、オークションの結果が
有効であり、ブロードバンド・モバイルの急速な展開を妨げないものと仮定している。しかしながら、係属中の訴訟
により、連邦ネットワーク庁は現在、いかなる通知も発行することができない。このため、支払額に関する連邦ネット
ワーク庁による償還請求は、2010年6月30日現在の「その他の流動金融資産」に計上されている。また、ドイツテレ
コム及びフランステレコムS.A.はそれぞれ、新規に設立されたジョイントベンチャーであるエブリシング・エブリ
ウェアの社債8億ユーロを取得した。この金額は、2010年6月30日現在の「その他の固定金融資産」に計上された。
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金融負債
以下の表は、2010年6月30日現在の金融負債の構成及び満期構造を示している。
2010年6月30日
現在
債券及びその他の証券化負債
1年以内
1年超
3年以内
(単位:百万ユーロ)
3年超
5年超
5年以内
40,046
5,561
8,213
11,662
14,610
銀行借入金
4,775
1,083
1,302
2,058
332
リース債務
1,878
139
238
230
1,271
約束手形によるノンバンクに対
する債務
1,162
―
10
182
970
904
588
116
77
123
3,417
3,400
12
1
4
792
163
178
449
2
52,974
10,934
10,069
14,659
17,312
その他の利付負債
その他の無利息負債
デリバティブ金融負債
金融負債
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連結損益計算書に対する注記の要約
営業収益
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
営業収益
2009年度
上半期
31,343
32,140
増減率
(%)
2009年度
(2.5)
64,602
営業収益の変動の詳細については、中間グループ経営報告書の「グループにおける事業の動向」の項を参照のこ
と。
売上原価
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
売上原価
2009年度
上半期
(17,676)
(17,652)
増減率
(%)
2009年度
(0.1)
(36,259)
英国のジョイントベンチャーの設立によりもたらされたグループの構成の変更に関するプラスの影響にも関わら
ず、また収益の減少にも関わらず、売上原価は、一部は2005年度から2009年度までのドイツのマイン税関に対する債
権の償却、また一部はOTEグループを連結グループに含めることにより、2009年度上半期と比較して0.1%とわずかに
増加した。また、為替レートの影響により、売上原価も増加した。
販売費
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
販売費
2009年度
上半期
(7,282)
増減率
(%)
(8,055)
2009年度
9.6
(15,863)
販売費は、主に顧客獲得・維持費用の低下により、2009年度上半期と比較して9.6%減少した。2009年度上半期及び
第1四半期は特に、非常に積極的な販売活動を特徴としていた。また、グループの構成の変更は、販売費の減少に貢献
していた。
一般管理費
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
一般管理費
2009年度
上半期
(2,564)
(2,605)
増減率
(%)
2009年度
1.6
2009年度上半期と比較した一般管理費の減少は、主にグループの構成の変更に起因していた。
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(4,653)
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その他の営業収益/費用
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
その他の営業収益
674
その他の営業費用
(755)
2009年度
上半期
増減率
(%)
640
(2,212)
2009年度
5.3
1,504
65.9
(3,319)
その他の営業費用には、TモバイルUKの連結除外による4億ユーロが含まれていた。詳細については、「グループの
構成の変更」を参照のこと。
財務活動による利益(損失)
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
財務活動による利益(損失)
金融費用
受取利息
支払利息
持分法で会計処理された関連会社及
びジョイントベンチャーに対する投
資利益(損失)
その他の財務収益(費用)
2009年度
上半期
増減率
(%)
2009年度
(1,423)
(1,757)
19.0
(3,357)
(1,241)
(1,267)
2.1
(2,555)
218
191
(1,459)
(1,458)
14.1
341
(0.1)
(2,896)
(20)
14
n.a.
