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ビブリオバトル【書評合戦】
☆ビブリオバトル【書評合戦】☆ 私のお薦め本です。どうぞ、聞いてください! 1年では、「ビブリオバトル(書評合戦)」展開中 今、1年の国語の授業では「話すこと・聞くこと」の力をつけることをねらい、 「ビブリ オバトル(書評合戦)」を進めています。現在、1回戦が行われ、決勝は、7月16日(木) 、 17日(金)に行われる予定です。 さて、 「ビブリオバトル(書評合戦) 」とは何でしょうか? 「ビブリオバトル(書評合戦)」とは、自分の薦めたい本を5分間でプレゼンテーション し、2分間の質問タイムの後、最も読みたくなった本を投票で選ぶ活動です。 本校では、平成25年度から取り組んでいます。 本校で初めて取り組んだときには、思うように5分間を使い切ることができませんでし た。しかし、2回目の時からは、5分間では足りないと思うくらいに上手に相手に伝える ことができるようになりました。 本校で重視しているのは、プレゼンテーションはもちろんのことですが、実は、聞き手 が発表者に質問をすることです。聞くことを重視しているからです。聞いていなければ、 質問はできません。そして、相手の良さを引き出すには、それなりの質の高い質問をする 必要があります。今回も、このことを重視しているので、質問タイムには、サッと手が挙 がり、「あなたの一番印象に残っている場面はどこですか?そして、それはどうしてです か?」のように質問が次々となされます。 チャンプ本を決めるときも、根拠に基づき理由を添えて決めますので、単なる面白いか らとか、何となくということは全くありません。お互いの良さを認め合いながら、気持ち よく進めることができていることが一番嬉しいことです。 それにしても1年生ながら、難しい本を読んでいるものだなと感心しました。今日参観 したクラスで発表された本のいくつかを紹介します。 「銀河鉄道の夜」(宮澤賢治) 「獣の奏者」(上橋菜穂子) 「生存者ゼロ」 (安生正) 「日本のいちばん長い日」 (半藤一利) 「魔女の宅急便」 (角野栄子) 「ベルナのしっ ぽ」 (郡司ななえ) 「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応義塾大学に現役 合格した話」 (坪田信貴) 「ぼくらの大冒険」 (宗田理) 「くちびるに歌を」 (中田永一) などなど、一人一人がほとんど違う本を選んでいました。 ○まずは、1回戦。4人一組で本を紹介し合います。さあ、5分間使い切れるか。テレビ 画面に映っているいるのは、タイマーです。残り時間は、3分39秒。 ○プレゼンテーションが終わると質問タイム。本校の特徴は、ここで一斉に質問の手が挙 がること。良く聞いていないと、いい質問はできません。聞く力、質問する力。 ○この生徒は、全7冊の本を読み上げ、紹介をしています。発表者が紹介をしているとき は基本的には聞き手は相手を見るようにしますが、時々メモを取ります。ここはちょうど メモを取っている場面です。もちろん基本は相手に視線を送ることです。 ビブリオバトル(書評合戦)2回戦が行われています 今回からクラス全員の前でプレゼンテーション たくさん質問が出ます!いい質問とは、どんな質問か? 今、1年の国語で「ビブリオバトル(書評合戦) 」が行われていることについては、7月 10日のホームページで紹介をしています。その時は、1回戦なので、クラス内で4人一 組になり、その中での本の紹介でしたが、2回戦は、そこで選ばれたチャンプ本をクラス 全員の前で発表する段階になります。 緊張度は増しますが、よく頑張って発表できていました。本のあらすじを紹介している だけでは選ばれないこともあり、 「どうして自分はこの本を選んだのか」 「自分の伝えたい ことはこのこと」など、自分の考え、思いが伝わってきました。 そして、今回も驚きなのは、 「質問タイム」の時に、一斉に手が挙がることです。その質 問も「印象に残った言葉はありますか。