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アクティブレジャー認証
ヘルスケア市場におけるプレゼンス向上をサポートする健康運動サービスの第3者認証制度 2016 年 2 月 1 日版 AL 認証は経済産業省の政策として制度構築され、当協会が提供する認証サービスです。 健康運動サービスの品質評価・公表により品質の可視化を行い、ヘルスケア市場におけるプレゼンス向上をサポートします。 アクティブレジャー 好きなことを続けて健康にもなれる 新しい健康づくりの形 好きで、楽しいからことだから、 心も体もイキイキ ◆アクティブレジャー認証のお問い合わせ先◆ 一般財団法人日本規格協会ヘルスケアサービスプロジェクトチーム 1 〒108-0073 東京都港区三田 3-13-12 三田 MT ビル 9 階 ℡:03-4231-8521 Fax:03-4231-8668 AL 認証 WEB サイト: http://www.active-leisure.jp/ アクティブレジャーってなんだろう? ●楽しみで健康をもたらす、付加価値の高い健康運動サービス 運動習慣をもつ国民は 3 割にすぎず、いかに効果・効率的なトレーニン 好きなことを続けた結果、 健康も得られる世界が アクティブレジャー グでも、健康のために頑張る運動は継続できません。 厚生労働省の調査によれば、健康のために支出できる額は、月平均 3、 000 円程度。一方、支出額の多い、旅行やゴルフ、乗馬、社交ダンス、 舞踊、ダイビングなど、多くの体を動かす楽しみは、健康づくりのアクティビティ とは捉えられていません。 アクティブレジャーは、楽しみを通じて健康をもたらすことをコンセプトとした 健康運動サービスです。健康のためと頑張らず、「好きだ、やりたい」と思え ることで体を動かしていれば健康づくりにもつながるというアプローチは、多くの 人々に無理なく運動を習慣化できる道を開きます。 また、地域、職域における健康づくりの重要性が増す中、自治体・健 保・企業等では、継続できる健康運動サービスへのニーズが高まっていま す。楽しみも健康も提供できるアクティブレジャーにより、ヘルスケア市場から 多くの顧客を獲得する可能性は広がっています。 ●アクティブレジャーの要件 スポーツだけではなく、趣味やお稽古事、野菜作り、舞踊、ゴルフ、カメラ、ペット、史跡めぐり等々、カルチャー系・レジャー系のアク ティビティまで、体を動かすことであれば、ありとあらゆるものがアクティブレジャーの題材となります。 AL 認証の認証基準(以下、認証基準)では、アクティブレジャー商品(以下、AL 商品)の品質を構成する要素として、「継続」、 「サービス一般品質(おもてなし)」、「安全」、「効果」という 4 つの柱を示しています。 すなわち、AL 商品とは、利用における「安全」、運動による生活習慣病予防または介護予防「効果」、運動習慣のない方に対し ても運動習慣のきっかけをもたらす「継続」、スタッフの接遇などの「おもてなし」、という 4 つの要素が確保された健康運動サービス商 品です。とくに、「継続」の確保においては、AL 商品の内容自体に、運動習慣のない方々がやりたいと感じる価値が含まれているこ と、さらに提供方法に、内発的動機づけをより醸成する仕掛けがあることを求めています。 ある AL 商品がもつ特性全体 認証で可視化される 品質要素(価値) 2 1 アクティブレジャー認証(AL 認証)とは 健康運動サービス(※)の品質を評価し、公表することで、サービス品質の可視化を行う第3者 認証サービスです。 ※健康運動サービス:健康維持・増進、生活習慣病予防・介護予防などを目的として利用される医療・介護保険外の運動サービス ●国の政策として創設された AL 認証 政府の成長戦略「日本再興戦略」で、国民の健康寿命の延伸がテーマに掲げられるなど、成長が期待されるヘルスケア産業。特に ヘルスケアサービスは、地域の活性化、医療費・介護費の適正化の観点からも、大きな期待が寄せられています。政府は需要拡大の ためには、サービスの品質の程度を事前に示し、安心・信頼して利用できる環境づくりを行うことが必要として、健康運動サービスの品質 評価制度の創設を決定。平成 26年度の経済産業省の事業(※)により、アクティブレジャー認証として制度構築がなされました。 ※経済産業省の平成 26 年度健康寿命延伸産業創出推進事業の一環として実施された「疾病予防向けアクティブレジャー事業者の 品質評価・認証事業」(受託団体:「健康マネジメント標準コンソーシアム(代表団体・日本規格協会)」)により構築。 AL 認証は、業種・業態・規模に関わらず、公的保険外の身体活動を伴うサービスを提供する事業者が利用・活用でき、ヘルスケア 市場におけるプレゼンスの向上が期待できます。具体的には、スポーツクラブ、ジム、スタジオなどだけではなく、個人事業主の方、また介 護事業者、カルチャー教室、レジャー産業、観光産業などの運動サービス以外の分野から新規参入をお考えの事業者の方も、ご利用 できます。ビジネスの戦略的な展開、さらには組織力の強化に、是非お役立てください。 ●認証制度の概要 認証サービスの利用対象者は、法人格を有した事業者です。認証はサービス提供の拠点である事業所(店舗)ごとに付与します。 認証基準に適合した管理体制が確保できるのであれば、外部のパートナーから、商品開発の支援を受けたり、実施場所の提供を 受けたりして、サービス提供を行うことは、まったく差し支えありません。 初回認証審査(1 年目)では、事業所が提供する(提供予定も含む)サービス商品のうち、少なくとも 1 つを AL 商品として登録申請 を行っていただき、文書審査・実地審査で AL 商品の要件を満たしているか、また計画されたとおり提供できる仕組みと運営体制が事 業所に備わっているかにつき、確認・評価を受けていただきます。その結果、基準に適合していると判定された場合には、認証が付与さ れます(事前評価)。 さらに、品質の評価結果についてより信頼性のあるデータを提供するため、認証日から 1 年経過毎に実施するサーベイランスにおい て、各 AL 商品の利用結果について情報収集し、2年目からは、満足度、継続率などの統一の評価項目で、実際のパフォーマンス評 価結果を継続的に公表していきます (事後評価)。 ヘルスケア市場 ア ピ ー ル 3 一般消費者 市町村・保険者 ・企業等 2 ※認証マーク 商品マーク(登録 AL 商品に対して使用) AL 商品であることを示す。 結果(パフォーマンス)の評価が公表された AL 商品であることを示す。 ※商品登録時点から使用可能 ※商品登録から一年経過し、結果の評価の公表時点から使用可能 事業所マーク(認証事業所に対して使用) 認証事業所(アクティブレジャー取扱店)であることを示す。 ※初回認証時点から使用可能 ●事後評価のしくみ 商品登録から1年以上経過した AL 商品については、提供結果の評価(事後評価)・公表を行います。認証事業所から登録商品 ごとに測定・収集したデータを、当協会にご提出いただき、当協会の WEB サイトで公開いたします。概要は以下の通りです。 4 3 ●認証取得のメリット(効果) ~第3者による品質の可視化でプレゼンスの向上を AL 認証を取得した事業所は、第3者認証に基づく認証マークや WEB サイトで公表される評価結果などを活用し、以下の情報を 対外的に発信することができます。これにより、一般消費者はもちろん、健康運動サービスの活用者(行政の健康増進・介護予防部 門、健康保険組合などの保険者、健康経営企業)、競合他社、潜在的パートナー企業等に対して、自社のプロモーションや業界自主 基準への適合に比べ、客観性・信頼性をもって能力を訴求することができ、プレゼンスを向上させることが期待できます。これらが、認証 取得による主な効果です。 ①サービス商品に、アクティブレジャー商品の品質が備わっていることの証明 ②事業所に、アクティブレジャーという質の高い健康運動サービスを提供する能力があることの証明 ③実質的なパフォーマンス (満足度、継続率、BMI の改善などの利用結果を統一指標で評価・公表) の証明 また、AL 認証の取得にむけた体制構築の結果、業務の可視化が進むことで、サービス提供体制の強化、顧客満足度の向上といっ た、組織内部への波及効果も期待できます。 ●認証活用のポイント 認証を効果的に活用するためには、認証取得・活用の目的を明確にすることが重要です。 事業戦略やビジネスモデル、経営課題は、事業者によって異なりますが、認証取得をゴールとするのではなく、認証をどのように活用でき るか(例えば、ビジネスモデルにおける AL 商品の位置づけなど)を事前にご検討いただくことがポイントです。 