24
(162)
(504)
67.9
(826)
その他の財務費用の2009年度上半期と比較した3億ユーロの改善は、主に、引当金及び負債に対する金利の割戻し
による影響並びにデリバティブの測定による影響に起因していた。
法人税等
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
法人税等
2009年度
上半期
(988)
(827)
増減率
(%)
(19.5)
2009年度
(1,782)
税引前利益/損失の大幅な増加にも関わらず、法人税等費用は2009年度上半期と比較してわずかに増加した。2009年
度上半期の法人税等費用は、のれんの減損損失が税務目的上は考慮されないことから比較的高かった。同じことは、
2010年度上半期のTモバイルUKの連結除外による影響に適用され、税効果はなかった。対照的に、ギリシャの特別課税
により、2010年度第2四半期に当グループの税金費用は増加した。
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人件費
(単位:人)
2010年度
上半期
平均従業員数
2009年度
上半期
増減率
(%)
2009年度
255,306
254,853
0.2
257,601
国内
127,799
131,047
(2.5)
130,477
国外
127,507
123,806
3.0
127,124
公務員以外
226,513
223,062
1.5
226,460
公務員(国内)
28,793
31,791
(9.4)
31,141
研修生及び実習生
9,208
9,889
(6.9)
9,805
(7,334)
(6,953)
(5.5)
(14,333)
人件費(単位:百万ユーロ)
平均従業員数は、2009年度上半期と比較して0.2%増加した。2009年2月から初めて連結財務書類に含まれた、OTE
グループが初めて完全に連結されたことによる平均従業員数の増加は、TモバイルUKの売却により相殺された。国外
の平均従業員数の比率の上昇は、海外活動及びシステムズ・ソリューションズ事業セグメントにおいて獲得された
大規模な契約条件に基づく従業員の雇用に起因していた。ドイツにおける2.5%の減少は、主にシステムズ・ソ
リューションズ事業セグメントの従業員リストラクチャリング施策及びドイツ事業セグメントの固定ネットワーク
事業における人員削減によるものである。
人件費は、2009年度上半期と比較して5.5%増加した。これは、主にヨーロッパ事業セグメントにおける人件費の増
加によるものであり、特にOTEグループの連結に関するグループの構成の変更及び退職金の増加により生じたもので
ある。また、システムズ・ソリューションズ事業セグメントの従業員の雇用及びドイツ事業セグメントにおいて団体
で合意された昇給の影響によるものである。これらの影響は、TモバイルUKの連結除外により生じる人件費の減少に
より一部相殺された。
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減価償却費、アモチゼーション及び減損損失
(単位:百万ユーロ)
2010年度
上半期
無形固定資産のアモチゼーション及
び減損
内:モバイル通信ライセンス
内:のれん
2009年度
上半期
増減率
(%)
2009年度
(1,649)
(3,475)
52.5
(5,657)
(372)
(491)
24.2
(905)
(1,806)
n.a.
(2,345)
―
有形固定資産の減価償却費及び減損
(3,780)
(4,238)
10.8
(8,237)
減価償却費、アモチゼーション及び
減損損失合計
(5,429)
(7,713)
29.6
(13,894)
減価償却費、アモチゼーション及び減損損失は、2009年度上半期と比較して23億ユーロ減少した。これは特に、2009
年度上半期に認識された現金生成単位であるTモバイルUKののれんに係る18億ユーロの減損損失、並びに技術設備及
び機械の減価償却費の減少によるものであり、主に、TモバイルUK資産の減価償却費が報告期間において認識されな
くなったという事実に起因していた。
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その他の開示
連結キャッシュ・フロー計算書に対する注記
営業活動より生じた純現金
2010年度上半期の営業活動より生じた純現金は、前年同期比で11億ユーロ減少し、54億ユーロとなった。これは、主
にモバイル通信ライセンスの取得に対する13億ユーロの現金流出に起因していた。この現金流出を除いて、営業活動
により生じた純現金は、以下の主な影響により2億ユーロ増加した(相互に相殺する場合もある)。
周波数帯に関する現金流出を除いて、運転資本として計上された資産及び負債の純増減は、主に受取債権の売却
(ファクタリング)による2億ユーロの現金流入により2億ユーロ増加した。2009年度上半期に計上された比較可能
な現金流入はない。また、ディーラー手数料及び払戻に対する引当金等の引当金並びにその他の引当金の利用は、前
年同期比で約2億ユーロ減少した。対照的に、金利スワップの解約による現金流入純額は2億ユーロ減少したが、金
利に関する現金流出純額は1億ユーロ増加した。
投資活動に使用された純現金
投資活動に使用された純現金は、前年同期の35億ユーロと比較して合計47億ユーロであった。この変動は、一部は、
総額4億ユーロのTモバイルUKの連結除外に関する現金及び現金等価物に対する消滅及び関連する変更と比較して、
2009年2月からのOTEの最初の完全連結の一環としてOTEグループの現金及び現金等価物16億ユーロの増加によるも