その理由は何ですか?」 「主人公にはどのように心 境の変化がみられたのですか?」「作者は何をつたえたかったのだと、○○君は思いました か?」 「戦争について、あなたはどのように考えますか?」など、1年生とは思えないほど、 内容に入り込んだ質問をしていました。 最後にチャンプ本を選びますが、その理由(根拠)が必要です。全員がサッとチャンプ 本に選んだ理由を書くとともに、自己評価についてもしっかり書けていました。やるべき 内容がよく理解できていることに感心しました。 (写真紹介) クラス全員の前での発表です。緊張もありますが、原稿なしでしっかり5分間プレゼンテ ーションできていました。 紹介する本もそれぞれジャンルや内容が違います。探偵推理小説、青春小説、ノンフィク ションなどなど。このときは、 「怪人二十面相」 「くちびるに歌を」 「日本のいちばん長い日」 などの発表がありました。 「日本のいちばん長い日」は、1945年、ラジオの玉音放送を通じてポツダム宣言の 受諾を知らせる8月14日から15日までの24時間を描いたノンフィクション小説です。 1年生には難しいかなと思われる作品が選ばれていることに価値を感じます。しっかりし た考えに基づいて選ばれている証です。 ○本校の特長、質問タイムでの挙手 一斉に何人もの生徒の手が挙がります。 ○チャンプ本を選んだ理由をどの生徒もしっかり書けていました。単なる思いつきや、面 白かったからなどという理由は見られません。自分なりの判断の根拠が書かれています。 ビブリオバトル(書評合戦)2回戦 いよいよ明日は決勝 戦! 昨日もお伝えしましたが、1年ではビブリオバトルを行っています。2回戦目は、クラ ス全員の前で発表しています。今日のクラスも、発表した生徒は5分間をしっかりと使い 切っていました。そして、質問もたくさん出ていました。本日、授業を参観していた校長 も質問に参加していました。 「なりたて中学生 初級編」 (ひこ・田中 著)を紹介した生徒への校長の質問「あなた がその本で勇気づけられたのはどこですか?」 生徒「小学校の頃はよかったな、戻りた いなと思っている主人公を、友達が中学もいいところだよと励ますところです」 どの生徒も質問に自分なりにしっかりと答えられていました。それにしても、中学1年 のこの段階でこれだけの表現ができることに驚いています。1年の教員は皆、 「小学校で、 考えを表現することについて力をつけています」と、小学校でしっかりと指導がされてい ることを言います。私たち中学校側は、さらにこの力を伸ばしていかなければいけないと 身を引き締めています。 今日の授業で紹介されていた本 「都会のトム&ソーヤ」 (はやみねかおる 著) 「リアル鬼ごっこ」 (山田悠介 著) 「ス キキライ」(藤谷燈子 著) 「なりたて中学生 初級編」(ひこ・田中 著) 発表もすばらしいのですが、質問と答えがかみ合っていることがとてもよいことだと感 じました。私たち大人が見習いたいです。 ビブリオバトル(書評合戦)決勝戦① 緊張が増している生徒や、これまでの発表と内容を変え た生徒の姿 今日16日(木)と明日17日(金)の2日間で各クラス内でのビブリオバトル(書評 合戦)の決勝戦が行われています。 今日は2クラスで決勝戦がありました。これまでクラス全員の前で発表して、選ばれて 残った生徒なので、慣れもあるだろうと思いきや、けっこう緊張していることが伝わって くる場面もありました。また、昨日までの発表とは内容を変えて工夫して臨んだ生徒もい ました。それぞれの思いを伝える本の紹介が行われています。 紹介した本を読んだきっかけは、母親、兄、姉に勧められたからという生徒がけっこう いました。やはり、家族の誘いというのは大きいです。どうぞ、ご家族で話題にしてみて はいかがでしょうか? 今日発表された本を紹介しておきます。 (これまで紹介した本は省略します) 「転校生」 「心を整える」 (長谷部 誠 著) 「13歳からのシンプルな生き方哲学」 (船井 幸雄 著) 「きみが見つける物語(友情編)」 (本日はこの中から「あったかくな んかない」 (よしもと ばなな 著)と「いっぺんさん」(朱川 湊人 著)を紹介) 「より ぬき絵日記」 (さくら ももこ 著) 今回も校長が授業に参加し、生徒の発表を聞くとともに質問をしていました。難しい質 問にも、生徒は、しっかりと自分の言葉で答えることができていて感心しました。 「13歳からのシンプルな生き方哲学」を紹介した生徒への校長の質問 校長「”哲学”という言葉がありましたが、あなたはその本を読み終えて”哲学”とは何だと とらえましたか?」 生徒「僕は、人生をより良く生きるために考えることだと思いました」 すばらしい答えですね。生徒たちは、このように発表することにとどまらず、ディスカ ッションを通してさらに考えを深めることができています。 今日も素適な本の紹介がありました 工夫が見られる発表の連続に驚き! 1年生のもっている力の凄さを見ました! 昨日に引き続き今日は3クラスで「ビブリオバトル(書評合戦)」の決勝戦が行われまし た。今日も個性あふれる発表の連続に驚かされました。1年生にしてここまでの表現がで きることに感心します。生徒の発表は、自分の選んだ本を大切にしていて、聞いてほしく てたまらないという気持ちがあふれていました。聞き手も関心をもって聞いていることが、 発表後の質問タイムでの質問の内容からうかがえます。そして、こういう本を中学生、そ れも1年生が関心をもって読むのか、という思いを抱かせるぐらいに本のジャンルや内容 がバラエティに富んでいました。 今日発表のあった書名と著者を紹介します。 「都会のトム&ソーヤ」(はやみねかおる著) 「禁断の魔術」 (東野圭吾著) 「学年ビ リのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」 (坪田伸貴著) 「放 課後のゴミヒーロー」 (茜さらさ著) 「黒魔女さんが通る!!」 (石崎洋司著) 「グレッグ のダメ日記」 (ジェフ・キニー著 中井はるの訳) 「王さまロボット」 (寺村輝夫著) 「サ マーウォーズ」 (岩井恭平著 細田守原作) 都体幹トレーニング20」 (長友佑都著) 「神様の御用人」 (浅葉なつ著) 「長友佑 「空想科学読本」 (柳田理科雄著) 「心屋仁 之助の心配しすぎなくてもだいじょうぶ」 (心屋仁之助著) 今日も校長が授業で質問をしていました。 校長「ヒーローってあなたは何だと思いますか?」 生徒「どんな小さなことでも人を助けられることだと思います」 校長「人間関係や心の問題など大人の世界のことと思うような本に中学1年生のあな たが関心をもったのはなぜですか?」 生徒「家で母親、姉から勧められて読んでみたら面白かったからです」 今日の発表は、さすがに決勝戦だけあって工夫がありました。目線を聞き手に向け、聞 き手に「皆さんは、~ ではありませんか?」と問いかけたり、自分で書いてきた絵を使 ったり、小道具を使ったり、黒板を使ったりと、演出たっぷりのプレゼンテーションでし た。 中には、これ大人、保護者、教員に聞いてほしいな~と思うような人間の心のありよう に関する内容がありました。1年生でもここまでできるという力を見せてくれました。 「人に相談をするとき、相談する人は、相手を信頼して相談します。相談された側は相 手から信頼されていることを実感します。”人” (にんべん)に”言う”と書きそれが、 ”信” (信じ る)という”字”になるのです」と黒板を使って解説をしてくれた生徒がいました。 今日も質問がたくさん出て、2分間のディスカッションタイム(質問タイム)ではとて も足りません。みんなが友達の選んだ本や発表に関心をもてていること、うれしそうに楽 しそうに意見を交換していることが見ていてとても嬉しかったです。 ぜひ、ご家庭でもビブリオバトルをしてみてはいかがですか。5分間原稿なしで相手に 分かるように話をすることはけっこう難しいことです。でも、やってみて今度はこうして みようという気持ちが湧いてきます。本を通して自分を語ることになります。本を通して 人を知る。世界が広がります。