認証の活用ケースとしては、以下のような例が考えられます。 ・市町村が行う健康づくり、介護予防事業の担い手としてのプレゼンスを向上させるため ・新商品開発による既存顧客の囲い込み、運動習慣のない層のとりこみを効果的に行うため ・独自のアクティビティなどの強みを生かし、差別化を効果的に行うため ・デイサービスなどの介護事業者が、将来の顧客に対して予防段階から、効果的にアプローチを行うため ・非健康運動サービス事業者(レジャー系、宿泊施設など)が、ヘルスケア市場参入を効果的に行うため ・小売店舗・窓口などアクセスポイントをもつ事業者が、アクティブレジャーを活用し、顧客の囲い込みを行うため、など アクティブレジャーの認証基準 ●認証の基準の概要 認証基準「ヘルスケアサービスの品質保証―アクティブレジャー提供者に対する要求事項―」では、AL 商品の品質を確保するため に、商品の開発から提供、改善・見直しに至るまでの一連の活動(いわゆる PDCA)について、要求事項を規定しています。 5 4 ●2 つの AL 商品の類型 AL 商品には、期待される運動効果の違いにより、生活習慣病予防向け商品(有酸素運動がメイン)・介護予防向け商品(レジスタ ンス・柔軟運動がメイン)という 2 つの商品類型があり、それぞれの設計基準を満たすことが必要です。設計基準の概要は次の通りです 【生活習慣病予防向け商品の基準】 【共通基準】 準備体操・整理体操 運動強度は中等度まで 毎週1回は開催 メインは 3~6Mets 未満の有酸素運動 週当たり 4 メッツ・時以上の運動量確保 【介護予防向け商品の基準】 メインはレジスタンス運動と柔軟運動 下肢を対象のレジスタンス運動を必須(運動量の規定なし) ●2 つの AL 商品登録方式 AL 商品の登録方式には、パフォーマンス評価(事後評価)の利用方法の違いにより、単一の商品でパフォーマンス評価を受ける方式 (単一型)と、複数商品を単一の商品とみなしてパフォーマンス評価を受ける方式(包括型)の 2 つがあります。登録申請時に、いずれか の方式を選択してください。 包括型アクティブレジャー商品は、複数商品について包括的に品質評価を受けるための商品登録方式で、利用者が複数の商品を 回遊して、サービス利用することが想定される場合に適しています。ただし、包括型アクティブレジャー商品登録後は、構成商品群の追 加・削除はできません。 認証の手続きについて ●認証取得までのフロー 初回認証取得からまでのフローは、以下の通りです。なお、申請から実地審査を受けるまでには、一般的には最低 4 か月ほどの準備 期間が必要です。 ①申請準備 ②申請 ③体制構築 と実地審査 6 の準備・審 査資料提出 ④初回認証 審査 ⑤認証の判 定、付与及 び公表 5 ①申請準備 初回認証審査の申請の際までには、認証対象とする事業所、登録するアクティブレジャー商品の登録方式(単一型・包括型)、商 品名(仮の名称でも可)、実地審査の希望時期を決定しておく必要があります。 ②認証申請 ○ 「申請要領」内にある様式「アクティブレジャー認証申請書」に必要事項を記入し、提出してください。 ※ Web サイトの申込フォームからも、申し込み手続きができます。 ○ 申請書の受理後、当会より『アクティブレジャー認証業務に関する合意書』(契約書)、『アクティブレジャー認証維持管理遵守事 項』を当会より送付します。 内容を確認し、署名捺印の上、当会まで返送してください(契約の成立)。 ○ 希望審査時期に基づいて、審査日程を調整します。 ○ 文書審査資料様式『自己評価チェックシート』、文書審査費用の請求書を送付いたします。 ※基本審査料のうち、文書審査手数料分のご請求です。 ③体制構築と実地審査への準備・審査資料提出 ○ 実地審査日の1か月前までに、文書審査資料『自己評価チェックシート』(指定様式)、『商品情報シート』(指定様式)を完 成し、当会に提出してください。『自己評価チェックシート』で提出が求められている文書類も含みます。 ○ 『自己評価チェックシート』には、『認証基準』が求める運営管理の体制を構築した結果を記載してください。 ○ 『商品情報シート』には、登録申請するアクティブレジャー商品の内容を記載してください。 ○ 実施審査までに、審査当日のスケジュールを調整し、審査計画書を当会より事前に送付いたします。スタッフ教育など、実地審査 にむけた準備を行ってください。 