のであった。また、企業買収に関する現金流出は、前年同期に1億ユーロのみであったのに対して、2010年度上半期に
おいて合計4億ユーロであった。さらに、ドイツテレコムは、2010年度上半期においてUKジョイントベンチャーが発
行した社債の持分を8億ユーロ取得した。
しかしながら、相殺効果において、無形固定資産及び有形固定資産の現金流出は8億ユーロ減少した。これは主に、
一部は2010年度第1四半期の気象条件によるドイツ及び米国における資本的支出の延期に起因していた。また、2009
年度上半期のOTEグループの現金及び現金等価物の増加を含む、流動金融資産の現金流入は、前年同期比で4億ユー
ロ減少した。ストラトの買収に関して前年に預け入れられた合計3億ユーロの現金担保の返済及び2010年度上半期
の合計純額5億ユーロのヘッジ取引について預け入れられた担保の返済による流入は、この変動の要因であった。一
方、2009年度上半期は、主に短期現金預金及びヘッジ取引を目的とした担保預金に関して4億ユーロの流出があっ
た。
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財務活動に使用された純現金
財務活動に使用された純現金は、前年同期の2億ユーロに対して2010年度上半期は40億ユーロとなった。
この変動はほとんど、固定金融負債の発行による収入が前年同期比で37億ユーロ減少し、流動金融負債の純返済額
が2億ユーロ増加したことによるものであった。
2010年度上半期の金融負債の発行は特に、コマーシャル・ペーパーの発行純額18億ユーロ、ミディアム・ターム・
ノートの発行12億ユーロ、短期与信枠に係る資金引出純額6億ユーロ、及びUKジョイントベンチャーからの資金借入
合計5億ユーロから構成されていた。これは、米ドル債総額24億ユーロ、ユーロ債総額12億ユーロ、欧州投資銀行から
の借入金5億ユーロ、及びその他の返済金純額1億ユーロに関する同期間の返済額と比較したものである。
セグメント報告
2010年4月1日より、ドイツテレコムの組織構造は、2010年2月24日の監査役会で承認された、ヨーロッパ並びに
南及び東ヨーロッパという2つの旧事業セグメントの経営組織の再編を反映している。この2つの事業セグメント
は、ギリシャ、ルーマニア、ハンガリー、ポーランド、チェコ共和国、クロアチア、オランダ、スロバキア、オーストリア、
アルバニア、マケドニア、モンテネグロ、ブルガリア、及び英国における国営企業の固定ネットワーク及びモバイル通
信事業、並びに主に当グループの他の事業セグメント向けに卸売電気通信サービスを提供するインターナショナル
・キャリア・セールス・アンド・サービス部門の活動を全てカバーする、新しいヨーロッパ事業セグメントを形成
するために2010年4月1日に合併された。このため、2010年4月1日より、ドイツテレコムは、ドイツ、ヨーロッパ、米
国及びシステム・ソリューションズの4つの事業セグメント、並びにグループ本部・共用事業について報告してい
る。
これらの変更が以下の表に組み込まれたため、前年同期の比較数値は調整されている。
以下の表は2010年度及び2009年度の上半期並びに2009年度におけるドイツテレコムの事業セグメント並びにグ
ループ本部・共用事業を総合的に要約したものである。
事業セグメント及びグループ本部・共用事業の事業の動向に関する詳細については、中間グループ経営報告書の
「事業セグメントにおける事業の動向」の項を参照のこと。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
半期におけるセグメント情報
2010年度上半期
2009年度上半期
ドイツ
ヨーロッパ
米国
システムズ・ソ
リューションズ
グループ本部・
共用事業
合計
調整
グループ
(単位:百万ユーロ)
営業利益 減価償却費
持分法で会
セグメント 営業収益
セグメント
(損失) 及びアモチ 減損損失
営業収益
計処理され
間収益
合計
資産
た投資
(EBIT) ゼーション
11,610
776
12,386
2,498
(2,044)
0
40,439
24
11,820
731
12,551
2,599
(2,094)
(7)
51,953
19
8,482
322
8,804
841
(1,743)
(8)
46,723
7,903
9,141
307
9,448
(819)
(1,962)
(1,817)
48,805
64
7,995
7
8,002
1,144
(983)
(1)
41,452
23
8,047
8
8,055
1,184
(1,053)
0
36,641
17
3,142
1,231
4,373
74
(305)
0
8,654
58
2,998
1,287
4,285
38
(350)
0
8,854
50
114
1,034
1,148
(791)
(340)
(29)
116,077
0
134
1,096
1,230
(653)
(320)
(129)
120,376
0
31,343
3,370
34,713
3,766
(5,415)
(38)
253,345
8,008
32,140
3,429
35,569
2,349
(5,779)
(1,953)
266,629
150
―
(3,370)
(3,370)
(26)
25
(1)
(120,561)
―
―
(3,429)
(3,429)
(93)
19
―
(133,727)
―
31,343
―
31,343
3,740
(5,390)
(39)
132,784
8,008
32,140
―
32,140
2,256
(5,760)
(1,953)
132,902
150
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
2009年度におけるセグメント情報
2009年度
(単位:百万ユーロ)
営業利益 減価償却費
持分法で会
セグメント 営業収益
セグメント
(損失) 及びアモチ 減損損失
営業収益
計処理され
間収益
合計
資産
た投資
(EBIT) ゼーション
ドイツ
23,813
1,610
25,423
5,062
(4,189)
(7)
52,002
23
ヨーロッパ
18,996
611
19,607
140
(3,772)
(2,385)
46,759
52
米国
15,457
14
15,471
2,233
(2,025)
(3)
36,087
18
6,083
2,715
8,798
(11)
(718)
(3)
8,872
54
253
2,157
2,410
(1,249)
(660)
(173)
120,162
0
64,602
7,107
71,709
6,175
(11,364)
(2,571)
263,882
147
(7,107)
(7,107)
(136,108)
―
127,774
147
システムズ・ソ
リューションズ
グループ本部・
共用事業
合計
調整
グループ
―
64,602
―
64,602
(163)
6,012
41
(11,323)
―
(2,571)
偶発債務
以下の事象を除いて、2009年度連結財務書類において報告された偶発債務に対して2010年6月30日に重要な変更は
なかった。
ギリシャ政府は、OTEの自発的退職制度による公的年金基金に係る追加負担額を最大3億ユーロ負担するようOTEに
要求する政府による決議を下した。ドイツテレコムは政府の要求が根拠のないものであると考えている。このため、
OTEは政府による決議に対して控訴した。
マジャール・テレコムの監査委員会は、その違法性についてモンテネグロ及びマケドニアにおけるマジャール・テ
レコムの子会社が締結した多数の契約の検討を独立法律事務所に委託した。米国司法省(DOJ)、並びに米国証券取引
委員会(SEC)は、海外腐敗行為防止法(FCPA)違反の可能性が通知された後にこの点について独自の調査を行った。こ
れが米国当局との合意をもたらすかどうか、また、合意に達する場合にその内容について評価することは現時点では
不可能である。詳細については、グループ中間経営報告書の「リスク及び機会管理」の項を参照のこと。
リースに関する開示
以下の事象を除いて、2009年度連結財務書類において報告されたリースに関する開示に対して2010年6月30日に重
要な変更はなかった。
2010年6月30日に終了した上半期において、米国事業セグメントは、延長オプションの行使に関して既存のオペ
レーティング・リースのリース期間に関する評価を修正した。当初の評価に反して、延長オプションの行使は、市況
の変更の背景及び新しい技術的枠組みに対して合計15年間までは合理的に確実である。これは、合計期間が20年から
25年と予想された当初の評価より短い。評価の変更により、オペレーティング・リースによる予想される将来の最低
リース支払額は、2010年6月30日現在、米国事業セグメントにおいて93億ユーロ減少した。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
ドイツテレコムのオペレーティング・リースによる最低リース支払額から生じる予想される将来の債務は、2009
年12月31日以降、以下の通り変動した。
満期
2010年6月30日現在
(単位:百万ユーロ)
2009年12月31日現在
1年以内
2,722
2,553
1年超3年以内
4,581
4,195
3年超5年以内
3,902
3,325
5年超
7,209
14,475
18,414
24,548
上述の影響に加えて、オペレーティング・リースによる予想される将来の最低リース支払額も、新しいリース及び
為替レートの影響により変動した。
執行委員会
取締役会の構成の変更
2010年1月29日に、ドイツテレコムの監査役会は、一時的にハミド・アクハヴァン氏に責任を再度割当てる取締役
会の提案を承認した。取締役会のメンバーであるグイド・ケルクホフ氏及びラインハルト・クレメンス氏は、行動能
力の範囲内でハミド・アクハヴァン氏の責任を引き受けた。グイド・ケルクホフ氏は、2010年2月15日より、ヨー
ロッパ事業セグメント(英国、オランダ、オーストリア、ポーランド及びチェコ共和国)並びにインターナショナル・
セールス・アンド・サービスに関する一時的な責任を引き受けた。また、ラインハルト・クレメンス氏は、行動能力
の範囲内で、同日より商品及び技術革新、技術、IT及び調達といった残りの最高執行責任者(COO)部門に関するグルー
プ規模の責任を引き受けた
2010年2月24日に、ドイツテレコムの監査役会は、グイド・ケルクホフ氏の責任範囲を長期的に拡大する取締役会
の提案を承認した。2010年4月1日以降、グイド・ケルクホフ氏は、南及び東ヨーロッパ事業セグメントに加えて、
ヨーロッパ事業セグメントの責任も有している。それに応じて、前最高執行責任者(COO)取締役会部門は調整されて
いる。2010年4月1日より、2つの事業セグメントは合併されており、ヨーロッパ事業セグメントとして事業を継続
している。
監査役会は、2010年5月2日の会議において、エドワード・コゼル氏を2010年5月3日付でドイツテレコムの取締
役会新メンバーに任命した。エドワード・コゼル氏は、技術開発に関する取締役会メンバー/最高技術開発責任者
(CTIO)としての責任を引き継いだため、通常の事業(消費者及び法人顧客向け)に関する技術、IT、調達、並びに商品及