「自己評価チェックシート」の見本 「自己評価チェックシート」(規定様式)は、運営・管理体制の構築結果を記述する文 書審査用資料。Q&A 形式の記入様式で、要求事項への対応状況を効率的に証 明できます。また、結果として業務実態の可視化にもつながります。 「商品情報シート」の見本 「商品情報シート」(規定様式)は、AL 商品の内容を記載し、提出する審査資料。 ※商品情報シートの利用者向け情報部分は、WEB サイトで公開されます。 7 6 ④初回認証審査 ○ 初回認証審査は、事前の文書審査を踏まえ、次の 2 点を対象として事業所での実地審査で行います ■ 事業所にアクティブレジャー商品を提供できる能力があるかの評価 ■ 登録申請するアクティブレジャー商品が『認証基準』を満たしているかの確認 ○ アクティブレジャー提供能力の評価は、構築された体制や運営管理の仕組みが『認証基準』に適合しているか、実効性が担保さ れているかを中心に対面で審査します。アクティブレジャー商品の登録確認は、『商品情報シート』の内容確認、現場確認、デモン ストレーション結果の評価、スタッフへのヒアリング等によって行います。 ⑤認証の判定、付与及び公表 ○ 審査において、『審査基準』を満たしていない等の状況が判明し、審査チームが指摘事項を検出した場合、審査チームが指定し た期限までに是正処置を実施いただきます。是正処置完了の確認のため、現地訪問が必要となるケースもあります。 ○ 審査の結果を踏まえ、認証可と判定された事業所には認証を付与し、事業所名を公表します。また、登録されたアクティブレジャ ー商品の情報などを WEB サイトで公開します。 ○ 当会は、審査結果を記載した『審査報告書』を作成し、送付します。 『アクティブレジャー認証維持管理遵守事項』に従って、認 証の維持管理を行ってください。先にご請求済みの文書審査手数料を除いた、認証料金を算定し費用をご請求いたします。 ●認証維持段階のフロー(概要) ※認証維持段階のフローの詳細については、WEB サイトでご確認ください。 ①認証の維持管理 ②(任意)商品の追加登 録・削除・登録情報の変 更申請 ③サーベイランス(※維 持審査)~認証維持 ※初回認証から毎年1回実施 認証の有効期間は3年ですが、初回認証から毎年 1 回、サーベイランス(維持審査)を実施します。初回認証審査と同様に文書 審査と実地審査で実施します。商品の追加登録・削除・登録情報の変更申請は WEB サイトから手続きができます。各種申請は、随 時受付し、受理次第、「商品情報シート」の内容等の評価結果によって、登録可否の判定を行います。なお、各回のサーベイランス時 点で、商品登録から1年以上経過した商品については、商品の提供結果(パフォーマンス)の品質を評価・公表する対象となります。 当会は、サーベイランスに先立ち、品質評価に必要なデータを認証事業所から収集し、実地審査を行います(品質評価に使用するデ ータ、Web サイトにおける公表イメージについては「●事後評価のしくみ」の項をご参照ください。)。 ●認証料金について 認証料金につきましては、「アクティブレジャー認証 認証審査 申請要領」(認証 WEB サイトからダウンロードいただけます。)添付の 「アクティブレジャー認証 料金表」でご確認いただけます。なお、複数事業所を同時申請し一定条件を満たした場合、審査工数を相 対的に減ずることができます。 【認証取得の支援サービスのご案内】 当会では、以下のセミナーをご用意しております。貴社事務所でも実施できますので、お気軽にご利用ください。 ①導入セミナー(無料/1.5 時間程度): AL 認証にご興味関心のある方を対象。アクティブレジャーとは何か、認証概要と活用のポイント、取得手続き等をご案内します。 ②体制構築セミナー(有料/半日程度): 認証申請された方、申請予定の方を対象。認証基準を理解し、体制構築のポイントを知りたい方にお勧めです。 8 日本規格協会とは・・・・昭和 20 年設立の財団法人で、工業製品分野から組織の運営管理に関する分野まで、幅広い分 野の標準化活動(ルールや仕組みづくり)を実施・支援しています。JIS や ISO などの国内外の規格開発、規格の普及活動 (出版事業)、規格を認証基準とした適合性評価(審査登録事業)、管理技術の教育訓練(研修事業・品質管理検定試 験)などの事業を通じ、社会基盤整備と産業の発展に寄与することを目的として活動しています。 7