び技術革新に対する責任を有する。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
監査役会の構成の変更
Prof.Dr.ウォルフガング・ライツレ及びProf.Dr. ヴルフ・フォン・シンメルマンは2009年12月31日の深夜付で監
査役会を辞任し、Dr.ヴルフ・H・ベルノタット及びProf. h.c.(CHN), Dr.-Ing. E.h. Dr.ユーリッヒ・ミドルマン
が2010年1月1日付で裁判所命令により監査役会に任命された。
ヨーゼフ・ファルビゾナー氏は2010年5月3日の株主総会の終了時点で監査役を辞任し、シビル・スプー氏が2010
年5月4日付で裁判所命令により監査役会に任命された。
報告期間後の事象(2010年6月30日)
報告期間後の事象に関する情報については、中間グループ経営報告書の「報告期間後の事象」の項を参照のこと。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
2 【その他】
(1) 後発事象
「第3 事業の状況−1 業績等の概要」の項を参照のこと。
(2) 訴訟
「第3 事業の状況−1 業績等の概要」の項を参照のこと。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
3 【ドイツ(IFRS)と日本における会計原則及び会計慣行の主要な相違】
IFRSと日本の会計基準の相違
本書記載のドイツテレコム・アーゲーの中間連結財務書類は、当社の2010事業年度上半期に係る中間グループ
報告書より抜粋されている。当中間連結財務書類は、日本において一般に公正妥当と認められた会計原則と一部異
なる、EUにより採用された中間財務報告に適用される国際財務報告基準(IFRS)に準拠して作成されている。本考察
はドイツテレコム・アーゲーにより適用される会計原則と日本の会計原則の間の全ての相違を含むものではない
が、相違のうち主要なものを以下に要約する。
(1) 財務書類
IFRSに従って作成されるドイツテレコムの財務書類は、連結財政状態計算書、連結損益計算書、連結包括利益
計算書、連結株主持分変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書及び連結財務書類に対する注記の抜粋から構
成されている。IFRSでは、連結財務書類が主要財務書類とみなされる。
日本では、包括利益の表示について現在適用されている会計基準はない。但し、その他の包括利益に関連する
項目は、株主持分変動計算書で表示される。「包括利益の表示に関する会計基準」が2010年6月30日に公表さ
れ、包括利益計算書は2011年3月31日以後終了する事業年度から要求されることとなる。早期適用は、2010年9
月30日以後に終了する事業年度から認められている。
(2) 損益計算書の表示
IFRSでは、損益計算書の表示には、収益、金融費用、持分法で会計処理される関連会社及びジョイントベン
チャーに対する投資利益、税金費用、(i)廃止事業の税引後損益及び(ii)売却費用控除後の公正価値の測定又は
廃止事業を構成する資産の処分若しくは廃止事業を構成する資産グループの処分にあたって認識された税引後
損益の合計数値並びに、非支配持分に帰属する損益及び親会社の株主に帰属する損益が含まれている。
日本では、売上高、売上原価、売上総利益、販売費及び一般管理費、営業利益、営業外損益、経常利益、特別損益、
税引前当期純利益、法人税等、少数株主損益及び当期純利益を損益計算書に表示することが要求される。
(3) 会計方針の変更及びその他会計上の変更
IFRSの下では、会計方針の変更は遡及的に会計処理される。比較情報は修正再表示され、過年度と関連する調
整項目の金額は、表示を行った最も早い年度の利益剰余金の期首残高に対する調整として取り扱われる。遡及修
正による資本項目への影響は、包括利益計算書及び株主持分変動計算書において個別に表示される。比較財務情
報の修正が実務上困難である場合には適用除外が認められる。
新会計基準の適用に伴う会計方針の変更は、当該基準の経過措置に従って会計処理される。上述の会計処理方
法は、経過措置が定められていない場合に使用される。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
日本においては、これらの変更が当年度の財務書類に反映され、比較財務情報の修正再表示を行うことは認め
られていない。ただし、2009年12月4日に企業会計基準委員会(以下「ASBJ」という。)から企業会計基準第24号
「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」が公表され、会計方針の変更や誤謬があった場合には原則
として比較財務情報が修正再表示されることとなった。同基準は2011年4月1日以後開始事業年度の期首以後
に行われる会計上の変更及び過去の誤謬の訂正から適用される。また、既に公表されているものの、未適用の新
しい会計基準等の開示については、2011年4月1日以後開始事業年度から要求される。
(4) リース
IFRSの下では、IAS第17号「リース」に従って、リースはリース開始日にファイナンス・リース又はオペレー
ティング・リースに分類される。ファイナンス・リースは資産の所有に伴うリスクと経済価値を実質的に全て
借手に移転するリースである。その他のリースは全てオペレーティング・リースになる。
日本では、所有権が借手に移転するもの以外のファイナンス・リースに基づき行われた支払いは、一定の注記
を財務書類に開示することを条件にオペレーティング・リースとして会計処理されてきた。
しかしながら、2007年3月30日にASBJから企業会計基準第13号「リース取引に関する会計基準」が公表され、
所有権が借手に移転するもの以外のファイナンス・リース取引に関する上記の代替的会計処理方法が廃止され
た。同基準は2008年4月1日以後に開始する事業年度から適用(四半期財務書類に関しては2009年4月1日以後
に開始する事業年度から適用)されている。
(5) 企業結合
IFRSの下では、IFRS第3号「企業結合」に従い、全ての企業結合はパーチェス法を適用して会計処理される。
企業結合で取得したのれんは償却されない。代わりに取得者は、IAS第36号「資産の減損」に従って、毎年、又は
減損の可能性を示す事象若しくはその状況の変化があった場合にはそれ以上の頻度で、減損テストを実施する。
日本では、従来企業結合に係る会計処理について「企業結合に関する会計基準」(改正前)が適用されていた。
同基準は、基本的にパーチェス法で会計処理することを要求していたが、以下の三要件を満たし、「企業結合に
よる持分の結合」とされた場合、持分プーリング法の使用が認められた。
(a) 事業及び企業の取得対価が議決権のある株式のみである。
(b) 企業結合による議決権比率の変動が5%の範囲内にある。
(c) 議決権以外の支配要件が存在しない。
持分プーリング法では、取得資産、負債及び資本は全て被取得企業の帳簿価額で取得企業に引き継がれる。
のれんは20年を超えない期間で償却され、「固定資産の減損に係る会計基準」により減損テストが実施され
る。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
2008年12月に、IFRSのコンバージェンス・プロジェクトの一環として、ASBJは企業会計基準第21号「企業結合
に関する会計基準」を公表し、上述の企業結合の代替的会計処理方法である持分プーリング法が廃止された。同
基準は2010年4月1日以後に開始する事業年度から適用される。但し、2009年4月1日以後に開始する事業年度
から適用することもできる。
(6) セグメント報告
2006年11月に、IASBは、IFRS第8号「事業セグメント」を公表した。IFRS第8号はIAS第14号「セグメント報
告」に代わるものであり、2009年1月1日以後に開始する報告期間に適用されなければならない。
IFRS第8号「事業セグメント」によれば、各報告セグメントについてのセグメント負債が最高経営意思決定
機関に定期的に報告される場合に、当該セグメント別負債を開示しなければならない。このため、ドイツテレコ
ムは各セグメント別負債を当社のセグメント報告において表示している。
日本では、従来セグメント別負債の開示は要求されていなかった。2009年3月27日、ASBJは企業会計基準第17
号「セグメント情報等の開示に関する会計基準」を改訂した。負債に関する情報が、最高経営意思決定機関に対
して定期的に提供されかつ使用されている場合に、セグメント別負債を開示しなければならない。同改訂は2010
年4月1日以後に開始する事業年度から適用される。
(7) 資産除去債務
IFRS(IAS第16号「有形固定資産」)では、有形固定資産項目の解体及び撤去費用並びに敷地の原状回復費用の
当初見積りは、有形固定資産項目の取得原価の一部である。
日本では、従来、資産の除去に係る債務の会計基準が存在しなかったが、2008年3月31日にASBJが企業会計基
準第18号「資産除去債務に関する会計基準」を公表し、これによって資産除去債務を負債計上するというIFRS
と同様の会計処理が要求されることとなった。同基準は、2010年4月1日以後に開始する事業年度から適用され
る。但し、2010年3月31日以前に開始する事業年度から適用することができる。
(8) 年金債務
ドイツテレコムは、経験に基づく調整及び数理計算上の仮定の変更により生じる数理計算上の差異を、その発
生した期間に損益ではなく資本(利益剰余金)内に計上している。
日本の会計基準においては、経験に基づく調整及び数理計算上の仮定の変更により生じる数理計算上の差異
を、その発生した期間に損益ではなく資本(利益剰余金)内に計上することは認められていない。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
2006年において、ドイツテレコムは確定給付年金との関連において、数理計算上の差異の会計処理に関する方
針を変更した。従来は、経験に基づく調整及び数理計算上の仮定の変更により生じる数理計算上の差異は、前報
告期間末における未認識の累積数理差異が、当該時点での確定給付債務の現在価値の10%(制度資産の差引前)
又は現時点での制度資産の公正価値の10%のどちらか大きい方を超過する範囲に限って財政状態計算書日に認
識されていた。この場合、それらは、損益に当該制度に加入している従業員の残存予想平均在職期間にわたり、非
遡及的に償却された。ドイツテレコムは、2006年12月31日現在の連結財務書類から、数理計算上の差異を利益剰
余金(繰越しを含む。)内において損益勘定外で発生する期間について計上している。ドイツテレコムは、新会計
方針がこれまでも適用されていたかのように、表示される過去の各年度について開示された比較値を調整した。
ドイツテレコムは、数理計算上の差異を発生時に完全に計上した場合、隠れた積立金や負債が顕在化し、財務書
類がより適切な情報を提供できるため、財政状態計算書上の財務状況の開示が改善されると考えている。かかる
会計方針の変更により、財政状態計算書において認識されていなかった数理計算上の差異の額だけ、年金債務の
ための負債額の増加をもたらす。従来の会計方針と比較して、認識されていなかった数理計算上の損失の償却額
だけ利益が増加する。
日本の会計原則では、会計方針の変更を遡及的に適用することは、現在のところ求められていない。
ドイツテレコムは、将来の昇給(確定給付債務)を考慮に入れて給付の現在価値を割引くために、2009年12月31
日(財政状態計算書日)現在の利率を使用した。
日本では、給付債務の割引率を一定期間の平均利率を考慮して決定することができ、財政状態計算書日現在に
用いられている利率である必要はなかった。
2008年7月に、ASBJは、企業会計基準第19号「退職給付に係る会計基準の一部改正」を公表し、これにより上
述の平均利率を割引率として使用するという代替的処理方法は排除された。同基準は、2009年4月1日以後に開
始する事業年度から適用される。但し、2009年3月31日以前に開始する事業年度から適用することができる。
(9) 開発費用
IFRSでは、開発費用が資産としての認識要件を満たした場合に資産計上され、その耐用年数にわたって償却さ
れる。
日本では、開発段階で発生した費用は発生時に費用計上される。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
(10) 資産の減損
IFRSでは、無形資産及び有形固定資産の減損損失は、帳簿価額と回収可能価額を比較することによって認識さ
れる。その他の資産から独立して生み出される将来キャッシュ・フローを個々の資産に配分できない場合には、
その資産に配分することが可能な資金生成単位に基づいて、回収可能性をテストする。ドイツテレコムは、毎決
算日に、資産が減損している可能性を示す兆候の有無を査定する。かかる兆候がある場合には、資産の回収可能
価額又は資金生成単位を決定しなければならない。減損損失を計上した当初の事由が消滅した場合、減損損失の
戻入れが行われる。のれんにかかる減損損失は、戻入れを行うことができない。一般に、資金生成単位の回収可能
価額の算定には、割引キャッシュ・フロー法が用いられる。キャッシュ・フローは、資産又は資金生成単位の推
定耐用年数に基づいて測定される。この測定に用いられた割引率は、資産又は資金生成単位に特有のリスクを反
映したものである。この測定に用いられたキャッシュ・フローは、経営予測を反映し、外部の情報源に支えられ
たものである。
日本の会計原則では、長期性資産の割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額より低い場合に、当該帳簿価額
と回収可能価額の差額が減損損失として計上される。減損損失の戻入れは禁止されている。
(11) 金融資産の消滅の認識
IFRSでは、金融資産の消滅の認識は、まず当該金融資産のリスク及び経済価値のほぼ全てが移転したか否かで
決定される。かかる決定を行うことができない場合には、支配及び継続的関与の存在によって決定される。倒産
リスクから独立していることは要求されていない。
日本の会計原則では、金融資産の消滅は、(a)譲渡された金融資産に対する譲渡人の契約上の権利が譲渡人及
びその債権者から法的に保全され、(b)譲受人が譲渡された金融資産の契約上の権利を直接又は間接に通常の方
法で享受でき、(c)譲渡人が譲渡した金融資産を当該金融資産の満期前に買い戻す権利及び義務を実質的に有し
ていない場合に、認識される。
(12) ヘッジ会計
ドイツテレコムは、損益計算書の変動を軽減させるためIAS第39号に従いヘッジ会計を適用し、財政状態計算
書の項目及び将来のキャッシュ・フローをヘッジしている。ヘッジ対象項目の性質により、公正価値ヘッジ、
キャッシュ・フロー・ヘッジ及び海外事業への純投資といったヘッジに区別される。
公正価値ヘッジは、財政状態計算書に計上された資産、財政状態計算書に計上された負債又は財政状態計算書
には未計上の確定約定の公正価値をヘッジする目的で使用される。ヘッジ手段として指定されたデリバティブ
の公正価値の変動は、損益として計上される。ヘッジ対象項目の帳簿価額は、ヘッジ・リスクの範囲内で損益に
より調整される(ベーシス・アジャストメント)。帳簿価額の調整は、ヘッジ関係が中断されて初めて償却され
る。
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ドイツテレコム・アーゲー(E05830)
半期報告書
キャッシュ・フロー・ヘッジは、財政状態計算書に計上された資産及び負債、(通貨リスクの場合の)確定約
定、又は蓋然性の高い予定取引による将来的なキャッシュ・フローの変動をヘッジする目的で使用される。未計
上の確定約定の通貨リスクをヘッジするために、ドイツテレコムはこれを公正価値ヘッジではなくキャッシュ
・フロー・ヘッジとして計上するというオプションを利用している。キャッシュ・フロー・ヘッジが採用され
た場合、ヘッジ手段の公正価値の変動のうち有効な部分は、ヘッジ対象項目に係る損益が計上されるまでは、資
本に計上される(繰延ヘッジ損益)。ヘッジ手段の無効部分は、損益として計上される。通貨リスクの場合、直物相
場の変動に起因する公正価値の変動は、ヘッジ・リスクとみなされる。金利要素は、IAS第39号第74項(b)に従い、
ヘッジとは切り離されている。予定取引のヘッジが、後に金融又は非金融の資産又は負債として計上されること
となった場合、資本として直接計上された関連する累積損益は、獲得済みの金融資産又は引受け済みの金融負債
が当期損益に影響を与えるのと同期間における損益に再分類される。そうすることで、ドイツテレコムは、財政
状態計算書上の非金融項目が発生した場合には、予定取引をヘッジするというベーシス・アジャストメント・
オプションを利用しないこととしている。
海外事業への純投資といったヘッジが採用された場合、ヘッジ手段の有効部分に関する全ての損益はヘッジ
対象投資の外貨換算に係る損益とともに、資本に直接組み込まれる。無効部分の損益は、直ちに損益に計上され
る。かつて資本に直接計上されていたヘッジ手段に関する再測定された累積損益、及びヘッジ対象項目の通貨換
算に係る損益は、投資の処分時にのみ損益に計上される。
IAS第39号は、ヘッジ会計の利用について厳格な要件を設けている。ドイツテレコムにおいてそれらの要件は、
ヘッジの設定当初に、ヘッジ手段として使用される金融商品とヘッジ対象項目との関係並びにヘッジの目的及
び戦略について文書化することによって、満たされている。これは、ヘッジ手段を対応する資産/負債又は(確定
合意のある)将来の取引に具体的に割り当てることを意味し、また、採用するヘッジ手段の有効性の程度を見積
ることも意味する。ヘッジ会計の有効性は継続的に監督され、無効なヘッジは直ちに中止される。
日本の会計原則の下では、ヘッジ取引は、当該ヘッジの対象となる資産又は負債の市場変動を相殺する取引、
及びキャッシュ・フローの変動を回避する取引から成る。一般的な原則としてヘッジは、ヘッジ手段の公正価値
の変動が、対応するヘッジ対象項目に係る損益が計上されるまで純資産の部において繰り延べられることとな
る繰延ヘッジ会計処理を利用するものとされている。これは、公正価値ヘッジ及びキャッシュ・フロー・ヘッジ
の両方に適用される。「その他有価証券」のヘッジについては、「繰延ヘッジ」と「公正価値ヘッジ」の利用が
認められており、後者の処理では公正価値の変動を損益計算書で認識する。
資産購入に関する予定取引のヘッジについては、「ベーシス・アジャストメント」が認められる。
金利スワップに関して特例処理が認められており、一定のヘッジ関係が完全に有効であると仮定することが
できる。
(13) 有給休暇引当金
IFRSの下では、IAS第19号「従業員給付」に従って、有給休暇引当金を計上することが要求されている。
日本では、有給休暇引当金に関する特定の会計基準はなく、有給休暇に対する引当金は通常、現行の会計慣行
の下では計上されない。
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(14) 複数要素取引におけるカスタマー・ロイヤルティ・プログラム
IFRSの下では、カスタマー・ロイヤルティ・プログラムに関する会計処理について特別な指針がが存在する
(IFRIC第13号)。同基準は、2008年7月1日以後に開始する事業年度から適用されている。顧客が財貨又はサービ
スの購入に関するロイヤルティ・プログラムにおける報奨クレジットを受取る場合の取引を複数要素取引とし
て会計処理する。したがって、収益は、取引における個別に識別可能な構成要素に対してそれぞれ割り当てられ
る。報奨クレジットに割り当てられる金額はその公正価値(例えば、報奨クレジットが個別に売られた場合の金
額)を参照することによって測定される。
日本では、カスタマー・ロイヤルティ・プログラムに関する会計処理に関する明確な指針は規定されていな
い。しかし、当初の売上時点で報奨クレジットを区分せず全額を収益として計上し、財貨又はサービス提供の見
積りによる将来の費用を計上する引当金方式が一般的である。
(15) 借入費用の資産化
2007年3月に、IASBは、IAS第23号(改訂)「借入費用」を公表した。IAS第23号(改訂)は、2009年1月1日以後に
開始する報告期間に適用しなければならない。IFRSの下では、適格資産の取得、建設又は製造を直接の発生原因
とする借入費用は、資産の取得価額の一部として資産化しなければならない。適格資産とは、意図した使用又は
販売が可能となるまでに相当の期間を要する資産をいう。
日本では、借入費用を費用処理しなければならない。但し、自家建設の固定資産及び不動産開発事業支出金に
ついて支払利子の資産化が容認されている。
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第7 【外国為替相場の推移】
1 【当該半期中における月別為替相場の推移】
企業内容等の開示に関する内閣府令(昭和48年大蔵省令第5号)の第十号様式の記載上の注意に従い、記載を省
略する。
2 【最近日の為替相場】
企業内容等の開示に関する内閣府令(昭和48年大蔵省令第5号)の第十号様式の記載上の注意に従い、記載を省
略する。
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第8 【提出会社の参考情報】
以下の書類が2010年1月1日から半期報告書の提出日までに提出された。
1 有価証券報告書及びその添付書類
事業年度 2009年度(自平成21年1月1日 至平成21年12月31日)
平成22年6月11日関東財務局長に提出
2 確認書及びその添付書類
2009年度(自平成21年1月1日 至平成21年12月31日)に係る有価証券報告書について
平成22年6月11日関東財務局長に提出
3 内部統制報告書及びその添付書類
平成22年6月11日関東財務局長に提出
4 四半期報告書及びその添付書類
事業年度 2010年度第1四半期(自平成22年1月1日 至平成22年3月31日)
平成22年6月11日関東財務局長に提出
5 確認書及びその添付書類
2010年度第1四半期(自平成22年1月1日 至平成22年3月31日)に係る四半期報告書について
平成22年6月11日関東財務局長に提出
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第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし
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